JPH06124711A - セラミック電極材料 - Google Patents
セラミック電極材料Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱膨脹率のマッチングの問題を解消するだけ
でなく気孔率制御の問題をも解決する粉末組成物により
形成した空気電極を提供する。 【構成】 焼結空気電極(3)を形成するセラミック電
極材料は、ドープした亜マンガン酸ランタンと、セリウ
ムを含む添加剤との混合物により製造され、固体電解質
(4)はこの空気電極を実質的に覆い、また多孔質の外
側燃料電極がこの電解質を実質的に覆って燃料電池
(1)を形成する。
でなく気孔率制御の問題をも解決する粉末組成物により
形成した空気電極を提供する。 【構成】 焼結空気電極(3)を形成するセラミック電
極材料は、ドープした亜マンガン酸ランタンと、セリウ
ムを含む添加剤との混合物により製造され、固体電解質
(4)はこの空気電極を実質的に覆い、また多孔質の外
側燃料電極がこの電解質を実質的に覆って燃料電池
(1)を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼結性を制御可能な燃
料電池用セラミック電極材料に関する。
料電池用セラミック電極材料に関する。
【0002】
【従来の技術】高温固体酸化物電解質燃料電池装置は当
該技術分野において周知である。燃料電池に常用する空
気電極材料は、ランタンの一部の代替物としてカルシウ
ムまたはストロンチウムをドープしたLaMnO3であ
る。いずれにしても、燃料電池が作動可能であるために
はこの空気電極は多孔質でなければならない。即ち、気
孔率が20%乃至40%(理論密度が60%乃至80
%)である必要がある。
該技術分野において周知である。燃料電池に常用する空
気電極材料は、ランタンの一部の代替物としてカルシウ
ムまたはストロンチウムをドープしたLaMnO3であ
る。いずれにしても、燃料電池が作動可能であるために
はこの空気電極は多孔質でなければならない。即ち、気
孔率が20%乃至40%(理論密度が60%乃至80
%)である必要がある。
【0003】米国特許第4、562、124号(発明
者:Ruka)は、変性亜マンガン酸ランタン空気電極を用
いて燃料電池を構成する際の1つの問題点として、空気
電極を導電度が最大になるように変性させると燃料電池
の製造に普通用いられる他の材料、例えば安定化ジルコ
ニア電解質或いは安定化ジルコニア支持管と比べて空気
電極が高い熱膨脹率を持つようになるということを指摘
している。
者:Ruka)は、変性亜マンガン酸ランタン空気電極を用
いて燃料電池を構成する際の1つの問題点として、空気
電極を導電度が最大になるように変性させると燃料電池
の製造に普通用いられる他の材料、例えば安定化ジルコ
ニア電解質或いは安定化ジルコニア支持管と比べて空気
電極が高い熱膨脹率を持つようになるということを指摘
している。
【0004】セリウムを含む全ての金属成分の酸化物、
炭酸塩またはシュウ酸塩を均質混合して焼結すると、ペ
ロブスカイトのような結晶構造が得られた。好ましい化
合物として、La0.3 Ca0.5 Ce0.2 MnO3 及びL
a0.3 Ca0.5 Ce0.2 CrO3 がある。
炭酸塩またはシュウ酸塩を均質混合して焼結すると、ペ
ロブスカイトのような結晶構造が得られた。好ましい化
合物として、La0.3 Ca0.5 Ce0.2 MnO3 及びL
a0.3 Ca0.5 Ce0.2 CrO3 がある。
【0005】ランタン−ペロブスカイト系空気電極材料
により形成した空気電極管の気孔率の大きさを制御する
のは困難であり、気孔率は焼結を制御できないため大抵
10%乃至15%に低下することがその後判明してい
る。
により形成した空気電極管の気孔率の大きさを制御する
のは困難であり、気孔率は焼結を制御できないため大抵
10%乃至15%に低下することがその後判明してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、熱膨脹率のマ
ッチングの問題を解消するだけでなく気孔率制御の問題
をも解決する粉末組成物により形成した空気電極が必要
とされる。本発明の主要目的の1つはかかる空気電極を
提供することにある。
ッチングの問題を解消するだけでなく気孔率制御の問題
をも解決する粉末組成物により形成した空気電極が必要
とされる。本発明の主要目的の1つはかかる空気電極を
提供することにある。
【0007】従って、本発明は、ドープした亜マンガン
酸ランタンと、酸化セリウム、炭酸セリウム、硝酸セリ
ウム、酢酸セリウム、シュウ酸セリウム及びこれらの混
合物よりなる群から選択した添加剤として添加されるセ
リウムとを含有し、セリウムの量がドープした亜マンガ
ン酸ランタン1モルにつき0.01モル乃至0.045
モルの範囲内にあることを特徴とするセラミック電極材
料に関する。
酸ランタンと、酸化セリウム、炭酸セリウム、硝酸セリ
ウム、酢酸セリウム、シュウ酸セリウム及びこれらの混
合物よりなる群から選択した添加剤として添加されるセ
リウムとを含有し、セリウムの量がドープした亜マンガ
ン酸ランタン1モルにつき0.01モル乃至0.045
モルの範囲内にあることを特徴とするセラミック電極材
料に関する。
【0008】ドープした亜マンガン酸ランタン、さらに
詳しくはLa0.8Ca0.2MnO3 の焼結性は(La+C
a)/Mn比、あるいはペロブスカイトのような構造の
酸化物を形成する元素を示す際普通行われるA/B陽イ
オン比により左右されやすいことが判明している。しか
しながら実際には、ランタン、カルシウム及びマンガン
を含む原料を分析すると若干の不確実性があるため、粉
末のロット間で同じA/B比を得ることは困難である。
これはLaMnO3 タイプの材料、及びBaTiO3 の
ような他のさらに一般的なペロブスカイトでもそうであ
る。好ましくはA陽イオンを少量だけ意図的に不足状態
にさせた組成物を得るためセリウム(Ce)をLa0.8
Ca0.2MnO3 に添加する場合、A/B比に対して焼
結性が感応しなくなる。即ち、焼結性がA/B比に左右
されなくなる。例えば、稀土類元素Yを加えてもこのA
/B比に対する焼結性の感応度は0にならない。亜マン
ガン酸ランタンのドーパントとして、カルシウム、スト
ロンチウム、クロム及びこれらの混合物よりなる群から
選択した元素を用いることができる。電極の好ましい気
孔率は約20%乃至40%である。
詳しくはLa0.8Ca0.2MnO3 の焼結性は(La+C
a)/Mn比、あるいはペロブスカイトのような構造の
酸化物を形成する元素を示す際普通行われるA/B陽イ
オン比により左右されやすいことが判明している。しか
しながら実際には、ランタン、カルシウム及びマンガン
を含む原料を分析すると若干の不確実性があるため、粉
末のロット間で同じA/B比を得ることは困難である。
これはLaMnO3 タイプの材料、及びBaTiO3 の
ような他のさらに一般的なペロブスカイトでもそうであ
る。好ましくはA陽イオンを少量だけ意図的に不足状態
にさせた組成物を得るためセリウム(Ce)をLa0.8
Ca0.2MnO3 に添加する場合、A/B比に対して焼
結性が感応しなくなる。即ち、焼結性がA/B比に左右
されなくなる。例えば、稀土類元素Yを加えてもこのA
/B比に対する焼結性の感応度は0にならない。亜マン
ガン酸ランタンのドーパントとして、カルシウム、スト
ロンチウム、クロム及びこれらの混合物よりなる群から
選択した元素を用いることができる。電極の好ましい気
孔率は約20%乃至40%である。
【0009】この電極材料で形成したセラミック電極構
造は普通、管状であり、その外周面上を気密の固体電解
質が、また固体電解質を多孔質の外側燃料電極が実質的
に覆う。ドープしたかかる亜マンガン酸ランタン粉末と
稀土類を含有する添加剤粉末から形成した空気電極管
は、空気中において温度1500°Cで5時間焼結する
ことにより気孔率を20%以上にに維持する。
造は普通、管状であり、その外周面上を気密の固体電解
質が、また固体電解質を多孔質の外側燃料電極が実質的
に覆う。ドープしたかかる亜マンガン酸ランタン粉末と
稀土類を含有する添加剤粉末から形成した空気電極管
は、空気中において温度1500°Cで5時間焼結する
ことにより気孔率を20%以上にに維持する。
【0010】以下、添付図面を参照して実施例につき詳
細に説明する。
細に説明する。
【0011】
【実施例】図1は燃料電池1の斜視図であり、多孔質の
自己支持形空気電極またはカソードを参照番号3で示
す。このカソード3の厚さは通常1ミリメートル乃至3
ミリメートルであり、押出しまたはアイソスタティック
プレス法により成形した後焼結する。空気電極上には厚
さが約1マイクロメートル乃至100マイクロメートウ
の普通はイットリア安定化ジルコニアのような気密で緻
密な固体電解質4が付着してある。
自己支持形空気電極またはカソードを参照番号3で示
す。このカソード3の厚さは通常1ミリメートル乃至3
ミリメートルであり、押出しまたはアイソスタティック
プレス法により成形した後焼結する。空気電極上には厚
さが約1マイクロメートル乃至100マイクロメートウ
の普通はイットリア安定化ジルコニアのような気密で緻
密な固体電解質4が付着してある。
【0012】電解質を付着させる間縦方向の選択部分5
を遮蔽するが、この電解質の付着はこのセグメント5上
に相互接続材6を付着させた後に行う。相互接続材6は
酸素及び燃料雰囲気の両方において電子伝導性でなけれ
ばならない。相互接続部の厚さは約5マイクロメートル
乃至約100マイクロメートルであり、カルシウム、ス
トロンチウムまたはマグネシウムをドープした緻密な亜
クロム酸ランタンで形成するのが普通である。相互接続
領域を除く電池の残りの部分はアノードとして作用する
燃料電極7により囲まれている。典型的なアノードは金
属セラミック(サーメット)材料で形成され、その厚さ
は約30マイクロメートル乃至100マイクロメートル
である。アノードと同じ組成物である材料8を相互接続
部6上に付着させてもよい。この材料はニッケルまたは
ニッケル・ジルコニアサーメットであるのが普通であ
り、厚さは約50マイクロメートル乃至100マイクロ
メートルである。
を遮蔽するが、この電解質の付着はこのセグメント5上
に相互接続材6を付着させた後に行う。相互接続材6は
酸素及び燃料雰囲気の両方において電子伝導性でなけれ
ばならない。相互接続部の厚さは約5マイクロメートル
乃至約100マイクロメートルであり、カルシウム、ス
トロンチウムまたはマグネシウムをドープした緻密な亜
クロム酸ランタンで形成するのが普通である。相互接続
領域を除く電池の残りの部分はアノードとして作用する
燃料電極7により囲まれている。典型的なアノードは金
属セラミック(サーメット)材料で形成され、その厚さ
は約30マイクロメートル乃至100マイクロメートル
である。アノードと同じ組成物である材料8を相互接続
部6上に付着させてもよい。この材料はニッケルまたは
ニッケル・ジルコニアサーメットであるのが普通であ
り、厚さは約50マイクロメートル乃至100マイクロ
メートルである。
【0013】燃料電池を作動させるには、水素または一
酸化炭素のような気体燃料を電池の外周へ差し向けると
共に酸素源をして電池の内側を通過させる。酸素源は空
気電極・電解質の界面において酸素イオンを生成させ、
このイオンが電解質材料を移動してアノードへ到達する
と、電子がカソードで捕集されることにより、外部の負
荷回路を流れる電流が発生する。同様な電池を複数個、
1つの電池の相互接続部と別の電池のアノードとを接触
させることにより電気接続することが可能である。
酸化炭素のような気体燃料を電池の外周へ差し向けると
共に酸素源をして電池の内側を通過させる。酸素源は空
気電極・電解質の界面において酸素イオンを生成させ、
このイオンが電解質材料を移動してアノードへ到達する
と、電子がカソードで捕集されることにより、外部の負
荷回路を流れる電流が発生する。同様な電池を複数個、
1つの電池の相互接続部と別の電池のアノードとを接触
させることにより電気接続することが可能である。
【0014】多孔質のセラミック空気電極は発電動作
時、普通は空気である酸化剤ガス雰囲気に対して露出し
た状態であるため、空気電極と電解質の界面において酸
素の還元が起こる。電池の構成を管状にすると、空気電
極は緻密な電解質及び緻密な相互接続部薄膜と密着接触
関係を維持する。空気電極の気孔率及び構造的安定性は
電池の作動を成功裡に行うための重要な要件である。
時、普通は空気である酸化剤ガス雰囲気に対して露出し
た状態であるため、空気電極と電解質の界面において酸
素の還元が起こる。電池の構成を管状にすると、空気電
極は緻密な電解質及び緻密な相互接続部薄膜と密着接触
関係を維持する。空気電極の気孔率及び構造的安定性は
電池の作動を成功裡に行うための重要な要件である。
【0015】本発明の空気電極の形成に用いる材料は、
ドープした亜マンガン酸ランタンと、このドープした亜
マンガン酸ランタン1モルに対して0.01モル乃至
0.045モル、最も好ましくは0.02モル乃至0.
04モルのセリウムを酸化セリウム、炭酸セリウム、硝
酸セリウム、酢酸セリウム及びシュウ酸セリウムの少な
くとも1つから選択した添加剤の形で添加した均質な混
合物である。
ドープした亜マンガン酸ランタンと、このドープした亜
マンガン酸ランタン1モルに対して0.01モル乃至
0.045モル、最も好ましくは0.02モル乃至0.
04モルのセリウムを酸化セリウム、炭酸セリウム、硝
酸セリウム、酢酸セリウム及びシュウ酸セリウムの少な
くとも1つから選択した添加剤の形で添加した均質な混
合物である。
【0016】ドープした亜マンガン酸ランタンの粉末、
例えばカルシウムをドープした亜マンガン酸ランタンで
あって金属の個々の酸化物または炭酸塩から形成したも
のの粉末を稀土類金属を含有する添加剤粉末と混合する
のが普通である。亜マンガン酸ランタンの粉末は約2マ
イクロメートル乃至約100マイクロメートルの粒径を
有する。セリウムを含有する添加剤は、0.1マイクロ
メートル乃至2.0マイクロメートルの範囲にあって普
通さらに細かいものである。この混合物はアイソスタテ
ィックプレス或いはもっと普通には押出しにより、ポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、スターチ等のよ
うな有機結合剤を用いて成形した後、1000°C乃至
1750°C、好ましくは1200°C乃至1600°
Cの温度で1時間乃至6時間の間空気中で焼結する。焼
結した構造体を冷却すると気孔率20%乃至40%の1
個の焼結塊状物が得られる。
例えばカルシウムをドープした亜マンガン酸ランタンで
あって金属の個々の酸化物または炭酸塩から形成したも
のの粉末を稀土類金属を含有する添加剤粉末と混合する
のが普通である。亜マンガン酸ランタンの粉末は約2マ
イクロメートル乃至約100マイクロメートルの粒径を
有する。セリウムを含有する添加剤は、0.1マイクロ
メートル乃至2.0マイクロメートルの範囲にあって普
通さらに細かいものである。この混合物はアイソスタテ
ィックプレス或いはもっと普通には押出しにより、ポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、スターチ等のよ
うな有機結合剤を用いて成形した後、1000°C乃至
1750°C、好ましくは1200°C乃至1600°
Cの温度で1時間乃至6時間の間空気中で焼結する。焼
結した構造体を冷却すると気孔率20%乃至40%の1
個の焼結塊状物が得られる。
【0017】空気電極の形状は普通、管状または中実で
あるが、平板のような形にすることも可能である。ドー
プした亜マンガン酸ランタンの実験化学式は、La1-χ
(M)χMnO3(実際は、La~1χ(M)χMnO3)
である。事実、ドープした亜マンガン酸ランタンはやや
過剰の酸素を含有することが多いが、単純化するため前
の化学式を用いた。添加剤にセリウムを用いた時の焼結
後の最終材料は下記の実験化学式を有する。
あるが、平板のような形にすることも可能である。ドー
プした亜マンガン酸ランタンの実験化学式は、La1-χ
(M)χMnO3(実際は、La~1χ(M)χMnO3)
である。事実、ドープした亜マンガン酸ランタンはやや
過剰の酸素を含有することが多いが、単純化するため前
の化学式を用いた。添加剤にセリウムを用いた時の焼結
後の最終材料は下記の実験化学式を有する。
【0018】La1-χ(M)χCe0.010-0.045MnO3
である。
である。
【0019】上式において、Mは全量でχ=0.2乃至
0.4であるカルシウム及びストロンチウムのうちの少
なくとも1つから選択したドーパントである。これらの
化学式では、La+Mの量は正確に1ではなく僅かに変
動があるかもしれない。La+Mが1を越えるとランタ
ンの水酸化物が形成される恐れがあるため、これを防止
すべく、La+Mを若干の不足状態(La+Mがほぼ
1、即ち約0.960乃至0.995)にするのが好ま
しい。典型的な組成は下記の通りである。
0.4であるカルシウム及びストロンチウムのうちの少
なくとも1つから選択したドーパントである。これらの
化学式では、La+Mの量は正確に1ではなく僅かに変
動があるかもしれない。La+Mが1を越えるとランタ
ンの水酸化物が形成される恐れがあるため、これを防止
すべく、La+Mを若干の不足状態(La+Mがほぼ
1、即ち約0.960乃至0.995)にするのが好ま
しい。典型的な組成は下記の通りである。
【0020】La0.795Ca0.2Ce0.010-0.045MnO3 A陽イオンが構造体の大きなLa、Ca、Ce及び他の
稀土類金属であり、B陽イオンが構造体の小さなMnイ
オンである場合、ABO3 のようなペロブスカイトのよ
うな結晶構造をもつ上記組成物では、(La+Ca)/
Mn比は1未満のはずである。過剰のLa及びCa、即
ち1より大きいLa+Caは、酸化物としてそれらが水
と反応して空気電極動作時分解する恐れのある水酸化物
を形成するため望ましくはない。ランタンの加水分解で
きない稀土類金属代替物としてセリウムを用いると、遊
離酸化ランタンに対する防御と焼結に起因する過度の収
縮に対する緩衝作用が得られる。この添加剤を用いる
と,La及びCaの含有量を非常に正確に測定し且つ制
御する必要がない。添加剤中にセリウムを用いると結晶
構造のA位置においてセリウムの飽和が可能となり、焼
結により影響を受けない別の相が幾分余分に形成される
かもしれない。下記の例により本発明をさらに説明する
が、それは限定的な意味を全くもたないことを理解され
たい。
稀土類金属であり、B陽イオンが構造体の小さなMnイ
オンである場合、ABO3 のようなペロブスカイトのよ
うな結晶構造をもつ上記組成物では、(La+Ca)/
Mn比は1未満のはずである。過剰のLa及びCa、即
ち1より大きいLa+Caは、酸化物としてそれらが水
と反応して空気電極動作時分解する恐れのある水酸化物
を形成するため望ましくはない。ランタンの加水分解で
きない稀土類金属代替物としてセリウムを用いると、遊
離酸化ランタンに対する防御と焼結に起因する過度の収
縮に対する緩衝作用が得られる。この添加剤を用いる
と,La及びCaの含有量を非常に正確に測定し且つ制
御する必要がない。添加剤中にセリウムを用いると結晶
構造のA位置においてセリウムの飽和が可能となり、焼
結により影響を受けない別の相が幾分余分に形成される
かもしれない。下記の例により本発明をさらに説明する
が、それは限定的な意味を全くもたないことを理解され
たい。
【0021】
【実施例】炭酸ランタン、酸化イットリウム、CeO2
及び炭酸カルシウムを約0.5%の分散剤を含む水中で
超音波により分散させた。次の表1に炭酸ランタンを除
く他の材料の使用量を示したが、これは酸化ランタンの
等価分量で示した。押出し等級の、カルシウムをドープ
した亜マンガン酸ランタン(化学式がLa0.8Ca0 .2M
nO3あるいはLCMに非常によく似ている)を各懸濁
液に添加した後、掻き回しながらホットプレート上で水
を蒸発させた。LCMの粒径分布は4マイクロメートル
以下が10%、7マイクロメートル以下が40%、10
マイクロメートル以下が80%、50マイクロメートル
以下が100%であり、平均の比表面積は0.635m
2 /gであった。添加剤粉末はLCM粉末に比べて非常
に小さい粒径を有し、その値はほぼ0.1マイクロメー
トル乃至0.2マイクロメートルであった。
及び炭酸カルシウムを約0.5%の分散剤を含む水中で
超音波により分散させた。次の表1に炭酸ランタンを除
く他の材料の使用量を示したが、これは酸化ランタンの
等価分量で示した。押出し等級の、カルシウムをドープ
した亜マンガン酸ランタン(化学式がLa0.8Ca0 .2M
nO3あるいはLCMに非常によく似ている)を各懸濁
液に添加した後、掻き回しながらホットプレート上で水
を蒸発させた。LCMの粒径分布は4マイクロメートル
以下が10%、7マイクロメートル以下が40%、10
マイクロメートル以下が80%、50マイクロメートル
以下が100%であり、平均の比表面積は0.635m
2 /gであった。添加剤粉末はLCM粉末に比べて非常
に小さい粒径を有し、その値はほぼ0.1マイクロメー
トル乃至0.2マイクロメートルであった。
【0022】直径が1.27cm(0.5インチ)のペ
レットを約705kg/cm2 (10,000ポンド/
平方インチ)の圧力を加えて乾燥粉末からプレスにかけ
た。各調合物の3つのサンプルを1500°Cの温度で
5時間焼成した。それらのかさ密度を重量と寸法から、
また見掛け気孔率をアルキメデスの方法により測定し
た。図2は縦軸に%気孔率を、横軸に金属(La、Y、
Ce、Ca)のモルの測定値を示したものである。
レットを約705kg/cm2 (10,000ポンド/
平方インチ)の圧力を加えて乾燥粉末からプレスにかけ
た。各調合物の3つのサンプルを1500°Cの温度で
5時間焼成した。それらのかさ密度を重量と寸法から、
また見掛け気孔率をアルキメデスの方法により測定し
た。図2は縦軸に%気孔率を、横軸に金属(La、Y、
Ce、Ca)のモルの測定値を示したものである。
【0023】
【表1】 図2から分かるように、LCM1モルに対して約0.0
1モル乃至0.03モルの範囲内のイットリウムでは
(線Aの中黒四角形)、サンプルの気孔率が20%を越
え、気孔率が添加剤に大きく左右されることが分かる。
セリウム(線Bの+印)をLCM1モルに対して約0.
01モル乃至0.045モル用いると所望の気孔率が得
られ、気孔率がセリウム含有添加剤に殆ど左右されない
ことが分かる。かくして、焼結による過度の緻密化及び
収縮を防止するにはセリウムが最も有効であるように思
われる。添加量が0.03モルを越えると曲線は比較的
フラットになるため、0.045モルを越えるセリウム
の使用により導電率が影響を受けコストが増加するもの
と思われる。ランタンとカルシウムは焼結時A/B陽イ
オン比が影響を受けて変動し易いことを示すために加え
た。これらの元素の酸化物は加水分解可能であり、もし
量が過大であれば焼結構造物を破壊させる恐れがある。
セリウムを添加するとたとえA/B比が1.0を越えて
もLCMの焼結挙動が安定することが示されている。
1モル乃至0.03モルの範囲内のイットリウムでは
(線Aの中黒四角形)、サンプルの気孔率が20%を越
え、気孔率が添加剤に大きく左右されることが分かる。
セリウム(線Bの+印)をLCM1モルに対して約0.
01モル乃至0.045モル用いると所望の気孔率が得
られ、気孔率がセリウム含有添加剤に殆ど左右されない
ことが分かる。かくして、焼結による過度の緻密化及び
収縮を防止するにはセリウムが最も有効であるように思
われる。添加量が0.03モルを越えると曲線は比較的
フラットになるため、0.045モルを越えるセリウム
の使用により導電率が影響を受けコストが増加するもの
と思われる。ランタンとカルシウムは焼結時A/B陽イ
オン比が影響を受けて変動し易いことを示すために加え
た。これらの元素の酸化物は加水分解可能であり、もし
量が過大であれば焼結構造物を破壊させる恐れがある。
セリウムを添加するとたとえA/B比が1.0を越えて
もLCMの焼結挙動が安定することが示されている。
【0024】
【図1】図1は本発明の焼結空気電極材料を含む燃料電
池の概略的な断面図である。
池の概略的な断面図である。
【図2】図2はドープした亜マンガン酸ランタン中の選
択された元素のモルに対する1500°Cの温度で5時
間空気中で焼結した後のかかる元素を含むドープした焼
結亜マンガン酸ランタンのパーセント気孔率を示すグラ
フである。
択された元素のモルに対する1500°Cの温度で5時
間空気中で焼結した後のかかる元素を含むドープした焼
結亜マンガン酸ランタンのパーセント気孔率を示すグラ
フである。
1 燃料電池 3 自己支持形空気電極 4 固体電解質 6 相互接続材料 7 燃料電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイス ジェン−フー クオ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 モン ロービル ストーンクリフ ドライブ 3907 (72)発明者 ロスウェル ジョン ルカ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッ ツバーグ チャーチル ロード 51
Claims (6)
- 【請求項1】 (a)ドープした亜マンガン酸ランタン
と、 (b)酸化セリウム、炭酸セリウム、硝酸セリウム、酢
酸セリウム、シュウ酸セリウム及びこれらの混合物より
なる群から選択した添加剤として添加されるセリウムと
を含有し、 セリウムの量はドープした亜マンガン酸ランタン1モル
につき0.01モル乃至0.045モルの範囲内にある
ことを特徴とするセラミック電極材料。 - 【請求項2】 自己支持形管状成形物を形成するように
焼結され、気孔率が20%乃至40%であることを特徴
とする請求項1の電極材料。 - 【請求項3】 亜マンガン酸ランタンがカルシウム、ス
トロンチウム、クロム及びこれらの混合物よりなる群か
ら選択した元素をドープされていることを特徴とする請
求項1の電極材料。 - 【請求項4】 添加剤が酸化セリウムであることを特徴
とする請求項1の電極材料。 - 【請求項5】 ドープした亜マンガン酸ランタンが下記
の化学式を有し、 La1-χ(M)χMnO3 上式において、Mは全量がχ=0.2乃至0.4である
カルシウム及びストロンチウムのうちの少なくとも1つ
より選択したドーパントであることを特徴とする請求項
1の電極材料。 - 【請求項6】 気孔率が20%乃至40%の自己支持形
管状空気電極を形成するように焼結され、その外周面を
気密の固体電解質が実質的に覆い、その固体電解質の周
りを多孔質の外側燃料電極が実質的に覆って燃料電池を
形成したことを特徴とする請求項1の電極材料。
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|---|---|---|---|
| US87586092A | 1992-04-29 | 1992-04-29 | |
| US875860 | 1992-04-29 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06124711A true JPH06124711A (ja) | 1994-05-06 |
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|---|---|---|---|
| JP5123472A Pending JPH06124711A (ja) | 1992-04-29 | 1993-04-26 | セラミック電極材料 |
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| EP (1) | EP0568281B1 (ja) |
| JP (1) | JPH06124711A (ja) |
| KR (1) | KR100281489B1 (ja) |
| CA (1) | CA2095102A1 (ja) |
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| TW (1) | TW269058B (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| US5432024A (en) * | 1992-10-14 | 1995-07-11 | Ngk Insulators, Ltd. | Porous lanthanum manganite sintered bodies and solid oxide fuel cells |
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| US5538800A (en) * | 1994-09-29 | 1996-07-23 | At&T Corp. | Magnetoresistive oxide material and articles comprising the material |
| US5993986A (en) * | 1995-11-16 | 1999-11-30 | The Dow Chemical Company | Solide oxide fuel cell stack with composite electrodes and method for making |
| US5670270A (en) * | 1995-11-16 | 1997-09-23 | The Dow Chemical Company | Electrode structure for solid state electrochemical devices |
| US6117582A (en) * | 1995-11-16 | 2000-09-12 | The Dow Chemical Company | Cathode composition for solid oxide fuel cell |
| US5932146A (en) * | 1996-02-29 | 1999-08-03 | Siemens Westinghouse Power Corporation | Air electrode composition for solid oxide fuel cell |
| DE19702619C1 (de) * | 1997-01-27 | 1998-04-30 | Forschungszentrum Juelich Gmbh | Kathodenwerkstoff und seine Verwendung |
| US5935727A (en) * | 1997-04-10 | 1999-08-10 | The Dow Chemical Company | Solid oxide fuel cells |
| US6228520B1 (en) | 1997-04-10 | 2001-05-08 | The Dow Chemical Company | Consinterable ceramic interconnect for solid oxide fuel cells |
| US5922486A (en) * | 1997-05-29 | 1999-07-13 | The Dow Chemical Company | Cosintering of multilayer stacks of solid oxide fuel cells |
| US6030718A (en) | 1997-11-20 | 2000-02-29 | Avista Corporation | Proton exchange membrane fuel cell power system |
| US6096449A (en) | 1997-11-20 | 2000-08-01 | Avista Labs | Fuel cell and method for controlling same |
| USRE39556E1 (en) * | 1997-11-20 | 2007-04-10 | Relion, Inc. | Fuel cell and method for controlling same |
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| US6127061A (en) * | 1999-01-26 | 2000-10-03 | High-Density Energy, Inc. | Catalytic air cathode for air-metal batteries |
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| US7157165B2 (en) * | 2003-11-18 | 2007-01-02 | Uchicago Argonne, Llc | Iron-based perovskite cathodes for solid oxide fuel cells |
| US8709674B2 (en) * | 2005-04-29 | 2014-04-29 | Alberta Research Council Inc. | Fuel cell support structure |
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| FR2925486B1 (fr) * | 2007-12-21 | 2011-07-01 | Saint Gobain Ct Recherches | Procede de fabrication d'un produit fondu a base de lanthane et de manganese |
| FR2930075B1 (fr) * | 2008-04-14 | 2011-03-18 | Commissariat Energie Atomique | Titanates de structure perovskite ou derivee et ses applications |
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| FR2968000B1 (fr) | 2010-11-29 | 2013-03-08 | Saint Gobain Ct Recherches | Poudre de zircone yttriee fondue |
| FR2980190B1 (fr) | 2011-09-16 | 2013-09-27 | Saint Gobain Ct Recherches | Produit fondu pour electrode. |
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-
1993
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- 1993-04-23 DE DE69319493T patent/DE69319493T2/de not_active Expired - Fee Related
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- 1993-04-28 CA CA002095102A patent/CA2095102A1/en not_active Abandoned
- 1993-04-28 KR KR1019930007225A patent/KR100281489B1/ko not_active Expired - Fee Related
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