JPH0616849A - 防曇性プラスチックフィルムおよびプラスチックフィルムの防曇方法 - Google Patents

防曇性プラスチックフィルムおよびプラスチックフィルムの防曇方法

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JPH0616849A
JPH0616849A JP4175159A JP17515992A JPH0616849A JP H0616849 A JPH0616849 A JP H0616849A JP 4175159 A JP4175159 A JP 4175159A JP 17515992 A JP17515992 A JP 17515992A JP H0616849 A JPH0616849 A JP H0616849A
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Japan
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plastic film
acrylamide
carbon atoms
mol
group
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JP4175159A
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Hideyuki Sumi
英行 角
Yutaka Nakayama
豊 中山
Hiroshi Hotta
寛史 堀田
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】プラスチックフィルムに、エチレン構造単位6
5〜99モル%、アクリレート構造単位0〜15モル
%、アクリルアミド構造単位1〜35モル%からなる、
線状に不規則に配列した、重量平均分子量1,000〜
50,000のアクリルアミド系共重合体の水性組成物
を塗布乾燥する。あるいは、プラスチックフィルム原料
樹脂に前記アクリルアミド系共重合体を配合後、フィル
ム成形する。 【効果】簡便な手段により、白化、ブロッキングのない
透明性に優れた防曇フィルムを得ることができ、また、
防曇効果の持続性が優れている。さらに塗布型において
は、水媒体を用いるので加工時に引火の危険がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防曇性プラスチックフ
ィルムおよびその製造方法に関するものである。なお、
ここでいうプラスチックフィルムとは、フィルム状のも
のはもちろん、シート状のものも含む。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリアミド等のプラスチックフィルムは農業用ハウ
スあるいは食品、雑貨の包装用材料として汎用されてい
る。その場合、これらのプラスチックフィルムは表面が
疎水性であるために、フィルムの内面に水滴が付着し、
農業用ハウスにおいては、太陽光線を遮断して作物の生
育阻害の原因となり、食品包装用フィルムにおいては、
内容物が見えなくなる等の問題点がある。
【0003】このような問題点の解決のため、無滴剤、
流滴剤または防曇剤と称する界面活性剤を、プラスチッ
ク原料樹脂に練込み成形したり、あるいは成型後のプラ
スチックフィルムの表面に塗布したりして、防曇性を付
与したプラスチックフィルムが製造されている。
【0004】そのような際に用いられる防曇剤として
は、ソルビタンラウリン酸エステル、ソルビタンミリス
チン酸エステル、ソルビタンパルミチン酸エステル、ソ
ルビタンステアリン酸エステル、ソルビタンのオレイン
酸エステル等のソルビタンの脂肪酸エステル、グリセリ
ンのラウリン酸エステル、グリセリンのオレイン酸エス
テル、ポリグリセリンステアリン酸エステル等のグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフ
ェニルエーテル等が公知となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来より公知の防曇剤を練込むか、または塗布し
たプラスチックフィルムにおいては、例えば、ソルビタ
ンのステアリン酸エステルを用いた場合、プラスチック
フィルムの表面に防曇剤が極度に集積するため、フィル
ム表面が白化し外観が損ねられたり、高温下ではフィル
ムどうしのブロッキングが生じたりする原因になる。
【0006】また、ソルビタンのオレイン酸エステルの
ような防曇剤を用いた場合は、白化現象はないものの、
ブロッキングの問題は依然として課題として残ってい
る。
【0007】また、別の問題点として、防曇効果の持続
性が不十分であることが指摘されている。即ち、これら
の防曇剤を使用した場合の防曇の作用機構としては、例
えば、練込み型の場合、表面にブリードした防曇剤の作
用により防曇効果が表れるが、防曇剤が経時的に水滴と
共に流出する一方で、フィルム内部より順次ブリードし
てくるため、比較的長期間防曇効果が持続するとされて
いる。しかしながら、フィルム内部にもはやブリードす
べき防曇剤がなくなれば、防曇効果がなくなるのは自明
の理であり、その持続性において未だ改良の余地を残し
ている。
【0008】また、塗布型の防曇剤の場合は、フィルム
内部からの補給がないため、その持続性は練込み型の場
合より更に短く、要求水準を満たしていない現状にあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたものであり、式:
【化4】 で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、一般
式:
【化5】 (式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および一
般式:
【化6】 (式中、R2は炭素数2〜8のアルキレン基、R3およ
びR4はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5は炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
アルキル基または炭素数6〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CH3OSO3またはC2H5OSO
3を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる、線状に不規則に配列した、重量平均
分子量1,000〜50,000のアクリルアミド系共
重合体の水性組成物をプラスチックフィルムに塗布、乾
燥するか、または前記アクリルアミド系共重合体を原料
樹脂100重量部(以下、単に部という)に対し3〜3
0部配合した後、フィルム成形することにより目的を達
成する。
【0010】[手段を構成する要件] アクリルアミド系共重合体 本発明で用いるアクリルアミド系共重合体は、前記のよ
うに、式:
【化7】 で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、一般
式:
【化8】 (式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および一
般式:
【化9】 (式中、R2は炭素数2〜8のアルキレン基、R3およ
びR4はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5は炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
アルキル基または炭素数6〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CH3OSO3またはC2H5OSO
3を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる、線状に不規則に配列した、重量平均
分子量1,000〜50,000のアクリルアミド系共
重合体である。
【0011】前記アクリルアミド系共重合体中の式:
【化10】 で表わされるエチレン構造単位の割合は65〜99モル
%である。エチレン構造単位の割合が65モル%未満で
ある場合には、前記アクリルアミド系共重合体の軟化点
が低くなって高温または高湿下でタックやベタツキなど
の粘着性が生じ、ブロッキングの原因となる。99モル
%を超える場合には、前記アクリルアミド系共重合体の
防曇性が小さくなりすぎる。なお、本発明においては、
前記エチレン構造単位の割合は、ブロッキングと防曇性
との釣り合いの点から、85〜97モル%であることが
特に好ましい。
【0012】前記アクリルアミド系共重合体の中の一般
式:
【化11】 (式中、R1は前記と同じ)で表わされるアクリレート
構造単位の割合は0〜15モル%である。アクリレート
構造単位の割合が15モル%を超える場合には、前記ア
クリルアミド系共重合体の軟化点が低くなってタックや
ベタツキなどの粘着性に基づくブロッキングが生じるよ
うになる。本発明において、アクリルアミド系共重合体
にアクリレート構造単位が含まれている場合には、被膜
形成能が増大し、その結果、基材フィルムに対する接着
性が増大し、また防曇効果の持久性が増大するので好ま
しい。なお、本発明においては、前記アクリレート構造
単位の割合は、ブロッキングと持久性との釣り合いの点
から、1〜15モル%、なかでも3〜7モル%であるこ
とが特に好ましい。
【0013】前記アクリレート構造単位において、R1
は炭素数1〜4のアルキル基である。このようなR1の
具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基が挙
げられ、これらの基は1分子中に混在してもよい。な
お、これらの基の中では、メチル基およびエチル基は粘
着性による弊害をもたらさないという観点から好ましい
ものである。
【0014】前記アクリルアミド系共重合体中の一般
式:
【化12】 (式中、R2、R3、R4およびR5は前記と同じ)で
表わされるアクリルアミド構造単位の割合は1〜35モ
ル%である。アクリルアミド構造単位の割合が1モル%
未満である場合には、防曇性が小さくなりすぎ、また3
5モル%を超える場合には、前記アクリルアミド系共重
合体に吸湿性が生じ、高温高湿下でタックに基づくブロ
ッキングが生じるようになる。なお、本発明において
は、前記アクリルアミド構造単位の割合は、防曇性とブ
ロッキング性との釣り合いの点から、3〜15モル%で
あることが特に好ましい。
【0015】前記アクリルアミド構造単位において、R
2は炭素数2〜8のアルキレン基である。このようなR
2の具体例としては、たとえばエチレン基、プロピレン
基、ヘキサメチレン基、ネオペンチレン基などが挙げら
れ、これらの基は1分子中に混在していてもよい。な
お、これらの基の中では、製造の容易性および経済性の
面からエチレン基およびプロピレン基が好ましく、特に
プロピレン基が好ましい。
【0016】前記R3およびR4はそれぞれ炭素数1〜
4のアルキル基である。このようなR3およびR4の具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基が挙げられ、これらの基は1分子中に混在していて
もよい。なお、これらの基の中では、防曇性の点からメ
チル基およびエチル基が好ましい。
【0017】前記R5は炭素数1〜12のアルキル基、
炭素数6〜12のアリールアルキル基または炭素数6〜
12の脂環アルキル基である。このようなR5の具体例
としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、n−オクチル基、n−ラウリル基などのアルキル
基;ベンジル基、4−メチルベンジル基などのアリール
アルキル基;シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル
基などの脂環アルキル基が挙げられ、これらの基は1分
子中に混在していてもよい。なお、前記R5としては、
粘着性の点から、直鎖状アルキル基およびアリールアル
キル基が好ましく、また防曇性の点から低級アルキル基
が好ましい。特に好ましいR5としては、メチル基およ
びエチル基が挙げられる。
【0018】前記Xは、例えばCl、Br、Iなどのハ
ロゲン原子、CH3OSO3またはC2H5OSO3で
あり、これらは1分子中に混在していてもよい。なお、
これらの中では、防曇性の点からCl、CH3OSO3
およびC2H5OSO3が好ましい。
【0019】本発明で用いるアクリルアミド系共重合体
の重量平均分子量は、1,000〜50,000であ
る。ここでいう重量平均分子量とは、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算の
重量平均分子量のことであり、超高温GPC(絹川、高
分子論文集、第44巻、2号、139〜141頁(19
87年))に準じて測定することができる。分子量が
1,000未満である場合には被膜形成能に劣り、本発
明が目的とする防曇効果の持続性が充分に発揮されなく
なる。また50,000を超える場合には、水性組成物
にしたときの粘度が大きくなりすぎ、作業性が悪くな
る。好ましい重量平均分子量は3,000〜30,00
0である。
【0020】本発明で用いるアクリルアミド系共重合体
は、例えばエチレンとアクリル酸エステルを高圧重合法
により共重合させて得られるエチレン−アクリル酸エス
テル共重合体を例えば特開昭60−79008号公報に
記載の方法により加水分解と同時に熱減成して所望の分
子量とし、得られたエチレン−アクリル酸エステル−ア
クリル酸共重合体をN,N−ジアルキルアミノアルキル
アミンでアミド化した後、4級化剤でカチオン変性する
ことにより得られる。かくして得られたアクリルアミド
系共重合体をフィルムの原料樹脂と配合してTダイ法、
インフレーション法等の公知のフィルム成形法により成
形することにより実施できる。
【0021】アクリルアミド系共重合体水性組成物の
調製法 一方、アクリルアミド系共重合体を塗布型の防曇剤とし
て使用するときは、予め水性組成物として調製しておく
ことが都合よく、その水性組成物は、例えば高圧乳化
法、即ちアクリルアミド系共重合体と水とをオートクレ
ーブ中に仕込み、110〜140℃の温度で加圧下に撹
拌し、乳化または分散させることで容易に調製できる。
【0022】防曇性を付与するフィルムの素材 ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、EVA(エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体)、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリアミド6−6、ポリカー
ボネート等が例示できる。
【0023】このうち好ましいものは、塗布型ではポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、低密度ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
アミド6−6、ポリカーボネート等である。
【0024】また練込み型では、EVA、低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリア
ミド6−6等である。
【0025】練込み型の場合の配合量 原料樹脂100部に対し3〜30部、好ましくは5〜2
0部配合する。
【0026】3部未満では防曇効果が不充分であり、3
0部を超えると、フィルムの強度等の物性を低下させる
恐れがある。
【0027】塗布型の塗工方法 塗工方法としては、ロールコーター、ナイフコーター等
公知のものが使用できる。
【0028】塗厚は、乾燥塗膜の厚さが1〜30μm、
好ましくは3〜10μmのとき効果が大きい。
【0029】1μm未満では、防曇効果と持続性が不充
分であり、30μmを超えると不経済である。
【0030】防曇性プラスチックフィルムの用途 本発明により得られる防曇性プラスチックフィルムは、
農業用ハウス用、食品包装用、雑貨包装用等に使用でき
る。
【0031】
【作 用】本発明に使用するアクリルアミド系共重合体
は、ポリエチレンに導入された親水性のカチオン性アク
リルアミド構造単位が、プラスチックフィルムに親水性
を与え、防曇効果を発揮すると考えられる。
【0032】また、低分子量の防曇剤と異なり、プラス
チックフィルム中、または表面に強固に接着しているた
め持続性が優れている。
【0033】
【実施例】本発明で使用するアクリルアミド系共重合体
の合成は、下記の製造例に従って行った。
【0034】<製造例1>温度計、撹拌機、滴下ロート
およびディーン・スターク分水器を備えた1リットルの
4つ口フラスコに、キシレン400ml、エチレン−ア
クリル酸エチル−アクリル酸共重合体(エチレン/アク
リル酸エチル/アクリル酸=93/3/4)150gお
よびパラトルエンスルホン酸1.0gを仕込んだ。
【0035】次に、N,N−ジメチルアミノプロピルア
ミン21.1gを仕込み、オイルバスを用いて140℃
に加熱し、生成した水をキシレンとの共沸により連続的
に除去し、さらに、140℃で17時間反応させ、水が
生成しなくなり水の共沸が認められなくなるまでアミド
化反応を継続した。
【0036】得られた反応物458gを80℃まで冷却
し、その反応混合物に滴下ロートからヨウ化メチル2
8.7gを1時間かけて徐々に滴下した。この間、発熱
が認められたが、冷却することにより反応温度を90℃
に維持した。滴下終了後、100℃で4時間熟成反応を
行なった。このようにして得られた反応生成物を多量の
メタノール中へ投入し、生成した沈殿物を回収、乾燥し
てアクリルアミド系共重合体を得た。このアクリルアミ
ド系共重合体の重量平均分子量を測定したところ、1
9,400であった。
【0037】<製造例2〜9>製造例1と同様に、特願
平2−331082号公報に記載の方法に従い、表1の
製造例2〜9に示すアクリルアミド系共重合体を調製し
た。製造例2〜9は、以下の点で製造例1と異なる。
【0038】製造例8および9では原料共重合体のエチ
レン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体における
R1がそれぞれn−プロピル基およびn−ブチル基であ
り、製造例5および7では原料共重合体としてエチレン
−アクリル酸共重合体を用いた。
【0039】製造例4および8ではアミノ化剤として
N,N−ジメチルアミノエチルアミンを用い、製造例6
ではアミノ化剤としてN,N−ジメチルアミノネオペン
チルアミンを用い、製造例7ではアミノ化剤としてN,
N−ジエチルアミノプロピルアミンを用い、製造例9で
はアミノ化剤としてN,N−ジエチルアミノエチルアミ
ンを用いた。また、製造例2,5,6および8では四級
化剤としてジエチル硫酸を用い、製造例4および9では
四級化剤としてベンジルクロライドを用い、製造例3で
は四級化剤としてp−メチルベンジルクロライドを用い
た。
【0040】表1に製造例1〜9のアクリルアミド系共
重合体の各構造単位におけるR1〜R5およびX−、各
構造単位の含量、および重量平均分子量を示した。
【0041】
【表1】 アクリルアミド系共重合体の水性組成物の調整は以下の
通り行った。
【0042】上記により得られたアクリルアミド系共重
合体を、オートクレーブ中120℃、2〜2.5kg/
cm2の温度、圧力で2時間撹拌を続け、固形分20%
の水性組成物を得た。
【0043】上記により得られた水性組成物を以下の実
施例に用い、プラスチックフィルムを得た。なお、実施
例1〜9は塗布型、実施例10〜14は練込み型であ
る。
【0044】(実施例1〜9)上記により得られた水性
組成物を固形分濃度5%となるように水で希釈し、表2
に記載の基材フィルム(厚さ50μm)に乾燥後の厚み
が7μmとなるようにロールコーターを用いて塗布し、
110℃で5分間乾燥した。なお、低密度ポリエチレン
の場合は、80℃で10分間乾燥した。
【0045】得られたフィルムを用いて、防曇性及びそ
の持続性、透明性、耐ブロッキング性を調べ、その結果
を表2に示した。試験方法および評価基準は、下記の通
りである。
【0046】(イ)透明性 本発明のアクリルアミド系共重合体を塗布したフィルム
の透明性を目視により判定した。
【0047】○:透明性良好 ×:透明性に問題あり (ロ)耐ブロッキング性 本発明のアクリルアミド系共重合体を塗布したフィルム
2枚を20cm×20cmのガラス板にはさみ、40℃
のオーブンに入れ、14日間エージングした。14日後
にフィルムを取り出し、手で引き剥し、ブロッキングの
有無を調べた。
【0048】○:ブロッキングなし ×:ブロッキングあり (ハ)防曇効果及びその持続性 [初期防曇性]500mlのビーカーに水300mlを
入れ、これをアクリルアミド系共重合体の水性組成物を
塗布乾燥したフィルムで上部を覆い、密閉して、ビーカ
ーを50℃の恒温水槽に浸した。1時間後に、フィルム
の内面を観察し、水滴のつき具合を評価した。
【0049】○:全く曇りが認められない。
【0050】△:やや曇りが認められる。
【0051】×:曇りがあり、内容物が見えない。
【0052】[防曇効果の持続性]同様に塗布フィルム
で覆ったビーカーを40℃の恒温水槽を備え、雰囲気温
度が20℃で8時間、0℃で16時間のサイクルで繰返
すオーブン中の恒温水槽中に浸して、フィルム表面の防
曇効果が消失するまでの日数を調べた。
【0053】なお、比較試験として、従来から用いられ
ている下記の防曇剤を用い、同様の試験および評価を行
った。
【0054】比較例1:ソルビタンモノステアレート 比較例2:ソルビタンモノオレート
【表2】 (実施例10〜14)製造例2及び8で得たアクリルア
ミド系共重合体を表3に記載の樹脂に所定量配合してT
ダイ法で厚さ50μmのフィルムに成形し、実施例1〜
9と同様に評価した。結果を表3に示す。
【0055】なお、比較試験として、従来から用いられ
ている下記の防曇剤を用い、同様の試験および評価を行
った。
【0056】比較例3:ソルビタンモノステアレートを
樹脂100部に対し1部 比較例4:ソルビタンモノオレートを樹脂100部に対
し1部
【表3】 表2、表3に示した結果から明らかなように、実施例1
〜14のすべてにおいて、透明性が良好でブロッキング
の生じないプラスチックフィルムが得られ、防曇性とそ
の持続性も良好であった。特に防曇性の持続性において
は、従来品と比較して顕著な改良効果が見られた。
【0057】なお、本発明の防曇方法は、プラスチック
フィルム以外の種々樹脂成形品にも適用可能である。
【0058】
【発明の効果】上記のように、本発明によって得られる
防曇性プラスチックフィルムは、白化やブロッキングが
起こらず、その防曇効果は優れた持続性をもつ。
【0059】また、本発明の防曇方法は簡便であり、塗
布型においては、水媒体を用いるので加工時に引火の危
険がない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムに、式: 【化1】 で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、一般
    式: 【化2】 (式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
    わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および一
    般式: 【化3】 (式中、R2は炭素数2〜8のアルキレン基、R3およ
    びR4はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R5は炭
    素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
    アルキル基または炭素数6〜12の脂環アルキル基、X
    はハロゲン原子、CH3OSO3またはC2H5OSO
    3を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
    5モル%からなる、線状に不規則に配列した、重量平均
    分子量1,000〜50,000のアクリルアミド系共
    重合体の水性組成物を塗布、乾燥してなる防曇性プラス
    チックフィルム。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムに、請求項1に記
    載のアクリルアミド系共重合体の水性組成物を塗布、乾
    燥することを特徴とするプラスチックフィルムの防曇方
    法。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルムの原料樹脂100
    重量部に、請求項1に記載のアクリルアミド系共重合体
    を3〜30重量部配合してなる防曇性プラスチックフィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 プラスチックフィルムの原料樹脂100
    重量部に、請求項1に記載のアクリルアミド系共重合体
    を3〜30重量部配合することを特徴とするプラスチッ
    クフィルムの防曇方法。
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JP (1) JPH0616849A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6596816B1 (en) * 1997-05-24 2003-07-22 Byk-Chemie Gmbh Dispersing agents for pigments or extenders based on acrylic acid alkyl ester polymers
US10934374B2 (en) 2018-03-12 2021-03-02 3M Innovative Properties Company Cationic polymers for use as anion exchange polyelectrolytes
US11254777B2 (en) 2018-03-12 2022-02-22 3M Innovative Properties Company Nitrogen-containing multi-block copolymers and method of making

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