JPH06126375A - 鍛造スタッドリンクチェーン、その製造方法および装置 - Google Patents

鍛造スタッドリンクチェーン、その製造方法および装置

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JPH06126375A
JPH06126375A JP5135352A JP13535293A JPH06126375A JP H06126375 A JPH06126375 A JP H06126375A JP 5135352 A JP5135352 A JP 5135352A JP 13535293 A JP13535293 A JP 13535293A JP H06126375 A JPH06126375 A JP H06126375A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21LMAKING METAL CHAINS
    • B21L11/00Making chains or chain links of special shape

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来製品が断面積が均一な棒鋼を曲げ加工し
て溶着するという加工方法に依存する問題点を解消して
軽量で、かつ長手方向の引っ張り強度に優れるスタッド
リンクチェーンを提供する。 【構成】連結される一方のスタッドリンクを型鍛造によ
ってリンク部11とスタッド部12とを一体的に形成し
た略θ形状の完成スタッドリンク1に成形する。他方の
スタッドリンクを型鍛造によってリンク部21とスタッ
ド部22の固定部分の一方を開放し、一対のリンク開放
端24、24およびスタッド開放端22bとを有する略
ε形状の中間スタッドリンク2に成形する。該中間スタ
ッドリンク2の各開放端24、24を隣接する完成スタ
ッドリンク1、1の各空隙13、14に挿入して組合
せ、上記中間スタッドリンク2のスタッド部22の固定
端22aから外方に広がる長辺リンク部分21B、21
Bを内方に45°、好ましくは30°以内の曲げ加工に
て略θ形状となし、その少なくとも上記開放端24、2
4の突き合わせ部25を溶接接合して連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は従来品より軽重量でもっ
て、引っ張り剪断応力および耐用年数を増大させるスタ
ッドリンクチェーン、その製造方法および製造装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶鎖揚機や荷役機械等で使用さ
れるチェーンでは長手方向における引っ張り剪断応力を
増大させるため、またはリンク相互のもつれを防止する
ため、O状リンク3の中間部をスタッド4で連結した略
θ形状のスタッドリンク5が汎用されているが、通常こ
の種チェーンは図5に示すように、丸棒鋼材10を電気
抵抗加熱器で、850〜900℃に加熱し、C形に曲げ
加工して開口部を介して連結し、開口部31、31両端
を電気抵抗溶接して接合した後、溶接部のバリ32を除
去し、ついでスタッド4を挿入してプレスで圧着固定し
て成形するか、または特に、スタッド部の強度を必要と
する場合はその端部をCO2ガスアーク溶接により溶接
して製造するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記従来
の製造方法では(1) 均一断面の棒鋼材を180°の曲げ
加工するので屈曲部分(いわゆる肩部分)が他の部分よ
りやや細径となるが、チェーンの引っ張り応力がこの部
分に作用しやすいため、そこを起点として疲労破壊が生
じやすい。また、(2) スタッドを圧着固定する方法では
繰り返し使用により外周リンク部分に変形応力がかか
り、また錆の発生によりスタッドが落下する危険がある
一方、一端を溶接固定する方法ではその溶接点が繰り返
し使用による外周リンク部分に変形応力によって、疲労
破壊を受けやすいという欠点がある。特に、スタッドに
駆動時の引っ張りがかかるコンベア用および漁業用チェ
ーンにおいてはスタッドにより一層高い強度を持たせる
必要がある。さらに、(3) 海上構造物の牽引支持のため
には軽量で、抗張力に優れる鋼材、例えばSUSまたは
クロムモリブデン鋼等の使用が提案されるが、溶接性に
