JPH06123451A - 蓄熱パネルによる空気調和装置 - Google Patents
蓄熱パネルによる空気調和装置Info
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- JPH06123451A JPH06123451A JP26854592A JP26854592A JPH06123451A JP H06123451 A JPH06123451 A JP H06123451A JP 26854592 A JP26854592 A JP 26854592A JP 26854592 A JP26854592 A JP 26854592A JP H06123451 A JPH06123451 A JP H06123451A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 据付の手間と費用を低減し、冷暖房を共に効
率良く行なえ、除湿やエネルギ効率の改善を可能にす
る。 【構成】 LiCl水溶液28を蓄えるタンク27と、第
1ポンプ30と、室内Rの天井面に設けられた水蒸気透
過膜製の第1チューブ3をもつ放熱パネル2とを管路4
a〜4cにより順次接続し、室内Rの床面に冷,暖房用の
潜熱蓄熱材55,56を分離して充填した蓄熱パネル5
1を設け、この蓄熱パネル51と管路4bを互いに熱交
換しうるように配置し、LiCl水溶液を加熱,冷却する
熱交換器31を管路4bに設け、放熱パネル2へのLiC
l水溶液の循環を断続する開閉弁5を管路4b,4cに介設
してなる加熱,冷却回路1。第2チューブ36とタンク
27とを第2ポンプ33と加熱用熱交換器34を介設し
た管路32で順次接続してなる脱水回路22。冷媒回路
23の凝縮器43,蒸発器43を夫々加熱用の熱交換器
34,熱交換器31のために用いる。
率良く行なえ、除湿やエネルギ効率の改善を可能にす
る。 【構成】 LiCl水溶液28を蓄えるタンク27と、第
1ポンプ30と、室内Rの天井面に設けられた水蒸気透
過膜製の第1チューブ3をもつ放熱パネル2とを管路4
a〜4cにより順次接続し、室内Rの床面に冷,暖房用の
潜熱蓄熱材55,56を分離して充填した蓄熱パネル5
1を設け、この蓄熱パネル51と管路4bを互いに熱交
換しうるように配置し、LiCl水溶液を加熱,冷却する
熱交換器31を管路4bに設け、放熱パネル2へのLiC
l水溶液の循環を断続する開閉弁5を管路4b,4cに介設
してなる加熱,冷却回路1。第2チューブ36とタンク
27とを第2ポンプ33と加熱用熱交換器34を介設し
た管路32で順次接続してなる脱水回路22。冷媒回路
23の凝縮器43,蒸発器43を夫々加熱用の熱交換器
34,熱交換器31のために用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱パネル内の蓄熱,
蓄冷材に蓄えた温熱,冷熱の輻射で空気調和を行なう蓄
熱パネルによる空気調和装置に関する。
蓄冷材に蓄えた温熱,冷熱の輻射で空気調和を行なう蓄
熱パネルによる空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、吸湿液体を熱媒体に用いて蓄冷パ
ネル内の蓄冷材に冷熱を蓄え、この冷熱の輻射と吸湿液
体による吸湿で冷房と除湿を行なう空気調和装置とし
て、未公開ではあるが、本出願人により図2に示すよう
なものが提案された(特願平4−26609号)。この空
気調和装置は、大別して室内Rを除湿,冷却する吸湿,冷
却回路21と、吸水で低濃度になった吸湿液体を脱水す
る脱水回路22と、これらの回路の熱交換器を加熱,冷
却する冷媒回路23で構成される。上記吸湿液体には、
LiCl水溶液があり、この水溶液は、その濃度が高いほ
ど,またその温度が低いほど、これに接触する空気の相
対湿度を低い値に保つ性質を有し、本出願人は、未公開
ながらこの性質を用いた除湿装置を既に提案している
(特願平3−115922号)。上記吸湿,冷却回路21
は、アルミ製の中空パネル内にパラフィン等の蓄冷材2
5を充填して,室内Rの天井に設けた蓄冷パネル24
と、この蓄冷パネルの下面全体に接触,蛇行させて設け
た水蒸気透過膜製の第1チューブ26と、LiCl水溶液
28を蓄えたタンク27と、このタンクと第1チューブ
26の一端を接続する,第1ポンプ30と冷却用の熱交
換器31が介設された供給配管29aと、第1チューブ
26の他端とタンク27を接続する戻り配管29bから
なる。
ネル内の蓄冷材に冷熱を蓄え、この冷熱の輻射と吸湿液
体による吸湿で冷房と除湿を行なう空気調和装置とし
て、未公開ではあるが、本出願人により図2に示すよう
なものが提案された(特願平4−26609号)。この空
気調和装置は、大別して室内Rを除湿,冷却する吸湿,冷
却回路21と、吸水で低濃度になった吸湿液体を脱水す
る脱水回路22と、これらの回路の熱交換器を加熱,冷
却する冷媒回路23で構成される。上記吸湿液体には、
LiCl水溶液があり、この水溶液は、その濃度が高いほ
ど,またその温度が低いほど、これに接触する空気の相
対湿度を低い値に保つ性質を有し、本出願人は、未公開
ながらこの性質を用いた除湿装置を既に提案している
(特願平3−115922号)。上記吸湿,冷却回路21
は、アルミ製の中空パネル内にパラフィン等の蓄冷材2
5を充填して,室内Rの天井に設けた蓄冷パネル24
と、この蓄冷パネルの下面全体に接触,蛇行させて設け
た水蒸気透過膜製の第1チューブ26と、LiCl水溶液
28を蓄えたタンク27と、このタンクと第1チューブ
26の一端を接続する,第1ポンプ30と冷却用の熱交
換器31が介設された供給配管29aと、第1チューブ
26の他端とタンク27を接続する戻り配管29bから
なる。
【0003】一方、上記脱水回路22は、タンク27か
ら出てタンク27に戻る配管32に、第2ポンプ33、
加熱用の熱交換器34、内部を流れるLiCl水溶液が所
定温度(例えば60℃)以上のときに開成する温度調整弁
35および水蒸気透過膜製の第2チューブ36を介設し
てなる。また、上記冷媒回路23は、冷媒ガスを圧縮す
る圧縮機38、四路切換弁39、第1凝縮器40、第2
凝縮器41、膨張弁42及び蒸発器43を一巡するよう
に順次配管37a〜37gで接続してなる。そして、第1
凝縮器40は、脱水回路22の加熱用の熱交換器34を
加熱すべく、蒸発器43は、吸湿,冷却回路21の冷却
用の熱交換器31を冷却すべく夫々の間で互いに2重管
形の熱交換器を構成している。また、第2凝縮器41
は、脱水回路22の第2チューブ36の外周に温風を送
る室外ファン44を有する通常の室外ファンコイルユニ
ットをなす。なお、第2凝縮器41は、開閉弁45を配
管37c側に有し、開閉弁46を介設した配管37hでバ
イパスされる一方、室内Rの天井には、第1チューブ2
6の外周に室内空気を送る室内ファン47を設けてい
る。
ら出てタンク27に戻る配管32に、第2ポンプ33、
加熱用の熱交換器34、内部を流れるLiCl水溶液が所
定温度(例えば60℃)以上のときに開成する温度調整弁
35および水蒸気透過膜製の第2チューブ36を介設し
てなる。また、上記冷媒回路23は、冷媒ガスを圧縮す
る圧縮機38、四路切換弁39、第1凝縮器40、第2
凝縮器41、膨張弁42及び蒸発器43を一巡するよう
に順次配管37a〜37gで接続してなる。そして、第1
凝縮器40は、脱水回路22の加熱用の熱交換器34を
加熱すべく、蒸発器43は、吸湿,冷却回路21の冷却
用の熱交換器31を冷却すべく夫々の間で互いに2重管
形の熱交換器を構成している。また、第2凝縮器41
は、脱水回路22の第2チューブ36の外周に温風を送
る室外ファン44を有する通常の室外ファンコイルユニ
ットをなす。なお、第2凝縮器41は、開閉弁45を配
管37c側に有し、開閉弁46を介設した配管37hでバ
イパスされる一方、室内Rの天井には、第1チューブ2
6の外周に室内空気を送る室内ファン47を設けてい
る。
【0004】上記構成の空気調和装置は、次のように動
作する。まず、夏季に安価な夜間電力を用いて、蓄冷パ
ネル24に蓄冷しつつ排熱を利用してLiCl水溶液28
を次の如く脱水する。即ち、室内ファン47を止めた状
態で吸湿,冷却回路21を動作させ、室外ファン44と
第2凝縮器41を含めて冷媒回路23を動作させ、脱水
回路22を動作させる。すると、タンク27内のLiCl
水溶液28は、第1ポンプ30により供給配管29aを
経て圧送されつつ熱交換器11にて冷却されて、室内R
の第1チューブ26に流入する。ここで、室内ファン4
7が止まっているので、冷却されたLiCl水溶液は、室
内空気でなく蓄冷パネル24内の蓄冷材25と熱交換し
て、蓄冷材に冷熱が蓄えられる。熱交換で暖められたL
iCl水溶液は、戻り配管29bを経てタンク27に還流
する。同時に、昼間の除湿運転による吸水で低濃度とな
ったタンク27内のLiCl水溶液28は、第2ポンプ3
3により配管32に送られつつ熱交換器34で加熱さ
れ、温度調整弁35に達する。温度調整弁35は、Li
Cl水溶液が脱水に適した所定温度(例えば60℃)にな
って初めて開成して、高温で蒸気圧の高いLiCl水溶液
を第2チューブ36内に送り込む。ここで、第2チュー
ブ36の外部は、蒸気圧が低くかつ室外ファン44で温
風にて通風されているので、LiCl水溶液中の水分は、
容易かつ多量にチューブの水蒸気透過膜を抜けて外気に
排出される。そして、脱水で濃縮されたLiCl水溶液
は、配管32を経てタンク27に戻る。
作する。まず、夏季に安価な夜間電力を用いて、蓄冷パ
ネル24に蓄冷しつつ排熱を利用してLiCl水溶液28
を次の如く脱水する。即ち、室内ファン47を止めた状
態で吸湿,冷却回路21を動作させ、室外ファン44と
第2凝縮器41を含めて冷媒回路23を動作させ、脱水
回路22を動作させる。すると、タンク27内のLiCl
水溶液28は、第1ポンプ30により供給配管29aを
経て圧送されつつ熱交換器11にて冷却されて、室内R
の第1チューブ26に流入する。ここで、室内ファン4
7が止まっているので、冷却されたLiCl水溶液は、室
内空気でなく蓄冷パネル24内の蓄冷材25と熱交換し
て、蓄冷材に冷熱が蓄えられる。熱交換で暖められたL
iCl水溶液は、戻り配管29bを経てタンク27に還流
する。同時に、昼間の除湿運転による吸水で低濃度とな
ったタンク27内のLiCl水溶液28は、第2ポンプ3
3により配管32に送られつつ熱交換器34で加熱さ
れ、温度調整弁35に達する。温度調整弁35は、Li
Cl水溶液が脱水に適した所定温度(例えば60℃)にな
って初めて開成して、高温で蒸気圧の高いLiCl水溶液
を第2チューブ36内に送り込む。ここで、第2チュー
ブ36の外部は、蒸気圧が低くかつ室外ファン44で温
風にて通風されているので、LiCl水溶液中の水分は、
容易かつ多量にチューブの水蒸気透過膜を抜けて外気に
排出される。そして、脱水で濃縮されたLiCl水溶液
は、配管32を経てタンク27に戻る。
【0005】次に、夏季の昼間は、前日の夜間に蓄冷パ
ネル24に蓄えられた冷熱が、室内Rに自然放出されて
輻射冷却が行なわれ、冷却が足りないときは、室内ファ
ン47を回して冷却を促進する。これに加えて、室内R
を除湿する場合は、室内ファン47を回したまま、吸
湿,冷却回路21の第1ポンプ30を運転し、タンク2
7内の濃縮されたLiCl水溶液28を、第1チューブ2
6に循環させる。第1チューブ26内に送られたLiCl
水溶液は、高濃度でその水蒸気圧が室内Rのそれより低
いので、室内ファン47で送られる室内空気に含まれる
水分は、水蒸気透過膜を通って第1チューブ26内のL
iCl水溶液に吸収される。この除湿は、室内の冷房負荷
のうちかなりの割合を占める潜熱負荷を除去するから、
上記輻射冷却の効果が高まる。
ネル24に蓄えられた冷熱が、室内Rに自然放出されて
輻射冷却が行なわれ、冷却が足りないときは、室内ファ
ン47を回して冷却を促進する。これに加えて、室内R
を除湿する場合は、室内ファン47を回したまま、吸
湿,冷却回路21の第1ポンプ30を運転し、タンク2
7内の濃縮されたLiCl水溶液28を、第1チューブ2
6に循環させる。第1チューブ26内に送られたLiCl
水溶液は、高濃度でその水蒸気圧が室内Rのそれより低
いので、室内ファン47で送られる室内空気に含まれる
水分は、水蒸気透過膜を通って第1チューブ26内のL
iCl水溶液に吸収される。この除湿は、室内の冷房負荷
のうちかなりの割合を占める潜熱負荷を除去するから、
上記輻射冷却の効果が高まる。
【0006】更に、夏季の昼間に顕熱負荷が大きい場合
は、輻射冷却を補う補助冷却を行なう。即ち、室内ファ
ン47を回したまま、冷媒回路23の圧縮機38を運転
し、蒸発器43により除湿,冷却回路21の熱交換器3
1を冷却する。すると、第1ポンプ30で循環せしめら
れるLiCl水溶液28は、熱交換器31で冷却されて室
内Rの第1チューブ26に流入し、流入したLiCl水溶
液のもつ冷熱は、室内ファンで撹拌される室内空気を冷
却する。この冷却の際、上述の除湿により結露が生じな
いので、室内にドレン設備が不要になり、装置の簡素
化,低廉化が図れる。このように、本出願人の提案に係
る吸湿液体を用いた空気調和装置は、吸湿液体28を除
湿,冷却回路21の除湿,冷却用の媒体に兼用して、除
湿,冷却装置の簡素化と省スペースを図り、温度調整弁
35や第2凝縮器41の採用で吸湿液体の濃縮効率を改
善し、冷媒回路23の採用で排熱を有効利用してエネル
ギ効率を改善したものであった。
は、輻射冷却を補う補助冷却を行なう。即ち、室内ファ
ン47を回したまま、冷媒回路23の圧縮機38を運転
し、蒸発器43により除湿,冷却回路21の熱交換器3
1を冷却する。すると、第1ポンプ30で循環せしめら
れるLiCl水溶液28は、熱交換器31で冷却されて室
内Rの第1チューブ26に流入し、流入したLiCl水溶
液のもつ冷熱は、室内ファンで撹拌される室内空気を冷
却する。この冷却の際、上述の除湿により結露が生じな
いので、室内にドレン設備が不要になり、装置の簡素
化,低廉化が図れる。このように、本出願人の提案に係
る吸湿液体を用いた空気調和装置は、吸湿液体28を除
湿,冷却回路21の除湿,冷却用の媒体に兼用して、除
湿,冷却装置の簡素化と省スペースを図り、温度調整弁
35や第2凝縮器41の採用で吸湿液体の濃縮効率を改
善し、冷媒回路23の採用で排熱を有効利用してエネル
ギ効率を改善したものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
空気調和装置は、蓄冷パネル24に冷熱を蓄える冷房専
用のものであるため、輻射暖房をも可能にするには、温
熱を蓄える蓄熱パネルやこれと熱交換する熱媒液の循環
系が別途必要になり、設備費が倍増し、据え付け作業も
煩雑になるという問題がある。ここで、蓄熱パネルにつ
いては、かかる問題を解消すべく、同じく未公開だが図
3に示すような冷暖房兼用のものが、既に本出願人によ
り提案されている(特願平4−121781号)。この
蓄熱パネル51は、アルミニウム製の矩形で中空のパネ
ル52内に、熱交換フィンとしての多数のハニカム53
を形成し、各ハニカム53に、互いに異なる融点と比重
をもち,互いに不溶性で,融解して温熱を蓄える暖房用蓄
熱材たるパラフィン55(融点30℃)と、凝固して冷熱
を蓄える冷房用蓄熱材たるポリエチレングルコール56
(融点20℃)を略1対1の体積比で充填したものであ
る。そして、図2の蓄冷パネル24の代わりに上記蓄熱
パネル51を用い、冷媒回路23の四路切換弁39の切
り換えで蒸発器43を凝縮器としても用いて、熱交換器
31を流れるLiCl水溶液を冷却または加熱して、第1
チューブ26を介して上記蓄熱パネル51に温熱または
冷熱を蓄える方法が考えられる。
空気調和装置は、蓄冷パネル24に冷熱を蓄える冷房専
用のものであるため、輻射暖房をも可能にするには、温
熱を蓄える蓄熱パネルやこれと熱交換する熱媒液の循環
系が別途必要になり、設備費が倍増し、据え付け作業も
煩雑になるという問題がある。ここで、蓄熱パネルにつ
いては、かかる問題を解消すべく、同じく未公開だが図
3に示すような冷暖房兼用のものが、既に本出願人によ
り提案されている(特願平4−121781号)。この
蓄熱パネル51は、アルミニウム製の矩形で中空のパネ
ル52内に、熱交換フィンとしての多数のハニカム53
を形成し、各ハニカム53に、互いに異なる融点と比重
をもち,互いに不溶性で,融解して温熱を蓄える暖房用蓄
熱材たるパラフィン55(融点30℃)と、凝固して冷熱
を蓄える冷房用蓄熱材たるポリエチレングルコール56
(融点20℃)を略1対1の体積比で充填したものであ
る。そして、図2の蓄冷パネル24の代わりに上記蓄熱
パネル51を用い、冷媒回路23の四路切換弁39の切
り換えで蒸発器43を凝縮器としても用いて、熱交換器
31を流れるLiCl水溶液を冷却または加熱して、第1
チューブ26を介して上記蓄熱パネル51に温熱または
冷熱を蓄える方法が考えられる。
【0008】しかしながら、この方法には、次のような
欠点がある。即ち、室内Rの天井に蓄冷パネル24に代
えて冷暖房兼用の蓄熱パネル51が設けられるため、パ
ネル内のポリエチレングルコール56に蓄えた冷熱を放
出する冷房時は、冷気が自然に下降するので、効率良い
冷房が行なわれるが、パネル内のパラフィン55に蓄え
た温熱を放出する暖房時には、暖気が上昇しようとする
ため、暖房の効率が低下するのである。これと逆に、蓄
熱パネル51を室内Rの床面に設ければ、暖気が上昇す
る暖房の効率は良くなるが、冷気が下降する冷房の効率
が低下する。そのため、冷暖房双方の効率を良くするに
は、天井と床に夫々蓄熱パネル51を設けるか、結局既
述の如く天井に蓄冷パネル,床に蓄熱パネルを夫々設け
て、天井のパネルに対して蓄熱時に高温のLiCl水溶液
の流れをバイパスさせる手段を配管29a,29bの間に
設けざるを得ない。そして、このような方法は、同様の
設備費の倍増と、据え付け作業の煩雑化をもたらし、ま
た、比較的重い蓄冷パネル24や蓄熱パネル51の天井
面への取り付けは、取付費や家屋自体の建築コストの上
昇をもたらす。
欠点がある。即ち、室内Rの天井に蓄冷パネル24に代
えて冷暖房兼用の蓄熱パネル51が設けられるため、パ
ネル内のポリエチレングルコール56に蓄えた冷熱を放
出する冷房時は、冷気が自然に下降するので、効率良い
冷房が行なわれるが、パネル内のパラフィン55に蓄え
た温熱を放出する暖房時には、暖気が上昇しようとする
ため、暖房の効率が低下するのである。これと逆に、蓄
熱パネル51を室内Rの床面に設ければ、暖気が上昇す
る暖房の効率は良くなるが、冷気が下降する冷房の効率
が低下する。そのため、冷暖房双方の効率を良くするに
は、天井と床に夫々蓄熱パネル51を設けるか、結局既
述の如く天井に蓄冷パネル,床に蓄熱パネルを夫々設け
て、天井のパネルに対して蓄熱時に高温のLiCl水溶液
の流れをバイパスさせる手段を配管29a,29bの間に
設けざるを得ない。そして、このような方法は、同様の
設備費の倍増と、据え付け作業の煩雑化をもたらし、ま
た、比較的重い蓄冷パネル24や蓄熱パネル51の天井
面への取り付けは、取付費や家屋自体の建築コストの上
昇をもたらす。
【0009】そこで、本発明の目的は、室内における冷
暖房兼用の蓄熱パネル等の配置を工夫することによっ
て、パネルの単一,軽量化で据付の手間と費用を低減で
き、冷暖房を共に効率良く行なうことができ、さらには
室内の除湿や装置のエネルギ効率の改善を可能にする蓄
熱パネルによる空気調和装置を提供することにある。
暖房兼用の蓄熱パネル等の配置を工夫することによっ
て、パネルの単一,軽量化で据付の手間と費用を低減で
き、冷暖房を共に効率良く行なうことができ、さらには
室内の除湿や装置のエネルギ効率の改善を可能にする蓄
熱パネルによる空気調和装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の蓄熱パネルによる空気調和装置は、図1に
例示するように、熱媒液28を蓄えるタンク27と、第
1ポンプ30と、放熱パイプ3を巡らせて室内Rの天井
面に設けられた放熱パネル2とを管路4a〜4cにより順
次接続する一方、互いに異なる融点と比重をもち,互い
不溶性で,融解して温熱を蓄える暖房用の蓄熱材55と
凝固して冷熱を蓄える冷房用の蓄熱材56を充填した蓄
熱パネル51を室内Rの床面に設け、この蓄熱パネル5
1と上記管路4bを互いに熱交換しうるように配置する
とともに、上記熱媒液28を加熱,冷却する加熱手段3
1と冷却手段31を上記タンク27または管路4bに設
け、上記放熱パネル2への熱媒液28の循環を断続する
開閉弁5を上記管路4b,4cに介設してなる加熱,冷却回
路1を少なくとも備えたことを特徴とする。また、上記
空気調和装置に、室外に設けられた水蒸気透過膜製の第
2チューブ36と上記タンク27とを第2ポンプ33お
よび加熱用の熱交換器34を介設した管路32で順次接
続してなる脱水回路22をさらに設け、上記熱媒液を、
吸湿液体28とし、上記放熱パネル2の放熱パイプを、
水蒸気透過膜製の第1チューブ3としてもよい。さら
に、上記空気調和装置に、圧縮機38,凝縮器40,膨張
弁42および蒸発器43を少なくとも有する冷媒回路2
3を設け、上記凝縮器43を上記加熱用の熱交換器34
のために、上記蒸発器43を上記冷却手段31のために
夫々用いることもできる。
め、本発明の蓄熱パネルによる空気調和装置は、図1に
例示するように、熱媒液28を蓄えるタンク27と、第
1ポンプ30と、放熱パイプ3を巡らせて室内Rの天井
面に設けられた放熱パネル2とを管路4a〜4cにより順
次接続する一方、互いに異なる融点と比重をもち,互い
不溶性で,融解して温熱を蓄える暖房用の蓄熱材55と
凝固して冷熱を蓄える冷房用の蓄熱材56を充填した蓄
熱パネル51を室内Rの床面に設け、この蓄熱パネル5
1と上記管路4bを互いに熱交換しうるように配置する
とともに、上記熱媒液28を加熱,冷却する加熱手段3
1と冷却手段31を上記タンク27または管路4bに設
け、上記放熱パネル2への熱媒液28の循環を断続する
開閉弁5を上記管路4b,4cに介設してなる加熱,冷却回
路1を少なくとも備えたことを特徴とする。また、上記
空気調和装置に、室外に設けられた水蒸気透過膜製の第
2チューブ36と上記タンク27とを第2ポンプ33お
よび加熱用の熱交換器34を介設した管路32で順次接
続してなる脱水回路22をさらに設け、上記熱媒液を、
吸湿液体28とし、上記放熱パネル2の放熱パイプを、
水蒸気透過膜製の第1チューブ3としてもよい。さら
に、上記空気調和装置に、圧縮機38,凝縮器40,膨張
弁42および蒸発器43を少なくとも有する冷媒回路2
3を設け、上記凝縮器43を上記加熱用の熱交換器34
のために、上記蒸発器43を上記冷却手段31のために
夫々用いることもできる。
【0011】
【作用】請求項1に記載の空気調和装置において、蓄熱
パネル51に冷熱を蓄える場合は、タンク27又は管路
4bに設けられた冷却手段31を動作させ、第1ポンプ
30を駆動してタンク27内の熱媒液28を上記冷却手
段31で冷却しつつ管路4a〜4cに循環させる。する
と、室内Rの床面に設置された蓄熱パネル51は、上記
管路4bを流れる低温の熱媒液で冷却され、蓄熱パネル
51内で上下に分離した両蓄熱材55,56は、融点の
高い暖房用のもの55が固相のままで、液相だった冷房
用の蓄熱材56が熱を奪われて凝固し、潜熱つまり冷熱
を蓄える。ここで、開閉弁5は開,閉のいずれでもよ
く、開なら,天井面に設けられた放熱パネル2への低温
熱媒液の循環が断たれて蓄熱パネル51への蓄冷が効果
的に行なわれ、閉なら,低温熱媒液の循環がなされて放
熱パイプ3を介して室内Rが同時に冷却される。次い
で、室内Rを冷房する場合は、開閉弁5を閉じ,第1ポ
ンプ30を駆動して、タンク27内の熱媒液28を管路
4a〜4cを経て蓄熱パネル51から放熱パネル2へ流れ
るように循環させる。すると、蓄熱パネル51内の冷房
用の蓄熱材56が熱媒液から熱を奪いつつ融解し、熱を
奪われて低温になった熱媒液は、天井の放熱パネル2の
放熱パイプ3を流れつつ、室内Rを下降冷気により効率
良く冷房する。この冷房で能力が不足する場合は、タン
ク27または管路4bに設けられた冷却手段31を動作
させる。すると、放熱パネル2を流れる熱媒液が、冷却
手段31によりさらに冷却されて、室内Rが一層冷房さ
れる。
パネル51に冷熱を蓄える場合は、タンク27又は管路
4bに設けられた冷却手段31を動作させ、第1ポンプ
30を駆動してタンク27内の熱媒液28を上記冷却手
段31で冷却しつつ管路4a〜4cに循環させる。する
と、室内Rの床面に設置された蓄熱パネル51は、上記
管路4bを流れる低温の熱媒液で冷却され、蓄熱パネル
51内で上下に分離した両蓄熱材55,56は、融点の
高い暖房用のもの55が固相のままで、液相だった冷房
用の蓄熱材56が熱を奪われて凝固し、潜熱つまり冷熱
を蓄える。ここで、開閉弁5は開,閉のいずれでもよ
く、開なら,天井面に設けられた放熱パネル2への低温
熱媒液の循環が断たれて蓄熱パネル51への蓄冷が効果
的に行なわれ、閉なら,低温熱媒液の循環がなされて放
熱パイプ3を介して室内Rが同時に冷却される。次い
で、室内Rを冷房する場合は、開閉弁5を閉じ,第1ポ
ンプ30を駆動して、タンク27内の熱媒液28を管路
4a〜4cを経て蓄熱パネル51から放熱パネル2へ流れ
るように循環させる。すると、蓄熱パネル51内の冷房
用の蓄熱材56が熱媒液から熱を奪いつつ融解し、熱を
奪われて低温になった熱媒液は、天井の放熱パネル2の
放熱パイプ3を流れつつ、室内Rを下降冷気により効率
良く冷房する。この冷房で能力が不足する場合は、タン
ク27または管路4bに設けられた冷却手段31を動作
させる。すると、放熱パネル2を流れる熱媒液が、冷却
手段31によりさらに冷却されて、室内Rが一層冷房さ
れる。
【0012】一方、蓄熱パネル51に温熱を蓄える場合
は、タンク27または管路4bに設けられた加熱手段3
1を動作させ、第1ポンプ30を駆動してタンク27内
の熱媒液28を上記加熱手段31で加熱しつつ管路4a
〜4cに循環させる。すると、床面の蓄熱パネル51
は、上記管路4bを流れる高温の熱媒液で加熱され、蓄
熱パネル51内の融点の低い冷房用の蓄熱材56は液相
のままで、固相だった暖房用の蓄熱材55が熱を受けて
融解し、潜熱つまり温熱を蓄える。開閉弁5は、上述と
同じく開,閉のいずれでもよい。次いで、室内Rを暖房
する場合は、熱媒液を循環させる第1ポンプ30を駆動
せず、蓄熱パネル51内の暖房用の蓄熱材55の凝固に
ともなう発熱による上昇暖気により、効率良く室内Rを
暖房する。この暖房で能力が不足する場合は、開閉弁5
を閉じ,第1ポンプ30を駆動して、タンク27内の熱
媒液28を管路4bを経て蓄熱パネル51から放熱パネ
ル2へ流れるように循環させ、蓄熱パネル51で熱媒液
が得た熱を天井の放熱パネル2からも室内Rへ放出させ
て暖房を促進する。さらに、この暖房でも不足な場合
は、管路4b等に設けられた加熱手段31を動作させ
て、熱媒液をさらに加熱することで室内Rを一層暖房す
る。
は、タンク27または管路4bに設けられた加熱手段3
1を動作させ、第1ポンプ30を駆動してタンク27内
の熱媒液28を上記加熱手段31で加熱しつつ管路4a
〜4cに循環させる。すると、床面の蓄熱パネル51
は、上記管路4bを流れる高温の熱媒液で加熱され、蓄
熱パネル51内の融点の低い冷房用の蓄熱材56は液相
のままで、固相だった暖房用の蓄熱材55が熱を受けて
融解し、潜熱つまり温熱を蓄える。開閉弁5は、上述と
同じく開,閉のいずれでもよい。次いで、室内Rを暖房
する場合は、熱媒液を循環させる第1ポンプ30を駆動
せず、蓄熱パネル51内の暖房用の蓄熱材55の凝固に
ともなう発熱による上昇暖気により、効率良く室内Rを
暖房する。この暖房で能力が不足する場合は、開閉弁5
を閉じ,第1ポンプ30を駆動して、タンク27内の熱
媒液28を管路4bを経て蓄熱パネル51から放熱パネ
ル2へ流れるように循環させ、蓄熱パネル51で熱媒液
が得た熱を天井の放熱パネル2からも室内Rへ放出させ
て暖房を促進する。さらに、この暖房でも不足な場合
は、管路4b等に設けられた加熱手段31を動作させ
て、熱媒液をさらに加熱することで室内Rを一層暖房す
る。
【0013】請求項2の空気調和装置では、上記熱媒液
を吸湿液体28とし、上記放熱パイプを水蒸気透過膜製
の第1チューブ3とし、水蒸気透過膜製の第2チューブ
36と上記タンク27を第2ポンプ33および加熱用の
熱交換器34を介設した管路32で順次接続してなる脱
水回路22をさらに備えている。従って、請求項1の空
気調和装置で述べたと同様に蓄熱パネル2に蓄えた冷
熱,温熱で室内Rを効率良く冷暖房できるうえ、冷房時
に高濃度の吸湿液体を第1チューブ3に循環させれば、
室内Rの水分がチューブ3内の吸湿液体に吸収され、天
井の放熱パネル2の結露が防止でき、ドレン設備が不要
になる。また、室内水分の吸収で低濃度となったタンク
27内の吸湿液体28は、脱水回路22の第2ポンプ3
3と加熱用の熱交換器34の動作で、加熱されつつ第2
チューブ36に送られ、チューブ36を通過する際に水
分が外気に放出されて脱水され、吸水能力を回復する。
を吸湿液体28とし、上記放熱パイプを水蒸気透過膜製
の第1チューブ3とし、水蒸気透過膜製の第2チューブ
36と上記タンク27を第2ポンプ33および加熱用の
熱交換器34を介設した管路32で順次接続してなる脱
水回路22をさらに備えている。従って、請求項1の空
気調和装置で述べたと同様に蓄熱パネル2に蓄えた冷
熱,温熱で室内Rを効率良く冷暖房できるうえ、冷房時
に高濃度の吸湿液体を第1チューブ3に循環させれば、
室内Rの水分がチューブ3内の吸湿液体に吸収され、天
井の放熱パネル2の結露が防止でき、ドレン設備が不要
になる。また、室内水分の吸収で低濃度となったタンク
27内の吸湿液体28は、脱水回路22の第2ポンプ3
3と加熱用の熱交換器34の動作で、加熱されつつ第2
チューブ36に送られ、チューブ36を通過する際に水
分が外気に放出されて脱水され、吸水能力を回復する。
【0014】さらに、請求項3の空気調和装置では、圧
縮機38,凝縮器40,膨張弁42,蒸発器43を有する
冷媒回路23を備えているので、この凝縮器40を上記
加熱用の熱交換器34のために用いて吸湿液体を加熱
し、この蒸発器43を上記冷却手段31のために用いて
吸湿液体を冷却すれば、加熱,冷却回路1の冷却手段3
1による吸湿液体の冷却で生じる排熱を、脱水回路22
での加熱用の熱交換器34による吸湿液体の加熱に有効
利用でき、装置のエネルギ効率の改善を図ることができ
る。
縮機38,凝縮器40,膨張弁42,蒸発器43を有する
冷媒回路23を備えているので、この凝縮器40を上記
加熱用の熱交換器34のために用いて吸湿液体を加熱
し、この蒸発器43を上記冷却手段31のために用いて
吸湿液体を冷却すれば、加熱,冷却回路1の冷却手段3
1による吸湿液体の冷却で生じる排熱を、脱水回路22
での加熱用の熱交換器34による吸湿液体の加熱に有効
利用でき、装置のエネルギ効率の改善を図ることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1は、蓄熱パネルによる空気調和装置の一例
を示す回路図であり、この空気調和装置は、室内Rの部
材およびその配置が異なる点を除いて、図2で述べたも
のと同じ構成であり、同じ部材には同一の番号を付して
説明を省略する。上記室内Rには、天井面に放熱パイプ
としての水蒸気透過膜製の第1チューブ3を全面に蛇行
して巡らせた軽量の放熱パネル2を設ける一方、床面に
冷,暖房用の蓄熱材56,55を分離,充填した図2で既
述の重量の蓄熱パネル51を設けている。そして、熱媒
液としての吸湿液体たるLiCl水溶液28を蓄えるタン
ク27と,第1ポンプ30と,上記放熱パネル2の第1チ
ューブ3とを管路4a,4b,4cで一巡するように順次接
続し、冷媒回路23の,四路切換弁39で部材43を介
して加熱手段,冷却手段に切り換えられる熱交換器31
よりも室内側の上記管路4bを、室内Rの蓄熱パネル5
1と熱交換しうるように蛇行,接触させて配置する。ま
た、蛇行,接触させた管路4bの出口(放熱パネル)側と、
管路4cの第1チューブ3側とを、開閉弁5を介設した
バイパス管路4dで接続している。
明する。図1は、蓄熱パネルによる空気調和装置の一例
を示す回路図であり、この空気調和装置は、室内Rの部
材およびその配置が異なる点を除いて、図2で述べたも
のと同じ構成であり、同じ部材には同一の番号を付して
説明を省略する。上記室内Rには、天井面に放熱パイプ
としての水蒸気透過膜製の第1チューブ3を全面に蛇行
して巡らせた軽量の放熱パネル2を設ける一方、床面に
冷,暖房用の蓄熱材56,55を分離,充填した図2で既
述の重量の蓄熱パネル51を設けている。そして、熱媒
液としての吸湿液体たるLiCl水溶液28を蓄えるタン
ク27と,第1ポンプ30と,上記放熱パネル2の第1チ
ューブ3とを管路4a,4b,4cで一巡するように順次接
続し、冷媒回路23の,四路切換弁39で部材43を介
して加熱手段,冷却手段に切り換えられる熱交換器31
よりも室内側の上記管路4bを、室内Rの蓄熱パネル5
1と熱交換しうるように蛇行,接触させて配置する。ま
た、蛇行,接触させた管路4bの出口(放熱パネル)側と、
管路4cの第1チューブ3側とを、開閉弁5を介設した
バイパス管路4dで接続している。
【0016】上記構成の空気調和装置の動作は、次のと
おりである。まず、夏季の夜間に安価な夜間電力を用い
るなどして、蓄熱パネル51に冷熱を蓄えつつ、排熱を
利用してLiCl水溶液を脱水する場合について述べる。
この場合は、室内ファン47を止めた状態で加熱,冷却
回路1を動作させ、室外ファン44と第2凝縮器41を
含めて冷媒回路23を動作させ、脱水回路22を動作さ
せる。すると、タンク27内のLiCl水溶液28は、第
1ポンプ30により管路4a,4bを経て圧送されつつ蒸
発器43に接する熱交換器31で冷却されて、室内Rの
蓄熱パネル51の管路4bに流入する。蓄熱パネル51
内で上下に分離した両蓄熱材55,56は、融点の高い
暖房用のパラフィン55が固相のままで、液相だった冷
房用のポリエチレングリコール56が熱を奪われて凝固
し、潜熱つまり冷熱を蓄える。ここで、開閉弁5は開,
閉のいずれでもよく、開なら、天井面に設けられた放熱
パネル2への低温LiCl水溶液の循環が断たれて蓄熱パ
ネル51への蓄冷が効果的に行なわれ、閉なら、低温L
iCl水溶液の循環がなされて第1チューブ3を介して室
内Rが同時に冷却される。
おりである。まず、夏季の夜間に安価な夜間電力を用い
るなどして、蓄熱パネル51に冷熱を蓄えつつ、排熱を
利用してLiCl水溶液を脱水する場合について述べる。
この場合は、室内ファン47を止めた状態で加熱,冷却
回路1を動作させ、室外ファン44と第2凝縮器41を
含めて冷媒回路23を動作させ、脱水回路22を動作さ
せる。すると、タンク27内のLiCl水溶液28は、第
1ポンプ30により管路4a,4bを経て圧送されつつ蒸
発器43に接する熱交換器31で冷却されて、室内Rの
蓄熱パネル51の管路4bに流入する。蓄熱パネル51
内で上下に分離した両蓄熱材55,56は、融点の高い
暖房用のパラフィン55が固相のままで、液相だった冷
房用のポリエチレングリコール56が熱を奪われて凝固
し、潜熱つまり冷熱を蓄える。ここで、開閉弁5は開,
閉のいずれでもよく、開なら、天井面に設けられた放熱
パネル2への低温LiCl水溶液の循環が断たれて蓄熱パ
ネル51への蓄冷が効果的に行なわれ、閉なら、低温L
iCl水溶液の循環がなされて第1チューブ3を介して室
内Rが同時に冷却される。
【0017】同時に、タンク27内の昼間の除湿運転に
よる吸水で低濃度となったLiCl水溶液28は、第2ポ
ンプ33により配管32を送られつつ凝縮器40に接す
る熱交換器34で加熱され、温度調整弁35に達する。
温度調整弁35は、LiCl水溶液が脱水に適した所定温
度になって初めて開成して、高温で蒸気圧の高いLiCl
水溶液を第2チューブ36内に送り込む。ここで、第2
チューブ36の外部は、蒸気圧が低くかつ室外ファン4
4で温風にて通風されているので、LiCl水溶液中の水
分は、容易かつ多量にチューブの水蒸気透過膜を抜けて
外気に排出される。そして、脱水で濃縮されたLiCl水
溶液は、配管32を経てタンク27に戻る。こうして、
同時に排熱によりLiCl水溶液の濃縮が行なわれる。
よる吸水で低濃度となったLiCl水溶液28は、第2ポ
ンプ33により配管32を送られつつ凝縮器40に接す
る熱交換器34で加熱され、温度調整弁35に達する。
温度調整弁35は、LiCl水溶液が脱水に適した所定温
度になって初めて開成して、高温で蒸気圧の高いLiCl
水溶液を第2チューブ36内に送り込む。ここで、第2
チューブ36の外部は、蒸気圧が低くかつ室外ファン4
4で温風にて通風されているので、LiCl水溶液中の水
分は、容易かつ多量にチューブの水蒸気透過膜を抜けて
外気に排出される。そして、脱水で濃縮されたLiCl水
溶液は、配管32を経てタンク27に戻る。こうして、
同時に排熱によりLiCl水溶液の濃縮が行なわれる。
【0018】従って、上述の蓄冷,脱水運転を夜間中続
ければ、翌朝、昼間の輻射冷房に十分な冷熱が蓄熱パネ
ル51に蓄えられ、タンク27内のLiCl水溶液28
は、昼間の除湿に十分なだけ濃縮されて、吸水能力を回
復するのである。上記実施例では、脱水回路22に温度
調整弁35を設けたから、熱交換器34で加熱されて脱
水に適した所定温度のLiCl水溶液のみを第2チューブ
36に送ることができ、第2チューブ36における脱水
がより効果的に行なわれるという利点がある。又、加
熱,冷却回路1と脱水回路22の間に冷媒回路23を設
け、その蒸発器43で冷却手段たる熱交換器31を冷却
し、その第1凝縮器40で加熱用の熱交換器34を加熱
するのに加えて、その室外ファン44付きの第2凝縮器
41で第2チューブ36に温風を送るようにしているの
で、加熱,冷却回路1での熱交換器31によるLiCl水
溶液の冷却で生じる排熱を、脱水回路22での熱交換器
34によるLiCl水溶液の加熱に有効利用でき、空気調
和装置としてのエネルギ効率を大幅に改善できるうえ、
温風による脱水の一層の促進を図れるという利点があ
る。更に、上記蒸発器43と熱交換器31および第1凝
縮器40と熱交換器34は、夫々2重管形のものである
ので、装置の簡素化と省スペースを図ることができる。
ければ、翌朝、昼間の輻射冷房に十分な冷熱が蓄熱パネ
ル51に蓄えられ、タンク27内のLiCl水溶液28
は、昼間の除湿に十分なだけ濃縮されて、吸水能力を回
復するのである。上記実施例では、脱水回路22に温度
調整弁35を設けたから、熱交換器34で加熱されて脱
水に適した所定温度のLiCl水溶液のみを第2チューブ
36に送ることができ、第2チューブ36における脱水
がより効果的に行なわれるという利点がある。又、加
熱,冷却回路1と脱水回路22の間に冷媒回路23を設
け、その蒸発器43で冷却手段たる熱交換器31を冷却
し、その第1凝縮器40で加熱用の熱交換器34を加熱
するのに加えて、その室外ファン44付きの第2凝縮器
41で第2チューブ36に温風を送るようにしているの
で、加熱,冷却回路1での熱交換器31によるLiCl水
溶液の冷却で生じる排熱を、脱水回路22での熱交換器
34によるLiCl水溶液の加熱に有効利用でき、空気調
和装置としてのエネルギ効率を大幅に改善できるうえ、
温風による脱水の一層の促進を図れるという利点があ
る。更に、上記蒸発器43と熱交換器31および第1凝
縮器40と熱交換器34は、夫々2重管形のものである
ので、装置の簡素化と省スペースを図ることができる。
【0019】次に、蓄熱パネル51に蓄えた冷熱によ
り、夏季の昼間に室内Rを冷房する場合は、開閉弁5を
閉じ,第1ポンプ30を駆動して、タンク27内のLiC
l水溶液28を管路4a〜4cを経て蓄熱パネル51から
放熱パネル2へ流れるように循環させる。すると、蓄熱
パネル51内の冷房用のポリエチレングリコール56が
LiCl水溶液から熱を奪いつつ融解し、熱を奪われて低
温になったLiCl水溶液は、天井の放熱パネル2の第1
チューブ3を流れつつ、室内Rを下降冷気により効率良
く冷房する。また、タンク27内のLiCl水溶液28
は、夜間の脱水運転で濃縮されているから、第1チュー
ブ3内の水蒸気圧が室内Rのそれよりも低くなるので、
室内ファン47で送られる室内空気に含まれる水分は、
水蒸気透過膜を通って第1チューブ3内のLiCl水溶液
に吸収される。このような除湿は、室内の冷房負荷のう
ちのかなりの割合を占める潜熱負荷を除去するから、上
記輻射冷房の効果を高めることができる。さらに、昼間
の顕熱負荷が大きいときは、冷媒回路23の圧縮機38
を起動して蒸発器43を動作させ、これにより加熱,冷
却回路1の熱交換器31を冷却して、循環するLiCl水
溶液をさらに冷却する。すると、第1チューブ3を流れ
るLiCl水溶液が一層低温になって、室内Rが一層冷房
される。
り、夏季の昼間に室内Rを冷房する場合は、開閉弁5を
閉じ,第1ポンプ30を駆動して、タンク27内のLiC
l水溶液28を管路4a〜4cを経て蓄熱パネル51から
放熱パネル2へ流れるように循環させる。すると、蓄熱
パネル51内の冷房用のポリエチレングリコール56が
LiCl水溶液から熱を奪いつつ融解し、熱を奪われて低
温になったLiCl水溶液は、天井の放熱パネル2の第1
チューブ3を流れつつ、室内Rを下降冷気により効率良
く冷房する。また、タンク27内のLiCl水溶液28
は、夜間の脱水運転で濃縮されているから、第1チュー
ブ3内の水蒸気圧が室内Rのそれよりも低くなるので、
室内ファン47で送られる室内空気に含まれる水分は、
水蒸気透過膜を通って第1チューブ3内のLiCl水溶液
に吸収される。このような除湿は、室内の冷房負荷のう
ちのかなりの割合を占める潜熱負荷を除去するから、上
記輻射冷房の効果を高めることができる。さらに、昼間
の顕熱負荷が大きいときは、冷媒回路23の圧縮機38
を起動して蒸発器43を動作させ、これにより加熱,冷
却回路1の熱交換器31を冷却して、循環するLiCl水
溶液をさらに冷却する。すると、第1チューブ3を流れ
るLiCl水溶液が一層低温になって、室内Rが一層冷房
される。
【0020】上記実施例では、加熱,冷却回路1の熱媒
液を吸湿液体たるLiCl水溶液28とし、放熱パイプ3
を水蒸気透過膜製の第1チューブ3とし、LiCl水溶液
のための脱水回路22をも備えているので、室内Rの冷
房と同時に除湿ができて放熱パネル2の結露が防止で
き、室内にドレンホース等の排水設備が不要になり、装
置の簡素化,低廉化および据付工事の簡素化を図ること
ができる。また、室内Rに室内ファン47を設けている
ので、これをオン,オフして冷房能力を加減することが
できる。なお、タンク27を断熱壁などで仕切って、L
iCl水溶液28を加熱,冷却回路1用と脱水回路22用
に分離すれば、蒸発器43を動作させる冷房時に、凝縮
器40での排熱を有効利用して、上述と同じくLiCl水
溶液の脱水,濃縮をすることもできる。
液を吸湿液体たるLiCl水溶液28とし、放熱パイプ3
を水蒸気透過膜製の第1チューブ3とし、LiCl水溶液
のための脱水回路22をも備えているので、室内Rの冷
房と同時に除湿ができて放熱パネル2の結露が防止で
き、室内にドレンホース等の排水設備が不要になり、装
置の簡素化,低廉化および据付工事の簡素化を図ること
ができる。また、室内Rに室内ファン47を設けている
ので、これをオン,オフして冷房能力を加減することが
できる。なお、タンク27を断熱壁などで仕切って、L
iCl水溶液28を加熱,冷却回路1用と脱水回路22用
に分離すれば、蒸発器43を動作させる冷房時に、凝縮
器40での排熱を有効利用して、上述と同じくLiCl水
溶液の脱水,濃縮をすることもできる。
【0021】一方、冬季の夜間に安価な夜間電力を用い
るなどして、蓄熱パネル51に温熱を蓄える場合は、室
内ファン47を止めた状態で加熱,冷却回路1を動作さ
せ、開閉弁45を閉じ,バイパス配管37hの開閉弁46
を開き、四路切換弁39を図示と逆の位置(暖房位置)に
切り換えて冷媒回路23を動作させ、脱水回路22は停
止させる。すると、タンク27内のLiCl水溶液28
は、第1ポンプ30により管路4a,4bを経て圧送され
つつ凝縮器43に接する熱交換器31で加熱されて、室
内Rの蓄熱パネル51の管路4bに流入する。蓄熱パネ
ル51内で上下に分離した両蓄熱材55,56は、融点
の低い冷房用のポリエチレングリコール56が液相のま
まで、固相だった暖房用のパラフィン55が熱を受けて
融解し、潜熱つまり温熱を蓄える。ここで、開閉弁5は
開,閉のいずれでもよく、開なら、天井の放熱パネル2
への高温LiCl水溶液の循環が断たれて蓄熱パネル51
への蓄熱が効果的に行なわれ、閉なら、高温LiCl水溶
液の循環がなされて第1チューブ3を介して室内Rが同
時に暖房される。上記実施例では、冷媒回路23に開閉
弁45,46およびバイパス配管37hを設けているの
で、蓄熱パネル51への蓄熱が終了すれば、バイパス配
管37hの開閉弁46を閉じ,開閉弁45を開いて第2凝
縮器41を動作させ、脱水回路22を運転してLiCl水
溶液の濃縮を行なうことができるという利点がある。
るなどして、蓄熱パネル51に温熱を蓄える場合は、室
内ファン47を止めた状態で加熱,冷却回路1を動作さ
せ、開閉弁45を閉じ,バイパス配管37hの開閉弁46
を開き、四路切換弁39を図示と逆の位置(暖房位置)に
切り換えて冷媒回路23を動作させ、脱水回路22は停
止させる。すると、タンク27内のLiCl水溶液28
は、第1ポンプ30により管路4a,4bを経て圧送され
つつ凝縮器43に接する熱交換器31で加熱されて、室
内Rの蓄熱パネル51の管路4bに流入する。蓄熱パネ
ル51内で上下に分離した両蓄熱材55,56は、融点
の低い冷房用のポリエチレングリコール56が液相のま
まで、固相だった暖房用のパラフィン55が熱を受けて
融解し、潜熱つまり温熱を蓄える。ここで、開閉弁5は
開,閉のいずれでもよく、開なら、天井の放熱パネル2
への高温LiCl水溶液の循環が断たれて蓄熱パネル51
への蓄熱が効果的に行なわれ、閉なら、高温LiCl水溶
液の循環がなされて第1チューブ3を介して室内Rが同
時に暖房される。上記実施例では、冷媒回路23に開閉
弁45,46およびバイパス配管37hを設けているの
で、蓄熱パネル51への蓄熱が終了すれば、バイパス配
管37hの開閉弁46を閉じ,開閉弁45を開いて第2凝
縮器41を動作させ、脱水回路22を運転してLiCl水
溶液の濃縮を行なうことができるという利点がある。
【0022】次に、蓄熱パネル51に蓄えた温熱によ
り、冬季の昼間に室内Rを暖房する場合は、加熱,冷却
回路1の第1ポンプ30を駆動せずに、蓄熱パネル51
内の暖房用のパラフィン55の凝固に伴う発熱による上
昇暖気により、効率良く室内Rを輻射暖房する。この暖
房で能力が不足する時は、開閉弁5を閉じ,第1ポンプ
30を駆動して、タンク27内のLiCl水溶液28を管
路4bを経て蓄熱パネル51から放熱パネル2へ流れる
ように循環させ、蓄熱パネル51でLiCl水溶液が得た
熱を、天井の第1チューブ3からも室内Rへ放出させて
暖房を促進する。さらに、この暖房でも不足な場合は、
バイパス配管37hの開閉弁46を開き、開閉弁45を
閉じて第2凝縮器41を非動作にし、冷媒回路23を暖
房運転し、凝縮器43を介して加熱,冷却回路1の熱交
換器31を加熱し、循環するLiCl水溶液をさらに加熱
することで室内Rを一層暖房する。なお、冬季の暖房時
には、室内Rを除湿する必要が殆んどないので、LiCl
水溶液は熱媒液としてだけ用いられ、それ故、脱水回路
22が運転されることもない。
り、冬季の昼間に室内Rを暖房する場合は、加熱,冷却
回路1の第1ポンプ30を駆動せずに、蓄熱パネル51
内の暖房用のパラフィン55の凝固に伴う発熱による上
昇暖気により、効率良く室内Rを輻射暖房する。この暖
房で能力が不足する時は、開閉弁5を閉じ,第1ポンプ
30を駆動して、タンク27内のLiCl水溶液28を管
路4bを経て蓄熱パネル51から放熱パネル2へ流れる
ように循環させ、蓄熱パネル51でLiCl水溶液が得た
熱を、天井の第1チューブ3からも室内Rへ放出させて
暖房を促進する。さらに、この暖房でも不足な場合は、
バイパス配管37hの開閉弁46を開き、開閉弁45を
閉じて第2凝縮器41を非動作にし、冷媒回路23を暖
房運転し、凝縮器43を介して加熱,冷却回路1の熱交
換器31を加熱し、循環するLiCl水溶液をさらに加熱
することで室内Rを一層暖房する。なお、冬季の暖房時
には、室内Rを除湿する必要が殆んどないので、LiCl
水溶液は熱媒液としてだけ用いられ、それ故、脱水回路
22が運転されることもない。
【0023】上記実施例では、熱媒液を吸湿液体(LiC
l水溶液28)とし、放熱パイプを水蒸気透過膜製の第1
チューブ3とし、吸湿液体の脱水のための脱水回路22
を設け、さらに、圧縮機38,凝縮器40,膨張弁42,
蒸発器43を少なくとも有する冷媒回路23を設けて、
上記凝縮器43,蒸発器43を夫々加熱用の熱交換器3
4,冷却手段31のために用いたが、これらの回路や部
材は本発明の空気調和装置に必ずしも必要でなく、いず
れかを省略することができる。そして、これらの部材の
総てを省略しても、室内Rの床面に重い冷暖房兼用の蓄
熱パネル51を設置し、この蓄熱パネルから管路を循環
する熱媒液を介して冷熱,温熱を得る軽量の放熱パネル
2を天井に設置する構成により(請求項1)、放熱パネル
からの下降冷気,蓄熱パネルからの上昇暖気で室内の冷
暖房を共に効率良く行なうことができ、しかも、パネル
の簡素化,軽量化で据付の手間と費用を低減できるとい
う効果を奏しうる。
l水溶液28)とし、放熱パイプを水蒸気透過膜製の第1
チューブ3とし、吸湿液体の脱水のための脱水回路22
を設け、さらに、圧縮機38,凝縮器40,膨張弁42,
蒸発器43を少なくとも有する冷媒回路23を設けて、
上記凝縮器43,蒸発器43を夫々加熱用の熱交換器3
4,冷却手段31のために用いたが、これらの回路や部
材は本発明の空気調和装置に必ずしも必要でなく、いず
れかを省略することができる。そして、これらの部材の
総てを省略しても、室内Rの床面に重い冷暖房兼用の蓄
熱パネル51を設置し、この蓄熱パネルから管路を循環
する熱媒液を介して冷熱,温熱を得る軽量の放熱パネル
2を天井に設置する構成により(請求項1)、放熱パネル
からの下降冷気,蓄熱パネルからの上昇暖気で室内の冷
暖房を共に効率良く行なうことができ、しかも、パネル
の簡素化,軽量化で据付の手間と費用を低減できるとい
う効果を奏しうる。
【0024】よって、熱媒液に吸湿液体28を,放熱パ
イプに第1チューブ3を夫々採用し、脱水回路22を設
ければ(請求項2)、冷房時に高濃度の吸湿液体により室
内の除湿が可能になって、放熱パネルの結露が防止でき
てドレン設備もいらず、脱水による吸湿液体の繰り返し
使用も可能になって、設備費用の低減と冷房能率の向上
が図れる。さらに、冷媒回路23を設けて、凝縮器4
3,蒸発器43を夫々加熱用の熱交換器34,冷却手段3
1のために用いれば(請求項3)、吸湿液体の冷却で生じ
る排熱を、吸湿液体の脱水の際の加熱に有効利用でき、
装置のエネルギ効率の改善を図ることができる。尚、本
発明の蓄熱パネルや吸湿液体等は、実施例のものに限ら
れず、例えば、蓄熱パネル内の冷房用,暖房用の蓄熱材
にパラフィン,Na2SO4・10H2Oを夫々用いたり、
LiCl水溶液以外の液体を用いたり、管路4bの熱交換
器31を省略し、蒸発器43自体をタンク27に浸して
吸湿液体の加熱,冷却手段としてもよい。
イプに第1チューブ3を夫々採用し、脱水回路22を設
ければ(請求項2)、冷房時に高濃度の吸湿液体により室
内の除湿が可能になって、放熱パネルの結露が防止でき
てドレン設備もいらず、脱水による吸湿液体の繰り返し
使用も可能になって、設備費用の低減と冷房能率の向上
が図れる。さらに、冷媒回路23を設けて、凝縮器4
3,蒸発器43を夫々加熱用の熱交換器34,冷却手段3
1のために用いれば(請求項3)、吸湿液体の冷却で生じ
る排熱を、吸湿液体の脱水の際の加熱に有効利用でき、
装置のエネルギ効率の改善を図ることができる。尚、本
発明の蓄熱パネルや吸湿液体等は、実施例のものに限ら
れず、例えば、蓄熱パネル内の冷房用,暖房用の蓄熱材
にパラフィン,Na2SO4・10H2Oを夫々用いたり、
LiCl水溶液以外の液体を用いたり、管路4bの熱交換
器31を省略し、蒸発器43自体をタンク27に浸して
吸湿液体の加熱,冷却手段としてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
蓄熱パネルによる空気調和装置は、熱媒液を蓄えるタン
クと、第1ポンプと、放熱パイプを巡らせて室内の天井
面に設けられた放熱パネルとを管路により順次接続する
一方、互いに異なる融点と比重をもち,互い不溶性で,融
解して温熱を蓄える暖房用の蓄熱材と,凝固して冷熱を
蓄える冷房用の蓄熱材を充填した蓄熱パネルを室内の床
面に設け、この蓄熱パネルと上記管路を互いに熱交換し
うるように配置すると共に、上記熱媒液を加熱,冷却す
る加熱手段と冷却手段を上記タンクまたは管路に設け、
上記放熱パネルへの熱媒液の循環を断続する開閉弁を上
記管路に介設してなる加熱,冷却回路を少なくとも備え
ているので、天井の軽量な放熱パネルからの下降冷気
と,床面の重い冷暖房兼用の蓄熱パネルからの上昇暖気
により、室内の冷暖房を共に効率良く行なうことがで
き、パネルの簡素化,軽量化で据付の手間と費用を低減
できる。
蓄熱パネルによる空気調和装置は、熱媒液を蓄えるタン
クと、第1ポンプと、放熱パイプを巡らせて室内の天井
面に設けられた放熱パネルとを管路により順次接続する
一方、互いに異なる融点と比重をもち,互い不溶性で,融
解して温熱を蓄える暖房用の蓄熱材と,凝固して冷熱を
蓄える冷房用の蓄熱材を充填した蓄熱パネルを室内の床
面に設け、この蓄熱パネルと上記管路を互いに熱交換し
うるように配置すると共に、上記熱媒液を加熱,冷却す
る加熱手段と冷却手段を上記タンクまたは管路に設け、
上記放熱パネルへの熱媒液の循環を断続する開閉弁を上
記管路に介設してなる加熱,冷却回路を少なくとも備え
ているので、天井の軽量な放熱パネルからの下降冷気
と,床面の重い冷暖房兼用の蓄熱パネルからの上昇暖気
により、室内の冷暖房を共に効率良く行なうことがで
き、パネルの簡素化,軽量化で据付の手間と費用を低減
できる。
【0026】また、上記熱媒液に吸湿液体を,上記放熱
パイプに水蒸気透過膜製の第1チューブを夫々採用し、
吸湿液体のための脱水回路を設ければ、冷房時の放熱パ
ネルの結露が防止できてドレン設備もいらず、吸湿液体
の繰り返し使用も可能になって、設備費用の低減と冷房
能率の向上が図れる。更に、上記加熱,冷却回路と脱水
回路の間に冷媒回路を設けて、その凝縮器、蒸発器を夫
々脱水回路の加熱用の熱交換器、加熱,冷却回路の冷却
手段のために用いれば、吸湿液体の冷却で生じる排熱
を、吸湿液体の脱水の際の加熱に有効利用でき、装置の
エネルギ効率の改善を図ることができる。
パイプに水蒸気透過膜製の第1チューブを夫々採用し、
吸湿液体のための脱水回路を設ければ、冷房時の放熱パ
ネルの結露が防止できてドレン設備もいらず、吸湿液体
の繰り返し使用も可能になって、設備費用の低減と冷房
能率の向上が図れる。更に、上記加熱,冷却回路と脱水
回路の間に冷媒回路を設けて、その凝縮器、蒸発器を夫
々脱水回路の加熱用の熱交換器、加熱,冷却回路の冷却
手段のために用いれば、吸湿液体の冷却で生じる排熱
を、吸湿液体の脱水の際の加熱に有効利用でき、装置の
エネルギ効率の改善を図ることができる。
【図1】 本発明の蓄熱パネルによる空気調和装置の一
実施例を示す回路図である。
実施例を示す回路図である。
【図2】 従来の蓄冷パネルによる空気調和装置を示す
回路図である。
回路図である。
【図3】 冷暖房兼用の蓄冷パネルを示す断面図であ
る。
る。
1…加熱,冷却回路、2…放熱パネル、3…第1チュー
ブ、4a〜4c…管路、4d…バイパス管路、5…開閉
弁、22…脱水回路、23…冷媒回路、27…タンク、
28…LiCl水溶液、30…第1ポンプ、31…熱交換
器、32…管路、33…第2ポンプ、34…熱交換器、
36…第2チューブ、37a〜37h…配管、38…圧縮
機、39…四路切換弁、40…凝縮器、42…膨張弁、
43…蒸発器、51…蓄熱パネル、55…暖房用の蓄熱
材(パラフィン)、56…冷房用の蓄熱材(ポリエチレン
グリコール)。
ブ、4a〜4c…管路、4d…バイパス管路、5…開閉
弁、22…脱水回路、23…冷媒回路、27…タンク、
28…LiCl水溶液、30…第1ポンプ、31…熱交換
器、32…管路、33…第2ポンプ、34…熱交換器、
36…第2チューブ、37a〜37h…配管、38…圧縮
機、39…四路切換弁、40…凝縮器、42…膨張弁、
43…蒸発器、51…蓄熱パネル、55…暖房用の蓄熱
材(パラフィン)、56…冷房用の蓄熱材(ポリエチレン
グリコール)。
フロントページの続き (72)発明者 川添 政宣 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 三谷 俊数 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 熱媒液(28)を蓄えるタンク(27)
と、第1ポンプ(30)と、放熱パイプ(3)を巡らせて室
内(R)の天井面に設けられた放熱パネル(2)とを管路
(4a〜4c)により順次接続する一方、互いに異なる融点
と比重をもち,互い不溶性で,融解して温熱を蓄える暖房
用の蓄熱材(55)と凝固して冷熱を蓄える冷房用の蓄熱
材(56)を充填した蓄熱パネル(51)を室内(R)の床面
に設け、この蓄熱パネル(51)と上記管路(4b)を互い
に熱交換しうるように配置すると共に、上記熱媒液(2
8)を加熱,冷却する加熱手段(31)と冷却手段(31)を
上記タンク(27)または管路(4b)に設け、上記放熱パ
ネル(2)への熱媒液(28)の循環を断続する開閉弁(5)
を上記管路(4b,4c)に介設してなる加熱,冷却回路(1)
を少なくとも備えたことを特徴とする蓄熱パネルによる
空気調和装置。 - 【請求項2】 上記熱媒液は、吸湿液体(28)であり、
上記放熱パネル(2)の放熱パイプは、水蒸気透過膜製の
第1チューブ(3)であり、室外に設けられた水蒸気透過
膜製の第2チューブ(36)と上記タンク(27)とを第2
ポンプ(33)および加熱用の熱交換器(34)を介設した
管路(32)で順次接続してなる脱水回路(22)をさらに
備えた請求項1に記載の蓄熱パネルによる空気調和装
置。 - 【請求項3】 圧縮機(38),凝縮器(40),膨張弁(4
2)および蒸発器(43)を少なくとも有する冷媒回路(2
3)をさらに備え、上記凝縮器(40)を上記加熱用の熱
交換器(34)のために、上記蒸発器(43)を上記冷却手
段(31)のために夫々用いる請求項2に記載の蓄熱パネ
ルによる空気調和装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4268545A JP2730426B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 蓄熱パネルによる空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4268545A JP2730426B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 蓄熱パネルによる空気調和装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06123451A true JPH06123451A (ja) | 1994-05-06 |
| JP2730426B2 JP2730426B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=17460021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4268545A Expired - Fee Related JP2730426B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 蓄熱パネルによる空気調和装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2730426B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006349270A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Ishimoto Kenchiku Jimusho:Kk | 水熱源ヒートポンプ式輻射パネル用空調機 |
| JP2011002109A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Shimizu Corp | 輻射冷暖房装置 |
| JP2012127624A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Nippon Spindle Mfg Co Ltd | 輻射温調装置 |
| JP2013133997A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Daikin Industries Ltd | 調湿装置 |
| CN113266898A (zh) * | 2021-04-16 | 2021-08-17 | 浙江理工大学 | 一种毛细管辐射和新风除湿机联合运行热泵系统 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS633178A (ja) * | 1986-06-20 | 1988-01-08 | Hisaka Works Ltd | 流動蓄熱装置 |
| JPH02157547A (ja) * | 1988-12-12 | 1990-06-18 | Natl House Ind Co Ltd | 冷暖房システム |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP4268545A patent/JP2730426B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS633178A (ja) * | 1986-06-20 | 1988-01-08 | Hisaka Works Ltd | 流動蓄熱装置 |
| JPH02157547A (ja) * | 1988-12-12 | 1990-06-18 | Natl House Ind Co Ltd | 冷暖房システム |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006349270A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Ishimoto Kenchiku Jimusho:Kk | 水熱源ヒートポンプ式輻射パネル用空調機 |
| JP2011002109A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Shimizu Corp | 輻射冷暖房装置 |
| JP2012127624A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Nippon Spindle Mfg Co Ltd | 輻射温調装置 |
| JP2013133997A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Daikin Industries Ltd | 調湿装置 |
| CN113266898A (zh) * | 2021-04-16 | 2021-08-17 | 浙江理工大学 | 一种毛细管辐射和新风除湿机联合运行热泵系统 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2730426B2 (ja) | 1998-03-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |