JPH06145730A - 高炉の操業方法 - Google Patents
高炉の操業方法Info
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- JPH06145730A JPH06145730A JP32624992A JP32624992A JPH06145730A JP H06145730 A JPH06145730 A JP H06145730A JP 32624992 A JP32624992 A JP 32624992A JP 32624992 A JP32624992 A JP 32624992A JP H06145730 A JPH06145730 A JP H06145730A
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- jis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 炉内の熱保存帯温度を焼結鉱の被還元性に応
じて、最適温度に制御することにより炉全体の還元反応
を促進させて高い反応効率下で、しかも低燃料比で安定
した操業を行う。 【構成】 焼結鉱を主体とする鉄源と通常冶金コークス
とJIS反応性が30%以上で平均粒径が25mm以下
の高反応性コークスを装入して操業を行う高炉の操業に
おいて、前記焼結鉱の被還元性に応じて前記高反応性コ
ークスの使用比率、粒径、JIS反応性の少なくとも1
つを調整することにより高炉炉内の熱保存帯温度を制御
する。
じて、最適温度に制御することにより炉全体の還元反応
を促進させて高い反応効率下で、しかも低燃料比で安定
した操業を行う。 【構成】 焼結鉱を主体とする鉄源と通常冶金コークス
とJIS反応性が30%以上で平均粒径が25mm以下
の高反応性コークスを装入して操業を行う高炉の操業に
おいて、前記焼結鉱の被還元性に応じて前記高反応性コ
ークスの使用比率、粒径、JIS反応性の少なくとも1
つを調整することにより高炉炉内の熱保存帯温度を制御
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼結鉱の被還元性に応じ
て高炉炉内における熱保存帯温度を制御することによっ
て、効率的で安定した高炉の操業を行う方法に関するも
のである。
て高炉炉内における熱保存帯温度を制御することによっ
て、効率的で安定した高炉の操業を行う方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】高炉にあっては、焼結鉱、塊鉄鉱石を主
体(70%以上)とした鉄源と通常冶金用コークスを層
状に装入し、この鉄源を還元した後、金属状態に溶融し
て銑鉄を製造している。このさい、鉄源の還元効率を高
めるためにたとえば特公昭52−43169号公報に提
案のように、前記鉄源と小塊コークス(平均粒径20m
m)をあらかじめ混合しておき、この小塊コークス混合
鉄源と通常冶金用コークスを層状に装入することにより
炉内の通気性を改善して還元性の向上を図る手段があ
る。
体(70%以上)とした鉄源と通常冶金用コークスを層
状に装入し、この鉄源を還元した後、金属状態に溶融し
て銑鉄を製造している。このさい、鉄源の還元効率を高
めるためにたとえば特公昭52−43169号公報に提
案のように、前記鉄源と小塊コークス(平均粒径20m
m)をあらかじめ混合しておき、この小塊コークス混合
鉄源と通常冶金用コークスを層状に装入することにより
炉内の通気性を改善して還元性の向上を図る手段があ
る。
【0003】この通常冶金用コークス(JIS反応性が
20%程度)を使用している高炉炉内での融着帯上方の
熱保存帯温度は1000℃程度であり、通常冶金用コー
クスが炉内でC+CO2 =2COのガス化反応を開始す
る温度と同等である。一方鉄源の軟化開始温度は110
0℃程度であり、この軟化が開始すると炉内での通気性
が悪化して還元ガスの浸透が不十分になる。このため、
通常冶金用コークスのみを使用すると熱保存帯温度が1
000℃程度と高温であることから、前記ガス化反応で
生成するCOを有効に活用することができず、しかも鉄
源の軟化に伴う通気性の悪化から鉄源と還元ガスの接触
が不均等となる結果、熱保存帯部分における鉄源の間接
還元を有効に活用できず、前記のように鉄源と小塊コー
クスを混合したとしても還元効率を大幅に向上すること
は困難であった。
20%程度)を使用している高炉炉内での融着帯上方の
