JPH0611867Y2 - 油圧装置の流量制御機構 - Google Patents

油圧装置の流量制御機構

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JPH0611867Y2
JPH0611867Y2 JP7563787U JP7563787U JPH0611867Y2 JP H0611867 Y2 JPH0611867 Y2 JP H0611867Y2 JP 7563787 U JP7563787 U JP 7563787U JP 7563787 U JP7563787 U JP 7563787U JP H0611867 Y2 JPH0611867 Y2 JP H0611867Y2
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hydraulic
control valve
pressure
flow rate
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剛 三井
忠夫 田中
省三 滝澤
和男 福山
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は油圧装置の流量制御機構に関するものであ
る。
(従来の技術) 油圧装置として例えば後輪操舵装置が開発されている。
第3図は油圧式の後輪操舵装置全体の概略構成を示すも
のである。第3図中で、1,1は前輪、2,2は後輪で
ある。また、3はステアリングホイール、4は前輪操舵
用のパワーステアリング装置である。この場合、ステア
リングホイール3はステアリングシャフト5の上端部に
取着されている。さらに、このステアリングシャフト5
の下端部はパワーリンダ6のステアリングギヤボックス
7に連結されている。
また、パワーシリンダ6の内部はピストン8によって左
室9aと右室9bとに区画されている。さらに、ピスト
ン8のピストンロッド10の両端部はタイロッド11を
介して前輪1を支持するナックルアーム12に連結され
ている。また、ステアリングギヤボックス7はリザーバ
タンク13およびパワーステアリング装置4のオイルポ
ンプ14にそれぞれ連結されている。この場合、オイル
ポンプ14はエンジン本体15によって駆動されるよう
になっている。
一方、16は車両のリヤサスペンションである。このリ
ヤサスペンション16にはサスペンションクロスメンバ
17、上下一対のラテラルアーム(アッパーアーム18
aおよびロアアーム18b)、トレーリングアーム19
がそれぞれ配設されている。この場合、ラテラルアーム
のアッパーアーム18aおよびロアアーム18bの外端
部は後輪2を支持する後輪支持体20に連結され、両ア
ーム18a、18bの内端部はサスペンションクロスメ
ンバ17の中央部位に連結されている。さらに、トレー
リングアーム19は前端部がサスペンションクロスメン
バ17の外端部に連結されているとともに、後端部が後
輪支持体20に連結されている。また、このトレーリン
グアーム19は前部アーム21aと後部アーム21bと
に2分割されており、これらの前部アーム21aおよび
後部アーム21bは回転軸線が略鉛直方向の枢支軸22
によって回動自在に連結されている。この場合、後部ア
ーム21bは筒状に形成されており、この後部アーム2
1bの前端部に前部アーム21aの後端部が挿入された
状態で枢支軸22によって回動自在に連結されている。
また、後部アーム21bの前端部と前部アーム21aの
後端部との間にはゴムプッシュ23が装着されている。
さらに、24は後輪操舵用の油圧アクチュエータ、25
は後輪側のディファレンシャル装置、26はこのディフ
ァレンシャル装置25内のポンプ駆動歯車と連動して駆
動される後輪操舵用のオイルポンプ(油圧源)である。
この場合、油圧アクチュエータ24はリヤサスペンショ
ン16のサスペンションクロスメンバ17の上に車幅方
向に沿って配設されている。この油圧アクチュエータ2
4は油圧シリンダ27によって形成されている。また、
油圧アクチュエータ24の内部はピストン28によって
左室29aと右室29bとに区画されている。さらに、
このピストン28のピストンロッド30の両端部はそれ
ぞれ操作ロッド31を介してトレーリングアーム19の
後部アーム21bの前端部に連結されている。
また、油圧アクチュエータ24とオイルポンプ26との
間を連結する油圧回路32の途中には同相操舵用の制御
