JPH06129251A - 過給式4サイクルエンジン - Google Patents
過給式4サイクルエンジンInfo
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- JPH06129251A JPH06129251A JP28125492A JP28125492A JPH06129251A JP H06129251 A JPH06129251 A JP H06129251A JP 28125492 A JP28125492 A JP 28125492A JP 28125492 A JP28125492 A JP 28125492A JP H06129251 A JPH06129251 A JP H06129251A
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Links
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- KJFBVJALEQWJBS-XUXIUFHCSA-N maribavir Chemical compound CC(C)NC1=NC2=CC(Cl)=C(Cl)C=C2N1[C@H]1O[C@@H](CO)[C@H](O)[C@@H]1O KJFBVJALEQWJBS-XUXIUFHCSA-N 0.000 description 1
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Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クランク室内の圧力変動を利用して過給を行
なう過給式4サイクルエンジンにおいて、混合気から分
離された多量の潤滑油が過給室内に溜まることを防止す
る。 【構成】 動弁機構19を収納した動弁機構収納空間4
0とクランク室33とを連通する第一通路41と、クラ
ンク室33の略底部と吸気ポート35とを連通する第二
通路42と、過給室36の略底部と動弁機構収納空間4
0とを連通する第三通路43とを設け、クランク室33
内の圧力が過給室36内の圧力より低い時のタイミング
で短時間開弁する第一バルブ45を第一通路41中に設
けると共にクランク室33内の圧力が吸気ポート35内
の圧力より高い時のタイミングで短時間開弁する第二バ
ルブ47を第二通路42中に設けた。
なう過給式4サイクルエンジンにおいて、混合気から分
離された多量の潤滑油が過給室内に溜まることを防止す
る。 【構成】 動弁機構19を収納した動弁機構収納空間4
0とクランク室33とを連通する第一通路41と、クラ
ンク室33の略底部と吸気ポート35とを連通する第二
通路42と、過給室36の略底部と動弁機構収納空間4
0とを連通する第三通路43とを設け、クランク室33
内の圧力が過給室36内の圧力より低い時のタイミング
で短時間開弁する第一バルブ45を第一通路41中に設
けると共にクランク室33内の圧力が吸気ポート35内
の圧力より高い時のタイミングで短時間開弁する第二バ
ルブ47を第二通路42中に設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼室への混合気の供
給をクランク室を介して行なうと共に混合気中に含ませ
た潤滑油によってクランク室内の各部の潤滑を行ない、
さらに、ピストンの往復動に伴うクランク室内の圧力変
動を利用してその混合気を圧縮して過給するようにした
過給式4サイクルエンジンに関する。
給をクランク室を介して行なうと共に混合気中に含ませ
た潤滑油によってクランク室内の各部の潤滑を行ない、
さらに、ピストンの往復動に伴うクランク室内の圧力変
動を利用してその混合気を圧縮して過給するようにした
過給式4サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体燃料に潤滑油を混合し、この
液体燃料と空気との混合気をクランク室を介して燃焼室
へ供給すると共に混合気に含まれる潤滑油によってクラ
ンク室内の各部を潤滑し、さらに、ピストンの往復動に
伴うクランク室内の圧力変動を利用してその混合気を圧
縮して過給するようにした過給式4サイクルエンジンと
しては、特開昭47−35516号公報や特開昭61−
200330号公報等に開示されたものがあり、このよ
うな過給式4サイクルエンジンの代表的な構造を図7に
基づいて説明する。
液体燃料と空気との混合気をクランク室を介して燃焼室
へ供給すると共に混合気に含まれる潤滑油によってクラ
ンク室内の各部を潤滑し、さらに、ピストンの往復動に
伴うクランク室内の圧力変動を利用してその混合気を圧
縮して過給するようにした過給式4サイクルエンジンと
しては、特開昭47−35516号公報や特開昭61−
200330号公報等に開示されたものがあり、このよ
うな過給式4サイクルエンジンの代表的な構造を図7に
基づいて説明する。
【0003】まず、図7は単気筒過給式4サイクルエン
ジンの全体構造を示したもので、クランクケース1の上
部にシリンダ2が取付けられ、シリンダ2の上部にはシ
リンダヘッド3が取付けられている。前記クランクケー
ス1内に形成されたクランク室4内には軸受(図示せ
ず)により軸支されたクランクシャフト5が回転自在に
設けられており、このクランクシャフト5には前記シリ
ンダ2内を摺動するピストン6がコネクティングロッド
7を介して連結されている。さらに、前記クランク室4
内には軸受(図示せず)により軸支されたカムシャフト
8が回転自在に設けられており、前記クランクシャフト
5の一端に圧入固定されたクランクギヤ9と前記カムシ
ャフト8の一端に圧入固定されたカムギヤ10とが噛み
合っている。なお、前記カムギヤ10の歯数は前記クラ
ンクギヤ9の歯数の二倍に設定されており、前記カムシ
ャフト8には後述する吸気弁や排気弁を開閉駆動するた
めの吸気カム11と排気カム(図示せず)とが固定され
ている。
ジンの全体構造を示したもので、クランクケース1の上
部にシリンダ2が取付けられ、シリンダ2の上部にはシ
リンダヘッド3が取付けられている。前記クランクケー
ス1内に形成されたクランク室4内には軸受(図示せ
ず)により軸支されたクランクシャフト5が回転自在に
設けられており、このクランクシャフト5には前記シリ
ンダ2内を摺動するピストン6がコネクティングロッド
7を介して連結されている。さらに、前記クランク室4
内には軸受(図示せず)により軸支されたカムシャフト
8が回転自在に設けられており、前記クランクシャフト
5の一端に圧入固定されたクランクギヤ9と前記カムシ
ャフト8の一端に圧入固定されたカムギヤ10とが噛み
合っている。なお、前記カムギヤ10の歯数は前記クラ
ンクギヤ9の歯数の二倍に設定されており、前記カムシ
ャフト8には後述する吸気弁や排気弁を開閉駆動するた
めの吸気カム11と排気カム(図示せず)とが固定され
ている。
【0004】前記シリンダヘッド3の上方にはロッカー
カバー12により囲まれた動弁機構収納空間13が形成
されており、この動弁機構収納空間13内には、前記シ
リンダ2内の燃焼室14と前記シリンダヘッド3に形成
された吸気ポート15とを開閉させる吸気弁16を閉弁
方向に付勢するスプリング17や、前記燃焼室14と前
記シリンダヘッド3に形成された排気ポート(図示せ
ず)とを開閉させる排気弁(図示せず)を閉弁方向に付
勢するスプリング(図示せず)や、前記吸気弁16及び
排気弁を開弁方向へ付勢するロッカーアーム18等から
なる動弁機構19が収納されている。なお、前記ロッカ
ーアーム18はアジャストスクリュー20によって前記
シリンダヘッド3の上部に揺動自在に取付けられてお
り、ロッカーアーム18の一端が前記吸気弁16及び排
気弁の上端部に当接されている。また、ロッカーアーム
18の他端にはプッシュロッド21の一端が当接され、
プッシュロッド21の他端はタペット22を介して前記
吸気カム11及び排気カムに当接されている。さらに、
前記動弁機構収納空間13と前記クランク室4とは連通
孔23によって連通されている。
カバー12により囲まれた動弁機構収納空間13が形成
されており、この動弁機構収納空間13内には、前記シ
リンダ2内の燃焼室14と前記シリンダヘッド3に形成
された吸気ポート15とを開閉させる吸気弁16を閉弁
方向に付勢するスプリング17や、前記燃焼室14と前
記シリンダヘッド3に形成された排気ポート(図示せ
ず)とを開閉させる排気弁(図示せず)を閉弁方向に付
勢するスプリング(図示せず)や、前記吸気弁16及び
排気弁を開弁方向へ付勢するロッカーアーム18等から
なる動弁機構19が収納されている。なお、前記ロッカ
ーアーム18はアジャストスクリュー20によって前記
シリンダヘッド3の上部に揺動自在に取付けられてお
り、ロッカーアーム18の一端が前記吸気弁16及び排
気弁の上端部に当接されている。また、ロッカーアーム
18の他端にはプッシュロッド21の一端が当接され、
プッシュロッド21の他端はタペット22を介して前記
吸気カム11及び排気カムに当接されている。さらに、
