JPH06154643A - 水力分級機 - Google Patents

水力分級機

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JPH06154643A
JPH06154643A JP30741592A JP30741592A JPH06154643A JP H06154643 A JPH06154643 A JP H06154643A JP 30741592 A JP30741592 A JP 30741592A JP 30741592 A JP30741592 A JP 30741592A JP H06154643 A JPH06154643 A JP H06154643A
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JP
Japan
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classification
liquid
particles
mixed
cylinder
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Pending
Application number
JP30741592A
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English (en)
Inventor
Takashi Kimura
隆志 木村
Kazushige Kawamura
和茂 川村
Eiji Awai
英司 粟井
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Chiyoda Corp
Original Assignee
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Chiyoda Corp
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Publication date
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  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒径分布を有する混合粒子を大略100μm
以下の分級点で高精度でかつ工業的規模で分級可能な水
力分級機を提供する。 【構成】 分級すべき微粒子および粗粒子を含む混合粒
子を湿式下で分級する水力分級機において、垂直方向に
設けた筒体1と、該筒体1内にほぼ均一な分級用上昇液
体流を生成するための分級用液体供給手段16,17
と、前記混合粒子を前記分級用上昇液体流に対向して前
記筒体1内にほぼ均一に供給するための混合粒子供給手
段5,6,7と、前記分級用上昇液体流を分級された微
粒子とともに筒体1からほぼ均一に抜出すための分級用
液体抜出し手段12と、分級された粗粒子を前記筒体か
ら排出するための粗粒子取出し手段18,19と、前記
分級用液体供給手段と分級用液体抜出し手段との間に設
けた傾斜板からなる整流手段14とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒径分布を有する混合
粒子を湿式下で分級するための水力分級機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】粒径分布を有する混合粒子を湿式下で分
級する湿式分級機は、通常、重力沈降分級機、機械式分
級機、遠心式分級機、および湿式篩い分け機に大別され
るが、一般に、小粒子の分級が可能で、所要動力が少な
く、また構造が簡単な分級機として水力分級機があり、
エリトリエーター、クラシファイングサイザー、ハイド
ロオシレーター等として知られている。これらについて
は、例えば、日本粉体工業協会編・分級装置技術便覧
(発行:産業技術センター)p105〜111に開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水力分
級機の内クラシファイングサイザーやハイドロオシレー
ターは、水力式分級の原理を実用的に工夫した装置であ
るが、大略100μm以下の分級点での分級が不可能で
ある上、装置の複雑さから実用的に使用されていないの
が現状である。
【0004】また、エリトリエーターは原理が単純であ
り、100μm以下の小粒子の固体分離に対しては測定
装置や実験装置等の小規模装置として有用であるという
