JPH0614172B2 - X線画像のエネルギー・サブトラクシヨン方法およびその方法に用いられる積層体 - Google Patents

X線画像のエネルギー・サブトラクシヨン方法およびその方法に用いられる積層体

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JPH0614172B2
JPH0614172B2 JP57193766A JP19376682A JPH0614172B2 JP H0614172 B2 JPH0614172 B2 JP H0614172B2 JP 57193766 A JP57193766 A JP 57193766A JP 19376682 A JP19376682 A JP 19376682A JP H0614172 B2 JPH0614172 B2 JP H0614172B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はX線画像のエネルギー・サブトラクション方法
およびその方法に用いられるX線写真フィルム−螢光増
感紙積層体に関する。さらに詳しくは、X線写真フィル
ムと螢光増感紙とを用いて、X線写真フィルムにX線画
像を記録し、この後このX線画像が記録されたX線写真
フィルムを光学的に走査してX線画像を透過光あるいは
反射光の形で光検出器により光電的に読み取り、得られ
た画像信号に信号処理を施したのち可視像として再生す
るX線画像記録再生システムにおけるX線画像のエネル
ギー・サブトラクション方法およびその方法に用いられ
るX線写真フィルム−螢光増感紙積層体関する。
同一被写体に対して相異なるエネルギー分布を有するX
線を照射せしめ、被写体の特定の構造物(例えば、臓
器、骨、血管等)が特有のX線エネルギー吸収特性を有
することを利用して特定の構造物が異なって描出された
2つのX線画像を得、その後この2つのX線画像に適当
な重みづけをした上で両画像間で引き算(サブトラク
ト)を行ない特定の構造物の画像を抽出する、所謂エネ
ルギー・サブトラクション方法がデジタルサブトラクシ
ョン方法(デジタルラディオグラフィーとも呼ばれる。
以下DRと略称する。)の一形態として知られている。
ここでDRとしては既存のI.I.チューブとTVカメ
ラとからなるX線透視カメラの出力をデジタル処理する
デジタル・フロオロスコピー(Digital Fluoroscopy)
と、Xe−検出器等CTに用いられるX線検出システム
を流用するスキャンド・プロジェクション・ラディオグ
ラフィー(Scanned Projection Radiography)と呼ばれ
るものが知られている。
より具体的には、従来エネルギー・サブトラクション方
法として、以下に示すような種々の方法が知られてい
る。
(I)相異なるエネルギー分布を有するX線を短い時間
間隔で間欠的に被写体に照射し、これと同期して被写体
を透過したX線をI.I.チューブとT.V.カメラか
らなるX線透視カメラあるいはXe−検出器等のX線検
出器により検出し、この結果得られた2つ以上のX線画
像からサブトラクション画像を得る方法。ここで相異な
るエネルギー分布を有するX線を照射する方法として
は、i)X線源をそのような相異なるエネルギー分布を有
するX線を放射可能なように改造する、ii)相異なるエ
ネルギー分布を有するX線を放射する2つ以上のX線源
をそれらから放射されるX線が互いに干渉しないように
近接させる、iii)X線源と被写体との間にX線のエネル
ギー分布を変化させるようなフィルタを出し入れする等
の方法がある。
(II)相異なるエネルギー分布を有するX線を同時に放
射することが可能な2つのX線源を近接させて配置し、
さらに多数の微細スリットあるいは微細穴(例えば、円
あるいは正方形の形状を有する穴が市松模様に配された
もの)を有し、かつX線遮蔽部分と空隙部分との面積比
が1:1であるような構造を有する鉛等のX線遮蔽物質
からなるフィルタをX線検出器の受光面において一方の
X線源からのX線と他方のX線源からのX線とが互に干
渉しないようにX線源と被写体との間に挿入し、このよ
うな状態で上記2つのX線源から被写体に対してX線を
同時に照射し、これによって相異なるエネルギー分布を
有するX線によりX線検出器受光面上にX線画像を形成
させてそれらX線画像をX線検出器により検出し、検出
されたX線画像を読出し時に、あるいは読み出し後に分
離し、その後分離された画像からサブトラクション画像
を得る方法。
(III)被写体をX線源およびX線検出器に対して相対
的に移動しつつ、X線源より相異なるエネルギー分布を
有する扇状X線を一定時間交互に連続的に発生させ、被
写体を透過した扇状X線を被写体後方に設置されたX線
検出器により検出し、得られた画像信号から相異なるエ
ネルギー分布を有するX線に対応するX線画像を得、そ
の後それらX線画像からサブトラクション画像を得る方
法。相異なるエネルギー分布を有するX線を発生せしめ
る方法としては、(I)と同様の方法が考えられる。
(IV)方法(II)で用いられるフィルタと同様の形状を
有するフィルタを銅等のX線の低エネルギー成分を吸収
する金属で形成し、このフィルタを1つのX線源と被写
体との間に挿入してX線源から放射されたX線よりX線
検出器受光面において互に干渉しないような相異なるエ
ネルギー分布を有するX線を生じさせ、これら相異なる
エネルギー分布を有するX線によりX線検出器受光面上
にX線画像を形成させてそれらX線画像をX線検出器で
検出し、検出されたX線画像を読み出し時に、あるいは
読み出し後に分離し、その後分離された画像からサブト
ラクション画像を得る方法。
エネルギー・サブトラクション方法は被写体のエネルギ
ー吸収特性の異なる構造物の画像を分離抽出することが
可能であり、骨部を除いた軟部組織のみの画像を形成す
ることが可能である。例えば、縦隔部に存在する気管支
等、従来は骨と重なって診断し難かった構造物の画像を
骨の画像より分離し抽出することが可能である。また、
腹部血管造影等の撮影で時間サブトラクションを行なう
と腹部ガス像によるアーティファクトが問題となるが、
エネルギー・サブトラクション方法によれば軟部組織に
関する情報を消すことが可能であり、ガス像のない骨と
造影像のみの画像形成が可能である。従って、エネルギ
ー・サブトラクション方法は従来の方法では得られなか
った診断情報を得ることができ、原理的には非常に卓越
した方法として医療診断分野で注目されている方法であ
る。
しかしながら、上記従来のエネルギー・サブトラクショ
ン方法はDRに係わる本質的な欠点を有している。即
ち、DRによって得られたサブトラクション画像の空間
分解能は、一般にI.I.チューブとT.V.カメラと
からなるX線透視カメラあるいはXe−検出器等のX線
検出器の分解能で決定されるが、このような従来のDR
に使用されているX線検出器の分解能はあまり高くな
く、従って従来のエネルギー・サブトラクション方法は
特定の構造物に対する十分微細な診断が不可能であると
いう問題がある。さらに、DRにおける撮影範囲はX線
検出器の受光面積で限られるため、従来のエネルギー・
サブトラクション方法は広範囲な被写体の構造物に対し
て同時にサブトラクション画像を得ることができないと
いう問題がある。
さらに上記従来のエネルギー・サブトラクション方法
(I),(II),(III)および(IV)は以下のような
欠点を有している。
1.特殊なX線源を必要とする〔方法(I)および方法
(II)〕。
2.2つのX線画像の対応する画素間に位置ずれが発生
する〔2つのX線源を使用する場合の方法(I),方法
(II),方法(III)および方法(IV)〕。
3.通常のX線画像形成方法に比べて半分の解像度しか
得ることができない〔方法(II)および方法(IV)〕。
4.相異なるエネルギー分布を有するX線による各X線
画像が同一平面上に形成されるので、それらX線画像を
読み出し時あるいは読み出し後に分離することが困難で
ある〔方法(II)および方法(IV)〕。
5.相異なるエネルギー分布を有するX線が間欠的に被
写体に照射されるので、被写体の筋肉運動、呼吸運動、
蠕動等により各画像間に位置ずれが生じ、結果として良
好なサブトラクション画像が得られなくなる〔方法
(I)〕。
6.被写体が扇状X線により走査されるので、一画像を
形成するのに時間がかかり、走査の始めと終りで時間差
ができ、被写体の筋肉運動、呼吸運動、蠕動等により各
画像中に位置ずれが生じ、結果として良好なサブトラク
ション画像が得られず、特に血管造影像を抽出するには
不向きである〔方法(III)〕。
従って、本発明の目的は上記従来のエネルギー・サブト
ラクション方法が有するような欠点を有しておらず、良
好なサブトラクション画像を得ることが可能なX線画像
のエネルギー・サブトラクション方法を提供することに
ある。
また、本発明の別の目的は上記本発明のエネルギー・サ
ブトラクション方法に用いられる新規なX線検出器を提
供することにある。
ところで、X線写真フィルムに一旦X線画像を記録し、
このX線画像が記録されたX線写真フィルムを光学的に
走査することによりX線画像を透過光あるいは反射光の
形で光電的に検出し、この検出によって得られた画像信
号に信号処理を施したのち可視像として再生することに
よってX線画像の記録再生を行なうX線写真記録再生シ
ステムが本出願人によりすでに提案されている(特開昭
54-121043号公報)。
一般にX線写真フィルムはX線撮影に適した高い感度と
広い露光域とを持ち、かつ観察読影に適した高いコント
ラスト、高い鮮鋭度および細かい粒状性をかねそなえて
いる必要がある。しかし、これらの特性は互いに矛盾す
るところが多く、すべての特性が満たされたX線写真フ
ィルムを作ることは困難であり、撮影適性と観察読影適
性とを少しづつ犠牲にしてフィルムが設計されていた
が、上記X線画像記録再生システムを利用するとコント
ラスト、鮮鋭度および粒状性を改善することができ、こ
れによりX線画像の診断性能を向上させることができ
る。従って、多くの診断情報を得ることができると同時
に、X線写真フィルムに更に良好な撮影適性を持たせる
ことが可能となる。
本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクション方法
は上記X線画像記録システムを利用するものである。す
なわち、本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクシ
ョン方法は先に説明した従来のエネルギー・サブトラク
ション方法に用いられていたX線検出器のかわりに複数
枚のX線写真フィルムが螢光増感紙と共に積層状態で配
されたX線写真フィルム−螢光増感紙積層体をX線検出
器として用い、この積層体にX線エネルギー吸収特性が
他とは異なる特定の構造物を含む被写体を透過したX線
を照射することにより該積層体に上記特定の構造物に対
応する部分の画像情報が異なる少なくとも2つのX線画
像を記録し、その後積層体を構成する各フィルムから読
み出された各X線画像からサブトラクション画像を得る
ことを特徴とするものであり、従来のエネルギー・サブ
トラクション方法が有していた問題を解消するものであ
る。
すなわち、本発明の第1のX線画像のエネルギー・サブ
トラクション方法はX線エネルギー吸収特性が他とは異
なる特定の構造物を含む被写体を透過したX線を a)螢光体層が対向するように配された一対の螢光増感紙
と、 b)これら螢光増感紙の対向する螢光体層の間に介在せし
められたX線写真フィルム とからなるX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせ複数
組が積層状態で配されたX線写真フィルム−螢光増感紙
積層体に同時に照射することにより該積層体を構成する
複数枚のX線写真フィルムのうち被写体からより遠い位
置に置かれたX線写真フィルムに被写体からより近い位
置に置かれたX線写真フィルムよりも前記特定の構造物
に対応する部分においてX線の低エネルギー成分がより
吸収された画像情報が記録されるようにX線画像が記録
された前記各X線写真フィルムを光学的に走査して各フ
ィルムに記録されているX線画像を透過光あるいは反射
光の形で光電的に読み取ってデジタル画像信号に変換
し、このデジタル画像信号に変換された各X線画像から
少なくとも2つのサブトラクションすべきX線画像を
得、この少なくとも2つのサブトラクションすべきX線
画像の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行
なって前記特定の構造物の画像を抽出することを特徴と
する。
また、本発明の第2のX線画像のエネルギー・サブトラ
クション方法はX線エネルギー吸収特性が他とは異なる
特定の構造物を含む被写体を透過したX線を a)積層状態で配された i)螢光体層が対向するように配された一対の螢光増感紙
と、 ii)これら螢光増感紙の対向する螢光体層の間に介在せ
しめられたX線写真フィルム とからなるX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせ複数
組と、 b)これら組合わせの各組合わせ間の少なくとも1個所に
介在せしめられたX線の低エネルギー成分吸収物質から
なるフィルタ とからなるX線写真フィルム−螢光増感紙−フィルタ積
層体に照射することにより、フィルタが介在せしめられ
ている個所に関して被写体とは反対の側に位置するX線
写真フィルムに被写体の側に位置するX線写真フィルム
よりも前記特定の構造物に対応する部分においてX線の
低エネルギー成分がより吸収された画像情報が記録され
るようにX線画像が記録された前記各X線写真フィルム
を光学的に走査して各フィルムに記録されているX線画
像を透過光あるいは反射光の形で光電的に読み取ってデ
ジタル画像信号に変換し、フィルタが介在せしめられた
個所によって(フィルタが介在せしめられた個所の数+
1)個のブロックに分けられた別記X線写真フィルム−
螢光増感紙−フィルタ積層体の各ブロック毎にそのブロ
ックに存在するX線写真フィルムから得られた前記デジ
タル画像信号に変換されたX線画像より1つのサブトラ
クションすべきX線画像を得ることによって(フィルタ
が介在せしめられた個所の数+1)個のサブトラクショ
ンすべきX線画像を得、それらサブトラクションすべき
X線画像の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算
を行なって前記特定の構造物の画像を抽出することを特
徴とする。
上記本発明の第1および第2のエネルギー・サブトラク
ション方法においては、X線写真フィルム−螢光増感紙
積層体あるいはX線写真フィルム−螢光増感紙−フィル
タ積層体は2枚もしくは3枚のX線写真フィルムで構成
されるのが好ましい。積層体が2枚のX線写真フィルム
で構成される場合には、勿論それぞれのフィルムから得
られた2つのX線画像が直接2つのサブトラクションす
べき画像となる。また、上記本発明の第1および第2の
エネルギー・サブトラクション方法において、X線画像
の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行なう
とはX線画像の対応する画素のデジタル画像信号に重み
係数を乗じて引き算をし、新らたな画像信号を得ること
