JPH0610337B2 - 透明導電膜製造方法 - Google Patents
透明導電膜製造方法Info
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- JPH0610337B2 JPH0610337B2 JP11728788A JP11728788A JPH0610337B2 JP H0610337 B2 JPH0610337 B2 JP H0610337B2 JP 11728788 A JP11728788 A JP 11728788A JP 11728788 A JP11728788 A JP 11728788A JP H0610337 B2 JPH0610337 B2 JP H0610337B2
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、最近の映像機器、OA機器等に用いられるI
TO(Indium Tin Oxide)の透明導電
膜の製造方法に関するものである。
TO(Indium Tin Oxide)の透明導電
膜の製造方法に関するものである。
従来の技術 ITOの透明導電膜の製造方法としては、種々の方法が
あるが、製膜速度の大きいスパッタリング法が最近の主
流である。スパッタリング法を用いた従来の透明導電膜
の製造方法について以下に簡単に説明する。第3図に示
したスパッタリング装置の概略図において、真空チャン
バ1にはスパッタリングターゲット2を取り付けたカソ
ード3が電気絶縁物4を介して設置されている。基板5
はスパッタリングターゲット2に対向した状態で基板ホ
ルダ6に設置されている。スパッタ用電源11からの電
力はカソード3と真空チャンバ1間に供給され、スパッ
タリングターゲット2と基板5の間でプラズマが発生す
る。また、真空チャンバ1には真空排気系7、真空計1
2、ガス導入系が設置されている。ガス導入系はアルゴ
ンガス導入系8と酸素ガス導入系9からなり、それぞれ
ガス流量調整器10、10’が取り付けられている。真
空チャンバ内は真空排気系7で所定と真空度に調整され
ており、そのときの真空度は真空計12で測定されてい
る。ここで、ITOの透明導電膜を作製する場合に用い
られるスパッタリングターゲット2は、ITOの焼結タ
ーゲットかインジウムとスズの合金ターゲットである。
焼結ターゲットを用いた場合では、アルゴンガスに少量
の酸素ガス(10%以下)を混合し、合金ターゲットを
用いた場合では酸素ガスを数十%混合して製膜したとき
が最も膜質が良好であった。
あるが、製膜速度の大きいスパッタリング法が最近の主
流である。スパッタリング法を用いた従来の透明導電膜
の製造方法について以下に簡単に説明する。第3図に示
したスパッタリング装置の概略図において、真空チャン
バ1にはスパッタリングターゲット2を取り付けたカソ
ード3が電気絶縁物4を介して設置されている。基板5
はスパッタリングターゲット2に対向した状態で基板ホ
ルダ6に設置されている。スパッタ用電源11からの電
力はカソード3と真空チャンバ1間に供給され、スパッ
タリングターゲット2と基板5の間でプラズマが発生す
る。また、真空チャンバ1には真空排気系7、真空計1
2、ガス導入系が設置されている。ガス導入系はアルゴ
ンガス導入系8と酸素ガス導入系9からなり、それぞれ
ガス流量調整器10、10’が取り付けられている。真
空チャンバ内は真空排気系7で所定と真空度に調整され
ており、そのときの真空度は真空計12で測定されてい
る。ここで、ITOの透明導電膜を作製する場合に用い
られるスパッタリングターゲット2は、ITOの焼結タ
ーゲットかインジウムとスズの合金ターゲットである。
焼結ターゲットを用いた場合では、アルゴンガスに少量
の酸素ガス(10%以下)を混合し、合金ターゲットを
用いた場合では酸素ガスを数十%混合して製膜したとき
が最も膜質が良好であった。
発明が解決しようとする課題 ITOに導電性を持たせているのはスズがドナーとして
働いていることと、酸化インジウム中に酸素空孔が存在
するためである。酸素空孔を生じさせるためには、IT
O薄膜中の酸素量が酸化インジウム(In2O3)の化学量
論的な酸素量より幾分少ない場合であり、製膜中の酸素
量の制御が非常に重要である。ところが、酸素量を精度
良く制御しても、特にITOの焼結ターゲットを用いた
場合、ターゲットの充填率が最高でも95%程度であ
り、残り5%程度のターゲットのボイド中に含まれてい
た窒素ガスを主成分とする不純ガスが製膜したITOの