特徴があるものの、工業的に大規模に分級するために大
型となったときの装置的工夫の難しさから実用的に使用
されていないのが実情である。
【0005】水力分級機(エリトリエーター)の原理
は、図1に示すとおり、垂直方向(重力方向)に直立し
た筒体である搭1の内部を一定上昇速度で流れる分級用
液体2により、分級用上昇液体の上昇速度より小さい沈
降速度をもつ微粒子4を上昇液体ともに排出し、上昇速
度よりも大きい沈降速度をもつ粗粒子3を搭内に沈降さ
せ、粗粒子3と微粒子4に分離するものである。
【0006】この水力分級機は、粒度測定のように小規
模装置においては高精度の分級機として知られている
が、大規模になるとバッチ的に操作する装置は極くわず
かあるものの、連続式では、上昇液体および混合粒子の
均一供給を工夫したとしても、特に搭内での固液の均一
流れの維持の難しさから、工業的規模では実施されてい
ないのが現状である。
【0007】この搭内での固液の均一流れの維持の難し
さは、特に混合粒子を供給する位置より下方において、
粗粒子が沈降し上昇液体と向流接触する際に、分級用上
昇液体流の乱れが生じ、部分的に下降流が発生すること
の影響である。即ち、このような乱流発生による分級用
上昇液体流の乱れにより本来上方に排出されるべき微粒
子が粗粒子とともに下方に紛れ込むことになり、分級精
度を低下させることになる。
【0008】このような弊害を回避する方法としてこの
分級操作を多段で行って分級精度を上げることも可能で
あるが、装置構成が大型で複雑になる。また本来一段一
段で効率良く分級し各段の分級精度を上げるべきであ
り、可能であれば一台の分級機内で多段の効果が得られ
ることが望ましい。
【0009】また、従来の水力分級機においては、1つ
の分級用液体供給口から搭内に分級用液体を供給して分
級用上昇液体流を形成していたため、均一な分級用上昇
液体流が作りにくかったり、均一な流れになるまでに長
い導入部が必要になる等の欠点を有していた。また、ク
ラシファイングサイザーのように分級用液体の供給を搭
底部より均一に供給する試みをした例もあるが、沈降し
た粗粒子の抜出しがサイフォン式であるために、その均
一な抜出しや定量の抜出しに問題のあるものであった。
【0010】さらに、従来の水力分級機においては、1
つの分級用液体抜出し口または容器周辺から上昇液体を
微粒子とともに搭から抜出していたため、大規模な分級
装置を構成した場合、搭内の分級用液体抜出し口付近で
分級用上昇液体流の流速の変化が生じ分級精度の低下を
来すという問題があった。
【0011】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、粒径分布を有する混合粒子を大略10
0μm以下の分級点で高精度でかつ工業的規模で分級可
能な水力分級機の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、分級すべき微粒子および粗粒子を含む
混合粒子を湿式下で分級する水力分級機において、垂直
方向に設けた筒体と、該筒体内にほぼ均一な分級用上昇
液体流を生成するための分級用液体供給手段と、前記混
合粒子を前記分級用上昇液体流に対向して前記筒体内に
ほぼ均一に供給するための混合粒子供給手段と、前記分
級用上昇液体流を分級された微粒子とともに筒体からほ
ぼ均一に抜出すための分級用液体抜出し手段と、分級さ
れた粗粒子を前記筒体から排出するための粗粒子取出し
手段と、前記分級用液体供給手段と混合粒子供給手段と
の間に設けた傾斜板からなる整流手段とを具備してい
る。
【0013】好ましい実施例においては、前記分級用液
体供給手段は、前記筒体下部に設けた複数の分級用液体
供給口からなり;前記混合粒子供給手段は、前記筒体上
部に設けた複数の混合粒子供給口からなり;前記分級用
液体抜出し手段は、前記筒体上部に設けた複数の分級用
液体抜出し口からなる。
【0014】さらに好ましい実施例においては、前記整
流手段は複数の並列配置した傾斜板からなり、隣接した
傾斜板の上端部と下端部が垂直方向からみて重なるよう
に配設されている。
【0015】本発明に係る水力分級機を用いて混合粒子
を分級する場合、混合粒子をスラリー状態として前記筒
体内に供給することが望ましい。
【0016】
【作用】エリトリエーターの原理に基づき、分級用上昇
液体流を生じさせるための分級用液体を、例えば筒体下
部(搭中間部下部)の筒体内部の複数の分級用液体供給
口から均一に供給し、また、分級されるべき混合粒子
を、例えば筒体上部(搭中間部上部)の筒体内部の複数
