JPH06128689A - 耐ヘタリ性の優れたバネ用鋼 - Google Patents

耐ヘタリ性の優れたバネ用鋼

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JPH06128689A
JPH06128689A JP30186392A JP30186392A JPH06128689A JP H06128689 A JPH06128689 A JP H06128689A JP 30186392 A JP30186392 A JP 30186392A JP 30186392 A JP30186392 A JP 30186392A JP H06128689 A JPH06128689 A JP H06128689A
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JP
Japan
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resistance
steel
spring steel
less
spring
Prior art date
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Application number
JP30186392A
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English (en)
Inventor
Iwami Shinagawa
岩美 品川
Yasuyuki Saito
康行 齋藤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐ヘタリ性および耐水素脆性破壊性に優れた
バネ鋼を提供する。 【構成】 重量%でC:0.3〜0.6%、Cr:0.8〜2.
94%、Mo:0.3〜2.0%、Ni:0.1〜1.0%、
V:0.1〜0.8%、Si:1.5%以下、Mn:1.5%以
下と、更に必要に応じてNb:0.02〜0.30%を含
み、残部Feおよび不純物よりなる。Siに依存せずに
耐ヘタリ性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐ヘタリ性および耐水
素脆性破壊性に優れたバネ用鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の軽量化を進めるために、
懸架バネの軽量化が図られている。懸架バネを計量化す
るには、バネの設計応力を挙げて、そのバネを高応力下
で使用することが効果的とされている。しかし、懸架バ
ネを高応力下で使用すると、ヘタリが増加する。ヘタリ
はバネ高さの減少、ひいては保安部品であるバネの性能
低下を招く。そのため、耐ヘタリ性の優れたバネ用鋼が
必要となる。
【0003】耐ヘタリ性の優れたバネ用鋼としては、S
iにより耐ヘタリ性を高めたSUP6がある。また、S
UP6よりも更にSi量を多くしたSUP7も多く使用
されている。更に、SUP7を上回る耐ヘタリ性を有す
るバネ用鋼も、特開昭58−67847号公報に提示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの耐ヘタリ性に
優れたバネ用鋼は、耐ヘタリ性を高めるための基本元素
としてSiを用いている。Siはフェライト中に固溶
し、基地強度を高めることにより、耐ヘタリ性を改善す
る作用があり、その作用を得るためには1.5重量%以上
を必要とする。
【0005】ところが、このようなSi依存型のバネ用
鋼は、高応力下で且つ耐水素破壊脆性上不利な使用条件
下では、水素による遅れ破壊を誘起するおそれがある。
このことは、この種条件下での使用を余儀なくされる自
動車の懸架バネでは無視できない問題となる。
【0006】本発明の目的は、バネ用鋼として必要な耐
疲労性および靱性を保有するのは勿論のこと、Si依存
型のバネ用鋼と同等もしくはそれ以上の耐ヘタリ性を有
し、しかも、耐水素脆性破壊性に優れたバネ用鋼を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】自動車の懸架バネに使用
されるバネ用鋼は高応力下で用いられ、且つ水素脆性破
壊にとって好ましくない環境下で用いられる。このよう
な条件下では、耐ヘタリ性改善元素であるSiは、水素
による遅れ破壊に悪影響を及ぼす。
【0008】そこで、本発明者らは、Siに依存せずに
耐ヘタリ性を高めることを企画し、種々の実験を繰り返
した結果、Ni,Cr,Mo,Vの複合添加がSiの代
替になり得ることを知見した。また、この複合添加によ
り、バネ用鋼として必要な耐疲労性および靱性等の基本
性能も確保されることを確認した。
【0009】本発明のバネ用鋼は、上記知見に基づいて
開発されたもので、重量%でC:0.3〜0.6%、Cr:
0.8〜2.94%、Mo:0.3〜2.0%、Ni:0.1〜1.
0%、V:0.1〜0.8%、Si:1.5%以下、Mn:1.
5%以下と、更に必要に応じてNb:0.02〜0.30%
を含み、残部Feおよび不純物よりなることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】以下本発明鋼の化学成分について詳述する。
【0011】Cr,Mo,VあるいはCr,Mo,V,
Nbを複合添加することにより、焼入時の加熱において
オーステナイト中に固溶されない合金炭化物がオーステ
ナイト結晶粒を微細化し、またその粗大化を防止する。
このように微細化した結晶粒界は転位の移動量を少なく
し、耐ヘタリ性を向上させる。またこの複合添加によ
り、バネ鋼の焼入温度である約900℃からの焼入を行
った場合においても、その後の焼戻し過程で再析出を生
じ2次硬化を生じる。これは同一焼戻し硬さを狙う場
合、焼戻し温度範囲が広がることを意味し、狙いの硬さ
が安定して得られる作用を奏する。各成分の限定理由は
下記のとおりである。
【0012】CはCr,VおよびNbと炭化物を形成す
るが、焼入によって基質にも固溶し基地を強化する。0.
30%以下ではバネ用鋼として充分な硬さが得られず、
0.6%を超えると高温度で焼入される本用途では靱性が
著しく劣化するので、0.3〜0.6%とする。
【0013】Crは炭化物を形成し、また一部は基質に
固溶して焼入性を向上させ、焼入を容易にすると同時に
焼戻による焼戻軟化抵抗を増す。またその量の増加によ
りCの活量を低下する効果があるが、経済性を悪化させ
ない必要上、また冷間加工性を劣化させないよう上限を
2.94%とした。また焼入性の点から0.6%未満では不
足であり下限を0.6%とした。
【0014】Vは炭化物を形成し、Cの活量を下げる有
効な元素であり、この炭化物はオーステナイトに固溶し
難く、結晶粒の成長を防止し、かつ軟化抵抗を増加させ
るので0.1%以上必要である。しかし0.8%以上では巨
大な一次炭化物が凝固時に発生し疲労寿命に悪影響を及
ぼすので0.8%以下とする。
【0015】Niは基地に固溶して焼入性を高めると共
に靱性を向上させ、また疲労寿命を安定させる。このた
めに0.1%以上は必要である。しかし、1.0%を超える
と焼鈍による強度低下が困難になる。そのためNiは0.
1〜1.0%とする。
【0016】Moは鋼中において炭化物を形成する。特
に高温焼戻し時に析出したMo炭化物が転位の動きを阻
止するため耐ヘタリ性が向上する。0.1%未満ではその
効果が充分でなく、2.0%を超えてもその効果が飽和す
るため、0.1〜2.0%とする。
【0017】Siは脱酸剤として用いられるが、1.5%
を超えると、高応力下では耐水素脆性破壊に悪影響を与
える。また、焼鈍による硬度低下が困難になる。そのた
め、1.5%以下とし、望ましくは0.5%以下、更に望ま
しくは0.3%以下とする。
【0018】Mnも脱酸剤として用いられるが、1.5%
を超えると焼鈍による硬度低下が困難になるので、1.5
%以下とする。
【0019】Nbは高融点の微細特殊炭化物を形成し、
焼入加熱温度の上昇に伴う結晶粒の粗大化を効果的に阻
止する。この傾向は0.02%以上により認められ、添加
量の増加と共に結晶粒が微細化し靱性が向上するが、0.
3%を超えて含有しても効果が飽和するので、添加する
場合は0.02〜0.3%とする。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。
【0021】表1に示す8種類の鋼(A1〜A6,B
1,B2)を溶製し、熱間圧延−酸洗−焼鈍のプロセス
を経て寸法が板厚3mm×幅200mmの試験材を製造
した。A1〜A6は本発明鋼であり、そのうちA1〜A
4はNbを含み、A5およびA6はNbを含まないもの
である。また、B1はSUP7相当鋼、B2は特開昭5
8−67847号公報にて提案されたバネ用鋼の代表的
なものである。
【0022】製造された各試験材を最終硬さがHRC4
5、50および55になるように焼入焼戻を行った後、
曲げ応力が100kgf/mm2 となる荷重を掛け、2
00℃で48時間保持した後のヘタリ量を測定した。ま
た、各試験材から図1に示す切り欠き付きの引張り試験
片を採取し、0.2規定の塩酸中で95kgf/mm2
応力に相当する荷重を加えて遅れ破壊までの時間を測定
した。ヘタリ量の測定結果を表2に示し、遅れ破壊テス
トの結果を表3に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】B1はSUP7、B2は特開昭58−67
849号提示鋼で、いずれも耐ヘタリ性に優れたSi依
存型のバネ用鋼である。本発明鋼A1〜A6は、Si量
を0.3%以下に抑えているにもかかわらず、これらのS
i依存型の従来鋼B1およびB2と同等の耐ヘタリ性を
有する。そして、耐水素脆性破壊性については、Si量
を抑えた本発明鋼A1〜A6の方がSi依存型の従来鋼
B1およびB2より格段に優れている。また、バネ用鋼
に必要とされる耐疲労性および靱性等の基本性能につい
ては、本発明鋼A1〜A6が従来鋼B1およびB2と同
等であることを確認している。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のバネ用鋼は、Si依存型の従来鋼と同等もしくはそれ
以上の耐ヘタリ性を有し、しかも、その従来鋼より優れ
た耐水素脆性破壊特性を有する。また、バネ鋼に必要な
耐疲労性および靱性等の基本性能が高い。従って、軽量
化が要求され苛酷な条件下で使用される自動車用の懸架
バネ等に用いて、長期間安定な性能を発揮し、保安上安
全上大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】水素脆性破壊試験に使用した試験片の寸法図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でC:0.3〜0.6%、Cr:0.8
    〜2.94%、Mo:0.3〜2.0%、Ni:0.1〜1.0
    %、V:0.1〜0.8%、Si:1.5%以下、Mn:1.5
    %以下を含み、残部Feおよび不純物よりなることを特
    徴とする耐ヘタリ性の優れたバネ用鋼。
  2. 【請求項2】 重量%でC:0.3〜0.6%、Cr:0.8
    〜2.94%、Mo:0.3〜2.0%、Ni:0.1〜1.0
    %、V:0.1〜0.8%、Si:1.5%以下、Mn:1.5
    %以下、Nb:0.02〜0.30%を含み、残部Feおよ
    び不純物よりなることを特徴とする耐ヘタリ性の優れた
    バネ用鋼。
JP30186392A 1992-10-13 1992-10-13 耐ヘタリ性の優れたバネ用鋼 Pending JPH06128689A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0756018A1 (en) * 1995-07-26 1997-01-29 National-Oilwell, L.P. Alloy steel for roll caster shell
JP2005344199A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Kobe Steel Ltd 冷間曲げ加工用鋼材
JP2008025793A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Ntn Corp 工作機械用転動部材および工作機械用転がり軸受
JP2008025010A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Ntn Corp 転動部品および転がり軸受

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