JPH0617202A - 複合化けい素鋼板とその製造方法 - Google Patents
複合化けい素鋼板とその製造方法Info
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- JPH0617202A JPH0617202A JP17264492A JP17264492A JPH0617202A JP H0617202 A JPH0617202 A JP H0617202A JP 17264492 A JP17264492 A JP 17264492A JP 17264492 A JP17264492 A JP 17264492A JP H0617202 A JPH0617202 A JP H0617202A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の6.5%けい素鋼板が有している強度
面とか脆性破面及び破断の伸び等に関する難点を解消し
て、高強度で且つ高靭性を持ち、しかも低鉄損及び鉄磁
歪を兼ね備えたけい素鋼板を得ることを目的とする。 【構成】 母材11としてシリコンを約3%〜3.5%
含有する無方向性けい素鋼板を用いて、該母材11の表
面及び裏面にシリコン薄膜12を付着形成した後、熱拡
散手段によって該シリコンを母材11内に拡散させ、最
表面のシリコン濃度が約6.5%で内部に向けてシリコ
ン濃度が連続的に小さくなるような濃度勾配を有するシ
リコン拡散層13を形成する複合化けい素鋼板及びその
製造方法を提供する。
面とか脆性破面及び破断の伸び等に関する難点を解消し
て、高強度で且つ高靭性を持ち、しかも低鉄損及び鉄磁
歪を兼ね備えたけい素鋼板を得ることを目的とする。 【構成】 母材11としてシリコンを約3%〜3.5%
含有する無方向性けい素鋼板を用いて、該母材11の表
面及び裏面にシリコン薄膜12を付着形成した後、熱拡
散手段によって該シリコンを母材11内に拡散させ、最
表面のシリコン濃度が約6.5%で内部に向けてシリコ
ン濃度が連続的に小さくなるような濃度勾配を有するシ
リコン拡散層13を形成する複合化けい素鋼板及びその
製造方法を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコン含有量が約3%
〜3.5%である通常の無方向けい素鋼板を母材とし
て、約6.5%のシリコンを含有する表面薄層を鋼板の
両面に形成した複合化けい素鋼板とその製造方法に関す
るものである。
〜3.5%である通常の無方向けい素鋼板を母材とし
て、約6.5%のシリコンを含有する表面薄層を鋼板の
両面に形成した複合化けい素鋼板とその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】磁性材料は各種エネルギー変換機器とか
情報変換機器の材料として使用されており、その中でも
けい素鋼板は用途の多様性から代表的な磁性材料として
利用されている。このけい素鋼板は、鉄とシリコンの合
金で構成され、特にシリコンを添加したことによって電
気抵抗を高めて交流磁気特性を改善している。一般には
最大3.5%までシリコンが添加されている。
情報変換機器の材料として使用されており、その中でも
けい素鋼板は用途の多様性から代表的な磁性材料として
利用されている。このけい素鋼板は、鉄とシリコンの合
金で構成され、特にシリコンを添加したことによって電
気抵抗を高めて交流磁気特性を改善している。一般には
最大3.5%までシリコンが添加されている。
【0003】他方で高周波特性及び磁歪特性を高めるに
は、シリコンの添加量を増大することが有効であり、特
にシリコンの添加量を6.5%としたけい素鋼板は、磁
歪がほぼ零で高周波磁気特性にも優れていることが知ら
れている。しかし従来のけい素鋼板では、シリコンを
3.5%以上添加すると鋼が脆化して冷間圧延を行うこ
とが不可能となるため、6.5%けい素鋼板は実現され
ていなかった。
は、シリコンの添加量を増大することが有効であり、特
にシリコンの添加量を6.5%としたけい素鋼板は、磁
歪がほぼ零で高周波磁気特性にも優れていることが知ら
れている。しかし従来のけい素鋼板では、シリコンを
3.5%以上添加すると鋼が脆化して冷間圧延を行うこ
