JPH0610522B2 - 回収ボイラのボイラ効率推定方法およびその推定装置 - Google Patents

回収ボイラのボイラ効率推定方法およびその推定装置

Info

Publication number
JPH0610522B2
JPH0610522B2 JP15169885A JP15169885A JPH0610522B2 JP H0610522 B2 JPH0610522 B2 JP H0610522B2 JP 15169885 A JP15169885 A JP 15169885A JP 15169885 A JP15169885 A JP 15169885A JP H0610522 B2 JPH0610522 B2 JP H0610522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black liquor
boiler
flow rate
heat quantity
recovery boiler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15169885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6213902A (ja
Inventor
義和 福島
陽平 塩越
隆 谷原
泰充 黒崎
利之 井床
志郎 中林
和幸 飯塚
龍一 桑田
亜夫 熊木
嚴雄 近久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Nippon Seishi KK
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Nippon Seishi KK
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Nippon Seishi KK, Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP15169885A priority Critical patent/JPH0610522B2/ja
Publication of JPS6213902A publication Critical patent/JPS6213902A/ja
Publication of JPH0610522B2 publication Critical patent/JPH0610522B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、チップ蒸解工程より廃液として排出される黒
液を燃焼してチップ蒸解用薬剤原料を回収するととも
に、蒸気を発生させる回収ボイラの操業管理並びにその
制御に利用するボイラ効率を連続的に推定する回収ボイ
ラのボイラ効率推定方法およびその推定装置に関する。
〔従来の技術〕
ボイラ効率の一般的基本定義は、JISZ9203に規
定されるように下式により表現される。
ボイラ効率=(有効熱量/供給熱量)×100 〔%〕 しかし、回収ボイラは、通常のボイラと異なり、回収ボ
イラ炉内においてチップ蒸解用薬剤原料を還元反応させ
て回収する際に生じる吸熱反応熱量をボイラ効率として
どのように反映させるかにより定義が異なるものであ
る。従って、回収ボイラのボイラ効率には確立された定
義はない。即ち、回収ボイラのボイラ効率としては次の
ような各種の定義式が考えられている。
1)損失ベース ボイラ効率η1 η1=(水・蒸気吸収熱量)/(黒液の燃焼熱量+持込み顕熱量)×100
〔%〕 このボイラ効率η1は還元反応熱を損失として考慮した
定義式である。
2)有効ベース ボイラ効率η2 η2=(水・蒸気吸収熱量+還元反応熱量)/(黒液の燃焼熱量+持込み顕熱
量)×100〔%〕 このボイラ効率η2は還元反応熱を有効熱量として考慮
した定義式である。
3)無効ベース ボイラ効率η3 η3=(水・蒸気吸収熱量)/(黒液の燃焼熱量+持込み顕熱量−還元反応熱
量)×100〔%〕 このボイラ効率η3は還元反応熱を無効供給熱量として
考慮した定義式である。
なお、黒液の燃焼熱量としては低位発熱量基準と高位発
熱量基準の2種類がある。
ところで、以上のような定義がなされたとしてもボイラ
効率を連続的に推定する場合、前記水・蒸気吸収熱量、
持込み顕熱量は容易に測定できるが、黒液の燃焼熱量と
還元反応熱量の推定は非常に困難であるとされている。
このため、従来、回収ボイラの操業管理・制御等を連続
的に行うためのボイラ効率に相当する指標として、以下
に示すようなボイラ効率η′やスチィームゲイン、また
は蒸発力などの指標が用いられている。
ボイラ効率η′=(水・蒸気吸収熱量)/(黒液固形分重量流量×発熱量定数)
