JPH06144914A - 陶磁器板の製造方法および陶磁器板 - Google Patents
陶磁器板の製造方法および陶磁器板Info
- Publication number
- JPH06144914A JPH06144914A JP26368092A JP26368092A JPH06144914A JP H06144914 A JPH06144914 A JP H06144914A JP 26368092 A JP26368092 A JP 26368092A JP 26368092 A JP26368092 A JP 26368092A JP H06144914 A JPH06144914 A JP H06144914A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic plate
- weight
- ceramic
- sheet
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大きさが1m×1mをこえるような大型陶磁
器板を製造する。 【構成】 98〜80重量%の陶磁器原料と2〜20重
量%の繊維材料との混合物100重量部、及びガラス転
移点が10℃を超えない有機重合体1〜50重量部を含
むスラリーを配合し、このスラリーをシートに抄造して
乾燥し、この乾燥したシートを単層または積層し、プレ
スロールなどで加圧して空隙率を0.1〜0.4または
吸水率を10〜30重量%に調整し、陶磁器板用素地を
える。この陶磁器板用素地を、ローラハースキルンなど
で800〜1350℃に焼成し、力学的特性の高い優れ
た大型陶磁器板及び施釉陶磁器板を製造できる。この陶
磁器板は、力学的特性、耐凍結融解性にすぐれ、壁、床
などの建築、土木用に好適である。
器板を製造する。 【構成】 98〜80重量%の陶磁器原料と2〜20重
量%の繊維材料との混合物100重量部、及びガラス転
移点が10℃を超えない有機重合体1〜50重量部を含
むスラリーを配合し、このスラリーをシートに抄造して
乾燥し、この乾燥したシートを単層または積層し、プレ
スロールなどで加圧して空隙率を0.1〜0.4または
吸水率を10〜30重量%に調整し、陶磁器板用素地を
える。この陶磁器板用素地を、ローラハースキルンなど
で800〜1350℃に焼成し、力学的特性の高い優れ
た大型陶磁器板及び施釉陶磁器板を製造できる。この陶
磁器板は、力学的特性、耐凍結融解性にすぐれ、壁、床
などの建築、土木用に好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に壁や床などの建
築、土木用材料に使用される大型の陶磁器板用素地、陶
磁器板及び施釉陶磁器板、ならびにその製造方法に関す
る。
築、土木用材料に使用される大型の陶磁器板用素地、陶
磁器板及び施釉陶磁器板、ならびにその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】薄い大型の陶磁器板を製造することは可
なり難しい。しかし、建築材料などとしての需要が増加
したために、従来、石綿スレートなどの製造に使用され
ていた抄造法を利用して陶磁器板用素地を製造し、これ
を焼成する大型陶磁器板の製造方法が知られるようにな
った。すなわち、陶磁器原料と繊維材料とを含むスラリ
ーをシート状に抄造し、メーキングロールに巻き取った
後、切断して広げ、板状の陶磁器板用素地を製造する。
これを加圧成形した後、焼成して大型の陶磁器板にする
方法である。たとえば、特公昭52−5328号公報に
は、陶磁器原料とパルプとを含むスラリーに両面活性剤
を加えてシート状に抄造し、メーキングロールに巻き取
った後、切断して広げ、板状の陶磁器板用素地とし、こ
れを焼成して焼結体を製造する方法が、特公昭57−3
0838号公報には、陶磁器原料とパルプとを含むスラ
リーに必要に応じ、粘調剤や高分子凝集剤を添加して抄
造し、得られた数十cm角の小型シートを乾燥、積層
し、この小形板状成形体を焼成して得られる積層陶磁器
が、特開昭64−79066号公報には、珪酸カルシウ
ム塩、フラックス成分および繊維質物質を含むスラリー
を抄造し、焼成するセラミックス板の製造方法が記載さ
れている。
なり難しい。しかし、建築材料などとしての需要が増加
したために、従来、石綿スレートなどの製造に使用され
ていた抄造法を利用して陶磁器板用素地を製造し、これ
を焼成する大型陶磁器板の製造方法が知られるようにな
った。すなわち、陶磁器原料と繊維材料とを含むスラリ
ーをシート状に抄造し、メーキングロールに巻き取った
後、切断して広げ、板状の陶磁器板用素地を製造する。
これを加圧成形した後、焼成して大型の陶磁器板にする
方法である。たとえば、特公昭52−5328号公報に
は、陶磁器原料とパルプとを含むスラリーに両面活性剤
を加えてシート状に抄造し、メーキングロールに巻き取
った後、切断して広げ、板状の陶磁器板用素地とし、こ
れを焼成して焼結体を製造する方法が、特公昭57−3
0838号公報には、陶磁器原料とパルプとを含むスラ
リーに必要に応じ、粘調剤や高分子凝集剤を添加して抄
造し、得られた数十cm角の小型シートを乾燥、積層
し、この小形板状成形体を焼成して得られる積層陶磁器
が、特開昭64−79066号公報には、珪酸カルシウ
ム塩、フラックス成分および繊維質物質を含むスラリー
を抄造し、焼成するセラミックス板の製造方法が記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の製造方
法を用いても薄い大型の陶磁器板を製造することは可な
り難しい。これらの方法で製造できるのは、せいぜい1
m×1m位が限度とみられる。たとえば、特公昭52−
5328号公報に記載の方法では薄物にすることが難し
く、特公昭57−30838号公報に記載の積層陶磁器
は、大型の陶磁器板を製造するには素地の強度が低いた
め、取扱いが難しく、また焼成時に反りがでやすい。特
開昭64−79066号公報に記載の方法は、乾燥前ま
たは乾燥と同時に加圧成形するために十分な加圧効果を
付与しにくい。本発明は、大きさが1m×1mをこえ、
厚さが5mm以下の陶磁器板であっても反りや変形を生
ずることなく、容易、かつ経済的に製造できる陶磁器板
素地及び陶磁器板の製造方法、ならびに陶磁器板素地及
び陶磁器板の提供を目的に完成されたものである。
法を用いても薄い大型の陶磁器板を製造することは可な
り難しい。これらの方法で製造できるのは、せいぜい1
m×1m位が限度とみられる。たとえば、特公昭52−
5328号公報に記載の方法では薄物にすることが難し
く、特公昭57−30838号公報に記載の積層陶磁器
は、大型の陶磁器板を製造するには素地の強度が低いた
め、取扱いが難しく、また焼成時に反りがでやすい。特
開昭64−79066号公報に記載の方法は、乾燥前ま
たは乾燥と同時に加圧成形するために十分な加圧効果を
付与しにくい。本発明は、大きさが1m×1mをこえ、
厚さが5mm以下の陶磁器板であっても反りや変形を生
ずることなく、容易、かつ経済的に製造できる陶磁器板
素地及び陶磁器板の製造方法、ならびに陶磁器板素地及
び陶磁器板の提供を目的に完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、98〜80重
量%の陶磁器原料と2〜20重量%の繊維材料との混合
物100重量部、及び、ガラス転移点が10℃を超えな
い有機重合体1〜50重量部を含むスラリーを配合し、
このスラリーを抄造してシート状にした後、乾燥し、こ
の乾燥したシートを加圧して空隙率を0.1〜0.4に
調整することを特徴とする、陶磁器板用素地の製造方
法、および、98〜80重量%の陶磁器原料と2〜20
重量%の繊維材料との混合物100重量部、及び、ガラ
ス転移点が10℃を超えない有機重合体1〜50重量部
を含むスラリーを配合し、このスラリーを抄造してシー
ト状にした後、乾燥し、この乾燥したシートを加圧して
吸水率を10〜30重量%に調整することを特徴とす
る、陶磁器板用素地の製造方法を提供する。
量%の陶磁器原料と2〜20重量%の繊維材料との混合
物100重量部、及び、ガラス転移点が10℃を超えな
い有機重合体1〜50重量部を含むスラリーを配合し、
このスラリーを抄造してシート状にした後、乾燥し、こ
の乾燥したシートを加圧して空隙率を0.1〜0.4に
調整することを特徴とする、陶磁器板用素地の製造方
法、および、98〜80重量%の陶磁器原料と2〜20
重量%の繊維材料との混合物100重量部、及び、ガラ
ス転移点が10℃を超えない有機重合体1〜50重量部
を含むスラリーを配合し、このスラリーを抄造してシー
ト状にした後、乾燥し、この乾燥したシートを加圧して
吸水率を10〜30重量%に調整することを特徴とす
る、陶磁器板用素地の製造方法を提供する。
【0005】これらの製造方法を実施するのには、前記
の乾燥されたシートの1枚または複数枚を重ねて少なく
とも100kg/cmの線圧で加圧し、空隙率を0.1
〜0.4に調整、または吸水率を10〜30重量%に調
整することがより好ましい。そして、これらの製造方法
によって製造した陶磁器板用素地を1000〜1350
℃で焼成する陶磁器板の製造方法、さらには、これらの
陶磁器板用素地または陶磁器板の表面に釉薬を塗布した
後、800〜1350℃で焼成する施釉陶磁器板の製造
方法を提供する。
の乾燥されたシートの1枚または複数枚を重ねて少なく
とも100kg/cmの線圧で加圧し、空隙率を0.1
〜0.4に調整、または吸水率を10〜30重量%に調
整することがより好ましい。そして、これらの製造方法
によって製造した陶磁器板用素地を1000〜1350
℃で焼成する陶磁器板の製造方法、さらには、これらの
陶磁器板用素地または陶磁器板の表面に釉薬を塗布した
後、800〜1350℃で焼成する施釉陶磁器板の製造
方法を提供する。
【0006】また、98〜80重量%の陶磁器原料と2
〜20重量%の繊維材料との混合物100重量部、及
び、ガラス転移点が10℃を超えない有機重合体1〜5
0重量部からなり、空隙率が0.1〜0.4、または吸
水率が10〜30重量%である陶磁器板用素地、ならび
にこれらの陶磁器板用素地の焼成体からなる陶磁器板を
提供し、さらに、前記の陶磁器板用素地または陶磁器板
の表面に釉薬が塗布され、かつ、焼成されている施釉陶
磁器板をも提供する。
〜20重量%の繊維材料との混合物100重量部、及
び、ガラス転移点が10℃を超えない有機重合体1〜5
0重量部からなり、空隙率が0.1〜0.4、または吸
水率が10〜30重量%である陶磁器板用素地、ならび
にこれらの陶磁器板用素地の焼成体からなる陶磁器板を
提供し、さらに、前記の陶磁器板用素地または陶磁器板
の表面に釉薬が塗布され、かつ、焼成されている施釉陶
磁器板をも提供する。
【0007】なお、本発明で、空隙率は、次式によって
算出される。
算出される。
【0008】空隙率=1−[W0 /V0 ]/[(W1 ・
ρ1 +W2 ・ρ2 )/W0 ] ただし、V0 :105℃、24時間乾燥後の試料の容積 W0 : 同上 の重量 W1 :400℃、2時間加熱後の試料の減量 W2 :400℃、2時間加熱後の試料の殘量 ρ1 :試料に含まれる有機質原料の密度 ρ2 :試料に含まれる無機質原料の密度(水を除く) また、吸水率は、105℃、24時間乾燥した試料を、
室温の水中に24時間浸漬して吸水させ、吸水前後の重
量を求め、次式で計算して得られる。
ρ1 +W2 ・ρ2 )/W0 ] ただし、V0 :105℃、24時間乾燥後の試料の容積 W0 : 同上 の重量 W1 :400℃、2時間加熱後の試料の減量 W2 :400℃、2時間加熱後の試料の殘量 ρ1 :試料に含まれる有機質原料の密度 ρ2 :試料に含まれる無機質原料の密度(水を除く) また、吸水率は、105℃、24時間乾燥した試料を、
室温の水中に24時間浸漬して吸水させ、吸水前後の重
量を求め、次式で計算して得られる。
【0009】吸水率(%)=(吸水後の重量−吸水前の
重量)/吸水前の重量 ここに定義した空隙率と吸水率とはかなり相関性があ
り、前記の本発明として規定した両者の範囲は、通常、
ほぼ一致する。しかし、中にその範囲が若干ずれる場合
があって、本発明の効果を奏する場合であっても、いず
れか一方の範囲外になることがある。すなわち、空隙率
が0.1〜0.4または吸水率が10〜30重量%であ
れば、本発明としての目的を達成することができるので
ある。以下、繁雑さを避けるために空隙率を中心に説明
するが、とくに説明しない限り、吸水率についてもこれ
に準ずるものと考えてよい。
重量)/吸水前の重量 ここに定義した空隙率と吸水率とはかなり相関性があ
り、前記の本発明として規定した両者の範囲は、通常、
ほぼ一致する。しかし、中にその範囲が若干ずれる場合
があって、本発明の効果を奏する場合であっても、いず
れか一方の範囲外になることがある。すなわち、空隙率
が0.1〜0.4または吸水率が10〜30重量%であ
れば、本発明としての目的を達成することができるので
ある。以下、繁雑さを避けるために空隙率を中心に説明
するが、とくに説明しない限り、吸水率についてもこれ
に準ずるものと考えてよい。
【0010】また、本発明で線圧は、たとえば、ロール
プレスなどに挟込んだシートに付加される荷重をそのシ
ートの幅で除した値である。
プレスなどに挟込んだシートに付加される荷重をそのシ
ートの幅で除した値である。
【0011】
【実施態様と作用】本発明を、実施態様例をあげつつ、
具体的に説明する。まず、本発明に使用する原料につい
て説明する。本発明に使用する陶磁器原料としては、カ
オリン、各種粘土類、陶石、けい石、珪灰石、長石、ド
ロマイト、アルミナ、ジルコニア、フェライトなどの無
機物があげられる。これらの物質は混合して使用しても
よい。つぎに、繊維材料としては、天然繊維、天然およ
び合成パルプ、レーヨン、ビニルアルコール系重合体、
ポリエステルなどの各種有機合成繊維類、ガラスファイ
バー、セラミックファイバー、ロックウール、チタン酸
カリウムなどの各種無機繊維類があげられる。これらの
繊維は混合して使用してもよい。第3成分のガラス転移
点が10℃を超えない有機重合体としては、天然ゴム、
スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、ポリアクリル酸エステルなどのガラ
ス転移点が10℃を超えない有機重合体があげられ、こ
れらを混合して用いることもできる。以上の主要原料の
ほかに、最終製品の特性を改良し、または、製造工程の
操作性などの向上のために、各種の薬剤を添加すること
ができる。たとえば、アニオン性有機高分子電解液、カ
チオン性有機高分子電解液、アニオン性無機コロイド
液、カチオン性無機コロイド液、多価金属塩類などの定
着剤や凝集剤などがあげられる。また、製品を着色した
り、斑点模様を付与するために、顔料、着色粒子などを
添加することができる。
具体的に説明する。まず、本発明に使用する原料につい
て説明する。本発明に使用する陶磁器原料としては、カ
オリン、各種粘土類、陶石、けい石、珪灰石、長石、ド
ロマイト、アルミナ、ジルコニア、フェライトなどの無
機物があげられる。これらの物質は混合して使用しても
よい。つぎに、繊維材料としては、天然繊維、天然およ
び合成パルプ、レーヨン、ビニルアルコール系重合体、
ポリエステルなどの各種有機合成繊維類、ガラスファイ
バー、セラミックファイバー、ロックウール、チタン酸
カリウムなどの各種無機繊維類があげられる。これらの
繊維は混合して使用してもよい。第3成分のガラス転移
点が10℃を超えない有機重合体としては、天然ゴム、
スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体、ポリアクリル酸エステルなどのガラ
ス転移点が10℃を超えない有機重合体があげられ、こ
れらを混合して用いることもできる。以上の主要原料の
ほかに、最終製品の特性を改良し、または、製造工程の
操作性などの向上のために、各種の薬剤を添加すること
ができる。たとえば、アニオン性有機高分子電解液、カ
チオン性有機高分子電解液、アニオン性無機コロイド
液、カチオン性無機コロイド液、多価金属塩類などの定
着剤や凝集剤などがあげられる。また、製品を着色した
り、斑点模様を付与するために、顔料、着色粒子などを
添加することができる。
【0012】本発明の陶磁器板用素地の製造において、
陶磁器原料:繊維材料の配合比を98〜80重量%:2
〜20重量%に規定するのは、繊維材料が2重量%に達
しないと抄造して陶磁器素地を製造するのが困難にな
り、また、過大に過ぎると陶磁器素地を焼成して陶磁器
板にしたとき、繊維材料の消失による陶磁器板の収縮変
形や反りが大きくなって、満足な製品を得られなくなる
からである。この内、繊維材料に前記の無機繊維を使
用、または混合して使用するとよい。無機繊維は焼成に
よって消失しないので、焼成時の収縮を防止し、製品の
強度を向上する作用がある。無機繊維の配合量は、前記
の繊維材料として1〜10重量%、好ましくは2〜5重
量%を、無機繊維単独、または有機繊維と混合して用い
る。無機繊維の量が多すぎると焼成密度が上りにくくな
るので好ましくない。また、前記の有機重合体を、陶磁
器原料と繊維材料との混合物100重量部に対し、1〜
50重量部使用する。有機重合体は、陶磁器用素地の空
隙率を低くする作用がある。詳細は後記する。有機重合
体の量が1重量%よりも少ないと目的とする作用効果が
得られにくく、50重量%をこえると焼成の際に有機重
合体の消失による収縮が大きくなって好ましくない。
陶磁器原料:繊維材料の配合比を98〜80重量%:2
〜20重量%に規定するのは、繊維材料が2重量%に達
しないと抄造して陶磁器素地を製造するのが困難にな
り、また、過大に過ぎると陶磁器素地を焼成して陶磁器
板にしたとき、繊維材料の消失による陶磁器板の収縮変
形や反りが大きくなって、満足な製品を得られなくなる
からである。この内、繊維材料に前記の無機繊維を使
用、または混合して使用するとよい。無機繊維は焼成に
よって消失しないので、焼成時の収縮を防止し、製品の
強度を向上する作用がある。無機繊維の配合量は、前記
の繊維材料として1〜10重量%、好ましくは2〜5重
量%を、無機繊維単独、または有機繊維と混合して用い
る。無機繊維の量が多すぎると焼成密度が上りにくくな
るので好ましくない。また、前記の有機重合体を、陶磁
器原料と繊維材料との混合物100重量部に対し、1〜
50重量部使用する。有機重合体は、陶磁器用素地の空
隙率を低くする作用がある。詳細は後記する。有機重合
体の量が1重量%よりも少ないと目的とする作用効果が
得られにくく、50重量%をこえると焼成の際に有機重
合体の消失による収縮が大きくなって好ましくない。
【0013】つぎに本発明の陶磁器板用素地および陶磁
器板の製造方法を説明する。まず所定の配合比の陶磁器
原料と繊維材料を水に加え、さらに所定量の前記の有機
重合体を加えて攪拌、混合してスラリーにする。原料お
よび水を加え攪拌する手順は、状況に応じ任意に選定で
きる。攪拌、混合には公知の、たとえば、パルパーなど
を使用すればよい。スラリー中の固形分濃度は、通常、
0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%にする。
このスラリーを抄造してシート状に成形する。抄造に
は、公知の長網式や丸網式の抄造機を使用することがで
きる。抄造したシートは、石綿スレートを製造する場合
のように、メーキングロールに巻き取りつつ、積層して
から切開し、長方形のシートにすることもできる。シー
トの厚さは、一般的に10〜30mmにする。しかし、
本発明では、積層や短く切断することなく、ベルト状の
長尺シートのまま巻き取ることができる。この場合、シ
ートの厚さは一般的に2〜5mmにする。乾燥には公知
のロール乾燥機やトンネル乾燥機を使用できる。水分率
は、後工程での取扱い易さや、陶磁器用素地に所定の空
隙率を付与できるような範囲にするが、原料の種類とそ
の配合率などによって異なり、一概に規定はできない。
しかし、本発明の場合、通常は、水分率を1.7重量%
以下、好ましくは1重量%以下に押さえるとよい。得ら
れた乾燥シートは、巻き取るか、適当な長さのシートに
切断して加圧し、空隙率を0.1〜0.4の範囲に調整
して、本発明の陶磁器板用素地を得る。
器板の製造方法を説明する。まず所定の配合比の陶磁器
原料と繊維材料を水に加え、さらに所定量の前記の有機
重合体を加えて攪拌、混合してスラリーにする。原料お
よび水を加え攪拌する手順は、状況に応じ任意に選定で
きる。攪拌、混合には公知の、たとえば、パルパーなど
を使用すればよい。スラリー中の固形分濃度は、通常、
0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%にする。
このスラリーを抄造してシート状に成形する。抄造に
は、公知の長網式や丸網式の抄造機を使用することがで
きる。抄造したシートは、石綿スレートを製造する場合
のように、メーキングロールに巻き取りつつ、積層して
から切開し、長方形のシートにすることもできる。シー
トの厚さは、一般的に10〜30mmにする。しかし、
本発明では、積層や短く切断することなく、ベルト状の
長尺シートのまま巻き取ることができる。この場合、シ
ートの厚さは一般的に2〜5mmにする。乾燥には公知
のロール乾燥機やトンネル乾燥機を使用できる。水分率
は、後工程での取扱い易さや、陶磁器用素地に所定の空
隙率を付与できるような範囲にするが、原料の種類とそ
の配合率などによって異なり、一概に規定はできない。
しかし、本発明の場合、通常は、水分率を1.7重量%
以下、好ましくは1重量%以下に押さえるとよい。得ら
れた乾燥シートは、巻き取るか、適当な長さのシートに
切断して加圧し、空隙率を0.1〜0.4の範囲に調整
して、本発明の陶磁器板用素地を得る。
【0014】加圧操作には公知の水圧プレスや機械プレ
スなどを使用できるが、本発明では、均一、かつ連続的
に長尺シートに大きな線圧を付与できるロールプレスの
使用が好ましい。加える線圧は、少なくとも100kg
/cm、好ましくは300kg/cm以上、さらに好ま
しくは500kg/cmである。線圧が100kg/c
m以下であると、空隙率を0.1〜0.4の範囲に調整
することが困難である。空隙率を0.1〜0.4の範囲
に調整することは、本発明にとって重要なことである。
空隙率を0.4以下にすることによって、焼成時の収縮
が押さえられ、焼成条件に左右されずに反りや変形がな
い、表面の平滑な陶磁器板を製造できる。一方、空隙率
が0.1以下では、陶磁器板素地として高圧縮になりす
ぎ、素地内での残留応力によって焼成時に割れや反りを
生じやすく好ましくない。なお、吸水率では10〜30
重量%、好ましくは15〜25重量%に調整すればよ
い。
スなどを使用できるが、本発明では、均一、かつ連続的
に長尺シートに大きな線圧を付与できるロールプレスの
