JPH06135032A - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
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- JPH06135032A JPH06135032A JP28752192A JP28752192A JPH06135032A JP H06135032 A JPH06135032 A JP H06135032A JP 28752192 A JP28752192 A JP 28752192A JP 28752192 A JP28752192 A JP 28752192A JP H06135032 A JPH06135032 A JP H06135032A
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- protective layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクリボンを用いた普通紙への印字品質が
良好で、しかも、感熱記録紙を用いた場合でも保護層が
耐摩耗性に優れたものにすること。 【構成】 保護層6の主成分を、耐摩耗性の高い導電性
窒化物または導電性炭化物ならびにこれらの耐摩耗性を
損なうことなく絶縁性を高めることができる酸化クロム
として、感熱記録紙に対しても耐摩耗性に優れたものと
したもの。
良好で、しかも、感熱記録紙を用いた場合でも保護層が
耐摩耗性に優れたものにすること。 【構成】 保護層6の主成分を、耐摩耗性の高い導電性
窒化物または導電性炭化物ならびにこれらの耐摩耗性を
損なうことなく絶縁性を高めることができる酸化クロム
として、感熱記録紙に対しても耐摩耗性に優れたものと
したもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱により印字を行う
ためのサーマルヘッドに係り、特に、感熱紙を用いる感
熱プリンタに使用されるのに好適な耐摩耗性のよい保護
層を有するサーマルヘッドに関する。
ためのサーマルヘッドに係り、特に、感熱紙を用いる感
熱プリンタに使用されるのに好適な耐摩耗性のよい保護
層を有するサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタに搭載されるサーマル
ヘッドは、複数個の発熱素子を基板上に直線的に配列
し、所望の印字情報にしたがっていずれかの発熱素子に
選択的に順次通電を行って通電された発熱素子を加熱さ
せて、感熱プリンタにおいては感熱記録紙を発色させ、
熱転写プリンタにおいてはインクリボンのインクを部分
的に溶融して普通紙に転写して印字を行うようになって
いる。
ヘッドは、複数個の発熱素子を基板上に直線的に配列
し、所望の印字情報にしたがっていずれかの発熱素子に
選択的に順次通電を行って通電された発熱素子を加熱さ
せて、感熱プリンタにおいては感熱記録紙を発色させ、
熱転写プリンタにおいてはインクリボンのインクを部分
的に溶融して普通紙に転写して印字を行うようになって
いる。
【0003】図3は従来のサーマルヘッドを示したもの
で、アルミナ等のセラミックからなる絶縁性材料からな
る基板1上には、保温層として機能するガラス等からな
るグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層2
は、その上面の断面形状が2段の突部状に形成されてい
る。このグレーズ層2の突出部2aの上面には、Ta2
N等からなる発熱抵抗体を蒸着あるいはスパッタリング
等によりグレーズ層2の表面に被着した後エッチングす
ることにより、ドットの数に応じて複数個の発熱素子3
が直線状に整列して形成されている。これらの発熱素子
3上の一側には、各発熱素子3に接続される共通電極4
が積層されている。また、前記各発熱素子3の他側に
は、各発熱素子3に独立して通電を行うための個別電極
5がそれぞれ接続されている。前記共通電極4および個
別電極5は、例えば、アルミニウム、銅等からなり、蒸
着、スパッタリング等により被着された後、エッチング
により所望形状のパターンに形成されている。
で、アルミナ等のセラミックからなる絶縁性材料からな
る基板1上には、保温層として機能するガラス等からな
るグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層2
は、その上面の断面形状が2段の突部状に形成されてい
る。このグレーズ層2の突出部2aの上面には、Ta2
N等からなる発熱抵抗体を蒸着あるいはスパッタリング
等によりグレーズ層2の表面に被着した後エッチングす
ることにより、ドットの数に応じて複数個の発熱素子3
が直線状に整列して形成されている。これらの発熱素子
3上の一側には、各発熱素子3に接続される共通電極4
が積層されている。また、前記各発熱素子3の他側に
は、各発熱素子3に独立して通電を行うための個別電極
5がそれぞれ接続されている。前記共通電極4および個
別電極5は、例えば、アルミニウム、銅等からなり、蒸
着、スパッタリング等により被着された後、エッチング
により所望形状のパターンに形成されている。
【0004】さらに、これらの発熱素子3、共通電極
4、個別電極5、露出している基板1およびグレーズ層
2の表面には、前記発熱素子3および各電極4、5を保
護するほぼ7〜10μmの膜厚の保護層6が形成されて
おり、この保護層6は、前記各電極4、5の端子部以外
のすべての表面を被覆するようになされている。前記保
護層6は、各発熱素子3を酸化による劣化から保護する
SiO2 等からなるほぼ2μmの膜厚の耐酸化層7と、
この耐酸化層7の上面に積層されインクリボン等の接触
による摩耗から発熱素子3および各電極4、5を保護す
るTa2 O5 等からなるほぼ5〜8μmの膜厚の耐摩耗
層8とにより構成されており、これらの耐酸化層7およ
び耐摩耗層8はスパッタリング等の手段により順次形成
される。
4、個別電極5、露出している基板1およびグレーズ層
2の表面には、前記発熱素子3および各電極4、5を保
護するほぼ7〜10μmの膜厚の保護層6が形成されて
おり、この保護層6は、前記各電極4、5の端子部以外
のすべての表面を被覆するようになされている。前記保
護層6は、各発熱素子3を酸化による劣化から保護する
SiO2 等からなるほぼ2μmの膜厚の耐酸化層7と、
この耐酸化層7の上面に積層されインクリボン等の接触
による摩耗から発熱素子3および各電極4、5を保護す
るTa2 O5 等からなるほぼ5〜8μmの膜厚の耐摩耗
層8とにより構成されており、これらの耐酸化層7およ
び耐摩耗層8はスパッタリング等の手段により順次形成
される。
【0005】このようなサーマルヘッドを用いる熱転写
プリンタにおいては、このサーマルヘッドをインクリボ
ンを介してプラテンの前方に搬送される所定の用紙に圧
接させた状態において、所定の印字信号に基づいて発熱
素子3の個別電極5に選択的に通電を行い、所望の発熱
素子3を発熱させることにより、発熱した発熱素子3に
対向する部位のインクリボンのインクを溶融して用紙
(普通紙)に転写し、用紙上に所望の印字を行うことが
できる。
プリンタにおいては、このサーマルヘッドをインクリボ
ンを介してプラテンの前方に搬送される所定の用紙に圧
接させた状態において、所定の印字信号に基づいて発熱
素子3の個別電極5に選択的に通電を行い、所望の発熱
素子3を発熱させることにより、発熱した発熱素子3に
対向する部位のインクリボンのインクを溶融して用紙
(普通紙)に転写し、用紙上に所望の印字を行うことが
できる。
【0006】また、感熱記録紙を用いる感熱プリンタに
おいては、インクリボンを介さずサーマルヘッドを直感
熱記録紙に圧接させた状態において、所定の印字信号に
基づいて発熱素子3の個別電極5に選択的に通電を行
い、所望の発熱素子3を発熱させることにより、発熱し
た発熱素子3に対向する部位の感熱記録紙を発色させ、
感熱記録紙上に所望の印字を行うことができる。
おいては、インクリボンを介さずサーマルヘッドを直感
熱記録紙に圧接させた状態において、所定の印字信号に
基づいて発熱素子3の個別電極5に選択的に通電を行
い、所望の発熱素子3を発熱させることにより、発熱し
た発熱素子3に対向する部位の感熱記録紙を発色させ、
感熱記録紙上に所望の印字を行うことができる。
【0007】そして、近年、前述した熱転写プリンタに
おいては印字の高品質化が要望されており、これを実現
するために、サーマルヘッドの各発熱素子3の長手方向
の中央部からインクリボンの剥離を行う絶縁性基板1の
端部(エッジ)までの寸法を小さくし、かつ、グレーズ
層2を大きく突出させて、この突出部2aの上に発熱素
子3を形成するようにしている。
おいては印字の高品質化が要望されており、これを実現
するために、サーマルヘッドの各発熱素子3の長手方向
の中央部からインクリボンの剥離を行う絶縁性基板1の
端部(エッジ)までの寸法を小さくし、かつ、グレーズ
層2を大きく突出させて、この突出部2aの上に発熱素
子3を形成するようにしている。
【0008】このような構成とすることにより、発熱素
子3の発熱により溶融されたインクが冷却固化する前に
用紙からインクリボンを剥離するようにできるととも
に、サーマルヘッドの発熱部にプラテンへの圧接荷重が
集中的に作用するようにして、インクリボンを用いて用
紙への良好な品質の印字をできるようにしている。
子3の発熱により溶融されたインクが冷却固化する前に
用紙からインクリボンを剥離するようにできるととも
に、サーマルヘッドの発熱部にプラテンへの圧接荷重が
集中的に作用するようにして、インクリボンを用いて用
紙への良好な品質の印字をできるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のサーマルヘッドにおいては、インクリボンを用
いる普通紙への印字品質は向上したものの、インクリボ
ンを用いない感熱記録紙への印字の際、感熱記録紙と直
接摺接する保護層6の摩耗が大きく、このために生じる
サーマルヘッドの破壊が問題となってきた。これは、サ
ーマルヘッドを前述したような構造としたため、Ta2
O5 等からなる保護層6が感熱記録紙に含まれるCaC
O3 、SiO2 等との摩擦に対して破壊しやすい性質を
有しているためである。
た従来のサーマルヘッドにおいては、インクリボンを用
いる普通紙への印字品質は向上したものの、インクリボ
ンを用いない感熱記録紙への印字の際、感熱記録紙と直
接摺接する保護層6の摩耗が大きく、このために生じる
サーマルヘッドの破壊が問題となってきた。これは、サ
ーマルヘッドを前述したような構造としたため、Ta2
O5 等からなる保護層6が感熱記録紙に含まれるCaC
O3 、SiO2 等との摩擦に対して破壊しやすい性質を
有しているためである。
【0010】このため、感熱記録紙への印字を行っても
保護層が摩耗しないようなサーマルヘッドにする必要が
あるが、そのためにはサーマルヘッドの形状を変える必
要があり、サーマルヘッドの形状を変えると、インクリ
ボンを用いる普通紙への印字品質が劣化する二律背反的
な問題があった。
保護層が摩耗しないようなサーマルヘッドにする必要が
あるが、そのためにはサーマルヘッドの形状を変える必
要があり、サーマルヘッドの形状を変えると、インクリ
ボンを用いる普通紙への印字品質が劣化する二律背反的
な問題があった。
【0011】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、インクリボンを用いた普通紙への印字品質
が良好で、しかも、感熱記録紙を用いた場合でも保護層
が耐摩耗性に優れているサーマルヘッドを提供すること
を目的としている。
ものであり、インクリボンを用いた普通紙への印字品質
が良好で、しかも、感熱記録紙を用いた場合でも保護層
が耐摩耗性に優れているサーマルヘッドを提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明の請求項1に記載のサーマルヘッドは、基
板の表面に保温層を形成し、この保温層の上面に、複数
の発熱素子と、これらの各発熱素子に接続される個別電
極および共通電極と、保護層とを形成してなるサーマル
ヘッドにおいて、前記保護層が、導電性窒化物ならびに
酸化クロムを主成分としている。
ために本発明の請求項1に記載のサーマルヘッドは、基
板の表面に保温層を形成し、この保温層の上面に、複数
の発熱素子と、これらの各発熱素子に接続される個別電
極および共通電極と、保護層とを形成してなるサーマル
ヘッドにおいて、前記保護層が、導電性窒化物ならびに
酸化クロムを主成分としている。
【0013】また、請求項2に記載のサーマルヘッド
は、請求項1において、前記保護層が、Cr、Ti、Z
r、Ta、V、Hf、Nbの導電性窒化物ならびに酸化
クロムを主成分としたことを特徴としたことを特徴とし
ている。
は、請求項1において、前記保護層が、Cr、Ti、Z
r、Ta、V、Hf、Nbの導電性窒化物ならびに酸化
クロムを主成分としたことを特徴としたことを特徴とし
ている。
【0014】さらに、請求項3に記載のサーマルヘッド
は、絶縁性基板の表面に保温層を形成し、この保温層の
上面に、複数の発熱素子と、これらの各発熱素子に接続
される個別電極および共通電極と、保護層とを形成して
なるサーマルヘッドにおいて、前記保護層が、導電性炭
化物ならびに酸化クロムを主成分としている。
は、絶縁性基板の表面に保温層を形成し、この保温層の
上面に、複数の発熱素子と、これらの各発熱素子に接続
される個別電極および共通電極と、保護層とを形成して
なるサーマルヘッドにおいて、前記保護層が、導電性炭
化物ならびに酸化クロムを主成分としている。
【0015】さらにまた、請求項4に記載のサーマルヘ
ッドは、請求項3において、前記保護層が、Cr、T
i、Zr、Ta、V、Hf、Nb、W、Moの導電性炭
化物ならびに酸化クロムを主成分としたことを特徴とし
たことを特徴としている。
ッドは、請求項3において、前記保護層が、Cr、T
i、Zr、Ta、V、Hf、Nb、W、Moの導電性炭
化物ならびに酸化クロムを主成分としたことを特徴とし
たことを特徴としている。
【0016】
【作用】本発明のサーマルヘッドによれば、保護層の成
分をなす導電性窒化物または導電性炭化物は耐摩耗性が
高く、また、同じく保護層の成分をなす酸化クロムは導
電性窒化物または導電性炭化物の耐摩耗性を損なわず絶
縁性を高める効果があるため、感熱記録紙に対しても耐
摩耗性に優れたものとすることができる。
分をなす導電性窒化物または導電性炭化物は耐摩耗性が
高く、また、同じく保護層の成分をなす酸化クロムは導
電性窒化物または導電性炭化物の耐摩耗性を損なわず絶
縁性を高める効果があるため、感熱記録紙に対しても耐
摩耗性に優れたものとすることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。なお、前述した従来のものと同一の構成には同一
の番号を付して説明する。
する。なお、前述した従来のものと同一の構成には同一
の番号を付して説明する。
【0018】図1は本発明に係るサーマルヘッドの実施
例を示すものであり、アルミナ等のセラミックからなる
絶縁性基板1上には、保温層として機能するガラス等か
らなるグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層
2は、その上面の断面形状が2段の突部状に形成されて
いる。このグレーズ層2の突出部2aの上面には、Ta
2 N等からなる発熱抵抗体を蒸着あるいはスパッタリン
グ等によりグレーズ層2の表面に被着した後エッチング
することにより、ドットの数に応じて複数個の発熱素子
3が直線状に整列して形成されている。これらの発熱素
子3上の一側には、各発熱素子3に接続される共通電極
4が積層されている。また、前記各発熱素子3の他側に
は、各発熱素子3に独立して通電を行うための個別電極
5がそれぞれ接続されている。前記共通電極4および個
別電極5は、例えば、アルミニウム、銅等からなり、蒸
着、スパッタリング等により被着された後、エッチング
により所望形状のパターンに形成されている。ここまで
の構成は、前述した従来の物と同様である。
例を示すものであり、アルミナ等のセラミックからなる
絶縁性基板1上には、保温層として機能するガラス等か
らなるグレーズ層2が形成されており、このグレーズ層
2は、その上面の断面形状が2段の突部状に形成されて
いる。このグレーズ層2の突出部2aの上面には、Ta
2 N等からなる発熱抵抗体を蒸着あるいはスパッタリン
グ等によりグレーズ層2の表面に被着した後エッチング
することにより、ドットの数に応じて複数個の発熱素子
3が直線状に整列して形成されている。これらの発熱素
子3上の一側には、各発熱素子3に接続される共通電極
4が積層されている。また、前記各発熱素子3の他側に
は、各発熱素子3に独立して通電を行うための個別電極
5がそれぞれ接続されている。前記共通電極4および個
別電極5は、例えば、アルミニウム、銅等からなり、蒸
着、スパッタリング等により被着された後、エッチング
により所望形状のパターンに形成されている。ここまで
の構成は、前述した従来の物と同様である。
【0019】さらに、本実施例においても、これらの発
熱素子3、共通電極4、個別電極5、露出している絶縁
性基板1およびグレーズ層2の表面には、前記発熱素子
3および各電極4、5を保護するほぼ7〜10μmの膜
厚の保護層6が形成されており、この保護層6は、前記
各電極4、5の端子部以外のすべての表面を被覆するよ
うになされている。そして、本発明においては、この保
護層6の主成分が従来のものと異なっている。
熱素子3、共通電極4、個別電極5、露出している絶縁
性基板1およびグレーズ層2の表面には、前記発熱素子
3および各電極4、5を保護するほぼ7〜10μmの膜
厚の保護層6が形成されており、この保護層6は、前記
各電極4、5の端子部以外のすべての表面を被覆するよ
うになされている。そして、本発明においては、この保
護層6の主成分が従来のものと異なっている。
【0020】すなわち、本実施例において保護層6は、
酸化クロム(Cr2 O3 )と導電性窒化チタンを主成分
とするか、あるいは、同じく酸化クロム(Cr2 O3 )
と導電性炭化チタン(TiN、TiC)を主成分として
いる。
酸化クロム(Cr2 O3 )と導電性窒化チタンを主成分
とするか、あるいは、同じく酸化クロム(Cr2 O3 )
と導電性炭化チタン(TiN、TiC)を主成分として
いる。
【0021】なお、この酸化クロムと窒化チタンあるい
は酸化クロムと炭化チタンをそれぞれ主成分とした膜
は、保護層6のうち耐酸化層7の上面に積層されインク
リボン等の接触による摩耗から発熱素子3および各電極
4、5を保護するための耐摩耗層8だけとしてもよい
が、従来と同様に絶縁性の耐酸化層7を形成してもよい
ことは勿論である。また、導電性窒化物および導電性炭
化物はTiの窒化物および炭化物に限るものではなく、
Cr、Zr、Ta、V、Hf、Nb、W、Moなどのよ
うな高融点金属の全てが同様に適用できるものである。
は酸化クロムと炭化チタンをそれぞれ主成分とした膜
は、保護層6のうち耐酸化層7の上面に積層されインク
リボン等の接触による摩耗から発熱素子3および各電極
4、5を保護するための耐摩耗層8だけとしてもよい
が、従来と同様に絶縁性の耐酸化層7を形成してもよい
ことは勿論である。また、導電性窒化物および導電性炭
化物はTiの窒化物および炭化物に限るものではなく、
Cr、Zr、Ta、V、Hf、Nb、W、Moなどのよ
うな高融点金属の全てが同様に適用できるものである。
【0022】本発明者は、導電性窒化物または導電性炭
化物が感熱記録紙に対して耐摩耗性が従来材料の3〜5
倍というように極めて良好なことを耐摩耗性テストから
突き止めた。しかしながら、窒化物や炭化物の大半は大
きな導電性を有し、その抵抗率がほぼ100μΩcm以
下であるため、これ等の窒化物や炭化物を単独で保護層
として用いた場合、電極間で電気的短絡が発生しサーマ
ルヘッドとして機能しなくなるという問題点があった。
このため、この導電性窒化物や導電性炭化物の有する良
好な耐摩耗性を損なうことなく、しかも電気抵抗を高め
る材料として最適な酸化クロムを併用し主成分としたも
のである。
化物が感熱記録紙に対して耐摩耗性が従来材料の3〜5
倍というように極めて良好なことを耐摩耗性テストから
突き止めた。しかしながら、窒化物や炭化物の大半は大
きな導電性を有し、その抵抗率がほぼ100μΩcm以
下であるため、これ等の窒化物や炭化物を単独で保護層
として用いた場合、電極間で電気的短絡が発生しサーマ
ルヘッドとして機能しなくなるという問題点があった。
このため、この導電性窒化物や導電性炭化物の有する良
好な耐摩耗性を損なうことなく、しかも電気抵抗を高め
る材料として最適な酸化クロムを併用し主成分としたも
のである。
【0023】このような本実施例の保護層6を形成する
のに使用する酸化クロム/導電性窒化物または導電性炭
化物のスパッタターゲットとしては、導電性窒化物また
は導電性炭化物がほぼ30モル%、焼結助材としてのY
2 O3 またはCeO2 がほぼ5モル%で、残部を酸化ク
ロムからなるものとすれば、耐摩耗性がよく、しかも電
気抵抗もサーマルヘッドとして実用的な範囲内のものが
得られる。
のに使用する酸化クロム/導電性窒化物または導電性炭
化物のスパッタターゲットとしては、導電性窒化物また
は導電性炭化物がほぼ30モル%、焼結助材としてのY
2 O3 またはCeO2 がほぼ5モル%で、残部を酸化ク
ロムからなるものとすれば、耐摩耗性がよく、しかも電
気抵抗もサーマルヘッドとして実用的な範囲内のものが
得られる。
【0024】図2は、十條製紙(株)製の感熱記録紙
(商品番号:TP50KH−F5)を用いて、印字スピ
ード50cps、プラテンへの圧接圧450gにおいて
感熱記録紙に印字を行ったときの、サーマルヘッドの走
行距離と保護層の摩耗寸法との関係を示すグラフであ
る。
(商品番号:TP50KH−F5)を用いて、印字スピ
ード50cps、プラテンへの圧接圧450gにおいて
感熱記録紙に印字を行ったときの、サーマルヘッドの走
行距離と保護層の摩耗寸法との関係を示すグラフであ
る。
【0025】図2から明らかなように、本発明における
サーマルヘッドの摩耗寸法は、従来のサーマルヘッドの
それに比べてほぼ1/5であり、本発明のサーマルヘッ
ドは、その耐摩耗性が極めて良好であることが理解でき
る。
サーマルヘッドの摩耗寸法は、従来のサーマルヘッドの
それに比べてほぼ1/5であり、本発明のサーマルヘッ
ドは、その耐摩耗性が極めて良好であることが理解でき
る。
【0026】ところで、本発明の保護層6に用いられる
導電性窒化物や導電性炭化物は、スパッタ成膜により高
硬度な膜が容易に得られることだけでなく、導電性の高
いセラミックはメタルと同様に結晶質の膜となりやす
く、これが耐摩耗性を顕著に発揮する原因であるとみら
れる。
導電性窒化物や導電性炭化物は、スパッタ成膜により高
硬度な膜が容易に得られることだけでなく、導電性の高
いセラミックはメタルと同様に結晶質の膜となりやす
く、これが耐摩耗性を顕著に発揮する原因であるとみら
れる。
【0027】なお、本発明は、前述した実施例に限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。
れるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、保護層
が、導電性窒化物または導電性炭化物と酸化クロムとを
主成分とすることにより、感熱記録紙を用いた印字にお
いて耐摩耗性が飛躍的に向上するとともに、インクリボ
ンを用いた印字においても良好な印字品質を得ることが
できる。
が、導電性窒化物または導電性炭化物と酸化クロムとを
主成分とすることにより、感熱記録紙を用いた印字にお
いて耐摩耗性が飛躍的に向上するとともに、インクリボ
ンを用いた印字においても良好な印字品質を得ることが
できる。
【図1】本発明のサーマルヘッドの実施例を示す縦断面
図
図
【図2】感熱記録紙に印字を行ったときのサーマルヘッ
ドの走行距離と保護層の摩耗寸法との関係を示すグラフ
ドの走行距離と保護層の摩耗寸法との関係を示すグラフ
【図3】従来のサーマルヘッドを示す縦断面図
1 基板 2 グレーズ層(保温層) 3 発熱素子 4 共通電極 5 個別電極 6 保護層 7 耐酸化層 8 耐摩耗層
Claims (4)
- 【請求項1】 基板の表面に保温層を形成し、この保温
層の上面に、複数の発熱素子と、これらの各発熱素子に
接続される個別電極および共通電極と、保護層とを形成
してなるサーマルヘッドにおいて、前記保護層が、導電
性窒化物ならびに酸化クロムを主成分としたことを特徴
とするサーマルヘッド。 - 【請求項2】 前記保護層が、Cr、Ti、Zr、T
a、V、Hf、Nbの導電性窒化物ならびに酸化クロム
を主成分としたことを特徴とする請求項1に記載のサー
マルヘッド。 - 【請求項3】 基板の表面に保温層を形成し、この保温
層の上面に、複数の発熱素子と、これらの各発熱素子に
接続される個別電極および共通電極と、保護層とを形成
してなるサーマルヘッドにおいて、前記保護層が、導電
性炭化物ならびに酸化クロムを主成分としたことを特徴
とするサーマルヘッド。 - 【請求項4】 前記保護層が、Cr、Ti、Zr、T
a、V、Hf、Nb、W、Moの導電性炭化物ならびに
酸化クロムを主成分としたことを特徴とする請求項3に
記載のサーマルヘッド。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28752192A JPH06135032A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | サーマルヘッド |
| US08/015,687 US5374946A (en) | 1992-02-20 | 1993-02-09 | Sliding contact part for recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28752192A JPH06135032A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | サーマルヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06135032A true JPH06135032A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17718428
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28752192A Pending JPH06135032A (ja) | 1992-02-20 | 1992-10-26 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06135032A (ja) |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP28752192A patent/JPH06135032A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000425 |