問題があり、従来方法で製造するのが難しいという現状
にある。さらにまた、(4) 図6に示すように、チェーン
はその連結部が斜線部mに示すように摩擦により摩耗す
るため、耐用年数は通常その残存径bによって決定して
いるが、従来のチェーンでは断面形状が均一であるた
め、耐用年数を増大させるには断面径を増大する必要が
あり、チェーン重量の飛躍的増大を伴う欠点が伴い、採
用できない。そのため、この種リンクチェーンの疲労強
度を向上させるために、特開昭55−31677号およ
び同62−3848号に係るリンクチェーンが提案され
ている。しかしながら、いずれにしても断面積が均一な
棒鋼を180°の最大曲げ加工を施してOリンクを形成
するため、チェーンを長手方向に引っ張った時に肩部分
の剪断応力に対する疲労破壊性を抜本的に解決できない
という問題が残存する。そこで、本発明は上記従来の問
題点が断面積が均一な棒鋼を曲げ加工して溶着するとい
う加工方法に依存するものであることに着目してこれに
変わる軽量で、かつ長手方向の引っ張り強度に優れるス
タッドリンクチェーンを提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は剪断応力がかか
り易い肩部分および摩耗減量の集中する部分の断面積を
大きく、他の部分をそれに見合う引っ張り強度を持たせ
ることにより軽量化と同時に耐疲労破壊性、耐用年数を
向上することができるが、かかる形状のリンクの製造は
従来の方法では不可能であることに鑑み、鋭意研究の結
果なされたもので、連結される一方のスタッドリンクを
型鍛造によってリンク部11とスタッド部12とを一体
的に形成した略θ形状の完成スタッドリンク1に成形す
る一方、他方のスタッドリンクを型鍛造によってリンク
部21とスタッド部22の固定部分の一方を開放し、一
対のリンク開放端24、24およびスタッド開放端22
bとを有する略ε形状の中間スタッドリンク2に成形
し、該中間スタッドリンク2の各開放端24、24を隣
接する完成スタッドリンク1、1の各空隙13、14に
挿入して組合せ、上記中間スタッドリンク2のスタッド
部22の固定端22aから外方に広がる長辺リンク部分
21B、21Bを内方に45°、好ましくは30°以内
の曲げ加工にて略θ形状となし、その少なくとも上記開
放端24、24の突き合わせ部25を溶接接合して連結
する鍛造スタッドリンクチェーンの製造方法にある。
【0005】
【作用】本発明によれば、型鍛造方法により、一方のリ
ンクを略θ形状に、他方のリンクを略ε形状に形成した
ので、(1) 従来のようにリンク断面形状を均一にする必
要なく、種々の断面形状が採用でき、例えば、外周リン
ク短辺部巾方向径が平均径よりも大きく、長辺部の巾方
向径が平均径より小さく型鍛造することにより従来より
軽量で、しかも引っ張り強度を向上させることができ
る。
【0006】しかも、(2) スタッドを外周リンク部と一
体成形することができ、従来の圧接または溶接の場合に
比し、スタッドの引っ張り強度を向上させることができ
る。特に、スタッドに部材の取付孔を形成したり、スタ
ッドをチェーンの駆動部として使用する場合、従来方法
では取付孔が外周リンク部に圧着させる時に変形した
り、脱落しやすかったので、好都合である。
【0007】さらに、(3) 鍛造によるので、棒鋼の曲げ
加工による従来方法より素材強度を向上させることがで
きる。しかも(4) 略θ形状に曲げ加工した略ε形状のリ
ンクの開放部を溶着するという最小限の溶接によりリン
クチェーンを製造することができるので、強度上の難点
となりやすい溶接部分を最小限に抑えることができる
上、溶接部分が少ないので、溶接性が困難な、抗張力に
優れるSCM鋼材、SUS材等を使用してリンクの製造
をしても支障なく、この鋼種の物性を利用して優れた疲
労強度のリンクチェーンを製造することができる。
【0008】したがって、本発明方法で製造される、型
鍛造によって成形された略θ形状の完成スタッドリンク
1と、型鍛造によって成形され、45°、好ましくは3
0°以内の曲げ加工にて略θ形状に成形可能な略ε形状
の一部開放された中間スタッドリンク2とを連鎖状に組
合せ、曲げ加工にて突き合わせた中間スタッドリンク2
の突き合わせ部が溶接されて連鎖した鍛造スタッドリン
クチェーンは、従来方法では達成できなかった軽量、超
強度を有する新規なスタッドリンクチェーンを実現する
ことができる。
【0009】なお、製造作業面でも、略θ形状への最小
限の曲げ加工により連鎖したスタッドリンクチェーンを
製造することができるので、従来のように、180°と
いう最大曲げ加工上必要な熱間加工でなく、冷間曲げ加
工でも製造でき、しかも溶接部分も最小とすることがで
きるので、悪環境での作業工数を低減できる利点もあ
る。
【0010】上記鍛造チェーンを製造するにあたって
は、従来方法と異なる曲げ加工を採用するため、特有の
製造装置を必要とする。そこで、鋭意研究の結果、略θ
形状の完成スタッドリンク1を連結する略ε形状の中間
スタッドリンク2を曲げ加工するに際し、略ε形状の中
間スタッドリンク2をその非移動部分で挟持する必要が
あるので、スタッド部22にて挟持し、スタッド部22
の固定端22aから左右に延びる長辺リンク部分21
B、21Bに対して曲げ応力を付与することになるが、
曲げ応力を付与するについては、長辺リンク部分21
B、21Bに対する直線的な押圧力をもってその押圧方
向に直交する開放端の突き合わせ力を発生させるのが好
ましく、そこで上記スタッド部22の固定端22aから
左右に延びる長辺リンク部分21B、21Bを内側から
外側に押し出す一方、長辺リンク部分21Bに対する押
し出し力をその両側の湾曲部21Cにて受け、この受け
動作に伴って短辺リンク部分21Aの内方へ押し込み、
開放端24、24を突き合わせて略θ形状となすのが最
適であることを見出した。したがって、本発明は、略ε
形状の中間スタッドリンク2をそのスタッド部22にて
挟み、スタッド部22の固定端22aから左右に延びる
長辺リンク部分21B、21Bを内側から外側に押し出
す一対の挟持押し金具5、5と長辺リンク部分21Bか
ら両側短辺リンク部分21Aに至る一対の湾曲部21C
に当接し、上記中間スタッドリンク2を含む平面Lに垂
直な回転軸の回りに揺動可能な一対の当て金具6、6と
からなり、上記押し金具5、5の略ε形状の中間スタッ
ドリンク2のスタッド固定端22a近傍の長辺リンク部
分21Bに対する押し出し力をその両側の湾曲部21C
に当接する一対の当て金具6、6の第1部分で受け、こ
の当て金具6、6の受け動作に伴う第2部分の短辺リン
ク部分21Aの内方への押し込み動作により開放端2
4、24の突き合わせて略θ形状となす曲げ加工が可能
な製造装置を提供するものでもある。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る製造方法を具体例に基づ
いて詳細に説明することにする。 (実施例1)図1は本発明方法の工程を説明する斜視図
で、一対の略θ形状をなす型鍛造の完成リンク1どおし
を略ε形状をなす型鍛造中間リンク2の一対の開放端2
4、24を完成リンクのスタッド12で分断される空隙
13、14に挿入し、次いで上記一対の開放端24、2
4が当接するように曲げ加工を行った後、両開放端2
4、24を溶接して接合して連鎖し、リンクチェーンを
製造するようになっている。
【0012】詳しくは、上記完成リンク1はリンク外周
部11とスタッド部12を一体として型鍛造したもの
で、図2に示すように略θ形状をなし、短辺部11Aと
長辺部11Bとからなる。その短辺部11Aの肩部13
の断面形状は水平楕円形状をなし、上下方向の短径はリ
ンク平均径dに相応するが、水平方向の長径はd+αで
あって、αはリンク平均径によっても異なるが、チェー
ンリンクの長手方向の引っ張り力に対し、所定の引っ張
り強度を付与して肩部13の疲労破壊耐性を与えること
ができるように、平均径の10〜15%増程度、最大3
0%以下が適当である。他方、長辺部11Bの断面形状
は垂直楕円形状をなし、上下方向は長径をなし、リンク
平均径dと同等であるが、水平方向には短径をなし、リ
ンク平均径dよりも短い、d−βであって、βはリンク
平均径によっても異なるが、上記肩部13において増大
させた引っ張り強度に見合う強度が得られるように決定
されてよく、平均径の15〜20%減程度、最大30%
以下が適当である。
【0013】他方、図3に示すように、複数の完成リン
ク1を連結するために中間リンク2は上記完成リンクと
断面形状は同等に形成され、その短辺部21Aの肩部2
3は断面形状は水平楕円形状をなし、断面形状は水平楕
円形状をなし、上下方向の短径はリンク平均径dに相応
するが、水平方向の長径はd+αであって、長辺部21
Bは上下方向の長径はリンク平均径dに相応するが、水
平方向の短径はd−βをなす。しかも、外周リンク21
が長辺部11Bの一方の中央部で外側に開放される。そ
の開放程度は上記完成リンク1が開放部を介して挿入で
きる、即ち両側C形リンク辺を2分する中心線C1およ
びC2が60〜80°の交差角をなす程度が好ましい。
他方の長辺部21Bの中央部から他方の中央部の開放箇
所を2分するようにスタッド部22が突出し、全体とし
て略ε形状に型鍛造成形されている。また、スタッド部
22のリンク外周部21との連結部は連結時の曲げ加工
による断面径の縮小を考慮してやや肉厚に形成されてお
り、45°以下、図面では30°程度の曲げ加工を施し
て開放端24、24を当接させ、その当接部25周囲を
溶接して図4に示す形態となす。このとき、上記スタッ
ド部22の先端は上記当接部25と若干の間隙Sを有し
ているが、長手方向に引っ張り力がかかると当接部25
の側部に当接して上記肩部23にかかる剪断応力を緩和
するようになっている。もちろん、スタッド部22の先
端を上記当接部25に対して溶接してもよい。
【0014】以上の形状の型鍛造リンクにおいて、例え
ば、リンク平均径dを19mmの場合、上記肩部13の断
面形状は長径22mm、短径19mm、長辺部11Bの長径
19mm、短径15 mmとすることにより径19mmの棒鋼を
使用して従来の方法で製造したチェーンリンクに比し
て、全体として約15%の重量減少を図りながら、引っ
張り強度を約15%向上させることができた。
【0015】(実施例2)上記スタッドリンクチェーン
のスタッド中心部に部材取付孔を形成するように型鍛造
を行い、略θ形状の完成リンク1と略ε形状の中間リン
ク2を形成し、これらを上記実施例1と同様にして連結
し、各リンクに上記部材取付孔を介してブレードを取付
けてチェーンコンベアを形成した。他方、従来方法によ
りリ連鎖したリンクチェーンに取付孔付スタッドを圧着
により取付けようとしたが、両端からの圧着によりスタ
ッドの取付孔が変形した。そこで、リンクチェーンの製
造後スタッドに対して取付孔の穿設加工を施すようにし
たが、作業が困難で、量産不可能であった。また、上記
本発明製品の一体スタッドと従来の圧着スタッドの繰り
返し使用耐性を比較すると、従来の圧着スタッドは脱落
し易く、1個の脱落により連鎖的に脱落していく欠点が
ある。それに対し、発明製品の一体スタッドにはこのよ
うな傾向か見られない。
【0016】図7は、本発明方法を実施するための装置
を示す概要を示す平面図で、図8はそのA−A線断面図
である。図示のように、この曲げ加工装置は上下一対の
挟持押し金具5、5と一対の当て金具6、6とからな
る。
【0017】上記挟持押し金具5は、図9および図10
に示すように略ε形状の中間スタッドリンク2のスタッ
ド部22を先端部51aにて左右から挟さむ一対の角錐
台形状の挟持部51、51とそれを前後から挟むように
配置され、スタッド部22の左右に延びる長辺リンク部
分21B、21Bを受ける一対の平行な、断面円弧状の
凹部ガイド溝52a、52aを形成する支持部52とか
らなる。上記挟持部51の傾斜側面51bは支持部52
とは空隙53を形成し、上記中間スタッドリンク2と連
結される略θ形状の完成リンク1の湾曲部11Cを受け
るようになっている。したがって、図9に示すように、
略ε形状の中間スタッドリンク2を下側の押し金具5上
に乗せ、上側の押し金具5を挟持部51の先端部51a
が当接するように重ね合わせる(図10参照)と、両側
に一対の略θ形状の完成リンク1、1を仮繋ぎした略ε
形状の中間リンク2が一対の押し金具5、5によりしっ
かりと挟持されることになる。
【0018】上記当て金具6、6は上記押し金具5の押
し出し側において、上下一対の凹部ガイド溝52、52
の両端に対向して配置され、内面は長辺リンク部分21
Bから両側短辺リンク部分21Aに至る一対の湾曲部2
1Cに当接する湾曲面61aを有した当接部61を、上
記中間スタッドリンク2を含む平面Lに垂直な回転軸6
2の回りに回転可能に支持して構成されている。
【0019】したがって、図7の状態から上記押し金具
5を矢印方向に押圧すると、上記挟持部51はスタッド
部22を挟持した状態で、スタッド部22の固定端22
a近傍のそこから左右に延びる長辺リンク部分21B、
21Bを内側から外側に押し出すことになるが、長辺リ
ンク部分21Bから両側短辺リンク部分21Aに至る一
対の湾曲部21Cには一対の当て金具6、6の湾曲面6
1aが当接しているので、上記押し金具5、5の押し出
し力をその両側の湾曲部21Cに当接する一対の当て金
具6、6の第1部分で受け、この当て金具6、6の受け
動作に伴い、矢印方向に回転しようとするので、第2部
分が短辺リンク部分21Aを内方への押し込みことにな
り、それによって開放端24、24は互いに突き合わさ
れ、略θ形状に曲げ加工されることになる。そこで、上
記方法と同様突き合わせ部25を溶接すると、連結が完
了することになる。かかる作業を一対の略θ形状の完成
リンク1、1に対し略ε形状の中間リンク2を連結さ
せ、同様の動作を繰り返すことによりチェーンの製造が
行われる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、従来均一
断面の棒鋼の曲げ加工および溶接によって製造されてい
たスタッドリンクチェーンを略θ形状と略ε形状の型鍛
造リンクをもって形成するようにしたので、曲げ加工に
よる肩部分の剪断応力減少を回避することができるとと
もに、溶接部分を最小限にすることにより、溶接部分の
剪断応力の減少および抗張力に優れる鋼種の使用を可能
とし、従来方法で製造するより軽量でありながら、疲労
破壊耐性に優れたスタッドリンクチェーンを提供するこ
とができることになる。したがって、高速船のアンカー
チェーン、海上構造物の牽引用チェーンとして優れた品
質のものを提供することができる。また、スタッドは外
周リンクに対して一体的に形成されているため、大きな
破断強度に耐えることができ、スタッドを駆動手段と係
合させるコンベアチェーン、漁業用チェーンとして優れ
たものとなる。
【0021】同一SBC材を使用し、本発明方法で製造
した船舶用チェーンと従来方法で製造した船舶用チェー
ンとを加速度的に摩耗を加える以下の方法を用いて摩耗
度の比較試験を行った。 (比較試験) 試験装置 1リンクを装着した固定治具をバイスに固定し、摩擦棒
(SBC35mmΦ×1mを2連、自重量7.5kgf ×2
本)を組み込んだ治具をバイト取り付け部にせっとし
て、一定条件で摩擦棒に往復動を与え、供試リンク内面
に摩擦を加えた。 摩擦距離:23.5cm、摩擦速度:28回/分(片
道)。 試験方法 試験前に直径を測定し、摩耗を開始してから6時間毎
(10080回毎)に取り外して直径を計り摩耗量を求
めた。また、摩耗外観は取り外し毎に撮影した。32mm
径(公称)のリンクの10%摩耗量を一応限界値とした
場合の摩耗量との関係を示した。 試験結果 本発明製品と従来製品の摩擦回数累計に対する図6に示
す測定径b、摩耗量mmおよび摩耗率m/aを測定し
た。結果を下記表1に示す。1万回までの摩耗量は少な
く、摩擦棒と摩擦面とのなじみに仕事を要したためと思
われる。摩耗量はすべての段階で本発明製品の方が従来
品に比して少なかった(図11参照)。摩耗量は材質
(硬さ)および形状(径と円形度)が同じであれば摩耗
量は同じとなる筈であるため、両者の径の差が関与した
ものと思われる。公称32mm径の限界摩耗残量を一応2
8.8mm径とすると、従来品は18,400回で限界摩
耗残量に達する、いっばんてきに10%減を約5年間と
すると、加速度試験では18,000回が約5年間に相
当することになる。これに本発明製品を当てはめると、
40,000回、即ち約11年に相当し、船舶耐用年数
とほぼ同じ耐用年数となる(図12参照)。
【0022】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る製造方法を示す工程図である。
【図2】 本発明方法において使用される略θ形状の型
鍛造リンクの平面図である。
【図3】 本発明方法において使用される略ε形状の型
鍛造リンクの平面図である。
【図4】 図3に示す型鍛造リンクの開放端接合状態を
示す平面図である。
【図5】 従来のスタッドリンクチェーンの製造方法を
示す工程図である。
【図6】 リンクの摩耗率を示す模式図である。
【図7】 本発明に係る略ε形状の型鍛造リンクの連結
時の曲げ加工を行う装置の平面図である。
【図8】 図7のA−A線断面図である。
【図9】 下側の挟持押し金具に略ε形状の型鍛造リン
クを乗せ、その両端に略θ形状の型鍛造リンクを嵌め込
み、曲げ加工する前の状態を示す斜視図である。
【図10】 一対の挟持押し金具を重ね合わせ、その押
し出し側のコーナー部に一対の当て金具(一方は省略)
を回転可能に配置した状態の斜視図である。
【図11】 摩耗試験における摩擦回数と摩耗量との関
係を示すグラフ図である。
【図12】 摩耗試験における摩擦回数と摩耗率との関
係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 完成リンク 2 中間リンク 11、21 リンク外周部 12、22 スタッド部 13、23 肩部分 24 開放端 25 接合部 5 挟持押し金具 51 挟持部 51a 先端部 51b 傾斜側面 6 当て金具 61 当て部材 62 回転軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連結される一方のスタッドリンクを型鍛
    造によってリンク部11とスタッド部12とを一体的に
    形成した略θ形状の完成スタッドリンク1に成形する一
    方、他方のスタッドリンクを型鍛造によってリンク部2
    1とスタッド部22の固定部分の一方を開放し、一対の
    リンク開放端24、24およびスタッド開放端22bと
    を有する略ε形状の中間スタッドリンク2に成形し、該
    中間スタッドリンク2の各開放端24、24を隣接する
    完成スタッドリンク1、1の各空隙13、14に挿入し
    て組合せ、上記中間スタッドリンク2のスタッド部22
    の固定端22aから外方に広がる長辺リンク部分21
    B、21Bを内方に45°以内の曲げ加工にて略θ形状
    となし、その少なくとも上記開放端24、24の突き合
    わせ部25を溶接接合して連結することを特徴とする鍛
    造スタッドリンクチェーンの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記完成および中間スタッドリンクの外
    周リンク短辺部11A、21Aの巾方向径が平均径より
    も大きく、リンク長辺部11B、21Aの巾方向径が平
    均径より小さく型鍛造されている請求項1記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 型鍛造によって成形された略θ形状の完
    成スタッドリンク1と、型鍛造によって成形され、45
    °以内の曲げ加工にて略θ形状に成形可能な略ε形状の
    一部開放された中間スタッドリンク2とを連鎖状に組合
    せ、曲げ加工にて突き合わせた中間スタッドリンク2の
    突き合わせ部25が溶接されて連鎖した鍛造スタッドリ
    ンクチェーン。
  4. 【請求項4】 上記完成および中間スタッドリンクの外
    周リンク短辺部11A、21Aの巾方向径が平均径より
    も大きく、リンク長辺部11B、21Aの巾方向径が平
    均径より小さく型鍛造されている請求項1記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記完成および中間スタッドリンクのス
    タッド部が取付孔を有する請求項3記載の鍛造スタッド
    チェーン。
  6. 【請求項6】 略ε形状の中間スタッドリンク2をその
    スタッド部22にて挟み、スタッド部22の固定端22
    aから左右に延びる長辺リンク部分21B、21Bを内
    側から外側に押し出す一対の挟持押し金具5、5と長辺
    リンク部分21Bから両側短辺リンク部分21Aに至る
    一対の湾曲部21Cに当接し、上記中間スタッドリンク
    2を含む平面Lに垂直な回転軸の回りに揺動可能な一対
    の当て金具6、6とからなり、上記押し金具4、4の略
    ε形状の中間スタッドリンク2のスタッド固定端22a
    近傍の長辺リンク部分21Bに対する押し出し力をその
    両側の湾曲部21Cに当接する一対の当て金具6、6の
    第1部分で受け、この当て金具6、6の受け動作に伴う
    第2部分の短辺リンク部分21Aの内方への押し込み動
    作により開放端24、24の突き合わせて略θ形状とな
    す曲げ加工が可能なことを特徴とする鋳造スタッドチェ
    ーンの製造装置。
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