前記動弁機構収納空間13と前記クランク室4とは連通
孔23によって連通されている。
【0005】つぎに、潤滑油を混合した液体燃料と空気
とを混合させた混合気を形成するキャブレター24と前
記クランク室4とが吸気通路25によって接続されてお
り、この吸気通路25とクランク室4との接続部には混
合気がクランク室4内へ吸入されることのみを許容する
リードバルブ26が設けられている。また、前記クラン
ク室4と前記吸気ポート15とが過給室27によって接
続されており、この過給室27とクランク室4との接続
部には混合気が過給室27内へ吐出されることのみを許
容するリードバルブ28が設けられている。なお、過給
室27の容積は過給室27内の圧力変動を小さくして安
定した出力を得るために行程容積の10〜20倍に設定
されており、前記吸気ポート15と前記過給室27との
間には前記シリンダヘッド3に一体形成された吸気パイ
プ29が設けられている。
とを混合させた混合気を形成するキャブレター24と前
記クランク室4とが吸気通路25によって接続されてお
り、この吸気通路25とクランク室4との接続部には混
合気がクランク室4内へ吸入されることのみを許容する
リードバルブ26が設けられている。また、前記クラン
ク室4と前記吸気ポート15とが過給室27によって接
続されており、この過給室27とクランク室4との接続
部には混合気が過給室27内へ吐出されることのみを許
容するリードバルブ28が設けられている。なお、過給
室27の容積は過給室27内の圧力変動を小さくして安
定した出力を得るために行程容積の10〜20倍に設定
されており、前記吸気ポート15と前記過給室27との
間には前記シリンダヘッド3に一体形成された吸気パイ
プ29が設けられている。
【0006】このような構成において、エンジンの圧縮
行程時と排気行程時とにおいては、ピストン6の上昇に
伴ってクランク室4の容積が増大すると共にクランク室
4内の圧力が低下し、リードバルブ26がバルブストッ
パー26aに当接する状態に開弁されると共にキャブレ
ター24において形成された混合気がクランク室4内へ
吸入される。また、エンジンの爆発行程時と吸入行程時
とにおいては、ピストン6の下降に伴ってクランク室4
の容積が減少すると共にクランク室4内の圧力が上昇
し、リードバルブ28がバルブストッパー28aに当接
する状態に開弁されると共にクランク室4内の混合気が
過給室27内へ吐出される。従って、過給室27内には
圧縮されて高圧状態となった混合気が蓄えられ、この混
合気が吸気行程時において吸気弁16が開弁した際に燃
焼室14内へ吸入される。
行程時と排気行程時とにおいては、ピストン6の上昇に
伴ってクランク室4の容積が増大すると共にクランク室
4内の圧力が低下し、リードバルブ26がバルブストッ
パー26aに当接する状態に開弁されると共にキャブレ
ター24において形成された混合気がクランク室4内へ
吸入される。また、エンジンの爆発行程時と吸入行程時
とにおいては、ピストン6の下降に伴ってクランク室4
の容積が減少すると共にクランク室4内の圧力が上昇
し、リードバルブ28がバルブストッパー28aに当接
する状態に開弁されると共にクランク室4内の混合気が
過給室27内へ吐出される。従って、過給室27内には
圧縮されて高圧状態となった混合気が蓄えられ、この混
合気が吸気行程時において吸気弁16が開弁した際に燃
焼室14内へ吸入される。
【0007】ここで、混合気に含まれた潤滑油は、クラ
ンク室4内の各部を潤滑すると共に連通孔23から動弁
機構収納空間13内に入り込んで動弁機構19を潤滑す
る。そして、過給室27内へ吐出された後に燃焼室14
内へ吸入され、燃焼される。
ンク室4内の各部を潤滑すると共に連通孔23から動弁
機構収納空間13内に入り込んで動弁機構19を潤滑す
る。そして、過給室27内へ吐出された後に燃焼室14
内へ吸入され、燃焼される。
【0008】また、このような過給式4サイクルエンジ
ンは、潤滑油を貯留するオイルパンを有しないためにど
のような方向へ向けても、例えば、クランク室4が上部
となるように反転させても使用することができる。
ンは、潤滑油を貯留するオイルパンを有しないためにど
のような方向へ向けても、例えば、クランク室4が上部
となるように反転させても使用することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】過給室27内へ吐出し
た混合気は、この過給室27の容積が行程容積の10〜
20倍であるために過給室27内での滞留時間が長くな
り、また、過給室27の壁はシリンダヘッド3から伝わ
る熱やシリンダ2等を冷却した後の温風の影響によって
温度が上昇している。このため、過給室27内において
は、混合気中の燃料が気化しやすく、一方、沸点の高い
潤滑油は分離されやすく、条件によっては混合気中に含
まれる潤滑油の略半分が分離される。そして、分離され
た潤滑油はリードバルブ28に近接した過給室27の底
部に溜まる。
た混合気は、この過給室27の容積が行程容積の10〜
20倍であるために過給室27内での滞留時間が長くな
り、また、過給室27の壁はシリンダヘッド3から伝わ
る熱やシリンダ2等を冷却した後の温風の影響によって
温度が上昇している。このため、過給室27内において
は、混合気中の燃料が気化しやすく、一方、沸点の高い
潤滑油は分離されやすく、条件によっては混合気中に含
まれる潤滑油の略半分が分離される。そして、分離され
た潤滑油はリードバルブ28に近接した過給室27の底
部に溜まる。
【0010】リードバルブ28に近接した位置に溜まっ
た潤滑油は、混合気がクランク室4から過給室27へ吐
出する際の抵抗となってクランク室4から過給室27へ
の混合気の円滑な吐出が妨げられ、過給室27内の圧力
を十分に高めることができなくなって過給式4サイクル
エンジンの出力が低下するという欠点がある。
た潤滑油は、混合気がクランク室4から過給室27へ吐
出する際の抵抗となってクランク室4から過給室27へ
の混合気の円滑な吐出が妨げられ、過給室27内の圧力
を十分に高めることができなくなって過給式4サイクル
エンジンの出力が低下するという欠点がある。
【0011】また、過給室27の底部に多量の潤滑油が
溜まると、クランク室4が上部となるように過給式4サ
イクルエンジンを反転させた場合に溜まっていた潤滑油
が燃焼室14内に一度に流入し、圧縮行程時における燃
焼室14内の圧力が異常に上昇してシリンダ2等が破損
する場合がある。
溜まると、クランク室4が上部となるように過給式4サ
イクルエンジンを反転させた場合に溜まっていた潤滑油
が燃焼室14内に一度に流入し、圧縮行程時における燃
焼室14内の圧力が異常に上昇してシリンダ2等が破損
する場合がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
混合気形成部とクランク室とを接続した吸気通路と、燃
焼室に連通された吸気ポートと前記クランク室とを接続
した過給室とを設け、ピストンの往復動に伴う前記クラ
ンク室内の圧力変化によって前記吸気通路から前記クラ
ンク室内に潤滑油を含んだ混合気を吸入すると共に圧縮
された前記クランク室内の混合気を前記過給室内に吐出
させるようにした過給式4サイクルエンジンにおいて、
動弁機構を収納した動弁機構収納空間と前記クランク室
とを連通する第一通路と、前記クランク室の略底部と前
記吸気ポートとを連通する第二通路と、前記過給室の略
底部と前記動弁機構収納空間とを連通する第三通路とを
設け、前記クランク室内の圧力が前記過給室内の圧力よ
り低い時のタイミングで短時間開弁する第一バルブを前
記第一通路中に設けると共に前記クランク室内の圧力が
前記吸気ポート内の圧力より高い時のタイミングで短時
間開弁する第二バルブを前記第二通路中に設けた。
混合気形成部とクランク室とを接続した吸気通路と、燃
焼室に連通された吸気ポートと前記クランク室とを接続
した過給室とを設け、ピストンの往復動に伴う前記クラ
ンク室内の圧力変化によって前記吸気通路から前記クラ
ンク室内に潤滑油を含んだ混合気を吸入すると共に圧縮
された前記クランク室内の混合気を前記過給室内に吐出
させるようにした過給式4サイクルエンジンにおいて、
動弁機構を収納した動弁機構収納空間と前記クランク室
とを連通する第一通路と、前記クランク室の略底部と前
記吸気ポートとを連通する第二通路と、前記過給室の略
底部と前記動弁機構収納空間とを連通する第三通路とを
設け、前記クランク室内の圧力が前記過給室内の圧力よ
り低い時のタイミングで短時間開弁する第一バルブを前
記第一通路中に設けると共に前記クランク室内の圧力が
前記吸気ポート内の圧力より高い時のタイミングで短時
間開弁する第二バルブを前記第二通路中に設けた。
【0013】請求項2記載の発明は、混合気形成部とク
ランク室とを接続した吸気通路と、燃焼室に連通された
吸気ポートと前記クランク室とを接続した過給室とを設
け、ピストンの往復動に伴う前記クランク室内の圧力変
化によって前記吸気通路から前記クランク室内に潤滑油
を含んだ混合気を吸入すると共に圧縮された前記クラン
ク室内の混合気を前記過給室内に吐出させるようにした
過給式4サイクルエンジンにおいて、動弁機構を収納し
た動弁機構収納空間と前記吸気通路とを連通する第四通
路と、前記クランク室の略底部と前記吸気ポートとを連
通する第二通路と、前記過給室の略底部と前記動弁機構
収納空間とを連通する第三通路とを設け、前記吸気通路
内の圧力が前記過給室内の圧力より低い時のタイミング
で短時間開弁する第三バルブを前記第四通路中に設ける
と共に前記クランク室内の圧力が前記吸気ポート内の圧
力より高い時のタイミングで短時間開弁する第二バルブ
を前記第二通路中に設けた。
ランク室とを接続した吸気通路と、燃焼室に連通された
吸気ポートと前記クランク室とを接続した過給室とを設
け、ピストンの往復動に伴う前記クランク室内の圧力変
化によって前記吸気通路から前記クランク室内に潤滑油
を含んだ混合気を吸入すると共に圧縮された前記クラン
ク室内の混合気を前記過給室内に吐出させるようにした
過給式4サイクルエンジンにおいて、動弁機構を収納し
た動弁機構収納空間と前記吸気通路とを連通する第四通
路と、前記クランク室の略底部と前記吸気ポートとを連
通する第二通路と、前記過給室の略底部と前記動弁機構
収納空間とを連通する第三通路とを設け、前記吸気通路
内の圧力が前記過給室内の圧力より低い時のタイミング
で短時間開弁する第三バルブを前記第四通路中に設ける
と共に前記クランク室内の圧力が前記吸気ポート内の圧
力より高い時のタイミングで短時間開弁する第二バルブ
を前記第二通路中に設けた。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、クランク室と過給室とを第一吸気パ
イプを介して接続すると共に前記過給室と吸気ポートと
を第二吸気パイプを介して接続し、前記第一吸気パイプ
の一端を前記過給室内へ突出させると共に前記第二吸気
パイプの一端を前記過給室内へ突出させた。
載の発明において、クランク室と過給室とを第一吸気パ
イプを介して接続すると共に前記過給室と吸気ポートと
を第二吸気パイプを介して接続し、前記第一吸気パイプ
の一端を前記過給室内へ突出させると共に前記第二吸気
パイプの一端を前記過給室内へ突出させた。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、潤滑油を浸透状態で保持する保
持部材を過給室の底部に設けた。
3記載の発明において、潤滑油を浸透状態で保持する保
持部材を過給室の底部に設けた。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、クランク室内の圧力
が過給室内の圧力より低い時のタイミングで第一バルブ
が開弁すると、混合気から分離されて過給室の底部に溜
まっている潤滑油が過給室内とクランク室内との圧力差
により、第三通路を通って動弁機構収納空間内へ流入す
ると共に第一通路を通ってクランク室内へ流入する。一
方、クランク室内の圧力が吸気ポート内の圧力より高い
時のタイミングで第二バルブが開弁すると、クランク室
内に溜まっている潤滑油がクランク室内と吸気ポート内
との圧力差により、第二通路を通って吸気ポートへ流入
すると共に燃焼室内へ吸入されて燃焼する。なお、第一
バルブや第二バルブの開弁は短時間ずつ行なわれるた
め、動弁機構収納空間を経て行なわれる過給室内からク
ランク室内への潤滑油の流入やクランク室内から吸気ポ
ートへの潤滑油の流入は徐々に行なわれ、多量の潤滑油
が一気に燃焼室内へ吸入されるということは起こらな
い。
が過給室内の圧力より低い時のタイミングで第一バルブ
が開弁すると、混合気から分離されて過給室の底部に溜
まっている潤滑油が過給室内とクランク室内との圧力差
により、第三通路を通って動弁機構収納空間内へ流入す
ると共に第一通路を通ってクランク室内へ流入する。一
方、クランク室内の圧力が吸気ポート内の圧力より高い
時のタイミングで第二バルブが開弁すると、クランク室
内に溜まっている潤滑油がクランク室内と吸気ポート内
との圧力差により、第二通路を通って吸気ポートへ流入
すると共に燃焼室内へ吸入されて燃焼する。なお、第一
バルブや第二バルブの開弁は短時間ずつ行なわれるた
め、動弁機構収納空間を経て行なわれる過給室内からク
ランク室内への潤滑油の流入やクランク室内から吸気ポ
ートへの潤滑油の流入は徐々に行なわれ、多量の潤滑油
が一気に燃焼室内へ吸入されるということは起こらな
い。
【0017】請求項2記載の発明では、吸気通路内の圧
力が過給室内の圧力より低い時のタイミングで第三バル
ブが開弁すると、混合気から分離されて過給室の底部に
溜まっている潤滑油が過給室内と吸気通路内との圧力差
により、第三通路を通って動弁機構収納空間内へ流入す
ると共に第四通路を通って吸気通路内へ流入し、さら
に、混合気形成部で形成された混合気と共にクランク室
内へ流入する。一方、クランク室内の圧力が吸気ポート
内の圧力より高い時のタイミングで第二バルブが開弁す
ると、クランク室内に溜まっている潤滑油がクランク室
内と吸気ポート内との圧力差により、第二通路を通って
吸気ポートへ流入すると共に燃焼室内へ吸入されて燃焼
する。なお、第三バルブや第二バルブの開弁は短時間ず
つ行なわれるため、動弁機構収納空間や吸気通路を経て
行なわれる過給室内からクランク室内への潤滑油の流入
やクランク室内から吸気ポートへの潤滑油の流入は徐々
に行なわれ、多量の潤滑油が一気に燃焼室内へ流入され
るということは起こらない。
力が過給室内の圧力より低い時のタイミングで第三バル
ブが開弁すると、混合気から分離されて過給室の底部に
溜まっている潤滑油が過給室内と吸気通路内との圧力差
により、第三通路を通って動弁機構収納空間内へ流入す
ると共に第四通路を通って吸気通路内へ流入し、さら
に、混合気形成部で形成された混合気と共にクランク室
内へ流入する。一方、クランク室内の圧力が吸気ポート
内の圧力より高い時のタイミングで第二バルブが開弁す
ると、クランク室内に溜まっている潤滑油がクランク室
内と吸気ポート内との圧力差により、第二通路を通って
吸気ポートへ流入すると共に燃焼室内へ吸入されて燃焼
する。なお、第三バルブや第二バルブの開弁は短時間ず
つ行なわれるため、動弁機構収納空間や吸気通路を経て
行なわれる過給室内からクランク室内への潤滑油の流入
やクランク室内から吸気ポートへの潤滑油の流入は徐々
に行なわれ、多量の潤滑油が一気に燃焼室内へ流入され
るということは起こらない。
【0018】請求項3記載の発明では、第一吸気パイプ
の一端が過給室内へ突出しているため、過給式4サイク
ルエンジンをどのような方向へ傾けた場合でも過給室内
に溜まっている潤滑油が第一吸気パイプ内へ流入すると
いうことが防止される。同様に、第二吸気パイプの一端
が過給室内へ突出しているため、過給式4サイクルエン
ジンをどのような方向へ傾けた場合でも過給室内に溜ま
っている潤滑油が吸気ポートへ流入するということが防
止される。
の一端が過給室内へ突出しているため、過給式4サイク
ルエンジンをどのような方向へ傾けた場合でも過給室内
に溜まっている潤滑油が第一吸気パイプ内へ流入すると
いうことが防止される。同様に、第二吸気パイプの一端
が過給室内へ突出しているため、過給式4サイクルエン
ジンをどのような方向へ傾けた場合でも過給室内に溜ま
っている潤滑油が吸気ポートへ流入するということが防
止される。
【0019】請求項4記載の発明では、過給室内に溜ま
った潤滑油は保持部材に浸透した状態で保持されている
ため、過給式4サイクルエンジンの振動等による潤滑油
の飛散が防止され、第三通路を通って行なわれる過給室
から動弁機構収納空間への潤滑油の流入がスムーズに行
なわれる。
った潤滑油は保持部材に浸透した状態で保持されている
ため、過給式4サイクルエンジンの振動等による潤滑油
の飛散が防止され、第三通路を通って行なわれる過給室
から動弁機構収納空間への潤滑油の流入がスムーズに行
なわれる。
【0020】
【実施例】請求項1、3及び4記載の発明の一実施例を
図1乃至図3に基づいて説明する。なお、図7において
説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略
する。クランクケース30の上部にはシリンダ31が取
付けられ、シリンダ31の上部にはシリンダヘッド32
が取付けられている。前記クランクケース30内に形成
されたクランク室33内には、コネクティングロッド7
を介してピストン6が連結されたクランクシャフト5及
び吸気カム11や排気カム11aが固定されたカムシャ
フト34が回転自在に軸支されている。なお、前記クラ
ンクシャフト5の一端に圧入固定されたクランクギヤ9
と前記カムシャフト34の一端に圧入固定されたカムギ
ヤ10とが噛み合っている。
図1乃至図3に基づいて説明する。なお、図7において
説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略
する。クランクケース30の上部にはシリンダ31が取
付けられ、シリンダ31の上部にはシリンダヘッド32
が取付けられている。前記クランクケース30内に形成
されたクランク室33内には、コネクティングロッド7
を介してピストン6が連結されたクランクシャフト5及
び吸気カム11や排気カム11aが固定されたカムシャ
フト34が回転自在に軸支されている。なお、前記クラ
ンクシャフト5の一端に圧入固定されたクランクギヤ9
と前記カムシャフト34の一端に圧入固定されたカムギ
ヤ10とが噛み合っている。
【0021】つぎに、潤滑油を混合した液体燃料と空気
とを混合させた混合気を形成する混合気形成部であるキ
ャブレター24と前記クランク室33とが吸気通路25
によって接続されており、この吸気通路25とクランク
室33との接続部には混合気がクランク室33内へ吸入
されることのみを許容するリードバルブ26が設けられ
ている。また、前記クランク室33と前記シリンダヘッ
ド32に形成された吸気ポート35とが過給室36によ
って接続されており、クランク室33と過給室36とは
第一吸気パイプ37を介して接続され、過給室36と吸
気ポート35とは前記シリンダヘッド32に一体形成さ
れた第二吸気パイプ38を介して接続されている。な
お、前記第一吸気パイプ37の一端は前記過給室36内
へ突出されると共に、前記第二吸気パイプ38の他端は
前記過給室36内へ突出されている。そして、前記クラ
ンク室33と前記第一吸気パイプ37との接続部には、
混合気が前記過給室36内へ吐出されることのみを許容
するリードバルブ28が設けられている。ここで、前記
過給室36の容積は、過給室36内の圧力変動を小さく
して安定した出力を得るために行程容積の10〜20倍
に設定されている。
とを混合させた混合気を形成する混合気形成部であるキ
ャブレター24と前記クランク室33とが吸気通路25
によって接続されており、この吸気通路25とクランク
室33との接続部には混合気がクランク室33内へ吸入
されることのみを許容するリードバルブ26が設けられ
ている。また、前記クランク室33と前記シリンダヘッ
ド32に形成された吸気ポート35とが過給室36によ
って接続されており、クランク室33と過給室36とは
第一吸気パイプ37を介して接続され、過給室36と吸
気ポート35とは前記シリンダヘッド32に一体形成さ
れた第二吸気パイプ38を介して接続されている。な
お、前記第一吸気パイプ37の一端は前記過給室36内
へ突出されると共に、前記第二吸気パイプ38の他端は
前記過給室36内へ突出されている。そして、前記クラ
ンク室33と前記第一吸気パイプ37との接続部には、
混合気が前記過給室36内へ吐出されることのみを許容
するリードバルブ28が設けられている。ここで、前記
過給室36の容積は、過給室36内の圧力変動を小さく
して安定した出力を得るために行程容積の10〜20倍
に設定されている。
【0022】前記シリンダヘッド32の上方にはロッカ
ーカバー39により囲まれた動弁機構収納空間40が形
成されており、この動弁機構収納空間40内には、前記
シリンダ31内の燃焼室14と前記吸気ポート35とを
開閉させる吸気弁16を閉弁方向に付勢するスプリング
17や排気弁を閉弁方向へ付勢するスプリング及びロッ
カーアーム18等からなる動弁機構19が収納されてい
る。そして、前記動弁機構収納空間40と前記クランク
室33とを連通する第一通路41が前記クランクケース
30に形成されている。また、前記クランク室33の略
底部と前記第二吸気パイプ38内とを連通する第二通路
42が形成されている。さらに、前記過給室36の略底
部と前記動弁機構収納空間40とを連通する第三通路4
3が形成されている。なお、前記過給室36の底部に
は、この過給室36内に溜まった潤滑油を浸透状態で保
持するための保持部材であるスポンジ44が設けられて
いる。
ーカバー39により囲まれた動弁機構収納空間40が形
成されており、この動弁機構収納空間40内には、前記
シリンダ31内の燃焼室14と前記吸気ポート35とを
開閉させる吸気弁16を閉弁方向に付勢するスプリング
17や排気弁を閉弁方向へ付勢するスプリング及びロッ
カーアーム18等からなる動弁機構19が収納されてい
る。そして、前記動弁機構収納空間40と前記クランク
室33とを連通する第一通路41が前記クランクケース
30に形成されている。また、前記クランク室33の略
底部と前記第二吸気パイプ38内とを連通する第二通路
42が形成されている。さらに、前記過給室36の略底
部と前記動弁機構収納空間40とを連通する第三通路4
3が形成されている。なお、前記過給室36の底部に
は、この過給室36内に溜まった潤滑油を浸透状態で保
持するための保持部材であるスポンジ44が設けられて
いる。
【0023】つぎに、前記第一通路41の途中には、前
記クランク室33内の圧力が前記過給室36内の圧力よ
り低い時のタイミングで短時間開弁する第一バルブ45
が設けられており、この第一バルブ45は、前記第一通
路41を閉止する前記カムシャフト34と、前記カムシ
ャフト34の一端側に形成されてこのカムシャフト34
の回転に伴った所定のタイミングで前記第一通路41を
連通状態とする通路46とにより形成されている。ま
た、前記第二通路42の途中には、前記クランク室33
内の圧力が前記吸気ポート35内の圧力、即ち、前記過
給室36内の圧力より高い時のタイミングで短時間開弁
する第二バルブ47が設けられており、この第二バルブ
47は、前記第二通路42を閉止する前記カムシャフト
34と、前記カムシャフト34の他端側に形成されてこ
のカムシャフト34の回転に伴った所定のタイミングで
前記第二通路42を連通状態とする通路48とにより形
成されている。
記クランク室33内の圧力が前記過給室36内の圧力よ
り低い時のタイミングで短時間開弁する第一バルブ45
が設けられており、この第一バルブ45は、前記第一通
路41を閉止する前記カムシャフト34と、前記カムシ
ャフト34の一端側に形成されてこのカムシャフト34
の回転に伴った所定のタイミングで前記第一通路41を
連通状態とする通路46とにより形成されている。ま
た、前記第二通路42の途中には、前記クランク室33
内の圧力が前記吸気ポート35内の圧力、即ち、前記過
給室36内の圧力より高い時のタイミングで短時間開弁
する第二バルブ47が設けられており、この第二バルブ
47は、前記第二通路42を閉止する前記カムシャフト
34と、前記カムシャフト34の他端側に形成されてこ
のカムシャフト34の回転に伴った所定のタイミングで
前記第二通路42を連通状態とする通路48とにより形
成されている。
【0024】このような構成において、吸気通路25か
らクランク室33内への混合気の吸入とクランク室33
から過給室36への混合気の吐出とは、図7に基づいて
説明した従来例と同様にピストン6の摺動動作に伴うク
ランク室33内の圧力変動に伴って行なわれる。そし
て、過給室36内に高圧状態で蓄えられた混合気が吸気
弁16が開弁する吸気行程時に燃焼室14内へ吸入され
る。
らクランク室33内への混合気の吸入とクランク室33
から過給室36への混合気の吐出とは、図7に基づいて
説明した従来例と同様にピストン6の摺動動作に伴うク
ランク室33内の圧力変動に伴って行なわれる。そし
て、過給室36内に高圧状態で蓄えられた混合気が吸気
弁16が開弁する吸気行程時に燃焼室14内へ吸入され
る。
【0025】つぎに、図3は過給式4サイクルエンジン
を5000rpm、1/2負荷の条件で運転した時にお
けるクランク室33内の圧力と過給室36内の圧力とを
示したもので、実線で示したものがクランク室33内の
圧力であり、破線で示したものが過給室36内や吸気ポ
ート35内の圧力である。また、カムシャフト34の回
転に伴って第一バルブ45と第二バルブ47とが所定の
タイミングで開弁されるが、図3において矢印aで示し
た部分が第一バルブ45の開弁時であり、矢印bで示し
た部分が第二バルブ47の開弁時である。
を5000rpm、1/2負荷の条件で運転した時にお
けるクランク室33内の圧力と過給室36内の圧力とを
示したもので、実線で示したものがクランク室33内の
圧力であり、破線で示したものが過給室36内や吸気ポ
ート35内の圧力である。また、カムシャフト34の回
転に伴って第一バルブ45と第二バルブ47とが所定の
タイミングで開弁されるが、図3において矢印aで示し
た部分が第一バルブ45の開弁時であり、矢印bで示し
た部分が第二バルブ47の開弁時である。
【0026】ここで、第一バルブ45の開弁時において
は、クランク室33内の圧力が過給室36内の圧力より
低いため、混合気から分離されて過給室36の底部に溜
まっている潤滑油がクランク室33内と過給室36内と
の圧力差により、第三通路43を通って動弁機構収納空
間40内へ流入し、さらに、第一通路41を通ってクラ
ンク室33内へ流入する。従って、リードバルブ28に
近接した過給室36の底部に多量の潤滑油が溜まるとい
うことが防止され、過給室36の底部に溜まった多量の
潤滑油がクランク室33から過給室36へ吐出される混
合気の抵抗になるということが防止される。そして、ク
ランク室33から過給室36への潤滑油の吐出を円滑に
行なわせると共に過給室36内の圧力を十分に高めるこ
とができ、過給式4サイクルエンジンの出力向上を図る
ことができる。また、動弁機構19やクランク室33の
内部の潤滑を良好に行なえる。さらに、過給室36の底
部に多量の潤滑油が溜まるということが防止されるた
め、クランク室33が上部となるように過給式4サイク
ルエンジンを反転させた場合でも多量の潤滑油が燃焼室
14内へ流入するということがなく、多量の潤滑油が燃
焼室14内へ流入した場合に発生する燃焼室14内の圧
力の異常上昇に伴うシリンダ31等の破損事故が防止さ
れる。なお、第一バルブ45の一回当たりの開弁時間は
短時間であるため、過給室36内からクランク室33内
へ多量の潤滑油が一気に流入するということはなく、過
給室36からクランク室33内への潤滑油の流入が少量
ずつ徐々に行なわれる。
は、クランク室33内の圧力が過給室36内の圧力より
低いため、混合気から分離されて過給室36の底部に溜
まっている潤滑油がクランク室33内と過給室36内と
の圧力差により、第三通路43を通って動弁機構収納空
間40内へ流入し、さらに、第一通路41を通ってクラ
ンク室33内へ流入する。従って、リードバルブ28に
近接した過給室36の底部に多量の潤滑油が溜まるとい
うことが防止され、過給室36の底部に溜まった多量の
潤滑油がクランク室33から過給室36へ吐出される混
合気の抵抗になるということが防止される。そして、ク
ランク室33から過給室36への潤滑油の吐出を円滑に
行なわせると共に過給室36内の圧力を十分に高めるこ
とができ、過給式4サイクルエンジンの出力向上を図る
ことができる。また、動弁機構19やクランク室33の
内部の潤滑を良好に行なえる。さらに、過給室36の底
部に多量の潤滑油が溜まるということが防止されるた
め、クランク室33が上部となるように過給式4サイク
ルエンジンを反転させた場合でも多量の潤滑油が燃焼室
14内へ流入するということがなく、多量の潤滑油が燃
焼室14内へ流入した場合に発生する燃焼室14内の圧
力の異常上昇に伴うシリンダ31等の破損事故が防止さ
れる。なお、第一バルブ45の一回当たりの開弁時間は
短時間であるため、過給室36内からクランク室33内
へ多量の潤滑油が一気に流入するということはなく、過
給室36からクランク室33内への潤滑油の流入が少量
ずつ徐々に行なわれる。
【0027】つぎに、第二バルブ47の開弁時において
は、クランク室33内の圧力が吸気ポート35内の圧力
より高いため、クランク室33内に溜まっている潤滑油
がクランク室33内と吸気ポート35内との圧力差によ
り、第二通路42を通って吸気ポート35内へ流入し、
さらに、過給室36から供給される混合気と共に燃焼室
14内へ吸入されて燃焼する。従って、クランク室33
内に多量の潤滑油が滞留するということが防止される。
なお、第二バルブ47の一回当たりの開弁時間は短時間
であるため、燃焼室14内へ多量の潤滑油が一気に吸入
されるということがなく、少量ずつ徐々に吸入される。
は、クランク室33内の圧力が吸気ポート35内の圧力
より高いため、クランク室33内に溜まっている潤滑油
がクランク室33内と吸気ポート35内との圧力差によ
り、第二通路42を通って吸気ポート35内へ流入し、
さらに、過給室36から供給される混合気と共に燃焼室
14内へ吸入されて燃焼する。従って、クランク室33
内に多量の潤滑油が滞留するということが防止される。
なお、第二バルブ47の一回当たりの開弁時間は短時間
であるため、燃焼室14内へ多量の潤滑油が一気に吸入
されるということがなく、少量ずつ徐々に吸入される。
【0028】一方、第一吸気パイプ37の一端が過給室
36内へ突出しているため、過給式4サイクルエンジン
をどのような方向へ傾けた場合でも過給室36の底部に
溜まっている潤滑油が第一吸気パイプ37内へ流入する
ということが防止される。このため、第一吸気パイプ3
7内へ流入した潤滑油によってリードバルブ28の開弁
動作が制約を受けるということが防止される。また、第
二吸気パイプ38の一端が過給室36内へ突出している
ため、過給式4サイクルエンジンをどのような方向へ傾
けた場合でも過給室36内に溜まっている潤滑油が吸気
ポート35へ流入するということが防止され、多量の潤
滑油が燃焼室14内に吸入された場合に発生するシリン
ダ31等の破損事故がより一層確実に防止される。
36内へ突出しているため、過給式4サイクルエンジン
をどのような方向へ傾けた場合でも過給室36の底部に
溜まっている潤滑油が第一吸気パイプ37内へ流入する
ということが防止される。このため、第一吸気パイプ3
7内へ流入した潤滑油によってリードバルブ28の開弁
動作が制約を受けるということが防止される。また、第
二吸気パイプ38の一端が過給室36内へ突出している
ため、過給式4サイクルエンジンをどのような方向へ傾
けた場合でも過給室36内に溜まっている潤滑油が吸気
ポート35へ流入するということが防止され、多量の潤
滑油が燃焼室14内に吸入された場合に発生するシリン
ダ31等の破損事故がより一層確実に防止される。
【0029】つぎに、過給室36内の底部に溜まった潤
滑油はスポンジ44に浸透した状態となっているため、
エンジンの振動等による潤滑油の飛散が防止され、過給
室36から動弁機構収納空間40への潤滑油の流入が円
滑に行なわれる。
滑油はスポンジ44に浸透した状態となっているため、
エンジンの振動等による潤滑油の飛散が防止され、過給
室36から動弁機構収納空間40への潤滑油の流入が円
滑に行なわれる。
【0030】ついで、請求項2、3及び4記載の発明の
一実施例を図4乃至図6に基づいて説明する。なお、図
1乃至図3及び図7において説明した部分と同一部分は
同一符号で示し、説明も省略する。本実施例において
は、動弁機構収納空間40と吸気通路25とを連通する
第四通路49と、クランク室33の略底部と第二吸気パ
イプ38内とを連通する第二通路42と、前記過給室3
6の略底部と前記動弁機構収納空間40とを連通する第
三通路43とが形成されている。そして、前記第四通路
49の途中には、前記吸気通路25内の圧力が前記過給
室36内の圧力より低い時のタイミングで短時間開弁す
る第三バルブ50が設けられ、前記第二通路42の途中
には、前記クランク室33内の圧力が吸気ポート35内
の圧力、即ち、前記過給室36内の圧力より高い時のタ
イミングで短時間開弁する第二バルブ47が設けられて
いる。なお、前記第三バルブ50は、前記第四通路49
を閉止するカムシャフト34と、前記カムシャフト34
の一端側に形成されてこのカムシャフト34の回転に伴
った所定のタイミングで前記第四通路49を連通状態と
する通路51とにより形成されている。また、第二バル
ブ47は、前記第二通路42を閉止する前記カムシャフ
ト34と、前記カムシャフト34の他端側に形成されて
このカムシャフト34の回転に伴った所定のタイミング
で前記第二通路42を連通状態とする通路48とにより
形成されている。
一実施例を図4乃至図6に基づいて説明する。なお、図
1乃至図3及び図7において説明した部分と同一部分は
同一符号で示し、説明も省略する。本実施例において
は、動弁機構収納空間40と吸気通路25とを連通する
第四通路49と、クランク室33の略底部と第二吸気パ
イプ38内とを連通する第二通路42と、前記過給室3
6の略底部と前記動弁機構収納空間40とを連通する第
三通路43とが形成されている。そして、前記第四通路
49の途中には、前記吸気通路25内の圧力が前記過給
室36内の圧力より低い時のタイミングで短時間開弁す
る第三バルブ50が設けられ、前記第二通路42の途中
には、前記クランク室33内の圧力が吸気ポート35内
の圧力、即ち、前記過給室36内の圧力より高い時のタ
イミングで短時間開弁する第二バルブ47が設けられて
いる。なお、前記第三バルブ50は、前記第四通路49
を閉止するカムシャフト34と、前記カムシャフト34
の一端側に形成されてこのカムシャフト34の回転に伴
った所定のタイミングで前記第四通路49を連通状態と
する通路51とにより形成されている。また、第二バル
ブ47は、前記第二通路42を閉止する前記カムシャフ
ト34と、前記カムシャフト34の他端側に形成されて
このカムシャフト34の回転に伴った所定のタイミング
で前記第二通路42を連通状態とする通路48とにより
形成されている。
【0031】このような構成において、吸気通路25か
らクランク室33内への混合気の吸入とクランク室33
から過給室36への混合気の吐出とは、図7に基づいて
説明した従来例及び図1乃至図3に基づいて説明した第
一の実施例と同様にピストン6の摺動動作に伴うクラン
ク室33内の圧力変動に伴って行なわれる。そして、過
給室36内に高圧状態で蓄えられた混合気が吸気弁16
が開弁する吸気行程時に燃焼室14内へ吸入される。
らクランク室33内への混合気の吸入とクランク室33
から過給室36への混合気の吐出とは、図7に基づいて
説明した従来例及び図1乃至図3に基づいて説明した第
一の実施例と同様にピストン6の摺動動作に伴うクラン
ク室33内の圧力変動に伴って行なわれる。そして、過
給室36内に高圧状態で蓄えられた混合気が吸気弁16
が開弁する吸気行程時に燃焼室14内へ吸入される。
【0032】つぎに、図6は過給式4サイクルエンジン
を5000rpm、1/2負荷の条件で運転した時にお
けるクランク室33内の圧力と過給室36内の圧力と吸
気通路25内の圧力とを示したもので、実線で示したも
のがクランク室33内の圧力であり、破線で示したもの
が過給室36内や吸気ポート35内の圧力であり、一点
鎖線で示したものが吸気通路25内の圧力である。ま
た、カムシャフト34の回転に伴って第三バルブ50と
第二バルブ47とが所定のタイミングで開弁されるが、
図6において矢印cで示した部分が第三バルブ50の開
弁時であり、矢印bで示した部分が第二バルブ47の開
弁時である。
を5000rpm、1/2負荷の条件で運転した時にお
けるクランク室33内の圧力と過給室36内の圧力と吸
気通路25内の圧力とを示したもので、実線で示したも
のがクランク室33内の圧力であり、破線で示したもの
が過給室36内や吸気ポート35内の圧力であり、一点
鎖線で示したものが吸気通路25内の圧力である。ま
た、カムシャフト34の回転に伴って第三バルブ50と
第二バルブ47とが所定のタイミングで開弁されるが、
図6において矢印cで示した部分が第三バルブ50の開
弁時であり、矢印bで示した部分が第二バルブ47の開
弁時である。
【0033】ここで、第三バルブ50の開弁時において
は、吸気通路25内の圧力が過給室36内の圧力より低
いため、混合気から分離されて過給室36の底部に溜ま
っている潤滑油が過給室36内と吸気通路25内との圧
力差により、第三通路43を通って動弁機構収納空間4
0内へ流入し、さらに、第四通路49を通って吸気通路
25内へ流入する。そして、この潤滑油はキャブレター
24で形成された混合気がクランク室33内へ吸入され
る際に混合気と共にクランク室33内へ吸入される。従
って、リードバルブ28に近接した過給室36の底部に
多量の潤滑油が溜まるということが防止され、過給室3
6の底部に溜まった多量の潤滑油がクランク室33から
過給室36へ吐出される混合気の抵抗になるということ
が防止される。そして、クランク室33から過給室36
への潤滑油の吐出を円滑に行なわせると共に過給室36
内の圧力を十分に高めることができ、過給式4サイクル
エンジンの出力向上を図ることができる。また、動弁機
構19やクランク室33の内部の潤滑を良好に行なえ
る。さらに、過給室36の底部に多量の潤滑油が溜まる
ということが防止されるため、クランク室33が上部と
なるように過給式4サイクルエンジンを反転させた場合
でも多量の潤滑油が燃焼室14内へ流入するということ
がなく、多量の潤滑油が燃焼室14内へ流入した場合に
発生する燃焼室14内の圧力の異常上昇に伴うシリンダ
31等の破損事故が防止される。なお、第一バルブ45
の一回当たりの開弁時間は短時間であるため、過給室3
6内から吸気通路25内へ多量の潤滑油が一気に流入す
るということはなく、過給室36から吸気通路25内へ
の潤滑油の流入が少量ずつ徐々に行なわれる。
は、吸気通路25内の圧力が過給室36内の圧力より低
いため、混合気から分離されて過給室36の底部に溜ま
っている潤滑油が過給室36内と吸気通路25内との圧
力差により、第三通路43を通って動弁機構収納空間4
0内へ流入し、さらに、第四通路49を通って吸気通路
25内へ流入する。そして、この潤滑油はキャブレター
24で形成された混合気がクランク室33内へ吸入され
る際に混合気と共にクランク室33内へ吸入される。従
って、リードバルブ28に近接した過給室36の底部に
多量の潤滑油が溜まるということが防止され、過給室3
6の底部に溜まった多量の潤滑油がクランク室33から
過給室36へ吐出される混合気の抵抗になるということ
が防止される。そして、クランク室33から過給室36
への潤滑油の吐出を円滑に行なわせると共に過給室36
内の圧力を十分に高めることができ、過給式4サイクル
エンジンの出力向上を図ることができる。また、動弁機
構19やクランク室33の内部の潤滑を良好に行なえ
る。さらに、過給室36の底部に多量の潤滑油が溜まる
ということが防止されるため、クランク室33が上部と
なるように過給式4サイクルエンジンを反転させた場合
でも多量の潤滑油が燃焼室14内へ流入するということ
がなく、多量の潤滑油が燃焼室14内へ流入した場合に
発生する燃焼室14内の圧力の異常上昇に伴うシリンダ
31等の破損事故が防止される。なお、第一バルブ45
の一回当たりの開弁時間は短時間であるため、過給室3
6内から吸気通路25内へ多量の潤滑油が一気に流入す
るということはなく、過給室36から吸気通路25内へ
の潤滑油の流入が少量ずつ徐々に行なわれる。
【0034】つぎに、第二バルブ47の開弁時において
は、クランク室33内の圧力が吸気ポート35内の圧力
より高いため、クランク室33内に溜まっている潤滑油
がクランク室33内と吸気ポート35内との圧力差によ
り、第二通路42を通って吸気ポート35内へ流入し、
さらに、過給室36から供給される混合気と共に燃焼室
14内へ吸入されて燃焼する。従って、クランク室33
内に多量の潤滑油が滞留するということが防止される。
なお、第二バルブ47の一回当たりの開弁時間は短時間
であるため、燃焼室14内へ多量の潤滑油が一気に吸入
されるということはなく、少量ずつ徐々に吸入される。
は、クランク室33内の圧力が吸気ポート35内の圧力
より高いため、クランク室33内に溜まっている潤滑油
がクランク室33内と吸気ポート35内との圧力差によ
り、第二通路42を通って吸気ポート35内へ流入し、
さらに、過給室36から供給される混合気と共に燃焼室
14内へ吸入されて燃焼する。従って、クランク室33
内に多量の潤滑油が滞留するということが防止される。
なお、第二バルブ47の一回当たりの開弁時間は短時間
であるため、燃焼室14内へ多量の潤滑油が一気に吸入
されるということはなく、少量ずつ徐々に吸入される。
【0035】一方、第一吸気パイプ37の一端が過給室
36内へ突出しているため、エンジンをどのような方向
へ傾けた場合でも過給室36の底部に溜まっていた潤滑
油が第一吸気パイプ37内へ逆流するということが防止
される。このため、第一吸気パイプ37内へ逆流した潤
滑油によってリードバルブ28の開弁動作が制約を受け
るということが防止される。また、第二吸気パイプ38
の一端が過給室36内へ突出しているため、エンジンを
どのような方向へ傾けた場合でも過給室36内に溜まっ
ている潤滑油が吸気ポート35へ流入するということが
防止され、多量の潤滑油が燃焼室14内に吸入された場
合に発生するシリンダ31等の破損事故がより一層確実
に防止される。
36内へ突出しているため、エンジンをどのような方向
へ傾けた場合でも過給室36の底部に溜まっていた潤滑
油が第一吸気パイプ37内へ逆流するということが防止
される。このため、第一吸気パイプ37内へ逆流した潤
滑油によってリードバルブ28の開弁動作が制約を受け
るということが防止される。また、第二吸気パイプ38
の一端が過給室36内へ突出しているため、エンジンを
どのような方向へ傾けた場合でも過給室36内に溜まっ
ている潤滑油が吸気ポート35へ流入するということが
防止され、多量の潤滑油が燃焼室14内に吸入された場
合に発生するシリンダ31等の破損事故がより一層確実
に防止される。
【0036】つぎに、過給室36内の底部に溜まった潤
滑油はスポンジ44に浸透した状態となっているため、
エンジンの振動等による潤滑油の飛散が防止され、過給
室36から動弁機構収納空間40への潤滑油の流入が円
滑に行なわれる。
滑油はスポンジ44に浸透した状態となっているため、
エンジンの振動等による潤滑油の飛散が防止され、過給
室36から動弁機構収納空間40への潤滑油の流入が円
滑に行なわれる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上述のように、混
合気形成部とクランク室とを接続した吸気通路と、燃焼
室に連通された吸気ポートと前記クランク室とを接続し
た過給室とを設け、ピストンの往復動に伴う前記クラン
ク室内の圧力変化によって前記吸気通路から前記クラン
ク室内に潤滑油を含んだ混合気を吸入すると共に圧縮さ
れた前記クランク室内の混合気を前記過給室内に吐出さ
せるようにした過給式4サイクルエンジンにおいて、動
弁機構を収納した動弁機構収納空間と前記クランク室と
を連通する第一通路と、前記クランク室の略底部と前記
吸気ポートとを連通する第二通路と、前記過給室の略底
部と前記動弁機構収納空間とを連通する第三通路とを設
け、前記クランク室内の圧力が前記過給室内の圧力より
低い時のタイミングで短時間開弁する第一バルブを前記
第一通路中に設けたので、第一バルブの開弁に伴って混
合気から分離されて過給室の底部に溜まっている潤滑油
をクランク室内と過給室内との圧力差によって第三通路
を通して動弁機構収納空間内へ流入させると共に第一通
路を通してクランク室内へ流入させることができ、従っ
て、過給室の底部に多量の潤滑油が溜まってクランク室
から過給室内への混合気の吐出を妨げるということを防
止することができ、このため、クランク室から過給室内
への混合気の吐出を円滑に行なわせることによって過給
式4サイクルエンジンの出力向上を図ることができ、ま
た、クランク室が上部となるように過給式4サイクルエ
ンジンを反転させた場合でも多量の潤滑油が過給室から
燃焼室内へ一気に流入するということがなくなり、多量
の潤滑油が燃焼室内へ流入した場合に発生する燃焼室内
の圧力の異常上昇に伴うシリンダ等の破損事故を防止す
ることができ、さらに、動弁機構やクランク室の内部の
潤滑を良好に行なうことができ、また、クランク室内の
圧力が吸気ポート内の圧力より高い時のタイミングで短
時間開弁する第二バルブを第二通路中に設けたので、第
二バルブの開弁に伴ってクランク室内に溜まっている潤
滑油をクランク室内と吸気ポート内との圧力差によって
第二通路を通して吸気ポート内へ流入させると共にこの
潤滑油を燃焼室内へ吸入させて燃焼させることができ、
従って、クランク室内に多量の潤滑油が残留することを
防止することができ、そして、第一バルブ及び第二バル
ブの開弁が短時間ずつ行なわれるため、動弁機構収納空
間を経て行なわれる過給室内からクランク室内への潤滑
油の流入やクランク室内から吸気ポートへの潤滑油の流
入を徐々に行ない、多量の潤滑油が一気に燃焼室内へ吸
入されるということを防止することができる等の効果を
有する。
合気形成部とクランク室とを接続した吸気通路と、燃焼
室に連通された吸気ポートと前記クランク室とを接続し
た過給室とを設け、ピストンの往復動に伴う前記クラン
ク室内の圧力変化によって前記吸気通路から前記クラン
ク室内に潤滑油を含んだ混合気を吸入すると共に圧縮さ
れた前記クランク室内の混合気を前記過給室内に吐出さ
せるようにした過給式4サイクルエンジンにおいて、動
弁機構を収納した動弁機構収納空間と前記クランク室と
を連通する第一通路と、前記クランク室の略底部と前記
吸気ポートとを連通する第二通路と、前記過給室の略底
部と前記動弁機構収納空間とを連通する第三通路とを設
け、前記クランク室内の圧力が前記過給室内の圧力より
低い時のタイミングで短時間開弁する第一バルブを前記
第一通路中に設けたので、第一バルブの開弁に伴って混
合気から分離されて過給室の底部に溜まっている潤滑油
をクランク室内と過給室内との圧力差によって第三通路
を通して動弁機構収納空間内へ流入させると共に第一通
路を通してクランク室内へ流入させることができ、従っ
て、過給室の底部に多量の潤滑油が溜まってクランク室
から過給室内への混合気の吐出を妨げるということを防
止することができ、このため、クランク室から過給室内
への混合気の吐出を円滑に行なわせることによって過給
式4サイクルエンジンの出力向上を図ることができ、ま
た、クランク室が上部となるように過給式4サイクルエ
ンジンを反転させた場合でも多量の潤滑油が過給室から
燃焼室内へ一気に流入するということがなくなり、多量
の潤滑油が燃焼室内へ流入した場合に発生する燃焼室内
の圧力の異常上昇に伴うシリンダ等の破損事故を防止す
ることができ、さらに、動弁機構やクランク室の内部の
潤滑を良好に行なうことができ、また、クランク室内の
圧力が吸気ポート内の圧力より高い時のタイミングで短
時間開弁する第二バルブを第二通路中に設けたので、第
二バルブの開弁に伴ってクランク室内に溜まっている潤
滑油をクランク室内と吸気ポート内との圧力差によって
第二通路を通して吸気ポート内へ流入させると共にこの
潤滑油を燃焼室内へ吸入させて燃焼させることができ、
従って、クランク室内に多量の潤滑油が残留することを
防止することができ、そして、第一バルブ及び第二バル
ブの開弁が短時間ずつ行なわれるため、動弁機構収納空
間を経て行なわれる過給室内からクランク室内への潤滑
油の流入やクランク室内から吸気ポートへの潤滑油の流
入を徐々に行ない、多量の潤滑油が一気に燃焼室内へ吸
入されるということを防止することができる等の効果を
有する。
【0038】請求項2記載の発明は上述のように、混合
気形成部とクランク室とを接続した吸気通路と、燃焼室
に連通された吸気ポートと前記クランク室とを接続した
過給室とを設け、ピストンの往復動に伴う前記クランク
室内の圧力変化によって前記吸気通路から前記クランク
室内に潤滑油を含んだ混合気を吸入すると共に圧縮され
た前記クランク室内の混合気を前記過給室内に吐出させ
るようにした過給式4サイクルエンジンにおいて、動弁
機構を収納した動弁機構収納空間と前記吸気通路とを連
通する第四通路と、前記クランク室の略底部と前記吸気
ポートとを連通する第二通路と、前記過給室の略底部と
前記動弁機構収納空間とを連通する第三通路とを設け、
前記吸気通路内の圧力が前記過給室内の圧力より低い時
のタイミングで短時間開弁する第三バルブを前記第四通
路中に設けたので、第三バルブの開弁に伴って混合気か
ら分離されて過給室の底部に溜まっている潤滑油を過給
室内と吸気通路内との圧力差によって第三通路を通して
動弁機構収納空間内へ流入させると共に第四通路を通し
て吸気通路内へ流入させ、さらに、混合気形成部で形成
された混合気と共にクランク室内へ流入させることがで
き、従って、過給室の底部に多量の潤滑油が溜まってク
ランク室から過給室内への混合気の吐出を妨げるという
ことを防止することができ、このため、クランク室から
過給室内への混合気の吐出を円滑に行なわせることによ
って過給式4サイクルエンジンの出力向上を図ることが
でき、また、クランク室が上部となるように過給式4サ
イクルエンジンを反転させた場合でも多量の潤滑油が過
給室から燃焼室内へ一気に流入するということがなくな
り、多量の潤滑油が燃焼室内へ流入した場合に発生する
燃焼室内の圧力の異常上昇に伴うシリンダ等の破損事故
を防止することができ、さらに、動弁機構やクランク室
内の各部の潤滑を良好に行なうことができ、また、クラ
ンク室内の圧力が吸気ポート内の圧力より高い時のタイ
ミングで短時間開弁する第二バルブを第二通路中に設け
たので、第二バルブの開弁に伴ってクランク室内に溜ま
っている潤滑油をクランク室内と吸気ポート内との圧力
差によって第二通路を通して吸気ポート内へ流入させる
と共にこの潤滑油を燃焼室内へ吸入させて燃焼させるこ
とができ、従って、クランク室内に多量の潤滑油が残留
することを防止することができ、そして、第三バルブ及
び第二バルブの開弁が短時間ずつ行なわれるため、動弁
機構収納空間や吸気通路を経て行なわれる過給室からク
ランク室への潤滑油の流入やクランク室から吸気ポート
への潤滑油の流入を徐々に行ない、多量の潤滑油が一気
に燃焼室内へ吸入されるということを防止することがで
きる等の効果を有する。
気形成部とクランク室とを接続した吸気通路と、燃焼室
に連通された吸気ポートと前記クランク室とを接続した
過給室とを設け、ピストンの往復動に伴う前記クランク
室内の圧力変化によって前記吸気通路から前記クランク
室内に潤滑油を含んだ混合気を吸入すると共に圧縮され
た前記クランク室内の混合気を前記過給室内に吐出させ
るようにした過給式4サイクルエンジンにおいて、動弁
機構を収納した動弁機構収納空間と前記吸気通路とを連
通する第四通路と、前記クランク室の略底部と前記吸気
ポートとを連通する第二通路と、前記過給室の略底部と
前記動弁機構収納空間とを連通する第三通路とを設け、
前記吸気通路内の圧力が前記過給室内の圧力より低い時
のタイミングで短時間開弁する第三バルブを前記第四通
路中に設けたので、第三バルブの開弁に伴って混合気か
ら分離されて過給室の底部に溜まっている潤滑油を過給
室内と吸気通路内との圧力差によって第三通路を通して
動弁機構収納空間内へ流入させると共に第四通路を通し
て吸気通路内へ流入させ、さらに、混合気形成部で形成
された混合気と共にクランク室内へ流入させることがで
き、従って、過給室の底部に多量の潤滑油が溜まってク
ランク室から過給室内への混合気の吐出を妨げるという
ことを防止することができ、このため、クランク室から
過給室内への混合気の吐出を円滑に行なわせることによ
って過給式4サイクルエンジンの出力向上を図ることが
でき、また、クランク室が上部となるように過給式4サ
イクルエンジンを反転させた場合でも多量の潤滑油が過
給室から燃焼室内へ一気に流入するということがなくな
り、多量の潤滑油が燃焼室内へ流入した場合に発生する
燃焼室内の圧力の異常上昇に伴うシリンダ等の破損事故
を防止することができ、さらに、動弁機構やクランク室
内の各部の潤滑を良好に行なうことができ、また、クラ
ンク室内の圧力が吸気ポート内の圧力より高い時のタイ
ミングで短時間開弁する第二バルブを第二通路中に設け
たので、第二バルブの開弁に伴ってクランク室内に溜ま
っている潤滑油をクランク室内と吸気ポート内との圧力
差によって第二通路を通して吸気ポート内へ流入させる
と共にこの潤滑油を燃焼室内へ吸入させて燃焼させるこ
とができ、従って、クランク室内に多量の潤滑油が残留
することを防止することができ、そして、第三バルブ及
び第二バルブの開弁が短時間ずつ行なわれるため、動弁
機構収納空間や吸気通路を経て行なわれる過給室からク
ランク室への潤滑油の流入やクランク室から吸気ポート
への潤滑油の流入を徐々に行ない、多量の潤滑油が一気
に燃焼室内へ吸入されるということを防止することがで
きる等の効果を有する。
【0039】請求項3記載の発明は上述のように、請求
項1又は2記載の発明において、クランク室と過給室と
を第一吸気パイプを介して接続すると共にこの前記第一
吸気パイプの一端を前記過給室内へ突出させたので、過
給式4サイクルエンジンをどのような方向へ傾けた場合
でも過給室内に溜まっている潤滑油が第一吸気パイプ内
へ流入するということを防止することができ、第一吸気
パイプ内へ流入した潤滑油によってクランク室から過給
室への混合気の吐出が妨げられるということを防止する
ことができ、また、前記過給室と吸気ポートとを第二吸
気パイプを介して接続すると共に前記第二吸気パイプの
一端を前記過給室内へ突出させたので、過給室4サイク
ルエンジンをどのような方向へ傾けた場合でも過給室内
に溜まっている潤滑油が第二吸気パイプ内に流入すると
いうことを防止することができ、このため、過給室内に
溜まっている潤滑油が吸気ポートを通って燃焼室内へ吸
入されるということを防止することができ、従って、多
量の潤滑油が燃焼室内に吸入された場合に発生するシリ
ンダ等の破損事故を確実に防止することができる等の効
果を有する。
項1又は2記載の発明において、クランク室と過給室と
を第一吸気パイプを介して接続すると共にこの前記第一
吸気パイプの一端を前記過給室内へ突出させたので、過
給式4サイクルエンジンをどのような方向へ傾けた場合
でも過給室内に溜まっている潤滑油が第一吸気パイプ内
へ流入するということを防止することができ、第一吸気
パイプ内へ流入した潤滑油によってクランク室から過給
室への混合気の吐出が妨げられるということを防止する
ことができ、また、前記過給室と吸気ポートとを第二吸
気パイプを介して接続すると共に前記第二吸気パイプの
一端を前記過給室内へ突出させたので、過給室4サイク
ルエンジンをどのような方向へ傾けた場合でも過給室内
に溜まっている潤滑油が第二吸気パイプ内に流入すると
いうことを防止することができ、このため、過給室内に
溜まっている潤滑油が吸気ポートを通って燃焼室内へ吸
入されるということを防止することができ、従って、多
量の潤滑油が燃焼室内に吸入された場合に発生するシリ
ンダ等の破損事故を確実に防止することができる等の効
果を有する。
【0040】請求項4記載の発明は上述のように、請求
項1、2又は3記載の発明において、潤滑油を浸透状態
で保持する保持部材を過給室の底部に設けたので、保持
部材により浸透状態で保持された潤滑油はエンジンの振
動等による飛散を防止することができ、従って、第三通
路を通って行なわれる過給室から動弁機構収納空間への
潤滑油の流入をスムーズに行なわせることができ、過給
室内に多量の潤滑油が溜まることを防止することができ
る等の効果を有する。
項1、2又は3記載の発明において、潤滑油を浸透状態
で保持する保持部材を過給室の底部に設けたので、保持
部材により浸透状態で保持された潤滑油はエンジンの振
動等による飛散を防止することができ、従って、第三通
路を通って行なわれる過給室から動弁機構収納空間への
潤滑油の流入をスムーズに行なわせることができ、過給
室内に多量の潤滑油が溜まることを防止することができ
る等の効果を有する。
【図1】請求項1、3及び4記載の発明の一実施例を示
した縦断正面図である。
した縦断正面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】運転時における過給室内圧力とクランク室内圧
力とを示したグラフである。
力とを示したグラフである。
【図4】請求項2、3及び4記載の発明の一実施例を示
した縦断正面図である。
した縦断正面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】運転時における過給室内圧力とクランク室内圧
力と吸気通路内圧力とを示したグラフである。
力と吸気通路内圧力とを示したグラフである。
【図7】従来例を示した縦断正面図である。
6 ピストン 14 燃焼室 19 動弁機構 24 混合気形成部 25 吸気通路 33 クランク室 35 吸気ポート 36 過給室 37 第一吸気パイプ 38 第二吸気パイプ 40 動弁機構収納空間 41 第一通路 42 第二通路 43 第三通路 44 保持部材 45 第一バルブ 47 第二バルブ 49 第四通路 50 第三バルブ
Claims (4)
- 【請求項1】 混合気形成部とクランク室とを接続した
吸気通路と、燃焼室に連通された吸気ポートと前記クラ
ンク室とを接続した過給室とを設け、ピストンの往復動
に伴う前記クランク室内の圧力変化によって前記吸気通
路から前記クランク室内に潤滑油を含んだ混合気を吸入
すると共に圧縮された前記クランク室内の混合気を前記
過給室内に吐出させるようにした過給式4サイクルエン
ジンにおいて、動弁機構を収納した動弁機構収納空間と
前記クランク室とを連通する第一通路と、前記クランク
室の略底部と前記吸気ポートとを連通する第二通路と、
前記過給室の略底部と前記動弁機構収納空間とを連通す
る第三通路とを設け、前記クランク室内の圧力が前記過
給室内の圧力より低い時のタイミングで短時間開弁する
第一バルブを前記第一通路中に設けると共に前記クラン
ク室内の圧力が前記吸気ポート内の圧力より高い時のタ
イミングで短時間開弁する第二バルブを前記第二通路中
に設けたことを特徴とする過給式4サイクルエンジン。 - 【請求項2】 混合気形成部とクランク室とを接続した
吸気通路と、燃焼室に連通された吸気ポートと前記クラ
ンク室とを接続した過給室とを設け、ピストンの往復動
に伴う前記クランク室内の圧力変化によって前記吸気通
路から前記クランク室内に潤滑油を含んだ混合気を吸入
すると共に圧縮された前記クランク室内の混合気を前記
過給室内に吐出させるようにした過給式4サイクルエン
ジンにおいて、動弁機構を収納した動弁機構収納空間と
前記吸気通路とを連通する第四通路と、前記クランク室
の略底部と前記吸気ポートとを連通する第二通路と、前
記過給室の略底部と前記動弁機構収納空間とを連通する
第三通路とを設け、前記吸気通路内の圧力が前記過給室
内の圧力より低い時のタイミングで短時間開弁する第三
バルブを前記第四通路中に設けると共に前記クランク室
内の圧力が前記吸気ポート内の圧力より高い時のタイミ
ングで短時間開弁する第二バルブを前記第二通路中に設
けたことを特徴とする過給式4サイクルエンジン。 - 【請求項3】 クランク室と過給室とを第一吸気パイプ
を介して接続すると共に前記過給室と吸気ポートとを第
二吸気パイプを介して接続し、前記第一吸気パイプの一
端を前記過給室内へ突出させると共に前記第二吸気パイ
プの一端を前記過給室内へ突出させたことを特徴とする
請求項1又は2記載の過給式4サイクルエンジン。 - 【請求項4】 潤滑油を浸透状態で保持する保持部材を
過給室の底部に設けたことを特徴とする請求項1、2又
は3記載の過給室4サイクルエンジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28125492A JPH06129251A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 過給式4サイクルエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28125492A JPH06129251A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 過給式4サイクルエンジン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06129251A true JPH06129251A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17636512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28125492A Withdrawn JPH06129251A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 過給式4サイクルエンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06129251A (ja) |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP28125492A patent/JPH06129251A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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