JPH0611615A - 位相差板 - Google Patents

位相差板

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JPH0611615A
JPH0611615A JP7524092A JP7524092A JPH0611615A JP H0611615 A JPH0611615 A JP H0611615A JP 7524092 A JP7524092 A JP 7524092A JP 7524092 A JP7524092 A JP 7524092A JP H0611615 A JPH0611615 A JP H0611615A
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JP
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retardation plate
optical path
path difference
stretching
glutarimide
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JP7524092A
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Inventor
Kazuhiko Hazama
和彦 間
Kazuhiko Koizumi
和彦 小泉
Noriyuki Muramatsu
紀幸 村松
Yoshifumi Murata
好史 村田
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 グルタルイミド構造単位5〜80モル%とメ
タクリル酸メチル単位95〜20モル%とから構成され
るグルタルイミドアクリル樹脂からなることを特徴とす
る位相差板である。 【効果】 本発明の位相差板は、白黒STN型液晶デイ
プレイの補償用位相差板をはじめとする、良好な光学的
性質、耐熱性が求められる分野、また溶剤を使用する加
工の必要な用途等に好適である。また、光学的性質と耐
溶剤性に優れた、光路差光線入射角依存性のない位相差
板の製造に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性、耐久性、耐熱
性、耐溶剤性に優れた位相差基板に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック位相差板は最近の光学技術
の発展に伴いその重要性を増しており、例えば白黒ST
N型液晶デスプレイにおいて、液晶固有の複屈折にとも
なう着色を補償して無色化する補償用位相差板として使
用されている。このような位相差板として、従来ポリカ
ーボネートの異方性フィルムまたはシートが使用されて
いた。しかしながら、ポリカーボネート樹脂の位相差フ
ィルムは、光学素子において特に重要な特性である透明
性、耐光性などの光学的性質がいまひとつ劣り、また耐
溶剤性に乏しく使用場面が制限される等の欠点があっ
た。一方、透明性、耐光性、耐溶剤性に優れた位相差板
としては、メタクリル酸メチルと他の単量体、例えばア
クリル酸エステル、スチレン、無水マレイン酸、マレイ
ミド、N−置換マレイミドなどとの共重合樹脂であるい
わゆるアクリル樹脂の位相差板が知られているが、耐熱
性が低い問題があった。(特願平1−157094) 更に、入射角による光路差変化を改良した位相差板とし
て、ポリカーボネート樹脂の位相差板に代表される固有
複屈折値が正である位相差板と、負である位相差板を組
合せた位相差板が提案されており(特願平1−1599
81)、この用途に、ポリカーボネート樹脂の位相差板
の欠点を改良した正の固有複屈折性の位相差板が求めら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記従
来の問題点の解決にあり、すなわち透明性、耐光性、耐
熱性、耐溶剤性に優れた位相差板の開発であり、更にこ
れらの性質を備えた正の固有複屈折性を有する位相差板
の開発である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題の
解決に関し鋭意検討した結果、グルタルイミド構造単位
を有するある種の樹脂を一軸延伸あるいはアンバランス
二軸延伸して作製した位相差板が、透明性、耐光性、耐
溶剤性、耐熱性に優れていること、また正の固有複屈折
性の位相差板も得られることを見い出し本発明を完成し
た。
【0005】すなわち、本発明の目的は、下記一般式
[1]で表されるグルタルイミド構造単位5〜80モル
%とメタクリル酸メチル単位95〜20モル%とから構
成されるグルタルイミドアクリル樹脂からなることを特
徴とする位相差板によって達成される。
【0006】
【化2】 (ただし、式[1]において、Rは水素、炭素数が1〜
8のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基
または炭素数が6〜10のアリール基を表わす。)
【0007】
【作用】本発明の位相差板は、透明性、耐光性に優れて
いるのみならず、従来のアクリル系の位相差板、すなわ
ちメタクリル酸メチルとアクリル酸アルキルの共重合体
である汎用のいわゆるアクリル樹脂、メタクリル酸メチ
ルとスチレンの共重合樹脂、メタクリル酸チメルと無水
マレイン酸あるいはN−置換マレイミドとスチレンの共
重合樹脂など、アクリル共重合樹脂系の位相差板と異な
り、耐熱性に優れている。例えば、30分加熱時、光路
差強度変化が0.5%以内に留る温度で比較した場合、
従来のアクリル樹脂位相差板のなかで最も耐熱性の良好
なものの1つである、メタクリル酸メチル単位76重量
%、無水マレイン酸単位10重量%、スチレン単位14
重量%からなるアクリル共重合樹脂の位相差板は110
℃であるのに対し、Rが水素であり、グルタルイミド構
造単位の含有量が25モル%の樹脂からなる本発明の位
相差板では140℃にも達する。
【0008】更に本発明の位相差板は耐溶剤整位にも優
れている。例えば、印刷インクに使用される酢酸ブチル
およびトルエンに対する耐性試験においてポリカーボネ
ート樹脂の位相差板は白化するのに対し、本発明の位相
差板に変化は認められず、例えば印刷の必要な用途に使
用することができるなど多様な用途に対応できる。
【0009】また、従来のメタクリル酸メチルを主成分
とするいわゆるアクリル樹脂の位相差板は全て負の固有
複屈折性、すなわち延伸方向の屈折率が減少する性質を
示し、正の固有複屈折性、すなわち延伸により延伸方向
の屈折率が増大する性質を示す位相差板は得られていな
かった。ところが、驚くべきことに例えば一般式[1]
においてRが水素またはメチル基である本発明の位相差
板は、アクリル系の樹脂の位相差板であるにもかかわら
ず正の固有複屈折性を示し、光学的性質、耐溶剤性、耐
熱性に優れた正の位相差板が可能となった。
【0010】これを正の位相差板とし、負の位相差板と
して従来のメタクリル酸メチルの共重合体樹脂の位相差
板を組合せることで、従来の正の位相差板としてポリカ
ーボネートを使用したものの欠点を改良した、透明性、
耐光性、耐溶剤性に優れた、光路差の入射角依存性の少
ない位相差板が可能となった。更に、正の固有複屈折性
は、必要に応じて、一般式[1]のRを変えることによ
り、負にすることができ、本発明の正の負の位相差板を
組合せることで更に耐熱性にも優れた、光路差の入射角
依存性の少ない位相差板が可能である。
【0011】本発明のフィルムまたはシートの基体樹脂
であるグルタルイミドアクリル樹脂(以下、グルタルイ
ミド樹脂と略記する)は、グルタルイミド構造単位とメ
タクリル酸メチル単位とからなることを必須とする。グ
ルタルイミド構造のRは水素、炭素数が1〜8のアルキ
ル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基または炭素
数が6〜10のアリール基であり、水素、メチル基、シ
クロヘキシル基、フェニル基が好ましいものとして挙げ
られ、特に水素、メチル基が好ましい。炭素数が多いと
耐熱性が劣る。
【0012】グルタルイミド構造単位の含有量は5〜8
0%、好ましくは10〜75%であり、含有量が少ない
と樹脂のTgが低下し、本発明の位相差板の耐熱性が達
成できない。含有量が多すぎると、加工性が劣り、延伸
中に破断するなど位相差板の製造が困難となる。また樹
脂の製法上、アミド構造等がポリマー鎖中に残存するよ
うになり、成形中に着色するなど好ましくない。
【0013】メタクリル酸メチル単位は透明性、また耐
光性等の本発明の位相差板の特長の達成に必要である。
【0014】本発明の効果を損わない範囲で他のメタク
リル酸エステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル
など他の単量体単位を含んでいてもよい。
【0015】グルタルイミド樹脂の分子量は6〜15万
(ポリスチレン換算)であることが好ましい。分子量が
低いと機械的強度が不足し、大きすぎると延伸性など成
形性が劣り、好ましくない。
【0016】グルタルイミド樹脂に、本発明の効果を損
わない範囲で、可塑剤、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、および滑剤などの樹脂改質剤を添加、あるいは他
の樹脂をブレンドすることができる。
【0017】グルタルイミド樹脂は、例えば、メタクリ
ル酸メチルとN−置換メタクリルアミドあるいは/およ
びメタクリルアミドをメタノール中でラジカル重合し、
得られた共重合体を、ナトリウムメトキシドの存在下環
化することにより製造できる。具体的には、特開平2−
153904号の方法が好ましい製造例として挙げられ
る。
【0018】本発明の位相差板は、グルタルイミド樹脂
を例えば、押出成形により未延伸フィルムまたはシート
を作製し、これを延伸することにより製造することがで
きる。
【0019】要求される光路差強度、光路差の角度依存
性に合せて、自由巾一軸延伸、一定巾一軸延伸、アンバ
ランス二軸延伸の中から延伸方法は選択される。延伸温
度は、樹脂のTgより10℃高い温度からTgより40
℃高い温度の範囲が適当であり、低すぎると延伸が困難
で、高すぎると光路差強度が低いものとなる。延伸倍率
は1.05〜3.5倍から選択され、特に1.2〜2.
5倍が好適である。小さすぎると光路差強度の制御が困
難で、また大きすぎると破断しやすくなりまた光路差強
度のムラも大きくなる。延伸速度は、通常100〜50
00%/分が使用される。一般に延伸終了後速やかに冷
却される。
【0020】本発明の位相差板の光路差は、用途に合せ
て選択される。例えば、光路差微調整用は5〜50nm、
1/4λ板は約150nm、液晶デスプレイ位相差補償用
途では150〜700nmの範囲のものがよく使用され
る。
【0021】本発明の位相差板の厚みは、本質的に制限
されるものではないが、製造上、またた取扱性から10
μ〜1mm、特に20μ〜500μが好ましい。厚みが薄
いと成形中破断しやすく、また厚みが薄すぎても、厚す
ぎても使用における取扱が厄介なものとなる。
【0022】尚、本発明においては254μ未満の厚み
のものをフィルム、254μ以上のものをシートと区別
した。
【0023】以下に本発明の説明において用いた特性値
の測定方法を示す。
【0024】・光路差測定法:偏光顕微鏡(日本光学工
業(株)製、LABOPHOT−POL)を使用し常法
に従い測定した。 ・透明性:全光線透過率、ヘイズで評価。
【0025】ASTM D1003により測定した。
【0026】・耐熱性:所定温度に保たれた強制音風循
環式恒温オーブン内で30分間加熱し、光路差強度変化
を測定した。
【0027】・分子量:GPC測定により、ポリスチレ
ンの分子量標準品と比較し求めた(ポリスチレン換
算)。
【0028】・耐溶剤性評価:印刷インクの溶剤として
使用される酢酸ブチル、トルエンを選び、溶剤中に試片
の一端を0.1〜0.2秒浸漬後直ちに取りだし、空気
中に放置乾燥した。白化、その他変化の有無で評価し
た。
【0029】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例1 タグラフ式二軸延伸試験機{東洋精機(株)製}によ
り、170℃の延伸温度、1000%/分の延伸速度、
1.75倍の延伸倍率で一定巾一軸延伸し、401μの
厚みの位相差板を作製した。この位相差板の光路差は4
39nmであった。
【0030】透明性は全光線透過率が93%、ヘイズが
0.3%と良好であった。140℃で30分間加熱して
も光路差は438nmとほとんど変化しなかった。酢酸ブ
チルおよびトルエンに対する耐溶剤性は白化その他の変
化もなく良好であった。
【0031】また、歪検査器{東芝硝子(株)製、SV
P−10−P型}の鋭敏色板法で延伸方向と色変化の関
係をポリカーボネートの位相差板と比較したところ、正
の固有複屈折性の位相差板であった。 比較例1 メタクリル酸メチル単位76重量%、無水マレイン酸単
位10重量%、スチレン単位14重量%からなるアクリ
ル共重合樹脂(分子量、12万)を250℃の押出温度
でシリンダー径が20mmの押出機で押出成形し、約50
0μの未延伸シートを作製した。実施例1と同様にし
て、140℃の延伸温度、1000%/分の延伸速度、
1.5倍の延伸倍率で一定巾一軸延伸し、332μの厚
みの位相差板を作製した。この位相差板の光路差は13
8nmであった。110℃、30分間の加熱で137nmに
変化し、120℃では124nmに低下した。 比較例2 ポリカーボネート樹脂{出光石油化学(株)製、A−2
500}を280℃の押出温度でシリンダー径が20nm
の押出機で押出成形し、約700μの未延伸シートを作
製した。これをパラタグラフ式二軸延伸危試験機{東洋
精機(株)製}により、180℃の延伸温度、1000
%/分の延伸速度、1.75倍の延伸倍率で一定巾一軸
延伸し、397μの厚みを位相差板を作製した。この位
相差板の光路差は401nmであった。透明性は全光線透
過率が90%、ヘイズが0.7%と劣った。また、酢酸
ブチルおよびトルエンによる耐溶剤性試験で白化した。 実施例2 グルタルイミド環のRが水素で、グルタルイミド構造単
位の含有量が15モル%、メタクリル酸メチル単位が8
5モル%であり、分子量が7.5万であるグルタルイミ
ド樹脂(Tgが138℃)を275℃の押出温度でシリ
ンダー径が20mmの押出機で押出成形し、約200μの
未延伸シートを作製した。実施例1と同様にして、16
0℃の延伸温度、1000%/分の延伸速度、1.75
倍の延伸倍率で一定巾一軸延伸し、117μの厚みの位
相差板を作製した。この位相差板の光路差は148nmで
あった。透明性は全光線透過率が93%、ヘイズが0.
1%と良好であった。酢酸ブチルおよびトルエンに対す
る耐溶剤性は白化その他の変化もなく良好であった。1
30℃で30分間加熱したが光路差は147nmとほとん
ど変化がなかった。 実施例3 グルタルイミド環のRがメチル基で、グルタルイミド構
造単位の含有量が68モル%、メタクリル酸メチル単位
が32モル%であり、分子量が9.5万であるグルタル
イミド樹脂を280℃の押出温度でシリンダー径が20
mmの押出機で押出成形し、約400μの未延伸シートを
作製した。実施例1と同様にして、160℃の延伸温
度、1000%/分の延伸速度、1.5倍の延伸倍率で
一定巾一軸延伸し、266μの厚みの位相差板を作製し
た。この位相差板の光路差は245nmであった。透明性
は全光線透過率が93%、ヘイズが0.3%と良好であ
った。酢酸ブチルおよびトルエンに対する耐溶剤性を白
化その他の変化もなく良好であった。130℃で30分
間加熱したが光路差は245nmと変化がなかった。 実施例4 実施例1に使用の樹脂から実施例1と同様の操作により
約250μの厚みの未延伸シートを作製した。これを、
170℃の延伸温度、1000%/分の延伸速度2.0
倍の延伸倍率で一定巾一軸延伸し、127μの厚みの位
相差板を作製した。この位相差板の光路差は181nmで
あった。透明性は全光線透過率が93%、ヘイズが0.
3%と良好であった。140℃で30分間加熱しても光
路差は180nmとほとんど変化しなかった。
【0032】また、歪検査器{東芝硝子(株)製、SV
P−10−P型}の鋭敏色板法で延伸方向と色変化の関
係をポリカーボネートの位相差板と比較したところ、正
の固有複屈折性の位相差板であった。
【0033】これを比較例1に使用したアクリル樹脂か
ら140℃、2倍の延伸倍率で一定巾一軸延伸により作
製した厚みが198μで光路差が183nmの固有複屈折
性の位相差板に延伸方向が直交するように接着し、光路
差が363nmの積層位相差板を作製した。この積層位相
差板は、光線の入射角度を本発明の位相差板の延伸方向
側に垂直より45度傾けても光路差は357nmと光路差
の角度依存性の少ないものであった。
【0034】一方、組合せに使用した位相差板を光線の
入射角度を延伸方向側に垂直より45度傾けた場合、本
発明の位相差板の光路差は181nmから134nm、また
負のアクリル位相差板の光路差は183nmから137nm
となり光線の入射角度により光路差が変化するものであ
った。
【0035】組合せ位相差板の透明性は全光線透過率が
91%、ヘイズが0.5%と良好であった。酢酸ブチル
およびトルエンに対する耐溶剤性は白化その他の変化も
なく良好であった。 比較例3 ポリカーボネート樹脂{出光石油化学(株)製、A−2
500}から180℃、2倍の延伸倍率で一定巾一軸延
伸により作製した厚みが180μで光路差が183nmの
ポリカーボネート位相差板と、実施例4で作製した光路
差が183nmの固有複屈折性が負の位相差板とを、延伸
方向が直交するように接着し、光路差が363nmの積層
位相差板を作製した。この積層位相差板は、光線の入射
角度をポリカーボネート位相差板の延伸方向側に垂直よ
り45度傾けても光路差は348nmで光路差の角度依存
性の少ないものであったが、透明性は全光線透過率が8
8%、ヘイズが0.9%と劣った。また、酢酸ブチルお
よびトルエンによる耐溶剤性試験で白化した。 実施例5 実施例1に使用の樹脂から実施例1と同様の操作により
約120μの厚みの未延伸シートを作製した。これを、
170℃の延伸温度、1000%/分の延伸速度、2.
2倍の延伸倍率で自由巾一軸延伸し、74μの厚みの位
相差板を作製した。この位相差板の光路差は142nmで
あった。140℃で30分間加熱しても光路差の変化は
認められなかった。 実施例6 実施例1に使用の樹脂から実施例1と同様の操作により
約500μの厚みの未延伸シートを作製した。これを、
180℃の延伸温度、1000%/分の延伸速度で、最
初に1.1倍、次いで最初の延伸方向の直角方向に2.
5倍の延伸倍率で逐次延伸を行ない、184μの厚みの
位相差板を作製した。この位相差板の光路差は105nm
であった。140℃で30分間加熱しても光路差の変化
は認められなかった。 実施例7 グルタイミド環のRがフェニル基で、グルタルイミド構
造単位の含有量が15モル%、メタクリル酸メチル単位
が85モル%であり、分子量が8万であるグルタルイミ
ド樹脂を285℃の押出温度でシリンダー径が20nmの
押出機で押出成形し、約200μの未延伸シートを作製
した。実施例1と同様にして、190℃の延伸温度、5
00%/分の延伸速度、1.3倍の延伸倍率で一定巾一
軸延伸し、164μの厚みの位相差板を作製した。この
位相差板の光路差は43nmであった。140℃で30分
間加熱したが光路差に変化は認められなかった。
【0036】
【発明の効果】グルタルイミド構造単位とメタクリル酸
メチル単位とかならなるグルタルイミド樹脂の位相差板
により、透明性、耐久性、耐熱性、耐溶剤性に優れた位
相差板が可能となった。また、アクリル系の正の固有複
屈折性の位相差板が可能となった。本発明の位相差板
は、白黒STN型液晶デスプレイの補償用位相差板をは
じめとする、良好な光学的性質、耐熱性が求められる分
野、また溶剤を使用する加工の必要な用途等に好適であ
る。また、光学的性質と耐溶剤性に優れた、光路差の光
線入射角度依存性のない位相差板の製造に使用できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性、耐久性、耐熱
性、耐溶剤性に優れた位相差板に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】更に本発明の位相差板は耐溶剤にも優れ
ている。例えば、印刷インクに使用される酢酸ブチルお
よびトルエンに対する耐性試験においてポリカーボネー
ト樹脂の位相差板は白化するのに対し、本発明の位相差
板に変化は認められず、例えば印刷の必要な用途に使用
することができるなど多様な用途に対応できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】本発明の位相差板の厚みは、本質的に制限
されるものではないが、製造上、また取扱性から10μ
〜1mm、特に20μ〜500μが好ましい。厚みが薄
いと成形中破断しやすく、また厚みが薄すぎても、厚す
ぎても使用における取扱が厄介なものとなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】・耐熱性:所定温度に保たれた強制風循
環式恒温オーブン内で30分間加熱し、光路差強度変化
を測定した。
【0029】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例1グルタルイミド環のRが水素で、グルタルイミド構造単
位の含有量が25モル%、メタクリル酸メチル単位が7
5モル%であり、分子量が9万であるグルタルイミド樹
脂(Tgが150℃)を280℃の押出温度でシリンダ
ー径が20mmの押出機で押出成形し、約700μの未
延伸シートを作製した。これをパン タグラフ式二軸延伸
試験機{東洋精機(株)製}により、170℃の延伸温
度、1000%/分の延伸速度、1.75倍の延伸倍率
で一定巾一軸延伸し、401μの厚みの位相差板を作製
した。この位相差板の光路差は439nmであった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】これを比較例1に使用したアクリル樹脂か
ら140℃、2倍の延伸倍率で一定巾一軸延伸により作
製した厚みが198μで光路差が183nmの負の固有
複屈折性の位相差板に延伸方向が直交するように接着
し、光路差が363nmの積層位相差板を作製した。こ
の積層位相差板は、光線の入射角度を本発明の位相差板
の延伸方向側に垂直より45度傾けても光路差は357
nmと光路差の角度依存性の少ないものであった。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月26日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】・耐熱性:所定温度に保たれた強制風循
環式恒温オーブン内で30分間加熱し、光路差強度変化
を測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 好史 新潟県北蒲原郡中条町倉敷町2番28号 株 式会社クラレ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[1]で表されるグルタルイ
    ミド構造単位5〜80モル%とメタクリル酸メチル単位
    95〜20モル%とから構成されるグルタルイミドアク
    リル樹脂からなることを特徴とする位相差板。 【化1】 (ただし、式[1]において、Rは水素、炭素数が1〜
    8のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基
    または炭素数が6〜10のアリール基を表わす。)
  2. 【請求項2】 一般式[1]におけるRが水素またはメ
    チル基であり、固有複屈折性が正である請求項1に記載
    の位相差板。
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