JPH06128032A - 摺動部品用ジルコニア焼結体及びその製造方法 - Google Patents

摺動部品用ジルコニア焼結体及びその製造方法

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JPH06128032A
JPH06128032A JP4307800A JP30780092A JPH06128032A JP H06128032 A JPH06128032 A JP H06128032A JP 4307800 A JP4307800 A JP 4307800A JP 30780092 A JP30780092 A JP 30780092A JP H06128032 A JPH06128032 A JP H06128032A
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sintered body
zirconia sintered
zirconia
sliding parts
alumina
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JP4307800A
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Masaya Ito
正也 伊藤
Satoshi Iio
聡 飯尾
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相手金属部材の摩耗量が著しく少なく、各種
摺動部品に好適に使用することのできる摺動部品用ジル
コニア焼結体及びその製造方法を提供する。 【構成】 本発明の摺動部品用ジルコニア焼結体は、ジ
ルコニアを主成分とする焼結体であって、アルミナの含
有量が1.5重量%以下であることを特徴とする。ま
た、この摺動部品用ジルコニア焼結体の製造する為に
は、ジルコニア原料と他の原料とを粉砕する粉砕部材と
して、アルミナ含有量が3重量%以下の粉砕部材を使用
する。或は、ジルコニア原料と他の原料とを粉砕する粉
砕時間と、粉砕に使用する粉砕部材中のアルミナの含有
量とに基づいて、摺動用ジルコニア焼結体のアルミナ含
有量を1.5重量%以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摺動部品用ジルコニア
焼結体及びその製造方法に関し、詳しくは相手金属部材
の摩耗量が著しく少なく、各種摺動部品に好適に使用す
ることのできる摺動部品用ジルコニア焼結体及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、耐熱性や耐摩耗性が要求され
る機械部品の構成材料として、酸化物系、炭化物系ある
いは窒化物系等の各種セラミック材料を使用することが
試みられている。
【0003】その中でも、ジルコニア焼結体は特に高強
度かつ高靱性であり、更に断熱性にも優れるため、特開
昭57−191274号に開示されるように、エンジン
部品をはじめとする機械部品への応用が盛んに検討され
ている。ところで、このジルコニア焼結体の使用が試み
られている前記機械部品には、相手金属部材が接触した
状態で動く摺動部品が多く、例えば、エンジンのタペッ
ト,カム,ロッカーアーム,シリンダーライナー等への
使用が検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジルコ
ニア焼結体を前記摺動部品として使用した場合、ジルコ
ニア焼結体そのものは摩耗しないが、相手金属部材の摩
耗量が著しく多くなり、摺動部品として好適に使用でき
ないという問題点があった。
【0005】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、相手金属部材の摩耗量が著しく少なく、各種摺動部
品に好適に使用することのできる摺動部品用ジルコニア
焼結体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の請求項1の発明は、ジルコニアを主成分とする焼結体
であって、アルミナの含有量が1.5重量%以下である
ことを特徴とする摺動部品用ジルコニア焼結体を要旨と
する。
【0007】また、請求項2の発明は、前記請求項第1
項記載の摺動部品用ジルコニア焼結体の製造方法であっ
て、ジルコニア原料と他の原料とを粉砕する粉砕部材と
して、アルミナ含有量が3重量%以下の粉砕部材を使用
することを特徴とする前記摺動部品用ジルコニア焼結体
の製造方法を要旨とする。
【0008】更に、請求項3の発明は、前記請求項第1
項記載の摺動部品用ジルコニア焼結体の製造方法であっ
て、ジルコニア原料と他の原料とを粉砕する粉砕時間
と、前記粉砕に使用する粉砕部材中のアルミナの含有量
とに基づいて、前記摺動用ジルコニア焼結体のアルミナ
含有量を1.5重量%以下とすることを特徴とする摺動
部品用ジルコニア焼結体の製造方法をその要旨とする。
【0009】ここで、前記摺動部品用ジルコニア焼結体
には、高強度化及び高靱性化を達成するために、例えば
Y2O3,CeO2,Yb2O3,CaO,MgO等の安定
化添加剤を添加してもよい。尚、これらの安定化添加剤
の中でも、強度向上の面からはY2O3を用いることが好
ましく、更に、その添加量としては、2.5〜8.0重
量%が好ましい。
【0010】また、前記摺動部品用ジルコニア焼結体中
のSiO2,TiO2等の不純物、あるいは着色剤として
のCr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Mo,Er等
の酸化物の含有量は、強度特性上少ないことが好ましい
が、外観上着色する必要のある場合は、前記着色用の酸
化物を各々1.5重量%以下の範囲で添加することもで
きる。
【0011】前記摺動部品用ジルコニア焼結体の表面状
態は、摺動部品として使用されるため、できるだけ滑ら
かな方が好ましいが、焼き放し後バレル研磨やダイヤモ
ンド砥石による加工を行ったり、あるいは焼き放し後に
加工を施さない等、その表面仕上げ方法について特に限
定はない。
【0012】前記摺動部品用ジルコニア焼結体の気孔率
については、その強度を維持するために5%以下とする
ことが好ましいが、ジルコニア焼結体に潤滑剤を含浸さ
せて使用した方が摺動特性が向上する場合には、気孔率
の高い焼結体としても良い。前記摺動部品としては、金
属と接触して摺動する部品であれば特にその用途に限定
はなく、例えばエンジンに使用されるロッカーアーム,
タペット,インジェクター当金,シム等の他に、ボール
ベアリング,コロ軸受等の各種ベアリングの構成部品
等、様々なものに使用できる。
【0013】また、前記摺動部品の使用方法としては、
摺動部が高温にならないような潤滑剤中にて摺動させて
もよい。ジルコニア原料と他の原料とを粉砕する前記粉
砕部材としては、例えばポットミル,トロンメル等の粉
砕容器、粉砕容器の内張材、及び粉砕容器内に入れて使
用される球石等が挙げられる。尚、本発明の粉砕部材に
は、原料の粉砕のみならず、混合を目的として用いられ
るものも含まれる。
【0014】
【作用】本願発明者は、前記従来のジルコニア焼結体製
の摺動部品の使用により、相手金属部材の摩耗量が著し
く多くなるという現象について鋭意研究した結果、ジル
コニア焼結体中に含有されるアルミナにその原因がある
ことを突き止めるに至った。
【0015】図3(a)は、アルミナを含むジルコニア
焼結体(ZrO2:92重量%,Y2O3:4重量%,A
l2O3:4重量%)の鏡面研磨品の2次電子像による粒
子構造の写真であり、図3(b)は、同じジルコニア焼
結体中のAl元素の特性X線による粒子構造の写真であ
る。これらの写真から明らかな様に、ジルコニア焼結体
中にはアルミナ粒子が偏析している。即ち、これらの偏
析したアルミナ粒子の内、相手金属部材と接触する摺動
面に露出するものが、相手側の金属部材の表面を機械的
に削り取るのである。
【0016】さらに、前記のアルミナは、ジルコニア焼
結体の製造工程から混入することが判明した。即ち、ジ
ルコニア焼結体へのアルミナの混入は、ジルコニア原料
と他の原料とを粉砕及び混合する工程(例えばジルコニ
アとイットリア等の安定化添加剤とを粉砕及び混合する
工程)において、アルミナ製の球石及びトロンメル等の
粉砕部材を使用することによって起こることが判明し
た。
【0017】また、共沈法によって混合原料を製造する
場合(例えば、共沈法によりジルコニア−イットリア系
粉末を製造する場合)でも、共沈後の仮焼により凝集し
た2次粒子をほぐすためにアルミナ球石及びアルミナト
ロンメルを使用するので、アルミナが混入することが判
明した。
【0018】そこで、本願請求項1の発明の摺動部品用
ジルコニア焼結体では、アルミナの含有量を1.5重量
%以下とすることにより、相手金属部材がアルミナ粒子
によって機械的に多量に削り取られることがなく、相手
金属部材の摩耗量が著しく減少する。
【0019】また、請求項2の発明の摺動部品用ジルコ
ニア焼結体の製造方法では、前記粉砕部材にアルミナ含
有量が3重量%以下のものを使用することにより、製造
工程におけるアルミナの混入量を低く抑えることがで
き、ジルコニア焼結体中のアルミナ含有量を1.5重量
%以下とすることができる。
【0020】更に、請求項3の発明の摺動部品用ジルコ
ニア焼結体の製造方法では、ジルコニア原料と他の原料
とを粉砕する粉砕時間と、前記粉砕に使用する粉砕部材
中のアルミナの含有量とに基づいて、製造工程における
アルミナの混入量を低く抑えることができる。即ち、例
えば前記粉砕部材中のアルミナの含有量が多い場合で
も、粉砕時間を適宜短くすることによって、アルミナの
混入量を低く抑えることができ、摺動用ジルコニア焼結
体のアルミナ含有量を1.5重量%以下とすることがで
きる。
【0021】
【実施例】以上説明した本発明の作用を一層明らかにす
るために、以下本発明の好適な実施例について説明す
る。 [実施例1]まず、以下のようにして、アルミナ含有量
の異なる6種類のジルコニア焼結体を製造した。
【0022】ZrO2,Y2O3,Al2O3各原料(各々
純度99.9%)を、表1に示す4通りの比率(実施例
の試料No.1〜4)にて調合し、各々球石とトロンメ
ルを用いて2時間混合して、4種類の混合原料を調製し
た。尚、球石及びトロンメルには、その組成が、ZrO
2:93重量%,Y2O3:4重量%,Al2O3:3重量
%のものを用いた。
【0023】次いで、前記の混合原料中の水分量を40
重量%とし、適量のバインダーを加えて更に混合した
後、これを170℃にてスプレードライヤーにより造粒
した。そして、100MPaの圧力にて金型プレス成型
した後、この成型物を1550℃にて1時間焼成し、ジ
ルコニア焼結体を得た。このジルコニア焼結体の成分組
成(蛍光X線分析にて測定)は、表1に示す通りであっ
た。
【0024】ここで、表1におけるAl2O3の焼結体組
成の値と原料調合比の値とを比較すれば明かな様に、本
実施例1では、原料の粉砕・混合にAl2O3の含有量が
少ない(Al2O3:3重量%)球石及びトロンメルを使
用しているため、ジルコニア焼結体へのアルミナの混入
量は、0〜0.2重量%と非常に少ないことが分かっ
た。
【0025】続いて、このジルコニア焼結体を摺動部品
として用いた摺動試験について説明する。まず、前記の
様にして得たジルコニア焼結体を、ダイアモンド砥石を
用いて図1に示す様に上面が曲面状である板状の試片1
(A=20mm,B=10mm,C=3mm,D=5m
m,上面の曲率半径R=50mm)に加工した。尚、試
片1の最大表面粗さは2.0μmとした。
【0026】次に、図2に示す様に、この試片1を市販
のディーゼルエンジン3の鋳鉄ロッカーアーム5のカム
当接部7にろう付接合して取り付けた。このディーゼル
エンジン3においては、試片1の中央部2は弁ばね11
にて図2の上方向に付勢されてカム9に常時圧接してお
り、ディーゼルエンジン3の運転した場合にカム9が回
転し、ロッカーアーム5が上下に揺動することによって
弁13上下に動く機構となっている。ここで、前記カム
9の材質等の試験条件を以下に示す。
【0027】カム材質 :JIS−S50C 潤滑油温度 :80℃ 弁ばね荷重 :100kg(バルブクリアランスを
−0.3mmとしてカムと試片は常に接触する) そして、前記の様に試片1を取り付けた後、100時間
ディーゼルエンジンを運転してカムを400r.p.m.
にて回転させて摺動試験を行い、その後に試片1の中央
部2及びカムノーズ15の最大摩耗量を表面粗さ計を用
いて表面粗さとして測定した。その結果を表1に示す。
【0028】表1の結果から明かな様に、試片1の摩耗
量は試料No.1〜4すべて2.0μm未満と少なく、
良好であった。更に、カムノーズ摩耗量については、焼
結体中のアルミナ含有量が少ないほど、摩耗量が小さい
ことが分かった。そして、アルミナ含有量が1.5重量
%以下である実施例1の試料No.1〜4では、カムノ
ーズ摩耗量が3.3μm以下と著しく少なく、摺動部品
として好適であることが分かった。 [比較例1]次に、比較例1について説明する。
【0029】前記実施例1と同様にして、ZrO2,Y2
O3,Al2O3各原料を表1に示す2通りの比率(比較
例の試料No.5,6)にて調合し、各々実施例1と同
じ球石及びトロンメルを用いて原料粉末を調製して、実
施例1と同様な方法にてジルコニア焼結体を得た。この
ジルコニア焼結体の成分組成(蛍光X線分析にて測定)
は、表1に示す通りであった。
【0030】そして、実施例1と同様に摺動試験を行
い、試片1の中央部2及びカムノーズ15の最大摩耗量
を測定した。その結果を表1に示す。表1の結果から明
かな様に、試片1の摩耗量は試料No.5,6共に2.
0μm未満であったが、カムノーズ摩耗量については、
17.5μm以上であり、摺動部品として好ましくなか
った。
【0031】尚、比較例としてチル鋳鉄製の試片(試料
No.7)についても摺動試験を行ったが、表1の結果
から明かな様に、試片及びカムノーズの摩耗量は、各々
65,115μmであり、共に試料No.1〜6よりも
大きい値であった。
【0032】
【表1】
【0033】[実施例2]ZrO2及びY2O3原料(各
々純度99.9%)を準備し、ZrO2:95.0重量
%,Y2O3:5.0重量%の比率で調合して、これを実
施例1と同様に球石及びトロンメルを用いて混合した。
ここで、実施例2においては、Al2O3含有量が92重
量%である球石及びトロンメルを用い、表2に示す様に
混合時間を変化させた2種類の混合原料(試料No.
8,9)を調製した。
【0034】続いて、この混合原料を各々実施例1と同
様な方法にて造粒、成型及び焼成を行いジルコニア焼結
体とした。得られた焼結体の成分組成(蛍光X線分析に
て測定)は、表2に示す通りであった。尚、表2の焼結
体組成の「その他」とは、SiO2等の他の成分を示
す。
【0035】そして、実施例1と同様な摺動試験を行
い、試片1及びカムノーズ15の摩耗量を測定した。そ
の結果を表2に示す。表2の焼結体組成のAl2O3の値
から明かな様に、Al2O3を92重量%含む球石及びト
ロンメルを用いた場合(実施例2)は、Al2O3を3重
量%含む球石及びトロンメルを用いた場合(実施例1)
に比べて焼結体中へのAl2O3の混入量が多く、しかも
この混入量は、混合時間の増加に伴って増大する。しか
しながら、本実施例2の様に球石及びトロンメル中のA
l2O3の含有量が92重量%と多い場合でも、粉砕時間
を8時間以内にすれば、焼結体中のAl2O3の混入量を
1.4重量%以下に抑えられる。
【0036】つまり、前記の様に、混合時間を8時間以
内として、Al2O3の含有量を1.4重量%以下とした
実施例2の試料(No.8,9)では、カムノーズの摩
耗量が2.9μm以下と著しく少なく、摺動部品として
好適である。また、表2の結果から明かな様に、試片1
の摩耗量は試料No.8,9共に2.0μm未満であ
り、良好であった。 [比較例2]次に、比較例2について説明する。
【0037】前記実施例2と同様の比率にてZrO2及
びY2O3原料を調合して、これを実施例2と同様にAl
2O3含有量が92重量%である球石及びトロンメルを用
い、表2に示す様に混合時間を変化させた3種類の比較
例の混合原料(試料No.10〜12)を調製して、ジ
ルコニア焼結体を得た。このジルコニア焼結体の成分組
成は、表3に示す通りであった。
【0038】そして、実施例2と同様に摺動試験を行
い、試片1の中央部2及びカムノーズ15の最大摩耗量
を測定した。その結果を表2に示す。表2の結果から明
かな様に、試片1の摩耗量は比較例2の試料No.10
〜12すべて2.0μm未満であったが、カムノーズ摩
耗量については、15.0μm以上と大きく、摺動部品
として好ましくなかった。
【0039】
【表2】
【0040】[実施例3]まず、周知の共沈法によっ
て、ジルコニア焼結体の原料となるZrO2−Y2O3系
粉末を製造した。ここで、本実施例3においては、共沈
後の仮焼によって得られた2次凝集粒子をほぐして粉砕
する工程にて、組成がZrO2:93重量%,Y2O3:
4重量%,Al2O3:3重量%である球石及びトロンメ
ル(粉砕部材A)を用いた。尚、この粉砕工程の時間は
20時間とした。
【0041】そして、前記の様にして得たZrO2−Y2
O3系粉末(試料No.13)に、実施例1及び2と同
様にバインダーを加えて混合し、造粒、成型及び焼成を
行いジルコニア焼結体とした。尚、前記バインダー混合
にも、試料No.13,14共に混合部材Aを用いた。
【0042】前記の様にして得られた焼結体の成分組成
(蛍光X線分析にて測定)は、表3に示す通りであっ
た。尚、表3の焼結体組成の「その他」とは、SiO2
等の他の成分を示す。そして、得られたジルコニア焼結
体を試片1に加工して実施例1及び2と同様な摺動試験
を行い、試片1及びカムノーズ15の摩耗量を測定し
た。その結果を表3に示す。
【0043】表3の焼結体組成のAl2O3の値から明か
な様に、2次凝集粒子をほぐす際に粉砕部材A(Al2
O3の含有量が3重量%である球石及びトロンメル)を
用いた実施例3の試料No.13には、Al2O3の混入
がほとんど無かった。そして、Al2O3の含有量が1.
5重量%以下である実施例3の試料No.13のカムノ
ーズの摩耗量は1.8μmと著しく少なく、摺動部品と
して好適である。 [比較例3]比較例3では、実施例3において共沈によ
って得られた2次凝集粒子をほぐして粉砕する工程に
て、Al2O3を92重量%含んだ球石及びトロンメル
(粉砕部材B)を用いた。その他の条件については実施
例3と同様である。
【0044】焼結体の成分組成及び、試片1及びカムノ
ーズ15の摩耗量は表3に示した。表3の結果から明ら
かなように、粉砕部材B(Al2O3の含有量が92重量
%である球石及びトロンメル)を用いた比較例3の試料
No.14には、2.3重量%、即ち1.5重量%以上
のAl2O3が混入している。
【0045】そして、試片1の摩耗量は2.0μm未満
であったが、カムノーズ摩耗量については7.8μmと
大きく、摺動部品として好ましくなかった。
【0046】
【表3】
【0047】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な
る態様にて実施しうることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した様に、本発明の摺動部品用
ジルコニア焼結体では、相手金属部材の摩耗量が著しく
少ない。よって、摺動部品の長寿命化が達成され、メン
テナンスの回数が低減されるなどの顕著な効果を奏す
る。
【0049】そして、本発明の摺動部品用ジルコニア焼
結体の製造方法によれば、その製造工程におけるアルミ
ナの混入量を低く抑えることができ、ジルコニア焼結体
中のアルミナ含有量を1.5重量%以下として本発明の
摺動部品用ジルコニア焼結体を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1〜3実施例の摺動試験にて使用するジル
コニア焼結体試片の斜視図である。
【図2】 第1〜3実施例の摺動試験を示す説明図であ
る。
【図3】 アルミナを含むジルコニア焼結体の粒子構造
を示す写真である。
【符号の説明】
1…試片 3…ディーゼルエンジン 5…ロッカーアーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジルコニアを主成分とする焼結体であっ
    て、 アルミナの含有量が1.5重量%以下であることを特徴
    とする摺動部品用ジルコニア焼結体。
  2. 【請求項2】 前記請求項第1項記載の摺動部品用ジル
    コニア焼結体の製造方法であって、 ジルコニア原料と他の原料とを粉砕する粉砕部材とし
    て、アルミナ含有量が3重量%以下の粉砕部材を使用す
    ることを特徴とする前記摺動部品用ジルコニア焼結体の
    製造方法
  3. 【請求項3】 前記請求項第1項記載の摺動部品用ジル
    コニア焼結体の製造方法であって、 ジルコニア原料と他の原料とを粉砕する粉砕時間と、前
    記粉砕に使用する粉砕部材中のアルミナの含有量とに基
    づいて、前記摺動用ジルコニア焼結体のアルミナ含有量
    を1.5重量%以下とすることを特徴とする摺動部品用
    ジルコニア焼結体の製造方法。
JP4307800A 1992-10-20 1992-10-20 摺動部品用ジルコニア焼結体及びその製造方法 Pending JPH06128032A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008050246A (ja) * 2006-07-26 2008-03-06 Tosoh Corp 着色ジルコニア焼結体用ジルコニア粉末及び焼結体
KR20190048812A (ko) * 2017-10-31 2019-05-09 한국세라믹기술원 튜브 형상 세라믹부품의 강도측정용 세라믹스 시편 및 이의 제조방법

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