JPH06122839A - はっ水性塗料及びその塗装方法 - Google Patents

はっ水性塗料及びその塗装方法

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JPH06122839A
JPH06122839A JP4273993A JP27399392A JPH06122839A JP H06122839 A JPH06122839 A JP H06122839A JP 4273993 A JP4273993 A JP 4273993A JP 27399392 A JP27399392 A JP 27399392A JP H06122839 A JPH06122839 A JP H06122839A
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Goro Yamauchi
五郎 山内
Toshinobu Ueda
利信 上田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】はっ水性、防水性、防食性、耐着雪性、耐候性
及び潤滑性に優れた塗料及びその塗装方法を提供するこ
と。 【構成】上記目的は、未結合弗素含有量3重量%以下で
かつ粒子径が8μm以下の弗化グラファイト粉末を、ア
クリルシリコン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、弗素樹脂の中の少な
くとも1種類以上樹脂もしくは混合樹脂中に、揮発成分
揮発後の体積分率で1〜70%となるように混入分散させ
たことを特徴とするはっ水性塗料とすること、及び該塗
料を用いた塗装方法とすることによって達成することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、はっ水性、防水性、防
食性、耐着雪性、対候性及び潤滑性に優れたはっ水性粉
体塗料及び該塗料を用いた塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】はっ水性、防水性、防食性、耐着雪性、
耐候性及び潤滑性に優れた材料が開発されれば、該材料
を船舶吃水面に塗布することにより水と塗装面との摩擦
抵抗を小さくした省エネルギー船舶の実現、錆びにくい
金属物品、着雪しにくいアンテナ、ケーブル、鉄塔の実
現、さらには土木機械用治具等広範な応用が可能とな
る。そのため、これまで、上記の特性を備えた塗料及び
その塗装方法開発する試みがなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の塗料及びその塗装方法は以下のような欠点を有して
いた。まず、接触角が180度に近づくほどはっ水性を高
め、結果として防水性、防食性、着雪防止性を期待する
という方法があるが、この方法は湿式鍍金技術に基づい
ているので、この処理が適用可能なのは湿式鍍金処理が
適用できる被塗装体に限られる。また、固体状テフロン
等ははっ水性が不十分であり、厳しい環境に耐え得るは
っ水性、防水性、防食性、耐着雪性、耐候性及び潤滑性
を確保することが困難であり、新たな塗料及びその塗装
方法の出現が待ち望まれていた。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の有してい
た課題を解決して、はっ水性、防水性、防食性、耐着雪
性、耐候性及び潤滑性に優れた塗料及びその塗装方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、未結合弗素
含有量3重量%以下でかつ粒子径が8μm以下の弗化グ
ラファイト粉末を、アクリルシリコン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
弗素樹脂の中の少なくとも1種類以上の樹脂もしくは混
合樹脂中に、揮発成分揮発後の体積分率で1〜70%とな
るように混入分散させたことを特徴とするはっ水性塗料
とすること、及び該塗料を用いた塗装方法とすることに
よって達成することができる。
【0006】さらに、上記塗料の塗装に先立って上記ア
クリルシリコン樹脂等を被塗装体に付着させることによ
って、耐食性を一層補強することができる。また、被塗
装体にアクリルシリコン樹脂等を付着させた後、揮発成
分が完全に揮発する前に、未結合弗素含有量が3重量%
以下でかつ粒子径が8μm以下の弗化グラファイト粉末
を表面の面積分率が1〜70%となるように付着させるこ
とによって、はっ水性等の効果を表面に集中させること
ができる。
【0007】
【作用】上記において、弗化グラファイト中の未結合弗
素含有量を3重量%以下としたのは、はっ水性等の性質
の阻害要因となる水分子との電気的極性に起因する結合
および水素結合を阻止するためである。また、粒子径を
8μm以下としたのは、8μmよりも大であればはっ水性
を示す比表面積が小となりはっ水性等の効果が低下する
ためである。
【0008】
【実施例】以下、本発明のはっ水性塗料及びその塗装方
法について実施例によって具体的に説明する。
【0009】
【実施例1】未結合弗素含有量が3重量%以下でかつ粒
径が8μm以下の弗化グラファイト粉末を揮発成分揮発
後の体積分率が20体積%となるようにアクリルシリコン
樹脂と混合し、 SS 41 基材表面に塗布した。
【0010】上記試料に水滴を垂らして接触角を測定し
たところ161度の値を示し、優れたはっ水性を示した。
次いで、この試料をサンシャインウェザーメータを用い
て600時間紫外線照射(3年間の屋外暴露に相当)後接触
角を測定したところ157度の値を示し、優れた耐候性を
有することが知られた。この試料は、はっ水性を有する
ことから、水の付着を通じて発生する腐食、着雪等を原
理的に回避することができる。さらに、この試料の表面
を600番のエメリペーパで擦ったところ、その滑り易さ
によって、表面に微細凹凸を生じることなく、潤滑性も
有していることが明らかとなった。
【0011】
【実施例2】未結合弗素含有量が3重量%以下でかつ粒
径が8μm以下の弗化グラファイト粉末を揮発成分揮発
後の体積分率が40体積%となるようにアクリルシリコン
樹脂と混合し、 SS 41 基材表面に塗布した。
【0012】上記試料に水滴を垂らして接触角を測定し
たところ165度の値を示し、優れたはっ水性を示した。
次いで、この試料をサンシャインウェザーメータを用い
て600時間紫外線照射後接触角を測定したところ162度の
値を示し、優れた耐候性を有することが知られた。この
試料は、はっ水性を有することから、水の付着を通じて
発生する腐食、着雪等を原理的に回避することができ
る。さらに、この試料の表面を600番のエメリペーパで
擦ったところ、その滑り易さによって、表面に微細凹凸
を生じることなく、潤滑性も有していることが明らかと
なった。
【0013】
【実施例3】未結合弗素含有量が3重量%以下でかつ粒
径が8μm以下の弗化グラファイト粉末を揮発成分揮発
後の体積分率が60体積%となるようにアクリルシリコン
樹脂と混合し、 SS 41 基材表面に塗布した。
【0014】上記試料に水滴を垂らして接触角を測定し
たところ172度の値を示し、優れたはっ水性を示した。
次いで、この試料をサンシャインウェザーメータを用い
て600時間紫外線照射後接触角を測定したところ169度の
値を示し、優れた耐候性を有することが知られた。この
試料は、はっ水性を有することから、水の付着を通じて
発生する腐食、着雪等を原理的に回避することができ
る。さらに、この試料の表面を600番のエメリペーパで
擦ったところ、その滑り易さによって、表面に微細凹凸
を生じることなく、潤滑性も有していることが明らかと
なった。
【0015】
【実施例4】SS 41 基材にアクリルシリコン樹脂を付着
させた後、未結合弗素含有量が3重量%以下でかつ粒径
が8μm以下の弗化グラファイト粉末を揮発成分揮発後
の体積分率が60体積%となるようにアクリルシリコン樹
脂と混合し、 SS 41 基材表面に塗布した。
【0016】上記試料に水滴を垂らして接触角を測定し
たところ171度の値を示し、優れたはっ水性を示した。
次いで、この試料をサンシャインウェザーメータを用い
て600時間紫外線照射後接触角を測定したところ168度の
値を示し、優れた耐候性を有することが知られた。この
試料は、はっ水性を有することから、水の付着を通じて
発生する腐食、着雪等を原理的に回避することができ
る。さらに、この試料の表面を600番のエメリペーパで
擦ったところ、その滑り易さによって、表面に微細凹凸
を生じることなく、潤滑性も有していることが明らかと
なった。
【0017】
【実施例5】SS 41 基材にアクリルシリコン樹脂を付着
させた後、樹脂の揮発成分が完全に揮発する前に、未結
合弗素含有量が3重量%以下でかつ粒径が8μm以下の
弗化グラファイト粉末を、面積分率が30%となるように
付着させた。
【0018】上記試料に水滴を垂らして接触角を測定し
たところ163度の値を示し、優れたはっ水性を示した。
次いで、この試料をサンシャインウェザーメータを用い
て600時間紫外線照射後接触角を測定したところ160度の
値を示し、優れた耐候性を有することが知られた。この
試料は、はっ水性を有することから、水の付着を通じて
発生する腐食、着雪等を原理的に回避することができ
る。
【0019】
【比較例1】SS 41 基材にアクリルシリコン塗料を塗布
した試料について水滴を垂らして接触角を測定したとこ
ろ、63度の値を示した。次いで、この試料をサンシャイ
ンウェザーメータを用いて600時間紫外線照射後接触角
を測定したところ、51度の値を示した。
【0020】この結果から、本比較例の試料ははっ水
性、耐候性ともに本発明試料に及ばないことがわかる。
さらに、この試料の表面を600番のエメリペーパで擦っ
たところ、表面に微細凹凸を生じ、潤滑性も本発明試料
と比較して乏しいことが知られた。
【0021】
【比較例2】テフロン製試料に水滴を垂らして接触角を
測定したところ、102度の値を示した。また、この試料
をサンシャインウェザーメータを用いて600時間紫外線
照射後接触角を測定したところ、95度の値を示した。従
って、この試料のはっ水性は本発明の試料に及ばないこ
とがわかる。
【0022】上記実施例及び比較例の試料について得ら
れた接触角の値を比較して表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上述べてきたように、はっ水性粉体塗
料及びその塗装方法を本発明構成の塗料及び塗装方法と
することによって、従来技術の有していた課題を解決し
て、はっ水性、防水性、防食性、耐着雪性、耐候性及び
潤滑性に優れたはっ水性粉体塗料及びその塗装方法を提
供することができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未結合弗素含有量3重量%以下でかつ粒子
    径が8μm以下の弗化グラファイト粉末を、アクリルシ
    リコン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
    ル樹脂、ウレタン樹脂、弗素樹脂の中の少なくとも1種
    類以上の樹脂もしくは混合樹脂中に、揮発成分揮発後の
    体積分率で1〜70%となるように混入分散させたことを
    特徴とするはっ水性塗料。
  2. 【請求項2】被塗装体にアクリルシリコン樹脂、ポリエ
    ステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
    脂、弗素樹脂の中の少なくとも1種以上もしくは混合樹
    脂を付着させた後、請求項1記載のはっ水性塗料を塗装
    することを特徴とするはっ水性塗料塗装方法。
  3. 【請求項3】被塗装体にアクリルシリコン樹脂、ポリエ
    ステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
    脂、弗素樹脂の中の少なくとも1種以上もしくは混合樹
    脂を付着させた後、揮発成分が完全に揮発する前に、未
    結合弗素含有量3重量%以下でかつ粒子径が8μm以下
    の弗化グラファイト粉末を面積分率で1〜70%となるよ
    うに付着させ塗装することを特徴とするはっ水性塗料塗
    装方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026844A (ja) * 1998-07-15 2000-01-25 Ntt Advanced Technology Corp 撥水性コーティング用塗料及びその塗膜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6357688A (ja) * 1986-08-28 1988-03-12 Oyo Kagaku Kenkyusho 撥水性微粉体水性分散液の製造方法

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