の供給口より均一に供給し、上昇液体を微粒子ととも
に、例えば筒体上部(搭上端部)の複数の分級用液体抜
出し口より均一に抜出し、分級された粗粒子を筒体下部
(搭底部)から排出する。
【0017】筒体内に設けた整流板(傾斜板)により、
粗粒子の降下に伴う分級用上昇液体流の乱れが抑制さ
れ、円滑で均一な分級用上昇液体流が形成される。これ
により微粒子が確実に上昇液体ともに上に運ばれる。
【0018】本発明では、水力分級機の本体を構成する
筒体において、(1)分級用上昇液体流、(2)混合粒
子の供給、および(3)分級用液体の抜出しについての
均一性が図られている。
【0019】(1)の分級用上昇液体流の均一性につい
ては、前述のように筒体下部の複数の分級用液体供給口
から分散して分級用液体を供給すること、筒体上部の複
数の供給口から分散して分級すべき混合粒子を供給する
こと、および筒体上部の複数の分級用液体抜出し口から
上昇液体を抜出すこと、さらに後述の整流板の作用も一
部加わることにより筒体内にほぼ均一な分級用上昇液体
流が形成される。
【0020】(2)の混合粒子供給の均一性について以
下に説明する。水力分級機においては、混合粒子を筒体
断面に対して均一に分散させて供給することは、特に装
置の規模が大きくなったときに不可欠要件となる。この
要求に対し複数の供給口を有する分配容器に混合粒子の
スラリーを供給することにより、従来技術に比べて十分
良好な混合粒子の均一性が達成される。しかしながら、
単に複数の供給口を有する分配容器に混合粒子のスラリ
ーを供給した場合には、分配容器へ供給する混合粒子の
乱れがここから筒体内へ供給する混合粒子の乱れとなっ
て好ましくない場合が生ずるおそれがある。
【0021】このようなおそれをなくすために、例えば
分配機に複数の分配管を有する回転容器を取付け、この
回転容器に混合粒子またはそのスラリーを供給すること
により複数の分配室に対し均一に混合粒子を供給するこ
とが可能となる。この場合、回転容器は、後述(図3)
のようにモータ等により定速で回転させてもよいし、あ
るいは混合粒子またはそのスラリー供給の運動エネルギ
ーを利用して、即ち供給粒子の勢いにより回転させても
よい。
【0022】次に、上記(3)の上昇液体の抜出しの均
一性について、水力分級機においては、分級用液体の抜
出しは、従来筒体中央上部の分級用液体抜出し口から、
または筒体周辺部からオーバーフローさせて行われてい
たが、この場合その分級用液体抜出し口に向って分級用
上昇液体流の流束が集り、流速も速くなって分級精度を
低下させる原因となっていた。
【0023】本発明では、筒体断面に対して十分多くの
分級用液体抜出し口を設けることによって、筒体からの
分級用液体抜出しの直前まで筒体内で均一な分級用上昇
液体流の状態を維持し上昇液体を均一に抜出す。これに
より分級精度の向上が図られる。
【0024】
【実施例】図2は本発明に係る水力分級機で用いる混合
粒子供給手段の基本構成を示す。この混合粒子供給手段
は、搭(筒体)1の上側に設けた分配機5からなり、こ
の分配機5は1つの入口管6と複数の分配出口管7とを
有する。各分配出口管7の下端部の供給口は筒体1内部
の所定の最適高さの供給位置まで導かれる。
【0025】分級すべき微粒子と粗粒子とを含む混合粒
子は、スラリー状態で矢印のように入口管6より分配機
5内に供給され、複数の分配出口管7より筒体1内に矢
印で示すように均一に供給される。
【0026】図3は、混合粒子供給手段である分配機5
の構成例を示す。この分配機5は、分配管11を有する
回転容器8と、複数の分配室10からなる分配受け器9
とにより構成される。各分配室10に分配出口管7が設
けられる。回転容器8は、モータ等の駆動手段(図示し
ない)により、矢印Aのように回転して、入口管6から
供給されたスラリー状混合粒子を各分配室10に均一に
分配し分配出口管7より筒体内に均一に送り出す。
【0027】なお、分配機5の構成は図3の例に限定さ
れず、複数の分配出口管を介して筒体内に混合粒子を均
一に供給できる構成であれば他の適当な手段を用いても
よい。
【0028】図4は、本発明に係る水力分級機で用いる
分級用液体抜出し手段の構成を示す。筒体1の上端部に
複数の分級用液体抜出し管12が設けられる。各分級用
液体抜出し管12の下端部の抜出し入口は同一高さに揃
えるとともに上端部の抜出し出口も同一高さに揃える。
これにより、筒体1内を上昇してきた微粒子を含む分級
用液体は、矢印Bのように均一に分級用液体抜出し管1
2内に導入されその上端部から矢印Cのように均一にオ
ーバーフローして排出される。オーバーフローした微粒
子および分級用液体のスラリーは傾斜した受け板13に
沿って矢印Dのように外部に排出される。
【0029】図5は、搭体1の上部に上記混合粒子分配
機5および複数の分級用液体抜出し管12を備えた本発
明に係る水力分級機の全体構成図である。筒体1の下部
には複数の分級用液体供給口17を有する分級用液体供
給管16が設けられる。分級用液体供給口17の大きさ
は調整可能であり、またその数は筒体の断面形状や径の
大きさに応じて定められる。分級用液体供給管16の本
数や配置位置も同様に筒体の断面形状や径の大きさに応
じて適当に定められる。このような構成により、各分級
用液体供給口17からの供給液体量を実用上同一にする
ことができ、筒体内の液体上昇速度を均一にすることが
できる。
【0030】分級用液体供給管16の下側の筒体1の下
端部には粗粒子捕集器18が設けられる。筒体1内の分
級用上昇液体流に抗して落下する粗粒子はこの捕集器1
8内に沈降し排出管19より外部に取り出される。
【0031】このような搭底部からの粗粒子抜出しに関
し、従来は分級用液体の供給が優先されたため、バッチ
的に抜出すか、前述のとおり、サイフォン式に抜出す等
の方法が取られていたにすぎないが、いずれも連続操
作、均一抜出しの面で問題のあるものであった。
【0032】これに対し、上記本発明の実施例では分級
用液体の供給を搭中間部下部からとすることによって、
粗粒子を搭底部に沈降させて捕集することができるの
で、容易に粗粒子の連続均一抜出しが可能となる。すな
わち、水力分級機の底部捕集器に沈降してくる粗粒子に
対し、この捕集器を沈降した粗粒子が円滑に滑り出るこ
とができるのに十分な角度とし、且つ堆積した粗粒子と
分級用液体との界面が一定範囲になるように制御しつ
つ、連続的に抜出す機構とすればよい。また、必要によ
っては、底部を沈降した粗粒子をバッチ的に溜め込める
のに十分な容量の容器で構成し、バッチ的に操作するこ
ともできる。
【0033】筒体1の中間部、すなわち上側の混合粒子
分配機5の分配管7の供給口レベルと下側の分級用液体
供給管17との間に、複数の傾斜した整流板14が並列
して設けられる。この実施例では、複数の並列整流板1
4が2段に設けられ、各段の整流板14の傾き方向は相
互に逆向きである。各段において、隣接する整流板14
の上端と下端は垂直方向からみて重なり合うように配設
される。これにより、筒体1内を沈降する粒子は必ずい
ずれかの整流板14上に落下しその上を滑り落ちる。最
端部の整流板14の上側には、粒子が傾斜隅部に入り込
まないようにカバー用傾斜板15が設けられる。
【0034】このような整流板14を配置することによ
り、一旦、分級されるべき混合粒子の供給位置から沈降
した固体粒子はその下部にある傾斜した整流板14に捕
捉され、改めてその下部の分級域に落下するため、その
上下で液体の混合による悪影響が遮断され、紛れ込んだ
微粒子は整流板の下部の分級域において分級用上昇液体
流に捕捉されることになり、下降流中の粗粒子への紛れ
込みが回避される。従って、この複数の傾斜した整流板
14を多段に設けることによって、単一の水力分級機で
複数の水力分級機による分離効果を得ることができる。
【0035】ここで、整流板14の傾き角度αは、沈降
する粗粒子を捕捉し、且つ、捕捉された粗粒子が滑り落
ちるのに十分な角度である必要がある。この角度αは処
理する混合粒子の種類にもよるが、通常、水平から45
度以上が好ましい。また同一段にある隣接する整流板間
の間隔aは50〜250mm、好ましくは100〜20
0mmである。従って、各整流板14の長さは上記整流
板の傾き角度αおよび間隔aにより定まる。
【0036】また、上段の整流板の下端と下段の整流板
の上端との間の間隔eは、上段の整流板から沈降する固
体粒子が分級用上昇液体流と向流接触して十分に洗浄効
果(分離効果)を得るのに必要な距離である。この距離
eは、通常、100〜500mm、好ましくは150〜
300mmである。
【0037】水力分級機の使用にあたっては、分級用液
体の上昇速度、混合粒子の供給速度、および混合粒子の
供給位置の各条件を適切に設定する必要がある。分級用
液体の上昇速度について、分級用液体の上昇速度は混合
粒子の分級点(分級粒径)によって異なるが、通常、
0.5〜5mm/秒、好ましくは1.5〜3mm/秒で
ある。
【0038】混合粒子の供給速度について、混合粒子の
1つの供給口からの供給速度(通常、スラリーの供給速
度)は、供給によって水力分級機内の分級用上昇液体流
を大きく乱さない程度の速度で供給することが必要であ
る。現実的にはスラリーを垂直で下方または上方に向け
て供給することによって分級用上昇液体流よりも大きい
速度とすることが可能であり、また、スラリー供給位置
近辺での多少の液の乱れは、その上下の分級域で十分に
整流されるので基本的に問題を生じることはない。すな
わち、この供給速度を例えば2〜60mm/秒に設定し
ても分級性能には影響を与えない。
【0039】次に、混合粒子の供給位置について、混合
粒子の供給位置(分配機5の分配管7下端部の供給口の
位置)からその直下の整流板14の上端までの距離cに
ついては、上下の整流板の間隔eに関する前記基準が同
様に適用できる。また、混合粒子の供給口の位置からそ
の上部の分級用液体抜出し位置までの距離bは、混合粒
子スラリーを垂直下方に向けて供給する場合は、通常1
00〜500mm、好ましくは150〜300mmであ
る。また、垂直上方へ向けて供給する場合は200〜6
00mm、好ましくは250〜400mmである。
【0040】本発明の実施例に係る水力分級機の形状お
よび寸法に関し、筒体1を正方形断面としてその1辺の
長さをsとし、前記整流板14の傾斜角度α、間隔a、
および筒体1に沿った各距離b〜fについて、工業的規
模で実施可能な好ましい寸法値の一例をあげれば、s=
700mm、α=60度、a=100mm、b=300
mm、c=200mm、d=173mm、e=200m
m、f=200mmである。
【0041】図6は、前述の整流板14を通して分級さ
れる粗粒子3および微粒子4からなる混合粒子の流れの
様子を示す。前述のように、粗粒子3は矢印uで示す分
級用上昇液体流に抗して沈降する。この時その乱流作用
により一部の微粒子4が引き込まれて下降する。このよ
うな分級用上昇液体流の乱れは上段の整流板の作用で抑
制され、上段整流板の下端部より均一で円滑な混合粒子
の供給作用が得られ、下段の整流板との間の分級域にお
いて、大部分の微粒子4は分級用上昇液体流により上方
に運ばれる。さらに下段の整流板の作用により上段の整
流板の下側で発生した乱流作用が抑制され、微粒子4が
確実に粗粒子3から分離されて分級用上昇液体流に運ば
れて上昇する。
【0042】図7は、混合粒子の粒径分布を示す。縦軸
は相対量、横軸は粒径である。実線グラフは混合粒子全
体の分布を表し、点線グラフは粗粒子の分布、一点鎖線
グラフは微粒子の分布を表す。従って、点線の粗粒子分
布と一点鎖線の微粒子分布を重ねると実線の混合粒子分
布となる。この微粒子分布と粗粒子分布の交点が分級点
と考えてよい。この分級点は分級用上昇液体流の流速に
より変る。分級用上昇液体流の流速が速くなれば上昇流
により運ばれる粒子の粒径が大きくなり、分級点の粒径
が大きくなって、分級分布は右に移動する。
【0043】以下、本発明に係る水力分級機の具体的実
施例と従来技術に係る比較例について数値をあげて示
す。
【0044】[実施例−1]図3の回転分配機を持ち、
図4の分級用液体抜出し部を持つ、図5に示す角型(7
00mm角)の水力分級機を用いて、小粒径のカーボン
663ppm(乾物基準。以下同様)を含む排脱石膏ス
ラリー(スラリー濃度:15.8%)を、ホモジナイザ
ー(特殊機化工製オートホモミキサーM型)を用いて、
7000rpmの条件で5分間高剪断力を作用させつつ
均一化した後、1500リットル/hrで供給し、搭中
間部下部より分級用上昇液体流を生じさせるための石膏
飽和液を3600リットル/hrで供給した(このとき
の分級用液体の上昇速度は2mm/秒である)。このと
きの排脱石膏スラリー中の石膏、搭上部から得られた石
膏および搭下部から得られた石膏の粒径分布は、前述の
図7に示した分布形状である。すなわち、排脱石膏スラ
リー中の石膏は実線グラフ、搭上部から得られた石膏は
一点鎖線グラフ、搭下部から得られた石膏は点線グラフ
で表される。
【0045】混合粒子はほぼ41μmでシャープに分級
されていた。また、搭下部から得られた石膏中のカーボ
ン含有率は17ppmであり、ほとんどカーボンを含ま
ないものであった。
【0046】[比較例−1]実施例−1の水力分級機に
おいて、搭中間部の傾斜した整流板を省略し、石膏飽和
液を搭中間部下部の単一の分級用液体供給口から供給
し、排脱石膏スラリーを搭上部の単一の供給口から供給
し、さらに上昇液体を搭上部中央の単一の分級用液体抜
出し口から抜出す構成とし、その他の構成は実施例−1
と同様として分級操作を行なった。
【0047】この結果、搭上部から得られた石膏および
搭下部から得られた石膏の粒径分布は実施例−1に比べ
悪くなり、搭下部から得られた石膏中のカーボン含有率
は85ppmと大幅に悪化した値であった。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る水力
分級機においては、分級すべき混合粒子を例えば複数の
供給口から筒体内に供給し、分級用上昇液体流を例えば
筒体下部の複数の分級用液体供給口から供給し、さらに
分級された微粒子を含む上昇液体を例えば筒体上部の複
数の分級用液体抜出し口から抜出すとともに筒体内の分
級域に整流板を設けた構成とすることにより、筒体の径
を大きくした場合であっても、筒体内で均一な分級用上
昇液体流の分布が得られ、混合粒子が均一に筒体内に供
給され、さらに分級された微粒子を含む上昇液体が筒体
上部から均一に排出される。
【0049】特に整流板の作用により、筒体内の分級域
での粗粒子沈降に伴う分級用上昇液体流の乱れが抑制さ
れ、この乱流による微粒子の沈降動作が減少し、微粒子
が確実に粗粒子から分離されて分級用上昇液体流により
上に運ばれる。これにより、筒体断面全体にわたって混
合粒子の均一な分離作用が行なわれ、高精度の分級機能
が安定して円滑に達成されるため、エリトリエーターの
原理に基づく水力分級機の筒体寸法を大きくした場合に
高精度でかつ信頼性の高い分級操作が達成される。従っ
て、産業上必要とされる、例えば100μm以下の分級
域での混合粒子の分離プロセスを工業的規模で高い分級
精度でかつ高い信頼性で実施することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いるエルトリエーター型水力分級
機の原理説明図である。
【図2】 本発明の実施例に係る水力分級機を構成する
混合粒子分配機の基本構成図である。
【図3】 本発明の実施例に係る水力分級機を構成する
混合粒子分配機の具体的構成図である。
【図4】 本発明の実施例に係る水力分級機上部の上昇
液体抜出し部分の構成を示す説明図である。
【図5】 本発明の実施例に係る水力分級機の全体構成
図である。
【図6】 本発明の実施例に係る水力分級機で用いる傾
斜整流板の作用説明図である。
【図7】 本発明に係る水力分級機で分級される混合粒
子の粒径分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1:筒体、3:粗粒子、4:微粒子、5:分配機、7:
下端部に分配口を有する混合粒子分配管、12:上昇液
体を抜出す分級用液体抜出し管、14:整流板、16:
分級用液体供給管、17:分級用液体の供給口、18:
粗粒子の捕集器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分級すべき微粒子および粗粒子を含む混
    合粒子を湿式下で分級する水力分級機において、 垂直方向に設けた筒体と、 該筒体内にほぼ均一な分級用上昇液体流を生成するため
    の分級用液体供給手段と、 前記混合粒子を前記分級用上昇液体流に対向して前記筒
    体内にほぼ均一に供給するための混合粒子供給手段と、 前記分級用上昇液体流を分級された微粒子とともに筒体
    からほぼ均一に抜出すための分級用液体抜出し手段と、 分級された粗粒子を前記筒体から排出するための粗粒子
    取出し手段と、 前記分級用液体供給手段と混合粒子供給手段との間に設
    けた傾斜板からなる整流手段とを具備したことを特徴と
    する水力分級機。
  2. 【請求項2】 前記分級用液体供給手段は、前記筒体下
    部に設けた複数の分級用液体供給口からなり;前記混合
    粒子供給手段は、前記筒体上部に設けた複数の混合粒子
    供給口からなり;前記分級用液体抜出し手段は、前記筒
    体上部に設けた複数の分級用液体抜出し口からなること
    を特徴とする請求項1に記載の水力分級機。
  3. 【請求項3】 前記整流手段は複数の並列配置した傾斜
    板からなり、隣接した傾斜板の上端部と下端部が垂直方
    向からみて重なるように配設されたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の水力分級機。
  4. 【請求項4】 前記混合粒子をスラリー状態として前記
    筒体内に供給することを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の水力分級機を用いた混合粒子の分級方法。
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