JPH06139560A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH06139560A JPH06139560A JP31264092A JP31264092A JPH06139560A JP H06139560 A JPH06139560 A JP H06139560A JP 31264092 A JP31264092 A JP 31264092A JP 31264092 A JP31264092 A JP 31264092A JP H06139560 A JPH06139560 A JP H06139560A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diamond
- film
- protective film
- ferromagnetic metal
- metal film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に耐久性を改善した磁気記録媒体に関す
る。 【構成】 非磁性基体の表面に強磁性金属膜を形成した
磁気記録媒体において、前記強磁性金属膜の表面に水素
ガスによるプラズマ処理を施し、その上にダイヤモンド
状保護膜を形成したことを特徴とする。
る。 【構成】 非磁性基体の表面に強磁性金属膜を形成した
磁気記録媒体において、前記強磁性金属膜の表面に水素
ガスによるプラズマ処理を施し、その上にダイヤモンド
状保護膜を形成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強磁性金属膜を磁気記録
層とする磁気記録媒体に関し、特に耐久性を改善した磁
気記録媒体に関する。
層とする磁気記録媒体に関し、特に耐久性を改善した磁
気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】Co−Ni、Co−Crその他の強磁性
金属膜を磁気記録層とする磁気記録媒体に関する技術
は、ビデオ記録、デジタル記録等の高密度記録のため、
あるいは記録再生装置の小型化、高性能化などのために
従来から広く研究されており、また実用化されている。
しかし、強磁性金属膜は一般に磁気ヘッド等の摺動部材
との摩擦により摩耗し易いので、強磁性金属膜の表面に
潤滑剤を塗布したり、潤滑剤層を設けたりして摩擦を減
じるとか、あるいは硬質の保護膜を形成して耐摩耗性を
上げることが提案されている。例えば、特開平2−13
2623号及び特開平3−224132号には、強磁性
金属膜の表面にダイヤモンド状炭素よりなる保護膜を生
成し、更にその上に潤滑剤層を設けることにより、耐久
性並びに走行安定性を改善することが提案されている。
金属膜を磁気記録層とする磁気記録媒体に関する技術
は、ビデオ記録、デジタル記録等の高密度記録のため、
あるいは記録再生装置の小型化、高性能化などのために
従来から広く研究されており、また実用化されている。
しかし、強磁性金属膜は一般に磁気ヘッド等の摺動部材
との摩擦により摩耗し易いので、強磁性金属膜の表面に
潤滑剤を塗布したり、潤滑剤層を設けたりして摩擦を減
じるとか、あるいは硬質の保護膜を形成して耐摩耗性を
上げることが提案されている。例えば、特開平2−13
2623号及び特開平3−224132号には、強磁性
金属膜の表面にダイヤモンド状炭素よりなる保護膜を生
成し、更にその上に潤滑剤層を設けることにより、耐久
性並びに走行安定性を改善することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の文献に記載されたダイヤモンド状炭素を検討したとこ
ろ、特開平2−132623号に記載されたものは炭素
膜中の水素の濃度が3at%以下であり、また特開平3
−224132号に記載されたものは炭素膜中の水素の
濃度が15at%(30モル%)以下であり、比較的結
晶性が高い硬質の膜であるために脆く、潤滑剤を併用し
ても耐摩耗性は十分でないことが分かった。強磁性金属
膜への接着性を上げるために、従来ダイヤモンド状保護
膜を形成する前に強磁性金属膜の表面を前処理すること
が提案されている。例えば、特開平3−114132号
公報、特開平4−10214号、及び特開平4−446
36号には、メタン、エタンのような低級炭化水素ある
いは更にフッ素を含む炭化水素を強磁性金属膜の表面で
プラズマ重合してプラズマ重合膜を形成することが提案
されている。しかし比較例に示すようにプラズマ膜を介
在させたのでは必ずしも十分な耐久性が得られない。他
の重要な問題は、プラズマ重合膜を介在させると、ダイ
ヤモンド状保護膜の厚さに更にプラズマ重合膜の厚さが
加算される結果スペーシングロスが増大することであ
る。したがって、プラズマ重合膜のような中間層はでき
るだけ回避する必要がある。したがって本発明の目的
は、ダイヤモンド状保護膜の強磁性金属膜への密着性を
向上させることにより、磁気記録媒体のスチル特性等の
耐摩耗性を上げることにある。本発明の他の目的は、ダ
イヤモンド状保護膜の柔軟性を向上してスチル特性等の
耐摩耗性を上げることにある。
の文献に記載されたダイヤモンド状炭素を検討したとこ
ろ、特開平2−132623号に記載されたものは炭素
膜中の水素の濃度が3at%以下であり、また特開平3
−224132号に記載されたものは炭素膜中の水素の
濃度が15at%(30モル%)以下であり、比較的結
晶性が高い硬質の膜であるために脆く、潤滑剤を併用し
ても耐摩耗性は十分でないことが分かった。強磁性金属
膜への接着性を上げるために、従来ダイヤモンド状保護
膜を形成する前に強磁性金属膜の表面を前処理すること
が提案されている。例えば、特開平3−114132号
公報、特開平4−10214号、及び特開平4−446
36号には、メタン、エタンのような低級炭化水素ある
いは更にフッ素を含む炭化水素を強磁性金属膜の表面で
プラズマ重合してプラズマ重合膜を形成することが提案
されている。しかし比較例に示すようにプラズマ膜を介
在させたのでは必ずしも十分な耐久性が得られない。他
の重要な問題は、プラズマ重合膜を介在させると、ダイ
ヤモンド状保護膜の厚さに更にプラズマ重合膜の厚さが
加算される結果スペーシングロスが増大することであ
る。したがって、プラズマ重合膜のような中間層はでき
るだけ回避する必要がある。したがって本発明の目的
は、ダイヤモンド状保護膜の強磁性金属膜への密着性を
向上させることにより、磁気記録媒体のスチル特性等の
耐摩耗性を上げることにある。本発明の他の目的は、ダ
イヤモンド状保護膜の柔軟性を向上してスチル特性等の
耐摩耗性を上げることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性基体の
表面に強磁性金属膜を形成した磁気記録媒体において、
前記強磁性金属膜の表面に水素ガスによるプラズマ処理
を施し、その上にダイヤモンド状保護膜を形成したこと
を特徴とする。本発明は水素ガスによるプラズマ処理に
加えて、更にダイヤモンド状保護膜として炭素が60〜
70at%と水素が30〜40at%である組成を採用
することにより、ダイヤモンド状保護膜を柔軟にするこ
とにより耐摩耗性を向上させる。更に好ましくは、ダイ
ヤモンド状保護膜の上に更に潤滑層を設けることにより
潤滑性を向上させる。
表面に強磁性金属膜を形成した磁気記録媒体において、
前記強磁性金属膜の表面に水素ガスによるプラズマ処理
を施し、その上にダイヤモンド状保護膜を形成したこと
を特徴とする。本発明は水素ガスによるプラズマ処理に
加えて、更にダイヤモンド状保護膜として炭素が60〜
70at%と水素が30〜40at%である組成を採用
することにより、ダイヤモンド状保護膜を柔軟にするこ
とにより耐摩耗性を向上させる。更に好ましくは、ダイ
ヤモンド状保護膜の上に更に潤滑層を設けることにより
潤滑性を向上させる。
【0005】本発明のダイヤモンド状保護膜は、例えば
特開平2−132623号等に記載されているグラファ
イトをターゲットとしAr及びH2 のグロー放電による
スパッタリング法、メタン、エタン、ブタン等の低分子
量炭化水素のプラズマ蒸着とか、これらのガスをグロー
放電でイオン化し、それを蒸着するイオン化蒸着法な
ど、従来公知の任意の方法を用い、条件を適正に制御す
ることにより製造できる。
特開平2−132623号等に記載されているグラファ
イトをターゲットとしAr及びH2 のグロー放電による
スパッタリング法、メタン、エタン、ブタン等の低分子
量炭化水素のプラズマ蒸着とか、これらのガスをグロー
放電でイオン化し、それを蒸着するイオン化蒸着法な
ど、従来公知の任意の方法を用い、条件を適正に制御す
ることにより製造できる。
【0006】ダイヤモンド状保護膜は、炭素が60〜7
0at%と水素が30〜40at%の組成が望ましい。
ポリエチレンのようにC/H=0.5になると直鎖状で
あり、架橋構造を有しない。これに対し、この組成(C
/H=0.5)からずれてくると架橋構造を有すること
になり膜強度が急激に上昇する。この場合、C/H=
0.5では透明であるがC=60〜70at%、H=3
0〜40at%では膜が黒色化する。これはC−HのH
が取れてC−C結合が多くなり同時にC=C結合も生成
しているためである。これが架橋の進行を示すものであ
る。そのため膜強度が上昇してセラミック並みの硬度を
得る。
0at%と水素が30〜40at%の組成が望ましい。
ポリエチレンのようにC/H=0.5になると直鎖状で
あり、架橋構造を有しない。これに対し、この組成(C
/H=0.5)からずれてくると架橋構造を有すること
になり膜強度が急激に上昇する。この場合、C/H=
0.5では透明であるがC=60〜70at%、H=3
0〜40at%では膜が黒色化する。これはC−HのH
が取れてC−C結合が多くなり同時にC=C結合も生成
しているためである。これが架橋の進行を示すものであ
る。そのため膜強度が上昇してセラミック並みの硬度を
得る。
【0007】水素によるプラズマ処理は、排気した真空
室に装入した強磁性金属膜を有する非磁性基体を真空度
0.01〜1Torr、水素の流量5〜100SCC
M、周波数0〜13.5MHz〜Hz、電力10〜10
0W、パワー密度0.1〜0.5W/cm2 の条件でプ
ラズマ処理して強磁性金属膜の表面を清浄化及び活性化
する。
室に装入した強磁性金属膜を有する非磁性基体を真空度
0.01〜1Torr、水素の流量5〜100SCC
M、周波数0〜13.5MHz〜Hz、電力10〜10
0W、パワー密度0.1〜0.5W/cm2 の条件でプ
ラズマ処理して強磁性金属膜の表面を清浄化及び活性化
する。
【0008】潤滑層としては脂肪酸、パーフルオロアル
キルカルボン酸、パーフルオロアルキルポリエーテル、
高級アルコール、脂肪酸アミド等の潤滑剤、特にフッ素
系のものが好ましい。
キルカルボン酸、パーフルオロアルキルポリエーテル、
高級アルコール、脂肪酸アミド等の潤滑剤、特にフッ素
系のものが好ましい。
【0009】
【作用】本発明によると、強磁性金属膜とダイヤモンド
状保護膜の密着性が向上し耐摩耗性、耐久性が向上す
る。また、形成されるダイヤモンド状保護膜は、比較的
高い水素含有率を有する有機質に接近するので、保護膜
の柔軟性が増し、強磁性金属膜への密着性が向上するこ
とにより耐久性が向上する。さらに、走行安定性に関し
ては潤滑層と併用することにより何ら問題は生じないこ
とが分かった。
状保護膜の密着性が向上し耐摩耗性、耐久性が向上す
る。また、形成されるダイヤモンド状保護膜は、比較的
高い水素含有率を有する有機質に接近するので、保護膜
の柔軟性が増し、強磁性金属膜への密着性が向上するこ
とにより耐久性が向上する。さらに、走行安定性に関し
ては潤滑層と併用することにより何ら問題は生じないこ
とが分かった。
【0010】
【実施例の説明】以下、本発明の好ましい実施例を詳し
く説明する。強磁性金属膜の材料としてはCo、Co−
Ni、Co−Ti、Co−O、Co−Mo、Co−Ni
−O、Co−Cr、Co−Cr−Ni等が使用できる
が、特にCo−Ni(重量比で70〜95対30〜5)
が好ましく、以下の実施例ではCo80重量−Ni20
重量%のものを使用した。また、非磁性基体としては、
ポリアミド、ポリエステル、等従来公知のプラスチック
製支持体が使用できるが、以下の例ではポリエチレンテ
レフタレートを使用した。非磁性体の表面に強磁性金属
膜を形成する方としては、電子ビーム蒸着法、イオンプ
レーティング法、スパッタリング法、などが使用できる
が、以下の例では電子ビーム蒸着法によった。すなわ
ち、真空中で、電子ビームにより、るつぼ内に収容した
Co−Ni合金を照射して溶融させ、これを回転ドラム
の面に沿って一定速度で移動している長尺のポリエチレ
ンテレフタレートのフィルム上に蒸着した。得られた強
磁性金属膜の表面に、水素プラズマによる前処理を施し
て表面をわずかに還元して活性化した。その上に、ダイ
ヤモンド状膜を、CH4 とH2 との混合ガスをAFプラ
ズマ化し、これをCo−Ni蒸着膜の表面に成膜した。
く説明する。強磁性金属膜の材料としてはCo、Co−
Ni、Co−Ti、Co−O、Co−Mo、Co−Ni
−O、Co−Cr、Co−Cr−Ni等が使用できる
が、特にCo−Ni(重量比で70〜95対30〜5)
が好ましく、以下の実施例ではCo80重量−Ni20
重量%のものを使用した。また、非磁性基体としては、
ポリアミド、ポリエステル、等従来公知のプラスチック
製支持体が使用できるが、以下の例ではポリエチレンテ
レフタレートを使用した。非磁性体の表面に強磁性金属
膜を形成する方としては、電子ビーム蒸着法、イオンプ
レーティング法、スパッタリング法、などが使用できる
が、以下の例では電子ビーム蒸着法によった。すなわ
ち、真空中で、電子ビームにより、るつぼ内に収容した
Co−Ni合金を照射して溶融させ、これを回転ドラム
の面に沿って一定速度で移動している長尺のポリエチレ
ンテレフタレートのフィルム上に蒸着した。得られた強
磁性金属膜の表面に、水素プラズマによる前処理を施し
て表面をわずかに還元して活性化した。その上に、ダイ
ヤモンド状膜を、CH4 とH2 との混合ガスをAFプラ
ズマ化し、これをCo−Ni蒸着膜の表面に成膜した。
【0011】実施例1 ポリエチレンテレフタレートの表面にCo−Ni(8
0:20)を厚さ0.2μmに成膜した。次に、強磁性
金属表面を水素プラズマにより次の条件で活性化した。 圧力:0.05Torr 周波数:100Hz 電力:50W その後、ダイヤモンド状保護膜を次の条件で厚さ100
Åに成膜した。 原料:CH4 :H2 =4:1 圧力:0.05Torr AF周波数:100kHz 電力:90W 得られたダイヤモンド状保護膜の水素含有率は30at
%であった。更にCo−Ni層の表面に潤滑剤層として
パーフルオロアルキルポリエーテルを30Åの厚さに塗
布した。
0:20)を厚さ0.2μmに成膜した。次に、強磁性
金属表面を水素プラズマにより次の条件で活性化した。 圧力:0.05Torr 周波数:100Hz 電力:50W その後、ダイヤモンド状保護膜を次の条件で厚さ100
Åに成膜した。 原料:CH4 :H2 =4:1 圧力:0.05Torr AF周波数:100kHz 電力:90W 得られたダイヤモンド状保護膜の水素含有率は30at
%であった。更にCo−Ni層の表面に潤滑剤層として
パーフルオロアルキルポリエーテルを30Åの厚さに塗
布した。
【0012】実施例2 実施例1において、ダイヤモンド膜の成膜条件を次のよ
うに変えた。得られたダイヤモンド状保護膜の水素含有
率は35at%であった。 原料:CH4 :H2 =2:1 圧力:0.05Torr AF周波数:100kHz 電力:90W
うに変えた。得られたダイヤモンド状保護膜の水素含有
率は35at%であった。 原料:CH4 :H2 =2:1 圧力:0.05Torr AF周波数:100kHz 電力:90W
【0013】比較例1 実施例1においてダイヤモンド膜の成膜条件を次のよう
に変えた。得られたダイヤモンド状保護膜の水素含有率
は45at%であった。 原料:CH4 :H2 =1:1 圧力:0.05Torr AF周波数:100kHz 電力:90W
に変えた。得られたダイヤモンド状保護膜の水素含有率
は45at%であった。 原料:CH4 :H2 =1:1 圧力:0.05Torr AF周波数:100kHz 電力:90W
【0014】比較例2 実施例1においてダイヤモンド膜の成膜条件を次のよう
に変えた。得られたダイヤモンド状保護膜の水素含有率
は20at%であった。 原料:CH4 :H2 =1:0 圧力:0.05Torr AF周波数:100kHz 電力:90W
に変えた。得られたダイヤモンド状保護膜の水素含有率
は20at%であった。 原料:CH4 :H2 =1:0 圧力:0.05Torr AF周波数:100kHz 電力:90W
【0015】比較例3 実施例1において水素の代わりにアルゴンを使用し炭化
水素プラズマ重合膜を100Åの厚さに形成した。
水素プラズマ重合膜を100Åの厚さに形成した。
【0016】上記の実施例及び比較例の摩擦係数と耐久
走行性であるスチル特性を測定したところ表1の通りで
あった。スチル特性は再生出力が2dB低下するまでの
再生時間を示す。硬度は潤滑剤と塗布する前のダイヤモ
ンド状保護膜のビッカース硬度を示す。耐久摩擦係数は
200パス走行後の走行摩擦である。
走行性であるスチル特性を測定したところ表1の通りで
あった。スチル特性は再生出力が2dB低下するまでの
再生時間を示す。硬度は潤滑剤と塗布する前のダイヤモ
ンド状保護膜のビッカース硬度を示す。耐久摩擦係数は
200パス走行後の走行摩擦である。
【0017】
【表1】
【0018】
【効果】水素プラズマ処理により、還元雰囲気となり活
性化された基体上に製膜されたダイヤモンド状保護膜は
密着性が増し、耐久摩擦、スチル特性が著しく向上す
る。
性化された基体上に製膜されたダイヤモンド状保護膜は
密着性が増し、耐久摩擦、スチル特性が著しく向上す
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の文献に記載されたダイヤモンド状炭素を検討したとこ
ろ、特開平2−132623号に記載されたものは炭素
膜中の水素の濃度が3at%以下であり、また特開平3
−224132号に記載されたものは炭素膜中の水素の
濃度が15at%(7.5モル%)以下であり、比較的
結晶性が高い硬質の膜であるために脆く、潤滑剤を併用
しても耐摩耗性は十分でないことが分かった。強磁性金
属膜への接着性を上げるために、従来ダイヤモンド状保
護膜を形成する前に強磁性金属膜の表面を前処理するこ
とが提案されている。例えば、特開平3−114132
号公報、特開平4−10214号、及び特開平4−44
636号には、メタン、エタンのような低級炭化水素あ
るいは更にフッ素を含む炭化水素を強磁性金属膜の表面
でプラズマ重合してプラズマ重合膜を形成することが提
案されている。しかし比較例に示すようにプラズマ膜を
介在させたのでは必ずしも十分な耐久性が得られない。
他の重要な問題は、プラズマ重合膜を介在させると、ダ
イヤモンド状保護膜の厚さに更にプラズマ重合膜の厚さ
が加算される結果スペーシングロスが増大することであ
る。したがって、プラズマ重合膜のような中間層はでき
るだけ回避する必要がある。したがって本発明の目的
は、ダイヤモンド状保護膜の強磁性金属膜への密着性を
向上させることにより、磁気記録媒体のスチル特性等の
耐摩耗性を上げることにある。本発明の他の目的は、ダ
イヤモンド状保護膜の柔軟性を向上してスチル特性等の
耐摩耗性を上げることにある。
の文献に記載されたダイヤモンド状炭素を検討したとこ
ろ、特開平2−132623号に記載されたものは炭素
膜中の水素の濃度が3at%以下であり、また特開平3
−224132号に記載されたものは炭素膜中の水素の
濃度が15at%(7.5モル%)以下であり、比較的
結晶性が高い硬質の膜であるために脆く、潤滑剤を併用
しても耐摩耗性は十分でないことが分かった。強磁性金
属膜への接着性を上げるために、従来ダイヤモンド状保
護膜を形成する前に強磁性金属膜の表面を前処理するこ
とが提案されている。例えば、特開平3−114132
号公報、特開平4−10214号、及び特開平4−44
636号には、メタン、エタンのような低級炭化水素あ
るいは更にフッ素を含む炭化水素を強磁性金属膜の表面
でプラズマ重合してプラズマ重合膜を形成することが提
案されている。しかし比較例に示すようにプラズマ膜を
介在させたのでは必ずしも十分な耐久性が得られない。
他の重要な問題は、プラズマ重合膜を介在させると、ダ
イヤモンド状保護膜の厚さに更にプラズマ重合膜の厚さ
が加算される結果スペーシングロスが増大することであ
る。したがって、プラズマ重合膜のような中間層はでき
るだけ回避する必要がある。したがって本発明の目的
は、ダイヤモンド状保護膜の強磁性金属膜への密着性を
向上させることにより、磁気記録媒体のスチル特性等の
耐摩耗性を上げることにある。本発明の他の目的は、ダ
イヤモンド状保護膜の柔軟性を向上してスチル特性等の
耐摩耗性を上げることにある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本発明のダイヤモンド状保護膜は、例えば
特開平2−132623号等に記載されているグラファ
イトをターゲットとしAr及びH2のグロー放電による
スパッタリング法、メタン、エタン、ブタン等の低分子
量炭化水素のプラズマ重合とか、これらのガスをグロー
放電でイオン化し、それを蒸着するイオン化蒸着法な
ど、従来公知の任意の方法を用い、条件を適正に制御す
ることにより製造できる。
特開平2−132623号等に記載されているグラファ
イトをターゲットとしAr及びH2のグロー放電による
スパッタリング法、メタン、エタン、ブタン等の低分子
量炭化水素のプラズマ重合とか、これらのガスをグロー
放電でイオン化し、それを蒸着するイオン化蒸着法な
ど、従来公知の任意の方法を用い、条件を適正に制御す
ることにより製造できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【表1】
Claims (3)
- 【請求項1】 非磁性基体の表面に強磁性金属膜を形成
した磁気記録媒体において、前記強磁性金属膜の表面に
水素ガスによるプラズマ処理を施し、その上にダイヤモ
ンド状保護膜を形成したことを特徴とする、磁気記録媒
体。 - 【請求項2】 ダイヤモンド状保護膜は炭素が60〜7
0at%と水素が30〜40at%である請求項1に記
載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 ダイヤモンド状保護膜の上に更に潤滑層
を設けたことを特徴とする、請求項1または2に記載の
磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31264092A JPH06139560A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31264092A JPH06139560A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06139560A true JPH06139560A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=18031645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31264092A Pending JPH06139560A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06139560A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5858477A (en) * | 1996-12-10 | 1999-01-12 | Akashic Memories Corporation | Method for producing recording media having protective overcoats of highly tetrahedral amorphous carbon |
| US6171674B1 (en) * | 1993-07-20 | 2001-01-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Hard carbon coating for magnetic recording medium |
| WO2015197047A1 (de) | 2014-06-26 | 2015-12-30 | Friedrich-Schiller-Universität Jena | Atomare kohlenstoffquelle |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP31264092A patent/JPH06139560A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6468617B1 (en) | 1993-07-20 | 2002-10-22 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Apparatus for fabricating coating and method of fabricating the coating |
| US6171674B1 (en) * | 1993-07-20 | 2001-01-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Hard carbon coating for magnetic recording medium |
| US6183816B1 (en) * | 1993-07-20 | 2001-02-06 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method of fabricating the coating |
| US6805891B2 (en) | 1996-05-31 | 2004-10-19 | United Mobile Corporation | Recording media having protective overcoats of highly tetrahedral amorphous carbon and methods for their production |
| US6544627B1 (en) | 1996-05-31 | 2003-04-08 | United Modular Corporation | Method of producing recording media having protective overcoats of highly tetrahedral amorphous carbon |
| US6740384B2 (en) | 1996-05-31 | 2004-05-25 | Vijayen Veerasamy | Recording media having protective overcoats of highly tetrahedral amorphous carbon and methods for their production |
| US7402350B2 (en) | 1996-05-31 | 2008-07-22 | Stormedia Texas, Llc | Highly tetrahedral amorphous carbon coatings and systems and methods for their production |
| US7513215B2 (en) | 1996-05-31 | 2009-04-07 | Stormedia Texas, Llc | Systems and methods for the production of highly tetrahedral amorphous carbon coatings |
| US7544397B2 (en) | 1996-05-31 | 2009-06-09 | Stormedia Texas, Llc | Recording media having protective overcoats of highly tetrahedral amorphous carbon and methods for their production |
| US7604881B2 (en) | 1996-05-31 | 2009-10-20 | Stormedia Texas, Llc | Highly tetrahedral amorphous carbon coatings and systems and methods for their production |
| US7931748B2 (en) | 1996-05-31 | 2011-04-26 | Stormedia Texas, Llc | Systems and methods for the production of highly tetrahedral amorphous carbon coatings |
| US5858477A (en) * | 1996-12-10 | 1999-01-12 | Akashic Memories Corporation | Method for producing recording media having protective overcoats of highly tetrahedral amorphous carbon |
| WO2015197047A1 (de) | 2014-06-26 | 2015-12-30 | Friedrich-Schiller-Universität Jena | Atomare kohlenstoffquelle |
| DE102014009755A1 (de) | 2014-06-26 | 2015-12-31 | Friedrich-Schiller-Universität Jena | Atomare Kohlenstoffquelle |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5227211A (en) | Magnetic recording disk medium comprising a magnetic thin film and a carbon overcoat having surface nitrogen atoms, a specified carbon structure, and oxygen atoms | |
| EP0230911B1 (en) | Magnetic recording medium | |
| EP0293662B1 (en) | A process for making a thin film metal alloy magnetic recording disk with a hydrogenated carbon overcoat | |
| Grill | Diamond-like carbon: state of the art | |
| JPH09500932A (ja) | 高濃度炭素被覆を有する支持体 | |
| JPS59160828A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| US4804590A (en) | Abrasion resistant magnetic recording member | |
| US5798135A (en) | Method for producing a magnetic recording medium having a carbon protective layer | |
| Bhatia et al. | Ultra-thin overcoats for the head/disk interface tribology | |
| US6613422B1 (en) | Nitrogen -implanted, high carbon density overcoats for recording media | |
| JPH06139559A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2761859B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| US5922415A (en) | Lubrication of magnetic disk storage media | |
| JPH0533456B2 (ja) | ||
| JPH0223926B2 (ja) | ||
| US6586086B1 (en) | Magnetic recording medium and making method | |
| JPH06139558A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH01320622A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2577924B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH05282662A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH07153064A (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
| JPH0262888B2 (ja) | ||
| JPH0262715A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH01263912A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2513688B2 (ja) | 磁気記録媒体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020709 |