JPH06131465A - 角度検出装置及び画像形成装置 - Google Patents

角度検出装置及び画像形成装置

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JPH06131465A
JPH06131465A JP4281202A JP28120292A JPH06131465A JP H06131465 A JPH06131465 A JP H06131465A JP 4281202 A JP4281202 A JP 4281202A JP 28120292 A JP28120292 A JP 28120292A JP H06131465 A JPH06131465 A JP H06131465A
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dot
recording
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dots
angle
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JP4281202A
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English (en)
Inventor
Toshio Konaka
俊雄 胡中
Kazuhiko Sato
一彦 佐藤
Seikichi Nakamura
盛吉 中村
Jun Moroo
潤 師尾
Tomohisa Mikami
知久 三上
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、角度検出装置及び画像形成装置に
関し、直線のジャギーを低減し、高品質で直線を記録で
きるようにすることを目的とする。 【構成】 傾きが1/4の直線の切り出し画像を1/2
に間引くことにより傾きが1/2の直線に変換し、この
傾きが1/2の直線を1/2の傾き検出用のテンプレー
トを用いて検出する。同様にして、傾きが1/Nの直線
の切り出し画像も、傾きが2/Nの直線の切り出し画像
を用いて検出する。このようにして、1/Nの傾き検出
用の1個のテンプレートを2/Nの傾き検出用のテンプ
レートとして兼用する。このようにして、同等の機能を
有する角度検出装置を従来の1/2の個数のテンプレー
トで実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置における
画質改善方法に係り、特に直線の傾斜部または文字の輪
郭部のギザギザ(ジャギー)を低減して画質改善を行う
ための角度検出装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置として使われているプリン
タは、現在、240 dpi(dot per inch),300 dpi 等の低
解像度の機器が主流である。しかし、低解像度プリンタ
では、例えば、図50及び図51(a) に示すように、主
走査方向に接近する低角度の斜線を形成する場合、ジャ
ギーが目立つという欠点があった。この欠点は、画素密
度を増加させることにより解消される。しかし、単純に
画素密度を増加させるためには、エンジン(プリンタエ
ンジン)の高精度化が必要となる。
【0003】例えば、画素密度を増加させる方法とし
て、副走査方向もしくは主走査方向の画素密度を増加さ
せる、または上記両方向の画素密度を増加させる方法が
ある。ページプリンタの一種であるレーザプリンタの場
合は、副走査方向すなわち紙送り/ドラム送り方向のピ
ッチを上げることは技術的に難しく、仮に実現したとし
ても高コストになる。一方、主走査方向の画素密度を上
げるには、感光体ドラム上に静電潜像を形成するための
光ビームであるレーザ光を変調する周波数を高くするだ
けで良いので、技術的に比較的容易であり、低コストで
実現可能である。
【0004】このようなレーザプリンタの特徴をいか
し、主走査方向の画素の位置決め精度を3倍にし、ま
た、画素の大きさを12種類に変えることにより、画質の
向上を図る方法が提案されている(USP4,847,641)。
この方法は、入力した画像の画素を、予め定められた大
きさのマスクで複数の領域(ビットマップ画像データ)
に切り出し、その切り出したビットマップ画像データを
予め用意されている複数のテンプレートと比較し、パタ
ーンが一致するテンプレートがあった場合に、そのテン
プレートに応じて対応する画素の位置と大きさを修正す
る方法である。
【0005】図52に、この方法の一例を示す。この例
では、入力画像データ90を、サンプルウィンドウ(SA
MPLING WINDOW)111で切り出し、そのサンプルウィン
ドウ111をテンプレート(TEMPLATES)112と比較
し、両者が一致した結果、サンプルウィンドウ111の
中心ドットを小さくして、右にずらす修正を行ってい
る。この結果、交差部でのドットの潰れが軽減されてい
る。
【0006】また、他方、図53に示すように横線に近
い低角度の斜線のジャギーを軽減させるために、本来、
単独の記録ドットのみを形成する位置に、その記録ドッ
トと中心位置が同じで径がより短い1個のドットを形成
し、さらにその上または下、つまり副走査方向の上また
は下の主走査線上に新たに1個のドットを追加して記録
することで改善を行う、いわゆる包絡線ルールを適用す
る方法がある。この場合、置き換える2個の記録ドット
の大きさは、ジャギーの目立つ文字、図形を実際に記録
しながら、カット・アンド・トライでジャギーが目立た
ないようにチューニングすることにより決定していた。
【0007】しかしながら、これらの従来の方法には、
下記のような問題点がある。まず、図52に示す前者の
方法には、以下のような欠点がある。 多くのテンプレートを用意する必要があるため、テ
ンプレート格納用のメモリの容量が大きくなる。このた
め、高価なメモリを使用せざるを得ない。 サンプルウィンドウとパターンが一致するテンプレ
ートを検出するためには、多くのテンプレートとのマッ
チングを行う必要があるため、このマッチングのための
処理時間が長くなる。 用意するテンプレートの数は格納メモリの記憶容量
によって限定される。このため、これらの限られた個数
のテンプレートと完全に画素配置(パターン)が一致す
るサンプルウィンドウの中央画素についてだけに、画素
の修正が限定される。
【0008】また、後者の図53に示す単独の記録ドッ
トを、包絡線ルールにより2つの記録ドットに分割して
隣接する2つの主走査線上に記録する方法においても、
下記に示すような問題点があった。 人手によるカット・エンド・トライの手法を用いて
いるため、チューニングするために膨大な手間を要する 記録するプリンタのドット径が変わる毎に上記チュ
ーニング作業を再度繰り返す必要があるため、煩わしく
非効率的である。 上記チューニングが不十分であると画質の改善効果
があまり得られない。
【0009】本出願人は、上記人手によるチューニング
作業を不要なものとするために、ジャギー発生部分にお
ける直線が主走査方向となす角度を自動的に検出し、そ
の検出角度に応じて、上記直線を形成する各単独の記録
ドットを、図53(c) に示すように隣接する2つの主走
査線上に2個の記録ドットに分割して記録する方法を、
以前出願した。この方法においては、分割して記録され
る2個の記録ドットの記録幅(副走査方向の最長距離)
が分割される元来の単独の記録ドットの直径に等しくな
るように2個の記録ドットの径を決定するようにしてい
る。そして、このことによって、直線のあらゆる部分で
包絡線が一定に保たれ、ジャギーの無い高品質の直線が
形成される。尚、この場合、元の直線を構成していたビ
ットマップデータの全てのドットが2個に分割されるわ
けではなく、ジャギー部分の最初のドットは、単独の記
録ドットとして記録される(図53(A),(B)比較
参照)。
【0010】例えば、直線の傾きが1/mであった場
合、元のビットマップパターンではmドットから成る直
線のビットマップパターンが、主走査方向及び副走査方
向に連続して繰り返されるパターンとなっているが(図
53(A)参照、この場合、m=4)、mドットの直線
の最初のドットは分割されず単独の記録ドットにより記
録され、残りの(m−1)個のドットが上記のようにし
て2個のドットに分割して記録される。
【0011】尚、この場合、分割して記録される2個の
記録ドットの中心が、隣接する2つの主走査線上にあ
り、かつ主走査線上での記録位置が、分割される元来の
単独記録ドットの中心の記録位置に等しくなるようにし
て記録される。従って、副走査方向に分割される2個の
記録ドットの中心の間隔は、副走査方向のピッチに等し
くなる。
【0012】この方法を用いる画像形成装置では、記録
する画像データをビットマップデータとして記憶する画
像メモリ、画像メモリ内に格納されているビットマップ
データから主走査方向に対し傾斜している直線を検出
し、その直線の傾きを検出する手段、単独の記録ドット
の大きさを指定する手段、解像度と紙送りステップから
決まるドット間隔の大きさを指定する手段、前記傾きを
検出する手段から得た傾き、前記単独の記録ドットの大
きさ、及び前記ドット間隔とから上記単独の記録ドット
を置き換える2個の記録ドットのドットサイズを演算す
る手段、この演算手段から得られたドットサイズで上記
2個の記録ドットが記録されるように制御する手段を設
けている。
【0013】図54は、上記構成を有する従来の画像形
成装置のブロック図である。同図において、ビットマッ
プメモリ81は上記画像メモリに対応するものであり、
1ページ分のビットマップ形式の画像データを入力・格
納する。
【0014】このビットマップメモリ81に格納された
入力画像データは、M行単位でM個のシフトレジスタ8
2−1〜シフトレジスタ82−Mから成るラインバッフ
ァメモリ82に格納される。
【0015】そして、上記M行の画像データは、シフト
レジスタ82−1〜シフトレジスタ82−Mから主走査
順にNドット(N画素)単位で切り出され、この切り出
されたM(行)×N(列)の切り出し画像はレジスタ8
3にパラレルで入力・格納される。
【0016】角度検出器84は、上記直線の傾きを検出
する手段に対応するものであり、上記M×N画素の切り
出し画像内のジャギー発生部分の直線の主走査方向の傾
きを検出する。この傾きの検出は、例えば、内蔵されて
いるテンプレートとの比較により行われる。
【0017】ドット径レジスタ85は、上記単独の記録
ドットの大きさを指定する手段に対応するものであり、
入力画像内の1ドットの記録ドット(単独の記録ドッ
ト)の大きさ(例えば、半径)を格納する。
【0018】また、ドット間隔レジスタ86は、上記ド
ット間隔の大きさを指定する手段に対応するものであ
り、上記単独の記録ドット間の間隔、すなわちドットピ
ッチを格納する。
【0019】ドット座標カウンタ87は、上記レジスタ
83に保持されている切り出し画像の中心画素(中央ド
ット)のビットマップメモリ81に保持されているビッ
トマップ形式の入力画像データ上での座標位置(ドット
座標)を出力するカウンタである。
【0020】ドット形状演算ルックアップテーブル88
は、上記ドットサイズ演算手段に対応するものであり、
角度検出器84からジャギー発生部分の直線の主走査方
向に対する傾き、ドット径レジスタ85から単独の記録
ドットの大きさ(径)、ドット間隔レジスタ86から上
記単独の記録ドット間の間隔、及びドット座標カウンタ
87からドット座標を入力し、そられの入力情報に基づ
き、上記切り出し画像の中央画素の記録情報すなわち、
分割する必要がある場合には2個の分割記録ドットの
径、一方、分割する必要がない場合には単独の記録ドッ
トの径を出力する。
【0021】レーザ駆動ドライバ89は、上記ドット形
状演算ルックアップテーブル88から入力される記録ド
ットの径及び記録位置に従って光学系101を制御し、
感光ドラム102上の当該位置に上記記録ドットの静電
潜像を上記指定された径で形成させる。この光学系10
1と感光ドラム102は、露光・光学系100を構成し
ている。
【0022】次に、図53を参照しながら、この画像形
成装置における主走査方向に対してθの角度( tanθ=
1/4)を有する直線を構成する記録ドットの径の決定
方法を説明する。
【0023】同図(A)は、上記画像メモリに記憶され
ている主走査方向に対してθの角度を有する直線のビッ
トマップデータを何ら補正を行うことなくそのまま記録
した結果を示す図、同図(B)は、上記方法を用いて上
記直線のビットマップデータを補正してから記録した結
果を示す図、同図(C)は、上記同図(A)に示す上記
直線のビットマップデータの一部を切り出した後、この
切り出したビットマップデータにおける当該単独ドット
を2個の記録ドットに置き換える際の、これらの2個の
記録ドットの半径を決定する演算方法を説明するための
図である。
【0024】尚、同図(C)において、横軸は、主走査
方向のドット間隔を示し、単位間隔が主走査方向のドッ
トピッチに対応している。また縦軸は、副走査方向のド
ット間隔を示し、単位間隔が副走査方向の紙送りピッチ
に対応している。尚、この例においては、両ピッチが共
に等しくなっている。そして、rn,m (n=0,1,
2,・・・、m=0,1,2,・・・)は、主走査のn
ライン、副走査のm番目の位置のドット座標(n,m)
に記録されるドットの半径を示している。
【0025】同図(C)において、記録中心位置がドッ
ト座標(0,0)の記録ドット103は、補正前と補正
後で径が変化しない単独ドットであり、その半径は単独
の記録ドット径であるr0,0 である。ドット座標(1,
2)及びドット座標(0,2)にそれぞれ記録される2
個の記録ドット104a,104bは、ジャギーを低減
するために同図(A)に示す単独ドット104に置き換
わって記録されるドットであり、それぞれのドット半径
はr1,2 、r0,2 である。この画像形成装置において
は、ジャギーを低減するために、直線のあらゆる部分
で、その幅、すなわち記録ドットの包絡線が等しくなる
ように補正する(包絡線ルール)。この包絡線ルールで
は、単独の記録ドットの直径r0,0 と分割して記録する
2個の記録ドット間の副走査線方向の最大距離とが等し
くなるように、すなわち、上記2個の記録ドットの上端
または下端が包絡線に接するように、それらの2個の記
録ドットの径を決定する。
【0026】この場合、単独の記録ドットの半径r0,0
と分割して記録する2個の記録ドットの半径r1,2 、r
0,2 との間には、下記の式に示す関係が成立する。 2r0,0 =r0,2 +r1,2 +Pitch ・・・・・ ここで、Pitch は、副走査方向の紙送りピッチ、すなわ
ち副走査方向のドット間隔である。
【0027】式に、直線の主走査方向に対する角度が
θであるという条件を勘案すると、r0,2 、r1,2 は、
それぞれ、式で表わされる。 r0,2 =Pitch ×(r0,0 /Pitch −2 tanθ) ・・・・・ r1,2 =Pitch ×(r0,0 /Pitch +2 tanθ−1) ・・・・・ 但し、ドット間隔Pitch は、主走査方向、副走査方向と
も等しいものとしている。
【0028】ここで、上記、、式の導き方を図5
5(a) 、(b) を参照しながら説明する。まず、同図(a)
において、 AB=2Pitch ・ tanθ ・・・・・ が成立する。ここで、 r0,0 =r0,2 +AB ・・・・・ なので、、式から上記式と等価な式 r0,0 =r0,2 +2Pitch ・ tanθ ・・・・・ が得られる。
【0029】さらに、同図(b) において、 CD=2Pitch ・ tanθ ・・・・・ 及び CD−r1,2 =Pitch −r0,0 ・・・・・ が成立するので、、式から r0,0 =r1,2 +Pitch −2Pitch ・ tanθ ・・・・・ が導かれる従って、式から
【0030】
【数2】
【0031】が導かれる同様にして角度θ、すなわち傾
き tanθが1/pの直線を形成する各記録ドットの半径
2n,m(n=0,1,…;m=0,1,…,p−1)、
2n+1,m(n=0,1,…;m=0,1,…,p−1)
は、一般的に、下記の(1.1)、(1.2) 式で表わされる。
【0032】 r2n,m=Pitch ×(r/Pitch −m・ tanθ) ・・・・(1.1) r2n+1,m=Pitch ×(r/Pitch −m・ tanθ−1) ・・・・(1.2) 尚、rは、単独の記録ドットの半径r0,0 に等しく、m
がp以上の場合は、(1.1) 、(1.2) 式を反復することに
より、全てのr2n,m、r2n+1,mが得られる。
【0033】(1.1) 、(1.2) 式に示されるように、2個
に分割されて記録されるドットの半径r0,1 、r0,2
0,3 …r0,p-1 、及びr1,1 、r1,2 、r1,3 …r1,
p-1は、ドット間隔の大きさPitch を指定する手段、単
独記録ドットの大きさrを指定する手段、画像メモリ内
に格納されている主走査方向に傾いた直線を検出しその
傾きθを検出する手段、及びそれらの手段から得られる
Pitch ,r,θを用いて前記(1.1),(1.2) 式に示す演算
を行う演算手段により得ることが可能である。そして、
この演算手段から得られたドット径に等しくなるように
当該ドットの記録を制御することにより、主走査方向に
対する傾斜角度θが小さい直線でもジャギーの目立たな
い高品位な記録ができる(図53(B)参照)。
【0034】ところで、記録ドットの半径を求める上記
(1.1),(1.2) 式の演算は、ディジタル演算回路で実現で
きるが、通常は、高速化のために、ルックアップテーブ
ル(LUT;Look Up Table )を用いる。すなわち、予
め、上記(n,m,θ)の各値の組み合わせに対応する
各分割ドットの径の演算結果を記憶させておき、演算を
行う代わりにそのルックアップテーブルから、該当する
2個の記録ドットの径を読み出す方法をとる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な本出願人の発明においては、画質の改善効果はUSP
4,847,641 より優れてはいるものの、直線の傾きの検出
方法として、USP4,847,641 と同様にビットマップ化
したテンプレートとのマッチングの手法を用いるため
に、直線の傾きをより正確に検出しようとすると、予め
用意しておくべき直線の傾き検出用のテンプレートの数
が多くなる。このため、格納すべき傾き検出用のテンプ
レートの記憶容量が大きくなり、テンプレート格納用と
して記憶容量の大きな高価なメモリを使用しなければな
らず、装置が高価なものとなってしまう問題があった。
また、直線の傾きが所定角度以上になると分割するドッ
トの径の大きさを正確に求めることができないという問
題もあった。
【0036】また、上述したように、従来は、横線に近
い角度のジャギーを低下させるために、本来の1ドット
を上下(主走査方向に対して)の2ドットに分割し、か
つそれらの2ドットの径を本来の1ドットの径よりも小
さくすると共に、それら上下2ドットの径の大きさを、
記録位置に応じて変化させるようにしていた。しかし、
この方法では、記録ドット径が異なる直線に対して適切
な改善を行うことは難しい。これは、後述詳しく説明す
るように単独ドット径の大きさや直線の線幅によって、
最適な改善方法が異なるためであり、直線の各部分にお
いて濃度変動が大きくなり、本来実線であるべき線が破
線として記録されてしまうなどの問題が発生してしま
う。このため、記録ドット径や線幅が異なる、それぞれ
の線毎に上下2ドットの径の大きさをチューニングする
必要があった。このチューニング作業は、人手により行
われているため、膨大な手間を時間を要し、しかもチュ
ーニングが不十分な場合、改善効果が少ない場合もあっ
た。また、場合によっては、改善効果が得られないだけ
でなく、かえって画質を低下させてしまうこともあっ
た。
【0037】本発明の第1の目的は、従来よりも少ない
個数の傾き(角度)検出用のテンプレートで、従来と同
等の傾き検出機能を有する角度検出装置を実現すること
である。
【0038】また、本発明の第2の目的は、従来はジャ
ギーの改善が不可能であった主走査方向に対する角度が
所定角度以上の直線についてもジャギーを自動的に改善
できるようにすることである。
【0039】さらに、本発明の第3の目的は、線幅が複
数のドットから成る直線を全体にわたって濃度変動が小
さい良好な画質で、自動的に記録できるようにすること
である。
【0040】さらに、本発明の第4の目的は、単独ドッ
トの記録径をなるべく大きくせずに(高い解像度を保っ
たまま)、主走査方向に対して所定の角度を有する直線
を、全体にわったて濃度変動が小さい良好な画質で、自
動的に記録できるようにすることである。
【0041】また、本発明の第5の目的は、ドット径に
依存することなく、主走査方向に対して所定の角度を有
する直線を、全体にわたって濃度変動が小さくかつ包絡
線が一定な良好な画質で、自動的に記録できるうよにす
ることである。
【0042】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
された第1の発明の原理ブロック図である。この第1の
発明は、前記第1の目的を実現するものであり、直線の
ビットマップパターンの角度検出用のテンプレートを複
数格納しているテンプレート格納手段1と、入力ビット
マップ画像データを前記テンプレートと同一サイズの複
数の部分ビットマップ画像データに切り出す画像データ
切り出し手段2と、該画像データ切り出し手段2により
切り出された部分ビットマップ画像データを1ドットお
きに間引く操作をN回(N=1,2,・・・)繰り返す
ことによって得られる間引き画像データを出力する画像
データ間引き手段3と、前記画像データ切り出し手段2
により切り出された部分ビットマップ画像データを前記
テンプレート格納手段1に格納されているテンプレート
と比較すると共に、前記画像データ間引き手段3から出
力される間引き画像データを前記テンプレート格納手段
1に格納されているテンプレートの一部と比較して、前
記部分ビットマップ画像データ内に含まれる直線ビット
マップパターンの角度を検出し、その検出角度を示す角
度情報を出力する角度情報出力手段4とを備える。
【0043】図2は、請求項2に記載された第2の発明
の原理ブロック図である。この第2の発明は、前記第1
の目的を実現するものであり、直線のビットマップパタ
ーンの角度検出用のテンプレートを複数格納しているテ
ンプレート格納手段11と、入力ビットマップ画像デー
タを前記テンプレートと同一サイズの複数の部分ビット
マップ画像データに切り出す画像データ切り出し手段1
2と、該画像データ切り出し手段12により切り出され
た部分ビットマップ画像データを2N 倍(N=1,2,
・・・)に伸長することによって得られる伸長画像デー
タを出力する画像データ伸長手段13と、前記画像デー
タ切り出し手段12により切り出された部分ビットマッ
プ画像データを前記テンプレート格納手段11に格納さ
れているテンプレートと比較すると共に、前記画像デー
タ伸長手段13から出力される伸長画像データを前記テ
ンプレート格納手段11に格納されているテンプレート
の一部と比較して、前記部分ビットマップ画像データ内
に含まれる直線ビットマップパターンの角度を検出し、
その検出角度を示す角度情報を出力する角度情報出力手
段14とを備える。
【0044】続いて、図3は、請求項3記載の第3の発
明の原理ブロック図である。この第3の発明も、前記第
1の目的を実現するものであり、直線のビットマップパ
ターンの角度検出用のテンプレートを、各角度に対して
複数格納しているテンプレート格納手段21と、入力ビ
ットマップ画像データを上記テンプレートの2倍のサイ
ズの部分ビットマップ画像データに切り出す画像データ
切り出し手段22と、該画像データ切り出し手段22に
より切り出された部分ビットマップ画像データの左側ま
たは右側の半分の画像データである第1のビットマップ
画像データと、上記部分ビットマップ画像データを1ド
ットおきに間引くことによって得られるドットから成る
第2のビットマップ画像データを生成する比較画像デー
タ生成手段23と、該比較画像データ生成手段23によ
って得られた前記第1及び第2のビットマップ画像デー
タを前記テンプレート記憶手段21に格納されているテ
ンプレートと比較し、上記第1または第2のビットマッ
プ画像データに一致するテンプレートを検出するテンプ
レート検出手段24と、該テンプレート検出手段24に
より、上記第1のビットマップ画像データに一致するテ
ンプレートが検出されたときにはこのテンプレートが有
する検出角度のみを示す角度情報、一方、上記第2のビ
ットマップ画像データに一致するテンプレートが検出さ
れた時にはこのテンプレートが有する検出角度と比率2
分の1を示す角度情報を出力する角度情報出力手段25
とを備える。
【0045】次に、図4は、請求項4記載の第4の発明
の原理ブロック図である。この第4の発明は、前記第2
の目的を実現するものであり、入力ビットマップ画像デ
ータからジャギーの有無を検出し、ジャギー低減のため
に検出したジャギー部分の単独の記録ドットの一部を2
個の分割ドットに分割して記録し、その際単独の記録ド
ット及び上記分割により得られた2個の分割ドットの包
絡線の副走査方向の幅が上記単独記録ドットの直径に等
しくなるようにして記録する画像形成装置において、入
力ビットマップ画像データ内の直線ビットマップパター
ンが主走査方向となす角度θを検出する角度検出手段3
1と、単独の記録ドットの径r指定する単独ドット径指
定手段32と、上記単独の記録ドットのドット間隔の大
きさPitch を指定するドット間隔指定手段33と、前記
角度検出手段31によって検出された角度θ、前記単独
ドット径指定手段32によって指定された単独の記録ド
ットの径r、及びドット間隔指定手段33によって指定
されたドット間隔Pitch を用いて、前記角度θが、
【0046】
【数3】
【0047】の条件を満足するか否かを判別する角度判
別手段34と、該角度判別手段34の判別結果に応じ
て、前記直線ビットマップパターンがあらゆる部分にお
いて等しい包絡線を有して記録されるように、前記2個
の分割ドットの径及び記録位置を設定する分割記録ドッ
ト形状設定手段35とを備える。
【0048】続いて、図5は請求項5記載の第5の発明
の原理ブロック図である。この第5の発明は、前記第3
の目的を実現するものであり、入力ビットマップ画像デ
ータからジャギーの有無を検出し、ジャギー低減のため
に検出したジャギー部分の単独の記録ドットの一部を2
個の分割ドットに分割して記録し、その際単独の記録ド
ット及び上記分割により得られた2個の分割ドットの包
絡線の副走査方向の幅が上記単独記録ドットの直径に等
しくなるようにして記録する画像形成装置において、前
記入力ビットマップ画像データ内の分割して記録すべき
ドットを検出する第1の検出手段41と、前記入力ビッ
トマップ画像データを基に、上記第1の検出手段41に
より検出されたドットの直下に記録ドットがあるか否か
を検出する第2の検出手段42と、該第2の検出手段4
2の検出結果に応じて、前記単独記録ドットを分割して
記録するかまたは単独記録ドットのまま記録するかのい
ずれかを決定する記録ドット形状決定手段43とを備え
る。
【0049】図6は、請求項6〜8記載の第6の発明の
原理ブロック図である。この第6の発明は、前記第4の
目的を実現するものであり、入力ビットマップ画像デー
タからジャギーの有無を検出し、ジャギー低減のために
検出したジャギー部分の単独の記録ドットの一部を2個
の分割ドットに分割して記録し、その際単独の記録ドッ
ト及び上記分割により得られた2個の分割ドットの包絡
線の副走査方向の幅が上記単独記録ドットの直径に等し
くなるようにして記録する画像形成装置において、前記
入力ビットマップ画像データ内の分割して記録すべきド
ットを検出する分割記録ドット検出手段51と、該分割
記録ドット検出手段51により検出されたドットについ
て、各分割記録ドットの径及び記録位置を、それら各分
割記録ドットの一端が前記包絡線に接し、かつ上記各分
割記録ドットの記録記録位置が単独記録ドットとして記
録する位置とは異なる位置になるように設定する分割記
録ドット形状設定手段52とを備える。
【0050】前記分割記録ドット形状設定手段52は、
例えば、請求項7記載のように前記各分割記録ドットの
径及び記録位置を、前記各分割記録ドットの面積の和が
前記単独記録ドットの和よりも大きくなるように設定す
るような構成にしてもよい。
【0051】また、さらには、例えば請求項8記載のよ
うに、前記分割記録ドット形状設定手段52は、前記各
分割記録ドットの径及び記録位置を前記各分割記録ドッ
トの面積の和が最大となるように設定するような構成に
しても良い。
【0052】そして、最後に図7は、請求項9〜13記
載の第7の発明の原理ブロック図である。この第7の発
明は、前記第5の目的を実現するものであり、所定の大
きさのウィンドウを用いて、入力ビットマップ画像デー
タから複数の部分ビットマップ画像データを切り出す画
像データ切り出し手段61と、該画像データ切り出し手
段61によって切り出された前記部分ビットマップ画像
データの内で、ジャギーが発生しているパターンを有す
る部分ビットマップ画像データを検出し、かつそのジャ
ギー発生パターンの特徴を示す特徴情報を抽出するパタ
ーン認識手段62と、該パターン認識手段62により抽
出された特徴情報に基づき、上記ジャギー発生パターン
を形成しているドットを2つのドットに分割して記録す
る際の各ドットの径を設定・出力する記録ドット形状設
定手段63とを備え、前記記録ドット形状設定手段63
は、記録パターンの濃度が元のパターンの濃度と感覚的
に変わらないように2つの分割ドットの径を設定する。
【0053】前記記録ドット形状設定手段63は、例え
ば、請求項10記載のように分割して記録する2つのド
ットの径の和が元の単独ドットの径の約1.0 〜1.3 倍と
なるように、上記2つのドットの径を設定するような構
成にしてもよい。
【0054】また、更には、前記記録ドット形状設定手
段63は、分割して記録する2つのドットの面積の和の
元の単独ドットの面積に等しくなるように、上記2つの
ドットの径を設定するような構成にしてもよい。
【0055】そして、前記記録ドット形状設定手段63
は、上記各構成において、請求項12または13に記載
しているように、装置本体の単独記録ドットの径とドッ
トパターンとを基に、上記分割記録ドットの径を設定す
るような構成にしてもよい。
【0056】
【作用】前記第1の発明によれば、角度情報出力手段4
が、画像データ切り出し手段2により切り出されたテン
プレートと同一サイズの部分ビットマップ画像データを
テンプレート格納手段1に格納されているテンプレート
と比較するばかりでなく、画像データ間引き手段3によ
って1ドットおきにN回(Nは自然数)間引きされた間
引き画像データを上記テンプレートの一部とも比較す
る。
【0057】この間引き画像データ内に含まれている直
線のビットパターンは、元の部分ビットマップ画像デー
タに含まれる直線のビットマップパターンが有する傾き
(角度)の2N 倍の角度となっている。このため、ある
角度θの検出用のテンプレートを、θ×2N の角度検出
用のテンプレートとして兼用できる。また、画像データ
切り出し手段3は、N1 (N1 は、任意の自然数),N
2 (=2N1 ),・・・Nk (=k×N1 )回1ドット
おきに間引くk個(kは自然数)の画像データ切り出し
手段3−1,3−2,・・・3−kを併設する構成とし
てもよいのでテンプレート格納手段1に格納するテンプ
レートの個数を従来の1/2k (kは自然数)以下にし
ても、従来と同等の角度検出機能を持つことができる。
従って、前記第1の目的を実現できる。このため、テン
プレート格納手段1の記憶容量を小さくして機能を低下
させずに、装置の小型化・低価格化が可能となる。
【0058】また、前記第2の発明によれば、角度情報
出力手段14が、画像データ切り出し手段12により切
り出されたテンプレートと同一サイズの部分ビットマッ
プ画像データをテンプレート格納手段11に格納されて
いるテンプレートと比較するばかりでなく、画像データ
伸長手段13によって主走査方向に2N 倍(Nは自然
数)に伸長された画像データを上記テンプレートの一部
とも比較する。
【0059】この2N 倍に伸長された画像データ内に含
まれている直線のビットパターンは、元の部分ビットマ
ップ画像データに含まれる直線のビットマップパターン
が有する傾き(角度)の1/2N の角度となっている。
このため、ある角度θの検出用のテンプレートを、θ×
1/2N の角度検出用のテンプレートとして兼用でき
る。また、画像データ切り出し手段13は、例えば2
倍、22 倍、23 倍、・・・2k 倍に伸長するk個(k
は自然数)の画像データ伸長手段13−1,13−2,
・・・13−kを並設する構成としてもよいので、テン
プレート格納手段11に格納するテンプレートの個数を
従来の1/2k 以下にしても、従来と同等の角度検出機
能を持つことができる。従って、上記第1の発明と同様
の効果が得られる。
【0060】また、第3の発明によれば、まず、画像デ
ータ切り出し手段22により、入力ビットマップ画像デ
ータをテンプレート格納手段21に格納されているテン
プレートの2倍のサイズの複数の部分ビットマップ画像
データに切り出す。続いて、比較画像データ作成手段2
3がその切り出された部分ビットマップ画像データの左
側または右側の半分の画像データである第1のビットマ
ップ画像データと、上記部分ビットマップ画像データを
1ドットおきに間引くことによって得られる第2のビッ
トマップ画像データを生成する。
【0061】テンプレート検出手段24は、上記第1の
ビットマップ画像データと上記第2のビットマップ画像
データを、テンプレート格納手段21に格納されている
テンプレートと比較し、上記第1のビットマップ画像デ
ータまたは上記第2のビットマップ画像データに一致す
るテンプレートを検出する。角度情報出力手段25は、
この検出毎に、テンプレートが上記第1のビットマップ
画像データに一致したときには、そのテンプレートが有
する角度のみを示す角度情報を、一方、上記第2のビッ
トマップ画像データに一致するテンプレートが検出され
た時には、このテンプレートが有する検出角度と比率2
分の1を示す角度情報を出力する。
【0062】従って、これらの角度情報を基に、画像デ
ータ切り出し手段22によって切り出された部分ビット
マップ画像データに含まれる直線のビットマップパター
ンの角度を検出でき、上記第1及び第2の発明と同様な
効果が得られる。
【0063】次に、前記第4の発明においては、角度検
出手段31により入力ビットマップ画像データ内の直線
ビットマップパターンが主走査方向となす角度θが検出
されると、次に角度判別手段34が単独ドット径指定手
段32、ドット間隔指定手段33にそれぞれ格納されて
いるドット径r、ドット間隔Pitch を基に、上記検出角
度θが
【0064】
【数4】
【0065】の条件を満足しているか否かを判別する。
分割記録ドット形状設定手段35は、上記判別結果に基
づき、上記直線ビットマップパターンがあらゆる部分に
おいて等しい包絡線を有して記録されるように、単独記
録ドットの代わりに記録される上記2個の分割記録ドッ
トの径及び記録位置を設定する。
【0066】従って、単独記録ドットを上記のようにし
てドット径及び記録位置が決定された2個の分割記録ド
ットに置き換えて記録することにより、前記第2の目的
を実現でき、あらゆる角度の直線をジャギーの無い高画
質で記録できる。
【0067】さらに、前記第5の発明によれば、まず、
第1の検出手段41が入力ビットマップ画像データ内の
分割して記録すべきドットを検出する。続いて、第2の
検出手段42がそのドットの直下(次の副走査方向の真
下)に記録ドットがあるか否かを検出する。
【0068】そして、次に、記録ドット形状手段43
は、上記第2の検出手段42の検出結果に応じて、直下
に記録ドットがある場合には、上記検出ドットを単独記
録ドットにより記録するように決定し、他方、直下に記
録ドットが無い場合には、包絡線ルールに沿って2個の
ドットに分割して記録するように決定する。
【0069】このことにより、2ドット以上の線幅を有
する直線を濃度ムラの無い、高品質な線で記録でき、上
記第3の目的を実現できる。さらに、前記第6の発明に
よれば、まず、分割記録ドット検出手段51により、入
力ビットマップ画像データ中の記録ドットの内、分割し
て記録すべきドットを検出する。分割記録ドット形状設
定手段52は、この検出されたドットについてその分割
記録ドットの径及び記録位置を設定するが、その際、各
分割記録ドットの一端が記録すべき直線の包絡線に接
し、かつその記録ドットの位置が単独記録ドットとして
記録する位置とは異なる位置になるように設定する。
【0070】上記設定の方法としては、例えば、前記各
分割記録ドットの径及び記録位置を、前記各分割記録ド
ットの面積の和が前記単独記録ドットの和よりも大きく
なるように設定する。また、更には、前記各分割記録ド
ットの径及び記録位置を前記各分割記録ドットの面積の
和が最大となるように設定する。
【0071】このことにより、低解像度のプリンタにお
いて記録ドット径を小さく設定した場合、あるいは温度
などの環境変動により記録ドット径が変化した場合等に
おいても、直線のあらゆる部分において包絡線が水平で
かつ濃度変動が少ないようなジャギー補正が可能となる
ので、上記第4の目的を実現できる。
【0072】そして、さらに、前記第7の発明によれ
ば、まず、画像データ切り出し手段61が、所定の大き
さのウィンドウを用いて、入力ビットマップ画像データ
から複数の部分ビットマップ画像データを切り出す。
【0073】パターン認識手段62は、切り出された前
記部分ビットマップ画像データの内で、ジャギーが発生
しているパターンを有する部分ビットマップ画像データ
を検出し、かつ、そのジャギー発生パターンの特徴を示
す特徴情報を抽出する。
【0074】記録ドット形状設定手段63は、この特徴
情報に基づき、上記ジャギー発生パターンを形成してい
るドットを2つのドットに分割して記録する際の各ドッ
トの径を設定・出力する。この際、2つの分割ドットの
径は、記録パターンの濃度が元のパターンの濃度と感覚
的に変わらないように設定される。
【0075】この2つの分割記録ドットの径は、より具
体的には、例えばこれらの2つのドットの径の和が元の
単独ドットの径の約1.0 〜1.3 倍となるように設定され
る。また、例えば、分割して記録する2つのドットの面
積の和が元の単独ドットの面積に等しくなるように設定
される。
【0076】尚、上記ドット径の設定は、例えば装置本
体の単独記録ドットの径とドットピッチとを基にしてな
される。このようにして、分割記録ドットの径を設定す
ることにより、後述する実験結果で実証されるように、
ドット径に依存することなく、直線のあらゆる部分にわ
たって濃度変動が無い最適なジャギーの改善ができ、前
記第5の目的を実現できる。
【0077】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の第1実施
例を説明する。前記式(1.1) 、(1.2) に、直線の傾き t
anθが4分の1,2分の1となる直線を適用すると、そ
れぞれ下記の式(2.1) 、(2.2) が得られる。
【0078】 R2n,M=pitch×(r/pitch−M/4)・・・(2.1) R2n,m =pitch ×(r/pitch−m/2)・・・(2.2) 上記(2.1) 、(2.2) 式において、下記の(3.1) 式の条件
が成立すると、R2n,MとR2n+1,mが等しくなる。
【0079】 M=m×2 ・・・ (3.1) このことが意味することを、記録ドットの形成という観
点から模式図に示すと図8に示すようになる。すなわ
ち、同図(a)に示す傾きが4分の1のビットマップデ
ータから1つおきに記録ドットを間引くと、同図(b)
に示す傾きが2分の1のビットマップデータが得られ
る。このことは、同図(c)に示す前記式(1.1) 、(1.
2) を用いることにより得られる同図(a)に示す傾き
tanθが4分の1のビットマップデータの修正直線につ
いても同様に適用でき、同図(c)に示す傾き tanθが
4分の1の修正直線のドットデータから1つおきに分割
ドットのペアを間引いていくと、同図(d)に示す傾き
tanθが2分の1の修正直線のドットデータが得られ
る。
【0080】同様にして、傾き tanθが2分の1の守勢
直線のドットデータから1つおきに分割ドットのペアを
間引くことにより、または傾き tanθが4分の1の修正
直線のドットデータから4つおきに分割ドットのペアを
間引くことにより、傾き tanθが「1」(θ=π/2)
の修正直線のドットデータが得られる。
【0081】このことは、任意の傾きの直線を基準直線
に設定し、その基準直線について、前記(1.1) 、(1.2)
式を用いて傾き tanθ、単独記録ドットの大きさr、副
走査方向の紙送りピッチpitch 、及び記録ドットの座標
(2n,m),(2n+1,m)から、単独記録ドット
(標準ドット)を置き換える2個の記録ドットの半径r
2n,m、r2n+1,mを演算し、記憶しておけば、その記憶情
報から基準直線の傾き(以下、基本の傾きと表現する)
に対して比率R(比率Rは、2の巾乗)の傾きを有する
直線の各単独記録ドットを置き換える2個の分割記録ド
ットの半径r2n ,m、r2n+1,mを求めることができること
を意味する。
【0082】この場合、ある傾斜角θi を有する直線の
ある傾き tanθ0 に対する比R( tanθ0 / tanθi
の検出は、基準直線のビットマップデータである、ある
基本の傾きのテンプレート(基本テンプレート)を複数
個用意しておくことにより可能である。すなわち、画像
メモリから、切り出したある傾きを有する直線のビット
マップデータの画素を基本の傾きのテンプレートと一致
するまで主走査方向に1ドットづつ間引く操作(主走査
方向に2分の1に間引く操作)を何回か繰り返すことに
より、その間引いた回数iから下記の(4.1) 式を用いて
上記比率Rが求められる。
【0083】R=2-i ・・・ (4.1) (iは、正の整数)図9に、その一例を示す。
【0084】この例においては、同図(c)に示す傾き
が2分の1の直線のテンプレートを用意しておく。そし
て、同図(a)に示すように、切り出し画像内の傾きが
2分の1の直線であった場合には、その直線を構成する
ドットを同図(b)に示すように、1ドットづつ間引く
ことにより、同図(c)に示す傾きが2分の1のテンプ
レートと一致する直線が得られる。従って、この場合、
前記式(4.1)にi=1を代入することにより、上記
比率Rが「2」であることを検出できる。
【0085】このようにして、傾きがαの基本テンプレ
ートを1個用意しておくことにより、傾きが2-i・α
(比率R=2)、2-2・α(比率R=4)、2-3・α
(比率R=8)、の直線を検出できる。
【0086】一方、上記方法とは逆に、切り出し画像内
の傾きβの直線のビットマップデータを主走査方向に2
倍づつ順次伸長してゆき、その伸長された直線のビット
マップデータを予め用意されている傾きが2j ・β(j
は、正の整数)の直線のテンプレートと比較する方法に
よっても、テンプレートの傾きβに対する切り出し画像
内の直線の傾きの比率R(=2j )を求めることができ
る。
【0087】この方法の1例を図10に示す。同図
(a)に示すように、切り出し画像内の直線の傾き tan
θが4分の1であった場合、この直線を主走査方向に2
倍に伸長すると、同図(b)に示すように傾きが4分の
1の直線が得られる。従って、この場合、同図(c)に
示すような傾きが4分の1のテンプレートを容易してお
くことにより、このテンプレートを用いて傾き tanθが
2分の1の直線を検出できる。尚、この例の場合、上記
比Rは「2」となる。
【0088】このように、切り出し画像を主走査方向に
j 倍に伸長するまたは切り出し画像を主走査方向に2
-i倍に間引くことにより、ある1つの直線のテンプレー
トを用いて、傾きがその直線の傾きに対して2-i(i
は、正の整数)または2j (jは、正の整数)の比率R
の関係にある複数の直線を検出することができる。
【0089】次に、図11に本発明の一実施例に示す方
法により切り出し画像内の直線の傾きを検出して、画質
改善を行うレーザプリンタの全体構成を示す。同図にお
いて、ビットマップメモリ110は、ホストコンピュー
タから送られてくる印刷データの1ページ分のビットマ
ップ画像データを記憶するメモリであり、RAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)等から成る。
【0090】ラインバッファメモリ120は、M個のシ
リアル入力/パラレル出力のシフトレジスタ120−
1,120−2,・・・120−Mから成り、角シフト
レジスタ120−1,・・・120−Mは上記ビットマ
ップメモリ110から読み出される連続するM行(Mラ
イン)のビットマップ画像データを格納する。
【0091】レジスタA130は、上記シフトレジスタ
120−1,・・・120−Mから読み出されるMライ
ン×N画素構成の前記ビットマップ画像データの切り出
し画像パターンをシリアル形式に格納する。
【0092】角度検出器140は、上記レジスタ130
に格納されている切り出し画像パターンを、内部に記憶
している複数の基本テンプレートと直接、または画素を
副走査方向に2分の1づつ間引きながら比較して、直接
もしくは間引くことにより得られる画像パターンに一致
するテンプレートを検出し、そのテンプレートの傾き
( tanθ0 )及び上記切り出し画像パターン内の直線の
傾き tanθの上記テンプレートの傾き( tanθ0 )に対
する比Nを出力する。
【0093】ドット径レジスタ151は、記録する単独
ドット(標準ドット)の半径rを記憶するレジスタであ
る。ドット間隔レジスタ152は、記憶するドットの副
走査方向の紙送りピッチ(pitch )を記憶するレジスタ
である。
【0094】ドット座標カウンタ153は、上記レジス
タ130に格納されている切り出し画像パターン内の中
心画素の記録座標位置を格納するレジスタである。ドッ
ト座標変換器160は、上記ドット座標カウンタ153
から入力されるドット座標mと、上記角度検出器110
から入力される比Nとから、記憶すべきドットの主走査
方向のドット座標y(=N×m)を算出する。
【0095】ドット形状演算LUT(ドット形状演算ル
ックアップテーブル)170は、ドット径レジスタ15
1、ドット間隔レジスタ152、レジスタB160、及
び角度検出器140からそれぞれ出力される単独ドット
の半径r、副走査方向の紙送りピッチpitch 、ドット座
標mと上記比Rから構成されるデータ、及び切りだし画
像パターンに直接一致するテンプレートの傾き( tan
θ)もしくはその切り出し画像パターンを間引くことに
より得られる画像パターンに一致するテンプレートの傾
き( tanθ)を入力し、それらのパラメータを前記,
式に代入(m=yとして代入)することにより得られ
るドット径データr2n,mまたはr2n+1,mを出力するルッ
ク・アップ・テーブルである。
【0096】尚、前記式,の演算結果を得る手段と
しては、ディジタル演算回路を用いるようにしてもよい
が、ルック・アップ・テーブルの方が高速に演算結果を
出力できる。
【0097】レーザ駆動ドライバ180は、上記ドット
形状LUT170から入力するドット径データr2n,m
たはr2n+1,mに基づき、光学系191のレーザの発光制
御を行い、感光ドラム192上の当該位置に入力される
半径r2n,mまたはr2n+1,mのドットの静電潜像を形成さ
せる。
【0098】尚、この光学系191及び感光ドラム19
2は、露光・光学系190を構成している。次に、上記
構成のレーザプリンタの全体動作を説明する。
【0099】図示しない外部インタフェースを介して、
例えば、ホストコンピュータから1ページ分のビットマ
ップ画像データが送られてくると、そのビットマップ画
像データはビットマップメモリ110に書き込まれる。
そして、続いてホストコンピュータから上記外部インタ
フェースを介して、印字命令が送られてくると、上記ビ
ットマップメモリ110に展開・格納されている1ペー
ジ分のビットマップ画像データは、ページの先頭行から
第M行目まで、ラインバッファメモリ120のシフトレ
ジスタ120−1・・・120−M,にシリアル入力さ
れる。そして、これらのN個のシフトレジスタ120−
1,・・・120−Mの全てに第1行目から第N行目ま
でのビットマップ画像データが送り込まれると、ライン
バッファメモリ120は、N個のシフトレジスタ120
−1,・・・120−Mから先頭のM個のビットマップ
画像データをパラレルレジスタ130に出力する。この
ことにより、レジスタA130には、N×M画素の切り
出し画像が格納される。そして、そのN×M画素の切り
出し画像は、レジスタA130から角度検出器140に
出力される。角度検出器140は、そのM×N画素の切
り出し画像内の直線の傾き(角度)、その直線の検出に
用いられたテンプレートの傾き(角度)、及び上記直線
と上記テンプレートの角度比Nを移動し、それらの情報
をドット形状LUT(ドット形状ルック・アップ・テー
ブル)170に出力する。
【0100】ドット座標変換器160は、ドット座標カ
ウンタ153から入力されドット座標m、角度検出器1
40から入力される比率信号R並びに検出信号Dを基
に、ドット座標カウンタ153から入力されるドット座
標mに上記比Nを乗算し、その乗算結果をドット形状演
算LUT170に出力する。すなわち、ドット座標変換
器160は、角度検出器140から入力される比Nが
“1”の時、ドット座標カウンタ153から入力する値
をそのまま出力し、比Nが「1/2」の時、ドット座標
カウンタ153から入力される2回目移行の値を1/2
倍にして、ドット形状演算LUT170に出力する。
【0101】ドット形状演算LUT170は、前記,
式の演算結果をテーブル化したルック・アップ・テー
ブルであり、プリンタの電源立ち上げ時あるいは工場出
荷時にドット径レジスタ151、ドット間隔レジスタ1
52にそれぞれ設定されたプリンタのドット径r、ドッ
ト間隔pitch 、上述のようにしてドット座標変換器16
0から出力される修正されたドット座標カウンタ153
の値、及び角度検出器140から入力される角度θj
示す情報ANGによって定まる分割ドットの径を出力す
る。このドット形状演算LUT170から出力されるド
ット径データは、レーザ駆動ドライバ180の内部バッ
ファに露光・光学系190の1走査分の記録画素数分蓄
えられ、レーザ駆動ドライバ180により露光・光学系
190での記録処理に同期して処理される。
【0102】レーザ駆動ドライバ180は、露光・光学
系190での走査開始に同期して、上記内部バッファに
保持している各画素のドット径データに基づいて各画素
の静電潜像がそのドット径データで形成されるように露
光・光学系190の光学系191内部の半導体レーザを
制御して、その半導体レーザから出力されるレーザ光源
の発光時間を変調する。
【0103】次に、レーザ駆動ドライバ180の制御方
法を説明する。図13は、半導体レーザの発光時間によ
るものでドット径の変化を示す図である。この図は、実
測データを基に作成したものであり、縦軸にドット径
(μm)を、横軸に発光時間(μs)をとっている。同
図に示すように発光時間を変えることによりドット径を
変化させることが可能であり、発光時間が0.6 μs付近
以下では、発光時間のわずかな変化でドットの大きさが
大幅に変化する。これは、図(a),(b),(c)に
示すように、発光時間の長短により、現像し(静電潜像
の形成)に必要な露光量が得られる発光時間幅が変化す
るからである。
【0104】本実施例では、このようなレーザ光源の発
光時間と形成されるドット径との対応関係に基づいてド
ット径制御を行うために、図14に示すようなブロック
構成の露光制御回路200を露光系に設ける。
【0105】図14は、レーザ駆動ドライバ180の要
部である露光制御回路200の回路ブロック図、図15
はこの露光制御回路200の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【0106】図14において、ドット系データメモリ2
40には主走査方向のある走査線の各画素のドット径デ
ータr0,0 ,r0,1 ,r0,2 ,r0,3 ・・・が格納さ
れ、これらの各画素のドット径データは、印字クロック
発生器250から出力される図15(a)に示す印字ク
ロックC0 ,C1 ,C2 ,・・・に同期して主走査順に
読み出され、ドット径発光時間交換器210にラッチさ
れる。このドット径データ発光時間変換器210は、P
−ROMあるいはROM等により構成される。
【0107】ドット径発光時間変換器210にラッチさ
れたj個の発光時間データt0,0 ,t0,1 ,t0,2 ,t
0,3 ・・・は、発光時間制御回路220を構成するj個
のカスケード接続された各フリップフロップ220−
1,220−2,・・・220−jに同図(a)に印字
クロック発生器250から出力される同図(a)に示す
印字クロックに同期したドット径発光時間210から出
力されるパラレルロード信号P0 ,P1 ,P2 ,P3
より同時にパラレルロードされる。
【0108】そして、この発光時間制御回路220にパ
ラレルロードされたjビットの発光時間データt0,0
0,1 ,t0,2 ,t0,3 ・・・は、同図(e)に示す印
字サブクロック260から出力される印字サブクロック
に同期して、カスケード接続されたパラレル入力/シリ
アル出力のシフトレジスタを構成するフリップフロップ
220−1,220−2,・・・22−jにおいてラッ
チ230側に1ビットづつシフトされ、順次、ラッチ2
30にラッチされる。
【0109】ラッチ230は、発光時間制御回路220
のシフトレジスタ220−1から印字サブクロックに同
期して入力される1ビットの各発光時間データt0,0
0, 1 ,t0,2 ,t0,3 ・・・を、同図(e)に示す印
字サブクロックに同期して、順次、ラッチしてレーザ駆
動用のドライバ180に出力する。また、このラッチ2
30は、パラレルロード信号P0 ,P1 ,P2 ,P3
・・の入力により、“0”にリセットされる。
【0110】尚、図15に示すタイミングチャートは、
j=7、すなわち発光時間データt 0,0 ,t0,1 ,t0,
2 ,t0,3 ・・・が7ビット構成のデータの例である。
レーザ駆動ドライバ180は、ラッチ230から“1”
が入力されたときにはレーザ192を発光させ“0”が
入力されたときにはレーザ192の発光を停止させる。
【0111】図16は、ラッチ230からレーザ駆動ド
ライバ180に出力される発光時間データの一例を示す
図である。尚、同図に示す例は、ドット径データが3ビ
ット構成に対応したものであり、この場合、ドット径を
レベル0からレベル7までの8種類指定できることか
ら、発光時間もそれに対応して、レベル0からレベル7
までの8段階になる。
【0112】すなわち、ドット径データがレベル“0”
の場合には発光時間が零(図16参照)、ドット径デー
タがレベル“1”の場合の発光時間は印字サブクロック
の1クロックの長さに等しくなる。同様にして、ドット
径データがレベル2〜レベル7の場合、発光時間は、印
字サブクロックの2クロック〜7クロック分となる。
【0113】次に、前記角度検出器140の一構成例を
図17に示す。この角度検出器140は傾きがαのテン
プレートを用いて、傾きがαまたはα/2の2種類の直
線を検出するものであり、角度検出ROMA141に
は、傾きが互いに異なる7×8画素(M=7,N=8)
の複数の直線のテンプレートが格納されている。
【0114】また角度検出ROMB142は、角度検出
ROMA141に格納されている上記複数の傾きを有す
る複数の各直線のテンプレートと同一の格納アドレス
に、その各直線のテンプレートの傾きに対応する角度情
報を記憶している。
【0115】すなわち、例えば角度検出ROMA141
のアドレスADDR41に傾きが「1/4」の直線のテン
プレートが格納されている場合、角度検出ROMB14
2のアドレスADDR41NIHA傾きが「1/4」であ
ることを示す所定の形式の角度情報が格納されている。
【0116】カウンタ143は、クロック制御回路14
4から加わるクロックに同期して保持する数値を“1”
づつ増加し、その保持している数値をアドレス信号とし
て上記角度検出ROMA141,角度検出ROMB14
2に出力する。
【0117】クロック制御回路144は、プログラマブ
ル水晶発振器等から成り、特に図示していないタイミン
グ制御部から加わるスタート信号がアクティブになるこ
とにより計数を開始する。また後記のオアゲート147
を介して倍角度パターン比較部145または基本パター
ン比較部146から出力される検出信号が加わることに
より所定値(例えば、「0」)に初期設定される。
【0118】基本パターン比較部146は、M×N画素
(M=7,N=8)の切り出し画像の各走査行の8画素
が一方の入力端子、角度検出ROMA141から出力さ
れる7×8画素のテンプレートの対応走査行の8画素が
他方の入力端子に入力される8個のEX−OR(Exclus
ive −OR)ゲート146Aから成るM組のEX−ORゲ
ート群と、各EX−ORゲート群内のN個のEX−OR
ゲートの出力が各対応する負論理のN個のインバータ1
46Bを介して入力されるM個のN入力アンドゲート1
46C、及びそれら7個の8入力アンドゲート146C
の出力が入力される7入力のアンドゲート146Dから
成っている。アンドゲート146Dは、前記レジスタA
から入力される7×8画素の切り出し画像と、前記角度
検出ROMA141から入力されるテンプレートの対応
する全画素が一致するときに、アクティブ(“H”)の
検出信号を出力する。すなわち、この基本パターン比較
部146は、角度検出ROMA141に格納されてい
る、互いに傾きが異なる複数の直線のテンプレートをそ
のまま用いて、7×8画素の切り出し画像に含まれる直
線の傾き(角度)を検出する。すなわち、この基本パタ
ーン比較部146は、7×8画素の切り出し画像に含ま
れる直線の内、角度検出ROMA141に格納されてい
るテンプレートに一致するものだけを検出する。従って
この基本パターン比較部146が検出可能な傾きは、角
度検出ROMA141に格納されているテンプレートが
有する傾きのみである。
【0119】次に、倍角度パターン比較部145は、5
個のEX−ORゲート145Aから成る8個のEX−O
R群と、それら各EX−OR群内の5個のEX−ORゲ
ートの出力が、それぞれに対応する負論理の5個のイン
バータ145Bを介して入力される7個の5入力のアン
ドゲート145C、及びそれら7個のアンドゲート14
5Cの出力が入力される7入力のアンドゲート145D
から成っている。ところで、上記各EX−OR群内の5
個のEX−OR145aの一方の入力端子には、角度検
出ROMA141から出力される7×8画素のテンプレ
ートの各画素の内、各走査方向の後半に対応する5個の
各画素が入力され(図18参照、同図において、M=
7,N=8,K=5の場合が対応)、他方の入力端子に
は7ライン×8画素の切り出し画像の各走査行の8画素
を1画素おきに間引きしたものが入力される。この倍角
度パターン比較部145は、前述した図9に示す手法に
より、角度検出ROMA141に格納されている傾きが
αの直線のテンプレートを用いて、7×8画素の切り出
し画像に含まれる傾きがα/2の直線を検出する。すな
わち、前記レジスタA130から7個のEX−OR群の
各EX−ORゲート145Aに入力される7×8画素の
切り出し画像を各走査行において、一画素おきに間引い
て得られる7×5画素の画像と、角度検出ROMA14
1から出力される7×8画素の角度αの直線のテンプレ
ートの左側の7×5画素とで、全ての画素が一致したと
き、7個のEX−ORゲート群の全てのEX−ORゲー
ト145Aがアクティブ(“L”)となり、7×8画素
の切り出し画像の傾きが、上記テンプレートの傾きαの
1/2であることが検出される。倍角度パターン比較部
145は、この検出時において、比率信号Nをアクティ
ブ(“H”)にして、ノアゲート147及び前記図11
に示す外部の前記ドット座標変換器160に出力する。
すなわち、この倍角度パターン比較部145は、図18
に示すような形式の角度検出ROMA141に格納され
ているM×N画素のテンプレートの内の走査行の後半に
対応する左側のM×N画素の部分が、前記レジスタAか
ら入力されるM×L画素の画像を主走査方向に一画素づ
つ間引くことにより得られるM×L画素の画像と一致す
るか否かを調べることにより、M×N画素の切り出し画
像に含まれる直線の傾きを検出する。従って、この倍角
度パターン比較部145により、角度検出ROMA14
1に格納されているテンプレートが有する傾きの1/2
の傾きを有する直線のM×N画素の切り出し画像を検出
できる。
【0120】オアゲート147は、基本パターン比較部
146または倍角度パターン比較部145のいずれか一
方から出力される検出信号をクロック制御回路144に
出力する。
【0121】また、角度検出ROMB142は、角度検
出ROMA141から出力中の直線のテンプレート角度
のθj を示す情報ANGをッドット形状演算LUT17
0に出力する。
【0122】次に、上記構成の角度検出器140の動作
を、図19及び図20を参照しながら説明する。まず、
図19を参照しながら、M×N画素の切り出し画像に含
まれている傾きが4分の1の直線を検出する動作を説明
する。
【0123】角度検出用ROMA141には、同図
(d)に示すような傾きが4分の1の直線を検出するた
めの4種類のテンプレートT41A,T41B,T41
C,T41Dが格納される。
【0124】ビットマップメモリ110には、同図
(a)に示すような傾きが4分の1の直線の入力画像が
格納されているものとする。この入力画像は、破線で囲
んで示すウィンドウW1,W2,W3,により順次切り
出され、それぞれ、同図(b)に示すような切り出し画
像241A,241B,241CがレジスタA130に
順次格納される。このとき、角度検出器140の基本パ
ターン比較部146は、レジスタA130から切り出し
画像241Aが入力された場合、角度検出ROMA14
1からテンプレートT41Aが入力されることにより両
者の一致を検出し、アンドゲート146Dから検出信号
を出力する。このとき、角度検出ROMB142からは
傾きが4分の1を示す角度情報ANGがドット形状演算
LUT170に出力されている。また、このとき、倍角
度パターン比較部145には、同図(c)に示す2分の
1に間引きされた切り出し画像242Aが入力される。
この切り出し画像242Aは、同図(d)に示すテンプ
レートT41Aの右半分とは一致しない。このため、倍
角度パターン比較部145は検出信号を出力せず、比率
信号Nは“1”に対応する信号となる。従って、この場
合、ドット座標変換器160は、ドット座標カウンタ1
53から入力する座標mをそのままドット形状演算LU
T170に出力する。このため、ドット形状演算LUT
170からは、上記切り出し画像241Aの中央画素に
対応するドットのドット径データとして、間引きされな
い通常位置のドットのドット径データを、レーザ駆動ド
ライバ180に出力する。
【0125】以下、同様にして、ウィンドウW2,W3
に切り出された切り出し画像241B,241Cについ
ても、それぞれテンプレートT41B,T41Cとの一
致が基本パターン比較部146により検出され、上記切
り出し画像241と同様、その中央画素に対応するドッ
トのドット径データとして間引きされない通常位置のド
ット径データをレーザ駆動ドライバ180に出力する。
【0126】次に、倍角度パターン比較部145の動作
を、図20を参照しながら説明する。ビットマップメモ
リ110には、同図(a)に示すような傾きが8分の1
の直線の画像が格納されているものとする。
【0127】上記入力画像を同図(a)において破線で
囲まれた矩形枠で示すウィンドウW1,W3,W5で切
り出すことにより、同図(b)に示すような7×9画素
(M=7,N=9)の切り出し画像341A(ウィンド
ウW1による切り出し)、切り出し画像341C(ウィ
ンドウW3による切り出し)、及び切り出し画像341
Eが得られる(ウィンドウW5による切り出し)。
【0128】これらの切り出し画像341A,341
C,341Eは、倍角度パターン比較部145に入力さ
れる際には1画素毎に間引きされて、それぞれ、同図
(c)に示すような7×5画素の切り出し画像342
A,342B,342Cとなって倍角度パターン比較部
145に出力される。
【0129】倍角度パターン比較部145は、角度検出
ROMA141から同図(d)に示すような傾きが4分
の1の直線を検出するためのテンプレートT41A,T
41B,T41Cの実線の矩形枠で囲んで示された右方
の7×5画素画像入力されると、上記切り出し画像34
2A,342B,342Cと上記テンプレートT41
A,T41B,T41Cの右方の7×5画素との一致を
検出し、比が「1/2」を示す比率信号Nをドット座標
変換器160に出力する。
【0130】このため、ドット座標変換器160は、ド
ット座標カウンタ153から入力される座標値を1/2
倍にして、ドット形状演算LUT170に出力する。こ
のため、ドット形状演算LUT170は、同図(b)に
示す、傾きが8分の1の直線を構成する各切り出し画像
341A、341C,341Eの中央画素に対応する記
録ドットのドット径データとして、それぞれ同図(a)
に示す画素G1,G3,G5に対応するドット径データ
を出力する。
【0131】このように、傾きが「1/4」の直線のテ
ンプレートを角度検出ROMA141に格納することに
より、傾きが「1/4」の直線のみならず、傾きが「1
/8」の直線も検出することができる。同様にして、傾
きが「1/3」の直線のテンプレートで傾きが「1/
6」の直線を検出できる。
【0132】従って、本実施例においては、従来よりも
2分の1の個数のテンプレートで、従来と同等な直線の
傾きの検出を行うことができる。次に、上記構成の角度
検出器140の時系列の動作の一例を、図21のタイミ
ングチャートを参照しながら説明する。
【0133】同図(a)は、特に図示していない制御部
からクロック制御回路144に加わるスタート信号であ
り、クロック制御回路144は、このスタート信号の立
ち上がりパルスにより、同図(b)に示すような所定周
波数のクロックをカウンタのクロック入力端子に出力す
る。このスタート信号は、シフトレジスタ120−1〜
シフトレジスタ120−Mから角度検出器140に対し
新たなM(行)×N(列)の切り出し画像が入力される
のに同期して立ち上がりパルスを発生する。従って、各
N×M画素の切り出し画像内の直線の傾き検出は、Tp
内で行われる。
【0134】カウンタ143は、クロック入力端子CK
に入力されるクロックのパルス数を計数し、その計数値
を、nビット出力端子Q1 〜Qn から角度検出ROMA
141及び角度検出ROM142にアドレス信号として
出力する。尚、Q1 が最小位ビット(LSB)、Qn
最上位ビット(MSB)である。
【0135】角度検出ROMA141は、カウンタ14
3から上記アドレス信号が入力される毎に、そのアドレ
ス信号が示すアドレスに格納されているM×N画素の検
出パターン(テンプレート)Pi,j (i=0,1,・・
・N;j=0,1,・・・M)の内のM×N/2画素の
それぞれ当該画素を、倍角度パターン比較部145及び
基本パターン比較部146に出力する。(同図(d)参
照)。
【0136】倍角度パターン比較部145は、M×N画
素の当該切り出し画像を主走査方向に2分の1に間引き
したM(行)×N/2(列)画素のパターンに一致する
M(行)×N/2画素の検出パターン(テンプレートの
主走査方向の後半部のパターンに等しい)画像入力され
ると、同図(e)に示すように比率信号Rをアクティブ
(“H”)にしてドット座標変換器160に出力する。
また、このとき倍角度パターン比較部145は、オアゲ
ート147を介してクロック制御回路144に加える検
出信号をアクティブ(“H”)にする(同図(f)参
照)。
【0137】このようにして、倍角度パターン比較部1
45により、角度検出ROMA141に格納されている
傾き tanθの直線のテンプレートを用いて、傾きが tan
θ/2の直線の一画素となっているM(行)×N(列)
の画素の切り出し画像内の中央画素が検出される。
【0138】尚、この実施例の角度検出器140では、
1個のテンプレートで、傾きがそのテンプレートの傾き
に一致する直線と、傾きが上記テンプレートの傾きの2
分の1である直線のいずれか一方を、同時検出するよう
にしているが、角度検出器の構成を1個のテンプレート
で傾きがそのテンプレートの傾きに一致する直線と、傾
きがそのテンプレートの傾きの2倍の直線を検出するこ
とも可能である。
【0139】また、さらには、1個のテンプレートで、
そのテンプレートの傾きの2n 倍(nは負の整数)の傾
きを有する多数の直線を検出するような構成にすること
も可能である。これは、図17に示す角度検出器に、さ
らに(n−1)個のパターン比較部を付加し、それらの
パターン比較部に対応して、切り出し画像の画素信号の
出力信号線と角度検出ROMからの出力信号線のワイヤ
リングを構築することにより実現できる。また、パター
ン比較部を、テンプレートの傾きの2M 倍(Mは、任意
の正の整数)を検出するような構成としてもよい。これ
は、例えば、切り出し画像の方ではなくテンプレートの
方の画素を間引いてパターン比較部に入力するようにす
ればよい。また、切り出し画像を副走査方向に2m
(mは正の整数)単純拡大して、前記図10に示す手法
でテンプレートとの一致をとることも、切り出し画像の
各画素の出力の信号線のワイヤリング構成等を変えるこ
とにより、容易に実現できる。
【0140】なお、図17に示す角度検出器140にお
いて、倍角度パターン比較部145及び基本パターン比
較部146におけるEX−ORゲート145Aと、負論
理のインバータ145Bとの組み合せを、1個のEX−
NORゲートに置き変えるようにしてもよい。
【0141】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図22乃至図24は、この実施例における切り出し
画像に含まれる直線の傾きを検出する方法を説明する図
である。
【0142】図22は、予め用意されているある傾きの
直線のテンプレートを用いて、所定サイズのウィンドウ
によりビットマップメモリが切り出された画像(切り出
し画像)に含まれる直線の傾きを検出する方法を示す図
である。この図においては、7×17画素の切り出し画
像内の傾きが「1/8」の直線を検出する例を取り上げ
ている。
【0143】まず、同図(a−1)に示すウィンドウW
21により切り出された傾きが「1/8」の直線を含む
7×17画素の切り出し画像から、同図(b),(c)
に示すその切り出し画像の主走査方向の前半部に相当す
る7×9画素の切り出し画像A2000A11と上記7×
17画素の切り出し画像を2分の1に間引きした7×9
画素切り出し画像B2000B11の2つの切り出し画像
を得る。そして、次に、上記切り出し画像A2000A
1 を7×9画素の傾きが「1/8」の直線検出用のテン
プレートT81Aと比較し、両者の全画素の一致を検出
することにより、同図(a−1)に示す7×17画素の
切り出し画像の中心に位置する対象画素G11が傾きが
「1/8」の直線を構成する画素であると判断する。
【0144】同様にして、同図(a−2)に示すウィン
ドウW22により切り出された7×18画素の切り出し
画像から、同図(b),(c)に示すその切り出し画像
の主走査方向の前半部に相当する7×9画素の切り出し
画像2000A12と2分の1に間引きされた7×8画素
の切り出し画像B2000B12を得る。そして、今度は
切り出し画像2000A12を同図(d)に示す7×9画
素の傾きが「1/8」の直線検出用のテンプレートT8
1Bと比較し、これら両者の全画素が一致することを検
出することにより、同図(a−2)に示す7×17画素
の切り出し画像内の略中央の対象画素G12が傾きが「1
/8」の直線の画素であると判断する。
【0145】次に、図23及び図24を参照して、前記
図22(d)に示す傾きが「1/8」の直線検出用のテ
ンプレートを用いて、傾きが「1/16」の直線を検出
する方法を説明する。
【0146】まず、図23(a−1)に示すように傾き
が「1/16」の直線のビットマップデータからウィン
ドウW21により7×17画素の画像を切り出す。続い
て、その7×17画素の切り出し画像から、主走査行の
前半の7×9画素の切り出し画像A2000A21と2分
の1に間引いた切り出し画像B2000B 21とを得る。
【0147】切り出し画像B21は、傾きが「1/16」
の直線を2分の1に間引いた結果、傾きが元の画像の2
位の「1/8」の直線のビットマップデータとなり、同
図(d)に示す傾きが「1/8」のテンプレートの1つ
であるテンプレートT81Aと一致する。
【0148】この場合、テンプレートT81Aと一致す
る7×9画素の切り出し画像B2000B12が元の7×
18画素の切り出し画像を2分の1に間引くことにより
得られたものであることを考慮して、同図(a−1)に
示す7×18画素の切り出し画像内の略中央の画素G21
が傾きが「1/16」(=1/8×1/2)の直線を構
成する画素であると判断する。
【0149】同様の手順により、同図(a−2)に示す
ウィンドウW22によい切り出された、傾きが「1/1
6」の直線の7×18画素の切り出し画像の略中央の対
象画素G22についても、同図(c)に示す上記傾きが
「1/16」の直線の7×18画素の切り出し画像を2
分の1に間引きすることにより得られた7×9画素の切
り出し画像B2000B22が上記テンプレートT81A
と一致することを検出することにより、傾きが「1/1
6」の直線を構成する画素であると認識する。
【0150】また、図24(a)の(a−3),図24
の(a−4)に示すそれぞれウィンドウW23,W24によ
り切り出された7×18画素の切り出し画像内の略中央
の画素G23,G24についても、同図(c)に示す2分の
1に間引きした7×9画素の切り出し画像B2000B
23,2000B24が、同図(d)に示す傾きが「1/
8」の直線検出用のテンンプレートT81Bに一致する
ことを検出することにより、傾きが「1/18」の直線
を構成する画素であると認識する。
【0151】このように、この第2実施例においては、
ウィンドウによって切り出される7×18画素の画像
を、主走査方向の前半部の7×9画素の切り出し画像A
と、各行において一画素おきに抽出することにより2分
の1に間引きした7×9画素の切り出し画像Bに分離
し、それらの切り出し画像A,Bを7×9画素の複数の
傾きの直線のテンプレートと比較することにより、7×
18画素の切り出し画像内の直線の傾きを検出する。こ
の場合、1つのテンプレートは、間引きしない7×18
画素の切り出し画像の主走査方向の前半部の7×9画素
の画像並びに上記7×18画素の切り出し画像を2分の
1に間引きした7×9画素の画像と比較されるので、1
つのテンプレートにより上記7×18画素の中央画素が
一要素となっている直線の傾きを、2種類で検出できる
(テンプレートに等しい角度、テンプレートの2倍の角
度)。
【0152】第2実施例のウィンドウは7×17画素で
あり、第1実施例のウィンドウ7×9画素よりも大きく
なっている。検出可能な最小の傾きは、ウィンドウの主
走査方向の画素数mによって定まり、(m−1)分の1
までの傾きが検出可能である。直線のジャギーは、水平
に近い直線ほど顕著になるので、第1実施例よりも第2
実施例の方がジャギーの改善効果は大きい。
【0153】次に、上記手法によりある傾きを有する直
線を構成するドットを検出して、そのドットを前記図5
2に示すように2つのドットに分割して記録することに
より、ジャギーの目立たない直線を画像形成するシステ
ムの構成図を図25に示す。尚、同図において、前述し
た図11に示すブロックと同一のブロックについては、
同一の符号を記しその機能の詳しい説明は省略する。
【0154】シフトレジスタ120−1〜シフトレジス
タ120−Mは、ビットメモリ110に格納されている
1ページ分の画像データを、副走査方向順に、順次M行
づつ格納する。
【0155】レジスタA401は、シフトレジスタ12
0−1〜シフトレジスタ120−Mに格納されているM
行分の画像データから切り出される各行の主走査の先頭
からN画素、すなわちM×N画素(図22(b)の切り
出し画像A参照、但し同図8(b)の場合、M=7,N
=9)の画像データを格納する。
【0156】一方、レジスタB402は、シフトレジス
タ120−1〜シフトレジスタ120−Mに格納されて
いるM行分の画像データから切り出される各行の主走査
の先頭から2N画素、すなわちM×2N画素を主走査方
向に1画素づつ間引いて得られるM×N画素(図22
(c)の切り出し画像B参照)の画像データを格納す
る。
【0157】角度検出器410は、レジスタAから入力
される切り出し画像AとレジスタBから入力される切り
出し画像Bとのパターンマッチングを行い、上記M×2
N画素の画像に含まれる任意の直線の角度(傾き)θを
検出する。この角度θは、「1」または「2」の値をと
りうる比率Rと角度検出器410自身が内部に保持して
いる直線のテンプレートの角度(傾き)ANGによって
決定されるものであり、 θ=R×ANG で表される。
【0158】ここで、図26に角度検出器410の一構
成例を示す。この角度検出器410は、N=8に対応す
るものであり、M×16(=2×8)の画像を構成する
上記切り出し画像A(レジスタAに格納)、切り出し画
像B(レジスタBに格納)を、内蔵している直線の角度
検出用の複数のテンプレートと比較することにより行
う。これらの複数のテンプレートは、角度検出ROMA
141に格納されている。
【0159】この角度検出ROMA141に格納されて
いる直線の角度検出用のテンプレートの構成を図27に
示す。テンプレートは7×9画素構成となっており、同
図(a),(b),(c),(d),(e),(f)
は、それぞれ、傾きが「0」,「1/8」,「1/
4」,「1/3」,「1/2」,「1」となる角度の直
線を検出するためのテンプレートである。尚、角度検出
ROM141Aには傾きが「0」以外のテンプレートに
ついては、同図に示す構成以外のテンプレートも格納さ
れる(図22(d)参照)。
【0160】基本パターン比較ブロック411は、レジ
スタAから入力される7×9画素の切り出し画像Aを、
角度検出ROMAから入力される7×9画素のテンプレ
ートの主走査方向の前半部にあたる7×9画素の画像と
比較し、上記7×9画素の切り出し画像Aに一致する上
記7×9画素のテンプレートを検出することにより、レ
ジスタAに格納されている切り出し画像A内の直線の角
度を検出する。
【0161】図26においては、入力画像から切り出さ
れる7(行)×17(列)の画素から成る画像における
i行,j列画素をPi,j i=0,1,・・・16;j=
1,2,・・・M)で表している。従って、基本パター
ン比較部141に入力される切り出し画像Aの各画素
は、Px,y (x=0,1,・・・8;y=1,2,・・
・M−1,M)で表される。
【0162】基本パターン比較部141は、9個のEX
−ORゲート411aから成るM組のEX−ORゲート
群、それらM組のEX−ORゲート群の各EX−ORゲ
ートの出力がそれぞれ入力されるM×9個の負論理のイ
ンバータ411b,各組のEX−ORゲート群の9個の
EX−ORゲート411aに1対1に対応して設けられ
た9個のインバータ411bの出力が入力されるM個の
9入力アンドゲート411c,及びそれらM個のアンド
ゲート411cの出力が入力されるM入力のアンドゲー
ト411dから成っている。
【0163】上記M組のEX−ORゲート群の各EX−
ORゲート411aの一方の入力端子には、それぞれ7
行×17列の画素から成る画像における切り換出し画像
A(図22(b)参照)、すなわち各行の先頭の9画素
(P0,1 〜P8,0 ),・・・(P0,M 〜P8,M )が入力
され、また、その他方の入力端子には角度検出ROMA
141から出力されるテンプレートの各対応画素が入力
される。各EX−ORゲート411aは、上記両入力端
子に入力される画素が一致する場合のみ“L”を出力す
る。これらのEX−ORゲート411aの出力は、対応
するインバータ411bを介してアンドゲート411c
に出力される。
【0164】アンドゲート411cは、インバータ41
1bを介して接続されている全てのEX−ORゲート4
11bの出力が“L”の時のみ、“H”の出力をアンド
ゲート411dに出力する。
【0165】アンドゲート411dは、M個のアンドゲ
ート411dの出力が全て“H”のときのみ、“H”の
出力をオアゲート413の一方の入力端子に出力する。
次に、倍角度パターン比較部412は、9個のEX−O
Rゲート412aから成るM組のEX−ORゲート群、
それらM組のEX−ORゲート群の各EX−ORゲート
412aの出力がそれぞれ入力されるM×9個のインバ
ータ412c,各組のEX−ORゲート群の9個のEX
−ORゲート412aに1対1に対応して設けられた9
個のインバータ412bの出力が入力されるM個の9入
力アンドゲート412c,及びそれらM個のアンドゲー
ト412dの出力が入力されるM入力のアンドゲート4
12dから成っている。
【0166】上記M組の各EX−ORゲート群の各EX
−ORゲート412aの一方の入力端子には、それぞれ
7行×18列の画素から成る画像における切り出し画像
B(図22(c)参照)、すなわち各行の画素を一画素
づつ間引くことにより得られる9画素(P0,1
2,1 , ・・・P16,1),・・・(P0,M ,P2,M , ・
・・P16, M )が入力され、また、その他方の入力端子
には角度検出ROMA141から出力されるテンプレー
トの各対応画素が入力される。
【0167】各EX−ORゲート411aは、上記両入
力端子に入力される画素が一致する場合のみ“L”を出
力する。アンドゲート412cは、インバータ412b
を介して接続されている全てのEX−ORゲート412
bの出力が“L”の時のみ、“H”の出力をアンドゲー
ト412dに出力する。
【0168】アンドゲート412dは、M個のアンドゲ
ート412dの出力が全て“H”のときのみ、“H”の
出力を前記オアゲート413の他方の入力端子に出力す
る。また、このアンドゲート412dの出力信号は、比
率信号R(“H”のときのみアクティブで、この場合、
切り出し画像B内の直線の傾きがテンプレートの直線の
傾きの2分の1であることを示す)として、図25に示
すドット座標変換器160に出力する。
【0169】この角度検出器410の倍角度パターン比
較部412も、前述した第1実施例の角度検出器140
の倍角度パターン比較部145と同様に、前記図21に
示すタイミングチャートのようにして、傾きが角度検出
ROMA141から出力されている直線のテンプレート
の傾きの2分の1である直線を構成する画素を検出す
る。
【0170】ところで、上記第1及び第2の実施例は、
主走査方向に対する角度が比較的に小さい直線のジャギ
ーに対しては大きな改善効果がある。しかし、主走査方
向に対する角度が比較的大きい直線の場合には、分割ド
ットの大きさを正確に求められないという欠点がある。
【0171】このことは、以下のようにして実証でき
る。すなわち、水平走査方向に対する角度θが下記の
(5.1) 式の条件を満足するような直線の場合、前記式
で表わされる分割記録ドットの半径r0,2 の値が負にな
ってしまう。
【0172】 θ> tan-1(r0,0 /2・pitch ) ・・・ (5.1) すなわち、この場合、前記式の (r0,0 /pitch −2 tanθ)の項が負になってしま
う。
【0173】そして、例えば、単独記録ドットの半径r
0,0 と主走査、副走査方向のピッチpitch が等しい場合
には、角度θが30°以上で分割記録ドットの半径r0,
2 の値が負になる。また、このとき、式で表わされる
もう一方の分割記録ドットの半径r1,2 は、ピッチpitc
h よりも大きくなってしまう。従って、この場合、副走
査方向に分割した2つの記録ドットの包絡線の幅を、一
定の記録幅(例えば、単独記録ドットの半径r0,0 )に
等しく保ことができなくなる。
【0174】図28は、第3実施例における単独記録ド
ットを2つの記録ドットに分割する方法を説明する図で
ある。この図28は、主走査方向に対してθの角度を有
する直線に適用した例である。
【0175】上記直線は、同図(A)に示す形状のビッ
トマップデータとして画像メモリ(ビットマップメモ
リ)に格納される。本実施例では、この直線のビットマ
ップデータを、同図(B)に示すように包絡線が一定の
角度θの直線に補正して画像形成を行う。
【0176】同図(C)は、同図(B)に示す直線を構
成する各記録ドットの大きさ及び形成位置を示す図であ
り、縦軸が副走査方向、横軸が主走査方向に対応してい
る。また、縦軸、横軸に刻まれた1,2,3,4,・・
・の数字は、ドット座標を示す数値であり、縦軸の単位
間隔は副走査方向の紙送りピッチに、横軸の単位間隔は
主走査方向のドットピッチに対応している。また、r
n,m は主走査ラインのn番目、副走査ラインのm番目の
記録ドットの半径を示す。
【0177】本実施例は、上記第1及び第2実施例と同
様に、直線のジャギーを低減するために、直線のあらゆ
る部分でその記録幅、すなわち包絡線が等しくなるよう
にするため、単独の記録ドット(補正されないドット、
図28(C)においては、半径r0,0 のドットが対応)
の径(直径)と、補正により分割して記録される2個の
記録ドット(同図(C)においては、半径r1,0 ,r1,
1 ,r2,1 2,2 ,・・・のドットが対応)間の最長距
離が等しくなるように、各分割記録ドットの径を決定す
るが、従来の方法において問題が表面化してくる主走査
方向に対する角度θが、前記(5.1) 式を満足するような
直線の場合に対しても、その包絡線が一定に保たれるよ
うに以下のような処理を行う。
【0178】すなわち、主走査方向に対する角度θが前
記(5.1) 式を満足するような直線を検出した場合には、
以下のような手順で分割記録ドットの半径r1,2 と半径
2, 2 を決定する。
【0179】まず、単独記録ドットの半径r0,0 と主走
査方向の2番目に分割して記録する2個の記録ドットの
半径r1,2 、r2,2 との関係が、下記の(5.2) 式を満足
するように決定する。
【0180】 2×r0,0 =r1,2 +r2,2 +pitch ・・・(5.2) 尚、pitch は、副走査方向の紙送りピッチである。次
に、上記(5.1) 式を満足する角度θを有する直線におい
ても、分割して記録する2個の記録ドット間の最長距離
が単独記録ドットの直径2r0,0 と等しくなるように、
2番目以降の分割記録ドットの起点を副走査方向に1走
査分、後ろにずらすように、従来の方法を修正する。
【0181】このことにより、上記(5.2) 式に直線が主
走査方向に対する角度θを勘案すると、r1,2 、r2,2
は、下記の(5.3) 式、(5.4) 式で表わされる。
【0182】
【数5】
【0183】但し、pitch は主走査方向、副走査方向と
も等しいものとする。上記(5.3) 式、(5.4) 式の導出方
法を図29を参照しながら説明する。まず、同図(a) に
おいて、 AB=2pitch ・ tanθ ・・・・(5.5) r0,0 =r1,2 −pitch +AB ・・・・(5.6) の2式が成立する。
【0184】そして、上記(5.5)式、(5.6) 式により、 r0,0 =r1,2 −pitch +2pitch ・ tanθ ・・・・(5.7) が得られる。そして、この(5.7)式を変形することによ
り、上記(5.3)式が得られる。
【0185】さらに、同図(b) において、 CD=2pitch ・ tanθ ・・・・(5.8) r0,0 =r2,2 −2pitch −CD ・・・・(5.9) の2式が成立する。
【0186】そして、上記(5.8)式、(5.9) 式により、 r0,0 =r2,2 −2pitch −2pitch ・ tanθ ・・・・(5.10) が得られる。そして、この(5.10)式を変形することによ
り、上記(5.4) 式が得られる。
【0187】同様にして、第n行の副走査ラインの第m
番目(n=m)主走査の記録ドットの半径rn,m は、
【0188】
【数6】
【0189】で表わされ、一方、第n行の副走査ライン
の第m+1番目(n=m)の主走査の記録ドットの半径
n,n+1 は、
【0190】
【数7】
【0191】で表わされる。但し、rは単独記録ドット
の半径であり、(5.11) 式においては、m=0,1,・
・・4を反復し、(5.12)式においては、m=1,・・・
4を反復する。
【0192】従って、直線の主走査方向に対する角度θ
を検出し、その角度θが前記(5.1)式の条件を満足する
か否かを判別し、角度θが前記(5.1) 式の条件を満足す
る直線の場合には、上記(5.11)式及び(5.12)式を用いて
直線を形成する記録ドットの半径を決定するようにすれ
ばよい。また、上記角度θが(5.1) 式の条件を満足しな
い直線の場合には、前記(1.1) 式及び(1.2) 式を用いて
直線を形成する記録ドットの半径を決定するようにすれ
ばよい。
【0193】図30は、上記原理に基づいて任意の角度
θの直線を記録するレーザプリンタのシステム構成図で
ある。尚、同図において前述した図11に示すレーザプ
リンタを構成するブロックと同一のブロックには同一の
符号を付け、詳しい説明は省略する。
【0194】同図において、角度検出器510は、N
(主走査方向)×M(副走査方向)画素の複数の角度検
出用のテンプレートを内蔵しており、これらのテンプレ
ートをレジスタAから入力されるビットマップメモリ1
00から切り出されたN(主走査方向)×M(副走査方
向)画素のビットマップデータと比較・照合することに
より、上記ビットマップデータ内のジャギーが発生して
いる直線の角度θを検出し、その直線の角度θに対応す
る角度信号ANGをドット形状演算ルックアップテーブ
ルA(ドット形状演算LUT−A)520、ドット形状
演算ルックアップテーブルB(ドット形状演算LUT−
B)530、及び演算切替器540へ出力する。
【0195】ドット形状演算LUT−A520は、ドッ
ト座標カウンタ153からレジスタAに保持されている
ビットマップデータの中央ドットの座標位置を、ドット
径レジスタ151から単独記録ドットの半径rを、ドッ
ト間隔レジスタ152から副走査方向のドット間隔pitc
h 、すなわち標準紙送り量を入力し、これらのデータと
角度検出器510から入力される上記直線の角度θを前
記(1.1) 式または前記(1.2) 式に入力して得られる演算
結果r2n,mまたはr2n+1,mをレーザ駆動ドライバ180
に出力する。これらの演算結果r2n,m、r2n+1,mは、上
記中央ドットの記録半径に等しい。ドット形状演算LU
T−A520は、角度θとドットの記録座標の複数の組
み合わせに対応する上記(1.1)式及び(1.2) 式の演算結
果を予めテーブル化して記憶しており、上記中央ドット
の座標位置、単独記録ドットの半径r、副走査方向のド
ット間隔、及び角度検出器510から入力されるレジス
タAに保持されているビットマップ画像データの中の直
線の角度θから構成される所定ビットのデータをアドレ
ス信号として入力する。
【0196】一方、ドット形状演算ルックアップテーブ
ルB(ドット形状演算LUT−B)530は、上記ドッ
ト形状演算ルックアップテーブルA520と同様に、上
記中央ドットの座標位置、単独記録ドットの半径r、副
走査方向のドット間隔pitch、及び上記直線の角度θ
を、それぞれ、ドット座標カウンタ153、ドット径レ
ジスタ152、ドット間隔レジスタ151、及び角度検
出器510からアドレス信号として入力し、これらのデ
ータを前記(5.11)式または(5.12)式に代入して得られる
演算結果rn,m 、rn,m+1 、すなわち上記中央ドットの
記録半径をレーザ駆動ドライバ180に出力する。ドッ
ト形状演算LUT−B530も、上記ドット形状演算L
UT−A520と同様に角度θとドット記録座標の複数
の組み合わせに対応する上記(5.11)式及び(5.12)式の演
算結果をテーブル化して記憶している。
【0197】演算切替器540は、角度検出器510か
ら入力されるレジスタAに保持されている切り出しビッ
トマップ画像データの中央ドットが属する直線の主走査
方向に対する角度θが、前記(5.1) 式の条件を満足する
か否かを判別し、上記角度θが(5.1) 式の条件を満足し
ていない場合には、ドット形状演算LUT−A520の
出力が、他方、上記角度θが(5.2) 式の条件を満足する
場合にはドット形状演算LUT−B530の出力がレー
ザ駆動ドライバ180に入力されるように切り換え制御
する。
【0198】ここで、角度検出器510の構成の一例を
図31に示す。同図において、角度検出ROM511に
は、図32に一例を示すようなN(主走査方向)×(副
走査方向)画素構成の直線の主走査方向に対する角度θ
検出用の複数のテンプレートが所定の順序で格納されて
いる。
【0199】図32(a) 〜(f) に示すテンプレートはN
=9,M=7、すなわち副走査方向7ライン、主走査方
向9列のマトリクス構成のテンプレート(角度検出パタ
ーン)の例であり、それぞれ、傾きが「0」、「1/
8」,「1/4」,「1/3」,「1/2」,「1」の
直線を検出するためのものである。
【0200】この角度検出ROM511は、カウンタ5
12から加わるアドレスに格納しているN×M画素のテ
ンプレートをパターン比較部514に出力する。カウン
タ512は、クロック制御回路513から供給されるク
ロックに同期してカウント値を歩進させ、そのカウント
値をアドレス信号として角度検出ROMに出力する。
【0201】クロック制御回路513は、外部の特に図
示していない制御部から加わるスタート信号によって角
度検出ROM511に対するクロックの供給を開始し、
パターン比較部514から検出信号が加わることにより
角度検出ROM511に対するクロックの供給を停止す
る。
【0202】また、上記スタート信号は、カウンタ51
2のリセット端子Rにも入力され、カウンタ512はこ
のスタート信号が加わることにより初期値にリセットさ
れる。
【0203】上記パターン比較部514は、N×M個の
EX−NORゲート514−1とそれらN×M個の各E
X−NORゲート514−1の出力が入力されるアンド
ゲート514−2とから成る。各EX−NORゲート5
14−1は、その一方の入力端子にレジスタAに保持さ
れているN×M画素の切り出し画像データの中の1画素
のデータが入力され、他方の入力端子に角度検出ROM
511から出力されるN×M画素のテンプレートの中の
上記1画素に対応する1画素のデータが入力される。す
なわち、これらN×M個のEX−NORゲート514−
1により、レジスタAに保持されているN×M画素の切
り出し画像データと角度検出ROM511から所定の順
序で出力されるN×M画素の各テンプレートとの比較・
照合がなされ、角度検出ROM511から上記切り出し
画像データと同一ドットパターンのテンプレートが出力
されたとき、N×M個のEX−NORゲート514−1
の出力が全て“H”となり、アンドゲート514−2か
ら“H”の検出信号が、上記クロック制御回路513及
び角度変換ルックアップテーブル(角度変換LUT)5
15に出力される。
【0204】角度変換LUT515は、上記検出信号が
加わると上記カウンタ512から出力されている角度検
出ROM511に対するアドレス信号を取り込み、角度
検出ROM511がパターン比較部514に出力した現
在レジスタAに保持されているN×M画素の切り出し画
像データとドットパターンが一致するテンプレートが有
する直線の主走査方向に対する角度に対応する角度信号
ANGを前記ドット形状演算LUT−A520、前記ド
ット形状演算LUT−B530、及び演算切替器540
に出力する。
【0205】次に、上記構成の第3実施例の動作を説明
する。図示しないプリンタ外部インタフェース(外部イ
ンタフェース)からビットマップメモリ100に1ペー
ジ分のビットマップ画像データが転送され、続いて、印
字命令が外部インタフェースから出力されると、M個の
シフトレジスタ120−1〜120−Mから成るライン
バッファメモリ120に先頭のM行のビットマップ画像
データが送出され格納される。
【0206】シリアル入力のシフトレジスタ120−1
〜120−Mは、ビットマップ画像データが取り込まれ
ると、先ず行の先頭のN画素のデータをレジスタAにパ
ラレル出力し、レジスタAはN×M画素のシリアル形式
のビットマップ画像データを保持する。
【0207】このようにして、レジスタAに切り出され
たN(主走査方向)×M(副走査方向)画素のビットマ
ップ画像データは角度検出器510に出力され、角度検
出器510によりN×M画素のビットマップ画像データ
内の中央ドットが含まれる直線の傾きが検出される。そ
して、角度検出器510は、その傾きに対応する角度信
号ANGをドット形状演算LUT−A520、ドット形
状演算LUT−B530、及び演算切替器540に出力
する。
【0208】演算切替器540は、入力される角度信号
ANGを基に、上記N×M画素のビットマップ画像デー
タ内の中央ドットが含まれる直線の主走査方向に対する
角度θが上記(5.1)式の条件を満足するか否か判別し、
条件を満足する場合にはドット形状演算LUT−B53
0の出力が、条件を満足しない場合はドット形状演算L
UT−A520の出力がレーザ駆動ドライバ180に入
力されるように切替接続を行う。
【0209】ドット形状演算LUT−A520及びドッ
ト形状演算LUT−B530は、角度検出器510から
上記角度信号ANGが入力されると、ドット座標カウン
タ153から入力される上記N×M画素の切り出しビッ
トマップ画像データの中央ドットのドット座標、ドット
径レジスタ151から入力される単独記録ドットの半径
r、及びドット間隔レジスタ152から入力される副走
査方向のドットピッチ(標準ドット間隔)pitch を、上
記(5.11) 式、(5.12)式及び上記(1.1) 式、(1.2) 式に
代入して得られる演算結果を出力する。
【0210】すなわち、角度検出器510により検出さ
れた上記N×M画素の切り出しビットマップ画像データ
の中央ドットが含まれる直線の角度θが上記(5.1)式の
条件を満足する場合には上記(5.11)式または(5.12)式に
より得られる演算結果(記録ドットの半径rn,m または
r,m+1 がレーザ駆動ドライバ180に出力される。ま
た、一方、角度検出器510により検出された上記N×
M画素の切り出しビットマップ画像データの中央ドット
が含まれる直線の角度θが上記(5.1) 式の条件を満足し
ない場合には上記(1.1) 式または(1.2) 式により得られ
る演算結果(記録ドットの半径r2n,mまたはr2n+1,m
がレーザ駆動ドライバ180に出力される。
【0211】レーザ駆動ドライバ180は、プリンタ・
エンジン部における露光・光学系190での露光走査の
開始に同期して動作を開始し、上記中央ドットに対応す
るドットの静電潜像が感光ドラム192上の当該位置に
入力されるドット径で形成されるように光学系191の
レーザ光源の発光タイミング及び発光時間を制御する。
【0212】ここで、角度検出器510の動作を、図3
3(a) 〜(g) のタイムチャートを参照しながら説明す
る。まず、クロック制御回路513に対して、同図(a)
に示すような立ち上りパルスのスタート信号が外部のタ
イミング制御から加わる。
【0213】このスタート信号を受けて、クロック制御
回路513は、内部のクロック・ジェネレータにより生
成している同図(b) に示す所定周波数のクロックを反転
させて、同図(c) に示すクロックをカウンタ512に出
力する。
【0214】カウンタ512は、クロック制御回路51
3から供給れるクロックを計数して、同図(d) に示すよ
うにカウント値を歩進させて、そのカウント値を角度検
出ROM511に出力する。
【0215】角度検出ROM511は、上記カウント値
をアドレス信号として入力し、そのアドレス信号の示す
アドレスに格納されているテンプレート(検出パター
ン)をパターン比較部514に出力する(同図(e)参
照)。
【0216】パターン比較部514は、角度検出ROM
511から入力されるテンプレートがレジスタA130
から入力されるN×M画素の切り出し画像のパターンと
一致することを検出すると、同図(g) に示すように検出
信号をクロック制御回路513と角度変換LUT515
に出力する。
【0217】クロック制御回路513は、上記検出信号
を入力するとカウンタ511に対しリセット信号を出力
し、カウンタ512に計数動作を停止させる。また、角
度変換LUT515は、上記検出信号を入力すると、カ
ウンタ512の現在の計数値をアドレス信号として取り
込み、そのアドレス信号、すなわち角度検出ROM51
1から出力されているテンプレートに含まれている直線
の主走査方向に対する角度に対応する角度信号ANGを
図29に示すドット形状演算LUT−A520、ドット
形状演算LUT−B530、及び演算切替器540に出
力する。
【0218】演算切替器540は、この角度信号ANG
により、上記N×M画素の中央ドットが属する直線の角
度θが前記(5.1)式の条件を満足するか否かを判断し、
その判断結果に応じてドット形状演算LUT−A520
またはドット形状演算LUT−B530のいずれか一方
の出力をレーザ駆動ドライバ180の入力端子に接続さ
せる。
【0219】以後に続くレーザ駆動ドライバ180及び
露光・光学系190の動作は、前述した第1実施例と同
様なので、その動作説明は省略する。以上のような動作
により、主走査方向に対する角度θが前記(5.1) 式を満
足するような主走査方向に対する傾きが大きい直線につ
いても、前記図28(B),(C)に示すように、直線
のあらゆる部分において等しい包絡線を有するジャギー
の無い画像を形成することができる。
【0220】ところで、上述した図28(B),(C)
に示す従来の方法においては、前記(1.1) 式、(1.2) 式
に明示されているように、単独ドットを分割して記録す
る2個のドットの径は、解像度から得られるドット間隔
pitch 、単独記録ドットの径r、及び直線の傾き tanθ
から決定される。そして、これらのパラメータの内、ド
ット間隔pitch すなわち解像度と直線の傾き tanθを一
定にすると、2個の分割ドットの径は一義的に決定され
る。
【0221】次に、図34(A)〜(C)は、単独記録
ドットの径を変化させた場合の濃度変化を説明する図で
ある。同図(A),(B)は、それぞれ単独記録ドット
形成用のビーム径が大きい場合、小さい場合、すなわち
単独記録ドットの径が大きい場合(同図(A))、小さ
い場合(同図(B))に対応しており、主走査方向に対
して角度θを有する直線の記録方法を示す図である。
【0222】また、同図(A),(B)に示す太い実線
で囲まれた4個の矩形領域PA1 ,PA2 ,PB1 ,P
2 は、横幅Wが解像度から定まるドット間隔pitch 、
縦方向の高さhが単独ドットの直径2rに等しくなって
いる。
【0223】ここで、矩形領域PA1 内に記録する単独
記録ドットに半径R0 0 と矩形領域PB1 内に記録す
ると、 R0,0 =αr0,0 ・・・・(6.1) が成立する。
【0224】次に、前記(1.1) 式から
【0225】
【数8】
【0226】が成立する。ここで、上記2式((6.2),
(6.3)) から、
【0227】
【数9】
【0228】が成立し、この(6.4) 式のr0,0 に上記
(6.1)式を代入すると、
【0229】
【数10】
【0230】が成立する。この(6.5) 式から明らかなよ
うに、ある角度θを有する直線を図53に示す従来の包
絡線で記録する場合、対応する分割ドット間の半径の比
は、単独記録ドット間の判定の比α以外に、ドット間隔
pitch と傾き tanθの影響を受ける。従って、ドット間
隔pitch を等しくして、傾き tanθが等しい直線を記録
する場合、単独記録ドットの半径の大きさに応じて、直
線を形成するドットがその直線内において占める面積比
が異なってくる。
【0231】図34(C)は、ある傾き tanθを有する
直線における分割ドット部分(2つのドットに分割して
記録する部分)の面積が直線の包絡線により囲まれる領
域において占める割合、すなわち濃度と単独記録ドット
(単独ドット)の直径との対応関係を示した図である。
【0232】同図(C)から、直線の包絡線の幅に等し
い単独ドットの直径が小さくなると、分割ドット部分の
濃度が低下することが分かる。このため、包絡線の幅、
すなわち単独ドットの直径が極端に小さい場合には、単
独ドットが記録された濃い部分と分割ドットが記録され
た淡い部分が繰り返されることにより、本来実線にすべ
き直線が破線に見えるようになる。このため、小さなド
ット径に分割されたしまう分割ドット部分においては、
濃度変動を低減するために、従来よりもドット径が大き
い太めのドットに置き換えて記録する必要がある。尚、
単独ドットのドット径を大きくすることによっても分割
ドット部分の濃度の低下を抑制できるが、この場合、解
像度が低くなるため、図形や文字か潰れてしまうという
問題が発生する。また濃度などの周囲環境の変動により
レーザのビーム径が変動すると画質が劣化してしまうと
いう問題があった。
【0233】このため、出来るだけ単独ドットの径を大
きくせずに、すなわち解像度を低下させずに分割ドット
部分の濃度を低下させない高画質の画像を形成すること
が課題となっていた。
【0234】次に、この課題を解決する第4実施例につ
いて説明する。図35は、第4実施例の基本動作を説明
する図である。従来の直線の記録方法においては、同図
(A)に示すような2ドット幅で記録される直線のジャ
ギーを解消するために、同図(B)に示すように包絡線
が一定となるように画像形成を行う包絡線ルールを用い
て、副走査方向に連続する所定の2ドットを3ドットに
分割して記録する。
【0235】しかしながら、このような方法を用いた場
合、上述したように、例えば同図(B)に示す領域Rの
ようにドットの面積比が小さく、実線で記録すべき所が
破線のように見えてしまう欠点がある。
【0236】このため、同図(C)に示すように、上記
包絡線ルールは遵守しつつ、副走査方向に分割される3
個のドットの内、中間のドットを単独記録ドット(単独
ドット)により記録することにより、領域Rにおけるド
ットの面積比を増加させて領域Rの濃度を増加させる。
そして、このことにより、領域Rでの濃度低下に伴う破
線の発生を防止でき、高品位なジャギー補正が可能であ
る。
【0237】続いて、上記基本動作を実現する一具体例
を図36に示す。まず、ビームマップメモリからの切り
出し画像が、前記図53(A)に示すような1ドットの
幅の直線であった場合には、従来技術での包絡線ルール
を適用して、前記図53(C)に示すように各ドットを
前記(1.1) 式、(1.2) 式から得られる半径r2n,m、r
2n+1,mの2個のドットに分割して記録する。
【0238】一方、ビームマップメモリからの切り出し
面積が図36(A)に示すような2ドット幅の直線であ
るときには、同図(A)に示されたドットに対応するド
ットを記録する際、分割して記録するドットについて
は、後に記録される分割ドットを前記(1.2) 式で決定さ
れる半径ではなく、半径rの単独記録ドットで記録する
ようにする。
【0239】このような手法を用いることにより、図3
8(C)に示すように、領域Rの濃度を従来よりも高く
することができ、実線が破線に見えてしまうなどの問題
を解消できる。
【0240】これは、例えば、図36(A)に示すビー
ムメモリから読み出した2ビット幅の所定の傾きを有す
る直線の切り出し画像を同図(B)に示すテンプレート
と比較・照合し、このテンプレートと一致が検出された
場合、このテンプレートの中央ドット(中央画素)dotc
に対応する同図(A)に示すドットd611 の副走査方向
の直後(直下)のドットd621 (同図(B)に示すテン
プレートでは網かけにより表わされたdot1 に対応)が
白ドットまたは黒ドットのいずれかであるかを判定する
ことにより行える。すなわち、白ドットであれば、従来
と同様の包絡線ルールを適用して上記ドットd611 を2
つの分割ドットにより記録し、一方、黒ドットであれ
ば、前記図35(B)に示すように、従来、半径
0,1 、r1,2 、r1,3 で記録していたドットを全て半
径r0,0 の単独記録ドットで記録する。
【0241】次に、図37は、上記方式により2ドット
幅の直線の画像形成を行うレーザプリンタのシステム構
成を示すブロック図である。尚、同図において、前記第
3実施例のレーザプリンタを構成するブロックと同一の
ブロックには同一の符号を記しており、これらのブロッ
クに対する詳しい説明は省略する。また、同図において
は、説明を容易なものとするために、ラインバッファメ
モリ120は5個のシフトレジスタ120−1〜120
−5から構成されるものとしている。Mが7個以上の場
合には、破線の矩形枠で示されるシフトレジスタに、M
ラインの切り出し画像の中の中央ラインの画像データが
格納される。
【0242】トランジスタA130には、前記図36
(B)に示すように、9(主走査方向)×5(副走査方
向)画素のテンプレートに対応する9×5画素の画像デ
ータが、シフトレジスタ120−1〜シフトレジスタ1
20−M(M=5)から主走査順に切り出されて格納さ
れる。
【0243】これらのレジスタA130に格納される9
×5画素のビームマップ画像データの内、補正対象ドッ
トである3行、5列目のドット及び4行、5列目ドット
がアンドゲート610に入力される。
【0244】アンドゲート610は、上記2つの入力ド
ットが共に黒ドット(“1”)のときのみ、セレクタ6
30のセレクト端子Sにハイレベル(“H”)の検出信
号を出力する。
【0245】角度検出器510は、例えば前記図36
(B)に示すような形式の2ドット幅の直線検出用のテ
ンプレート及び前記図32に示すような1ドット幅の直
線検出用のテンプレートを角度検出用のROM511に
格納しており、前述した第3実施例の場合と同様にパタ
ーン比較部514によりレジスタA130に保持されて
いる9×5画素のビームマップ画像データの中央画素
(補正対象ドット)を含む直線の角度θ(主走査方向に
対する傾き tanθ)を検出する。そして、上記角度検出
が行われた場合、角度変換LUT515からその検出角
度θに対応する角度信号ANGをドット形状演算ルック
アップテーブル(ドット形状演算LUT)620に出力
する。
【0246】ドット形状演算LUT620は、前記ドッ
ト径レジスタ151、前記ドット間隔レジスタ152、
及びドット座標カウンタからそれぞれ単独記録ドットの
径r、主走査方向及び副走査方向のドットの記録間隔pi
tch 、及びレジスタA130に保持されている上記中央
画素のドット座標を入力すると共にレジスタA130か
ら上記補正対象ドットを含む直線の角度θ(傾き tan
θ)に対応する角度信号ANGを入力し、それらのパラ
メータの値を前記(1.1) 式または(1.2) 式に代入するこ
とによって得られる上記補正対象ドットの分割ドットの
半径r2n,m、r2n +1,mを所定のタイミングでセレクタ6
30の一方の入力端子Yに出力する。
【0247】セレクタ630は、上記ドット形状演算L
UT620からの分割ドットの半径r2n,m、r2n+1,m
入力以外に、他方の入力端子Xにドット径レジスタ15
1に保持されている単独記録ドットの半径rを入力す
る。そして、セレクタ630はセレクタ端子Sに入力さ
れる前記アンドゲート610の出力が“H”のときには
入力端子Xに入力される単独記録ドットの半径rをレー
ザ駆動ドライバ180に出力するが、前記アンドゲート
610の出力が“L”のときには入力端子Yに入力され
る上記補正対象ドットの分割ドットの半径r2n,m、r
2n+1,mをレーザ駆動ドライバ180に出力する。
【0248】すなわち、セレクタ630は、ラインバッ
ファメモリ120から切り出され、レジスタA130に
保持された9×5画素のビームマップ画像データ内の補
正対象ドットが黒ドットであり、かつその補正対象ドッ
トの直下の(副走査方向に続く)ドットも黒ドットであ
るときのみ、従来の(1.1) 式から求まるr2n,mに変えて
単独記録ドットの半径rをレーザ駆動ドライバ180に
出力する。
【0249】レーザ駆動ドライバ180は、セレクタ6
30を介してドット形状演算LUT620またはドット
径レジスタ151から入力される記録ドットの半径のデ
ータを一主走査分蓄えると、露光・光学系190の記録
処理に同期してその蓄積した記録ドットの半径データを
記録順に読み出し、光学系190のレーザ光源を変調し
て、その読み出した半径データに対応する半径のドット
の静電潜像を感光ドラム192上に形成させる。
【0250】このようにして、第4実施例においては、
2ビーム幅の直線を記録する際、前記図35(C)に示
すようにその直線の中央部に記録されるドットを全て単
独記録ドットにより記録する。そして、この結果、包絡
線が一定でかつ濃度ムラの無い高画質の直線を記録する
ことが可能となる。
【0251】次に、上記第4実施例と同様に、単独ドッ
ト径が小さい高精細な画像形成を行う場合に発生する直
線が破線のように見えてしまう問題点を解決する第5実
施例について説明する。
【0252】図38は、この第5実施例の原理を説明す
る図である。同図(A)は、前記図34(B)と同一の
図面であり、従来の包絡線ルールを用いてビーム径の小
さな半導体レーザにより角度θ(傾き tanθ)の直線を
記録した図である。
【0253】これに対し、第5実施例では、図38
(B)に示すように、分割ドットの記録中心位置を主走
査方向に左右に、シフトさせて記録させることにより、
2つの分割ドットの径を大きくさせ、横幅Wがドット間
隔pitch 、高さHが単独ドット径rから成る領域に占め
る分割ドットの面積比を増大させる。尚、この場合、分
割ドットの包絡線が単独ドットの直径に等しくなるとい
う条件を満足するように、分割ドットを移動させる。そ
して、このことにより、上記従来の画像形成方法の問題
点を解消する。
【0254】ところで、分割ドットの包絡線が単独ドッ
トの径に等しくなるように保ちながら、分割ドットの記
録中心位置を移動できる最大量S2n,m(半径r2n,mの分
割ドット),S2n+1,m(半径r2n+1,mの分割)は、傾き
tanθが1/pの直線の場合、下記の(7.1) 式、(7.2)
式により表わされる。
【0255】
【数11】
【0256】mがp以上の場合には、(7.1) 式、(7.2)
式を反復する。また、記録中心位置が上記(7.1) 式で示
される距離S2n,mだけ主走査の逆方向に移動した場合の
分割ドットの半径r2n,mは、
【0257】
【数12】
【0258】で表わされる。一方、記録中心位置が上記
(7.2) 式で示される距離S2n+1,mだけ主走査の順方向に
移動した場合の分割ドットの半径r2n+1,mは、
【0259】
【数13】
【0260】で表わされる。ここで、n=0,m=3す
なわち主走査0ライン、副走査の3番目の記録ドットの
半径r1,3 の求め方を、図39を参照しながら説明す
る。尚、同図においては、便宜上、従来の画像形成方法
により記録される同図において実線で示す記録ドットdo
t1,3の半径をr1,3 、第5実施例の画像形成方法により
記録される同図において破線で示す記録ドットdot1,3
半径をr1,3 で示している。
【0261】まず、同図に示すように補助線L1 ,L2
を引くことにより、
【0262】
【数14】
【0263】が成立することが分かる。従って、
【0264】
【数15】
【0265】この(8.4) 式に前記(1.2) 式を代入するこ
とにより、
【0266】
【数16】
【0267】が得られる。同様にして、r1,1 ′、r1,
2 ′も求めることができ、(8.2) 式が成立することが分
かる。
【0268】また、(8.1) 式が成立することも、図39
の場合のようにして適切な補助線を引くことにより容易
に証明できる。さらに、図39から S1,3 =r1,3 × tanθ ・・・・(8.6) が成立することが分かる。
【0269】よって、
【0270】
【数17】
【0271】が得られる。同様にして、S1,1 、S1,2
も求めることができ、(7.2) 式が成立することが分か
る。また、(7.1) 式が成立することも、上記図39の場
合のように適切な補助線を引くことにより容易に証明で
きる。
【0272】図38(C)は、同図(B)に示す方法に
より直線の画像形成(記録)を行った場合の単独ドット
の径の変化に対する分割ドット部分の濃度の変化を示す
図であり、横軸が単独ドット径、縦軸が分割ドット部分
の濃度に対応している。
【0273】同図(C)と前記図34(C)とを対比さ
せれば明らかなように、本実施例の方法により単独ドッ
ト径を約 135μm以下に小さくした場合の濃度が、従来
よりも高くなり、単独ドット径を約 135μmまで小さく
しても、従来のように直線が破線のように見えるように
記録されることはなくなる。また、半導体レーザのビー
ム径の変動によりドット径が変動しても、単独ドットの
部分と分割ドットの部分の濃度差が極めて小さくなり、
良好な画質改善が得られる。
【0274】次に、図40は、上記原理により直線の画
像形成を行う第5実施例のシステム構成のブロック図で
ある。尚、同図において前記図37に示す第4実施例の
システムで用いられているブロックと同一のブロックに
は同一の符号を記し、詳しい説明は省略する。
【0275】同図において、角度/シフト検出器710
は、レジスタA130から入力されるN×M画素の切り
出しビームマップ画像データからそのビームマップ画像
データ内の中央ドットすなわち記録対象ドットを含む直
線の角度θ及び上記記録対象ドットが記録位置を主走査
方向にシフトすべき分割対象のドットであるか否かを検
出する。そして、角度/シフト検出器710は、検出し
た直線の角度θに対応する角度信号ANGをドット形状
演算ルックアップテーブル(ドット形状演算LUT)7
20に出力すると共に、記録対象ドットが分割対象ドッ
トであることを検出した場合には、各分割ドット(前記
図38(B)に示す、半径r0,1 ′、r 1,1 ′等のドッ
ト)の記録位置の主走査方向の移動量を示すシフト信号
h をレーザ駆動ドライバ730に出力する。
【0276】ドット形状演算LUT720は、ドット径
レジスタ151から入力する単独ドットの半径r、ドッ
ト間隔レジスタ152から入力するドット間隔pitch 、
ドット座標カウンタ153から入力する上記記録対象ド
ットのドット座標(2n,m)または(2n+1,m)
に対応してそれらの各パラメータの値を前記(8.1) 式ま
たは前記(8.2) 式に代入した場合に得られる演算結果を
ルックアップ・テーブル化して記憶している。
【0277】レーザ駆動ドライバ730は、ドット形状
演算LUT720から入力するドット径データ(前記
(8.1)式から得られるr2n,mまたは前記(8.2) 式から得
られるr2n+1,m)及び角度/シフト検出器710から入
力するシフト信号Sh に従って光学系191の半導体レ
ーザの照射開始タイミング及び照射時間を制御して、前
記図38(B)に示すように分割ドットが従来の記録位
置よりも主走査方向に移動して記録されるような静電潜
像を感光ドラム192上に形成させる。
【0278】角度/シフト検出器710は、上述したよ
うにレジスタA130から入力されるN×M画素のビー
ムマップ画像データの中に、記録対象ドットを含む直線
が含まれているか否かを検出し、その直線の角度θ(傾
き tanθ)の検出と共に、記録対象ドットの主走査方向
での移動方向並びに移動距離を検出するものである。
【0279】図41に、上記角度/シフト検出器710
の一構成例を示す。尚、同図において、前記図31に示
す第3実施例の角度検出器510内のブロックと同一の
ブロックには同一の符号を記し、詳しい説明は省略す
る。
【0280】同図に示すように、この角度/シフト検出
器710は、上記角度検出器510に新たにシフト信号
発生器717を付加したものとなっている。このシフト
信号発生器717は、カウンタ512から入力する、現
在、角度検出ROM511に加わっているアドレス信号
に基づいて当該シフト信号Sh を、レーザ駆動ドライバ
730に出力する。
【0281】このシフト信号Sh には、当該ドットの記
録位置を主走査方向とは逆の方向に所定距離だけ移動さ
せる旨を指示する左シフト信号、上記当該ドットの記録
位置を主走査方向に所定距離だけ移動させる旨を指示す
る右シフト信号、及び記録位置を移動しない旨を指示す
るシフト無信号の3種類の信号がある。
【0282】ここで、レーザ駆動ドライバ730の要部
である露光制御回路1200の回路ブロック図を図42
に示す。同図において、上述した第1乃至第4実施例の
露光制御回路1200内のブロックと同一のブロックに
対しては同一の符号を付し、それらの詳しい動作の説明
は省略する。
【0283】印字クロック発生器1250は、図43
(d) ,(e) 、(f) に示す3種類の印字クロックCL
R ,CLKl ,CLKc を生成しており、上記角度/
シフト検出器710のシフト信号発生器717から加わ
るシフト信号Sh (シフト無信号、左シフト信号、右シ
フト信号)の種類に対応した印字クロック(CLKc
CLKl 、CLKR )を、ドット径データメモリ240
及びドット径/発光時間変換器210に出力する。
【0284】次に、上記構成の第5実施例の本発明の要
部に係わる動作を、図43のタイミングチャートを参照
しながら説明する。図40に示すレジスタAに格納され
たN×M画素のビームマップ画像データの中央画素が直
線の一部を成していた場合、角度/シフト検出器710
は、その直線が、主走査方向に対して成す角度θを示す
信号ANGをドット形状演算LUT720に、上記中央
画素の記録ドットの中心位置のシフト量を示すシフト信
号S h をレーザ駆動ドライバ内の露光制御回路1200
へ出力する。
【0285】上記シフト信号Sh には、図43(a) ,
(b) ,(c) に示すシフト無信号、左シフト信号、右シフ
ト信号の3種類の信号があり、露光制御回路1200内
の印字クロック発生器1250に入力する。
【0286】同図(a) に示すシフト無信号は、上記記録
ドットの中心位置を従来と同様の位置に記録するように
指示する信号であり、同図(b) に示す左シフト信号は上
記記録ドットの中心位置を、前記(7.1) 式または(7.2)
式で決定される距離だけ主走査方向とは反対方向(左
側)にシフトするように指示する信号である。また、同
図(c) に示す右シフト信号は、前記(7.1) 式または(7.
2) 式で決定される距離だけ主走査方向にシフトするよ
うに指示する信号である。
【0287】印字クロック発生器1250は、角度/シ
フト検出器710から、上記左シフト無信号、右シフト
信号、シフト無信号を入力すると、それぞれ同図(d) ,
(e)、(f) に示す印字クロックCLKR ,CLKl ,C
LKc を、ドット径データメモリ240及びドット径/
発光時間変換器210にタイミング信号として出力す
る。
【0288】ドット径データメモリ240は、ドット形
状演算LUT720から記録ドットのドット径データr
2n,m、またはr2n+1,mをアドレス信号として入力し、こ
のドット径データr2n,mまたはr2n+1,mに対応するドッ
ト径をドット径/発光時間変換器210に出力する。
【0289】ドット径/発光時間変換器210は、当該
記録ドットが入力されるドット径で記録されるためのレ
ーザ光源の発光時間を指示する発光時間データ(jビッ
トのパラレルデータ)を発光時間制御回路220のj個
のシフトレジスタ220−1,220−2,・・・22
0−jに出力する。
【0290】このドット径データメモリ240とドット
径/発光時間変換器210によるドット形状演算LUT
720から出力されるドット形状データ(r2n,m,r
2n+m)の上記発光時間データへの変換は、印字クロック
発生器1250から図(d) ,(e) ,(f) に示すいずれか
の印字クロックがドット径データメモリ240及びドッ
ト径/発光時間変換器210に入力することにより瞬時
に行われ、この変換により得られた発光時間データは、
上記印字クロックCLKR ,CLKl 、またはCLKc
の立ち上がりエッジに同期してドット径/発光時間変換
器210から発生するパラレルロード信号により、発光
時間制御回路220の各シフトレジスタ220−1,2
20−2,・・・220−jにラッチされる。
【0291】そして、この発光時間制御回路220の各
シフトレジスタ220−1,220−2,・・・220
−jにラッチされたjビットパラレルの発光時間データ
は、印字サブクロック発生器260から出力される同図
(g) に示す印字サブクロックによりパラレル−シリアル
に変換されて、ラッチ230を介してドライバ(レーザ
ドライバ)270に入力される。
【0292】このことにより、露光制御回路1200は
同図(a) ,(b) ,(c) に示すシフト信号Sh (シフト無
信号、左シフト信号、右シフト信号)と同図(h) に示す
発光時間データとの入力を受けてレーザ192を、例え
ば同図(j) に示すように発光させて、記録ドットの記録
中心位置及び大きさを制御する。
【0293】尚、上記露光制御回路1200では、レー
ザ192の発光時間を制御することにより記録ドットの
大きさを変えるようにしているが、発光時間を一定にし
て発光駆動電圧あるいは発光駆動電流を制御して記録ド
ットの大きさを変えるようにしてもよい。
【0294】このように、第5実施例においては、分割
ドットの包絡線が単独ドットの直径に等しくなるような
関係を保ちながら単独記録ドットと分割記録ドットとの
濃度差が最小となるようにして斜線を記録するので、低
解像度のプリンタにおいて、単独記録ドットの径を小さ
く設定した場合、あるいは濃度などの環境変動により記
録ドットの径が小さくなるように変化した場合でも、濃
度変動の少ないジャギー補正が可能となる。従って、低
解像度のプリンタにおいても高解像度のプリンタに匹敵
する良好な画質で斜線を記録することができる。
【0295】以下、本発明の第6実施例について説明す
る。図44はこの実施例の全体構成図である。同図にお
いて、画像切り出し部2001には、図示しないホスト
コンピュータ等の上位装置から300dpiのビットマップ画
像が入力される。
【0296】画像切り出し部2001は、この入力ビッ
トマップ画像を、まず内蔵している数ラインのラインバ
ッファ、もくしはページバッファに一時蓄える。次に、
画像切り出し部2001は、上記入力ビットマップ画像
を縦7ドット×横9ドットの大きさのウィンドウで切り
出し、パターン認識部2002に順次出力する。
【0297】パターン認識部2002は、入力される7
×9ドットの切り出しパターンを、予めジャギー検知用
及び角度検知用に用意しておいた複数のテンプレートパ
ターンと比較し、一致するテンプレートがあった場合に
は、そのテンプレートの識別情報を改善信号発生部20
03に出力する。改善信号発生部2003は、その入力
されるテンプレート識別情報に応じて、そのテンプレー
ト識別情報と対応づけて記憶されているジャギー低減の
ための補正情報を、レーザ制御系2004に出力する。
【0298】レーザ制御系2004は、この補正情報の
入力を受けて、レーザ光学系2005を制御し、上記7
×9ドットの切り出しパターンのドット記録を制御す
る。レーザ光学系2005は、半導体レーザや回転多面
鏡等から成り、図示していない感光ドラム上にドットの
静電潜像を形成させる。
【0299】次に、上記補正情報に基づく補正の各種例
を説明する。図45は、上記補正情報に基づく改善方法
の一例を説明する模式図である。同図(a) は7×9ドッ
トのウィンドウにより切り出された入力ビットマップ画
像の一例であり、水平方向に対し、わずかに傾いた直線
であり、左から右に水平にドットが並び、斜めに1ドッ
ト上がった後、さらに水平にドットが並ぶパターンの例
であり、左から4番目のドットdot4と5番目のドットdo
t5の所でジャギーが発生している。
【0300】このようなパターンが、画像切り出し部2
001により7×9ドットの切り出しウィンドウで切り
出されると、次に、パターン認識部20002において
予め用意してある複数のテンプレートパターンと比較さ
れる。ここで、パターン認識部2002に同図(a) のパ
ターンと一致するジャギー発生点2010を含んでいる
テンプレートパターンを用意しておけば、ジャギー発生
点を検出することができる。この場合、横方向のウィン
ドウサイズは9ドットなので、ジャギー発生点から、左
4ドット、右4ドットのドットについて改善を行うこと
ができる。つまり、最大8ビットの改善を行える。
【0301】次に、信号発生部2003が出力する改善
のための補正情報の内容を、同図(b) を用いて説明す
る。この場合、改善を行う領域2010のすぐ外側のド
ットdot0, dot9は、その記録位置が固定とする。そし
て、この2つのドット dot0、 dot9を結んだ直線20
12を引きこの直線2012を基準として、それぞれ上
下2ドットに割り振る。そして、上側の8個の分割ドッ
トの重みを、左から1/9, 2/9, 3/9,・・・8/9 とし、下
側の8個の分割ドットの重みを、左から8/9, 7/9,6/9,
・・・1/9 とする重み付けを行う。
【0302】そして、この重み付けをもとに、同図(a)
に示すドットdot1〜dot8の記録サイズを同図(c) に示す
ように決定する。同図(b) において、本来のドット径
(単独ドットの径)を1としており、同図(b) に示すよ
うな重み付けを行ってドットdot1〜dot8の変更した結
果、同図(c) に示すように、斜め線のジャギーが低減し
ている。
【0303】ところで、ドット径がドットピッチに比較
して、あまり大きくない場合、(例えば 140μm以
下)、上述のような方法で記録ドットの径を変更する
と、ジャギー発生点近傍の濃度が低下し、線の濃度が濃
い部分と、薄い部分が繰り返し現われるようになること
がある。
【0304】そこで、このような濃度変化が少なくなる
ような別の方法を考案した。これが、図46に示す方法
である。この方法は、基本的には、上記図45に示す方
法と同様であるが、異なる点は、図46(b) に示すよう
にドットサイズに対する重み付けに乗算する係数aを加
えた点である。本出願人は、上記図45(b) に示した重
みに乗算するaの係数として 0.8〜1.3 の値の場合につ
いて、実際にその改善効果を調査した、この結果、濃度
の変動が最も少なかったのは、係数aを1.2 にした場合
であった。
【0305】図46(c) にこの場合の出力画像を示す。
同図(c) に示すように、上記改善方法と比較して、全体
的にドットサイズが大きくなるため、濃度変化が発生し
ていない。
【0306】次に、単独ドットの記録径を変化させて、
上記方法の改善効果を調査した場合の結果を図47に示
す。同図において、横軸は単独ドットの記録径、縦軸が
濃度変動の改善の主観的評価値である。この主観的評価
値としては、「1.0 」〜「5.0 」までの値を採用し、よ
り大きい値ほど改善効果が高いことを示している。この
調査では水平方向に対する角度が3.6 °,7.1°及び14.0
°の3種類の直線について調査した。図中において、白
丸(3.6 °) 、白抜きの三角形(7.1°) 及び四角形(14.
0 °) が、従来の包絡線ルールを適用しないで、ビット
マップメモリの内容をそのまま記録した場合の評価値で
あり、黒丸(3.6 °) 、黒塗りの三角形(7.1°) 及び四
角形(14.0 °) が、重み付けに加え、係数a(=1,
2)を用いて記録ドット径を変更した場合の評価値であ
る。同図に示すように、直線の角度によって異なるが、
110 〜150 μmを中心として、大きい改善効果が得られ
ていることがわかる。ドット径は 300dpi の場合、80〜
150 μmとなる。従って、この方法は実際の画像形成に
おいて、非常に有効である。
【0307】なお、参考までに上述した従来の包絡線ル
ールとの比較を図48に示す。同図に示す例は、水平方
向に対する角度が7.1 °の直線の場合であり、黒塗りの
四角形が従来の包絡線ルールを適用した場合、黒丸が重
み付けと係数aを用いる場合、さらに白抜きの四角形が
ビットマップデータをそのまま記録した場合に対応して
いる。ドット径が約140 μm以上の場合は、従来の包絡
線ルールの方が優れた改善効果が得られるが、ドット径
が 300dpiの場合に対応する80〜140 μmの範囲におい
ては図46に示す方法の方が優れている。
【0308】さらに、別の改善方法を図49に示す。こ
の方法においては、同図(b) に示すようにドットサイズ
の重みを、上述した図46(b) に示す値の2乗根とし
て、同図(c) に示すように、2つの分割ドットの面積の
和が一定となるようにしている。この方法について調査
した結果によると、ドット径が大きい場合は、上記図4
6に示す方法よりも良い改善結果が得られる。しかし、
ドット径が小さい場合には、改善部分の濃度が大きくな
り、上記図46に示す方法よりも改善効果が低くなる。
【0309】以上述べてきたように、記録画像の濃度を
一定に保ためには、単独ドットの記録径に依存して、最
適な改善方法が異なる。このため、実際の画像記録の際
には、ドット径がドットピッチの 1.7倍以上では、包絡
線ルールもしくは図に示す面積の和が一定となるルー
ル、それ以外では、図46に示す改善部分の濃度が一定
になるルールを用いるようにするのが最良の結果が得ら
れる。
【0310】このように、この第6実施例においては、
プリンタの特性、入力画像の特性に応じて、線全体の濃
度が一定になるように感じられるように、ドットサイズ
を制御することで、斜め線をジャギーが少なく、かつ、
線の濃度変動がないような適切な画質改善を行うことが
できる。
【0311】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明によれば、例
えば、低解像度のプリンタ等において、ジャギー低減の
ために直線のあらゆる部分において等しい包絡線を有す
るように単独ドット径を分割したドットにより記録する
場合に必要となる直線の傾きを検出する角度検出装置に
おいて、角度検出用の1つのテンプレートをそのテンプ
レートの検出角度の2N (Nは自然数)倍の傾きを検出
するテンプレートとして兼用することが可能になるの
で、テンプレートの数を従来よりも削減でき、角度検出
装置の構成規模を小型化できると共に、低価格化も実現
できる。
【0312】また、請求項2及び請求項3記載の第2及
び第3の発明も、上記第1の発明と同様に、1つのテン
プレートで複数の角度を検出できるので、上記第1実施
例と同様な効果が得られる。
【0313】また、請求項4記載の第3の発明によれ
ば、従来は検出不可能であった主走査方向から大きく傾
いた直線についても、その角度を検出できるようになる
ので、低解像度のプリンタ等においても、全体にわたっ
て等しい包絡線を有するジャギーのない高品質の直線を
画像形成することができ、高解像度なプリンタで直線を
描いたものに匹敵する良好な画質を低解像度のプリンタ
を用いて実現できる。
【0314】また、請求項5記載の第5の発明によれ
ば、低解像度のプリンタにおいても、線幅が複数のドッ
ト幅から成る直線を、あらゆる部分において等しい包絡
線を有し、かつ、全体にわたって濃度変動が小さい高品
質で画像形成することができる。
【0315】さらに、請求項6乃至8記載の第6の発明
によれば、低解像度のプリンタにおいて、直線を画像形
成する場合、記録ドット径を小さく設定した場合、ある
いは温度などの環境変動により記録ドット径が変化した
場合でも、直線のあらゆる部分において等しい包絡線を
有し、かつ濃度変動が少なく形成できるので、低解像度
のプリンタを用いても、高解像度なプリンタに匹敵する
高品質の画質で画像形成することが可能になる。
【0316】また、更に、請求項9乃至13記載の第7
の発明によれば、プリンタの特性、入力画像の特性に対
応して、感覚的な濃度が一定になるように、ドットサイ
ズを制御するようにしたので、斜め線等のジャギーが少
なく、かつ、全体にわたって濃度変動がほとんどない高
品質の画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図(その1)である。
【図2】本発明の原理ブロック図(その2)である。
【図3】本発明の原理ブロック図(その3)である。
【図4】本発明の原理ブロック図(その4)である。
【図5】本発明の原理ブロック図(その5)である。
【図6】本発明の原理ブロック図(その6)である。
【図7】本発明の原理ブロック図(その7)である。
【図8】本発明の第1実施例の方法を説明する図であ
る。
【図9】第1実施例の動作の一例を示す図である。
【図10】第1実施例の他の方法を説明する図である。
【図11】本発明の第1実施例のシステム構成図であ
る。
【図12】半導体レーザの発光時間によるドット径の変
化を示す図である。
【図13】半導体レーザの発光時間の変化に伴う露光量
およびドット形状の変化を示す図である。
【図14】第1実施例の露光制御回路の一例を示す回路
ブロック図である。
【図15】第1実施例の露光制御回路の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図16】発光時間の制御を説明するタイミングチャー
トである。
【図17】角度検出器の一例を示すブロック図である。
【図18】角度検出器Aに格納されているテンプレート
の形式を示す図である。
【図19】基本パターン比較部の動作を説明する図であ
る。
【図20】倍角度パターン比較部の動作を説明する図で
ある。
【図21】角度検出器の時系列の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図22】第2実施例における角度検出の方法を説明す
る図(その1)である。
【図23】第2実施例における角度検出の方法を説明す
る図(その2)である。
【図24】第2実施例における角度検出の方法を説明す
る図(その3)である。
【図25】第2実施例のシステム構成図である。
【図26】本発明の第2実施例における角度検出器の一
構成例を示す図である。
【図27】本発明の第2実施例の角度検出ROM内に格
納されている角度検出用のテンプレートの構成例を示す
図である。
【図28】本発明の第3の実施例におけるドットの分割
方法を説明する図である。
【図29】検出する角度によって分割される記録ドット
の大きさ決定を説明する図である。
【図30】本発明の第3実施例のシステム構成を示すブ
ロック図である。
【図31】第3実施例の角度検出器の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図32】第3実施例におけるテンプレート(角度検出
パターン)の例を示す図である。
【図33】第3実施例における角度検出器の動作を説明
するためのタイムチャートである。
【図34】従来の直線の記録方式の問題点を説明する図
である。
【図35】本発明の第4実施例の基本動作を説明する図
である。
【図36】第4実施例の基本動作を実現する一具体例を
示す図である。
【図37】第4実施例のシステム構成を示すブロック図
である。
【図38】本発明の第5実施例の基本動作を説明する図
である。
【図39】移動量の求め方を説明する図である。
【図40】第5実施例のシステム構成を示すブロック図
である。
【図41】第5実施例の角度検出器の構成の一例を示す
ブロック図である。
【図42】第5実施例の露光制御回路の一例を示す回路
ブロック図である。
【図43】第5実施例の露光制御回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図44】本発明の第6実施例のシステム構成図であ
る。
【図45】第6実施例の基本動作の第1の例を説明する
図である。
【図46】第6実施例の基本動作の第2の例を説明する
図である。
【図47】第6実施例の基本動作の第2の例の改善効果
を示す図である。
【図48】第6実施例の基本動作の第2の例を用いて主
走査方向に対して 7.1°の角度を有する直線を記録した
場合の改善効果を従来の例として比較して示す図であ
る。
【図49】第6実施例の基本動作の第3の例を説明する
図である。
【図50】入力画像のジャギーの一例を示す図である。
【図51】従来の包絡線ルールを適用した場合の画質改
善の効果を示す図である。
【図52】従来のレーザプリンタで行われている画質の
改善方法を説明する図である。
【図53】従来の包絡線ルールを適用したジャギーの改
善方法を説明する図である。
【図54】従来の画像形成装置のブロック図である。
【図55】分割される記録ドットの径の大きさの導き方
を説明する図である。
【符号の説明】
1,11,21 テンプレート格納手段 2,12,22,61 画像データ切り出し手段 3 画像データ間引き手段 4,14,25 角度情報出力手段 13 画像データ伸長手段 23 比較画像データ生成手段 24 テンプレート検出手段 31 角度検出手段 32 単独ドット径指定手段 33 ドット間隔指定手段 34 角度判別手段 35,52 分割ドット記録形状設定手段 41 第1の検出手段 42 第2の検出手段 43 記録ドット形状決定手段 51 分割記録ドット検出手段 62 パターン認識手段 63 記録ドット形状設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 師尾 潤 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 三上 知久 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線のビットマップパターンの角度検出
    用のテンプレートを複数格納しているテンプレート格納
    手段(1)と、 入力ビットマップ画像データを前記テンプレートと同一
    サイズの複数の部分ビットマップ画像データに切り出す
    画像データ切り出し手段(2)と、 該画像データ切り出し手段(2)により切り出された部
    分ビットマップ画像データを1ドットおきに間引く操作
    をN回(N=1,2,・・・)繰り返すことによって得
    られる間引き画像データを出力する画像データ間引き手
    段(3)と、 前記画像データ切り出し手段(2)により切り出された
    部分ビットマップ画像データを前記テンプレート格納手
    段(1)に格納されているテンプレートと比較すると共
    に、前記画像データ間引き手段(3)から出力される間
    引き画像データを前記テンプレート格納手段(1)に格
    納されているテンプレートの一部と比較して、前記部分
    ビットマップ画像データ内に含まれる直線ビットマップ
    パターンの角度を検出し、その検出角度を示す角度情報
    を出力する角度情報出力手段(4)と、 を備えることを特徴とする角度検出装置。
  2. 【請求項2】 直線のビットマップパターンの角度検出
    用のテンプレートを複数格納しているテンプレート格納
    手段(11)と、 入力ビットマップ画像データを前記テンプレートと同一
    サイズの複数の部分ビットマップ画像データに切り出す
    画像データ切り出し手段(12)と、 該画像データ切り出し手段(12)により切り出された
    部分ビットマップ画像データを2N 倍(N=1,2,・
    ・・)に伸長することによって得られる伸長画像データ
    を出力する画像データ伸長手段(13)と、 前記画像データ切り出し手段(12)により切り出され
    た部分ビットマップ画像データを前記テンプレート格納
    手段(11)に格納されているテンプレートと比較する
    と共に、前記画像データ伸長手段(13)から出力され
    る伸長画像データを前記テンプレート格納手段(11)
    に格納されているテンプレートの一部と比較して、前記
    部分ビットマップ画像データ内に含まれる直線ビットマ
    ップパターンの角度を検出し、その検出角度を示す角度
    情報を出力する角度情報出力手段(14)と、 を備えることを特徴とする角度検出装置。
  3. 【請求項3】 直線のビットマップパターンの角度検出
    用のテンプレートを、各角度に対して、複数、格納して
    いるテンプレート格納手段(21)と、 入力ビットマップ画像データを上記テンプレートの2倍
    のサイズの複数の部分ビットマップ画像データに切り出
    す画像データ切り出し手段(22)と、 該画像データ切り出し手段(22)により切り出された
    部分ビットマップ画像データの左側または右側の半分の
    画像データである第1のビットマップ画像データと、上
    記部分ビットマップ画像データを1ドットおきに間引く
    ことによって得られるドットから成る第2のビットマッ
    プ画像データを生成する比較画像データ生成手段(2
    3)と、 該比較画像データ生成手段(23)によって得られた前
    記第1及び第2のビットマップ画像データを前記テンプ
    レート記憶手段(21)に格納されているテンプレート
    と比較し、上記第1または第2のビットマップ画像デー
    タに一致するテンプレートを検出する検出手段(24)
    と、 該テンプレート検出手段(24)により、上記第1のビ
    ットマップ画像データに一致するテンプレートが検出さ
    れた時にはこのテンプレートが有する検出角度のみを示
    す角度情報を、一方、上記第2のビットマップ画像デー
    タに一致するテンプレートが検出された時にはこのテン
    プレートが有する検出角度並びに比率2分の1を示す角
    度情報を出力する角度情報出力手段(25)と、 を備えることを特徴とする角度検出装置。
  4. 【請求項4】 入力ビットマップ画像データからジャギ
    ーの有無を検出し、ジャギー低減のために検出したジャ
    ギー部分の単独の記録ドットの一部を2個の分割ドット
    に分割して記録し、その際、単独の記録ドット及び上記
    分割により得られた2個の分割ドットの包絡線の副走査
    方向の幅が単独記録ドットの直径に等しくなるようにし
    て記録する画像生成装置において、 入力ビットマップ画像データ内の直線のビットマップパ
    ターンが主走査方向となす角度θを検出する角度検出手
    段(31)と、 単独の記録ドットの径r指定する単独ドット径指定手段
    (32)と、 上記単独の記録ドットのドット間隔の大きさPitch を指
    定するドット間隔指定手段(33)と、 前記角度検出手段(31)によって検出された角度θ、
    前記単独ドット径指定手段(32)によって指定された
    単独の記録ドットの径r、及びドット間隔指定手段(3
    3)によって指定されたドット間隔Pitch を用いて前記
    角度θが、 【数1】 の条件を満足するか否かを判別する角度判別手段(3
    4)と、 該角度判別手段(34)の判別結果に応じて、前記直線
    があらゆる部分において等しい包絡線を有して記録され
    るように、前記2個の分割ドットの径及び記録位置を設
    定する分割記録ドット形状設定手段(35)と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 入力ビットマップ画像データからジャギ
    ーの有無を検出し、ジャギー低減のために検出したジャ
    ギー部分の単独の記録ドットの一部を2個の分割ドット
    に分割して記録し、その際、単独の記録ドット及び上記
    分割により得られた2個の分割ドットの包絡線の副走査
    方向の幅が単独記録ドットの直径に等しくなるようにし
    て記録する画像生成装置において、 前記入力ビットマップ画像データ内の分割して記録すべ
    きドットを検出する第1の検出手段(41)と、 前記入力ビットマップ画像データを基に、上記第1の検
    出手段(41)により検出されたドットの直下に記録ド
    ットがあるか否かを検出する第2の検出手段(42)
    と、 該第2の検出手段(42)の検出結果に応じて、前記単
    独記録ドットを分割して記録するかまたは単独記録ドッ
    トのまま記録するかいずれかを決定する記録ドット形状
    決定手段(43)と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 入力ビットマップ画像データからジャギ
    ーの有無を検出し、ジャギー低減のために検出したジャ
    ギー部分の単独の記録ドットの一部を2個の分割ドット
    に分割して記録し、その際、単独の記録ドット及び上記
    分割により得られた2個の分割ドットの包絡線の副走査
    方向の幅が単独記録ドットの直径に等しくなるようにし
    て記録する画像生成装置において、 前記入力ビットマップ画像データ内の分割して記録すべ
    きドットを検出する分割記録ドット検出手段(51)
    と、 該分割記録ドット検出手段(51)により検出されたド
    ットについて、各分割記録ドットの径及び記録位置を、
    それら各分割記録ドットの一端が前記包絡線に接し、か
    つ上記各分割記録ドットの記録位置が単独記録ドットと
    して記録する位置とは異なる位置になるように設定する
    分割記録ドット形状設定手段(52)と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記分割記録ドット形状設定手段(5
    2)は、前記各分割記録ドットの径及び記録位置を、前
    記各分割記録ドットの面積の和が前記単独記録ドットの
    面積よりも大きくなるように設定することを特徴とする
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記分割記録ドット形状設定手段(5
    2)は、前記各分割記録ドットの径及び記録位置を前記
    各分割記録ドットの面積の和が最大となるように設定す
    ることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 所定の大きさのウィンドウを用いて、入
    力ビットマップ画像データから複数の部分ビットマップ
    画像データを切り出す画像データ切り出し手段(61)
    と、 該画像データ切り出し手段(61)によって切り出され
    た前記部分ビットマップ画像データの内、ジャギーが発
    生しているパターンを有する部分ビットマップ画像デー
    タを検出し、かつそのジャギー発生パターンの特徴を示
    す特徴情報を抽出するパターン認識手段(62)と、 該パターン認識手段(62)により抽出された特徴情報
    に基づき、上記ジャギー発生パターンを形成しているド
    ットを2つのドットに分割して記録する際の各ドットの
    径を設定する記録ドット形状設定手段(63)と、 を備え、 前記記録ドット形状設定手段(63)は、記録パターン
    の濃度が元のパターンの濃度と感覚的に変わらないよう
    に2つの分割ドットの径を設定することを特徴とする画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ドット形状設定手段(63)
    は、分割して記録する2つのドットの径の和が元の単独
    ドットの径の1.0 〜1.3 倍となるように、上記2つの分
    割ドットの径を設定することを特徴とする請求項9記載
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ドット形状設定手段(63)
    は、分割して記録する2つのドットの面積の和が元の単
    独ドットの面積に等しくなるように、上記2つのドット
    の径を設定することを特徴とする請求項9記載の画像形
    成装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ドット形状設定手段(63)
    は、単独ドットの径とドットピッチとの比を基に、上記
    分割記録ドットの径を設定する請求項10記載の画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ドット形状設定手段(63)
    は、単独ドットの径とドットピッチとの比を基に、上記
    分割記録ドットの径を設定する請求項11記載の画像形
    成装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6980324B1 (en) 1999-09-17 2005-12-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Apparatus and method for generating multicolor image
CN113532332A (zh) * 2021-06-08 2021-10-22 宁波帅特龙集团有限公司 一种工件安装角度的检测方法及检测装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113532332B (zh) * 2021-06-08 2023-08-15 宁波帅特龙集团有限公司 一种工件安装角度的检测方法及检测装置

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