JPH0613211A - 耐食性のすぐれた永久磁石及びその製造方法 - Google Patents
耐食性のすぐれた永久磁石及びその製造方法Info
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- JPH0613211A JPH0613211A JP4269515A JP26951592A JPH0613211A JP H0613211 A JPH0613211 A JP H0613211A JP 4269515 A JP4269515 A JP 4269515A JP 26951592 A JP26951592 A JP 26951592A JP H0613211 A JPH0613211 A JP H0613211A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/02—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
- H01F41/0253—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Fe−B−R系永久磁石において、焼結磁石
体の切削加工あるいは研削加工に伴なう磁気特性の劣化
を改善し、さらに、腐蝕性薬品等を使用あるいは接触さ
せることなく、密着性,防蝕性にすぐれた耐食性薄膜層
を被着させた永久磁石とその製造方法の提供。 【構成】 焼結永久磁石体の表面に、Al薄膜層を被着
しさらにショットピーニングを施したのち、クロム酸塩
処理を施し、表面にAlクロム酸塩処理被膜を設ける。 【効果】 ショットピーニングにて該Al薄膜層の緻密
化を図り、材料と表面薄膜層との密着性を改善でき、得
られたAlクロム酸塩処理被膜が酸化や切削加工にとも
なう磁石特性の劣化を改善する。
体の切削加工あるいは研削加工に伴なう磁気特性の劣化
を改善し、さらに、腐蝕性薬品等を使用あるいは接触さ
せることなく、密着性,防蝕性にすぐれた耐食性薄膜層
を被着させた永久磁石とその製造方法の提供。 【構成】 焼結永久磁石体の表面に、Al薄膜層を被着
しさらにショットピーニングを施したのち、クロム酸塩
処理を施し、表面にAlクロム酸塩処理被膜を設ける。 【効果】 ショットピーニングにて該Al薄膜層の緻密
化を図り、材料と表面薄膜層との密着性を改善でき、得
られたAlクロム酸塩処理被膜が酸化や切削加工にとも
なう磁石特性の劣化を改善する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐食性にすぐれたF
e−B−R系永久磁石とその製造方法に係り、焼結永久
磁石の研削加工表面にAlのクロム酸塩処理被膜を設け
て、研削加工等に伴なう磁石特性の劣化を防止し、さら
に磁石表面の耐食性被膜の密着性を改善した耐食性のす
ぐれたFe−B−R系永久磁石及びその製造方法に関す
る。
e−B−R系永久磁石とその製造方法に係り、焼結永久
磁石の研削加工表面にAlのクロム酸塩処理被膜を設け
て、研削加工等に伴なう磁石特性の劣化を防止し、さら
に磁石表面の耐食性被膜の密着性を改善した耐食性のす
ぐれたFe−B−R系永久磁石及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在の代表的な永久磁石材料は、アルニ
コ,ハードフェライトおよび希土類コバルト磁石であ
る。この希土類コバルト磁石は、磁気特性が格段にすぐ
れているため、多種用途に利用されているが、主成分の
Sm,Coは共に資源的に不足し、かつ高価であり、今
後長期間にわたって、安定して多量に供給されることは
困難である。そのため、磁気特性がすぐれ、かつ安価
で、さらに資源的に豊富で今後の安定供給が可能な組成
元素からなる永久磁石が切望されてきた。
コ,ハードフェライトおよび希土類コバルト磁石であ
る。この希土類コバルト磁石は、磁気特性が格段にすぐ
れているため、多種用途に利用されているが、主成分の
Sm,Coは共に資源的に不足し、かつ高価であり、今
後長期間にわたって、安定して多量に供給されることは
困難である。そのため、磁気特性がすぐれ、かつ安価
で、さらに資源的に豊富で今後の安定供給が可能な組成
元素からなる永久磁石が切望されてきた。
【0003】本出願人は先に、高価なSmやCoを含有
しない新しい高性能永久磁石としてFe−B−R系(R
はYを含む希土類元素のうち少なくとも1種)永久磁石
を提案した(特開昭59−46008号、特開昭59−
64733号、特開昭59−89401号、特開昭59
−132104号)。この永久磁石は、RとしてNdや
Prを中心とする資源的に豊富な軽希土類を用い、B,
Feを主成分として25MGOe以上、最高では45M
GOe以上にも達する極めて高いエネルギー積を示す、
すぐれた永久磁石である。
しない新しい高性能永久磁石としてFe−B−R系(R
はYを含む希土類元素のうち少なくとも1種)永久磁石
を提案した(特開昭59−46008号、特開昭59−
64733号、特開昭59−89401号、特開昭59
−132104号)。この永久磁石は、RとしてNdや
Prを中心とする資源的に豊富な軽希土類を用い、B,
Feを主成分として25MGOe以上、最高では45M
GOe以上にも達する極めて高いエネルギー積を示す、
すぐれた永久磁石である。
【0004】最近、磁気回路の高性能化、小型化に伴な
い、Fe−B−R系永久磁石が益々注目されてきた。か
かる用途の永久磁石を製造するには、成形焼結した焼結
磁石体表面の凹凸や歪みを除去するため、あるいは表面
酸化層を除去するため、さらには磁気回路に組込むため
に、磁石体の全面あるいは所要表面を切削加工あるいは
研削加工する必要があり、加工には外周刃切断機、内周
刃切断機、表面研削機、センタレスグラインダー、ラッ
ピングマシン等が使用される。
い、Fe−B−R系永久磁石が益々注目されてきた。か
かる用途の永久磁石を製造するには、成形焼結した焼結
磁石体表面の凹凸や歪みを除去するため、あるいは表面
酸化層を除去するため、さらには磁気回路に組込むため
に、磁石体の全面あるいは所要表面を切削加工あるいは
研削加工する必要があり、加工には外周刃切断機、内周
刃切断機、表面研削機、センタレスグラインダー、ラッ
ピングマシン等が使用される。
【0005】しかしながら、Fe−B−R系永久磁石を
切削または研削加工すると、Fe−B−R系永久磁石
は、主成分として空気中で極めて酸化しやすく、直ちに
安定な酸化物を生成する希土類元素及び鉄を含有するた
め、発熱したり大気と加工面との接触により酸化層が生
成し、磁気特性の劣化を招来する問題があった。
切削または研削加工すると、Fe−B−R系永久磁石
は、主成分として空気中で極めて酸化しやすく、直ちに
安定な酸化物を生成する希土類元素及び鉄を含有するた
め、発熱したり大気と加工面との接触により酸化層が生
成し、磁気特性の劣化を招来する問題があった。
【0006】また、Fe−B−R系磁気異方性焼結体か
らなる永久磁石を、磁気回路に組込んだ場合に磁石表面
に生成する酸化物により、磁気回路の出力低下及び磁気
回路間の特性ばらつきを惹起し、また、表面酸化物の脱
落による周辺機器への汚染の問題があった。
らなる永久磁石を、磁気回路に組込んだ場合に磁石表面
に生成する酸化物により、磁気回路の出力低下及び磁気
回路間の特性ばらつきを惹起し、また、表面酸化物の脱
落による周辺機器への汚染の問題があった。
【0007】そこで、出願人は先に、上記のFe−B−
R系永久磁石の耐食性の改善のため、磁石体表面に無電
解めっき法あるいは電解めっき法により耐食性金属めっ
き層を被覆した永久磁石(特願昭58−162350
号)及び磁石体表面にスプレー法あるいは浸漬法によっ
て耐食性樹脂層を被覆した永久磁石を提案(特願昭58
−171907号)した。しかし、前者のめっき法では
永久磁石体が焼結体であり有孔性のため、この孔内にめ
っき前処理で酸性溶液またはアルカリ性溶液が残留し、
経年変化とともに発錆する恐れがあり、また磁石体の耐
薬品性が劣るため、めっき時に磁石表面が腐食されて密
着性・防食性が劣る問題があった。
R系永久磁石の耐食性の改善のため、磁石体表面に無電
解めっき法あるいは電解めっき法により耐食性金属めっ
き層を被覆した永久磁石(特願昭58−162350
号)及び磁石体表面にスプレー法あるいは浸漬法によっ
て耐食性樹脂層を被覆した永久磁石を提案(特願昭58
−171907号)した。しかし、前者のめっき法では
永久磁石体が焼結体であり有孔性のため、この孔内にめ
っき前処理で酸性溶液またはアルカリ性溶液が残留し、
経年変化とともに発錆する恐れがあり、また磁石体の耐
薬品性が劣るため、めっき時に磁石表面が腐食されて密
着性・防食性が劣る問題があった。
【0008】また後者のスプレー法による樹脂の塗装に
は方向性があるため、被処理物表面全体に均一な樹脂被
膜を施すのに多大の工程,手間を要し、特に形状が複雑
な異形磁石体に均一厚みの被膜を施すことは困難であ
り、また浸漬法では樹脂被膜厚みが不均一になり、製品
寸法精度が悪い問題があった。
は方向性があるため、被処理物表面全体に均一な樹脂被
膜を施すのに多大の工程,手間を要し、特に形状が複雑
な異形磁石体に均一厚みの被膜を施すことは困難であ
り、また浸漬法では樹脂被膜厚みが不均一になり、製品
寸法精度が悪い問題があった。
【0009】このため発明者らは、Fe−B−R系永久
磁石の耐食性を改善する方法として、焼結磁石体表面
に、特定粒径,硬度を有する硬質粉末よるグリッドブラ
ストを施した後、薄膜形成技術にて、磁石体表面にAl
薄膜層を被着した永久磁石(特願昭60−110793
号)を提案した。
磁石の耐食性を改善する方法として、焼結磁石体表面
に、特定粒径,硬度を有する硬質粉末よるグリッドブラ
ストを施した後、薄膜形成技術にて、磁石体表面にAl
薄膜層を被着した永久磁石(特願昭60−110793
号)を提案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これにより、Fe−B
−R系永久磁石は著しく耐食性を増したが、上記Al薄
膜は、蒸着法等において蒸発したAl粒子が、磁石体表
面に堆積して形成されるため密度不足を生じ、長期間に
わたる使用において、局部的にAl薄膜が剥離したり、
薄膜層に亀裂を生じたりし、局部的な錆発生が懸念され
る問題があった。
−R系永久磁石は著しく耐食性を増したが、上記Al薄
膜は、蒸着法等において蒸発したAl粒子が、磁石体表
面に堆積して形成されるため密度不足を生じ、長期間に
わたる使用において、局部的にAl薄膜が剥離したり、
薄膜層に亀裂を生じたりし、局部的な錆発生が懸念され
る問題があった。
【0011】この発明は、希土類・ボロン・鉄を主成分
とする新規な永久磁石において、焼結磁石体の切削加工
あるいは研削加工に伴なう磁気特性の劣化を改善し、さ
らに、腐蝕性薬品等を使用あるいは接触させることな
く、密着性,防蝕性にすぐれた耐食性薄膜層を被着させ
た永久磁石とその製造方法の提供を目的としている。
とする新規な永久磁石において、焼結磁石体の切削加工
あるいは研削加工に伴なう磁気特性の劣化を改善し、さ
らに、腐蝕性薬品等を使用あるいは接触させることな
く、密着性,防蝕性にすぐれた耐食性薄膜層を被着させ
た永久磁石とその製造方法の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、R(RはN
d,Pr,Dy,Ho,Tbのうち少なくとも1種ある
いはさらに、La,Ce,Sm,Gd,Er,Eu,T
m,Yb,Lu,Yのうち少なくとも1種からなる)1
0原子%〜30原子%、B2原子%〜28原子%、Fe
65原子%〜80原子%を主成分とし、主相が正方晶相
からなる焼結永久磁石体の表面に、Alのクロム酸塩処
理被膜を有することを特徴する耐食性のすぐれた永久磁
石である。
d,Pr,Dy,Ho,Tbのうち少なくとも1種ある
いはさらに、La,Ce,Sm,Gd,Er,Eu,T
m,Yb,Lu,Yのうち少なくとも1種からなる)1
0原子%〜30原子%、B2原子%〜28原子%、Fe
65原子%〜80原子%を主成分とし、主相が正方晶相
からなる焼結永久磁石体の表面に、Alのクロム酸塩処
理被膜を有することを特徴する耐食性のすぐれた永久磁
石である。
【0013】また、この発明は、R(RはNd,Pr,
Dy,Ho,Tbのうち少なくとも1種あるいはさら
に、La,Ce,Sm,Gd,Er,Eu,Tm,Y
b,Lu,Yのうち少なくとも1種からなる)10原子
%〜30原子%、B2原子%〜28原子%、Fe65原
子%〜80原子%を主成分とし、主相が正方晶相からな
る焼結永久磁石体の表面に、Al薄膜層を被着したの
ち、クロム酸塩処理を施すことを特徴する耐食性のすぐ
れた永久磁石の製造方法である。
Dy,Ho,Tbのうち少なくとも1種あるいはさら
に、La,Ce,Sm,Gd,Er,Eu,Tm,Y
b,Lu,Yのうち少なくとも1種からなる)10原子
%〜30原子%、B2原子%〜28原子%、Fe65原
子%〜80原子%を主成分とし、主相が正方晶相からな
る焼結永久磁石体の表面に、Al薄膜層を被着したの
ち、クロム酸塩処理を施すことを特徴する耐食性のすぐ
れた永久磁石の製造方法である。
【0014】さらに、この発明は、R(RはNd,P
r,Dy,Ho,Tbのうち少なくとも1種あるいはさ
らに、La,Ce,Sm,Gd,Er,Eu,Tm,Y
b,Lu,Yのうち少なくとも1種からなる)10原子
%〜30原子%、B2原子%〜28原子%、Fe65原
子%〜80原子%を主成分とし、主相が正方晶相からな
る焼結永久磁石体の表面に、Al薄膜層を被着しさらに
ショットピーニングを施したのち、クロム酸塩処理を施
すことを特徴する耐食性のすぐれた永久磁石の製造方法
である。
r,Dy,Ho,Tbのうち少なくとも1種あるいはさ
らに、La,Ce,Sm,Gd,Er,Eu,Tm,Y
b,Lu,Yのうち少なくとも1種からなる)10原子
%〜30原子%、B2原子%〜28原子%、Fe65原
子%〜80原子%を主成分とし、主相が正方晶相からな
る焼結永久磁石体の表面に、Al薄膜層を被着しさらに
ショットピーニングを施したのち、クロム酸塩処理を施
すことを特徴する耐食性のすぐれた永久磁石の製造方法
である。
【0015】この発明において、焼結磁石体表面にAl
層を被着させるには、真空蒸着、スパッタリング、イオ
ンプレーティング等の薄膜形成方法が適宜選定利用でき
る。また、薄膜層の厚みは、薄膜層の剥離あるいは機械
的強度の低下並びに防蝕性の確保等を考慮して、30μ
m以下の厚みが好ましく、最も好ましくは5μm〜25
μmの層厚みである。また、Al薄膜層上に被着するク
ロム酸塩被膜厚みは、1μm〜5 μmが好ましく、そ
の外観は、明るい玉虫色から黄金色を帯びた黄褐色に仕
上げるのが好ましい。
層を被着させるには、真空蒸着、スパッタリング、イオ
ンプレーティング等の薄膜形成方法が適宜選定利用でき
る。また、薄膜層の厚みは、薄膜層の剥離あるいは機械
的強度の低下並びに防蝕性の確保等を考慮して、30μ
m以下の厚みが好ましく、最も好ましくは5μm〜25
μmの層厚みである。また、Al薄膜層上に被着するク
ロム酸塩被膜厚みは、1μm〜5 μmが好ましく、そ
の外観は、明るい玉虫色から黄金色を帯びた黄褐色に仕
上げるのが好ましい。
【0016】この発明において、Al薄膜層の被着前の
焼結磁石体表面に所要形状からなる硬質粉末を加圧気体
とともに噴射するグリットブラストを行うことは、焼結
磁石体の黒皮、酸化層や加工歪層等の表面層を除去し
て、表面を清浄化させて後工程で被着するAl薄膜層の
耐食性を向上させることができるため、有効な処理であ
る。
焼結磁石体表面に所要形状からなる硬質粉末を加圧気体
とともに噴射するグリットブラストを行うことは、焼結
磁石体の黒皮、酸化層や加工歪層等の表面層を除去し
て、表面を清浄化させて後工程で被着するAl薄膜層の
耐食性を向上させることができるため、有効な処理であ
る。
【0017】このグリットブラストに使用する硬質粉末
としては、モース硬度が5以上のAl2O3系、炭化けい
素系、ZrO2系、炭化硼素系、ガーネット系等の粉末
があり、硬度の高いAl2O3系粉末が好ましい。上記の
不定形硬質粉末のモース硬度は、5未満では研削力が小
さすぎて、研削処理時間に長時間を要して好ましくな
い。また、不定形硬質粉末の平均粒度は、20μm未満
では研削力が小さすぎて研削に長時間を要し、また、3
50μmを超えると焼結磁石体表面の面粗度が粗くなり
すぎ、研削量が不均一となるため、20μm〜350μ
mが好ましい。
としては、モース硬度が5以上のAl2O3系、炭化けい
素系、ZrO2系、炭化硼素系、ガーネット系等の粉末
があり、硬度の高いAl2O3系粉末が好ましい。上記の
不定形硬質粉末のモース硬度は、5未満では研削力が小
さすぎて、研削処理時間に長時間を要して好ましくな
い。また、不定形硬質粉末の平均粒度は、20μm未満
では研削力が小さすぎて研削に長時間を要し、また、3
50μmを超えると焼結磁石体表面の面粗度が粗くなり
すぎ、研削量が不均一となるため、20μm〜350μ
mが好ましい。
【0018】また、不定形硬質粉末の噴射条件として、
圧力1.0kg/cm2未満では研削処理に長時間を要
し、また、圧力6.0kg/cm2を超えると磁石体表
面の研削量が不均一となり、面粗度の劣化が懸念され
る。さらに、噴射時間が0.5分間未満では研削量が小
さくかつ不均一であり、また、60分を超えると磁石体
表面の研削量が多くなり、面粗度が悪化して好ましくな
い。また、硬質粉末の噴射用加圧流体としては、空気あ
るいはAr、N2ガス等の不活性ガスが利用できるが、
磁石体の酸化防止のためには、不活性ガスが好ましく、
また、空気を用いる場合は、除湿を行なった空気が望ま
しい。
圧力1.0kg/cm2未満では研削処理に長時間を要
し、また、圧力6.0kg/cm2を超えると磁石体表
面の研削量が不均一となり、面粗度の劣化が懸念され
る。さらに、噴射時間が0.5分間未満では研削量が小
さくかつ不均一であり、また、60分を超えると磁石体
表面の研削量が多くなり、面粗度が悪化して好ましくな
い。また、硬質粉末の噴射用加圧流体としては、空気あ
るいはAr、N2ガス等の不活性ガスが利用できるが、
磁石体の酸化防止のためには、不活性ガスが好ましく、
また、空気を用いる場合は、除湿を行なった空気が望ま
しい。
【0019】この発明において、ショットピーニング用
粉末としては、モース硬度3以上の球状硬質粉末を用
い、スチールボールやガラスビーズ等が利用でき、被着
したAl薄膜層の硬度と同等以上の硬度であればよく、
ガラスビーズが好ましい。ピーニング用球状粉末のモー
ス硬度が、3未満ではAl薄膜層の硬度より小さくな
り、ピーニング効果が得られないため好ましくない。ま
た、ピーニング用球状粉末の平均粒度は、30μm未満
ではAl薄膜層に対する押圧力が小さく処理に長時間を
要し、また、3000μmを超えると焼結磁石体表面の
面粗度が粗くなりすぎ、仕上面が不均一となるため、3
0μm〜3000μmが好ましい。さらに好ましい平均
粒度は、40μmから2000μmである。
粉末としては、モース硬度3以上の球状硬質粉末を用
い、スチールボールやガラスビーズ等が利用でき、被着
したAl薄膜層の硬度と同等以上の硬度であればよく、
ガラスビーズが好ましい。ピーニング用球状粉末のモー
ス硬度が、3未満ではAl薄膜層の硬度より小さくな
り、ピーニング効果が得られないため好ましくない。ま
た、ピーニング用球状粉末の平均粒度は、30μm未満
ではAl薄膜層に対する押圧力が小さく処理に長時間を
要し、また、3000μmを超えると焼結磁石体表面の
面粗度が粗くなりすぎ、仕上面が不均一となるため、3
0μm〜3000μmが好ましい。さらに好ましい平均
粒度は、40μmから2000μmである。
【0020】また、球状粉末の噴射条件としては、圧力
1.0kg/cm2未満ではAl薄膜層に対する押圧力
が小さく処理に長時間を要し、また、圧力5.0kg/
cm2を超えるとAl薄膜層への押圧力が不均一とな
り、面粗度の悪化を招来する。さらに、噴射時間が1分
間未満では全表面を均一に処理できず、また、噴射時間
の上限は、ピーニングの処理量、処理条件によって決定
されるが、60分を超えると面粗度が悪化して好ましく
ない。
1.0kg/cm2未満ではAl薄膜層に対する押圧力
が小さく処理に長時間を要し、また、圧力5.0kg/
cm2を超えるとAl薄膜層への押圧力が不均一とな
り、面粗度の悪化を招来する。さらに、噴射時間が1分
間未満では全表面を均一に処理できず、また、噴射時間
の上限は、ピーニングの処理量、処理条件によって決定
されるが、60分を超えると面粗度が悪化して好ましく
ない。
【0021】組成限定理由 この発明の永久磁石に用いる希土類元素Rは、組成の1
0原子%〜30原子%を占めるが、Nd,Pr,Dy,
Ho,Tbのうち少なくとも1種、あるいはさらに、L
a,Ce,Sm,Gd,Er,Eu,Tm,Yb,L
u,Yのうち少なくとも1種を含むものが好ましい。ま
た、通常Rのうち1種をもって足りるが、実用上は2種
以上の混合物(ミッシュメタル,ジジム等)を入手上の
便宜等の理由により用いることができる。なお、このR
は純希土類元素でなくてもよく、工業上入手可能な範囲
で製造上不可避な不純物を含有するものでも差支えな
い。Rは、新規な上記系永久磁石における、必須元素で
あって、10原子%未満では結晶構造がα鉄と同一構造
の立方晶組織となるため、高磁気特性、特に高保磁力が
得られず、30原子%を超えるとRリッチな非磁性相が
多くなり、残留磁束密度(Br)が低下して、すぐれた
特性の永久磁石が得られない。よって、Rは10原子%
〜30原子%の範囲とする。
0原子%〜30原子%を占めるが、Nd,Pr,Dy,
Ho,Tbのうち少なくとも1種、あるいはさらに、L
a,Ce,Sm,Gd,Er,Eu,Tm,Yb,L
u,Yのうち少なくとも1種を含むものが好ましい。ま
た、通常Rのうち1種をもって足りるが、実用上は2種
以上の混合物(ミッシュメタル,ジジム等)を入手上の
便宜等の理由により用いることができる。なお、このR
は純希土類元素でなくてもよく、工業上入手可能な範囲
で製造上不可避な不純物を含有するものでも差支えな
い。Rは、新規な上記系永久磁石における、必須元素で
あって、10原子%未満では結晶構造がα鉄と同一構造
の立方晶組織となるため、高磁気特性、特に高保磁力が
得られず、30原子%を超えるとRリッチな非磁性相が
多くなり、残留磁束密度(Br)が低下して、すぐれた
特性の永久磁石が得られない。よって、Rは10原子%
〜30原子%の範囲とする。
【0022】Bは、この発明による永久磁石における必
須元素であって、2原子%未満では菱面体構造が主相と
なり、高い保磁力(iHc)は得られず、28原子%を
超えるとBリッチな非磁性相が多くなり、残留磁束密度
(Br)が低下するため、すぐれた永久磁石が得られな
い。よって、Bは2原子%〜28原子%の範囲とする。
須元素であって、2原子%未満では菱面体構造が主相と
なり、高い保磁力(iHc)は得られず、28原子%を
超えるとBリッチな非磁性相が多くなり、残留磁束密度
(Br)が低下するため、すぐれた永久磁石が得られな
い。よって、Bは2原子%〜28原子%の範囲とする。
【0023】Feは、新規な上記系永久磁石における必
須元素であり、65原子%未満では残留磁束密度(B
r)が低下し、80原子%を超えると高い保磁力が得ら
れないので、Feは65原子%〜80原子%の含有とす
る。
須元素であり、65原子%未満では残留磁束密度(B
r)が低下し、80原子%を超えると高い保磁力が得ら
れないので、Feは65原子%〜80原子%の含有とす
る。
【0024】また、この発明による永久磁石において、
Feの一部をCoで置換することは、得られる磁石の磁
気特性を損うことなく、温度特性を改善することができ
るが、Co置換量がFeの20%を超えると、逆に磁気
特性が劣化するため好ましくない。Coの置換量がFe
とCoの合計量で5原子%〜15原子%の場合は、(B
r)は置換しない場合に比較して増加するため、高磁束
密度を得るために好ましい。
Feの一部をCoで置換することは、得られる磁石の磁
気特性を損うことなく、温度特性を改善することができ
るが、Co置換量がFeの20%を超えると、逆に磁気
特性が劣化するため好ましくない。Coの置換量がFe
とCoの合計量で5原子%〜15原子%の場合は、(B
r)は置換しない場合に比較して増加するため、高磁束
密度を得るために好ましい。
【0025】また、この発明による永久磁石は、R,
B,Feの他、工業的生産上不可避的不純物の存在を許
容できるが、Bの一部を4.0原子%以下のC、3.5
原子%以下のP、2.5原子%以下のS、3.5原子%
以下のCuのうち少なくとも1種、合計量で4.0原子
%以下で置換することにより、永久磁石の製造性改善、
低価格化が可能である。
B,Feの他、工業的生産上不可避的不純物の存在を許
容できるが、Bの一部を4.0原子%以下のC、3.5
原子%以下のP、2.5原子%以下のS、3.5原子%
以下のCuのうち少なくとも1種、合計量で4.0原子
%以下で置換することにより、永久磁石の製造性改善、
低価格化が可能である。
【0026】また、下記添加元素のうち少なくとも1種
は、R−B−Fe系永久磁石に対してその保磁力、減磁
曲線の角型性を改善あるいは製造性の改善、低価格化に
効果があるため添加することができる。9.5原子%以
下のAl、4.5原子%以下のTi、9.5原子%以下
のV、8.5原子%以下のCr、8.0原子%以下のM
n、5.0原子%以下のBi、9.5原子%以下のN
b、9.5原子%以下のTa、9.5原子%以下のM
o、9.5原子%以下のW、2.5原子%以下のSb、
7原子%以下のGe、3.5原子%以下のSn、5.5
原子%以下のZr、9.0原子%以下のNi、9.0原
子%以下のSi、1.1原子%以下のZn、5.5原子
%以下のHf、のうち少なくとも1種を添加含有、但
し、2種以上含有する場合は、その最大含有量は当該添
加元素のうち最大値を有するものの原子%以下の含有さ
せることにより、永久磁石の高保磁力化が可能になる。
は、R−B−Fe系永久磁石に対してその保磁力、減磁
曲線の角型性を改善あるいは製造性の改善、低価格化に
効果があるため添加することができる。9.5原子%以
下のAl、4.5原子%以下のTi、9.5原子%以下
のV、8.5原子%以下のCr、8.0原子%以下のM
n、5.0原子%以下のBi、9.5原子%以下のN
b、9.5原子%以下のTa、9.5原子%以下のM
o、9.5原子%以下のW、2.5原子%以下のSb、
7原子%以下のGe、3.5原子%以下のSn、5.5
原子%以下のZr、9.0原子%以下のNi、9.0原
子%以下のSi、1.1原子%以下のZn、5.5原子
%以下のHf、のうち少なくとも1種を添加含有、但
し、2種以上含有する場合は、その最大含有量は当該添
加元素のうち最大値を有するものの原子%以下の含有さ
せることにより、永久磁石の高保磁力化が可能になる。
【0027】結晶相は主相が正方晶であることが、微細
で均一な合金粉末より、すぐれた磁気特性を有する焼結
永久磁石を作製するのに不可欠である。また、この発明
の永久磁石は平均結晶粒径が1〜80μmの範囲にある
正方晶系の結晶構造を有する化合物を主相とし、体積比
で1%〜50%の非磁性相(酸化物相を除く)を含むこ
とを特徴とする。
で均一な合金粉末より、すぐれた磁気特性を有する焼結
永久磁石を作製するのに不可欠である。また、この発明
の永久磁石は平均結晶粒径が1〜80μmの範囲にある
正方晶系の結晶構造を有する化合物を主相とし、体積比
で1%〜50%の非磁性相(酸化物相を除く)を含むこ
とを特徴とする。
【0028】また、この発明の永久磁石は、磁場中プレ
ス成型することにより磁気的異方性磁石が得られ、ま
た、無磁界中でプレス成型することにより、磁気的等方
性磁石を得ることができる。
ス成型することにより磁気的異方性磁石が得られ、ま
た、無磁界中でプレス成型することにより、磁気的等方
性磁石を得ることができる。
【0029】
【作用】この発明は、Fe−B−R系永久磁石体表面
に、Alのクロム酸塩処理被膜を被着し、酸化や切削加
工にともなう磁石特性の劣化を改善し、さらに、所要形
状からなる特定の粉末を加圧気体とともに噴射して、該
Al薄膜層の緻密化を計り、材料と表面薄膜層との密着
性を改善し、材料の耐食性をなお一層向上させたもので
ある。
に、Alのクロム酸塩処理被膜を被着し、酸化や切削加
工にともなう磁石特性の劣化を改善し、さらに、所要形
状からなる特定の粉末を加圧気体とともに噴射して、該
Al薄膜層の緻密化を計り、材料と表面薄膜層との密着
性を改善し、材料の耐食性をなお一層向上させたもので
ある。
【0030】この発明による永久磁石は、保磁力iHc
≧1kOe、残留磁束密度Br>4kG、を示し、最大
エネルギー積(BH)maxは、(BH)max≧10
MGOeを示し、最大値は25MGOe以上に達する。
また、この発明による永久磁石のRの主成分が、その5
0%以上をNd及びPrを主とする軽希土類金属が占め
る場合で、R12原子%〜20原子%、B4原子%〜2
4原子%、Fe74原子%〜80原子%を主成分とする
とき、(BH)maxが35MGOe以上のすぐれた磁
気特性を示し、特に軽希土類金属がNdの場合には、そ
の最大値が45MGOe以上に達する。
≧1kOe、残留磁束密度Br>4kG、を示し、最大
エネルギー積(BH)maxは、(BH)max≧10
MGOeを示し、最大値は25MGOe以上に達する。
また、この発明による永久磁石のRの主成分が、その5
0%以上をNd及びPrを主とする軽希土類金属が占め
る場合で、R12原子%〜20原子%、B4原子%〜2
4原子%、Fe74原子%〜80原子%を主成分とする
とき、(BH)maxが35MGOe以上のすぐれた磁
気特性を示し、特に軽希土類金属がNdの場合には、そ
の最大値が45MGOe以上に達する。
【0031】
【実施例】出発原料として、純度99.9%の電解鉄、
フェロボロン合金、純度99.7%以上のNdを使用
し、これらを配合後高周波溶解し、その後水冷銅鋳型に
鋳造し、16.0Nd7.0B77.0Feなる組成の
鋳塊を得た。その後このインゴットを、スタンプミルに
より粗粉砕し、次にボールミルにより微粉砕し、平均粒
度2.8μmの微粉末を得た。
フェロボロン合金、純度99.7%以上のNdを使用
し、これらを配合後高周波溶解し、その後水冷銅鋳型に
鋳造し、16.0Nd7.0B77.0Feなる組成の
鋳塊を得た。その後このインゴットを、スタンプミルに
より粗粉砕し、次にボールミルにより微粉砕し、平均粒
度2.8μmの微粉末を得た。
【0032】この微粉末を金型に挿入し、15kOeの
磁界中で配向し、磁界に垂直方向に、1.2ton/c
m2の圧力で成形した。得られた成形体を、1100
℃、1時間、Ar雰囲気中の条件で焼結し、長さ25m
m×幅40mm×厚み30mm寸法の焼結体を得た。さ
らに、Ar中での800℃、1時間と630℃、1.5
時間の2段時効処理を施した。
磁界中で配向し、磁界に垂直方向に、1.2ton/c
m2の圧力で成形した。得られた成形体を、1100
℃、1時間、Ar雰囲気中の条件で焼結し、長さ25m
m×幅40mm×厚み30mm寸法の焼結体を得た。さ
らに、Ar中での800℃、1時間と630℃、1.5
時間の2段時効処理を施した。
【0033】上記の永久磁石体を、大気中でダイヤモン
ド#200番を砥石として、回転数2400rpm、送
り速度5mm/minで、長さ5mm×幅10mm×厚
み3mm寸法に切出した。さらに、この切出し試料に、
平均粒径50μm、モース硬度9の不定形Al2O3硬質
粉末を用いて、圧力2.5kg/cm2、N2ガスの加圧
気体とともに、20分間噴射する条件のグリットブラス
トを施し、上記磁石体の表面層を除去した。
ド#200番を砥石として、回転数2400rpm、送
り速度5mm/minで、長さ5mm×幅10mm×厚
み3mm寸法に切出した。さらに、この切出し試料に、
平均粒径50μm、モース硬度9の不定形Al2O3硬質
粉末を用いて、圧力2.5kg/cm2、N2ガスの加圧
気体とともに、20分間噴射する条件のグリットブラス
トを施し、上記磁石体の表面層を除去した。
【0034】次に、真空度5×10-5Torrの真空容
器内に、上記試料を入れ、Arガスを送入し、1×10
-2TorrのArガス中、500Vの電圧で15分間の
放電を行なった後、引続きコーティング材料として、純
度99.99%のAl板を用い、これを加熱して蒸発A
lをイオン化し、これらイオン化粒子が電界に引かれ
て、陰極を構成する前記試験片に付着し、Al薄膜を形
成した。試験片表面に形成した薄膜厚みは15μmであ
った。上記イオン・プレーティング条件は、電圧1.5
kV、10分間処理であった。
器内に、上記試料を入れ、Arガスを送入し、1×10
-2TorrのArガス中、500Vの電圧で15分間の
放電を行なった後、引続きコーティング材料として、純
度99.99%のAl板を用い、これを加熱して蒸発A
lをイオン化し、これらイオン化粒子が電界に引かれ
て、陰極を構成する前記試験片に付着し、Al薄膜を形
成した。試験片表面に形成した薄膜厚みは15μmであ
った。上記イオン・プレーティング条件は、電圧1.5
kV、10分間処理であった。
【0035】上記試験片を30℃に保持した2%アロジ
ン#1200(商品名、日本ペイント社製)溶液中に1
分間浸漬し、Al薄膜層表面に黄金色にクロム酸塩被膜
を被着して試験片を得た(本発明1)。
ン#1200(商品名、日本ペイント社製)溶液中に1
分間浸漬し、Al薄膜層表面に黄金色にクロム酸塩被膜
を被着して試験片を得た(本発明1)。
【0036】また、Al薄膜層を被着した磁石体試料
に、平均粒径120μm、モース硬度6の球状ガラスビ
ーズ粉末を用いて、圧力1.5kg/cm2、N2ガスの
加圧気体とともに、5分間噴射する条件のショットピー
ニングを施した後、試験片を30℃に保持した2%アロ
ジン#1200(商品名、日本ペイント社製)溶液中に
1分間浸漬し、ピーニンク後のAl薄膜層表面に黄金色
にクロム酸塩被膜を被着して試験片を得た(本発明
2)。
に、平均粒径120μm、モース硬度6の球状ガラスビ
ーズ粉末を用いて、圧力1.5kg/cm2、N2ガスの
加圧気体とともに、5分間噴射する条件のショットピー
ニングを施した後、試験片を30℃に保持した2%アロ
ジン#1200(商品名、日本ペイント社製)溶液中に
1分間浸漬し、ピーニンク後のAl薄膜層表面に黄金色
にクロム酸塩被膜を被着して試験片を得た(本発明
2)。
【0037】これらの試験片に耐食性試験と耐食性試験
後の薄膜の密着強度試験を行なった。また、耐食性試験
前後の磁気特性を測定した。試験結果及び測定結果を第
1表に示す。
後の薄膜の密着強度試験を行なった。また、耐食性試験
前後の磁気特性を測定した。試験結果及び測定結果を第
1表に示す。
【0038】また、比較のため、前記の切出しままの試
験片(比較例3)及び上記試験片に、本発明と同条件の
グリットブラストを施し、トリクレンにて3分間溶剤脱
脂し、5%NaOHにて60℃、3分間のアルカリ脱脂
した後、2%HClにて室温、10秒間の酸洗し、ワッ
ト浴にて電流密度4A/dm2、浴温度60℃、20分
間の条件にて、電気ニッケルめっきを行ない表面に20
μm厚みのニッケルめっき層を有する比較試験片(比較
例4)を得た。さらに、上記のAl薄膜層を被着させた
のち、ショットピーニング処理しない比較試験片(比較
例5)を得た。
験片(比較例3)及び上記試験片に、本発明と同条件の
グリットブラストを施し、トリクレンにて3分間溶剤脱
脂し、5%NaOHにて60℃、3分間のアルカリ脱脂
した後、2%HClにて室温、10秒間の酸洗し、ワッ
ト浴にて電流密度4A/dm2、浴温度60℃、20分
間の条件にて、電気ニッケルめっきを行ない表面に20
μm厚みのニッケルめっき層を有する比較試験片(比較
例4)を得た。さらに、上記のAl薄膜層を被着させた
のち、ショットピーニング処理しない比較試験片(比較
例5)を得た。
【0039】これらの比較試験片に上記の実施例1と同
一の試験及び測定を行ない、その結果を同様に第1表に
示す。耐食性試験は、上記試験片を70℃の温度90%
の湿度の雰囲気に、500時間放置した場合の試験片外
観状況及び密着強度、耐蝕試験前後の磁気特性でもって
評価した。また、この発明の試験片1は上記条件で発錆
するまでの時間を調べた。また、密着強度試験は、耐食
性試験後の本発明1,2及び比較例4,5試験片を、破
断して破断面を観察することで評価した。
一の試験及び測定を行ない、その結果を同様に第1表に
示す。耐食性試験は、上記試験片を70℃の温度90%
の湿度の雰囲気に、500時間放置した場合の試験片外
観状況及び密着強度、耐蝕試験前後の磁気特性でもって
評価した。また、この発明の試験片1は上記条件で発錆
するまでの時間を調べた。また、密着強度試験は、耐食
性試験後の本発明1,2及び比較例4,5試験片を、破
断して破断面を観察することで評価した。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】実施例の第1表より明らかなように、焼
結永久磁石体の表面にAl薄膜層を被着した後、ショッ
トピーニングを施してクロム酸塩処理するこの発明方法
により、切削加工あるいは研削加工による磁気特性の劣
化が改善され、さらに、耐食性にすぐれた永久磁石が得
られ、その効果が著しいことが分る。この発明の製造方
法は、RとしてNdやPrを中心とする資源的に豊富な
軽希土類を用い、B,Feを主成分として25MGOe
以上、最高では45MGOe以上にも達する極めて高い
エネルギー積並びに高残留磁束密度、高保磁力を示す、
すぐれた永久磁石であり、かつ研削加工及び酸化層によ
る磁気特性の劣化を防止し、かつ防蝕性にすぐれたAl
のにクロム酸塩被膜を表面に安定被着したFe−B−R
系永久磁石を安価に得ることができる。
結永久磁石体の表面にAl薄膜層を被着した後、ショッ
トピーニングを施してクロム酸塩処理するこの発明方法
により、切削加工あるいは研削加工による磁気特性の劣
化が改善され、さらに、耐食性にすぐれた永久磁石が得
られ、その効果が著しいことが分る。この発明の製造方
法は、RとしてNdやPrを中心とする資源的に豊富な
軽希土類を用い、B,Feを主成分として25MGOe
以上、最高では45MGOe以上にも達する極めて高い
エネルギー積並びに高残留磁束密度、高保磁力を示す、
すぐれた永久磁石であり、かつ研削加工及び酸化層によ
る磁気特性の劣化を防止し、かつ防蝕性にすぐれたAl
のにクロム酸塩被膜を表面に安定被着したFe−B−R
系永久磁石を安価に得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 41/02 G 8019−5E // H01F 1/08 B
Claims (3)
- 【請求項1】 R(RはNd,Pr,Dy,Ho,Tb
のうち少なくとも1種あるいはさらに、La,Ce,S
m,Gd,Er,Eu,Tm,Yb,Lu,Yのうち少
なくとも1種からなる)10原子%〜30原子%、B2
原子%〜28原子%、Fe65原子%〜80原子%を主
成分とし、主相が正方晶相からなる焼結永久磁石体の表
面に、Alのクロム酸塩処理被膜を有することを特徴す
る耐食性のすぐれた永久磁石。 - 【請求項2】 R(RはNd,Pr,Dy,Ho,Tb
のうち少なくとも1種あるいはさらに、La,Ce,S
m,Gd,Er,Eu,Tm,Yb,Lu,Yのうち少
なくとも1種からなる)10原子%〜30原子%、B2
原子%〜28原子%、Fe65原子%〜80原子%を主
成分とし、主相が正方晶相からなる焼結永久磁石体の表
面に、Al薄膜層を被着したのち、クロム酸塩処理を施
すことを特徴する耐食性のすぐれた永久磁石の製造方
法。 - 【請求項3】 R(RはNd,Pr,Dy,Ho,Tb
のうち少なくとも1種あるいはさらに、La,Ce,S
m,Gd,Er,Eu,Tm,Yb,Lu,Yのうち少
なくとも1種からなる)10原子%〜30原子%、B2
原子%〜28原子%、Fe65原子%〜80原子%を主
成分とし、主相が正方晶相からなる焼結永久磁石体の表
面に、Al薄膜層を被着しさらにショットピーニングを
施したのち、クロム酸塩処理を施すことを特徴する耐食
性のすぐれた永久磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4269515A JPH0613211A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 耐食性のすぐれた永久磁石及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4269515A JPH0613211A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 耐食性のすぐれた永久磁石及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0613211A true JPH0613211A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=17473483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4269515A Withdrawn JPH0613211A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 耐食性のすぐれた永久磁石及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0613211A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006156788A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Tdk Corp | 小型リング磁石及びそれを用いたムービングマグネット型モータ |
| WO2006085581A1 (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-17 | Neomax Co., Ltd. | 超小型希土類磁石およびその製造方法 |
| JP2010144224A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Honda Motor Co Ltd | 金属皮膜の改質処理方法及びアルミ基合金積層体 |
| JP2010251341A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-11-04 | Hitachi Metals Ltd | R−Fe−B系焼結磁石の脱粒防止方法 |
| JP2010251340A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-11-04 | Hitachi Metals Ltd | 表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法 |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP4269515A patent/JPH0613211A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006156788A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Tdk Corp | 小型リング磁石及びそれを用いたムービングマグネット型モータ |
| WO2006085581A1 (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-17 | Neomax Co., Ltd. | 超小型希土類磁石およびその製造方法 |
| JPWO2006085581A1 (ja) * | 2005-02-10 | 2008-06-26 | 日立金属株式会社 | 超小型希土類磁石およびその製造方法 |
| JP2010144224A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Honda Motor Co Ltd | 金属皮膜の改質処理方法及びアルミ基合金積層体 |
| JP2010251341A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-11-04 | Hitachi Metals Ltd | R−Fe−B系焼結磁石の脱粒防止方法 |
| JP2010251340A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-11-04 | Hitachi Metals Ltd | 表面改質されたR−Fe−B系焼結磁石の製造方法 |
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