JPH06144174A - 制動力配分制御装置 - Google Patents
制動力配分制御装置Info
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- JPH06144174A JPH06144174A JP31947592A JP31947592A JPH06144174A JP H06144174 A JPH06144174 A JP H06144174A JP 31947592 A JP31947592 A JP 31947592A JP 31947592 A JP31947592 A JP 31947592A JP H06144174 A JPH06144174 A JP H06144174A
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- hydraulic pressure
- wheel
- braking force
- control
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で理想制動力配分に近似した制動
力配分制御を行ない得るようにする。 【構成】 補助液圧源(20)によって低圧リザーバ
(4)のブレーキ液を昇圧し、これを動的液圧制御装置
(5)に供給し、ブレーキペダル(3)の操作に応じて
マスタシリンダ(2)の出力ブレーキ液圧に対して所定
の割合の制御液圧に調圧する。制御手段(10)によ
り、切換弁(63)を第2位置に切換えて後輪用ホイー
ルシリンダ(53,54)に対し動的液圧制御装置
(5)の制御液圧を液圧制御弁(35〜38)を介して
供給すると共に、液圧制御弁制御し、後輪用ホイールシ
リンダのブレーキ液圧を前輪用ホイールシリンダ(5
1,52)のブレーキ液圧に対し所定の関係に調整し、
理想制動力配分に近似した制動力配分とする。
力配分制御を行ない得るようにする。 【構成】 補助液圧源(20)によって低圧リザーバ
(4)のブレーキ液を昇圧し、これを動的液圧制御装置
(5)に供給し、ブレーキペダル(3)の操作に応じて
マスタシリンダ(2)の出力ブレーキ液圧に対して所定
の割合の制御液圧に調圧する。制御手段(10)によ
り、切換弁(63)を第2位置に切換えて後輪用ホイー
ルシリンダ(53,54)に対し動的液圧制御装置
(5)の制御液圧を液圧制御弁(35〜38)を介して
供給すると共に、液圧制御弁制御し、後輪用ホイールシ
リンダのブレーキ液圧を前輪用ホイールシリンダ(5
1,52)のブレーキ液圧に対し所定の関係に調整し、
理想制動力配分に近似した制動力配分とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両制動時に、車両後
方の車輪の制動力を車両前方の車輪の制動力に対し所定
の関係に調整する制動力配分制御装置に関する。
方の車輪の制動力を車両前方の車輪の制動力に対し所定
の関係に調整する制動力配分制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に走行中の車両に対し制動作動を
行なうと、荷重移動により車両の前後の軸重が異なり、
四つの車輪が同時にロックするために必要な車両前方の
車輪に対する制動力と後方の車輪に対する制動力は正比
例の関係にはなく、図11に一点鎖線で示すような関係
にある。この関係は理想制動力配分と呼ばれ、この配分
は積載荷重の有無によっても異なり、積載荷重有の場合
には二点鎖線で示した理想制動力配分となる。
行なうと、荷重移動により車両の前後の軸重が異なり、
四つの車輪が同時にロックするために必要な車両前方の
車輪に対する制動力と後方の車輪に対する制動力は正比
例の関係にはなく、図11に一点鎖線で示すような関係
にある。この関係は理想制動力配分と呼ばれ、この配分
は積載荷重の有無によっても異なり、積載荷重有の場合
には二点鎖線で示した理想制動力配分となる。
【0003】これに関し、後方の車輪に対する制動力が
前方の車輪に対する制動力を上回ると車両の方向安定性
が損なわれるので、これより低く抑えつつ、できるだけ
理想制動力配分に近づけるべく、後方の車輪のホイール
シリンダとマスタシリンダとの間にプロポーショニング
バルブが介装されている。これによれば図11に破線で
示すように折点を有する配分線となるが、旋回時の内外
輪の荷重差等を考慮すると、後方の車輪に対する制動力
を前方の車輪に対する制動力よりかなり低く抑える必要
がある。更に、積載荷重が大きい場合には理想制動力配
分から大きく外れることになる。このため、積載荷重に
応じて折点の位置を変化させ、異なる配分線を形成し得
るロードセンシングプロポーショニングバルブも利用さ
れている。
前方の車輪に対する制動力を上回ると車両の方向安定性
が損なわれるので、これより低く抑えつつ、できるだけ
理想制動力配分に近づけるべく、後方の車輪のホイール
シリンダとマスタシリンダとの間にプロポーショニング
バルブが介装されている。これによれば図11に破線で
示すように折点を有する配分線となるが、旋回時の内外
輪の荷重差等を考慮すると、後方の車輪に対する制動力
を前方の車輪に対する制動力よりかなり低く抑える必要
がある。更に、積載荷重が大きい場合には理想制動力配
分から大きく外れることになる。このため、積載荷重に
応じて折点の位置を変化させ、異なる配分線を形成し得
るロードセンシングプロポーショニングバルブも利用さ
れている。
【0004】更に、特公昭51−40816号公報にお
いては、前後輪の回転数を比較してプロポーショニング
バルブの折点を空気圧作動のアクチュエータによって可
変とする構成、具体的には後輪の回転数が前輪のそれよ
り高い場合には上記折点を高くし且つ後輪の回転数が前
輪のそれより低い場合には上記折点を低くする構成が開
示されている。
いては、前後輪の回転数を比較してプロポーショニング
バルブの折点を空気圧作動のアクチュエータによって可
変とする構成、具体的には後輪の回転数が前輪のそれよ
り高い場合には上記折点を高くし且つ後輪の回転数が前
輪のそれより低い場合には上記折点を低くする構成が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
車両の前後の車輪の制動力配分を理想制動力配分に近似
させるに十分ではなく、後方車輪への制動力配分が少な
くなって所定の車両減速度を得るために大きなブレーキ
ペダル踏力が必要となり、また前方の車輪用の制動装置
に対する負担が大となり、或いは後方の車輪への制動力
配分が大となって後方の車輪がロック傾向になるおそれ
もある。
車両の前後の車輪の制動力配分を理想制動力配分に近似
させるに十分ではなく、後方車輪への制動力配分が少な
くなって所定の車両減速度を得るために大きなブレーキ
ペダル踏力が必要となり、また前方の車輪用の制動装置
に対する負担が大となり、或いは後方の車輪への制動力
配分が大となって後方の車輪がロック傾向になるおそれ
もある。
【0006】そこで、本発明は車両後方の車輪の制動力
を調整する制動力配分制御装置において、簡単な構成で
理想制動力配分に近似した制動力配分制御を行ない得る
ようにすることを目的とする。
を調整する制動力配分制御装置において、簡単な構成で
理想制動力配分に近似した制動力配分制御を行ない得る
ようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の制動力配分制御装置は、車両の前方の車輪
に装着し制動力を付与する前輪用ホイールシリンダ及び
後方の車輪に装着し制動力を付与する後輪用ホイールシ
リンダと、ブレーキペダルの操作に応じて低圧リザーバ
からのブレーキ液を昇圧し前記前輪用及び後輪用ホイー
ルシリンダの各々にブレーキ液圧を付与するマスタシリ
ンダと、該マスタシリンダと少くとも前記後輪用ホイー
ルシリンダの各々との間に介装し前記ブレーキ液圧を制
御する液圧制御弁と、前記低圧リザーバからのブレーキ
液を吸入し昇圧して出力する補助液圧源と、該補助液圧
源の出力液圧を入力し前記ブレーキペダルの操作に応じ
て前記マスタシリンダの出力ブレーキ液圧に対して所定
の割合の制御液圧に調圧する動的液圧制御装置と、該動
的液圧制御装置と前記液圧制御弁との間に介装し、前記
液圧制御弁と前記マスタシリンダとを連通し前記動的液
圧制御装置との連通を遮断する第1位置、及び前記液圧
制御弁と前記動的液圧制御装置とを連通し前記マスタシ
リンダとの連通を遮断する第2位置を切換える切換弁
と、該切換弁を前記第1位置から前記第2位置に切換え
ると共に前記液圧制御弁を制御し前記後輪用ホイールシ
リンダのブレーキ液圧を前記前輪用ホイールシリンダの
ブレーキ液圧に対して所定の関係に調整する制御手段と
を備えることとしたものである。
め、本発明の制動力配分制御装置は、車両の前方の車輪
に装着し制動力を付与する前輪用ホイールシリンダ及び
後方の車輪に装着し制動力を付与する後輪用ホイールシ
リンダと、ブレーキペダルの操作に応じて低圧リザーバ
からのブレーキ液を昇圧し前記前輪用及び後輪用ホイー
ルシリンダの各々にブレーキ液圧を付与するマスタシリ
ンダと、該マスタシリンダと少くとも前記後輪用ホイー
ルシリンダの各々との間に介装し前記ブレーキ液圧を制
御する液圧制御弁と、前記低圧リザーバからのブレーキ
液を吸入し昇圧して出力する補助液圧源と、該補助液圧
源の出力液圧を入力し前記ブレーキペダルの操作に応じ
て前記マスタシリンダの出力ブレーキ液圧に対して所定
の割合の制御液圧に調圧する動的液圧制御装置と、該動
的液圧制御装置と前記液圧制御弁との間に介装し、前記
液圧制御弁と前記マスタシリンダとを連通し前記動的液
圧制御装置との連通を遮断する第1位置、及び前記液圧
制御弁と前記動的液圧制御装置とを連通し前記マスタシ
リンダとの連通を遮断する第2位置を切換える切換弁
と、該切換弁を前記第1位置から前記第2位置に切換え
ると共に前記液圧制御弁を制御し前記後輪用ホイールシ
リンダのブレーキ液圧を前記前輪用ホイールシリンダの
ブレーキ液圧に対して所定の関係に調整する制御手段と
を備えることとしたものである。
【0008】前記制動力配分制御装置において、前記切
換弁と前記マスタシリンダとの間にプロポーショニング
バルブを介装するとよい。
換弁と前記マスタシリンダとの間にプロポーショニング
バルブを介装するとよい。
【0009】また、前記制動力配分制御装置において、
前記動的液圧制御装置は、前記制御液圧を倍力源として
前記マスタシリンダを倍力駆動する液圧ブースタによっ
て構成することができる。
前記動的液圧制御装置は、前記制御液圧を倍力源として
前記マスタシリンダを倍力駆動する液圧ブースタによっ
て構成することができる。
【0010】
【作用】上記の構成になる制動力配分制御装置におい
て、ブレーキペダルを操作するとマスタシリンダから前
輪用及び後輪用のホイールシリンダの各々にブレーキ液
圧が供給され、各車輪に対し制動力が付与される。この
とき、補助液圧源によって低圧リザーバのブレーキ液が
昇圧され、動的液圧制御装置に供給され、ブレーキペダ
ルの操作に応じてマスタシリンダの出力ブレーキ液圧に
対して所定の割合の制御液圧に調圧される。そして、制
御手段によって切換弁が第2位置に切換えられると、後
輪用ホイールシリンダに対し動的液圧制御装置の制御液
圧が液圧制御弁を介して供給され、更に制御手段によっ
て液圧制御弁が制御され、後輪用ホイールシリンダのブ
レーキ液圧は前輪用ホイールシリンダのブレーキ液圧に
対し所定の関係に調整され、理想制動力配分に近似した
制動力配分となる。
て、ブレーキペダルを操作するとマスタシリンダから前
輪用及び後輪用のホイールシリンダの各々にブレーキ液
圧が供給され、各車輪に対し制動力が付与される。この
とき、補助液圧源によって低圧リザーバのブレーキ液が
昇圧され、動的液圧制御装置に供給され、ブレーキペダ
ルの操作に応じてマスタシリンダの出力ブレーキ液圧に
対して所定の割合の制御液圧に調圧される。そして、制
御手段によって切換弁が第2位置に切換えられると、後
輪用ホイールシリンダに対し動的液圧制御装置の制御液
圧が液圧制御弁を介して供給され、更に制御手段によっ
て液圧制御弁が制御され、後輪用ホイールシリンダのブ
レーキ液圧は前輪用ホイールシリンダのブレーキ液圧に
対し所定の関係に調整され、理想制動力配分に近似した
制動力配分となる。
【0011】切換弁とマスタシリンダとの間にプロポー
ショニングバルブを介装したものにあっては、切換弁を
常時第1位置となるように設定すると共に、制動作動の
開始と同時に第2位置に切り換えるように設定すること
により、制御手段による切換弁の切換作動が不能となり
切換弁が第1位置に戻された場合にも、プロポーショニ
ングバルブによって従前と同様の制動力配分が確保され
る。
ショニングバルブを介装したものにあっては、切換弁を
常時第1位置となるように設定すると共に、制動作動の
開始と同時に第2位置に切り換えるように設定すること
により、制御手段による切換弁の切換作動が不能となり
切換弁が第1位置に戻された場合にも、プロポーショニ
ングバルブによって従前と同様の制動力配分が確保され
る。
【0012】更に、動的液圧制御装置として液圧ブース
タを用いたものにあっては、後輪用ホイールシリンダに
対し前輪用ホイールシリンダの所定の割合の制御液圧が
供給されると共に、マスタシリンダが倍力駆動される。
タを用いたものにあっては、後輪用ホイールシリンダに
対し前輪用ホイールシリンダの所定の割合の制御液圧が
供給されると共に、マスタシリンダが倍力駆動される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例の制動力配分制御装置を
示すもので、タンデム型のマスタシリンダ2及び液圧ブ
ースタ5を備え、これらがブレーキペダル3の操作に応
じて駆動される。また、液圧ブースタ5には補助液圧源
20が接続されており、これらは低圧リザーバ4に接続
されている。一方、車輪FR,FL,RR,RLにホイ
ールシリンダ51乃至54が装着されており、マスタシ
リンダ2の一方の圧力室2aと車両前方のホイールシリ
ンダ51,52の各々を接続する液圧路に夫々電磁弁6
1,62が介装されている。また、電磁弁61,62は
常開の電磁弁31,33を介して液圧ブースタ5に接続
されると共に、常閉の電磁弁32,34に接続されてお
り、これらの電磁弁32,34は低圧リザーバ4に接続
されている。
する。図1は本発明の一実施例の制動力配分制御装置を
示すもので、タンデム型のマスタシリンダ2及び液圧ブ
ースタ5を備え、これらがブレーキペダル3の操作に応
じて駆動される。また、液圧ブースタ5には補助液圧源
20が接続されており、これらは低圧リザーバ4に接続
されている。一方、車輪FR,FL,RR,RLにホイ
ールシリンダ51乃至54が装着されており、マスタシ
リンダ2の一方の圧力室2aと車両前方のホイールシリ
ンダ51,52の各々を接続する液圧路に夫々電磁弁6
1,62が介装されている。また、電磁弁61,62は
常開の電磁弁31,33を介して液圧ブースタ5に接続
されると共に、常閉の電磁弁32,34に接続されてお
り、これらの電磁弁32,34は低圧リザーバ4に接続
されている。
【0014】マスタシリンダ2の他方の圧力室2bには
プローショニングバルブ6及び電磁弁63が接続され、
電磁弁63と車両後方のホイールシリンダ53,54の
各々を接続する液圧路に夫々常開の電磁弁35,37が
介装され、これらと低圧リザーバ4との間に夫々常閉の
電磁弁36,38が介装されている。これらの電磁弁3
5乃至38によって本発明にいう液圧制御弁が構成され
ている。
プローショニングバルブ6及び電磁弁63が接続され、
電磁弁63と車両後方のホイールシリンダ53,54の
各々を接続する液圧路に夫々常開の電磁弁35,37が
介装され、これらと低圧リザーバ4との間に夫々常閉の
電磁弁36,38が介装されている。これらの電磁弁3
5乃至38によって本発明にいう液圧制御弁が構成され
ている。
【0015】尚、車輪FRは運転席からみて前方右側の
車輪を示し、以下車輪FLは前方左側、車輪RRは後方
右側、車輪RLは後方左側の車輪を示しており、図1か
ら明らかなように車両後方の車輪RR,RLについて本
実施例では所謂Y配管が構成されているが、所謂X配管
としてもよい。また、本実施例では車両後方の車輪R
R,RLが駆動輪の所謂後輪駆動であるが、前輪駆動と
してもよい。
車輪を示し、以下車輪FLは前方左側、車輪RRは後方
右側、車輪RLは後方左側の車輪を示しており、図1か
ら明らかなように車両後方の車輪RR,RLについて本
実施例では所謂Y配管が構成されているが、所謂X配管
としてもよい。また、本実施例では車両後方の車輪R
R,RLが駆動輪の所謂後輪駆動であるが、前輪駆動と
してもよい。
【0016】補助液圧源20は、ポンプ21、アキュム
レータ22及びリリーフ弁23を有する。ポンプ21は
電動モータ24によって駆動され、低圧リザーバ4のブ
レーキ液を昇圧して出力し、この出力ブレーキ液圧がチ
ェックバルブ25を介してアキュムレータ22に供給さ
れ、畜圧される。リリーフ弁23は、アキュムレータ2
2の出力ブレーキ液圧が所定圧力以上となったときに開
放し、低圧リザーバ4にブレーキ液を還流して減圧する
ものである。更に、アキュムレータ22の出力側には、
圧力に対してリニアに出力する圧力センサ46、及び所
定圧力以下となったときオンとなる低圧スイッチ47が
設けられている。而して、補助液圧源20から所謂パワ
ー液圧が吐出され、液圧ブースタ5に供給される。
レータ22及びリリーフ弁23を有する。ポンプ21は
電動モータ24によって駆動され、低圧リザーバ4のブ
レーキ液を昇圧して出力し、この出力ブレーキ液圧がチ
ェックバルブ25を介してアキュムレータ22に供給さ
れ、畜圧される。リリーフ弁23は、アキュムレータ2
2の出力ブレーキ液圧が所定圧力以上となったときに開
放し、低圧リザーバ4にブレーキ液を還流して減圧する
ものである。更に、アキュムレータ22の出力側には、
圧力に対してリニアに出力する圧力センサ46、及び所
定圧力以下となったときオンとなる低圧スイッチ47が
設けられている。而して、補助液圧源20から所謂パワ
ー液圧が吐出され、液圧ブースタ5に供給される。
【0017】本発明の動的液圧制御装置たる液圧ブース
タ5は、補助液圧源20の出力液圧をブレーキペダル3
に応動するスプールバルブ(図示せず)によって調圧
し、これを倍力源としてマスタシリンダ2を倍力駆動す
るもので、例えば特開昭64−47664号、特開昭6
4−47665号、特開昭64−74156号公報等に
開示されているので、詳細な説明は省略する。本実施例
の液圧ブースタ5はホイールシリンダ2の出力ブレーキ
液圧に対して所定の割合(例えば20%)だけ高い制御
液圧(即ち、ホイールシリンダ2の出力ブレーキ液圧の
120%の圧力)に調整するように構成されており、電
磁弁31,33及び電磁弁63,35,37を介してホ
イールシリンダ51乃至54に制御液圧が供給され得る
ように配管されている。また、液圧ブースタ5の制御液
圧が所定圧力以上となったときオンとなる制御液圧スイ
ッチ48が設けられている。尚、本発明にいう動的液圧
制御装置としては、本実施例の液圧ブースタ5に替え
て、上記公報に記載のレギュレータを用いることとして
もよく、マスタシリンダ2と別体に構成することもでき
る。
タ5は、補助液圧源20の出力液圧をブレーキペダル3
に応動するスプールバルブ(図示せず)によって調圧
し、これを倍力源としてマスタシリンダ2を倍力駆動す
るもので、例えば特開昭64−47664号、特開昭6
4−47665号、特開昭64−74156号公報等に
開示されているので、詳細な説明は省略する。本実施例
の液圧ブースタ5はホイールシリンダ2の出力ブレーキ
液圧に対して所定の割合(例えば20%)だけ高い制御
液圧(即ち、ホイールシリンダ2の出力ブレーキ液圧の
120%の圧力)に調整するように構成されており、電
磁弁31,33及び電磁弁63,35,37を介してホ
イールシリンダ51乃至54に制御液圧が供給され得る
ように配管されている。また、液圧ブースタ5の制御液
圧が所定圧力以上となったときオンとなる制御液圧スイ
ッチ48が設けられている。尚、本発明にいう動的液圧
制御装置としては、本実施例の液圧ブースタ5に替え
て、上記公報に記載のレギュレータを用いることとして
もよく、マスタシリンダ2と別体に構成することもでき
る。
【0018】前述のように、本発明にいう液圧制御弁た
る電磁弁35乃至38とマスタシリンダ2との間に本発
明にいう切換弁たる電磁弁63が配設されており、この
電磁弁63とマスタシリンダ2との間にプローショニン
グバルブ6が介装されている。そして、電磁弁32,3
4及び電磁弁36,38の排出側液圧路は低圧リザーバ
4に接続されており、低圧リザーバ4はこれらの電磁弁
32,34,36,38から排出側液圧路を介して還流
されるブレーキ液を収容し、マスタシリンダ2等に供す
るブレーキ液を貯留する。
る電磁弁35乃至38とマスタシリンダ2との間に本発
明にいう切換弁たる電磁弁63が配設されており、この
電磁弁63とマスタシリンダ2との間にプローショニン
グバルブ6が介装されている。そして、電磁弁32,3
4及び電磁弁36,38の排出側液圧路は低圧リザーバ
4に接続されており、低圧リザーバ4はこれらの電磁弁
32,34,36,38から排出側液圧路を介して還流
されるブレーキ液を収容し、マスタシリンダ2等に供す
るブレーキ液を貯留する。
【0019】電磁弁61乃至63は3ポート2位置電磁
切換弁であり、ソレノイドコイル非通電時は図1に示す
第1位置にあり、ホイールシリンダ51乃至54に対し
マスタシリンダ2との連通を許容し液圧ブースタ5との
連通を遮断し、ソレノイドコイル通電時に第2位置とな
り図1の左方側に切り換えられる。電磁弁31乃至38
は2ポート2位置電磁切換弁であり、夫々ソレノイドコ
イル非通電時には図1に示す第1位置の状態にあって、
ホイールシリンダ51,52は、電磁弁61,62が第
2位置にあるときにはこれらを介して液圧ブースタ5と
連通し、ホイールシリンダ53,54は、電磁弁63が
第2位置にあるときにはこれを介して液圧ブースタ5と
連通する。電磁弁31乃至38のソレノイドコイル通電
時には第2位置の状態となり、ホイールシリンダ51,
52は電磁弁61,62を介した液圧ブースタ5との連
通が遮断され、電磁弁61,62を介して低圧リザーバ
4に連通されると共に、ホイールシリンダ53,54の
電磁弁63を介した液圧ブースタ5との連通が遮断さ
れ、低圧リザーバ4に連通する。尚、図1中のチェック
バルブはホイールシリンダ51乃至54側から液圧ブー
スタ5側への還流を許容し、逆方向の流れを遮断するも
のである。
切換弁であり、ソレノイドコイル非通電時は図1に示す
第1位置にあり、ホイールシリンダ51乃至54に対し
マスタシリンダ2との連通を許容し液圧ブースタ5との
連通を遮断し、ソレノイドコイル通電時に第2位置とな
り図1の左方側に切り換えられる。電磁弁31乃至38
は2ポート2位置電磁切換弁であり、夫々ソレノイドコ
イル非通電時には図1に示す第1位置の状態にあって、
ホイールシリンダ51,52は、電磁弁61,62が第
2位置にあるときにはこれらを介して液圧ブースタ5と
連通し、ホイールシリンダ53,54は、電磁弁63が
第2位置にあるときにはこれを介して液圧ブースタ5と
連通する。電磁弁31乃至38のソレノイドコイル通電
時には第2位置の状態となり、ホイールシリンダ51,
52は電磁弁61,62を介した液圧ブースタ5との連
通が遮断され、電磁弁61,62を介して低圧リザーバ
4に連通されると共に、ホイールシリンダ53,54の
電磁弁63を介した液圧ブースタ5との連通が遮断さ
れ、低圧リザーバ4に連通する。尚、図1中のチェック
バルブはホイールシリンダ51乃至54側から液圧ブー
スタ5側への還流を許容し、逆方向の流れを遮断するも
のである。
【0020】而して、電磁弁61乃至63のソレノイド
コイルに対する通電、非通電を制御することにより、ホ
イールシリンダ51乃至54とマスタシリンダ2及び液
圧ブースタ5との連通が切り換えられる。また、電磁弁
31乃至38のソレノイドコイルに対する通電、非通電
を制御することによりホイールシリンダ51乃至54内
のブレーキ液圧を増圧、減圧、又は保持することができ
る。即ち、電磁弁31乃至38のソレノイドコイル非通
電時にはホイールシリンダ51乃至54に液圧ブースタ
5から制御液圧が供給されて増圧し、通電時には低圧リ
ザーバ4側に連通し減圧する。また、電磁弁31,3
3,35,37のソレノイドコイルに通電しその余の電
磁弁のソレノイドコイルを非通電とすれば、ホイールシ
リンダ51乃至54内のブレーキ液圧が保持される。従
って、通電、非通電の時間間隔を調整することにより所
謂パルス増圧(ステップ増圧)又はパルス減圧を行な
い、緩やかに増圧又は減圧するように制御することがで
きる。
コイルに対する通電、非通電を制御することにより、ホ
イールシリンダ51乃至54とマスタシリンダ2及び液
圧ブースタ5との連通が切り換えられる。また、電磁弁
31乃至38のソレノイドコイルに対する通電、非通電
を制御することによりホイールシリンダ51乃至54内
のブレーキ液圧を増圧、減圧、又は保持することができ
る。即ち、電磁弁31乃至38のソレノイドコイル非通
電時にはホイールシリンダ51乃至54に液圧ブースタ
5から制御液圧が供給されて増圧し、通電時には低圧リ
ザーバ4側に連通し減圧する。また、電磁弁31,3
3,35,37のソレノイドコイルに通電しその余の電
磁弁のソレノイドコイルを非通電とすれば、ホイールシ
リンダ51乃至54内のブレーキ液圧が保持される。従
って、通電、非通電の時間間隔を調整することにより所
謂パルス増圧(ステップ増圧)又はパルス減圧を行な
い、緩やかに増圧又は減圧するように制御することがで
きる。
【0021】上記電磁弁31乃至38、及び電磁弁61
乃至63は電子制御装置10に接続され、各々のソレノ
イドコイルに対する通電、非通電が制御される。電動モ
ータ24も電子制御装置10に接続され、これにより駆
動制御される。また、車輪FR,FL,RR,RLには
車輪速度センサ41乃至44が配設され、これらが電子
制御装置10に接続されており、各車輪の回転速度、即
ち車輪速度信号が電子制御装置10に入力されるように
構成されている。更に、ブレーキペダル3が踏み込まれ
たときオンとなるブレーキスイッチ45、並びに前述の
圧力センサ46、低圧スイッチ47及び制御液圧スイッ
チ48が電子制御装置10に接続されている。
乃至63は電子制御装置10に接続され、各々のソレノ
イドコイルに対する通電、非通電が制御される。電動モ
ータ24も電子制御装置10に接続され、これにより駆
動制御される。また、車輪FR,FL,RR,RLには
車輪速度センサ41乃至44が配設され、これらが電子
制御装置10に接続されており、各車輪の回転速度、即
ち車輪速度信号が電子制御装置10に入力されるように
構成されている。更に、ブレーキペダル3が踏み込まれ
たときオンとなるブレーキスイッチ45、並びに前述の
圧力センサ46、低圧スイッチ47及び制御液圧スイッ
チ48が電子制御装置10に接続されている。
【0022】電子制御装置10は、図2に示すように、
バスを介して相互に接続されたCPU14、ROM1
5、RAM16、タイマ17、入力インターフェース回
路12及び出力インターフェース回路13から成るマイ
クロコンピュータ11を備えている。上記車輪速度セン
サ41乃至44、ブレーキスイッチ45、圧力センサ4
6、低圧スイッチ47及び制御液圧スイッチ48の出力
信号は増幅回路18a乃至18hを介して夫々入力イン
ターフェース回路12からCPU14に入力されるよう
に構成されている。また、出力インターフェース回路1
3からは駆動回路19aを介して電動モータ24に制御
信号が出力されると共に、駆動回路19b乃至19lを
介して電磁弁31乃至38及び電磁弁61乃至63に制
御信号が出力されるように構成されている。マイクロコ
ンピュータ11においては、ROM15は図3乃至図8
に示した各フローチャートに対応したプログラムを記憶
し、CPU14は図示しないイグニッションスイッチが
閉成されている間当該プログラムを実行し、RAM16
は当該プログラムの実行に必要な変数データを一時的に
記憶する。
バスを介して相互に接続されたCPU14、ROM1
5、RAM16、タイマ17、入力インターフェース回
路12及び出力インターフェース回路13から成るマイ
クロコンピュータ11を備えている。上記車輪速度セン
サ41乃至44、ブレーキスイッチ45、圧力センサ4
6、低圧スイッチ47及び制御液圧スイッチ48の出力
信号は増幅回路18a乃至18hを介して夫々入力イン
ターフェース回路12からCPU14に入力されるよう
に構成されている。また、出力インターフェース回路1
3からは駆動回路19aを介して電動モータ24に制御
信号が出力されると共に、駆動回路19b乃至19lを
介して電磁弁31乃至38及び電磁弁61乃至63に制
御信号が出力されるように構成されている。マイクロコ
ンピュータ11においては、ROM15は図3乃至図8
に示した各フローチャートに対応したプログラムを記憶
し、CPU14は図示しないイグニッションスイッチが
閉成されている間当該プログラムを実行し、RAM16
は当該プログラムの実行に必要な変数データを一時的に
記憶する。
【0023】上記のように構成された本実施例において
は、電子制御装置10により制動力配分制御のための一
連の処理が行なわれ電磁弁63及び電磁弁35乃至38
の作動が制御される。即ち、マイクロコンピュータ11
において、イグニッションスイッチ(図示せず)が閉成
されると図3乃至図8のフローチャートに対応したプロ
グラムの実行が開始する。
は、電子制御装置10により制動力配分制御のための一
連の処理が行なわれ電磁弁63及び電磁弁35乃至38
の作動が制御される。即ち、マイクロコンピュータ11
において、イグニッションスイッチ(図示せず)が閉成
されると図3乃至図8のフローチャートに対応したプロ
グラムの実行が開始する。
【0024】先ずメインルーチンを示す図3において、
ステップ100にてマイクロコンピュータ11が初期化
され、各種の演算値がクリアされる。次にステップ10
1において、車輪速度センサ41乃至44からの出力信
号に基づき四つの車輪の車輪速度VwFF,VwFR,Vw
RR,VwRLが演算される。またステップ102におい
て、上記各車輪速度が微分され各車輪の車輪加速度DV
wFF,DVwFR,DVwRR,DVwRLが演算される。
尚、加速度センサを設け、その検出信号を用いることと
してもよい。更に、ステップ103にて上記車輪速度に
基づき推定車体速度Vso及びその微分値である加速度
DVsoが演算される。この推定車体速度Vsoは、例
えば制動時の上記車輪速度を基準に所定の減速度で減速
したと仮定したときの値を車体速度として設定し、四つ
の車輪の内一つでもこの値を超えたときにはその値から
再度所定の減速度で減速したときの値を車体速度と設定
するもので、従前のアンチスキッド制御に供される基準
速度と同じものである。
ステップ100にてマイクロコンピュータ11が初期化
され、各種の演算値がクリアされる。次にステップ10
1において、車輪速度センサ41乃至44からの出力信
号に基づき四つの車輪の車輪速度VwFF,VwFR,Vw
RR,VwRLが演算される。またステップ102におい
て、上記各車輪速度が微分され各車輪の車輪加速度DV
wFF,DVwFR,DVwRR,DVwRLが演算される。
尚、加速度センサを設け、その検出信号を用いることと
してもよい。更に、ステップ103にて上記車輪速度に
基づき推定車体速度Vso及びその微分値である加速度
DVsoが演算される。この推定車体速度Vsoは、例
えば制動時の上記車輪速度を基準に所定の減速度で減速
したと仮定したときの値を車体速度として設定し、四つ
の車輪の内一つでもこの値を超えたときにはその値から
再度所定の減速度で減速したときの値を車体速度と設定
するもので、従前のアンチスキッド制御に供される基準
速度と同じものである。
【0025】続いてステップ200に進み、或る条件
で、例えばブレーキペダル3が操作されブレーキスイッ
チ45がオンとなったときに電磁弁63がオン(通電)
とされ、第2位置に切り換り、ホイールシリンダ53,
54はマスタシリンダ2との連通が遮断され液圧ブース
タ5と連通する。そして、ステップ500に進みアンチ
スキッド制御開始条件を充足しているか否かが判定さ
れ、開始条件を充足しアンチスキッド制御モードと判定
されると、ステップ600にて電磁弁61,62が第2
位置に切り換えられると共に、電磁弁31乃至38が駆
動制御され、アンチスキッド制御に移行する。ステップ
500にてアンチスキッド制御モードでないと判定され
たときには、ステップ700に進み制動力配分制御モー
ドか否かが判定され、当該制御モードであればステップ
800に進み、当該制御モードでなければステップ30
0に進む。この制動力配分制御モードか否かは、制動状
態にある車両の種々の条件に基づいて判定される。例え
ば、アンチスキッド制御システムが正常であり、且つ制
動力配分制御システムが正常であって、車両後方の車輪
RR,RLがアンチスキッド制御中でなく、電磁弁63
がオン状態にあること等の条件を全て充足するとき、制
動力配分制御可と判定され、ステップ800に進み制動
力配分制御が行なわれ、終了後ステップ101に戻る。
で、例えばブレーキペダル3が操作されブレーキスイッ
チ45がオンとなったときに電磁弁63がオン(通電)
とされ、第2位置に切り換り、ホイールシリンダ53,
54はマスタシリンダ2との連通が遮断され液圧ブース
タ5と連通する。そして、ステップ500に進みアンチ
スキッド制御開始条件を充足しているか否かが判定さ
れ、開始条件を充足しアンチスキッド制御モードと判定
されると、ステップ600にて電磁弁61,62が第2
位置に切り換えられると共に、電磁弁31乃至38が駆
動制御され、アンチスキッド制御に移行する。ステップ
500にてアンチスキッド制御モードでないと判定され
たときには、ステップ700に進み制動力配分制御モー
ドか否かが判定され、当該制御モードであればステップ
800に進み、当該制御モードでなければステップ30
0に進む。この制動力配分制御モードか否かは、制動状
態にある車両の種々の条件に基づいて判定される。例え
ば、アンチスキッド制御システムが正常であり、且つ制
動力配分制御システムが正常であって、車両後方の車輪
RR,RLがアンチスキッド制御中でなく、電磁弁63
がオン状態にあること等の条件を全て充足するとき、制
動力配分制御可と判定され、ステップ800に進み制動
力配分制御が行なわれ、終了後ステップ101に戻る。
【0026】ステップ300においては所定の制動作動
が行なわれたか否かが判定される。具体的には、ブレー
キペダル3が操作された後、車両前方の車輪FR(F
L)の車輪速度VwFR(VwFF)が推定車体速度Vso
を下回り、且つ車輪速度の微分値の車輪加速度DVwが
所定の加速度(減速度を含む)G1を下回ったときに
「制御前出力可」と判定され、ステップ400に進み制
御前パルス増圧制御が開始し、そうでなければステップ
101に戻る。この制御前パルス増圧制御は従前のアン
チスキッド制御装置に採用されており、制動作動が行な
われアンチスキッド制御に移行する前に、電磁弁31,
33,35,37が断続されブレーキ液圧の保持と増圧
が繰り返されるように制御されるもので、制御前ホール
ド制御とも呼ばれている。そして、制御前パルス増圧制
御が終了するとステップ101に戻る。
が行なわれたか否かが判定される。具体的には、ブレー
キペダル3が操作された後、車両前方の車輪FR(F
L)の車輪速度VwFR(VwFF)が推定車体速度Vso
を下回り、且つ車輪速度の微分値の車輪加速度DVwが
所定の加速度(減速度を含む)G1を下回ったときに
「制御前出力可」と判定され、ステップ400に進み制
御前パルス増圧制御が開始し、そうでなければステップ
101に戻る。この制御前パルス増圧制御は従前のアン
チスキッド制御装置に採用されており、制動作動が行な
われアンチスキッド制御に移行する前に、電磁弁31,
33,35,37が断続されブレーキ液圧の保持と増圧
が繰り返されるように制御されるもので、制御前ホール
ド制御とも呼ばれている。そして、制御前パルス増圧制
御が終了するとステップ101に戻る。
【0027】尚、上記の制御に対しフェイルセーフ機能
が付加されており、制動力配分制御システムに何等かの
異常が生じたときには、電磁弁63がオフとされ図1に
示す第1位置に戻されると共に、電磁弁35,37も開
位置とされ、ホイールシリンダ53,54はプロポーシ
ョニングバルブ6を介してマスタシリンダ2と連通状態
となる。而して、車輪RR,RLについては従前の制動
力配分に基づく制動力が付与される。
が付加されており、制動力配分制御システムに何等かの
異常が生じたときには、電磁弁63がオフとされ図1に
示す第1位置に戻されると共に、電磁弁35,37も開
位置とされ、ホイールシリンダ53,54はプロポーシ
ョニングバルブ6を介してマスタシリンダ2と連通状態
となる。而して、車輪RR,RLについては従前の制動
力配分に基づく制動力が付与される。
【0028】上記ステップ800の制動力配分制御は図
4に示すルーチンから成り、先ずステップ801におい
て、制動力配分制御の開始条件を設定するための種々の
定数が設定されるが、これについては図6を参照して後
述する。続いてステップ802において、車輪FR,F
L,RR,RLの車輪速度VwFR,VwFL,VwRR,V
wRLに基づき所定の演算処理によって、夫々基準速度V
wsFR,VwsFL,VwsRR,VwsRLが演算される。
この演算処理については図8を参照して後述する。更
に、ステップ803にて前後輪の基準速度差(VwsRR
−VwsFR),(VwsRL−VwsFL)が夫々DVws
RR,DVwsRLとして演算される。そして、ステップ8
04,805に進み車輪RR,RLの制動力配分制御が
行なわれる。
4に示すルーチンから成り、先ずステップ801におい
て、制動力配分制御の開始条件を設定するための種々の
定数が設定されるが、これについては図6を参照して後
述する。続いてステップ802において、車輪FR,F
L,RR,RLの車輪速度VwFR,VwFL,VwRR,V
wRLに基づき所定の演算処理によって、夫々基準速度V
wsFR,VwsFL,VwsRR,VwsRLが演算される。
この演算処理については図8を参照して後述する。更
に、ステップ803にて前後輪の基準速度差(VwsRR
−VwsFR),(VwsRL−VwsFL)が夫々DVws
RR,DVwsRLとして演算される。そして、ステップ8
04,805に進み車輪RR,RLの制動力配分制御が
行なわれる。
【0029】図5は図4のステップ804の車輪RRに
関する制動力配分制御のサブルーチンを示すもので、ス
テップ805の車輪RLに関する制動力配分制御も同様
に処理される。先ずステップ820において制御中か否
かが判定され、制動力配分制御を実行中であることを示
す制御中フラグがセットされていない場合(”0”)に
は、ステップ821乃至826に進み、セットされてい
る場合(”1”)には、ステップ827乃至829に進
む。
関する制動力配分制御のサブルーチンを示すもので、ス
テップ805の車輪RLに関する制動力配分制御も同様
に処理される。先ずステップ820において制御中か否
かが判定され、制動力配分制御を実行中であることを示
す制御中フラグがセットされていない場合(”0”)に
は、ステップ821乃至826に進み、セットされてい
る場合(”1”)には、ステップ827乃至829に進
む。
【0030】ステップ821においては、車輪RRに関
して制動力配分制御開始の可否が判定される。この開始
条件としては、例えば基準速度VwsRRが、車両前方の
車輪FRの基準速度VwsFRに対して所定の関係にあっ
て、基準加速度DVsoが所定値(例えば、−0.25
G。但し、Gは重力加速度)以下であり、ブレーキスイ
ッチ45がオン状態にあり、且つ推定車体速度Vsoが
所定速度(例えば15km/h)以上であること等であ
る。尚、この開始条件の詳細については図7を参照して
後述する。これらの条件を全て充足したときに制御開始
可と判定され、ステップ822にて制御中フラグがセッ
ト(”1”)された後ステップ823に進み、制御開始
条件を充足していなければ図4のルーチンに戻る。
して制動力配分制御開始の可否が判定される。この開始
条件としては、例えば基準速度VwsRRが、車両前方の
車輪FRの基準速度VwsFRに対して所定の関係にあっ
て、基準加速度DVsoが所定値(例えば、−0.25
G。但し、Gは重力加速度)以下であり、ブレーキスイ
ッチ45がオン状態にあり、且つ推定車体速度Vsoが
所定速度(例えば15km/h)以上であること等であ
る。尚、この開始条件の詳細については図7を参照して
後述する。これらの条件を全て充足したときに制御開始
可と判定され、ステップ822にて制御中フラグがセッ
ト(”1”)された後ステップ823に進み、制御開始
条件を充足していなければ図4のルーチンに戻る。
【0031】ステップ823においては、前述の基準速
度VwsRR等に基づきスリップ率SpRR等が演算され、
制御基準値TsRR及びDfRRが演算される。制御基準値
DfRRは基準速度差DVwsRRの変化、即ち前回の値と
今回の値の差(DVwsRR(n) −DVwsRR(n-1) )と
して演算される。また、スリップ率SpRRは車両前方右
側の車輪FRの基準速度VwsFRに対する車両後方右側
の車輪RRの基準速度VwsRRのスリップ率((Vws
RR−VwsFR)/VwsFR)であり、更にこの積分値I
SpRRが演算され、これらの関数f(SpRR,DfRR,
ISpRR)として制御基準値TsRRが演算される。
度VwsRR等に基づきスリップ率SpRR等が演算され、
制御基準値TsRR及びDfRRが演算される。制御基準値
DfRRは基準速度差DVwsRRの変化、即ち前回の値と
今回の値の差(DVwsRR(n) −DVwsRR(n-1) )と
して演算される。また、スリップ率SpRRは車両前方右
側の車輪FRの基準速度VwsFRに対する車両後方右側
の車輪RRの基準速度VwsRRのスリップ率((Vws
RR−VwsFR)/VwsFR)であり、更にこの積分値I
SpRRが演算され、これらの関数f(SpRR,DfRR,
ISpRR)として制御基準値TsRRが演算される。
【0032】具体的には、ステップ824において、上
記制御基準値TsRR及びDfRRに基づき、図9に示す制
御マップが構成され、この制御マップに従って制御モー
ドが判定される。同図において縦軸はスリップ率SpRR
と積分値ISpRRが加算されて制御基準値TsRRとされ
たもので、横軸は制御基準値DfRRであり、X1(G)
とY1(%)の交点とX2(G)とY2(%)の交点を
結ぶ線分及びX軸に並行な線分によって二つの領域P及
びDに区画されている。領域Pはパルス増圧制御モード
で、領域Dはパルス減圧モードであり、両領域において
制御パルス信号の周期Tb及びオン時間が設定される。
尚、周期Tbは、例えば制御マップ上の任意の点からX
1,Y1とX2,Y2を結ぶ線分に至る垂線の長さをL
としたとき、(Tb=Kb−Kc・L)として演算され
る(但し、Kb,Kcは定数)。而して、この制御パル
ス信号に基づきステップ825又は826において夫々
パルス減圧制御又はパルス増圧制御が行なわれる。
記制御基準値TsRR及びDfRRに基づき、図9に示す制
御マップが構成され、この制御マップに従って制御モー
ドが判定される。同図において縦軸はスリップ率SpRR
と積分値ISpRRが加算されて制御基準値TsRRとされ
たもので、横軸は制御基準値DfRRであり、X1(G)
とY1(%)の交点とX2(G)とY2(%)の交点を
結ぶ線分及びX軸に並行な線分によって二つの領域P及
びDに区画されている。領域Pはパルス増圧制御モード
で、領域Dはパルス減圧モードであり、両領域において
制御パルス信号の周期Tb及びオン時間が設定される。
尚、周期Tbは、例えば制御マップ上の任意の点からX
1,Y1とX2,Y2を結ぶ線分に至る垂線の長さをL
としたとき、(Tb=Kb−Kc・L)として演算され
る(但し、Kb,Kcは定数)。而して、この制御パル
ス信号に基づきステップ825又は826において夫々
パルス減圧制御又はパルス増圧制御が行なわれる。
【0033】一方、ステップ820にて制御中フラグが
セットされている(”1”)と判定されると、ステップ
827にて制御終了条件を充足しているか否かが判定さ
れる。この終了条件としては、ブレーキスイッチ45が
オフとなったこと、基準加速度DVsoが所定値(−
0.25G)を上回ること等があり、これらの条件の何
れかを充足すれば制御終了可と判定され、制御中フラグ
がリセットされ(”0”)ステップ829にて通常の増
圧制御が行なわれ、制御終了条件を充足していなければ
ステップ823に進み、制動力配分制御が継続される。
セットされている(”1”)と判定されると、ステップ
827にて制御終了条件を充足しているか否かが判定さ
れる。この終了条件としては、ブレーキスイッチ45が
オフとなったこと、基準加速度DVsoが所定値(−
0.25G)を上回ること等があり、これらの条件の何
れかを充足すれば制御終了可と判定され、制御中フラグ
がリセットされ(”0”)ステップ829にて通常の増
圧制御が行なわれ、制御終了条件を充足していなければ
ステップ823に進み、制動力配分制御が継続される。
【0034】図6は前述の図4の定数設定処理の一例を
示すもので、走行路面状態に応じて制御開始基準を変更
するように設定することとしている。即ち、先ずステッ
プ811において悪路走行中と判定されると、ステップ
812にて後述のバイアス速度Vwzが第1設定値Vw
z1に設定され、悪路走行でなければステップ813に
てバイアス速度Vwzは第2設定値Vwz2(Vwz2
<Vwz1)に設定される。尚、ステップ811の悪路
判定は従前のアンチスキッド制御時に行なわれる路面状
態判定と同様であり、例えば特開平3−284463号
公報に記載されているように、所定時間内に車輪加速度
が所定の基準値を超えた回数に応じて走行路面の状態が
判定される。そして、ステップ812において、バイア
ス速度Vwzとスリップ率バイアス速度VwsFR・Sp
zが加算され、所定速度K3(=Vwz+VwsFR・S
pz)が演算される。
示すもので、走行路面状態に応じて制御開始基準を変更
するように設定することとしている。即ち、先ずステッ
プ811において悪路走行中と判定されると、ステップ
812にて後述のバイアス速度Vwzが第1設定値Vw
z1に設定され、悪路走行でなければステップ813に
てバイアス速度Vwzは第2設定値Vwz2(Vwz2
<Vwz1)に設定される。尚、ステップ811の悪路
判定は従前のアンチスキッド制御時に行なわれる路面状
態判定と同様であり、例えば特開平3−284463号
公報に記載されているように、所定時間内に車輪加速度
が所定の基準値を超えた回数に応じて走行路面の状態が
判定される。そして、ステップ812において、バイア
ス速度Vwzとスリップ率バイアス速度VwsFR・Sp
zが加算され、所定速度K3(=Vwz+VwsFR・S
pz)が演算される。
【0035】図7は図5のステップ821における制動
力配分制御の開始条件判定の一例を示すもので、ステッ
プ831にてブレーキスイッチ45がオン状態か否かが
判定され、オンであればステップ832に進み、オフで
あれば開始条件不成立として次のルーチンに進む。ステ
ップ832においては、推定車体速度Vsoが所定速度
K1(例えば15km/h)と比較され、これ以上であ
ればステップ832に進み、そうでなければ開始条件不
成立となる。続いてステップ833にて、加速度DVs
oが所定加速度K2(例えば−0.25G)以下か否か
が判定され、そうであればステップ834に進み、これ
を超えていれば開始条件不成立となる。更に、ステップ
834において車輪RRの基準速度VwsRRが所定の基
準値(VwsFR−K3)と比較され、これを下回れば開
始条件を充足するとして制御中フラグがセットされ(”
1”)、そうでなければ開始条件不成立となる。尚、基
準値(VwsFR−K3)におけるK3は前述の図6のス
テップ812で求められた所定速度K3である。
力配分制御の開始条件判定の一例を示すもので、ステッ
プ831にてブレーキスイッチ45がオン状態か否かが
判定され、オンであればステップ832に進み、オフで
あれば開始条件不成立として次のルーチンに進む。ステ
ップ832においては、推定車体速度Vsoが所定速度
K1(例えば15km/h)と比較され、これ以上であ
ればステップ832に進み、そうでなければ開始条件不
成立となる。続いてステップ833にて、加速度DVs
oが所定加速度K2(例えば−0.25G)以下か否か
が判定され、そうであればステップ834に進み、これ
を超えていれば開始条件不成立となる。更に、ステップ
834において車輪RRの基準速度VwsRRが所定の基
準値(VwsFR−K3)と比較され、これを下回れば開
始条件を充足するとして制御中フラグがセットされ(”
1”)、そうでなければ開始条件不成立となる。尚、基
準値(VwsFR−K3)におけるK3は前述の図6のス
テップ812で求められた所定速度K3である。
【0036】図8は図5のステップ802における基準
速度の演算処理を示すものである。同図においては車両
後方右側の車輪RRについての例を示しているが、残余
の車輪についても同様に処理される。ステップ101か
ら車輪速度RRの車輪速度VwRRが所定の演算周期で供
給され順次メモリに記憶され、先ずステップ841にて
今回(n回とする)の値VwRR(n) がAとされる。次
に、ステップ842において前回の値VwRR(n-1) に所
定値αUP・tが加えられBとされる。続いてステップ8
43にて前回の値から所定値αDN・tが減じられCとさ
れる。
速度の演算処理を示すものである。同図においては車両
後方右側の車輪RRについての例を示しているが、残余
の車輪についても同様に処理される。ステップ101か
ら車輪速度RRの車輪速度VwRRが所定の演算周期で供
給され順次メモリに記憶され、先ずステップ841にて
今回(n回とする)の値VwRR(n) がAとされる。次
に、ステップ842において前回の値VwRR(n-1) に所
定値αUP・tが加えられBとされる。続いてステップ8
43にて前回の値から所定値αDN・tが減じられCとさ
れる。
【0037】そしてステップ843に進み、A、B及び
Cの中央値が演算され、これが基準値VwsRRとされ
る。尚、αUPは車輪速度VwRRに対する加速度、即ち車
輪速度VwRRの増加率の限度を設定する値で、例えば2
G(但し、Gは重力加速度)に設定される。tは演算周
期で、例えば10mSとされる。αDNは車輪速度VwRR
に対する減速度、即ち車輪速度VwRRの減少率の限度を
設定する値で、本実施例ではその微分値の加速度DVw
RRに所定割合の値(α1 )を加えた値(DVwRR+
α1 )とされ、α1 としては例えばDVwRRの25%の
値とされる。尚、加速度センサを備えた車両にあっては
αDNは(G0 +α0 )として求められる(但し、G0 は
加速度センサの検出値で、α0 は傾斜補正値である)。
Cの中央値が演算され、これが基準値VwsRRとされ
る。尚、αUPは車輪速度VwRRに対する加速度、即ち車
輪速度VwRRの増加率の限度を設定する値で、例えば2
G(但し、Gは重力加速度)に設定される。tは演算周
期で、例えば10mSとされる。αDNは車輪速度VwRR
に対する減速度、即ち車輪速度VwRRの減少率の限度を
設定する値で、本実施例ではその微分値の加速度DVw
RRに所定割合の値(α1 )を加えた値(DVwRR+
α1 )とされ、α1 としては例えばDVwRRの25%の
値とされる。尚、加速度センサを備えた車両にあっては
αDNは(G0 +α0 )として求められる(但し、G0 は
加速度センサの検出値で、α0 は傾斜補正値である)。
【0038】図10は上記の実施例における車両後方右
側の車輪RRの車両前方右側の車輪FRに対する制御状
況を示すもので、例えばa点でブレーキペダル3が操作
され、車輪RRの基準速度VwsRRが低下を開始し、基
準速度VwsRRが二点鎖線の基準値(VwsFR−K3)
を下回ったb点で車輪RRに関する制動力配分制御が開
始し、ホイールシリンダ53に対する液圧制限作動が開
始する。また、基準速度VwsRRが上方の一点鎖線の基
準値を超えるとホイールシリンダ53に対するパルス増
圧作動が開始する。即ち、同図における上下の一点鎖線
間の領域が不感帯領域となっており、外乱に影響されず
安定した制御作動が確保される。尚、同図においてc点
で制御が終了し、d点でブレーキペダル操作が解除され
る。而して、図11に実線で示すように、積載荷重の有
無に拘らず、理想制動力配分曲線に追従した制動力制御
が行なわれる。
側の車輪RRの車両前方右側の車輪FRに対する制御状
況を示すもので、例えばa点でブレーキペダル3が操作
され、車輪RRの基準速度VwsRRが低下を開始し、基
準速度VwsRRが二点鎖線の基準値(VwsFR−K3)
を下回ったb点で車輪RRに関する制動力配分制御が開
始し、ホイールシリンダ53に対する液圧制限作動が開
始する。また、基準速度VwsRRが上方の一点鎖線の基
準値を超えるとホイールシリンダ53に対するパルス増
圧作動が開始する。即ち、同図における上下の一点鎖線
間の領域が不感帯領域となっており、外乱に影響されず
安定した制御作動が確保される。尚、同図においてc点
で制御が終了し、d点でブレーキペダル操作が解除され
る。而して、図11に実線で示すように、積載荷重の有
無に拘らず、理想制動力配分曲線に追従した制動力制御
が行なわれる。
【0039】図12は本発明の他の実施例を示すもの
で、図1の実施例に対し電磁弁64が付設され所謂トラ
クション制御機能が付加されている。即ち、図1の電磁
弁63と液圧ブースタ5とを接続する液圧路に3ポート
2位置電磁切換弁の電磁弁64が介装され、アキュムレ
ータ22の出力側に接続されている。この電磁弁64は
ソレノイドコイル非通電時には図12に示す第1位置に
あって、電磁弁63と液圧ブースタ5とを連通しアキュ
ムレータ22との連通を遮断する。そして、電磁弁64
のソレノイドコイル通電時には、電磁弁63と液圧ブー
スタ5との連通を遮断しアキュムレータ22と連通する
第2位置に切り換る。
で、図1の実施例に対し電磁弁64が付設され所謂トラ
クション制御機能が付加されている。即ち、図1の電磁
弁63と液圧ブースタ5とを接続する液圧路に3ポート
2位置電磁切換弁の電磁弁64が介装され、アキュムレ
ータ22の出力側に接続されている。この電磁弁64は
ソレノイドコイル非通電時には図12に示す第1位置に
あって、電磁弁63と液圧ブースタ5とを連通しアキュ
ムレータ22との連通を遮断する。そして、電磁弁64
のソレノイドコイル通電時には、電磁弁63と液圧ブー
スタ5との連通を遮断しアキュムレータ22と連通する
第2位置に切り換る。
【0040】而して、通常の制動作動時には電磁弁63
が第2位置にあって、第1位置の電磁弁64を介して液
圧ブースタ5に連通し、従ってホイールシリンダ53,
54は電磁弁35,37,63及び64を介して液圧ブ
ースタ5に連通し得る。駆動輪たる車輪RR,RLの加
速スリップが検出されると、電磁弁64が第2位置に切
り換えられ、ホイールシリンダ53,54は直接アクチ
ュエータ22に連通し得る状態となる。そして、車輪R
R,RLのスリップ状態に応じて電磁弁35乃至38が
開閉制御され、車輪RR,RLに対し制動力が加えられ
過回転が防止される。尚、この電磁弁64は、ブレーキ
ペダル3が踏み込まれ制動作動に移行し制動力配分制御
が行なわれる場合には第1位置に戻される。
が第2位置にあって、第1位置の電磁弁64を介して液
圧ブースタ5に連通し、従ってホイールシリンダ53,
54は電磁弁35,37,63及び64を介して液圧ブ
ースタ5に連通し得る。駆動輪たる車輪RR,RLの加
速スリップが検出されると、電磁弁64が第2位置に切
り換えられ、ホイールシリンダ53,54は直接アクチ
ュエータ22に連通し得る状態となる。そして、車輪R
R,RLのスリップ状態に応じて電磁弁35乃至38が
開閉制御され、車輪RR,RLに対し制動力が加えられ
過回転が防止される。尚、この電磁弁64は、ブレーキ
ペダル3が踏み込まれ制動作動に移行し制動力配分制御
が行なわれる場合には第1位置に戻される。
【0041】上述の電磁弁63,64の作動をまとめる
と以下のようになる。先ず停止時及び異常作動対応時は
電磁弁63,64は共にオフとされ、制動力配分制御が
行なわれず、プロポーショニングバルブ6が機能する。
これに対し、アンチスキッド制御時は電磁弁64がオフ
状態で電磁弁63がオンとされ、ホイールシリンダ5
3,54には液圧ブースタ5の制御液圧が供給され、ト
ラクション制御時は電磁弁63,64が共にオンとさ
れ、ホイールシリンダ53,54にはアキュムレータ2
2の出力液圧が供給され、夫々の制御が行なわれる。そ
して、通常の制動作動時には電磁弁64がオフの状態で
電磁弁63がオンとされ、ホイールシリンダ53,54
には液圧ブースタ5の制御液圧が供給され、上述の制動
力配分制御が行なわれる。尚、上記制御は異常作動対
応、アンチスキッド制御、制動力配分制御、制御前パル
ス増圧制御そしてトラクション制御の優先順位で実行さ
れる。
と以下のようになる。先ず停止時及び異常作動対応時は
電磁弁63,64は共にオフとされ、制動力配分制御が
行なわれず、プロポーショニングバルブ6が機能する。
これに対し、アンチスキッド制御時は電磁弁64がオフ
状態で電磁弁63がオンとされ、ホイールシリンダ5
3,54には液圧ブースタ5の制御液圧が供給され、ト
ラクション制御時は電磁弁63,64が共にオンとさ
れ、ホイールシリンダ53,54にはアキュムレータ2
2の出力液圧が供給され、夫々の制御が行なわれる。そ
して、通常の制動作動時には電磁弁64がオフの状態で
電磁弁63がオンとされ、ホイールシリンダ53,54
には液圧ブースタ5の制御液圧が供給され、上述の制動
力配分制御が行なわれる。尚、上記制御は異常作動対
応、アンチスキッド制御、制動力配分制御、制御前パル
ス増圧制御そしてトラクション制御の優先順位で実行さ
れる。
【0042】図13は本発明の更に他の実施例を示すも
ので、前後分割方式とし後方の車輪RR,RLを夫々独
立して制御し得る配管としたものである。従って、図1
の実施例に比し3ポート2位置電磁切換弁の電磁弁65
及びプロポーショニングバルブ66が付設されている。
本実施例は車輪RR,RLを別個に制御し得るほかは図
1の実施例と実質的に同じであるので、その余の構成に
ついての説明は省略する。尚、本実施例に対し更に3ポ
ート2位置の電磁切換弁を二個付設することにより図1
2の実施例同様トラクション制御機能を付加することが
できる。
ので、前後分割方式とし後方の車輪RR,RLを夫々独
立して制御し得る配管としたものである。従って、図1
の実施例に比し3ポート2位置電磁切換弁の電磁弁65
及びプロポーショニングバルブ66が付設されている。
本実施例は車輪RR,RLを別個に制御し得るほかは図
1の実施例と実質的に同じであるので、その余の構成に
ついての説明は省略する。尚、本実施例に対し更に3ポ
ート2位置の電磁切換弁を二個付設することにより図1
2の実施例同様トラクション制御機能を付加することが
できる。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の制動力配分制御
装置によれば、後輪用のホイールシリンダに対し動的液
圧制御装置の制御液圧が液圧制御弁を介して供給される
と共に、制御手段によって液圧制御弁が制御され、後輪
用ホイールシリンダのブレーキ液圧が前輪用ホイールシ
リンダのブレーキ液圧に対し所定の関係に調整され、理
想制動力配分に近似した制動力配分となるので、車両後
方の車輪に対する制動力を最大限利用し得ると共に、積
載荷重の有無に拘らず安定した制動作動を確保すること
ができる。
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の制動力配分制御
装置によれば、後輪用のホイールシリンダに対し動的液
圧制御装置の制御液圧が液圧制御弁を介して供給される
と共に、制御手段によって液圧制御弁が制御され、後輪
用ホイールシリンダのブレーキ液圧が前輪用ホイールシ
リンダのブレーキ液圧に対し所定の関係に調整され、理
想制動力配分に近似した制動力配分となるので、車両後
方の車輪に対する制動力を最大限利用し得ると共に、積
載荷重の有無に拘らず安定した制動作動を確保すること
ができる。
【0044】また、切換弁とマスタシリンダとの間にプ
ロポーショニングバルブを介装したものにあっては、制
御手段による切換弁の切換作動が不能となり切換弁が第
1位置に戻された場合にも、プロポーショニングバルブ
によって従前と同様の制動力配分が確保されるので、適
切なフェイルセーフ機能を付加することができる。
ロポーショニングバルブを介装したものにあっては、制
御手段による切換弁の切換作動が不能となり切換弁が第
1位置に戻された場合にも、プロポーショニングバルブ
によって従前と同様の制動力配分が確保されるので、適
切なフェイルセーフ機能を付加することができる。
【0045】更に、動的液圧制御装置として液圧ブース
タを用いたものにあっては、従前の装置をそのまま用い
ることができ、これに切換弁及び制御手段を付加するだ
けで簡単に制動力配分制御装置を構成することができ
る。
タを用いたものにあっては、従前の装置をそのまま用い
ることができ、これに切換弁及び制御手段を付加するだ
けで簡単に制動力配分制御装置を構成することができ
る。
【図1】本発明の制動力配分制御装置の実施例の全体構
成図である。
成図である。
【図2】図1の電子制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図3】本発明の一実施例における制動力制御のための
処理を示すフローチャートである。
処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例における制動力配分制御のた
めの処理を示すフローチャートである。
めの処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例における車両後方右側の車輪
の制動力配分制御のサブルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
の制動力配分制御のサブルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明の一実施例における車両後方右側の車輪
の制動力配分制御のサブルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
の制動力配分制御のサブルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の一実施例における車両後方右側の車輪
の制動力配分制御のサブルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
の制動力配分制御のサブルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の一実施例における車両後方右側の車輪
の制動力配分制御のサブルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
の制動力配分制御のサブルーチンの処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明の一実施例における車両後方右側の車輪
の制動力配分制御に供する制御マップを示すグラフであ
る。
の制動力配分制御に供する制御マップを示すグラフであ
る。
【図10】本発明の一実施例における車両後方右側の車
輪の制御状況を示すグラフである。
輪の制御状況を示すグラフである。
【図11】本発明及び従来技術における制動力配分の制
御状況を示すグラフである。
御状況を示すグラフである。
【図12】本発明の制動力配分制御装置の他の実施例の
全体構成図である。
全体構成図である。
【図13】本発明の制動力配分制御装置の更に他の実施
例の全体構成図である。
例の全体構成図である。
2 マスタシリンダ 3 ブレーキペダル 4 低圧リザーバ 5 液圧ブースタ(動的液圧制御装置) 6 プロポーショニングバルブ 10 電子制御装置 20 補助液圧源 21 ポンプ 22 アキュムレータ 24 電動モータ 31〜38 電磁弁(液圧制御弁) 41〜44 車輪速度センサ 51〜54 ホイールシリンダ 61,62 電磁弁 63 電磁弁(切換弁) FR,FL,RR,RL 車輪
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図8】
【図9】
【図3】
【図11】
【図4】
【図6】
【図10】
【図5】
【図7】
【図12】
【図13】
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の前方の車輪に装着し制動力を付与
する前輪用ホイールシリンダ及び後方の車輪に装着し制
動力を付与する後輪用ホイールシリンダと、ブレーキペ
ダルの操作に応じて低圧リザーバからのブレーキ液を昇
圧し前記前輪用及び後輪用ホイールシリンダの各々にブ
レーキ液圧を付与するマスタシリンダと、該マスタシリ
ンダと少くとも前記後輪用ホイールシリンダの各々との
間に介装し前記ブレーキ液圧を制御する液圧制御弁と、
前記低圧リザーバからのブレーキ液を吸入し昇圧して出
力する補助液圧源と、該補助液圧源の出力液圧を入力し
前記ブレーキペダルの操作に応じて前記マスタシリンダ
の出力ブレーキ液圧に対して所定の割合の制御液圧に調
圧する動的液圧制御装置と、該動的液圧制御装置と前記
液圧制御弁との間に介装し、前記液圧制御弁と前記マス
タシリンダとを連通し前記動的液圧制御装置との連通を
遮断する第1位置、及び前記液圧制御弁と前記動的液圧
制御装置とを連通し前記マスタシリンダとの連通を遮断
する第2位置を切換える切換弁と、該切換弁を前記第1
位置から前記第2位置に切換えると共に前記液圧制御弁
を制御し、前記後輪用ホイールシリンダのブレーキ液圧
を前記前輪用ホイールシリンダのブレーキ液圧に対して
所定の関係に調整する制御手段とを備えたことを特徴と
する制動力配分制御装置。 - 【請求項2】 前記切換弁と前記マスタシリンダとの間
にプロポーショニングバルブを介装したことを特徴とす
る請求項1記載の制動力配分制御装置。 - 【請求項3】 前記動的液圧制御装置が、前記制御液圧
を倍力源として前記マスタシリンダを倍力駆動する液圧
ブースタであることを特徴とする請求項1記載の制動力
配分制御装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31947592A JP3396899B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 制動力配分制御装置 |
| US08/144,434 US5547264A (en) | 1992-11-04 | 1993-11-02 | Braking force distribution control system |
| DE4337498A DE4337498A1 (de) | 1992-11-04 | 1993-11-03 | Regeleinrichtung für die Bremskraftverteilung |
| US08/614,723 US5624164A (en) | 1992-11-04 | 1996-03-13 | Braking force distribution control system |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31947592A JP3396899B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 制動力配分制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06144174A true JPH06144174A (ja) | 1994-05-24 |
| JP3396899B2 JP3396899B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=18110617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31947592A Expired - Fee Related JP3396899B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 制動力配分制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3396899B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08113132A (ja) * | 1994-10-15 | 1996-05-07 | Aisin Seiki Co Ltd | 制動力配分制御装置 |
| JP2009190489A (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-27 | Honda Motor Co Ltd | ブレーキ装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3727257A1 (de) | 1987-08-15 | 1989-02-23 | Teves Gmbh Alfred | Hydraulische fahrzeugbremsanlage mit einer bremsschlupfregeleinrichtung |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP31947592A patent/JP3396899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08113132A (ja) * | 1994-10-15 | 1996-05-07 | Aisin Seiki Co Ltd | 制動力配分制御装置 |
| JP2009190489A (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-27 | Honda Motor Co Ltd | ブレーキ装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3396899B2 (ja) | 2003-04-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |