JPH06128277A - リン酸モノエステル塩の製造方法 - Google Patents

リン酸モノエステル塩の製造方法

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JPH06128277A
JPH06128277A JP27719192A JP27719192A JPH06128277A JP H06128277 A JPH06128277 A JP H06128277A JP 27719192 A JP27719192 A JP 27719192A JP 27719192 A JP27719192 A JP 27719192A JP H06128277 A JPH06128277 A JP H06128277A
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phosphoric acid
salt
acid monoester
water
weight
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JP27719192A
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English (en)
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Shinji Tsuyutani
伸司 露谷
Kiyoshi Aimono
清 四十物
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 リン酸モノエステルとリン酸ジエステルとを
含むリン酸エステル混合物を水の存在下に塩基性化合物
により中和し、次いでリン酸エステル1重量部に対して
水が1〜100重量部存在するように調整した後、晶析
することによりリン酸モノエステル塩を沈澱側にリン酸
ジエステル塩を母液側に分離するリン酸モノエステル塩
の製造方法。 【効果】 色相及び匂いが良好で高純度のリン酸モノエ
ステル塩を高収率で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリン酸モノエステル塩の
製造方法に関し、さらに詳しくは洗浄力に優れ、しかも
皮膚に対し低刺激性のリン酸モノエステル塩の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】有機ヒ
ドロキシ化合物のリン酸エステルは、洗浄剤、繊維処理
剤、乳化剤、防錆剤、液状イオン交換体又は医薬品とし
て幅広い分野で利用されている。
【0003】従来、リン酸エステルを工業的に製造する
方法としては、有機ヒドロキシ化合物に五酸化リンを反
応させる方法が知られているが、この方法によれば、そ
の生成物はリン酸モノエステルとリン酸ジエステルとの
等モル混合物(以下この混合物をセスキホスフェートと
いうことがある)である。
【0004】ところで、リン酸モノエステルとリン酸ジ
エステルとは物性において大きな差異を有する。例え
ば、モノアルキルアルコールのリン酸モノエステルのア
ルカリ金属塩及びアルカノールアミン塩は起泡力、洗浄
力が良好で毒性が低く、かつ皮膚刺激性が少ないため洗
浄剤として優れているのに対し、リン酸ジエステル塩は
起泡力が無くむしろ抑泡性を示す。従って、リン酸ジエ
ステルを含む上記セスキホスフェートを高起泡性洗浄剤
としては使用できない。
【0005】上記理由から、リン酸モノエステルのみを
選択的に製造する方法を探索する試みが、下記(イ)及
び(ロ)に示すように、なされている。
【0006】(イ)アルコールに予め五酸化リン1モル
に対して0.5〜3モルの水を添加し、次いで五酸化リ
ンを反応させる(特公昭41−14416号)。 (ロ)アルコールにオルトリン酸及び五酸化リンを反応
させる(特公昭42−6730号)。
【0007】上記方法(イ)及び(ロ)においては、水
又はオルトリン酸の量を多くすれば、リン酸モノエステ
ルの生成割合が大きくなるが、その反面、エステル化率
が低下してオルトリン酸の生成量又は残存量が増大す
る。このオルトリン酸の製品への混入は、使用用途によ
っては好ましくない影響を与え、その利用分野が制限さ
れるとともに製品価値を低下させる。従って、方法
(イ)及び(ロ)によっては、リン酸モノエステルを高
収率で得るには困難がある。
【0008】一方、リン酸モノエステル及びリン酸ジエ
ステルを含む混合物からリン酸モノエステルを得る方法
としては、例えば下記(ハ)及び(ニ)が挙げられる。
【0009】(ハ)リン酸エステル混合物をアルカリ又
はアミン存在下で液状炭化水素及び水(場合によっては
アルコールを含む)の混合液により抽出分離する(特開
昭60−258191号)。 (ニ)リン酸エステル混合物を溶剤を用いて分別晶析す
ることによりリン酸モノエステルを母液側に、リン酸ジ
エステルを沈澱側に分離する(特開平2−286690
号)。
【0010】しかし、方法(ハ)では、抽出操作を繰り
返し行うことが必要であり、廃水量が多く出るなどの問
題があった。さらに、方法(ハ)及び(ニ)では溶剤を
用いていることから、製品化するには溶剤の分離操作が
必要であり、該分離操作によってはリン酸モノエステル
の匂い及び色相を劣化させるおそれがある。
【0011】そこで、匂い及び色相の良好な高純度のリ
ン酸モノエステルを高収率で簡便に製造する方法の開発
が望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、リン酸モノエステルとリン
酸ジエステルとの混合物をアルカリにて中和した後、晶
析することにより、高純度のリン酸モノエステルを分離
し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明は、下記一般式(1)
【0014】
【化3】
【0015】(式中、Rは、有機ヒドロキシ化合物から
1個のヒドロキシル基を除いた、炭素数8〜36の直鎖
又は分岐鎖の炭化水素を有する残基を示す)で表わされ
るリン酸モノエステルと、下記一般式(2)
【0016】
【化4】
【0017】(式中、Rは前記と同義である)で表わさ
れるリン酸ジエステルとを含むリン酸エステル混合物を
水の存在下に塩基性化合物により中和し、次いでリン酸
エステル混合物1重量部に対して水が1〜100重量部
存在するように調整した後、晶析することにより、リン
酸モノエステル塩を沈澱側に、リン酸ジエステル塩を母
液側に、分離することを特徴とするリン酸モノエステル
塩の製造方法を提供するものである。
【0018】本発明に使用されるリン酸エステル混合物
は、炭素数8〜36の直鎖又は分岐鎖の脂肪族アルコー
ルのリン酸モノエステルとリン酸ジエステルとからな
る。上記直鎖又は分岐鎖の炭化水素は、飽和でも不飽和
のものでもよい。
【0019】リン酸モノエステル及びリン酸ジエステル
の具体例としては、モノ又はジオクチルリン酸、モノ又
はジドデシルリン酸、モノ又はジヘキサデシルリン酸、
モノ又はジオクタデシルリン酸、モノ又はジオレイルリ
ン酸、モノ又はジ2−ヘキサデシルリン酸、モノ又はジ
2−デシルペンタデシルリン酸、モノ又はジ2−ヘキサ
デシルエイコシルリン酸等が挙げられる。
【0020】本発明に使用されるリン酸エステル混合物
中のリン酸モノエステルとリン酸ジエステルとの存在比
率は特に限定されないが、リン酸モノエステルが混合物
中に30〜80重量%含まれることが好ましい。
【0021】なお、上記リン酸エステル混合物には、該
混合物製造後に残存する未反応アルコール、リン酸、副
生するリン酸トリエステル等が含まれていてもよい。
【0022】リン酸エステル混合物の中和時に存在せし
める水は、リン酸エステル混合物1重量部に対し1〜1
00重量部が好ましく、就中、リン酸ジエステル1重量
部に対し20〜100重量部であることが好ましい。水
量が1重量部未満では、中和時に粘度が上昇するため均
一な中和を行うことが困難となり、中和熱の除去がなさ
れないため温度上昇が起ることからリン酸エステルが分
解し、最終的に得られるリン酸モノエステル塩の純度が
低下し、色、匂いも低下する。一方、100重量部を超
えると、次の晶析工程での該リン酸モノエステル塩の収
率が低下してしまう。
【0023】中和は、例えばリン酸エステル混合物に水
を添加した後塩基性化合物を添加する方法、予め水に塩
基性化合物を溶解させ、リン酸エステル混合物に添加す
る方法等により行うことができる。
【0024】中和時の温度は、特に限定されないが、常
温〜70℃が好ましい。
【0025】リン酸エステルの中和に用いる塩基性化合
物としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノール
アミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノ
ールアミン等が挙げられ、なかでも水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムが好ましい。
【0026】塩基性化合物の使用量は、リン酸エステル
1モルに対し0.5〜2.0モルが好ましく、とくに
0.8〜1.5モルが好ましい。0.5モル未満ではリ
ン酸モノエステルの収率が低下し、一方、2.0モルを
超えるとリン酸モノエステルの純度が低下するとともに
収率も低下する。
【0027】晶析は、例えば以下の手順により行う。ま
ず、リン酸エステル混合物1重量部に対して水が1〜1
00重量部存在するように調整する。とくに、リン酸ジ
エステル1重量部に対し20〜100重量部であること
が好ましい。水量が1重量部未満では高純度リン酸モノ
エステルの晶析が不可能であり、一方、100重量部を
超えるとリン酸モノエステルの収率が低下してしまう。
次いで、好ましくは40〜70℃にて攪拌し、リン酸エ
ステル塩を溶解する。40℃未満では溶解速度が不十分
であり、一方、70℃を超えるとリン酸エステル塩の加
水分解が起こる。次いで、冷却してリン酸モノエステル
塩を沈澱側に、リン酸ジエステル塩を母液側に、分離す
る。
【0028】冷却速度はとくに限定されない。晶析温度
は0〜35℃が好ましく、とくに5〜20℃である。0
℃未満では得られるリン酸モノエステル塩の純度が低下
し、一方、35℃を超えるとリン酸モノエステル塩の収
率が低下してしまう。
【0029】上記晶析に使用される装置としては、公知
のバッチ式、連続式等の装置が挙げられる。
【0030】分離操作は、公知の加圧濾過、真空濾過、
遠心分離等の固液分離装置を用いて行うことができる。
上記本発明によれば、リン酸モノエステルが80重量%
以上〔リン酸モノエステル/(リン酸モノエステル+リ
ン酸ジエステル)〕、好ましくは90重量%以上の高純
度品を得ることが可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明により、高純度のリン酸モノエス
テル塩を高収率で容易かつ簡便に製造できる。得られる
リン酸モノエステル塩は、製造時の分解、溶剤の残存等
による色相や匂いの劣化の低減されたものである。
【0032】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】実施例1 モノドデシルリン酸エステル378.2g、ジドデシル
リン酸エステル123.5g、オルトリン酸18.1g
のリン酸エステル混合物に水3480.6gを添加し、
次いで水酸化ナトリウムを76.0g加え、60℃で
0.5時間攪拌・溶解した。その後20℃に冷却し、晶
析を行い、遠心分離装置を用いて3000Gで10分間
固液分離操作を行った。その結果、モノドデシルリン酸
エステルのナトリウム塩376.7g、ジドデシルリン
酸エステルのナトリウム塩27.6g、及び水784.
5gを含むケーキを得た。
【0034】実施例2 モノドデシルリン酸エステル190.7g、ジドデシル
リン酸エステル311.8g、オルトリン酸9.2gの
リン酸エステル混合物に予め水9880.6gに水酸化
カリウムを83.9g加え溶解したものを添加し、60
℃で0.5時間攪拌、溶解した。次いで5℃に冷却し、
晶析を行い、遠心分離装置を用いて3000Gで10分
間固液分離操作を行った。その結果、モノドデシルリン
酸エステルのカリウム塩169.9g、ジドデシルリン
酸エステルのカリウム塩18.0g、及び水344.1
gを含むケーキを得た。
【0035】試験例 実施例1及び2で得られたケーキ状のリン酸モノエステ
ル塩の品質評価結果を表1に示す。純度は、リン酸モノ
エステル/(リン酸モノエステル+リン酸ジエステル)
×100(重量%)で表す。色調は、35℃で10重量
%リン酸エステル水溶液の波長420nmでの光の透過率
(T)を測定し、(−logT)×1000で表す。数
値は、小さい方がより良好な色相を示す。匂いは官能試
験により評価した。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示す結果より明らかなように、本発
明方法により高純度のリン酸モノエステル塩を高収率で
得ることができる。しかも、得られたリン酸モノエステ
ル塩は良好な色相及び匂いを示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Rは、有機ヒドロキシ化合物から1個のヒドロ
    キシル基を除いた、炭素数8〜36の直鎖又は分岐鎖の
    炭化水素を有する残基を示す)で表わされるリン酸モノ
    エステルと、下記一般式(2) 【化2】 (式中、Rは前記と同義である)で表わされるリン酸ジ
    エステルとを含むリン酸エステル混合物を水の存在下に
    塩基性化合物により中和し、次いでリン酸エステル混合
    物1重量部に対して水が1〜100重量部存在するよう
    に調整した後、晶析することにより、リン酸モノエステ
    ル塩を沈澱側に、リン酸ジエステル塩を母液側に、分離
    することを特徴とするリン酸モノエステル塩の製造方
    法。
JP27719192A 1992-10-15 1992-10-15 リン酸モノエステル塩の製造方法 Pending JPH06128277A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4759140B2 (ja) * 1998-11-24 2011-08-31 ローディア インコーポレーテッド 高固形分のポンプ汲み出し可能な組成物

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