JPH0615452A - ドラムカソードおよびその製造方法 - Google Patents

ドラムカソードおよびその製造方法

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JPH0615452A
JPH0615452A JP5095018A JP9501893A JPH0615452A JP H0615452 A JPH0615452 A JP H0615452A JP 5095018 A JP5095018 A JP 5095018A JP 9501893 A JP9501893 A JP 9501893A JP H0615452 A JPH0615452 A JP H0615452A
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JP5095018A
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Adam G Bay
ジー.ベイ アダム
Jamie H Chamberlain
エイチ.チャンバーレイン ジェイミー
Shiuh-Kao Chiang
チアン シュウ−カオ
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    • B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/32—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at more than 1550°C
    • B23K35/325—Ti as the principal constituent
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
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    • B23K2103/08—Non-ferrous metals or alloys
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    • C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D2221/00—Treating localised areas of an article
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D1/00—Electroforming
    • C25D1/04—Wires; Strips; Foils
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、金属箔の製造に用いるドラムカソ
ードおよびその製造方法に関し、表面疵や汚れが無く耐
久性のある均一な梨地仕上げ面が得られるドラムカソー
ドがチタン帯材の溶接により作製でき、高価なシームレ
ス製造設備を必要とせず、従来の溶接型ドラムカソード
のような頻繁な交換に伴う費用も必要としない方法を提
供することを目的とする。 【構成】 電気鋳造法による金属箔の形成に用いるドラ
ムカソードの製造方法において、(A)チタンの第1部
材および第2部材を用意する工程および(B)チタン
と、イットリア、セリア、ジルコニア、ランタナ、ネオ
ジミア、硼化チタンおよび炭化チタンからなる群から選
択された添加剤とを含む溶接金属を用いて、上記チタン
の第1部材と上記チタンの第2部材とを接合してチタン
の接合体とする工程を含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2個以上のチタン部材
を接合する新規な改良された方法に関する。本発明の方
法は、金属箔の製造に用いるカソードの作製に用いるの
に特に適している。更に詳しくは、望ましくはイットリ
アのような細粒化剤あるいは強化剤を含むチタンを含ん
で成る改良されたドラムカソードおよびその製造方法を
提供する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンピュータ、テレビジョン、ラ
ジオ受信機、増幅器のような電子装置の殆どは、プリン
ト回路基板によって形成された電子回路を含んでいる。
イギリス特許第690,691号に開示されたStrongら
によって開発されたプリント回路基板の製造技術は、近
代社会に深い衝撃を与えた。Strongらが当初から追求し
ていたのと同様に、プリント回路基板の分野で常に目標
とされたきたことは、一定のプリント回路基板面積内に
入る電子回路部品の個数を増やすことである。Strongら
以来この目標を追求しつつ、例えばWhewell らの米国特
許第5,017,271号(Gould Inc.が保持)に開示
された利点の多い方法のような種々の新規なプリント回
路基板の製造方法が開発されている。
【0003】プリント回路基板の製造においては、有機
樹脂と適当な補強材とから成る誘電体支持基板および導
体箔(通常は銅箔)等の素材をパッケージして温度・圧
力条件下で処理してラミネートとして知られている形に
する。次にこのラミネートをプリント回路基板の製造に
用いる。一般には、ラミネートをエッチング処理してそ
の表面の導電箔の各部分を除去し、明瞭な配線パターン
と電子素子とをラミネート表面に形成する。次に、ラミ
ネートおよび/またはラミネート材料を上記エッチング
処理後のものとパッケージして多層回路板パッケージと
する。その後、例えばドリル穴開けおよび部品搭載等を
行って、最終製品としてのプリント回路基板を得る。
【0004】プリント回路基板の分野ではパッケージの
小型化と性能向上に対する要望が強く、そのために配線
幅を小さく且つ配線間隔を狭くし、また基板を薄くする
方向にある。銅箔の特性は、完成したプリント回路基板
の電気的性能に対して大きな影響がある。例えば、多層
ラミネートに用いる箔はドリル穴開け時に割れが発生し
てはならない。また、ラミネーション処理中に箔のしわ
発生しにくいことが、スクラップ損失を低減する上で望
ましい。同様に、そして更に重要なことは、銅箔の厚さ
や表面性状に変動があると、所定のプリント回路基板の
電気特性に予期し得ない変動が発生する原因になるとい
う点である。
【0005】プリント回路基板用の銅箔の製造方法には
大別して圧延による方法と電気メッキによる方法との2
つがある。電気メッキによる銅箔の製造では、アノード
とカソードから成る電気鋳造用セル(electroforming c
ell :EFC)と、電解浴液(通常は硫酸銅および硫酸
を含む)と、適当な電位の電流源とを用いる。アノード
とカソードとの間に電圧を印加すると、カソードの表面
に銅が析出(堆積)する。
【0006】この方法では、先ず電解液を準備する。一
般にこれは金属銅を酸に溶解(ダイジェスト)すること
により行う。銅の溶解により作成した溶液を十分に浄化
して、破断や不連続部の無い箔が形成されるようにす
る。溶液には特性を調整するために種々の添加剤を加え
ることがある。溶液をEFC内にポンプで導入し、アノ
ードとカソードとの間に電圧を印加すると、カソードで
銅の電着が生ずる。典型的には、この方法では種々の直
径および幅の回転式円筒状カソード(「ドラムカソー
ド」)を用いる。次に、ドラムカソードを回転させなが
ら、この電着箔をドラムカソードから剥がすと連続した
帯材が得られる。この従来の電着法により作製した銅箔
には、平滑面(ドラム側の面)と粗面あるいは梨地面
(銅の電着成長面の側)とがある。
【0007】厚さも表面の仕上げ状態も均一な箔を生成
させるには、ドラムカソードのメッキ面が均一で変動の
無いことが必須である。すなわち、金属箔の品質および
特性はドラムカソードのメッキ面の品質に依存してい
る。均一な梨地仕上げ面を得るためには、メッキ面の硬
さが均一であり、表面疵や汚れが無いようにしなけらば
ならない。更に、使用中に適度な仕上げ状態を維持する
ためには、メッキ面に適度な硬さがなくてはならない。
【0008】これまで、銅箔製造用のドラムカソードと
しては、ステンレス鋼製やASTMグレード7のチタン
製のものが用いられてきた。ASTMグレード7のチタ
ンは0.2wt%のパラジウム(Pd)を含んでいる。チ
タンは用途によっては環境問題を解消するため望まし
い。しかし、チタン製カソードの主な欠点として、コス
トや性能不足の問題がある。具体的には、従来のチタン
製ドラムカソードの多くはシームレス型あるいは一体型
(すなわち接合あるいは溶接部の無い一体もの)として
作製されており、それによってドラムカソードの外側面
を均一な梨地仕上げ面にできるようにしていた。しかし
シームレス型ドラムカソードを成形するための設備は非
常に高価であり、それがドラムカソードを高コストにす
る原因になっていた。これに対して、従来のチタン製ド
ラムカソードには、チタン帯材を筒状に成形した後に両
端を溶接して製造されるものもあった。しかしこの方法
で作製したドラムカソードは多くの場合、疵汚れが無く
耐久性のある均一な梨地仕上げ面が得られなかった。具
体的には、継続使用中に溶接部分の形が金属箔表面に転
写されるようになってくるため、シームレス型ドラムカ
ソードに比べて頻繁に交換する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、表面疵や汚れ
が無く耐久性のある均一な梨地仕上げ面が得られるドラ
ムカソードがチタン帯材の溶接により作製でき、高価な
シームレス製造設備を必要とせず、従来の溶接型ドラム
カソードのような頻繁な交換に伴う費用も必要としない
方法が開発されれば、大幅なコスト低減が可能になる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、電気鋳造法による金属箔の形成に用いるドラム
カソードの製造方法において、下記の工程: (A)チタンの第1部材および第2部材を用意する工
程、および(B)チタンと、イットリア、セリア、ジル
コニア、ランタナ、ネオジミア、硼化チタンおよび炭化
チタンからなる群から選択された添加剤とを含む溶接金
属を用いて、上記チタンの第1部材と上記チタンの第2
部材とを接合してチタンの接合体とする工程を含んで成
るドラムカソードの製造方法によって達成される。
【0011】上記の目的は、本発明によれば、チタンの
第1部材とチタンの第2部材とを接合する溶接部を含ん
で成り、上記チタンの第1部材および第2部材はイット
リウムを含んで成り、上記溶接部は溶接金属を含んで成
り、上記溶接金属はイットリウムを含んで成る、ドラム
カソードによって達成される。上記の目的は、本発明に
よれば、下記の工程: (A)チタンの第1部材および第2部材を用意する工
程、(B)溶接金属を用い、溶融溶接金属を形成し、該
溶接金属の凝固に引き続き該溶接金属がほぼ赤熱状態の
間に該溶接金属に熱間ピーニングを施すことにより、上
記チタンの第1部材と上記チタンの第2部材とを接合し
て接合チタン部材とする工程を含んで成る、チタンの部
材を2個以上溶接する方法によって達成される。
【0012】本発明は、溶接部の痕跡が転写されること
がなく、ドラムのメッキ面全体に表面疵も汚れもない均
一な梨地仕上げ面が得られるチタン製ドラムカソードを
製造するシームレスタイプでない新規な改良された方法
を提供する。本発明は更に、ドラムのメッキ面に耐久性
のある仕上げ状態を付与し、それによって生産性を向上
させ処理費用を低減することができる高い硬さのドラム
カソードを提供する。更に、本発明により製造されたド
ラムカソードは、シームレス型ドラムカソードに比べて
高価なシームレス用製造設備を必要としないので大幅に
生産コストを低減できる。
【0013】本発明の望ましい一実施態様は、チタンの
第1部材を準備する工程、チタンの第2部材を準備する
工程、およびこれら第1部材と第2部材とを溶加材で接
合する工程を含んで成る、電気鋳造法により銅箔を製造
するために用いるドラムカソードを作製する方法を提供
する。これら第1および第2部材は、一体のチタン部材
から成ることが望ましい。望ましくは、溶加材および一
体のチタン部材は細粒化剤または分散強化剤を含む。更
に望ましくは、溶加材および一体のチタン部材はいずれ
も、約0.04wt%の酸化イットリウム(イットリア)
Y2 O3 を含む。本明細書中で用いている用語「チタ
ン」は、特に断らない限り、合金成分を添加したチタン
と合金成分を添加しないチタンの両方を含む。
【0014】接合工程においては、適当な溶接法を用い
て、溶融溶加材のビードあるいは層を多数堆積させる。
溶接金属あるいはビードの凝固直後の約1500℃で、
凝固した溶接金属を熱間ピーニングすることにより、ビ
ード高さにして約60%の圧下を加える。接合工程の次
に、接合されたチタン部材の少なくとも一部に、約98
2℃、約30分間の加熱を行う焼鈍を施す。
【0015】この加熱工程の後に、接合されたチタン部
材を炉冷することが望ましい。次に、約815℃、約1
5分間の加熱後炉冷する第2段階の焼鈍を行う。本明細
書中で用いている温度は、特に断らない限り平衡の温度
(すなわち、加熱、冷却、あるいは保持されている部材
全体にわたって一定になった温度)である。本発明の上
記およびその他の特徴を、本明細書および添付図面を参
照して以下に説明する。
【0016】添付図面のうち、先ず第1図には、本発明
に従って作製したチタン製ドラムカソード10を示す。
ドラムカソード10は、図2に示したチタン帯材12の
両端を接合して作製されている。カソード10のメッキ
面13は、チタン帯材12の両端接合時に形成された溶
接部15の領域も含めて、疵汚れの無い均一な梨地仕上
げ面になっている。具体的には、ドラムカソード10を
作製するには、先ず矩形のチタン帯材12を用意し、こ
れを端部19と端部20とを突き合わせるようにロール
成形(ロールフォーミング)して円筒状にした後、本発
明の方法を用いて端部19と20とを接合する。
【0017】帯材12は、添加剤としてイットリウム
(Y)のような細粒化剤あるいは分散強化剤を含んでい
る。本明細書中で用いている用語「添加剤」は、以下に
説明する熱間ピーニング中に粒径を細かくするために、
あるいは以下に説明する接合処理中に形成される溶接部
を強化するために、チタン材料中に添加される化合物あ
るいは物質を意味する。イットリウムは酸化物としてチ
タン材料中に存在していると考えられる。その際、望ま
しくは、チタン帯材12は約0.001wt%〜約0.1
0wt%のイットリアを含む。更に望ましくは、チタン帯
