JPH06152015A - 短パルス光機能装置 - Google Patents
短パルス光機能装置Info
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- JPH06152015A JPH06152015A JP30225892A JP30225892A JPH06152015A JP H06152015 A JPH06152015 A JP H06152015A JP 30225892 A JP30225892 A JP 30225892A JP 30225892 A JP30225892 A JP 30225892A JP H06152015 A JPH06152015 A JP H06152015A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フェムト秒領域の短パルス光を高出力で且つ
安定に発生し得る装置を提供する。 【構成】 レーザー媒質1、高分散ブリュースタープリ
ズム対4及び可飽和吸収色素ジェット5を備えたファブ
リペロー型レーザー共振器11に、励起用レーザー光源
12から連続光21を入射して励起し、定常的連続モー
ド同期状態のパルス列22を発生させ、増幅用レーザー
光源13から増幅用励起パルス光23を入射して高利得
増幅媒質として作用させることにより、高出力で且つ安
定なフェムト秒領域の出力パルス光24を発生する。
安定に発生し得る装置を提供する。 【構成】 レーザー媒質1、高分散ブリュースタープリ
ズム対4及び可飽和吸収色素ジェット5を備えたファブ
リペロー型レーザー共振器11に、励起用レーザー光源
12から連続光21を入射して励起し、定常的連続モー
ド同期状態のパルス列22を発生させ、増幅用レーザー
光源13から増幅用励起パルス光23を入射して高利得
増幅媒質として作用させることにより、高出力で且つ安
定なフェムト秒領域の出力パルス光24を発生する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高速の精密光計測や
光通信、光デバイスの特性評価、超高速物理現象解明の
ための分光測定等の超短時間領域の量子エレクトロニク
ス分野において有用な、ピコ秒(ps=10-12秒)か
らフェムト秒(fs=10-15秒)の短パルス光を高出
力で且つ安定に発生する装置に関するものである。
光通信、光デバイスの特性評価、超高速物理現象解明の
ための分光測定等の超短時間領域の量子エレクトロニク
ス分野において有用な、ピコ秒(ps=10-12秒)か
らフェムト秒(fs=10-15秒)の短パルス光を高出
力で且つ安定に発生する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種のモード同期法やパルス圧縮
法等の短パルス光の発生技術の発展により、フェムト秒
領域の短パルス光が発生できるようになった。これま
で、このような超短時間領域の短パルス光の発生及びそ
の応用研究は、利得帯域の広い色素レーザーに限られて
いた。
法等の短パルス光の発生技術の発展により、フェムト秒
領域の短パルス光が発生できるようになった。これま
で、このような超短時間領域の短パルス光の発生及びそ
の応用研究は、利得帯域の広い色素レーザーに限られて
いた。
【0003】現時点で得られている最も短いパルス光の
パルス幅は、色素レーザー系による6fsである(R.L.
Fork et al:Opt.Lett.,12,483(1987)参照)。この系で
は、まず、位相補償された衝突モード同期リング色素レ
ーザー(J.A.Valdmanis et al:Opt.Lett.,10,131(1985)
参照)によって、50fs前後の短パルス光を発生させ
る。次に、10fs以下の極短パルス光の発生はピーク
強度の低い通常の発振器からでは困難であるため、銅蒸
気レーザー励起による多重光路(6往復)色素増幅器
(W.H.Knox et al:J.Quant.Electron.,24,388(1988)参
照)やcwQスイッチNd:YAGレーザー励起色素増
幅器(Y.Ishida et al:Optics Commu.,68,295(1988)参
照)によって、ピーク出力を増強する(≧1MW)必要
がある。さらに、前記増幅されたパルス光を、石英光フ
ァイバ中の非線形性(光カー効果)と負分散素子(回折
格子対)とを組み合わせたパルス圧縮器で圧縮する、と
いう方法(H.Nakatuka et al:Phy.Rev.Lett.,47,910(19
81)、同じくW.J.Tomlinson et al:J.Opt.Soc.Am.,Bl,1
(1992)参照)がとられていた。
パルス幅は、色素レーザー系による6fsである(R.L.
Fork et al:Opt.Lett.,12,483(1987)参照)。この系で
は、まず、位相補償された衝突モード同期リング色素レ
ーザー(J.A.Valdmanis et al:Opt.Lett.,10,131(1985)
参照)によって、50fs前後の短パルス光を発生させ
る。次に、10fs以下の極短パルス光の発生はピーク
強度の低い通常の発振器からでは困難であるため、銅蒸
気レーザー励起による多重光路(6往復)色素増幅器
(W.H.Knox et al:J.Quant.Electron.,24,388(1988)参
照)やcwQスイッチNd:YAGレーザー励起色素増
幅器(Y.Ishida et al:Optics Commu.,68,295(1988)参
照)によって、ピーク出力を増強する(≧1MW)必要
がある。さらに、前記増幅されたパルス光を、石英光フ
ァイバ中の非線形性(光カー効果)と負分散素子(回折
格子対)とを組み合わせたパルス圧縮器で圧縮する、と
いう方法(H.Nakatuka et al:Phy.Rev.Lett.,47,910(19
81)、同じくW.J.Tomlinson et al:J.Opt.Soc.Am.,Bl,1
(1992)参照)がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した色
素レーザー系においては、レーザー媒質である色素材料
(溶液)の劣化が著しく、レーザー発振器から100f
s以下の短パルス光を安定して維持するには頻繁に色素
溶液を交換し、その都度、極めて注意深い共振器の調整
を行う必要があった。また、利得持続時間の短い(≦5
ns)色素増幅器を用いる限り、被増幅パルス光と励起
パルス光との正確なタイミングの一致(≦1ns)が必
要であり、高出力の短パルス光を安定して得ることが容
易でなく、制御性、信頼性、操作性等において問題があ
った。
素レーザー系においては、レーザー媒質である色素材料
(溶液)の劣化が著しく、レーザー発振器から100f
s以下の短パルス光を安定して維持するには頻繁に色素
溶液を交換し、その都度、極めて注意深い共振器の調整
を行う必要があった。また、利得持続時間の短い(≦5
ns)色素増幅器を用いる限り、被増幅パルス光と励起
パルス光との正確なタイミングの一致(≦1ns)が必
要であり、高出力の短パルス光を安定して得ることが容
易でなく、制御性、信頼性、操作性等において問題があ
った。
【0005】本発明は前記従来の問題点に鑑み、フェム
ト秒領域の短パルス光を高出力で且つ安定に発生し得る
装置を提供することを目的とする。
ト秒領域の短パルス光を高出力で且つ安定に発生し得る
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、レーザー媒質、位相補償用プリズム対及び
可飽和吸収媒質を含むファブリペロー型レーザー共振器
を被増幅光源とし、増幅用レーザー光源から発生する短
パルス光を前記被増幅光源内のレーザー媒質に集光する
ことによって、該レーザー媒質を高利得増幅媒質として
作用させる短パルス光機能装置を提案する。
成するため、レーザー媒質、位相補償用プリズム対及び
可飽和吸収媒質を含むファブリペロー型レーザー共振器
を被増幅光源とし、増幅用レーザー光源から発生する短
パルス光を前記被増幅光源内のレーザー媒質に集光する
ことによって、該レーザー媒質を高利得増幅媒質として
作用させる短パルス光機能装置を提案する。
【0007】
【作用】本発明によれば、定常的連続モード同期状態の
パルス列を発生しているファブリペロー型レーザー共振
器に、増幅用レーザー光源から発生する短パルス光を集
光してこれを強励起することにより、利得スイッチング
による光増幅作用を引き起こして超短パルス光を発生す
る。
パルス列を発生しているファブリペロー型レーザー共振
器に、増幅用レーザー光源から発生する短パルス光を集
光してこれを強励起することにより、利得スイッチング
による光増幅作用を引き起こして超短パルス光を発生す
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。図
1は本発明の第1の実施例を示すもので、図中、1は連
続モード同期固体ソリトンレーザー媒質、ここではチタ
ンサファイア(Ti:Al2O3)ロッド(Y.Ishida et
al:Ultrafast Phenomena VII,Springer-Verlag,Berlin,
p.75(1990)、同じくN.Sarukura et al:Opt.Lett.,16,15
3(1991)参照)、2は全反射平面ミラー、3は透過率5
%の出力平面ミラー、4はSF6ガラスからなる位相補
償用の高分散ブリュースタープリズム対、5はHITC
I溶液からなる可飽和吸収色素ジェット、6は水晶板か
らなる波長選択素子、7,8,9,10は凹面ミラーで
あり、これらはファブリペロー型レーザー共振器11を
構成する。また、12は励起用レーザー光源、ここでは
平均出力6Wのcwアルゴンイオンレーザーである。ま
た、13は増幅用レーザー光源、ここでは出力エネルギ
ー約1mJのcwQスイッチNd:YAGレーザ(第2
高調波発生結晶付き)である。また、14は集光レン
ズ、15,16,17はミラーである。
1は本発明の第1の実施例を示すもので、図中、1は連
続モード同期固体ソリトンレーザー媒質、ここではチタ
ンサファイア(Ti:Al2O3)ロッド(Y.Ishida et
al:Ultrafast Phenomena VII,Springer-Verlag,Berlin,
p.75(1990)、同じくN.Sarukura et al:Opt.Lett.,16,15
3(1991)参照)、2は全反射平面ミラー、3は透過率5
%の出力平面ミラー、4はSF6ガラスからなる位相補
償用の高分散ブリュースタープリズム対、5はHITC
I溶液からなる可飽和吸収色素ジェット、6は水晶板か
らなる波長選択素子、7,8,9,10は凹面ミラーで
あり、これらはファブリペロー型レーザー共振器11を
構成する。また、12は励起用レーザー光源、ここでは
平均出力6Wのcwアルゴンイオンレーザーである。ま
た、13は増幅用レーザー光源、ここでは出力エネルギ
ー約1mJのcwQスイッチNd:YAGレーザ(第2
高調波発生結晶付き)である。また、14は集光レン
ズ、15,16,17はミラーである。
【0009】前記構成において、ファブリペロー型レー
ザー共振器11は励起用レーザー光源12からの連続光
21で励起され、定常的連続モード同期状態のパルス列
22を発生する。該パルス列22のパルス幅は、高分散
ブリュースタープリズム対4の群速度分散量(プリズム
間隔)を調節することにより、90fsから10psま
で可変できる。モード同期の繰り返し周期は、Tc=2
L/c(約12ns)で与えられる。ここで、Lは共振
器長、cは光速度である。
ザー共振器11は励起用レーザー光源12からの連続光
21で励起され、定常的連続モード同期状態のパルス列
22を発生する。該パルス列22のパルス幅は、高分散
ブリュースタープリズム対4の群速度分散量(プリズム
間隔)を調節することにより、90fsから10psま
で可変できる。モード同期の繰り返し周期は、Tc=2
L/c(約12ns)で与えられる。ここで、Lは共振
器長、cは光速度である。
【0010】前記定常的連続モード同期状態のパルス列
22が発生している状態で、増幅用レーザー光源13よ
り発生する増幅用励起パルス光23を集光レンズ(f=
500mm)14及び凹面ミラー10を通して、レーザ
ー媒質1に集光する。この増幅用励起パルス光23とパ
ルス列22はレーザー媒質1中で空間的に一致させる。
増幅用レーザー光源13として用いたcwQスイッチN
d:YAGレーザーはコンパクトで高繰り返し(1〜1
0kHz)のできる固体レーザーであるため、従来、用
いられていた銅蒸気レーザー、エキシマレーザー等よ
り、保守、操作性が大幅に改善される。将来、高出力半
導体レーザーが出現すれば、さらにコンパクトな系にな
る。
22が発生している状態で、増幅用レーザー光源13よ
り発生する増幅用励起パルス光23を集光レンズ(f=
500mm)14及び凹面ミラー10を通して、レーザ
ー媒質1に集光する。この増幅用励起パルス光23とパ
ルス列22はレーザー媒質1中で空間的に一致させる。
増幅用レーザー光源13として用いたcwQスイッチN
d:YAGレーザーはコンパクトで高繰り返し(1〜1
0kHz)のできる固体レーザーであるため、従来、用
いられていた銅蒸気レーザー、エキシマレーザー等よ
り、保守、操作性が大幅に改善される。将来、高出力半
導体レーザーが出現すれば、さらにコンパクトな系にな
る。
【0011】励起パワー密度が充分上がってくる(0.
1J/cm2)と、正味利得が生じ、共振器11内を往
復しているパルス列22は、レーザー媒質1を通過する
度に飽和効果が起こるレベルまで指数関数的に増幅され
てゆき、出力パルス光24となる。増幅用励起パルス光
(70ns幅)23が切れた後は、パルス列22は共振
器11内の光子の寿命時間(tc=400ns)で減衰
し、過度的緩和振動(10〜20μs)を経て、元の定
常的連続モード同期状態に回復する。
1J/cm2)と、正味利得が生じ、共振器11内を往
復しているパルス列22は、レーザー媒質1を通過する
度に飽和効果が起こるレベルまで指数関数的に増幅され
てゆき、出力パルス光24となる。増幅用励起パルス光
(70ns幅)23が切れた後は、パルス列22は共振
器11内の光子の寿命時間(tc=400ns)で減衰
し、過度的緩和振動(10〜20μs)を経て、元の定
常的連続モード同期状態に回復する。
【0012】図2は実際に増幅されたパルス列の包絡線
波形を高速半導体光素子とオシロスコープで測定したも
のである。同図(a)は掃引速度を5μs/div.にして、
増幅された過度応答部分とそれに続く非増幅部分(定常
的連続モード同期状態)全体が分かるようにした波形で
ある。また、同図(b)は掃引速度を200ns/div.に
上げて、増幅された過度応答部分のみを拡大した波形で
ある。励起パワー密度が0.5J/cm2の時、150
倍の増幅度が容易に得られる。また、増幅後、約15μ
sで定常状態に達することが分かる。このことから、5
0kHz以上の高繰り返し増幅ができる。共振器11内
の光強度は外部に取り出されるものより10〜15倍高
い。従って、凹面ミラー9及び10間にキャビティーダ
ンパー素子を挿入すれば、出力をさらに1桁増大でき
る。
波形を高速半導体光素子とオシロスコープで測定したも
のである。同図(a)は掃引速度を5μs/div.にして、
増幅された過度応答部分とそれに続く非増幅部分(定常
的連続モード同期状態)全体が分かるようにした波形で
ある。また、同図(b)は掃引速度を200ns/div.に
上げて、増幅された過度応答部分のみを拡大した波形で
ある。励起パワー密度が0.5J/cm2の時、150
倍の増幅度が容易に得られる。また、増幅後、約15μ
sで定常状態に達することが分かる。このことから、5
0kHz以上の高繰り返し増幅ができる。共振器11内
の光強度は外部に取り出されるものより10〜15倍高
い。従って、凹面ミラー9及び10間にキャビティーダ
ンパー素子を挿入すれば、出力をさらに1桁増大でき
る。
【0013】前記過度応答部分と被増幅部分のパルス幅
は第2高調波発生自己相関計で測定した。元のパルス光
が10ps領域の場合は増幅後も広がらない。100f
s以下のパルス光では共振器11内の分散効果と自己位
相変調効果が結合して300fsまで広がるが、この点
は後述するように、位相補償により圧縮できる。
は第2高調波発生自己相関計で測定した。元のパルス光
が10ps領域の場合は増幅後も広がらない。100f
s以下のパルス光では共振器11内の分散効果と自己位
相変調効果が結合して300fsまで広がるが、この点
は後述するように、位相補償により圧縮できる。
【0014】同じ増幅媒質を用いても、従来の外部多重
光路(2〜4往復)では同程度の増幅度を得るのに、励
起パワー密度を約1桁(2J/cm2)上げる必要があ
り、本発明装置の高効率動作と有効性が良く示されてい
る。
光路(2〜4往復)では同程度の増幅度を得るのに、励
起パワー密度を約1桁(2J/cm2)上げる必要があ
り、本発明装置の高効率動作と有効性が良く示されてい
る。
【0015】本実施例によれば、レーザー媒質が強励起
されている時間内では増幅媒質として作用することか
ら、従来の外部増幅法である多重光路・多段増幅器(P.
Georges et al:Opt.Lett.,16,144(1991)参照)や、再生
増幅器(J.Squier et al:Opt.Lett.,16,324(1991)参
照)のような複雑な光学系は全く不要となる。そのた
め、被増幅パルス列と励起パルス光とのタイミング制御
系も不要となる。また、本装置ではレーザー媒質に新固
体材料であるチタンサファイア(Ti:Al2O3)ロッ
ドを用いているため、色素溶液のような劣化の問題もな
い。本レーザー媒質は従来の固体媒質と異なり、色素よ
りさらに広い利得帯域幅(700〜1100nm)及び
高い飽和エネルギー(1J/cm2)を有しているた
め、広帯域波長可変化、短パルス化、高出力化に適して
いる。また、システムの大幅な簡素化によって安定性、
ビーム質の向上、信頼性、操作性、保守性等の問題点が
一挙に解決できる。また、多数の光学素子群(レンズ、
ミラー、偏光素子等)を必要としないため、それらの群
速度分散によるパルス広がり効果、光損失が無視でき、
超短パルス増幅に有利である。
されている時間内では増幅媒質として作用することか
ら、従来の外部増幅法である多重光路・多段増幅器(P.
Georges et al:Opt.Lett.,16,144(1991)参照)や、再生
増幅器(J.Squier et al:Opt.Lett.,16,324(1991)参
照)のような複雑な光学系は全く不要となる。そのた
め、被増幅パルス列と励起パルス光とのタイミング制御
系も不要となる。また、本装置ではレーザー媒質に新固
体材料であるチタンサファイア(Ti:Al2O3)ロッ
ドを用いているため、色素溶液のような劣化の問題もな
い。本レーザー媒質は従来の固体媒質と異なり、色素よ
りさらに広い利得帯域幅(700〜1100nm)及び
高い飽和エネルギー(1J/cm2)を有しているた
め、広帯域波長可変化、短パルス化、高出力化に適して
いる。また、システムの大幅な簡素化によって安定性、
ビーム質の向上、信頼性、操作性、保守性等の問題点が
一挙に解決できる。また、多数の光学素子群(レンズ、
ミラー、偏光素子等)を必要としないため、それらの群
速度分散によるパルス広がり効果、光損失が無視でき、
超短パルス増幅に有利である。
【0016】図3は本発明の第2の実施例を示すもの
で、図中、第1の実施例と同一構成部分は同一符号をも
って表す。即ち、11はファブリペロー型レーザー共振
器、12は励起用レーザー光源、13は増幅用レーザー
光源、18は音響光学素子、19は位相補償(パルス幅
圧縮)のための回折格子対である。
で、図中、第1の実施例と同一構成部分は同一符号をも
って表す。即ち、11はファブリペロー型レーザー共振
器、12は励起用レーザー光源、13は増幅用レーザー
光源、18は音響光学素子、19は位相補償(パルス幅
圧縮)のための回折格子対である。
【0017】ファブリペロー型レーザー共振器11の出
力パルス光24は回折格子対19に入れる前に、以下の
ような手順で波形整形する。出力パルス光24は第1の
実施例で述べた増幅用励起パルス光23の繰り返し周波
数に同期して増幅される。増幅持続時間幅はレーザー媒
質1のエネルギー緩和時間及び増幅用励起パルス光23
の幅に依存して変わり、この系の条件下では1〜2μs
(パルスの数にして100〜200個相当)である。こ
の増幅部分だけ抽出するため、増幅幅に相当する電気的
ゲートパルスを高速光検出器(図示せず)から発生さ
せ、これを高速応答する音響光学素子18に印加する。
あるいは電気光学素子を用いた単一パルス抽出器によっ
て、パルス列の中から1本だけ取り出すこともできる。
これによって、出力パルス光24より増幅主要部分を分
離、選択したゲーテッドパルス光25を得ることができ
る。
力パルス光24は回折格子対19に入れる前に、以下の
ような手順で波形整形する。出力パルス光24は第1の
実施例で述べた増幅用励起パルス光23の繰り返し周波
数に同期して増幅される。増幅持続時間幅はレーザー媒
質1のエネルギー緩和時間及び増幅用励起パルス光23
の幅に依存して変わり、この系の条件下では1〜2μs
(パルスの数にして100〜200個相当)である。こ
の増幅部分だけ抽出するため、増幅幅に相当する電気的
ゲートパルスを高速光検出器(図示せず)から発生さ
せ、これを高速応答する音響光学素子18に印加する。
あるいは電気光学素子を用いた単一パルス抽出器によっ
て、パルス列の中から1本だけ取り出すこともできる。
これによって、出力パルス光24より増幅主要部分を分
離、選択したゲーテッドパルス光25を得ることができ
る。
【0018】一方、共振器11内を往復する出力パルス
光24は、レーザー媒質1を通過する際、凹面ミラー
9,10で集光されるため、高ピーク強度に達している
(>10GW/cm2)。同程度の光強度を外部増幅器
で得るためには、104倍以上の増幅度が必要である。
媒質内の光電場が強くなると、3次の非線形光学過程で
ある自己位相変調(カー効果)が誘起される。
光24は、レーザー媒質1を通過する際、凹面ミラー
9,10で集光されるため、高ピーク強度に達している
(>10GW/cm2)。同程度の光強度を外部増幅器
で得るためには、104倍以上の増幅度が必要である。
媒質内の光電場が強くなると、3次の非線形光学過程で
ある自己位相変調(カー効果)が誘起される。
【0019】また、媒質長(2cm)が短くても共振器
11の往復効果により、その実効長は1〜2桁増すた
め、自己位相変調によるチャーピング(周波数変調)が
強く現れる。その結果、パルス光は充分なスペクトル広
がりを起こす。即ち、従来のような長い光ファイバを用
いて外部で自己位相変調を起こさせることなしに、短い
レーザー媒質1中で同様な作用が効果的に起こせる。し
かも、レーザー媒質1中での応答時間は高速(〜1f
s)である。高ピーク強度の基で広いスペクトル広がり
及びΔν(正の直線チャープ)を積極的に起こし、これ
を位相補償すれば、そのスペクトル広がりの逆数に相当
する超短パルス(10fs以下)がレーザーから直接、
発生可能となる。
11の往復効果により、その実効長は1〜2桁増すた
め、自己位相変調によるチャーピング(周波数変調)が
強く現れる。その結果、パルス光は充分なスペクトル広
がりを起こす。即ち、従来のような長い光ファイバを用
いて外部で自己位相変調を起こさせることなしに、短い
レーザー媒質1中で同様な作用が効果的に起こせる。し
かも、レーザー媒質1中での応答時間は高速(〜1f
s)である。高ピーク強度の基で広いスペクトル広がり
及びΔν(正の直線チャープ)を積極的に起こし、これ
を位相補償すれば、そのスペクトル広がりの逆数に相当
する超短パルス(10fs以下)がレーザーから直接、
発生可能となる。
【0020】図4は共振器11から得られた出力パルス
光24(10ps)のスペクトルを示すもので、図中、
31は増幅用レーザー光源13からの光入射がない場
合、32は光入射がある場合をそれぞれ示す。なお、こ
の図では裾の様子を見るため、縦軸は対数目盛りで表示
してある。
光24(10ps)のスペクトルを示すもので、図中、
31は増幅用レーザー光源13からの光入射がない場
合、32は光入射がある場合をそれぞれ示す。なお、こ
の図では裾の様子を見るため、縦軸は対数目盛りで表示
してある。
【0021】エネルギー増幅度が30倍の場合、増幅後
のパルス光はスペクトル広がり(半値全幅で元の2〜3
倍、Δλ=2.3nm)を起こすとともに、高速応答に
よる正の直線チャープ特性を持つので、図3に示すよう
な負の分散特性を持つ回折格子対(1200l/mm)
19あるいはプリズム対を通過させるだけで、スペクト
ル広がりの逆数まで圧縮後のパルス光26のパルス幅
(tp=Δν-1)は圧縮される。スペクトル広がりに応
じた最適位相補償を行うために、回折格子対19の間隔
を調整する。この結果、フーリエ限界まで圧縮された時
の圧縮比は、約1/30になる。
のパルス光はスペクトル広がり(半値全幅で元の2〜3
倍、Δλ=2.3nm)を起こすとともに、高速応答に
よる正の直線チャープ特性を持つので、図3に示すよう
な負の分散特性を持つ回折格子対(1200l/mm)
19あるいはプリズム対を通過させるだけで、スペクト
ル広がりの逆数まで圧縮後のパルス光26のパルス幅
(tp=Δν-1)は圧縮される。スペクトル広がりに応
じた最適位相補償を行うために、回折格子対19の間隔
を調整する。この結果、フーリエ限界まで圧縮された時
の圧縮比は、約1/30になる。
【0022】図5は音響光学素子18により切り出した
ゲーテッドパルス光の一例を示すもので、掃引速度は5
00ns/div.である。図5から、高出力とともに生じ
たチャーピング光パルスを選択的に取出すことができ
た。なお、ゲーテッドパルス光から光ファイバ等の利用
による従来技術により圧縮パルス光が得られる。
ゲーテッドパルス光の一例を示すもので、掃引速度は5
00ns/div.である。図5から、高出力とともに生じ
たチャーピング光パルスを選択的に取出すことができ
た。なお、ゲーテッドパルス光から光ファイバ等の利用
による従来技術により圧縮パルス光が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
つのレーザー媒質をレーザー発振器及び増幅器、さらに
高速非線形光学素子として有効に作用させることがで
き、全システムを非常にシンプルにすることができ、従
って、固体・半導体レーザー等、全てのレーザー光源及
びそれらの集積素子に拡張でき、今後、広い波長領域に
わたって高出力な超短パルス光の発生が可能となる。
つのレーザー媒質をレーザー発振器及び増幅器、さらに
高速非線形光学素子として有効に作用させることがで
き、全システムを非常にシンプルにすることができ、従
って、固体・半導体レーザー等、全てのレーザー光源及
びそれらの集積素子に拡張でき、今後、広い波長領域に
わたって高出力な超短パルス光の発生が可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図
【図2】図1の装置における出力パルス光の一例を示す
波形図
波形図
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図
【図4】図2の装置により得られた増幅前及び増幅後の
パルス光のスペクトルを示す図
パルス光のスペクトルを示す図
【図5】ゲーテッドパルス光の一例を示す波形図
1…レーザー媒質、2…全反射平面ミラー、3…出力平
面ミラー、4…高分散ブリュースタープリズム対、5…
可飽和吸収色素ジェット、6…波長選択素子、7,8,
9,10…凹面ミラー、11…ファブリペロー型レーザ
ー共振器、12…励起用レーザー光源、13…増幅用レ
ーザー光源、14…集光レンズ、15,16,17…ミ
ラー、18…音響光学素子、19…回折格子対、21…
連続光、22…被増幅パルス列、23…増幅用励起パル
ス光、24…出力パルス光、25…ゲーテッドパルス
光、26…圧縮パルス光。
面ミラー、4…高分散ブリュースタープリズム対、5…
可飽和吸収色素ジェット、6…波長選択素子、7,8,
9,10…凹面ミラー、11…ファブリペロー型レーザ
ー共振器、12…励起用レーザー光源、13…増幅用レ
ーザー光源、14…集光レンズ、15,16,17…ミ
ラー、18…音響光学素子、19…回折格子対、21…
連続光、22…被増幅パルス列、23…増幅用励起パル
ス光、24…出力パルス光、25…ゲーテッドパルス
光、26…圧縮パルス光。
Claims (2)
- 【請求項1】 レーザー媒質、位相補償用プリズム対及
び可飽和吸収媒質を含むファブリペロー型レーザー共振
器を被増幅光源とし、増幅用レーザー光源から発生する
短パルス光を前記被増幅光源内のレーザー媒質に集光す
ることによって、該レーザー媒質を高利得増幅媒質とし
て作用させることを特徴とする短パルス光機能装置。 - 【請求項2】 被増幅光源内のレーザー媒質を高速非線
形光学素子として作用させることを特徴とする請求項1
記載の短パルス光機能装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30225892A JPH06152015A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 短パルス光機能装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30225892A JPH06152015A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 短パルス光機能装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06152015A true JPH06152015A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17906855
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30225892A Pending JPH06152015A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 短パルス光機能装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06152015A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003085446A3 (de) * | 2002-04-04 | 2004-01-15 | Lzh Laserzentrum Hannover Ev | Einrichtung zur verstärkung kurzer, insbesondere ultrakurzer laserpulse |
| US9431785B2 (en) | 2014-01-23 | 2016-08-30 | Electronics And Telecommunications Research Institute | High power ultra-short laser device |
| US11695249B2 (en) | 2020-12-04 | 2023-07-04 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Femtosecond pulse laser apparatus |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP30225892A patent/JPH06152015A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003085446A3 (de) * | 2002-04-04 | 2004-01-15 | Lzh Laserzentrum Hannover Ev | Einrichtung zur verstärkung kurzer, insbesondere ultrakurzer laserpulse |
| US9431785B2 (en) | 2014-01-23 | 2016-08-30 | Electronics And Telecommunications Research Institute | High power ultra-short laser device |
| US11695249B2 (en) | 2020-12-04 | 2023-07-04 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Femtosecond pulse laser apparatus |
| US12003073B2 (en) | 2020-12-04 | 2024-06-04 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Femtosecond pulse laser apparatus |
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