熱保存帯温度は1000℃程度であり、通常冶金用コー
クスが炉内でC+CO2 =2COのガス化反応を開始す
る温度と同等である。一方鉄源の軟化開始温度は110
0℃程度であり、この軟化が開始すると炉内での通気性
が悪化して還元ガスの浸透が不十分になる。このため、
通常冶金用コークスのみを使用すると熱保存帯温度が1
000℃程度と高温であることから、前記ガス化反応で
生成するCOを有効に活用することができず、しかも鉄
源の軟化に伴う通気性の悪化から鉄源と還元ガスの接触
が不均等となる結果、熱保存帯部分における鉄源の間接
還元を有効に活用できず、前記のように鉄源と小塊コー
クスを混合したとしても還元効率を大幅に向上すること
は困難であった。
【0004】これを改善するため、特開平1−3617
0号公報に提案のように、25mm以下の高反応性コー
クスを通常冶金用コークスの一部と置換し、この置換し
た高反応性コークスを鉄源または通常冶金用コークスと
混合して高炉に装入するものがある。この高反応性コー
クスは反応性の高い微非粘結炭を冶金用コークス製造炭
に一部配合するか、反応促進触媒としての石灰石、アル
カリ類を冶金用コークス製造炭に配合して製造するもの
である。そして微非粘結炭、石灰石、アルカリ類の配合
量を調節してJIS反応性を調整する。
0号公報に提案のように、25mm以下の高反応性コー
クスを通常冶金用コークスの一部と置換し、この置換し
た高反応性コークスを鉄源または通常冶金用コークスと
混合して高炉に装入するものがある。この高反応性コー
クスは反応性の高い微非粘結炭を冶金用コークス製造炭
に一部配合するか、反応促進触媒としての石灰石、アル
カリ類を冶金用コークス製造炭に配合して製造するもの
である。そして微非粘結炭、石灰石、アルカリ類の配合
量を調節してJIS反応性を調整する。
【0005】この高反応性コークスは通常冶金用コーク
スに比して反応性が高く、しかも粒径が比較的小さいこ
とから炉内のCO2 が高反応性コークス表面に接触して
C+CO2 =2COのガス化反応がより低温から活発に
行われる。その結果炉内に生じたCOガスが鉄源と有効
に反応して鉄源の還元反応が促進される。また前記C+
CO2 =2COのガス化反応が吸熱反応(−38.8k
cal/mol)であることから、高炉炉内の塊状帯部
分に形成される熱保存帯温度を低下することができる。
このため鉄源の軟化温度との間の温度差が大きくなり、
通気性の悪化が生じることがないので、前記生成したC
Oと鉄源の接触が均等となり還元効率が向上してコーク
ス比の低減を図ることが可能となる。
スに比して反応性が高く、しかも粒径が比較的小さいこ
とから炉内のCO2 が高反応性コークス表面に接触して
C+CO2 =2COのガス化反応がより低温から活発に
行われる。その結果炉内に生じたCOガスが鉄源と有効
に反応して鉄源の還元反応が促進される。また前記C+
CO2 =2COのガス化反応が吸熱反応(−38.8k
cal/mol)であることから、高炉炉内の塊状帯部
分に形成される熱保存帯温度を低下することができる。
このため鉄源の軟化温度との間の温度差が大きくなり、
通気性の悪化が生じることがないので、前記生成したC
Oと鉄源の接触が均等となり還元効率が向上してコーク
ス比の低減を図ることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記鉄源とし
ての焼結鉱は常に一定の原料で製造することはできず、
その時々の原料事情により品質が変化するものである。
たとえば配合する原料の成分、特にAl2 O3 が変化す
るとこれに起因して前記焼結鉱の被還元性が変化する。
たとえばAl2 O3 が高くなると被還元性が悪化する傾
向となり、また反対にAl2 O3 が低くなると被還元性
が良好となる傾向にある。この焼結鉱の被還元性が変動
した際に、前記熱保存帯温度を一定に維持していると還
元反応効率が変化して炉況が不安定となるとともに、こ
れに伴って燃料比が上昇する問題を有する。
ての焼結鉱は常に一定の原料で製造することはできず、
その時々の原料事情により品質が変化するものである。
たとえば配合する原料の成分、特にAl2 O3 が変化す
るとこれに起因して前記焼結鉱の被還元性が変化する。
たとえばAl2 O3 が高くなると被還元性が悪化する傾
向となり、また反対にAl2 O3 が低くなると被還元性
が良好となる傾向にある。この焼結鉱の被還元性が変動
