JPH06128894A - 耐熱性薄葉紙の製造方法 - Google Patents
耐熱性薄葉紙の製造方法Info
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- JPH06128894A JPH06128894A JP27875992A JP27875992A JPH06128894A JP H06128894 A JPH06128894 A JP H06128894A JP 27875992 A JP27875992 A JP 27875992A JP 27875992 A JP27875992 A JP 27875992A JP H06128894 A JPH06128894 A JP H06128894A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アラミド系重合体からなるパルプとアラミド
短繊維とを主成分とする薄葉紙の製造方法であって電気
的負性ガス、シリコン油、樹脂などの吸収性、含浸性に
すぐれ、且つ、電気特性良好な耐熱性薄葉紙の製造方法
を提供する。 【構成】 芳香族ポリアミドパルプと芳香族ポリアミド
短繊維との混合物からなる水性スラリーから湿式抄造法
によって形成された湿紙を加熱加圧加工して得られる耐
熱性薄葉紙であって、加熱加圧加工前の薄葉紙中に含ま
れる極性溶媒の量が0.60〜6.00重量%であり、
且つ加熱加圧加工後の薄葉紙の坪量が8〜60g/
m2 、嵩密度が0.30〜0.95g/m3 であること
を特徴とする耐熱性薄葉紙の製造方法。
短繊維とを主成分とする薄葉紙の製造方法であって電気
的負性ガス、シリコン油、樹脂などの吸収性、含浸性に
すぐれ、且つ、電気特性良好な耐熱性薄葉紙の製造方法
を提供する。 【構成】 芳香族ポリアミドパルプと芳香族ポリアミド
短繊維との混合物からなる水性スラリーから湿式抄造法
によって形成された湿紙を加熱加圧加工して得られる耐
熱性薄葉紙であって、加熱加圧加工前の薄葉紙中に含ま
れる極性溶媒の量が0.60〜6.00重量%であり、
且つ加熱加圧加工後の薄葉紙の坪量が8〜60g/
m2 、嵩密度が0.30〜0.95g/m3 であること
を特徴とする耐熱性薄葉紙の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性薄葉紙、特に電
気的負性ガス、不燃性シリコン油、エポキシ樹脂などの
吸収性、含浸性に優れたた耐熱性薄葉紙に関するもので
ある。
気的負性ガス、不燃性シリコン油、エポキシ樹脂などの
吸収性、含浸性に優れたた耐熱性薄葉紙に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常、変圧器には、絶縁強さや冷却効果
を高める為の媒体として6フッ化イオウガス等の電気的
負性ガス、不燃性のシリコン油等が使用されている。従
って、変圧器の巻線の絶縁に使用される巻線被覆用の薄
葉紙状絶縁材料は、前記のガス体やシリコン油を充分に
吸収、含浸するものでなければならない。即ち、含浸性
の悪い薄葉紙状絶縁材料では、絶縁物内にボイドが残
り、耐コロナ性、絶縁耐力、tanδ等の電気特性が著
しく劣る事になり、用途上必要な絶縁強さや冷却効果を
発現できなくなって、変圧器に要求される特性を満足さ
せ得ることが出来なくなる。また、電動機等の巻線の絶
縁に使用される巻線被覆用の絶縁材料には、エポキシ等
の樹脂を含浸させた薄葉紙状の絶縁材料が使用される
が、前記と同様に、やはり、樹脂含浸性の良好な材料で
なければ、充分な電気特性を発現できなくなって、電動
機の要求特性を満足させ得る事ができなくなる。また一
方、電子写真装置等の定着ローラや感光体のようなクリ
ーニングを必要とする被清掃部材の清掃用として使用さ
れるクリーニングウエブにも耐熱性薄葉紙状材料が活用
されているが、この場合にも前記と同様に、シリコン油
等の含浸性の良好な材料でなければ、充分なクリーニン
グ性を発揮できない。また更に、市場では、これら電
気、電子機器に対する小形化の要求が、近年、ますます
高まっており、それに伴い、絶縁材料についても耐熱性
や電気特性の向上がますます重要視されるようになりつ
つあり、含浸性良好で、且つ、薄くて耐熱性良好な薄葉
紙状の絶縁材料の提供が関連市場において望まれてお
り、これに対応すべく、芳香族ポリアミドパルプと芳香
族ポリアミド短繊維の組み合わせによる耐熱性の薄葉紙
が種々提案されている。
を高める為の媒体として6フッ化イオウガス等の電気的
負性ガス、不燃性のシリコン油等が使用されている。従
って、変圧器の巻線の絶縁に使用される巻線被覆用の薄
葉紙状絶縁材料は、前記のガス体やシリコン油を充分に
吸収、含浸するものでなければならない。即ち、含浸性
の悪い薄葉紙状絶縁材料では、絶縁物内にボイドが残
り、耐コロナ性、絶縁耐力、tanδ等の電気特性が著
しく劣る事になり、用途上必要な絶縁強さや冷却効果を
発現できなくなって、変圧器に要求される特性を満足さ
せ得ることが出来なくなる。また、電動機等の巻線の絶
縁に使用される巻線被覆用の絶縁材料には、エポキシ等
の樹脂を含浸させた薄葉紙状の絶縁材料が使用される
が、前記と同様に、やはり、樹脂含浸性の良好な材料で
なければ、充分な電気特性を発現できなくなって、電動
機の要求特性を満足させ得る事ができなくなる。また一
方、電子写真装置等の定着ローラや感光体のようなクリ
ーニングを必要とする被清掃部材の清掃用として使用さ
れるクリーニングウエブにも耐熱性薄葉紙状材料が活用
されているが、この場合にも前記と同様に、シリコン油
等の含浸性の良好な材料でなければ、充分なクリーニン
グ性を発揮できない。また更に、市場では、これら電
気、電子機器に対する小形化の要求が、近年、ますます
高まっており、それに伴い、絶縁材料についても耐熱性
や電気特性の向上がますます重要視されるようになりつ
つあり、含浸性良好で、且つ、薄くて耐熱性良好な薄葉
紙状の絶縁材料の提供が関連市場において望まれてお
り、これに対応すべく、芳香族ポリアミドパルプと芳香
族ポリアミド短繊維の組み合わせによる耐熱性の薄葉紙
が種々提案されている。
【0003】例えば、前述のような市場の要求に対応す
べく、芳香族ポリアミドパルプと芳香族ポアミド短繊維
のみからなる耐熱性薄葉紙としては、「電気絶縁紙(特
開平2―236907号公報)」或いは「電気絶縁紙
(特開平2―106840号公報)」、「薄い、樹脂飽
和性芳香族ポリアミド紙及びその製造方法(特開平3―
69692号公報)」などが提案されている。しかし、
これら提案の耐熱性薄葉紙は、何れも、湿紙形成を優先
し、芳香族ポリアミドパルプを少なくとも20重量%以
上含有するもので抄紙時の濾水性をやや犠牲にしたもの
である。即ち、薄葉紙形成にあたって、芳香族ポリアミ
ド短繊維同志を接着する為の接着剤の役割を芳香族ポリ
アミドパルプに担わせているが、もともと、木材パルプ
等の天然パルプに比べて、芳香族ポリアミドパルプの接
着力は劣っているため、薄葉紙中における、その含有量
を低下させると薄葉紙の強力が低下してくるので、含有
量を減少させるにつれ、その後の加熱加圧加工工程にお
ける加工時の温度と圧力を増加しなければ、目的とする
特性を有する品質の薄葉紙を得ることが出来ず、従っ
て、その結果、薄葉紙の嵩密度が高くなって、どうして
も、前記のガス体やシリコン油、エポキシ樹脂等の含浸
性を犠牲にせざるを得ないという問題があった。また更
に、前述の如く、芳香族ポリアミドパルプの量を20重
量%以上含有せしめると湿紙形成時の濾水性が悪化して
くるという問題もあった。これらの問題を解決する為の
一方策として、「耐熱性薄葉紙の製造方法(特開平4―
136858号公報)」も提案されているが、それに
は、加熱加圧加工前の乾燥後の薄葉紙中の芳香族ポリア
ミドパルプ中に含まれる極性溶媒量を特定範囲内に入る
ように調整した後に、加熱加圧加工する方法が記載され
ている。しかし、この方法では、乾燥紙の状態で長期間
保管されると芳香族ポリアミドパルプに含まれる溶媒が
短繊維等他素材中に拡散し、目標とする溶媒量を芳香族
ポリアミドパルプ中に保持出来なくなって初期の目的を
達成しえなくなる事があり、生産管理の点で問題となっ
ている。
べく、芳香族ポリアミドパルプと芳香族ポアミド短繊維
のみからなる耐熱性薄葉紙としては、「電気絶縁紙(特
開平2―236907号公報)」或いは「電気絶縁紙
(特開平2―106840号公報)」、「薄い、樹脂飽
和性芳香族ポリアミド紙及びその製造方法(特開平3―
69692号公報)」などが提案されている。しかし、
これら提案の耐熱性薄葉紙は、何れも、湿紙形成を優先
し、芳香族ポリアミドパルプを少なくとも20重量%以
上含有するもので抄紙時の濾水性をやや犠牲にしたもの
である。即ち、薄葉紙形成にあたって、芳香族ポリアミ
ド短繊維同志を接着する為の接着剤の役割を芳香族ポリ
アミドパルプに担わせているが、もともと、木材パルプ
等の天然パルプに比べて、芳香族ポリアミドパルプの接
着力は劣っているため、薄葉紙中における、その含有量
を低下させると薄葉紙の強力が低下してくるので、含有
量を減少させるにつれ、その後の加熱加圧加工工程にお
ける加工時の温度と圧力を増加しなければ、目的とする
特性を有する品質の薄葉紙を得ることが出来ず、従っ
て、その結果、薄葉紙の嵩密度が高くなって、どうして
も、前記のガス体やシリコン油、エポキシ樹脂等の含浸
性を犠牲にせざるを得ないという問題があった。また更
に、前述の如く、芳香族ポリアミドパルプの量を20重
量%以上含有せしめると湿紙形成時の濾水性が悪化して
くるという問題もあった。これらの問題を解決する為の
一方策として、「耐熱性薄葉紙の製造方法(特開平4―
136858号公報)」も提案されているが、それに
は、加熱加圧加工前の乾燥後の薄葉紙中の芳香族ポリア
ミドパルプ中に含まれる極性溶媒量を特定範囲内に入る
ように調整した後に、加熱加圧加工する方法が記載され
ている。しかし、この方法では、乾燥紙の状態で長期間
保管されると芳香族ポリアミドパルプに含まれる溶媒が
短繊維等他素材中に拡散し、目標とする溶媒量を芳香族
ポリアミドパルプ中に保持出来なくなって初期の目的を
達成しえなくなる事があり、生産管理の点で問題となっ
ている。
【0004】本発明者らは、上記のかかる問題を克服す
べく、鋭意研究の結果、極性溶媒を特定重量%含む芳香
族ポリアミドパルプと芳香族ポリアミド短繊維を使用す
れば、耐熱性薄葉紙中における芳香族ポリアミドパルプ
の含有量を20重量%以下におさえても抄紙が充分可能
で、且つ、濾水性や乾燥紙の保管性なども改善され、従
って、得られた薄葉紙の嵩密度も比較的低く、即ち、前
記のガス体やシリコン油、樹脂等の含浸性が良好である
耐熱性薄葉紙の得られる事を見出し、本発明を完成する
に至った。以下本発明について詳説する。
べく、鋭意研究の結果、極性溶媒を特定重量%含む芳香
族ポリアミドパルプと芳香族ポリアミド短繊維を使用す
れば、耐熱性薄葉紙中における芳香族ポリアミドパルプ
の含有量を20重量%以下におさえても抄紙が充分可能
で、且つ、濾水性や乾燥紙の保管性なども改善され、従
って、得られた薄葉紙の嵩密度も比較的低く、即ち、前
記のガス体やシリコン油、樹脂等の含浸性が良好である
耐熱性薄葉紙の得られる事を見出し、本発明を完成する
に至った。以下本発明について詳説する。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、電気的負性ガス体やシ
リコン油、エポキシ樹脂等の含浸性に優れ、且つ、耐熱
性、耐コロナ性、絶縁耐力、tanδ等の電気特性の良
好な薄葉紙を提供する事にある。
リコン油、エポキシ樹脂等の含浸性に優れ、且つ、耐熱
性、耐コロナ性、絶縁耐力、tanδ等の電気特性の良
好な薄葉紙を提供する事にある。
【0006】
【発明の構成】即ち本発明は、「(請求項1) 主とし
て芳香族ポリアミドパルプと芳香族ポリアミド短繊維と
の混合物からなる水性スラリーから湿式抄造法によって
形成された湿紙を加熱加圧加工して得られる耐熱性薄葉
紙の製造方法において、加熱加圧加工前の耐熱性薄葉紙
中に含まれる極性溶媒の量が0.60〜6.00重量%
であり、且つ加熱加圧加工後の耐熱性薄葉紙の坪量が8
〜60g/m2 、嵩密度が0.30〜0.95g/m3
であることを特徴とする耐熱性薄葉紙の製造方法。(請
求項2) 芳香族ポリアミドパルプが1〜20重量%、
芳香族ポリアミド短繊維が99〜80重量%である請求
項1に記載の耐熱性薄葉紙の製造方法。(請求項3)
約150トールの真空下で含浸させた場合における比較
的低粘度のシリコン油吸収量%が16重量%以上である
請求項1に記載の耐熱性薄葉紙の製造方法」である。
て芳香族ポリアミドパルプと芳香族ポリアミド短繊維と
の混合物からなる水性スラリーから湿式抄造法によって
形成された湿紙を加熱加圧加工して得られる耐熱性薄葉
紙の製造方法において、加熱加圧加工前の耐熱性薄葉紙
中に含まれる極性溶媒の量が0.60〜6.00重量%
であり、且つ加熱加圧加工後の耐熱性薄葉紙の坪量が8
〜60g/m2 、嵩密度が0.30〜0.95g/m3
であることを特徴とする耐熱性薄葉紙の製造方法。(請
求項2) 芳香族ポリアミドパルプが1〜20重量%、
芳香族ポリアミド短繊維が99〜80重量%である請求
項1に記載の耐熱性薄葉紙の製造方法。(請求項3)
約150トールの真空下で含浸させた場合における比較
的低粘度のシリコン油吸収量%が16重量%以上である
請求項1に記載の耐熱性薄葉紙の製造方法」である。
【0007】ここで言う芳香族ポリアミドとは芳香族ポ
リアミド及び芳香族ポリアミドイミドである。芳香族ポ
リアミドは従来公知の (A)芳香族環を有するジカルボン酸と芳香族環を有す
るジアミンとの縮合ポリアミド (B)芳香族環を有するアミノカルボン酸を縮合してな
る縮合ポリアミド (C)前記の(A)と(B)とを共重合したポリアミド などがあげられる。
リアミド及び芳香族ポリアミドイミドである。芳香族ポ
リアミドは従来公知の (A)芳香族環を有するジカルボン酸と芳香族環を有す
るジアミンとの縮合ポリアミド (B)芳香族環を有するアミノカルボン酸を縮合してな
る縮合ポリアミド (C)前記の(A)と(B)とを共重合したポリアミド などがあげられる。
【0008】また芳香族ポリアミドイミドは下記の一般
式で示される単位を有するポリアミドである。
式で示される単位を有するポリアミドである。
【0009】
【化1】
【0010】但し、Rは
【0011】
【化2】
【0012】また、Xは
【0013】
【化3】
【0014】R′は低級アルキレン基である。
【0015】更に、本発明において使用する芳香族ポリ
アミドパルプ(以下パルプ状微粒子という)とは、従来
公知の通常の構造の微粒子形状で湿紙形成能を有するも
のであって、例えば、特公昭35―11851号公報、
特公昭37―5732号公報等に記載された形状を有す
る物である。また、このパルプ状微粒子と混合する短繊
維には芳香族ポリアミドからなる短繊維を用いるのが好
ましい。本発明で使用するパルプ状微粒子及び芳香族ポ
リアミドからなる短繊維が、従来公知のパルプ状粒子や
芳香族ポリアミドからなる短繊維と異なるところは、そ
れらの両者を混合し、湿式抄造法によって形成された湿
紙を乾燥して得られる加熱加圧加工前の乾燥紙中に残存
する極性溶媒量が0.60〜6.00重量%の範囲内に
なるように予め調整されているパルプ状粒子と芳香族ポ
リアミド短繊維との混合物を用いる点である。なお、芳
香族ポリアミドパルプ及び芳香族ポリアミド短繊維とし
ては、特にポリメタフェニレンイソフタラミド系が好ま
しく、更に芳香族ポリアミド短繊維には、パルプ状微粒
子と同一の化学構造からなるものを用いるのが最も好ま
しいが限定されるものでは無く異なる化学構造のもので
あもよい。また更にガス体やシリコン油等の吸収性、樹
脂類の含浸性、耐熱性などをより向上させる為に、必要
ならば雲母微粒子、水酸化アルミニウム、酸化アルミニ
ウム等の無機粉体を混合してもよい。
アミドパルプ(以下パルプ状微粒子という)とは、従来
公知の通常の構造の微粒子形状で湿紙形成能を有するも
のであって、例えば、特公昭35―11851号公報、
特公昭37―5732号公報等に記載された形状を有す
る物である。また、このパルプ状微粒子と混合する短繊
維には芳香族ポリアミドからなる短繊維を用いるのが好
ましい。本発明で使用するパルプ状微粒子及び芳香族ポ
リアミドからなる短繊維が、従来公知のパルプ状粒子や
芳香族ポリアミドからなる短繊維と異なるところは、そ
れらの両者を混合し、湿式抄造法によって形成された湿
紙を乾燥して得られる加熱加圧加工前の乾燥紙中に残存
する極性溶媒量が0.60〜6.00重量%の範囲内に
なるように予め調整されているパルプ状粒子と芳香族ポ
リアミド短繊維との混合物を用いる点である。なお、芳
香族ポリアミドパルプ及び芳香族ポリアミド短繊維とし
ては、特にポリメタフェニレンイソフタラミド系が好ま
しく、更に芳香族ポリアミド短繊維には、パルプ状微粒
子と同一の化学構造からなるものを用いるのが最も好ま
しいが限定されるものでは無く異なる化学構造のもので
あもよい。また更にガス体やシリコン油等の吸収性、樹
脂類の含浸性、耐熱性などをより向上させる為に、必要
ならば雲母微粒子、水酸化アルミニウム、酸化アルミニ
ウム等の無機粉体を混合してもよい。
【0016】また短繊維は芳香族ポリアミドからなる短
繊維のみでもよく、必要に応じてこれに少量の無機質の
短繊維を混合したものでもよい。なお短繊維の単糸繊度
は芳香族ポリアミド短繊維の場合、20.0デニール以
下が好ましい。さらに好ましくは0.05〜10.0デ
ニールである。無機質繊維の場合には、30.0μm以
下が好ましく、更に好ましくは0.3〜20μmであ
る。
繊維のみでもよく、必要に応じてこれに少量の無機質の
短繊維を混合したものでもよい。なお短繊維の単糸繊度
は芳香族ポリアミド短繊維の場合、20.0デニール以
下が好ましい。さらに好ましくは0.05〜10.0デ
ニールである。無機質繊維の場合には、30.0μm以
下が好ましく、更に好ましくは0.3〜20μmであ
る。
【0017】本発明においては、極性溶剤を比較的多量
に含むパルプ状微粒子と短繊維、更に必要に応じて無機
質粒子や無機質短繊維を混合し、固形分濃度が約0.2
5〜0.45重量%になるように調整した水性スラリー
から従来公知の湿式抄造法、例えば長網式、丸網式等の
抄紙機を用いて湿紙を形成し、この湿紙を脱水、乾燥し
て得た乾燥紙を加熱加圧加工して、特定の乾燥紙の厚
さ、嵩密度を有する耐熱性薄葉紙を得ることができる。
この場合、乾燥紙中に含まれるパルプ状微粒子の比率は
1〜20重量%が好ましく、更に好ましくは8〜15重
量%である。また、このパルプ状微粒子と短繊維との混
合物からなる乾燥紙中に含まれる極性溶剤の含有量は、
0.60〜6.00重量%である。望ましくは、0.1
2〜5.00重量%である。本発明の目的はガス体やシ
リコン油等の吸収性、樹脂類の含浸性に優れ、且つ最低
限必要な諸物性値を有する耐熱性薄葉紙を提供する事に
ある為、加熱加圧加工後の薄葉紙中における短繊維同士
の接着点、融着点を極力減少せしめ、且つ、該接着点や
融着点の接着強力、融着強力を従来以上に高めて、必要
な諸物性値を発現させる必要がある。その為には、使用
するパルプ状微粒子の量を極力少なくし、且つ、パルプ
状微粒子の接着剤としての性能を充分に発現させるとと
もに、パルプ状微粒子と短繊維とが少ない接触点で強固
に接着するようにしなければならない。
に含むパルプ状微粒子と短繊維、更に必要に応じて無機
質粒子や無機質短繊維を混合し、固形分濃度が約0.2
5〜0.45重量%になるように調整した水性スラリー
から従来公知の湿式抄造法、例えば長網式、丸網式等の
抄紙機を用いて湿紙を形成し、この湿紙を脱水、乾燥し
て得た乾燥紙を加熱加圧加工して、特定の乾燥紙の厚
さ、嵩密度を有する耐熱性薄葉紙を得ることができる。
この場合、乾燥紙中に含まれるパルプ状微粒子の比率は
1〜20重量%が好ましく、更に好ましくは8〜15重
量%である。また、このパルプ状微粒子と短繊維との混
合物からなる乾燥紙中に含まれる極性溶剤の含有量は、
0.60〜6.00重量%である。望ましくは、0.1
2〜5.00重量%である。本発明の目的はガス体やシ
リコン油等の吸収性、樹脂類の含浸性に優れ、且つ最低
限必要な諸物性値を有する耐熱性薄葉紙を提供する事に
ある為、加熱加圧加工後の薄葉紙中における短繊維同士
の接着点、融着点を極力減少せしめ、且つ、該接着点や
融着点の接着強力、融着強力を従来以上に高めて、必要
な諸物性値を発現させる必要がある。その為には、使用
するパルプ状微粒子の量を極力少なくし、且つ、パルプ
状微粒子の接着剤としての性能を充分に発現させるとと
もに、パルプ状微粒子と短繊維とが少ない接触点で強固
に接着するようにしなければならない。
【0018】本研究者らは鋭意研究の結果、加熱加圧加
工前の薄葉紙中に含まれる極性溶剤の量が多いほど加熱
加圧加工工程でパルプ状微粒子及び短繊維が溶融しやす
くなり両者間の融着力、接着力が高まることを発見し
た。但し当該パルプ状微粒子や短繊維もしくはそれらの
混合物中の極性溶剤の量が多すぎると加熱加圧加工後の
耐熱性薄葉紙中に残存する極性溶剤量も多くなりすぎて
電気特性、特に絶縁強さや耐熱性を悪化せしめて、用途
上好ましくなくなる傾向を示すので、加熱加圧加工前の
薄葉紙中に含まれる極性溶剤の量が0.60重量%未満
では加熱加圧加工後の薄葉紙の引張強力が低くなりすぎ
て実用上必要な強力が得られない。また、極性溶剤の量
が6.00重量%を越えると、前述の如く、電気特性や
耐熱性が低下し、目的とする用途の要求特性を満足し得
なくなる。なお、ここで言う極性溶剤とは、当該パルプ
状微粒子を少なくとも3.0重量%以上溶解する溶剤で
あり、例えばN―メチル―2―ピロリドン、N―Nジメ
チルホルムアミド、N―Nジメチルアセトアミド等のア
ミド系溶剤、及び、ジメチルスルホキシド、N―メチル
カプロラクタム、N―メチルピペリジン等である。
工前の薄葉紙中に含まれる極性溶剤の量が多いほど加熱
加圧加工工程でパルプ状微粒子及び短繊維が溶融しやす
くなり両者間の融着力、接着力が高まることを発見し
た。但し当該パルプ状微粒子や短繊維もしくはそれらの
混合物中の極性溶剤の量が多すぎると加熱加圧加工後の
耐熱性薄葉紙中に残存する極性溶剤量も多くなりすぎて
電気特性、特に絶縁強さや耐熱性を悪化せしめて、用途
上好ましくなくなる傾向を示すので、加熱加圧加工前の
薄葉紙中に含まれる極性溶剤の量が0.60重量%未満
では加熱加圧加工後の薄葉紙の引張強力が低くなりすぎ
て実用上必要な強力が得られない。また、極性溶剤の量
が6.00重量%を越えると、前述の如く、電気特性や
耐熱性が低下し、目的とする用途の要求特性を満足し得
なくなる。なお、ここで言う極性溶剤とは、当該パルプ
状微粒子を少なくとも3.0重量%以上溶解する溶剤で
あり、例えばN―メチル―2―ピロリドン、N―Nジメ
チルホルムアミド、N―Nジメチルアセトアミド等のア
ミド系溶剤、及び、ジメチルスルホキシド、N―メチル
カプロラクタム、N―メチルピペリジン等である。
【0019】加熱加圧加工前の乾燥紙中に占めるパルプ
状微粒子の比率が1重量%未満では、水性スラリーから
抄紙機で抄造する場合、湿紙形成能力が著しく悪化して
抄造が不可能となり好ましくない。また、パルプ状微粒
子の比率が20重量%を越えた場合、濾水性が低下し、
且つ、加熱加圧加工後に得られる薄葉紙のシリコン油や
樹脂等の吸収性、含浸性が低下して初期の目的を達成で
きなくなる為、加熱加圧加工前の乾燥紙中に占めるパル
プ状微粒子の比率は1〜20重量%が好ましい。
状微粒子の比率が1重量%未満では、水性スラリーから
抄紙機で抄造する場合、湿紙形成能力が著しく悪化して
抄造が不可能となり好ましくない。また、パルプ状微粒
子の比率が20重量%を越えた場合、濾水性が低下し、
且つ、加熱加圧加工後に得られる薄葉紙のシリコン油や
樹脂等の吸収性、含浸性が低下して初期の目的を達成で
きなくなる為、加熱加圧加工前の乾燥紙中に占めるパル
プ状微粒子の比率は1〜20重量%が好ましい。
【0020】更に、本発明においては、加熱加圧加工後
の薄葉紙の坪量が、8〜60g/m 2 、嵩密度が、0.
30〜0.95g/cm3 になるように、抄造時に調整、
コントロールされた湿紙を乾燥し、加熱加圧加工、例え
ばカレンダー加工する。このカレンダー加工は、通常、
直径が約15〜80cmからなる1ケの硬質表面ロールと
直径が約30〜100cmからなる1ケの変形可能な弾性
ロールとの間、又は直径が約20〜80cmからなる2ケ
の硬質表面ロール同士の間で、加熱加圧して行なわれる
が、どちらかと言えば、硬質表面ロールと変形可能な弾
性ロールとの間で加熱加圧して行なうのが望ましい。こ
の時の硬質表面ロールの表面温度は、好ましくは約31
0℃以下、更に好ましくは180〜290℃である。加
圧力は好ましくは約400kg/cm以下、更に好ましくは
150〜350kg/cmである。カレンダーロールの表面
温度及び圧力が上記の範囲を外れると得られる薄葉紙の
嵩密度が、0.25〜0.95g/cm3 の範囲に入らな
くなるばかりでなく、薄葉紙の強力の低下や、シリコン
油、樹脂の吸収性、含浸性の低下を招く等の問題を生じ
る。
の薄葉紙の坪量が、8〜60g/m 2 、嵩密度が、0.
30〜0.95g/cm3 になるように、抄造時に調整、
コントロールされた湿紙を乾燥し、加熱加圧加工、例え
ばカレンダー加工する。このカレンダー加工は、通常、
直径が約15〜80cmからなる1ケの硬質表面ロールと
直径が約30〜100cmからなる1ケの変形可能な弾性
ロールとの間、又は直径が約20〜80cmからなる2ケ
の硬質表面ロール同士の間で、加熱加圧して行なわれる
が、どちらかと言えば、硬質表面ロールと変形可能な弾
性ロールとの間で加熱加圧して行なうのが望ましい。こ
の時の硬質表面ロールの表面温度は、好ましくは約31
0℃以下、更に好ましくは180〜290℃である。加
圧力は好ましくは約400kg/cm以下、更に好ましくは
150〜350kg/cmである。カレンダーロールの表面
温度及び圧力が上記の範囲を外れると得られる薄葉紙の
嵩密度が、0.25〜0.95g/cm3 の範囲に入らな
くなるばかりでなく、薄葉紙の強力の低下や、シリコン
油、樹脂の吸収性、含浸性の低下を招く等の問題を生じ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によって得られる耐熱性薄葉紙
は、上述のとおり、ガス体やシリコン油、樹脂等の吸収
性、含浸性が必要とされる変圧器、電動機等の巻線用の
耐熱性薄葉紙状絶縁材料として有用であるばかりでな
く、電子写真装置等の定着ロールや感光体のようなクリ
ーニングを必要とする被清掃部材の清掃用に使用される
クリーニングウエブとしても非常に有用な耐熱性薄葉紙
である。
は、上述のとおり、ガス体やシリコン油、樹脂等の吸収
性、含浸性が必要とされる変圧器、電動機等の巻線用の
耐熱性薄葉紙状絶縁材料として有用であるばかりでな
く、電子写真装置等の定着ロールや感光体のようなクリ
ーニングを必要とする被清掃部材の清掃用に使用される
クリーニングウエブとしても非常に有用な耐熱性薄葉紙
である。
【0022】以下実施例により本発明の耐熱性薄葉紙の
製造方法について、更に具体的に説明する。なお、実施
例に示した各特性値は以下の方法により評価した値であ
る。 1)坪 量:JIS,P8124に準じて測定した。 2)厚 さ:マイクロメータを用いて、JIS,C21
11,5.2により測定した。 3)嵩密度:JIS,C2111,6.1により測定し
た。 4)引張強力:定速伸長型引張試験機を用いて、JI
S,C―2111の7に準じて測定した。 5)シリコン含浸率:薄葉紙から採取した試料を常温下
で1200センチストロークス以下の粘度であるシリコ
ン油中にいれ、約150トールの真空下で、シリコン油
を3日間含浸させた後に試料をとりだし、下記式により
算出した。 シリコン含浸率(%)=100×{(シリコン含浸後の
試料の重量−シリコン含浸前の試料の重量)/シリコン
含浸前の試料の重量} 6)パルプ状微粒子中の極性溶剤量測定:熱分解(抽
出)法により測定した。
製造方法について、更に具体的に説明する。なお、実施
例に示した各特性値は以下の方法により評価した値であ
る。 1)坪 量:JIS,P8124に準じて測定した。 2)厚 さ:マイクロメータを用いて、JIS,C21
11,5.2により測定した。 3)嵩密度:JIS,C2111,6.1により測定し
た。 4)引張強力:定速伸長型引張試験機を用いて、JI
S,C―2111の7に準じて測定した。 5)シリコン含浸率:薄葉紙から採取した試料を常温下
で1200センチストロークス以下の粘度であるシリコ
ン油中にいれ、約150トールの真空下で、シリコン油
を3日間含浸させた後に試料をとりだし、下記式により
算出した。 シリコン含浸率(%)=100×{(シリコン含浸後の
試料の重量−シリコン含浸前の試料の重量)/シリコン
含浸前の試料の重量} 6)パルプ状微粒子中の極性溶剤量測定:熱分解(抽
出)法により測定した。
【0023】
【実施例1】特公昭47―10863号公報に記載の界
面重合法によりポリメタフェニレンイソフタラミドを製
造した。このポリマーをN―メチル―2―ピロリドンに
溶解して測定した固有粘度(IV)は、1.35であ
り、ポリマー中に無機塩を含んでいない。次に、このポ
リマーをN―メチル―2―ピロリドンにポリマー濃度1
2.5重量%となるように溶解し、沈殿用のポリマー溶
液とした。
面重合法によりポリメタフェニレンイソフタラミドを製
造した。このポリマーをN―メチル―2―ピロリドンに
溶解して測定した固有粘度(IV)は、1.35であ
り、ポリマー中に無機塩を含んでいない。次に、このポ
リマーをN―メチル―2―ピロリドンにポリマー濃度1
2.5重量%となるように溶解し、沈殿用のポリマー溶
液とした。
【0024】一方、N―メチル―2―ピロリドンの濃度
が通常より多めの45重量%となる水を加えて水溶液を
作り沈殿剤とした。このポリマー溶液及び沈殿剤を用い
て特開昭52―15162号公報に記載された沈殿装置
により同公報に記載されている方法でパルプ状微粒子を
製造した。なお、このパルプ状微粒子中に含まれている
N―メチル―2―ピロリドンの量は約9.00重量%で
あった。次に、このパルプ状微粒子をパルパー、高速離
解機、ディスクリファイナーを用いてスラリー濃度0.
4%でカナディアン標準濾水度110mlのパルプ状微粒
子分散の水性スラリーを作成した。なお、これらの工程
ではパルプ状微粒子中に含まれているN―メチル―2―
ピロリドンが溶出せずに、出来るだけ多く残存するよう
に注意して手早く作業を実施した。
が通常より多めの45重量%となる水を加えて水溶液を
作り沈殿剤とした。このポリマー溶液及び沈殿剤を用い
て特開昭52―15162号公報に記載された沈殿装置
により同公報に記載されている方法でパルプ状微粒子を
製造した。なお、このパルプ状微粒子中に含まれている
N―メチル―2―ピロリドンの量は約9.00重量%で
あった。次に、このパルプ状微粒子をパルパー、高速離
解機、ディスクリファイナーを用いてスラリー濃度0.
4%でカナディアン標準濾水度110mlのパルプ状微粒
子分散の水性スラリーを作成した。なお、これらの工程
ではパルプ状微粒子中に含まれているN―メチル―2―
ピロリドンが溶出せずに、出来るだけ多く残存するよう
に注意して手早く作業を実施した。
【0025】また一方、ポリメタフェニレンイソフタラ
ミド短繊維として、単糸の繊度2.0デニール、繊維長
6.0mmの短繊維を1%濃度でパルパーにより水中に離
解分散させた。但し用いた短繊維は、溶媒であるN―メ
チル―2―ピロリドンが、できるだけ多く残存するよう
に、製糸時の水洗工程で工夫調整して試作した延伸糸か
らなる短繊維であり、該溶媒を約1.9重量%含有して
いる繊維からなるものである。このポリメタフェニレン
イソフタラミド短繊維分散液と、パルプ状微粒子分散ス
ラリーとを短繊維対パルプ状微粒子の比率が83重量%
対17重量%になるように混合、攪拌して濃度が0.3
5重量%の均一な抄紙用のスラリーを作成した。この工
程でも、極力、短繊維やパルプ状微粒子中に含まれてい
るN―メチル―2―ピロリドンが、溶出しないように手
早く注意して作業を実施した。次にタッピー式角型手抄
機を用いて、該抄紙用スラリーを使用して抄紙し、重量
が約300g/m2 の水分を多量に含んだ湿紙を得た。
なお、この湿紙は乾燥した後の坪量が25.0g/m2
であった。また、この乾燥紙についてN―メチル―2―
ピロリドンの含有量を測定したところ約1.56重量%
含まれていることが判った。得られた乾燥紙を直径が約
25cmの硬質表面ロールと直径が約50cmの変形可能な
弾性ロールとにより表1に示す条件でカレンダー加工を
実施し目的とする薄葉紙を得た。得られた薄葉紙につい
て諸特性を測定し、その結果を表1に示した。
ミド短繊維として、単糸の繊度2.0デニール、繊維長
6.0mmの短繊維を1%濃度でパルパーにより水中に離
解分散させた。但し用いた短繊維は、溶媒であるN―メ
チル―2―ピロリドンが、できるだけ多く残存するよう
に、製糸時の水洗工程で工夫調整して試作した延伸糸か
らなる短繊維であり、該溶媒を約1.9重量%含有して
いる繊維からなるものである。このポリメタフェニレン
イソフタラミド短繊維分散液と、パルプ状微粒子分散ス
ラリーとを短繊維対パルプ状微粒子の比率が83重量%
対17重量%になるように混合、攪拌して濃度が0.3
5重量%の均一な抄紙用のスラリーを作成した。この工
程でも、極力、短繊維やパルプ状微粒子中に含まれてい
るN―メチル―2―ピロリドンが、溶出しないように手
早く注意して作業を実施した。次にタッピー式角型手抄
機を用いて、該抄紙用スラリーを使用して抄紙し、重量
が約300g/m2 の水分を多量に含んだ湿紙を得た。
なお、この湿紙は乾燥した後の坪量が25.0g/m2
であった。また、この乾燥紙についてN―メチル―2―
ピロリドンの含有量を測定したところ約1.56重量%
含まれていることが判った。得られた乾燥紙を直径が約
25cmの硬質表面ロールと直径が約50cmの変形可能な
弾性ロールとにより表1に示す条件でカレンダー加工を
実施し目的とする薄葉紙を得た。得られた薄葉紙につい
て諸特性を測定し、その結果を表1に示した。
【0026】
【実施例2】実施例1の場合と同様にして作成したポリ
メタフェニレンイソフタラミド短繊維分散液と実施例1
で用いたパルプ状微粒子分散スラリーとを短繊維対パル
プ状微粒子の比率が97重量%対3重量%になるように
混合、攪拌して、均一な抄紙用スラリーを作成した。次
にタッピー式角型手抄機を用いて、該抄紙用スラリーを
使用して抄紙し重量が約360g/m2 の水分を多量に
含んだ湿紙を得た。なお、この湿紙は乾燥した後の坪量
が30.5g/m2 であった。またこの乾燥紙について
N―メチル―2―ピロリドンの含有量を測定したところ
約0.92重量%含まれていることが判ったので更に噴
霧器を用いてN―メチル―2―ピロリドンを乾燥紙に噴
霧して、乾燥紙中に含まれるN―メチル―2―ピロリド
ンの量が5.50重量%になるように調整した乾燥紙を
得た。得られた乾燥紙を実施例1で用いたものと同一の
カレンダー機により表1に示す条件でカレンダー加工を
実施し目的とする薄葉紙を得た。得られた薄葉紙につい
て諸特性を測定して、その結果を表1に示した。
メタフェニレンイソフタラミド短繊維分散液と実施例1
で用いたパルプ状微粒子分散スラリーとを短繊維対パル
プ状微粒子の比率が97重量%対3重量%になるように
混合、攪拌して、均一な抄紙用スラリーを作成した。次
にタッピー式角型手抄機を用いて、該抄紙用スラリーを
使用して抄紙し重量が約360g/m2 の水分を多量に
含んだ湿紙を得た。なお、この湿紙は乾燥した後の坪量
が30.5g/m2 であった。またこの乾燥紙について
N―メチル―2―ピロリドンの含有量を測定したところ
約0.92重量%含まれていることが判ったので更に噴
霧器を用いてN―メチル―2―ピロリドンを乾燥紙に噴
霧して、乾燥紙中に含まれるN―メチル―2―ピロリド
ンの量が5.50重量%になるように調整した乾燥紙を
得た。得られた乾燥紙を実施例1で用いたものと同一の
カレンダー機により表1に示す条件でカレンダー加工を
実施し目的とする薄葉紙を得た。得られた薄葉紙につい
て諸特性を測定して、その結果を表1に示した。
【0027】
【実施例3】実施例1の場合と同様にして作成したポリ
メタフェニレンイソフタラミド短繊維分散液と実施例1
で用いたパルプ状微粒子分散スラリーとを短繊維対パル
プ状微粒子の比率が97重量%対3重量%になるように
混合、攪拌して、均一な抄紙用スラリーを作成した。次
にタッピー式角型手抄機を用いて該抄紙用スラリーを使
用し抄紙して重量が約360g/m2 の水分を多量に含
んだ湿紙を得た。なお、この湿紙は乾燥した後の坪量が
30.5g/m2 であった。またこの乾燥紙についてN
―メチル―2―ピロリドンの含有量を測定したところ約
0.92重量%含まれていることが判ったので更に噴霧
器を用いてN―メチル―2―ピロリドンを乾燥紙に噴霧
して、乾燥紙中に含まれるN―メチル―2―ピロリドン
の量が5.50重量%になるように調整した乾燥紙を得
た。得られた乾燥紙を実施例1で用いたものと同一のカ
レンダー機により表1に示す条件でカレンダー加工を実
施し目的とする薄葉紙を得た。得られた薄葉紙について
諸特性を測定して、その結果を表1に示した。
メタフェニレンイソフタラミド短繊維分散液と実施例1
で用いたパルプ状微粒子分散スラリーとを短繊維対パル
プ状微粒子の比率が97重量%対3重量%になるように
混合、攪拌して、均一な抄紙用スラリーを作成した。次
にタッピー式角型手抄機を用いて該抄紙用スラリーを使
用し抄紙して重量が約360g/m2 の水分を多量に含
んだ湿紙を得た。なお、この湿紙は乾燥した後の坪量が
30.5g/m2 であった。またこの乾燥紙についてN
―メチル―2―ピロリドンの含有量を測定したところ約
0.92重量%含まれていることが判ったので更に噴霧
器を用いてN―メチル―2―ピロリドンを乾燥紙に噴霧
して、乾燥紙中に含まれるN―メチル―2―ピロリドン
の量が5.50重量%になるように調整した乾燥紙を得
た。得られた乾燥紙を実施例1で用いたものと同一のカ
レンダー機により表1に示す条件でカレンダー加工を実
施し目的とする薄葉紙を得た。得られた薄葉紙について
諸特性を測定して、その結果を表1に示した。
【0028】
【比較例1】実施例1と比較する為にポリメタフェニレ
ンイソフタラミド短繊維として極性溶媒の残存量が実施
例1で用いた短繊維よりも、かなり少ない短繊維、即
ち、通常の製糸条件で生産した延伸糸からなる極性溶媒
残存量の少ない短繊維で、且つ、短繊維の単糸繊度が
2.0デニール、繊維長が6.0mmであるものを1%濃
度になるようにパルパーで水中に離解分散させた。この
ポリメタフェニレンイソフタラミド短繊維分散液とパル
プ状微粒子分散スラリーとを短繊維対パルプ状微粒子の
比率が83重量%対17重量%になるように混合、攪拌
して、均一な抄紙用スラリーを作成した。但し、パルプ
状微粒子は特別な条件で作成したものではなく通常の生
産条件で作成したものであって、特に、N―メチル―2
―ピロリドンの含有量の多いパルプ状微粒子を使用した
のではない。また、更に、溶媒が水中に抜け易いように
抄紙用スラリーの濃度は0.25%と低い値になるよう
に調整、試作した。次にタッピー式角型手抄機を用い
て、該抄紙用スラリーを用いて抄紙し、水洗して、重量
が約330g/m2 の水分を多量に含んだ湿紙を得た。
ンイソフタラミド短繊維として極性溶媒の残存量が実施
例1で用いた短繊維よりも、かなり少ない短繊維、即
ち、通常の製糸条件で生産した延伸糸からなる極性溶媒
残存量の少ない短繊維で、且つ、短繊維の単糸繊度が
2.0デニール、繊維長が6.0mmであるものを1%濃
度になるようにパルパーで水中に離解分散させた。この
ポリメタフェニレンイソフタラミド短繊維分散液とパル
プ状微粒子分散スラリーとを短繊維対パルプ状微粒子の
比率が83重量%対17重量%になるように混合、攪拌
して、均一な抄紙用スラリーを作成した。但し、パルプ
状微粒子は特別な条件で作成したものではなく通常の生
産条件で作成したものであって、特に、N―メチル―2
―ピロリドンの含有量の多いパルプ状微粒子を使用した
のではない。また、更に、溶媒が水中に抜け易いように
抄紙用スラリーの濃度は0.25%と低い値になるよう
に調整、試作した。次にタッピー式角型手抄機を用い
て、該抄紙用スラリーを用いて抄紙し、水洗して、重量
が約330g/m2 の水分を多量に含んだ湿紙を得た。
【0029】なお、この湿紙は乾燥した後の坪量が2
7.2g/m2 であった。またこの乾燥紙についてN―
メチル―2―ピロリドンの含有量を測定したところ、約
0.53重量%含まれていることが判った。得られた乾
燥紙を実施例1で用いたものと同一のカレンダー機によ
り表1に示す条件でカレンダー加工を実施し目的とする
薄葉紙を得た。得られた薄葉紙について諸特性を測定し
て、その結果を表1に示した。
7.2g/m2 であった。またこの乾燥紙についてN―
メチル―2―ピロリドンの含有量を測定したところ、約
0.53重量%含まれていることが判った。得られた乾
燥紙を実施例1で用いたものと同一のカレンダー機によ
り表1に示す条件でカレンダー加工を実施し目的とする
薄葉紙を得た。得られた薄葉紙について諸特性を測定し
て、その結果を表1に示した。
【0030】
【比較例2】比較の為、実施例2の場合と同様にして作
成したポリメタフェニレンイソフタラミド短繊維分散液
とパルプ状微粒子分散スラリーとを短繊維対パルプ状微
粒子の比率が99.5重量%対0.5重量%になるよう
に混合、攪拌して、均一な抄紙用スラリーを作成した以
外は実施例2と同様にして乾燥紙を得、その乾燥紙につ
いて実施例2と同様にカレンダー加工を実施し、得られ
た薄葉紙について諸特性を測定して、その結果を表1に
比較例2として示した。
成したポリメタフェニレンイソフタラミド短繊維分散液
とパルプ状微粒子分散スラリーとを短繊維対パルプ状微
粒子の比率が99.5重量%対0.5重量%になるよう
に混合、攪拌して、均一な抄紙用スラリーを作成した以
外は実施例2と同様にして乾燥紙を得、その乾燥紙につ
いて実施例2と同様にカレンダー加工を実施し、得られ
た薄葉紙について諸特性を測定して、その結果を表1に
比較例2として示した。
【0031】
【比較例3】比較の為、N―メチル―2―ピロリドンを
乾燥紙中に含浸させるべく、噴霧器を用いN―メチル―
2―ピロリドンを乾燥紙に噴霧して、乾燥紙中に含まれ
るN―メチル―2―ピロリドンの量が7.00重量%に
なるように調整した以外は実施例3と同様に行って乾燥
紙を得、得られた乾燥紙を実施例1で用いたものと同一
のカレンダー機により表1に示す条件でカレンダー加工
を実施し得られた薄葉紙の諸特性を測定し、その結果に
ついて表1に示した。
乾燥紙中に含浸させるべく、噴霧器を用いN―メチル―
2―ピロリドンを乾燥紙に噴霧して、乾燥紙中に含まれ
るN―メチル―2―ピロリドンの量が7.00重量%に
なるように調整した以外は実施例3と同様に行って乾燥
紙を得、得られた乾燥紙を実施例1で用いたものと同一
のカレンダー機により表1に示す条件でカレンダー加工
を実施し得られた薄葉紙の諸特性を測定し、その結果に
ついて表1に示した。
【0032】
【比較例4】比較の為、比較例1で用いたポリメタフェ
ニレンイソフタラミド短繊維と実施例1で用いたパルプ
状微粒子分散スラリーとを短繊維対パルプ状微粒子の比
率が97重量%対3重量%になるように混合、攪拌し
て、均一な抄紙用スラリーを作成した以外は実施例1と
同様に行って、乾燥紙を得、得られた乾燥を約2ケ月間
保管した後に実施例1で用いたものと同一のカレンダー
機により表1に示す条件でカレンダー加工を実施し得た
薄葉紙の諸特性を測定し、その結果を表1に示した。
ニレンイソフタラミド短繊維と実施例1で用いたパルプ
状微粒子分散スラリーとを短繊維対パルプ状微粒子の比
率が97重量%対3重量%になるように混合、攪拌し
て、均一な抄紙用スラリーを作成した以外は実施例1と
同様に行って、乾燥紙を得、得られた乾燥を約2ケ月間
保管した後に実施例1で用いたものと同一のカレンダー
機により表1に示す条件でカレンダー加工を実施し得た
薄葉紙の諸特性を測定し、その結果を表1に示した。
【0033】
【比較例5】比較の為、従来公知の技術にもとずき、極
性溶剤が極力水中に溶出するようにして作成したポリメ
タフェニレンイソフタラミド短繊維分散液とスラリー濃
度を低下せしめて極性溶剤が極力水中に溶出するように
して作成したパルプ状微粒子分散スラリーとを短繊維対
パルプ状微粒子の比率が70重量%対30重量%になる
ように混合、攪拌して、均一な抄紙用スラリーを試作し
た。続いてタッピー式角型手抄機を用いて、該抄紙用ス
ラリーを使用して抄紙し、約260g/m2 の重量から
なる水分を多量に含んだ湿紙を作成した。なお、この湿
紙は乾燥した後の坪量が21.5g/m2 であった。ま
たこの乾燥紙中のN―メチル―2―ピロリドンの含有量
を測定したところ約0.49重量%含まれていることが
確認された。得られた乾燥紙を実施例1で用いたものと
同一のカレンダー機により表1に示す条件でカレンダー
加工を実施し目的とする薄葉紙を得た、その薄葉紙につ
いて諸特性を測定し、結果を表1に比較例5として示し
た。
性溶剤が極力水中に溶出するようにして作成したポリメ
タフェニレンイソフタラミド短繊維分散液とスラリー濃
度を低下せしめて極性溶剤が極力水中に溶出するように
して作成したパルプ状微粒子分散スラリーとを短繊維対
パルプ状微粒子の比率が70重量%対30重量%になる
ように混合、攪拌して、均一な抄紙用スラリーを試作し
た。続いてタッピー式角型手抄機を用いて、該抄紙用ス
ラリーを使用して抄紙し、約260g/m2 の重量から
なる水分を多量に含んだ湿紙を作成した。なお、この湿
紙は乾燥した後の坪量が21.5g/m2 であった。ま
たこの乾燥紙中のN―メチル―2―ピロリドンの含有量
を測定したところ約0.49重量%含まれていることが
確認された。得られた乾燥紙を実施例1で用いたものと
同一のカレンダー機により表1に示す条件でカレンダー
加工を実施し目的とする薄葉紙を得た、その薄葉紙につ
いて諸特性を測定し、結果を表1に比較例5として示し
た。
【0034】
【表1】
【0035】表1から明らかなように、本発明の耐熱性
薄葉紙は実用上必要な1.8kg/15mm以上の強力を有
し、且つ、シリコン油等の吸収性、含浸性に優れている
為、変圧器、電動機等の巻線用絶縁材料として、また電
子写真装置の定着ロールや感光体等に使用されるクリー
ニングウエブとして有用である。
薄葉紙は実用上必要な1.8kg/15mm以上の強力を有
し、且つ、シリコン油等の吸収性、含浸性に優れている
為、変圧器、電動機等の巻線用絶縁材料として、また電
子写真装置の定着ロールや感光体等に使用されるクリー
ニングウエブとして有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 芳香族ポリアミドパルプと芳香族ポリア
ミド短繊維との混合物からなる水性スラリーから湿式抄
造法によって形成された湿紙を加熱加圧加工して得られ
る耐熱性薄葉紙の製造方法において、加熱加圧加工前の
耐熱性薄葉紙中に含まれる極性溶媒の量が0.60〜
6.00重量%であり、且つ加熱加圧加工後の耐熱性薄
葉紙の坪量が8〜60g/m2 、嵩密度が0.30〜
0.95g/m3 であることを特徴とする耐熱性薄葉紙
の製造方法。 - 【請求項2】 芳香族ポリアミドパルプが1〜20重量
%、芳香族ポリアミド短繊維が99〜80重量%である
請求項1に記載の耐熱性薄葉紙の製造方法。 - 【請求項3】 約150トールの真空下で含浸させた場
合における比較的低粘度のシリコン油吸収量%が16重
量%以上である請求項1に記載の耐熱性薄葉紙の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27875992A JPH06128894A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 耐熱性薄葉紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27875992A JPH06128894A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 耐熱性薄葉紙の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06128894A true JPH06128894A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17601795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27875992A Pending JPH06128894A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 耐熱性薄葉紙の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06128894A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003520310A (ja) * | 2000-01-21 | 2003-07-02 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 耐焔障壁性紙組成物 |
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1992
- 1992-10-16 JP JP27875992A patent/JPH06128894A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003520310A (ja) * | 2000-01-21 | 2003-07-02 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 耐焔障壁性紙組成物 |
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