×100〔%〕 スチィームゲイン=主蒸気流量/黒液体積流量 蒸発量=水・蒸気吸収熱量/黒液固形分重量流量 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、以上のようなボイラ効率の指標を回収ボイラの
操業管理、制御等に利用した場合、黒液の発熱量の変
化、黒液の濃度の変化および黒液中の還元される主成分
である芒硝(NaSO)成分濃度の変化などボイラ
外の条件並びに要因により影響を受け、回収ボイラを正
しく管理・制御することは困難である。即ち、従来技術
では操業管理・制御のために各種の指標が用いられてい
るが、回収ボイラのボイラ効率を連続的に測定すること
ができず、指標がボイラ外の条件により大きく影響を受
け、このため操業管理・制御に必要なボイラ自体の状態
を正確に判断できなかった。
そこで、本発明は上記実状に鑑みてなされたもので、ボ
イラ外の条件によって変化する影響を除外してボイラ効
率を連続的に推定し得、回収ボイラの操業管理・制御を
円滑に行い得る回収ボイラのボイラ効率推定方法および
その推定装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、第1の発明は上記目的を達成するために、黒液
の有機成分濃度を推定し、この有機成分濃度推定値およ
び黒液重量流量から燃焼熱量を演算によって求めるとと
もに、少なくとも前記燃焼熱量、回収ボイラの給水・蒸
気ラインから得られる有効熱量および回収ボイラへの持
込み顕熱量等からボイラ効率を推定するようにしたもの
である。
また、第2の発明は、黒液を燃焼してチップ蒸解用薬剤
原料を回収するとともに、蒸気を発生させる回収ボイラ
の操業管理・制御装置において、噴射黒液の体積流量と
密度から黒液重量流量を求める黒液重量流量演算部と、
黒液の有機成分濃度を推定する有機成分濃度推定部と、
前記演算手段および有機成分濃度推定部により得られる
黒液重量流量と有機成分濃度推定値を用いて黒液の燃焼
流量を求める燃焼流量演算部と、前記回収ボイラ水・蒸
気ラインから有効熱量を取り出す有効熱量演算部と、前
記回収ボイラへの持込み顕熱量を測定する持込み顕熱量
演算部と、少なくとも前記燃焼熱量、有効熱量、持込み
顕熱量の関数としてボイラ効率を推定するボイラ効率推
定演算部とを備え、連続的にボイラ効率を推定するもの
である。
〔作用〕
従って、本発明における回収ボイラのボイラ効率推定方
法およびその推定装置は、以上のような手段とすること
により、黒液重量流量と有機成分濃度推定値から燃焼熱
量が得られ、回収ボイラの給水・蒸気ラインから有効熱
量が得られ、これらの燃焼熱量、有効熱量および持込み
顕熱量等からボイラ効率を推定するので、ボイラ外の条
件によって影響を受ける要因を除去してボイラ効率を連
続的に推定することができ、回収ボイラの操業管理・制
御を適切に行うことができる。
さらに、上記各熱量に加えて、前記黒液重量流量、有機
成分濃度および固形分濃度から還元吸熱反応熱量を得れ
ば、ボイラ外の条件である黒液の有機成分濃度変化に伴
う発熱量の変化や炉内で理想的にはすべて還元反応する
黒液中の芒硝量の変化の及ぼす影響を除外して評価でき
るので、ボイラ外の条件に影響されずにボイラ効率を推
定できるものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明するに先立って、先ず、本
発明を実現するための原理について述べる。黒液の有機
成分は、主にチップ蒸解工程において木材チップを薬剤
(NaOH,NaS)にて蒸解して得られるリグニン
によって構成されている。また、これらの有機成分は、
チップ材種などにより分子構成基本単位などが変化する
が、炭素、水素、酸素の構成比は大差なく、従って黒液
有機成分当たりの発熱量はチップ材種、薬剤の調合など
チップ蒸解工程での調整パラメータにより若干変化する
が、ほぼ一定と見なすことができる。
そこで、黒液の有機成分当たりの発熱量がほぼ一定であ
る事実にもとづき、有機成分濃度推定値、黒液重量およ
び有機成分当たりの発熱量を乗ずることにより、黒液の
燃焼熱量を正確に推定することが可能となる。つまり、
ボイラ外の条件である黒液の発熱量の変動の中で最も大
きい有機成分濃度の変動の影響を除外したボイラ効率の
推定が可能となる。また、黒液中の還元される物質の主
成分は芒硝であり、無機成分量の増減はこの芒硝成分の
増減を表わしている。そこで、黒液の固形分濃度および
有機成分濃度の推定値の差を計算することにより、黒液
の無機成分濃度を推定することができ、さらに無機成分
濃度、無機成分中の芒硝割合、芒硝単位当たりの還元吸
熱反応熱量を乗ずることにより、還元反応熱量を比較的
正確に推定することが可能となり、ひいてはボイラ外の
条件である黒液中の被還元物質の増減を除外したボイラ
効率の推定が可能となる。ここで、無機成分中の芒硝割
合は、チップ蒸解工程での調整パラメータ、特にチップ
蒸解工程で投入される薬剤(白液)の硫化度(Na
の薬剤中のモル比)に左右されるが、この値はほぼ一定
に操業される場合が多いのでチップ蒸解工程から排出さ
れる黒液の無機成分中の芒硝割合の変動は比較的少ない
ものである。従って、黒液中の芒硝量の変動は主に濃度
の変動、噴射黒液中に混入される補給芒硝や還流芒硝量
の変動によるものであるが、無機成分濃度の推定によ
り、還元反応量の推定が可能となる。
因みに、第1図は操業中に任意にサンプルした噴射黒液
の有機成分当たりの発熱量を分析して度数分布として表
わしたものである。このデータからも明らかなように有
機成分当りの発熱量は鋭いピークを持っており、有機成
分当りの発熱量がほぼ一定と見なすことができる。
従って、第1および第2の発明は以上の原理に着目して
実現されたものであり、以下、第1の発明から具体的に
説明する。即ち、回収ボイラの燃焼用黒液はチップ蒸解
工程から排出されて黒液噴射ラインを通って回収ボイラ
に噴射供給され、一方、燃焼用空気ラインから燃焼用空
気を受けて前記噴射黒液が乾燥されて形成されるチャー
ベッドを燃焼する。また、回収ボイラには給水ラインを
介して給水が送られるが、この給水は回収ボイラの排ガ
スにより加熱されて温水とされ、さらに炉内の加熱器で
加熱されて蒸気とされ、主蒸気ラインを通って所定の場
所に移送されるようになっている。
しかして、本発明方法にあっては、前記黒液噴射ライン
から黒液の流量および密度を測定した後、これらの測定
値を乗算して黒液重量流量を求め、また黒液の有機成分
濃度を推定する。そして、黒液重量流量、黒液の有機成
分濃度推定値および有機成分当たりの発熱量の関数とし
て燃焼熱量を演算によって求める。また、黒液噴射ライ
ンから固形分濃度を推定し、この固形分濃度推定値と有
機成分濃度推定値との差から無機成分濃度を推定し、前
記黒液重量流量、無機成分濃度推定値および無機分中の
芒硝成分割合と芒硝当たりの還元熱反応熱量の基準値を
乗じて還元反応熱量を求める。
一方、前記給水ラインの給水温度および給水流量と、前
記蒸気ラインの蒸気温度および蒸気流量とを用いて有効
熱量を演算によって求める。
次に、前記黒液噴射ラインから噴射黒液の温度を測定
し、また前記燃料用空気ラインから空気温度および空気
流量を測定し、これらの温度および流量に加えて前記黒
液重量流量を用いて回収ボイラへの持込み顕熱量を演算
により求める。
そして、少なくとも前記燃焼流量、有効熱量および持込
み顕熱量の関数として回収ボイラのボイラ効率を推定、
或いは前記原理の説明で明らかなように還元反応熱量を
も加えてボイラ効率を推定し、ボイラ外の条件によって
変化する影響を除外し、正確にボイラ効率を推定し、回
収ボイラの操業管理・制御に使用するものである。
次に、第2の発明の実施例について第2図を参照して説
明する。同図において1は黒液を燃焼原料としてチップ
蒸解用薬剤原料や蒸気を発生させる回収ボイラであっ
て、チップ蒸解工程よりパルプを生産することにより廃
液として排出される黒液が黒液噴射ラインL1を通って
送り込まれ、噴射黒液2として噴射ガン3によりボイラ
内に噴射されるようになっている。4は噴射黒液が乾燥
して堆積されたチャーベッドであり、このチャーベッド
4の燃焼により還元反応されて硫化ナトリウムなどの薬
剤原料5(スメルト)がスパウトロ6から回収される。
また、この回収ボイラ1には燃焼用空気ラインL2から
空気が送り込まれて、回収ボイラ1の下段、中段および
上段に吹き込まれるように構成されている。
さらに、回収ボイラ1には給水ラインL3に設置された
給水ポンプ7により給水8が送り込まれる。なお、回収
ボイラ1内において9は節炭器、10はドラム、11は
過熱器、12はボイラ伝熱管、13はバンクチューブで
あって、ボイラ1の燃焼によって燃焼ガス14がホイラ
伝熱管12等を経て排ガス15として排気される。この
過程で給水ポンプ7により給水された水は節炭器9にお
いて排ガス15により加熱されて温水とされ、引き続き
ドラム10のバンクチューブ13によって加熱されて蒸
気16とされた後に過熱器11に送り込まれ、ここで過
熱して主蒸気17として主蒸気ラインL4から系外へ取
出される構成となっている。
前記黒液噴射ラインL1には噴射黒液2の密度S1を検
知する密度計21、噴射黒液2の体積流量S2を測定す
る流量計22、噴射黒液2の有無成分濃度S3を推定す
る有機成分濃度推定部23および噴射黒液2の固形分濃
度S4を推定する固形分濃度推定部24等が設けられて
いる。この密度計21および流量計22の両出力端は乗
