JPH0612645A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

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JPH0612645A
JPH0612645A JP19334292A JP19334292A JPH0612645A JP H0612645 A JPH0612645 A JP H0612645A JP 19334292 A JP19334292 A JP 19334292A JP 19334292 A JP19334292 A JP 19334292A JP H0612645 A JPH0612645 A JP H0612645A
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JP
Japan
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thin film
magnetic head
film magnetic
air
edge
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JP19334292A
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English (en)
Inventor
Masao Yamaguchi
正雄 山口
Takamitsu Kamimura
高光 上村
Kanji Kobayashi
寛二 小林
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 表面研摩と微小面取り加工とを精度よく行っ
て、安定な浮上性の薄膜磁気ヘッドとその製造方法を提
供する。 【構成】 空気ベアリング面12の表面を研磨すると同
時に空気ベアリング面12の全周のエッヂを面取り加工
し、エッヂ面14を形成する。この際、空気流入方向と
垂直な方向両側端のエッヂ面14における中央部平坦面
121と流入側テーパ面122との稜部131近傍の領
域IVあるいはスライダ1と薄膜トランスデューサエレメ
ント17の界面171手前の領域IIの面取り長をそれぞ
れl4 、l2 、流入側テーパ面122に連接する空気流
入端のエッヂ面14(領域V)の面取り長をl5 、平坦
面121に連接する側端側のエッヂ面14(領域III )
の面取り長をl3 としたとき、(l4 −l5 )/l5
0.4以下に規制するか、あるいは(l3 −l2 )/l
3を0.2以下に規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドとその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記録容量の増大、高速アクセス化等
が進むにつれて、フェライトヘッドと比較して高い透磁
率を有し、かつ高い転送速度でも高電磁変換効率を維持
出来る薄膜磁気ヘッドに対する要求が高まっている。薄
膜磁気ヘッドでは、スライダとして各種セラミックス基
板材料が必要であり、SiC、ZrO2 、Al2 3
Al2 3 −TiC等の材料がスライダとして用いられ
ている。
【0003】薄膜磁気ヘッドのスライダは、安定な浮上
性と、良好な耐久走行性とを得るために、媒体対向面の
うち、空気ベアリング面の表面を研摩する必要がある。
スライダの空気ベアリング面の研摩に際しては、例えば
特開昭60−185272号公報、特開昭63−709
18号公報、特開平2−199614号公報、特開平2
−212057号公報、特開平2−301014号公報
等に開示されているように、研摩フィルムあるいは研摩
テープを用いている。
【0004】一方、空気ベアリング面の全周のエッヂ
(稜線部)を面取り加工することが、走行耐久性を向上
させる点で好ましい。この面取りは、通常空気ベアリン
グ面の研摩と同時に行われる。従って、表面研摩条件に
よって面取り寸法は種々変化する。しかし、上記の公報
には、エッヂの面取り加工面(エッヂ面)の寸法精度に
ついては全く着眼も言及もされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】研摩フィルムによって
スライダの空気ベアリング面、例えばレール面を研摩す
るとき、通常の条件下では、同時に行われる面取り量は
微小であるので、エッヂ部位によって面取り寸法が大き
くバラツくことが判明した。そして、微小面取り寸法が
バラツく従来のスライダでは、浮上安定性の点で満足で
きない。より具体的には、CSS(コンタクト・スター
ト・ストップ)での浮上不安定を生み、浮上姿勢でのロ
ール角のバラツキが大きくなっていることが判明した。
また、より一層低浮上量とするときには浮上性が確保で
きなくなることも判明した。
【0006】本発明の主たる目的は、表面研摩と同時に
行われる微小面取り加工を精度よく行うことによって、
安定な浮上性を示す薄膜磁気ヘッドとその製造方法を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は下記の
(1)〜(15)の本発明によって達成される。
【0008】(1)スライダの空気流出端側に薄膜トラ
ンスデューサエレメントを有し、空気ベアリング面の全
周のエッヂが面取り加工されてエッヂ面が形成されてお
り、前記空気ベアリング面は、中央部平坦面に連接して
その空気流入側に流入側テーパ面を有し、空気流入方向
と垂直な方向両側端のエッヂ面における前記中央部平坦
面と流入側テーパ面との稜部を基点として空気流入方向
に±0.1mmまでの領域の面取り長をl4 、前記流入側
テーパ面に連接する空気流入端のエッヂ面の面取り長を
5 としたとき、(l4 −l5 )/l5 が0.4以下で
ある薄膜磁気ヘッド。
【0009】(2)空気流入方向と垂直な方向両側端の
エッヂ面における前記スライダと薄膜トランスデューサ
エレメントとの界面から空気流入側に0.2mmまでの領
域の面取り長をl2 、前記中央部平坦面に連接する両側
端のエッヂ面の面取り長をl3 としたとき、(l3 −l
2 )/l3 が0.2以下である上記(1)の薄膜磁気ヘ
ッド。
【0010】(3)スライダの空気流出端側に薄膜トラ
ンスデューサエレメントを有し、空気ベアリング面の全
周のエッヂが面取り加工されてエッヂ面が形成されてお
り、前記空気ベアリング面は、中央部平坦面に連接して
その空気流入側に流入側テーパ面を有し、空気流入方向
と垂直な方向両側端のエッヂ面における前記スライダと
薄膜トランスデューサエレメントとの界面から空気流入
端側に0.2mmまでの領域の面取り長をl2 、前記中央
部平坦面に連接する両側端のエッヂ面の面取り長をl3
としたとき、(l3 −l2 )/l3 が0.2以下である
薄膜磁気ヘッド。
【0011】(4)空気流出端のエッヂ面の面取り長l
1 が4〜20μm である上記(1)ないし(3)のいず
れかの薄膜磁気ヘッド。
【0012】(5)エッヂ面全ての面取り長が4〜20
μm である上記(1)ないし(4)のいずれかの薄膜磁
気ヘッド。
【0013】(6)エッヂ面全ての面取り長の範囲R
(JIS Z81081)が5μm 以下である上記
(1)ないし(5)のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
【0014】(7)スライダ上の空気流出端側に薄膜ト
ランスデューサエレメントを有し、空気ベアリング面の
全周のエッヂが面取り加工されてエッヂ面が形成されて
おり、エッヂ面全ての面取り長が4〜20μm であり、
この面取り長の範囲R(JIS Z81081)が5μ
m 以下である薄膜磁気ヘッド。
【0015】(8)前記空気ベアリング面は、磁気記録
媒体対向面の空気流入方向と垂直な方向の両側端に空気
流入方向と平行に設けられた1対のレール上に形成され
ている上記(1)ないし(7)のいずれかの薄膜磁気ヘ
ッド。
【0016】(9)前記空気ベアリング面は、磁気記録
媒体対向面のほぼ全域を占める上記(1)ないし(7)
のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
【0017】(10)コンタクト・スタート・ストップ
方式によって磁気記録媒体上を浮上走行する上記(1)
ないし(9)のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
【0018】(11)前記スライダのビッカース硬度H
V(500g )が、1100以上である上記(1)ない
し(10)のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
【0019】(12)薄膜磁気ヘッドの空気ベアリング
面を研摩すると同時に面取り加工し、前記エッヂ面を形
成して上記(1)〜(11)の薄膜磁気ヘッドを得る薄
膜磁気ヘッドの製造方法。
【0020】(13)前記研摩をダイヤモンド微粒子を
使用したダイヤモンド研摩フィルムによって行う上記
(12)の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
【0021】(14)前記ダイヤモンド微粒子の平均粒
径が1.0μm 以下である上記(13)の薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法。
【0022】(15)前記ダイヤモンド研摩フィルムの
厚さが10μm 以下である上記(13)または(14)
の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
【0023】
【作用および効果】本発明においては、好ましくは所定
のダイヤモンド研摩フィルムを用いて空気ベアリング面
の表面研摩を行うことにより、空気ベアリング面全周の
エッヂ面の面取り長をきわめて均一なものとする。より
具体的には、スライダの空気ベアリング面には、中央部
の平坦面に連接して空気流入側にテーパ面が形成され、
また空気流入端側には薄膜トランスデューサエレメント
が形成されるが、これらテーパ面と平坦面との稜部や、
薄膜トランスデューサエレメントとスライダとの界面に
おいては特に面取り寸法が大きく変化する。これを好ま
しくは所定のダイヤモンド研摩フィルムを用いることに
より、変化量ができるだけ少なくなるように規制するも
のである。この結果、特に浮上姿勢でのロール角のバラ
ツキが少なくなるなど、浮上安定性が格段と向上すると
いう予期せぬ効果が生じるものである。
【0024】
【具体的構成】以下、添付図面を参照しつつ、本発明の
具体的構成について説明する。まず、本発明によって得
られる薄膜磁気ヘッドについて説明する。図1および図
2、図3および図4、さらには図5および図6は、それ
ぞれ薄膜磁気ヘッドの1例を示す斜視図と平面図である
が、本発明の寸法規制の対象が明瞭になるように、実際
より誇張して画かれている。これらの図において、スラ
イダ1は、媒体対向面11に平面状の空気ベアリング面
12を有しており、矢印aが磁気ディスクと組み合わせ
た場合の空気流入方向である。そして、図1、図2で
は、媒体対向面11の空気流入方向aの両側端に、中央
部の溝19を介して、2本のレール16、16が形成さ
れ、このレール16、16上の媒体対向面が空気ベアリ
ング面12、12を構成している。なお、レール16、
16は3本以上であってもよい。また、図3、図4およ
び図5、図6では、媒体対向面11のほぼ全域が空気ベ
アリング面12を構成している。なお、スライダ1の空
気流出端には、総厚30〜60μm 程度の薄膜トランス
デューサエレメント17が薄膜積層技術により形成され
ている。また、媒体対向面のサイズは、(0.2〜4m
m)×(0.2〜3.2mm)程度である。
【0025】磁気ディスク装置として使用する場合は、
スライダ1の媒体対向面11と逆側の面115を、ジン
バルアッセイにヘッドスタックし、この状態で起動、停
止を行なう、いわゆるコンタクト.スタート.ストップ
(以下CSSと称する)方式によって駆動される。磁気
ディスクが静止しているときは、ヘッド支持装置のバネ
圧により空気ベアリング面12が磁気ディスクの表面に
押付けられているが、磁気ディスクが回転すると、スラ
イダ1の空気ベアリング面12に揚力動圧が発生し、こ
の動圧とヘッド支持装置のバネ圧と釣り合う浮上量で動
作する。なお、CSSでは、特に浮上姿勢でのロール角
変動抑制効果が有効に実現するが、この他、いわゆるダ
イナミックローディングを用いることもできる。
【0026】図1、図2および図3、図4に示されるよ
うに、空気ベアリング面12は、中央部の平坦面121
と、その空気流入側に連接し、平坦面121に対し微少
角度で傾斜する流入側のテーパ面122とから構成され
ている。このテーパ面の形成122は、空気ベアリング
面の研摩と、それと同時に行われる面取り加工とを行う
研摩工程に先立って行われる。なお、図5、図6は流入
側のテーパ面122を設けない例である。
【0027】このような空気ベアリング面12の全周は
面取り加工されており、エッヂ面14が形成されてい
る。エッヂ面14の面取り長は、全周に亘ってきわめて
均質に規制されており、面取り長が最も変動しやすいテ
ーパ面122と平坦面121との稜部131や、薄膜ト
ランスデューサエレメント17とスライダ1との界面1
71においてもその変動は少ない。
【0028】より具体的には、流入側テーパ面122を
設ける場合、空気流入方向と垂直な方向(巾方向)の両
側端のエッヂ面14において、平坦面121とテーパ面
122との稜部131を基点とし、空気流入方向に±
0.1mmの領域のIVの面取り長さをl4 とし、エッヂ面
14の空気ベアリング面12の流入側テーパ面122と
連接する領域V(なお、図5、図6のテーパ面121を
設けないときには領域Vは平坦面121と連接する領域
である)の面取り長さをl5 としたとき、(l4−l
5 )/l5 は0.4以下、より好ましくは0.35以
下、特に0〜0.3、さらには0.05〜0.3に規制
できる。この場合、面取り長とは、空気ベアリング面1
2の平坦面121を平置したときのヘッドの媒体対向面
の側端面(例えばレール16の側面)と空気ベアリング
面12境界線との垂直距離であり、平坦面121を平置
した状態で2光束顕微鏡で2光束干渉法により干渉縞発
生領域を測定することによって算出されるものである。
2光束干渉法では、強度が等しい二光束に分割し、一方
を参照鏡(ガラス基準板)、他方を試料に入射し、両反
射光の光路差を測定する。この際、2光束顕微鏡では例
えば多層膜干渉フィルタで緑色(546nm)とした光源
を用い、参照鏡と被検体表面のなす空気のくさびによっ
て生じる干渉縞の縞間幅、すなわち例えば半波長(27
3nm)ごとの等高線を被検物体上に引くことができ、こ
の等高線発生領域から面取り長が、また等高線から面取
り深さが測定される。そして、後述の領域III 、III ′
ではほぼ等間隔に3点程度、その他の領域ではほぼ等間
隔に2点程度サンプリングして測定し、それを平均すれ
ばよい。なお、領域V、さらには後述の領域Iは空気ベ
アリング面12の流入、流出端にて巾方向(空気流入方
向と垂直な方向)の直線部が形成されている領域をい
う。
【0029】さらに、空気流入方向と垂直な方向(巾方
向)の両側端(両外側端)のエッヂ面14において、空
気ベアリング面12の平坦面121後端部におけるスラ
イダ1と薄膜トランスデューサエレメント17との境界
の界面171を基点とし、そこから空気流入端側に0.
2mmまでの領域IIの面取り長さl2 とし、エッヂ面14
における平坦面121に連接し、領域IIの空気流入側端
部から、領域IVの空気流出側端部(図5、図6の流入側
テーパ面122を設けないときには、平坦面121の空
気流入端稜部)の手前0.1mmの位置に至る両側端(両
外側端)側の領域III の面取り長をl3 としたとき、
(l3 −l2 )/l3 は0.2以下、より好ましくは0
〜0.15に規制することが好ましい。この(l3 −l
2 )/l3は通常の研摩では0.3以上となってしまう
ものである。また、上記の(l4 −l5 )/l5 も0.
5以上となってしまう。そこで、これらテーパ面122
と平坦面121との稜部131近傍や、スライダ1のエ
レメント17との界面171手前での面取り長l4 、l
2 と、流入側や平坦面側部での面取り長l5 、l3 との
関係を規制することによって、特に浮上姿勢でのロール
角の変動を臨界的に減少させるのである。
【0030】なお、複数のレール16、16を設けると
きには、レール16、16の内方(内側側)のエッヂ面
14におけるテーパ面122と平坦面121との稜部近
傍の領域IV′や、薄膜トランスデューサエレメント17
とスライダ1との界面171手前の領域II′や、平坦面
121の側部領域III ′等も上記の外側側のエッヂ面1
4と全く同様に規制することが好ましい。また、空気流
出端のエッヂ面14の面取り長をl1 としたとき、エッ
ヂ面14の平坦面121側部の領域III 、III′、テー
パ面122の側部の領域VI、VI′等の面取り長は、領域
II、II′、IV、IV′、Vの面取り長l2 、l4 、l5
とともに、領域Iの面取り長l1 の120%以内の値に
規制することが好ましい。このように全周のエッヂ面の
14の面取り長を均一化することにより、浮上性はさら
に向上する。
【0031】さらに、全周のエッヂ面14の面取り長は
4〜20μm 、特に8〜20μm に規制することが好ま
しい。特に空気流出側には薄膜トランスデューサエレメ
ント17が設けられており、この領域Iの面取り量l1
が25μm 以上となると、エレメントにキズが発生した
りするので20μm 以内に押さえるのが好ましい。また
4μm 未満になると面取り加工が、不安定となり、耐久
走行中、エレメントに傷を生じたりする。そこで領域I
の面取り長さを4〜20μm に規制する。そして、エレ
メント側の領域Iの面取り長l1 を4〜20μm の範囲
にすると、本発明に従いl4 とl5 、l3 とl2 等の関
係を規制すれば、他の領域についても自ずと4〜20μ
m の範囲に規制できることになる。なお、好ましい面取
り長は、領域Iで4〜20μm さらに好ましくは8〜2
0μm であり、他の領域については4〜20μm さらに
好ましくは5〜15μm である。
【0032】さらに、エッヂ面14のすべての領域にお
ける面取り長は4〜20μm とすることが好ましいが、
この面取り長のJIS Z81081に規定される範囲
R(最大値と最小値の差)を5μm 以下に規制すること
が好ましい。これにより、浮上安定性はさらに向上す
る。
【0033】さらに、このような場合、浮上安定性の向
上のためには、空気ベアリング面12の平坦面121を
垂直に静置して観察したときの面取り深さは、全周のエ
ッヂ面にて0.05〜0.06μm 程度に規制すること
が好ましい。この面取り深さは、前記同様2光束顕微鏡
で干渉縞発生領域を測定することによって算出すること
ができ、あるいは前記の面取り長の測定に際して、等高
線から求めることもできる。また、この空気ベアリング
面12の垂直静置の際の面取り深さの測定に際し、等高
線から面取り長を求めることもできる。そして、これら
全周のエッヂ面の各部におけるこれら面取り長や面取り
深さは、例えば100個のヘッドを作製したとき変動係
数CVを10%以下、特に9%以下に規制することがで
き、製品ごとの浮上性も安定にすることができる。
【0034】スライダ材質は、そのビッカース硬度(J
IS Z 2244 試験荷重500g )HV(500
g )1100以上、特に1100〜3000の範囲とな
るように設定されている。この場合、その下限値として
は、好ましくは1300以上、より好ましくは1500
以上、更に好ましくは1800以上であり、このとき本
発明の効果はさらにすぐれたものとなる。
【0035】このようなセラミックス材料としては、A
2 3 −TiO2 [HV(500)1150程度]、
Mg O−NiO−ZrO2 (1200程度)、ZrO
2 (1200〜1600程度)、ZrO2 −Al2 3
(1400〜1600程度)、 Al2 3 −Tic−
AlN(1700〜2000)、SiC(1800〜2
000程度)、Al2 3 −TiC(2000〜230
0程度)等が好適である。また、これらには、添加物と
してMg 、Y、ZrO2 、TiO2 等が含有されていて
もよい。これらのうち、本発明に特に好適なものは、加
工性の点でAl2 3 −TiCを主成分とするセラミッ
クスである。
【0036】このような面取り加工によるエッヂ面14
は空気ベアリング面の表面研摩と同時に形成される。図
5には、図1、図2に示される磁気ヘッドスライダ1を
弾性シート91、研摩フィルム92、加工台93、治具
94を用いて研摩する場合が示される。この場合、スラ
イダは、上記の構造のいずれのものであってもよい。弾
性シート91は、研摩フィルム92の支持体としての作
用を行なう。
【0037】この研摩フィルム92は、図6に示される
ように、研摩剤層921を、支持体としての可撓性フィ
ルム922上に形成したものである。研摩剤層921
は、好ましくは合成ダイヤモンド砥粒等のダイヤモンド
微粒子を用い、ポリウレタン系樹脂等のバインダー樹脂
を用い、MEK/トルエン/シクロヘキサノン混合系等
の希釈溶剤を用いて塗布、乾燥して作製することができ
る。このペーストは、各種コーティング機械を用いて、
支持体上に均一に塗布されて、層形成される。支持体と
しての可撓性フィルム922としては、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリアミド、ポリイミド等を用いることが
できる。
【0038】好適に用いられるダイヤモンド粒子の平均
粒径は、1.0μm 以下であることが好ましく、特に
0.1〜1.0μm 、さらには0.1〜0.9μm 、も
っとも好ましくは0.1〜0.5μm であることが好ま
しい。また、ダイヤモンド粒子とバインダの比は、重量
比で1:1/7〜1程度である。また、研摩剤層921
の厚さは、1〜8μm とすることが好ましい(以下あっ
た方が良)。
【0039】磁気ヘッドスライダ1は、接着等の手段に
よって治具94に取付けられ、治具94に荷重を加えな
がら、薄膜磁気ヘッドのスライダ1の媒体対向面11側
を、弾性シート91によって支持された研摩フィルム9
2の面上に接触させ、スライダ1を研摩フィルム92に
対して、相対的に移動させて研摩する。このとき、図5
に示されるように、ダイヤモンド研摩フィルムが好適な
状態で押し込まれるように、ヤング率をEとして定義さ
れる研摩フィルムの柔軟性の指標であるスティッフネス
ET3 が0.8〜3.0×105 (μm )3 kg/mm2、好
ましくは0.8〜1.6×105 (μm )3 kg/mm2、特
に好ましくは0.8〜1.2×105 (μm )3 kg/mm2
となるように設定することが望ましい。支持体としての
可撓性フィルムが上記のような材料で形成され、そのヤ
ング率がある所定の範囲内にあるため、上記ダイヤモン
ド研摩フィルムのスティッフネスは、その全厚によると
ころが大きい。従って、研摩フィルムの厚みが厚すぎた
り、薄すぎたりすると密着性が悪化し、研摩面やエッヂ
面の研磨や面取りの均一性に欠けてくる。このため、フ
ィルムの厚みを10μm 以下、特に2〜10μm とし、
ダイヤモンド研摩フィルムのスティッフネスを上記値の
範囲に設定することが好ましい。これにより、エッヂ面
の面取り量のバラツキが抑えられ、安定した浮上性が得
られるようになる。
【0040】研摩の際の相対移動は、スライダ1、研摩
フィルム92のいずれの移動によって達成してもよい。
また、研摩フィルムを円形にしておき、その円形の中心
を中心として回転させ、いわゆるバフのようにして研摩
することもできる。また、長尺の研摩フィルムと弾性シ
ートを組み合わせたものを、研摩フィルムを外側にし
て、輪を形成してエンドレステープ状とし、これを走行
させることによって研摩するようにしてもよい。上記荷
重は、磁気ヘッド1個あたり、5〜200g の範囲とす
る。更に、研摩時間は、スライダ1の硬度、ダイヤモン
ド粒子の粒径、荷重の大きさ等によっても異なるが、概
ね、10〜300秒程度とする。
【0041】
【実施例】次に、本発明の実施例を示し、本発明をさら
に詳細に説明する。 実施例1 研摩材として下記表1に示される平均粒径のダイヤモン
ドを用い下記のペーストの配合比でペーストを配合し、
これを所定の弾性シート上に設層し、全厚を表1に示さ
れるようにかえたダイヤモンド研摩フィルムを用意し
た。
【0042】ダイヤモンド砥粒 100.0重量部 ポリウレタン樹脂 20.0重量部 希釈溶剤 100.0重量部
【0043】この研摩フィルムを用い、荷重と研摩時間
一定の条件で、図1、図2の構造の2.8×2.24mm
の媒体対向面を有するスライダを研摩した。なお、ヘッ
ドスライダは、Al2 3 −TiO2 製で、Hv(50
0g )が2000のスライダを有する薄膜磁気ヘッドで
ある。結果を表1に示す。表1には100個のサンプル
における領域IV、Vのl4 、l5 の平均値と、(l4
5 )/l5 の最大値とが示される。なお、2光束顕微
鏡には、ニコン社製干渉対物レンズを使用した。
【0044】これら研摩後のヘッド浮上安定性として、
浮上姿勢を測定した。すなわち、浮上測定材にてガラス
ディスクをディスク回転数3600rpm で回転させて、
測定スライダを浮上させ、白色光による干渉光により、
ロール傾きの安定性を測定した。評価は下記の5段階評
価であり、3以上がOKレベルである。結果を表1に併
記する。
【0045】 評価 ヘッド100個のロール角傾き 5 0.01μm 以下 4 0.02μm 以下 3 0.03μm 以下 2 0.04μm 以下 1 0.05μm 超
【0046】
【表1】
【0047】100個の測定結果よりl4 とl5 の差が
5 の40%以内であると、浮上姿勢でのロール傾きが
少なく、安定であり、これが40%をこえると、100
個の中でもバラツキを生じてきて、ロール傾きの不安定
性が増大することがわかる。なお、サンプルNo. 1〜4
のl4 およびl5 のCVは9%以下、比較サンプルNo.
5〜9のl4 およびl5 のCVは10%超であった。ま
た、全エッヂ面の面取り量の範囲Rは、100個中全て
のヘッドで5μm 以下であった。
【0048】実施例2 次に、領域IIとIII のl2 とl3 の100個のサンプル
の平均値および(l3−l2 )/l3 の最大値を実施例
1と同様に測定した。結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】表2に示される結果からl2 とl3 との関
係を規制するときの効果が明らかである。なお、サンプ
ルNo. 11〜13のl2 およびl3 のCVは9%以下、
比較サンプルNo. 14、15のl2 およびl3 のCVは
10%超であった。また、サンプルNo. 1〜4、11〜
13の100個中全てのヘッドとも領域Iの面取り量l
1 を4〜20μm とすると、他の全エッヂ面の面取り量
も4〜20μm となり、しかもそのとき面取り量の範囲
Rが5μm 以下となるような全エッヂ面の面取り量の均
一化が図られることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜磁気ヘッドの1例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の薄膜磁気ヘッドの他の例を示す斜視図
である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】本発明の薄膜磁気ヘッドの他の例を示す斜視図
である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】薄膜磁気ヘッドのスライダの空気ベアリング面
の研摩および面取り加工する方法を説明するための正面
図である。
【図8】研磨および面取り加工に使用される研摩フィル
ムの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スライダ 11 媒体対向面 12 空気ベアリング面 121 平坦面 122 テーパ面 14 エッヂ面 16 レール 17 薄膜トランスデューサエレメント 92 研摩フィルム 921 研摩材層 922 可撓性フィルム

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダの空気流出端側に薄膜トランス
    デューサエレメントを有し、 空気ベアリング面の全周のエッヂが面取り加工されてエ
    ッヂ面が形成されており、 前記空気ベアリング面は、中央部平坦面に連接してその
    空気流入側に流入側テーパ面を有し、 空気流入方向と垂直な方向両側端のエッヂ面における前
    記中央部平坦面と流入側テーパ面との稜部を基点として
    空気流入方向に±0.1mmまでの領域の面取り長をl
    4 、 前記流入側テーパ面に連接する空気流入端のエッヂ面の
    面取り長をl5 としたとき、 (l4 −l5 )/l5 が0.4以下である薄膜磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 空気流入方向と垂直な方向両側端のエッ
    ヂ面における前記スライダと薄膜トランスデューサエレ
    メントとの界面から空気流入側に0.2mmまでの領域の
    面取り長をl2 、 前記中央部平坦面に連接する両側端のエッヂ面の面取り
    長をl3 としたとき、 (l3 −l2 )/l3 が0.2以下である請求項1の薄
    膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 スライダの空気流出端側に薄膜トランス
    デューサエレメントを有し、 空気ベアリング面の全周のエッヂが面取り加工されてエ
    ッヂ面が形成されており、 前記空気ベアリング面は、中央部平坦面に連接してその
    空気流入側に流入側テーパ面を有し、 空気流入方向と垂直な方向両側端のエッヂ面における前
    記スライダと薄膜トランスデューサエレメントとの界面
    から空気流入端側に0.2mmまでの領域の面取り長をl
    2 、 前記中央部平坦面に連接する両側端のエッヂ面の面取り
    長をl3 としたとき、 (l3 −l2 )/l3 が0.2以下である薄膜磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 空気流出端のエッヂ面の面取り長l1
    4〜20μm である請求項1ないし3のいずれかの薄膜
    磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 エッヂ面全ての面取り長が4〜20μm
    である請求項1ないし4のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 エッヂ面全ての面取り長の範囲R(JI
    S Z81081)が5μm 以下である請求項1ないし
    5のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 スライダ上の空気流出端側に薄膜トラン
    スデューサエレメントを有し、 空気ベアリング面の全周のエッヂが面取り加工されてエ
    ッヂ面が形成されており、 エッヂ面全ての面取り長が4〜20μm であり、 この面取り長の範囲R(JIS Z81081)が5μ
    m 以下である薄膜磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記空気ベアリング面は、磁気記録媒体
    対向面の空気流入方向と垂直な方向の両側端に空気流入
    方向と平行に設けられた1対のレール上に形成されてい
    る請求項1ないし7のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記空気ベアリング面は、磁気記録媒体
    対向面のほぼ全域を占める請求項1ないし7のいずれか
    の薄膜磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 コンタクト・スタート・ストップ方式
    によって磁気記録媒体上を浮上走行する請求項1ないし
    9のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記スライダのビッカース硬度HV
    (500g )が、1100以上である請求項1ないし1
    0のいずれかの薄膜磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】 薄膜磁気ヘッドの空気ベアリング面を
    研摩すると同時に面取り加工し、前記エッヂ面を形成し
    て請求項1〜11の薄膜磁気ヘッドを得る薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記研摩をダイヤモンド微粒子を使用
    したダイヤモンド研摩フィルムによって行う請求項12
    の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記ダイヤモンド微粒子の平均粒径が
    1.0μm 以下である請求項13の薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記ダイヤモンド研摩フィルムの厚さ
    が10μm 以下である請求項13または14の薄膜磁気
    ヘッドの製造方法。
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