JPH06157364A - スチレン流中のフエニルアセチレンの接触還元 - Google Patents

スチレン流中のフエニルアセチレンの接触還元

Info

Publication number
JPH06157364A
JPH06157364A JP22394893A JP22394893A JPH06157364A JP H06157364 A JPH06157364 A JP H06157364A JP 22394893 A JP22394893 A JP 22394893A JP 22394893 A JP22394893 A JP 22394893A JP H06157364 A JPH06157364 A JP H06157364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
styrene
phenylacetylene
stream
catalyst bed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22394893A
Other languages
English (en)
Inventor
James R Butler
ジエイムズ・アール・バトラー
Kevin P Kelly
ケビン・ピー・ケリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fina Technology Inc
Original Assignee
Fina Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/932,415 external-priority patent/US6555073B1/en
Application filed by Fina Technology Inc filed Critical Fina Technology Inc
Publication of JPH06157364A publication Critical patent/JPH06157364A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/148Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound
    • C07C7/163Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound by hydrogenation
    • C07C7/167Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound by hydrogenation for removal of compounds containing a triple carbon-to-carbon bond
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2219/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J2219/00002Chemical plants
    • B01J2219/00004Scale aspects
    • B01J2219/00006Large-scale industrial plants

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 多重水素注入;窒素などの希釈剤による水素
の希釈;一酸化炭素などの触媒選択性改良剤と水素の混
合;水素の供給のためのエチルベンゼン脱水素排気ガス
の利用;及び多重触媒床反応器又はそれぞれ1つの触媒
床を持つ多重反応器の使用による、スチレンモノマー中
のフェニルアセチレン汚染物を触媒床中でスチレンに水
素化することによるスチレンモノマーの触媒的精製のた
めの方法及び装置を開示する。用いられた1つの好まし
いフェニルアセチレン還元触媒は、アルミナ担体上のパ
ラジウムである。 【効果】 スチレンのエチルベンゼンへの還元を最小に
して有効にフェニルアセチレンをスチレンに還元するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はモノビニル芳香族化合物の精製
及び重合の分野に関するものであり、特に粗スチレン供
給原料中のフェニルアセチレン汚染物の還元のための方
法及び装置を開示する。
【0002】
【発明の背景】今日製造されるすべての熱可塑性プラス
チックの中で、おそらく最も多様で最も広く用いられて
いる種類の材料は重合モノビニル芳香族化合物、例えば
ポリスチレン、重合アルファ−メチルスチレン、及び環
置換スチレンのポリマーである。
【0003】これらの化合物(多くの場合総合的に“ス
チレン”又は“ポリスチレン”と呼ばれる)の最も普通
の用途の一部は、食品及び飲料容器、食品包装及び子供
のおもちゃの用途である。そのようなポリスチレンの用
途に伴う1つの欠点は、異味、異臭、変色及びポリマー
の他の変質又は分解の原因となるポリマー中の残留モノ
マーならびに他の汚染物である。
【0004】ポリスチレンにおけるそのような望ましく
ない性質に付随する特にいやな汚染物は、未反応ビニル
芳香族モノマー、通常スチレンモノマーである。非反応
モノマーの原因の1つは、重合反応系に入るスチレン供
給原料中のフェニルアセチレンの存在と直接関連してい
る。
【0005】モノビニル芳香族ポリマー化合物、特にポ
リスチレンの製造の場合、ベンゼンをエチレンと反応さ
せてエチルベンゼンを形成する。この分子化合物をその
後EB脱水素装置(EB Dehydro unit)
中で脱水素してスチレンモノマーを形成する。その後ス
チレンモノマーを、通常重合開始剤又は触媒の存在下で
重合させ、最終的ポリスチレン粗材料を形成する。
【0006】不運なことに、エチルベンゼンが1段階余
計に脱水素されるとEB脱水素装置の望ましくない副生
成物の1つであるフェニルアセチレンが形成される。そ
の結果脱水素装置からの生成物流はスチレン、エチルベ
ンゼン及び微量のフェニルアセチレンを含む。エチルベ
ンゼンは蒸留などの従来の方法により容易に除去され、
スチレンモノマーとフェニルアセチレンが残る。フェニ
ルアセチレンの除去は蒸留で行うことができず、これま
で困難で経費がかかった。
【0007】スチレンモノマー中にフェニルアセチレン
が存在すると、用いられた重合法がアニオン重合である
か又はラジカル重合であるかにかかわらず望ましくない
結果を与える。アニオン重合の間に微酸性のフェニルア
セチレンは化学量論的量のブチルリチウムなどの触媒を
消費し、フェニルアセチレン1分子毎に1分子のブチル
リチウムが重合過程から除去される。触媒の損失は経費
がかかり、触媒濃度の制御を困難にする。これが今度は
ポリスチレンの分子量の制御を困難にし、低分子量のポ
リマーの濃度を増加させ、ポリスチレン中の未反応スチ
レンの濃度さえ増加させる。
【0008】ラジカル重合に際して、フェニルアセチレ
ンは連鎖移動剤として劣っているのでその存在は鎖長及
び重合速度に悪影響を及ぼす。その結果、発泡ポリスチ
レン(expanded又は“formed”)ポリス
チレンの形成に用いられるポリスチレンビーズの製造に
おいて、かなりの量の残留スチレンがビーズ中に残され
る。
【0009】スチレンは発癌剤であると思われ、ポリス
チレン中に少量存在すると望ましくない味、臭い、及び
健康的上の危険を生ずる。
【0010】従ってスチレンモノマー中のフェニルアセ
チレンの存在は、経済性、重合過程の制御及び得られる
ポリスチレンの純度に悪影響を及ぼす。ポリスチレン中
のフェニルアセチレンの存在もポリマーの主鎖中にオレ
フィン性結合を生じ、それは架橋を増加させ、ポリマー
の急速な酸化を起こし、両方ともポリマーを分解する。
【0011】スチレンのラジカル重合の場合、重合過程
の間にスチレンの濃度が減少すると共にフェニルアセチ
レンの相対的濃度が自然に増加し、フェニルアセチレン
が重合阻害剤として作用するので重合過程は望ましくな
い影響を受ける。
【0012】スチレンモノマー流中のフェニルアセチレ
ンの量を減少させる触媒的試みは、多量の水素ガスをモ
ノマー中に注入してフェニルアセチレンをスチレンに還
元する試みを含んでいた。存在するフェニルアセチレン
に対する化学量論的過剰量の水素を流れに加えるとかな
りのスチレンのエチルベンゼンへの逆変換も起こし、ス
チレン濃度を下げ、変換速度も下げる。フェニルアセチ
レンの有意な減少は、EBへのスチレンの変換及びその
結果のスチレン製造の損失と引き換えにして初めて達成
された。
【0013】
【発明の概略】本発明は、単一床反応器の代わりに二床
反応器をもちいるか、あるいは1対の触媒反応器を用
い、各床又は反応器がフェニルアセチレンをスチレンに
還元するために水素ガス又は水素ガスと希釈剤の混合物
をモノマー反応流中に注入する注入手段を持つことによ
り、重合系におけるモノビニル芳香族モノマー供給原料
のフェニルアセチレン量を減少させる方法及び装置を開
示する。
【0014】
【好ましい具体化の説明】最初に図1に言及すると、こ
れはスチレン精製及び重合法を示す簡略化した工程系統
略図である。図1においてエチルベンゼンの脱水素によ
り製造されたスチレンモノマーがバルブV1にて供給さ
れ、そこから粗スチレン貯蔵槽CST中に流れ込む。粗
スチレンはフローラインF1からスチレンの温度を上げ
るための排気ガス熱交換器VGHEを通って貯蔵槽から
流れ、そこから任意の予備加熱器PHに流れ込む。予備
加熱器から粗スチレンはフェニルアセチレン還元系PA
RSに通過し、そこで粗スチレン中のフェニルアセチレ
ンが許容量に還元される。PARSから、精製された粗
スチレンはその後フローラインF2を通ってBTカラム
予備加熱器BTPHに流れ込み、そこでBTカラムに注
入される前にスチレンの温度が上げられる。このカラム
中でベンゼン及びトルエンが蒸留され、頭頂から除去さ
れる。その後精製スチレンはEBカラムに通過し、そこ
でエチルベンゼン及びキレシンが除去される。
【0015】EBカラムからの他の出口は、“重質材料
(heavies)”及び精製スチレンモノマーを含
む。これらは仕上げカラムFCに流れ込み、そこで重質
材料が精製スチレンから分離される。重質材料はフロー
ラインF3から除去され、精製スチレンはラインF4を
通ってスチレン重合反応器A、B及びCに流れ込む。仕
上げカラムから除去された重質材料は、予備−重合ポリ
スチレン、インデン、インダン及び“タール”と呼ばれ
る他の重質材料などを含む。
【0016】その後スチレンモノマーは3反応器重合系
ABC中で重合され、完成したポリスチレンはフローラ
インF5を通ってPSと示されたように取り出される。
カラムB及びCはカラムの頭頂から出る再循環ラインを
有し、未重合スチレンモノマーをカラムAに戻して再循
環させることが示されている。前記の通りこれは非常に
簡略化した重合法の工程系統略図であり、本発明のフェ
ニルアセチレン還元系をポリスチレン系に配置する1つ
の可能性を示す。
【0017】図2に言及すると、本発明のフェニルアセ
チレン還元系のいくつかの具体化を示してある。図2に
おいて、粗スチレン槽CSTからつながる粗スチレンフ
ローラインF1は排気ガス熱交換器VGSを通って流
れ、ラインF1中の流量制御バルブV1を用いて制御さ
れる。そこから、粗スチレンは静電ミキサーSM1を通
って触媒床C1をその中に含む第1反応容器R1中に流
れ込む。触媒床C1は、固定床などの当該技術において
既知のいずれの種類であることもでき、アルミナ担体上
の約0.3%のパラジウムから作られた球状又は木の葉
状触媒を含むことが好ましい。この具体化の場合、反応
容器は液体充填上向流触媒反応器(liquid−fu
ll,upflow catalyst reacto
r)であることが好ましい。
【0018】排気ガススチレン熱交換器を通る粗スチレ
ンの流れは2つの目的に役立ち、1つは粗スチレンがフ
ェニルアセチレン還元法を開始するのに十分な約150
oFの温度に上げられることである。第2の目的は、反
応器R1及び反応器R2に場合により排気ガス供給を与
え、水素注入のための可能な水素供給源とすることであ
る。
【0019】それぞれHS1及びHS2と示されている
水素の供給源は、各反応器R1及びR2のために備えら
れており、バルブV2及びV3により制御されている。
別の場合、水素供給パイプライン、鉄道又は水素のトラ
ックタンク車あるいはボンベ充填水素などの単独の水素
供給源を用いることもできる。その後粗スチレンは反応
器R1中の触媒床C1を通って上方に流れ、フローライ
ンF2を通って出、フローラインF2はバルブV4を介
してSM2と示される第2の静電ミキサーと、及びそこ
から触媒床C2を含む第2反応器R2に連結している。
【0020】前記の通り、排気ガス熱交換器VGSから
の他の供給源の水素ガスも、制御バルブV5、V10及
びV11を介して反応器R1及びR2に供給される。反
応器R2から、精製スチレンモノマー流はフローライン
F3を介してVLSと示される気液分離容器(vapo
r liquid separator vesse
l)に流れ、そこでSMと示される精製スチレンモノマ
ー流はフローラインF4を介して出る。Vと示される分
離された蒸気は、適した点で過程中に再循環させるため
にフローラインF5を通って出る。反応器R1及びR2
の隣に示した水素供給の他に、第3の水素供給源HS3
を静電ミキサーの上流に備え、フローラインF6及びF
7を介し、バルブV6及びV7を通って水素を供給する
ことができる。
【0021】N2と示される窒素の供給源が水素供給源
HS3と平行して備えられており、フローラインF8及
びバルブV8を通ってバルブV9により制御される共通
ラインF9に窒素ガスを流す。場合により水素、又は窒
素と水素の混合物をフローラインF7及びバルブF7を
通って静電ミキサーSM2に供給することができる。か
くして水素と窒素の組み合わせを、粗スチレン槽から排
気ガススチレン熱交換器VGSを介して来る粗スチレン
流に供給することができる。水素と窒素の混合物は粗ス
チレン中に注入され、静電ミキサーSM1及びSM2の
作用を受け、ガスと粗スチレン供給材料の十分な混合物
を与える。第1反応器の床のみで排気ガス水素と共に希
釈剤ガスを用いるのが好ましいが、必要なら両反応器で
用いることもできる。
【0022】別の場合、希釈剤ガスを用いず、一酸化炭
素(CO)などの触媒改質剤を用いることがPA還元に
有益な結果を有することが見いだされた。通常COは貴
金属触媒に“毒”として作用するので、一酸化炭素が相
乗的に水素と作用することは予想に反した結果であっ
た。本発明の場合驚くべきことにCOが触媒を損なわ
ず、実際にスチレンから離れてフェニルアセチレンに向
かう水素化の選択性を与えることが見いだされた。CO
が永続的に触媒表面に結合するのではなく、スチレンに
対する選択性のある活性化部位を阻害し、フェニルアセ
チレンに対して活性な部位を利用できるように残すと思
われる。変化は金属の表面の電子的立体配置、又はその
上の電子的環境の変化を含むかも知れない。COはEB
脱水素排気ガス中で約1%以下、好ましくは0.01近
辺から最高0.2%の量でPAR系に供給されるが、純
粋な水素と混合するための独立した供給源により供給す
ることも明らかに可能である。
【0023】典型的な運転の場合、フェニルアセチレン
汚染物を含む粗スチレンを加熱し、その温度を約150
oFに上げる。多量のフェニルアセチレンを含み加熱さ
れた粗スチレンにつき、その後少なくとも2つの別の触
媒床中、パラジウム/アルミナ触媒の存在下で水素とフ
ェニルアセチレンを反応させることによりフェニルアセ
チレン還元法を行う。
【0024】図2に開示されているフェニルアセチレン
還元法にはいくつかの代替配置がある。第1のそのよう
な系は、粗スチレン供給材料を反応容器に導入する前に
それに純粋な水素を注入することを含む。これは静電ミ
キサーの前に水素供給源3を用いてバルブV6、V7及
びV9を通って行うか、あるいは静電ミキサーを用いず
に水素供給源HS1及びHS2を用い、バルブV2及び
V3を通って行うことができる。種々のバルブV1から
V11を操作することにより、前記の点で純粋な水素を
PAR過程に注入することができる。
【0025】純粋な水素を用いたフェニルアセチレンの
還元の他に、不活性希釈剤を用いて反応器中のスチレン
及び水素の反応を、非常に少量のスチレンの還元及び多
量のフェニルアセチレンの還元が達成される点に制御す
ることができる。用いることができる1つの水素供給源
に、R1中での反応の前に粗スチレンモノマーを予備加
熱するために熱交換器VGSですでに用いられたEB脱
水素法からの排気ガスが含まれる。排気ガス水素は、窒
素ガスパイプライン、鉄道又はトラックタンク車、ある
いはボンベ充填窒素ガスなどを用いて供給される窒素ガ
スなどの純粋な希釈剤と合わせることができる。典型的
EB脱水素排気ガスの分析は、約89%の水素、約7%
の二酸化炭素、1%以下の一酸化炭素及び残りはほとん
どメタンなどの炭化水素であることを示す。
【0026】典型的スチレンモノマー運転の場合、PA
R系への粗スチレン原料は約60%のスチレン、約39
%のエチルベンゼン及び1%以下のいくらかのフェニル
アセチレンを含む。一般的に測定される粗スチレン中の
フェニルアセチレンの量は、最高約250ppmの量の
範囲である。本発明のPAR系における反応の後、フェ
ニルアセチレンの量が約10ppm以下の粗スチレン供
給原料が得られ、2ppmの範囲の量ですら達成可能で
あると思われる。
【0027】その後精製スチレンモノマーはフローライ
ンF3を通って気液分離器VLSに流れ、希釈剤ガス及
び可能性のある残留水素ガスがF5に示す蒸気ラインV
を通って分離され、約61%のスチレン及び39%のエ
チルベンゼンを含む粗スチレン供給原料はF4と示され
るスチレンモノマーラインを通って図1に示されるBT
カラムに流れ、そこで微量のベンゼン及びトルエンが供
給原料から分離される。その後BTカラムの下流のEB
カラムでエチルベンゼンがスチレンから除去され、FC
と示される仕上げカラムでスチレンモノマーの最終的精
製段階が行われる。
【0028】従って図2に関連して記載された本発明の
方法には、還元剤としての純粋な水素、EB排気ガスに
より与えられる水素、窒素希釈剤と混合された水素の使
用、あるいはCOがスチレンの還元に対する触媒の選択
性を低下させ、フェニルアセチレンの還元に対するその
選択性を向上させる触媒改質剤として作用する水素と一
酸化炭素の利用が含まれる。H2に対するN2の比率は、
水素に対して希釈剤の1:2から4:1、好ましくは約
1:1の範囲でなければならない。一酸化炭素の量は約
1000から2000ppmが好ましく、約1700p
pmがさらに好ましい。
【0029】図3は本発明のさらに別の具体化を示し、
図2における2つの反応器R1及びR2が、パラジウム
金属を担持したアルミナ担体の球状又は木の葉状触媒を
含む触媒床B1及びB2を有する1つの2床反応器に置
換されている。有利であった1つの特定の触媒は、Cr
iterion Catalyst of Houst
onにより製造されアルミナ担体上に約3重量%のパラ
ジウムを含むCriterion 05PASと称する
触媒である。
【0030】他の触媒及び触媒形態、例えばシリカ担体
上のパラジウム又は球状ではなく押し出し円筒状ペレッ
トも用いることができる。実際に他の既知の水素化触媒
を本発明で用いて成功することができる。特に興味深い
のは、第VIIB及びVIII族の金属、遷移金属であ
り、白金、ニッケル、イリジウム、ルテニウム、ロジウ
ム、オスミウム、レニウム及びおそらく他の金属も含ま
れる。他の可能性には第IB及びIIB族の金属、例え
ば金、銅及び亜鉛を用いて改質したこれらの遷移金属が
含まれる。アルミナ及びシリカ担体の他に、ナトリウム
アルミナシリケートなどの他の既知の担体を用いること
ができる。別の場合、触媒金属の有効量は本文に記載の
少量を越えるか、又は大きく上回ることもできる。本発
明の場合1%及び5%以上の金属含有量もおそらく用い
ることができる。
【0031】図3において粗スチレンはフローラインF
10を通り、排気ガススチレン熱交換器VGSを通過
し、SM3と示す静電ミキサー中に入る。そこからスチ
レンは反応器Rに流れ込み、最初に触媒床B1を通過
し、その後触媒床B2を通過する。排気ガス熱交換器V
GSからの排気ガスは、フローラインF11を介して種
々のバルブ装置を通り、PAR系の3点に与えられ、1
点は静電ミキサーSM3の前にあり、第2点は静電ミキ
サーSM3の下流にあり、第3点は反応器Rの触媒床B
1とB2の間の中心領域にある。
【0032】水素供給源HS10からの水素はフローラ
インF12により供給することができ、CO供給源から
の一酸化炭素と、又はフローラインF13を通る窒素供
給源N2からの窒素と混合することができ、あるいは種
々のフローライン中の種々のバルブの操作により静電ミ
キサーSM3の上流又は下流、あるいは反応器の中心領
域で直接反応物に注入することができる。
【0033】従って図3の2床反応器を用いた任意の方
法は、図2の2反応器系における任意の方法と基本的に
同一であり、すなわち純粋な水素を静電ミキサーの前、
静電ミキサーの下流、及び/又は反応器内の2つの反応
床の間の中心領域で粗スチレンに注入することもでき、
あるいは別の場合水素を不活性希釈剤と合わせてこの混
合ガスを静電ミキサーSM3の前又は後で、ならびに反
応器Rの床B1及びB2の間の中心領域に注入すること
ができる。同様に水素は排気ガスにより供給することが
でき、場合により希釈剤と混合して上記と同様の注入点
で注入することができる。さらに別の任意の方法とし
て、いずれの供給源からの水素も一酸化炭素と混合し、
フェニルアセチレンの還元に対する触媒の選択性を向上
させることができ、上記の通り図3の反応器に注入する
ことができる。
【0034】従って図1、2及び3に関する上記の記載
から、本発明の具体化がスチレン供給原料中で一緒に反
応する望ましくないフェニルアセチレン汚染物の還元の
ための方法及び装置につき記載し、開示していることが
わかる。本発明がフェニルアセチレンの還元の開始に必
要なエネルギーを減少させ、主にVGS熱交換器からの
150oFのスチレン原料の固有含熱量のみを用いて行
うことができることもわかった。
【0035】本発明の方法を行う場合、200ppm近
辺のフェニルアセチレン量を低下させるために反応器系
を通る望ましい流量は約30LHSVであることがわか
った。さらにフェニルアセチレンに対する水素の比率が
約16:1の場合に優れたフェニルアセチレン還元を与
えることがわかった。反応器圧は約60−70PSIの
入り口圧力で運転した。2反応器系の場合、約200p
pmのフェニルアセチレン初期濃度に対し、16:1の
フェニルアセチレンに対する水素の比率を各反応器に同
一に分けた。同様に2注入位置を有する2床反応器系の
場合、フェニルアセチレンに対する水素の16:1の比
率を2点間に同一に分けた。フェニルアセチレンに対す
る水素の他の比率を用いて成功することができるが、こ
の特定の比率が優れたフェニルアセチレンの還元を与
え、スチレンのエチルベンゼンへの逆変換を少なくする
ことがわかった。EB脱水素装置からの排気ガスの利用
による水素の供給は、その入手し易さのために顕著な利
点であった。
【0036】これらの作業条件の他に反応器を通じて種
々の空間速度を測定し、空間速度がフェニルアセチレン
の還元及び水素の消費に与える影響を決定した。ここに
開示されている特定の具体化の場合、反応器を通じての
LHSVは方法の効率に対する影響が比較的小さいこと
が決定された。
【0037】例えば長い触媒寿命のためのLHSVの有
効上限は全体として約60であることが見いだされた。
最高240のLHSVでもフェニルアセチレンは還元さ
れるが、高い流量は触媒寿命を短くすると思われるので
好ましい流量は30−120LHSVの範囲である。3
0LHSVの全体的流量がある具体化で好ましいことが
見いだされた。
【0038】望ましくないスチレンの還元量も加工され
るスチレンのわずか約0.1から0.2%であることが
わかった。スチレン/ポリスチレン法の性質の故に、エ
チルベンゼンはスチレンモノマーから除去してスチレン
に逆変換するための脱水素法に戻して再循環するので、
スチレンからエチルベンゼンへの変換は方法にとってフ
ェニルアセチレンの存在程有害ではない。エチルベンゼ
ンへの還元による0.1%から0.2%のスチレンの損
失は無視し得るものであり、十分に許容できる。多−床
反応器の使用により、より少量の水素を用いて還元によ
るスチレンの損失を約0.1%以下にまでも下げ、フェ
ニルアセチレンを30ppm以下に減少させることがで
きる。
【0039】本発明の特定の好ましい具体化を上記の詳
細な説明及び図面において記載したが、これらは制限で
はなく例示と認識するべきであり、当該技術における熟
練者には本発明がそのように制限されていないことが明
らかなので、記載はそこに開示されている特定の形態又
は具体化に本発明を制限するものではない。従って本発
明は、本発明の精神及び範囲から逸脱していない、例示
の目的で本文に開示された本発明の特定の実施例の変更
及び修正のすべてを含むことを宣言する。
【0040】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0041】1.スチレンモノマー流中のフェニルアセ
チレンの還元法において、該方法が水素流、及び窒素分
子を含む希薄ガスを、窒素に対する水素のモル比が約
2:1から約1:4の範囲にて混合し、該水素/窒素混
合物を、フェニルアセチレンを含むスチレンモノマー流
に注入し、該モノマー流を該混合ガスと共に、フェニル
アセチレンをスチレンに水素化するのに十分な温度で還
元触媒床を通して流し、該流れから部分的に精製された
スチレンを回収し、部分的に精製された該スチレンモノ
マー流に該還元触媒床の直下流で第2水素流を注入し、
スチレンモノマー及び混合ガスの該流れを、フェニルア
セチレンをスチレンに水素化するのに十分な温度で第2
還元触媒床を通して流す段階を含むことを特徴とする方
法。
【0042】2.第1項に記載の方法において、各該触
媒床がアルミナ担体上に基本的に1重量%以下のパラジ
ウムを含む一般的に球状の触媒ペレットを含むことを特
徴とする方法。
【0043】3.第1又は2項に記載の方法において、
各該触媒床がアルミナ担体上のパラジウム金属を含み、
フェニルアセチレン初期濃度に対する水素の全体的モル
比が約16:1であることを特徴とする方法。
【0044】4.第1又は2項に記載の方法において、
該温度が好ましくは約150oFであり、各該触媒床の
入り口圧力が好ましくは約60−70PSGであること
を特徴とする方法。
【0045】5.スチレンモノマー流中のフェニルアセ
チレンをスチレンに還元する方法において、該方法が水
素流及び窒素ガスを、窒素に対する水素のモル比が約1
0:1から約1:10の範囲、及びフェニルアセチレン
の初期濃度に対する水素の全体的モル比が約5:1から
約20:1の範囲にて混合し、該混合ガス流の第1部分
をフェニルアセチレン汚染スチレンモノマー流と混合
し、該混合流を、約150oFの温度にてアルミナに担
持した約0.3%のパラジウムのペレットを含む還元触
媒床を通して流し、該混合ガスの第2部分を該還元触媒
床からの該混合流と混合し、該第2混合流を、約150
oFの温度にてアルミナに担持した約0.3%のパラジ
ウムのペレットを含む第2還元触媒床を通して流す段階
を含むことを特徴とする方法。
【0046】6.第5項に記載の方法において、フェニ
ルアセチレン初期濃度に対する全水素のモル比が約1
6:1であることを特徴とする方法。
【0047】7.第5又は6項に記載の方法において、
各該触媒床を通る合計流量が最高約60LHSVである
ことを特徴とする方法。
【0048】8.第5又は6項に記載の方法において、
該触媒ペレットの形が一般に球状であり、そこを通る合
計流量が最高約60LHSVであることを特徴とする方
法。
【0049】9.第5又は6項に記載の方法において、
該汚染スチレン中のフェニルアセチレンの初期濃度が約
100から約300体積ppmであり、最終濃度が約3
0ppm以下であることを特徴とする方法。
【0050】10.スチレン中のフェニルアセチレンの
還元のための系において、該系が流入口、流出口及びそ
の中の還元触媒床を有する第1反応容器、該第1容器の
流出口とつながった流入口を有し、さらにその中の還元
触媒床を有する第2反応容器、該第1反応容器中にその
中の該触媒床の上流で水素を注入するための第1水素注
入器、該第2反応容器中にその中の該触媒床の上流で水
素を注入するための第2水素注入器、及び該水素注入器
の少なくとも1つに付随し、該容器中への注入の前に該
水素に希薄ガスを加えるように配置された希薄ガス注入
器を含むことを特徴とする系。
【0051】11.第10項に記載の系において、水
素、希釈剤ガス及びスチレンモノマーが該反応容器中に
入る前にそれらを混合するために、さらに少なくとも1
つの静電ミキサーを該反応容器の少なくとも1つの上流
に含むことを特徴とする系。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を用いた典型的モノビニル芳香
族重合法の簡略化した一般的略図を含む。
【図2】図2は、2反応器フェニルアセチレン還元(P
AR)系の部分的略図である。
【図3】図3は、2床単一反応器PAR系の部分的略図
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレンモノマー流中のフェニルアセチ
    レンの還元法において、該方法が水素流、及び窒素分子
    を含む希薄ガスを、窒素に対する水素のモル比が約2:
    1から約1:4の範囲にて混合し、 該水素/窒素混合物を、フェニルアセチレンを含むスチ
    レンモノマー流に注入し、 該モノマー流を該混合ガスと共に、フェニルアセチレン
    をスチレンに水素化するのに十分な温度で還元触媒床を
    通して流し、 該流れから部分的に精製されたスチレンを回収し、 部分的に精製された該スチレンモノマー流に該還元触媒
    床の直下流で第2水素流を注入し、 スチレンモノマー及び混合ガスの該流れを、フェニルア
    セチレンをスチレンに水素化するのに十分な温度で第2
    還元触媒床を通して流す段階を含むことを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 スチレンモノマー流中のフェニルアセチ
    レンをスチレンに還元する方法において、該方法が水素
    流及び窒素ガスを、窒素に対する水素のモル比が約1
    0:1から約1:10の範囲、及びフェニルアセチレン
    の初期濃度に対する水素の全体的モル比が約5:1から
    約20:1の範囲にて混合し、 該混合ガス流の第1部分をフェニルアセチレン汚染スチ
    レンモノマー流と混合し、 該混合流を、約150oFの温度にてアルミナに担持し
    た約0.3%のパラジウムのペレットを含む還元触媒床
    を通して流し、 該混合ガスの第2部分を該還元触媒床からの該混合流と
    混合し、該第2混合流を、約150oFの温度にてアル
    ミナに担持した約0.3%のパラジウムのペレットを含
    む第2還元触媒床を通して流す段階を含むことを特徴と
    する方法。
  3. 【請求項3】 スチレン中のフェニルアセチレンの還元
    のための系において、該系が流入口、流出口及びその中
    の還元触媒床を有する第1反応容器、 該第1容器の流出口とつながった流入口を有し、さらに
    その中の還元触媒床を有する第2反応容器、 該第1反応容器中にその中の該触媒床の上流で水素を注
    入するための第1水素注入器、 該第2反応容器中にその中の該触媒床の上流で水素を注
    入するための第2水素注入器、及び該水素注入器の少な
    くとも1つに付随し、該容器中への注入の前に該水素に
    希薄ガスを加えるように配置された希薄ガス注入器を含
    むことを特徴とする系。
JP22394893A 1992-08-19 1993-08-18 スチレン流中のフエニルアセチレンの接触還元 Pending JPH06157364A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US93244392A 1992-08-19 1992-08-19
US932415 1992-08-19
US07/932,415 US6555073B1 (en) 1990-10-04 1992-08-19 Catalytic reduction of phenylacetylene in a styrene stream
US932443 2001-08-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06157364A true JPH06157364A (ja) 1994-06-03

Family

ID=27130025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22394893A Pending JPH06157364A (ja) 1992-08-19 1993-08-18 スチレン流中のフエニルアセチレンの接触還元

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0584054A1 (ja)
JP (1) JPH06157364A (ja)
CN (1) CN1087892A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0624479A3 (en) * 1993-05-11 1995-08-30 Seiko Instr Inc Printer with ultrasonic motor.
JP2012512189A (ja) * 2008-12-18 2012-05-31 中国石油化工股▲ふん▼有限公司 スチレンの存在下で複合床を用いてフェニルアセチレンに選択的に水素を付加する方法
WO2017122295A1 (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 デンカ株式会社 オレフィン-芳香族ビニル化合物系共重合体の製造方法及びクロス共重合体の製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6727398B2 (en) * 2001-05-07 2004-04-27 Fina Technology, Inc. Methods and systems for purifying styrene feedstock comprising use of low palladium catalyst
US7105711B2 (en) 2003-07-31 2006-09-12 Fina Technology, Inc. Process for the selective hydrogenation of phenylacetylene
CN101475438B (zh) 2008-12-18 2012-05-23 中国石油化工股份有限公司 苯乙烯存在下苯乙炔选择加氢的方法
CN101475437B (zh) * 2008-12-18 2012-05-23 中国石油化工股份有限公司 苯乙烯存在下除苯乙炔的方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2052685C (en) * 1990-10-04 2003-09-16 James R. Butler Purification of styrene monomer by multi-point injection of hydrogen over reduction catalyst

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0624479A3 (en) * 1993-05-11 1995-08-30 Seiko Instr Inc Printer with ultrasonic motor.
JP2012512189A (ja) * 2008-12-18 2012-05-31 中国石油化工股▲ふん▼有限公司 スチレンの存在下で複合床を用いてフェニルアセチレンに選択的に水素を付加する方法
WO2017122295A1 (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 デンカ株式会社 オレフィン-芳香族ビニル化合物系共重合体の製造方法及びクロス共重合体の製造方法
JPWO2017122295A1 (ja) * 2016-01-13 2018-11-01 デンカ株式会社 オレフィン−芳香族ビニル化合物系共重合体の製造方法及びクロス共重合体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1087892A (zh) 1994-06-15
EP0584054A1 (en) 1994-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5156816A (en) System for purifying styrene monomer feedstock using ethylbenzene dehydrogenation waste gas
US4367353A (en) Catalytic hydrogenation and purification
JP2002053873A (ja) 炭化水素、特に少なくとも2つの二重結合または少なくとも1つの三重結合を含む不飽和分子を含有する留分を水素化する方法
CN107428712A (zh) 用于制备氧化丙烯和烷基叔丁基醚的整合方法
CN100422123C (zh) 选择性氢化苯乙炔的方法
JPH06157364A (ja) スチレン流中のフエニルアセチレンの接触還元
EP0608227B1 (en) Process for the selective hydrogenation of aromatic acetylene compounds
US6555073B1 (en) Catalytic reduction of phenylacetylene in a styrene stream
EP0479753B1 (en) Process for reduction of the phenylacetylene contaminants in styrene
JP4264221B2 (ja) 低パラジウム触媒の使用を含んでなるスチレン原料を精製する方法とシステム
WO2019089869A1 (en) Dehydrogenation process
US3428697A (en) Hydrogenation process
CA2417940C (en) Process for purifying styrene monomer feedstock prior to polymerization
JPH07278021A (ja) スチレンモノマー精製方法
US20040210097A1 (en) Process for selective hydrogenation using a catalytic reactor with a hydrogen-selective membrane