した際に、前記熱保存帯温度を一定に維持していると還
元反応効率が変化して炉況が不安定となるとともに、こ
れに伴って燃料比が上昇する問題を有する。
【0007】本発明は焼結鉱の被還元性に応じて、炉内
の熱保存帯温度を最適値に制御することにより炉全体の
還元反応を促進させて、高い反応効率下で低燃料比で安
定した操業を行うことを課題とするものである。
の熱保存帯温度を最適値に制御することにより炉全体の
還元反応を促進させて、高い反応効率下で低燃料比で安
定した操業を行うことを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、その手段は焼結鉱を主体とする鉄源
と通常冶金用コークスとJIS反応性が30%以上で平
均粒径が25mm以下の高反応性コークスを装入して操
業を行う高炉の操業方法において、前記焼結鉱の被還元
性に応じて前記高反応性コークスの使用比率、粒径、J
IS反応性の少なくとも1つを調整することにより高炉
炉内の熱保存帯温度を制御するものである。
するものであって、その手段は焼結鉱を主体とする鉄源
と通常冶金用コークスとJIS反応性が30%以上で平
均粒径が25mm以下の高反応性コークスを装入して操
業を行う高炉の操業方法において、前記焼結鉱の被還元
性に応じて前記高反応性コークスの使用比率、粒径、J
IS反応性の少なくとも1つを調整することにより高炉
炉内の熱保存帯温度を制御するものである。
【0009】
【作用】本発明で使用する高反応性コークスはJIS反
応性が30%以上(JIS K2151−1977の反
応性試験方法で測定したときの値)で平均粒径が25m
m以下が必要である。これは先にあげた特開平1−36
710号公報に開示されているように、JIS反応性が
30%未満や平均粒径が25mmを越えるものでは熱保
存帯温度を低下する効果が見られないことによる。
応性が30%以上(JIS K2151−1977の反
応性試験方法で測定したときの値)で平均粒径が25m
m以下が必要である。これは先にあげた特開平1−36
710号公報に開示されているように、JIS反応性が
30%未満や平均粒径が25mmを越えるものでは熱保
存帯温度を低下する効果が見られないことによる。
【0010】次に、熱保存帯温度の制御方法について述
べる。なおこの熱保存帯温度を測定する方法としては、
高炉炉壁からゾンデを挿入して測定する方法が一般的で
あるがこれに限るものではない。図1は高反応性コーク
スの平均粒径、JIS反応性、使用比率増加分(通常冶
金用コークスとの使用比率)と熱保存帯温度の低下幅と
の関係を示したものであるが、これからわかるように、
高反応性コークスの使用比率を増加、細粒化、もしくは
JIS反応性を向上するに従って前記熱保存帯の温度低
下幅は大きくなる。言い換えれば、高反応性コークスの
使用比率、粒径、JIS反応性を調整することにより、
前記熱保存帯温度を制御することが可能であることが判
る。
べる。なおこの熱保存帯温度を測定する方法としては、
高炉炉壁からゾンデを挿入して測定する方法が一般的で
あるがこれに限るものではない。図1は高反応性コーク
スの平均粒径、JIS反応性、使用比率増加分(通常冶
金用コークスとの使用比率)と熱保存帯温度の低下幅と
の関係を示したものであるが、これからわかるように、
高反応性コークスの使用比率を増加、細粒化、もしくは
JIS反応性を向上するに従って前記熱保存帯の温度低
下幅は大きくなる。言い換えれば、高反応性コークスの
使用比率、粒径、JIS反応性を調整することにより、
前記熱保存帯温度を制御することが可能であることが判
る。
【0011】さらに、焼結鉱の被還元性(以下単にJI
S−RIと称する)と熱保存帯温度との関係について述
べる。図2は熱保存帯温度が1000℃の場合における
焼結鉱のJIS−RIと還元反応効率の関係を示す。こ
の図から焼結鉱のJIS−RIが低下すると還元反応効
率が急激に低下することが判る。
S−RIと称する)と熱保存帯温度との関係について述
べる。図2は熱保存帯温度が1000℃の場合における
焼結鉱のJIS−RIと還元反応効率の関係を示す。こ
の図から焼結鉱のJIS−RIが低下すると還元反応効
率が急激に低下することが判る。
【0012】一方、還元反応効率向上には熱保存帯の温
度を極力低くすることが望ましいが、シャフト上部の温
度が低下するため適正な熱保存帯温度の設定には高炉炉
頂から熱保存帯域までの焼結鉱の低温還元性が重要であ
る。そこでJIS−RIが55%、62%の各焼結鉱の
適正熱保存帯温度を求めるため、本発明者は実公平1−
27038号公報で提案の高炉内反応シミュレータを用
いて試験を行った。これは上部より塊鉄鉱石を充填する
とともに下部より還元ガスを導通して、還元ガスと塊鉄
鉱石を向流接触する炉芯管と、炉芯管の一部を包囲して
前記還元ガス下流側方向に移動自在に設けた加熱器を有
する装置である。
度を極力低くすることが望ましいが、シャフト上部の温
度が低下するため適正な熱保存帯温度の設定には高炉炉
頂から熱保存帯域までの焼結鉱の低温還元性が重要であ
る。そこでJIS−RIが55%、62%の各焼結鉱の
適正熱保存帯温度を求めるため、本発明者は実公平1−
27038号公報で提案の高炉内反応シミュレータを用
いて試験を行った。これは上部より塊鉄鉱石を充填する
とともに下部より還元ガスを導通して、還元ガスと塊鉄
鉱石を向流接触する炉芯管と、炉芯管の一部を包囲して
前記還元ガス下流側方向に移動自在に設けた加熱器を有
する装置である。
【0013】この結果、図3に示すようにJIS−RI
が62%の焼結鉱の場合には還元反応効率の最も高い熱
保存帯温度(以下適正熱保存帯温度と称す)は900℃
であり(なおこの場合熱保存帯温度を900℃以下に低
下することができず、これ以下における焼結鉱の還元反
応効率は不明)、JIS−RIが55%の焼結鉱の場合
には930℃であった。つまり、焼結鉱のJIS−RI
の値に応じて適正熱保存帯温度が異なることを示してい
る。
が62%の焼結鉱の場合には還元反応効率の最も高い熱
保存帯温度(以下適正熱保存帯温度と称す)は900℃
であり(なおこの場合熱保存帯温度を900℃以下に低
下することができず、これ以下における焼結鉱の還元反
応効率は不明)、JIS−RIが55%の焼結鉱の場合
には930℃であった。つまり、焼結鉱のJIS−RI
の値に応じて適正熱保存帯温度が異なることを示してい
る。
【0014】図4は上記図3に基づいて、焼結鉱のJI
S−RIと反応効率が最も良好となる適正熱保存温度と
の関係を調査したものである。この図からわかるよう
に、適正熱保存温度は焼結鉱のJIS−RIが60%以
上では900℃であり、JIS−RIが60%以下では
そのJIS−RIの低下に伴って適正熱保存帯温度が上
昇する。
S−RIと反応効率が最も良好となる適正熱保存温度と
の関係を調査したものである。この図からわかるよう
に、適正熱保存温度は焼結鉱のJIS−RIが60%以
上では900℃であり、JIS−RIが60%以下では
そのJIS−RIの低下に伴って適正熱保存帯温度が上
昇する。
【0015】このように本発明は焼結鉱のJIS−RI
を基にして炉内に装入する高反応性コークスの使用比
率、粒径、JIS反応性を調整することにより、炉内の
融着帯上方に形成される熱保存帯温度を最大の還元反応
効率を享受できる適正値に制御するものであるが、前記
熱保存帯温度の制御幅が小さい場合には前記高反応性コ
ークスの使用比率、粒径、JIS反応性の何れか1つを
単独に調整し、制御幅が大きい場合には使用比率、粒
径、JIS反応性を組み合わせて複数調整することが好
ましい。
を基にして炉内に装入する高反応性コークスの使用比
率、粒径、JIS反応性を調整することにより、炉内の
融着帯上方に形成される熱保存帯温度を最大の還元反応
効率を享受できる適正値に制御するものであるが、前記
熱保存帯温度の制御幅が小さい場合には前記高反応性コ
ークスの使用比率、粒径、JIS反応性の何れか1つを
単独に調整し、制御幅が大きい場合には使用比率、粒
径、JIS反応性を組み合わせて複数調整することが好
ましい。
【0016】また前記高反応性コークスの使用比率を調
整することが、粒径、JIS反応性を調整するのに比し
て熱保存帯温度の制御幅が最も大きく好ましいが、この
調整に伴って通常冶金用コークスまたは焼結鉱の量を調
整することが必要となり煩雑である。一方、高反応性コ
ークスの粒径を調整することが上記煩雑化を伴うことが
なく好ましいが、細粒化し過ぎると高炉ガスに伴って飛
散して歩留りが悪化したり、炉内塊状体部分で目詰まり
の原因となり通気性が悪化する場合がある。さらに高反
応性コークスのJIS反応性を調整すると、炉内の通気
性が変化せず、通常冶金用コークスまたは焼結鉱の量を
調整する必要がなく高炉としては最も好ましいが、所望
のJIS反応性の高反応性コークスの造り込みに熟練を
有する。このように、各々長所、短所があるためにその
時々の高炉操業状態に応じて前記使用比率、粒径、JI
S反応性の調整手段を使い分けることが必要である。
整することが、粒径、JIS反応性を調整するのに比し
て熱保存帯温度の制御幅が最も大きく好ましいが、この
調整に伴って通常冶金用コークスまたは焼結鉱の量を調
整することが必要となり煩雑である。一方、高反応性コ
ークスの粒径を調整することが上記煩雑化を伴うことが
なく好ましいが、細粒化し過ぎると高炉ガスに伴って飛
散して歩留りが悪化したり、炉内塊状体部分で目詰まり
の原因となり通気性が悪化する場合がある。さらに高反
応性コークスのJIS反応性を調整すると、炉内の通気
性が変化せず、通常冶金用コークスまたは焼結鉱の量を
調整する必要がなく高炉としては最も好ましいが、所望
のJIS反応性の高反応性コークスの造り込みに熟練を
有する。このように、各々長所、短所があるためにその
時々の高炉操業状態に応じて前記使用比率、粒径、JI
S反応性の調整手段を使い分けることが必要である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
表1に高反応性コークスを使用し、焼結鉱のJIS−R
Iに応じて熱保存帯温度を制御して高炉を操業した実施
例を示す。
表1に高反応性コークスを使用し、焼結鉱のJIS−R
Iに応じて熱保存帯温度を制御して高炉を操業した実施
例を示す。
【0018】
【表1】
【0019】対象の高炉は内容積3000m3 の中型高
炉であり、焼結鉱を主体とした鉄源(焼結鉱80%、ペ
レット10%、優良塊鉱石(ハマスレー鉱石、ニューマ
ン鉱石等)10%)と、通常冶金用大塊コークス(JI
S反応性20%、平均粒径50mm)を層状に装入す
る。さらに、羽口先温度を2180℃(熱風温度120
0℃、送風湿分25g/Nm3 −air、酸素富化量
0.013Nm3 /Nm3−air、微粉炭吹込み量1
00g/Nm3 −air)に維持しながら操業を行って
いる。
炉であり、焼結鉱を主体とした鉄源(焼結鉱80%、ペ
レット10%、優良塊鉱石(ハマスレー鉱石、ニューマ
ン鉱石等)10%)と、通常冶金用大塊コークス(JI
S反応性20%、平均粒径50mm)を層状に装入す
る。さらに、羽口先温度を2180℃(熱風温度120
0℃、送風湿分25g/Nm3 −air、酸素富化量
0.013Nm3 /Nm3−air、微粉炭吹込み量1
00g/Nm3 −air)に維持しながら操業を行って
いる。
【0020】実施例1はJIS反応性が70%、粒径5
〜10mmの高反応性コークスの10%を通常冶金用大
塊コークスに混合して操業していた状態において、前記
焼結鉱のJIS−RIが68%から62%に変化した場
合の例である。「調整前」は焼結鉱のJIS−RIが変
化してもそのまま操業を行い炉況が不安定になり始めた
ことを示すものであり、「調整後」はこの不安定になり
始めた炉況を安定させるために前記焼結鉱のJIS−R
Iに変化に応じて、高反応性コークスの使用比率を調整
して熱保存帯温度を制御したものである。
〜10mmの高反応性コークスの10%を通常冶金用大
塊コークスに混合して操業していた状態において、前記
焼結鉱のJIS−RIが68%から62%に変化した場
合の例である。「調整前」は焼結鉱のJIS−RIが変
化してもそのまま操業を行い炉況が不安定になり始めた
ことを示すものであり、「調整後」はこの不安定になり
始めた炉況を安定させるために前記焼結鉱のJIS−R
Iに変化に応じて、高反応性コークスの使用比率を調整
して熱保存帯温度を制御したものである。
【0021】この調整に当っては、まず以下の手順で最
適熱保存帯温度の制御幅を算定する。すなわち(1)焼
結鉱のJIS−RIが62%における最適熱保存帯温度
が図4から900℃である。(2)現状(調整前)の熱
保存帯温度が950℃である。(3)この(1)、
(2)から該熱保存帯温度低下幅は50℃である。
適熱保存帯温度の制御幅を算定する。すなわち(1)焼
結鉱のJIS−RIが62%における最適熱保存帯温度
が図4から900℃である。(2)現状(調整前)の熱
保存帯温度が950℃である。(3)この(1)、
(2)から該熱保存帯温度低下幅は50℃である。
【0022】次に、上記(3)をもとにJIS反応性が
70%、粒径が5mm〜10mmの高反応性コークスの
使用比率の増加分を図1に従って算定すると15%にな
る。そして、調整前の高反応性コークスに上記算定した
使用比率増加分を追加して、その合計が25%になるよ
うにして、通常冶金用大塊コークス(調整前に比して1
5%減)と混合して炉内に装入した。これにより、熱保
存帯温度を上記算定の900℃に制御して操業を行った
結果、炉況が安定し燃料比が485kg/t−pigに
低下した。
70%、粒径が5mm〜10mmの高反応性コークスの
使用比率の増加分を図1に従って算定すると15%にな
る。そして、調整前の高反応性コークスに上記算定した
使用比率増加分を追加して、その合計が25%になるよ
うにして、通常冶金用大塊コークス(調整前に比して1
5%減)と混合して炉内に装入した。これにより、熱保
存帯温度を上記算定の900℃に制御して操業を行った
結果、炉況が安定し燃料比が485kg/t−pigに
低下した。
【0023】実施例2および実施例3は焼結鉱のJIS
−RIが62%から68%に変化した場合である。「調
整前」は焼結鉱のJIS−RIが変化してもそのまま操
業を行い炉況が不安定になり始めたことを示すものであ
り、「調整後」はこの不安定になり始めた炉況を安定さ
せるために前記焼結鉱のJIS−RIの変化に応じて、
高反応性コークスのJIS反応性(実施例2および実施
例3)、粒径(実施例2)を調整して熱保存帯温度を制
御したものである。
−RIが62%から68%に変化した場合である。「調
整前」は焼結鉱のJIS−RIが変化してもそのまま操
業を行い炉況が不安定になり始めたことを示すものであ
り、「調整後」はこの不安定になり始めた炉況を安定さ
せるために前記焼結鉱のJIS−RIの変化に応じて、
高反応性コークスのJIS反応性(実施例2および実施
例3)、粒径(実施例2)を調整して熱保存帯温度を制
御したものである。
【0024】この調整は実施例2について説明すると前
記同様に、まず以下の手順で最適熱保存帯温度の制御幅
を算定する。(1)この焼結鉱のJIS−RIの変化後
の最適熱保存帯温度は焼結鉱のJIS−RIが68%に
なったことから、図4に示すように900℃である。
(2)現状(調整前)の熱保存帯温度が940℃であ
る。(3)この(1)、(2)から該熱保存帯温度低下
幅は40℃である。
記同様に、まず以下の手順で最適熱保存帯温度の制御幅
を算定する。(1)この焼結鉱のJIS−RIの変化後
の最適熱保存帯温度は焼結鉱のJIS−RIが68%に
なったことから、図4に示すように900℃である。
(2)現状(調整前)の熱保存帯温度が940℃であ
る。(3)この(1)、(2)から該熱保存帯温度低下
幅は40℃である。
【0025】このため「調整後」に示すように、図1に
従って算定した高反応性コークスのJIS反応性(60
%→70%)および粒径(10〜15mm→5〜10m
m)に調整して熱保存帯温度を上記最適熱保存帯温度の
900℃に制御維持したものである。
従って算定した高反応性コークスのJIS反応性(60
%→70%)および粒径(10〜15mm→5〜10m
m)に調整して熱保存帯温度を上記最適熱保存帯温度の
900℃に制御維持したものである。
【0026】実施例4は焼結鉱のJIS−RIが62%
から55%に変化した場合の例であって、このJIS−
RIの変化に応じて高反応性コークスのJIS反応性
(60%→70%)および粒径(5〜10mm→10〜
15mm)、使用比率(20%→25%)を調整して熱
保存帯温度を上記図4から算出した930℃に制御維持
したものである。
から55%に変化した場合の例であって、このJIS−
RIの変化に応じて高反応性コークスのJIS反応性
(60%→70%)および粒径(5〜10mm→10〜
15mm)、使用比率(20%→25%)を調整して熱
保存帯温度を上記図4から算出した930℃に制御維持
したものである。
【0027】実施例5は焼結鉱のJIS−RIが62%
から66%に変化した場合の例であって、このJIS−
RIの変化に応じて高反応性コークスの粒径を10〜1
5mmから5〜10mmに調整(細粒化)して熱保存帯
温度を上記図4から算出した930℃に制御維持したも
のである。
から66%に変化した場合の例であって、このJIS−
RIの変化に応じて高反応性コークスの粒径を10〜1
5mmから5〜10mmに調整(細粒化)して熱保存帯
温度を上記図4から算出した930℃に制御維持したも
のである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
焼結鉱の被還元性に応じて高反応性コークスのJIS反
応性、粒径、使用量を調整して適正な熱保存帯温度に制
御することにより、燃料比を低減して効率的な高炉操業
が可能となりこの分野における効果は多大なものであ
る。
焼結鉱の被還元性に応じて高反応性コークスのJIS反
応性、粒径、使用量を調整して適正な熱保存帯温度に制
御することにより、燃料比を低減して効率的な高炉操業
が可能となりこの分野における効果は多大なものであ
る。
【図1】高反応性コークスのJIS反応性、粒径別の使
用比率増加分と熱保存帯温度の低下幅との関係を示すグ
ラフ
用比率増加分と熱保存帯温度の低下幅との関係を示すグ
ラフ
【図2】熱保存帯温度が1000℃で、焼結鉱のJIS
−RI(被還元性指数)が変化した場合の反応効率を示
すグラフ
−RI(被還元性指数)が変化した場合の反応効率を示
すグラフ
【図3】焼結鉱のJIS−RIが55%、62%の場合
における反応効率と熱保存帯温度との関係を示すグラフ
における反応効率と熱保存帯温度との関係を示すグラフ
【図4】焼結鉱のJIS−RIと最適熱保存帯温度との
関係を示すグラフ
関係を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳我 徹三 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】 焼結鉱を主体とする鉄源と通常冶金用コ
ークスとJIS反応性が30%以上で平均粒径が25m
m以下の高反応性コークスを装入して操業を行う高炉の
操業方法において、前記焼結鉱の被還元性に応じて前記
高反応性コークスの使用比率、粒径、JIS反応性の少
なくとも1つを調整することにより高炉炉内の熱保存帯
温度を制御することを特徴とする高炉の操業方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32624992A JPH06145730A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 高炉の操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32624992A JPH06145730A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 高炉の操業方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06145730A true JPH06145730A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=18185666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32624992A Withdrawn JPH06145730A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 高炉の操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06145730A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008111176A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Jfe Steel Kk | フェロコークス使用時の高炉操業方法 |
| JP2023050036A (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-10 | 日本製鉄株式会社 | 高炉の操業方法及び高炉用鉱石原料の配合設計方法 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP32624992A patent/JPH06145730A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008111176A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Jfe Steel Kk | フェロコークス使用時の高炉操業方法 |
| JP2023050036A (ja) * | 2021-09-29 | 2023-04-10 | 日本製鉄株式会社 | 高炉の操業方法及び高炉用鉱石原料の配合設計方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |