JPH0610462A - 採光屋根の防水基礎構造 - Google Patents

採光屋根の防水基礎構造

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JPH0610462A
JPH0610462A JP19282892A JP19282892A JPH0610462A JP H0610462 A JPH0610462 A JP H0610462A JP 19282892 A JP19282892 A JP 19282892A JP 19282892 A JP19282892 A JP 19282892A JP H0610462 A JPH0610462 A JP H0610462A
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Kenji Narita
謙二 成田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】採光窓用の開口部が形成される屋根の基礎構造
において、前記開口部の防水性を向上させる。 【構成】母屋上に敷設した下地材12に採光窓用の開口
部21を形成した基礎構造において、前記下地材12の
上面に下葺き材として板状材料からなる防水基板13を
敷設すると共に、この防水基板13には前記開口部21
を包囲するように所定高さの立ち上げ部13bを形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は採光窓用の開口部を備え
た屋根に適合する基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は屋根の美観を損なわない採光
窓構造として、例えば特開平1−165853号公報に
より開示されているように、屋根面よりも低位置に窓ガ
ラス面を設けたものを提案している。
【0003】これは、図7または図8に示したように母
屋1上に敷設した下地材2の上に母屋1と交差するよう
に垂木3を配設し、その上に軒棟方向に多数の屋根材5
を連接した構造を有する横葺屋根に好適な採光窓構造を
構成するもので、図示したように隣接する母屋1と1の
間に形成した矩形の開口部6に支持枠7を嵌装し、その
上から前後左右の縁に枠部11〜13を嵌装したガラス
9を装着した構造となっている。
【0004】この場合、図示したようにガラス9が各屋
根材5の上面よりも低位置になるように設けられている
ため屋根全体が平面的な外観となる。また、降雨時に屋
根上方から流れ落ちて来る雨水の速い流れによりガラス
9が洗浄されるので汚れの付着が少なくて良好な採光効
果が長期間にわたり維持されるという利点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
採光窓構造によると、採光窓が屋根面と同一かやや低い
位置にあるため確実な防水対策を施す必要があり、特に
開口部6と支持枠7との間の隙間から室内へと雨水が漏
水しがちであるため防水措置に万全を期さなければなら
ない。
【0006】上述した横葺屋根の場合には屋根構造自体
が比較的防水性が高いので施工を確実に行えば屋根材5
の裏面へと雨水が侵入することはないのであるが、施工
上の不備や経年変化に原因して漏水が引き起こされる可
能性は皆無ではない。また、特に近年多用されているセ
ラミック瓦屋根など外観を重視した構造の屋根では防水
処理が不十分になりがちであるため、このような屋根に
採光窓を設けると室内への漏水を起こしやすい。
【0007】
【目的】本発明はこのような問題点に着目してなされた
もので、採光窓用の開口部から室内への雨水の侵入を確
実に防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、母屋上に敷設した下地材に採光窓
用の開口部を形成した基礎構造において、前記下地材の
上面に下葺き材として板状材料からなる防水基板を敷設
すると共に、この防水基板には前記開口部を包囲するよ
うに所定高さの立ち上げ部を形成した。
【0009】第2の発明では、防水基板として複数のも
のを用意し、軒側に位置するものの棟側端部の上から、
棟側に位置するものの軒側端部が重畳するように下地材
上に連接すると共に、前記開口部の棟側の縁部に沿うよ
うに棟側の防水基板の軒側縁部を臨ませ、該縁部裏面と
下地材との間に金属板材をL形に折り曲げて形成した捨
て谷材のフランジ部を挟持させて棟側の立ち上げ部を設
け、かつこの棟側の立ち上げ部を形成する捨て谷材はそ
の母屋方向の寸法を開口部の棟側縁部よりも大とした。
【0010】
【作用】第1の発明により、もし雨水が屋根材の裏面に
侵入しても、この雨水が下地材の開口部周辺に形成され
た立ち上げ部により開口部側へと侵入するのが防止され
るので、室内側への漏水が確実に回避される。
【0011】第2の発明によれば、防水基板を軒棟方向
に多数連接する態様で葺くようにした場合に屋根面から
侵入した水の流れが軒棟方向に隣接する防水基板間の連
接部分の隙間から下地材との間に侵入するようなことが
なく、また母屋方向に幅の広い捨て谷材による立ち上げ
部により上方からの雨水は確実に開口部の側方へと案内
されるので、開口部の防水性が一層向上する。
【0012】
【実施例】以下、上記の各発明を横葺屋根の採光窓に適
用した実施例につき図面に基づいて説明する。
【0013】図1または図2において、11はC形鋼か
らなる母屋、12はこの母屋11の上に敷設された木毛
板等からなる下地材、13はこの下地材12の上に下葺
き材として敷設された金属板からなる防水基板、14は
この防水基板13の上に前記母屋11と直交するように
軒棟方向に配設された金属垂木、15はこの金属垂木1
4の上に軒棟方向に連接するように横葺きされた金属板
からなる屋根板、16は剛性を確保するために前記屋根
板15の下面に配置されたバックアップ材である。
【0014】母屋11にはその上部要所にアンカー部1
7aを介してスタッド状のボルト17が取り付けられ、
その上部から螺合させたナット19と固定金具20との
間に下地材12及び防水基板13が固定される。前記ボ
ルト17は各母屋11について軒棟方向に直線上に整列
するように、かつ母屋方向には適宜の間隔を開けて配設
されると共に、各ボルト17に取り付けられた固定金具
20に金属垂木14が固定される。
【0015】屋根板15の軒棟方向の両端部には、軒側
係合部15aと棟側係合部15bとが形成されており、
棟側係合部15bを金属垂木14上に設けた吊子14a
に係合させると共に、この棟側係合部15bに隣接する
他の屋根板15の軒側係合部15aを上方から係合させ
ることにより横葺屋根が葺き上げられる。
【0016】上記屋根板15により葺き上げられた傾斜
屋根面には、下地材12及び防水基板13を貫通するよ
うに矩形の開口部21が形成される。そして、この開口
部21の内寸よりも若干小さい外寸を有する矩形状の嵌
合枠部22aを備えた支持枠材22が該開口部21に嵌
合され、屋根板15上に支持される。
【0017】支持枠材22にはその上縁部の周囲に外側
に向かってフランジ部23が延設される。このフランジ
部23には、その上面にガラス板、網入ガラス板、合成
樹脂板等からなる透光板24が支持される。透光板24
はフランジ部23の外寸よりも若干小さい矩形状をして
おり、その周囲に嵌装された合成ゴム等の弾性体からな
るC形断面形状を有する弾性防水部材(ウエザーストリ
ップ)25を介してフランジ部23の枠内に嵌合する態
様で支持される。
【0018】フランジ部23の両側面及び軒側、棟側の
縁部にはそれぞれ上記弾性防水部材を上方から押さえる
雨押さえ部材26,27,28がネジ等の固定具を介し
て固定される。棟側の雨押さえ部材28は図1に示した
ように棟側に隣接する屋根板15の軒側係合部15aを
基端部としてフランジ部23の軒側縁部に至るように該
屋根板15の上面を被覆する態様で形成されている。ま
た、この雨押さえ板27と屋根板15との間には両者間
の空隙を埋めるように硬質発泡ウレタン材等からなる楔
形断面形状のバックアップ材29が設けられる。
【0019】支持枠材22の嵌合枠部22aには、上記
透光板24よりも所定距離下方に位置するように内面に
支持段部22bが形成される。この支持段部22bは、
例えばL形断面の部材を溶接しあるいは嵌合枠部22a
を途中でプレス加工することにより形成される。この支
持段部22bには、支持枠材22(嵌合枠部22a)の
内側形状に合致する形状の、透明の合成樹脂板材等から
なる結露受け板材30が支持される。
【0020】支持枠材22のフランジ部23のうち、側
面に位置するものには屋根面に対向するように軒棟方向
に沿った直線状の案内溝23aが形成される(図2参
照)。この案内溝23aは、開口部21の側方に位置す
るように屋根板15に取り付けられた水止め面戸材36
の上縁部に嵌合して支持枠材22を屋根上の所定位置に
支持する。
【0021】次に、上記採光窓の構造において本発明の
要旨となる基礎構造部分の詳細につき図3〜図6に基づ
いて説明する。なお、図3〜図6において矢印Aが軒方
向を示している。
【0022】図1及び図2に示した採光窓を形成するに
あたっては、まず図3に示したように下地材12に開口
部21を形成する。下地材12は長尺材を母屋方向に多
数連接するように母屋11上に敷設し、このとき母屋1
1に固定したボルト17がそれぞれの接合部分を貫通す
るように配置される。なお図中14は仮止め状態の金属
垂木14を示している。
【0023】次に、図4に示したように開口部21を形
成する下地材12の四辺の開口縁部に、金属板材をコ字
形に曲折して形成した木口隠し部材32を接着等により
取り付けたうえで、図5に示したように下地材12の上
にステンレス等の不銹性金属板あるいは耐水塗装を施し
た金属板材等からなる防水基板13を敷設する。
【0024】防水基板13は、母屋方向または軒棟方向
に長い長尺材を使用するようにしてもよいが、この実施
例では下地材12の接合部を被覆する軒棟方向の突条部
13aが形成されたものを母屋方向及び軒棟方向に多数
連接して下地材12の上面全体を被覆するようにしてい
る。この防水基板13の敷設にあたっては、軒側に位置
する防水基板13の棟側端部の上から、棟側に位置する
防水基板13の軒側端部の一部が重畳するように連接す
るものとする。
【0025】防水基板13のうち、開口部21の上面を
覆うものについては該開口部21に合わせて切欠形状を
付与し、かつ図示したように開口部21の周囲を包囲す
るように一部を上方に折り曲げることにより所定高さの
立ち上げ部13bを形成する。この立ち上げ部13bは
この場合開口部21の両側方と軒側の縁部について形成
し、立ち上げた隅の部分は防水パテ等を使用して目止め
を行う。
【0026】一方、開口部21の棟側の縁部について
は、該縁部に沿うように棟側の防水基板13の軒側縁部
を臨ませ、図6に示したように該縁部裏面と下地材12
上面との間に金属板材をL形に折り曲げて形成した捨て
谷材33のフランジ部33aを挟持させる。捨て谷材3
3の幅は図示したように開口部21の母屋方向の開口寸
法よりも若干大きく形成してある。
【0027】なお、図5,6中の20はボルト17に締
着された固定金具を示しており、この固定金具20の上
に図7に示したように金属垂木14を固定する。14b
は吊子14a(図1参照)を固定するために金属垂木1
4の上面に等間隔で形成された切り起こし部であり、こ
れらのうち所定の切り起こし部14bに吊子14aを配
設し、各吊子14a間にバックアップ材16を配置した
うえで、軒側から棟側へと屋根板15を連接することに
より、図1または図2に示したように横葺屋根を葺いて
ゆくのである。
【0028】このようにして構成された防水基礎構造に
よれば次のような作用及び効果が奏される。
【0029】すなわち、もし雨水が屋根板15の裏面に
侵入しても、この雨水は下地材12の開口部21周辺に
形成された防水基板13の立ち上げ部13bにより支持
枠材22との間の隙間へと侵入するのが防止されるの
で、室内側への漏水が確実に防止される。
【0030】また、実施例として示したように防水基板
13を軒棟方向に多数連接する態様で葺くようにした場
合に、軒側に位置する防水基板13の棟側端部の上か
ら、棟側に位置する防水基板13の軒側端部が重畳する
ように連接したことにより、侵入した水の流れが軒棟方
向に隣接する防水基板13間の連接部分の隙間から下地
材12との間に侵入するようなことがなく、また母屋方
向に幅の広い捨て谷材33による立ち上げ部を形成した