使用が好ましい。加える線圧は、少なくとも100kg
/cm、好ましくは300kg/cm以上、さらに好ま
しくは500kg/cmである。線圧が100kg/c
m以下であると、空隙率を0.1〜0.4の範囲に調整
することが困難である。空隙率を0.1〜0.4の範囲
に調整することは、本発明にとって重要なことである。
空隙率を0.4以下にすることによって、焼成時の収縮
が押さえられ、焼成条件に左右されずに反りや変形がな
い、表面の平滑な陶磁器板を製造できる。一方、空隙率
が0.1以下では、陶磁器板素地として高圧縮になりす
ぎ、素地内での残留応力によって焼成時に割れや反りを
生じやすく好ましくない。なお、吸水率では10〜30
重量%、好ましくは15〜25重量%に調整すればよ
い。
【0015】また、加圧に際し、シートをあらかじめ加
熱しておくことが好ましい。より低圧で緻密な歪みの少
ない陶磁器板用素地を得られるからである。通常、原料
として配合した有機重合体のガラス転移点よりも50℃
以上、高い温度に加熱しておくとよい。有機重合体が十
分に軟化し、粘着性が向上して好ましい結果になるもの
と考えられる。
熱しておくことが好ましい。より低圧で緻密な歪みの少
ない陶磁器板用素地を得られるからである。通常、原料
として配合した有機重合体のガラス転移点よりも50℃
以上、高い温度に加熱しておくとよい。有機重合体が十
分に軟化し、粘着性が向上して好ましい結果になるもの
と考えられる。
【0016】本発明において使用する有機重合体の配合
は、陶磁器板用素地の空隙率を容易に0.1〜0.4と
いう低い範囲に調整可能ならしめ、さらに空隙率の低い
ことが大型の陶磁器板の製造を容易にしている。すなわ
ち、ガラス転移点が10℃以下の有機重合体を配合する
ことにより、前記の乾燥シートの変形が容易になって効
果的に高圧縮され、また、シートを積層する場合には、
結合剤を使用することなしに所定圧力で均一に一体化さ
れる。また、従来の陶磁器用素地では、空隙率がこのよ
うに低くなると、堅く、脆くなって薄い大型板として扱
うことが甚だ困難になるが、本発明では、ガラス転移点
の低い有機重合体が配合されているので、柔軟性を保持
し、取扱いが容易になる。ガラス転移点が高い有機重合
体ではこの様な作用を期待できない。
は、陶磁器板用素地の空隙率を容易に0.1〜0.4と
いう低い範囲に調整可能ならしめ、さらに空隙率の低い
ことが大型の陶磁器板の製造を容易にしている。すなわ
ち、ガラス転移点が10℃以下の有機重合体を配合する
ことにより、前記の乾燥シートの変形が容易になって効
果的に高圧縮され、また、シートを積層する場合には、
結合剤を使用することなしに所定圧力で均一に一体化さ
れる。また、従来の陶磁器用素地では、空隙率がこのよ
うに低くなると、堅く、脆くなって薄い大型板として扱
うことが甚だ困難になるが、本発明では、ガラス転移点
の低い有機重合体が配合されているので、柔軟性を保持
し、取扱いが容易になる。ガラス転移点が高い有機重合
体ではこの様な作用を期待できない。
【0017】この様にして得られた陶磁器板素地は、た
とえば、公知のローラハースキルンを用い、1000〜
1350℃、好ましくは1000〜1300℃に焼成
し、本発明の陶磁器板を製造できる。施釉する場合に
は、通常、800〜1350℃で焼成し、施釉陶磁器板
を製造できる。
とえば、公知のローラハースキルンを用い、1000〜
1350℃、好ましくは1000〜1300℃に焼成
し、本発明の陶磁器板を製造できる。施釉する場合に
は、通常、800〜1350℃で焼成し、施釉陶磁器板
を製造できる。
【0018】本発明の陶磁器板は、吸水率が1〜7%程
度で比較的高吸水率であるにも拘らず、耐凍結融解性に
すぐれるが、とくに下記のαが0.8以下、好ましくは
0.7以下のときすぐれた耐凍結融解性を有する。
度で比較的高吸水率であるにも拘らず、耐凍結融解性に
すぐれるが、とくに下記のαが0.8以下、好ましくは
0.7以下のときすぐれた耐凍結融解性を有する。
【0019】α=(Wt0−Wt1)/(Wt0−Wt2) ただし、Wt0:105℃、24時間乾燥後の試料(陶磁
器板)の重量 Wt1:常温の水に24時間浸漬した後の試料の重量 Wt2:常温の水に24時間浸漬した後、−740mmHgの
もと4時間浸漬し、さらに2時間放置後の試料の重量 Wt0−Wt1:陶磁器板の吸水率 Wt0−Wt2:陶磁器板の飽和吸水率
器板)の重量 Wt1:常温の水に24時間浸漬した後の試料の重量 Wt2:常温の水に24時間浸漬した後、−740mmHgの
もと4時間浸漬し、さらに2時間放置後の試料の重量 Wt0−Wt1:陶磁器板の吸水率 Wt0−Wt2:陶磁器板の飽和吸水率
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。なお、以下の実施例および比較例に用いた測
定方法は、空隙率、吸水率は既述の通りであり、曲げ強
度および耐凍結融解率はJIS A−5209に記載の
方法に準拠した。 実施例1および2 繊維材料、陶磁器原料および有機重合体としてガラス転
移点が−20℃のスチレン−ブタジエンゴムラテックス
(SBR)またはガラス転移点が4℃のアクリル系エマ
ルジョン(AE)をそれぞれ表1に示す配合比で含む濃
度が2重量%のスラリーを準備した。このスラリーを長
網式抄紙機を用い、幅120cmのエンドレスのシート
を抄造し、さらに、多筒式乾燥機を通過させ、水分率を
0.5重量%にして、巻き取った。乾燥シートの厚さは
3.0mmであった。ついでこの乾燥シートを1段で線
圧が300kg/cmの油圧式カランダーロールを通過
させ、3m毎に切断して、大きさが3m×1m、厚さが
2mmの本発明の陶磁器板用素地を製造した。この素地
の空隙率および吸水率の測定結果を表1に示した。さら
に、陶磁器板用素地を炉内温度が1280℃のローラハ
ースキルンで30分間焼成し、本発明の陶磁器板を得
た。焼成収縮率と得られた陶磁器板の特性を測定したの
で表1に示した。 比較例1 有機重合体を配合しないスラリーを用い、ウエットマシ
ンで抄紙した以外は、実施例1と同じ条件で陶磁器板用
素地および陶磁器板を製造し、それぞれの特性を測定し
て表1に示した。 比較例2 陶磁器用素地の吸水率が50%になるようにロールプレ
スの線圧を調整した以外は、実施例1と同じ条件で、陶
磁器板用素地および陶磁器板を製造し、それぞれの特性
を測定して表1に示した。この時のロールプレスの線圧
は、50kg/cmであった。
説明する。なお、以下の実施例および比較例に用いた測
定方法は、空隙率、吸水率は既述の通りであり、曲げ強
度および耐凍結融解率はJIS A−5209に記載の
方法に準拠した。 実施例1および2 繊維材料、陶磁器原料および有機重合体としてガラス転
移点が−20℃のスチレン−ブタジエンゴムラテックス
(SBR)またはガラス転移点が4℃のアクリル系エマ
ルジョン(AE)をそれぞれ表1に示す配合比で含む濃
度が2重量%のスラリーを準備した。このスラリーを長
網式抄紙機を用い、幅120cmのエンドレスのシート
を抄造し、さらに、多筒式乾燥機を通過させ、水分率を
0.5重量%にして、巻き取った。乾燥シートの厚さは
3.0mmであった。ついでこの乾燥シートを1段で線
圧が300kg/cmの油圧式カランダーロールを通過
させ、3m毎に切断して、大きさが3m×1m、厚さが
2mmの本発明の陶磁器板用素地を製造した。この素地
の空隙率および吸水率の測定結果を表1に示した。さら
に、陶磁器板用素地を炉内温度が1280℃のローラハ
ースキルンで30分間焼成し、本発明の陶磁器板を得
た。焼成収縮率と得られた陶磁器板の特性を測定したの
で表1に示した。 比較例1 有機重合体を配合しないスラリーを用い、ウエットマシ
ンで抄紙した以外は、実施例1と同じ条件で陶磁器板用
素地および陶磁器板を製造し、それぞれの特性を測定し
て表1に示した。 比較例2 陶磁器用素地の吸水率が50%になるようにロールプレ
スの線圧を調整した以外は、実施例1と同じ条件で、陶
磁器板用素地および陶磁器板を製造し、それぞれの特性
を測定して表1に示した。この時のロールプレスの線圧
は、50kg/cmであった。
【0021】
【表1】 実施例3〜5、比較例3 実施例1で製造した乾燥シートを用い、ロールプレスの
線圧を変えて表1に示したような空隙率の異なる陶磁器
板用素地を製造した。この陶磁器板用素地を1250℃
のローラハースキルンで40分間焼成し、陶磁器板を製
造した。焼成収縮率と得られた陶磁器板の特性を測定し
たので表2に示した。
線圧を変えて表1に示したような空隙率の異なる陶磁器
板用素地を製造した。この陶磁器板用素地を1250℃
のローラハースキルンで40分間焼成し、陶磁器板を製
造した。焼成収縮率と得られた陶磁器板の特性を測定し
たので表2に示した。
【0022】
【表2】 実施例6〜8 実施例2で製造した乾燥シートを積層して陶磁器板用素
地を製造した。すなわち、所定の枚数の乾燥シ−トを重
ね、ロール温度が55℃、線圧が1000kg/cmの
ロールプレスで加圧し、大きさが3m×1m、厚さが2
〜8mmの陶磁器板用素地を製造した。この陶磁器板用
素地を1220℃のローラハースキルンで60分間焼成
し、陶磁器板を製造した。焼成収縮率と得られた陶磁器
板の特性を測定したので表3に示した。
地を製造した。すなわち、所定の枚数の乾燥シ−トを重
ね、ロール温度が55℃、線圧が1000kg/cmの
ロールプレスで加圧し、大きさが3m×1m、厚さが2
〜8mmの陶磁器板用素地を製造した。この陶磁器板用
素地を1220℃のローラハースキルンで60分間焼成
し、陶磁器板を製造した。焼成収縮率と得られた陶磁器
板の特性を測定したので表3に示した。
【0023】
【表3】
【0024】
【発明の効果】本発明の陶磁器板用素地の製造方法を用
い、陶磁器原料と繊維材料に所定量のガラス転移点が1
0℃を超えない有機重合体を配合したスラリーを抄造
し、乾燥後、強く加圧して、空隙率を0.1〜0.4、
または吸水率を10〜30重量%に調整した陶磁器板用
素地を製造できる。この陶磁器板用素地は、従来のもの
に比べ、高密度で曲げ強度が大きく、柔軟性に富み、1
m×1m以上、たとえば1m×3mで厚さが4mmのよ
うな大型の薄い素地にしても、割れにくく取扱いが容易
で実生産向きである。さらに、本発明のこの陶磁器用素
地は、焼成時における有機成分の消失や陶磁器原料の焼
結に伴う収縮率を最小限に押え、焼成収縮率が幅方向、
長さ方向ともに小さく、通常、幅方向と長さ方向の焼成
収縮率の平均値は、厚さ方向の焼成収縮率の0.8以下
になる。従って、焼成条件の影響を受けることが少な
く、反り、歪み、クラックなどの少ない、本発明の陶磁
器板を製造できる。また、この陶磁器板用素地は、焼成
時の寸法安定性が良いので、直接施釉し、1回の焼成で
施釉陶磁器板を製造することもできる。
い、陶磁器原料と繊維材料に所定量のガラス転移点が1
0℃を超えない有機重合体を配合したスラリーを抄造
し、乾燥後、強く加圧して、空隙率を0.1〜0.4、
または吸水率を10〜30重量%に調整した陶磁器板用
素地を製造できる。この陶磁器板用素地は、従来のもの
に比べ、高密度で曲げ強度が大きく、柔軟性に富み、1
m×1m以上、たとえば1m×3mで厚さが4mmのよ
うな大型の薄い素地にしても、割れにくく取扱いが容易
で実生産向きである。さらに、本発明のこの陶磁器用素
地は、焼成時における有機成分の消失や陶磁器原料の焼
結に伴う収縮率を最小限に押え、焼成収縮率が幅方向、
長さ方向ともに小さく、通常、幅方向と長さ方向の焼成
収縮率の平均値は、厚さ方向の焼成収縮率の0.8以下
になる。従って、焼成条件の影響を受けることが少な
く、反り、歪み、クラックなどの少ない、本発明の陶磁
器板を製造できる。また、この陶磁器板用素地は、焼成
時の寸法安定性が良いので、直接施釉し、1回の焼成で
施釉陶磁器板を製造することもできる。
【0025】このようにして製造した本発明の陶磁器板
は、一般に1〜7%程度の吸水率を有し若干高いが、空
隙の少ない緻密な構造を有し、高強度であって、耐凍結
融解性にすぐれている。適度の吸水性をもっているの
で、下地に接着するのに接着剤が浸込みやすく良好な接
着性がある。また、釉薬の乗りがよく均一に施釉しやす
い。
は、一般に1〜7%程度の吸水率を有し若干高いが、空
隙の少ない緻密な構造を有し、高強度であって、耐凍結
融解性にすぐれている。適度の吸水性をもっているの
で、下地に接着するのに接着剤が浸込みやすく良好な接
着性がある。また、釉薬の乗りがよく均一に施釉しやす
い。
【0026】この様に、本発明によれば、大きさが1m
×1mをこえ、厚さが5mm以下の陶磁器板であっても
反りや変形を生ずることなく、容易、かつ経済的に陶磁
器板素地及び陶磁器板を製造することができる。また、
本発明の陶磁器板及び施釉陶磁器板の特性は、建築、土
木用材料として好適である。
×1mをこえ、厚さが5mm以下の陶磁器板であっても
反りや変形を生ずることなく、容易、かつ経済的に陶磁
器板素地及び陶磁器板を製造することができる。また、
本発明の陶磁器板及び施釉陶磁器板の特性は、建築、土
木用材料として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 寿雄 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 大谷 光伸 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 野田 征雄 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内
Claims (9)
- 【請求項1】98〜80重量%の陶磁器原料と2〜20
重量%の繊維材料との混合物100重量部、及び、ガラ
ス転移点が10℃を超えない有機重合体1〜50重量部
を含むスラリーを配合し、このスラリーを抄造してシー
ト状にした後、乾燥し、この乾燥したシートを加圧し
て、空隙率を0.1〜0.4に調整することを特徴とす
る、陶磁器板用素地の製造方法。 - 【請求項2】前記の乾燥されたシートの1枚または複数
枚を少なくとも100kg/cmの線圧で加圧し、空隙
率を0.1〜0.4に調整することを特徴とする、請求
項1に記載の陶磁器板用素地の製造方法。 - 【請求項3】98〜80重量%の陶磁器原料と2〜20
重量%の繊維材料との混合物100重量部、及び、ガラ
ス転移点が10℃を超えない有機重合体1〜50重量部
を含むスラリーを配合し、このスラリーを抄造してシー
ト状にした後、乾燥し、この乾燥したシートを加圧して
吸水率を10〜30重量%に調整することを特徴とす
る、陶磁器板用素地の製造方法。 - 【請求項4】前記の乾燥されたシートの1枚または複数
枚を少なくとも100kg/cmの線圧で加圧し、吸水
率を10〜30重量%に調整することを特徴とする、請
求項3に記載の陶磁器板用素地の製造方法。 - 【請求項5】請求項1、2、3または4に記載の方法に
よって製造した陶磁器板用素地を1000〜1350℃
で焼成することを特徴とする、陶磁器板の製造方法。 - 【請求項6】請求項1、2、3または4に記載の方法に
よって製造した陶磁器板用素地、または請求項5に記載
の方法によって製造した陶磁器板の表面に釉薬を塗布し
た後、800〜1350℃で焼成することを特徴とす
る、施釉陶磁器板の製造方法。 - 【請求項7】98〜80重量%の陶磁器原料と2〜20
重量%の繊維材料との混合物100重量部、及び、ガラ
ス転移点が10℃を超えない有機重合体1〜50重量部
からなり、かつ、空隙率が0.1〜0.4または吸水率
が10〜30重量%であることを特徴とする、陶磁器板
用素地。 - 【請求項8】請求項7に記載の陶磁器板用素地の焼成体
からなることを特徴とする、陶磁器板。 - 【請求項9】請求項7に記載の陶磁器板用素地または請
求項8に記載の陶磁器板の表面に釉薬が塗布され、か
つ、焼成されていることを特徴とする、施釉陶磁器板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26368092A JPH06144914A (ja) | 1992-02-12 | 1992-10-01 | 陶磁器板の製造方法および陶磁器板 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-58906 | 1992-02-12 | ||
| JP5890692 | 1992-02-12 | ||
| JP26368092A JPH06144914A (ja) | 1992-02-12 | 1992-10-01 | 陶磁器板の製造方法および陶磁器板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06144914A true JPH06144914A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=26399919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26368092A Pending JPH06144914A (ja) | 1992-02-12 | 1992-10-01 | 陶磁器板の製造方法および陶磁器板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06144914A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996026909A1 (fr) * | 1995-02-27 | 1996-09-06 | Toray Industries, Inc. | Plaque de ceramique mince et plate et procede de fabrication y relatif |
| CN102012161A (zh) * | 2010-09-20 | 2011-04-13 | 徐平 | 一种陶瓷薄板叠置的热处理装置及该装置的使用方法 |
| JP2023051544A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | 株式会社Lixil | 衛生設備用部材及びその製造方法 |
| CN117769530A (zh) * | 2021-08-06 | 2024-03-26 | 科森蒂诺研究与开发有限公司 | 压实陶瓷材料的砖或板 |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP26368092A patent/JPH06144914A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996026909A1 (fr) * | 1995-02-27 | 1996-09-06 | Toray Industries, Inc. | Plaque de ceramique mince et plate et procede de fabrication y relatif |
| CN102012161A (zh) * | 2010-09-20 | 2011-04-13 | 徐平 | 一种陶瓷薄板叠置的热处理装置及该装置的使用方法 |
| CN117769530A (zh) * | 2021-08-06 | 2024-03-26 | 科森蒂诺研究与开发有限公司 | 压实陶瓷材料的砖或板 |
| JP2023051544A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | 株式会社Lixil | 衛生設備用部材及びその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Azevedo et al. | Influence of sintering temperature of a ceramic substrate in mortar adhesion for civil construction | |
| JP5025872B2 (ja) | 低密度添加剤を含むファイバーセメント建築材料 | |
| Alomayri et al. | Mechanical properties of cotton fabric reinforced geopolymer composites at 200–1000 C | |
| DK160085B (da) | Fremgangsmaade til fremstilling af asbestfrie korrugerede plader | |
| GB2101984A (en) | Polymer-modified cement mortars and concretes and processes for the production thereof | |
| KR20030022863A (ko) | 석고 플라스터 굽도리판용 조성물, 이를 제조하는 방법 및석고 플라스터 굽도리판을 제조하는 방법 | |
| CN111170708A (zh) | 一种抗水防火石膏基阻燃板及其制备方法 | |
| JP4832810B2 (ja) | 表面化粧無機質抄造板 | |
| CN100352636C (zh) | 陶瓷材料平板及面板制造工艺及其产品 | |
| JP2000109380A (ja) | 軽量無機質板 | |
| KR19990047224A (ko) | 도전성 흑연 시멘트판 및 그 제조 방법 | |
| JP2962423B2 (ja) | 施釉用成形体並びに施釉用成形体の製造方法及び施釉成形体の製造方法 | |
| JP4773603B2 (ja) | 無機質板の製造方法 | |
| JP2016193811A (ja) | 大型セラミック板 | |
| WO1996026909A1 (fr) | Plaque de ceramique mince et plate et procede de fabrication y relatif | |
| JP2912125B2 (ja) | 陶磁器板およびその製造方法 | |
| JP3564450B2 (ja) | 窯業系成形体の省エネルギー製造方法及び成形体 | |
| JP2002068826A (ja) | 窯業製品素材体の成形及びその製造方法 | |
| JPS63107547A (ja) | 施釉セメント質ハニカムパネル | |
| JP2002337301A (ja) | 化粧シート被覆調湿性建材 | |
| JP2002294979A (ja) | 凹凸模様を有する調湿性建材及びその製造方法 | |
| JPH08225361A (ja) | 陶磁器板と陶磁器板製造方法 | |
| JPH01219073A (ja) | セラミックス構造材とその製造方法 | |
| JPH0986995A (ja) | 軽量建材用組成物及び軽量建材の製造方法 | |
| JPS63303855A (ja) | 低膨張基板の製造方法 |