バルブ33が介設されている。この制御バルブ33はス
リーブ34とこのスリーブ34内に軸方向に移動自在に
収納されたスプール35とによって形成されている。ま
た、スリーブ34内には左右両端部にパイロット信号圧
力導入室36a,36bがそれぞれ形成されている。こ
れらのパイロット信号圧力導入室36a,36b内には
スプール35を中立位置で保持するばね部材37a,3
7bがそれぞれ配設されている。さらに、左側のパイロ
ット信号圧力導入室36aはパワーシリンダ6の左室9
aに連結通路38aを介して連結されているとともに、
右側のパイロット信号圧力導入室36bはパワーシリン
ダ6の右室9bに連結通路38bを介して連結されてい
る。また、スプール35の外周面にはランド35a,3
5b,35cがそれぞれ形成されており、ランド35a
と35bとの間に小径な第1のバルブ室39a、ランド
35bと35cとの間に小径な第2のバルブ室39bが
それぞれ形成されている。さらに、スリーブ34には第
1,第2,第3,第4,第5,第6の各ポート40a,
40b,40c,40d,40e,40fがそれぞれ形
成されている。この場合、スプール35が中立位置で保
持されている状態ではスリーブ34の第1,第2,第5
の各ポート40a,40b,40eはスプール35の第
1のバルブ室39a、スリーブ34の第3,第4,第6
の各ポート40c,40d,40fはスプール36の第
2のバルブ室39bとそれぞれ連通状態で保持されてい
る。そして、第1のポート40aおよび第4のポート4
0dは油圧回路32の油導入通路41を介してオイルポ
ンプ26の吐出ポートに連結されている。また、第2の
ポート40bおよび第3のポート40cは油戻し通路4
2を介してリザーバタンク13に連結されている。さら
に、第5のポート40eは油圧回路32の第1の油通路
43aを介して油圧シリンダ27の左室29aに連結さ
れているとともに、第6のポート40fは油圧回路32
の第2の油通路43bを介して油圧シリンダ27の右室
29bに連結されている。なお、オイルポンプ26の吸
込みポートは連結通路44を介してリザーバタンク13
に連結されている。
そして、ステアリングホイール3が中立位置で保持され
る車両の直進走行時にはパワーステアリング装置4のパ
ワーシリンダ6内のピストン8が中立位置で保持され
る。そのため、この場合には制御バルブ33のパイロッ
ト信号圧力導入室36aと36bとの間が等圧状態で保
持され、スプール35も中立位置で保持されるので、後
輪2,2も第3図中に実線で示すように直進状態で保持
される。
また、高速走行状態の車両を左方向に旋回させる場合に
はステアリングホイール3の操舵にともないステアリン
グホイール3の回転力がステアリングシャフト5を介し
てパワーシリンダ6のステアリングギヤボックス7に伝
達され、このステアリングギヤボックス7からパワーシ
リンダ6に動力が伝達されてパワーシリンダ6内のピス
トン8が中立位置から右方向に移動される。そのため、
このピストン8の動作に連動してピストンロッド10お
よびタイロッド11,11を介してナックルアーム1
2,12が左旋回し、前輪1,1が第3図中に点線で示
すように左方向に操舵される。さらに、パワーシリンダ
6内のピストン8が中立位置から右方向に移動されると
パワーシリンダ6内の左室9a内の油圧が右室9bより
も高くなる。そのため、制御バルブ33の左側パイロッ
ト信号圧力導入室36a内の油圧が右側のパイロット信
号圧力導入室36b内の油圧よりも高くなるので、制御
バルブ33のスプール35が右方向に移動し、スプール
35のランド35a,35bによってスリーブ34の第
1,第3のポート40a,40cがそれぞれ閉塞され、
スプール35の第1のバルブ室39aとスリーブ34の
第2,第5のポート40b,40eとの間、およびスプ
ール35の第2のバルブ室39bとスリーブ34の第
4,第6のポート40d,40fとの間がそれぞれ連通
された状態に切換え操作にされるようになっており、オ
イルポンプ26から吐出された作動油は油圧回路32の
油導入通路41および第2の油通路43bを順次介して
油圧シリンダ27の右室29b内に導入されるので、油
圧シリンダ27の右室29b内が高圧状態になるととも
に、油圧シリンダ27の左室29a内は第1の油通路4
3aおよび油戻し通路42を介してリザーバタンク13
に連通されて低圧状態になる。その結果、油圧シリンダ
27のピストン28が左方向に移動し、このピストン2
8の動作に連動してピストンロッド30および操作ロッ
ド31,31を介してトレーリングアーム19,19の
後部アーム21b,21bの前端部が左方向に押圧さ
れ、後輪2,2が左方向に操舵されるようになってお
り、前輪1と同相側に後輪2が操舵されて高速走行状態
の車両の旋回時における走行安定性の向上を図るように
なっている。
さらに、高速走行状態の車両を左方向に旋回させたの
ち、ステアリングホイール3を左操舵位置から中立位置
に戻す場合にはステアリングホイール3の戻し動作に連
動してパワーシリンダ6の右室9b内に作動油が供給さ
れてパワーシリンダ6の右室9b内の圧力が上昇する。
そのため、パワーシリンダ6内のピストン8が中立位置
方向に移動し、ステアリングホイール3が中立位置に戻
された時点でパワーシリンダ6内のピストン8が中立位
置に復帰し、このピストン8の復帰動作にともない前輪
1,1が第3図中に実線で示すように中立位置に戻され
る。また、パワーシリンダ6内のピストン8の復帰動作
と同時に制御バルブ33のスプール35および油圧シリ
ンダ27のピストン28も中立位置に復帰するので、後
輪2,2も中立位置に戻される。
なお、高速走行状態の車両を右方向に旋回させる場合に
はパワーシリンダ6内のピストン8が中立位置から左方
向に移動されて前輪1,1が右方向に操舵されるととも
に、制御バルブ33のスプール35が左方向に移動され
て油圧シリンダ27のピストン28が右方向に移動し、
後輪2,2が右方向に操舵されるようになっている。
また、低速走行状態の車両を左方向に旋回させる場合に
はステアリングホイール3の操舵にともないステアリン
グホイール3の回転力がステアリングシャフト5を介し
てパワーシリンダ6のステアリングギヤボックス7に伝
達され、このステアリングギヤボックス7からパワーシ
リンダ6に動力が伝達されてパワーシリンダ6内のピス
トン8が中立位置から右方向に移動される。そのため、
このピストン8の動作に連動してピストンロッド10お
よびタイロッド11,11を介してナックルアーム1
2,12が左旋回し、前輪1,1が第3図中に点線で示
すように左方向に操舵される。この場合、パワーシリン
ダ6内のピストン8が中立位置から右方向に移動されて
パワーシリンダ6内の左室9a内の油圧が右室9bより
も高くなり、制御バルブ33の左側のパイロット信号圧
力導入室36a内の油圧が右側のパイロット信号圧力導
入室36b内の油圧よりも高くなるので、スプール35
が右方向に移動するが、低速走行時にはオイルポンプ2
6の吐出流量が少なく、発生油圧も小さいため、後輪
2,2は操舵されず、直進状態で保持される。なお、低
速走行状態の車両を右方向に旋回させる場合にも同様に
パワーシリンダ6内のピストン8が中立位置から左方向
に移動されて前輪1,1が右方向に操舵されるととも
に、後輪2,2は操舵されず、直進状態で保持される。
ところで、上記構成のものにあってはオイルポンプ26
からの吐出油量は車速に応じて上昇するものとなってい
るため、ある程度以上の車速領域では発生油圧が高くな
り過ぎて必要以上の舵角が発生してしまうと共に油圧回
路の耐久性に問題を生じる。このような問題を解決する
手段としてオイルポンプ26からの吐出油量が所定値を
越えると戻し通路を開いて作動油の一部を戻す流量制御
バルブを用いることが容易に考えられる。
(考案が解決しようとする問題点) ところで上記構成のものに限らず、油圧装置にあっては
油圧回路中を流れる作動油は温度によって粘性が変化す
る問題がある。すなわち、作動油の温度が低温状態にあ
る場合には作動油の粘性は高く、作動油の温度が高温状
態にある場合には作動油の粘性は低い。そのため、上記
のような構成では同一車速の場合(オイルポンプ26か
ら吐出される作動油の流量が同じ場合)、作動油の温度
が低温の場合には作動油の粘性が高く、油圧回路中を流
れる作動油の流通抵抗が増大し、制御バルブ33の入力
側の圧力が高くなる。したがって、作動油の温度が低温
状態にある場合には作動油の温度が高温状態にある場合
に比べて制御バルブ33の出力側での発生油圧(出力油
圧)が大幅に増大する問題があり、これにより油圧アク
チュエータへの作用油圧に応じて決まる後輪舵角が作動
油の温度に応じて変わってしまい、温度により後輪2,
2の操舵特性が変化するおそれがあった。
この考案は上記事情に着目してなされたもので、作動油
の温度による粘性の変化に対応した発生油圧の変化の補
償を可能とする油圧装置の流量制御機構を提供すること
を目的としたものであり、特に流入流量が少ない領域に
於いても作動油の温度に応じた好適な流量特性を得んと
するものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) この考案は油圧源から油圧装置へ供給される作動油の流
量を制御する流量制御バルブを備え、この流量制御バル
ブは、上記油圧装置への作動油流出側に配設され流路面
積を絞る螺旋状のチョークをなす絞り通路と、この絞り
通路の上流側と下流側との間の差圧の上昇に応じてケー
シングに形成された油戻しポートを開くよう設けられた
バルブ本体と、上記油圧源からの作動油が供給される作
動油供給通路内に設けられたオリフィスと、このオリフ
ィスの上流側と下流側との差圧の上昇に応じて、前記油
戻しポート開放位置までの前記バルブ本体の移動量を増
加させるよう構成されたスライド調整部を有するもので
ある。
(作用) 作動油が螺旋状のチョークをなす絞り通路を通る際の作
動油の流通抵抗は、作動油の温度の変化に応じて大きく
変化するため、一定流量に対して絞り通路の上流側と下
流側との間の差圧は、油量の上昇に応じて小さくなる。
このため上記の差圧に応じて作動するバルブ本体が油戻
しポートを開くために必要な作動油の流量は油温の上昇
に伴なって増大する。一方、スライド調整部はオリフィ
スの上流側と下流側との間の差圧の上昇に応じて、バル
ブ本体の油戻しポート開放位置までの移動量を増加させ
るものであるため、油戻しポート開放位置までのバルブ
本体の移動量はオリフィスを通過する作動油の流量の増
加に伴なって増大する。そして、螺旋状のチョークをな
す絞り通路により温度依存性を受けるバルブ本体の作動
とオリフィスにより流入流量への依存性を受けるスライ
ド調整部の作動とにより、油戻しレポートは同一流入流
量に対しては高温時より低温時の方が開き易く、また、
流入流量が少ない方が開き易いものとなる。このため、
一定流入流量では油温が低くなると吐出流量は減少し、
且つ流入流量が増加すると吐出流量も増加する特性を得
るようにしたものである。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図および第2図を参照
して説明する。すなわち、この実施例は第3図に示すよ
うな油圧式後輪操舵装置のオイルポンプ26側と制御バ
ルブ33側との間を連結する油圧回路32の油導入通路
41内に第1図に示す流量制御バルブ51を介設したも
のである。この流量制御バルブ51には吸込みポート5
2、吐出ポート53および油戻しポート54がそれぞれ
形成されている。この場合、吸込みポート52および油
戻しポート54は流量制御バルブ51の円筒状のケーシ
ング55の周壁面に形成されている。また、吐出ポート
53は流量制御バルブ51の一端部側に形成されてい
る。さらに、吸込みポート52は油戻しポート54より
も吐出ポート53に近い位置に配置されている。そし
て、流量制御バルブ51の吸込みポート52はオイルポ
ンプ26側に、吐出ポート53は制御バルブ33側に、
油戻しポート54はリザーバタンク13側にそれぞれ送
油配管を介して連結されている。
また、この流量制御バルブ51のケーシング55の内部
には円筒形部材(スライド調整部)56がケーシング5
5の内壁面に沿って軸方向に摺動自在に配設されている
とともに、この円筒形部材56の内部側に油戻しポート
54を開閉操作するバルブ本体(スプール)57および
このバルブ本体57を油戻しポート54の閉塞位置方向
に付勢する流量制御スプリング58がそれぞれ配設され
ている。この場合、流量制御バルブ51のケーシング5
5の内面側には円筒形部材56を軸方向のスライド動作
をガイドするガイド溝59が形成されている。さらに、
このガイド溝59の内底部には円筒形部材56を第1図
中で上方向に付勢するばね部材60が配設されている。
また、この円筒形部材56には後述する第1,第2,第
3の油通路61,62,63がそれぞれ形成されてい
る。
さらに、円筒形部材56の内部はバルブ本体57によっ
て第1の圧力室64と第2の圧力室(流量制御スプリン
グ収納室)65とに区画されている。そして、ケーシン
グ55の吸込みポート52と第1の圧力室64との間が
円筒形部材56の第1の油通路61を介して連結されて
いる。また、流量制御スプリング58は圧縮コイルばね
によって形成されており、円筒形部材56の第2の圧力
室65内に配設されている。
また、円筒形部材56の第1の圧力室64と吐出ポート
53との間には流路面積を絞る螺旋状のチョークをなす
スパイラルチョーク(絞り通路)66が配設されてい
る。このスパイラルチョーク66は円筒体67の筒内に
嵌着された円柱体68の周囲の螺旋溝69によって形成
されている。
一方、オイルポンプ26側から流量制御バルブ51側に
作動油を供給する作動油供給通路41a内にはオリフィ
ス70が配設されている。さらに、作動油供給通路41
aにおけるオリフィス70の上流側には第1のバイパス
通路71の一端、オリフィス70の下流側には第2のバ
イパス通路72の一端がそれぞれ連結されている。ま
た、第1のバイパス通路71の他端は流量制御バルブ5
1の円筒形部材56のガイド溝59の上端部に連結され
ているとともに、第2のバイパス通路72の他端はこの
ガイド溝59の下端部に連結されている。この場合、円
筒形部材56の第2の油通路62はケーシング55の油
戻しポート54と連通状態で形成されている。そして、
このオリフィス70の上流側と下流側との差圧に応じて
円筒形部材56がガイド溝59内を軸方向にスライド動
作するようになっており、この円筒形部材56のスライ
ド動作にともない流量制御バルブ51のケーシング55
に形成された油戻しポート54を第1圧力室64に連通
させる時のバルブ本体57の移動位置が変化するものと
なっている。
さらに、流量制御バルブ51の吐出ポート53側には第
3のバルブ通路73の一端が連結されている。この第3
のバイパス通路73の他端は流量制御バルブ51の第2
の圧力室65内に円筒形部材56の第3の油通路63を
介して連結されている。
また、流量制御バルブ51のバルブ本体57内にはバル
ブ本体57は油戻しポート54を閉塞する閉塞位置に保
持されている状態で流量制御バルブ51の第2の圧力室
65内と油戻しポート54との間を連通するリリーフ通
路74が形成されており、このリリーフ通路74内にオ
イルポンプ26の吐出圧力の上限を設定するリリーフバ
ルブ75が配設されている。このリリーフバルブ75は
弁体75aとこの弁体75aをリリーフ通路74を閉塞
する方向に付勢するリリーフバルブスプリング76とに
よって形成されている。この場合、流量制御バルブ51
のバルブ本体57には軸心部にリリーフバルブ室77が
形成されている。さらに、流量制御バルブ51のバルブ
本体57における第2の圧力室65側の端面には油吸込
み口78が形成されているとともに、この油吸込み口6
9とリリーフバルブ室68との間には小径な油通路79
が形成されている。また、流量制御バルブ51のバルブ
本体57の外周面には環状溝80が形成されており、こ
の環状溝80とリリーフバルブ室77との間は小孔81
を介して連結されている。この場合、バルブ本体57の
環状溝80はバルブ本体57が油戻しポート54を閉塞
する閉塞位置に保持されている状態で円筒形部材56の
第2の油通路62を介して油戻しポート54と対向する
位置に形成されている。そして、油吸込み口78、油通
路79、リリーフバルブ室77、小孔81、環状溝80
によってリリーフ通路74が形成されている。
また、リリーフバルブ室77内にはリリーフバルブ75
の弁体75aおよびリリーフバルブスプリング76がそ
れぞれ配設されている。このリリーフバルブ75の弁体
75aは油通路79よりも大径なボール弁によって形成
されている。さらに、リリーフバルブスプリング76は
押圧部材82を介してリリーフバルブ75の弁体75a
をリリーフ通路74の油通路79を閉塞する方向に付勢
する状態で配設されている。
次に、上記構成の作用について説明する。車両走行中、
オイルポンプ26から吐出された作動油は油圧回路32
の油導入通路41から流量制御バルブ51の円筒形部材
56の第1の油通路61、円筒形部材56の第1の圧力
室64およびスパイラルチョーク66を順次介して制御
バルブ33内に導入される。また、流量制御バルブ51
のスパイラルチョーク66から吐出ポート53側に吐出
された吐出油の一部は第3のバイパス通路73から円筒
形部材56の第3の油通路69を介して第2の圧力室6
5内に導入される。
この場合、円筒形部材56には上端部側に第1のバイパ
ス通路71を介して作動油供給通路41aにおけるオリ
フィス70の上流側の高圧圧力が作用するとともに、下
端部側に第2のバイパス通路72を介して作動油供給通
路41aにおけるオリフィス70の下流側の低圧圧力が
作用する。そのため、オリフィス70の上流側と下流側
との差圧に応じて円筒形部材56がガイド溝59内を軸
方向にスライド動作するようになっており、この円筒形
部材56のスライド動作にともない流量制御バルブ51
の油戻しポート54の開閉動作タイミングが可変制御さ
れる。
ところで、オイルポンプ26の回転速度の上昇にともな
いオイルポンプ26からの吐出圧力が上昇する。そし
て、オイルポンプ26からの吐出圧力が流量制御スプリ
ング58のばね力KSTよりも大きくなると流量制御バル
ブ51の第1の圧力室64内の圧力上昇にともない流量
制御バルブ51のバルブ本体57が第1図中で下方向に
押圧されるとともに、円筒形部材56も下降限位置まで
移動され、流量制御バルブ51の第1の圧力室64内と
油戻しポート54との間が円筒形部材56の第2の油通
路62を介して連通する。そのため、この場合には流量
制御バルブ51の第1の圧力室64内に導入された作動
油の一部が油戻しポート54からリザーバタンク13側
に戻される。したがって、オイルポンプ26から制御バ
ルブ33側に流れる作動油の流量はオイルポンプ26の
回転数Nが所定回転数に上昇した時点以後は略一定流量
Qで保持させることができる。
また、流量制御バルブ51の第1の圧力室64内に導入
された作動油はスパイラルチョーク66によって減圧さ
せた状態で制御バルブ33側に導くようにしているの
で、作動油の温度に応じた作動油の粘性の変化がスパイ
ラルチョーク66を通る際の作動油の流量抵抗に大きく
影響する。すなわち、油温上昇時に流通抵抗が小さくな
り、油温低下時に流通抵抗が大きくなる。このため第1
の圧力室64と第2の圧力室65との間に発生する差圧
は油温上昇時には低くなり、油温低下時には高くなる。
そのため油戻しポート54から戻される作動油の量は温
度の上昇(差圧の減少)に応じて少なくなり、吐出ポー
トから吐出される作動油の量は温度の上昇に応じて増大
する。すなわち、スパイラルチョーク66を設けたこと
により作動油の流通抵抗を温油に応じて大きく変化させ
ることができるので、第2図に示すようにオイルポンプ
26側から制御バルブ33側に供給される作動油の流量
を制御させることができる。したがって、作動油の温度
が低温状態にある状態であっても制御バルブ33側へ供
給される油量が減少することによる制御バルブ33の出
力側での発生油圧の減少分により粘性の影響による上記
発生油圧の増大を相殺することができ、油温に対する上
記発生油圧の変化が小さくなり作動油の温度に対する後
輪2,2の操舵特性の変化を低減することができる。す
なわち、油温の変化に伴なう粘性の変化により発生する
油圧の変化が油温に応じて流量を制御することにより補
償されて発生油圧が安定するものである。
さらに、オイルポンプ26の低速回転時のようにオイル
ポンプ26からの吐出圧力が低い場合には作動油供給通
路41a内におけるオリフィス70の上流側と下流側と
の差圧に応じて円筒形部材56をガイド溝59内を軸方
向にスライド動作させ、この円筒形部材56のスライド
動作にともない流量制御バルブ51の油戻しポート54
の開閉動作タイミングを可変制御させているので、オイ
ルポンプ26の低速回転領域(例えば第2図中でオイル
ポンプ26の回転数Nが2000r・p・m以下の領域)におい
てもスパイラルチョーク66の作用による作動油の温度
に応じた流量変化特性を得ることができる。
すなわち、流入流量の減少(ポンプ回転数の低下)に伴
ないオリフィスの上下流間の差圧は減少するので円筒形
部材56の移動量は減少し、油戻しポート54の開放位
置までのバルブ本体57の移動量も減少する。このため
流入流量が低い領域では流入流量が多い場合に比べて油
戻しポート54が開き易く第1及び第2圧力室間に発生
する差圧が比較的小さくても戻しポート54が開くこと
になる。そして前述したスパイラルチョーク66の作用
による温度依存性が発揮され、油温が低いほど戻しポー
ト54の開度が増大し吐出ポートからの吐出流量が減少
するものとなる。また流入流量の増加に応じた円筒形部
材56の移動が限界位置に達するまでは流入流量の増加
に伴ない油戻しポート54開放位置までのバルブ本体の
移動量が増加するため流入流量(ポンプ回転数)の増加
と共に吐出流量も増加する。
本実施例によれば上記の作用によりオイルポンプ26の
低速回転域から高速回転域までの全域で作動油の温度に
応じた好適な流量特性を得ることができる。
また、流量制御バルブ51内から吐出ポート53を介し
て流出する作動油の流出圧力の上昇にともない流量制御
バルブ51の第2の圧力室65内の圧力がリリーフバル
ブスプリング76のセット荷重よりも上昇すると、リリ
ーフバルブ75が開き、流量制御バルブ51の第2の圧
力室65内の作動油の一部がリリーフ通路74を経てリ
ザーバタンク13内に戻される。そして、リリーフ通路
74を経てリザーバタンク13内に戻される作動油の流
出によって流量制御バルブ51の第2の圧力室65内の
圧力が低下すると再びリリーフバルブ75が閉じるよう
になっている。そのため、リリーフバルブ75の開動作
にともない流量制御バルブ51の第2の圧力室65内お
よび第3のバイパス通路73を介して流量制御バルブ5
1の第1の圧力室64内の圧力を順次低下させることが
できるので、流量制御バルブ51からの流出圧力、すな
わちオイルポンプ26からの吐出圧力がリリーフバルブ
75によって設定される上限圧力よりも上昇することを
防止することができる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、この考案の要旨を逸脱しない範囲で種種変形実施で
きることは勿論である。
[考案の効果] この考案によれば作動油の流量を制御する流量制御バル
ブを備え、この流量制御バルブは、油圧装置への作動油
流出側に配設され、流路面積を絞る螺旋状のチョークを
なす絞り通路と、この絞り通路の上流側と下流側との間
の差圧の上昇に応じて、ケーシングに形成された油戻し
ポートを開くよう設けられたバルブ本体と、油圧源から
の作動油が供給される作動油供給通路内に設けられたオ
リフィスと、このオリフィスの上流側と下流側との差圧
の上昇に応じて油戻しポート開放位置までのバルブ本体
の移動量を増加させるよう構成されたスライド調整部を
有するものとしたので、作動油の流入流量が少ない状態
であっても作動油の温度の低下に応じて吐出流量を減少
させることができ、油圧装置で発生する油圧が油温の変
化により発生する粘性の変化の影響で変化する現象を、
吐出流量の変化により補償させ、流入流量の広範な領域
にわたって発生油圧の温度による変化を抑制する効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第1図は流量制御バルブの概略構成図、第2図は流
量制御バルブの油温に対する流量特性を示す特性図、第
3図は本考案が適用される後輪操舵装置全体の概略構成
図である。 41a…作動油供給通路、51…流量制御バルブ、54
…油戻しポート、55…ケーシング、56…円筒形部材
(スライド調整部)、57…バルブ本体、66…スパイ
ラルチョーク(長い絞り通路)、70…オリフィス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 福山 和男 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−10497(JP,A) 特開 昭60−60073(JP,A) 特開 昭59−213568(JP,A) 実開 昭61−24373(JP,U) 実開 昭59−110772(JP,U) 実開 昭62−46269(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧源から油圧装置へ供給される作動油の
    流量を制御する流量制御バルブを備え、この流量制御バ
    ルブは、上記油圧装置への作動油流出側に配設され流路
    面積を絞る螺旋状のチョークをなす絞り通路と、この絞
    り通路の上流側と下流側との間の差圧の上昇に応じてケ
    ーシングに形成された油戻しポートを開くよう設けられ
    たバルブ本体と、上記油圧源からの作動油が供給される
    作動油供給通路内に設けられたオリフィスと、このオリ
    フィスの上流側と下流側との差圧の上昇に応じて、前記
    油戻しポート開放位置までの前記バルブ本体の移動量を
    増加させるよう構成されたスライド調整部を有している
    ことを特徴とする油圧装置の流量制御機構。
JP7563787U 1987-05-20 1987-05-20 油圧装置の流量制御機構 Expired - Lifetime JPH0611867Y2 (ja)

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JPS63184180U JPS63184180U (ja) 1988-11-28
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