JPH06129152A - 金属製キャビネットの扉レール構造および扉構造 - Google Patents

金属製キャビネットの扉レール構造および扉構造

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JPH06129152A
JPH06129152A JP30755992A JP30755992A JPH06129152A JP H06129152 A JPH06129152 A JP H06129152A JP 30755992 A JP30755992 A JP 30755992A JP 30755992 A JP30755992 A JP 30755992A JP H06129152 A JPH06129152 A JP H06129152A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は、扉体の前後のガタツキや上下振動の
ガタツキが生じることがなく、密封性に優れ、保温性や
湿気の侵入防止に優れたステンレス等からなる金属製キ
ャビネットのレール構造および扉構造を提供するもので
ある。 【構成】金属製キャビネットの扉レールは、上フレーム
材21に取り付けられる上レールからなり、上レールは階
段状でキャビネット本体の前面L型フレームと組合せ結
合して断面コ字型の前レール部材61と断面コ字型の後レ
ール部材62を長孔およびネジ孔をネジ65で連結して後レ
ール部材を前後移動して調整自在に構成されている。す
なわち、上記前レール部材は、金属製キャビネットの上
フレームに対して下向きコ字状の台座66を介して溶接に
よって予め所定の位置を定めて取り付けてあり、後側に
扉体の滑車31と係合する滑車スライド溝67,68が開口さ
せてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本発明は、金属製キャビネットの扉
レール構造および扉構造に関するものであり、特に病院
や薬局、実験室などの薬品を収納するのに適したステン
レス製の金属製キャビネットの扉レール構造および扉構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、病院や薬局、実験室などの薬品を
収納する金属製キャビネットは、耐薬品性や洗浄性およ
び衛生面に優れたものが要求されており、従ってステン
レス等からなる金属製キャビネットが利用されることが
多くなってきている。
【0003】この金属製キャビネットの扉体は通常下レ
ールにスライド自在に支持させた引違い扉の構造のもの
が多く使われているが、下レールをキャビネットの幅全
体に設けると下レールの間や隅部に汚れが溜まり易く不
衛生になってしまう問題があった。一方、扉体を下レー
ルで支える代わりにキャビネットの上レールで吊持ちさ
せておき、扉体の下端部を幅の狭い突起部材やダボ等の
ガイド部材を用いてスライドさせるようにした引違い扉
の構造のキャビネットがあるが、これまでの引違い扉
は、扉体を上レールから着脱させるために前後の扉体の
間に隙間を設けておき、上レールにも扉体を取り外す為
の余裕を持って設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の上レー
ル吊持ちによる金属製キャビネットの扉は、前後のガタ
ツキや上下振動のガタツキが発生しやすく扉の開閉時に
金属音が発生しやすいものであった。また、扉体同士の
間や扉体と金属製キャビネットの下面との間に隙間が開
いて気密性に乏しく、薬品保存の上での保温性、ならび
に乾燥の維持などの面での性能が充分ではなかった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、扉体の前後のガタツキや上下振動のガ
タツキが生じることがなく、密封性に優れ、保温性や湿
気の侵入防止に優れた金属製キャビネットのレール構造
および扉構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成したもので、請求項1の発明は、ステンレス等よりな
る金属製キャビネットの前面に滑車で吊持ちさせた扉体
を引違い式に配設してなる引違い扉の金属製キャビネッ
トにおいて、上記扉体を吊持ちさせるレールが、キャビ
ネット本体の前面フレームと結合して背方が開放した断
面コ字型の前レール部材と、前方が開放した後レール部
材とに分割された分割レール材からなり、上記後レール
部材がキャビネットのレール固定部に対して前後調整自
在に取り付けられていることを特徴とする金属製キャビ
ネットの扉レール構造である。
【0007】また、請求項2の発明は、ステンレス等よ
りなる金属製キャビネットの前面に滑車で吊持ちさせた
扉体を引違い式に配設してなる引違い扉の金属製キャビ
ネットにおいて、上記扉体をレールに吊持ちさせる滑車
が扉体の上端部に上下調整自在に取り付けられているこ
とを特徴とする金属製キャビネットの扉構造である。
【0008】また、請求項3の発明は、ステンレス等よ
りなる金属製キャビネットの前面に滑車で吊持ちさせた
扉体を引違い式に配設してなる引違い扉の金属製キャビ
ネットにおいて、上記扉体を吊持ちさせるレールが、背
方が開放した断面コ字型の前レール部材と、前方が開放
した後レール部材とに分割された分割レール材からな
り、上記後レール部材がキャビネットのレール固定部に
対して前後調整自在に取り付けられているとともに、上
記扉体をレールに吊持ちさせる滑車が扉体の上端部に上
下調整自在に取り付けられていることを特徴とする金属
製キャビネットの扉構造である。
【0009】
【作用】本発明の請求項1の金属製キャビネットの扉レ
ール構造によれば、後レール部材がキャビネットのレー
ル固定部に対して前後調整自在に取り付けられているの
で、扉体の前後間隔を後レールを前後に移動させること
によってレールの間隔を前後の扉体同士の間が密着する
まで狭めて調整し、前後の扉体間隔でのガタツキや隙間
からの湿気の侵入を極力防止することができる。
【0010】また、本発明の請求項2の金属製キャビネ
ットに扉構造によれば、金属製キャビネットの引違い式
に配設してなる扉体を吊持ちさせる滑車が扉体の上端部
に上下調整自在に取り付けられているので、各扉体の下
端部でのガタツキや隙間からの湿気の侵入を可及的に防
止することができる。
【0011】また、本発明の請求項3の発明は、金属製
キャビネットに扉構造によれば、金属製キャビネットの
後レール部材がキャビネットのレール固定部に対して前
後調整自在に取り付けられているとともに、上記扉体を
レールに吊持ちさせる滑車が扉体の上端部に上下調整自
在に取り付けられているので、前後の扉体間隔と扉体下
端部との両方で密封性が得られるものであり、湿気を嫌
う薬品等の乾燥を保って保存しておくことができるもの
である。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の金属製キャビネットの扉レ
ールおよび扉構造を示し、図2,図3は、その扉レール
構造の細部構成を示す。
【0013】図1において、金属製キャビネット1は、
ステンレス製の金属製キャビネット本体2の前面に引違
い式の扉体3a,3bを上下2段に配した構成にしてあ
り、中央部に引出し4を設けたものである。扉体の後方
の収納空間には、ステンレス製の棚板5,5が配置して
ある。
【0014】金属製キャビネット本体2の上レール固定
部である上フレーム材21には、前方扉体3aと後方扉体
3bを滑車31で引違い式に吊持ち支持させる上レール6
が取り付けられている。また、引出し4の下方の下段上
フレーム材23にも同じく前方扉体3aと後方扉体3bを
滑車31で引違い式に吊持ち支持させる上レール6が取り
付けられている。記扉体3a,3bの下端部には金属製
キャビネットの下フレーム材22に凸設されたスライド用
係合ガイド7と係合しするスライド溝8が設けられてお
り、該スライド溝には金属同士の摩擦音を防止する合成
樹脂カバー81が嵌着されている。
【0015】金属製キャビネット1の扉レールは、上フ
レーム材に取り付けられる上レール6からなり、該レー
ル6は、図2および図3に示すごとくキャビネット本体
の前面上フレーム21のL字型とかぎ型状に形成した前レ
ール部材61を組合せ結合した断面コ字型の前レール部材
61と断面コ字型に形成した後レール部材62を長孔63およ
びネジ孔64をネジ65で連結して後レール部材62を前後移
動して調整自在に構成されている。
【0016】すなわち、上記前レール部材61は、金属製
キャビネットのL字状の上フレームに対して下向きコ字
型の金属製台座66を介して溶接によって予め所定の位置
を定めて取り付けてあり、後側に扉体3aの滑車31と係
合する滑車スライド溝67が開口させてある。また、上記
台座66および前レール部材61には適宜間隔をおいてネジ
孔64が設けてある。
【0017】一方、後レール部材62は、その上面に適宜
間隔をおいて後レールの幅方向に沿った長孔63が設けて
あり、上記前レール部材61に対して該長孔63を前レール
部材61に設けたネジ孔64と一致させてネジ65で接合して
取り付けてあり、該ネジ65を緩めることで後レール部材
62を前後調整自在に取り付けてある。なお、後レール部
材62の前面には滑車スライド溝68が開口させてある。66
dはスポット溶接、7aはライナーである。
【0018】したがって、扉体3a,3bを金属製キャ
ビネットに取り付ける場合には、ネジ65を緩めて上レー
ル6の後レール部材62を後側に移動させて前レール部材
61と後レール部材62の間隔を広げることにより、レール
の間に扉体3a,3bの滑車31を入り易くしておき、扉
体3a,3bの上端部の滑車31を各レールの滑車スライ
ド溝67と係合させる。次に、後レール部材62を前方(前
レール部材61側)に移動させることで各扉体3a,3b
の隙間を密封性が保たれる間隔まで狭くしてからネジ65
を締めつけて後レール部材62を固定するものである。後
レール部材62の位置を固定した後は、ネジ頭を化粧カバ
ー69で覆って扉体3a,3bの吊持ちを完了する。
【0019】次に、各扉体3a,3bの上部の滑車31の
取り付け部の構造について説明する。扉体3a,3bの
上端部内側面には、鋳物等からなる固定板32が溶接で接
合してあり、この固定板32に縦長の長孔38を有するL字
型のスライド板33がネジ接合で取り付けられている。上
記固定板32およびスライド板33の各当接面は一定ピッチ
で山型の凹凸面に形成された凹凸係止面34,35に形成さ
れており、滑車31の上下位置を固定板32の縦長の長孔で
調整するとともに、上記凹凸係止面34,35同士の係止に
よって固定後の位置ズレを防止している。
【0020】L字型のスライド板33には、滑車31の軸36
が扉体3aの前面、後面(図示せず)および扉体3bの
背面に凸設して設けてあり、該軸36にベアリング37を介
した滑車31が固着されている。軸36は、扉体3a,3b
の長孔で上下移動可能に配されている。固定板32の取り
付けネジ39は、扉体3a,3bの側面にネジ頭を出して
取り付けてあり、扉体3a,3bを吊持ちさせた後に上
記取り付けネジ39を緩めて滑車31を上下調整(通常は滑
車31を上に上げて、扉体を相対的に下に下げる調整)を
行って、扉下端部が金属製キャビネットの下フレームに
設けたスライドガイド7に嵌合するように調整するもの
である。
【0021】なお、上記スライドガイド7は、金属製キ
ャビネット本体2の下フレームに対して、扉体3a,3
bの重ね合わせ部分にのみ位置させて凸設してあり、こ
れによって下フレームでの埃の溜まりを防止して清潔さ
を保てるように形成されている。
【0022】すなわち、扉体3a,3bの下端部には、
合成樹脂カバー8が取り付けられており、該合成樹脂カ
バー8の下面に幅狭いスライド溝81が設けられており、
該スライド溝81と金属製キャビネットの下フレームのス
ライドガイド7とが係合して、密封性が得られるように
なるまで滑車31の位置の上下調整を行うものである。そ
れぞれの扉体3a,3bの滑車位置が定まると扉体3
a,3bの側面のネジ39を締めつけて扉体3a,3bの
取り付けを完了する。上記扉体3a,3bの滑車31の上
下調整作業は、扉体3a,3bの吊持ち位置を定める上
レール6の前後位置調整の作業を完了した後で行うのが
後での微調整の2度手間を防ぐ意味で好ましい。
【0023】このように、金属製キャビネットの上レー
ル6に扉体3a,3bを引違い式に取り付ける際に、上
レール6が前後のレールに分割されており、この後レー
ル部材62の前後調整で扉体3a,3bの隙間が密封され
るようになり、しかも該扉体3a,3bの上端部の滑車
31が上下調整されて扉体3a,3b下端部の密封性が確
保されるので金属製扉体3a,3bがガタツキを生じる
ことがなく、扉体3a,3bの閉鎖時には密封性が保た
れて内部に湿気が入り込むことがなく薬品その他の湿り
等が防止されるものである。
【0024】以上の実施例では扉体3a,3bを上下2
段に配した構造で示したが、本発明は、上記のものに限
定されるものではなく、1段の扉であってもよく、ま
た、扉体3a,3bはガラス組み込みタイプあるいはオ
ールステンレスタイプのいずれであってもよい。更に又
医・理科用のみでなく、一般家庭の台所用棚に適用する
ことでもよい。
【0025】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の請求項1は、
ステンレス等よりなる金属製キャビネットの前面に滑車
で吊持ちさせた扉体を引違い式に配設してなる引違い扉
の金属製キャビネットにおいて、上記扉体を吊持ち支持
させるレールが、背方断面コ字型の前レールと、前方が
開放した後レール部材とに分割された分割レール材から
なり、上記後レール部材がキャビネットのレール固定部
に対して前後調整自在に取り付けられていることを特徴
とする金属製キャビネットの扉レール構造であるので、
扉体の前後間隔を後レールを前後に移動させることによ
ってレールの間隔を前後の扉体同士の間が密着するまで
狭めて調整し、前後の扉体間隔でのガタツキや扉体同士
の隙間からの湿気の侵入を防止することができるという
効果を有するものであり、耐薬品性や洗浄性に優れた金
属製キャビネットを得る事が出来る。
【0026】また、本発明の請求項2の発明によれば、
ステンレス等よりなる金属製キャビネットの前面に滑車
で吊持ちさせた扉体を引違い式に配設してなる引違い扉
の金属製キャビネットにおいて、上記扉体を上レールに
吊持ちさせる滑車が扉体の上端部に上下調整自在に取り
付けられていることを特徴とする金属製キャビネットの
扉構造であるので、各扉体の下端部でのガタツキや隙間
からの湿気の侵入を防止することができるものであり、
振動によるガタツキ音がなく密封性に優れた金属製キャ
ビネットを得ることが出来る効果を有する。
【0027】また、本発明の請求項3の発明によれば、
ステンレス等よりなる金属製キャビネットの前面に滑車
で吊持ちさせた扉体を引違い式に配設してなる引違い扉
の金属製キャビネットにおいて、上記扉体を吊持ちさせ
る上レールが、背方が開放した断面コ字型の前レール部
材と、前方が開放した後レール部材とに分割された分割
レール材からなり、上記後レール部材がキャビネットの
上レール固定部に対して前後調整自在に取り付けられて
いるとともに、上記扉体をレールに吊持ちさせる滑車が
扉体の上端部に上下調整自在に取り付けられていること
を特徴とする金属製キャビネットの扉構造であるので、
前後の扉体間隔と扉体下端部との両方で密封性が得られ
るものであり、湿気を嫌う薬品等の乾燥を保って長期間
保存しておくことができるものである。
【0028】また、このように密封性に優れているので
薬品のほか、食品や台所用品の収納庫として使用して乾
燥食品や調味料等を長期間良好な状態で保存しておくこ
とができるものであり、食品保存庫としても有用な金属
製キャビネットを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属製キャビネットの扉レール構造お
よび扉構造の全体を示す断面図、
【図2】本発明の金属製キャビネットの扉レール構造の
上レールの構造を説明する拡大断面図、
【図3】上記上レールの構成を説明する分解斜視図、
【図4】本発明の金属製キャビネットの扉構造の滑車の
取り付け状態を示す斜視図、
【図5】記滑車の取り付け部の構成を説明する分解斜視
図、
【図6】本発明の金属製キャビネットの扉構造における
扉体の下端部の構成を示す拡大断面図、
【符号の説明】
1…金属製キャビネット 2…金属製キャビネット 3a…扉体(前方の扉体) 3b…扉体(後方の扉体) 4…引出し 5…棚板 6…レール 7…スライドガイド 8…合成樹脂カバー 21…上フレーム材 22…上段下フレーム材 23…下段上フレーム材 24…下フレーム材 31…滑車 32…固定板 33…スライド板 34,35…凹凸係止面 36…軸 37…ベアリング 38…縦長の長孔 39…取り付けネジ 61…前レール 62…後レール 63…長孔 64…ネジ孔 65…ネジ 66…台座 68…滑車スライド溝 69…化粧カバー 81…スライド溝
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月28日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 金属製キャビネットの扉レール構造お
よび扉構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製キャビネットの
扉レール構造および扉構造に関するものであり、特に病
院や薬局、実験室などの薬品を収納するのに適したステ
ンレス製の金属製キャビネットの扉レール構造および扉
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、病院や薬局、実験室などの薬品を
収納する金属製キャビネットは、耐薬品性や洗浄性およ
び衛生面に優れたものが要求されており、従ってステン
レス等からなる金属製キャビネットが利用されることが
多くなってきている。
【0003】この金属製キャビネットの扉体は通常下レ
ールにスライド自在に支持させた引違い扉の構造のもの
が多く使われているが、下レールをキャビネットの幅全
体に設けると下レールの間や隅部に汚れが溜まり易く不
衛生になってしまう問題があった。一方、扉体を下レー
ルで支える代わりにキャビネットのールで吊持ち支持
させておき、扉体の下端部を幅の狭い突起部材やダボ等
のガイド部材を用いてスライドさせるようにした引違い
扉の構造のキャビネットがあるが、これまでの引違い扉
は、扉体をールから着脱させるために前後の扉体の間
に隙間を設けておき、ールにも扉体を取り外す為の余
裕を持って設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のール
での吊持ち支持による金属製キャビネットの扉は、前後
のガタツキや上下振動のガタツキが発生しやすく扉の開
閉時に金属音が発生しやすいものであった。また、扉体
同士の間や扉体と金属製キャビネットの下面との間に隙
間が開いて気密性に乏しく、じんあいの侵入、薬品保存
の上での保温性、ならびに乾燥の維持などの面での性能
が充分ではなかった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、扉体の前後のガタツキや上下振動のガ
タツキが生じることがなく、密封性に優れ、保温性や湿
気の侵入防止に優れた金属製キャビネットのレール構造
および扉構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成したもので、請求項1の発明は、ステンレス等よりな
る金属製キャビネットの前面に滑車で吊持ち支持させた
扉体を引違い式に配設してなる引違い扉の金属製キャビ
ネットにおいて、上記扉体を吊持ち支持させるレール
が、方が開放した断面コ字型の前レールと、前方が開
放した後レールに分割された分割レールからなり、上
記後レールキャビネットのレール固定部に対して前後
調整自在に取り付けられていることを特徴とする金属製
キャビネットの扉レール構造である。
【0007】また、請求項2の発明は、上記金属製キャ
ビネットの前レールが、ステンレス製キャビネットの前
フレーム下端部を背方に屈曲させてキャビネットのフレ
ームと一体に構成されていることを特徴とする金属製キ
ャビネットの扉レール構造である。
【0008】また、請求項3の発明は、ステンレス等よ
りなる金属製キャビネットの前面に滑車で吊持ち支持
せた扉体を引違い式に配設してなる引違い扉の金属製キ
ャビネットにおいて、上記扉体をレールに吊持ち支持さ
せる滑車が、扉体の上端部に上下調整自在に取り付けら
れていることを特徴とする金属製キャビネットの扉構造
である。
【0009】また、請求項4の発明は、ステンレス等よ
りなる金属製キャビネットの前面に、滑車で吊持ち支持
させた扉体を引違い式に配設してなる引違い扉の金属製
キャビネットにおいて、上記扉体を吊持ち支持させるレ
ールが、背方が開放した断面コ字型の前レールと、前方
が開放した後レールとに分割された分割レールからな
り、上記後レールがキャビネットのレール固定部に対し
て前後調整自在に取り付けられているとともに、上記扉
体をレールに吊持ち支持させる滑車が扉体の上端部に上
下調整自在に取り付けられていることを特徴とする金属
製キャビネットの扉構造である。
【0010】
【作用】本発明の請求項1の金属製キャビネットの扉レ
ール構造によれば、後レールがキャビネットのレール固
定部に対して前後調整自在に取り付けられているので、
扉体の前後間隔を後レールを前後に移動させることによ
ってレールの間隔を前後の扉体同士の間が密着するまで
狭めて調整し、前後の扉体間隔でのガタツキや隙間から
の湿気の侵入を極力防止することができる。
【0011】また、本発明の請求項2の構造によれば、
前レールがキャビネットのフレームと一体に構成されて
いるので、前レールが目立たないでキャビネットの前面
の仕上がり外観が良くなる。
【0012】また、本発明の請求項の金属製キャビネ
ットに扉構造によれば、金属製キャビネットの引違い式
に配設してなる扉体を吊持ち支持させる滑車が扉体の上
端部に上下調整自在に取り付けられているので、各扉体
の下端部でのガタツキや隙間からの湿気の侵入を可及的
に防止することができる。
【0013】また、本発明の請求項の発明は、金属製
キャビネットに扉構造によれば、金属製キャビネットの
後レールがキャビネットのレール固定部に対して前後調
整自在に取り付けられているとともに、上記扉体をレー
ルに吊持ち支持させる滑車が扉体の上端部に上下調整自
在に取り付けられているので、前後の扉体間隔と扉体下
端部との両方で密封性が得られるものであり、湿気を嫌
う薬品等の乾燥を保って保存しておくことができるもの
である。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の金属製キャビネットの扉レ
ールおよび扉構造を示し、図2,図3は、その扉レール
構造の細部構成を示す。
【0015】図1において、金属製キャビネット1は、
ステンレス製の金属製キャビネット本体2の前面に引違
い式の扉体3a,3bを上下2段に配した構成にしてあ
り、中央部に引出し4を設けたものである。扉体の後方
の収納空間には、ステンレス製の棚板5,5が配置して
ある。
【0016】金属製キャビネット本体2のレール固定部
である上フレーム材21には、前方扉体3aと後方扉体3
bを滑車31で引違い式に吊持ち支持させる分割レール6
が取り付けられている。 また、引出し4の下方の下段上
フレーム材23にも同じく前方扉体3aと後方扉体3bを
滑車31で引違い式に吊持ち支持させる分割レール6が取
り付けられている。記扉体3a,3bの下端部には金
属製キャビネットの下フレーム材22に凸設されたスライ
ド用係合ガイド7と係合しするスライド溝8が設けられ
ており、該スライド溝には金属同士の摩擦音を防止する
合成樹脂カバー81が嵌着されている。
【0017】金属製キャビネット1の扉レールは、上フ
レーム材に取り付けられる分割レール6からなり、該分
割レール6は、図2および図3に示すごとく、上フレー
ム材21の下端部を背方に屈曲させて断面コ字型の前レー
ル67を一体に形成すると共に、L字型とかぎ型状の段部
を組み合わせた断面形状の前レール補強材61と、前面が
開口した断面コ字型の後レール62を長孔63およびネジ孔
64をネジ65で連結して後レール62を前後移動して調整自
在に構成されている。
【0018】すなわち、上記前レール補強材61は、金属
製キャビネットの上フレームに対してU字型の金属製台
座66を介して溶接によって予め所定の位置を定めて取り
付けてあり、キャビネットの上フレームに一体に形成し
た前レール67と組み合わせられて後側に扉体3aの滑車
31と係合する滑車スライド溝68を開口させてある。ま
た、上記台座66および前レール補強材61には適宜間隔を
おいてネジ孔64が設けてある。
【0019】一方、後レール62は、その上面に適宜間隔
をおいて後レールの幅方向に沿った長孔63が設けてあ
り、上記前レール補強材61に対して該長孔63を前レール
補強材61に設けたネジ孔64と一致させてネジ65で接合し
て取り付けてあり、該ネジ65を緩めることで後レール62
を前後調整自在に取り付けてある。なお、後レール62の
前面には滑車スライド溝68が開口させてある。
【0020】したがって、扉体3a,3bを金属製キャ
ビネットに取り付ける場合には、ネジ65を緩めて分割レ
ール6の後レール62を後側に移動させて分割レール6の
間隔を広げることにより、分割レールの間に扉体3a,
3bの滑車31を入り易くしておき、扉体3a,3bの上
端部の滑車31を各レールの滑車スライド溝68と係合させ
る。次に、後レール62を前方(前レール補強材61側)に
移動させることで各扉体3a,3bの隙間を密封性が保
たれる間隔まで狭くしてからネジ65を締めつけて後レー
ル62を固定するものである。後レール62の位置を固定し
た後は、ネジ頭を化粧カバー69で覆って扉体3a,3b
の吊持ち支持を完了する。
【0021】次に、各扉体3a,3bの上部の滑車31の
取り付け部の構造について説明する。扉体3a,3bの
上端部内側面には、鋳物等からなる固定板32が溶接で接
合してあり、この固定板32に縦長の長孔38を有するL字
型のスライド板33がネジ接合で取り付けられている。上
記固定板32およびスライド板33の各当接面は一定ピッチ
で山型の凹凸面に形成された凹凸係止面34,35に形成さ
れており、滑車31の上下位置を固定板32の縦長の長孔で
調整するとともに、上記凹凸係止面34,35同士の係止に
よって固定後の位置ズレを防止している。
【0022】L字型のスライド板33には、滑車31の軸36
が扉体3aの前面,後面(図示せず)および扉体3bの
背面に凸設して設けてあり、該軸36にベアリング37を介
した滑車31が固着されている。軸36は、扉体3a,3b
の長孔で上下移動可能に配されている。固定板32の取り
付けネジ39は、扉体3a,3bの側面にネジ頭を出して
取り付けてあり、扉体3a,3bを吊持ち支持させた後
に上記取り付けネジ39を緩めて滑車31を上下調整(通常
は滑車31を上に上げて、扉体を相対的に下に下げる調
整)を行って、扉下端部が金属製キャビネットの下フレ
ームに設けたスライドガイド7に嵌合するように調整す
るものである。
【0023】なお、上記スライドガイド7は、補強材7
aを配した上向きのコ字型に形成してあり、金属製キャ
ビネット本体2の下フレームに対して、扉体3a,3b
の重ね合わせ部分にのみ位置させてガイドを凸設してあ
る。これによって下フレームでの埃の溜まりを極力防止
して清潔さを保てるように形成されている。
【0024】すなわち、扉体3a,3bの下端部には、
合成樹脂カバー8が取り付けられており、該合成樹脂カ
バー8の下面に幅狭いスライド溝81が設けられており、
該スライド溝81と金属製キャビネットの下フレームのス
ライドガイド7とが係合して、密封性が得られるように
なるまで滑車31の位置の上下調整を行うものである。そ
れぞれの扉体3a,3bの滑車位置が定まると扉体3
a,3bの側面のネジ39を締めつけて扉体3a,3bの
取り付けを完了する。上記扉体3a,3bの滑車31の上
下調整作業は、扉体3a,3bの吊持ち支持位置を定め
る分割レール6の前後位置調整の作業を完了した後で行
うのが後での微調整の2度手間を防ぐ意味で好ましい。
【0025】このように、金属製キャビネットの分割レ
ール6に扉体3a,3bを引違い式に取り付ける際に、
分割レール6の後レール62の前後調整で扉体3a,3b
の隙間が密封されるようになり、しかも、該扉体3a,
3bの上端部の滑車31が上下調整されて扉体3a,3b
下端部の密封性が確保されるので、金属製扉体3a,3
bがガタツキを生じることがなく、扉体3a,3bの閉
鎖時には密封性が保たれて内部に湿気が入り込むことが
なく薬品その他の湿り等が可及的に防止されるものであ
る。しかも、分割レール6の前レール67を、キャビネッ
トの上フレームを背方に屈曲させて一体に形成してある
ので、キャビネットの前面に前レールが露呈することが
なく、表面外観がスッキリと仕上げられた外観的にも美
しいキャビネットが構成される。
【0026】以上の実施例では、扉体3a,3bを上下
2段に配した構造で示したが、本発明は、上記のものに
限定されるものではなく、1段の扉であってもよく、ま
た、扉体3a,3bはガラス組み込みタイプあるいはオ
ールステンレスタイプのいずれであってもよい。さら
に、医・理科用のみでなく一般家庭の台所用の棚に適用
してもよい。
【0027】また、上記実施例では、分割レール6の前
レールを、キャビネットの上フレームの下端部を背方に
屈曲させて一体的に形成した場合を示したが、前レール
を上記後レールと同様に、キャビネットとは分けて形成
しておいて1対の前後レール材を組み合わせて使用して
もよい。
【0028】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の請求項1は、
ステンレス等よりなる金属製キャビネットの前面に滑車
で吊持ち支持させた扉体を引違い式に配設してなる引違
い扉の金属製キャビネットにおいて、上記扉体を吊持ち
支持させるレールが、背方が開放した断面コ字型の前レ
ールと、前方が開放した後レールとに分割された分割レ
ールからなり、上記後レールがキャビネットのレール固
定部に対して前後調整自在に取り付けられていることを
特徴とする金属製キャビネットの扉レール構造であるの
で、扉体の前後間隔を後レールを前後に移動させること
によってレールの間隔を前後の扉体同士の間が密着する
まで狭めて調整し、前後の扉体間隔でのガタツキや扉体
同士の隙間からの湿気の侵入を防止することができると
いう効果を有するものであり、耐薬品性や洗浄性に優れ
た金属製キャビネットを得る事が出来る。
【0029】また、本発明の請求項2の発明によれば、
キャビネットのフレームの下端部を背方に屈曲させて前
レールを一体的に形成したものであるので、レールが表
面から目立たないで外観的にも優れた金属製キャビネッ
トを提供することができる。
【0030】また、本発明の請求項の発明によれば、
ステンレス等よりなる金属製キャビネットの前面に滑車
で吊持ち支持させた扉体を引違い式に配設してなる引違
い扉の金属製キャビネットにおいて、上記扉体をレール
に吊持ち支持させる滑車が扉体の上端部に上下調整自在
に取り付けられていることを特徴とする金属製キャビネ
ットの扉構造であるので、各扉体の下端部でのガタツキ
や隙間からの湿気の侵入を防止することができるもので
あり、振動によるガタツキ音がなく密封性に優れた金属
製キャビネットを得ることが出来る効果を有する。
【0031】また、本発明の請求項の発明によれば、
ステンレス等よりなる金属製キャビネットの前面に滑車
で吊持ち支持させた扉体を引違い式に配設してなる引違
い扉の金属製キャビネットにおいて、上記扉体を吊持ち
支持させるレールが、背方が開放した断面コ字型の前レ
ールと、前方が開放した後レールとに分割された分割レ
ールからなり、上記後レールがキャビネットのレール固
定部に対して前後調整自在に取り付けられているととも
に、上記扉体をレールに吊持ち支持させる滑車が扉体の
上端部に上下調整自在に取り付けられていることを特徴
とする金属製キャビネットの扉構造であるので、前後の
扉体間隔と扉体下端部との両方で密封性が得られるもの
であり、湿気を嫌う薬品等の乾燥を保って長期間保存し
ておくことができるものである。
【0032】また、このように密封性に優れているので
薬品の他、食品や台所用品の収納庫として使用して乾燥
食品や調味料等を長期間良好な状態で保存しておくこと
ができるものであり、食品保存庫としても有用な金属製
キャビネットを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属製キャビネットの扉レール構造お
よび扉構造の全体を示す断面図、
【図2】本発明の金属製キャビネットの扉レール構造の
ールの構造を説明する拡大断面図、
【図3】上記レールの構成を説明する分解斜視図、
【図4】本発明の金属製キャビネットの扉構造の滑車の
取り付け状態を示す斜視図、
【図5】記滑車の取り付け部の構成を説明する分解斜
視図、
【図6】本発明の金属製キャビネットの扉構造における
扉体の下端部の構成を示す拡大断面図、
【符号の説明】 1…金属製キャビネット 2…金属製キャビネット 3a…扉体(前方の扉体) 3b…扉体(後方の扉体) 4…引出し 5…棚板 6…分割レール 7…スライドガイド 8…合成樹脂カバー 21…上フレーム 22…上段下フレーム 23…下段上フレーム 24…下フレーム 31…滑車 32…固定板 33…スライド板 34,35…凹凸係止面 36…軸 37…ベアリング 38…縦長の長孔 39…取り付けネジ 61…前レール補強材 62…後レール 63…長孔 64…ネジ孔 65…ネジ 66…台座67…前レール(上フレームと一体) 68…滑車スライド溝 69…化粧カバー 81…スライド溝
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス等よりなる金属製キャビネッ
    トの前面に滑車で吊持ちさせた扉体を引違い式に配設し
    てなる引違い扉の金属製キャビネットにおいて、上記扉
    体を吊持ちさせるレールが、背方が開放した断面コ字型
    の前レールと、前方が開放した後レール部材とに分割さ
    れた分割レール材からなり、上記後レール部材がキャビ
    ネットのレール固定部に対して前後調整自在に取り付け
    られていることを特徴とする金属製キャビネットの扉レ
    ール構造。
  2. 【請求項2】 ステンレス等よりなる金属製キャビネッ
    トの前面に滑車で吊持ちさせた扉体を引違い式に配設し
    てなる引違い扉の金属製キャビネットにおいて、上記扉
    体をレールに吊持ちさせる滑車が扉体の端部に下調整自
    在に取り付けられていることを特徴とする金属製キャビ
    ネットの扉構造。
  3. 【請求項3】 ステンレス等よりなる金属製キャビネッ
    トの前面に滑車で吊持ちさせた扉体を引違い式に配設し
    てなる引違い扉の金属製キャビネットにおいて、記扉体
    を吊持ちさせるレールが、背方が開放した断面コ字型の
    前レール部材と、前方が開放した後レール部材とに分割
    された分割レール材からなり、記後レール部材がキャビ
    ネットのレール固定部に対して前後調整自在に取り付け
    られているとともに、記扉体をレールに吊持ちさせる滑
    車が扉体の端部に下調整自在に取り付けられていること
    を特徴とする金属製キャビネットの扉構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210141178A (ko) * 2020-05-15 2021-11-23 삼성정밀공업 주식회사 슬라이딩 롤러 두께 조절 장치
DE102020007797A1 (de) 2020-12-20 2022-06-23 Günther Zimmer Laufschienensystem und Schiebetürsystem mit Laufschienensystem

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55157973U (ja) * 1979-05-01 1980-11-13
JPS5926172U (ja) * 1982-08-10 1984-02-18 松下電工株式会社 引戸レ−ル

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