JPH06108054A - ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents
ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置Info
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- JPH06108054A JPH06108054A JP4256415A JP25641592A JPH06108054A JP H06108054 A JPH06108054 A JP H06108054A JP 4256415 A JP4256415 A JP 4256415A JP 25641592 A JP25641592 A JP 25641592A JP H06108054 A JPH06108054 A JP H06108054A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(I)
【化1】
(R1:C2〜C7のアルキル、アルケニル、l、m、
n:0、1、X1:H、F)で表わされる化合物及び一
般式(II) 【化2】 (R2:C2〜C7のアルキル、アルケニル、CjH2j+1-
O-CkH2k-、j:1〜3、k:2〜5)で表わされる
化合物を含有するネマチック液晶組成物及びこれを用い
た液晶表示装置。 【効果】 本発明のネマチック液晶組成物は、しきい値
電圧が低く、応答速度が速く、しかも化学的安定性が高
いものである。従って、これを用いた液晶表示装置は、
広い温度範囲において駆動電圧の変動が小さく高速応答
性を有するとともに、誘電異方性の低減により表示画面
のちらつきやクロストーク現象が改善され、情報量の多
いSTN-LCDにおいても良好な駆動特性及び表示特性が得
られる。
n:0、1、X1:H、F)で表わされる化合物及び一
般式(II) 【化2】 (R2:C2〜C7のアルキル、アルケニル、CjH2j+1-
O-CkH2k-、j:1〜3、k:2〜5)で表わされる
化合物を含有するネマチック液晶組成物及びこれを用い
た液晶表示装置。 【効果】 本発明のネマチック液晶組成物は、しきい値
電圧が低く、応答速度が速く、しかも化学的安定性が高
いものである。従って、これを用いた液晶表示装置は、
広い温度範囲において駆動電圧の変動が小さく高速応答
性を有するとともに、誘電異方性の低減により表示画面
のちらつきやクロストーク現象が改善され、情報量の多
いSTN-LCDにおいても良好な駆動特性及び表示特性が得
られる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気光学的表示材料と
して有用なネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶
表示装置に関する。
して有用なネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子の代表的なものにTN-LCD
(ツイスティッド・ネマチック液晶表示素子)があり、
時計、電卓、電子手帳、ポケットコンピュータ、ワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータなどに使用されて
いる。一方、近年、OA機器の処理情報の増加に伴い、
一画面に表示される情報量が増大しており、従来のTN-L
CDではコントラスト及び視野角等の表示品位面からも、
特にワードプロセッサ、パーソナルコンピューターなど
の高時分割駆動の要求に応えられなくなっている。
(ツイスティッド・ネマチック液晶表示素子)があり、
時計、電卓、電子手帳、ポケットコンピュータ、ワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータなどに使用されて
いる。一方、近年、OA機器の処理情報の増加に伴い、
一画面に表示される情報量が増大しており、従来のTN-L
CDではコントラスト及び視野角等の表示品位面からも、
特にワードプロセッサ、パーソナルコンピューターなど
の高時分割駆動の要求に応えられなくなっている。
【0003】このような状況の中で、シェファー(Sche
ffer)等[SID '85 Digest, 120頁(1985年)]、あるい
は衣川等[SID '86 Digest, 122頁(1986年)]によっ
て、STN(スーパー・ツイスティッド・ネマチック)−L
CDが開発され、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ータなどの高情報処理用の表示に広く普及しはじめてい
る。そして、この様な表示素子に対応するために現在も
新しい液晶化合物あるいは液晶組成物の提案がなされて
いる。
ffer)等[SID '85 Digest, 120頁(1985年)]、あるい
は衣川等[SID '86 Digest, 122頁(1986年)]によっ
て、STN(スーパー・ツイスティッド・ネマチック)−L
CDが開発され、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ータなどの高情報処理用の表示に広く普及しはじめてい
る。そして、この様な表示素子に対応するために現在も
新しい液晶化合物あるいは液晶組成物の提案がなされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】TN-LCDやSTN-LCDに
は、液晶材料の化学的安定性、液晶表示装置の低電圧駆
動性及び応答特性等の課題がある。
は、液晶材料の化学的安定性、液晶表示装置の低電圧駆
動性及び応答特性等の課題がある。
【0005】例えば、ワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピューター等の情報量の多いSTN-LCDには高時分割数
で良好な駆動特性が要求されるが、時分割数の増大は駆
動電圧の上昇を起こし駆動回路に大きな影響を与える。
これを低減させる一つの方法として、
ンピューター等の情報量の多いSTN-LCDには高時分割数
で良好な駆動特性が要求されるが、時分割数の増大は駆
動電圧の上昇を起こし駆動回路に大きな影響を与える。
これを低減させる一つの方法として、
【0006】
【数1】
【0007】(式中、Vthはしきい値電圧を、kは比例
定数を、Kは弾性定数を、Δεは誘電異方性をそれぞれ
表わす。)の関係から、誘電異方性の大きな液晶材料を
用いて駆動電圧を低下させる方法が知られている。しか
しながら、このような液晶材料の多くは液晶材料の粘性
を増加させるものであるので、良好な応答特性を得るこ
とを困難にさせる、あるいは各画素毎のキャパシタンス
成分を増加させるものであるので表示可能な駆動周波数
範囲を狭め、これによりクロストーク現象を発生させる
等の問題を有している。
定数を、Kは弾性定数を、Δεは誘電異方性をそれぞれ
表わす。)の関係から、誘電異方性の大きな液晶材料を
用いて駆動電圧を低下させる方法が知られている。しか
しながら、このような液晶材料の多くは液晶材料の粘性
を増加させるものであるので、良好な応答特性を得るこ
とを困難にさせる、あるいは各画素毎のキャパシタンス
成分を増加させるものであるので表示可能な駆動周波数
範囲を狭め、これによりクロストーク現象を発生させる
等の問題を有している。
【0008】一方、低電圧で駆動可能な従来の液晶材料
の場合、一般的に、調製された初期あるいは促進テスト
後の抵抗値が低いことが知られている。この様な液晶材
料の低い抵抗値は、時分割数の増大により表示画面のち
らつきやコントラストの低下等を引き起こす原因とな
り、好ましくなかった。
の場合、一般的に、調製された初期あるいは促進テスト
後の抵抗値が低いことが知られている。この様な液晶材
料の低い抵抗値は、時分割数の増大により表示画面のち
らつきやコントラストの低下等を引き起こす原因とな
り、好ましくなかった。
【0009】更に、情報量の増加による暗い画質を補う
目的で、STN-LCDにはバックライトを補助光源として利
用することが一般的である。このために、バックライト
方式のSTN-LCDに用いられる液晶材料には、耐熱性及び
耐光性等の化学的安定性が新たに要求されている。
目的で、STN-LCDにはバックライトを補助光源として利
用することが一般的である。このために、バックライト
方式のSTN-LCDに用いられる液晶材料には、耐熱性及び
耐光性等の化学的安定性が新たに要求されている。
【0010】本発明が解決しようとする課題は、TN-LCD
やSTN-LCD用液晶材料として誘電異方性と弾性定数の両
者の絶対値が小さく、また、しきい値電圧が低く、応答
速度が速く、しかも化学的安定性の高い液晶組成物を提
供することにあり、更に、この液晶組成物を用いた液晶
表示装置を提供することにある。
やSTN-LCD用液晶材料として誘電異方性と弾性定数の両
者の絶対値が小さく、また、しきい値電圧が低く、応答
速度が速く、しかも化学的安定性の高い液晶組成物を提
供することにあり、更に、この液晶組成物を用いた液晶
表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1の液晶組成物として、(1)一般式
(I)
するために、第1の液晶組成物として、(1)一般式
(I)
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1は炭素原子数2〜7の直鎖状
アルキル基又はアルケニル基を表わし、l、m及びnは
各々独立的に0又は1を表わし、X1はH又はFを表わ
す。但し、mが0の場合、nは0である。)で表わされ
る化合物及び(2)一般式(II)
アルキル基又はアルケニル基を表わし、l、m及びnは
各々独立的に0又は1を表わし、X1はH又はFを表わ
す。但し、mが0の場合、nは0である。)で表わされ
る化合物及び(2)一般式(II)
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R2は炭素原子数2〜7の直鎖状
アルキル基、アルケニル基又はCjH2j+1-O-CkH2k-
を表わし、jは1〜3の整数を表わし、kは2〜5の整
数を表わす。)で表わされる化合物を含有することを特
徴とするネマチック液晶組成物を提供する。
アルキル基、アルケニル基又はCjH2j+1-O-CkH2k-
を表わし、jは1〜3の整数を表わし、kは2〜5の整
数を表わす。)で表わされる化合物を含有することを特
徴とするネマチック液晶組成物を提供する。
【0016】また、本発明の第2の液晶組成物として、
(1)上記一般式(II)で表わされる化合物及び
(2)一般式(III)〜(XII)
(1)上記一般式(II)で表わされる化合物及び
(2)一般式(III)〜(XII)
【0017】
【化6】
【0018】(式中、R3は炭素原子数2〜7の直鎖状
アルキル基、アルケニル基又はCpH2p+1-O-CqH2q-
を表わし、pは1〜3の整数を表わし、qは2〜5の整
数を表わし、R4は炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル
基又はCsH2s+1-O-CtH2t-を表わし、sは1〜3の
整数を表わし、tは2〜5の整数を表わす。)で表わさ
れる化合物から成る群から選ばれる化合物を含有するこ
とを特徴とするネマチック液晶組成物を提供する。
アルキル基、アルケニル基又はCpH2p+1-O-CqH2q-
を表わし、pは1〜3の整数を表わし、qは2〜5の整
数を表わし、R4は炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル
基又はCsH2s+1-O-CtH2t-を表わし、sは1〜3の
整数を表わし、tは2〜5の整数を表わす。)で表わさ
れる化合物から成る群から選ばれる化合物を含有するこ
とを特徴とするネマチック液晶組成物を提供する。
【0019】更に、本発明の第3の液晶組成物として、
(1)上記一般式(I)で表わされる化合物、(2)上
記一般式(II)で表わされる化合物及び(3)上記一
般式(III)〜(XII)で表わされる化合物から成
る群から選ばれる化合物を含有することを特徴とするネ
マチック液晶組成物を提供する。
(1)上記一般式(I)で表わされる化合物、(2)上
記一般式(II)で表わされる化合物及び(3)上記一
般式(III)〜(XII)で表わされる化合物から成
る群から選ばれる化合物を含有することを特徴とするネ
マチック液晶組成物を提供する。
【0020】また、本発明は上記のネマチック液晶組成
物を用いたツイスティッド・ネマチック又はスーパー・
ツイスティッド・ネマチック液晶表示装置を提供する。
物を用いたツイスティッド・ネマチック又はスーパー・
ツイスティッド・ネマチック液晶表示装置を提供する。
【0021】本発明に係わる一般式(I)で表わされる
化合物の代表的なものの例(No.1〜6)とその相転
移温度を下記第1表に、一般式(II)で表わされる化
合物の代表的なものの例(No.7、8)とその相転移
温度を下記第2表に、また、一般式(III)〜(XI
I)で表わされる化合物の代表的なものの例(No.9
〜25)とその相転移温度を下記第3表に示す。
化合物の代表的なものの例(No.1〜6)とその相転
移温度を下記第1表に、一般式(II)で表わされる化
合物の代表的なものの例(No.7、8)とその相転移
温度を下記第2表に、また、一般式(III)〜(XI
I)で表わされる化合物の代表的なものの例(No.9
〜25)とその相転移温度を下記第3表に示す。
【0022】尚、下記表中、m.p.は結晶相から液晶相
又は等方性液体相に相転移する温度を、c.p.は液晶相
から等方性液体相に相転移する温度をそれぞれ表わす。
又は等方性液体相に相転移する温度を、c.p.は液晶相
から等方性液体相に相転移する温度をそれぞれ表わす。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】一般式(II)で表わされる化合物自体
は、特開昭60−120858号公報において開示され
たものであり、これを用いた液晶材料としては、特開昭
61−289号公報の技術が知られている。しかしなが
ら、一般式(II)の化合物だけでは組成物の駆動電圧
を十分に低下させることができず、また、△nが大きい
ため、液晶表示素子への用途に制限がある。また、一般
式(II)の化合物と式(a)の化合物を併用すると、
後述の比較例にも示したように、液晶材料の比抵抗値が
大きく低下し、液晶材料自体が黄変し、化学反応をする
などの問題を有している。
は、特開昭60−120858号公報において開示され
たものであり、これを用いた液晶材料としては、特開昭
61−289号公報の技術が知られている。しかしなが
ら、一般式(II)の化合物だけでは組成物の駆動電圧
を十分に低下させることができず、また、△nが大きい
ため、液晶表示素子への用途に制限がある。また、一般
式(II)の化合物と式(a)の化合物を併用すると、
後述の比較例にも示したように、液晶材料の比抵抗値が
大きく低下し、液晶材料自体が黄変し、化学反応をする
などの問題を有している。
【0028】本発明者らは、このような問題を解決する
ために鋭意検討した結果、一般式(II)で表わされる
化合物と、一般式(I)及び/又は一般式(III)〜
(XII)で表わされる化合物からなる群から選ばれる
化合物とを組み合わせて用いることにより、上記課題を
解決することができる優れたネマチック液晶組成物を得
られることを見いだしたのである。
ために鋭意検討した結果、一般式(II)で表わされる
化合物と、一般式(I)及び/又は一般式(III)〜
(XII)で表わされる化合物からなる群から選ばれる
化合物とを組み合わせて用いることにより、上記課題を
解決することができる優れたネマチック液晶組成物を得
られることを見いだしたのである。
【0029】本発明の液晶組成物は、一般式(II)の
化合物を5〜35重量%の範囲で含有することが好まし
く、5〜30重量%の範囲で含有することが特に好まし
い。
化合物を5〜35重量%の範囲で含有することが好まし
く、5〜30重量%の範囲で含有することが特に好まし
い。
【0030】本発明の第1及び3の液晶組成物の特徴の
1つは、一般式(I)で表わされる化合物を含有するも
のであり、応答速度を悪化させることなく駆動電圧を低
減させる効果が得られる点にある。また、一般式(I)
の化合物は、STN-LCDの表示特性に重要な役割を果たす
液晶材料の弾性定数の調整にも有用なものであり、用途
に応じた弾性定数比K33/K11を示すネマチック液晶組
成物を調製可能とするものである。
1つは、一般式(I)で表わされる化合物を含有するも
のであり、応答速度を悪化させることなく駆動電圧を低
減させる効果が得られる点にある。また、一般式(I)
の化合物は、STN-LCDの表示特性に重要な役割を果たす
液晶材料の弾性定数の調整にも有用なものであり、用途
に応じた弾性定数比K33/K11を示すネマチック液晶組
成物を調製可能とするものである。
【0031】このような効果は、一般式(I)で表わさ
れる化合物の一方の末端基がアルキル基又はアルケニル
基であり、他方が−OCNの極性基であることによると
考えられる。そしてより詳しくは、一般式(I)の化合
物の誘電異方性が非常に小さく、弾性定数比K33/K11
の大きさに係わりなく、弾性定数の絶対値も非常に小さ
いことによると考えられる。
れる化合物の一方の末端基がアルキル基又はアルケニル
基であり、他方が−OCNの極性基であることによると
考えられる。そしてより詳しくは、一般式(I)の化合
物の誘電異方性が非常に小さく、弾性定数比K33/K11
の大きさに係わりなく、弾性定数の絶対値も非常に小さ
いことによると考えられる。
【0032】本発明の第1及び3の液晶組成物は、一般
式(I)の化合物を5〜75重量%の範囲で含有するこ
とが好ましく、10〜50重量%の範囲が特に好まし
い。
式(I)の化合物を5〜75重量%の範囲で含有するこ
とが好ましく、10〜50重量%の範囲が特に好まし
い。
【0033】本発明の第1及び3の液晶組成物における
一般式(I)の化合物の効果を明らかにするために、以
下の実験を行った。まず、現在汎用されている化合物か
らなる母体液晶として、下記に示す混合液晶(A)を調
製した。
一般式(I)の化合物の効果を明らかにするために、以
下の実験を行った。まず、現在汎用されている化合物か
らなる母体液晶として、下記に示す混合液晶(A)を調
製した。
【0034】
【化7】
【0035】(上記中、「%」は『重量%』を意味す
る。) 次いで、混合液晶(A)70重量%及び上記第1表に示
したNo.1の化合物30重量%からなる液晶組成物N
o.26を調製した。また、比較のために、No.1の
化合物の類似構造を有し、−OCNの代わりに−CNの
極性基を有する式(a)
る。) 次いで、混合液晶(A)70重量%及び上記第1表に示
したNo.1の化合物30重量%からなる液晶組成物N
o.26を調製した。また、比較のために、No.1の
化合物の類似構造を有し、−OCNの代わりに−CNの
極性基を有する式(a)
【0036】
【化8】
【0037】の化合物を用いて、同様にして液晶組成物
(b)を調製した。これらの組成物No.26、(b)
及び混合液晶(A)について、ネマチック相−等方性液
体相転移温度(TN-I)、誘電異方性(△ε)、複屈折
率(△n)、弾性定数(K11、K33)、セル厚8μmの
TN-LCDを構成したときのしきい値電圧(Vth)、応答速
度に重要な影響を与える粘性(η)の測定を行った。こ
の結果を下記第4表に示す。
(b)を調製した。これらの組成物No.26、(b)
及び混合液晶(A)について、ネマチック相−等方性液
体相転移温度(TN-I)、誘電異方性(△ε)、複屈折
率(△n)、弾性定数(K11、K33)、セル厚8μmの
TN-LCDを構成したときのしきい値電圧(Vth)、応答速
度に重要な影響を与える粘性(η)の測定を行った。こ
の結果を下記第4表に示す。
【0038】
【表5】
【0039】この結果から、一般式(I)で表わされる
化合物を含有するネマチック液晶材料No.26は、△
εが比較の組成物(b)の60%に相当する小さい値に
も拘らず、駆動電圧が低いことが認められた。これは極
性基の僅かな違いにより、弾性定数K11、K33のそれぞ
れの値が小さいことに由来するものであると考えられ
る。更に、本発明のNo.26の組成物では、20℃、
0℃、−20℃の全ての温度で低粘性の特性を示し、特
に−20℃では比較の組成物(b)の65%に相当する
小さい値になっている。この特性は、特に低温での高速
応答性が重要視される車載用に有用なものである。この
ように、駆動電圧と応答速度の両者を十分に低減できる
特性は、いまだかつて類を見ないものである。
化合物を含有するネマチック液晶材料No.26は、△
εが比較の組成物(b)の60%に相当する小さい値に
も拘らず、駆動電圧が低いことが認められた。これは極
性基の僅かな違いにより、弾性定数K11、K33のそれぞ
れの値が小さいことに由来するものであると考えられ
る。更に、本発明のNo.26の組成物では、20℃、
0℃、−20℃の全ての温度で低粘性の特性を示し、特
に−20℃では比較の組成物(b)の65%に相当する
小さい値になっている。この特性は、特に低温での高速
応答性が重要視される車載用に有用なものである。この
ように、駆動電圧と応答速度の両者を十分に低減できる
特性は、いまだかつて類を見ないものである。
【0040】本発明の第1の液晶組成物は、(1)一般
式(I)で表わされる化合物及び(2)一般式(II)
で表わされる化合物を併用することにより、特に上述の
特性を維持向上する効果が得られるものである。
式(I)で表わされる化合物及び(2)一般式(II)
で表わされる化合物を併用することにより、特に上述の
特性を維持向上する効果が得られるものである。
【0041】また、本発明の第2の液晶組成物は、
(1)一般式(II)で表わされる化合物及び(2)一
般式(III)〜(XII)で表わされる化合物からな
る群から選ばれる化合物を併用することにより、特に化
学的安定性に優れ、しきい値の温度依存性を低減し、低
温での応答特性に優れるという効果が得られるものであ
る。
(1)一般式(II)で表わされる化合物及び(2)一
般式(III)〜(XII)で表わされる化合物からな
る群から選ばれる化合物を併用することにより、特に化
学的安定性に優れ、しきい値の温度依存性を低減し、低
温での応答特性に優れるという効果が得られるものであ
る。
【0042】また、本発明の第3の液晶組成物は、
(1)一般式(I)で表わされる化合物、(2)一般式
(II)で表わされる化合物及び(3)一般式(II
I)〜(XII)で表わされる化合物からなる群から選
ばれる化合物を併用することにより、上述の特性を維持
向上する効果が得られるものである。また、表示特性に
重要な役割を果たす弾性定数の最適化ができ、用途に応
じた弾性定数比K33/K11を示すネマチック液晶組成物
を調製可能とするものである。
(1)一般式(I)で表わされる化合物、(2)一般式
(II)で表わされる化合物及び(3)一般式(II
I)〜(XII)で表わされる化合物からなる群から選
ばれる化合物を併用することにより、上述の特性を維持
向上する効果が得られるものである。また、表示特性に
重要な役割を果たす弾性定数の最適化ができ、用途に応
じた弾性定数比K33/K11を示すネマチック液晶組成物
を調製可能とするものである。
【0043】本発明の第2及び3の液晶組成物で使用す
る一般式(III)〜(XII)で表わされる化合物
は、誘電異方性が4〜12の中位の値を有する化合物で
あり、一般的にはこれらの化合物を用いて液晶組成物の
しきい値電圧を1.6V以下に低減させることが難しい
という欠点を有するが、本発明においては、一般式
(I)で表わされる化合物及び/又は一般式(II)で
表わされる化合物と併用することにより、十分に低い駆
動電圧で動作できるネマチック液晶組成物を得ることが
できるものである。
る一般式(III)〜(XII)で表わされる化合物
は、誘電異方性が4〜12の中位の値を有する化合物で
あり、一般的にはこれらの化合物を用いて液晶組成物の
しきい値電圧を1.6V以下に低減させることが難しい
という欠点を有するが、本発明においては、一般式
(I)で表わされる化合物及び/又は一般式(II)で
表わされる化合物と併用することにより、十分に低い駆
動電圧で動作できるネマチック液晶組成物を得ることが
できるものである。
【0044】このうち、一般式(III)〜(VII
I)で表わされる化合物は、液晶組成物の△nを容易に
低減させることができ、ネマチック液晶組成物に要求さ
れるΔnを最適化して、液晶表示装置の色むらの低減、
視角特性の向上、コントラスト比の増加等を行うことが
できるものである。そして、STN-LCDの表示特性に必要
な大きな弾性定数比K33/K11を得るのに有用なもので
あり、多くの情報を表示することができる。また、ネマ
チック相を高温側及び低温側に拡大させる傾向を有し、
液晶表示装置の操作可能な温度範囲を広げることができ
る。更に、ネマチック液晶組成物の粘性を向上させるも
のであり、高速応答の液晶表示装置を得ることができる
ものである。
I)で表わされる化合物は、液晶組成物の△nを容易に
低減させることができ、ネマチック液晶組成物に要求さ
れるΔnを最適化して、液晶表示装置の色むらの低減、
視角特性の向上、コントラスト比の増加等を行うことが
できるものである。そして、STN-LCDの表示特性に必要
な大きな弾性定数比K33/K11を得るのに有用なもので
あり、多くの情報を表示することができる。また、ネマ
チック相を高温側及び低温側に拡大させる傾向を有し、
液晶表示装置の操作可能な温度範囲を広げることができ
る。更に、ネマチック液晶組成物の粘性を向上させるも
のであり、高速応答の液晶表示装置を得ることができる
ものである。
【0045】また、一般式(IX)〜(XII)で表わ
される化合物は、液晶組成物の△nを増大させることが
でき、ネマチック液晶組成物に要求されるΔnを最適化
して、液晶表示装置の色むらの低減やコントラスト比の
増加を行うことができるものである。また、大きな弾性
定数比K33/K11を容易に得ることができ、ビューファ
インダー等の表示特性を改善するのに有用なものであ
る。特にネマチック相を高温側に拡大させる傾向を有
し、液晶表示装置の駆動可能な温度範囲を広げることが
でき、ネマチック液晶組成物の粘性を悪化させず、高速
応答の液晶表示装置を得ることができるものである。更
に一般式(IX)〜(XII)の化合物は、一般式(I
II)〜(VIII)の化合物より駆動電圧を低下させ
る傾向を有するものが多い。
される化合物は、液晶組成物の△nを増大させることが
でき、ネマチック液晶組成物に要求されるΔnを最適化
して、液晶表示装置の色むらの低減やコントラスト比の
増加を行うことができるものである。また、大きな弾性
定数比K33/K11を容易に得ることができ、ビューファ
インダー等の表示特性を改善するのに有用なものであ
る。特にネマチック相を高温側に拡大させる傾向を有
し、液晶表示装置の駆動可能な温度範囲を広げることが
でき、ネマチック液晶組成物の粘性を悪化させず、高速
応答の液晶表示装置を得ることができるものである。更
に一般式(IX)〜(XII)の化合物は、一般式(I
II)〜(VIII)の化合物より駆動電圧を低下させ
る傾向を有するものが多い。
【0046】本発明の第2及び第3の液晶組成物は、一
般式(III)〜(VIII)で表わされる化合物から
なる群から選ばれる化合物を各々0〜30重量%の範囲
で含有することが好ましく、総量では10〜80重量%
の範囲で含有することが好ましい。あるいは、一般式
(IX)〜(XII)で表わされる化合物からなる群か
ら選ばれる化合物を各々0〜25重量%の範囲で含有す
ることが好ましく、総量では5〜80重量%の範囲で含
有することが好ましい。勿論、より高度の液晶表示装置
に適した特性が必要とされる場合には、本発明の液晶組
成物は一般式(III)〜(VIII)で表わされる化
合物からなる群から選ばれる化合物及び一般式(IX)
〜(XII)で表わされる化合物からなる群から選ばれ
る化合物を併用することがより好ましい。
般式(III)〜(VIII)で表わされる化合物から
なる群から選ばれる化合物を各々0〜30重量%の範囲
で含有することが好ましく、総量では10〜80重量%
の範囲で含有することが好ましい。あるいは、一般式
(IX)〜(XII)で表わされる化合物からなる群か
ら選ばれる化合物を各々0〜25重量%の範囲で含有す
ることが好ましく、総量では5〜80重量%の範囲で含
有することが好ましい。勿論、より高度の液晶表示装置
に適した特性が必要とされる場合には、本発明の液晶組
成物は一般式(III)〜(VIII)で表わされる化
合物からなる群から選ばれる化合物及び一般式(IX)
〜(XII)で表わされる化合物からなる群から選ばれ
る化合物を併用することがより好ましい。
【0047】また、後述の実施例にも示したように、本
発明の液晶組成物を用いることによって、しきい値電圧
の温度依存性が改善された液晶表示装置を提供すること
ができる。
発明の液晶組成物を用いることによって、しきい値電圧
の温度依存性が改善された液晶表示装置を提供すること
ができる。
【0048】しきい値電圧の温度依存性を改善させる従
来の技術としては、誘起されたピッチが負の温度依存性
を有するカイラル化合物を用いることが知られている。
本発明はこの様な化合物の添加に起因した欠点、即ち粘
性の悪化、しきい値電圧の増加、調整の煩わしさ、コス
トの上昇等の課題をも解決できる優れたものである。
来の技術としては、誘起されたピッチが負の温度依存性
を有するカイラル化合物を用いることが知られている。
本発明はこの様な化合物の添加に起因した欠点、即ち粘
性の悪化、しきい値電圧の増加、調整の煩わしさ、コス
トの上昇等の課題をも解決できる優れたものである。
【0049】更に、本発明の液晶組成物は、一般式(I
II)〜(XII)で表わされる化合物からなる群から
選ばれる化合物を含有することにより、より大きなプレ
チルト角を形成できる効果も認められる。具体的には、
一般式(I)又は一般式(II)で表わされる化合物だ
けでは、形成されるプレチルト角に特段の効果は見られ
ないが、一般式(III)〜(XII)で表わされる化
合物における末端基がアルコキシアルキル基である化合
物、あるいはこれを多く含有する液晶組成物では大きな
プレチルト角が形成され、この化合物あるいは液晶組成
物に一般式(I)及び/又は一般式(II)で表わされ
る化合物を混合した場合も、プレチルト角を改善維持で
きる効果が得られる。この様なプレチルト角を改善維持
できる効果によって、ストライプ・ドメインが顕著に発
生しにくくなり、STNーLCDの作製時の歩止まりを向上さ
せることができる。
II)〜(XII)で表わされる化合物からなる群から
選ばれる化合物を含有することにより、より大きなプレ
チルト角を形成できる効果も認められる。具体的には、
一般式(I)又は一般式(II)で表わされる化合物だ
けでは、形成されるプレチルト角に特段の効果は見られ
ないが、一般式(III)〜(XII)で表わされる化
合物における末端基がアルコキシアルキル基である化合
物、あるいはこれを多く含有する液晶組成物では大きな
プレチルト角が形成され、この化合物あるいは液晶組成
物に一般式(I)及び/又は一般式(II)で表わされ
る化合物を混合した場合も、プレチルト角を改善維持で
きる効果が得られる。この様なプレチルト角を改善維持
できる効果によって、ストライプ・ドメインが顕著に発
生しにくくなり、STNーLCDの作製時の歩止まりを向上さ
せることができる。
【0050】また、本発明の液晶組成物は後述の実施例
にも示したように、化学的に安定であって高い抵抗値を
有するものであり、従って、広い駆動周波数で表示可能
である。
にも示したように、化学的に安定であって高い抵抗値を
有するものであり、従って、広い駆動周波数で表示可能
である。
【0051】本発明の液晶組成物は、上記一般式(I)
〜(XII)の化合物に加えて、液晶組成物の他の特性
を改善するために、液晶化合物として認識される通常の
ネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液
晶などを含有していてもよい。この様な液晶化合物の代
表的なものの例を以下に挙げる。
〜(XII)の化合物に加えて、液晶組成物の他の特性
を改善するために、液晶化合物として認識される通常の
ネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液
晶などを含有していてもよい。この様な液晶化合物の代
表的なものの例を以下に挙げる。
【0052】
【化9】
【0053】(上記一般式中、Rはアルキル基、アルケ
ニル基又はアルコキシアルキル基を表わし、XはH又は
Fを表わす。)
ニル基又はアルコキシアルキル基を表わし、XはH又は
Fを表わす。)
【0054】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳述するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ま
た、以下の実施例及び比較例において、「%」は『重量
%』を表わす。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ま
た、以下の実施例及び比較例において、「%」は『重量
%』を表わす。
【0055】組成物の比抵抗は、液晶組成物2gをアン
プル管に入れ、真空脱気後、窒素置換の処理をして封入
し、150℃、1時間の加熱促進テスト、及び10時間
の紫外線照射促進テスト「SUNTEST」(オリジナ
ルハナウ社製)を行なった後の液晶組成物の比抵抗を測
定した。
プル管に入れ、真空脱気後、窒素置換の処理をして封入
し、150℃、1時間の加熱促進テスト、及び10時間
の紫外線照射促進テスト「SUNTEST」(オリジナ
ルハナウ社製)を行なった後の液晶組成物の比抵抗を測
定した。
【0056】実施例中、測定した特性の各記号の意味は
以下の通りである。 TN-I : ネマチック相−等方性液体相転移温度(℃) Δε : 誘電異方性 Δn : 複屈折率 Vth : セル厚8μmのTN-LCDを構成した時のしきい
値電圧(V) τr=τd: 電圧無印加状態から電圧を印加して光が透
過する状態になるまでの立ち上がり時間(τr)と電圧
印加状態から電圧を除いて光が透過しなくなるまでの立
ち下がり時間(τd)が等しくなる応答時間(ミリ秒) ηT : T℃における粘度(c.p.) K11、K22、K33 : 弾性定数(Newton) K33/K11、K33/K22: 弾性定数比
以下の通りである。 TN-I : ネマチック相−等方性液体相転移温度(℃) Δε : 誘電異方性 Δn : 複屈折率 Vth : セル厚8μmのTN-LCDを構成した時のしきい
値電圧(V) τr=τd: 電圧無印加状態から電圧を印加して光が透
過する状態になるまでの立ち上がり時間(τr)と電圧
印加状態から電圧を除いて光が透過しなくなるまでの立
ち下がり時間(τd)が等しくなる応答時間(ミリ秒) ηT : T℃における粘度(c.p.) K11、K22、K33 : 弾性定数(Newton) K33/K11、K33/K22: 弾性定数比
【0057】(参考例1)第2表中のNo.7とNo.
8の化合物について、合成最終工程で以下の精製を行な
った。
8の化合物について、合成最終工程で以下の精製を行な
った。
【0058】まず、3%中性アルミナ精製剤、3%シリ
カゲル精製剤及び5%活性炭を、No.7の化合物又は
No.8の化合物に混合し、液晶相状態の温度で2時間
攪拌した。その後、0.1μmのメンブランフィルター
を用いて濾過し、各化合物を精製した。この様にして得
られたNo.7及びNo.8の化合物を等量ずつ混合
し、この混合液晶2gをアンプル管に入れ、真空脱気
後、窒素置換の処理をして封入し、150℃、1時間の
加熱促進テスト後の比抵抗を測定した。
カゲル精製剤及び5%活性炭を、No.7の化合物又は
No.8の化合物に混合し、液晶相状態の温度で2時間
攪拌した。その後、0.1μmのメンブランフィルター
を用いて濾過し、各化合物を精製した。この様にして得
られたNo.7及びNo.8の化合物を等量ずつ混合
し、この混合液晶2gをアンプル管に入れ、真空脱気
後、窒素置換の処理をして封入し、150℃、1時間の
加熱促進テスト後の比抵抗を測定した。
【0059】その結果、未精製混合液晶の比抵抗が1.
0×109Ω・cmであったのに対して、精製後の混合液晶
の比抵抗は2.0×1010Ω・cmであった。本発明の以
下の実施例及び比較例においては、全てこのような精製
を施した化合物を使用しており、化学的信頼性の高いも
のであることが明らかである。
0×109Ω・cmであったのに対して、精製後の混合液晶
の比抵抗は2.0×1010Ω・cmであった。本発明の以
下の実施例及び比較例においては、全てこのような精製
を施した化合物を使用しており、化学的信頼性の高いも
のであることが明らかである。
【0060】(実施例1)
【0061】
【化10】
【0062】からなるネマチック液晶組成物No.27
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 93.6 ℃ △ε : 11.3 △n : 0.120 Vth : 1.55 V η20 : 19.5 c.p.
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 93.6 ℃ △ε : 11.3 △n : 0.120 Vth : 1.55 V η20 : 19.5 c.p.
【0063】このネマチック液晶組成物No.27にカ
イラル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混
合液晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に
「サンエバー150」(日産化学社製)の有機膜をラビン
グして配向膜を形成し、ツイスト角220度のSTN-LCD表示
用セルを作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入し
て液晶表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結
果、しきい値電圧が低く、高時分割特性に優れ、表示画
面のちらつきやクロストーク現象が改善されたSTN-LCD
表示特性を示す液晶表示装置が得られた。
イラル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混
合液晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に
「サンエバー150」(日産化学社製)の有機膜をラビン
グして配向膜を形成し、ツイスト角220度のSTN-LCD表示
用セルを作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入し
て液晶表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結
果、しきい値電圧が低く、高時分割特性に優れ、表示画
面のちらつきやクロストーク現象が改善されたSTN-LCD
表示特性を示す液晶表示装置が得られた。
【0064】なお、カイラル物質は、カイラル物質の添
加による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルの
セル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53と
なるように添加した。
加による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルの
セル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53と
なるように添加した。
【0065】(実施例2)
【0066】
【化11】
【0067】からなるネマチック液晶組成物No.28
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 75.9 ℃ △ε : 9.5 △n : 0.113 Vth : 1.52 V η20 : 16.5 c.p. η0 : 48.4 c.p. η-20 :219 c.p.
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 75.9 ℃ △ε : 9.5 △n : 0.113 Vth : 1.52 V η20 : 16.5 c.p. η0 : 48.4 c.p. η-20 :219 c.p.
【0068】(実施例3)
【0069】
【化12】
【0070】からなるネマチック液晶組成物No.29
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 73.6 ℃ △ε : 8.0 △n : 0.104 Vth : 1.55 V K11 : 6.7×10-12 newton K33 : 17.1×10-12 newton K33/K11 : 2.54
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 73.6 ℃ △ε : 8.0 △n : 0.104 Vth : 1.55 V K11 : 6.7×10-12 newton K33 : 17.1×10-12 newton K33/K11 : 2.54
【0071】(実施例4)
【0072】
【化13】
【0073】からなるネマチック液晶組成物No.30
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 87.3 ℃ △ε : 7.9 △n : 0.091 Vth : 1.58 V K11 : 8.3×10-12 newton K33 : 16.5×10-12 newton K33/K11 : 1.98 テスト前の比抵抗 : 2.1×1012Ω・c
m 加熱促進テスト後比抵抗 : 4.6×1011Ω・c
m 紫外線照射促進テスト後比抵抗: 4.8×1011Ω・c
m
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 87.3 ℃ △ε : 7.9 △n : 0.091 Vth : 1.58 V K11 : 8.3×10-12 newton K33 : 16.5×10-12 newton K33/K11 : 1.98 テスト前の比抵抗 : 2.1×1012Ω・c
m 加熱促進テスト後比抵抗 : 4.6×1011Ω・c
m 紫外線照射促進テスト後比抵抗: 4.8×1011Ω・c
m
【0074】(実施例5)
【0075】
【化14】
【0076】からなるネマチック液晶組成物No.31
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 72.8 ℃ △ε : 8.4 △n : 0.101 Vth : 1.46 V K11 : 7.4×10-12 newton K33 : 16.6×10-12 newton K33/K11 : 2.24
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 72.8 ℃ △ε : 8.4 △n : 0.101 Vth : 1.46 V K11 : 7.4×10-12 newton K33 : 16.6×10-12 newton K33/K11 : 2.24
【0077】このネマチック液晶組成物No.31に実
施例1と同様にしてカイラル物質「S−811」を添加
して混合液晶を調製した。この混合液晶を用いて実施例
1と同様にして、ツイスト角220度のSTN-LCDを作製し、
表示特性を測定した。その結果、しきい値電圧が低く、
高時分割特性に優れ、表示画面のちらつきやクロストー
ク現象が改善されたSTN-LCD表示特性を示す液晶表示装
置が得られた。
施例1と同様にしてカイラル物質「S−811」を添加
して混合液晶を調製した。この混合液晶を用いて実施例
1と同様にして、ツイスト角220度のSTN-LCDを作製し、
表示特性を測定した。その結果、しきい値電圧が低く、
高時分割特性に優れ、表示画面のちらつきやクロストー
ク現象が改善されたSTN-LCD表示特性を示す液晶表示装
置が得られた。
【0078】なお、カイラル物質は、カイラル物質の添
加による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルの
セル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53と
なるように添加した。
加による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルの
セル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53と
なるように添加した。
【0079】(実施例6)
【0080】
【化15】
【0081】からなるネマチック液晶組成物No.32
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 81.0 ℃ △ε : 7.3 △n : 0.118 Vth : 2.11 V τr=τd : 19.0 ミリ秒
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 81.0 ℃ △ε : 7.3 △n : 0.118 Vth : 2.11 V τr=τd : 19.0 ミリ秒
【0082】(実施例7)
【0083】
【化16】
【0084】からなるネマチック液晶組成物No.33
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 92.2 ℃ △ε : 6.7 △n : 0.112 Vth : 1.96 V
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 92.2 ℃ △ε : 6.7 △n : 0.112 Vth : 1.96 V
【0085】(実施例8)
【0086】
【化17】
【0087】からなるネマチック液晶組成物No.34
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I :104.7 ℃ △ε : 7.3 △n : 0.132 Vth : 1.98 V
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I :104.7 ℃ △ε : 7.3 △n : 0.132 Vth : 1.98 V
【0088】(実施例9)
【0089】
【化18】
【0090】からなるネマチック液晶組成物No.35
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 91.0 ℃ △ε : 6.9 △n : 0.111 Vth : 1.80 V
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 91.0 ℃ △ε : 6.9 △n : 0.111 Vth : 1.80 V
【0091】(実施例10)
【0092】
【化19】
【0093】からなるネマチック液晶組成物No.36
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 91.0 ℃ △ε : 7.3 △n : 0.118 Vth : 1.91 V
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 91.0 ℃ △ε : 7.3 △n : 0.118 Vth : 1.91 V
【0094】このネマチック液晶組成物No.36に実
施例1と同様にして、カイラル物質「S−811」を添
加して混合液晶を調製した。この混合液晶を用いて実施
例1と同様にして、ツイスト角220度のSTN-LCDを作製
し、表示特性を測定した。その結果、しきい値電圧が低
く、高時分割特性に優れ、表示画面のちらつきやクロス
トーク現象が改善されたSTN-LCD表示特性を示す液晶表
示装置が得られた。
施例1と同様にして、カイラル物質「S−811」を添
加して混合液晶を調製した。この混合液晶を用いて実施
例1と同様にして、ツイスト角220度のSTN-LCDを作製
し、表示特性を測定した。その結果、しきい値電圧が低
く、高時分割特性に優れ、表示画面のちらつきやクロス
トーク現象が改善されたSTN-LCD表示特性を示す液晶表
示装置が得られた。
【0095】なお、カイラル物質は、カイラル物質の添
加による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルの
セル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53と
なるように添加した。
加による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルの
セル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53と
なるように添加した。
【0096】(実施例11)
【0097】
【化20】
【0098】からなるネマチック液晶組成物No.37
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 96.0 ℃ △ε : 6.9 △n : 0.109 Vth : 1.89 V
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 96.0 ℃ △ε : 6.9 △n : 0.109 Vth : 1.89 V
【0099】(実施例12)
【0100】
【化21】
【0101】からなるネマチック液晶組成物No.38
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 95.9 ℃ △ε : 6.5 △n : 0.120 Vth : 2.14 V
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 95.9 ℃ △ε : 6.5 △n : 0.120 Vth : 2.14 V
【0102】(実施例13)
【0103】
【化22】
【0104】からなるネマチック液晶組成物No.39
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 88.2 ℃ △ε : 9.1 △n : 0.131 Vth : 1.69 V τr=τd : 30.6 ミリ秒 η20 : 21.5 c.p. η0 : 69.4 c.p. η-20 :352 c.p. K11 : 9.1×10-12 newton K22 : 3.2×10-12 newton K33 : 19.5×10-12 newton K33/K11 : 1.95 K33/K22 : 6.10
を調製し、この組成物の諸特性を測定した。結果は以下
の通りであった。 TN-I : 88.2 ℃ △ε : 9.1 △n : 0.131 Vth : 1.69 V τr=τd : 30.6 ミリ秒 η20 : 21.5 c.p. η0 : 69.4 c.p. η-20 :352 c.p. K11 : 9.1×10-12 newton K22 : 3.2×10-12 newton K33 : 19.5×10-12 newton K33/K11 : 1.95 K33/K22 : 6.10
【0105】(比較例1)
【0106】
【化23】
【0107】からなる比較の混合液晶(c)を調製し、
この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであ
った。 TN-I : 96.5 ℃ △ε : 12.8 △n : 0.150 Vth : 1.91 V η20 : 32.1 c.p. K11 : 10.5×10-12 newton K22 : 3.0×10-12 newton K33 : 31.8×10-12 newton K33/K11 : 3.02 K33/K22 : 10.5
この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであ
った。 TN-I : 96.5 ℃ △ε : 12.8 △n : 0.150 Vth : 1.91 V η20 : 32.1 c.p. K11 : 10.5×10-12 newton K22 : 3.0×10-12 newton K33 : 31.8×10-12 newton K33/K11 : 3.02 K33/K22 : 10.5
【0108】この混合液晶(c)と実施例1のネマチッ
ク液晶組成物No.27のTN-Iはほぼ等しいが、N
o.27の組成物は、混合液晶(c)と比べて誘電異方
性が小さいにも拘らず、しきい値電圧が低くなってい
る。また、No.27の組成物は粘性にも優れているこ
とが明らかである。このような効果は、一般式(I)の
化合物の誘電異方性と弾性定数のそれぞれの絶対値が小
さいことによると考えられる。
ク液晶組成物No.27のTN-Iはほぼ等しいが、N
o.27の組成物は、混合液晶(c)と比べて誘電異方
性が小さいにも拘らず、しきい値電圧が低くなってい
る。また、No.27の組成物は粘性にも優れているこ
とが明らかである。このような効果は、一般式(I)の
化合物の誘電異方性と弾性定数のそれぞれの絶対値が小
さいことによると考えられる。
【0109】(比較例2)
【0110】
【化24】
【0111】からなる比較の混合液晶(d)を調製し、
この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであ
った。 TN-I : 87.3 ℃ △ε : 12.1 △n : 0.120 Vth : 1.62 V τr=τd : 54.2 ミリ秒 η20 : 27.0 c.p. η0 : 98.0 c.p. η-20 : スケール・オーバー K11 : 8.4×10-12 newton K22 : 4.3×10-12 newton K33 : 22.8×10-12 newton K33/K11 : 2.71 K33/K22 : 5.30
この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであ
った。 TN-I : 87.3 ℃ △ε : 12.1 △n : 0.120 Vth : 1.62 V τr=τd : 54.2 ミリ秒 η20 : 27.0 c.p. η0 : 98.0 c.p. η-20 : スケール・オーバー K11 : 8.4×10-12 newton K22 : 4.3×10-12 newton K33 : 22.8×10-12 newton K33/K11 : 2.71 K33/K22 : 5.30
【0112】この混合液晶(d)と実施例13のネマチ
ック液晶組成物No.39のTN-Iはほぼ等しいが、N
o.39の組成物は応答時間、各温度での粘性にも優
れ、特にネマチック液晶性が低温域でより安定して得ら
れることが認められた。このような効果は、一般式
(I)の化合物の誘電異方性と弾性定数のそれぞれの絶
対値が小さいことによると考えられる。
ック液晶組成物No.39のTN-Iはほぼ等しいが、N
o.39の組成物は応答時間、各温度での粘性にも優
れ、特にネマチック液晶性が低温域でより安定して得ら
れることが認められた。このような効果は、一般式
(I)の化合物の誘電異方性と弾性定数のそれぞれの絶
対値が小さいことによると考えられる。
【0113】(実施例14)実施例13のネマチック液
晶組成物No.39及び比較例2の混合液晶(d)を用
いて、ツイスティッド・ネマチック液晶表示装置(TN-L
CD)をそれぞれ作製した。この液晶表示装置の各温度に
おけるしきい値電圧を測定し、その結果を第1図に示し
た。
晶組成物No.39及び比較例2の混合液晶(d)を用
いて、ツイスティッド・ネマチック液晶表示装置(TN-L
CD)をそれぞれ作製した。この液晶表示装置の各温度に
おけるしきい値電圧を測定し、その結果を第1図に示し
た。
【0114】第1図から、本発明の液晶組成物は、比較
の混合液晶に比べて、温度変化に対するしきい値電圧の
変化が小さいことが明らかであり、これを用いることに
よって、しきい値電圧の温度依存性が改善された液晶表
示装置を提供することができる。
の混合液晶に比べて、温度変化に対するしきい値電圧の
変化が小さいことが明らかであり、これを用いることに
よって、しきい値電圧の温度依存性が改善された液晶表
示装置を提供することができる。
【0115】また、しきい値電圧の温度依存性が低減し
たことにより TN-LCDやSTN-LCDの時分割駆動に係わる
課題を解決することができ、高時分割数で良好な駆動特
性が得られ、時分割駆動の温度マージンを拡大できる優
れた液晶表示装置を提供することができる。
たことにより TN-LCDやSTN-LCDの時分割駆動に係わる
課題を解決することができ、高時分割数で良好な駆動特
性が得られ、時分割駆動の温度マージンを拡大できる優
れた液晶表示装置を提供することができる。
【0116】また、従来のように、しきい値電圧の温度
依存性を改善するために、誘起されたピッチが負の温度
依存性を有するカイラル化合物を用いる必要がなく、こ
の様な化合物の添加に起因した欠点、即ち粘性の悪化、
しきい値電圧の増加、調整の煩わしさ、コストの上昇等
の課題をも解決できることが明らかである。
依存性を改善するために、誘起されたピッチが負の温度
依存性を有するカイラル化合物を用いる必要がなく、こ
の様な化合物の添加に起因した欠点、即ち粘性の悪化、
しきい値電圧の増加、調整の煩わしさ、コストの上昇等
の課題をも解決できることが明らかである。
【0117】(比較例3)
【0118】
【化25】
【0119】からなる比較の混合液晶(e)を調製し、
この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであ
った。 TN-I : 89.5 ℃ △ε : 10.0 △n : 0.120 Vth : 1.69 V テスト前の比抵抗 : 6.4×1011Ω・c
m 加熱促進テスト後比抵抗 : 9.9×109Ω・cm 紫外線照射促進テスト後比抵抗: 8.9×1010Ω・c
m
この組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであ
った。 TN-I : 89.5 ℃ △ε : 10.0 △n : 0.120 Vth : 1.69 V テスト前の比抵抗 : 6.4×1011Ω・c
m 加熱促進テスト後比抵抗 : 9.9×109Ω・cm 紫外線照射促進テスト後比抵抗: 8.9×1010Ω・c
m
【0120】この混合液晶(e)と実施例4のネマチッ
ク液晶組成物No.30のTN-Iはほぼ等しいが、N
o.30の組成物は、混合液晶(e)と比べて誘電異方
性が小さいにも拘らず、しきい値電圧が低く、低電圧で
表示可能なことが認められた。
ク液晶組成物No.30のTN-Iはほぼ等しいが、N
o.30の組成物は、混合液晶(e)と比べて誘電異方
性が小さいにも拘らず、しきい値電圧が低く、低電圧で
表示可能なことが認められた。
【0121】更に、各促進テストによる化学的安定性に
おいても、優れていることが明らかである。このような
効果は、一般式(I)の化合物の誘電異方性と弾性定数
のそれぞれの絶対値が小さいことによると考えられる。
おいても、優れていることが明らかである。このような
効果は、一般式(I)の化合物の誘電異方性と弾性定数
のそれぞれの絶対値が小さいことによると考えられる。
【0122】(実施例15)本発明における実施例1〜
13の各ネマチック液晶組成物と比較例3の混合液晶
(e)各々2gをアンプル管に入れ、真空脱気後、窒素
置換の処理をして封入した状態で、冷暗所に6ヵ月間保
存した。保存後、諸特性を測定し、調製直後の結果と比
較したところ、本発明のネマチック液晶組成物について
は大きな変化は認められなかったが、混合液晶(e)は
黄変し、固形物の析出が認められ、比抵抗が劣化してい
た。
13の各ネマチック液晶組成物と比較例3の混合液晶
(e)各々2gをアンプル管に入れ、真空脱気後、窒素
置換の処理をして封入した状態で、冷暗所に6ヵ月間保
存した。保存後、諸特性を測定し、調製直後の結果と比
較したところ、本発明のネマチック液晶組成物について
は大きな変化は認められなかったが、混合液晶(e)は
黄変し、固形物の析出が認められ、比抵抗が劣化してい
た。
【0123】(比較例4)第2表中のNo.7及びN
o.8の化合物の等量混合液晶、混合液晶(A)及び比
較の式(a)の化合物を三つの成分とする混合液晶を調
製した。この混合液晶2gをアンプル管に入れ、真空脱
気後、窒素置換の処理をして封入し、150℃、1時間
の加熱促進テスト後の比抵抗を測定し、その結果を第2
図に示した。
o.8の化合物の等量混合液晶、混合液晶(A)及び比
較の式(a)の化合物を三つの成分とする混合液晶を調
製した。この混合液晶2gをアンプル管に入れ、真空脱
気後、窒素置換の処理をして封入し、150℃、1時間
の加熱促進テスト後の比抵抗を測定し、その結果を第2
図に示した。
【0124】調製されたほとんどの混合液晶の比抵抗
は、1.0×1010Ω・cm以下となり、化学的に不安定
なものであることが明らかとなった。これは式(a)の
化合物以外の−CNを有する他の液晶化合物と一般式
(II)で表わされる化合物からなる混合物においても
発生した。
は、1.0×1010Ω・cm以下となり、化学的に不安定
なものであることが明らかとなった。これは式(a)の
化合物以外の−CNを有する他の液晶化合物と一般式
(II)で表わされる化合物からなる混合物においても
発生した。
【0125】従って、極性基−CNを有する液晶化合物
と一般式(II)で表わされる化合物を併用すること
は、実用上困難であることが明らかとなった。
と一般式(II)で表わされる化合物を併用すること
は、実用上困難であることが明らかとなった。
【0126】
【発明の効果】本発明のネマチック液晶組成物は、しき
い値電圧が低く、応答速度が速く、しかも化学的安定性
が高いものである。
い値電圧が低く、応答速度が速く、しかも化学的安定性
が高いものである。
【0127】従って、これを用いた本発明の液晶表示装
置は、広い温度範囲において駆動電圧の変動が小さく、
高速応答性を有するとともに、誘電異方性の低減により
表示画面のちらつきやクロストーク現象を改善したもの
である。よって情報量の多いSTN-LCDにおいても良好な
駆動特性及び表示特性が得られる。
置は、広い温度範囲において駆動電圧の変動が小さく、
高速応答性を有するとともに、誘電異方性の低減により
表示画面のちらつきやクロストーク現象を改善したもの
である。よって情報量の多いSTN-LCDにおいても良好な
駆動特性及び表示特性が得られる。
【図1】本発明及び比較の液晶組成物における温度とし
きい値電圧の関係を示した図表である。
きい値電圧の関係を示した図表である。
【図2】比較の三成分系液晶組成物における混合割合と
比抵抗値の関係を示した図表である。
比抵抗値の関係を示した図表である。
Claims (4)
- 【請求項1】 (1)一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基又
はアルケニル基を表わし、l、m及びnは各々独立的に
0又は1を表わし、X1はH又はFを表わす。但し、m
が0の場合、nは0である。)で表わされる化合物及び
(2)一般式(II) 【化2】 (式中、R2は炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基、
アルケニル基又はCjH2j+1-O-CkH2k-を表わし、j
は1〜3の整数を表わし、kは2〜5の整数を表わ
す。)で表わされる化合物を含有することを特徴とする
ネマチック液晶組成物。 - 【請求項2】 (1)請求項1記載の一般式(II)で
表わされる化合物及び(2)一般式(III)〜(XI
I) 【化3】 (式中、R3は炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基、
アルケニル基又はCpH2p+1-O-CqH2q-を表わし、p
は1〜3の整数を表わし、qは2〜5の整数を表わし、
R4は炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基又はCsH
2s+1-O-CtH2t-を表わし、sは1〜3の整数を表わ
し、tは2〜5の整数を表わす。)で表わされる化合物
から成る群から選ばれる化合物を含有することを特徴と
するネマチック液晶組成物。 - 【請求項3】 請求項2記載の一般式(III)〜(X
II)で表わされる化合物から成る群から選ばれる化合
物を含有することを特徴とする請求項1記載のネマチッ
ク液晶組成物。 - 【請求項4】 請求項1記載のネマチック液晶組成物を
用いたツイスティッド・ネマチック又はスーパー・ツイ
スティッド・ネマチック液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4256415A JPH06108054A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4256415A JPH06108054A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06108054A true JPH06108054A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17292359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4256415A Pending JPH06108054A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06108054A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6716491B2 (en) * | 2000-05-08 | 2004-04-06 | Merck Patent Gmbh | Liquid-crystalline medium |
| JP2018021101A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | Jnc株式会社 | 液晶組成物および液晶表示素子 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP4256415A patent/JPH06108054A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6716491B2 (en) * | 2000-05-08 | 2004-04-06 | Merck Patent Gmbh | Liquid-crystalline medium |
| JP2018021101A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | Jnc株式会社 | 液晶組成物および液晶表示素子 |
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