JPH06166133A - 空洞含有ポリエステル系フィルム - Google Patents
空洞含有ポリエステル系フィルムInfo
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- JPH06166133A JPH06166133A JP4156763A JP15676392A JPH06166133A JP H06166133 A JPH06166133 A JP H06166133A JP 4156763 A JP4156763 A JP 4156763A JP 15676392 A JP15676392 A JP 15676392A JP H06166133 A JPH06166133 A JP H06166133A
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Abstract
刷や印字、複写などの鮮明でかつ耐久性のあり、隠ぺい
性や白色性がありかつ高温時のカールの少ないラベル、
ポスター、包装材料特に感熱転写用途などに好適なポリ
エステルフィルムに関する。 【構成】 ポリエステルに該ポリエステルに非相溶の熱
可塑性樹脂が混合された重合体混合物を少なくとも1軸
に配向することにより作られる微細な空洞を含有するポ
リエステル層(A)の少なくとも片面に、熱可塑性樹脂
からなる層(B)を設け、該A層の表面から3μmまで
に含まれる空洞含有率が8体積%以下であり、かつフィ
ルム全体の平均空洞含有率が10体積%以上50体積%
以下であり少なくとも1方向の熱収縮開始温度が180
℃以上、最大収縮率が1%以下であることを特徴とする
空洞含有ポリエステルフィルム。
Description
録紙、包装材料などに用いる際、表面剥離強度や隠ぺい
性、白色性などが改良されたフィルム内部に微細な空洞
を多量に含有し、かつ熱変形の少ない、印刷用特に感熱
転写用ポリエステルフィルムに関する。
合成紙は、天然紙に比べて、耐水性、吸湿寸法安定性、
表面安定性、印刷の光沢性と鮮明性、機械的強度などに
優れている。近年、これらの長所を活かした用途展開が
進められている。ポリエステルを主原料とした紙と類似
した機能を有するフィルムを得る方法として、微細な空
洞をフィルム内部に多量に含有させる方法には、フィル
ム自体を軽量化できる点や適度な柔軟性を付与できて、
鮮明な印刷や転写が可能になるという利点がある。微細
な空洞をフィルム内部に生成させる方法として、従来、
ポリエステルと相溶しないポリマーを押出機で溶融混練
し、ポリエステル中に該ポリマーを微粒子に分散させた
シートを得て更に該シートを延伸することによって微粒
子の周囲に空洞を発生させる方法が開示されている。空
洞のために用いられるポリエステルに非相溶のポリマー
(以下、空洞発現剤と呼ぶ)としては、ポリオレフィン
系樹脂(たとえば特開昭49−134755号公報)や
ポリスチレン系樹脂(たとえば特公昭49−2016号
公報、特公昭54−29550号公報)が好ましい。こ
れまでの空洞含有ポリエステル系フィルムは、軽量性、
隠ぺい性、腰が強いなどの優れた性質があったが、高温
時の熱変形が大きく熱によるカールが問題であった。
点、即ち、空洞の分布を適性化することによって、表面
強度に優れかつ印刷や印字、複写などの鮮明でかつ耐久
性のあり隠ぺい性や白色性に優れ、かつ熱によるカール
しない基材を提供せんとするものである。
該ポリエステルに非相溶の熱可塑性樹脂が混合された重
合体混合物を少なくとも1軸に配向することにより作ら
れる微細な空洞を含有するポリエステル層(A)の少な
くとも片面に、熱可塑性樹脂からなる層(B)を設け、
該A層の表面から3μmまでに含まれる空洞含有率が8
体積%以下であり、かつフィルム全体の平均空洞含有率
が10体積%以上50体積%以下であることを特徴とす
る空洞含有ポリエステル系フィルムの少なくとも片面に
少なくとも1方向の熱収縮開始温度が180℃以上、最
大収縮率が1%以下であることを特徴とする空洞含有ポ
リエステルフィルムに関する。本発明の該ポリエステル
と該ポリエステルに非相溶性の熱可塑性樹脂を混合させ
た重合体混合物は、たとえば、各樹脂のチップを混合し
押出機内で溶融混練した後、押出して固化することによ
って得られる方法や、あらかじめ混練機によって両樹脂
を混練したものを更に押出機より溶融押出して固化する
方法や、ポリエステルの重合工程においてポリエステル
に非相溶性の熱可塑性樹脂を添加し、かくはん分散して
得たチップを溶融押出して固化する方法などによっても
得られる。該重合体混合物には、用途に応じて着色剤、
耐光剤、蛍光剤、帯電防止剤などを添加することも可能
である。得られた重合体混合物は、更に速度差をもった
ロール間での延伸(ロール延伸)やクリップに把持して
拡げていくことによる延伸(テンター延伸)や空気圧に
よって拡げることによる延伸(インフレーション延伸)
などによって少なくとも1軸に配向処理する。配向処理
することにより、ポリエステルと空洞発現剤の界面で剥
離が起こり空洞が発現する。したがってポリエステルに
混合させる該ポリエステルに非相溶性の熱可塑性樹脂の
量は、目的とする空洞の量によって異なってくるが、重
合体混合物全体に対して3重量%〜35重量%が好まし
い。3重量%未満では、空洞の生成量を多くすることに
限界があり、目的の柔軟性や軽量性や描画性が得られな
い。逆に、40重量%以上では、ポリエステルフィルム
の持つ耐熱性や強度が著しく損なわれる。
洞の生成と密接に関係する。したがって本目的を達成す
るための条件はたとえば、もっとも一般的に行われてい
る逐次2軸延伸工程を例に挙げると、該重合体混合物の
連続シートを長手方向にロール延伸した後に、幅方向に
テンター延伸する逐次2軸延伸法の場合以下のようにな
る。ロール延伸においては多数の空洞を発生させるため
温度をポリエステルの2軸延伸温度+30℃以下、倍率
を1.2〜5倍とするのが好ましい。テンター延伸にお
いては破断せずに安定製膜するため温度を80〜140
℃、倍率を1.2〜5倍とするのが好ましい。延伸配向
処理した空洞含有フィルムは、130度以上好ましくは
180度以上で熱固定を行うと高温での寸法安定性を向
上させることができる。本発明においては、表層と中心
層を積層したいわゆる複合フィルムとしなくてはならな
い。その方法は特に限定されるものではない。しかし生
産性を考慮すると、表層と中心層の原料は別々の押出機
から押出し、1つのダイスに導き未延伸シートを得た
後、少なくとも1軸に配向させる、いわゆる共押出法に
よる積層がもっとも好ましい。
フィルムは、A層の表面から深さ3μmまでの層に含ま
れる空洞含有率が8体積%以下であり、かつ全体層の平
均空洞率が10体積%以上であることが必要である。熱
可塑性樹脂B層を設けない、またはA層の表面から深さ
3μmまでの表層に含まれる空洞が8体積%より多い場
合は、特に表面強度の良好なものが得られない。また空
洞率が4体積%以下であるA層の表層部の厚みが3μm
よりも薄い場合も特に表面強度の良好なものが得られな
い。従って本発明では、中央部より空洞の少ないA層の
表層部分は、深さが3μm以上であり、そこに含まれる
空洞含有率は4体積%である必要がある。さらに全体層
としては、空洞の平均含有率が10体積%以上である必
要がある。全体層の平均空洞率が10体積%より少ない
場合は空洞含有ポリエステル系フィルム特有の柔軟性が
不十分となり、また描画性、クッション性も不足する。
A層の表層部のみ空洞の量を少なくするためには、該重
合体混合物中の該熱可塑性樹脂の分散粒子をA層の表層
付近の方が中央部付近より細かくする方法が有効であ
り、該ポリエステルと該熱可塑性樹脂の溶融粘度特性や
押出機より溶融押しだしするときの条件を選ぶことによ
って得られる。延伸配向処理した空洞含有フィルムは、
220℃以上好ましくは235℃以上でかつ縦、横方向
に2〜8%緩和させながら熱固定することにより熱収縮
開始温度の高く、収縮量の小さいため高熱によるカール
の少ない空洞含有フィルムが得られる。
該空洞含有ポリエステルフィルムの耐熱性や機械的強度
を満足させるためである。本発明において、ポリエステ
ルに該ポリエステルに非相溶性の熱可塑性樹脂を混合
し、重合体混合物を得るのは、ポリエステル中に該ポリ
エステルに非相溶性の熱可塑性樹脂の微細な粒子を分散
させて、次の配向処理によって生じる空洞の核を作るた
めである。本発明において熱可塑性樹脂B層を設けかつ
A層の表層部3μmに含まれる空洞の量を空洞率8体積
%以下にするのは、より表面強度が強くなるためであ
る。一方、全体層の平均空洞含有率を10体積%以上に
するのは、適度な描画性とクッション性をもたすためで
ある。本発明において熱変形開始温度が180℃以上、
最大変形量を1%以下にするのは、特に感熱転写機内の
高熱によるカールをなくすためである。
エタン(4重量部)の混合溶媒に溶解し、30℃で測定
した。 2)ポリスチレン系樹脂のメルトフローインデックス JIS−K7210に準じて200℃、荷重5kgで測
定した。 3)密度 フィルムを5.00cm×5.00cmの正方形に性格
に切り出し、その厚みを50点測定し平均厚みをtμm
とし、それの重さを0.1mgまで測定しwgとし、下
式によって計算した。
真比重を表す。実施例中の計算において用いた真比重の
値は、ポリエチレンテレフタレート1.40、一般用ポ
リスチレン1.05、アナターゼ型二酸化チタン3.
9、ルチル型二酸化チタン4.2を用いた。 5)空洞含有フィルムの表層の空洞率 フィルムの断面の表層付近を走査型電子顕微鏡で写真撮
影した後、表層から深さ3μmまでの領域の空洞をトレ
ーシングフィルムにトレースし塗りつぶした図を画像解
析装置で画像処理を行い、空洞率を面積率で求め、この
値をそのまま体積%とし表示した。 ・使用した走査型電子顕微鏡 日立製作所製 S−510型の走査型電子顕微鏡 ・使用した画像解析処理装置 ルーゼックスIID(ニレコ株式会社)
Rメーター(日本精密光学製)を用い、フィルムの光線
透過率を測定した。この値が小さいほど隠ぺい性が高
い。 7)表面剥離強度 セロテープ(18mm幅、ニチバン製)を用い、セロテ
ープ剥離テストにより表面剥離強度を評価した。剥離角
は空洞含有フィルムを平面に保ち約150度方向で行っ
た。剥離された空洞含有フィルムの面積より、以下のよ
うに差別化した。 クラス5・・・全体が剥離した クラス4・・・ほとんど剥離した クラス3・・・半分程度、剥離した クラス2・・・ほとんど剥離しない クラス1・・・まったく剥離しない
ート樹脂80重量%にメルトフローインデックス2.0
g/10分一般用ポリスチレン15重量%、平均粒径
0.3μmのアナターゼ型二酸化チタン5重量%をA層
の原料とし、B層の原料としてポリエチレンテレフタレ
ート樹脂95重量%、平均粒径0.3μmのルチル型二
酸化チタン5重量%を各々別の2軸スクリュー押出機で
T−ダイスより290℃で溶融押出しし、静電気的に冷
却回転ロールに密着固化し、各層がそれぞれB/A/B
=30/440/30μmの重合体混合物の未延伸シー
トを得た。この時、T−ダイスリット間隔は1.0mm
で、その部分での重合体混合物の融液の平均流速は8.
8m/秒であった。引き続き該未延伸シートをロール延
伸機で83℃で3.5倍縦延伸を行い、引き続きテンタ
ーで130℃で3.5倍横延伸したあと230℃で横方
向に5%緩和させ、かつロールで237℃で4%緩和さ
せながら熱固定し、内部に多数の空洞を含有するポリエ
ステルフィルムを得た。このときの重合体混合物の融液
の平均流速は8.8m/秒であった。235℃で4%緩
和させながら熱処理し、内部に多数の空洞を含有するポ
リエステルフィルムを得た。厚みはB/A/B=3/4
4/3μmであった。得られたフィルムのA層の表層部
の空洞率は2体積%、全体は21体積%であった。また
空洞の少ない部分は表層から約3μmの深さまで存在し
ていた。本実施例で得られた空洞含有フィルムは表面強
度はクラス1であった。なお、本実施例の重合体混合物
の未延伸シートの断面を走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、中央部のポリスチレンの分散粒子径は平均5.0
μmであるのに対し、表層付近分散粒子径は平均0.7
μmであった。見かけ比重は1.11、A層の表層部の
空洞率は2体積%、全体の平均空洞率は19体積%、光
線透過率は13%、厚み50μmであった。このフィル
ムの熱収縮開始温度は190℃、最大収縮率は0.6%
であった。測定機は熱応力試験機(セイコー電子工業製
SSC−5000型)でサンプル幅4mm、長さ15
mm、昇温速度5℃/min、昇温開始温度20℃でお
こなった。熱収縮開始温度は図1に示すように低温側の
ベースラインと高温側のベースラインとの交点により定
義した。またカラープリンター(VY−150、日立製
作所社製)を用いて感熱転写記録を行ったところ、カー
ルの少ない良好なものであった。
ながら熱固定した以外はまったく同様の方法において空
洞含有フィルムを得た。このフィルムを実施例とまった
く同様の方法で感熱記録を行ったところ、カールが生じ
てしまった。このフィルムの熱収縮開始温度は152
℃、縦方向の最大収縮率は3%であった。
は、従来のポリスチレンやポリオレフィンを空洞発現剤
として用いて得られる空洞含有ポリエステルフィルムと
同様に、軽量性、柔軟性、隠ぺい性、艶消し性、描画性
などを有していると共に、従来の空洞含有ポリエステル
フィルムに比べ、比重、白度、表面塗れ性などに優れて
いるとともに高温時のカールの少ない空洞含有ポリエス
テルフィルムであり、安価でラベル、ポスター、記録
紙、包装様材料など、特に感熱転写用に適したものであ
る。
関係を示したチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエステルに該ポリエステルに非相溶
の熱可塑性樹脂が混合された重合体混合物を少なくとも
1軸に配向することにより作られる微細な空洞を含有す
るポリエステル層(A)の少なくとも片面に、熱可塑性
樹脂からなる層(B)を設け、該A層の表面から3μm
までに含まれる空洞含有率が8体積%以下であり、かつ
フィルム全体の平均空洞含有率が10体積%以上50体
積%以下であることを特徴とする空洞含有ポリエステル
系フィルムの少なくとも片面に少なくとも1方向の熱収
縮開始温度が180℃以上、最大収縮率が1%以下であ
ることを特徴とする空洞含有ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15676392A JP3314815B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 空洞含有ポリエステル系フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15676392A JP3314815B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 空洞含有ポリエステル系フィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06166133A true JPH06166133A (ja) | 1994-06-14 |
| JP3314815B2 JP3314815B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=15634787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15676392A Expired - Fee Related JP3314815B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 空洞含有ポリエステル系フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3314815B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006265464A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フィルム及び熱収縮性ラベル |
| US7273894B2 (en) | 2003-12-02 | 2007-09-25 | Eastman Chemical Company | Compositions for the preparation of void-containing articles |
| KR100838867B1 (ko) * | 2002-02-14 | 2008-06-16 | 도요 보세키 가부시키가이샤 | 열수축성 폴리에스테르계 필름 |
| US8986591B2 (en) | 2004-12-07 | 2015-03-24 | Eastman Chemical Company | Void-containing polyester shrink film with improved density retention |
| US10138338B2 (en) | 2012-12-12 | 2018-11-27 | Eastman Chemical Company | Copolyesters plasticized with polymeric plasticizer |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP15676392A patent/JP3314815B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100838867B1 (ko) * | 2002-02-14 | 2008-06-16 | 도요 보세키 가부시키가이샤 | 열수축성 폴리에스테르계 필름 |
| US7273894B2 (en) | 2003-12-02 | 2007-09-25 | Eastman Chemical Company | Compositions for the preparation of void-containing articles |
| US8986591B2 (en) | 2004-12-07 | 2015-03-24 | Eastman Chemical Company | Void-containing polyester shrink film with improved density retention |
| JP2006265464A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フィルム及び熱収縮性ラベル |
| US10138338B2 (en) | 2012-12-12 | 2018-11-27 | Eastman Chemical Company | Copolyesters plasticized with polymeric plasticizer |
| US10329393B2 (en) | 2012-12-12 | 2019-06-25 | Eastman Chemical Company | Copolysters plasticized with polymeric plasticizer for shrink film applications |
| US10329395B2 (en) | 2012-12-12 | 2019-06-25 | Eastman Chemical Company | Copolyesters plasticized with polymeric plasticizer for shrink film applications |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3314815B2 (ja) | 2002-08-19 |
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