膜中に取り込まれ、ITOの膜質を悪くしていた。ま
た、真空チャンバからの放出ガス、微少なリークガスの
主成分も窒素である場合が多く、これらのガスもITO
の膜質を悪くしていた。それ故、製膜したITO膜の歩
どまりの向上が達成できなかった。
働いていることと、酸化インジウム中に酸素空孔が存在
するためである。酸素空孔を生じさせるためには、IT
O薄膜中の酸素量が酸化インジウム(In2O3)の化学量
論的な酸素量より幾分少ない場合であり、製膜中の酸素
量の制御が非常に重要である。ところが、酸素量を精度
良く制御しても、特にITOの焼結ターゲットを用いた
場合、ターゲットの充填率が最高でも95%程度であ
り、残り5%程度のターゲットのボイド中に含まれてい
た窒素ガスを主成分とする不純ガスが製膜したITOの
膜中に取り込まれ、ITOの膜質を悪くしていた。ま
た、真空チャンバからの放出ガス、微少なリークガスの
主成分も窒素である場合が多く、これらのガスもITO
の膜質を悪くしていた。それ故、製膜したITO膜の歩
どまりの向上が達成できなかった。
本発明は上記問題点に鑑み、ITOの透明導電膜を高い
歩どまりで製造する方法を提供することを目的とする。
歩どまりで製造する方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明の透明導電膜製造方法は、真空チャンバに取り付
けた四重極型質量分析計で測定する真空チャンバ内の酸
素ガス強度Ioと窒素ガス強度Inの比率In/Ioが所定の値
以下の場合に透明導電膜を作製するもので、カソードに
供給する電力あるいは真空チャンバ内に導入するガス組
成を四重極型質量分析計の測定データをフィードバック
して変化させ、製膜を行うものである。
けた四重極型質量分析計で測定する真空チャンバ内の酸
素ガス強度Ioと窒素ガス強度Inの比率In/Ioが所定の値
以下の場合に透明導電膜を作製するもので、カソードに
供給する電力あるいは真空チャンバ内に導入するガス組
成を四重極型質量分析計の測定データをフィードバック
して変化させ、製膜を行うものである。
作用 上記構成によれば、ITOの透明導電膜を作製する場合
に、膜質に悪影響を及ぼす窒素ガスが所定の値以下の時
のみ製膜を行うので良好な膜質の透明導電膜が常に安定
して製膜される。
に、膜質に悪影響を及ぼす窒素ガスが所定の値以下の時
のみ製膜を行うので良好な膜質の透明導電膜が常に安定
して製膜される。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の透明導電膜製造方法に用いるスパッタ
リング装置の構成図である。なお、従来例と共通する部
分には同一の番号を付けてある。
リング装置の構成図である。なお、従来例と共通する部
分には同一の番号を付けてある。
真空チャンバ1にはスパッタリングターゲット2を取り
付けたカソード3が電気絶縁物4を介して設置されてい
る。基板5はスパッタリングターゲット2に対向した状
態で基板ホルダ6に設置されている。スパッタ用電源1
1からの電力はカソード3と真空チャンバ1間に供給さ
れ、スパッタリングターゲット2と基板5の間でプラズ
マが発生する。また、真空チャンバ1には真空排気系
7、真空計12、四重極型質量分析計13、ガス導入系
が設置されている。ガス導入系はアルゴンガス導入系8
と酸素ガス導入系9からなり、それぞれガス流量調整器
10、10’が取り付けられ、酸素ガス導入系にはさら
に微少流量調整器15が加えられている。真空チャンバ
1内は真空排気系7で所定の真空度に調整されており、
そのときの真空度は真空計12で、ガス組成は四重極型
質量分析系13で測定されている。ここで、真空計1
2、四重極型質量分析系13の演算部14からの出力信
号は製膜制御機16に入力され、製膜制御信号が電源1
1、微少流量調整器15へ送られるようになっている。
付けたカソード3が電気絶縁物4を介して設置されてい
る。基板5はスパッタリングターゲット2に対向した状
態で基板ホルダ6に設置されている。スパッタ用電源1
1からの電力はカソード3と真空チャンバ1間に供給さ
れ、スパッタリングターゲット2と基板5の間でプラズ
マが発生する。また、真空チャンバ1には真空排気系
7、真空計12、四重極型質量分析計13、ガス導入系
が設置されている。ガス導入系はアルゴンガス導入系8
と酸素ガス導入系9からなり、それぞれガス流量調整器
10、10’が取り付けられ、酸素ガス導入系にはさら
に微少流量調整器15が加えられている。真空チャンバ
1内は真空排気系7で所定の真空度に調整されており、
そのときの真空度は真空計12で、ガス組成は四重極型
質量分析系13で測定されている。ここで、真空計1
2、四重極型質量分析系13の演算部14からの出力信
号は製膜制御機16に入力され、製膜制御信号が電源1
1、微少流量調整器15へ送られるようになっている。
第2図は本発明の透明導電膜製造方法における製膜制御
機16での制御条件と一例を示した図であり、窒素ガス
強度Inと酸素ガス強度Ioの比率In/Ioと真空チャンバ1
内に導入する酸素ガス濃度の関係を示している。
機16での制御条件と一例を示した図であり、窒素ガス
強度Inと酸素ガス強度Ioの比率In/Ioと真空チャンバ1
内に導入する酸素ガス濃度の関係を示している。
本実施例による作用を、以下に述べる。
真空チャンバ1内はガス導入前に高真空に真空引きさ
れ、そのときの真空度は真空計12でモニタされてい
る。所定の真空度に達したとき、アルゴンガスと酸素ガ
スのスパッタガスが導入され、電源11からスパッタに
必要な電力が供給され、カソード2と基板5の間にプラ
ズマが発生する。本実施例ではITOの焼結ターゲット
のスパッタリングターゲット2を用いており、プラズマ
によってスパッタリングターゲット2がスパッタされる
と、ターゲット表面からインジウム、スズ、酸素および
スパッタリングターゲット2中のボイドに含まれていた
窒素を主成分とする不純ガスが主に原子状態で出てく
る。
れ、そのときの真空度は真空計12でモニタされてい
る。所定の真空度に達したとき、アルゴンガスと酸素ガ
スのスパッタガスが導入され、電源11からスパッタに
必要な電力が供給され、カソード2と基板5の間にプラ
ズマが発生する。本実施例ではITOの焼結ターゲット
のスパッタリングターゲット2を用いており、プラズマ
によってスパッタリングターゲット2がスパッタされる
と、ターゲット表面からインジウム、スズ、酸素および
スパッタリングターゲット2中のボイドに含まれていた
窒素を主成分とする不純ガスが主に原子状態で出てく
る。
ここで、真空チャンバ1内に存在するガス中の窒素ガス
濃度がある値を超えるとITOの膜質が悪化した。窒素
ガスを皆無にすることは不可能であり、ある濃度以下で
はITOの膜質に殆ど影響を与えないことが分かったの
で、ITOを製膜するときの窒素ガス量を酸素ガス量と
同時に四重極型質量分析計13で測定し、窒素ガス強度
と酸素ガス強度の比率が第2図に示した値以下になるよ
うに製膜制御機16で導入ガス量と供給電力の調整を行
う。この調整方法に付いて簡単に以下に述べる。供給電
力については、電力が小さいと励起エネルギの小さな窒
素ガスが比較的多く放出されるので、放電の開始後、一
定時間内は小さな電力で窒素ガスをスパッタリングター
ゲット2から放出させる。なお、この時間内では製膜は
行わない。次に、次第に電力を増加させ、窒素ガス強度
と酸素ガス強度の比率が所定の値(第2図に示した値)
以下になったとき製膜を行う。ここで、上記の供給電力
調整に加え、真空チャンバ1内に導入する酸素ガスの量
も微調整し、窒素ガス濃度が所定の値を超えないように
している。また、アルゴンガス中の酸素ガス濃度が増加
すると、製膜速度が低下するので、その場合には供給電
力を増加させて製膜速度の低下を防ぐ。この様なガス流
量と供給電力と調整は製膜制御機内のフィードバック機
構で処理されており、常に安定した製膜が行われる。
濃度がある値を超えるとITOの膜質が悪化した。窒素
ガスを皆無にすることは不可能であり、ある濃度以下で
はITOの膜質に殆ど影響を与えないことが分かったの
で、ITOを製膜するときの窒素ガス量を酸素ガス量と
同時に四重極型質量分析計13で測定し、窒素ガス強度
と酸素ガス強度の比率が第2図に示した値以下になるよ
うに製膜制御機16で導入ガス量と供給電力の調整を行
う。この調整方法に付いて簡単に以下に述べる。供給電
力については、電力が小さいと励起エネルギの小さな窒
素ガスが比較的多く放出されるので、放電の開始後、一
定時間内は小さな電力で窒素ガスをスパッタリングター
ゲット2から放出させる。なお、この時間内では製膜は
行わない。次に、次第に電力を増加させ、窒素ガス強度
と酸素ガス強度の比率が所定の値(第2図に示した値)
以下になったとき製膜を行う。ここで、上記の供給電力
調整に加え、真空チャンバ1内に導入する酸素ガスの量
も微調整し、窒素ガス濃度が所定の値を超えないように
している。また、アルゴンガス中の酸素ガス濃度が増加
すると、製膜速度が低下するので、その場合には供給電
力を増加させて製膜速度の低下を防ぐ。この様なガス流
量と供給電力と調整は製膜制御機内のフィードバック機
構で処理されており、常に安定した製膜が行われる。
次に、インジウムとスズの合金ターゲットを用いた場
合、上記の焼結ターゲットを用いた場合よりも真空チャ
ンバ内に導入する酸素ガス量が多いのみで基本的には同
様であり、同様の制御で安定した製膜が可能である。
合、上記の焼結ターゲットを用いた場合よりも真空チャ
ンバ内に導入する酸素ガス量が多いのみで基本的には同
様であり、同様の制御で安定した製膜が可能である。
発明の効果 本発明の透明導電膜製造方法は、製膜における不純ガス
である窒素ガスの影響を受けない状態でITOを透明導
電膜を常に安定して製膜できるので、製品と歩どまりが
向上する。また、製膜条件と制御を自動で行うので、製
膜のメンテナンスフリー化、省力化に大きな効果が期待
できる。
である窒素ガスの影響を受けない状態でITOを透明導
電膜を常に安定して製膜できるので、製品と歩どまりが
向上する。また、製膜条件と制御を自動で行うので、製
膜のメンテナンスフリー化、省力化に大きな効果が期待
できる。
第1図は本発明の一実施例の透明導電膜製造方法で用い
る製膜装置の構成図、第2図は同製造方法におけるガス
組成の制御条件を示す図、第3図は従来の透明導電膜製
造方法における製膜装置の構成図である。 13……四重極型質量分析機、14……演算部、15…
…微少流量調整器、16……製膜制御機。
る製膜装置の構成図、第2図は同製造方法におけるガス
組成の制御条件を示す図、第3図は従来の透明導電膜製
造方法における製膜装置の構成図である。 13……四重極型質量分析機、14……演算部、15…
…微少流量調整器、16……製膜制御機。
Claims (3)
- 【請求項1】真空チャンバ、真空排気系、ガス導入系及
び電源等を具備した薄膜製造装置を用い、前記真空チャ
ンバに取り付けた四重極型質量分析計で測定する前記真
空チャンバ内の酸素ガス強度Ioと窒素ガス強度Inの比率
In/Ioが所定の値以下の場合に透明導電膜を作製する透
明導電膜製造方法。 - 【請求項2】四重極型質量分析計で測定する酸素ガス強
度Ioと窒素ガス強度Inの比率In/Ioの値が所定の値以下
になる様に電源からの供給電力を調節する請求項1記載
の透明導電膜製造方法。 - 【請求項3】四重極型質量分析計で測定する酸素ガス強
度Ioと窒素ガス強度Inの比率In/Ioの値が所定の値以下
になる様に真空チャンバ内に導入するガス組成を変化さ
せる請求項1記載の透明導電膜製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11728788A JPH0610337B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 透明導電膜製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11728788A JPH0610337B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 透明導電膜製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01287264A JPH01287264A (ja) | 1989-11-17 |
| JPH0610337B2 true JPH0610337B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=14708011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11728788A Expired - Fee Related JPH0610337B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | 透明導電膜製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610337B2 (ja) |
-
1988
- 1988-05-13 JP JP11728788A patent/JPH0610337B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01287264A (ja) | 1989-11-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |