JPH06108391A - セルロースパルプの漂白用化学薬品の製造 - Google Patents

セルロースパルプの漂白用化学薬品の製造

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JPH06108391A
JPH06108391A JP5138640A JP13864093A JPH06108391A JP H06108391 A JPH06108391 A JP H06108391A JP 5138640 A JP5138640 A JP 5138640A JP 13864093 A JP13864093 A JP 13864093A JP H06108391 A JPH06108391 A JP H06108391A
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hydrogen
gas
hydrogen peroxide
pulp
pulp mill
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JP5138640A
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Kaj Henricson
ヘンリクソン カユ
Jaana Suokas
スオカス ヤーナ
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Ahlstrom Corp
Original Assignee
Ahlstrom Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B15/00Peroxides; Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof; Superoxides; Ozonides
    • C01B15/01Hydrogen peroxide
    • C01B15/022Preparation from organic compounds
    • C01B15/023Preparation from organic compounds by the alkyl-anthraquinone process

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セルロースパルプの漂白用過酸化水素をパル
プ工場で直接電気分解によらずに製造する方法を提供す
る。 【構成】 パルプ工場で産生された黒液を反応装置11
に供給し、熱処理して硫黄を有機硫黄化合物含有ガスの
形で分離する。このガスをヒドロコンバーター14に供
給し、水素と反応させ、得られたメタン、硫化水素及び
水素を含有するガス混合物を白液スクラバー16に導入
して硫化水素を分離する。得られた硫黄を含まないメタ
ンガスをスチームリホーミングコンバーター18で水素
に転化し、転化水素を加圧揺動吸着精製装置20で分離
する。装置20から排出された水素を2つの流れに分割
し、その一方を過酸化水素製造装置23に進めて過酸化
水素を製造し、他方をヒドロコンバーター14に供給
し、有機硫黄化合物の還元に使用する。製造された過酸
化水素をパルプ工場でセルロースパルプ漂白用P段階に
供給する。こうして過酸化水素をパルプ工場で効率的か
つコスト上効果的な方法で製造し、それをセルロースパ
ルプの漂白に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電解装置を使用せずにパ
ルプ工場の現場で直接過酸化水素を製造する方法及びそ
の過酸化水素によりセルロースパルプを漂白する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースパルプ漂白用の常用の漂白プ
ラントにおいて、漂白は、典型的には、塩素と二酸化塩
素を用いて行われて来たが、これには酸素及び過酸素水
素の工程又はシーケンスが結び付けられることが多かっ
た。酸素と過酸化水素を使用する典型的な漂白プラント
では、酸素の消費量は製造されるパルプのトン当たり約
15〜25kgであり、他方過酸化水素の消費量は製造
されるパルプのトン当たりで約0〜5kgであった。漂
白用化学薬品の消費の残りは塩素と二酸化塩素であっ
た。従来は、酸化と過酸化物をパルプ工場の現場で(o
n site)製造するのは不経済であると考えられて
いた。従って、これらの化学薬品はそれらを購入し、工
場に運び入れるのが典型的であった。過酸化水素は、遠
隔地での製造後、輸送コストを下げるために約50〜8
0%の力価まで蒸発させるのが典型的であるが、蒸発操
