JPH06145172A - 新規な抗ウイルス剤及びその製造方法 - Google Patents

新規な抗ウイルス剤及びその製造方法

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JPH06145172A
JPH06145172A JP32262292A JP32262292A JPH06145172A JP H06145172 A JPH06145172 A JP H06145172A JP 32262292 A JP32262292 A JP 32262292A JP 32262292 A JP32262292 A JP 32262292A JP H06145172 A JPH06145172 A JP H06145172A
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hydrogen atom
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JP32262292A
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English (en)
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Takashi Date
隆 伊達
Kumiko Ota
久美子 大田
Hidetoshi Yoshioka
英敏 吉岡
Kunimutsu Murakami
邦睦 村上
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 上記一般式(1),(4),(6)で表される炭素5員
環含有核酸アナログ、及びそれを含有する抗ウイルス
剤、これら炭素5員環含有核酸アナログの製造方法並び
にこの製造に用いる新規炭素5員環誘導体。 【効果】 この化合物は、新規な構造を有しており、ラ
ウス肉腫ウイルス等のレトロウイルスに対して効果を示
すことから、抗ウイルス剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下記一般式(1),
(4),(6)で表される新規炭素5員環含有核酸アナ
ログ類、及びその製造方法と、これらを用いた抗ウイル
ス剤に関するものである。 (各式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるい
はメトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ
基、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のい
ずれかであり、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、あるい
はアミノ基である)
【0002】
【従来の技術】全世界の近年の疾病の特徴として、ウイ
ルス病の増加が挙げられる。その理由には、抗生物質の
使用によって細菌による感染症が減少したのを受けて、
ウイルス病の比率が増加したことも挙げられるであろ
う。しかし、従来は全く知られておらず、かつその存在
自体が小さく、感染の地理的範囲も比較的限られた病で
あったに違いないもの(例えばエイズなど)の、近年に
見る急激な実質的増大がある。そしてその感染速度及び
規模は、目を見張るものがあり、大きな社会問題となっ
てきている。
【0003】エイズに限らず、ヘルペスや成人T細胞白
血病、及びインフルエンザなどに代表されるウイルス性
疾患は、抗生物質などの通常の薬剤の投与では全く効果
がなく、症状の改善が見られないのが常である。従っ
て、ウイルスに犯された患者は、自らの免疫による治癒
力に頼るより術がなかったのが現状であった。
【0004】しかし、最近になってアシクロビルなどの
ように、あるウイルスに対して特異的に作用し、劇的な
治療効果をあげる薬剤(抗ウイルス剤)もでてきた。例
えば、エイズウイルス(HIV)に対するアジドチミジ
ン(AZT)やジデオキシイノシン(ddI)、単純ヘ
ルペスウイルス(HSV−1,HSV−2)に対するア
シクロビル(ACV)、サイトメガロウイルス(CM
V)に対するガンシクロビル(DHPG)等がよく知ら
れている抗ウイルス剤である。
【0005】AZT,DDI,DDCに代表される核酸
系抗ウイルス剤は、確かに非常に高い抗ウイルス効果
(特にHIVに対して)を持つ。ただし、この核酸系抗
ウイルス剤の欠点は、細胞内の酵素(フォスフォリラー
ゼ)によって、糖部分と塩基部分をつないでいるグルコ
シド結合が切断されやすいという事である。
【0006】
【0007】炭素環骨格を持つ化合物は、このフォスフ
ォリラーゼに対する耐性が高いという特徴を持ってい
る。古くは、Steptomyces citricolorの代謝物として単
離されたAristeromycin (Kusaka, T.; Yamamoto, H.; S
hibata, M.; Muroi, M.;Kishi, T.; Mizuno, K. J. Ant
ibiot., 21, 255(1968))、Ampullariellaregularis か
ら単離されたNeplanocin A(Yaginuma, S.; Muto, N.; T
sujino,M.; Sudate, Y.; Hayashi, M.; Otani, M.J. An
tibiot, 34, 359(1981)など)が天然物として存在す
る。また、近年Carbovirという炭素環骨格を持つ化合物
が、抗HIV効果を持つ事がわかっている。(Vince,
R.; Hua, M. J. Med. Chem.,33, 17(1990))
【0008】
【0009】また、最近新しい5員環含有核酸類似化合
物として、下記の化合物A,Bといったものが報告され
た。(大田他、特願平4-220742号)
【0010】
【0011】これらの化合物は、確かに高い抗ウイルス
活性を持つが、活性、毒性、あるいは選択性の面で、更
に開発する余地が残されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来開発されてきた抗
ウイルス剤のなかには、高い効果を示すものも知られて
おり、近年重要視されているウイルス病の治療に大きく
貢献している。しかし、それらの薬剤の中にも、いくつ
か共通して存在する問題点、例えば、副作用、長期投与
に伴う毒性出現、薬剤耐性変異株の出現による効力の低
下等、があるので、同一の薬剤を長期間投与する治療方
法は、これらの現象を避けるためには、適当でない。
【0013】しかし、現在、エイズ等のウイルス病の治
療に用いられる抗ウイルス剤は、ウイルスを殺すもので
なく、発病の阻止、及び病気の進行抑制を主な目的とし
ており、ウイルス感染者及びウイルス病患者は、長期
間、恐らく生涯、薬剤投与を受けることを余儀なくされ
る。そこで現在、薬剤耐性株の出現、副作用などを抑え
るために、異なった複数の薬剤の投与量を控えたうえで
の同時投与、あるいは交互投与などの方法がよく用いら
れている。
【0014】すなわち、作用部位や作用機序が異なり、
かつ効果の高い薬が存在することは、患者を治療する立
場から見れば非常に都合がよいので、新しい作用をもつ
薬剤の開発は急務であり、ウイルス病治療の重要な課題
である。
【0015】また他の問題点として、それぞれの抗ウイ
ルス剤のもつウイルス・スペクトルが、どれも非常に狭
く、あるウイルス病に対して開発された薬を他のウイル
スの治療薬として用いることは殆ど困難である。従っ
て、今現在存在している抗ウイルス剤よりも広いウイル
ス・スペクトルを持った薬、あるいは既存の抗ウイルス
剤では殆ど治療効果の見られないウイルス病に効果を表
す薬の開発が熱望されている。
【0016】本発明の目的は、新しい効能を有する新規
な抗ウイルス剤と、その合成方法を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、下記図式1,
2,3,4に従って合成した、一般式(1),(4),
(6)で表される新規炭素5員環含有核酸アナログ類
が、レトロウイルスに対する抗ウイルス活性を有するこ
とを発見し、本発明を完成するに至った。
【0018】これらは、下記一般式(3)で表されるプ
リン塩基誘導体と、下記一般式(2),(5),(7)
のいずれかで表される炭素5員環誘導体とを、適当なカ
ップリング試薬(例えば、炭酸カリウムと18−クラウン
エーテル、ジエチルアゾジカルボキシレートとトリフェ
ニルフォスフィンなど)の存在下で融合させることによ
り得られる。
【0019】次の一般式(3)で表されるプリン塩基誘
導体としては、安価なリボ核酸の構成成分からそのまま
用いることができる。あるいは、全合成的に合成したも
のや、市販されているものを使うこともできる。
【0020】一般式(3) (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
かを示し、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、アミノ基の
いずれかを示している)
【0021】また次の一般式(2),(5),(7)の
いずれかで表される炭素5員環誘導体は、安価かつ容易
に入手できる有機原料(例えば、2−(2−シクロペン
テニル)酢酸など)から、容易に誘導して合成すること
ができる。
【0022】一般式(2) 一般式(5) 一般式(7) (各式中、Ra は水素原子、またはアセチル基、ベンゾ
イル基、及び炭素数C10までのエステル類より選ばれる
アルコールの保護基、またはベンジル基、テトラヒドロ
ピラニル基、エトキシエチルエーテル基、トリチル基、
ターシャルブチルジメチルシリル基、及び炭素数C20ま
でのエーテル類より選ばれるアルコールの保護基のいず
れかを示し、Rb は水素原子、アセチル基、パラトルエ
ンスルホニル基、メタンスルホニル基のいずれかを示し
ている)
【0023】次に、一般式(1)で表される新規炭素5
員環含有核酸アナログ類の合成方法について、下記図式
1及び図式2により具体的に記述する。原料に用いた2
−(2−シクロペンテニル)酢酸をヨードラクトン化し
て化合物を合成する。得られた化合物を、DBUを
用いて脱ヨウ素化してラクトンを合成する。次に、水
素化リチウムアルミニウムでラクトン部分を還元し、ジ
オールを合成する。このジオールの、1級の水酸基
だけを選択的にターシャルブチルジメチルシリル基で保
護することにより、アルコールを合成する。次に、ア
ルコールの2重結合部分を、パラジウム触媒を用いた
接触水添によって還元する。得られたアルコールを、
ピリジン存在下塩化パラトルエンスルホニルと反応さ
せ、トシラートを合成する。
【0024】次に、トシラートを少量の酸と処理し、
ターシャルブチルジメチルシリル基を脱保護し、K2
3 と18−Crown −6存在下、アデニンをカップリング
させることにより、目的の9−(2−(2−ヒドロキシ
エチル)シクロペンチル)アデニンを合成する。ま
た、トシラートをK2 CO3 ,18−Crown −6存在下
2−アミノ−6−メトキシプリンとカップリングさせ、
得られた化合物10を、Bu4 NF及び2N−HClで脱
保護することにより、9−(2−ヒドロキシエチルシク
ロペンチル)グアニン12を合成する(図式1,2参
照)。そのほかの塩基についても、同様の方法でカップ
リングさせ、炭素5員環含有核酸アナログ類が合成でき
る。
【0025】
【0026】
【0027】次に、一般式(4),(6)で表される新
規炭素5員環含有核酸アナログ類の合成方法について、
下記図式3及び図式4により具体的に記述する。一般式
(1)の合成と同様にして、原料に用いた2−(2−シ
クロペンテニル)酢酸をヨードラクトン化して化合物
を合成する。得られた化合物をDBUを用いて脱ヨウ
素化してろラクトンを合成する。次に、水素化リチウ
ムアルミニウムでラクトン部分を還元し、ジオール
合成する。このジオールの、1級の水酸基だけを選択
的にターシャルブチルジメチルシリル基で保護すること
により、アルコールを合成する。得られたアルコール
を、トリフェニルフォスフィンとジエチルアゾジカル
ボキシレートを用いて、光延反応により、トランス体の
13を合成する。次にBu4 NFによって保護基をはずす
と、トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエチル)−
4−シクロペンテニル)−6−クロロプリン14が合成で
きる。また、この化合物14を、アンモニアとメタノール
で処理を行なうと、トランス−9−(2−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−シクロペンテニル)アデニン15が得
られる。
【0028】シス体の方は、シスアルコールを安息香
酸との光延反応、及び塩基性加水分解によってトランス
体のアルコール17に導いた後、トランス体を合成したと
きと同様にして合成を行なえば、シス−9−(2−(2
−ヒドロキシエチル)−4−シクロペンテニル)−6−
クロロプリン19、シス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−シクロペンテニル)アデニン20が合成でき
る(図式3,4参照)。その他の塩基についても、同様
の方法でカップリングさせ、目的とする炭素5員環含有
核酸アナログ類が合成できる。
【0029】
【0030】
【0031】
【作用】以下に、本発明の新規炭素5員環含有核酸アナ
ログ類の抗ウイルス作用について説明する。
【0032】本発明の新規炭素5員環含有核酸アナログ
類の抗ウイルス作用は、ある酵素に対する拮抗阻害と、
DNAチェーンターミネーションの2つに大きく分けら
れるであろう。
【0033】1つ目の拮抗阻害効果とは、ある化合物
が、ある基質の活性部位に選択的に結合することによっ
て、本来そこに結合するべきウイルス由来の酵素の活性
を阻害する作用である。
【0034】2つ目のDNAチェーンターミネーション
とは、宿主細胞内でのウイルス由来の逆転写酵素阻害の
機構の一つである。逆転写酵素が宿主細胞内の核酸を用
いてウイルスDNAを合成するとき、AZT,ddI等
のジデオキシヌクレオシド類のような、糖部分の3′位
水酸基を欠く核酸誘導体を取り込むことにより、DNA
鎖の連結をそこで終結させることをいう。
【0035】本発明の新規炭素5員環含有核酸アナログ
類の抗ウイルス作用は、上記のいずれかの作用をもって
抗ウイルス効果を示すと考えられる。
【0036】
【実施例】以下の実施例は、本発明をより詳細に説明す
るものであるが、本発明を制限するものではない。
【0037】(1)炭素5員環含有核酸アナログの合成
(図式1,2,3,4参照)
【0038】ヨードラクトンの合成 2−シクロペンテニル−2−酢酸(10g,0.079mol)、
NaHCO3 (39.5g,0.47mol)をH2 O(0.5 リット
ル)に溶解させた水溶液に、攪拌しながらI2(40g,
0.32mol)、KI(160g,0.96mol)、H2 O(0.3 リット
ル)の混合液を、室温下3時間かけて徐々に滴下する。
そのまま室温で24時間攪拌した後、Na2 2 3 (80
g)の水溶液を加え、過剰のI2 の色が消失するまで攪
拌する。
【0039】この得られた溶液は酢酸エチルで抽出し、
酢酸エチル溶液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し濃縮すると粗生成物が17.6g得られ
る。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製すると、
ヨードラクトンが17.2g(収率 100%)得られる。
【0040】シクロペンテンラクトンの合成 窒素雰囲気下、ヨードラクトン(17.2g,0.091mol)
のTHF(60ml)溶液中に、攪拌しながらDBU(15m
l,0.099mol)を10分間かけて滴下する。その後室温で
1時間攪拌した後、10分間50℃に加熱する(あまり長時
間加熱し続けると分解する恐れがあり注意!)。その
後、室温に戻し30分攪拌した後、飽和NaHCO3 水溶
液を加えて反応を中止する。
【0041】この反応液は、酢酸エチルで抽出し、得ら
れた有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥、濃縮すると粗生成物が得られる。これをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=5/1)で精製すると、シクロペンテンラク
トンが、 6.7g(収率59%)得られる。
【0042】シス−2−(2−ヒドロキシ−3−シクロ
ペンテニル)エタノールの合成 窒素雰囲気下、LiAlH4 (335mg,8.83mmol)とTH
F(15ml)の懸濁液に、攪拌しながら、ラクトン(0.
82g,6.6mmol)のTHF(5ml)溶液を−20℃で10分間
かけて滴下する。そのまま1時間攪拌した後、飽和塩化
アンモニウム水溶液を加えて反応を中止する。
【0043】この反応液は、酢酸エチルで抽出し、水層
部分は食塩を加えて飽和させた後さらに酢酸エチルで4
から5回抽出する。この酢酸エチル溶液は混合し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮すると粗生成物を
得る。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製する
と、シス−2−(2−ヒドロキシ−3−シクロペンテニ
ル)エタノールが、0.77g(収率90%)得られる。
【0044】シス−2−(2−ヒドロキシ−3−シクロ
ペンテニル)エチル ターシャルブチルジメチルシリル
エーテルの合成 窒素雰囲気下、ジオール(603.6mg,4.71mmol)、イミ
ダゾール(703mg,10.3mmol)、DMF(15ml)の混合液
に、攪拌しながら、TBDMSCl(705.5mg,4.68mmo
l)のDMF(5ml)溶液を室温下10分間かけて滴下す
る。この時、くれぐれも温度が上がらないように注意す
る。滴下後、30分間室温で攪拌した後、イミダゾール(6
10mg,8.96mmol)のDMF(2ml)溶液を加える。その
後15分間室温で攪拌した後、TBDMSCl(593.0mg,
3.93mmol)のDMF(2ml)溶液を、再度10分間かけて
滴下する。この時も、温度が上がらないように注意す
る。その後、室温で30分間攪拌した後、水を加えて反応
を中止する。
【0045】この反応液は、酢酸エチルで抽出し、得ら
れた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥、濃縮すると粗生成物を得る。これをシリカゲル
クロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=20/1−10/1)で精製すると、シス−2−(2−ヒ
ドロキシ−3−シクロペンテニル)エチル ターシャル
ブチルジメチルシリルエーテルが、 991.4mg(収率86
%)得られる。
【0046】シス−2−(2−ヒドロキシ−3−シクロ
ペンテニル)エチル ターシャルブチルジメチルシリル
エーテル
【0047】1H−NMRスペクトル(溶媒:CDCl
3 、標準:テトラメチルシラン(0ppm)) δ5.97(1H,m,O−C−CH=C),5.89(1H,
m,−CH=C−C−O),4.66(1H,m,=C−C
H−O),3.82(1H,dt,J=4.4Hz ,9.8Hz,−C
H−OSi),3.66(1H,dt,J=2.9Hz ,9.8Hz ,
−CH−OSi),3.16(1H,brs,OH),2.32
−2.42(1H,m,−CH−C=),2.1 −2.2 (2
H,m,=C−CH−,=C−C−CH−), 1.9−2.
0 (1H,m,−CH−C−OSi),1.8 −1.9 (1
H,m,−CH−C−OSi),0.9(9H,S,Si
−C(CH3 3 ), 0.1(6H,s,Si(CH3
2)ppm
【0048】13C−NMRスペクトル(溶媒:CDCl
3 、標準:テトラメチルシラン(0ppm)) δ 134.8, 132.6,75.9,63.5,42.1,37.6,31.5,2
5.8,18.1,−5.6ppm
【0049】シス−2−(2−ヒドロキシシクロペンチ
ル)エチル ターシャルブチルジメチルシリルエーテル
の合成 水素ガス雰囲気下、触媒の5%Pd−C(75mg)に、室
温で攪拌しながら、アルコール(728.6mg,3.01mmol)
のエタノール(20ml)溶液を加える。そのまま2時間攪
拌して水素を吸収させた後、触媒を濾過する。濾液を減
圧濃縮すると粗生成物が688.3mg 得られる。
【0050】これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=30/1−20/
1)で精製すると、シス−2−(2−ヒドロキシシクロ
ペンチル)エチル ターシャルブチルジメチルシリルエ
ーテルが、 303.6mg(収率41%)得られる。注意:カ
ラムクロマトグラフィーは素早くやらないと生成物が分
解してしまう恐れがある。
【0051】シス−2−(2−パラトルエンスルホニル
オキシシクロペンチル)エチル ターシャルブチルジメ
チルシリルエーテルの合成 窒素雰囲気下、パラトルエンスルホン酸クロリド(303.4
mg,1.59mmol)に、攪拌しながら0℃で、アルコール
(117.5mg,0.482mmol)のピリジン(6ml)溶液を加え
る。添加後、反応液を室温に戻し、そのまま24時間攪拌
する。その後、水を加えて反応を中止し、酢酸エチルで
抽出する。得られた有機層は、飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮すると粗生成物
を得る。
【0052】これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製
すると、シス−2−(2−パラトルエンスルホニルオキ
シシクロペンチル)エチル ターシャルブチルジメチル
シリルエーテルが、 124.8mg(収率65%)得られる。
注意:カラムクロマトグラフィーは素早くやらないと生
成物が分解してしまう恐れがある。
【0053】シス−2−(2−パラトルエンスルホニル
オキシシクロペンチル)エチル ターシャルブチルジメ
チルシリルエーテル
【0054】1H−NMRスペクトル(溶媒:CDCl
3 、標準:テトラメチルシラン(0ppm)) δ7.78(2H,d,J=10Hz,Ph),7.33(2H,
d,J=10Hz,Ph),4.9 −4.95(1H,m,CH−
OTs), 3.5−3.7 (2H,m,−CH2 −OS
i),2.43(3H,s,Ph−CH3 ), 2.2−2.4
(2H,m,CH2 −C−OSi), 1.4−2.0 (7
H,m,Cyclopentyl), 0.9(9H,s,Si−C(C
3 3 ), 0.1(6H,s,Si(CH3 2 )ppm
【0055】トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)シクロペンチル)アデニンの合成 トシレート(83.8mg,0.211mmol)を少量の酸処理を行
