JPH0613676B2 - 輻射線活性化嫌気性接着剤配合物 - Google Patents

輻射線活性化嫌気性接着剤配合物

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JPH0613676B2
JPH0613676B2 JP59150456A JP15045684A JPH0613676B2 JP H0613676 B2 JPH0613676 B2 JP H0613676B2 JP 59150456 A JP59150456 A JP 59150456A JP 15045684 A JP15045684 A JP 15045684A JP H0613676 B2 JPH0613676 B2 JP H0613676B2
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    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は接着剤配合物に関し、具合的には、輻射線活
性化嫌気性接着剤配合物とその使用法に関する。しかし
て、重合に関しては、前記配合物を適切な輻射線にさら
すのであるが、輻射線はスペクトルの紫外線または可視
領域内のものでよい。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点) 嫌気性硬化接着剤の欠点は、それらの接着剤が、使用す
る支持体と接着する二部分間の隙間の大きさに、極端に
依存していることである。嫌気性接着剤を使用する場
合、支持体が不活性(例えば、ガラスまたは黄銅)であ
るが隙間が大きい時には、接着が弱いか、または、全々
接着しないのである。この問題は次のことで通常、克服
されている。すなわち、熱硬化性の接着剤か、二液接着
剤か、稀釈溶剤溶液からの噴霧として一つまたは両方の
支持体に前もつて塗布された活性剤の使用のいづれかで
ある。熱硬化は費用が高く、二液型接着剤には混合の問
題があり、前もつて塗布する下塗剤は有害煙霧及び蒸気
を生ずる。
従つて、この発明は、一液型接着剤またはシーラントと
して使用することのできる配合物を提供することによつ
て上述の不利点のいくつかまたは全部を改善あるいは克
服することを目的とする。
(問題を解決するための手段) この発明によれば、嫌気性硬化特性を備え、シール面に
熱を加えないか、または下塗剤を塗布しないでシール面
を接着させるのに適している紫外線または可視光線にさ
らすことによつて重合に関して活性化する一液型配合物
が提供されており、この配合物は、前記請求項1に記載
の成分類から構成されている。
過酸化物開始剤、促進剤または輻射分解化合物のいづれ
かがこの発明の配合物に存在していない場合、この配合
物は輻射線にさらされた時に重合することはできるが、
輻射源が取除かれた後、重合が連続するという証拠はな
いのである。
この発明は、また、この接着剤配合物の使用法を含んで
いるのであって、接着またはシールする少なくとも一つ
の表面に前記の重合性配合物を塗布し接着またはシール
する表面を接触させて重ね合わせ、それによつて酸素を
排除して配合物を硬化させ、すなわち、重合させて接触
している表面を接着させるのである。
この発明の硬化性配合物は一液型組成物として配合され
ているのであつて、輻射分解化合物、開始剤及び促進剤
化合物が重合性アクリル酸エステルと化合して嫌気性配
合物を形成し、この配合物が、熱または下塗剤を使用し
ないで、接触表面の接着を可能にしている。
(作 用) この発明に係る嫌気性配合物の特性は、それが、空気の
存在下では液体であるが空気を排除した時には、すなわ
ち、それを塗布した重ゑ合わせた表面を組み合わせるこ
とによつて空気が排除された時には、硬化して強力な接
着剤となることである。この発明の実施に有用な嫌気性
重合性アクリル酸エステル配合物の具体例は、ジー、ト
リ及びテトラエチレングリコールジメタクリレート、ジ
(ペンタメチレングリコール)ジメタクリレート;テト
ラエチレングリコールジアクリレート;テトラエチレン
グリコールジ(クロロアクリレート);ジクリセロール
ジアクリレート;ジグリセロールテトラメタクリレー
ト;ブチレングリコールジメタクリレート;ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート;及びトリメチロールプロ
パントリアクリレートである。
この発明の実施に好ましい種類のモノマーは、アクリレ
ートを末端基とする化合物であつて、主鎖内に組込まれ
ているか、または主鎖から吊下げられている環構造の主
鎖内の一つ、しかして好ましくは多重ウレタン結合を含
んでいるものである。便宜上、これらは、すべて、この
明細書では「ウレタン−アクリレート」と称する。
米国特許第3,425,988号が開示したウレタン−
アクリレートは、有機ポリイソシアネート(例えば、ト
ルエンジイソシアネート)とアルコール部分に反応性水
素原子を備えたモノアクリレート(例えば、ヒドロキシ
プロピルメタクリレート)の反応生成物であると見做す
ことができる。
ウレタン−アクリレートの調製に有用な有機ポリイソシ
アネート化合物を例示すると、それらは、高級アルケニ
ルジイソシアネート、サイクロアルケニルジイソシアネ
ート及び例えばオクタメチレンジイソシアネート、ズレ
ンジイソシアネート、4,4′ジフエニル−ジイソシア
ネート及びトルエンジイソシアネートのような8乃至3
0炭素原子を含んでいる芳香族ジイソシアネートであ
る。
ウレタン−アクリレートの調製に使用するモノ−アクリ
レート化合物を例示すると、それらは、ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、3
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシヘキ
シルアクリレート、ヒドロキシオクチルメタクリレート
などのようなアルキル及びアリルアクリル酸エステルで
ある。
この発明の配合物の調製に有用な他のグループのウレタ
ン−アクリレートは、Bacceiの開示したものであつて、
それらは、一成分重合性ブロツク共重合体(初期重合
体)であつて、硬質セグメントと軟質セグメントを備え
ているものである。これは、未反応のイソシアネート官
能価を備えているポリイソシアネートとポリアルキレン
グリコールの反応生成物のような先駆物質“初期重合
体”の化学結合によつて達成されるのであり、初期重合
体は、つづいて、アクリレート、例えばメタクリレート
官能価でキヤツプをする。これらのモノマーは、ウレタ
ン−アクリレート−キヤツプ−ポリブタジエンポリオー
ル(米国特許第4,295,909号)、ウレタン−ア
クリレート−キヤツプ−ポリ(メチレン)エチルポリオ
ール(米国特許第4,309,526号)及びウレタン
−アクリレート−キヤツプ−ビニルグラフトポリ(アル
キレン)エーテルポリオール(米国特許第4,018,
851号)である。
重合性アクリレート化合物は、この発明の配合物約40
乃至約97重量%、好ましくは約90乃至約97重量%
で構成され、残りは、輻射線分解性化合物、開始剤及び
活性剤化合物で構成されている。
この発明の実施に有用な紫外線または可視輻射線にさら
されると分解する化合物は、下記の式で表わされる錯ハ
ロゲナイドの塩であり、 (I)〔A〕▲+ d▼〔MXe〕-(e-f) 上式において、Aはヨードニウム、グループVIa−陽イ
オン、チオピリリウム及びジアゾニウムから選択された
陽イオンであり、Mは金属またはメタロイドであり、X
はハロゲン基であり、d=e−f、f=Mの原子価で2
から7を含む7までに等しい整数で、e>fで、8まで
の値の整数であり、また、次式で表わされる化合物であ
る。
(II)Rは〔O・SO2・CQ3〕n 上式において、Rは原子価が1乃至4の有機基であり、
Qは水素または弗素であり、nは1乃至4の整数であ
る。
式(I)で表わされている錯ハロゲナイトの塩は紫外線ま
たは可視輻射線にさらされると分解して強酸を開放す
る。
式(I)の〔MXe〕-(e-f)によつて含まれている錯体陰イ
オンは、例えば、FeCl4 -、SnCl6 =、SnCl
5 -、SbCl6 -、BiCl5 =、AlF6 ≡、CaC
l4 -、InF4 -、TiF6 =、及びZrF6 =である。こ
の発明の実施に好ましい錯ハロゲナイド陰イオンは、B
F4 -(テトラフルオロポレート)、PF6 -、(ヘキサフ
ルオロホスフエート)、AsF6 -(ヘキサフルオロアー
セネート)、及びSbF6 -(ヘキサフルオロアンチモネ
ート)である。Mすなわちメタロイド中心原子で表わさ
れる金属を例示すると、これらは、Sb、Fe、Sn、
Bi、Al、Ga、In、Ti、Zr、Sc、V、C
r、Mn、ランタニド例えばCe、Pr、Naのような
稀土類元素、Th、Pa、U、Npのようなアウチニ
ド、及びB、P及びAsのようなメタロイドである。式
(I)のXで表わされるハロゲン類を例示すると、これら
は、塩素、弗素及び臭素である。
式(I)の錯ハロゲナイド塩のAによつて表わされるヨー
ドニウム陽イオンは、下記の式、 〔R1R2I〕+ の化合物であつて、上式において、R1とR2は、一価
の芳香族の有機基であつて、これらの基は同じものであ
つてよく、あるいは異なつたものであつてもよい。
Rに含まれている基は、例えば、C(6-20)、芳香族の一
価の炭素環式の基または復素環式の基であつて、それら
の基は、C(1-8)アルコキシ、アルキルフエニール、ク
ロロフエニール、ニトロフエニール、メトキシフエニー
ル及びピリジルから選択された1乃至4と一価の基と置
換することができ、しかして、共に除かれたR1とR2
は、下記の構造、 の二価の基であつて、上記の構造において、Zは、−O
−、 −(CH2)−a、または単結合から選択され、R
3は、C(1-8)はアルキル基またはC(6-13)アリル基で
あり、aは、1から8を含む8までの整数である。
この発明の実施に有用なヨードニウム塩は、 ジフエニルヨードニウムヘキサフルオロホスフエート P−トリフエニルヨードニウムヘキサフルオロアーセネ
ート m−ニトロフエニルフエニルヨードニウムヘキサフルオ
ロアンチモネート ジ−(4−t−ブチルフエニル)ヨードニウムヘキサフ
ルオロホスフエート) である。
式(I)の錯ハロゲナイド塩のAによつて表わされるグル
ープVIa−陽イオンは、下記の化学式、すなわち 〔(Rb 4)(Rc 5)(Rd 6)G〕+ の化合物であつて、上式において、R4は、アルキル
基、アルコキシ基及び芳香族基から選択された一価の基
であり、R5は、アルキル基、シクロアルキル基及び置
換アルキル基から選択された一価の有機脂肪基であり、
R6は、アルキレン基及び−o−または−s−をチエー
ン内に有しチエーンからぶらさがつている少くとも一つ
のアリルグループを有するアルキレンを有するアルキレ
ン基から選択された二価の基であり、bは、0から3を
含む3までの整数であり、cは、0から2を含む2まで
の整数であり、dは、b+c+2dの和が3に等しい価
の場合、0または1に等しい整数であり、Gは、硫黄、
セレン及びテルルから選択されたグループVIaの元素で
ある。
R4によつて含まれている基は、例えば、1乃至8炭素
原子のアルキル基、1乃至8炭素原子のアルコキシ基、
フエニル、トリル、ナフチル、アントリルのようなC
(6-13)芳香族炭化水素基、及びビリジル及びフルフリル
のようなニトロ、クロロ、ヒドロキシ、チオアリロキ
シ、芳香族複素環式基で置換された基である。R5基
は、−C2H4OCH3、−CH2COOC2H5−、−C
H2−CO−CH3のようなメチル、エチル、プロピル
置換のアルキルのようなC(1-18)アルキルであり、R6
基は下記の構造を含んでいる。
式(I)に含まれているスルホニウム化合物は、例えば下
記のものである。
式(I)の錯ハロゲナイド塩のAで表わされるチオピリリ
ウム陽イオンは、下記の化学式、すなわち の化合物を含んでおり、上記の化学式において、R7、
R8、及びR9は、それぞれ(a)ハロゲン原子、(b)1か
ら10までの炭素原子、例えばメチル、エチル、第三プ
ロピル、ブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、オク
チル、ノニル、ドデシルを有するアルキルグループ、及
び(c)フエニル、4−ジフエニル、4−エチルフエニ
ル、4−プロピルフエニルなどを含む6乃至12炭素原
子を有する置換アリールグループを含めたアリールグル
ープを表わすことができる。
この発明の実施に有用なチオピリリウム塩は、フエニル
チオピリリウムヘキサフルオロホスフエート、2,6ジ
−メチルチオピリリウムヘキサフルオロアンチモネート
及び4−エチルチオピリリウムヘキサフロオロアーセネ
ートである。
式(I)の錯ハロゲナイド塩のAによつて表わされている
ジアゾニウム陽イオンは、下記の化学式、すなわち 〔Ar−N≡N〕+ の化合物を含んでおり、上式において、アリールグルー
プArは、アリールグループがアミノグループ以外の少
なくとも一つのぶらさがつているグループを持つている
場合に芳香族の炭素原子内において水素原子の一つを置
換することによつて、ジアゾニウムグループに結合して
いる。従つて、ぶらさがつている置換基はアルキルまた
は普通の置換基のどちらか、あるいは、両方であつても
よい。
この発明の実施に用いることのできるジアゾニウム塩を
例示すると、それらは、ベンゼンジアゾニウムトラフル
オロボレート、ベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロホ
スフエート、ベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロアー
セネート、及びベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロア
ンチモネートである。式(II)に含まれている化合物は、
例えば、下記の化学式に示すものである。
式(I)で表わされている錯ハロゲナイドの塩と式(II)で
表わされている化合物は、この発明の嫌気性接着剤配合
物に、この配合物の総重量の約0.05乃至約15重量
%、好ましくは約0.075乃至約3.0重量%の濃度
で添合されている。
この発明の実施に有用な過酸化物遊離基開始剤は、多種
類の周知の過酸化物開始剤のいづれでもよいが過酸化水
素のような酸素の実質的な不存在下においてアクリル酸
エステルモノマーの重合開始可能なものであつて、ベン
ゾイルペルオキシドのようなジアシルペルオキシド、メ
チルエチルケトンペルオキシドのようなケトンペルオキ
シド、クメンヒドロペロキシド、タート−ブチルヒドロ
ペロキシド及びパラーメタンヒドロペロキシドのような
ヒドロペロキシドである。これらのうち、クメンヒドロ
ペロキシドは、特に好ましいものである。開始剤は、こ
の発明の配合物内で、この配合物の総量の約0.25乃
至約10.0重量%の、しかして、好ましくは約0.5
乃至約5.0重量%の濃度で使用されている。
強酸の存在下で過酸化物開始剤と反応してアクリル酸エ
ステルモノマーの嫌気性重合に触媒作用を及ぼす遊離基
を生成する活性剤は、アセチルフエニルドラジン、チオ
尿素及び有機化合物であつて、その化合物はフエロセニ
ル成分を有していて、その成分はフエロセン、化学式
(C5H5)2Feを有する化合物、下記の化学式、すな
わち R11C5H4−Fe−C5H4R12 を有するフエロセンの誘導体であつて、上記の式におい
て、R11とR12は、H、−COOH、−CO.CH3、
−CO.φ、n−アルキル及びビニルから選択されるも
のであつて、R11とR12は、同じものであつてもよい
し、あるいは異なつたものであつてもよい。
フエロセン及びその誘導体は、この発明の実施における
活性剤化合物として好ましいものである。
活性剤は、この発明の接着剤配合物内において、約0.
10乃至約5.0重量%、しかして、好ましくは約0.
25乃至約2.0重量%の濃度で用いられる。
この発明の接着剤配合物は、所望の場合、重合性アクリ
ル酸エステルと共重合できる反応稀釈剤を用いて調製で
きる。そのような稀釈剤の代表的なものは、ヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート
のようなヒドロキシアルキルアクリレートとヒドロキシ
ウエチルメタクリレート及びヒドロキシプロピルメタク
リレートのような対応するメタクリレート化合物であ
る。
嫌気性接着剤配合物いは、安定剤、可塑剤、チキソトロ
ープ、及びキレート化剤のようなこの技術で普通に使用
される補助剤を更に含めることができる。また、可視光
線増感剤も存在させることができ、そのうち、クロロチ
オキサントン及びペリレンを例としてあげることができ
る。普通の安定剤は(i)ヒドロキノン、ナフトキノン、
ベンゾフエノン、4−メトキシフエノール及びブチル化
ヒドロキシトルエンのような遊離基掃気剤、及び(ii)ト
リ−n−ブチルアミン及び2,6−ジータート−ブチル
−4−メチルピリジンのような残留酸の掃気剤である。
ポリカルボン酸化したアルキレンジアミン、例えばテト
ラナトリウムエチレンジアミンテトラ酢酸、のようなキ
レート化剤を添加すると、早期重合に対して嫌気性接着
剤配合物を安定化させる。これらの安定化化合物は、通
常は、この発明の配合物には、10乃至1,000ppm
の範囲で添合する。酸化防止剤のような他の補助剤の割
合は、当業者にはよく分かつている。
(発明の効果) この発明は、その実施について特別の理論にしばられな
いか、または依存しないものとして理解してもらいたい
が、以下、一液式嫌気性接着配合物として特許を請求し
ている配合物の実施可能性の方法に関して当然のことと
して述べる。
この発明の配合物は、液体フイルム層として軟鋼または
ガラスのような適切な支持体に塗布後、しかして、妥当
な輻射線で照射された時、錯ハロゲニドの陽イオンの塩
のような輻射分解性塩が強酸化合物を解放し、その化合
物が硬化系を活性化させる。遊離した酸はフエロセンの
ような活性剤化合物と反応して未知構造の中間化合物を
生じ、その化合物が過酸化物開始剤(例えば、クメンヒ
ドロペロキシド)と反応して遊離基を発生する。一旦、
中間化合物が形成されると、やがて重合がおこり、その
結果、更に輻射することは不必要となる。
重合反応は遊離基の性質のものであるので、酸素が安定
しているので、周囲の酸素が照射されたフイルム層に接
触して残つている限り、重合が妨害される。酸素を塗膜
層から取除くか、または酸素を塗膜層から、接触第二支
持体表面が照射された塗膜層に加圧して、排除した時、
重合が継続して完了する。但し、完全硬化には24時間
まで時間がかかることがある。次のことが明らかであ
る。すなわち、この発明を実施するに際しては、この明
細書で特許を請求した接着剤配合物は、表面に塗布し、
輻射線を照射して活性化させ、活性化後いくらかの時間
をおいてもう一つの表面に取付け、満足的な接着結合を
生ずることができる。この性質は、このような時間内な
遅延が必要であるか、または手助けとなる製造工程では
有利である。
次のことが理解されるであろう。すなわち、この発明の
配合物に酸が存在していると、そのことが上記の硬化系
を不安定にするので、酸性官能基を備えたモノマーは、
接着剤配合物の適格な保存寿命特性を保つためには、避
けるか、または、低濃度に制限しなければならない。
この発明の配合物の活性化のためには、照射のタイプ、
強さ及び持続時間が重要であるが、これらは、この発明
の任意の配合物について手探り法で容易に知ることがで
きる。一般に、波長250ナノメートルで相当な出力を
備えている紫外線源が許容できる結果を生ずるというこ
とが分かつている。この発明の接着剤配合物に特定の錯
陽イオン化合物、例えば、 を使用する場合、タングステンランプを用いることがで
きる。照射が不適当であると、接着結合が弱くなるが、
過度の照射は避けなければならない。その理由は、過度
の照射は、硬化系を極端に活性化させて、配合物のゲル
化を早めてしまうからである。適切な照射強さは、日常
の実験で知ることができる。
照射のために選択する場所は決定的に重大ではない。従
つて、接着剤塗膜層は支持体表面に塗布後に照射できる
し、あるいは、液体接着剤はそれを支持体に塗布する前
に照射することもできる。例えば、接着剤は、内径1m
m、長さ1m、肉厚約0.1または0.2mmのポリエチ
レンのような透明ガラスまたはプラスチツクの細管を介
して軽量分配できる。そのような場合、照射強さは、波
長365ナノメートルで測定して10,000μW/cm
2であり、照射されている液体の停滞時間は、約2乃至
5分間、好ましくは約3分間である。この処理後に管端
から出てくる液体は、空気の存在において、支持体に塗
布することができ、もう一つと支持体を加圧して空気を
排除した時に硬くなる。照射された接着剤があまりにも
長く管内に残つていると、その接着剤は、例えば数分後
乃至1時間後に固化する。従つて、既述の手順は、工場
条件での連続生産に特に適している。直径がもつと大き
な管は静的ミキサーに関連して使用することができる。
静的ミキサーは、配合物が確実に均質的に照射を受ける
のに役立つ。
下記の例は、この発明の種々の態様を特に説明したもの
であるが、決してそれに限定されるものではない。特記
なき限り、すべての部と%は、重量部と重量%である。
(実施例) 実施例I 輻射線活性化嫌気性接着剤配合物を下明の成分を下記の
重量%で混合して調整した。接着成分 重量% モノマー A 23.3 モノマー B 50.7ヒ ドロキシプロピルメタクリレ-ト 20.5 ジフエニルヨ-ドニウムヘキサフルオロホスフエ-ト 2.87 フエロセン 0.944 クメンヒドロペロキサイド 1.64 モノマーAは、トルエンジイソシアネートとトリメチロ
ールプロパンのヒドロキシポリオキプロピレンの誘導体
との反応生成物(Pluracol TP2450の商標での市販
品)であつて、ヒドロキシメチルメタクリレートでキヤ
ツプした未反応イソシアネート官能基を備えたものであ
った。
モノマーBは、ウレタン−アクリレートであつて、トル
エンジイソシアネート2モルを水素化ビスフエノールA
1モルと反応させ、その反応混合物をメチルメタクリレ
ートで稀釈し、更に、その稀釈物を米国特許第3,42
5,988号の実施例Vに開示の方法でヒドロキシエチ
ルメタクリレート2モルと反応させて調製したものであ
る。
軟鋼のグリツトプラスト重ね剪断物の幅2センチのもの
の複数の対のものに対して、一方の表面に実施例Iの接
着剤配合物を塗布し、ある時間間隔で7,000μW/
cm2(365ナノメートルで測定)を照射したが、その
時間間隔は、7グループの対のそれぞれに関して異なつ
たものであつた。各対の塗布表面を照射停止後45秒し
てから確実に接触させて、それぞれの場合、1/2インチ
(12.7ミリ)重ね剪断の長さ方向にオーバーラツプ
(重なり)させて、接着層を発現させた。接着層を、2
4時間、室温で放置して硬化させた。接着強さを、従来
の引張試験機を用いて、引張剪断モードで測定した。そ
の結果の概要を下記の表Iに示す。
表Iのデータは、4分間の照射時間で最高接着強さに到
達したことを示している。そのような接着強さは、商業
的に有用な接着剤配合物に相応するものである。照射を
4分間以上継続した場合、配合物は活性化しすぎること
となり、その後は、酸素によつて効果的に安定化されな
いで、接着強さが弱くなる。
実施例II 実施例Iの手順を繰り返えした。但し次の点を変更し
た。すなわち、接着剤配合物を重ね剪断に塗布して活性
化(365ナノメートルの波長で 7,500μW/cm2で)させた後、塗布表面を互いに
(0.5インチ〔12.7ミリ〕のオーバーラツプ)接
触させる前の時間を15秒から3,600秒まで変化さ
せて、配合物が照射活性化後、空気で安定化することを
示した。オーバーラツプしている表面を室温で24時間
放置して硬化させた。その後、接着表面の引張剪断強さ
を測定した。その結果は、下記の表IIに記録したとおり
である。
表IIのデータを比較参照すると、活性化した接着剤配合
物が空気で安定化したということを示す時間範囲全体に
わたつて、接着強さが可成り一定になつていることが示
されている。
実施例III 実施例Iの手順を繰り返した。但し次の点を変更した。
すなわち、重ね剪断物上に塗布した接着剤層は、13,
000μW/cm2(365ナノメートルで測定)を照射
し、この場合170kg/cm2の平均引張剪断強さが、
1.5分の照射で達成された。
実施例IV 実施例Iの手順を繰り返えした。但し、次の点を変更し
た。すなわち、二つの関連するウレタン−アクリル酸樹
脂の混合物をモノマーA及びBと一連のフエロセン誘導
体に置換したのであるが、それらの誘導体の化学式は、
(RC5H4)C5H5Fe、この式において、Rはビニル、
カーボニル、アルキル(n−ブチル)アセチルまたはベ
ンゾリル基であり、しかして、もう一つの化学式は、
(R1C5H4)Fe(R2C5H4)で、この式において、R1
とR2はメチル基で嫌気性接着剤配合における促進剤化
合物としてフエロセンの代りに置換されたものである。
ウレタン−アクリル酸樹脂の第一番目のものは、最初に
軟質の重合性メチレンエーテルジオールをトルエンジイ
ソシアネートのようなモルの余分のジイソシアネートと
反応させて調製した重合性ブロツク共重合体であつたの
で、その生成物はジオールの各端に−NCO基を有して
いなかつた。その反応生成物は、ヒドロキシアルキルメ
タクリレートのモル当量と反応して米国特許第4,309,52
6号に開示の軟質ジメタクリレートブロツク共重合体を
形成した。第二番目の樹脂は、米国特許第3,425,
988号に開示のタイプのウレタン−アクリル酸樹脂で
あつた。
これらの輻射線活性化嫌気性接着剤処方の配合物並びに
その代表的な引張剪断強さ特性及びこれらの引張剪断強
さに到達するのに必要な照射時間の概要を下記表III及
びIVに示す。
実施例V 実施例IVの手順を繰り返えした。但し、次の点が異なつ
ている。すなわち、錯ハロゲナイドの他の塩類がジフエ
ニルヨードニウムへキサフルオロホスフエートの代りに
置換され、重ね剪断に塗布された接着剤配合物の層が、
10,000μW/cm2(波長365ナノメートルで測
定して)1.75乃至3.0分間、照射された。
これらの輻射線活性化嫌気性接着剤処方の配合物並びに
これらの引張剪断強さに到達するに必要な照射時間の概
要を下記の表Vに示す。
実施例VI 実施例Vの手順を接着剤配合物No.3を用いて繰り返え
した。但し、次の点が異つている。すなわち、重ね剪断
の両接触表面に配合物を塗布したが、一表面だけを1
0,000μW/cm2で、2分間、照射した。重ね剪断
二枚を照射後45秒たつてから0.5インキ(12.7
ミリ)のオーバーラツプで取付けた。引張強さを24時
間後に試験した時、接着は、平均(試験5回の)引張剪
断強さ170daN/cm2を示した。
従つて、実施例VIは、この発明の配合物を使用し接触表
面を取付けに先立つて表面だけ照射してた時、強い接着
を達成し得ることを示している。
実施例VII 実施例Vの手順を接着剤配合物No.3を用いて繰り返え
した。但し、次の点が異つている。すなわち、重ね剪断
のうちの一方だけに配合物を塗布した。塗布表面を、1
0,000μW/cm2で、2分間、照射し、照射後45
秒たつてから、塗布してない重ね専断を0.5インチ
(12.7ミリ)のオーバーラツプで、取付けた。取付
後10分間たつと、重ね剪断を引張剪断モードで分離す
ることが不可能であるということが分かつた。
対照試験において、実施例VIIの手順を繰り返えした。
但し、次の点が異なつている。すなわち、塗布表面は輻
射源にさらされなかつたのであつた。取付後10分たつ
て、重ね剪断は、やるい指圧力を加えて容易に分離でき
なかつた。
実施例VIIは、その発明の配合物を使用して、接着すべ
き表面の一面だけに配合物を塗布し取付けに先立つて照
射した時、強い接着が達成できるということを示してい
る。
実施例VIII 実施例VIIの手順を繰り返えした。但し、次の点が異な
つている。すなわち、重ね剪断の代わりに、スライドガ
ラスを使用した。一枚のスライドガラスに配合物を塗布
し、10,000μW/cm2で、2分間、照射した。ス
ライドガラスの塗布表面を、その表面を照射後45秒た
つてから第2番目の塗布していないスライドガラスで
0.5インチ(12.7ミリ)のオーバーラツプでおお
つた。取付後3分間たつてから、スライドガラスを分離
しようと試みた時、スライドガラスが割れてしまつた。
対照試験において、実施例VIIIの手順を繰り返えした。
但し、次の点が異なつている。すなわち、塗布したガラ
スの表面を照射源にさらさなかつた。取付後3分間たつ
て、ゆるい指圧力を用いてスライドガラスを分離するこ
とができた。
従つて、実施例VIIIは、この発明の配合物を用いて、不
活性または受動表面を接着する時に、強力な接着を達成
できることを示している。
注:すべての実施例は、フイリツプス社のHP400ワ
ツトのガラスでおおつた水銀灯を用いて行なつた。適切
な出力を生ずる他の光源も使用することができる。
フロントページの続き (72)発明者 フランシス.アール.マーテイン アイルランド共和国.ダブリン.12.テン プローグ.テンプローグ.ウツド.69 (72)発明者 ジヨン.ウツド アイルランド共和国.ダブリン.ステイロ ーガン.アツパー.キルマカツド.ロー ド.ステイローガン.ウツド.138 (72)発明者 テイー.アイザート.ケーシー アイルランド共和国.ダブリン.ルーカ ン.ブルツクウツド.テユーバー(番地な し) (72)発明者 バーナード.ジエイ.ボルガー アイルランド共和国.ダブリン.フオツク スロツク.キルタロー.ロード.47 (56)参考文献 特開 昭57−65712(JP,A) 特開 昭53−94349(JP,A) 特公 昭55−24479(JP,B2)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)嫌気的硬化性アクリル酸エステルモノ
    マーを配合物の約40〜97重量%; (ロ)式 [A]+ d[MXe]-(e-f) (式中、Aはヨードニウム及びスルホニウムカチオンよ
    り成る群から選択される陽イオンであり、Mは金属又は
    非金属である。xはハロゲン基であり、d=e−f、f
    =Mの原子価で2〜7の整数(総括的)であり、eはf
    より大きく、8までの数値を有する整数ある。) を有する紫外線又は可視光線にさらされると分解して強
    酸を放つ化合物を配合物の約0.05〜15.0重量%; (ハ)酸素の実質的不存在下にモノマーの重合を開始し得
    るペルオキシフリーラジカル開始剤を配合物の約0.25〜
    10重量%;及び (ニ)強酸の存在下においてペルオキシド開始剤と反応し
    てモノマーの嫌気的重合に触媒作用を与えるフリーラジ
    カルを形成する嫌気的重合活性化剤を配合物の約0.10〜
    5重量% を含有して成る輻射線活性化嫌気性接着剤配合物。
  2. 【請求項2】前記嫌気的硬化性アクリル酸エステルモノ
    マーが、ヒドロキシアルキルメタクリレートをポリイソ
    シアネートとポリアルキレングリコールの反応生成物と
    反応させて調製した未反応イソシアネート官能基を備え
    たブロック共重合体であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合物。
  3. 【請求項3】前記嫌気的硬化性アクリル酸エステルモノ
    マーが、ヒドロキシプロピルメタクリレートをトルエン
    ジイソシアネートとトリメチロールプロパンのヒドロキ
    シポリオキシ−プロピレン誘導体の反応生成物と反応さ
    せて調製した未反応イソシアネート官能基を備えたブロ
    ック共重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合物。
  4. 【請求項4】前記嫌気的硬化性アクリル酸エステルモノ
    マーが、ポリイソシアネートを一官能基置換のアクリル
    酸エステルと反応させて調製した官能置換基に活性水素
    原子を備えたウレタン−アクリレートであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性
    接着剤配合物。
  5. 【請求項5】前記嫌気的硬化性アクリル酸エステルモノ
    マーが、ヒドロキシエチルメタクリレートのトルエンジ
    イソシアネートと水素化ビスフェノールAの反応生成物
    と反応させて調製したウレタン−アクリレートであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の輻射線活性
    化嫌気性接着剤配合物。
  6. 【請求項6】前記MXe が、PF6 -であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤
    配合物。
  7. 【請求項7】前記MXe が、AsF6 -であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性接着
    剤配合物。
  8. 【請求項8】前記MXe が、SbF6 -であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性接着
    剤配合物。
  9. 【請求項9】前記紫外線又は可視光線の輻射にさらされ
    た時に分解する化合物が、ジフェニルヨードニウムヘキ
    サフルオロホスフェートであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合
    物。
  10. 【請求項10】前記紫外線又は可視光線の輻射にさらさ
    れた時に分解する化合物が、ジトリルヨードニウムヘキ
    サフルオロホスフェートであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合
    物。
  11. 【請求項11】前記紫外線又は可視光線の輻射にさらさ
    れた時に分解する化合物が、ジフェニルヨードニウムヘ
    キサフルオロアーセネートであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合
    物。
  12. 【請求項12】前記紫外線又は可視光線の輻射にさらさ
    れた時に分解する化合物が、 であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の輻
    射線活性化嫌気性接着剤配合物。
  13. 【請求項13】前記紫外線又は可視光線の輻射にさらさ
    れた時に分解する化合物が、式 R[O・SO2・CQ3]nで表わされ、該式において、Rは原
    子価が1乃至4の有機基であり、QはHと弗素から成る
    部類より選択された基であり、nは1乃至4の整数であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の輻射線
    活性化嫌気性接着剤配合物。
  14. 【請求項14】前記ペルオキシフリーラジカル開始剤
    が、有機ヒドロペルオキシドであることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配
    合物。
  15. 【請求項15】前記有機ヒドロペルオキシドが、クメン
    ヒドロペルオキシドであることを特徴とする特許請求の
    範囲第14項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合物。
  16. 【請求項16】前記活性剤が、フエロセニル化合物であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の輻射線
    活性化嫌気性接着剤配合物。
  17. 【請求項17】前記フエロセニル化合物が、式R1C5H4 -F
    e-C5H4R2で表わされ、該式においてR1とR2は、-H、-CO
    OH、-CO・CH3、-CO′φ、n−アルキル及びビニルより
    成る基の群から選択されることを特徴とする特許請求の
    範囲第16項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合物。
  18. 【請求項18】前記フエロセニル化合物が、フエロセン
    であることを特徴とする特許請求の範囲第17項記載の輻
    射線活性化嫌気性接着剤配合物。
  19. 【請求項19】前記フエロセニル化合物が、 (φ・CO・C5H4)Fe(C5H4)であることを特徴とする特許
    請求の範囲第17項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合
    物。
  20. 【請求項20】前記フエロセニル化合物が、(CH3・C
    5H4)Fe(CH3・C5H4)であることを特徴とする特許請求の
    範囲第17項記載の輻射線活性化嫌気性接着剤配合物。
  21. 【請求項21】前記紫外線又は可視光線の輻射にされさ
    れた時に分解する化合物が、配合物の約0.1乃至約5
    重量%の濃度で接着剤配合物中に存在していることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の輻射線活性化嫌気
    性接着剤配合物。
  22. 【請求項22】前記活性化剤が、総配合物の約0.25乃至
    約5.0重量%の濃度において接着剤配合物に存在して
    いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の輻射
    線活性化嫌気性接着剤配合物。
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