JPH0614963B2 - 血液透析装置 - Google Patents

血液透析装置

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JPH0614963B2
JPH0614963B2 JP61131101A JP13110186A JPH0614963B2 JP H0614963 B2 JPH0614963 B2 JP H0614963B2 JP 61131101 A JP61131101 A JP 61131101A JP 13110186 A JP13110186 A JP 13110186A JP H0614963 B2 JPH0614963 B2 JP H0614963B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,ダイアライザーを介した血液透析において,
血液側に圧力を加えて限外濾過により血液中の過剰水分
を除去する際の徐水量を精確に計測し,更に異常時やイ
ーカム(ECUM)による除水時に適切に対処し得る血
液透析装置に関するものである。
[従来の技術] ダイアライザーを介し血液透析を行う場合,限外濾過に
より除去される過剰水分の除水量(限外濾過量)は,血
液中の老廃物の除去量とともに血液透析医療上重要な要
素であり,患者の症例に応じて適切な量の除水量がなさ
れなければならない。
したがってこの除水量の計測は,計測誤差をなくするた
めに,透析中に除去された除水の総量を実際に計測する
実測方法にて行うのが本来的に望ましい。
そのため従来においては,透析患者の体重を測定できる
スケールベッド等を用いて、透析前と透析後もしくは透
析中における体重差を測定し,その体重の減少量より除
水量を求める方法が一般的にとられていた。
また,総量実測による計測の他の方法としては,第2図
のように流量計を用いたものであった。すなわちこの方
法は,ダイアライザー1の透析液の供給流路2と排液流
路3に,流量計4と5をそれぞれ配管接続し,流量計4
にて供給透析液流量を,また流量計5にて血液側からの
透析に伴ってダイアライザー1から流出される除水を含
む透析液流量をそれぞれ計測して,両者の測定信号を流
量減算装置6で減算処することにより透析液中の除水流
量を求め,除水量表示装置7にてこれを積算して除水量
を表示するものである。
一方,ダイアライザーが限外濾過をなすための血液側と
透析液側の圧力差である限外濾過圧と除水量との間に原
則として所定の相関関係を有しているという点を利用
し,除水の総量を実測する代りに限外濾過圧を所定に制
御することによりこの限外濾過圧に基づき間接的に除水
量を求めるという推測による計測方法も多くとられてお
り,この方法は例えば第3図に示すものである。すなわ
ちこの方法においては,ダイアライザー8の透析液の供
給流路9と排液流路10にそれぞれ設けられた切替装置
11と12とが,間欠的に図の実線方向または点線方向
に開になるように制御されている。そして切替装置1
1,12が点線方向に開のとき,すなわちダイアライザ
ー8に透析液を供給しないときを除水量測定モードとな
し,このときに排液流路10の密閉されている部分か
ら,所望の除水率で除水ポンプ14を回転されて強制的
にイーカムにて除水を行ない,その除水量を計量器15
にて計測するとともに,そのときの血液回路の静脈圧と
透析液圧との差圧を測定してこれを限外濾過圧の圧力目
標値となす。一方,切替装置11,12を実線方向に開
に切り替えたとき,すなわち透析液を供給流路9からダ
イアライザー8に供給し排液流路10に還流させて血液
透析を行なうときを通常の透析モードとなし,このとき
は圧力センサにより血液回路の静脈圧と透析液圧を頻繁
に測定してその差圧を前記除水量測定モードにおいて得
られた圧力目標値と一致するように制御するとともに,
前記除水量測定モードのときと同様の所定の除水率にて
除水ポンプを回転させて除水を行なうが除水量の実測は
行なわない。しかしてこの透析モードのときは,限外濾
過圧を除水量測定モードのときに得られた限外濾過目標
値に制御することにより除水量測定モードのときと同一
の除水率にて除水がなされていると推測し,前記除水量
測定モードと透析モードとを間欠的に繰返すことにより
除水量を算出積算して求めていた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら,これらの従来技術は,それぞれ次のよう
な欠点を有していた。
a 透析患者の透析前後の体重差をスケールベッド等に
より計測して除水量を求める場合においては,除水の総
量を実測する点で望ましいものではあるが,この体重差
を生ずる要因としては除水量のみならず、透析患者の食
事の摂取量,発汗,排せつ等も含まれてくるので,この
点を考慮しないと計測誤差を生ずる。また,この点を考
慮して計測誤差をなくそうとするとそのための付帯的処
理が煩雑で透析患者に負担をかけることとなるとともに
透析時間が長時間に及ぶので計測自体も煩わしく,した
がって作業能率に優れず,そして装置を構成する計計測
システムは荷重センサを含めて高精度のものが要求され
高価なものとなる。
b ダイアライザーに対する透析液の供給流量と流出流
量をそれぞれ流量計にて測定し,その流量差に基づき除
水量を算出積算して求める場合においては,オンライン
で除水量の総量を実測する点で望ましいものではある
が,供給透析液流量に対するる除水流量の比率は小さい
ものであり,斯かる状態の流量の流動状態において瞬間
的に連続して測定するものであるため,流量計を初めと
して計測システムにはきわめて高精度なものが要求され
きわめて高価なものとなる。また,一対の流量計のそれ
ぞれの精度誤差に起因する計測誤差のおそれもあり,さ
らに構造上気泡等に対する対策等についても大変高価な
ものとならざるを得ないという欠点がある。
c ダイアライザーへの透析液の供給を間欠的に遮断
し,この遮断断時において短時間に除水ポンプにて所望
量の除水を強制的に行なってその除水量の実測をなすと
ともに所望の限外濾過圧の目標値を設定し,この除水量
の短時間実測を長時間に亘る透析中に間欠的に繰返して
導入し,透析時において限外濾過圧を除水量実測時に設
定した目標値に制御することにより透析時の除水量を除
水量実測時の除水量から推測して求める場合において
は,間欠的になされる所望量の除水量のみを計量すれば
よい点で前記流量計による計測の場合等に比して計量手
段にそれほど高精度が要求されないという利点は有して
いるが,あくまでダイアライザーによる除水量と限外濾
過圧との間に所定の相関関係を有しているということを
前提として限外濾過圧値に基づき除水量を推測により求
めているものであるため次の欠点を有している。
すなわち,この場合においては限外濾過圧の所定の制御
を正確に行なわなければならないものであるが,外部か
らの供給透析液の流量と圧力の変動を除去する手段を有
していないためそれによる限外濾過圧の変動およびその
他の要因による限外濾過圧の変動に常に迅速に対処しな
ければならず,そのため頻繁に血液回路の静脈圧と透析
液圧の測定を行ない設定した限外濾過圧の目標値に対す
る所定の補正をしなければならないので,限外濾過圧の
制御が容易ではない。また、静脈圧と透析液圧の測定に
基づき限外濾過圧が所定に制御されたとしても,ダイア
ライザーの限外濾過能力の経時的変化や,血流量および
透析液流量の変動や,ヘマトクリット値の高低等により
除水量は必ずしも一定ではなく変動する。したがって以
上の原因により,この限外濾過圧により除水量を推測す
る場合においては,あくまで推測の域を出ずその計測の
精度は信頼性に欠けるという欠点を有している。
本発明は,従来技術が有している以上のような問題点を
解消し,簡潔な構成で精確な除水量の計測を行うことが
でき更に異常時やイーカムによる除水時にも適切に対処
し得る安価で,信頼性と作業性の高い血液透析装置を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は,前記目的を達成するために,次の手段をとっ
ている。
即ち,血液側に圧力を加えて限外濾過により除水を行う
際の除水量を精確に計測するために, 供給源より連続的に供給される透析液をその流量と圧力
の変動を除去して定流量化し送液する定量液送手段と,
この定量液送手段より供給された透析液をダイアライザ
ーを通して又はダイアライザーを通さずに直接に計測手
段へ送る透析液流路切替手段とと,この透析液流路切替
手段に透析液流入口と流出口を介して配管接続するダイ
アライザーと,前記透析液流路切替手段と透析液排出流
路とに配管接続し,供給された透析液の流量および透析
後の限外濾過による除水を含む透析液の流量を計測する
計測手段と,前記定量液送手段,透析液流路切替手段,
計測手段の各動作を制御するとともに計測手段よりの信
号に基づき限外濾過による除水量を演算処理する制御演
算手段とを具備している。
そして,前記定量液送手段は,透析液供給流路に接続す
るボールタップを有する大気開放の貯液槽とこれに配管
接続したチューブローラーポンプ等のシールの密閉性の
良好な定量ポンプとからなり, 透析液流路切替手段は,定量ポンプの吐出側とダイアラ
イザーの透析液流入口とに配管接続する流入切替弁と,
ダイアライザーの透析液流出口と計測手段とに配管接続
する流出切替弁と,この流入切替弁と流出切替弁とを配
管にて短絡接続するバイパスとからなり, 計測手段は,流出切替弁に配管接続し下側部に制御演算
手段により制御される開閉弁を備えて供給された透析液
又は透析後の限外濾過による除水を含む透析液を一時的
に貯留する大気開放の貯留槽と,この貯留槽に配管接続
され内部に貯留槽から排出される透析液の流量測定用の
上下一対のレベルセンサを有し下側部に透析液の排出流
路に配管接続して制御演算手段により制されるる開閉弁
を備えた大気開放の計量槽とからなり, 制御演算手段はコンピユータにて形成されているもので
ある。
又,透析液温や透析回路内圧の過昇等の異常時および必
要に応じてなされるイーカムによる除水時に適切に対処
するために,上記手段における定量液送手段とを透析液
切替手段との間に,定量ポンプの吐出側と流入切替弁と
透析液排出流路とに配管接続し,制御演算手段により制
御される緊急遮断切替弁を配設するとともに,計量槽の
上下部レベルセンサの間に下部レベルセンサに近接して
イーカム用レベルセンサを設けている。この場合,緊急
遮断切替弁と透析液排出流路とを接続する配管である緊
急遮断用の流路の一部を熱交換部となすこともある。
[作用] 血液側回路には所定の圧力が加えられて,血液側回路と
透析液側回路との間には,ダイアライザーの限外濾過能
力と目標除水量に応じて所定の限外濾過圧が与えられて
いる。
外部の供給装置より供給された透析液は,定量液送手段
における貯液槽内に一旦大気開放されることによりその
流量と圧力の変動を除去されて安定して貯液される。定
量液送手段におけるチューブローラーポンプ等シールの
密閉性の良好な定量ポンプは,制御演算手段の制御によ
り所定回転数で回転しており、貯液槽内に貯液された供
給透析液を定流量化して,制御演算手段の測定モードと
ゼロ計測モードの切替指令に応じて切替えられる透析液
流路切替手段を介してダイアライザー側への径路とダイ
アライザーの透析液の流出流入流路間を接続するバイパ
ス側への径路とに送液する。透析液はダイアライザー側
の径路,バイパス側の径路いずれの径路に送液されて
も,ダイアライザーもしくはバイパスを出といずれも計
量槽を有する同一の計測手段に導入される。ゼロ計測モ
ードにおいては,供給透析液をダイアライザーに供給せ
ずにバイパスを経て計量槽へ送液し,この運転は,供給
透析液をダイアライザーへ供給する測定モードの運転の
途中に間欠的に導入される。
ゼロ計測モードのときには,バイパスを経て計測手段の
計量槽に導かれた供給透析液の流量を制御演算手段によ
り計測し,その計測値を記憶保持しておく。このとき,
ダイアライザーへの透析液の供給は遮断されているが,
血液側回路と透析液側回路との間には所定の限外濾過圧
が与えられているためダイアライザー内においては血液
中より除水がなされてお,この除水はダイアライザーの
透析液流出流路に流出される。しかし,ダイアライザー
の透析液流出流路はその中間部分において透析液流路切
替手段の切替弁により遮断断されており,そのため前記
の除水は次の測定モードへの切替時までこののダイアラ
イザーの透析液の流出流路の密閉部分に貯留される。
測定モードのときは,バイパス側への径路が閉し透析液
がダイアライザーへ供給されて血液透析がなされ,透析
液中に血液中の老廃物が排出されるとともに限外濾過に
よる除水がなされている除水を含む透析液が計量槽に導
かれてくるので,この除水を含む透析液のの流量を制御
演算手段により計測する。なお,ゼロ計測モードから測
定モードへ切り替えた直後の測定モードにおいては,計
量槽に導かれた透析液の中には,この測定モード時にお
ける除水を含む透析液の他に前記ゼロ計測モード時にな
されてダイアライザーの透析液の流出流路中に貯留され
ていた除水も含まれている。
そして,測定モード中には連続して血液透析がなされて
おり,ダイアライザーを経て除水を含む透析液が計量槽
に所定量ずつ導入される毎に制御演算手段によりその透
析液の流量を計測するとともに,その都度その除水を含
む透析液流量からゼロ計測モード時に計測し記憶保持さ
れている供給透析液流量を減算処理して除水流量を演算
し、適宜回数の計測を繰返すことによりその除水流量を
積算して除水量を求める。
また,定量液送手段とダイアライザーのの透析液流入流
路と排液流路との間に緊急遮断用の流路と切替弁とを配
管接続しているので,透析液温の過昇,または透析回路
内圧の過昇の場合には,緊急遮断切替弁が作動して供給
透析液はダイアライザーへ送られずに緊急遮断用流路を
通って透析液排液流路へ排出される。
また,必要に応じてイーカムにて除水を行う場合には,
上記緊急遮の場合と同様に供給透析液はダイアライザー
へ送られずに緊急遮断用流路を通って透析液排液流路へ
排出され,ダイアライザーにおいてイーカムによる除水
が行われてその除水は計量槽に導かれ,前記におけるゼ
ロ計測モードおよび記憶保持や減算の信号処理をを除く
操作により除水流量と除水量が演算される。
また,緊急遮断用流路の一部を熱交換部となして,これ
に静脈側の血液回路をを熱的に接触せしめて粒通する透
析液によりこれを加温せしめるようにしている場合に
は,イーカムによる除水量の演算がなされるとともに,
イーカム時にダイアライザーより流出して静脈側の血液
回路に流入した血液が熱交換部により加温されて体内に
戻される。
[実施例] この発明の1実施例を第1,4,5,6図を参照しなが
ら説明する。除水液入口21に配管接続されている供給
流路22には、停止弁23,ボールタップ(図示せず)
を有する貯液槽24とチューブローラーポンプ25とか
らなる供給透析液の定量液送手段26,流量計計27,
ヒーター28を有する透析液の熱器29,温度センサー
30が設置されているエアー抜き31がそれぞれ配管接
続され,その先端は3方弁である緊急遮断切替弁32の
接続口1に配管接続されている。緊急遮断切替弁32の
他の接続口2と3とは,それぞれ流入流路33と緊急遮
断流路34に配管接続されている。3方弁である流入切
替弁35の接続口1は前記流入流路33の他端に,接続
口2は配管にて透析液圧センサ36および透析液出口3
7を経てダイアライザー38の透析側入口39に,また
接続口3はバイパス30の一端にそれぞれ配管接続され
ている。流出切替弁41の接続口1は流出流路42の一
端に,接続口2は配管にて透析液戻口43を経て前記ダ
イアライザー38の透析側出力44に,また接続口3は
前記バイパス40の他端にそれぞれ配管接続されてい
る。なお,流入切替弁35と流出切替弁41,およびバ
イパス40は透析液流路切替手段45を構成している。
前記流出流路42の他端は大気に開放されて,円筒状の
貯留槽46の上部開口部の上方に近接して臨ませてい
る。この貯留槽46の下部には上部開閉弁47の一方の
接続口が配管接続されているとともに,他方の接続口に
配管接続された配管の先端は大気に開放され,円筒状の
計量槽48の上部開口部の上方に近接して臨ませてい
る。前記計量槽48には,一対の電極からなり透析液の
液面を検知する上部レベルセンサ49と下部レベルセン
サ50,およびその中間にイーカムレベルセンサ51の
3つのレベルセンサがそれぞれ所定の位置に設置されて
いるとともに、その下部には下部開閉弁52が配管接続
されている。この下部開閉弁52の他方の接続口は配管
を介して大気に開放され,このの開放端は,透析液の排
液流路53に配管接続された排液槽54に臨ませてい
る。そして,計測手段55は,以上の貯留槽46,上部
開閉弁47,計量槽48,上部レベルセンサ49,下部
レベルセンサ50,イーカムレベルセンサ51,および
下部開閉弁52から構成されている。前記排液流路53
は排液出口56に配管接続されている。なお前記ダイア
ライザー38の血液回路の動脈側には,動脈流路57に
血液ポンプ58が配管接続されており,静脈圧には,配
管にて血液回路圧接続口60を経て静脈圧センサ61を
接続したチャンバー62が静脈流路59に配管接続され
ている。一端が温液出口63を介して前記緊急遮断切替
弁32の接続口3に,他端が加温液戻口64を介して前
記排液流路53にそれぞれ配管接続されている前記緊急
遮断流路34の一部は熱交換部65となされており,こ
れに上記チャンバー62が着脱自在に収納設置されてい
る。また,静脈流路59には,限外濾過圧を調整するた
めの圧力調整器66が設置されている。なお,以上の血
液側の構成要素であるダイアライザー38,動脈流路5
7,チャンバー62および圧力調整器66を含む静脈流
路59,および血液ポンプ58は,全て市販のものであ
る。制御演算手段67は,CPU68,I/O69,演
算部70,変換部71,設定部72,操作部73,およ
び表示部74からなり,温度および圧力のセンサは変換
部71に,レベルセンサはI/O69に,チューブロー
ラーポンプ,ヒーター,切替弁および開閉弁の各操作端
は操作部73にそれぞれ配線されている。
以上のように構成した本装置は,次のように作用する。
通常は開かれている停止弁23を通って,外部から透析
液が供給流路22に導かれる。しかし,この供給透析液
は,流量と圧力が経時変化するので,これを定量液送手
段26にて安定させる。すなわち,供給された透析液を
ボールタップを有する貯液槽24に受けて一旦大気開放
することによりその流量および圧力の変動を除去して安
定させ,密閉性に優れて漏れないチューブローラーポン
プ25を制御演算手段67の設定部72および操作部7
3にて所定回転数に制御して,供給透析液を定流量にし
ている。流量計27で供給透析液の流量をモニターし,
透析液が加熱器29を通過する際にヒーター28で加熱
された透析液温をエアー抜き31に設置した温度センサ
30で検出して,制御演算手段67の設定部72および
操作部73にてヒーター28を制御して透析液温を設定
温度に調節するとともに表示部74にて透析液温度を表
示している。
流入切替弁35および流出切替弁41は3方弁で,制御
演算手段67により測定モードおよびゼロ計測モードに
基づいて間欠的に切替えられる。すなわち,測定モード
のときは,流入切替弁35および流出切替弁41の接続
口1と2が開となり,定流量化された供給透析液が流入
流路33からダイアライザー38に供給され,透析によ
る除水ととももに流出流路42に流れる。ゼロ計計測モ
ードのときは,流入切替弁35および流出切替弁41の
接続口1と3が開となり,定流量化された供給透析液が
流入流路33からバイパス40を通過して流出流路42
に流れ,ダイアライザー38の透析液側は,透析側入口
39および透析側出口44にそれぞれ透析液出口37お
よび透析液戻口43を経て配管接続されている配管を介
して,それぞれ流入切替弁35および流出切替弁41の
接続口2で遮断密閉される。
計測手段55の上部開閉弁47および下部開閉弁52
は,第4図に示すように,計計量槽48に設置されてい
る上部レベルセンサ49および下部レベルセンサ50の
の出力信号に基づいて制御演算手段67の操作部73に
より制御される。すなわち,ゼロ計測モードで供給透析
液が一定の流量qで供給され,計量槽48の液面が上
部レベルセンサ49と下部レベルセンサ50との中間で
上昇中とすると,このときは,上部レベルセンサ49お
よび下部レベルセンサ50の出力信号は,それぞれof
fおよびonで制御演算手段67のI/O69に入力さ
れ,したがって上部開閉弁47および下部開閉弁52
は,CPU68,I/O69および操作部73により,
それぞれ開および閉に制御されている。供給透析液が貯
留槽46を経て計量槽48に流下し,図のように計量槽
48の透析液量が増して液面が上昇し,時間Tで上部
レベルセンサ49の電極が閉じられて出力信号がonに
なると,上部開閉弁47および下部開閉弁52が閉およ
び開となり,図のTからTの間に実線で示すように
計量槽48に貯留された供給透析液は排液槽54を経て
排液流路53に排出され液面が下降するとともに貯留槽
46に供給透析液が貯留される。計量槽48の透析液が
排出されて時間Tで下部レベルセンサ50の電極が開
かれて出力信号がoffになると,上部開閉弁47およ
び下部開閉弁52が閉となって,TからTの間に貯
留槽46に貯留された供給透析液が計量槽48に流下す
るとともに、前記と同様に図のTからTの間に供給
透析液が計量槽48に貯留されその液面が上昇し,T
で再び計量槽48に貯留された供給透析液が排出され
る。そして,上部レベルセンサ49の出力信号のonか
らonまでの間,すなわち出力信号の立上り時点T
ら次の立上り時点Tまでの時間tは供給透析液のの
流量qで決まる。したがって第5図に示すように,供
給透析液または除水をを含む透析液の流量qをq<q
<q<qとすると時間tはt<t<t<t
となり,qとtとが反比例,すなわち流量qと時間t
の逆数が比例関係になっている。なお,計量槽48で毎
回計計量される透析液量Qは透析液流量,計量槽48
の形状と容積,上部レベルセンサ49および下部レベル
センサ50の設置位置等により決まる。静脈圧セン61
および透析液圧センサ36にてそれぞれ血液側および透
析液側の圧力を検出し,制御演算手段67の変換部71
と,CPU68およびI/O69により,静脈圧,透析
液圧,または両者の差圧を切り替えて表示部74に表示
させている。
除水量は次のように計測している。すなわちゼロ計測モ
ードのときは、バイパス40を流入流路33と流出流路
42に接続して計測手段55により供給透析液を計量
し,第6図に演算部70のブロック線図および表示部7
4の関連部分を示すように,上部レベルセンサ49の出
力信号を制御演算手段67のI/O69に入力して時間
を測定し,逆数演算回路にて1/tを演算し,流
量qと測定時間tの逆数に関しあらかじめ設定した較正
係数に基づいてデジタル信号に変換出力し,これをゼロ
計測値としてCPU68の制御で供給透析液流量ホール
ド回路に記憶保持させると同時に測定モードに切り替わ
る。そして,ダイアライザー38の透析側入口39およ
び透析側出口44をそれぞれ流入流路33および流出流
路42に接続してダイアライザー38に供給透析液を通
過させ,透析による除水を含んだ透析液を計測手段55
で計計量し,ゼロ計測値の計測のときと同様に計量時間
tを測定し,逆数演算してデジタル変換した出力を流量
減算回路に入力するとともに前記ゼロ計測モードにおい
てCPU68の制御により供給透析液流量ホールド回路
に記憶保持されている前記ゼロ計測値であるホールド信
号も同時に入力させて減算処理を行うことにより除水流
量を求め,この値から表示部74で除水速度および積算
による除水量を表示する。実施例では,測定スタート時
ののゼロ計計測モードでゼロ計計測を3回行い,3回目
の計測値をホールドして測定モードに切り替えて測定を
10回行い,以降ゼロ計測モードでゼロ計測を2回,測
定モードで測定を10回繰返して行ったが,測定回数
は,これに限定されるものではない。
なお,ゼロ計計測のとき,ダイアライザー38の透析側
は,透析側入口39および透析側出口44を経て流入切
替弁35および流出切替弁41で遮されているが,限外
濾過圧により配管部分を含む透析側に除水が行われてお
り,原理的には血液側と透析側との圧力が平衡に達する
まで可能である。このことは実施例の実験において,ゼ
ロ計計測モードから測定モードに切り替わったときの除
水流量が多いことからもも実証される。したがって,本
装置は,ゼロ計計測時の除水および測定モードにおける
上部開閉弁47が閉じているときの除水(この間,貯留
槽46に貯留されている)も計測するので,除水量を総
量計計測している。
緊急遮断切替弁32は,制御演算手段67により通常そ
の接続口の1と2が開に制御されているが,透析液温度
が40℃を超えた場合,または透析液回路内圧が設定さ
れた許容圧力を超えた場合には,それぞれ温度センサ3
0,または透析液圧センサ36の信号にて制御演算手段
67の操作部73により緊急遮断切替弁32のの接続口
の1と2が閉,1と3が開に切り替えられて,透析液は
流入流路33への供給が遮断されるとともにダイアライ
ザーへの透析液の流入が停止され緊急遮断流路34を経
て排液流路53に導かれる。
なお,必要に応じてイーカムにて除水を行う場合には,
制御演算手段67により上記緊急遮断の場合と同様に緊
急遮断切替弁32を切替操作して供給透析液のダイアラ
イザーへの供給を停止するとともに,通常の除水計測に
おける前記ゼロ計測を必要としないため,透析液流路切
替手段45の流入および流出切替弁35,41は接続口
の1と2が開に固定されて制御操作され,また計量槽4
8のレベルセンサはイーカムレベルセンサ51および下
部レベルセンサ50に切り替えられるとともに,その出
力信号による計量時間の測定に基づいての除水流量およ
びその積算による除水量の演算も供給透析液ホールド回
路および流量減算回路による信号処理を伴わずに行われ
ように制御される。なお,イーカムの場合には,除水流
量を求めるための計量槽における計量時間の測定値が通
常の透析の場合とほぼ同じ値になるように,イーカムレ
ベルセンサ51は上部レベルセンサ49に比し下部レベ
ルセンサ50に近接して設置されている。また,イーカ
ムによる除水の場合には,血液はダイアライザー38を
通過する際に,通常の透析による除水の場合のように透
析液との熱交換により加温されないので,緊急遮断流路
34の前記熱交換部65にて血液回路の前記チャンバー
62を介して血液を排液流路53に還流する通過透析液
と熱交換させて加温し静脈流路59に還流させて患者の
体内に戻す。
なお,透析液圧および血液回路圧は必ずしもそれぞれダ
イアライザーの入口側および静脈圧に限定されるもので
はなく,必要に応じてそれぞれダイアライザーのの出口
側および動脈圧でもよい。また,説明を省略しているが
透析液温や血液回路圧等の警報機能および所要総除水量
の設定機能等を有していることはいうまでもないことで
ある。
[発明の効果] 本発明は,叙上のように構成したので,上述の従来技術
の諸難点を解消し次の効果を有している。
(1)外部からの供給透析液の流量と圧力の変動を定量
液送手段により除去するとともにこの供給透析液を定量
液送手段によって定流量化して透析液回路に供給してい
るため,透析液の流量と圧力は常に安定しており,した
がって除水量変動の大きな要因となる限外濾過圧の制御
を容易になすことができ,そして間欠的に実測した除水
量に基づく限外濾過圧の制御により除水量を推測するも
のではなく,ダイアライザーへ透析液を供給しないゼロ
計測モード時の除水も含めて実際になされた除水の総量
を実測するものであるから,血液側の流量および圧力の
増減やヘマトクリット値の高低による除水量の変動等に
かかわりなく除水量の計測を正確になすことができる。
(2)しかも従来の流量計による計計測の場合のように
流量と圧力に変動があるダイアライザーへの流入透析液
流量と流出透析液流量をそれぞれ別々の流量計にて瞬間
的かつ連続的に計測する必要はなく,双方の透析液流量
を同一の計測手段の計量槽を介して計測し,ダイアライ
ザーへの流入透析液流量はダイアライザーへ透析液をを
供給しないゼロ計測モードにおいて間欠的に計測すれば
よく,計量槽に導かれる透析液は定量液送手段により外
乱が除かれ定流量化して安定しており,そして計量槽内
に透析液が所定量充填される毎にその流量を計測すれば
よいものであるから,従来の流量計による計計測の場合
に比し計測手段にそれぼどの精度を要求されることなく
充分に精確な計測をなすことができる。したがって限外
濾過圧の制御が煩瑣でないことと相俟って全体構成を簡
潔なものとなすことができ,価格の点においても経済的
である。
(3)従来のスケールベッドによる体重差を計測する場
合のような透析患者の食事の摂取量や発汗,排せつによ
る計計測誤差を排除するための処置を必要とせず,その
のため透析患者に余計な負担をかけないとともに,取扱
いが簡便で作業能率が良好である。
(4)透析液の流出流路と計量槽の間には大気に開放す
る貯留槽が配設されているため透析液の流出流路は密閉
されておらず,そのため透析液が計量槽内に所定量充填
されて排出されるまでの間において透析液の流出流路内
における流通が阻害されることなく,したがってこの間
における定量液送手段よりの透析液の送液およびダイア
ライザーにおける血液透析と除水が円滑になされる。
(5)急遮断用流路と切替弁を設けたことのより,透析
による除水量計測とともに,イーカムによる緊急除水を
なすことができる。
(6)また,この緊急遮断用流路の一部を熱交換部とな
している場合には,イーカム時においてこの熱交換部に
血液回路を熱的に接触させることにより静脈側回路に送
られた血液を加温されている透析液よって加加温して体
内に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1,4,5,6図は本発明の1実施例を示すもので,
第1図は全体の概略構成図,第2,3図は従来技術を示
す概略構成図,第4図は計測手段の作動状態を示す説明
図,第5図は除水流量の測定原理を示す説明図,第6図
は除水量計測の信号処理を示すブロック線図である。 26…定量液送手段 38…ダイアライザー 45…透析液流路切替手段 55…計測手段 67…制御演算手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給源より連続的に供給される透析液をそ
    の流量と圧力の変動を除去して定流量化し送液する定量
    液送手段と、この定量液送手段より供給された透析液を
    ダイアライザーを通して又はダイアライザーを通さずに
    直接に計測手段へ送る透析液流路切替手段と、この透析
    液流路切替手段に透析液の流入口と流出口を介して配管
    接続するダイアライザーと、前記透析液流路切替手段と
    透析液排出流路とに配管接続し、供給された透析液の流
    量および透析後の限外濾過による除水を含む透析液の流
    量を計測する計測手段と、前記定量液送手段、透析液流
    路切替手段、計測手段の各動作を制御するとともに計測
    手段よりの信号に基づき限外濾過による除水量を演算処
    理する制御演算手段とを具備してなり、 前記定量液送手段は、透析液供給流路に接続するボール
    タップを有する大気開放の貯液槽とこれに配管接続した
    チューブローラーポンプ等のシールの密閉性の良好な定
    量ポンプとからなり、 透析液流路切替手段は、定量ポンプの吐出側とダイアラ
    イザーの透析液流入口とに配管接続する流入切替弁と,
    ダイアライザーの透析液流出口と計測手段とに配管接続
    する流出切替弁と、この流入切替弁と流出切替弁とを配
    管にて短絡接続するバイパスとからなり、 計測手段は、流出切替弁に配管接続し下側部に制御演算
    手段により制御される開閉弁を備えて供給された透析液
    又は透析後の限外濾過による除水を含む透析液を一時的
    に貯留する大気開放の貯留槽と、この貯留槽に配管接続
    され内部に貯留槽から排出される透析液の流量測定用の
    上下一対のレベルセンサを有し下側部に透析液の排出流
    路に配管接続して制御演算手段により制御される開閉弁
    を備えた大気開放の計量槽とからなる、 ことを特徴とする血液透析装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の血液透析装置
    において、定量液送手段と透析液流路切替手段との間
    に、定量ポンプの吐出側と流入切替弁と透析液排出流路
    とに配管接続し、制御演算手段により制御される緊急遮
    断切替弁を配設するとともに、計量槽の上下部レベルセ
    ンサの間に下部レベルセンサに近接してイーカム用レベ
    ルセンサを設けたことを特徴とする血液透析装置。
  3. 【請求項3】緊急遮断切替弁と透析液排出流路とを接続
    する配管である緊急遮断用の流路の一部が熱交換部とな
    っていることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の
    血液透析装置。
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