JPH061508Y2 - 前後輪操舵車の後輪操舵装置 - Google Patents

前後輪操舵車の後輪操舵装置

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JPH061508Y2
JPH061508Y2 JP15180787U JP15180787U JPH061508Y2 JP H061508 Y2 JPH061508 Y2 JP H061508Y2 JP 15180787 U JP15180787 U JP 15180787U JP 15180787 U JP15180787 U JP 15180787U JP H061508 Y2 JPH061508 Y2 JP H061508Y2
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rotation
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功一 杉原
勝司 山下
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は前輪の操舵に連動して後輪を操舵する後輪操舵
装置に係り、特に前輪の操舵を油圧力に変換するととも
に該油圧力を利用して後輪を操舵する前後輪操舵車の後
輪操舵装置に関する。
〔従来技術〕
従来、この種の装置は、例えば実開昭60−45266
号公報に示されるように、左右前輪を操舵するラックバ
ーに連結されたピストンロッドを有する第1油圧シリン
ダと、該第1油圧シリンダの左右油室に一対の導管を介
してそれぞれ接続された左右油室を有する2油圧シリン
ダと、該第2油圧シリンダのピストンロッドによって駆
動され左右後輪を操舵する油圧サーボ機構を有する後輪
操舵機構とを備え、前輪の操舵に伴うラックバーの変位
により第1油圧シリンダのピストンロッドを変位させ、
このピストンロッドの変位に応じて第1油圧シリンダの
一方の油室内の作動油を導管を介して第2油圧シリンダ
の一方の油室に向けて送り出し、かつ第2油圧シリンダ
の他方の油室内の作動油を導管を介して第1油圧シリン
ダの他方の油室に導き入れるようにし、この作動油の移
動により第2油圧シリンダのピストンロッドを変位させ
て後輪操舵機構を介して後輪を前輪の操舵に連動して操
舵するようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかるに、前記従来の装置においては、第1油圧シリン
ダのピストンロッドの変位を第2油圧シリンダのピスト
ンロッドの変位に正確に変換するためには、第1及び第
2油圧シリンダの各一方及び各他方の油室内の作動油を
導管内の作動油をも含めて密閉状態にする必要がある
が、かかる作動油の密閉状態を完全に維持することは極
めて難しい。すなわち、前記油室内又は導管内の空気抜
きが完全でなかったり、該油室内又は該導管内に後に空
気が入ったりすると、前記作動油の完全密閉状態が実現
できなくなる。そして、かかる場合には、該空気の混入
した作動油の体積弾性率が減少し、前輪の操舵信号が後
輪側に正確に伝達されなくなって後輪の操舵が正確に行
われないという問題がある。
本考案は上記問題に鑑み案出されたものであり、その目
的とするところは、前記作動油の密閉状態を必要としな
い油圧手段を用いることにより後輪を前輪の操舵に連動
して常に正確に操舵する後輪操舵装置を提供するととも
に、該後輪操舵装置において、特に前輪の小舵角操舵時
における後輪の操舵特性を良好にすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記問題を解決して本考案の目的を達成するために、本
考案の構成上の特徴は、操舵ハンドルの回動に応じて回
転する入力用楕円ギヤ及び該入力用楕円ギヤに噛合した
出力用楕円ギヤからなる歯車機構と、前記出力用楕円ギ
ヤの回転軸に接続され前記出力用楕円ギヤの回転に応じ
て回転するカム部材と、該カム部材のカム面に一端にて
係合して同カム部材の回動に応じて軸方向に変位するバ
ルブスプールを有し該バルブスプールとバルブスリーブ
との相対的変位に応じた油圧力を発生するスプールバル
ブと、該スプールバルブに各一端にてそれぞれ接続され
前記油圧力を伝達する一対の導管と、該一対の導管の各
他端にそれぞれ接続された一対の油室を有し前記油圧力
に応じてピストンロッドを駆動する油圧シリンダと、前
記ピストンロッドを中立位置に付勢するスプリングと、
前記ピストンロッドの中立位置からの変位に応じて駆動
されて後輪を操舵する操舵機構とを備えたことにある。
〔考案の作用〕
上記のように構成した本考案においては、前輪を操舵す
るために操舵ハンドルが回動されると、同ハンドルの回
動は歯車機構を介してカム部材に伝達され、同カム部材
が操舵ハンドルの回動に応じて回転する。この場合、歯
車機構は入力用楕円ギヤ及び出力用楕円ギヤにより構成
されているので、操舵ハンドルの回転に対するカム部材
の回転速度は前記一対の楕円ギヤの噛合位置の変化に応
じて速くなったり、遅くなったりする。このカム部材の
回転により、カム部材のカム面に一端にて係合したバル
ブスプールが中立位置から変位し、バルブスプールとバ
ルブスリーブとの間には前記バルブスプールの変位すな
わち操舵ハンドルの回動、前記一対の楕円ギヤの噛合位
置及びカム部材のカムプロフィールに応じた相対的変位
が生じるので、スプールバルブは前記操舵ハンドルの回
動、前記一対の楕円ギヤの噛合位置及びカムプロフィー
ルに応じた油圧を一対の導管を介して油圧シリンダに供
給する。油圧シリンダのピストンロッドはこの油圧力に
より押圧されるが、スプリングの付勢力が前記油圧力に
対抗するように作用するので、該ピストンロッドは基準
位置から前記油圧力に比例した量だけ変位することにな
る。そして、操舵機構がこのピストンロッドの変位に応
じて左右後輪を操舵するので、後輪は前輪の操舵に連動
するとともに前記一対の楕円ギヤの噛合位置及びカム部
材のカムプロフィールにより決定される特性で操舵され
る。
〔考案の効果〕
このような作用説明からも理解できる通り、本考案によ
れば、カム部材及びスプールバルブを用いて前輪の操舵
量に対応した油圧力を発生させ、この油圧力により油圧
シリンダ及び操舵機構を用いて後輪を前輪に連動して操
舵するようにしたので、前記従来装置のように作動油の
密閉状態を維持する必要がなくなり、該密閉の不完全さ
に起因する前記問題が解消されて常に後輪を前輪の操舵
に連動して正確に操舵できる。
また、本考案によれば、歯車機構として一対の楕円ギヤ
を用いるようにしたので、両楕円ギヤの噛合位置の設定
により、バルブスプールが中立位置近傍にあるときカム
部材の回転速度を速めるようにすることができる。この
設定により、カム部材のカム面の設計に無理することな
く、スプールバルブの中立状態近傍における油圧力発生
に対する不感帯を小さくすることができ、前輪の小舵角
時における後輪の操舵特性を良好にできる。
さらに、本考案によれば、カム部材のカムプロフィール
を種々変更するのみで、バルブスプールの前輪操舵量に
対する変位量が変更されて油圧シリンダに供給される油
圧力が変化するので、後輪の前輪に対する操舵特性を簡
単に変更することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明すると、第
1図は本考案に係る前後輪操舵車を概略的に示してい
る。
この前後輪操舵車は、車体に固定したハウジング11に
軸方向に変位可能に支持され操舵ハンドル12の回動に
応じて軸方向に変位して左右前輪FW1,FW2を操舵
する前輪ステアリングリンク機構としてのラックバー1
3を有する。ラックバー13はハウジング11内に収容
されたピニオン14及び同ピニオン14を固定した操舵
軸15を介して操舵ハンドル12に接続されるととも
に、その両端にて左右タイロッド16a,16b及び左
右ナックルアーム17a,17bを介して左右前輪FW
1,FW2を接続している。操舵軸15の中間部には四
方弁からなる制御バルブ18が組付けられており、同バ
ルブ18は、操舵軸15に作用する操舵トルクに応じ
て、エンジン21により駆動される定容量形の油圧ポン
プ22からパワーシリンダ23への作動油の供給及び同
シリンダ23からリザーバ24への作動油の排出を制御
する。パワーシリンダ23はハウジング11内に形成さ
れるとともに、ラックバー13に固定したピストン23
aによつて区画された左右油室23b,23cを有し、
前記作動油の給排に応じてラックバー13を駆動する。
操舵軸15の下端は、第1図及び第2図に示すように、
ハウジング11内にて歯車機構25を介してカム部材2
6の回転軸に接続されている。歯車機構25は、第1図
乃至第3図に示すように、ハウジング11に回転可能に