材12は0.01wt%〜約0.07wt%のイットリアを
含む。最も望ましくは、チタン帯材12は約0.04wt
%のイットリアを含む。同様に、端部19と20とを接
合する溶接部を形成するために用いる溶接棒あるいは溶
接金属は、イットリウムのような添加剤を含む。その場
合も、イットリウムは酸化物として存在すると考えられ
る。その際、望ましくは、チタン溶接棒は約0.001
wt%〜約0.10wt%のイットリアを含む。更に望まし
くは、チタン溶接棒は約0.1wt%〜約0.07wt%の
イットリアを含む。最も望ましくは、チタン溶接棒は約
0.04wt%のイットリアを含む。
【0018】溶接部15を形成するには、先ずチタン帯
材12の両端部19および20を、図3(a) に示したよ
うな20°程度のピン角状に加工し、それにより40°
程度の角度の一対の溶接溝23を形成する。種々の従来
の溶接法のいずれかにより、チタン溶接棒を用い、内側
の溝25に溶接金属のビード24を多数堆積させてこれ
を埋める。次に、このように成形および溶接した帯剤の
外側端部(メッキ面側)にそって、図3(b) に示したよ
うに60°程度の角度を持つJ溝26を機械加工する。
次に溶接金属のビード24を多数堆積させる。先ず、幾
つかのビード24を堆積させた後、それ以降のビード2
4は凝固したら直ちに、すなわち「赤熱」状態になって
いるうちに、約1450℃〜約1670℃の温度範囲に
ある間に熱間ピーニングを施す。この熱間ピーニング工
程は、溶接ビード24に加工を加えて細粒組織の形成を
促進するために行う。望ましくは、熱間ピーニング中の
溶接ビード24の温度は約1475℃〜1600℃、更
に望ましくは約1500℃である。
【0019】図4(a) に、凝固直後の溶接ビード24を
模式的に示す。図4(b) には、熱間ピーニング後のビー
ド24を示す。ここで注目すべきことは、熱間ピーニン
グ実行中にはビード24は十分に軟らかいため、ピーニ
ングハンマーによる打撃面よりも外側の領域28がわず
かに上向きに流動(変形)することである。この熱間ピ
ーニングにより、溶接ビード24の高さを5%以上減少
させる。熱間ピーニングによる溶接ビード24の高さ減
少は、望ましくは約20%〜約80%、更に望ましくは
約60%である。
【0020】望ましくは、溶接ビード24はTIG(タ
ングステン不活性ガス)溶接機により形成する。しか
し、何種類かの溶接法を用いても良く、例えばプラズマ
アーク溶接、レーザー溶接、MIG(金属不活性ガス)
溶接、シールドあるいはサブマージアーク溶接、ガス溶
接、電子ビーム溶接等を用いることができる。図5に示
したように、溶接ビード24の堆積した高さが溝26の
縁部レベルよりも僅かに高くなったら、帯材成形体12
に熱処理サイクルを施す。この熱処理サイクルには2段
階焼鈍が含まれる。具体的には、この熱処理サイクルに
おいては、帯材成形溶接体12を約940℃〜1024
℃の温度で約5分〜約60分焼鈍する。望ましくは、帯
材成形溶接体12を約968℃〜約995℃の温度で約
10分〜約50分焼鈍する。更に望ましくは、帯材成形
溶接体12を約982℃の温度で約25分焼鈍する。
【0021】焼鈍後、帯材成形溶接体12を約3℃/分
〜約15℃/分の速度で緩冷却(炉冷)する。望ましく
は、帯材成形溶接体12を約3℃/分〜約6℃/分の速
度で緩冷却する。更に望ましくは、帯材成形溶接体12
を約5℃/分の速度で緩冷却する。次に、帯材成形溶接
体12に約774℃〜約857℃の温度で約5分〜約6
0分の第2段階の焼鈍を施す。望ましくは、この第2段
階焼鈍は約788℃〜約843℃で約10分〜約30分
行う。更に望ましくは、第2段階の焼鈍は約815℃で
約15分間行う。
【0022】第2段階の焼鈍の後、帯材成形溶接体12
を前記のように炉冷する。炉冷後、帯材成形溶接体12
の表面を機械加工して適当な梨地仕上げ面を持つ真円状
のドラムカソードにする。図6から8に、本発明により
形成した溶接部の顕微鏡写真を示す。同図から分かるよ
うに、本発明の新規な方法により、溶接部(同図(a)
)、溶接部の直近部(同図(b) )および母材部(同図
(c) )の全体にわたってほぼ均一な粒組織が得られてい
る。また、これらの写真から分かるように、実質的な熱
影響部は認められない。
【0023】以下の実施例によって本発明の新規な特徴
および利点を更に詳しく説明する。なお、以下の実施例
は本発明の範囲内における作用を説明するものであり、
請求の範囲によってのみ規定される本発明を限定するも
のではない。
【0024】
【実施例】0.04wt%のイットリアを含むチタン帯材
を用意する。この帯材の寸法は、長さ約370インチ、
幅約8インチ、厚さ約0.50インチである。この帯材
は市販の標準的な純チタンの熱間圧延材であり、成分は
窒素(N)0.05wt%以下、炭素(C)0.10wt%
以下、水素(H)0.015wt%以下、鉄(Fe)0.
50wt%以下および酸素(O2 )0.40wt%以下であ
る。
【0025】この帯材の両端部を機械加工して、図2に
示したようなピン角状の傾斜を付ける。次に、図3に示
したように帯材の両端が突き合わせられる形にロール成
形する。次に、約0.04wt%のイットリアを含む直径
0.0625インチのチタン溶接棒を用意する。TIG
溶接機を用い、標準的あるいは従来のチタン溶接技術に
より上記溶接棒の溶接ビードを連続的に堆積させて、帯
材の傾斜端部により形成されていた内側の溝を埋める。
次に、外側の溝を機械加工して図3(b) に示したような
J溝にする。次に、J溝の底部に3個の溶接ビードを堆
積させる。
【0026】これら初期ビードを形成した後、以降の個
々のビードを堆積させる毎に、ビードが凝固するのとほ
とんど同時に(凝固直後に)、すなわちビードが「赤
熱」状態にある間に、1/4インチ角のカーバイド系ハ
ンマー頭部を持つ小さいロッドを備えたエアー式あるい
はソレノイド式の自動ハンマーにより個々のビード毎に
熱間ピーニングを施す。この熱間ピーニングによって、
溶接ビードの高さにして約60%の圧下を加える。最終
的に、図5に示すように帯材成形溶接体の外側表面より
も溶接部が僅かに飛び出た状態になるまで、上記のよう
にしてビードを堆積させてゆく。
【0027】溶接部の形成が完了したら、帯材成形溶接
体に炉内で、大気雰囲気中、約982℃、約25分間の
焼鈍を施す。次に15°F/分の速度でほぼ室温にまで
炉冷する。次に、約815℃で約15分間加熱した後、
再び室温にまで炉冷する。この熱処理サイクルが終了し
た後、外径をタレット旋盤で機械加工し肉厚を約0.3
75インチにする。得られたこのメッキ面はヌープ硬さ
約300〜375である。これは、従来多くのドラムカ
ソードで得られているヌープ硬さが200程度であるの
に比べて、非常に高い硬さである。このように硬さが高
いことによってドラムカソードの寿命が長くなる。
【0028】このようにして、上記の方法により従来の
金属箔製造工程および装置に用いるのに適したドラムカ
ソードを作製できる。このドラムカソードを用いて製造
した銅箔等の金属箔は、ドラムカソードの溶接部に対応
する部分を切り捨てる必要がなく、均一な梨地仕上げ面
を持つ連続箔である。このように、本発明に従って作製
されたドラムカソードは、従来のシームレスタイプのカ
ソードや溶接タイプのカソードと同等あるいはそれ以上
の外観と品質を持つ金属箔を製造することができる。し
かも、本発明により作製したドラムカソードはシームレ
スタイプのカソードに比べてコストを著しく低減するこ
とができると共に、従来の溶接カソードに比べて寿命が
長い。そのため、本発明に従って作製したドラムカソー
ドを用いて製造した金属箔は、従来の溶接タイプやシー
ムレスタイプのドラムカソードを用いて製造した金属箔
に比べてコストが著しく低減される。
【0029】ここで、チタン帯材中の添加剤としてはイ
ットリアだけでなく、それ以外にも例えば酸化セリウム
(セリア)Ce2 O3 、酸化ジルコニウム(ジルコニ
ア)ZrO2 、酸化ランタン(ランタナ)La2 O3 、
酸化ネオジミウム(ネオジミア)Nd2 O3 、硼化チタ
ン(TiB2 )、炭化チタン(TiC)のような物質を
用いることもできる。また、本発明は、チタン帯材を一
枚より多く用い、溶接部も一箇所より多くしてドラムカ
ソードを作製する場合も含む。更に、本明細書中に開示
した新規な接合技術はカソードの製造に限らず用いるこ
とができる。例えば、溶接熱影響部をできるだけ少なく
して2枚あるいはそれ以上のチタン部材を接合する必要
があるような場合に一般的に適用することができる。具
体的な例としては、航空機、ミサイル、宇宙船等の部品
を製造する場合がこれに該当する。更に、本発明の技術
はチタン部材の接合だけでなく、チタン部材に発生した
亀裂や溝の修復にも用いることができる。
【0030】以上、本発明を特定に例について説明した
が、本明細書を読みそして理解した当業者にとっては、
均等的な代替および変更が可能であることは了解される
であろう。本発明はこれら均等的な代替および変更をも
含むものであり、特許請求の範囲によってのみ限定され
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に従って作製したドラムカソー
ドの側面図である。
【図2】図2は、図1のドラムカソードの製造に用いる
チタン帯材の側面図である。
【図3】図3(a) および(b) は、図2のチタン帯材の両
端を突き合わせた状態を示す部分側面図であり、それぞ
れ(a) 溶接前の状態および(b) 溶接後の状態を示す。
【図4】図4は(a) および(b) は、図3の溶接ビードの
一つを誇張して示す断面図であり、それぞれ(a) 熱間ピ
ーニング前および(b) 熱間ピーニング後の状態を示す。
【図5】図5は、図2のチタン合金帯材の両端を突き合
わせて溶接完了した状態を示す側面図である。
【図6】図6は、本発明に従って接合したチタン部材の
溶接部を幅方向断面で観察した金属組織の顕微鏡写真
(倍率50)である。
【図7】図7は、本発明に従って接合したチタン部材の
溶接部直近部分を幅方向断面で観察した金属組織の顕微
鏡写真(倍率50)である。
【図8】図8は、本発明に従って接合したチタン部材の
母材部を幅方向断面で観察した金属組織の顕微鏡写真
(倍率50)である。
【符号の説明】
10…本発明に従って作製したチタン製ドラムカソード 12…チタン帯材 13…メッキ面 15…溶接部 19,20…チタン帯材12の端部 23…一対の溶接溝 24…溶接金属のビード 25…内側の溝 26…J溝 28…ビード24の、ピーニングハンマーによる打撃面
よりも外側の領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイミー エイチ.チャンバーレイン アメリカ合衆国,オハイオ 44060,コン コード,アスペン コート 9925 (72)発明者 シュウ−カオ チアン アメリカ合衆国,オハイオ 44139,ソロ ン,ブラッケンバリー ドライブ 33165

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気鋳造法による金属箔の形成に用いる
    ドラムカソードの製造方法において、下記の工程: (A)チタンの第1部材および第2部材を用意する工
    程、および(B)チタンと、イットリア、セリア、ジル
    コニア、ランタナ、ネオジミア、硼化チタンおよび炭化
    チタンからなる群から選択された添加剤とを含む溶接金
    属を用いて、上記チタンの第1部材と上記チタンの第2
    部材とを接合してチタンの接合体とする工程を含んで成
    るドラムカソードの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記チタンの第1部材と前記チタンの第
    2部材とが一体のチタン部材から成り、この一体のチタ
    ン部材がチタンおよびイットリアを含んで成る請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記溶接金属が約0.001wt%〜約
    0.10wt%のイットリアを含む請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記溶接金属が約0.01wt%〜約0.
    07wt%のイットリアを含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記溶接金属が約0.04wt%のイット
    リアを含む請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記一体のチタン部材が約0.001wt
    %〜約0.10wt%のイットリアを含む請求項2記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 前記一体のチタン部材が約0.01wt%
    〜約0.07wt%のイットリアを含む請求項2記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 前記一体のチタン部材が約0.04wt%
    のイットリアを含む請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 下記の工程: (C)前記接合されたチタン部材の少なくとも一部を加
    熱する工程を含む請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記工程(C)において、前記接合さ
    れたチタン部材の少なくとも一部を約940℃〜約10
    24℃の温度に約5分〜約60分間加熱する請求項9記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 前記工程(C)において、前記接合さ
    れたチタン部材の少なくとも一部を約968℃〜約99
    5℃の温度に約10分〜約50分間加熱する請求項9記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 前記工程(C)において、前記接合さ
    れたチタン部材の少なくとも一部を約982℃に約25
    分間加熱する請求項9記載の方法。
  13. 【請求項13】 下記の工程: (D)前記接合されたチタン部材をほぼ室温にまで冷却
    する工程、および(E)前記接合されたチタン部材の少
    なくとも一部を加熱する工程を含む請求項9記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 前記工程(D)において、前記接合さ
    れたチタン部材を約5℃/分の速度で室温にまで冷却す
    る請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記工程(E)において、前記接合さ
    れたチタン部材の少なくとも一部を約774℃〜約85
    7℃の温度に約5分〜約60分間加熱する請求項13記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 前記工程(E)において、前記接合さ
    れたチタン部材の少なくとも一部を約788℃〜約84
    3℃の温度に約10分〜約30分間加熱する請求項13
    記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記工程(E)において、前記接合さ
    れたチタン部材の少なくとも一部を約815℃に約15
    分間加熱する請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記接合工程(B)が、下記の工程: (1)前記溶接金属を用いて溶融溶接金属のビードを堆
    積させる工程、および(2)上記溶接金属を凝固に引き
    続いて熱間ピーニングする工程を含む請求項1記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記熱間ピーニング工程(2)におい
    て、前記凝固した溶接金属の温度が約1450℃〜約1
    670℃の範囲にある間に、該凝固した溶接金属にその
    高さにして少なくとも5%の圧下を加ええる請求項18
    記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記熱間ピーニング工程(2)におい
    て、前記凝固した溶接金属の温度が約968℃〜約99
    5℃の範囲にある間に、該凝固した溶接金属にその高さ
    にして約20%〜約80%の圧下を加ええる請求項19
    記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記熱間ピーニング工程(2)におい
    て、前記凝固した溶接金属の温度が約982℃である間
    に、該凝固した溶接金属にその高さにして約60%の圧
    下を加ええる請求項19記載の方法。
  22. 【請求項22】 チタンの第1部材とチタンの第2部材
    とを接合する溶接部を含んで成り、上記チタンの第1部
    材および第2部材はイットリウムを含んで成り、上記溶
    接部は溶接金属を含んで成り、上記溶接金属はイットリ
    ウムを含んで成る、ドラムカソード。
  23. 【請求項23】 前記チタンの第1および第2部材が、
    一体のチタン部材の一部である請求項22記載のドラム
    カソード。
  24. 【請求項24】 前記溶接金属および前記一体のチタン
    部材が、約0.001wt%〜約0.10wt%のイットリ
    アを含んで成る請求項23記載のドラムカソード。
  25. 【請求項25】 下記の工程: (A)チタンの第1部材および第2部材を用意する工
    程、 (B)溶接金属を用い、溶融溶接金属を形成し、該溶接
    金属の凝固に引き続き該溶接金属がほぼ赤熱状態の間に
    該溶接金属に熱間ピーニングを施すことにより、上記チ
    タンの第1部材と上記チタンの第2部材とを接合して接
    合チタン部材とする工程を含んで成る、チタンの部材を
    2個以上溶接する方法。
  26. 【請求項26】 下記の工程: (C)前記接合された第1および第2部材に熱処理サイ
    クルを施し、該熱処理サイクルは2段階焼鈍を含む請求
    項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記チタンの第1および第2部材は一
    体のチタン部材を含んで成り、上記一体のチタン部材お
    よび前記溶接金属は添加剤を含んで成る請求項25記載
    の方法。
  28. 【請求項28】 前記添加剤がイットリウムを含んで成
    る請求項27記載の方法。
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