ことにより上方からの雨水は確実に開口部21の側方へ
と案内されるので、開口部21の防水性が一層向上す
る。
【0031】なお、上記実施例は本発明による防水基礎
構造を横葺屋根の採光窓に適用したものであるが、本発
明は瓦屋根など他の形式の屋根において採光窓用の開口
部を設ける場合においても適合することは言うまでもな
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
地材の上に下葺き材となる防水基板を敷設し、採光窓が
形成される開口部を包囲するように所定高さの立ち上げ
部をこの防水基板に形成することにより、防水基板上に
葺かれた屋根が降雨時に漏水を起こした場合にあって
も、この雨水が下地材の開口部周辺に形成された立ち上
げ部により支持枠材との間の隙間へと侵入するのを防止
するようにしたので、室内側への漏水が確実に回避され
るという効果が付加される。
【0033】また、このような防水基礎構造において、
複数の防水基板を軒側に位置するものの棟側端部の上か
ら、棟側に位置するものの軒側端部が重畳するように敷
設すると共に、開口部の棟側の縁部に沿うように棟側の
防水基板の軒側縁部を臨ませた部分に幅の広い捨て谷材
により棟側の立ち上げ部を設けた構成とすることによ
り、屋根面から侵入した水の流れが軒棟方向に隣接する
防水基板間の連接部分の隙間から下地材との間に侵入す
るようなことがなく、また母屋方向に幅の広い捨て谷材
による立ち上げ部により上方からの雨水は確実に開口部
の側方へと案内されるので、開口部の防水性が一層向上
するという効果が付加される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面断面図。
【図2】図1のB−B断面図。
【図3】上記実施例の防水基礎構造部分の施工手順を示
す第1の外観斜視図。
【図4】同じく第2の外観斜視図。
【図5】同じく第3の外観斜視図。
【図6】同じく第4の外観斜視図。
【図7】従来技術の側面断面図。
【図8】同じく平面図。
【符号の説明】
11 母屋 12 下地材 13 防水基板 13b 立ち上げ部 14 金属垂木 15 屋根板 21 開口部 22 支持枠材 24 透光板 30 結露受け板 33 捨て谷材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母屋上に敷設した下地材に採光窓用の開口
    部を形成した基礎構造において、前記下地材の上面に下
    葺き材として板状材料からなる防水基板を敷設すると共
    に、この防水基板には前記開口部を包囲するように所定
    高さの立ち上げ部を形成したことを特徴とする採光屋根
    の防水基礎構造。
  2. 【請求項2】防水基板は、軒側に位置するものの棟側端
    部の上から、棟側に位置するものの軒側端部が重畳する
    ように下地材上に複数のものを連接すると共に、前記開
    口部の棟側の縁部に沿うように棟側の防水基板の軒側縁
    部を臨ませ、該縁部裏面と下地材との間に金属板材をL
    形に折り曲げて形成した捨て谷材のフランジ部を挟持さ
    せて棟側の立ち上げ部を設け、かつこの棟側の立ち上げ
    部を形成する捨て谷材はその母屋方向の寸法を開口部の
    棟側縁部よりも大としたことを特徴とする請求項1に記
    載の採光屋根の防水基礎構造。
JP4192828A 1992-06-29 1992-06-29 採光屋根の防水基礎構造 Expired - Fee Related JPH0754027B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114150823A (zh) * 2021-09-30 2022-03-08 华能澜沧江水电股份有限公司 一种屋面防水结构

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01150735U (ja) * 1988-03-29 1989-10-18

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