支持された第1乃至第4ギヤ25a,25b,25c,
25dにより構成されており、操舵軸14の回転が各ギ
ヤ25a,25b,25c,25dをこの順に介してカ
ム部材26に伝達される。第1及び第2ギヤ25a,2
5bはそれぞれ円形ギヤで構成されるとともに、第1ギ
ヤ25aの半径は第2ギヤ25bのそれよりも小さく設
定されている。これにより、第1及び第2ギヤ25a,
25bは操舵ハンドル12の回動に伴う操舵軸15の回
転を減速して、操舵ハンドル12の最大回転量に対する
第3ギヤ25cの回転を一回転未満にするようにしてい
る。第3及び第4ギヤ25c,25dは互いに噛合した
同一形状の楕円ギヤで構成されるとともに、操舵ハンド
ル12(操舵軸15)が中立状態にあるとき第3ギヤ2
5cの長径方向と第4ギヤ25dの短径方向が一致する
ように設定されている。これにより、操舵ハンドル12
(操舵軸15)の回転角θの変化に対するカム部材2
6の回転角θの変化が、第4図の実線Aで示すよう
に、操舵ハンドル12の中立状態近傍で大きくなる。ま
た、カム部材26のカム面は該カム部材26の基準位置
からの回転に対して後述するバルブスプール27aの変
位Sが第5図の特性に応じて変化するように形成され
ている。すなわち、カム部材26の第1図矢印方向の回
転(操舵ハンドル12の右回転に対応)に対しては、同
回転量の小さい範囲でバルブスプール27aが第1図右
方向に変位し、かつ同回転量の大きな範囲で同スプール
27aが第1図左方向に変位する。また、カム部材26
の第1図矢印と反対方向の回転(操舵ハンドル12の左
回転に対応)に対しては、前記場合と左右対称に同回転
量の小さい範囲でバルブスプール27aが第1図左方向
に変位し、かつ同回転量の大きな範囲で同スプール27
aが第1図右方向に変位する。
カム部材26の外周上に形成されるカム面には、第1図
及び第2図に示すように、スプールバルブ27を構成す
るバルブスプール27aの先端部に回転可能に支持され
たカムフォロア28が当接している。バルブスプール2
7aはハウジング11内に嵌入したバルブスリーブ27
b内に軸方向に変位可能に組込まれており、その後端に
てハウジング11に嵌合されたプラグ29により一端の
支持されたスプリング31により常時カム部材26側に
付勢されている。バルブスリーブ27bにはエンジン2
1により駆動される定容量形の油圧ポンプ32に連通す
る供給ポート27b1とリザーバ33に連通する第1及
び第2排出ポート27b2,27b3とが形成されると
ともに、バルブスプール27aの外周上には前記各ポー
ト27b1,27b2,27b3にそれぞれ対向するラ
ンド27a1,27a2,27a3が設けられている。
また、バルブスリーブ27bの供給ポート27b1と第
1及び第2排出ポート27b2,27b3との各間には
第1及び第2流入出ポート27b4,27b5が形成さ
れている。そして、これらのバルブスプール27a及び
バルブスリーブ27bからなるスプールバルブ27はア
ンダーラップ形の四方弁を構成しており、バルブスプー
ル27aが中立位置にあるとき第1及び第2流入出ポー
ト27b4,27b5間の油圧差をなくすとともに、同
スプール27aが第2図にて右(又は左)方向に変位し
たとき第1流入出ポート27b4(又は第2流入出ポー
ト27b5)における油圧が第2流入出ポート27b5
(又は第1流入出ポート27b4)における油圧よりバ
ルブスプール27aの変位量Sに応じた量だけ高くな
るようになっている(第4図の実線B)。
スプールバルブ27の第1及び第2流入出ポート27b
4,27b5は一対の導管34a,34bを介して車体
に固定した油圧シリンダ35の左右油室35a,35b
に連通している。左右油室35a,35bには中立位置
付勢用のスプリング36a,36bが収容されており、
同スプリング36a,36bはピストン35c及びピス
トンロッド35dを中立位置に常時付勢している。
ピストンロッド35dの一端は、左右後輪RW1,RW
2を同ロッド35dの変位に応じて操舵する後輪操舵機
構内に設けたレバー37の中間部に回転可能に接続され
ている。後輪操舵機構は前記レバー37とともに、左右
後輪RW1,RW2を操舵可能に連結するステアリング
リンク機構と、該左右後輪RW1,RW2を操舵する倣
いサーボ機構とにより構成されている。
このステアリングリンク機構はレバー37の後端を回転
可能に接続するとともに車体に固定したハウジング38
に軸方向に変位可能に支持されたリレーロッド41を有
する。リレーロッド41の両端は左右タイロッド42
a,42b及び左右ナックルアーム43a,43bを介
して左右後輪RW1,RW2に接続されている。
倣いサーボ機構はゼロラップ又はオーバラップ形のスプ
ールバルブ44とパワーシリンダ45とを主要構成部品
としている。スプールバルブ44はハウジング38内に
形成した筒状のバルブ本体44aと、該本体44a内に
軸方向に摺動可能に組込まれるとともに一端にてレバー
37の前端を回転可能に接続したバルブスプール44b
とを有する。バルブ本体44aにはエンジン21により
駆動される可変容量型の油圧ポンプ46にチェック弁4
7を介して連通する供給ポートとリザーバ48に連通す
る2つの排出ポートが形成されるとともに、バルブスプ
ール44bの外周上には前記各ポートに対応した3つの
ランドが形成されている。パワーシリンダ45はリレー
ロッド41に固定したピストン45aにより区画された
左右油室45b,45cを有し、同油室45b,45c
はバルブスリーブ44aの供給ポート及び各排出ポート
間にそれぞれ形成した流入出ポートにそれぞれ連通して
いる。
次に、上記のように構成した実施例の動作を説明する。
まず、当該車両が右方向に操舵される場合について説明
する。操舵ハンドル12が右方向にθだけ回動される
と、この回転は操舵軸15を介してピニオン14に伝達
され、ピニオン14はラックバー13を第1図にて左方
向に操舵ハンドル12の回動量θに対応した量X
け変位させる。このラックバー13の変位Xは左右タ
イロッド16a,16b及び左右ナックルアーム17
a,17bを介して左右前輪FW1,FW2に伝達さ
れ、左右前輪FW1,FW2が操舵ハンドル12の回動
量θに応じて右方向にθだけ操舵される。なお、か
かる左右前輪FW1,FW2の操舵においては、制御バ
ルブ18が操舵軸15に作用する操舵トルクに応じて動
作してパワーシリンダ23の右油室23cへの作動油の
供給及び左油室23bからの作動油の排出を制御するの
で、同シリンダ23はピストン23aを介してラックバ
ー13を左方向に押圧して前述の左右前輪FW1,FW
2の操舵を助勢する。
一方、前記操舵軸15の回転は歯車機構25にも入力さ
れ、同歯車機構25は第1及び第2ギヤ25a,25b
の作用により該回転を減速するとともに、第3及び第4
ギヤ25c,25dの作用により回転速度を操舵ハンド
ル12の回転角θに応じて変化させてカム部材26を
第1図の矢印方向に回転させる。この場合、カム部材2
6の回転角をθとすると、同回転角θは、第4図に
て実線Aで示すように、θの零付近で回転速度が速ま
るように変化する。このカム部材26の回転はカムフォ
ロア28を介してバルブスプール27aに伝達され、同
スプール27aはカム部材26のカムプロフィールに応
じて軸方向に変位量Sだけ変位する。この場合、カム
部材26による変換特性は第5図に示すようになってい
るので、カム部材26の回転角θ(>0)の小さな範
囲ではバルブスプール27aは第1図右方向に変位し、
かつ回転角θの大きな範囲では第1図左方向に変位す
る。
このバルブスプール27aの変位により、スプールバル
ブ27はその変位量Sに応じて増加する差圧Pを有す
る油圧力を導管34a,34bを介して油圧シリンダ3
5に供給する。この場合、スプールバルブ27における
バルブスプール27aの変位に対する前記差圧Pの変化
特性は、第4図の実線Bにて示すように、バルブスプー
ル27aの基準位置近傍にて大きな不感帯を有するが、
カム部材26の回転特性が前記第4図の実線Aのように
なつているので、操舵ハンドル12の回転θに対する
前記差圧Pの変化特性においては、第4図にて実線Cで
示すように、操舵ハンドル12の中立状態近傍における
不感帯が小さくなるとともにカム部材26のカムプロフ
ィールによって直線的になる。ただし、この場合、カム
部材26の回転角θすなわち操舵ハンドル12の右方
向への回転角θが小さければ導管34a内の作動油圧
が導管34b内のよれよりも高く、かつ前記回転角θ
(θ)が大きければ導管34b内の作動油圧が導管3
4a内のそれよりも高くなる。
このような油圧力が油圧シリンダ35に供給されると、
ピストン35c及びピストンロッド35dは該供給油圧
力に応じた方向に変位するが、同ピストン35c及びピ
ストンロッド35dにはスプリング36a,36bによ
る付勢力が中立位置に戻す方向に作用し、結局ピストン
35c及びピストンロッド35dは前記油圧力とスプリ
ング36a,36bによる付勢力が均合う位置まですな
わち基準位置からSだけ変位して静止する。
このピストンロッド35dの変位はレバー37に伝達さ
れるが、前述のように操舵ハンドル12の回転角θ
小さければ、導管34aを介して油圧シリンダ35の左
油室35aに供給される作動油圧が高くてピストンロッ
ド35dは第1図右方向に変位するので、レバー37は
第1図右方向に押圧される。かかる場合、最初リレーロ
ッド41は左右後輪RW1,RW2と路面との摩擦力に
より変位しにくい状態にあるので、レバー37はリレー
ロッド41との接続点を支点として第1図右方向に回転
する。この回転により、バルブスプール44bが第1図
右方向に変位し、スプールバルブ44は油圧ポンプ46
から吐出される作動油をパワーシリンダ45の左油室4
5bへ供給するとともに同シリンダ45の右油室45c
からリザーバ48への作動油の排出を許容するので、リ
レーロッド41は第1図右方向に変位する。次に、この
リレーロッド41の右方向の変位により、レバー37は
ピストンロッド35dとの接続点を支点として第1図左
方向に回転する。このレバー37の回転はバルブスプー
ル44bを前記とは逆に第1図左方向に変位させるの
で、スプールバルブ44はパワーシリンダ45に対する
作動油の給排を停止し、リレーロッド41の前記右方向
への変位も停止する。かかるスプールバルブ44,パワ
ーシリンダ45等からなる倣いサーボ機構により、リレ
ーロッド41は油圧シリンダ35の作動ロツド35dの
変位量Sに応じてXだけ第1図右方向に変位するこ
とになる。さらに、このリレーロッド41の変位は左右
タイロツド42a,42b及び左右ナックルアーム43
a,43bを介して左右後輪RW1,RW2に伝達さ
れ、左右後輪RW1,RW2は右方向にθだけ操舵さ
れる。
一方、前述のように操舵ハンドル12の回転角θが大
きい場合には、導管34bを介して油圧シリンダ35の
右油室35bに供給される作動油圧が高くてピストンロ
ッド35dは第1図左方向に変位するので、レバー37
は第1図左方向に引張られる。かかる場合、スプールバ
ルブ44及びパワーシリンダ45は前記とは反対に作用
してリレーロッド41を第1図左方向に変位させるの
で、左右後輪RW1,RW2は左方向に操舵される。
このように、操舵ハンドル12が右方向に回動されて左
右前輪FW1,FW2が右方向に操舵された場合、第6
図に示すように、操舵ハンドル12の回動量θが小さ
ければ左右後輪RW1,RW2は右方向すなわち左右前
輪FW1,FW2に対し同相に操舵され、かつ前記回動
量θが大きければ左右後輪RW1,RW2は左方向す
なわち左右前輪FW1,FW2に対し逆相に操舵され
る。
次に、当該車両が左方向に操舵される場合について説明
する。この場合、当該実施例では、カム部材26の特性
すなわち入力回転角θに対するバルブスプール27a
の変位量Sはカム部材26のカムプロフィールの設計
により操舵ハンドル12の左右方向の操舵に対して対称
になるようになっているので(第5図参照)、操舵ハン
ドル12が左方向に回動されて左右前輪FW1,FW2
が左方向に操舵された場合には、左右後輪RW1,RW
2は前述した場合と逆方向に前輪操舵に応じて操舵され
る。これにより、同後輪RW1,RW2は、第6図に示
すように、操舵ハンドル12の左右方向の回動に対し左
右対称に操舵される。
以上のような説明からも解るように、前記実施例によれ
ば、カム部材26及び四方弁を構成するスプールバルブ
27を用いて操舵ハンドル12の回動量に対応した油圧
力を発生させ、この油圧力に対応した油圧シリンダ35
のピストンロッド35dの変位に応じて左右後輪RW
1,RW2を操舵するようにして、作動油の密閉状態を
必要とする油圧装置を用いなくても左右前輪FW1,F
W2に連動して左右後輪RW1,RW2を操舵制御でき
るようにしたので、前記密閉の不完全さに伴う問題が解
消されて同後輪RW1,RW2の操舵制御が正確にな
る。
また、前記実施例によれば、歯車機構として楕円ギヤで
構成される第3及び第4ギヤ25c,25dを用いるこ
とにより、バルブスプール27aが中立位置近傍にある
ときカム部材26の回転速度を速めるようにして、スプ
ールバルブ27から発生される油圧Pが操舵ハンドル1
2の回転角θに対して第4図実線Cで示すように変化
するようにしたので、カム部材26のカム面の設計に無
理することなく、スプールバルブ27の中立状態近傍に
おける油圧力発生に対する不感帯を小さくすることがで
き、前輪の小舵角時における後輪の操舵特性を良好にで
きる。なお、第4図の破線D,Eは第3及び第4ギヤ2
5c,25dを円形ギヤで構成した場合における操舵ハ
ンドル12の回転角θに対するカム部材26の回転角
θの変化特性と、同回転角θに対するスプールバル
ブ27により発生される油圧Pの変化特性とを、本件実
施例との比較のために示してある。
また、前記実施例において、カム部材26のカムプロフ
ィールを変更すれば、操舵ハンドル12の回動に対する
バルブスプール27aの変位特性が変化してスプールバ
ルブ27から発生される油圧力の特性を変更できるの
で、前記実施例によるカム部材26をカムプロフィール
の異なる別のカム部材に変更するのみで左右前輪FW
1,FW2に対する左右後輪RW1,RW2の操舵特性
を種々に変更できる。
さらに、前記実施例によれば、後輪操舵機構としてスプ
ールバルブ44,パワーシリンダ45等からなる倣いサ
ーボ機構を利用したので、スプールバルブ27から供給
される油圧力とスプリング36a,36bの付勢力とに
より位置決めされる油圧シリンダ35のピストンロッド
35dの変位に基づき、左右後輪RW1,RW2を同後
輪RW1,RW2からの反力の影響なく正確に操舵でき
る。なお、前記反力が問題にならない場合又は同反力を
無視できる程にピストンロッド35dの左右後輪RW
1,RW2に対する操舵力を得ることができる場合に
は、前記倣いサーボ機構は不要となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す後輪操舵装置を備えた
前後輪操舵車の全体概略図、第2図は第1図の歯車機
構、カム部材及びスプールバルブの詳細を示す破断図、
第3図は第2図のIII−III線に沿って見た第3及び第4
ギヤの取付け構造図、第4図は操舵ハンドルの回転角、
カム部材の回転角、バルブスプールの変位量及びスプー
ルバルブによる発生油圧の特性図、第5図はカムの特性
図、第6図は左右後輪の左右前輪に対する操舵特性図で
ある。 符号の説明 12・・・操舵ハンドル、15・・・操舵軸、25・・
・歯車機構、25a,25b,25c,25d・・・ギ
ヤ、26・・・カム部材、27・・・スプールバルブ、
27a・・・バルブスプール、27b・・・バルブスリ
ーブ、28・・・カムフォロア、32・・・油圧ポン
プ、34a,34b・・・導管、35・・・油圧シリン
ダ、35d・・・ピストンロッド、36a,36b・・
・スプリング、37・・・レバー、41・・・リレーロ
ッド、44・・・スプールバルブ、45・・・パワーシ
リンダ、46・・・油圧ポンプ、FW1,FW2・・・
前輪、RW1,RW2・・・後輪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵ハンドルの回動に応じて回転する入力
    用楕円ギヤ及び該入力用楕円ギヤに噛合した出力用楕円
    ギヤからなる歯車機構と、前記出力用楕円ギヤの回転軸
    に接続され前記出力用楕円ギヤの回転に応じて回転する
    カム部材と、該カム部材のカム面に一端にて係合して同
    カム部材の回転に応じて軸方向に変位するバルブスプー
    ルを有し該バルブスプールとバルブスリーブとの相対的
    変位に応じた油圧力を発生するスプールバルブと、該ス
    プールバルブに各一端にてそれぞれ接続され前記油圧力
    を伝達する一対の導管と、該一対の導管の各他端にそれ
    ぞれ接続された一対の油室を有し前記油圧力に応じてピ
    ストンロッドを駆動する油圧シリンダと、前記ピストン
    ロッドを中立位置に付勢するスプリングと、前記ピスト
    ンロッドの中立位置からの変位に応じて駆動されて後輪
    を操舵する操舵機構とを備えたことを特徴とする前後輪
    操舵車の後輪操舵装置。
JP15180787U 1987-10-02 1987-10-02 前後輪操舵車の後輪操舵装置 Expired - Lifetime JPH061508Y2 (ja)

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