うと、アルコールが得られる。窒素雰囲気下、この粗
生成物と、アデニン(43.0mg,0.318mmol)、K2 CO3
(41.5mg,0.226mmol)、18−クラウン−6 エーテル
(60.3mg,0.228mmol)、DMF(2ml)の混合液を60℃
で24時間攪拌する。
【0056】その後、この反応液を濃縮すると、粗生成
物を得る。これは、分取用のTLCで精製(展開溶媒:
クロロホルム/メタノール=9/1)すると、トランス
−9−(2−(2−ヒドロキシエチル)シクロペンチ
ル)アデニンが、18.6mg(収率35%)得られる。
【0057】トランス−9−(2−(2−ターシャルブ
チルジメチルシリルオキシエチル)シクロペンチル)−
2−アミノ−6−メトキシプリン10の合成 窒素雰囲気下、トシレート(124.8mg,0.313mmol)、2
−アミノ−6−メトキシプリン(78.5mg,0.475mmol)、
2 CO3 (117.5mg,0.641mmol)、18−クラウン−6
エーテル(84.5mg,0.319mmol)、DMF(4ml)の混合
液を、85℃で24時間攪拌する。
【0058】その後、この反応液を濃縮し、それに水を
加えて酢酸エチルで抽出する。得られた酢酸エチル溶液
を濃縮すると、粗生成物が 119.4mg得られる。得られた
粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘ
キサン/酢酸エチル=1/1)で精製すると、トランス
−9−(2−(2−ターシャルブチルジメチルシリルオ
キシエチル)シクロペンチル)−2−アミノ−6−メト
キシプリン10が、20.8mg(収率16%)得られる。
【0059】トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)シクロペンチル)−2−アミノ−6−メトキシプ
リン11の合成 窒素雰囲気下、シリルエーテル10(20.8mg,0.051mmol)
のTHF(2ml)溶液に、室温で攪拌しながら、Bu4
NF(1.0M溶液、0.06ml、0.06mmol)を滴下する。その
後、1時間攪拌した後反応を終了する。
【0060】この反応液を濃縮すると粗生成物を 129.5
mg得る。これを、分取用のTLCで精製(展開溶媒:ク
ロロホルム/メタノール=9/1)すると、トランス−
9−(2−(2−ヒドロキシエチル)シクロペンチル)
−2−アミノ−6−メトキシプリン11が、12.7mg(収率
84%)得られる。
【0061】トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)シクロペンチル)グアニン12の合成 メトキシプリン11(12.7mg,0.043mmol)、2N−HCl
(1ml)、メタノール(5ml)の混合溶液を、50℃で8
時間、続いて85℃で2時間攪拌する。この反応液を濃縮
し、得られた粗生成物を分取用のTLCで精製(展開溶
媒:クロロホルム/メタノール=5/2)すると、トラ
ンス−9−(2−(2−ヒドロキシエチル)シクロペン
チル)グアニン12が、13.1mg得られる。
【0062】トランス−9−(2−(2−ターシャルブ
チルジメチルシリルオキシエチル)−4−シクロペンテ
ニル)−6−クロロプリン13の合成 窒素雰囲気下、−30℃で、アルコール(66.6mg,0.27
5mmol)、6−クロロプリン(44.6mg,0.288mmol)、トリ
フェニルフォスフィン(79.0mg,0.301mmol)、THF
(1.0ml)の混合物に、攪拌しながら、ジエチルアゾジカ
ルボキシレート(62.0mg,0.356mmol)のTHF(0.5ml)
溶液を加える。そのまま攪拌しながら反応溶液の温度を
室温まで戻し、2時間攪拌する。
【0063】攪拌終了後、反応液をそのまま濃縮し、得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製す
ると、トランス−9−(2−(2−ターシャルブチルジ
メチルシリルオキシエチル)−4−シクロペンテニル)
−6−クロロプリン13が、38.9mg(収率37%)得られ
る。
【0064】シス−9−(2−(2−ターシャルブチル
ジメチルシリルオキシエチル)−4−シクロペンテニ
ル)−6−クロロプリン18の合成 アルコール17を、上述と同様に反応を行うと、シス−9
−(2−(2−ターシャルブチルジメチルシリルオキシ
エチル)−4−シクロペンテニル)−6−クロロプリン
18が、収率31%で得られる。
【0065】トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−シクロペンテニル)−6−クロロプリン14
の合成 窒素雰囲気下、シリルエーテル13(38.9mg,0.103mmol)
のTHF(2ml)溶液に、室温下で攪拌しながら、テト
ラブチルアンモニウムフルオライド(0.11ml,0.11mmo
l)を加える。
【0066】その後、2時間攪拌した後、反応液を濃縮
して粗生成物を 116.5mg得る。得られた粗成生物を、分
取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢
酸エチル=1/5)で精製すると、トランス−9−(2
−(2−ヒドロキシエチル)−4−シクロペンテニル)
−6−クロロプリン14が10.8mg(収率40%)得られる。
【0067】シス−9−(2−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−シクロペンテニル)−6−クロロプリン19
合成 シリルエーテル18を、上述と同様に反応を行うと、シス
−9−(2−(2−ヒドロキシエチル)−4−シクロペ
ンテニル)−6−クロロプリン19が、収率40%で得られ
る。
【0068】トランス−2−(2−ヒドロキシ−3−シ
クロペンテニル)エチル ターシャルブチルジメチルシ
リルエーテル17の合成 窒素雰囲気下、シスアルコール(484.8mg,2.003mmo
l)、安息香酸(275.2mg,2.25mmol)、トリフェニルフォ
スフィン(585.4mg,2.23mmol)及びTHF(10ml)の混
合溶液に、室温で攪拌しながら、ジエチルアゾジカルボ
キシレート(397.1mg,2.28mmol)のTHF(5ml)溶液
を加える。
【0069】そのまま一晩室温で攪拌した後、この反応
液を濃縮して、粗生成物を得る。これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=100 /1)で精製すると、トランス−2−(2−ベ
ンゾイルオキシ−3−シクロペンテニル)エチル ター
シャルブチルジメチルシリルエーテル16が、 0.4g得ら
れる。得られた化合物16をメタノール(20ml)に溶か
し、ナトリウムメトキシド(0.8ml,4.14mmol)を加え
て、窒素雰囲気下40℃で一晩攪拌する。
【0070】その後、この反応溶液を濃縮し、得られた
混合物にH2 Oを加えて溶解させ、酢酸エチルで抽出す
る。酢酸エチル層は、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させた後に、濃縮すると粗生成物が得ら
れる。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)
で精製すると、トランス−2−(2−ヒドロキシ−3−
シクロペンテニル)エチル ターシャルブチルジメチル
シリルエーテル17が、 101.1mg(シスアルコールから
の収率20%)得られる。
【0071】トランス−2−(2−ヒドロキシ−3−シ
クロペンテニル)エチル ターシャルブチルジメチルシ
リルエーテル17
【0072】1H−NMRスペクトル(溶媒:CDCl
3 、標準:テトラメチルシラン(0ppm)) δ5.81(1H,m,O−C−CH=C),5.79(1H,
m,−CH=C−C−O),4.54(1H,m,=C−C
H−O),3.84(1H,dt,J=4.4Hz ,9.8Hz,−C
H−OSi),3.72(1H,dt,J=2.9Hz ,9.8Hz ,
−CH−OSi),3.12(1H,brs,OH), 2.5
−2.62(1H,m,−CH−C=),1.95−2.1 (2
H,m,=C−CH−,=C−C−CH−), 1.7−1.
75(2H,m,−CH2 −C−OSi), 0.9(9H,
S,Si−C(CH3 3 ),0.1 (6H,s,Si
(CH3 2 )ppm
【0073】13C−NMRスペクトル(溶媒:CDCl
3 、標準:テトラメチルシラン(0ppm)) δ 133.7, 132.2,82.9,63.2,47.9,38.1,36.5,2
5.8,18.3,−5.4ppm
【0074】トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−シクロペンテニル)アデニン15の合成 クロロプリン14(10mg,0.06mmol)、メタノール(5m
l)の混合液を氷水で冷却し、その混合液にアンモニア
ガスを2時間吹き込む。その後、この反応器を密閉して
100℃で48時間反応させる。
【0075】反応終了後、この溶液を減圧濃縮して粗生
成物を得る。得られた粗生成物を分取用薄層クロマトグ
ラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=9/
1)で精製すると、トランス−9−(2−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−シクロペンテニル)アデニン15が、
7mg(収率80%)得られる。
【0076】シス−9−(2−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−シクロペンテニル)アデニン20の合成 クロロプリン19を、上述と同様に反応を行うと、シス−
9−(2−(2−ヒドロキシエチル)−4−シクロペン
テニル)アデニン20が、収率80%で得られる。
【0077】 (2)炭素5員環核酸アナログのスペクトルデータ
【0078】トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)シクロペンチル)アデニン
【0079】1H−NMRスペクトル(溶媒:CD3
D、標準:テトラメチルシラン(0ppm))
【0080】
【0081】δ8.54(H2 ,1H,s),8.24(H1
1H,s), 4.4−4.6 (H3 ,1H,m), 3.4−3.
6 (H13,H14,2H,m), 2.4−2.6 (H10,1
H,m), 2.2−2.3 (H4 ,1H,m),2.15−2.2
(H5 ,H8 ,2H,m), 1.9−2.15(H6 ,1H,
m), 1.8−1.9 (H7 ,1H,m),1.55−1.65(H
11,1H,m),1.45(H12,1H,m), 1.4−1.45
(H9 ,1H,m)ppm H2 とH10の間にNOEが観測された。
【0082】トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)シクロペンチル)グアニン
【0083】1H−NMRスペクトル(溶媒:CD3
D、標準:テトラメチルシラン(0ppm))
【0084】
【0085】δ7.76(H1 ,1H,s), 4.3−4.4
(H2 ,1H,m), 3.2−3.3 (H12,H13,2H,
m), 2.4−2.5 (H9 ,1H,m),2.15−2.25(H
3 ,1H,m),2.05−2.15(H7 ,1H,m), 1.9
−2.1 (H4 ,H5 ,2H,m), 1.8−1.9 (H6
1H,m), 1.6−1.7 (H10,1H,m),1.45−1.
55(H11,1H,m),1.35−1.45(H8 ,1H,m)
ppm H1 とH9 の間にNOEが観測された。
【0086】トランス−9−(2−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−シクロペンテニル)−6−クロロプリン
【0087】1H−NMRスペクトル(溶媒:CD3
D、標準:テトラメチルシラン(0ppm))
【0088】
【0089】δ8.73(H1 ,1H,s),8.50(H2
1H,s), 6.2−6.3 (H4 ,1H,m), 5.8−5.
85(H5 ,1H,m),5.55−5.6 (H3 ,1H,
m), 3.5−3.7 (H11,H12,2H,m), 2.9−3.
0 (H7 ,1H,m), 2.5−2.65(H8 ,1H,
m), 2.2−2.3 (H6 ,1H,m), 1.9−2.0 (H
9 ,1H,m), 1.7−1.8 (H10,1H,m)ppm H2 とH8 の間にNOEが観測された。
【0090】シス−9−(2−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−シクロペンテニル)−6−クロロプリン
【0091】1H−NMRスペクトル(溶媒:CD3
D、標準:テトラメチルシラン(0ppm))
【0092】
【0093】δ8.73(H1 ,1H,s),8.51(H2
1H,s), 6.2−6.3 (H4 ,1H,m), 5.8−5.
9 (H5 ,1H,m), 5.5−5.6 (H3 ,1H,
m), 3.6−3.7 (H11,H12,2H,m), 2.9−3.
0 (H7 ,1H,m), 2.5−2.6(H8 ,1H,
m), 2.2−2.3 (H6 ,1H,m), 1.7−1.8 (H
9 ,1H,m), 1.6−1.7 (H10,1H,m)ppm H3 とH8 の間にNOEが観測された。
【0094】(3)抗ウイルス試験結果
【0095】トランス−9−(2−ヒドロキシエチルシ
クロペンチル)アデニン(trans-9-(2-hydroxymethylcy
clopentyl)adenine 以下trans-HECAと呼ぶ) トランス−9−(2−ヒドロキシエチルシクロペンチ
ル)グアニン(trans-9-(2-hydroxymethylcyclopentyl)
guanine 以下trans-HECGと呼ぶ) トランス−9−(2−ヒドロキシエチル−4−シクロペ
ンテニル)−6−クロロプリン(trans-9-(2-Hydroxyet
hyl-4-cyclopentenyl)-6-chloropurine 以下trans-HECP
ECP と呼ぶ) シス−9−(2−ヒドロキシエチル−4−シクロペンテ
ニル)−6−クロロプリン(cis-9-(2-Hydroxyethyl-4-
cyclopentenyl)-6-chloropurine 以下cis-HECPECP と呼
ぶ) の抗ウイルス効果
【0096】試験ウイルスは、レトロウイルスの一種で
あるラウス肉腫ウイルス(RSV)を用いて行った。抗
ウイルス試験は、トリ胎児初代繊維芽細胞(Chick Embr
yoFibroblast)を用いて、約30分間RSV感染させた。
そして、段階的に希釈した試料を添加して、5日後にR
SV感染による細胞の形質転換がどの段階において抑制
されたかを顕微鏡により判定した。結果を表1に示す。
【0097】
【表1】
【0098】
【発明の効果】本発明は、新規な炭素5員環誘導体、及
びそれを原料とする新規炭素5員環含有核酸アナログ類
の合成方法を提示するものであり、ここで得られる新規
炭素5員環含有核酸アナログ類は、優れた抗ウイルス剤
として有望である。また、本発明で得られる新規な炭素
5員環誘導体は、今後も新たな抗ウイルス核酸誘導体を
開発するうえで、重要な中間体である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下記一般式(1),
(4),(6)で表される新規炭素5員環含有核酸アナ
ログ類、及びその製造方法と、これらを用いた抗ウイル
ス剤に関するものである。 (各式中、Rは水素原子、水酸基、アミノ基、あるい
はメトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ
基、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のい
ずれかであり、R,Rはそれぞれ水素原子、あるい
はアミノ基のいずれかである)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かであり、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、あるいはア
    ミノ基である)で表される化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物のうち、 トランス−9−(2−ヒドロキシエチルシクロペンチ
    ル)−アデニン トランス−9−(2−ヒドロキシエチルシクロペンチ
    ル)−グアニン から選ばれる化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(2) (式中、Ra は水素原子、またはアセチル基、ベンゾイ
    ル基、及び炭素数C10までのエステル類より選ばれるア
    ルコールの保護基、またはベンジル基、テトラヒドロピ
    ラニル基、エトキシエチルエーテル基、トリチル基、タ
    ーシャルブチルジメチルシリル基、及び炭素数C20まで
    のエーテル類より選ばれるアルコールの保護基のいずれ
    かを示し、Rb は水素原子、アセチル基、パラトルエン
    スルホニル基、メタンスルホニル基等の置換基のうちの
    いずれかを示している)で表される化合物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の化合物のうち、 シス−2−ターシャルブチルジメチルシリルオキシエチ
    ルシクロペンタノール シス−2−ターシャルブチルジメチルシリルオキシエチ
    ルシクロペンチルパラトルエンスルホネート から選ばれる化合物。
  5. 【請求項5】 一般式(3) (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かを示し、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、アミノ基の
    いずれかを示している)で表される化合物と、一般式
    (2) (式中、Ra は水素原子、またはアセチル基、ベンゾイ
    ル基、及び炭素数C10までのエステル類より選ばれるア
    ルコールの保護基、またはベンジル基、テトラヒドロピ
    ラニル基、エトキシエチルエーテル基、トリチル基、タ
    ーシャルブチルジメチルシリル基、及び炭素数C20まで
    のエーテル類より選ばれるアルコールの保護基のいずれ
    かを示し、Rb は水素原子、アセチル基、パラトルエン
    スルホニル基、メタンスルホニル基のいずれかを示して
    いる)で表される化合物とを、適当なカップリング試薬
    の存在下で融合させ、更に保護基であるRa を脱保護す
    ることにより得る、下記一般式(1)に示す化合物の製
    造方法。 (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かであり、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、あるいはア
    ミノ基である)
  6. 【請求項6】 請求項5記載のカップリング試薬とし
    て、炭酸カリウムと18−クラウンエーテルを用いること
    を特徴とする、一般式(1)で表される化合物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 一般式(4) (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かであり、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、あるいはア
    ミノ基である)で表される化合物。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の化合物のうち、 トランス−9−(2−ヒドロキシエチル−4−シクロペ
    ンテニル)−アデニン トランス−9−(2−ヒドロキシエチル−4−シクロペ
    ンテニル)−6−クロロプリン から選ばれる化合物。
  9. 【請求項9】 一般式(5) (式中、Ra は水素原子、またはアセチル基、ベンゾイ
    ル基、及び炭素数C10までのエステル類より選ばれるア
    ルコールの保護基、またはベンジル基、テトラヒドロピ
    ラニル基、エトキシエチルエーテル基、トリチル基、タ
    ーシャルブチルジメチルシリル基、及び炭素数C20まで
    のエーテル類より選ばれるアルコールの保護基のいずれ
    かを示している)で表される化合物。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の化合物のうち、 シス−2−(2−ターシャルブチルジメチルシリルオキ
    シエチル)−4−シクロペンテノール なる化合物。
  11. 【請求項11】 一般式(3) (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かを示し、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、アミノ基の
    いずれかを示している)で表される化合物と、一般式
    (5) (式中、Ra は水素原子、またはアセチル基、ベンゾイ
    ル基、及び炭素数C10までのエステル類より選ばれるア
    ルコールの保護基、またはベンジル基、テトラヒドロピ
    ラニル基、エトキシエチルエーテル基、トリチル基、タ
    ーシャルブチルジメチルシリル基、及び炭素数C20まで
    のエーテル類より選ばれるアルコールの保護基のいずれ
    かを示している)で表される化合物とを、適当なカップ
    リング試薬の存在下で融合させ、更に保護基であるRa
    を脱保護することにより得る、下記一般式(4)に示す
    化合物の製造方法。 (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かであり、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、あるいはア
    ミノ基である)
  12. 【請求項12】 一般式(6) (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かであり、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、あるいはア
    ミノ基である)で表される化合物。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の化合物のうち、 シス−9−(2−ヒドロキシエチル−4−シクロペンテ
    ニル)−アデニン シス−9−(2−ヒドロキシエチル−4−シクロペンテ
    ニル)−6−クロロプリン から選ばれる化合物。
  14. 【請求項14】 一般式(7) (式中、Ra は水素原子、またはアセチル基、ベンゾイ
    ル基、及び炭素数C10までのエステル類より選ばれるア
    ルコールの保護基、またはベンジル基、テトラヒドロピ
    ラニル基、エトキシエチルエーテル基、トリチル基、タ
    ーシャルブチルジメチルシリル基、及び炭素数C20まで
    のエーテル類より選ばれるアルコールの保護基のいずれ
    かを示している)で表される化合物。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の化合物のうち、 トランス−2−(2−ターシャルブチルジメチルシリル
    オキシエチル)−4−シクロペンテノール なる化合物。
  16. 【請求項16】 一般式(3) (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かを示し、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、アミノ基の
    いずれかを示している)で表される化合物と、一般式
    (7) (式中、Ra は水素原子、またはアセチル基、ベンゾイ
    ル基、及び炭素数C10までのエステル類より選ばれるア
    ルコールの保護基、またはベンジル基、テトラヒドロピ
    ラニル基、エトキシエチルエーテル基、トリチル基、タ
    ーシャルブチルジメチルシリル基、及び炭素数C20まで
    のエーテル類より選ばれるアルコールの保護基のいずれ
    かを示している)で表される化合物とを、適当なカップ
    リング試薬の存在下で融合させ、更に保護基であるRa
    を脱保護することにより得る、下記一般式(6)に示す
    化合物の製造方法。 (式中、R1 は水素原子、水酸基、アミノ基、あるいは
    メトキシ基やエトキシ基等に代表されるアルコキシ基、
    フッ素,塩素,臭素,ヨウ素などのハロゲン基のいずれ
    かであり、R2 ,R3 はそれぞれ水素原子、あるいはア
    ミノ基である)
  17. 【請求項17】 請求項11,16記載のカップリング試薬
    として、トリフェニルフォスフィンとジエチルアゾジカ
    ルボキシレートを用いることを特徴とする、一般式
    (4),(6)で表される化合物の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1,2,7,8,12,13に記載
    されている、一般式(1),(4),(6)のいずれか
    で表される化合物類(以下ではこれを、新規炭素5員環
    含有核酸アナログ類と呼ぶ)のうち、少なくとも一種を
    有効成分とする抗ウイルス剤。
  19. 【請求項19】 請求項1,2,7,8,12,13に記載
    されている、一般式(1),(4),(6)のいずれか
    で表される新規炭素5員環含有核酸アナログ類のうち、
    少なくとも一種を有効成分とする抗レトロウイルス剤。
  20. 【請求項20】 請求項1,2,7,8,12,13に記載
    されている、一般式(1),(4),(6)のいずれか
    で表される新規炭素5員環含有核酸アナログ類のうち、
    少なくとも一種を有効成分とする抗ラウス肉腫ウイルス
    剤。
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