JPH0614549A - 非線形インピーダンス回路及び単相整流回路 - Google Patents

非線形インピーダンス回路及び単相整流回路

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JPH0614549A
JPH0614549A JP19159692A JP19159692A JPH0614549A JP H0614549 A JPH0614549 A JP H0614549A JP 19159692 A JP19159692 A JP 19159692A JP 19159692 A JP19159692 A JP 19159692A JP H0614549 A JPH0614549 A JP H0614549A
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Isao Takahashi
勲 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成により、電流または電圧の極性に
応じて回路のインピーダンスを可変とする。単相整流回
路において、何ら制御動作を要することなく電源側力率
を改善し、入力電流の高調波成分を除去する。 【構成】 出力端子T1,T2間にコンデンサC1とダイ
オードD2とコンデンサC2とを直列に接続し、コンデン
サC1及びダイオードD2の直列回路の両端にダイオード
3を接続する。ダイオードD2及びコンデンサC2の直
列回路の両端にダイオードD1を接続して非線形インピ
ーダンス回路10を構成する。二つの非線形インピーダ
ンス回路10,10′を、交流リアクトルLaを介した
交流電源ACの一端と、整流回路の正負の直流出力端子
間に接続し、交流電源ACの他端をダイオードD13,D
14の直列接続点に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流または電圧の極性
に応じてインピーダンスが変化する非線形インピーダン
ス回路、及び、この非線形インピーダンス回路を用いた
単相整流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、単相整流回路は家電製品
等をはじめとしてOA機器やFA機器、小形電気機器、
照明器具等に広く使用されている。この整流回路の交流
入力電流は多くの高調波を含んでおり、周囲の電気機器
にラジオノイズを与えたり力率改善用コンデンサを破壊
する等の問題を生じている。このため、最近では、この
種の高調波に対する法的規制等も検討され始めている。
一方、単相整流回路の交流入力電流は交流電源電圧があ
る一定値以上の期間しか流れないことから、電源側の力
率が悪く、この力率の改善も強く要請されている。
【0003】上記のような背景により、電源側力率及び
波形を改善するために従来から種々の回路が提供されて
おり、例えば、 単相整流回路の入力側(電源側)にリアクトルを挿入
して交流入力電流の通流幅を拡げ、力率及び波形を改善
する方法 単相整流回路の後段に電流制御用の昇圧チョッパを接
続し、このチョッパにより電流制御して交流入力電流を
正弦波的に制御する方法 電流制御用インバータを回生動作させてコンバータと
して交流入力電流を正弦波的に制御する方法 等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の方
法は制御が不要なため便利ではあるが、交流入力電流に
含まれる高調波成分が多く、規制を満足しないという欠
点がある。また、,の方法によると規制には十分適
合できるが、チョッパやインバータの半導体スイッチ素
子をスイッチング制御する制御回路が必要であるため、
主回路をも含めて装置構成が複雑かつ高価になり、スイ
ッチングノイズやスイッチング損失が発生して効率が悪
いという問題がある。
【0005】ここで、発明者は、ダイオード及び容量性
インピーダンス素子または誘導性インピーダンス素子を
組合わせることにより、電流または電圧の極性に応じて
インピーダンスが変化する非線形インピーダンス回路を
実現できることに着目し、この非線形インピーダンス回
路を単相整流回路に適用すれば、上記問題を解決できる
との知見を得た。すなわち、本発明の目的とするところ
は、簡単な構成からなる非線形インピーダンス回路を提
供し、また、この回路を利用することにより、スイッチ
素子等の制御を要することなく交流入力電流の高調波成
分を除去し、しかも電源側力率を向上させると共に、構
成簡単、高効率かつ安価な単相整流回路を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる非線形インピーダンス回路は、第1
及び第2の出力端子間に、すべてが容量性インピーダン
ス素子または誘導性インピーダンス素子であるn(nは
2以上の整数)個のインピーダンス素子と(n−1)個
のダイオードとを交互に直列接続し、各インピーダンス
素子とダイオードとの接続点のうち第1の出力端子に近
いものから順に、各々ダイオードを介して、第2の出力
端子、第1の出力端子の順番で交互に各出力端子に接続
したものである。ここで、すべてのインピーダンス素子
は、容量値の等しいコンデンサまたはインダクタンス値
の等しいリアクトルによって構成される。
【0007】また、本発明にかかる単相整流回路は、交
流電源と、この交流電源の出力側において互いに直列接
続された少なくとも二つのダイオードと、これらのダイ
オードの直列回路両端の直流出力端子間に接続された電
解コンデンサを備え、前記直流出力端子間に接続された
負荷に直流電力を供給する単相整流回路において、前記
非線形インピーダンス回路を二つ備え、これらの非線形
インピーダンス回路の各第1の出力端子を正負の前記直
流出力端子にそれぞれ接続し、前記非線形インピーダン
ス回路の各第2の出力端子を一括して前記交流電源の一
端に接続すると共に、前記交流電源の他端を前記二つの
ダイオードの直列接続点に接続したものである。
【0008】なお、上記単相整流回路において、交流電
源の出力側に単相ダイオードブリッジを接続し、その交
流入力端子の一方を、非線形インピーダンス回路の各第
2の出力端子に接続すると共に、前記交流入力端子の他
方を、前記交流電源の他端に接続することが好ましい。
更に、前記交流電源の一端を、交流リアクトルを介して
非線形インピーダンス回路の各第2の出力端子に接続す
ることが望ましい。
【0009】
【作用】本発明の非線形インピーダンス回路では、イン
ピーダンス素子をコンデンサとした場合には、出力端子
間を流れる電流の極性に応じて合成容量値が変化する。
また、インピーダンス素子をリアクトルとした場合に
は、出力端子間に印加される電圧の極性に応じて合成イ
ンダクタンス値が変化する。これにより、電流または電
圧の極性に応じて回路のインピーダンスを変化させるこ
とができる。
【0010】本発明の単相整流回路では、交流電源の一
端と正負の直流出力端子との間に前記非線形インピーダ
ンス回路をそれぞれ接続することにより、何ら制御動作
を行わなくても交流入力電流の通流幅が増加して電源電
圧とほぼ同位相で流れるようになり、電源側力率をほぼ
1とすることができる。同時に交流入力電流に含まれる
高調波成分も低減され、電流波形が改善される。特に、
交流電源の出力側に交流リアクトルを付加すれば、一層
の波形改善作用が得られる。
【0011】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の非線形インピーダンス回路の第1
実施例を示している。図において、第1及び第2の出力
端子T1,T2間には、容量性インピーダンス素子として
のコンデンサC1と、ダイオードD2と、コンデンサC2
とが直列に接続されている。また、コンデンサC1及び
ダイオードD2の接続点(ダイオードD2のアノード)と
第2の出力端子T2との間には、ダイオードD1が図示の
極性で接続されている。更に、ダイオードD2及びコン
デンサC2の接続点(ダイオードD2のカソード)と第1
の出力端子T1との間には、ダイオードD3が図示の極性
で接続されている。ここで、コンデンサC1,C2の容量
値をその符号通りC1,C2として表すと、これらの容量
値は等しくC1=C2=Cとなっている。
【0012】次に、この実施例の動作を説明する。な
お、電圧及び電流は図1の方向を正方向とする。いま、
コンデンサC1,C2が共に電圧Eまで充電されていると
すると、放電電流iは端子T2→ダイオードD1→コンデ
ンサC1→端子T1の経路と、端子T2→コンデンサC2
ダイオードD3→端子T1の経路とに流れ、ダイオードに
おける順方向電圧降下を無視すれば端子間電圧e=Eと
なる。すなわち、出力端子T1,T2から見れば、コンデ
ンサC1,C2が並列に接続されるため、図2に示すよう
に合成容量値は2Cとなる。
【0013】逆に、電流iが負方向に流れる場合には、
充電電流iの経路は端子T1→コンデンサC1→ダイオー
ドD2→コンデンサC2→端子T2となり、出力端子T1
2から見れば、コンデンサC1,C2が直列に接続され
て合成容量値は図2に示すごとくC/2となり、端子間
電圧e=2Eとなる。ただし、この回路では、出力端子
1,T2間でダイオードD1,D2,D3が順方向に直列
接続されているため、短絡を防ぐために端子間電圧eは
e≧0であることが必要である。
【0014】このように本実施例によれば、出力端子T
1,T2間を流れる電流iの極性を変えれば回路の合成容
量値を変化させることができるので、非線形インピーダ
ンス回路を簡単に実現することができる。
【0015】図3は非線形インピーダンス回路の第2実
施例であり、第1実施例における2段構成のコンデンサ
1,C2に代えて、3段構成のコンデンサC1〜C3を備
えたものである。なお、D1〜D6はダイオードを示して
いる。この実施例によれば、第1実施例と同様の原理に
より、図4に示すごとく、電流iの極性に応じて回路の
合成容量値を3C(電流iが正極性)またはC/3(電
流iが負極性)に変化させることができる。
【0016】上記各実施例において、一般的には、n
(nは2以上の整数)個のコンデンサを(n−1)個の
ダイオードを介して交互に直列接続し、これらコンデン
サ及びダイオードの接続点を、第1の出力端子T1に近
い方から第2の出力端子T2、第1の出力端子T1の順で
各々ダイオードを介して各出力端子T2,T1に接続すれ
ばよい。n個のコンデンサを用いる場合には、合成容量
値をn・CとC/nとの間で変化させることができる。
【0017】次いで、図5及び図6は非線形インピーダ
ンス回路の第3、第4実施例を示している。これらの実
施例は、第1、第2実施例の電気的双対回路として、イ
ンピーダンス素子をリアクトルに置き換えたものであ
る。すなわち、図5の第3実施例は、第1実施例におけ
るコンデンサC1,C2をリアクトルL1,L2に置き換
え、かつダイオードD1,D3の極性を変えたものであ
り、また、図6の第4実施例は、第3実施例を基本とし
て第2実施例と同様に、3段構成のリアクトルL1〜L3
を備えたものである。
【0018】このうち、基本的な第3実施例の動作を説
明すると、この回路では、端子T1,T2間に印加される
電圧eの極性に応じて合成インダクタンス値が変化す
る。前記同様に、リアクトルL1,L2のインダクタンス
値をL1=L2=Lとすると、電圧eが正極性で印加され
るとき、リアクトルL1,L2は並列接続されるので合成
インダクタンス値はL/2となり、また、電圧eが負極
性で印加されるとき、リアクトルL1,L2は直列接続さ
れるので合成インダクタンス値は2Lとなる。各リアク
トルL1,L2に流れる電流を一定値I0とすると、端子
1,T2間を流れる電流iは、e>0のときi=2
0、e<0のときi=I0となる。ここで、電流iの方
向は一定である。
【0019】以上のように、第3実施例では端子T1
2間に印加する電圧eの極性を変えるだけで回路の合
成インダクタンス値を変化させることができ、非線形イ
ンピーダンス回路を簡単に実現することができる。上記
動作は、第4実施例についても基本的に同一である。こ
れらの実施例においても、一般にn個のリアクトルと
(n−1)個のダイオードを出力端子T1,T2間に交互
に直列接続し、各接続点を所定の出力端子T2,T1に各
々ダイオードを介して接続することにより所定の作用効
果を得ることができる。n個のリアクトルを用いる場合
には、合成インダクタンス値をL/nとn・Lとの間で
変化させることが可能である。
【0020】次に、上記非線形インピーダンス回路の一
応用例として、本発明にかかる単相整流回路の第1実施
例を図7に基づき説明する。この単相整流回路は、先の
非線形インピーダンス回路を整流回路の交流入力側に接
続することにより、整流回路の交流入力電流の通流幅を
拡げ、これによって電源側力率及び入力電流波形を改善
したものである。
【0021】図7において、ACは交流電源(瞬時値e