作と輸送のコストは明らかに購入過酸化物が比較的高い
値段であることの一因となっている。
【0003】最近になって、塩素を使用しない漂白セル
ロースパルプの製造を可能にする種々のパルプ化と漂白
の技術及びそれらの組み合わせが提供されるようになっ
た。例えば、カナダ国特許出願第2,089,516号
明細書には塩素含有化学薬品を使用せずに漂白クラフト
パルプを効果的に製造する方法が記載されている。この
ような技術は環境上、その他の立場からは極めて望まし
いものではあるが、パルプの製造コストが比較的高くな
る可能性がある。
【0004】過酸化水素は普通アントラキノンの空気又
は酸素による自動酸化によって製造さえれる。即ち、ア
ントラキノンの溶液を触媒(例えば、パラジウム)の存
在下で次の反応(1):
【化1】
【0005】に従って水素化する。次の工程で触媒を分
離し、それを水素化工程に戻す。得られたアントラキノ
ンを次に空気か酸素により略大気圧において酸化する。
その反応(2)は発熱反応で、温度は水冷熱交換器で制
御する。
【化2】
【0006】得られた過酸化水素を脱イオン水に抽出す
る。過酸化水素/水の溶液の濃度は今や20〜30%w
/wである。この溶液は通常50〜60%w/wまで濃
縮される。反応(1)のための水素は通常水を電気分解
で水素と酸素に解離させることによって製造される。普
通のH2 2 プラント(10,000トン/年)に対す
る投資コストは現在2,000万USドルであり、これ
は略次のように配分される。即ち、過酸化水素プラン
ト:50%;電解プラント:30〜40%;及び蒸発プ
ラント:10〜20%。運転コスト(0.6USドル/
kg−H2 2 )も同じように配分される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、電解プラント
を省くことができれば、過酸化水素の値段(1.20U
Sドル/kg)を実質的に下げることが可能である。過
酸化水素を工場の現場で製造すれば、従来法で要した過
酸化水素の蒸発、輸送及び希釈のコストが除かれるの
で、節約が更に達成される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、特に非
塩素パルプ工場においてパルプを漂白するための化学薬
品のコストを著しく下げる方法が提供される。本発明に
よれば、過酸化水素は電気分解によるのではなく、硫酸
塩パルプ化法等から製造されるブラックリカー(bla
ck liquor)、即ち黒液から工場で製造され
る。本発明の方法によれば、過酸化水素の値段は過酸化
水素を工場の現場で使用すれば約40〜60%下がる。
【0009】黒液から過酸化水素を製造する際に、蒸煮
プラント又はパルプの洗浄プラントから硫黄及び炭化水
素を含有するガスを生成させることも可能である。これ
らのガスは水素ガスに転化させることができる。水素に
転化可能なガスは、特に蒸煮プロセス中に生成、放出さ
せることができる。蒸煮液と木材との反応から直接得ら
れるか、又は蒸煮プラント中の溶解有機物質から得られ
るガスがこの目的に使用することができる。しかして、
“黒液”なる用語は蒸煮中に形成されるガス状反応生成
物と溶解反応生成物の両生成物をカバーする広い用語と
理解すべきである。蒸煮法は通常硫酸塩法であるが、ス
ルフィドによる蒸煮、オルガノソルブ法(organo
solv process)(溶剤パルプ化)等であっ
てもよい。従って、本明細書の発明の詳細な説明及び特
許請求の範囲で使用されている“黒液”なる用語は硫酸
塩法から製造された液体にも、また蒸発プラントに導か
れる蒸煮プラントから出る単なる廃液にも限定されず、
セルロースパルプの蒸煮中に一般に形成される全てのガ
ス状反応生成物及び溶解反応生成物を指す。
【0010】米国特許第4,929,307号明細書に
示されるように、黒液中のリグニンは、熱処理によっ
て、即ち黒液を加圧下で所定時間加熱することによって
開環され、それによっれ有機硫黄化合物、即ちジメチル
スルフィドとメチルメルカプタンが生成することは知ら
れている。熱処理を典型的パルプ工場の蒸解釜と回収ボ
イラーとの間のどの地点で実施するかは限定されない。
熱処理は170〜350℃の温度で行うのが好ましい。
黒液中の硫黄がその30〜70%もの大量であっても除
去し得ることは評価に値するものである。この熱処理の
1つの目的は腐食の問題を最小限に抑えるために回収ボ
イラー又は同様の回収プロセスに入って来る黒液の硫黄
含量を低下させることである。別法として、黒液から適
当なガスを生成させるのに部分的ガス化、部分的燃焼又
はプラズマ燃焼を採用することもできる。本発明による
方法においては、この硫黄含有ガスは有利な別の方法で
利用される。
【0011】黒液の熱処理から製造されるガス中のジメ
チルスルフィド及びメチルメルカプタンは硫化水素とメ
タン及び/又は他の炭化水素に転化される。これには少
なくとも次の公知の方法、即ち部分的酸化法、スチーム
クラッキング法、触媒転化法及び回収ボイラーの再循環
された灰又は回収ボイラーの熔融物への注入法が使用で
きる。
【0012】部分的酸化法においては、ガスは化学量論
量以下の量の酸素と次のようにして反応せしめられる。
【化3】 (3)Cx y + x/2O2 → xCO + y/2H2
【0013】硫黄を含有するいかなる炭化水素も硫化水
素、一酸化炭素及び水素に転化される。例えば、カナダ
国特許出願第2,060,819−6号明細書には硫黄
含有ガスをこの原理に従って処理する方法が記載され
る。
【0014】スチームクラッキング法を使用する場合
は、上記有機硫黄ガスはスチームと、スチーム/炭化水
素比が約0.3〜0.4/1.0となるまで混合され、
得られた混合物を熱処理に付す。その反応生成物はH2
S、CH4 、C2 4 、H2 、その他の成分を含むだろ
う。
【0015】触媒転化法は適当な水素添加脱硫触媒上で
の有機硫黄ガスと水素との硫化水素とメタンとを生成さ
せる反応を含む。反応式は次の通りである:
【化4】 (4)(CH3 2 S + 2H2 → 2CH4 + H2 S (5)CH3 SH + H2 → CH4 + H2
【0016】有機硫黄化合物のこの還元反応は約200
〜300℃の温度で行われる。この方法はカナダ国特許
出願第2,060,819−6号及び国際特許出願、即
ちPCT/US92/00924号明細書に詳細に記載
されている。
【0017】有機硫黄化合物の硫化水素及び炭化水素へ
の転化後、そのガス混合物からH2Sを分離し、パルプ
工場の蒸煮サイクルにおいて使用する。分離は吸着、吸
収、膜技術で、或いは圧縮、部分的凝縮で行うことがで
きる。選択性溶剤、例えばメチルアミンによるスクラビ
ングでもガス混合物から硫化水素を本質的に全て除去す
ることができる。製造されたH2 Sはこれをパルプ化プ
ロセスで使用することができ、そして蒸煮に先立って木
材チップをH2 Sで予備含浸すればそれにによってパル
プ化の収率をかなり改善することができる。繊維製造に
基づく生産量の増加率は少なくとも10〜12%であ
る。硫化水素はまたこれを苛性溶液、例えばホワイトリ
カー(white liquor)、即ち白液、又はN
aOH溶液に吸収させることによっても分離することが
できる。硫化水素は白液の流れの一部のみに吸収させる
のが好ましく、それによって色々な硫化度(sulfi
dity)を有する種々の蒸煮液流を生成させることが
可能である。蒸煮の初めには高硫化度の蒸煮液を、それ
より後の段階では低硫化度の蒸煮液を用いるのが有利で
ある。製造されたH2 Sはまたそれを白液に吸収させる
ことによる方法とは異なる他の蒸煮液変成法でも使用す
ることができる。
【0018】硫黄ガスは、フィンランド国特許出願第9
14585号及び同第914586号明細書にそれぞれ
記載されるように、同ガスを回収ボイラーの再循環され
た灰又は回収ボイラーの熔融物に注入することによって
処理することができる。DMSガスを灰又は熔融物に注
入すると、エタン及び/又は他の炭化水素を含有するガ
スが得られる。このガスの硫黄は灰又は熔融物のNa2
CO3 と反応する。かくして、この方法によらなければ
必要とされるだろうH2 Sの分離は不要となる。
【0019】上記のようにして得られ、H2 Sが分離さ
れた炭化水素含有ガスは水素の製造に用いられる。水素
は、例えばスチームリホーミング又は化学量論量以下の
量比での燃焼で生成させることができる。このようにし
て形成されたガス混合物を、例えばPSA(加圧揺動吸
着:pressure swing adsorpti
on)装置に導入し、その中で常用の吸着法を実施して
純水素を回収する。また、純水素を生成させるために膜
技術を利用することもできる。こうして得られた水素は
前記の通り常法による、例えば自動酸化による過酸化水
素の製造に使用され、そしてそのガス混合物の残余はパ
ルプ工場において燃料として使用することができる。ま
た別に、或いは付加的に、前記反応(1)を上記のガス
類からそれぞれ水素を分離するのに用いることができ、
かくして純粋の水素を製造する必要が除かれる。
【0020】炭化水素含有ガスは水素をある程度含有し
ていてもよく、そしてこの水素は硫化水素の分離前に、
又は炭化水素の水素への転化前に回収することができ
る。また、硫黄含有ガスも水素を含有していることがで
き、この水素も回収することができる。
【0021】本発明の主目的は電解装置を使用せずにパ
ルプ工場の現場で直接過酸化水素を製造する方法を提供
することである。本発明のこの目的及びその他の目的は
本発明の詳細な説明を調べることによって、また前記の
特許請求の範囲の記載から明らかになるあろう。
【0022】図1は本発明の方法を実施するのに使用可
能な装置系を模式的に説明するものである。
【0023】硫酸塩蒸解釜又は同様の装置(図示せず)
から来る管路10の黒液を反応装置11に供給し、そこ
で黒液から硫黄を米国特許第4,929,307号明細
書に記載されるような熱処理により硫黄含有ガスの形で
分離する。硫黄含量が低下した管路12の生成黒液は更
なる処理に、例えば通常の白液製造を伴う回収ボイラー
(図示せず)に付される。管路13の有機硫黄化合物、
主としてDMS及びMMを含有するガスをヒドロコンバ
ーター14に供給し、そこで前記反応(4)及び(5)
を行う。管路13のガスは他の供給源、例えば蒸解釜及
び蒸発プラントからの同様のガスを含んでいてもよい。
管路15のCH4 、H2 S及び余分のH 2 を含有するガ
ス混合物を、例えば白液スクラバー16に導入し、その
中でH2Sを吸収法により分離し、管路17の実質的に
硫黄を含まないCH4 ガスを生成させる。
【0024】このメタンをスチームリホーミングコンバ
ーター18で水素に転化する。転化はスチームとメタン
との混合物を昇温下で触媒反応させてH2 と炭素の酸化
物類との混合物を形成することを含むか、又はその反応
のみから成る。その正味の反応は次の通りである:
【化5】 (6)1/2CH4 + H2 O → 2H2 + 1/2CO2
【0025】コンバーター18において、水素に転化さ
れるメタンの量は略過酸化水素の製造の際に、及びその
他のプロセスにおいて消費される程度の多さであればよ
い。その水素は管路19のH2 、CO2 及び未転化CH
4 を含有する生成ガスからPSA精製装置20により分
離される。かくして得られた管路21の燃料ガスは石灰
キルンにおいて燃料として、動力プラントボイラー若し
くはガスタービンプロセスにおいて、又はパルプ工場の
熱を必要とする他のプロセスにおいて使用することがで
きる。製造される(管路22の)水素の量が少なくなれ
ばなるほど、その結果生ずる(管路21の)燃料ガスの
発熱量は多くなる。
【0026】パルプ工場の現場で製造された管路22の
水素は装置20から排出され、そして2つの流れに分割
される。これらの流れの一方、即ち管路22aの流れは
パルプ工場に設置された常用の過酸化水素製造装置23
に進む。他方の流れ、即ち管路22bの流れはヒドロコ
ンバーター14に供給され、そこで水素はDMS及びM
Mをメタン及び硫化水素に還元すべく使用される。
【0027】装置23は任意、所望の常用H2 2 製造
装置、例えばAO−法(反応1及び2)を実施すること
ができる装置であることができる。管路22では空気若
しくは実質的に純粋な酸素又は他の酸素含有ガスがオキ
シダントとして使用される。過酸化水素製造用の酸素の
可能な供給源はオゾン漂白段階から出る酸素含有排ガス
である。PSA技術又はVSA(真空揺動吸着:vac
uum swingadsorption)技術を用い
ることにより、現場で空気から酸素を90〜95%分離
することが可能である。同時に、他の目的、例えば漂白
に対する酸素の必要も満すことができる。
【0028】装置23で製造された過酸化水素はパルプ
工場の現場において管路25でセルロースパルプの漂白
を行うP漂白段階に又は過酸化水素を使用する他の段階
に直接供給される。管路25における過酸化水素の濃度
は過酸化水素段階で直接使用するのに望ましい濃度であ
る約15〜35%である。従って、商業的な従来法にお
ける過酸化水素の蒸発、輸送及び希釈の各コストは除か
れる。
【0029】2つの選択可能な漂白シーケンスOAZE
ZPZ及びODEDを採用するのが最も好ましい。オゾ
ン(Z)もまた、本出願の親出願に記載される通り、他
の漂白用化学薬品がそうであるように現場で製造するこ
とができる。水素はパルプの漂白にかつDMS及びMM
の触媒転化に十分な量で製造される。
【0030】図1で例証される本発明の典型的な実施例
において、黒液1700トンd.s./日を82.5k
g/トン−パルプのDMSを回収するために加圧下で加
熱し、その回収DMSをCH4 42.5kg/トン、H
2 S45.2kg/トン及び余分のH2 2.7kg/ト
ンを含有するガス混合物に触媒転化する。その硫化水素
を分離し、そしてメタンをH2 (9.2kg/トン)及
びCO2 に転化する。パルプをシーケンスOAZEZP
Zに従って漂白する場合は、1.2kg/トン−パルプ
の水素が必要となり、他方シーケンスODEDには0.
6kg−H2 /トン−パルプの量が必要となる。H2
分離することによって発熱量が著しく高い(24.8〜
26.6MJ/m3 )燃料ガスが得られる(管路2
1)。製造された管路22bの水素(8kg/トン−パ
ルプ)は大部分DMSの触媒転化(14において)で使
用され、残り(1.2kg/トン)は管路22aでH2
2 の製造のために使用される。H2 2 の所要量はO
AZEZPZシーケンスについては20kg/トン−パ
ルプ、ODEDシーケンスについては10kg/トン−
パルプである。
【0031】以上、本発明により、工場の現場でセルロ
ース材料漂白用過酸化水素を効率的かつコスト上効果的
な方法で製造する方法が提供された。過酸化水素がパル
プ工場の現場で工場の黒液から来る水素から製造するこ
とができると、過酸化水素の値段をかなり低下させるこ
とが可能である。本発明の方法を実施する図1の装置系
に対する現在の投資コストは約1,300万USドル
(過酸化水素プラントについて1,000万USドル、
2 プラントについて300万USドル)であり、これ
は常法の投資コストの約50%である。本発明の方法の
運転コストは約0.3USドル/kg−H2 2 であ
り、これも常法の運転コストの約50%である。
【0032】上記方法に代わる、過酸化水素を製造する
もう1つの方法も第一工程として、例えば図2の装置1
1を使用して図1のガスを製造する黒液の熱処理工程を
含む。管路13のこのガスを回収ボイラー31の熔融物
30に注入するか、又はボイラー31から出る灰32と
接触させる。温度が十分に高いと、管路13のガス中の
硫黄はNa2 CO3 と反応してNa2 Sを生成させ、そ
して管路34に炭化水素を含有する排ガスを生成させ
る。
【0033】管路34の炭化水素含有ガスは前記のよう
に、また図2で35に模式的に示されるように水素を含
有するガスに転化させることができる。このガス混合物
から水素を分離し、これを過酸化水素の製造において使
用する。別法として、図2に示されるように、この水素
含有ガスを過酸化水素プロセスに直接導びくこともでき
る。そのプロセスで水素は式(1)に従ってアントラキ
ノンと反応する。この反応は、管路36のアントラキノ
ン溶液及び管路37の水素を吸収カラム38に導き、そ
こで反応を行わせることによって達成することができ
る。吸収カラム38から出た管路40の、過酸化水素を
製造するために消費されなかったガスは熱を発生させる
べく図2の39に模式的に示されるボイラー又は石灰キ
ルンで燃焼させることができる。
【0034】図2において、水素の製造は35で行われ
る。35における水素の製造は、しかし、必要なもので
はない。時には、管路34のガスは転化が行われなくて
も水素を十分に含有している可能性があり、従ってその
ガスを直接カラム38に導くことができる。別法とし
て、反応(1)によるアントラキノンの還元を水素以外
の、管路37のある種他の還元剤により行わせることも
できる。
【0035】以上、本発明を現在のところ最も実際的か
つ好ましい態様であると考えられるものに関連付けて説
明したが、本発明は開示された態様に限定されないのみ
ならず、前記特許請求の範囲に記載される本発明の精神
と範囲に含まれる種々の修正及び同等の改変をもカバー
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による代表的な方法を実施するた
めの1つの代表的な装置系の模式図である。
【図2】図2は本発明のもう1つの代表的な装置系の模
式図である。
【符号の説明】
11 脱硫反応装置 14 ヒドロコンバーター 16 白液スクラバー 18 スチームリホーミングコンバーター 20 加圧揺動吸着精製装置 23 過酸化水素製造装置 31 回収ボイラー 30 熔融物 32 灰 35 水素製造装置 38 吸収カラム 39 ボイラー又は石灰キルン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】2つの選択可能な漂白シーケンスOAZE
ZPZ及びODEDを採用するのが最も好ましい。オゾ
ン(Z)もまた、国際特許出願PCT/F193/00
148号明細書に記載される通り、他の漂白用化学薬品
がそうであるように現場で製造することができる。水素
はパルプの漂白にかつDMS及びMMの触媒転化に十分
な量で製造される。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(a)黒液を産生するパルプ化プロ
    セスを含むパルプ工場で黒液から水素を製造し;そして
    (b)該パルプミルで工程(a)からの水素から過酸化
    水素を製造する工程を含んで成る、パルプ工場で過酸化
    水素を製造する方法。
  2. 【請求項2】 工程(a)を、(a1)黒液を有機硫黄
    化合物含有ガスが生成されるような温度においてそのよ
    うな時間加圧、加熱し、そして(a2)該ガスを処理し
    て水素含有ガスを生成させることによって実施する、請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 工程(a2)を、炭化水素含有ガスから
    硫化水素を水素への転化に先立って分離し、メタン及び
    /又はその他の炭化水素を含有するガスを水素に転化
    し、そして該水素を分離し、それを工程(b)で使用す
    ることによって実施する、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 水素の分離後、H2 、CO2 及び未転化
    炭化水素を含有するガス混合物を得、それをパルプ工場
    で燃料ガスとして使用する、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 硫化水素をガスの形で分離するか、又は
    該硫化水素を白液に吸収させることによって分離し、そ
    れをパルプ工場のパルプ化プロセスで使用する、請求項
    3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 工程(b)を酸素含有ガスとアントラキ
    ノンとを使用することによって実施する、請求項1に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 工程(b)を酸素含有ガスとアントラキ
    ノンを使用することによって実施し、そして工程(a
    2)からのガスを処理してH2 S、H2 及び未転化炭化
    水素を含有するガス混合物を形成し、該混合物を該アン
    トラキノンと接触させてアントラキノンを水素化する、
    請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 硫黄が除去されたガスの残部を燃料ガス
    として使用し、得られた硫黄をパルプ工場のパルプ化プ
    ロセスで使用する、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(a)を、(a1)黒液を有機硫黄
    化合物含有ガスが生成されるような温度においてそのよ
    うな時間加圧、加熱し;(a2)該ガスを炭酸ナトリウ
    ムを含有する熔融物又は灰に注入して、過酸化水素を製
    造するのに使用されるガスを生成させることによって実
    施する、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程(a2)からのガスから水素を製
    造しかつ分離し、分離された該水素を過酸化水素を製造
    すべく工程(b)で使用する工程を更に含む、請求項9
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 工程(b)を、酸素含有ガスとアント
    ラキノンとを使用することにより、かつ工程(a2)か
    らのガスを、アントラキノンを水素化するために該アン
    トラキノンと接触させ、そして水素化後に、残りのガス
    を燃料ガスとして使用することにより実施する、請求項
    9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 工程(a2)からのガスをアントラキ
    ノンと接触させる前に、該ガスから水素を製造する工程
    を更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 工程(b)で製造された過酸化水素を
    パルプ工場の現場でセルロースパルプを漂白するために
    使用する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 工程(b)を濃度が約15〜35%の
    過酸化水素を生成させるように実施し、そのとき該過酸
    化水素を濃縮又は希釈することなく使用してセルロース
    パルプを漂白する工程を更に含む、請求項1に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 次の (a)パルプ工場で、電気分解することなく水素を製造
    し; (b)該パルプ工場で工程(a)からの水素を用いて過
    酸化水素を製造し;そして (c)該パルプ工場で工程(b)で製造された過酸化水
    素によりセルロースパルプを漂白する工程を含んで成
    る、パルプ工場でセルロースパルプを処理する方法。
  16. 【請求項16】 工程(a)を一部は(a1)パルプ工
    場で製造された有機硫黄化合物含有ガスを炭酸ナトリウ
    ムを含有する熔融物又は灰に注入して中間ガスを生成さ
    せ、そして(a2)工程(a1)からのガスを処理して
    水素を製造することによって実施する、請求項15に記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 工程(b)を、工程(a)からの水素
    を酸素含有ガス及びアントラキノンと接触させることに
    より実施する、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 工程(a)を、パルプ工場で製造され
    た有機硫黄化合物含有ガスを処理して主として硫化水素
    と炭化水素を製造し、次いで(a2)工程(a)からの
    炭化水素を処理して水素を製造することにより実施す
    る、請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】 工程(a2)を、炭化水素から硫化水
    素を、水素への転化に先立って分離することにより、か
    つメタン及び/又は他の炭化水素を含有するガスを水素
    に転化し、該水素を分離し、それを工程(b)で使用す
    ることにより実施する、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 工程(c)が現場で製造されたオゾン
    を含む漂白シーケンスにおいてパルプを処理することを
    更に含む、請求項15に記載の方法。
  21. 【請求項21】 工程(b)をコンシステンシーが約1
    5〜35%である過酸化水素を生成させるように実施
    し、該過酸化水素を希釈又は濃縮することなく工程
    (c)の実施に使用する、請求項15に記載の方法。
  22. 【請求項22】 次の(a)アントラキノンをパルプ工
    場で産生された黒液からの還元性ガスを使用して還元
    し;そして(b)過酸化水素を工程(a)からの還元さ
    れたアントラキノンを使用して製造する工程を含んで成
    る、黒液が産生されるパルプ工場でセルロースパルプを
    処理する方法。
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