JPH06145331A - 芳香族ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネートの製造方法

Info

Publication number
JPH06145331A
JPH06145331A JP29442092A JP29442092A JPH06145331A JP H06145331 A JPH06145331 A JP H06145331A JP 29442092 A JP29442092 A JP 29442092A JP 29442092 A JP29442092 A JP 29442092A JP H06145331 A JPH06145331 A JP H06145331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic polycarbonate
bis
phosgene
light transmittance
hydroxyphenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29442092A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Tokuda
俊正 徳田
Masami Nishiguchi
雅己 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Chemicals Ltd filed Critical Teijin Chemicals Ltd
Priority to JP29442092A priority Critical patent/JPH06145331A/ja
Priority to US08/140,414 priority patent/US5496913A/en
Priority to EP19930117344 priority patent/EP0596391A1/en
Publication of JPH06145331A publication Critical patent/JPH06145331A/ja
Priority to US08/449,996 priority patent/US5599897A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた耐熱性と透明性を有し、更に成形性の
良好な芳香族ポリカーボネートを提供する。 【構成】 特定の処理を施した特別の2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロプロパンに特定量のホスゲンを20℃以下
で反応させる芳香族ポリカーボネートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香族ポリカーボネー
トを製造する方法に関する。更に詳しくは、著しく優れ
た耐熱性と透明性を有し、良好な成形性を有する芳香族
ポリカーボネートを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、代表的な芳香族ポリカーボネート
として知られている2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(以下ビスフェノールAと略称する)に
ホスゲンを反応させて得られるビスフェノールAからの
芳香族ポリカーボネートは透明性、耐熱性、機械的特性
に優れ、更に寸法精度がよい等多くの優れた性質を有す
るがゆえにエンジニアリングプラスチックとして幅広く
用いられている。しかしながら、近年軽薄短少化を反映
して、より熱源に近い位置で用いられる場合が増加し、
光線透過率等の光学特性に加えて更に高い耐熱性が求め
られている。
【0003】一方、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン(以下ビスフェノールAFと略称する)にホスゲンを
反応させると耐熱性の優れた芳香族ポリカーボネートが
得られることが知られている(特公平3−12283号
公報)。しかしながら、通常のビスフェノールAFから得
られる芳香族ポリカーボネートは熱安定性に劣り、成形
品が黄色に着色し光線透過率が低く、そのままでは高い
透明性を要求される分野には利用できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、著し
く優れた耐熱性と透明性を有し、更に成形性の良好な芳
香族ポリカーボネートを提供することにある。
【0005】本発明者は、上記目的を達成せんとしてビ
スフェノールAFからの芳香族ポリカーボネートの熱安定
性改善について鋭意研究を重ねた結果、特定の処理を施
した特別のビスフェノールAFを使用し、更にホスゲンの
モル比を一定範囲に制御し且つ一定温度以下でホスゲン
化反応させることによって優れた耐熱性を有する上に透
明性が著しく向上し、成形性も良好な芳香族ポリカーボ
ネートが得られることを見出した。本発明はこの知見に
基づいて完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパンを主とする二価フェノールの
アルカリ水溶液に有機溶媒の存在下ホスゲンを反応させ
て芳香族ポリカーボネートを製造するに当り、10mmHg
の減圧下70±10℃で10時間乾燥した後20重量%
のエタノール溶液にして孔径0.1μm のフィルターで
濾過した濾液を光路長250mmの石英セルで測定した4
00nmの光線透過率が90%以上であって且つ液体クロ
マトグラフィー分析による不純物が0.02重量%以下
である2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを使用
し、ホスゲンの使用量を該二価フェノールに対し1.1
5〜1.20モル倍とし且つ20℃以下の温度でホスゲ
ン化反応させることを特徴とする芳香族ポリカーボネー
トの製造方法である。
【0007】本発明で使用するビスフェノールAFは、ヘ
キサフルオロアセトンとフェノールの反応により得ら
れ、ベンゼン誘導体と活性白土を用いて精製し、10mm
Hgの減圧下70±10℃で10時間乾燥した後20重量
%のエタノール溶液にして孔径0.1μm のフィルター
で濾過した濾液の、光路長250mmの石英セルを用いて
測定した400nmの光線透過率が90%以上であって、
且つ液体クロマトグラフィー分析による不純物が0.0
2重量%以下である特別のビスフェノールAFである。か
かるビスフェノールAFに代えて市販のビスフェノールAF
を用いたのでは、目的とする優れた耐熱性をする上に優
れた光線透過率を有する芳香族ポリカーボネートは得ら
れない。
【0008】上記精製に用いるベンゼン誘導体としては
トルエン、キシレン、ベンゼン及びこれらの混合物が好
ましく、その使用量はビスフェノールAFが溶解される量
であり、通常ビスフェノールAFに対して2〜10重量倍
程度である。活性白土としては市販されている粉末状又
は粒状のシリカーアルミナを主成分とするものが用いら
れる。
【0009】また、本発明の目的を逸脱しない範囲にお
いて上記ビスフェノールAFの一部を他の二価フェノール
で置換えてもよい。他の二価フェノールとしては例えば
ビスフェノールA、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロパン、4,4−ビス(4ーヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、ビス(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、
4,4′−ジヒドロキシジフェニル、3,3′−ジクロ
ロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、レゾルシノー
ル、ハイドロキノン、1,4−ジヒドロキシ−2,5−
ジクロロベンゼン、1,4−ジヒドロキシ−3−メチル
ベンゼン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド等が
あげられ、特にビスフェノールAが好ましい。
【0010】本発明の方法では先ずホスゲン化反応を行
う。ホスゲン化反応はアルカリ水溶液に二価フェノール
を溶解し、有機溶媒を加えて20℃以下、好ましくは1
0〜15℃に保持しつつホスゲンを反応させた後、重縮
合反応に供する。二価フェノールのアルカリ水溶液にホ
スゲンを反応させるにはガス状のホスゲンを吹込むか又
は液状のホスゲンを混合すればよい。反応温度が20℃
を越えると末端クロロホーメートの分解が多くなり、得
られる芳香族ポリカーボネートの熱安定性が悪化するよ
うになる。ホスゲンの使用量は二価フェノールの全量に
対してモル比で1.15〜1.20の範囲にすべきであ
る。1.15未満では反応に関与するホスゲンが不足し
て充分な重合度の芳香族ポリカーボネートが得られ難
く、1.20を越えると末端クロロホーメートが多量に
残ったり、この末端クロロホーメートが加水分解して末
端OH量が増大し、得られる芳香族ポリカーボネートの熱
安定性が悪化するようになる。反応中はpHを10以上に
保持するのが好ましく、またホスゲン化時にハイドロサ
ルファイトのような還元剤を少量添加してもよい。
【0011】ここで使用するアルカリとしては、アルカ
リ金属やアルカリ土類金属の水酸化物のような強塩基性
の化合物が好ましく、特に水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等が好ましい。アルカリ水溶液に使用する水はイ
オン交換水が好ましく、またアルカリ水溶液は窒素ガス
等を通じて脱酸素して使用するのが好ましい。アルカリ
水溶液の濃度は通常3〜10重量%、好ましくは5〜7
重量%である。アルカリ水溶液に溶解する二価フェノー
ルの濃度は通常10〜30重量%、好ましくは15〜2
0重量%である。有機溶媒としては、反応に不活性な有
機溶媒例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素が好ましく、有機溶媒もまたアルカリ水溶
液と同様に脱酸素して用いるのが好ましい。
【0012】本発明では末端停止剤を使用することがで
きる。末端停止剤としては例えばフェノール、アルキル
フェノールのような一価のフェノール類、フェニルクロ
ロカーボネート、芳香族又は脂肪族のカルボン酸クロラ
イド等の酸ハロゲン化物が公知の方法で所定量使用され
る。
【0013】次いで行う重縮合反応は通常25〜35
℃、好ましくは28〜30℃の温度で行われる。反応時
間は通常10分〜5時間、好ましくは30分〜2時間で
ある。反応中はpHを12以上に保持することが好まし
い。また、反応を促進するために少量のアミン系触媒を
使用することができる。好ましい触媒としては例えばト
リエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアンモ
ニウムブロマイド、トリエチルアンモニウムヒドロキサ
イド等の三級アミンや四級アンモニウム化合物があげら
れ、その使用量は二価フェノールに対するモル比で通常
0.0001〜0.01、好ましくは0.002〜0.
005である。
【0014】このようにして得られる芳香族ポリカーボ
ネートは、その分子量があまりに小さいと得られる成形
品が脆くなり、あまりに大きくなると溶融流動性が悪く
なり良好な成形品が得られ難くなるので、ポリマー0.
7g を塩化メチレン100mlに溶解して20℃で測定し
た比粘度が0.160〜0.418のものが好ましく、
0.165〜0.345のものが特に好ましい。また、
ポリマー5重量%の塩化メチレン溶液にして孔径0.1
μm のフィルターで濾過した濾液の、光路長250mmの
石英セルを用いて測定した400nmの光線透過率を下記
換算式によりポリマー1cm当りに換算した光線透過率
(X)は85%以上になる。
【0015】
【数1】
【0016】式中、Yは光線透過率測定値(%)、Cは
濃度測定値(重量%)である。
【0017】本発明により得られる芳香族ポリカーボネ
ートには、必要に応じて各種添加剤例えば酸化防止剤、
熱安定剤、光安定剤、滑剤、離型剤、難燃剤、染顔料、
帯電防止剤、耐候剤等を添加してもよい。これら添加剤
は例えば溶液状で混合したり、タンブラー、スーパーミ
キサー、ナウタミキサー等の公知の方法で混合し、ペレ
ット状に押出したり、ファイバー状、フィルム状やその
他の成形品に加工することができる。またガラス繊維、
カーボン繊維、金属繊維、タルク等の無機物、他の熱可
塑性樹脂と混合することもできる。
【0018】特に、本発明により得られる芳香族ポリカ
ーボネートにホスファイト系、フェノール系、有機イオ
ウ系の酸化防止剤の少なくとも一種を配合することは好
ましいことである。ここで用いるホスファイト系酸化防
止剤としては例えばトリフェニルホスファイト、トリス
ノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−te
rt−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスフ
ァイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシル
ホスファイト、ジデシル−モノフェニルホスファイト、
ジオクチル−モノフェニルホスファイト、ジイソプロピ
ル−モノフェニルホスファイト、モノブチル−ジフェニ
ルホスファイト、モノデシル−ジフェニルホスファイ
ト、モノオクチル−ジフェニルホスファイト、ビス
(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペ
ンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、2,2−メチ
レンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチ
ルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリス
リトール−ジ−ホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert
−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスフ
ァイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)−4,4−ジフェニレンホスホナイト等の亜リン酸
のトリエステル、又はエステル部をアルキル基、フェニ
ル基、アルキルアリール基等で置換したジエステル、モ
ノエステルであり、これらは単独で使用しても又は二種
以上併用してもよい。なかでもトリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチル
フェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−te
rt−ブチルフェニル)−4,4−ジフェニレンホスホナ
イトが好ましい。
【0019】フェノール系酸化防止剤は、フェノール系
化合物の水酸基に対してオルト位に嵩高の基が存在する
ヒンダードフェノール系化合物であり、例えばトリエチ
レングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、N−N′−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、
3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル
フォスフォネート−ジエチルエステル、トリス(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシ
アヌレイト、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−
[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}ー2,4,
8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン等
があげられ、なかでもペンタエリスリトール−テトラキ
ス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネートが好ましい。
【0020】有機イオウ系酸化防止剤としては例えばテ
トラキス[メチレン−3−(ヘキシルチオ)プロピオネ
ート]メタン、テトラキス[メチレン−3−(デシルチ
オ)プロピオネート]メタン、テトラキス[メチレン−
3−(ラウリルチオ)プロピオネート]メタン、テトラ
キス[メチレン−3−(オクチルチオ)プロピオネー
ト]メタン、ジラウリル−3,3′−チオジプロピオネ
ート、ジミリスチル−3,3′−チオジプロピオネー
ト、ジステアリル−3,3′−チオジプロピオネート、
ジトリデシル−3,3′−チオジプロピオネート、2,
2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
2,2−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、2−メルカプトベンズイミダゾール等があげ
られ、なかでもテトラキス[メチレン−3−(ラウリル
チオ)プロピオネート]メタンが好ましい。
【0021】かかる酸化防止剤の配合量は、芳香族ポリ
カーボネート100重量部に対して0.001〜1.0
重量部である。
【0022】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に説明す
る。なお、実施例中の部及び%は重量部及び重量%であ
り、測定は下記の方法による。
【0023】ビスフェノールAFの光線透過率:試料を1
0mmHgの減圧下70℃で10時間真空乾燥した後、9
9.5%のエタノールを用いて20%のエタノール溶液
にし、孔径0.1μm のフィルターで濾過した濾液の、
光路長250mmの石英セルを用いて(株)日立製作所製
分光光度計U-3410により400nmの光線透過率を測
定した。
【0024】ビスフェノールAFの純度:試料を10mmHg
の減圧下70℃で10時間真空乾燥した後、1g /50
mlメタノール溶液にし、カラムとしてShimpak CLC-ODS
(6mm×150mm)を、移動層としてメタノール/0.
2%酢酸水(V/V)=80/20を用い、試料注入量20
μl 、カラムオーブン温度50℃で UV-354nmにより
液体クロマトグラフィー分析により測定した。
【0025】ポリマーの光線透過率:ポリマー5%の塩
化メチレン溶液にし、孔径0.1μm のフィルターで濾
過した濾液の、光路長250mmの石英セルを用いて分光
光度計U-3410により400nmの光線透過率を測定
し、ポリマー1cm当りの光線透過率に換算した。
【0026】比粘度:ポリマー0.7g を塩化メチレン
100mlに溶解した溶液を20℃で測定した。
【0027】色相b値:スガ試験機(株)製色差計によ
りJIS K-7105、Z-8722に準拠して測定した。
【0028】熱安定性:ポリマー3g を試験管に封入し
て真空脱気し、330℃で4時間熱処理した後塩化メチ
レン200mlに溶解し、光路長100mmの石英セルを用
いて600nmの光線透過率を分光光度計U-3400によ
り測定した。
【0029】耐酸化性:ポリマー40g を恒温槽内で空
気雰囲気下280℃で4時間加熱した後塩化メチレン4
00g に溶解し、光路長250mmの石英セルを用いて8
60〜280nmの光線透過率を分光光度計U-3400に
より測定し、ポリマー1cm当りの光線透過率に換算し
た。
【0030】
【実施例1】 (A) 撹拌機、温度計、還流冷却器を備えた反応槽に市販
のビスフェノールAF200部及びトルエン1200部を
仕込み、攪拌下昇温してビスフェノールAFを溶解した時
点で活性白土10部を加えて1.5時間攪拌した後濾過
により活性白土を除去した。無色透明の濾液に水を加
え、トルエンを約900部除去し、冷却して結晶を析出
させ、室温まで冷却して濾過し、得られたケーキにトル
エン300部及び水を加えて再結晶した。得られたビス
フェノールAFの400nmの光線透過率は91.2%、液
体クロマトグラフィー分析による純度は99.99%で
あった。
【0031】(B) 撹拌機、温度計、還流冷却器を備えた
反応槽に48.5%水酸化ナトリウム水溶液948.4
部及びイオン交換水8251部を仕込み、窒素ガスで約
30分間バブリングして脱酸素した。これにハイドロサ
ルファイド2.4部を加え、上記(A) で得た純度99.
99%のビスフェノールAF1740.5部を溶解した後
塩化メチレン6170部を加え、撹拌下14〜16℃で
ホスゲン600部を約60分を要して吹込んだ。次いで
p-tert−ブチルフェノール42.7部及び48.5%水
酸化ナトリウム水溶液322.6部を添加し、攪拌して
乳化させた後トリエチルアミン1.0部を加え、30℃
で約2時間撹拌して反応を終了した。反応終了後生成物
を塩化メチレンで希釈して水洗した後、塩酸酸性にして
更に水洗し、水相の導電率がイオン交換水と殆ど同じに
なったところで塩化メチレンを蒸発して芳香族ポリカー
ボネートを得た。このポリマーの比粘度は0.175、
ガラス転移温度は159℃と高い耐熱性を示し、色相b
値は2.0と良好であり、光線透過率も90%と高く、
また熱処理テスト後の光線透過率も85%と極めて優れ
た熱安定性を示し、耐酸化性も図1に1で示す通り極め
て良好な光線透過率を保持しており非常に優れたもので
あった。
【0032】
【実施例2】活性白土の使用量を20部にする以外は実
施例1(A) と同様にして市販のビスフェノールAFを精製
した。得られた精製ビスフェノールAFの400nmの光線
透過率は92.9%、液体クロマトグラフィー分析によ
る純度は99.99%であった。この精製ビスフェノー
ルAFを用いる以外は実施例1(B) と同様にして芳香族ポ
リカーボネートを得た。このポリマーの比粘度は0.1
82、ガラス転移温度は157℃と高く、光線透過率も
92%と高く、色相b値は1.8と良好であり、また熱
処理テスト後の光線透過率も87%と極めて優れた熱安
定性を示した。
【0033】
【比較例1】活性白土を用いない以外は実施例1(A) と
同様にして市販のビスフェノールAFを精製した。得られ
た精製ビスフェノールAFの400nmの光線透過率は8
3.2%、液体クロマトグラフィー分析による純度は9
9.95%であった。この精製ビスフェノールAFを用い
る以外は実施例1(B) と同様にして芳香族ポリカーボネ
ートを得た。このポリマーの比粘度は0.180、ガラ
ス転移温度は157℃と高い値を示したが、色相b値は
4.3と悪く、光線透過率は78%と低く、熱処理テス
ト後の光線透過率も72%と低く、耐酸化性も図1に2
で示す通り劣るものであった。
【0034】
【比較例2】ホスゲンの使用量を584.6部(モル比
1.14)にする以外は実施例1と同様にして芳香族ポ
リカーボネートを得た。このポリマーの比粘度は0.1
59であり、ガラス転移温度は157℃と高い耐熱性を
示したが、色相b値は4.5と悪く、試験管による熱処
理テスト後の光線透過率も75%と低く熱安定性が劣
る。
【0035】
【比較例3】ホスゲン化反応させる時の温度を25℃に
する以外は実施例1と同様にして芳香族ポリカーボネー
トを得た。しかしこのようにして得られるポリマーの比
粘度は0.154〜0.193と変動しており、品質の
安定したポリカーボネートは得られなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明の方法によって得られる芳香族ポ
リカーボネートは高いガラス転移温度を有し、特に優れ
た光線透過率を有し、耐酸化性にも優れ、良好な成形性
も有しているので優れた耐熱性と光学特性が要求される
分野、例えばヘッドランプレンズ、各種レンズ、プリズ
ム、光ファイバー、光導波路、コネクター、光ディス
ク、液晶パネル等各種光学機器用素材として極めて有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリマーの耐熱耐酸化性を示すための熱処理後
のポリマーの溶液の分光光線透過率を示すチャートであ
る。
【符号の説明】 1 本発明(実施例1)の芳香族ポリカーボネートの分
光光線透過率 2 比較例1の芳香族ポリカーボネートの分光光線透過

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
    ル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
    ンを主とする二価フェノールのアルカリ水溶液に有機溶
    媒の存在下ホスゲンを反応させて芳香族ポリカーボネー
    トを製造するに当り、10mmHgの減圧下70±10℃で
    10時間乾燥した後20重量%のエタノール溶液にして
    孔径0.1μm のフィルターで濾過した濾液を光路長2
    50mmの石英セルで測定した400nmの光線透過率が9
    0%以上であって且つ液体クロマトグラフィー分析によ
    る不純物が0.02重量%以下である2,2−ビス(4
    −ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘ
    キサフルオロプロパンを使用し、ホスゲンの使用量を該
    二価フェノールに対し1.15〜1.20モル倍とし且
    つ20℃以下の温度でホスゲン化反応させることを特徴
    とする芳香族ポリカーボネートの製造方法。
JP29442092A 1992-11-02 1992-11-02 芳香族ポリカーボネートの製造方法 Pending JPH06145331A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29442092A JPH06145331A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 芳香族ポリカーボネートの製造方法
US08/140,414 US5496913A (en) 1992-11-02 1993-10-25 Aromatic polycarbonate, a method for producing the same, and a plastic optical waveguide using the same
EP19930117344 EP0596391A1 (en) 1992-11-02 1993-10-26 Aromatic polycarbonate, a method for producing the same, and a plastic optical waveguide using the same
US08/449,996 US5599897A (en) 1992-11-02 1995-05-25 Aromatic polycarbonate, a method for producing the same, and a plastic optical waveguide using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29442092A JPH06145331A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 芳香族ポリカーボネートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06145331A true JPH06145331A (ja) 1994-05-24

Family

ID=17807531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29442092A Pending JPH06145331A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 芳香族ポリカーボネートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06145331A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146526A (ja) * 1999-11-19 2001-05-29 Teijin Chem Ltd ポリカーボネート樹脂フィルム
JP2002179784A (ja) * 2001-12-12 2002-06-26 Teijin Chem Ltd ポリカーボネート共重合体
JP2011126026A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Koito Mfg Co Ltd 透光性樹脂部材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146526A (ja) * 1999-11-19 2001-05-29 Teijin Chem Ltd ポリカーボネート樹脂フィルム
JP2002179784A (ja) * 2001-12-12 2002-06-26 Teijin Chem Ltd ポリカーボネート共重合体
JP2011126026A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Koito Mfg Co Ltd 透光性樹脂部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5599897A (en) Aromatic polycarbonate, a method for producing the same, and a plastic optical waveguide using the same
US11286342B2 (en) Polycarbonate resin, method for producing same, and optical lens
TWI417315B (zh) 光學薄膜
EP1469026B1 (en) Aromatic polycarbonate resin process for producing the same optical part molding material and optical part
CN103354820B (zh) 聚碳酸酯树脂及其制造方法
US5475786A (en) Aromatic polycarbonate copolymer, a process for producing the same, and a plastic optical waveguide using the same
JPH06145331A (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
US5409975A (en) Aromatic polycarbonate copolymer, a process for producing the same, and a plastic optical waveguide using the same
JP4086530B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JP3268663B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート
JP4933704B2 (ja) ポリカーボネート樹脂溶液の製造方法
JP3155092B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート共重合体の製造方法
US4952664A (en) Process for producing weather-resistant polycarbonate with triazine-imide chain terminator
JP3150456B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート共重合体の製造方法
US5021541A (en) Polycarbonate resin from bis(hydroxy benzoyl oxy-tetra oxa spiro) cpd.
JPH06200005A (ja) 芳香族ポリカーボネート共重合体
JPS6315822A (ja) ポリカ−ボネ−トブロツク共重合体の製法
JPH06145492A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JPH06200004A (ja) 芳香族ポリカーボネート共重合体
JP3746000B2 (ja) ポリカーボネート樹脂
JPH1077339A (ja) ポリカーボネート樹脂、その製造方法及び該樹脂を用いたプラスチック光導波路
JPH11152328A (ja) ポリカーボネート樹脂及び該樹脂を用いたプラスチック光導波路
JP3643555B2 (ja) ポリカーボネート共重合体
JP3681604B2 (ja) ポリカーボネート共重合体
JP4369208B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物