=Emsinωt)であり、その両端は交流リアクトルLa
を介して、ダイオードD11〜D14からなる単相ダイオー
ドブリッジ20の交流入力端子に接続されている。この
ダイオードブリッジ20の直流出力端子には電解コンデ
ンサCd及び負荷LDが互いに並列に接続されている。
【0022】そして、ダイオードブリッジ20内のダイ
オードD11,D12の接続点と直流出力端子の正極及び負
極との間には、前述した図1の非線形インピーダンス回
路10,10′がそれぞれ接続されている。すなわち、
非線形インピーダンス回路10,10′は、各第1の出
力端子T1が直流出力端子の正極及び負極に接続され、
各第2の出力端子T2が一括してダイオードD11,D12
の接続点(交流リアクトルLaの非電源側端子)に接続
されている。なお、交流電源ACの他端はダイオードD
13,D14の接続点に接続されている。
【0023】この実施例では、非線形インピーダンス回
路10,10′がコンデンサを2段接続した回路によっ
て構成されており、C1,C2,C1′,C2′はコンデン
サ、D1〜D3,D1′〜D3′はダイオードを示してい
る。ここで、コンデンサC1,C2,C1′,C2′の容量
値はすべて等しくC1=C2=C1′=C2′=Cである。
【0024】次に、本実施例の動作を説明する。この回
路では電源電圧の半周期ごとに対称な動作を行うので、
以下では電源電圧eが正である半周期について述べる。
電源電圧eが正の半周期に入ると、交流入力電流ia
交流リアクトルLa→コンデンサC2′→ダイオード
2′→コンデンサC1′→ダイオードD14の経路で流れ
るため、下アームの非線形インピーダンス回路10′の
コンデンサC2′,C1′が直列に充電される。この充電
動作は、前述のように合成容量値がC/2である各コン
デンサC2′,C1′に対して入力電圧が最大になるまで
行われ、コンデンサC2′,C1′はそれぞれ電圧がEm
/2になるまで充電される。
【0025】一方、上アームの非線形インピーダンス回
路10について見ると、上記同様の充電動作により、電
源電圧eの負の半周期においてコンデンサC1,C2はそ
れぞれEm/2まで充電されている。従って、電源電圧
eの正の半周期において、電解コンデンサCdの電圧を
dとすると、e=Ed−Em/2となった時点でダイオ
ードD1,D3,D14が導通し始め、直流側に電流を供給
し始める。
【0026】すなわち、本実施例では、電源電圧eが正
の半周期に入ると直ちに下アームのコンデンサC1′,
2′の充電電流iaが流れ、その後、e=Ed−Em/2
となった時点からコンデンサC1,C2の放電電流と同一
方向の電流iaが引き続き流れるので、交流入力電流ia
の通流幅が拡がると共に、この電流iaを電圧eのゼロ
クロス点である電気角2nπ(n=0,1,2,……)
から流すことができる。これにより、電源側力率をほぼ
1にすることができると共に、電流の高調波成分も抑制
される。また、交流リアクトルLaを付加することによ
り、一層の波形改善作用を得ることができる。
【0027】なお、ダイオードD1,D3,D14の導通に
伴って上アームのコンデンサC1,C2が放電し、電源電
圧eの正の半周期終了前に各コンデンサC1,C2の電圧
が零になったらダイオードD11が導通する。以後は通常
の単相整流回路の動作によりダイオードD11,D14を介
して直流側に電流idが供給される。コンデンサC1′,
2′またはC1,C2の充電時のように交流入力電流ia
が負荷LD側にまで供給されない場合には、電解コンデ
ンサCdに蓄積された電荷による放電電流が負荷LDに
供給されるため、負荷電流idの連続性を保つことがで
きる。
【0028】上記実施例において、ダイオードブリッジ
20内のダイオードD11,D12は各々ダイオードD1
3及びD1′〜D3′に対し並列に接続されているた
め、ダイオードD11,D12を省略してダイオードD1
3及びD1′〜D3′によりその機能を置き換えること
が可能であり、これによって部品数を少なくすることが
できる。しかるに、各3個のダイオードによる電圧降下
を考慮すると、素子数は増えるもののダイオードD11
12をそのまま用いる方が望ましいといえる。
【0029】発明者は、上記実施例において、電源電圧
eの実効値を100〔V〕、交流リアクトルLaを4.
3〔mH〕、コンデンサC1,C2,C1′,C2′を15
7〔μF〕、電解コンデンサCdを4000〔μF〕、
負荷電流idを10〔A〕としてシミュレーションを行
い、力率及び電流波形の改善効果を確認した。図8は電
源電圧eの波形を、図9は交流入力電流iaの波形をそ
れぞれ示しており、これらの図から、交流入力電流ia
の波形がほぼ正弦波状に近くなっていると共に、力率も
改善されているのが判る。また、図10は交流入力電流
の周波数スペクトルであり、グラフ中の数字は各調波電
流の振幅〔A〕である。この図から、第3高調波、第5
高調波等の高調波成分の割合が大きく低減されているの
が明らかである。
【0030】更に、図11は、図7の実施例の単相整流
回路と、非線形インピーダンス回路10,10′を有し
ない従来の単相整流回路との力率、直流出力電圧Ed
交流入力電流(実効値)Iaを各々比較した負荷特性図
であり、本発明を(2)、従来技術を(1)として示してあ
る。この図から明らかなように、本発明では入力力率が
最大で0.981、効率が97%となっており、力率改
善及び効率向上が達成されている。
【0031】また、図12は、図11と同一の方法によ
る本発明と従来技術との比較結果であり、交流入力電流
(実効値)Iaに含まれる基本波I1,第3高調波I3
第5高調波I5の電流振幅を示してある。本発明によれ
ば、第3高調波I3,第5高調波I5の何れについても、
共にIEC(International Electrotechnical Commi
ssion)の高調波規制値(図中、破線にて示す)以下に
抑制されていることが判る。
【0032】図13は、単相整流回路の第2実施例を示
しており、この実施例は、非線形インピーダンス回路1
0A,10A′として図5に示した2段構成のインダク
タンスL1,L2,L1′,L2′からなるものを用い、か
つ、図7におけるダイオードブリッジ20のダイオード
11,D12を省略したものである。この実施例の動作は
原理的に図7の実施例と同一であるため詳述しないが、
図14の波形図から明らかなように、この実施例では、 e<Ed(eL<0)のとき、i=I0 e>Ed(eL>0)のとき、i=2I0 となる。ここで、eLは各インダクタンス両端の電圧、
0は各インダクタンスを流れる電流である。この実施
例においても、電源側力率をほぼ1にすることができ、
しかも交流入力電流波形の改善が可能になる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の非線形インピーダ
ンス回路によれば、インピーダンス素子をコンデンサと
した場合には、出力端子間を流れる電流の極性に応じて
合成容量値が変化し、また、インピーダンス素子をリア
クトルとした場合には、出力端子間に印加される電圧の
極性に応じて合成インダクタンス値が変化する。これに
より、電流または電圧の極性に応じて回路のインピーダ
ンスが変化する非線形回路を簡単な構成によって実現す
ることができ、単相整流回路等をはじめとして種々の回
路に応用することができる。
【0034】また、本発明の単相整流回路によれば、交
流電源の一端と整流回路の正負の直流出力端子との間に
前記非線形インピーダンス回路をそれぞれ接続すること
により、交流入力電流の通流幅が増加して電源電圧とほ
ぼ同位相で交流入力電流が流れ、電源側力率をほぼ1に
することができる。同時に交流入力電流に含まれる高調
波成分も低減され、電流波形が改善される。これらの作
用効果は、従来のようにチョッパやインバータ等の電力
変換装置を用いずに何ら制御動作を要することなく実現
されるため、回路全体の小形軽量化、低価格化が可能で
あり、損失やスイッチングノイズ等も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる非線形インピーダンス回路の第
1実施例を示す回路図である。
【図2】図1の実施例の動作説明図である。
【図3】非線形インピーダンス回路の第2実施例を示す
回路図である。
【図4】図3の実施例の動作説明図である。
【図5】非線形インピーダンス回路の第3実施例を示す
回路図である。
【図6】非線形インピーダンス回路の第4実施例を示す
回路図である。
【図7】本発明の単相整流回路の第1実施例を示す回路
図である。
【図8】図7の実施例における電源電圧の波形図であ
る。
【図9】図7の実施例における交流入力電流の波形図で
ある。
【図10】図7の実施例における交流入力電流の周波数
スペクトルである。
【図11】図7の実施例の効果を説明するための図であ
る。
【図12】図7の実施例の効果を説明するための図であ
る。
【図13】単相整流回路の第2実施例を示す回路図であ
る。
【図14】図13の実施例における各部の電圧、電流波
形図である。
【符号の説明】
1,T2 出力端子 C1〜C3,C1′〜C2′ コンデンサ L1〜L3,L1′〜L2′ リアクトル D1〜D6,D1′〜D3′,D11〜D14 ダイオード Cd 電解コンデンサ AC 交流電源 La 交流リアクトル LD 負荷 10,10′,10A,10A′ 非線形インピーダン
ス回路 20 ダイオードブリッジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の出力端子間に、すべてが
    容量性インピーダンス素子または誘導性インピーダンス
    素子であるn(nは2以上の整数)個のインピーダンス
    素子と(n−1)個のダイオードとを交互に直列接続
    し、 各インピーダンス素子とダイオードとの接続点のうち第
    1の出力端子に近いものから順に、各々ダイオードを介
    して、第2の出力端子、第1の出力端子の順番で交互に
    各出力端子に接続したことを特徴とする非線形インピー
    ダンス回路。
  2. 【請求項2】 すべてのインピーダンス素子が、容量値
    の等しいコンデンサである請求項1記載の非線形インピ
    ーダンス回路。
  3. 【請求項3】 すべてのインピーダンス素子が、インダ
    クタンス値の等しいリアクトルである請求項1記載の非
    線形インピーダンス回路。
  4. 【請求項4】 交流電源と、この交流電源の出力側にお
    いて互いに直列接続された少なくとも二つのダイオード
    と、これらのダイオードの直列回路両端の直流出力端子
    間に接続された電解コンデンサを備え、前記直流出力端
    子間に接続された負荷に直流電力を供給する単相整流回
    路において、 請求項1または2または3記載の非線形インピーダンス
    回路を二つ備え、これらの非線形インピーダンス回路の
    各第1の出力端子を正負の前記直流出力端子にそれぞれ
    接続し、前記非線形インピーダンス回路の各第2の出力
    端子を一括して前記交流電源の一端に接続すると共に、
    前記交流電源の他端を前記二つのダイオードの直列接続
    点に接続したことを特徴とする単相整流回路。
  5. 【請求項5】 交流電源の出力側に単相ダイオードブリ
    ッジを備え、その交流入力端子の一方を、非線形インピ
    ーダンス回路の各第2の出力端子に接続し、前記交流入
    力端子の他方を、前記交流電源の他端に接続した請求項
    4記載の単相整流回路。
  6. 【請求項6】 交流電源の一端を、交流リアクトルを介
    して非線形インピーダンス回路の各第2の出力端子に接
    続した請求項4または5記載の単相整流回路。
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