算部25に接続され、ここで密度S1と体積流量S2と
を乗算して黒液重量流量S5を得、これが燃焼熱量演算
部26に導入される。この燃焼熱量演算部26は、乗算
部25の黒液重量流量S5、前記有機成分濃度推定部2
3の有機成分濃度推定値S3および設定部27から出力
される有機成分当たりの発熱量S6等の関数として燃焼
装置S7を演算によって求めるものである。28は還元
反応熱量演算部28であって、これは前記有機成分濃度
推定部23の有機成分濃度推定値S3と固形分濃度推定
部24の固形分濃度S4との差を求めて無機成分濃度を
推定するとともに、この無機成分濃度、前記乗算部25
の黒液重量流量S5および無機分中の芒硝成分割合と芒
硝当たりの還元吸熱反応熱量の基準値を乗じて還元反応
熱量S8を得る機能を持っている。
前記給水ラインL3には給水流量S11を測定する流量
計31および給水の温度S12を測定する給水温度計3
2が設けられ、これらの出力端は有効熱量演算部33に
接続されている。この有効熱量演算部33には前記主蒸
気ラインL4に設置されている流量計34、圧力計35
および温度計36の各出力端が導入されている。この有
効熱量演算部33は、主蒸気ラインL4側の熱量から給
水ラインL4側の熱量を減算して回収ボイラ1の有効熱
量S16を求める機能をもっている。
また、回収ボイラ1への持込み顕熱量演算部44は、次
のように構成されている。即ち、前記黒液噴射ラインL
1側に噴射黒液の温度S21を測定する温度計41が設
けられ、また燃焼用空気ラインL2側に燃焼空気流量S
22を測定する流量計42および燃焼空気温度S23を
測定する温度計43が設けられ、これらの計器41〜4
3によって検知された噴射黒液温度S21、燃焼空気流
量S22および燃焼空気温度S23の外、前記乗算部2
5の黒液重量流量S5が顕熱量演算部44に供給され、
ここで回収ボイラ1への持込み顕熱量S24が演算によ
って求められる。
50はボイラ効率推定演算部であって、これには燃焼熱
量演算部26、還元反応熱量演算部28、有効熱量演算
部33および顕熱量演算部44の各出力端が接続され、
燃焼熱量S7、有効熱量S16および持込み顕熱量S2
4の関数としてボイラ効率推定値S30が求められ、ま
たは上記各熱量S7、S16、S27に還元反応熱量S
8を関数として加えてボイラ効率推定値S30を求める
ように構成されている。
次に、以上のように構成された回収ボイラのボイラ効率
推定装置の作用を説明する。黒液噴射ラインL1内の噴
射黒液2は噴射ガン3により回収ボイラ1の炉内に液滴
化されて噴射される。この噴射黒液2の液滴は浮遊して
降下する途中で乾燥され、炉底部にチャーベッド4を形
成する。この回収ボイラ1の炉内において燃焼用空気ラ
インL2から送り込まれる燃焼用空気により燃焼が行わ
れ、チャーベッド4上の高温雰囲気で還元反応を行い、
これにより黒液中の芒硝などが還元反応してできる硫化
ナトリウムなどが薬剤原料5として回収され、図示され
ていないがチップ蒸解工程に供される。前記回収ボイラ
1の内部では噴射黒液2中の有機成分が燃焼用空気によ
り燃焼され、燃焼ガス14となってボイラ伝熱管12内
の作動流体と熱交換した後系外へ排ガス15として排出
される。つまり、給水ポンプ7により送り込まれた給水
8の熱交換は、節炭器9で排ガス15により加熱されて
温水とされた後、ドラム10内に導入されてバンクチュ
ーブ13で加熱されて蒸気16となる。さらに、この蒸
気16は過熱器11に送られ、ここで過熱されて主蒸気
17として主蒸気ラインL4を通って系外へ取出され
る。
しかして、以上のような回収ボイラ1の燃焼および回収
動作下において、前記黒液噴射ラインL1から密度計2
1および流量計22によりそれぞれ噴射黒液2の密度S
1および噴射黒液の体積流量S2が測定されて乗算部2
5に送られ、ここで両信号S1,S2の乗算によって黒
液重量流量S5を求めた後、燃焼熱量演算部26に供給
する。また、黒液噴射ラインL1に設置された有機成分
濃度推定部23および固形分濃度推定部24により黒液
の有機成分濃度推定値S3および固形分濃度推定値S4
が推定され、有機成分濃度推定値S3は燃焼熱量演算部
26と還元反応熱量演算部28に送られ、一方、固形分
濃度推定値S4は演算部28に送られる。ここで、前記
燃焼熱量演算部26は、乗算部25から入力される黒液
重量流量S5と前記有機成分濃度推定値S3と設定部2
7から入力される有機成分当たりの発熱量S6とを用い
て下式により燃焼熱量S7を求めるものである。
S7=S5・S3・S6/100……(1) 但し、S3〔%〕、S6はチップ材種等により決まる黒
液性状により選択して設定することもできる。そして、
以上のようにして求めた燃焼熱量S7は前記ボイラ効率
推定演算部50に送られる。なお、黒液の燃焼熱量S7
の演算において黒液中の水分による潜熱を無効熱量とし
て取扱う場合には前記固形分濃度推定値S4を用いて S7=S5{S3・S6−f1(S4)} /100 ……(2) として求めればよい。
但し、S3〔%〕、S4〔%〕、f1(s4)=(10
0−S4)・α、(100−S4)…水分濃度〔%〕、
α:水分の蒸発潜熱である。
一方、前記還元反応熱量演算部28は、乗算部25の黒
液重量流量S5、有機成分濃度推定値S3および固形分
濃度推定部24の固形分濃度推定値S4を受けて下式に
基づく演算によって還元反応熱量S8を求めてボイラ効
率推定部50に供給する。
S8=S5・f2(S3,S4)/100 ……(3) 但し、f2(S3,S4)=(S4−S3)・β・γ+
f20、(S4−S3)は無機成分濃度〔%〕、β:無
機成分中芒硝成分比(定数)、γ:芒硝単位量当り吸熱
量である。また、ここで、f20,βはチップ蒸解工程
で投入される薬剤(白液)の硫化度の関数として与える
ことができる。硫化度とはNa化合物中のNaSのモ
ル比のことである。
また、前記給水ラインL3に設置された流量計31およ
び温度計32によってそれぞれ給水流量S11および給
水温度S12が測定され、これらは有効熱量演算部33
に送られる。この有効熱量演算部33には主蒸気ライン
L4側に設置された流量計34、圧力計35および温度
計36からそれぞれ主蒸気流量S13、圧力S14およ
び主蒸気温度S15が供給されており、ここで水・蒸気
吸収熱量つまり下式に基づいて回収ボイラ1の有効熱量
S16が演算により求められる。
S16=S13・k(S14,S15) −S11・k(S12)……(4) 但し、上式においてk(S14,S15)は主蒸気エ
ンタルピ関数、kは給水エンタルピ関数である。ま
た、ラインL3、L4から取出す流体が主蒸気17以外
にある場合にはその流体の取出し熱量を演算式に加える
ことになる。また、ラインL3、L4へ流入される流体
が給水8以外にある場合にはその流体の流入熱量を演算
式から減ずることになる。
さらに、顕熱量演算部44により回収ボイラ1への持込
み顕熱量S24が求められる。具体的には、黒液噴射ラ
インL1側に温度計41を設けて噴射黒液温度S21を
測定するとともに、この噴射黒液温度S21と前記乗算
部25の黒液重量流量S5とを顕熱量演算部44に供給
する。また、燃焼用空気ラインL2側に流量計42およ
び流量計43を設け、これらの計器により燃焼空気流量
S22および燃焼空気温度S23を測定し、同様に顕熱
量演算部44に供給する。そして、この顕熱量演算部4
4において噴射黒液温度S21、黒液重量流量S5、燃
焼空気流量S22および燃焼空気温度の関数として回収
ボイラ1における持込み顕熱量24が求められ、同様に
前記ボイラ効率推定演算部50に供給される。
そこで、このボイラ効率推定演算部50では前記燃焼熱
量S7、有効熱量S16および持込み顕熱量S24の関
数としてボイラ効率を推定し、あるいは燃焼熱量S7、
還元反応熱量S8、有効熱量S16および持込み顕熱量
S24等の関数としてボイラ効率を推定し、ボイラ効率
推定値S30を出力するものである。
なお、前記持込み顕熱量S24は噴射黒液の流量、温度
と、燃焼用空気の流量、温度をそれぞれ検知し演算によ
って算出することもでき、また変動および熱量として小
さいので一定値として外部から設定する構成であっても
よい。
したがって、以上のような実施例の構成によれば、噴射
黒液の有機成分濃度推定値から黒液の燃焼熱量を推定し
ているので、従来のように黒液流量または黒液固形分流
量から黒液の燃焼流量を推定した場合に生じるボイラ外
の条件例えば黒液固形分濃度や黒液の発熱量の変化等の
影響を受けて生じる推定誤差を除去することができ、正
確なボイラ効率を得ることができる。この点については
第4図(a)と第4図(b)の比較データからも明らか
である。つまり、第4図(a)は黒液流量と主蒸気流量
の関係、同図(b)は黒液有機成分流量と主蒸気流量の
関係についてそれぞれ1時間の平均データを長期間にわ
たってプロットしたものである。この2つのデータを比
較すると、第4図(b)のように有機成分流量により黒
液の燃焼流量を算出する方が非常に精度よくボイラ効率
を推定することが可能であり、ひいては回収ボイラの操
業管理・制御を適切に行なうことができる。また、黒液
の有機成分濃度のみならず、固形分濃度の推定により、
黒液中の芒硝による還元反応熱量を推定できるために、
有効ベースあるいは無効ベースのボイラ効率を推定する
ことができ、この結果、従来ボイラ外の条件である黒液
中の芒硝量の変動のボイラ効率推定に及ぼす影響を考慮
することができなかった推定誤差を除去することがで
き、よって正確な有効ベースあるいは無効ベースのボイ
ラ効率を得ることができる。この場合、黒液中固形分濃
度を用いて水分濃度を知ることができるので、黒液中の
水分濃度から黒液中水分による潜熱分を計算し黒液の燃
焼熱量より差し引くことにより、燃焼熱量を低位ベース
で計算することができる利点がある。
次に、第3図は本発明における回収ボイラのボイラ効率
推定方法およびその推定装置を燃焼最適化制御システム
に応用した系統図である。即ち、このシステムは、回収
ボイラ1の適宜な箇所にO濃度計51を設けて燃焼ガ
ス中のOS41を検知してO濃度調節部52に供給
する。この調節部52は、前記濃度計51のOS41
が設定部53のO濃度設定値S42と等しくなるよう
に、全燃焼用空気流量S43を調節する。一方、前記ボ
イラ効率推定演算部50から出力されるボイラ効率推定
値S30が極値コントローラ54に送られ、ここでボイ
ラ効率推定値S30が最大となるように各燃焼用空気S
44、S45の各配分指令値S46、S47を上下させ
る。この配分指令値S46、S47はそれぞれ対応する
乗算部56,56に送られ、ここで調節部52の出力側
に設置した流量計57によって検知された燃焼用空気流
量S48とそれぞれ乗算して燃焼用空気流量指令値S4
9、S50を得、例えば下段流量調節部58および中段
流量調節部59に供給する。これらの各流量調節部5
8,59は濃度調節部52からの出力が各流量指令値S
49、S50となるように調節するものである。なお、
極値コントローラ54は山登り法などによって各空気流
量配分に対するボイラ効率を用いて、それに従ってボイ
ラ効率を極大へと向うように各空気流量配分を操作し変
化させるものである。極値コントローラ54のアルゴズ
ムについては公知の方法を用いればよい。また、第3図
は、持込み顕熱量S24の変動が小さいとして設定部6
0にて設定する構成としたが、第2図のように顕熱量演
算部44を用いて測定して求めてもよいものである。従
って、かかる構成とすることにより、回収ボイラ1の燃
焼を最適に制御することができる。
〔発明の効果〕
以上詳記したように本発明方法および装置によれば、以
上のようにして黒液の有機成分濃度を推定しまたは有機
成分濃度と固形分濃度を推定して熱量を計算するように
すれば、ボイラ効率を連続的かつ正確に推定し得、これ
により回収ボイラの操業管理・制御を迅速かつきめ細か
く行なうことができる回収ボイラのボイラ効率推定方法
およびその推定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明方法および装置を説明する
ためのもので、第1図は噴射黒液の有機成分当りの発熱
量を度数分布で表わした図、第2図は本発明装置の一実
施例を示す系統図、第3図は本発明方法および装置を応
用した回収ボイラの最適化燃焼制御装置の系統図、第4
図は本発明方法および装置の効果を裏付けるデータ図で
ある。 L1……黒液噴射ライン、L2……燃焼用空気ライン、
L3……給水ライン、L4……主蒸気ライン、1……回
収ボイラ、2……噴射黒液、21……密度計、22……
流量計、23……有機成分濃度推定部、24……固形分
濃度推定部、25……乗算部、26……燃焼熱量演算
部、27……設定部、28……還元反応熱量演算部、3
1……流量計、32……温度計、33……有効熱量演算
部、34……流量計、35……圧力計、36……温度
計、41……温度計、42……流量計、43……温度
計、44……顕熱量演算部、50……ボイラ効率推定演
算部。
フロントページの続き (72)発明者 塩越 陽平 熊本県八代市十条町1丁目1番地 十條製 紙株式会社八代工場内 (72)発明者 谷原 隆 大阪府大阪市此花区島屋4丁目1番35号 川崎重工業株式会社大阪工場内 (72)発明者 黒崎 泰充 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 井床 利之 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 中林 志郎 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 飯塚 和幸 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 桑田 龍一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 熊木 亜夫 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 近久 嚴雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒液を燃焼してチップ蒸解用薬剤原料を回
    収するとともに、蒸気を発生させる回収ボイラの操業管
    理・制御装置において、黒液の重量流量および有機成分
    濃度推定値を得、これらの重量流量および有機成分濃度
    推定値から燃焼熱量を求めるとともに、この燃焼熱量の
    ほか、少なくとも前記回収ボイラの有効熱量および持込
    み顕熱量の関数に基づいてボイラ効率を推定することを
    特徴とする回収ボイラのボイラ効率推定方法。
  2. 【請求項2】有効熱量は、回収ボイラへの給水熱量と前
    記回収ボイラからの蒸気熱量とから求めるものである特
    許請求の範囲(1)項記載の回収ボイラのボイラ効率推
    定方法。
  3. 【請求項3】持込み顕熱量は、黒液の熱量と燃焼用空気
    熱量から求めるものである特許請求の範囲第(1)項記
    載の回収ボイラのボイラ効率推定方法。
  4. 【請求項4】ボイラ効率の推定は、前記燃焼熱量、有効
    熱量、持込み顕熱量および還元反応熱量の関数に基づい
    て推定するものである特許請求の範囲第(1)項記載の
    回収ボイラのボイラ効率推定方法。
  5. 【請求項5】黒液を燃焼してチップ蒸解用薬剤原料を回
    収するとともに、蒸気を発生させる回収ボイラの操業管
    理・制御装置において、黒液の重量流量を求める黒液重
    量測定部と、黒液の有機成分濃度を推定する有機成分濃
    度推定部と、前記流量測定部および有機成分濃度推定部
    によって得られる黒液重量流量と有機成分濃度推定値を
    用いて黒液の燃焼熱量を求める燃焼熱量演算部と、前記
    回収ボイラの有効熱量を求める有効熱量演算部と、前記
    回収ボイラへの持込み顕熱量を求める持込み顕熱量演算
    部と、少なくとも前記燃焼熱量、有効熱量、持込み顕熱
    量の関数に基づいてボイラ効率を推定するボイラ効率推
    定演算部とを備えたことを特徴とする回収ボイラのボイ
    ラ効率推定装置。
  6. 【請求項6】燃焼熱量演算部は、前記黒液重量流量測定
    部で求めた黒液重量流量、前記有機成分濃度推定部で推
    定された黒液の有機成分濃度および有機成分当りの発熱
    量に基づいて黒液の燃焼熱量を求めるものである特許請
    求の範囲第(5)項記載の回収ボイラのボイラ効率推定
    装置。
  7. 【請求項7】持込み顕熱量演算部は、前記黒液温度、前
    記黒液重量流量、空気温度および空気流量から持込み顕
    熱量を求める演算部を有するものである特許請求の範囲
    第(5)項記載の回収ボイラのボイラ効率推定装置。
  8. 【請求項8】ボイラ効率推定演算部は、前記燃焼熱量、
    有効熱量、持込み顕熱量および還元反応熱量から推定す
    るものである特許請求の範囲第(5)項記載の回収ボイ
    ラのボイラ効率推定装置。
  9. 【請求項9】有効熱量演算部は、回収ボイラへ給水する
    給水ラインの流量および温度から得られる給水熱量と、
    前記回収ボイラから出力される蒸気の流量、温度、圧力
    から得られる蒸気流量とから有効熱量を求めるものであ
    る特許請求の範囲第(5)項記載の回収ボイラのボイラ
    効率推定装置。
  10. 【請求項10】黒液重量流量測定部は、黒液の流量を求
    める流量計と、黒液の密度を求める密度計とを有し、前
    記流量と密度を乗算して黒液の重量流量を求めるもので
    ある特許請求の範囲第(5)項記載の回収ボイラのボイ
    ラ効率推定装置。
JP15169885A 1985-07-10 1985-07-10 回収ボイラのボイラ効率推定方法およびその推定装置 Expired - Fee Related JPH0610522B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15169885A JPH0610522B2 (ja) 1985-07-10 1985-07-10 回収ボイラのボイラ効率推定方法およびその推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15169885A JPH0610522B2 (ja) 1985-07-10 1985-07-10 回収ボイラのボイラ効率推定方法およびその推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6213902A JPS6213902A (ja) 1987-01-22
JPH0610522B2 true JPH0610522B2 (ja) 1994-02-09

Family

ID=15524306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15169885A Expired - Fee Related JPH0610522B2 (ja) 1985-07-10 1985-07-10 回収ボイラのボイラ効率推定方法およびその推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610522B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006007683A1 (en) * 2004-07-21 2006-01-26 Tembec Industries Inc. Method and apparatus for deriving information from liquor obtained in the course of a wood digestion reaction

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6213902A (ja) 1987-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2005711C (en) Superheater outlet steam temperature control
US7890214B2 (en) Method and apparatus for controlling soot blowing using statistical process control
US4069675A (en) Method of optimizing the performance of a multi-unit power
CA1220636A (en) Coal gasification composite power generating plant
US3038453A (en) Apparatus and method for controlling a forced flow once-through steam generator
US4242989A (en) Boiler level control system
US8914142B2 (en) Method and a system for optimization of parameters for a recovery boiler
CN102385356A (zh) 一种烧结余热发电系统的优化控制方法
Jha et al. Dynamic modeling of a water tube boiler
Trojan et al. A new software program for monitoring the energy distribution in a thermal waste treatment plant system
EP1336036B1 (en) Fuel gas moisturization system level control
CN108460508B (zh) 基于循环流化床锅炉工作特性在线节能监测方法
JPH0610522B2 (ja) 回収ボイラのボイラ効率推定方法およびその推定装置
WO2002057600A1 (en) Integration construction between a boiler and a steam turbine and method in preheating of the supply water for a steam turbine and in its control
CA1129276A (en) Flue gas reheat system
JPS62123215A (ja) 回収ボイラの最適燃焼制御装置
SU1682718A1 (ru) Способ автоматического регулировани давлени перегретого пара в энерготехнологическом котле-утилизаторе
JPH0536550B2 (ja)
JPS5843302A (ja) 廃熱回収ボイラの制御方法
JP2018071825A (ja) 潜熱回収ボイラのボイラ効率計算方法
JPS60501422A (ja) 蒸気発生器の制御装置
JP3670702B2 (ja) ボイラの石炭発熱量推定装置
JPH0480158B2 (ja)
JPH06330489A (ja) 回収ボイラのカリウム濃度監視装置
GB2296770A (en) Combined mass and energy balance meter for a boiler

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees