JPH06123094A - 製紙用プレスフエルトおよびその製造方法 - Google Patents

製紙用プレスフエルトおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH06123094A
JPH06123094A JP29394192A JP29394192A JPH06123094A JP H06123094 A JPH06123094 A JP H06123094A JP 29394192 A JP29394192 A JP 29394192A JP 29394192 A JP29394192 A JP 29394192A JP H06123094 A JPH06123094 A JP H06123094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
fibers
base fabric
fiber batt
fineness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29394192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3360145B2 (ja
Inventor
Takeshi Inagaki
武 稲垣
Yoshiaki Uchida
善朗 内田
Kyoji Sugimoto
恭二 杉本
Shigeto Aoki
茂人 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Nippon Felt Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Nippon Felt Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd, Nippon Felt Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP29394192A priority Critical patent/JP3360145B2/ja
Publication of JPH06123094A publication Critical patent/JPH06123094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3360145B2 publication Critical patent/JP3360145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】多層構造の基布3aに複数層の繊維バット層2
をニードリングにより一体となした製紙用プレスフエル
ト1であって、湿紙と接触する側の表層繊維バット層4
を0.5〜3デニールという従来試みられていなかった
細い繊度の繊維により構成し、しかも、その繊維バット
層4を厚く、かつ、その重量を400〜800g/m2
と特定し、一方、その裏内層繊維バット層5を前記繊維
よりも太繊度の10〜25デニールの繊維により構成
し、しかも、その繊維バット層5を薄く、かつ、その重
量を100〜300g/m2と特定した製紙用プレスフ
エルト。従来例における太繊度の繊維よりなる繊維バッ
ト層を厚くし、その上に、薄く細繊度の繊維よりなる繊
維バット層を積層していたのとは逆の発想に立つ。 【効果】湿紙の面を平滑にする機能に優れ、印刷特性が
向上し、緻密な印刷面が得られ、印刷時の押圧を小さく
でき、所要印刷インキの量の低減に寄与し、特に、辞書
や辞典などに使用するインデイア紙や上質紙などのよう
な薄手の紙の抄紙用フエルトとして好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製紙用プレスフエルト
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙を製造する一般的原理は、ワイヤーパ
ート(濾網部)から、フエルトで水を含んだ紙料を受け
とりプレスパート(圧搾部)において水を絞ってから、
ドライパート(乾燥部)に送って紙として仕上げる。こ
の様に、フエルトは、ワイヤーパートで脱水された湿紙
を受けとって、プレスパートに運び、プレスロールの間
を通して更に水を絞り、同時にまた湿紙の表面を平滑に
して、ドライパートに送るという機能を持たせている。
従って、フエルトは、湿紙を運ぶコンベアーとしての機
能、湿紙からできるだけ水を絞り取る機能、および湿紙
の面を平滑にする機能を少なくとも持っていなければな
らず、このために、フエルトは継ぎ目がないこと、搾水
性や弾性や回復性の優れた繊維構造体であること、仕上
った紙面に凹凸が出ないようなフエルト表面を持ったも
のであることが必要である。さらに、近時は増々製紙機
における抄速が高速化されており、フエルトもこの高速
運転に耐えて走行しなければならない。そのため、耐久
性も要求され、フエルトに要求される性質というものが
より一層高度に、より一層精密になってきている。従
来、製紙用フエルトにおいて、基布として多層構造のも
のが使用されており、また、基布と一体化させる繊維バ
ット層を複数層に構成することも行われている。この際
に、紙の印刷特性を向上させるなどの目的から細い繊度
の繊維よりなる繊維バット層を、通常の太い繊度の繊維
よりなる繊維バット層上に積層することも行われてい
る。しかし、この場合、通常の太い繊度の繊維よりなる
繊維バット層を厚く構成し、当該厚手の繊維バット層の
上に、その厚みに比して格段に薄手の上記細い繊度の繊
維よりなる繊維バット層を積層するのが一般的である。
さらに、細い繊度の繊維を使用するとしても、一般に、
10デニール〜20デニールの細繊維を使用しており、
せいぜい6デニール程度のものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記したフエ
ルトとしての各種機能を備えているとともに、特に、湿
紙の面を平滑にする機能に優れ、印刷特性がより一層向
上し、緻密な印刷面が得られ、さらには、印刷時の押圧
を小さくでき、したがって、所要印刷インキの量の低減
にも寄与し得るフエルトを提供することを目的としたも
のである。本発明は、特に、辞書や辞典などに使用する
インデイア紙や上質紙などのような薄手の紙の抄紙用フ
エルトとして好適なフエルトを提供することを目的とし
たものである。本発明の他の目的や新規な特徴について
は以下の明細書の記述及び図面の記載からも明らかにな
るであろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基布層の片面
に複数層の繊維バット層をニードリングにより一体とな
した製紙用プレスフエルトであって、当該繊維バット層
のうちの湿紙と接触する側の繊維バット層は、繊度が
0.5〜3デニールの繊維を80〜100%含有して構
成されているとともにその重量が400〜800g/m
2 で、当該繊維バット層の内部に配された他方の繊維
バット層は、繊度が10〜25デニールの繊維により構
成されているとともにその重量が100〜300g/m
2 で、当該湿紙と接触する側の繊維バット層を当該他
方の繊維バット層よりも厚く構成して成ることを特徴と
する製紙用プレスフエルト、その好ましい実施態様とし
て、基布層が二重の基布よりなり、湿紙側の基布が緻密
組織、湿紙反対側の基布が粗組織により構成されている
こと、また、基布層の裏面にも、繊度が10〜25デニ
ールの繊維により構成されその重量が100〜300g
/m2の繊維バット層を設けて構成されていることを特
徴とする製紙用プレスフエルト、並びに、当該製紙用プ
レスフエルトの製造方法であって、粗組織の基布上に緻
密組織の基布を重ね、該緻密組織の基布上に、重量が1
00〜300g/m2 で繊度が10〜25デニールの
繊維により構成された薄手の繊維バット層を介して、重
量が400〜800g/m2 で繊度が0.5〜3デニ
ールの繊維を80〜100%含有して構成された前記繊
維バット層に比して厚手の繊維バット層を載置するか、
または、さらに、基布層の裏面にも、繊度が10〜25
デニールの繊維により構成されその重量が100〜30
0g/m2の繊維バット層を載置し、ニードリングによ
り当該粗組織の基布と緻密組織の基布よりなる多重基布
に複数層の繊維バット層を一体化せしめることを特徴と
する製紙用プレスフエルトの製造方法に係るものであ
る。
【0005】
【作用】本発明では、繊維バット層を複数層で構成し、
湿紙(パルプ)と接触する表面側については、繊度の小
さい細繊維を用いて厚く層を形成し、他方の湿紙と非接
触の側については、大きい繊度の太繊維を用いて薄く層
を形成する。これは、太い繊維よりなる繊維パット層を
厚く形成し、その上に細繊維よりなる繊維パット層を表
面層として薄く形成していた従来例とは逆の発想に立つ
ものであり、しかも従来試みられていなかった0.5〜
3デニールという細い繊維を使いこなす上で重要な構成
である。即ち、細繊維で造られた表面パット層に対しそ
の内側に配された湿紙と非接触の層は、繊維が太く、し
かも層を薄く形成したので、プレスフェルトによる搾水
時の水の通過抵抗を小さく抑えることができる。従っ
て、細い繊維で厚いために通過抵抗の大きい表面パット
層と、通過抵抗の小さい内側層との間で搾水性のバラン
スを図ることができる。更に、基布として緻密な一重ま
たは多重組織の基布、或は粗い基布をベースとした表面
が緻密な基布を用いているので、繊維バット層表面の細
い繊維のフェルト表面が基布表面の緻密さによってその
平坦さを維持される。上記したように、繊維パット層の
表面は極めて細い繊維でしかも厚く層形成されているの
で、操縦時にプレスニップ点を通過しこの繊維パット層
の表面が転写される湿紙の表面は、凹跡の幅が薄く且つ
その深さが浅くなり、表面の平坦性が格段に優れた状態
となる。平坦性の良好な湿紙は、カレンダー処理の条件
を緩和することができるので、密度増大を極力抑え弾力
性に富み、しかも平滑性に優れた紙シートを造ることが
できる。この紙シートは、印刷時に印刷ロールと受けロ
ールとの間を圧力下に通過する際に、紙シートは弾性力
に富みしかも凹部分の幅が狭いので、紙シートの凸部分
は、容易に圧縮され凹部分と同じ平面をなすように弾性
変形される。そして、印刷ロールのインクは、凹部分に
対しても凸部分と同じ様に転移され、良好な印刷仕上が
りが得られる。本発明のプレスフェルトは、インデア紙
などの薄手の紙の処理に適し、平滑性と印刷適性とを付
与することができる。
【0006】次に、本発明を適宜図面を参照しつつ説明
する。図1〜3にて、1はニードルプレスフエルト、2
は複数層の繊維バット層である。また、3aおよび3b
はそれぞれ基布である。複数層の繊維バット層2の上部
側(湿紙と接する側)の繊維バット層4は、細い繊度の
繊維により構成されている。当該繊維バット層4は、繊
度が0.5〜3デニールの繊維を80〜100%含有し
て構成されている。繊度が0.5〜3デニールの繊維以
外の適当な繊度の細繊維を20%まで含有して構成され
ていてもよい。当該繊維の80%以上の繊維の繊度は
0.5〜3デニール(d)の範囲内であることが必要で
ある。繊度が0.5d未満では、切断し易く、毛玉にな
ったりし、フエルト製造上支障がある。一方、繊度が3
dを越えるときには、平滑性が不充分となり、印刷特性
の向上効果が少なくなる。80%以上の細繊維と混合さ
れる繊維の繊度は4〜6dが適当である。混合される4
〜6dの繊維はニードリング時湿紙と接する側のバット
層の締まりに寄与する。しかし、その繊維の繊度が大き
すぎたり、混合比率が高くなり過ぎるとフエルト表面の
平滑度が低下する。したがって、上記繊度範囲の繊維を
上記範囲量で含有させる。当該細繊度の繊維よりなるも
しくは当該細繊度の繊維を含んでなる繊維バット層4の
重量は、400〜800g/m2好ましくは500〜6
00g/m2 である。400g/m2 未満では、平滑性
が不充分となり、印刷特性の向上効果が少なくなる。一
方、800g/m2 を越えるときには、繊維バット層が
かさ高くなり、フエルト製造上困難を生じる。当該繊維
バット層4の下部の繊維バット層5は、該繊維バット層
4を構成する繊維よりも、その繊度が大きいものを使用
する。当該繊維の繊度は、10〜25dである。繊度が
10d未満では、基布の粗さを和らげる効果が小さく、
平滑性が不充分となり、印刷特性の向上効果が少なくな
る。一方、繊度が25dを越えても、この太いバット繊
維自体の影響で、平滑性が不充分となり、印刷特性の向
上効果が少なくなる。繊維バット層5の重量は、100
〜300g/m2 好ましくは120〜200g/m2
ある。その重量が100g/m2 未満では、平滑性が不
充分となり、印刷特性の向上効果が少なくなる。300
g/m2 を越えるときには、搾水性の維持等の要請から
バット層全体の重量が制限される為に、繊度の小さい繊
維からなるバット層4の重量を小さくしなければならな
くなるので、やはり、平滑性が不足し、印刷特性の向上
効果が少なくなる。繊維バット層4は、繊維バット層5
よりも厚くする。好ましくは、繊維バット層4:繊維バ
ット層5の比率は、3:1〜10:1とする。繊維バッ
ト層4および繊維バット層5を構成する短繊維には、ポ
リアミド系繊維やポリエステル系繊維などが使用され
る。当該繊維には各種材質の繊維を混合出来る。尚、上
記では、複数層の繊維バット層について二層構造のもの
について説明したが、三層以上であってもよく、例え
ば、繊維バット層5を二層以上とし、いずれの層も繊維
が10〜25dの繊維によって構成されているととも
に、その総重量が100〜300g/m2となるように
してもよい。
【0007】図1および図2に示す基布は、多重基布に
より構成されている。当該多重基布3aを構成する上側
の基布6は、緻密な組織の基布とし、下側の基布7はそ
れよりも粗い組織の基布とする。これら基布6、7は、
例えば、モノフイラメントの平織織布など簡易組織の織
布から構成されている。使用するフイラメントの太さや
組織密度の疎密などにより、これら基布6、7両者に差
異を設けることができる。上側の基布6に用いられる経
糸、緯糸の直径は、0.1〜0.35mm、織組織はヒ
ラ、1/3クズシ、2/2ハス等の組織の一重又は二重
組織が適当で、また、下側の基布7に用いられる経糸
は、直径0.1〜0.25mmのモノフィラメントの各
種撚り合わせ方法による撚糸を、また、緯糸は、直径
0.1〜0.35mmのモノフィラメントまたは直径
0.1〜0.20mmのモノフィラメントの撚糸が適当
で、原糸として、ポリアミド糸またはポリエステル糸が
適している。
【0008】図3に示す基布3bは、多重組織の基布に
より構成されている。当該多重組織の基布3bは、例え
ば、モノフィラメントを複数本撚り合わせたものにより
構成され、組織は、例えば経二重組織により構成され
る。ちなみに、当該多重組織の基布3bを、経糸、緯糸
共に0.20mm直径のポリアミドモノフィラメントを
4本撚り合わせたもので、経糸密度19本/cm、緯糸
密度12本/cm、組織が、経二重組織、重量565g
/m2とした多重組織の基布としたところ、好結果を得
た。
【0009】図2に示すフエルト1は、図示のように、
基布層3aの裏面にも、繊度が10〜25デニールの繊
維により構成されその重量が100〜300g/m2
単一の繊維バット層5aを一体化させた例を示す。この
ように、多重基布3aの粗組織の基布7側に、更に、当
該繊維バット層5aをニードリングすると、当該繊維バ
ット層5aの繊維が、粗い組織の基布7、緻密な組織の
基布6並びにバット層4,5との一体性を増加させ、フ
エルト1の形態の安定性が向上し、フエルトが抄紙機上
で使用される時の耐摩耗性を向上させることが出来る。
【0010】次に、当該製紙用プレスフエルト1の製法
例を示す。当該製紙用プレスフエルト1は、粗組織の基
布7上に緻密組織の基布6を重ね、該緻密組織の基布6
上に、重量が100〜300g/m2 で、繊度が大なる
(10〜25デニール)の繊維により構成され、かつ、
薄手の繊維バット層5を介して、重量が400〜800
g/m2で、繊度が0.5〜3デニールの繊維から構成
され、繊維バット層5に比して厚手の繊維バット層4を
載置し、ニードリングにより、当該粗組織の基布7と緻
密組織の基布6よりなる多重基布3の片面に、薄手の繊
維バット層5と厚手の繊維バット層4とからなる複数層
の繊維バット層2を一体化せしめることにより製造する
ことができる。前述のように、基布層3aの裏面にも、
上記と同様の繊維バット層5aを一体化させると、当該
繊維バット層5aの繊維が、粗い組織の基布7、緻密な
組織の基布6並びにバット層4,5との一体性を増加さ
せ、フェルト1の形態の安定性を向上させ、フエルトの
耐摩耗性を向上させることが出来る。図2に示すフェル
トの製法を例にとって、その具体例を説明すると、先
ず、粗組織の基布7の上に緻密組織の基布6を重ね、該
緻密組織の基布6上に、繊維バット層5を載せて、当該
繊維バット層5の側から例えば32番手の針でニードリ
ングし、次いで裏返し、粗組織の基布7の上に繊維バッ
ト層5と同じ構成の繊維バット層5aを載せて、当該繊
維バット層5aの側から例えば32番手の針でニードリ
ングし、最後に、さらに裏返し、繊維バット層5の上に
厚手の繊維バット層4を載置し、より細い例えば36番
手の針でニードリングする。なお、このような順序、針
番手とすることにより、4層の表面に太いバット繊維が
出てくることがなく、湿紙に接する面を緻密な面となす
ことができるという利点がある。図1および図3に示す
場合も同様である。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて更に説明す
る。 実施例1 以下に、本発明に係るフェルトを用いてインデア紙を抄
紙した例について説明する。使用した抄紙機は、F面ス
トーンロールのウェットプレスを2台設置してなる幅2
640mm、抄速200m/分の長網抄紙機であり、
第1プレス、第2プレス共に従来のフエルト、第2プ
レスのみ本発明のフエルト、第1プレス、第2プレス
共に本発明のフエルトの3つのケースを比較した。尚、
本発明のフエルトとしては、次の構造のものを用いた。 表面パット層;1.5dの6ナイロン85%と4dの6
ナイロン30%とからなり、重量550g/m2のもの 基布と表面パット層との間のパット層;10dの66ナ
イロン70%と2dの6ナイロン30%とからなり、重
量125g/m2のもの 基布; (A)上側の基布;経糸が直径0.25mmの610ナ
イロンモノフィラメントを糸密度18本/cmで構成さ
れ、一方、緯糸が直径0.25mmの610ナイロンモ
ノフィラメントを糸密度10本/cmで構成されたヒラ
組織の一重織 (B)下側の基布;経糸が直径0.20mmの6ナイロ
ンモノフィラメントを二本撚り合わせた撚糸を糸密度1
2本/cmとしたもので、一方、緯糸が直径0.35m
mの610ナイロンモノフィラメントを糸密度8本/c
mとしたヒラ組織の一重織 従来のフエルト; 表面パット層;8dの6ナイロンスフからなり、重量1
50g/m2のもの 基布と表面パット層との間のパット層;15dの66ナ
イロンスフからなり、重量490g/m2のもの 基布;経糸が直径0.20mmの6ナイロンモノフィラ
メントを二本撚り合わせものをさらに三本二本撚り合わ
せ、かつ、糸密度を18本/cmとしたもので構成さ
れ、一方、緯糸が直径0.33mmの610ナイロンモ
ノフィラメントを糸密度9.5本/cmとしてヒラ組織
で製織した重量295g/m2の一重基布 上記の条件で、次の組成からなる紙料を抄造した。 NBKP(CSF50ml) 25% LBKP(CSF150ml) 75% 軽質炭酸カルシウム 20% 二酸化チタン 5% サイズ剤(アルキルケテンダイマ−) 0.2% カチオン澱粉 0.5% 尚、6%澱粉液を用いて外添サイズプレスした。上記3
種類の抄紙条件で得られた3種類のインデア紙につい
て、辞典用スミインキ(東洋インク(株)製レスポール
LT)を用いてB/B型オフセット輪転機によって、印
刷速度300RPM(約2500m/15分)でスミー
色印刷を行ない、岩田明朝体8ポイントの平仮名「の」
の文字について、下記の評価を行なった。 (1)白紙平滑性:印刷前の紙の表面の平滑性をパーカ
ープリントサーフ粗さ(単位μm)で示した。 (2)文字の白抜け:印刷された文字を顕微鏡を用いて
写真撮影し、約50倍となった印面紙上の文字について
インキ末転移の状態を目視観察し、◎(優)、○
(良)、△(可)で評価した。 (3)文字輪郭長さ:印刷された文字を版上の文字と比
較して、その輪郭の膨らみの程度を測定した。 結果は、表1に示す通りである。
【0012】
【表1】 但し、F:フェルト面、 W:ワイヤー面 上記の如く、本発明のフェルトを用いることで、紙の平
滑性が高く、しかも、文字の白抜けや輪郭がぼける現象
を抑える等の印刷性能に優れた紙を製造することができ
る。 実施例2 基布の裏面に、10dの66ナイロン70%と2dの6
ナイロン30%とからなり重量125g/m2のパット
層をさらにニードリングした以外は実施例1と同様にし
てフエルトを構成し、実施例1と同様にして評価を行な
ったところ、実施例1と同様の結果を得、本発明のフェ
ルトを用いることで、紙の平滑性が高く、しかも、文字
の白抜けや輪郭がぼける現象を抑える等の印刷性能に優
れた紙を製造することができ、耐摩耗性も向上した。
尚、実施例1で記載の従来のフエルトにおいて、基布の
裏面に、15dの66ナイロンスフからなり重量210
g/m2のパット層をさらにニードリングした以外は同
様にしてフエルトを構成し、実施例1と同様にして評価
を行なったところ、実施例1におけるタイプの場合と
同様の結果を得た。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、上記した構成の各種多
重構成基布と複数層の繊維バット層との組合せにより、
フエルトとしての一般的な機能に優れている他、特に、
湿紙に対する平滑性に優れ、インデイア紙などの薄手の
紙に対する印刷特性が格段に優れたフエルトを得ること
ができた。印刷特性の改善のためにはスムーザープレス
加工によって紙面の平滑性を増すという手段が一般的に
はとられるが、この場合、確かに平滑性は改善される
が、薄く堅い紙となってしまう。ところが、本発明によ
るプレスフェルトを用いて抄紙される紙においては、イ
ンデイア紙等において特に要求される柔らかいポーラス
な特性を損うことなく、むしろこれらの特性を向上させ
ながら、平滑性の著しく改善されたものが得られる。こ
れらの効果は、紙を構成する微細なパルプ繊維の配列が
基本的に固定化される湿紙のプレス工程において、細い
繊度の繊維よりなる柔軟で均一な表面を持つ本発明のフ
エルト表面と相接してプレスされることによって達成さ
れているものと考えられる。なお、湿紙に接するフエル
ト表面を高い圧力でのプレス時において、微視的に均一
に維持するためには、細い繊度の繊維よりなる相当量の
バット層が不可欠であると共に、その下層の緩衝的な役
割を有する太い繊度の繊維よりなるバット層ならびにこ
の太い繊度の繊維よりなるバット層をできるだけ均一に
支持すべき緻密な組織の基布が必須なのであり、これら
の条件が同時に満たされた場合に、本発明による効果が
十分に得られることが確かめられた。一方、バット繊維
を全て細い繊度の繊維のみとした場合には、バット層全
体の密度が高くなり過ぎ、プレスフエルト本来の役割で
ある通水性の低下を来すことになり、又、基布の層を緻
密な繊維の薄い基布のみとした場合には大きな張力のか
かるプレスフエルトの形態的な安定性が損われることに
なる。細い繊度と太い繊度の繊維よりなるバット層なら
びに緻密な組織である程度の厚さがあり、丈夫な基布若
しくは細いモノフイラメントよりなる緻密な組織の基布
と丈夫な粗い組織の基布との適当な組み合わせによって
このようなプレスフエルトの基本的な特性が維持されて
いるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図
【図3】本発明のさらに他の実施例を示す断面図
【符号の説明】
1・・・ニードルプレスフエルト 2・・・複数層の繊維バット層 3a・・・多重基布 3b・・・多重組織の基布 4・・・繊維バット層 5・・・繊維バット層 5a・・・繊維バット層 6・・・上側基布 7・・・下側基布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 恭二 埼玉県鴻巣市鴻巣1056番地6 (72)発明者 青木 茂人 埼玉県蕨市南町2丁目11番7号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布層の片面に複数層の繊維バット層をニ
    ードリングにより一体となした製紙用プレスフエルトで
    あって、当該繊維バット層のうちの湿紙と接触する側の
    繊維バット層は、繊度が0.5〜3デニールの繊維を8
    0〜100%含有して構成されているとともにその重量
    が400〜800g/m2 で、当該繊維バット層の内部
    に配された他方の繊維バット層は、繊度が10〜25デ
    ニールの繊維により構成されているとともにその重量が
    100〜300g/m2 で、当該湿紙と接触する側の繊
    維バット層を当該他方の繊維バット層よりも厚く構成し
    て成ることを特徴とする製紙用プレスフエルト。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の製紙用プレスフエルトに
    おいて、基布層が二重の基布よりなり、湿紙側の基布が
    緻密組織、湿紙反対側の基布が粗組織により構成されて
    いることを特徴とする、請求項1に記載の製紙用プレス
    フエルト。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の製紙用プレスフ
    エルトの基布層の裏面に、繊度が10〜25デニールの
    繊維により構成されその重量が100〜300g/m2
    の繊維バット層を設けて構成されていることを特徴とす
    る製紙用プレスフエルト。
  4. 【請求項4】粗組織の基布上に緻密組織の基布を重ね、
    該緻密組織の基布上に、重量が100〜300g/m2
    で繊度が10〜25デニールの繊維により構成された
    薄手の繊維バット層を介して、重量が400〜800g
    /m2 で繊度が0.5〜3デニールの繊維を80〜1
    00%含有して構成された前記繊維バット層に比して厚
    手の繊維バット層を載置するか、または、さらに、基布
    層の裏面にも、繊度が10〜25デニールの繊維により
    構成されその重量が100〜300g/m2の繊維バッ
    ト層を載置し、ニードリングにより当該粗組織の基布と
    緻密組織の基布よりなる多重基布に複数層の繊維バット
    層を一体化せしめることを特徴とする製紙用プレスフエ
    ルトの製造方法。
JP29394192A 1992-10-08 1992-10-08 製紙用プレスフエルトおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3360145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29394192A JP3360145B2 (ja) 1992-10-08 1992-10-08 製紙用プレスフエルトおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29394192A JP3360145B2 (ja) 1992-10-08 1992-10-08 製紙用プレスフエルトおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06123094A true JPH06123094A (ja) 1994-05-06
JP3360145B2 JP3360145B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=17801161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29394192A Expired - Fee Related JP3360145B2 (ja) 1992-10-08 1992-10-08 製紙用プレスフエルトおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3360145B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6022158A (en) * 1997-04-02 2000-02-08 Seiko Epson Corporation Roll paper loading mechanism for printer
JP2001040595A (ja) * 1999-07-09 2001-02-13 Albany Internatl Corp 成型糸を有している多軸プレス布
JP2002518607A (ja) * 1998-06-19 2002-06-25 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 組織化紙の製造装置
WO2006001191A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Ichikawa Co., Ltd. 抄紙用フェルト
JP2006097181A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Ichikawa Co Ltd 抄紙搬送フェルトおよび該抄紙搬送フェルトを備えた抄紙機のプレス装置
JP2007516365A (ja) * 2003-12-23 2007-06-21 アステンジョンソン・インコーポレーテッド 製紙機械及びこれのためのプレスフェルトのプレスセクションにおけるペーパーウェブの脱水の改良
JP2007177380A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Ichikawa Co Ltd 抄紙用ニードルフェルト
JP2007532785A (ja) * 2004-04-08 2007-11-15 エムス−ヒエミー アーゲー 製紙機械用プレスフェルト、および前記フェルトの製造方法ならびに製造装置
JP2008133579A (ja) * 2006-11-01 2008-06-12 Ichikawa Co Ltd 湿紙搬送用ベルト
JP2009155747A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Nippon Felt Co Ltd 製紙用フェルト
JP2011162910A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Nippon Felt Co Ltd 製紙用フェルトおよびその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6022158A (en) * 1997-04-02 2000-02-08 Seiko Epson Corporation Roll paper loading mechanism for printer
JP2002518607A (ja) * 1998-06-19 2002-06-25 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 組織化紙の製造装置
JP2001040595A (ja) * 1999-07-09 2001-02-13 Albany Internatl Corp 成型糸を有している多軸プレス布
JP2007516365A (ja) * 2003-12-23 2007-06-21 アステンジョンソン・インコーポレーテッド 製紙機械及びこれのためのプレスフェルトのプレスセクションにおけるペーパーウェブの脱水の改良
JP2007532785A (ja) * 2004-04-08 2007-11-15 エムス−ヒエミー アーゲー 製紙機械用プレスフェルト、および前記フェルトの製造方法ならびに製造装置
WO2006001191A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Ichikawa Co., Ltd. 抄紙用フェルト
US7674732B2 (en) 2004-06-25 2010-03-09 Ichikawa Co., Ltd. Felt for papermaking
JP2006097181A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Ichikawa Co Ltd 抄紙搬送フェルトおよび該抄紙搬送フェルトを備えた抄紙機のプレス装置
JP2007177380A (ja) * 2005-12-26 2007-07-12 Ichikawa Co Ltd 抄紙用ニードルフェルト
JP2008133579A (ja) * 2006-11-01 2008-06-12 Ichikawa Co Ltd 湿紙搬送用ベルト
JP2009155747A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Nippon Felt Co Ltd 製紙用フェルト
JP2011162910A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Nippon Felt Co Ltd 製紙用フェルトおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3360145B2 (ja) 2002-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1356923B1 (en) Creped towel and tissue products including lignin-rich, high coarseness, tubular fibers and method of making same
US4533437A (en) Papermaking machine
JP4276288B2 (ja) 嵩及び平滑度を有するペーパー・ウェブの製造方法
US4998569A (en) Single-layer papermaking broken-twill fabric avoiding wire marks
US4636426A (en) Papermaker's fabric with yarns having multiple parallel monofilament strands
JP3444373B2 (ja) 製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物
FI98548C (fi) Monikerroksinen paperi ja menetelmä sen valmistamiseksi
EP0839955A2 (en) High bulk paper web
JPH083890A (ja) 柔軟なティッシュ製品製造方法
HUT76929A (hu) Többrétegű, többszörös opacitású, texturált hátlappal ellátott heveder és eljárás előállítására
JPH07501109A (ja) 製紙機に使用される織布
JPH06123094A (ja) 製紙用プレスフエルトおよびその製造方法
JP3474039B2 (ja) 製紙用二層織物
KR19990008186A (ko) 위조 방지 용지 및 그 용지의 제조 방법
MX2007010545A (es) Doble capa que forma tejidos con hilos de union de urdimbre doble.
JP5602962B2 (ja) トイレットペーパー製品
CN111356805B (zh) 使用新型压榨毛毡制造改良的纤维素产品的方法及由其制造的产品
CN115413303B (zh) 玻璃板用衬纸以及抑制玻璃板用衬纸产生纸粉的方法
WO2014049839A1 (ja) フェイシャルティシュ製品及びその製造方法
JP4090587B2 (ja) 工業用織物
JP5495459B1 (ja) トイレットペーパー製品の製造方法
US6234213B1 (en) Transfer fabric and papermaking machine using the same
TW202302424A (zh) 玻璃板用間隔紙
CN101351592B (zh) 造纸机丝网
RU2798914C2 (ru) Способы изготовления целлюлозных продуктов с использованием прессовых сукон и прессовые сукна

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees