JPH06128368A - トナーバインダー用ポリエステル樹脂 - Google Patents
トナーバインダー用ポリエステル樹脂Info
- Publication number
- JPH06128368A JPH06128368A JP4276195A JP27619592A JPH06128368A JP H06128368 A JPH06128368 A JP H06128368A JP 4276195 A JP4276195 A JP 4276195A JP 27619592 A JP27619592 A JP 27619592A JP H06128368 A JPH06128368 A JP H06128368A
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- JP
- Japan
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- acid
- carboxylic acid
- component
- glycol
- mol
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- Pending
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- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】ジカルボン酸またはその低級アルキルエステル
(A)と、3価以上の多価カルボン酸またはその酸無水
物またはその低級アルキルエステル(B)からなるカル
ボン酸成分、および、2つ以上の側鎖を有し、1つ以上
がC2〜4アルキル基である一級の脂肪族グリコール
(C)と、式(1)の芳香族グリコール(D)からなる
グリコール成分を縮重合して得られるポリエステルで、
全カルボン酸成分に対してジカルボン酸成分が40〜9
9モル%、多価カルボン酸成分が1〜60モル%からな
るトナーバインダー用ポリエステル樹脂。 (Rは炭素数3以下のアルキレン基;x,yは1以上の
整数;x+yの平均値が2〜7である。) 【効果】粉砕性が良く、吸湿性が少ないことによって保
存安定性、帯電安定性に優れる。
(A)と、3価以上の多価カルボン酸またはその酸無水
物またはその低級アルキルエステル(B)からなるカル
ボン酸成分、および、2つ以上の側鎖を有し、1つ以上
がC2〜4アルキル基である一級の脂肪族グリコール
(C)と、式(1)の芳香族グリコール(D)からなる
グリコール成分を縮重合して得られるポリエステルで、
全カルボン酸成分に対してジカルボン酸成分が40〜9
9モル%、多価カルボン酸成分が1〜60モル%からな
るトナーバインダー用ポリエステル樹脂。 (Rは炭素数3以下のアルキレン基;x,yは1以上の
整数;x+yの平均値が2〜7である。) 【効果】粉砕性が良く、吸湿性が少ないことによって保
存安定性、帯電安定性に優れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法などにおいて静電潜像の現像に用いる乾
式トナー用バインダーとして有用なポリエステル樹脂に
関する。さらに詳しくは、粉砕性に優れ、耐ブロッキン
グ性、低温定着性、および耐オフセット性をバランス良
く備え、低吸湿性で、保存安定性に優れたトナーバイン
ダー用ポリエステル樹脂に関する。
法、静電印刷法などにおいて静電潜像の現像に用いる乾
式トナー用バインダーとして有用なポリエステル樹脂に
関する。さらに詳しくは、粉砕性に優れ、耐ブロッキン
グ性、低温定着性、および耐オフセット性をバランス良
く備え、低吸湿性で、保存安定性に優れたトナーバイン
ダー用ポリエステル樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】静電潜像を顕像化するためには、光導電
性感光体または静電記録体上に静電潜像を作成し、あら
かじめ摩擦により静電潜像の反対符号の電荷を与えたト
ナーをクーロン力で付着させたのち、紙やフィルム上に
トナー像を転写し、これを融着させることによって定着
することが行われる。トナー像の融着は加圧や加熱によ
って行われ、加熱による定着には、赤外線ランプやキセ
ノンランプあるいは電気オーブンによる無接触加熱方式
と、加熱ローラーによる圧着加熱方式がある。
性感光体または静電記録体上に静電潜像を作成し、あら
かじめ摩擦により静電潜像の反対符号の電荷を与えたト
ナーをクーロン力で付着させたのち、紙やフィルム上に
トナー像を転写し、これを融着させることによって定着
することが行われる。トナー像の融着は加圧や加熱によ
って行われ、加熱による定着には、赤外線ランプやキセ
ノンランプあるいは電気オーブンによる無接触加熱方式
と、加熱ローラーによる圧着加熱方式がある。
【0003】また、現像方式によってトナーを分類する
と、鉄粉やフェライト粒子をキャリアとして用いる2成
分現像剤と、キャリアを用いない1成分現像剤がある。
2成分現像剤に用いるトナーは、トナーバインダー用樹
脂、着色剤、荷電制御剤およびその他必要な添加剤を溶
融混練して十分に分散した後、ついで粗粉砕、微粉砕
し、所定の粒度範囲に分級して製造される。1成分現像
剤に用いるトナーは上記の2成分系トナーの各成分の他
に磁性鉄粉を添加して同様にして製造される。
と、鉄粉やフェライト粒子をキャリアとして用いる2成
分現像剤と、キャリアを用いない1成分現像剤がある。
2成分現像剤に用いるトナーは、トナーバインダー用樹
脂、着色剤、荷電制御剤およびその他必要な添加剤を溶
融混練して十分に分散した後、ついで粗粉砕、微粉砕
し、所定の粒度範囲に分級して製造される。1成分現像
剤に用いるトナーは上記の2成分系トナーの各成分の他
に磁性鉄粉を添加して同様にして製造される。
【0004】トナーバインダー用樹脂はトナーの主成分
であるため、トナーに要求される性能の大部分を支配す
る。このためトナーバインダー用樹脂には、トナーの製
造段階においては溶融混練工程で着色剤や荷電制御剤の
分散性が良いことや、粉砕工程で粉砕性の良いことなど
が、また、トナーの使用段階においては定着性、耐オフ
セット性、耐ブロッキング性および電気的性質が良いこ
と、また保存中などの環境変化によっても安定した品質
を維持することなどが要求される。
であるため、トナーに要求される性能の大部分を支配す
る。このためトナーバインダー用樹脂には、トナーの製
造段階においては溶融混練工程で着色剤や荷電制御剤の
分散性が良いことや、粉砕工程で粉砕性の良いことなど
が、また、トナーの使用段階においては定着性、耐オフ
セット性、耐ブロッキング性および電気的性質が良いこ
と、また保存中などの環境変化によっても安定した品質
を維持することなどが要求される。
【0005】トナーに用いられるトナーバインダー用樹
脂としてはエポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂などが公知であるが、
圧着加熱定着方式用には主としてスチレン・(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体が用いられてきた。
脂としてはエポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂などが公知であるが、
圧着加熱定着方式用には主としてスチレン・(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体が用いられてきた。
【0006】しかし、より低温で定着が可能であること
や定着されたトナー像の耐塩ビ可塑剤性が優れること、
透明性に優れカラー化にも対応可能であることなどか
ら、最近ポリエステル樹脂が使用されるようになってき
た。
や定着されたトナー像の耐塩ビ可塑剤性が優れること、
透明性に優れカラー化にも対応可能であることなどか
ら、最近ポリエステル樹脂が使用されるようになってき
た。
【0007】このような、トナーバインダー用ポリエス
テル樹脂の例として次のものが知られている。ビスフェ
ノールA型骨格を有する芳香族グリコールと2価のカル
ボン酸またはその低級アルキルエステルおよび3価以上
の多価カルボン酸またはその酸無水物を共重合して弱い
架橋構造をもたせたものが、特開昭57−37353号
公報に開示されている。また、3価以上のカルボン酸、
2価のカルボン酸、脂肪族グリコール、芳香族グリコー
ルを共重合すると共に架橋構造を3〜40%のゲル分率
で規定したものが、特開平1−105957号公報に開
示されている。さらに、3価以上の多価カルボン酸また
は3価以上の多価アルコール成分、2価のカルボン酸成
分、二級または三級のジオール成分を共重合したもの
が、特開平3−54574号公報に開示されている。
テル樹脂の例として次のものが知られている。ビスフェ
ノールA型骨格を有する芳香族グリコールと2価のカル
ボン酸またはその低級アルキルエステルおよび3価以上
の多価カルボン酸またはその酸無水物を共重合して弱い
架橋構造をもたせたものが、特開昭57−37353号
公報に開示されている。また、3価以上のカルボン酸、
2価のカルボン酸、脂肪族グリコール、芳香族グリコー
ルを共重合すると共に架橋構造を3〜40%のゲル分率
で規定したものが、特開平1−105957号公報に開
示されている。さらに、3価以上の多価カルボン酸また
は3価以上の多価アルコール成分、2価のカルボン酸成
分、二級または三級のジオール成分を共重合したもの
が、特開平3−54574号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭57−37
353号公報に開示された、2価のカルボン酸またはそ
の低級アルキルエステルおよび3価以上の多価カルボン
酸またはその酸無水物とビスフェノールA型骨格を有す
るグリコールを共重合したポリエステル樹脂は、耐オフ
セット性があり、低温定着性も有するトナーを供給する
ものであるが、脂肪族グリコールを用いないため脱グリ
コール反応による重縮合が進まず、酸価がある程度低い
樹脂を効率的に製造することが難しい。また特開平1−
105957号公報に開示された、3価以上のカルボン
酸、2価のカルボン酸、脂肪族グリコール、芳香族グリ
コールを共重合し、ゲル分率が3〜40%のポリエステ
ル樹脂は、上記したような特開昭57−37353号公
報に開示されたポリエステル樹脂の問題点を改善するも
のであるが、低温定着性が不十分であるだけでなく、微
粉砕が困難であるため、生産効率の点からも改良が望ま
れていた。さらに、特開平3−54574号公報に開示
された3価以上の多価カルボン酸または3価以上の多価
アルコール成分、2価のカルボン酸成分、二級または三
級のジオール成分を共重合したポリエステル樹脂は、臭
気の少ないトナーの得られるものであるが、粉砕性や帯
電安定性は十分でなく、改善が望まれていた。
353号公報に開示された、2価のカルボン酸またはそ
の低級アルキルエステルおよび3価以上の多価カルボン
酸またはその酸無水物とビスフェノールA型骨格を有す
るグリコールを共重合したポリエステル樹脂は、耐オフ
セット性があり、低温定着性も有するトナーを供給する
ものであるが、脂肪族グリコールを用いないため脱グリ
コール反応による重縮合が進まず、酸価がある程度低い
樹脂を効率的に製造することが難しい。また特開平1−
105957号公報に開示された、3価以上のカルボン
酸、2価のカルボン酸、脂肪族グリコール、芳香族グリ
コールを共重合し、ゲル分率が3〜40%のポリエステ
ル樹脂は、上記したような特開昭57−37353号公
報に開示されたポリエステル樹脂の問題点を改善するも
のであるが、低温定着性が不十分であるだけでなく、微
粉砕が困難であるため、生産効率の点からも改良が望ま
れていた。さらに、特開平3−54574号公報に開示
された3価以上の多価カルボン酸または3価以上の多価
アルコール成分、2価のカルボン酸成分、二級または三
級のジオール成分を共重合したポリエステル樹脂は、臭
気の少ないトナーの得られるものであるが、粉砕性や帯
電安定性は十分でなく、改善が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は上
記した欠点を解消するため鋭意検討した結果、脂肪族グ
リコールとして、限定された構造を有する化合物を使用
し、さらに3価以上の多価カルボン酸の量を限定し、ガ
ラス転移温度を50〜75℃の範囲に、そしてゲル分率
を3%未満におさえることで、粉砕性に優れ、耐オフセ
ット性、耐ブロッキング性、低温定着性をバランス良く
備え、低吸湿性で保存安定性に優れたトナーバインダー
用ポリエステル樹脂が得られることを見いだし本発明を
完成するに至った。
記した欠点を解消するため鋭意検討した結果、脂肪族グ
リコールとして、限定された構造を有する化合物を使用
し、さらに3価以上の多価カルボン酸の量を限定し、ガ
ラス転移温度を50〜75℃の範囲に、そしてゲル分率
を3%未満におさえることで、粉砕性に優れ、耐オフセ
ット性、耐ブロッキング性、低温定着性をバランス良く
備え、低吸湿性で保存安定性に優れたトナーバインダー
用ポリエステル樹脂が得られることを見いだし本発明を
完成するに至った。
【0010】すなわち本発明は、ジカルボン酸またはそ
の低級アルキルエステル(A)と、3価以上の多価カル
ボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキルエス
テル(B)からなるカルボン酸成分、および、2つ以上
の側鎖を有し、そのうちの1つ以上が炭素数2〜4のア
ルキル基である一級の脂肪族グリコール(C)と、式
(1)で表される芳香族グリコール(D)からなるグリ
コール成分を縮重合して得られるポリエステルで、全カ
ルボン酸成分に対してジカルボン酸成分が40〜99モ
ル%を、多価カルボン酸成分が1〜60モル%を占め、
かつ、ガラス転移温度が50〜75℃、ゲル分率が3%
未満であることを特徴とするトナーバインダー用ポリエ
ステル樹脂である。
の低級アルキルエステル(A)と、3価以上の多価カル
ボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキルエス
テル(B)からなるカルボン酸成分、および、2つ以上
の側鎖を有し、そのうちの1つ以上が炭素数2〜4のア
ルキル基である一級の脂肪族グリコール(C)と、式
(1)で表される芳香族グリコール(D)からなるグリ
コール成分を縮重合して得られるポリエステルで、全カ
ルボン酸成分に対してジカルボン酸成分が40〜99モ
ル%を、多価カルボン酸成分が1〜60モル%を占め、
かつ、ガラス転移温度が50〜75℃、ゲル分率が3%
未満であることを特徴とするトナーバインダー用ポリエ
ステル樹脂である。
【0011】
【化2】 (式中のRは炭素数3以下のアルキレン基であり、x,
yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値
が2〜7である。)
yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値
が2〜7である。)
【0012】本発明で使用されるジカルボン酸またはそ
の低級エステル(A)としては、分子量500以下のジ
カルボン酸または炭素数5以下のアルコールとのエステ
ル化合物を使用することが出来る。例としては、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、イソデ
シルコハク酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、
グルタコン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、またはこ
れらのモノメチル、モノエチル、ジメチル、ジエチルエ
ステルなどがあり、特にテレフタル酸、イソフタル酸お
よびこれらのジメチルエステルが好ましい。また、定着
性を向上させるために脂肪族系のアジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、イソデシルコハク酸、マレイン酸、
フマール酸などを組み合わせて使用してもよい。
の低級エステル(A)としては、分子量500以下のジ
カルボン酸または炭素数5以下のアルコールとのエステ
ル化合物を使用することが出来る。例としては、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、イソデ
シルコハク酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、
グルタコン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、またはこ
れらのモノメチル、モノエチル、ジメチル、ジエチルエ
ステルなどがあり、特にテレフタル酸、イソフタル酸お
よびこれらのジメチルエステルが好ましい。また、定着
性を向上させるために脂肪族系のアジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、イソデシルコハク酸、マレイン酸、
フマール酸などを組み合わせて使用してもよい。
【0013】本発明で使用される3価以上の多価カルボ
ン酸またはその酸無水物またはその低級エステル(以
下、多価カルボン酸類という)(B)は、分子量300
以下の3価以上の官能基を有するものが使用できる。例
としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリ
メリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、
2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキ
シル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボ
ン酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、およびこれらの
無水物、低級アルキルエステル化合物などが挙げられ、
特にトリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、
またはこれらの無水物、メチルエステル化合物、エチル
エステル化合物が好ましい。
ン酸またはその酸無水物またはその低級エステル(以
下、多価カルボン酸類という)(B)は、分子量300
以下の3価以上の官能基を有するものが使用できる。例
としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリ
メリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、
2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキ
シル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボ
ン酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、およびこれらの
無水物、低級アルキルエステル化合物などが挙げられ、
特にトリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、
またはこれらの無水物、メチルエステル化合物、エチル
エステル化合物が好ましい。
【0014】本発明のポリエステル樹脂のカルボン酸成
分は、全カルボン酸成分に対してジカルボン酸成分が4
0〜99モル%、好ましくは50〜90モル%、特に好
ましくは60〜80モル%を、多価カルボン酸成分が1
〜60モル%、好ましくは10〜50モル%、特に好ま
しくは20〜40モル%を占める。多価カルボン酸類の
占める割合が1モル%未満である場合は、粉砕性と耐オ
フセツト性が不十分である。一方、多価カルボン酸類の
占める割合が60モル%を越すと、重合のコントロール
がきわめて困難となり、重合度をある程度上げると急激
にゲル化してガラス転移温度とゲル分率が共に高くなっ
て、粉砕性も低温定着性も悪くなる。ゲル化しない段階
で重合を止めるとガラス転移温度が低くなり、耐ブロッ
キング性が不十分となる。
分は、全カルボン酸成分に対してジカルボン酸成分が4
0〜99モル%、好ましくは50〜90モル%、特に好
ましくは60〜80モル%を、多価カルボン酸成分が1
〜60モル%、好ましくは10〜50モル%、特に好ま
しくは20〜40モル%を占める。多価カルボン酸類の
占める割合が1モル%未満である場合は、粉砕性と耐オ
フセツト性が不十分である。一方、多価カルボン酸類の
占める割合が60モル%を越すと、重合のコントロール
がきわめて困難となり、重合度をある程度上げると急激
にゲル化してガラス転移温度とゲル分率が共に高くなっ
て、粉砕性も低温定着性も悪くなる。ゲル化しない段階
で重合を止めるとガラス転移温度が低くなり、耐ブロッ
キング性が不十分となる。
【0015】本発明で使用される2つ以上の側鎖を有
し、そのうちの1つ以上が炭素数2〜4のアルキル基で
ある一級の脂肪族グリコール(C)とは、メチル基、エ
チル基、プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基など
の側鎖を有する一級の脂肪族グリコールであり、2−メ
チル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2
−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−
2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジ
プロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2
−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル
−2−t−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エ
チル−2−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2
−エチル−2−t−ブチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジブチル−1,3−プロパンジオール、2
−メチル−3−エチル−1,4−ブタンジオール、2.
3−ジエチル−1,4−ブタンジオール、2−メチル−
3−プロピル−1,4−ブタンジオール、2−エチル−
3−プロピル−1,4−ブタンジオール、2−メチル−
3−n−ブチル−1,4−ブタンジオール、2−エチル
−3−n−ブチル−1,4−ブタンジオール、2−エチ
ル−3−t−ブチル−1,4−ブタンジオール、2,3
−ジ−n−ブチル−1,4−ブタンジオール、2,3−
ジ−t−ブチル−1,4−ブタンジオール、2−メチル
−4−エチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジ
エチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−4−
n−ブチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−
4−t−ブチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−
ジ−n−ブチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−
ジ−t−ブチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチ
ル−5−エチル−1,6−ヘキサンジオール、2,5−
ジエチル−1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−5
−n−ブチル−1,6−ヘキサンジオール、2−エチル
−5−t−ブチル−1,6−ヘキサンジオール、2,5
−ジ−n−ブチル−1,6−ヘキサンジオール、2,5
−ジ−t−ブチル−1,6−ヘキサンジオールなどを挙
げることができる。これらの中でも、2,2−ジエチル
−1,3−プロパンジオールや2−エチル−2ブチル−
1,3−プロパンジオールが重合反応性や物性の点にお
いて好ましい。このような構造を有する脂肪族グリコー
ルを使用することによって、樹脂のエステル結合濃度お
よび吸湿率が下がり、トナーバインダー用樹脂に必要
な、粉砕性や保存安定性が向上する。
し、そのうちの1つ以上が炭素数2〜4のアルキル基で
ある一級の脂肪族グリコール(C)とは、メチル基、エ
チル基、プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基など
の側鎖を有する一級の脂肪族グリコールであり、2−メ
チル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2
−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−
2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジ
プロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2
−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル
−2−t−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エ
チル−2−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2
−エチル−2−t−ブチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジブチル−1,3−プロパンジオール、2
−メチル−3−エチル−1,4−ブタンジオール、2.
3−ジエチル−1,4−ブタンジオール、2−メチル−
3−プロピル−1,4−ブタンジオール、2−エチル−
3−プロピル−1,4−ブタンジオール、2−メチル−
3−n−ブチル−1,4−ブタンジオール、2−エチル
−3−n−ブチル−1,4−ブタンジオール、2−エチ
ル−3−t−ブチル−1,4−ブタンジオール、2,3
−ジ−n−ブチル−1,4−ブタンジオール、2,3−
ジ−t−ブチル−1,4−ブタンジオール、2−メチル
−4−エチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジ
エチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−4−
n−ブチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−
4−t−ブチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−
ジ−n−ブチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−
ジ−t−ブチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチ
ル−5−エチル−1,6−ヘキサンジオール、2,5−
ジエチル−1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−5
−n−ブチル−1,6−ヘキサンジオール、2−エチル
−5−t−ブチル−1,6−ヘキサンジオール、2,5
−ジ−n−ブチル−1,6−ヘキサンジオール、2,5
−ジ−t−ブチル−1,6−ヘキサンジオールなどを挙
げることができる。これらの中でも、2,2−ジエチル
−1,3−プロパンジオールや2−エチル−2ブチル−
1,3−プロパンジオールが重合反応性や物性の点にお
いて好ましい。このような構造を有する脂肪族グリコー
ルを使用することによって、樹脂のエステル結合濃度お
よび吸湿率が下がり、トナーバインダー用樹脂に必要
な、粉砕性や保存安定性が向上する。
【0016】本発明で用いられる式(1)で表わされる
芳香族グリコール(D)としては、ポリオキシプロピレ
ン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオ
キシプロピレン(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.
3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(6.0)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ヒドロキ
シプロピレン−ヒドロキシエチレン−2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレ
ン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン(4.4)−ポリオキシエチレン(1.
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(3.6)−ポリオキシエチ
レン(1.8)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンなどが挙げられる。これらを単独もしくは
複数を組み合わせて用いる。この中でも、ポリオキシプ
ロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンを単独で用いるか、これとポリオキシ
エチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6.0)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン(4.4)−ポリオキシエチレン
(1.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン(3.6)−ポリオキ
シエチレン(1.8)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンなどを組み合わせて用いるのが好ま
しい。
芳香族グリコール(D)としては、ポリオキシプロピレ
ン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオ
キシプロピレン(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.
3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(6.0)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ヒドロキ
シプロピレン−ヒドロキシエチレン−2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレ
ン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン(4.4)−ポリオキシエチレン(1.
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(3.6)−ポリオキシエチ
レン(1.8)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンなどが挙げられる。これらを単独もしくは
複数を組み合わせて用いる。この中でも、ポリオキシプ
ロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンを単独で用いるか、これとポリオキシ
エチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6.0)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン(4.4)−ポリオキシエチレン
(1.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン(3.6)−ポリオキ
シエチレン(1.8)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンなどを組み合わせて用いるのが好ま
しい。
【0017】本発明のポリエステル樹脂のグリコール成
分は、特定の構造の脂肪族グリコール成分と芳香族グリ
コール成分からなるが、その割合は脂肪族グリコール成
分が全グリコール成分に対して2〜98モル%であるこ
とが好ましい。さらに、重合反応性や樹脂の物性の点か
ら、脂肪族グリコール成分が全グリコール成分に対して
10〜70モル%であることが特に好ましい。
分は、特定の構造の脂肪族グリコール成分と芳香族グリ
コール成分からなるが、その割合は脂肪族グリコール成
分が全グリコール成分に対して2〜98モル%であるこ
とが好ましい。さらに、重合反応性や樹脂の物性の点か
ら、脂肪族グリコール成分が全グリコール成分に対して
10〜70モル%であることが特に好ましい。
【0018】また、本発明のポリエステル樹脂の重合性
を高めるために、本発明のポリエステル樹脂の特性を損
なわない限りにおいて、エチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペン
チルグリコールなどの低沸点グリコールを、全グリコー
ル成分に対して10モル%程度まで使用することもでき
る。
を高めるために、本発明のポリエステル樹脂の特性を損
なわない限りにおいて、エチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペン
チルグリコールなどの低沸点グリコールを、全グリコー
ル成分に対して10モル%程度まで使用することもでき
る。
【0019】なお、本発明のポリエステル樹脂の特性を
損なわない限りにおいて、例えば安息香酸、ナフタレン
カルボン酸、サリチル酸、4−メチル安息香酸、3−メ
チル安息香酸、フェノキシ酢酸、ビフェニルカルボン
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、オクタン酸、デカン
酸、ドデカン酸、ステアリン酸、などのモノカルボン
酸、これらモノカルボン酸のアルキルエステルなどのモ
ノカルボン酸成分の1種以上を、また、n−ブタノー
ル、イソブタノール、sec−ブタノール、n−ヘキサ
ノール、n−オクタノール、ラウリルアルコール、2−
エチルヘキサノール、デカノール、シクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール、ドデシルアルコール等の1価
アルコールの1種以上の1官能性モノマーなどを添加す
ることができる。
損なわない限りにおいて、例えば安息香酸、ナフタレン
カルボン酸、サリチル酸、4−メチル安息香酸、3−メ
チル安息香酸、フェノキシ酢酸、ビフェニルカルボン
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、オクタン酸、デカン
酸、ドデカン酸、ステアリン酸、などのモノカルボン
酸、これらモノカルボン酸のアルキルエステルなどのモ
ノカルボン酸成分の1種以上を、また、n−ブタノー
ル、イソブタノール、sec−ブタノール、n−ヘキサ
ノール、n−オクタノール、ラウリルアルコール、2−
エチルヘキサノール、デカノール、シクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール、ドデシルアルコール等の1価
アルコールの1種以上の1官能性モノマーなどを添加す
ることができる。
【0020】本発明のポリエステル樹脂は、上記のモノ
マーを縮重合して得られるが、ガラス転移温度が50〜
75℃、ゲル分率が3%未満という特性値を示すポリエ
ステルであることが重要である。
マーを縮重合して得られるが、ガラス転移温度が50〜
75℃、ゲル分率が3%未満という特性値を示すポリエ
ステルであることが重要である。
【0021】ガラス転移温度が50℃未満であると、低
温定着性は良好となるが、耐ブロッキング性が極めて悪
くなり、一方、75℃を越すと低温定着性が不良とな
る。したがってTgは50〜75℃である必要があり、
特に55〜70℃であることが好ましい。
温定着性は良好となるが、耐ブロッキング性が極めて悪
くなり、一方、75℃を越すと低温定着性が不良とな
る。したがってTgは50〜75℃である必要があり、
特に55〜70℃であることが好ましい。
【0022】ゲル分率が3%以上であると、耐オフセッ
ト性は向上するが、粉砕性が悪くなるだけでなく、低温
定着性の悪化も見られる。
ト性は向上するが、粉砕性が悪くなるだけでなく、低温
定着性の悪化も見られる。
【0023】なお、樹脂の酸価は特に限定されないが、
吸湿性や帯電安定性の環境依存性などの点から、あまり
大きいことは好ましくなく、0.5〜10mgKOH/
g程度であることが好ましい。
吸湿性や帯電安定性の環境依存性などの点から、あまり
大きいことは好ましくなく、0.5〜10mgKOH/
g程度であることが好ましい。
【0024】本発明のポリエステル樹脂は、上記のよう
なグリコール成分とカルボン酸成分を、通常のポリエス
テル合成法、すなわち酸成分とグリコール成分をエステ
ル化反応、またはエステル交換反応せしめた後、低沸点
のグリコールを減圧下または窒素気流下常圧で系外へ除
去することによって重縮合を行う方法によって合成す
る。したがって、グリコール成分に由来する水酸基のモ
ル数を、カルボン酸成分に由来するカルボキシル基のモ
ル数で割った値は1.0以上であることが好ましい。こ
のエステル化またはエステル交換反応の時、必要に応じ
てチタンブトキサイド、ジブチルスズオキサイド、酢酸
亜鉛、酢酸マンガンなどの通常のエステル化触媒または
エステル交換触媒を、また重合に際しては、通常公知の
重合触媒、例えば、チタンブトキサイド、ジブチルスズ
オキサイド、酢酸スズ、酢酸亜鉛、3酸化アンチモン、
2酸化ゲルマニウムなどを使用することができる。
なグリコール成分とカルボン酸成分を、通常のポリエス
テル合成法、すなわち酸成分とグリコール成分をエステ
ル化反応、またはエステル交換反応せしめた後、低沸点
のグリコールを減圧下または窒素気流下常圧で系外へ除
去することによって重縮合を行う方法によって合成す
る。したがって、グリコール成分に由来する水酸基のモ
ル数を、カルボン酸成分に由来するカルボキシル基のモ
ル数で割った値は1.0以上であることが好ましい。こ
のエステル化またはエステル交換反応の時、必要に応じ
てチタンブトキサイド、ジブチルスズオキサイド、酢酸
亜鉛、酢酸マンガンなどの通常のエステル化触媒または
エステル交換触媒を、また重合に際しては、通常公知の
重合触媒、例えば、チタンブトキサイド、ジブチルスズ
オキサイド、酢酸スズ、酢酸亜鉛、3酸化アンチモン、
2酸化ゲルマニウムなどを使用することができる。
【0025】また、重合温度、触媒量については特に限
定されるものではなく、必要に応じて任意に設定すれば
よい。
定されるものではなく、必要に応じて任意に設定すれば
よい。
【0026】本発明のガラス転移温度(Tg)は示差走
差熱量計を用いて、昇温速度10℃で測定したときのチ
ャートのベースラインとTg近傍の吸熱カーブの接線の
交点の温度をいう。
差熱量計を用いて、昇温速度10℃で測定したときのチ
ャートのベースラインとTg近傍の吸熱カーブの接線の
交点の温度をいう。
【0027】酸価は通常の滴定法によってKOH溶液で
中和滴定した際に、中和に要したKOHのmg数をい
う。
中和滴定した際に、中和に要したKOHのmg数をい
う。
【0028】ゲル分率はサンプル1gをテトラヒドロフ
ラン100ml中にいれ、50℃で3時間加熱溶解し、
0.45μmのテフロンフィルターで濾過し、真空乾燥
機で60℃で十分に乾燥したときの重量を最初の重量で
割った値をいう。
ラン100ml中にいれ、50℃で3時間加熱溶解し、
0.45μmのテフロンフィルターで濾過し、真空乾燥
機で60℃で十分に乾燥したときの重量を最初の重量で
割った値をいう。
【0029】次に、トナーバインダー用ポリエステル樹
脂に特有な試験方法について述べる。
脂に特有な試験方法について述べる。
【0030】(1)粉砕試験 通常の粉砕工程を終った樹脂をふるいにかけ、目開き1
mmの篩を通過し、目開き0.5mmの篩は通過しない
樹脂粉体を得る。上記の分級された樹脂粉体を10.0
0g精秤し、アイカ分析用粉砕器(柴田科学器械工業
製)にて60秒間粉砕後、目開き125μmのふるいに
かけ、通過しない樹脂の重量W(g)を精秤する。W
(g)の粉砕前の重量10.00gに対する割合を残存
率(%)で表し、残存率0〜40.0%を○、40.1
〜50.0%を△、50.1〜100%を×と表示す
る。
mmの篩を通過し、目開き0.5mmの篩は通過しない
樹脂粉体を得る。上記の分級された樹脂粉体を10.0
0g精秤し、アイカ分析用粉砕器(柴田科学器械工業
製)にて60秒間粉砕後、目開き125μmのふるいに
かけ、通過しない樹脂の重量W(g)を精秤する。W
(g)の粉砕前の重量10.00gに対する割合を残存
率(%)で表し、残存率0〜40.0%を○、40.1
〜50.0%を△、50.1〜100%を×と表示す
る。
【0031】(2)定着率の測定 ローラー温度、ローラー圧力を自由に変えることの出来
る熱ローラー方式の定着試験器を用いて、ローラー温度
160℃で簡易定着性試験を行った。簡易定着性試験を
行ったものの印字濃度を測定した後、スコッチメンディ
ングテープを貼った上から500gの荷重をかけて5往
復こすり、テープを剥した後の印字濃度を測定した。テ
ープを貼る前後の印字濃度の比を定着率(%)で示し
た。印字濃度は、反射濃度計を用いて測定した。
る熱ローラー方式の定着試験器を用いて、ローラー温度
160℃で簡易定着性試験を行った。簡易定着性試験を
行ったものの印字濃度を測定した後、スコッチメンディ
ングテープを貼った上から500gの荷重をかけて5往
復こすり、テープを剥した後の印字濃度を測定した。テ
ープを貼る前後の印字濃度の比を定着率(%)で示し
た。印字濃度は、反射濃度計を用いて測定した。
【0032】(3)ホットオフセット性試験 ローラー温度200℃で簡易定着性試験を行い、ホット
オフセット現象の発生の有無を確認した。ホットオフセ
ット現象が発生しない場合を○、発生した場合を×とし
て示した。
オフセット現象の発生の有無を確認した。ホットオフセ
ット現象が発生しない場合を○、発生した場合を×とし
て示した。
【0033】(4)耐ブロッキング性試験 粉末試料を容器内に充填し、50℃雰囲気下24時間放
置した後、容器をさかさまにしたときに、粒子が全く凝
集していない状態を○、凝集しているが、たたくと再分
散する状態を△、再分散しない状態を×とした。また、
同様の試験を、40℃、80%RHの高湿度条件下でも
行い、同様の評価を行った。
置した後、容器をさかさまにしたときに、粒子が全く凝
集していない状態を○、凝集しているが、たたくと再分
散する状態を△、再分散しない状態を×とした。また、
同様の試験を、40℃、80%RHの高湿度条件下でも
行い、同様の評価を行った。
【0034】(5)吸湿性試験 40℃、80%RHで24時間放置した後、25℃、5
0%RHの環境下に2時間放置した試料の水分率をカー
ルフィッシャー水分計(京都電子工業(株)製、MKC
−3P)で測定し、樹脂の吸湿率とした。
0%RHの環境下に2時間放置した試料の水分率をカー
ルフィッシャー水分計(京都電子工業(株)製、MKC
−3P)で測定し、樹脂の吸湿率とした。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について述べるが、本
発明はこれらの例に限定されるものではない。
発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0036】なお、実施例に示した重量平均分子量は、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
よって測定した値から算出した。以下に述べるGPC条
件で測定したもので、その数値はポリスチレン換算のま
ま使用している。温度40℃で溶媒としてテトラヒドロ
フランを毎分1mlの流速で流し、試料濃度0.5wt
/vol%のテトラヒドロフランの試料溶液を0.2m
l注入して測定したものである。なお、カラムとして
は、市販のポリスチレンゲルカラムを複数本組み合わせ
て用いた。試料の分子量測定に当たっては、試料の有す
る分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料に
より作成された検量線の対数値とカウント数との関係か
ら算出した。また、検出器にはRI(屈折率)検出器を
用いた。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
よって測定した値から算出した。以下に述べるGPC条
件で測定したもので、その数値はポリスチレン換算のま
ま使用している。温度40℃で溶媒としてテトラヒドロ
フランを毎分1mlの流速で流し、試料濃度0.5wt
/vol%のテトラヒドロフランの試料溶液を0.2m
l注入して測定したものである。なお、カラムとして
は、市販のポリスチレンゲルカラムを複数本組み合わせ
て用いた。試料の分子量測定に当たっては、試料の有す
る分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料に
より作成された検量線の対数値とカウント数との関係か
ら算出した。また、検出器にはRI(屈折率)検出器を
用いた。
【0037】実施例1 カルボン酸成分が、テレフタル酸55モル%と無水トリ
メリット酸45モル%からなり、グリコール成分が、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール10モル
%と、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン90モル%からな
るポリエステルが得られるように単量体重量を調整し、
全単量体重量の0.3wt%のジブチルスズオキサイド
とともに、撹拌機と精留管を備えた反応容器に仕込み、
窒素気流下にてエステル化を200〜240℃で3時間
行った。次いで、減圧装置を備えた反応容器に移し、反
応温度200℃、1.5トールの減圧下でグリコールを
系外に除去しながら縮重合を行い、トナーバインダー用
ポリエステル樹脂を得た。なお、ここではグリコール成
分に由来する水酸基のモル数を、カルボン酸成分に由来
するカルボキシル基のモル数で割った値が1.6になる
ようにした。
メリット酸45モル%からなり、グリコール成分が、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール10モル
%と、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン90モル%からな
るポリエステルが得られるように単量体重量を調整し、
全単量体重量の0.3wt%のジブチルスズオキサイド
とともに、撹拌機と精留管を備えた反応容器に仕込み、
窒素気流下にてエステル化を200〜240℃で3時間
行った。次いで、減圧装置を備えた反応容器に移し、反
応温度200℃、1.5トールの減圧下でグリコールを
系外に除去しながら縮重合を行い、トナーバインダー用
ポリエステル樹脂を得た。なお、ここではグリコール成
分に由来する水酸基のモル数を、カルボン酸成分に由来
するカルボキシル基のモル数で割った値が1.6になる
ようにした。
【0038】ついで得られたポリエステル樹脂94重量
部にカーボンブラック5重量部、荷電制御剤1部を加
え、2軸押出機を用いて溶融混練し、冷却した後、サン
プルミルで粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕し、分級機
で分級して、粒径10〜15μmのトナーを得た。これ
に外添剤としてシリカを0.5wt%添加したものを用
いて一連の評価を行った。
部にカーボンブラック5重量部、荷電制御剤1部を加
え、2軸押出機を用いて溶融混練し、冷却した後、サン
プルミルで粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕し、分級機
で分級して、粒径10〜15μmのトナーを得た。これ
に外添剤としてシリカを0.5wt%添加したものを用
いて一連の評価を行った。
【0039】上記の方法で得られたトナーバインダー用
ポリエステル樹脂およびトナーの評価結果を表2に示
す。
ポリエステル樹脂およびトナーの評価結果を表2に示
す。
【0040】実施例2〜6および比較例1〜8 実施例1と基本的には同様の方法であるが、重合系の圧
力や、重合温度を、適宜表1および表3に示すように変
更して、表1および表3に示す組成のポリエステル樹脂
を製造した。得られたトナーバインダー用ポリエステル
樹脂およびトナーの評価結果を表2、表4に示す。
力や、重合温度を、適宜表1および表3に示すように変
更して、表1および表3に示す組成のポリエステル樹脂
を製造した。得られたトナーバインダー用ポリエステル
樹脂およびトナーの評価結果を表2、表4に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】表1、表2から明らかなように、3価以上
の多価カルボン酸を全カルボン酸成分に対し1〜60モ
ル%含み、かつ、ガラス転移温度が50〜75℃で、ゲ
ル分率が3%未満のものは、粉砕性、定着性に優れ、ホ
ットオフセットやブロッキングを起こすこともなく、バ
ランスの取れた物性を示す。
の多価カルボン酸を全カルボン酸成分に対し1〜60モ
ル%含み、かつ、ガラス転移温度が50〜75℃で、ゲ
ル分率が3%未満のものは、粉砕性、定着性に優れ、ホ
ットオフセットやブロッキングを起こすこともなく、バ
ランスの取れた物性を示す。
【0046】それに対し、表3、表4の比較例1と比較
例2では、3価以上の多価カルボン酸の共重合量が全カ
ルボン酸成分中65モル%と高いため、比較例1のよう
に重合時間が短い場合は、ガラス転移温度が低く、耐オ
フセット性や耐ブロッキング性が悪い。また、比較例2
のように重合度を上げると急激にゲル化して、粉砕性と
低温定着性が悪くなる。比較例3は多価カルボン酸を含
まないので、粉砕性と耐ホットオフセット性が不十分で
ある。比較例4〜6のものは樹脂の組成は本発明に含ま
れるが、比較例4ではガラス転移温度が低く、比較例5
ではガラス転移温度が高く、比較例7ではゲル分率が高
いため、それぞれ物性のバランスが不十分である。さら
に、比較例7と比較例8は、脂肪族グリコールとして本
発明に規定されたものと異なるものを使用しているの
で、粉砕性や耐ブロッキング性が不十分である。
例2では、3価以上の多価カルボン酸の共重合量が全カ
ルボン酸成分中65モル%と高いため、比較例1のよう
に重合時間が短い場合は、ガラス転移温度が低く、耐オ
フセット性や耐ブロッキング性が悪い。また、比較例2
のように重合度を上げると急激にゲル化して、粉砕性と
低温定着性が悪くなる。比較例3は多価カルボン酸を含
まないので、粉砕性と耐ホットオフセット性が不十分で
ある。比較例4〜6のものは樹脂の組成は本発明に含ま
れるが、比較例4ではガラス転移温度が低く、比較例5
ではガラス転移温度が高く、比較例7ではゲル分率が高
いため、それぞれ物性のバランスが不十分である。さら
に、比較例7と比較例8は、脂肪族グリコールとして本
発明に規定されたものと異なるものを使用しているの
で、粉砕性や耐ブロッキング性が不十分である。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、粉砕性と低吸湿性にす
ぐれたトナーバインダー用ポリエステル樹脂を提供でき
る。
ぐれたトナーバインダー用ポリエステル樹脂を提供でき
る。
【0048】該樹脂をトナーバインダーとして用いるこ
とにより粉砕工程で粉砕性が良く、吸湿性が少ないこと
によって保存安定性、帯電安定性に優れたトナーバイン
ダーを提供することができる。
とにより粉砕工程で粉砕性が良く、吸湿性が少ないこと
によって保存安定性、帯電安定性に優れたトナーバイン
ダーを提供することができる。
【0049】また、低温定着性、耐オフセット性を有
し、貯蔵安定性にも優れる。
し、貯蔵安定性にも優れる。
【0050】従って本発明のポリエステル樹脂はトナー
バインダー用樹脂として有用である。
バインダー用樹脂として有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】ジカルボン酸またはその低級アルキルエス
テル(A)と、3価以上の多価カルボン酸またはその酸
無水物またはその低級アルキルエステル(B)からなる
カルボン酸成分、および、2つ以上の側鎖を有し、その
うちの1つ以上が炭素数2〜4のアルキル基である一級
の脂肪族グリコール(C)と、式(1)で表される芳香
族グリコール(D)からなるグリコール成分を縮重合し
て得られるポリエステルで、全カルボン酸成分に対して
ジカルボン酸成分が40〜99モル%を、多価カルボン
酸成分が1〜60モル%を占め、かつ、ガラス転移温度
が50〜75℃、ゲル分率が3%未満であることを特徴
とするトナーバインダー用ポリエステル樹脂。 【化1】 (式中のRは炭素数3以下のアルキレン基であり、x,
yはそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値
が2〜7である。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4276195A JPH06128368A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | トナーバインダー用ポリエステル樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4276195A JPH06128368A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | トナーバインダー用ポリエステル樹脂 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06128368A true JPH06128368A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17566023
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4276195A Pending JPH06128368A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | トナーバインダー用ポリエステル樹脂 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06128368A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002202634A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-07-19 | Sanyo Chem Ind Ltd | トナーバインダー |
| JP2009265580A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-12 | Dic Corp | 電子写真トナー用ポリエステル樹脂組成物及び電子写真トナー |
| GB2479231A (en) * | 2010-03-09 | 2011-10-05 | Xerox Corp | Toner having polyester resin |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP4276195A patent/JPH06128368A/ja active Pending
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