とが不可能となるため、6.5%けい素鋼板は実現され
ていなかった。
【0004】しかし近年になって圧延法とか化学的気相
蒸着法(CVD法)の改良によって、約6.5%のシリ
コンを含有するけい素鋼板の量産が可能となっている。
蒸着法(CVD法)の改良によって、約6.5%のシリ
コンを含有するけい素鋼板の量産が可能となっている。
【0005】上記圧延法の場合、製鋼工程で6.5%S
iに成分調整された鋼が造塊,分塊工程でスラブとさ
れ、連続熱間圧延機により熱延コイルとされて薄板圧延
で製品となる。但し、従来圧延が不可能であった6.5
%けい素鋼を圧延する技術として、熱間圧延板の結晶組
織の最適化とか脆性材料の圧延加工技術の革新が要求さ
れる。
iに成分調整された鋼が造塊,分塊工程でスラブとさ
れ、連続熱間圧延機により熱延コイルとされて薄板圧延
で製品となる。但し、従来圧延が不可能であった6.5
%けい素鋼を圧延する技術として、熱間圧延板の結晶組
織の最適化とか脆性材料の圧延加工技術の革新が要求さ
れる。
【0006】他方の化学的気相蒸着法とは、加工性に富
む低Si状態で鋼板を圧延し、圧延後にSiを添加する
方法であり、製鋼,鋳造,熱延,薄板圧延で得られた低
Si含有量のCVD素材をCVDラインで浸珪し、Si
含有量を6.5%とする。このCVDラインは高温の鋼
板とSi化合物ガスを反応させて浸珪を行うCVD帯
と、表層のSiを板厚方向に均一に拡散する均熱帯とか
ら成り、CVD後に絶縁皮膜を塗布して製品となる。こ
れらの技術によって約6.5%のシリコンを含有するけ
い素鋼板が製造可能となる(上記の各方法に関しては、
例えば「高機能磁性薄鋼板」,NKK技報No.125
第58頁〜第63頁,1989を参照)。
む低Si状態で鋼板を圧延し、圧延後にSiを添加する
方法であり、製鋼,鋳造,熱延,薄板圧延で得られた低
Si含有量のCVD素材をCVDラインで浸珪し、Si
含有量を6.5%とする。このCVDラインは高温の鋼
板とSi化合物ガスを反応させて浸珪を行うCVD帯
と、表層のSiを板厚方向に均一に拡散する均熱帯とか
ら成り、CVD後に絶縁皮膜を塗布して製品となる。こ
れらの技術によって約6.5%のシリコンを含有するけ
い素鋼板が製造可能となる(上記の各方法に関しては、
例えば「高機能磁性薄鋼板」,NKK技報No.125
第58頁〜第63頁,1989を参照)。
【0007】更に圧延後に焼鈍処理を施すことにより、
低鉄損及び低磁歪化がはかられている。その結果、通常
の無方向けい素鋼板に比べて鉄損が約1/2、透磁率が
約9倍、磁歪が約1/10という優れた磁気特性を持つ
鋼板が得られ、引張強度も約1.6倍(未焼鈍では約
2.8倍)となっている。
低鉄損及び低磁歪化がはかられている。その結果、通常
の無方向けい素鋼板に比べて鉄損が約1/2、透磁率が
約9倍、磁歪が約1/10という優れた磁気特性を持つ
鋼板が得られ、引張強度も約1.6倍(未焼鈍では約
2.8倍)となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の6.5%けい素鋼板の製造方法の場合、磁気特
性が高められる反面で、「割れ」とか「へき開」等の複
合亀裂によって破断する脆性破面を呈することがあり、
例えば高速電動機の回転子等の高強度部材としての採用
が困難であるという課題があった。
な従来の6.5%けい素鋼板の製造方法の場合、磁気特
性が高められる反面で、「割れ」とか「へき開」等の複
合亀裂によって破断する脆性破面を呈することがあり、
例えば高速電動機の回転子等の高強度部材としての採用
が困難であるという課題があった。
【0009】即ち、前記のCVD法によって、鋼板の全
板幅、つまり鋼板全体にシリコンを6.5%添加したけ
い素鋼では、その強加工圧延組織は焼鈍時の再結晶化に
よって消失し、図3,図4に示したように、けい素鋼板
1を構成する結晶2の平均粒径rが約0.7〜1.1m
mの粗大結晶粒組織となる。そのため、静的引張におけ
る強度は大きいものの、結晶粒界zでの割れとか粒内へ
き開割れの混合モードによる複合亀裂が合体して破断す
る脆性破面を呈し、破断の伸びは無方向性けい素鋼板の
1/10ときわめて小さくなっている。そのためこのよ
うな6.5%けい素鋼板を高強度部材として採用する場
合には、その切欠感受性の大きいことが構造設計上の大
きなネックとなる。
板幅、つまり鋼板全体にシリコンを6.5%添加したけ
い素鋼では、その強加工圧延組織は焼鈍時の再結晶化に
よって消失し、図3,図4に示したように、けい素鋼板
1を構成する結晶2の平均粒径rが約0.7〜1.1m
mの粗大結晶粒組織となる。そのため、静的引張におけ
る強度は大きいものの、結晶粒界zでの割れとか粒内へ
き開割れの混合モードによる複合亀裂が合体して破断す
る脆性破面を呈し、破断の伸びは無方向性けい素鋼板の
1/10ときわめて小さくなっている。そのためこのよ
うな6.5%けい素鋼板を高強度部材として採用する場
合には、その切欠感受性の大きいことが構造設計上の大
きなネックとなる。
【0010】又、現時点では切断加工時の微小亀裂生成
を極力避けるため、打ち抜き等の手段に代えて放電加工
法を採用せざるを得ず、通常の金型による打抜き加工に
比べて切断加工費が高価になってしまうという難点を有
している。
を極力避けるため、打ち抜き等の手段に代えて放電加工
法を採用せざるを得ず、通常の金型による打抜き加工に
比べて切断加工費が高価になってしまうという難点を有
している。
【0011】そこで本発明はこのような従来の6.5%
けい素鋼板が有している課題を解消して、高強度で且つ
高靭性を持ち、しかも低鉄損及び鉄磁歪を兼ね備えたけ
い素鋼板を得ることを目的とするものである。
けい素鋼板が有している課題を解消して、高強度で且つ
高靭性を持ち、しかも低鉄損及び鉄磁歪を兼ね備えたけ
い素鋼板を得ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、先ず請求項1により、鉄にシリコンを約
3%〜3.5%添加した無方向性けい素鋼板を母材と
し、この母材の表面及び裏面に、最表面部分のシリコン
濃度が約6.5%で、内部に向けてシリコン濃度が母材
のシリコン濃度まで連続的に減少するような濃度勾配を
有するシリコン拡散層を形成した複合化けい素鋼板の構
成にしてある。
成するために、先ず請求項1により、鉄にシリコンを約
3%〜3.5%添加した無方向性けい素鋼板を母材と
し、この母材の表面及び裏面に、最表面部分のシリコン
濃度が約6.5%で、内部に向けてシリコン濃度が母材
のシリコン濃度まで連続的に減少するような濃度勾配を
有するシリコン拡散層を形成した複合化けい素鋼板の構
成にしてある。
【0013】更に請求項2により、シリコンを約3%〜
3.5%含有する無方向性けい素鋼板を母材とし、該母
材の表面及び裏面にシリコン薄膜を付着形成した後、熱
拡散手段によってシリコンを母材内に拡散させ、最表面
のシリコン濃度が約6.5%で内部に向けてシリコン濃
度が連続的に小さくなるような濃度勾配を有するシリコ
ン拡散層を形成する複合化けい素鋼板の製造方法を提供
する。
3.5%含有する無方向性けい素鋼板を母材とし、該母
材の表面及び裏面にシリコン薄膜を付着形成した後、熱
拡散手段によってシリコンを母材内に拡散させ、最表面
のシリコン濃度が約6.5%で内部に向けてシリコン濃
度が連続的に小さくなるような濃度勾配を有するシリコ
ン拡散層を形成する複合化けい素鋼板の製造方法を提供
する。
【0014】
【作用】かかる複合化けい素鋼板とその製造方法によれ
ば、得られたけい素鋼板の母材はSi拡散層に比べて低
Siで変形能が大きく、且つSi拡散層に対して母材の
破断伸び、粒内破壊特性が高いため、このような母材を
Si拡散層の内部に挟むことによって通常の6.5%け
い素鋼板に比べて靭性が向上するとともに切欠感受性は
低下する。
ば、得られたけい素鋼板の母材はSi拡散層に比べて低
Siで変形能が大きく、且つSi拡散層に対して母材の
破断伸び、粒内破壊特性が高いため、このような母材を
Si拡散層の内部に挟むことによって通常の6.5%け
い素鋼板に比べて靭性が向上するとともに切欠感受性は
低下する。
【0015】そのため、けい素鋼板の打抜き加工が可能
となり、切断加工費が低廉化される上、高速電動機の回
転子鉄心のような高遠心力に耐えることが要求される部
材に使用しても強度面での信頼性を高めることができ
る。
となり、切断加工費が低廉化される上、高速電動機の回
転子鉄心のような高遠心力に耐えることが要求される部
材に使用しても強度面での信頼性を高めることができ
る。
【0016】又、Si含有量の多いSi拡散層は、母材
部分に比べて硬度及び剛性が大きいので、母材の変形を
拘束して強度と剛性の向上がはかれる上、低鉄損化と鋼
板表面での渦電流損低減をはかることができる。
部分に比べて硬度及び剛性が大きいので、母材の変形を
拘束して強度と剛性の向上がはかれる上、低鉄損化と鋼
板表面での渦電流損低減をはかることができる。
【0017】
【実施例】以下図面を参照して本発明にかかる複合化け
い素鋼板とその製造方法の一実施例を説明する。
い素鋼板とその製造方法の一実施例を説明する。
【0018】図1(A)に示す11は鉄とシリコンの合
金で構成された母材であり、この母材11は鉄中にシリ
コンを約3%〜3.5%添加したことによって電気抵抗
が高められ、且つ表面に絶縁皮膜の塗布されていない無
方向性けい素鋼板で構成されている。
金で構成された母材であり、この母材11は鉄中にシリ
コンを約3%〜3.5%添加したことによって電気抵抗
が高められ、且つ表面に絶縁皮膜の塗布されていない無
方向性けい素鋼板で構成されている。
【0019】この母材11の表面及び裏面に、周知の化
学的気相蒸着手段(CVD法)もしくは物理的気相蒸着
手段(PVD法)等の表面処理を行ってシリコン薄膜1
2を形成する。
学的気相蒸着手段(CVD法)もしくは物理的気相蒸着
手段(PVD法)等の表面処理を行ってシリコン薄膜1
2を形成する。
【0020】次に母材11を真空中で高温に保持するこ
とにより、図1(B)に示したように母材11の表面及
び裏面にSi拡散層13を形成する。このSi拡散層1
3は、最表面部分のSi濃度が約6.5%であり、内部
に向けてSi濃度が小さくなるような濃度勾配を有して
形成されている。図2は図1(B)のA−A断面部分に
おけるSi含有量の分布を示すグラフであり、この例で
はSi拡散層13の最表面部分のSi濃度は約6.5%
であって内部に向けてSi含有量が次第に減少して行
き、母材11内のSi濃度3%〜3.5%まで連続的に
変化している。
とにより、図1(B)に示したように母材11の表面及
び裏面にSi拡散層13を形成する。このSi拡散層1
3は、最表面部分のSi濃度が約6.5%であり、内部
に向けてSi濃度が小さくなるような濃度勾配を有して
形成されている。図2は図1(B)のA−A断面部分に
おけるSi含有量の分布を示すグラフであり、この例で
はSi拡散層13の最表面部分のSi濃度は約6.5%
であって内部に向けてSi含有量が次第に減少して行
き、母材11内のSi濃度3%〜3.5%まで連続的に
変化している。
【0021】次に必要に応じて表面に絶縁皮膜の塗布を
行って本発明にかかる複合化けい素鋼板が完成する。
行って本発明にかかる複合化けい素鋼板が完成する。
【0022】上記の母材11はSi拡散層13に比べて
低Siで且つ変形能が大きいという特徴を有しているも
のであって、例えば母材11は6.5%けい素鋼板の約
10倍の破断伸び、粒内破壊特性を有している。このよ
うな母材11をSi拡散層13の内部に挟むことによ
り、6.5%けい素鋼板に比べて引張強度とか鉄損特性
はやや低下するものの靭性を向上させることができる。
従って現在知られている6.5%けい素鋼板では実施す
ることが困難な打抜き加工が可能となり、且つ切断加工
費が低廉化されるという効果が得られる。
低Siで且つ変形能が大きいという特徴を有しているも
のであって、例えば母材11は6.5%けい素鋼板の約
10倍の破断伸び、粒内破壊特性を有している。このよ
うな母材11をSi拡散層13の内部に挟むことによ
り、6.5%けい素鋼板に比べて引張強度とか鉄損特性
はやや低下するものの靭性を向上させることができる。
従って現在知られている6.5%けい素鋼板では実施す
ることが困難な打抜き加工が可能となり、且つ切断加工
費が低廉化されるという効果が得られる。
【0023】又、鋼板の靭性が向上し、切欠感受性は低
下するため、高速電動機の回転子鉄心のような高遠心力
に耐えることが要求される部材に使用しても従来の6.
5%けい素鋼板に比べて強度面での信頼性を高めること
ができる。
下するため、高速電動機の回転子鉄心のような高遠心力
に耐えることが要求される部材に使用しても従来の6.
5%けい素鋼板に比べて強度面での信頼性を高めること
ができる。
【0024】他方でSi含有量の多いSi拡散層13
は、母材11部分に比べて硬度及び剛性が大きいので、
母材11の変形を拘束するとともに、母材11側からみ
れば低鉄損化現象,特に鋼板表面での渦電流損低減作用
と、鋼板としての強度と剛性の向上をはかることができ
る。
は、母材11部分に比べて硬度及び剛性が大きいので、
母材11の変形を拘束するとともに、母材11側からみ
れば低鉄損化現象,特に鋼板表面での渦電流損低減作用
と、鋼板としての強度と剛性の向上をはかることができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる複合化けい素鋼板とその製造方法によれば、得られ
たけい素鋼板は通常の6.5%けい素鋼板に比べて靭性
が向上されるとともに切欠感受性を低下させることが可
能となり、「割れ」とか「へき開」等の複合亀裂に基づ
く脆性破面が発生せず、特に高速電動機の回転子鉄心の
ような高遠心力に耐えることが要求される部材に使用し
ても強度面での信頼性を高めることができる。
かる複合化けい素鋼板とその製造方法によれば、得られ
たけい素鋼板は通常の6.5%けい素鋼板に比べて靭性
が向上されるとともに切欠感受性を低下させることが可
能となり、「割れ」とか「へき開」等の複合亀裂に基づ
く脆性破面が発生せず、特に高速電動機の回転子鉄心の
ような高遠心力に耐えることが要求される部材に使用し
ても強度面での信頼性を高めることができる。
【0026】更に該けい素鋼板の加工時にあっても、従
来の放電加工に代えて通常の打抜き加工が可能となり、
切断加工費が低廉化されるという効果が得られ、しかも
Si含有量の多いSi拡散層は、母材部分に比べて硬度
及び剛性が大きいので、母材の変形を拘束して強度と剛
性の向上がはかれる上、低鉄損化と鋼板表面での渦電流
損低減がはかれるという効果を発揮する。
来の放電加工に代えて通常の打抜き加工が可能となり、
切断加工費が低廉化されるという効果が得られ、しかも
Si含有量の多いSi拡散層は、母材部分に比べて硬度
及び剛性が大きいので、母材の変形を拘束して強度と剛
性の向上がはかれる上、低鉄損化と鋼板表面での渦電流
損低減がはかれるという効果を発揮する。
【図1】図1(A)(B)は、本実施例にかかる複合化
けい素鋼板の製造方法を概略的に説明する要部断面図。
けい素鋼板の製造方法を概略的に説明する要部断面図。
【図2】図1(B)のA−A線断面部分におけるSi含
有量の分布を示すグラフ。
有量の分布を示すグラフ。
【図3】鋼板全体にシリコンを6.5%添加した従来の
けい素鋼板を構成する結晶の平均粒径及び結晶粒組織を
示す平面図。
けい素鋼板を構成する結晶の平均粒径及び結晶粒組織を
示す平面図。
【図4】図3に示したけい素鋼板の要部断面図。
【符号の説明】 11…母材(無方向けい素鋼板) 12…シリコン薄膜 13…Si拡散層
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄にシリコンを約3%〜3.5%添加し
た無方向性けい素鋼板を母材とし、この母材の表面及び
裏面に、最表面部分のシリコン濃度が約6.5%で、内
部に向けてシリコン濃度が母材のシリコン濃度まで連続
的に減少するような濃度勾配を有するシリコン拡散層を
形成したことを特徴とする複合化けい素鋼板。 - 【請求項2】 シリコンを約3%〜3.5%含有する無
方向性けい素鋼板を母材とし、該母材の表面及び裏面に
シリコン薄膜を付着形成した後、熱拡散手段によってシ
リコンを母材内に拡散させ、最表面のシリコン濃度が約
6.5%で内部に向けてシリコン濃度が連続的に小さく
なるような濃度勾配を有するシリコン拡散層を形成する
ことを特徴とする複合化けい素鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 前記シリコン薄膜の付着方法として、化
学的気相蒸着手段(CVD法)もしくは物理的気相蒸着
手段(PVD法)等の表面処理方法を採用した請求項2
記載の複合化けい素鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17264492A JPH0617202A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 複合化けい素鋼板とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17264492A JPH0617202A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 複合化けい素鋼板とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0617202A true JPH0617202A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15945708
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17264492A Pending JPH0617202A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 複合化けい素鋼板とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0617202A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0947596A1 (en) * | 1998-03-31 | 1999-10-06 | Nkk Corporation | Silicon steel having low residual magnetic flux density |
| JP2010259158A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Jfe Steel Corp | 高速モータ用コア材料 |
| JP2020190026A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-26 | Jfeスチール株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17264492A patent/JPH0617202A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0947596A1 (en) * | 1998-03-31 | 1999-10-06 | Nkk Corporation | Silicon steel having low residual magnetic flux density |
| JP2010259158A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Jfe Steel Corp | 高速モータ用コア材料 |
| JP2020190026A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-26 | Jfeスチール株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
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