JPH06159341A - ボルト及びその緩め方法 - Google Patents
ボルト及びその緩め方法Info
- Publication number
- JPH06159341A JPH06159341A JP30413592A JP30413592A JPH06159341A JP H06159341 A JPH06159341 A JP H06159341A JP 30413592 A JP30413592 A JP 30413592A JP 30413592 A JP30413592 A JP 30413592A JP H06159341 A JPH06159341 A JP H06159341A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- head
- blind hole
- loosening
- inner end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボルトが通常の緩めトルクでは簡単に緩めら
れないような場合でも、そのボルトの取外し作業を、被
締付物を傷付けることなく簡単迅速に行い得るようにす
る。 【構成】 ボルトBは、その頭部4に外端が開口し且つ
内端が軸部3まで達してボルト軸線方向にのびる盲孔5
を有しており、その頭部4には、該盲孔5の内端を押圧
してボルト軸部3の一部を伸び変形させるためのねじ部
材bが螺合可能なねじ部6sが形成される。
れないような場合でも、そのボルトの取外し作業を、被
締付物を傷付けることなく簡単迅速に行い得るようにす
る。 【構成】 ボルトBは、その頭部4に外端が開口し且つ
内端が軸部3まで達してボルト軸線方向にのびる盲孔5
を有しており、その頭部4には、該盲孔5の内端を押圧
してボルト軸部3の一部を伸び変形させるためのねじ部
材bが螺合可能なねじ部6sが形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の部材相互を結合
すべく強固に締付られた状態にあっても容易に緩めるこ
とができるようにしたボルト、及びそのボルトの緩め方
法に関するものである。
すべく強固に締付られた状態にあっても容易に緩めるこ
とができるようにしたボルト、及びそのボルトの緩め方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボルトを用いて組み付けられた構造物に
対し修理、分解等を行うためにボルトを取り外す必要を
生じることがあるが、そのボルトのねじ部等が錆びつい
たり焼付いたりしていてボルトが簡単には緩まないこと
がある。
対し修理、分解等を行うためにボルトを取り外す必要を
生じることがあるが、そのボルトのねじ部等が錆びつい
たり焼付いたりしていてボルトが簡単には緩まないこと
がある。
【0003】この場合、従来では当該ボルトをそれに強
大な緩めトルクを加えて緩めるか、それでも緩まないと
きにはボルトの頭部をカッタ等で削り取ったり或いはバ
ーナーで焼き切る等の手法で対応していた。
大な緩めトルクを加えて緩めるか、それでも緩まないと
きにはボルトの頭部をカッタ等で削り取ったり或いはバ
ーナーで焼き切る等の手法で対応していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のような手法
では、ボルトを被締付物より取外す作業が非常に面倒で
あるばかりか、その作業中に被締付物自体を傷つけるこ
とがあって、補修を要したり、場合によっては被締付物
が再使用できなくなることがあり、全体として作業能率
が悪くコストも嵩み、また資源の浪費にもなっていた。
では、ボルトを被締付物より取外す作業が非常に面倒で
あるばかりか、その作業中に被締付物自体を傷つけるこ
とがあって、補修を要したり、場合によっては被締付物
が再使用できなくなることがあり、全体として作業能率
が悪くコストも嵩み、また資源の浪費にもなっていた。
【0005】本発明は、以上の事情に鑑み提案されたも
ので、ボルト緩め作業を比較的小さな緩めトルクでもっ
て簡単迅速に行い得るようにして従来の上記問題を解決
したボルト及びその緩め方法を提供することを目的とす
る。
ので、ボルト緩め作業を比較的小さな緩めトルクでもっ
て簡単迅速に行い得るようにして従来の上記問題を解決
したボルト及びその緩め方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のボルトは、外周に雄ねじ部を形成した軸部
と、この軸部の基端に連設された頭部とより構成される
ボルトにおいて、前記頭部に外端が開口し且つ内端が前
記軸部まで達してボルト軸線方向にのびる盲孔を有し、
前記頭部には、前記盲孔の内端を押圧して前記軸部の一
部を伸び変形させるためのねじ部材が螺合可能なねじ部
が形成されたことを第1の特徴とし、また前記軸部外周
の雄ねじ部の締付方向と、前記ねじ部材のねじ部の締付
方向とを互いに逆方向としたことを第2の特徴とする。
に本発明のボルトは、外周に雄ねじ部を形成した軸部
と、この軸部の基端に連設された頭部とより構成される
ボルトにおいて、前記頭部に外端が開口し且つ内端が前
記軸部まで達してボルト軸線方向にのびる盲孔を有し、
前記頭部には、前記盲孔の内端を押圧して前記軸部の一
部を伸び変形させるためのねじ部材が螺合可能なねじ部
が形成されたことを第1の特徴とし、また前記軸部外周
の雄ねじ部の締付方向と、前記ねじ部材のねじ部の締付
方向とを互いに逆方向としたことを第2の特徴とする。
【0007】更に本発明のボルトの緩め方法は、外周に
雄ねじ部を形成した軸部と、この軸部の基端に連設され
た頭部とより構成されて、前記頭部に外端が開口し且つ
内端が前記軸部まで達してボルト軸線方向にのびる盲孔
を有するボルトの緩め方法であって、被締付物に対し締
付状態にある前記ボルトの、頭部と盲孔内端とに亘る部
分に対し、該頭部に支持されて前記盲孔内端を押圧し得
る強制伸長手段により伸び変形を生じさせ、この状態で
前記ボルトに緩めトルクを付与することを特徴とする。
雄ねじ部を形成した軸部と、この軸部の基端に連設され
た頭部とより構成されて、前記頭部に外端が開口し且つ
内端が前記軸部まで達してボルト軸線方向にのびる盲孔
を有するボルトの緩め方法であって、被締付物に対し締
付状態にある前記ボルトの、頭部と盲孔内端とに亘る部
分に対し、該頭部に支持されて前記盲孔内端を押圧し得
る強制伸長手段により伸び変形を生じさせ、この状態で
前記ボルトに緩めトルクを付与することを特徴とする。
【0008】
【作 用】本発明のボルトの上記構成によれば、ボルト
が通常の緩めトルクでは簡単に弛まないような場合に
は、上記ねじ部にねじ部材を螺合して該ねじ部材で直
接、又は中継ピンを介して間接的に盲孔内端を押圧する
ことにより、ボルト軸部の一部に伸び変形を生じさせ
て、ボルト頭部が被締付物に及ぼす締付力を低下させる
ことができ、その結果、比較的小さな緩めトルクでもボ
ルトを難なく緩めることができるようになる。
が通常の緩めトルクでは簡単に弛まないような場合に
は、上記ねじ部にねじ部材を螺合して該ねじ部材で直
接、又は中継ピンを介して間接的に盲孔内端を押圧する
ことにより、ボルト軸部の一部に伸び変形を生じさせ
て、ボルト頭部が被締付物に及ぼす締付力を低下させる
ことができ、その結果、比較的小さな緩めトルクでもボ
ルトを難なく緩めることができるようになる。
【0009】本発明のボルトの緩め方法の上記構成によ
れば、ボルトが通常の緩めトルクでは簡単に弛まないよ
うな場合には、ボルト頭部に支持させた強制伸長手段に
よりボルトの、頭部と盲孔内端とに亘る部分に伸び変形
を生じさせた状態でボルトに緩めトルクを付与するた
め、ボルト頭部が被締付物に及ぼす締付力が低下した状
態でボルトが緩められることとなり、その緩め作業を難
なく行うことができる。
れば、ボルトが通常の緩めトルクでは簡単に弛まないよ
うな場合には、ボルト頭部に支持させた強制伸長手段に
よりボルトの、頭部と盲孔内端とに亘る部分に伸び変形
を生じさせた状態でボルトに緩めトルクを付与するた
め、ボルト頭部が被締付物に及ぼす締付力が低下した状
態でボルトが緩められることとなり、その緩め作業を難
なく行うことができる。
【0010】
【実施例】先ず、図1,2を参照して本発明の第1実施
例について説明する。図1は、本発明を適用したボルト
Bを用いて構造物Cの基体1に被締付物2を締付固定し
た状態を示している。ボルトBは、外周に雄ねじ部3s
を形成した軸部3と、この軸部3の基端に一体に連設さ
れた横断面略正六角形の頭部4とより構成されており、
前記軸部3は、被締付物2のボルト挿通孔2aを通して
基体1のねじ孔1aに螺合され、また前記頭部4の基端
外周には、該頭部4の被締付物2に対する締付け面積を
拡げるための環状フランジ部4fが一体に形成される。
例について説明する。図1は、本発明を適用したボルト
Bを用いて構造物Cの基体1に被締付物2を締付固定し
た状態を示している。ボルトBは、外周に雄ねじ部3s
を形成した軸部3と、この軸部3の基端に一体に連設さ
れた横断面略正六角形の頭部4とより構成されており、
前記軸部3は、被締付物2のボルト挿通孔2aを通して
基体1のねじ孔1aに螺合され、また前記頭部4の基端
外周には、該頭部4の被締付物2に対する締付け面積を
拡げるための環状フランジ部4fが一体に形成される。
【0011】ボルトBには、その頭部4に外端が開口し
且つ内端が前記軸部3の途中まで達してボルト軸線方向
にのびる盲孔5が穿設されており、この盲孔5は、図示
例では前記頭部4の上面中央に開口する大径孔6と、そ
の大径孔6の下端に同一軸線上に連なる小径孔7とより
なる段付き孔に形成される。前記大径孔6はボルト頭部
4の途中で終わっており、その内周面には軸方向全域に
亘りねじ部としての雌ねじ部6sが形成されており、一
方、前記小径孔7はその下端が被締付物2を貫通して基
体1に達する位置まで延びており、その内周面に雌ねじ
部は形成されていない。
且つ内端が前記軸部3の途中まで達してボルト軸線方向
にのびる盲孔5が穿設されており、この盲孔5は、図示
例では前記頭部4の上面中央に開口する大径孔6と、そ
の大径孔6の下端に同一軸線上に連なる小径孔7とより
なる段付き孔に形成される。前記大径孔6はボルト頭部
4の途中で終わっており、その内周面には軸方向全域に
亘りねじ部としての雌ねじ部6sが形成されており、一
方、前記小径孔7はその下端が被締付物2を貫通して基
体1に達する位置まで延びており、その内周面に雌ねじ
部は形成されていない。
【0012】次に上記ボルトBが雄ねじ部3sの錆や焼
き付き等に起因して通常の緩めトルクでは簡単に緩まな
い場合の緩め方の手順を説明する。このような場合に
は、先ずボルトBの盲孔5内にその小径孔7よりも若干
長く剛性の大きい棒状の中継ピン8を挿入し、次いで同
盲孔5の大径孔6に補助ボルトbを螺挿して、その補助
ボルトbの先端により中継ピン8を介して盲孔5の内端
を下方に押圧する。この押圧により、ボルトBの、中継
ピン8対応した部分Lf に軸方向の伸び変形を生じさせ
ることができるため、ボルト頭部4が被締付物2に及ぼ
す締付力(即ち圧縮力)を低下させることができる。
き付き等に起因して通常の緩めトルクでは簡単に緩まな
い場合の緩め方の手順を説明する。このような場合に
は、先ずボルトBの盲孔5内にその小径孔7よりも若干
長く剛性の大きい棒状の中継ピン8を挿入し、次いで同
盲孔5の大径孔6に補助ボルトbを螺挿して、その補助
ボルトbの先端により中継ピン8を介して盲孔5の内端
を下方に押圧する。この押圧により、ボルトBの、中継
ピン8対応した部分Lf に軸方向の伸び変形を生じさせ
ることができるため、ボルト頭部4が被締付物2に及ぼ
す締付力(即ち圧縮力)を低下させることができる。
【0013】この結果、ボルトBの頭部4下面と被締付
物2の表面との間の接触部に作用する摩擦力、並びにボ
ルトBの軸部3と基体1のねじ孔1aとの間の螺合部に
作用する摩擦力がそれぞれ低下するので、比較的小さな
緩めトルクでもボルトBを難なく緩めることができるよ
うになる。これにより、ボルトBの取外し作業を、その
作業中に被締付物2を損傷破損させることなく簡単迅速
に行うことができる。
物2の表面との間の接触部に作用する摩擦力、並びにボ
ルトBの軸部3と基体1のねじ孔1aとの間の螺合部に
作用する摩擦力がそれぞれ低下するので、比較的小さな
緩めトルクでもボルトBを難なく緩めることができるよ
うになる。これにより、ボルトBの取外し作業を、その
作業中に被締付物2を損傷破損させることなく簡単迅速
に行うことができる。
【0014】次にボルトの締付力と、その締付けに伴う
ボルト及び被締付物の各変形量との関係を、図3〜5に
それぞれ示すグラフを用いて説明する。例えばボルトB
を締付力Ff で締付けた場合にボルトBにλt の伸び、
被締付物2にλC の縮みがそれぞれ発生するものとする
と、この関係は図3の(a)及び(b)にそれぞれ示し
た通りとなる。ボルトBの引張力と被締付物2の圧縮力
は同じもので、ボルトBから見れば引張力であり、被締
付物2から見れば圧縮力である。図4は、図3における
(a)の引張力Ff の点と(b)の圧縮力Ff の点を重
ね合わせて得られる締付け線図である。
ボルト及び被締付物の各変形量との関係を、図3〜5に
それぞれ示すグラフを用いて説明する。例えばボルトB
を締付力Ff で締付けた場合にボルトBにλt の伸び、
被締付物2にλC の縮みがそれぞれ発生するものとする
と、この関係は図3の(a)及び(b)にそれぞれ示し
た通りとなる。ボルトBの引張力と被締付物2の圧縮力
は同じもので、ボルトBから見れば引張力であり、被締
付物2から見れば圧縮力である。図4は、図3における
(a)の引張力Ff の点と(b)の圧縮力Ff の点を重
ね合わせて得られる締付け線図である。
【0015】この締付け線図において、締付力Ff で締
付けた状態にあるボルトBの盲孔5内端に対し補助ボル
トbにより中継ピン8を介してWaの力で押した場合
に、ボルトBの、中継ピン8対応した部分Lf がλだけ
軸方向に伸びを生じたものとすると、この押圧力Waは
ボルトBにFt なる引張力を付加し、ボルトBに作用す
る総引張力は(Ff +Ft )となり、一方、被締付物2
からはFC なる圧縮力が失われて、該被締付物2に作用
する総圧縮力は(Ff −FC )となる。そして、この総
圧縮力(Ff −FC )がボルトBの被締付物2に及ぼす
締付力に相当するから、結局のところ、ボルトBの締付
力は、補助ボルトbで中継ピン8を介して盲孔5内端を
押すことによりFC だけ少なくなるのである。
付けた状態にあるボルトBの盲孔5内端に対し補助ボル
トbにより中継ピン8を介してWaの力で押した場合
に、ボルトBの、中継ピン8対応した部分Lf がλだけ
軸方向に伸びを生じたものとすると、この押圧力Waは
ボルトBにFt なる引張力を付加し、ボルトBに作用す
る総引張力は(Ff +Ft )となり、一方、被締付物2
からはFC なる圧縮力が失われて、該被締付物2に作用
する総圧縮力は(Ff −FC )となる。そして、この総
圧縮力(Ff −FC )がボルトBの被締付物2に及ぼす
締付力に相当するから、結局のところ、ボルトBの締付
力は、補助ボルトbで中継ピン8を介して盲孔5内端を
押すことによりFC だけ少なくなるのである。
【0016】ところで図4は、上記補助ボルトbによる
押圧力WaがボルトBの弾性域内に留まる場合を示して
いるのに対し、図5は塑性域に及ぶ場合を示している。
この両図からも明らかなように、ボルトBにその弾性域
および塑性域でそれぞれ同一の押付力Waを作用させた
とすれば、それに伴うボルト締付力の低下量は図4でF
C 、図5でFC ′となり、FC <FC ′であるので、後
者(塑性域)の方が、補助ボルトbの押付力Waがより
効果的に作用することが判る。
押圧力WaがボルトBの弾性域内に留まる場合を示して
いるのに対し、図5は塑性域に及ぶ場合を示している。
この両図からも明らかなように、ボルトBにその弾性域
および塑性域でそれぞれ同一の押付力Waを作用させた
とすれば、それに伴うボルト締付力の低下量は図4でF
C 、図5でFC ′となり、FC <FC ′であるので、後
者(塑性域)の方が、補助ボルトbの押付力Waがより
効果的に作用することが判る。
【0017】尚、上記図4の如く、補助ボルトbの締付
けによってもボルトBの伸び変形が未だ弾性域に留まる
場合には、当該ボルトの再使用が可能である。
けによってもボルトBの伸び変形が未だ弾性域に留まる
場合には、当該ボルトの再使用が可能である。
【0018】また図6,7は、ボルトBの被締付物2に
及ぼす締付力と、締付トルク及び緩めトルクとの関係を
一実施例の実際の実験データに基づいて示したグラフで
あって、特に図6はボルトB及び補助ボルトbが共に右
ねじの場合を示しているのに対し、図7はボルトBが右
ねじ、補助ボルトbが左ねじの場合を示している。これ
ら図面において、(イ)はボルトBの締付トルクと締付
力との関係を示し、また(ロ)はそのボルトBの締付け
状態で補助ボルトbの締付けによりボルトBの盲孔5内
端を押圧した際の補助ボルトbの締付トルクとボルトB
の締付力の低下量との関係を示し、更に(ハ)はその締
付力低下の状態からボルトBを緩める場合の締付力と緩
めトルクとの関係を示している。尚、図6,7の実験デ
ータは補助ボルトbの締付方向以外は全て同じ条件とし
て得られたものである。而してこの実験結果によれば、
締付トルクが14.6kgf-mであるのに対し、補助ボル
トbを右ねじとした場合(図6)では緩めトルクが1
0.4kgf-mとなり、また補助ボルトbを左ねじとした
場合(図7)では緩めトルクが8.8kgf-mとなった。
従ってボルトBと補助ボルトbのねじの締付方向を異な
らせた方(図7)が小さな緩めトルクでボルトBを緩め
得ることが判る。
及ぼす締付力と、締付トルク及び緩めトルクとの関係を
一実施例の実際の実験データに基づいて示したグラフで
あって、特に図6はボルトB及び補助ボルトbが共に右
ねじの場合を示しているのに対し、図7はボルトBが右
ねじ、補助ボルトbが左ねじの場合を示している。これ
ら図面において、(イ)はボルトBの締付トルクと締付
力との関係を示し、また(ロ)はそのボルトBの締付け
状態で補助ボルトbの締付けによりボルトBの盲孔5内
端を押圧した際の補助ボルトbの締付トルクとボルトB
の締付力の低下量との関係を示し、更に(ハ)はその締
付力低下の状態からボルトBを緩める場合の締付力と緩
めトルクとの関係を示している。尚、図6,7の実験デ
ータは補助ボルトbの締付方向以外は全て同じ条件とし
て得られたものである。而してこの実験結果によれば、
締付トルクが14.6kgf-mであるのに対し、補助ボル
トbを右ねじとした場合(図6)では緩めトルクが1
0.4kgf-mとなり、また補助ボルトbを左ねじとした
場合(図7)では緩めトルクが8.8kgf-mとなった。
従ってボルトBと補助ボルトbのねじの締付方向を異な
らせた方(図7)が小さな緩めトルクでボルトBを緩め
得ることが判る。
【0019】図8には、本発明の第2実施例が示されて
おり、この実施例のボルトBは軸部3に、その外周の雄
ねじ部3sと盲孔5の小径孔7との間を連通させる横孔
3hを形成した点を除いては、前実施例と同じ構造であ
る。而してこの実施例においては、ボルトBを緩める場
合にその盲孔5内に潤滑油を予め注入することにより、
前記横孔3hを通して雄ねじ部3sと基体1のねじ孔1
sとの螺合部に潤滑油を導入することができ、これによ
りボルトBの緩め作業を一層スムーズに行うことができ
る。
おり、この実施例のボルトBは軸部3に、その外周の雄
ねじ部3sと盲孔5の小径孔7との間を連通させる横孔
3hを形成した点を除いては、前実施例と同じ構造であ
る。而してこの実施例においては、ボルトBを緩める場
合にその盲孔5内に潤滑油を予め注入することにより、
前記横孔3hを通して雄ねじ部3sと基体1のねじ孔1
sとの螺合部に潤滑油を導入することができ、これによ
りボルトBの緩め作業を一層スムーズに行うことができ
る。
【0020】尚、前記各実施例では、ボルトBの盲孔5
内端に対し補助ボルトbを、該ボルトbとは別体の中継
ピン8を介して間接的に押圧するようにしたが、補助ボ
ルトbと中継ピンとを一体化したピン付き補助ボルト
(図示せず)によってボルトBの盲孔5内端を直接押圧
するようにしてもよい。
内端に対し補助ボルトbを、該ボルトbとは別体の中継
ピン8を介して間接的に押圧するようにしたが、補助ボ
ルトbと中継ピンとを一体化したピン付き補助ボルト
(図示せず)によってボルトBの盲孔5内端を直接押圧
するようにしてもよい。
【0021】更に図9,10を参照して本発明の第3実
施例について説明する。この実施例のボルトB′はその
頭部4′が円柱状をなしており、その外周にはねじ部と
しての雄ねじ部4s′が刻設され、この雄ねじ部4′の
締付方向は、ボルト軸部3の雄ねじ部3sの締付方向と
は反対方向である。また前記ボルトBに穿設される盲孔
5′は、頭部4′の上面中央に開口する横断面正六角形
状の大径孔6′と、その大径孔6′の下端に同一軸線上
に連なる小径孔7′とよりなる段付き孔に形成されてお
り、前記大径孔6′は、当該ボルトB′を締付ける際に
締付工具を係合させるための工具係合孔として用いられ
る。
施例について説明する。この実施例のボルトB′はその
頭部4′が円柱状をなしており、その外周にはねじ部と
しての雄ねじ部4s′が刻設され、この雄ねじ部4′の
締付方向は、ボルト軸部3の雄ねじ部3sの締付方向と
は反対方向である。また前記ボルトBに穿設される盲孔
5′は、頭部4′の上面中央に開口する横断面正六角形
状の大径孔6′と、その大径孔6′の下端に同一軸線上
に連なる小径孔7′とよりなる段付き孔に形成されてお
り、前記大径孔6′は、当該ボルトB′を締付ける際に
締付工具を係合させるための工具係合孔として用いられ
る。
【0022】次に上記ボルトB′が通常の緩めトルクで
は簡単に緩まない場合の緩め方の手順を説明すると、先
ずボルトB′の盲孔5′内にその盲孔5′よりも若干長
く剛性の大きい棒状の中継ピン8′を挿入する。次いで
ボルト頭部4′の雄ねじ部4s′に、緩め治具Jの先端
部10に形成した凹孔11内周の雌ねじ部11sを螺合
させると共に、同凹孔11の底面11bを前記中継ピン
8′の上端に衝合させ、引き続き緩め治具Jを、その治
具基端の回動操作部(図示せず)を回動操作して締め込
むようにする。この締め込み力は、ボルトB′に対し緩
めトルクとして作用すると共に、該治具Jが中継ピン
8′を介して盲孔5′の内端を下方に押圧する押圧力と
して作用し、その押圧力は、ボルトB′の頭部4′と軸
部3の盲孔5′内端とに亘る部分に軸方向の伸び変形を
生じさせて、ボルト頭部4′が被締付物2に及ぼす締付
力を低下させることができる。従ってこの実施例によっ
ても、比較的小さな緩めトルクでボルトB′を簡単に緩
めることができる。
は簡単に緩まない場合の緩め方の手順を説明すると、先
ずボルトB′の盲孔5′内にその盲孔5′よりも若干長
く剛性の大きい棒状の中継ピン8′を挿入する。次いで
ボルト頭部4′の雄ねじ部4s′に、緩め治具Jの先端
部10に形成した凹孔11内周の雌ねじ部11sを螺合
させると共に、同凹孔11の底面11bを前記中継ピン
8′の上端に衝合させ、引き続き緩め治具Jを、その治
具基端の回動操作部(図示せず)を回動操作して締め込
むようにする。この締め込み力は、ボルトB′に対し緩
めトルクとして作用すると共に、該治具Jが中継ピン
8′を介して盲孔5′の内端を下方に押圧する押圧力と
して作用し、その押圧力は、ボルトB′の頭部4′と軸
部3の盲孔5′内端とに亘る部分に軸方向の伸び変形を
生じさせて、ボルト頭部4′が被締付物2に及ぼす締付
力を低下させることができる。従ってこの実施例によっ
ても、比較的小さな緩めトルクでボルトB′を簡単に緩
めることができる。
【0023】尚、前記実施例では、ボルトB′の盲孔
5′内端に対し緩め治具Jを、該治具Jとは別体の中継
ピン8′を介して間接的に押圧するようにしたが、治具
Jと中継ピンとを一体化したピン付き緩め治具(図示せ
ず)によってボルトB′の盲孔5′内端を直接押圧する
ようにしてもよい。
5′内端に対し緩め治具Jを、該治具Jとは別体の中継
ピン8′を介して間接的に押圧するようにしたが、治具
Jと中継ピンとを一体化したピン付き緩め治具(図示せ
ず)によってボルトB′の盲孔5′内端を直接押圧する
ようにしてもよい。
【0024】而して以上の各実施例において補助ボルト
b及び緩め治具Jは、本発明のボルトにおけるねじ部材
を構成すると共に、本発明のボルトの緩め方法における
強制伸長手段を構成している。
b及び緩め治具Jは、本発明のボルトにおけるねじ部材
を構成すると共に、本発明のボルトの緩め方法における
強制伸長手段を構成している。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のボルトは、その頭
部に外端が開口し且つ内端が軸部まで達してボルト軸線
方向にのびる盲孔を有し、頭部には、盲孔内端を押圧し
て軸部の一部を伸び変形させるためのねじ部材が螺合可
能なねじ部が形成されるので、上記ねじ部に螺合した上
記ねじ部材で直接、又は中継ピンを介して間接的に盲孔
内端を押圧するだけでボルト軸部に伸び変形を与えて、
ボルト頭部が被締付物に及ぼす締付力を低下させること
ができ、これにより比較的小さな緩めトルクでもってボ
ルトを難なく緩めることができるようになるから、ボル
トの取外し作業を、その作業中に被締付物を損傷破損さ
せることなく極めて迅速簡単に行うことができる。
部に外端が開口し且つ内端が軸部まで達してボルト軸線
方向にのびる盲孔を有し、頭部には、盲孔内端を押圧し
て軸部の一部を伸び変形させるためのねじ部材が螺合可
能なねじ部が形成されるので、上記ねじ部に螺合した上
記ねじ部材で直接、又は中継ピンを介して間接的に盲孔
内端を押圧するだけでボルト軸部に伸び変形を与えて、
ボルト頭部が被締付物に及ぼす締付力を低下させること
ができ、これにより比較的小さな緩めトルクでもってボ
ルトを難なく緩めることができるようになるから、ボル
トの取外し作業を、その作業中に被締付物を損傷破損さ
せることなく極めて迅速簡単に行うことができる。
【0026】また本発明のボルトの緩め方法によれば、
ボルトが通常の緩めトルクでは簡単に弛まないような場
合には、ボルト頭部に支持させた強制伸長手段によりボ
ルトの、頭部と盲孔内端とに亘る部分に伸び変形を生じ
させた状態でボルトに緩めトルクを付与するようにした
ので、ボルト頭部が被締付物に及ぼす締付力が低下した
状態でボルトが緩められることとなり、それだけ緩め作
業を簡単迅速に行うことができる。
ボルトが通常の緩めトルクでは簡単に弛まないような場
合には、ボルト頭部に支持させた強制伸長手段によりボ
ルトの、頭部と盲孔内端とに亘る部分に伸び変形を生じ
させた状態でボルトに緩めトルクを付与するようにした
ので、ボルト頭部が被締付物に及ぼす締付力が低下した
状態でボルトが緩められることとなり、それだけ緩め作
業を簡単迅速に行うことができる。
【図1】第1実施例のボルトにより被締付物を基体に締
付けた状態を示す縦断面図
付けた状態を示す縦断面図
【図2】第1実施例のボルトを緩めるべく該ボルトに補
助ボルト及び中継ピンを装着した状態を示す縦断面図
助ボルト及び中継ピンを装着した状態を示す縦断面図
【図3】ボルト締付時にボルト及び被締付物にそれぞれ
加わる力とその変形量との関係を示すグラフであって、
特に(a)はボルトに、また(b)は被締付物に対応す
る。
加わる力とその変形量との関係を示すグラフであって、
特に(a)はボルトに、また(b)は被締付物に対応す
る。
【図4】ボルトにその弾性域内で補助ボルトの押圧力を
作用させた場合の締付け線図
作用させた場合の締付け線図
【図5】ボルトの塑性域に及んで補助ボルトの押圧力を
作用させた場合の締付け線図
作用させた場合の締付け線図
【図6】ボルトの締付力と、締付トルク及び緩めトルク
との関係を示す、実験データに基づくグラフ(ボルト及
び補助ボルトが共に右ねじの場合)
との関係を示す、実験データに基づくグラフ(ボルト及
び補助ボルトが共に右ねじの場合)
【図7】ボルトの締付力と、締付トルク及び緩めトルク
との関係を示す、実験データに基づくグラフ(ボルトが
右ねじ、補助ボルトが左ねじの場合)
との関係を示す、実験データに基づくグラフ(ボルトが
右ねじ、補助ボルトが左ねじの場合)
【図8】第2実施例のボルト単体の縦断面図
【図9】第3実施例のボルトにより被締付物を基体に締
付けた状態を示す、図1と同様の縦断面図
付けた状態を示す、図1と同様の縦断面図
【図10】第3実施例のボルトを緩めるべく該ボルトに
緩め治具及び中継ピンを装着した状態を示す、図2と同
様の縦断面図
緩め治具及び中継ピンを装着した状態を示す、図2と同
様の縦断面図
B,B′…ボルト b…………ねじ部材及び強制伸長手段としての補助ボル
ト J…………ねじ部材及び強制伸長手段としての緩め治具 3…………軸部 3s………ボルト頭部の雄ねじ部 4,4′…頭部 4s′……ねじ部としての雄ねじ部 5,5′…盲孔 6s………ねじ部としての雌ねじ部
ト J…………ねじ部材及び強制伸長手段としての緩め治具 3…………軸部 3s………ボルト頭部の雄ねじ部 4,4′…頭部 4s′……ねじ部としての雄ねじ部 5,5′…盲孔 6s………ねじ部としての雌ねじ部
Claims (3)
- 【請求項1】 外周に雄ねじ部(3s)を形成した軸部
(3)と、この軸部(3)の基端に連設された頭部
(4,4′)とより構成されるボルトにおいて、前記頭
部(4,4′)に外端が開口し且つ内端が前記軸部
(3)まで達してボルト軸線方向にのびる盲孔(5,
5′)を有し、前記頭部(4,4′)には、前記盲孔
(5,5′)の内端を押圧して前記軸部(3)の一部を
伸び変形させるためのねじ部材(b,J)が螺合可能な
ねじ部(6s,4s′)が形成されたことを特徴とす
る、ボルト。 - 【請求項2】 前記雄ねじ部(3s)の締付方向と、前
記ねじ部材(b,J)のねじ部(6s,4s′)の締付
方向とを互いに逆方向とした請求項1に記載のボルト。 - 【請求項3】 外周に雄ねじ部(3s)を形成した軸部
(3)と、この軸部(3)の基端に連設された頭部
(4,4′)とより構成されて、前記頭部(4,4′)
に外端が開口し且つ内端が前記軸部(3)まで達してボ
ルト軸線方向にのびる盲孔(5,5′)を有するボルト
(B,B′)の緩め方法であって、被締付物(2)に対
し締付状態にある前記ボルト(B,B′)の、頭部
(4,4′)と盲孔(5,5′)内端とに亘る部分に対
し、該頭部(4,4′)に支持されて前記盲孔(5,
5′)内端を押圧し得る強制伸長手段(b,J)により
伸び変形を生じさせ、この状態で前記ボルト(B,
B′)に緩めトルクを付与することを特徴とする、ボル
トの緩め方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30413592A JPH06159341A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | ボルト及びその緩め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30413592A JPH06159341A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | ボルト及びその緩め方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06159341A true JPH06159341A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=17929466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30413592A Pending JPH06159341A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | ボルト及びその緩め方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06159341A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007516395A (ja) * | 2003-12-16 | 2007-06-21 | ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | 熱交換器、特に冷却モジュールを自動車内で固着するための装置 |
| KR100872390B1 (ko) * | 2001-03-14 | 2008-12-05 | 마팔 파브릭 퓌어 프래찌지온스베르크쪼이게 독토르 크레쓰카게 | 연결 요소 |
| WO2020032013A1 (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-13 | 中村 和浩 | 雄ねじ |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP30413592A patent/JPH06159341A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100872390B1 (ko) * | 2001-03-14 | 2008-12-05 | 마팔 파브릭 퓌어 프래찌지온스베르크쪼이게 독토르 크레쓰카게 | 연결 요소 |
| JP2007516395A (ja) * | 2003-12-16 | 2007-06-21 | ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | 熱交換器、特に冷却モジュールを自動車内で固着するための装置 |
| WO2020032013A1 (ja) * | 2018-08-10 | 2020-02-13 | 中村 和浩 | 雄ねじ |
| JPWO2020032013A1 (ja) * | 2018-08-10 | 2021-09-02 | 中村 和浩 | 雄ねじ |
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