を意味する。さらに、X線の低エネルギー成分吸収物質
とは、X線の高エネルギー成分よりも低エネルギー成分
をより吸収する物質を意味する。
なお、上記本発明の第1および第2のエネルギー・サブ
トラクション方法に用いられる積層体を構成するX線写
真フィルム−螢光増感紙組合わせは、必ずしも組合わせ
単位で分離可能なものである必要はない。すなわち、積
層体を構成する螢光増感紙のうち被写体に最も近い位置
に配される増感紙と被写体より最も遠い位置に配される
増感紙以外の増感紙は、1枚でその前後に配されている
X線写真フィルム双方の増感が可能な実質的に2枚の増
感紙の機能を有するもの(すなわち、連続する2組の組
合わせを構成する4枚の増感紙のうち2枚のX線写真フ
ィルムの間に配される2枚の増感紙の機能を1枚で有し
ているもの)であってもよい。勿論そのような増感紙は
その両面(それぞれのX線写真フィルムに対向する面)
に螢光体層を有していなければならず、そのような増感
紙として支持体の両面に螢光体層が設けられた増感紙、
螢光体層のみからなる自己支持性の増感紙等が用いられ
る。このように積層体を構成する螢光増感紙は必ずしも
その枚数が同じく積層体を構成するX線写真フィルムの
枚数の2倍である必要はない。但し、本発明の第2のエ
ネルギー・サブトラクション方法に用いられるX線写真
フィルム−螢光増感紙−フィルタ積層体においては、フ
ィルタが介在せしめられる個所に上記のような2枚の増
感紙の機能を有する増感紙が用いられることはなく、フ
ィルタは必ず2枚の増感紙の間に介在せしめられる。
本発明のエネルギー・サブトラクション方法においては
読み出しの際にX線写真フィルム上を走査する光ビーム
のスポット径を小さくして、単位面積当たりの画素数を
増加させることができ、かつサブトラクション処理及び
各種の信号処理を施した後の画像データの最終出力を銀
塩等の感光材料上に直接記録することができるので、従
来のDRに比べて空間分解能の著しく高いサブトラクシ
ョン画像を得ることができ、原理的には人間の視覚の識
別分解能以下の空間分解能を有する鮮明なサブトラクシ
ョン画像を得ることができる。それと同時にX線写真フ
ィルムあるいは螢光増感紙の面積を大きくすることに何
ら技術的支障はないので、人体の広範囲の構造物をカバ
ーする大面積に対して一度にサブトラクション画像を得
ることができる。このように本発明のエネルギー・サブ
トラクション方法においては、DRにおけるX線検出器
に基づく本質的な問題点は解消される。
また、本発明のエネルギー・サブトラクション方法によ
るとX線源から放射され被写体を透過したX線がX線写
真フィルム−螢光増感紙積層体あるいはX線写真フィル
ム−螢光増感紙−フィルタ積層体を構成する各X線写真
フィルムに同時に照射されるので、サブトラクションす
べき少なくとも2つのX線画像の形成に時間差が生じる
ことがなく、従って、時々刻々に変化する人体の特定の
構造物のサブトラクション画像も良好なものとして得る
ことができる。さらに本発明においては、単一のX線源
を使用できるので、少なくとも2つのX線画像の対応す
る画素間に位置ずれが生じることがない。さらに本発明
においては、従来汎用のX線発生装置および撮影装置を
そのまま使用することができる。さらに本発明において
は、相異なったエネルギー分布を有するX線に対するX
線画像が別個のX線写真フィルムに記録されるので、読
み出し時あるいは読み出し後に画像を分離しなければな
らないという問題も発生せず、また、サブトラクション
画像を得ることによって解像度が半減するということも
ない。このように本発明のエネルギー・サブトラクショ
ン方法によれば従来のエネルギー・サブトラクション方
法の有する問題を一挙に解消することができる。
本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクション方法
においては、被写体の特定の構造物に対応する部分にお
いてX線の低エネルギー成分の吸収の程度の相違による
画像情報の相違を有する2つ以上のサブトラクションす
べきX線画像が得られるようにX線画像の記録を行なう
のに、具体的に以下のような積層体の構成がとられる。
すなわち、本発明の第1のX線画像のエネルギー・サブ
トラクション方法においては、例えばX線写真フィルム
−螢光増感紙積層体が、該積層体を構成している複数枚
のX線写真フィルムの各フィルム間に位置する螢光増感
紙のX線の低エネルギー成分吸収特性が被写体に最も近
い位置に置かれた螢光増感紙のX線の低エネルギー成分
吸収特性よりも高くなるように構成されて上記のような
X線画像の記録が行なわれる。前者の螢光増感紙のX線
の低エネルギー成分吸収特性が後者の螢光増感紙のX線
の低エネルギー成分吸収特性よりも高くなるようにする
のに、例えば下記i),ii)あるいはiii)のような手段がと
られる。
i)前者螢光増感紙を構成する蛍光体としてX線の低エネ
ルギー成分吸収特性のより高い蛍光体を使用するか、あ
るいは前者螢光体増感紙の螢光体層中にX線の低エネル
ギー成分吸収物質を分散含有させる。
ii)前者螢光増感紙の支持体としてX線の低エネルギー
成分吸収物質からなる支持体を使用する。この場合X線
の低エネルギー成分吸収物質からなる支持体はX線の低
エネルギー成分吸収物質のみからなるものであってもよ
いし、あるいはX線の低エネルギー成分吸収物質と、こ
の物質を分散状態で含有している別の物質とからなるも
のであってもよい。
iii)上記i)とii)の組合わせ。
また、本発明の第2のX線画像のエネルギー・サブトラ
クション方法においては、積層状態で配された複数組の
X線写真フィルム−螢光増感紙組合わせの各組合わせの
少なくとも1個所にX線の低エネルギー成分吸収物質か
らなるフィルタを介在させ、このフィルタによって被写
体を透過したX線の低エネルギー成分を吸収させること
によって上記のようなX線画像の記録が行なわれる。こ
の場合もまたX線の低エネルギー成分吸収物質からなる
フィルタはX線の低エネルギー成分吸収物質のみからな
るものであってもよいし、あるいはX線の低エネルギー
成分吸収物質と、この物質を分散状態で含有している別
の物質とからなるものであってもよい。
これら本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクショ
ン方法のうち、第2の方法においては被写体を透過した
X線の低エネルギー成分の吸収が、螢光増感紙とは別体
として設けられたフィルタにより行なわれるので、X線
の低エネルギー成分の吸収を効率よく行なうことがで
き、また螢光増感紙の単純撮影に用いられる螢光増感紙
をそのまま転用することができるので、この第2の方法
は第1の方法と比べてより好ましい方法である。
先に述べたように、X線の低エネルギー成分吸収物質と
は、X線の高エネルギー成分よりも低エネルギー成分を
より吸収する物質を意味するが、その具体例として金属
が挙げられ、特にCu,W,Mo,Ni,Pb,Au,
Ag,Ba,Ta,Fe,Al,Zn,Cd,Ti,Z
r,V,Nd,Cr,CoおよびSnのうちの少なくと
も1種であるのが好ましい。
本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクション方法
においては、サブトラクション画像を得るためにサブト
ラクションすべきX線画像の対応する画素間で引き算が
行なわれるが、この引き算とは先に述べたようにサブト
ラクションすべきX線画像の対応する画素の画像信号に
重み係数を乗じて引き算をし、新らたな画像信号を得る
ことを意味する。例えばサブトラクションすべき画像が
2つの場合についてこの引き算を式で表わすと L=mP−nQ (但し、P,QはサブトラクションすべきX線画像のデ
ジタル画像信号、m,nは重み係数、Lは新らたな画像
信号) となる。サブトラクション画像を得るにあたり、抽出す
べき特定の構造物に関する画像情報以外の画像情報を消
すためには、サブトラクションすべき画像間で消去すべ
き部分の画像信号の強度分布を一致させるとよいが、こ
のためには消去すべき部分の階調を一致させるのが簡便
である。このことを実現するためには重み係数m,nを
両画像の消去すべき部分の階調が一致するように選んで
引き算を行なうのが好ましい。撮影の条件によっては、
m=n、さらにm=n=1となる場合もある。また、サ
ブトラクションすべき画像中には、種々の構造物が複雑
に重なって積分像として記録されるため、上記重み係数
が必らずしも定数ではなく、場合によっては構造物の厚
みの関数となり、非線型性を有することもある。
上記引き算の具体的方法としては、消去すべき構造物
(例えば胸部写真において肺等の軟部組織)の領域の強
度分布を一致させるように重み係数を選び、各サブトラ
クションすべき画像の全画素の画像信号に上記重み係数
を乗じる方法が挙げられる。この方法によれば、各サブ
トラクションすべき画像中の軟部組織のみの領域は一定
の強度となり、そこで各サブトラクションすべき画像間
で引き算を行なうと、軟部組織に関する画像情報は失な
われ、骨のみの画像情報が差となって描出される。従っ
て、このような簡便な方法を実用するのが好ましい。
本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクション方法
において、例えば3枚のX線写真フィルムにより構成さ
れる積層体(3組のX線写真フィルム−螢光増感紙組合
わせにより構成される積層体)を用いて2つのサブトラ
クションすべきX線画像を得る場合のように積層体を構
成するX線写真フィルムの数が得られるサブトラクショ
ンすべきX線画像の数よりも多い場合には、サブトラク
ションすべきX線画像の少なくとも1つは連続する2組
以上のX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせそれぞれ
を構成するX線写真フィルムより得られたX線画像から
得られる。特に本発明の第2のX線画像のエネルギー・
サブトラクション方法においては、積層体を構成する複
数組のX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせの各組合
わせ間の少なくとも1個所にX線の低エネルギー成分吸
収物質からなるフィルタが介在せしめられ、フィルタが
介在せしめられた個所によって(フィルタが介在せしめ
られた個所の数+1)個のブロックに区切られた積層体
の各ブロック毎にサブトラクションすべきX線画像が得
られるが、ブロックが2組以上のX線写真フィルム−螢
光増感紙組合わせにより構成される場合には、それら連
続する組合わせそれぞれを構成するX線写真フィルムよ
り得られたX線画像から1つのサブトラクションすべき
X線画像が得られる。このように連続する複数組のX線
写真フィルム−螢光増感紙組合わせそれぞれを構成する
X線写真フィルムより得られたX線画像から1つのサブ
トラクションすべきX線画像を得るのには、重ね合わせ
処理を利用するのが好ましい。すなわち、連続する複数
組のX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせそれぞれを
構成するX線写真フィルムより得られたX線画像は被写
体からより遠い位置に位置するX線写真フィルムより得
られたX線画像ほどより多くのノイズを含んでいるが、
それぞれのX線画像に適当な重み係数を乗じた上でそれ
ら複数のX線画像を重ね合わせ処理することによって処
理前のいずれのX線画像よりもS/N比の向上したX線
画像(すなわち、サブトラクションすべきX線画像)を
得ることができる。
本発明の第1のX線画像のエネルギー・サブトラクショ
ン方法は、全く同じ仕様の(すなわちX線の低エネルギ
ー成分吸収特性が同一の)通常の螢光増感紙複数枚を用
いたX線写真フィルム−螢光増感紙積層体を使用するこ
とによっても実施可能である。しかしながら、より大き
なサブトラクション効果を得るためには、X線写真フィ
ルム−螢光増感紙積層体を、該積層体を構成している複
数枚のX線写真フィルムの各フィルム間に位置する螢光
増感紙の少なくとも1枚のX線の低エネルギー成分吸収
特性が被写体に最も近い位置に置かれた螢光増感紙のX
線の低エネルギー成分吸収特性よりも高くなるように構
成するのが好ましい。この場合、各螢光増感紙のX線の
低エネルギー成分吸収特性を変える手段としては、先に
説明したi),ii)およびiii)が挙げられる。なお、X線写
真フィルム−螢光増感紙積層体が2枚のX線写真フィル
ム(2組のX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせ)に
より構成される場合、それぞれのフィルムから得られた
2つのX線画像が直接2つのサブトラクションすべきX
線画像となることは言うまでもない。
本発明の第2のX線画像のエネルギー・サブトラクショ
ン方法においては、下記I),II)およびIII)のX線
写真フィルム−螢光増感紙−フィルタ積層体のいずれか
を使用するのが好ましい。
I)2組のX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせと、
この2組の組合わせの間に介在せしめられたフィルタと
からなるX線写真フィルム−螢光増感紙−フィルタ積層
体。
II)3組のX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせと、
これら組合わせの被写体側に位置する組合わせと中間に
位置する組合わせとの間に介在せしめられたフィルタと
からなるX線写真フィルム−螢光増感紙−フィルタ積層
体。
III)3組のX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせ
と、これら組合わせの各組合わせ間に介在せしめられた
フィルタとからなるX線写真フィルム−螢光増感紙−フ
ィルタ積層体。
上記I)あるいはIII)のX線写真フィルム−螢光増感
紙−フィルタ積層体が用いられる場合、それぞれのX線
写真フィルム−螢光増感紙組合わせを構成するX線写真
フィルムから得られた2つあるいは3つのX線画像が直
接2つあるいは3つのサブトラクションすべきX線画像
となる。また、上記II)のX線写真フィルム−螢光増感
紙−フィルタ積層体が用いられる場合、被写体側に位置
するX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせを構成する
X線写真フィルムから得られたX線画像が1つのサブト
ラクションすべきX線画像となり、残りの2組のX線写
真フィルム−螢光増感紙組合わせそれぞれを構成するX
線写真フィルムより得られた2つのX線画像から例えば
重ね合わせ処理によって得られたX線画像がもう1つの
サブトラクションすべきX線画像となる。
本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクション方法
においては、予め特定のフィルタによって高エネルギー
帯と低エネルギー帯とに分離されたX線を被写体に照射
するX線として使用すると、X線写真フィルム−螢光増
感紙積層体あるいはX線写真フィルム−螢光増感紙−フ
ィルタ積層体におけるX線の高エネルギー成分と低エネ
ルギー成分との分離がより一層容易になるので好まし
い。
また、本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクショ
ン方法において、被写体により近い位置に置かれる螢光
増感紙の厚さをより薄くすることは、被写体からより遠
い位置に置かれる螢光増感紙に届くX線量の低減を防ぐ
のに有効である。
本発明において、X線写真フィルムからX線画像を読み
出すための、X線写真フィルムを光学的に走査する手段
としては、光ビームをX線写真フィルム上を二次元的に
走査せしめるもの、光ビームを固定しX線写真フィルム
を回転ドラムに取りつけ、回転軸に平行な方向に移動せ
しめることにより行なうもの、あるいはフライングスポ
ットスキャナーのような電子走査等の種々の手段を用い
ることができる。ここで光ビームとして点光源から発せ
られた光を集光レンズで集光せしめることによって得ら
れたもの、レーザービーム等の種々のものが使用でき
る。読取りはX線写真フィルムが光学的に走査された時
のX線画像からの反射光あるいは透過光(X線フィルム
が透過性の場合)を光検出手段によって検出することに
よって行なうことができる。
本発明のX線画像のエネルギー・サブトラクション方法
においては、サブトラクションの前あるいは後にX線画
像に種々の信号処理を施すことができるが、用いられる
信号処理としては、特開昭56-11035号、同56-75136号、
同56-75138号、同56-75140号、同56-91735号等に開示さ
れている周波数処理、特開昭55-116338号、同55-88741
号等に開示されている階調処理等が挙げられる。
第1図は本発明の第1のX線画像のエネルギー・サブト
ラクション方法に用いられるX線写真フィルム−螢光増
感紙積層体の一実施態様を示す概略断面図である。第1
図に示されるX線写真フィルム−螢光増感紙積層体は螢
光体層1aおよび1bが互に対向するように配された一
対の螢光増感紙aおよびbと、これら螢光増感紙aおよ
びbの対向する螢光体層の間に介在せしめられたX線写
真フィルムAとからなるX線写真フィルム−螢光増感紙
組合わせ、および同じく螢光体層1cおよび1dが互に
対向するように配された一対の螢光増感紙cおよびd
と、これら螢光増感紙cおよびdの対向する螢光体層の
間に介在せしめられたX線写真フィルムBとからなるX
線写真フィルム−螢光増感紙組合わせの2組のX線写真
フィルム−螢光増感紙組合わせが積層状態で配されたも
のである。螢光増感紙a,b,cおよびdはそれぞれポ
リエチレンテレフタレートあるいは酢酸セルロース等の
X線透過性の材料から形成された支持体2a,2b,2
cおよび2d上に、適当な結合剤中にX線用螢光体を分
散してなる螢光体層1a,1b,1cおよび1dが設け
られたものである。ここで螢光増感紙bおよびcは、そ
れら増感紙のX線用螢光体として螢光増感紙aのX線用
螢光体よりもX線の低エネルギー成分吸収特性の高い螢
光体が用いられるか、あるいは螢光体層1bおよび1c
中にX線の低エネルギー成分吸収物質が分散含有せしめ
られることによりそのX線の低エネルギー成分吸収特性
が螢光増感紙aよりも高められている。なお、螢光増感
紙a,b,cおよびdの螢光体層1a,1b,1cおよ
び1dの表面(支持体2a,2b,2cおよび2d側と
は反対側の面)には、それら螢光体層を物理的あるいは
化学的に保護するためのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム等の保護膜が設けられていてもよい(以下第5図
乃至第7図に示される積層体においても同様である)。
上記第1図に示されるX線写真フィルム−螢光増感紙積
層体において、螢光増感紙a,b,cおよびdは支持体
を有さないいわゆる自己支持性の螢光増感紙であっても
よい。この場合、2枚の自己支持性螢光増感紙bおよび
cは1枚の自己支持性螢光増感紙(勿論この増感紙を構
成するX線用螢光体は増感紙aのX線用螢光体よりもX
線の低エネルギー成分吸収特性が高い)に置き換えられ
てもよい。また、第1図に示される積層体において、螢
光増感紙bおよびcは支持体の両面に螢光体層が設けら
れた1枚の螢光増感紙(支持体の両面に設けられた螢光
体層はそれぞれ第1図の螢光体層1bおよび1cに相当
する)に置き換えられてもよい。
第2図は第1図に示されるX線写真フィルム−螢光増感
紙積層体を用いて本発明の第1のX線画像のエネルギー
・サブトラクション方法によりX線写真フィルムにX線
画像を記録する様子を説明する概略図である。図中上方
にはX線6を放射する単一のX線源4が配されており、
被写体7後方には第1図に示されるX線写真フィルム−
螢光増感紙積層体がカセッテ5中に収納されて配置され
ている。
X線源4からX線6が放射されると、このX線6はX線
エネルギー吸収特性が他とは異なる特定の構造物を含む
被写体7を透過してまず螢光増感紙aおよびbとX線写
真フィルムAにより構成されるX線写真フィルム−螢光
増感紙組合わせに到達する。ここで被写体7のX線画像
がX線写真フィルムAに記録される。次に上記X線写真
フィルム−螢光増感紙組合わせを透過したX線は螢光増
感紙cおよびdとX線写真フィルムBにより構成される
X線写真フィルム−螢光増感紙組合わせに到達し、X線
写真フィルムBに被写体7のX線画像が記録される。こ
こで螢光増感紙bおよびcの螢光体層1bおよび1cは
X線の低エネルギー成分をより多く吸収するのでそれら
螢光体層を透過したX線は低エネルギー成分が低減して
高エネルギー成分が強調された状態になっており、従っ
てX線写真フィルムBにはX線の低エネルギー成分に係
わる画像情報が低減した被写体7のX線画像が記録され
る。このようにして被写体7の特定の構造物に対応する
部分において画像情報が異なる2つのX線画像が2枚の
X線写真フィルムAおよびBに同時に記録される。
このようにして得た2枚のX線写真フィルムAおよびB
から、第3図に示されるような読出系によってX線画像
を読み出し、画像を表わすデジタル画像信号を得る。先
ず、X線写真フィルムAを矢印Yの方向に副走査のため
に移動させながら、レーザー光源10からのレーザー光11
を走査ミラー12によってX方向に主走査させ、X線写真
フィルムAから該フィルムに記録されたX線画像を反射
光13として読み出す。反射光13は透明なアクリル板を成
形して作った集光板14の一端面からこの集光板14の内部
に入射し、中を全反射を繰返しながらフォトマル15に至
り、その光量が画像信号Sとして出力される。この出力
された画像信号Sは増幅器とA/D変換器を含む対数変
換器16により対数値(logS)のデジタル画像信号logS
Aに変換される。このデジタル画像信号logSAはデジタ
ル演算器17に入力され、そこに記録される。次に、全く
同様にして、もう1枚のX線写真フィルムBの記録画像
が読み出され、そのデジタル画像信号logSBがデジタル
演算器17に記憶される。デジタル演算器17では、対応す
る画素間でデジタル画像信号logSAよりデジタル画像信
号logSBが差し引かれ抽出したい特定の構造物の画像信
号が得られる。この際デジタル画像信号logSAおよびlo
gSBそれぞれに適当な重み係数が乗じられるが、2つの
重み係数は両画像の消去すべき部分の階調が一致するよ
うに選ばれるのが好ましい。なお、ここでデジタル画像
信号が対数値として扱われるのは、画像データの帯域圧
縮がなされ、かつ不必要な画像情報の完全除去が可能と
なるからであり、対数値に変換しない原画増信号により
同様のことを行なうことも可能である。
このようにして、デジタルサブトラクション処理を行な
うことにより得られた信号は、必要に応じて空間周波数
処理、階調処理、加算平均処理等の画像処理が施された
のち、CRT等の表示装置上に直接再生されるかあるい
は以下に説明するように感光フィルム等の記録材料上に
再生記録される。
第4図は再生用の画像走査記録の例を示すものである。
感光フィルム20を矢印Yの副走査方向へ移動させるとと
もにレーザービーム21をこの感光フィルム20上にX方向
に主走査させ、レーザービーム21をA/O変調器22によ
り画像信号供給器23からの画像信号によって変調するこ
とにより感光フィルム20上に可視増を形成する。この画
像信号としては、前記デジタル演算器17の出力を使用す
ればデジタルサブトラクション処理が施された所望の特
定構造物の画像を感光フィルム20上に再生記録すること
ができる。
なお、以下第5図乃至第7図に示されるX線写真フィル
ム−螢光増感紙積層体あるいはX線写真フィルム−螢光
増感紙−フィルタ積層体を用いて本発明のX線画像のエ
ネルギー・サブトラクションを実施する場合にも、サブ
トラクション処理は上述と同じように行なわれる。
第5図は本発明の第1のX線画像のエネルギー・サブト
ラクション方法に用いられるX線写真フィルム−螢光増
感紙積層体の別の実施態様を示す概略断面図である。第
1図の積層体と同様に第5図の積層体もまた2組のX線
写真フィルム−螢光増感紙組合わせが積層されたもので
あるが、第1図の積層体とは異なって2枚のX線写真フ
ィルムAおよびBの間に介在する螢光増感紙bおよびc
の支持体2bおよび2cがX線の低エネルギー成分吸収
物質からなっており、この支持体2bおよび2cにより
被写体を透過したX線の低エネルギー成分の吸収が行な
われる。支持体2bおよび2cはX線の低エネルギー成
分吸収物質と、この物質を分散状態で含有している別の
物質からなるものであってもよいし、あるいはX線の低
エネルギー成分吸収物質のみからなるものであってもよ
い。
上記第5図の積層体において、螢光増感紙aおよびdは
支持体を有さない自己支持性の螢光増感紙であってもよ
い。また、螢光増感紙bおよびcは第6図に示されるよ
うなX線の低エネルギー成分吸収物質からなる支持体2
bの両面に螢光体層1bおよび1b′が設けられた1枚
の螢光増感紙bに置き換えられてもよい。第6図の螢光
増感紙bの螢光体層1bおよび1b′はそれぞれ第5図
の螢光増感紙bの螢光体層1bおよび螢光増感紙cの螢
光体層1cに相当する。
第7図は本発明の第2のX線画像のエネルギー・サブト
ラクション方法に用いられるX線写真フィルム−螢光増
感紙−フィルタ積層体の一実施態様を示す概略断面図で
ある。このX線写真フィルム−螢光増感紙−フィルタ積
層体は積層状態で配された2組のX線写真フィルム−螢
光増感紙組合わせと、この2組の組合わせの間に介在せ
しめられたX線の低エネルギー成分吸収物質からなるフ
ィルタ3とからなる。フィルタ3に関して被写体側にあ
るX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせは螢光体層1
aおよび1bが互に対向するように配された一対の螢光
増感紙aおよびbと、これら螢光増感紙aおよびbの対
向する螢光体層の間に介在せしめらたX線写真フィルム
Aとからなる。同様にフィルタ3に関して被写体とは反
対側にあるX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせは螢
光体層1cおよび1dが互に対向するように配された一
対の螢光増感紙cおよびdと、これら螢光増感紙cおよ
びdの対向する螢光体層間に介在せしめられたX線写真
フィルムBとからなる。なお、螢光増感紙a,b,cお
よびdはそれぞれ支持体2a,2b,2cおよび2dを
有しているが、これら螢光増感紙は支持体を有さない自
己支持性のものであってもよい。フィルタ3はX線の低
エネルギー成分吸収物質と、この物質を分散状態で含有
している別の物質からなるものであってもよいし、ある
いはX線の低エネルギー成分吸収物質のみからなるもの
であってもよく、このフィルタ3により被写体を透過し
たX線の低エネルギー成分の吸収が行なわれる。
以上詳細に説明したように、本発明のX線画像のエネル
ギー・サブトラクション方法は極めて優れた特徴を有す
るものであり、それが医療診断分野に寄与することろは
著しく大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いられるX線写真フィルム−螢光増
感紙積層体の一実施態様を示す概略断面図、 第2図は本発明に従ってX線写真フィルム−螢光増感紙
積層体に被写体のX線画像を記録する様子を説明する概
略図、 第3図はX線写真フィルムから記録されたX線画像を反
射光の形で光電変換してデジタル信号を得、これをサブ
トラクション処理するステップを説明する概略図、 第4図は、サブトラクション処理によって得られた信号
を利用して感光フィルム上にサブトラクション処理され
た画像を再生記録するステップを説明する概略図、 第5図および第6図は本発明に用いられるX線写真フィ
ルム−螢光増感紙積層体の別の実施態様を示す概略断面
図、 第7図は本発明に用いられるX線写真フィルム−螢光増
感紙−フィルタ積層体の実施態様を示す概略断面図であ
る。 A,B,B′,C……X線写真フィルム a,b,c,d,e,f……螢光増感紙 1a,1b,1c,1d,1e,1f……螢光体層 2a,2b,2c,2d,2e,2f……支持体 3,3′……フィルタ、4……X線源 6……X線、7……被写体 10……レーザー光源、11……レーザー光 12……走査ミラー、13……反射光 14……集光板、15……フォトマル 16……対数変換器、17……デジタル演算器 20……感光フィルム、21……レーザー光 22……A/O変調器、23……画像信号供給器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−126922(JP,A) 特開 昭53−52084(JP,A) 実開 昭56−146250(JP,U)

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線エネルギー吸収特性が他とは異なる特
    定の構造物を含む被写体を透過したX線を a)螢光体層が対向するように配された一対の螢光増感紙
    と、 b)これら螢光増感紙の対向する螢光体層の間に介在せし
    められたX線写真フィルム とからなるX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせ複数
    組が積層状態で配されたX線写真フィルム−螢光増感紙
    積層体に同時に照射することにより、該積層体を構成す
    る複数枚のX線写真フィルムのうち被写体からより遠い
    位置に置かれたX線写真フィルムに被写体からより近い
    位置に置かれたX線写真フィルムよりも上記特定の構造
    物に対応する部分においてX線の低エネルギー成分がよ
    り吸収された画像情報が記録されるようにX線画像が記
    録された上記各X線写真フィルムを光学的に走査して各
    フィルムに記録されているX線画像を透過光あるいは反
    射光の形で光電的に読み取ってデジタル画像信号に変換
    し、 このデジタル画像信号に変換された各X線画像から少な
    くとも2つのサブトラクションすべきX線画像を得、 この少なくとも2つのサブトラクションすべきX線画像
    の対応する画素間でデジタル画像信号の引き算を行なっ
    て上記特定の構造物の画像を抽出することを特徴とする
    X線画像のエネルギー・サブトラクション方法。
  2. 【請求項2】上記X線写真フィルム−螢光増感紙積層体
    を構成している複数枚のX線写真フィルムの各フィルム
    間に位置する螢光増感紙の少なくとも1枚と、被写体に
    最も近い位置に置かれた螢光増感紙とが、X線の低エネ
    ルギー成分吸収特性の異なるものであり、前者が後者よ
    りもX線の低エネルギー成分吸収特性が高いことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のX線画像のエネルギ
    ー・サブトラクション方法。
  3. 【請求項3】上記X線写真フィルム−螢光増感紙積層体
    が積層状態で配された2組の上記X線写真フィルム−螢
    光増感紙組合わせからなり、該2組のX線写真フィルム
    −螢光増感紙組合わせそれぞれを構成している2枚のX
    線写真フィルムの間に位置する螢光増感紙と、被写体に
    最も近い位置に置かれた螢光増感紙とが、X線の低エネ
    ルギー成分吸収特性の異なるものであり、前者が後者よ
    りもX線の低エネルギー成分吸収特性が高いことを特徴
    とする特許請求の範囲第2項記載のX線画像のエネルギ
    ー・サブトラクション方法。
  4. 【請求項4】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置す
    る螢光増感紙および上記被写体に最も近い位置に置かれ
    た螢光増感紙それぞれにX線の低エネルギー成分吸収特
    性の異なる別種の螢光体が用いられており、前者にX線
    の低エネルギー成分吸収特性の高い方の螢光体が用いら
    れ後者にX線の低エネルギー成分吸収特性の低い方の螢
    光体が用いられており、それによって前者のX線の低エ
    ネルギー成分吸収特性が後者のX線の低エネルギー成分
    吸収特性よりも高くされていることを特徴とする特許請
    求の範囲第3項記載のX線画像のエネルギー・サブトラ
    クション方法。
  5. 【請求項5】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置す
    る螢光増感紙の螢光体層中にX線の低エネルギー成分吸
    収物質が分散含有されており、それによって該螢光増感
    紙のX線の低エネルギー成分吸収特性が上記被写体に最
    も近い位置に置かれた螢光増感紙のX線の低エネルギー
    成分吸収特性よりも高くされていることを特徴とする特
    許請求の範囲第3項記載のX線画像のエネルギー・サブ
    トラクション方法。
  6. 【請求項6】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置す
    る螢光増感紙が支持体を有しており、該支持体がX線の
    低エネルギー成分吸収物質からなり、それによって該螢
    光増感紙のX線の低エネルギー吸収特性が上記被写体に
    最も近い位置に置かれた螢光増感紙のX線の低エネルギ
    ー成分吸収特性よりも高くされていることを特徴とする
    特許請求の範囲第3項記載のX線画像のエネルギー・サ
    ブトラクション方法。
  7. 【請求項7】上記支持体が上記X線の低エネルギー成分
    吸収物質と、この物質を分散状態で含有している別の物
    質とからなることを特徴とする特許請求の範囲第6項記
    載のX線画像のエネルギー・サブトラクション方法。
  8. 【請求項8】上記支持体が上記X線の低エネルギー成分
    吸収物質のみからなることを特徴とする特許請求の範囲
    第6項記載のX線画像のエネルギー・サブトラクション
    方法。
  9. 【請求項9】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置す
    る螢光増感紙が2枚の螢光増感紙であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項乃至第6項のいずれかの項記載
    のX線画像のエネルギー・サブトラクション方法。
  10. 【請求項10】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置
    する螢光増感紙が両面に螢光体層を有する1枚の螢光増
    感紙であり、上記2組のX線写真フィルム−螢光増感紙
    組合わせそれぞれの一方の螢光増感紙を兼ねるものであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項乃至第6項の
    いずれかの項記載のX線画像のエネルギー・サブトラク
    ション方法。
  11. 【請求項11】上記X線の低エネルギー成分吸収物質が
    金属であることを特徴とする特許請求の範囲第5項乃至
    第8項のいずれかの項記載のX線画像のエネルギー・サ
    ブトラクション方法。
  12. 【請求項12】上記金属がCu,W,Mo,Ni,P
    b,Au,Ag,Ba,Ta,Fe,Al,Zn,C
    d,Ti,Zr,V,Nb,Cr,CoおよびSnのう
    ちの少なくとも1種であることを特徴とする特許請求の
    範囲第11項記載のX線画像のエネルギー・サブトラクシ
    ョン方法。
  13. 【請求項13】X線エネルギー吸収特性が他とは異なる
    特定の構造物を含む被写体を透過したX線を a)積層状態で配された i)螢光体層が対向するように配された一対の螢光増感紙
    と、 ii)これら螢光増感紙の対向する螢光体層の間に介在せ
    しめられたX線写真フィルム とからなるX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせ複数
    組と、 b)これら組合わせの各組合わせ間の少なくとも1個所に
    介在せしめられたX線の低エネルギー成分吸収物質から
    なるフィルタ とからなるX線写真フィルム−螢光増感紙−フィルタ積
    層体に照射することにより、フィルタが介在せしめられ
    ている個所に関して被写体とは反対の側に位置するX線
    写真フィルムに被写体の側に位置するX線写真フィルム
    よりも上記特定の構造物に対応する部分においてX線の
    低エネルギー成分がより吸収された画像情報が記録され
    るようにX線画像が記録された上記各X線写真フィルム
    を光学的に走査して各フィルムに記録されているX線画
    像を透過光あるいは反射光の形で光電的に読み取ってデ
    ジタル画像信号に変換し、 フィルタが介在せしめられた個所によって、フィルタが
    介在せしめられた個所の数+1個のブロックに分けられ
    た上記X線写真フィルム−螢光増感紙−フィルタ積層体
    の各ブロック毎にそのブロックに存在するX線写真フィ
    ルムから得られた上記デジタル画像信号に変換されたX
    線画像より1つのサブトラクションすべきX線画像を得
    ることによって、フィルタが介在せしめられた個所の数
    +1個のサブトラクションすべきX線画像を得、 それらサブトラクションすべきX線画像の対応する画素
    間でデジタル画像信号の引き算を行なって上記特定の構
    造物の画像を抽出することを特徴とするX線画像のエネ
    ルギー・サブトラクション方法。
  14. 【請求項14】上記X線写真フィルム−螢光増感紙−フ
    ィルタ積層体が2組の上記X線写真フィルム−螢光増感
    紙組合わせと、これら組合わせの間に介在せしめられた
    上記フィルタとからなることを特徴とする特許請求の範
    囲第13項記載のX線画像のエネルギー・サブトラクショ
    ン方法。
  15. 【請求項15】上記X線写真フィルム−螢光増感紙−フ
    ィルタ積層体が3組の上記X線写真フィルム−螢光増感
    紙組合わせと、これら組合わせの被写体側に位置する組
    合わせと中間に位置する組合わせとの間に介在せしめら
    れた上記フィルタとからなることを特徴とする特許請求
    の範囲第13項記載のX線画像のエネルギー・サブトラク
    ション方法。
  16. 【請求項16】上記X線写真フィルム−螢光増感紙−フ
    ィルタ積層体が3組の上記X線写真フィルム−螢光増感
    紙組合わせと、これら組合わせの各組合わせ間に介在せ
    しめられた上記フィルタとからなることを特徴とする特
    許請求の範囲第13項記載のX線画像のエネルギー・サブ
    トラクション方法。
  17. 【請求項17】上記フィルタが上記X線の低エネルギー
    成分吸収物質と、この物質を分散状態で含有している別
    の物質とからなることを特徴とする特許請求の範囲第13
    項乃至第16項のいずれかの項記載のX線画像のエネルギ
    ー・サブトラクション方法。
  18. 【請求項18】上記フィルタが上記X線の低エネルギー
    成分吸収物質のみからなることを特徴とする特許請求の
    範囲第13項乃至第16項のいずれかの項記載のX線画像の
    エネルギー・サブトラクション方法。
  19. 【請求項19】上記X線の低エネルギー成分吸収物質が
    金属であることを特徴とする特許請求の範囲第13項乃至
    第18項のいずれかの項記載のX線画像のエネルギー・サ
    ブトラクション方法。
  20. 【請求項20】上記金属がCu,W,Mo,Ni,P
    b,Au,Ag,Ba,Ta,Fe,Al,Zn,C
    d,Ti,Zr,V,Nb,Cr,CoおよびSnのう
    ちの少なくとも1種であることを特徴とする特許請求の
    範囲第19項記載のX線画像のエネルギー・サブトラクシ
    ョン方法。
  21. 【請求項21】a)螢光体層が対向するように配された一
    対の螢光増感紙と、 b)これら螢光増感紙の対向する螢光体層の間に介在せし
    められたX線写真フィルム とからなるX線写真フィルム−螢光増感紙組合わせ複数
    組が積層状態で配されており、上記複数組のX線写真フ
    ィルム−螢光増感紙組合わせそれぞれを構成している複
    数枚のX線写真フィルムの各フィルム間に位置する螢光
    増感紙の少なくとも1枚と、積層体の両端に位置する2
    枚の螢光増感紙のいずれか一方とが、X線の低エネルギ
    ー成分吸収特性の異なるものであり、前者が後者よりも
    X線の低エネルギー成分吸収特性が高いことを特徴とす
    るX線画像のエネルギー・サブトラクション方法に用い
    られるX線写真フィルム−螢光増感紙積層体。
  22. 【請求項22】上記X線写真フィルム−螢光増感紙積層
    体が積層状態で配された2組の上記X線写真フィルム−
    螢光増感紙組合わせからなり、該2組のX線写真フィル
    ム−螢光増感紙組合わせそれぞれを構成している2枚の
    X線写真フィルムの間に位置する螢光増感紙と、積層体
    の両端に位置する2枚の螢光増感紙のいずれか一方と
    が、X線の低エネルギー成分吸収特性の異なるものであ
    り、前者が後者よりもX線の低エネルギー成分吸収特性
    が高いことを特徴とする特許請求の範囲第21項記載のX
    線写真フィルム−螢光増感紙積層体。
  23. 【請求項23】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置
    する螢光増感紙および上記積層体の両端に位置する2枚
    の螢光増感紙のいずれか一方それぞれにX線の低エネル
    ギー成分吸収特性の異なる別種の螢光体が用いられてお
    り、前者にX線の低エネルギー成分吸収特性の高い方の
    螢光体が用いられ後者にX線の低エネルギー成分吸収特
    性の低い方の螢光体が用いられており、それによって前
    者のX線の低エネルギー成分吸収特性が後者のX線の低
    エネルギー成分吸収特性よりも高くされていることを特
    徴とする特許請求の範囲第22項記載のX線写真フィルム
    −螢光増感紙積層体。
  24. 【請求項24】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置
    する螢光増感紙の螢光体層中にX線の低エネルギー成分
    吸収物質が分散含有されており、それによって該螢光増
    感紙のX線の低エネルギー成分吸収特性が上記積層体の
    両端に位置する2枚の螢光増感紙のいずれか一方のX線
    の低エネルギー成分吸収特性よりも高くされていること
    を特徴とする特許請求の範囲第22項記載のX線写真フィ
    ルム−螢光増感紙積層体。
  25. 【請求項25】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置
    する螢光増感紙が支持体を有しており、該支持体がX線
    の低エネルギー成分吸収物質からなり、それによって該
    螢光増感紙のX線の低エネルギー吸収特性が上記積層体
    の両端に位置する2枚の螢光増感紙のいずれか一方のX
    線の低エネルギー成分吸収特性よりも高くされているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第22項記載のX線写真フ
    ィルム−螢光増感紙積層体。
  26. 【請求項26】上記支持体が上記X線の低エネルギー成
    分吸収物質と、この物質を分散状態で含有している別の
    物質とからなることを特徴とする特許請求の範囲第25項
    記載のX線写真フィルム−螢光増感紙積層体。
  27. 【請求項27】上記支持体が上記X線の低エネルギー成
    分吸収物質のみからなることを特徴とする特許請求の範
    囲第25項記載のX線写真フィルム−螢光増感紙積層体。
  28. 【請求項28】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置
    する螢光増感紙が2枚の螢光増感紙であることを特徴と
    する特許請求の範囲第22項乃至第25項のいずれかの項記
    載のX線写真フィルム−螢光増感紙積層体。
  29. 【請求項29】上記2枚のX線写真フィルムの間に位置
    する螢光増感紙が両面に螢光体層を有する1枚の螢光増
    感紙であり、上記2組のX線写真フィルム−螢光増感紙
    組合わせそれぞれの一方の螢光増感紙を兼ねるものであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第22項乃至第25項の
    いずれかの項記載のX線写真フィルム−螢光増感紙積層
    体。
  30. 【請求項30】上記X線の低エネルギー成分吸収物質が
    金属であることを特徴とする特許請求の範囲第24項乃至
    第27項のいずれかの項記載のX線写真フィルム−螢光増
    感紙積層体。
  31. 【請求項31】上記金属がCu,W,Mo,Ni,P
    b,Au,Ag,Ba,Ta,Fe,Al,Zn,C
    d,Ti,Zr,V,Nb,Cr,CoおよびSnのう
    ちの少なくとも1種であることを特徴とする特許請求の
    範囲第30項記載のX線写真フィルム−螢光増感紙積層
    体。
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