JPH06134917A - 膨張黒鉛ラミネートシート、膨張黒鉛シート複合材、その製造方法 - Google Patents

膨張黒鉛ラミネートシート、膨張黒鉛シート複合材、その製造方法

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JPH06134917A
JPH06134917A JP4290106A JP29010692A JPH06134917A JP H06134917 A JPH06134917 A JP H06134917A JP 4290106 A JP4290106 A JP 4290106A JP 29010692 A JP29010692 A JP 29010692A JP H06134917 A JPH06134917 A JP H06134917A
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expanded graphite
plastic film
graphite sheet
sheet
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JP4290106A
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Shizuo Kishino
静夫 岸野
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TAENAKA KOGYO KK
Tanaka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
TAENAKA KOGYO KK
Tanaka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】絞り加工性に優れた放熱用および遮熱用シール
材として有効な膨張黒鉛シート複合材を提供する。 【構成】膨張黒鉛シート4の両面に、プラスチックフィ
ルム5,5を重ね合わせ、これらプラスチックフィルム
5,5を溶着させて接合し、さらにその両面に、金属板
6,6を重ね合わせ、前記各プラスチックフィルム5,
5を溶着させて接合したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膨張黒鉛ラミネートシ
ートとその製造方法、および膨張黒鉛シート複合材とそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
(耐熱シール材について)従来、パッキンやガスケット
などの耐熱シール材としては、アスベスト製シール材が
主流であったが、その発癌性から、アルミニユウム、ス
テンレスなどの金属板にゴムなどをコーティングした金
属系のもの、あるいはアラミド繊維系などにとって変わ
ってきている。
【0003】その一方で、近年、この耐熱シール材とし
て、膨張黒鉛シートを用いることが有効であることが確
認されている。しかし、膨張黒鉛シートは、曲げ強度や
引張強度等の機械的強度が低いことが難点である。そこ
で、従来、膨張黒鉛シートの機械的強度の向上対策とし
て、第1の方法としては、薄い金属板(銅箔、アルミニ
ウム箔、ステンレス箔、フック板やグロメートなどのツ
メ立て軟鋼板等)を膨張黒鉛シート間に挟み込んで複合
化する方法がある。また第2の方法としては、特開昭62
−273835号公報に示すように、膨張黒鉛シート中に樹脂
を含浸させる方法がある。
【0004】(放熱板および遮熱板について)一方、膨
張黒鉛シートは、その板厚方向の遮熱性、板平面方向の
熱拡散性が板の厚み方向のそれより数十倍できわめて優
れるので、金属板と複合させて放熱板および遮熱板の用
途に適する。
【0005】従来、この種の、放熱板および遮熱板とし
ては、たとえば、(イ)アスベスト製品、(ロ)ロック
ウールやガラスウール等の無機質板、(ハ)金属板、
(ニ)無機質板を金属板の間に挟み込んで接着剤により
接合した複合材、(ホ)膨張黒鉛シートを金属板の間に
挟み込んで接着剤により接合された複合材等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
(耐熱シール材用膨張黒鉛シートの機械的強度の向上対
策の問題点)しかしながら、膨張黒鉛を基材として耐熱
シール材を得る場合において、その機械的強度を高める
ための第1の方法の場合すなわちツメ立て軟鋼板により
機械的に接合する場合には、機械的強度は向上する反
面、そのツメ立て軟鋼板として大型のものが得られず、
結果として適用品が小型品に限定される。しかも、ツメ
の存在によりシール性が経時的に低下する傾向が度々あ
り、かつ錆びの発生がある。第1の方法において、銅
箔、アルミニウム箔、ステンレス箔を使用する場合に
は、接着剤により膨張黒鉛シートと接合するので、耐熱
性が充分でなく、かつ箔および接着剤のコストが嵩む。
さらに、この第1方法のいずれも、金属薄板を使用する
ので、柔軟性に乏しい。
【0007】第2の方法によって得られたものは、樹脂
の含浸過程で、シール性を低下させ、樹脂の含浸量が多
くなり、コスト高の原因となる。しかも、樹脂の含浸に
よって、柔軟性を低下させるとともに、厚みの不均一性
が生じやすい。
【0008】(放熱板または遮熱板用の問題点)一方、
放熱板または遮熱板を得るための前記の(イ)および
(ロ)、遮熱効果は大きいものの、放熱性が悪くまた機
械的強度も低いため、振動体や駆動部分には使用し難い
ほか、(イ)のアスベストは発癌性物質であり、(ロ)
の無機質品も作業環境を悪化させるものである。
【0009】(ハ)の金属板は、材質により大きく異な
るが、たとえば銅板やアルミニウム板の場合には、放熱
性は極めて良いが、板平面方向の放熱性(熱拡散性)
は、板厚方向と同程度であり、従って遮熱性が極端に悪
い。
【0010】(ニ)のものは、上記の問題を解消したも
ので、現在最も広く使用されているものであるが、作業
工程が多いこと、製品が高価なものとなること、この場
合も無機質品使用のため作業環境の悪化は避けられな
い。また、絞り等の加工性が悪い。
【0011】他方、(ホ)のものは、前述のように、膨
張黒鉛シートの板平面方向の放熱性が板厚方向の約20
倍であるために、他のものより、放熱性に優れるので、
放熱板や遮熱板としてきわめて有用であるものの、第1
に接着剤の均一塗布が困難であるなどの理由により接着
強度にバラツキが生じるとともに、放熱板または遮熱板
を所定の形状に絞り加工する場合に、その絞り加工力が
接着剤層を剪断させ、特に角部または屈曲部において浮
き部分を発生させるなどの問題がある。
【0012】そこで、本発明における第1の課題は、耐
熱シール材などの目的では充分な機械的強度を有し、か
つ高い柔軟性があり、しかもコストが低いものとするこ
とにある。
【0013】第2の課題は、放熱板または遮熱板として
きわめて優れた放熱性または熱遮断性に優れ、接合強度
が高く、絞り加工性に充分耐え得るようにすることにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決し
た本発明の膨張黒鉛ラミネートシートは、膨張黒鉛シー
トの両面に、プラスチックフィルムを重ね合わせ、これ
らの重合面においてプラスチックフィルムの少なくとも
一部が膨張黒鉛シートに溶着接合されていることを特徴
とするものである。
【0015】この製造に際しては、膨張黒鉛シートの両
面に、プラスチックフィルムを重ね合わせ、これらプラ
スチックフィルムの全面または一部をプラスチックフィ
ルムの軟化点温度以上に加熱するとともに、少なくとも
その加熱部分を板厚方向に加圧して、各プラスチックフ
ィルムを膨張黒鉛シートに溶着させて接合する態様を採
ることができる。この場合、プラスチックフィルムが多
数の透孔を有するものであることが好適である。
【0016】他方、第2の課題を解決した本発明の膨張
黒鉛シート複合材は、膨張黒鉛シートの両面に、プラス
チックフィルムを重ね合わせ、これらの重合面において
プラスチックフィルムの少なくとも一部が膨張黒鉛シー
トに溶着接合され、各プラスチックフィルムの少なくと
も片面に金属板が積層され、当該プラスチックフィルム
の少なくとも一部が金属板に溶着接合されていることを
特徴とするものである。
【0017】この製造に際しては、第1に、膨張黒鉛シ
ートの両面に、プラスチックフィルムを重ね合わせ、こ
れらプラスチックフィルムの全面または一部をプラスチ
ックフィルムの軟化点温度以上に加熱するとともに、少
なくともその加熱部分を板厚方向に加圧して、各プラス
チックフィルムを膨張黒鉛シートに溶着させて接合した
後、各プラスチックフィルムの両表面の少なくとも片面
に金属板を重ね合わせ、前記各プラスチックフィルムの
全面または一部をプラスチックフィルムの軟化点温度以
上に加熱し、少なくともその加熱部分を板厚方向に加圧
して、前記各プラスチックフィルムを金属板に溶着させ
て接合する方法を採ることができる。
【0018】また、膨張黒鉛シートの両面に、プラスチ
ックフィルムを重ね合わせ、さらにその各外面の少なく
とも片面に金属板を重ね合わせた後、前記各プラスチッ
クフィルムの全面または一部をプラスチックフィルムの
軟化点温度以上に加熱し、少なくともその加熱部分を板
厚方向に加圧して、前記各プラスチックフィルムを膨張
黒鉛シートおよび金属板に溶着させて接合する方法でも
よい。
【0019】なお、上記いずれかの方法で得られた膨張
黒鉛シート複合材は、絞り加工性、放熱性、制振性能等
の性状向上の点から、続いてスポット溶接を行うことが
好ましい。
【0020】
【作用】断熱シール材用途に好適な本発明における膨張
黒鉛ラミネートシートでは、膨張黒鉛シートにプラスチ
ックフィルムを、その全面または一部を溶着させて接合
する。したがって、プラスチックフィルムによって、膨
張黒鉛シートの曲げ強度および引張強度が補償され、ま
たプラスチックフィルムは柔軟性に富むので、膨張黒鉛
シートの柔軟性を阻害することがない。しかも、接合に
際して、接着剤を使用しないので、コストが低減し、か
つ溶着によるので接合強度および厚みのバラツキが少な
い。
【0021】また、この膨張黒鉛ラミネートシートを製
造する場合、膨張黒鉛シートの両面にプラスチックシー
トを重合させて、そのプラスチックフィルムの軟化点温
度以上に加熱して、加圧すれば、目的のものが得られる
ので、製造設備が簡素なものとなり、広幅のものを連続
的に製造できる。
【0022】他方、放熱板または遮熱板を得る場合、前
述のように、金属板を最外面材とすることが好適であ
る。しかるに、前記の膨張黒鉛ラミネートシートを用い
て、そのプラスチックフィルムの少なくとも一部を溶着
することにより、金属板との接合を図ることができる。
【0023】この溶着接合によれば、接着剤を用いる場
合に比較して、均一かつ強固に接合できるので、たとえ
ば絞り加工した場合において、界面での浮きなどの現象
を防止できる。この場合、プラスチックフィルムは、膨
張黒鉛シートとの溶着接合も担い、両者が柔軟性を有す
るので、絞り加工したとき、ある程度の加工フローを示
し、追従性があるので、優れた成形性を示す。
【0024】かかる膨張黒鉛シート複合体の製造に際し
ては、膨張黒鉛ラミネートシートを製造する場合と同様
な利点をもたらす。
【0025】本発明における膨張黒鉛シートとは、たと
えば次のようにして製造されたものである。すなわち、
天然黒鉛、熱分解黒鉛、キッシュ黒鉛等を硫酸や硝酸ナ
トリウム、過マンガン酸カリウムまたはシュウ素やハロ
ゲン化物等で処理すると、層間化合物が得られる。これ
を高温で熱処理することによって、層間化合物からガス
が発生し、それにより黒鉛層間は炭素平面と直角の方向
に約200倍程度拡張される。この拡張したものが膨張
黒鉛であり、この膨張黒鉛をプレス、ベルト、ロール等
により圧縮圧着したものが膨張黒鉛シートである。本発
明に使用する膨張黒鉛シートの厚みは、特に限定するも
のではないが、通常は0.1〜2mm程度が好適である。
【0026】一方、本発明に使用するプラスチックフィ
ルムは、ポリプピレン、ポリエチレン、スチレン、ポリ
塩化ビニル等の熱可塑性樹脂であれば種類は問わない
が、溶着が困難なたとえばフッ素系樹脂は除くものとす
る。また、その厚みは、極力薄いほうが望ましいが、通
常は10〜100μm程度が好適である。なお、プラス
チックフィルムは薄い平板状でもよいが、ある一定の間
隔を置いて多数の透孔が設けられているものまたはメッ
シュ状のもののほうが、導電性の点から有利であり、ス
ポット溶接がしやすいとともに、積層シート間の空気が
抜けるので、密着性が向上する点で望ましい。
【0027】他方、溶着の方法は、ヒートロール、線状
ヒーター、面状ヒーター等の電気式加熱、高周波加熱、
通電加熱あるいはその他の方法で行うことができ、プラ
スチックフィルムの軟化点温度以上の加熱した後、その
加熱部分をたとえば圧延機やプレス等で板厚方向に加圧
する。この場合の加圧圧力は、1〜10kg/cm2程度で充
分であり、好ましくは2〜8kg/cm2、より好ましくは4
〜6kg/cm2とされる。
【0028】かくして得られた膨張黒鉛ラミネートシー
トは、曲げ強度や引張強度等の機械的強度が高まりかつ
柔軟性を有するものであり、これを所定の形状に切断ま
たは打ち抜き加工などすることにより、パッキンやガス
ケットなどの耐熱シール材として用いることができる。
【0029】他方で、この膨張黒鉛ラミネートシート
は、以下に述べる膨張黒鉛シート複合材の母材として好
適に利用できるものである。
【0030】一方、本発明の膨張黒鉛シート複合材は、
上記膨張黒鉛ラミネートシートを母材としてその両面
に、金属板を重ね合わせ、ラミネートシート両面のプラ
スチックフィルムの全面または一部を溶着させて接合し
たものであり、換言すると、芯材としての膨張黒鉛ラミ
ネートシートと表皮材としての各金属板とが2枚の均一
なプラスチックフィルムによって接合されているもので
ある。
【0031】この製造に際しては、一旦上述の膨張黒鉛
ラミネートシートを得た後に、その両外面に金属板をそ
れぞれ積層し、プラスチックフィルムの少なくとも一部
を加熱し、かつ圧着して、接合を行うことができる。
【0032】この場合には、経時的に二工程となるが、
当初から連続的に目的の膨張黒鉛シート複合材を得る場
合には、膨張黒鉛シートの両面に、プラスチックフィル
ムを重ね合わせ、さらにその外側に金属板を重ね合わせ
た後、前記各プラスチックフィルムを溶着および加圧接
合させて製造することもできる。
【0033】なお、溶着後の複合材は、スポット溶接に
より板厚方向に圧縮力を加えた状態で固定したほうが、
絞り加工性、放熱性、制振性能等の性状向上に繋がると
ともに、プラスチックフィルムの軟化点温度以上で使用
する場合には、必要な処置である。ここで、スポット溶
接とは、抵抗溶接の一種であり、被溶接物の上下側から
電極によって板厚方向に加圧し、大電流を流し、抵抗に
よって発生する熱で融解させて溶接するものである。
【0034】
【実施例】以下、本発明を図面に基づきさらに具体的に
説明する。図1は本発明の膨張黒鉛ラミネートシートの
斜視図、図2はそれを母材とした膨張黒鉛シート複合材
の斜視図である。
【0035】本発明の膨張黒鉛ラミネートシート1は、
図1に示すように、膨張黒鉛シート4の両面に、プラス
チックフィルム5,5を重ね合わせ、これらのプラスチ
ックフィルム5,5を溶着させて接合したものである。
【0036】図2に示す膨張黒鉛シート複合材2は、膨
張黒鉛ラミネートシート1を母材として、その両面に、
鋼板6,6を重ね合わせ、前記各プラスチックフィルム
5,5を溶着させてこれに接合したものである。
【0037】図1に示す膨張黒鉛ラミネートシート1
は、たとえば図3に示す態様で製造することができる。
すなわち、酸と過酸化剤を黒鉛結晶層間に入れる薬品処
理した黒鉛を、電気やガス等により加熱することで、約
200倍程度に膨張させる。続いて、この膨張した黒鉛
3を圧縮機10,10…にて連続的に圧縮圧着し、膨張
黒鉛シート4を製造する。一方、巻出機11,11から
は、膨張黒鉛シート4と同じ送り速度で、プラスチック
フィルム5,5を送り出し、溶着機12,12にて膨張
黒鉛シート4の上下面にプラスチックフィルム5,5を
重ね合わせるとともに、プラスチックフィルム5,5を
軟化溶着させる。さらに、溶着強度を高めるために冷却
機13,13で冷却した後、巻取機14で巻き取って、
コイル状の膨張黒鉛ラミネートシート1を得るものであ
る。
【0038】なお、プラスチックフィルム5,5を溶着
させる場合、図6に示すように膨張黒鉛シート4の全面
に均一に溶着させる他、膨張黒鉛シート4のライン方向
の両端部のみを線状に溶着7させる(図7参照)、膨張
黒鉛シート4のライン方向に適当なピッチ毎に線状に溶
着7させる(図8参照)、あるいは膨張黒鉛シート4の
幅方向に適当なピッチ毎に線状に溶着7させる(図9参
照)ことも可能である。ちなみに、そのピッチは通常1
00〜1000mmが適当である。
【0039】また、プラスチックフィルム5としては、
無孔状のものの他、たとえば図10に示すように10〜
100mmピッチ毎にφ2〜50mmの透孔を有するもの、
あるいはたとえば図11に示すようなメッシュ状のもの
でもよく、前述のように、これらはきわめて有効であ
る。
【0040】一方、図2に示す膨張黒鉛シート複合材2
は、たとえば図4に示す態様で製造することができる。
すなわち、図3に示す態様で製造された膨張黒鉛ラミネ
ートシート1をライン上に搬送しながら、これと同じ送
り速度で上方と下方から、鋼板6,6を供給し、セッテ
ィング(重合)装置15,15で3層にセットした後、
溶着機12,12にてプラスチックフィルム5,5を軟
化溶着させる。さらに、溶着強度を高めるために、加圧
機16,16および冷却機17を通す。そして、切断機
18で所定の寸法に切断し、膨張黒鉛シート複合材2を
得るものである。
【0041】他方、図5は予め所定形状に切断された鋼
板6’,6’を使用する例で、鋼板6’,6’を膨張黒
鉛ラミネートシート1の上下の同じ位置にセッティング
し、加熱炉19,19で昇温した後、溶着機12,12
によりプラスチックフィルム5,5を軟化溶着させるも
のである。
【0042】なお、図示しないが、図3の工程におけ
る、セッティング(重合)装置15,15より下流側に
6,6のセッティング装置を設け、5層構造に積層した
後に、溶着、加圧および冷却を行うこともできる。
【0043】次に、本発明の効果を実施例により明らか
にする。 (実施例1)膨張黒鉛シートは、厚み0.25mm、幅1300mm
のものを使用し、一方プラスチックフィルムは、厚み3
0μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)5%
入りポリエチレンで、図10に示すように、50mmピッ
チ毎にφ2mmの透孔が千鳥状に設けられているものを使
用した。そして、約2m/minの速度で膨張黒鉛シートと
同調させて、プラスチックフィルムを膨張黒鉛シートの
上下面に重ね合わせ、上下の電気加熱回転ヒーターによ
り、図7のように連続的に溶着させ、巻き取った。
【0044】この膨張黒鉛ラミネートシートの引張強度
を測定した結果、60〜70kg/cm2であり、膨張黒鉛シ
ートのみの強度より20%向上していることが判った。
一方、柔軟性については、膨張黒鉛シートのみのものと
さほど変わらなかった。
【0045】(実施例2)上記実施例1で製造した膨張
黒鉛ラミネートシートを、鋼板と鋼板の間に挟み込み、
図4の態様で、プラスチックフィルムの軟化点温度以上
に加熱圧着し、本発明品である膨張黒鉛シート複合材を
得た。この本発明品と他材料の熱伝導性を比較したとこ
ろ、下記の表1に示すように、本発明品は、板平面方向
は金属並みの熱伝導性であり、板厚方向は炭素質煉瓦並
みの熱伝導性であることが判明した。
【0046】
【表1】
【0047】(実施例3)上記実施例2で製造した本発
明品と先行例1とを深絞り加工し、加工時のズレ発生頻
度を調査した。その結果、先行例1の場合には、加工品
100のうち24個にズレが発生していたのに対し、本
発明品の場合には、僅かに3個であった。
【0048】(実施例4)上記実施例2で製造した膨張
黒鉛シート複合材を、深絞り加工ならびにスポット溶接
し、図12に示す自動車のヒートインシュレーターを作
成した。この本発明品は、振動吸収・騒音防止の効果を
生かしたものであり、これについて鋼板単体および従来
品との比較を行った。なお、従来品としては、鋼板2枚
重ね品を使用した。その結果を図13〜図17に示す。
【0049】図13〜15は衝撃音の減衰波形であり、
本発明品は、鋼板単体および従来品と比較した場合、明
らかに短時間のうちに衝撃音が減衰していることが判
る。一方、図16は衝撃音の周波数分析結果であり、本
発明品は、鋼板単体および従来品と比較した場合、周波
数全般に音圧レベルが低下している。他方、図17は常
温と高温での音圧レベルの比較図であり、本発明品は高
温になっても制振性能が維持されていることが確認でき
る。
【0050】(実施例5)上記実施例1で製造した膨張
黒鉛ラミネートシートaを、図18に示すように、ブレ
ーキパットのブレーキライニングbと裏面鋼板cの間に
挟み込んで溶着接合した後、それを実際にブレーキパッ
トとして使用し前記各部位における熱変化を調査した。
その調査結果を図19に示す。
【0051】図19を参照すると、膨張黒鉛ラミネート
シートaが、ブレーキパット固定面(c方向)への熱伝
導を減少させるとともに、ブレーキライニングbからの
熱をその平面方向(a方向)において拡散させ、もって
ブレーキの作動劣化を減少させていることが判る。ちな
みに、ブレーキライニングbから膨張黒鉛ラミネートシ
ートa平面方向への熱伝導率は80〜120kcal/m・
Hr・℃であり、一方膨張黒鉛ラミネートシートaから鋼
板c方向への熱伝導率は3〜4kcal/m・Hr・℃であっ
た。
【0052】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、機械的強
度が高くかつ柔軟性を有する膨張黒鉛ラミネートシート
を提供することができるとともに、これを母材として絞
り加工性に優れた放熱用および遮熱用複合材として有効
な膨張黒鉛シート複合材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膨張黒鉛ラミネートシートの斜視図で
ある。
【図2】本発明の膨張黒鉛シート複合材の斜視図であ
る。
【図3】膨張黒鉛ラミネートシートの製造ラインを示す
概略図である。
【図4】膨張黒鉛シート複合材の製造ラインを示す概略
図である。
【図5】膨張黒鉛シート複合材の製造ラインを示す概略
図である。
【図6】溶着例を示す斜視図である。
【図7】溶着例を示す斜視図である。
【図8】溶着例を示す斜視図である。
【図9】溶着例を示す斜視図である。
【図10】プラスチックフィルムの形状を示す斜視図で
ある。
【図11】プラスチックフィルムの形状を示す斜視図で
ある。
【図12】膨張黒鉛シート複合材を用いたヒートインシ
ュレーターの斜視図である。
【図13】本発明品の衝撃音の減衰状態を示す図であ
る。
【図14】従来品の衝撃音の減衰状態を示す図である。
【図15】鋼板単体の衝撃音の減衰状態を示す図であ
る。
【図16】衝撃音の周波数分析図である。
【図17】常温と高温の音圧レベルの比較図である。
【図18】膨張黒鉛シート複合材を用いたブレーキパッ
トの断面図である。
【図19】図18のブレーキパットの熱変化図である。
【符号の説明】
1…膨張黒鉛ラミネートシート、2…膨張黒鉛シート複
合材、3…膨張黒鉛、4…膨張黒鉛シート、5…プラス
チックフィルム、6…金属板(鋼板)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨張黒鉛シートの両面に、プラスチックフ
    ィルムを重ね合わせ、これらの重合面においてプラスチ
    ックフィルムの少なくとも一部が膨張黒鉛シートに溶着
    接合されていることを特徴とする膨張黒鉛ラミネートシ
    ート。
  2. 【請求項2】膨張黒鉛シートの両面に、プラスチックフ
    ィルムを重ね合わせ、これらプラスチックフィルムの全
    面または一部をプラスチックフィルムの軟化点温度以上
    に加熱するとともに、少なくともその加熱部分を板厚方
    向に加圧して、各プラスチックフィルムを膨張黒鉛シー
    トに溶着させて接合することを特徴とする膨張黒鉛ラミ
    ネートシートの製造方法。
  3. 【請求項3】プラスチックフィルムが多数の透孔を有す
    る請求項2記載の膨張黒鉛ラミネートシートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】膨張黒鉛シートの両面に、プラスチックフ
    ィルムを重ね合わせ、これらの重合面においてプラスチ
    ックフィルムの少なくとも一部が膨張黒鉛シートに溶着
    接合され、各プラスチックフィルムの少なくとも片面に
    金属板が積層され、当該プラスチックフィルムの少なく
    とも一部が金属板に溶着接合されていることを特徴とす
    る膨張黒鉛シート複合材。
  5. 【請求項5】膨張黒鉛シートの両面に、プラスチックフ
    ィルムを重ね合わせ、これらプラスチックフィルムの全
    面または一部をプラスチックフィルムの軟化点温度以上
    に加熱するとともに、少なくともその加熱部分を板厚方
    向に加圧して、各プラスチックフィルムを膨張黒鉛シー
    トに溶着させて接合した後、 各プラスチックフィルムの両表面の少なくとも片面に金
    属板を重ね合わせ、前記各プラスチックフィルムの全面
    または一部をプラスチックフィルムの軟化点温度以上に
    加熱し、少なくともその加熱部分を板厚方向に加圧し
    て、前記各プラスチックフィルムを金属板に溶着させて
    接合することを特徴とする膨張黒鉛シート複合材の製造
    方法。
  6. 【請求項6】膨張黒鉛シートの両面に、プラスチックフ
    ィルムを重ね合わせ、さらにその各外面の少なくとも片
    面に金属板を重ね合わせた後、前記各プラスチックフィ
    ルムの全面または一部をプラスチックフィルムの軟化点
    温度以上に加熱し、少なくともその加熱部分を板厚方向
    に加圧して、前記各プラスチックフィルムを膨張黒鉛シ
    ートおよび金属板に溶着させて接合することを特徴とす
    る膨張黒鉛シート複合材の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項5または6の方法で溶着させて接合
    した後に、さらにスポット溶接を行って接合することを
    特徴とする請求項5または6記載の膨張黒鉛シート複合
    材の製造方法。
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