JPH06172668A - トリスアゾ化合物、該化合物を含有するインキ、支持体の印刷方法及び印刷紙 - Google Patents

トリスアゾ化合物、該化合物を含有するインキ、支持体の印刷方法及び印刷紙

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JPH06172668A
JPH06172668A JP20777293A JP20777293A JPH06172668A JP H06172668 A JPH06172668 A JP H06172668A JP 20777293 A JP20777293 A JP 20777293A JP 20777293 A JP20777293 A JP 20777293A JP H06172668 A JPH06172668 A JP H06172668A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インキジェット印刷用インキの黒色成分とし
て適当であるトリスアゾ化合物、該化合物を含有するイ
ンキ、支持体の印刷方法及び印刷紙。 【構成】 下記式(1)で示されるトリスアゾ化合物及
び該化合物の塩。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリスアゾ化合物及び
該化合物から製造されるインキに関し、かつ殊に種々の
支持体への着色に適当である黒色トリスアゾ染料に関す
る。
【0002】
【発明の構成】本発明の第1の態様によって、式
(1):
【0003】
【化2】
【0004】〔式中、R1はH原子、C1〜C4−アルキ
ル基、C1〜C4−アルコキシ基、CO2H基、SO3H基
又は−NR34基(但し、R3及びR4は相互に独立して
H原子、C1〜C18−アルキル基を表わすか又はR3及び
4はともに、R3及びR4が結合している窒素原子と一
緒に1個の場合によっては置換されている5−もしくは
6員環を形成している)を表わし;R2はH原子、C1
4−アルキル基、C1〜C4−アルコキシ基、CO2H基
又はSO3H基を表わし;Wは−OH基を表わしかつX
は−NH2基を表わすか又はWは−NH2基を表わしかつ
Xは−OH基を表わし;Y及びZは相互に独立して−O
H基又は−NR34基を表わす〕で示されるトリスアゾ
化合物及び該化合物の塩が提供される。
【0005】
【作用】R1は特にH原子、ジエチルアミノ、ジブチル
アミノ又はCO2H基であり、殊にCO2H基である。
【0006】R2は、特にH原子である。
【0007】R3及びR4は、特にH原子又はC1〜C12
−アルキル基であり、殊にH原子又はC2〜C6−アルキ
ル基である。R3、R4並びに、R3及びR4が結合してい
る窒素原子によって形成される5−もしくは6員環は有
利に、置換もしくは未置換のピロール環、ピロリジン
環、ピロリン環、モルホリン環、ピペラジン環又はピペ
リジン環であり、さらに有利に、環状炭素原子のそれぞ
れに結合しているメチル基1個もしくは2個を有してい
るピペラジン環、特にピペラジン、2−メチルピペラジ
ン、2,5−ジメチルピペラジン及び2,2,3,3,
5,5,6,6−ヘキサメチルピペラジンである。
【0008】Xが−OH基である場合には、環Aのカル
ボキシ基が上記の2位に存在することが有利であり、X
が−NH2基である場合には、環Aのカルボキシ基は有
利に3位に存在する。
【0009】Wが−NH2基でありかつXがヒドロキシ
基であることは有利であり、それというのも、このよう
な化合物は、紙に印刷される際に特に高い耐水性を有し
ているからである。
【0010】Y及びZのいずれか一方が−OH基であ
り、かつ他方が−NR34基であることは、有利であ
る。
【0011】推察されるとおり、式(1)の化合物は、
上記の形以外に、例えば、W又はXがケトの形でありか
つ隣接するアゾ基が=N−NH−として表わされる互変
異性の形で表わされていてもよく、このような互変異性
体は、式(1)によって与えられる定義に含まれる。
【0012】式(1)の化合物は有利に、スルホ基と少
なくとも同数のカルボキシ基を有する。
【0013】有利にR1、R2、Y及びZのうちの1つの
みが−NR34基である。
【0014】本発明による2つの化合物を含有する組成
物は、インキジェット印刷に使用されるインキ用の着色
剤としても役に立つ。従って本発明によって、有利に式
(1)の第1の化合物及び第2の化合物を重量比95:
5〜5:95、さらに有利に80:20〜20:80で
殊に40:60〜60:40で含有する組成物もまた得
られる。第1の化合物の場合にはYが−NH2基であり
かつZが−OH基であり、かつ第2の化合物の場合には
Yが−OH基でありかつZが−NH2基であることを除
く全ての点で第1の化合物と第2の化合物が一致してい
ることは、有利である。
【0015】本発明による化合物及び組成物は、有利に
塩、特にアルカリ金属塩、アンモニウム塩もしくは置換
アンモニウム塩の形である。
【0016】本発明による化合物は、アルカリ金属塩の
形の染料を水に溶解させ、鉱酸で酸性化し、この溶液を
アンモニア又はアミンでpH9〜9.5に調整し、かつ
透析によってアルカリ金属塩化物イオンを除去すること
によって該化合物のアンモニウム塩もしくは置換アンモ
ニウム塩に変換することができる。
【0017】本発明による染料は、下記式(2)で示さ
れる化合物のジアゾ化及び下記式(3)で示される化合
物とのカップリングによって得ることができる:
【0018】
【化3】
【0019】〔式中、R1、R2、W、X、Y及びZは先
に定義されたとおりである〕。
【0020】式(2)の化合物は、カルボキシ基及びR
1によって置換されたアニリン化合物をジアゾ化し、酸
性条件下で1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸を用いてカップリングすることに
よってモノアゾ化合物を得、かつジアゾ化し、かつ、モ
ノ保護されたカルボキシフェニレン−1,4−ジアミン
を該モノアゾ化合物にカップリングし、その後に、得ら
れたジアゾ化合物を、式(2)の化合物を得るために脱
保護することによって得ることができる。
【0021】モノ保護されたカルボキシフェニレン−
1,4−ジアミンの例は、N−アセチルフェニレン−
1,4−ジアミンである。
【0022】カルボキシ基及びR1によって置換された
アニリン化合物の例として、5−アミノイソフタル酸、
3−カルボキシアニリン、4−カルボキシアニリン、2
−メチル−5−カルボキシアニリン、2−カルボキシ−
4−スルホアニリン、4−ジエチルアミノ−3−カルボ
キシアニリン及び4−ジブチルアミノ−3−カルボキシ
アニリンを挙げることができる。
【0023】式(3)の化合物の例として、3−アミノ
フェノール、3−ジエチルアミノフェノール及びm−フ
ェニレンジアミンを挙げることができる。
【0024】化合物は、染料の分野で公知の方法によっ
て、例えば、ジアゾ化剤(例えばニトリット)を用いて
アルカリ又は鉱酸、例えばHClの存在下で約5℃未満
で処理することによってジアゾ化することができる。
【0025】組成物を前記のとおりにして、第1の化合
物の場合にはYが−OH基でありかつZが−NR34
であり、かつ第2の化合物の場合にはYが−NR34
でありかつZが−OH基であることを除く全ての点で一
致している式(2)の2つの化合物の混合物を使用する
ことによって得ることが有利である。必要に応じて組成
物は、例えば分取クロマトグラフィーによって各成分に
分離することができるが、しかし、通常はこの処理は必
要なものではなく、かつ商業上の理由から実施される必
要はない。
【0026】紙の上での本発明による化合物の耐水性
が、該化合物が水性媒体からアンモニウム塩もしくは置
換アンモニウム塩の形で印刷される場合には増大される
ことが見出された。このような塩の形成に使用されるア
ミンの例には、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソ
−プロピルアミン、n−ブチルアミン、イソ−ブチルア
ミン、s−ブチルアミン、t−ブチルアミン、ピペリジ
ン、ピリジン、モルホリン、アリルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン及びその混合物が含まれる。化
合物が完全にアンモニウム塩又は置換アンモニウム塩の
形であることは重要ではなく、アルカリ金属塩とアンモ
ニウム塩又は置換アンモニウム塩との混合物、特に、カ
チオンの少なくとも50%がアンモニウムイオン又は置
換アンモニウムイオンであるこのような混合物は有効で
ある。式(1)の化合物がアンモニウム塩又はアンモニ
ウム塩/アルカリ金属塩の混合物の形であることは、特
に有利である。
【0027】適当なインキは、本発明の第1の態様によ
る化合物1個もしくはそれ以上の混合物及び液状媒体、
特に水性媒体を含有しており、例えば米国特許第4 9
63189号明細書に記載されたインキと類似のインキ
である。化合物が、溶液を形成するために液状媒体に完
全に溶解することは、有利である。
【0028】インキは有利に、インキの全体重量に対し
て式(1)の化合物又は該化合物の塩0.5%〜20
%、特に0.5〜15%、殊に1%〜5%を含有してい
る。
【0029】液状媒体は有利に、水又は、それぞれの重
量対重量比99:1〜1:99、特に95:1〜50:
50、殊に90:10〜60:40での水と水溶性有機
溶剤を含有する混合物である。
【0030】水溶性有機溶剤は有利に、C1〜C4−アル
カノール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、s−ブタ
ノール、t−ブタノール又はイソブタノール;アミド、
例えばジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミ
ド;ケトン又はケトンアルコール、例えばアセトン又は
ジアセトンアルコール;エーテル、例えばテトラヒドロ
フラン又はジオキサン;ポリアルキレングリコール、例
えばポリエチレングリコール又はポリプロピレングリコ
ール;アルキレングリコール又はC2〜C6−アルキレン
基を有するチオグリコール、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール又はト
リエチレングリコール;チオジグリコール、ヘキシレン
グリコール又はジエチレングリコール;ポリオール、例
えばグリセロール又は1,2,6−ヘキサントリオー
ル;多価アルコールの低級アルキルエーテル、例えば2
−メトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)
エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)エタノー
ル、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エ
タノール、2−[2−(2−エトキシエトキシ)エトキ
シ]エタノール、2−ピロリドン又はN−メチルピロリ
ドン;或いは、上記の水溶性有機溶剤2個もしくはそれ
以上を含有する混合物である。
【0031】有利な水溶性有機溶剤は、アルキレングリ
コール又は低級アルキルエーテル又は多価アルコール、
例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール又は2−メトキシー2−エトキシ
−2−エトキシエタノール;或いは、500までの分子
量を有するポリエチレングリコールである。有利な特殊
な溶剤混合物は、上記のとおりの重量対重量比の水とジ
エチレングリコールの二成分系混合物である。
【0032】本発明のさらなる態様によれば、インキが
本発明の第1の態様による化合物を少なくとも1個含有
していることを特徴とする、インキジェットプリンタを
使用することによるインキを用いた支持体の印刷方法が
提供される。
【0033】先に定義されたとおりのインキを支持体、
例えば紙に塗布する有利な方法の場合には、加熱によ
る、貯蔵容器からの小さなオリフィスを通した突出によ
ってインキが小さな液滴に形成され、その結果、インキ
液滴が紙支持体に向けられる。この印刷方法は、熱イン
キジェット印刷に該当し、かつ、支持体と貯蔵容器との
間の相対的な移動中のオリフィス直前のインキへの熱パ
ルスのプログラムされた加熱による紙支持体上の記録の
形成に使用される。
【0034】有利な支持体は、セルロース系支持体、特
に紙である。
【0035】本発明のさらに別の態様によれば、本発明
による化合物によって印刷された紙が提供される。
【0036】次に、本発明を例につき詳説し、この場
合、例中の全ての部及びパーセントは、他に記載のない
かぎり重量によるものである。
【0037】
【実施例】
例 1 式(4):
【0038】
【化4】
【0039】〔式中、YはOH基を表わし、ZはNH2
基を表わし、またYはNH2基を表わし、ZはOH基を
表わす〕で示される化合物2個を含有する組成物の製造 工程 1 5−アミノイソフタル酸(18.1g、0.1モル)を水
(500ml)中で室温で撹拌し、かつ2NのNaOH
を添加することによってpH8.0の溶液が得られた。
2NのNaNO2溶液(50ml)を添加し、この混合
物を均質になるまで撹拌した。該溶液を氷/水(150
ml)と36%のHCl(50ml)の混合物に5℃で
徐々に添加し、かつ得られた懸濁液を5℃で2時間撹拌
した。スルファミド酸溶液(10%)を添加することに
よって過剰量の亜硝酸を除去しかつジアゾ懸濁液が得ら
れた。
【0040】1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸(39g、0.1モル)を水(5
00ml)中で撹拌し、かつ2NのNaOHを添加する
ことによってpH7.0の溶液が得られた。該溶液を上
記のジアゾ懸濁液に添加することによって、くすんだ赤
色の懸濁液が得られ、この懸濁液を10℃で16時間撹
拌し、その後に2NのNaOH溶液の添加によってpH
を7.0に高め、かつ70℃で加熱した。25%のNa
Cl(w/v)を添加し、かつ、沈殿した染料を濾過に
よって集め、かつNaCl水溶液(25%、200m
l)で洗浄することによってペーストが得られた。
【0041】工程 2 2−カルボキシ−4−アセチルアミノアニリン(19.
4g、0.1モル)を水(300ml)中で室温で撹拌
し、かつ2NのNaOHを添加することによってpH
8.0の溶液が得られた。2NのNaNO2溶液(50m
l)を添加し、この混合物を均質になるまで撹拌した。
該溶液を氷/水(150ml)と36%のHCl(50
ml)の混合物に5℃で徐々に添加し、かつ得られた懸
濁液を5℃で2時間撹拌した。スルファミド酸溶液(1
0%)を添加することによって過剰量の亜硝酸を除去し
かつ第2のジアゾ懸濁液が得られた。
【0042】工程1のペースト(0.1モル)を2Nの
NaOH溶液の添加下でpH7.0の水(400ml)
に溶解し、かつ0〜5℃で撹拌した。この溶液に、2N
のNaOH溶液でpHを6〜7に維持しながら第2のジ
アゾ懸濁液を5分間にわたって添加した。
【0043】工程 3 水酸化ナトリウムペレット(72g)を工程2からの溶
液の全体量に添加し、かつ70〜80℃で2時間加熱
し、その後に加水分解は完了した。熱時に溶液を36%
の塩酸でpH7.0に中和し、かつ10%のNaCl
(w/v)を添加した。沈殿した染料を濾過によって集
め、かつNaCl水溶液(20%w/v、500ml)
で洗浄することによってペーストが得られた。
【0044】工程 4 工程3からのペースト(0.1モル)を水(500m
l)に溶解させた。2NのNaNO2溶液(50ml)
を添加し、かつこの混合物に5分間撹拌し、その後に氷
/水(150ml)と36%のHCl(50ml)の混
合物に急速な撹拌下で5℃で徐々に添加した。得られた
懸濁液を5℃で3時間撹拌した。スルファミド酸溶液
(10%)を添加することによって過剰量の亜硝酸を除
去して第3のジアゾ懸濁液が得られた。3−アミノフェ
ノール(10.9g、0.1モル)をpH9.0の2Nの
NaOH溶液の添加下で水(150ml)に溶解させ
た。さらにこの溶液を第3のジアゾ懸濁液に添加し、か
つ2NのNaOH溶液を使用することによってpHを8
〜9に調整した。得られた溶液を0〜10℃で2時間撹
拌し、70℃に加熱し、NH4Cl(10%w/v)を
添加し、かつ沈殿した染料を濾過によって集め、かつ1
0%のNH4Cl溶液(500ml)で洗浄した。
【0045】生成物をpH8〜9の水(500ml)中
で、完全な溶液が得られるまで撹拌した。さらに溶液を
濃塩酸(45ml)と水(50ml)の混合物に徐々に
添加し、かつこの懸濁液を30分間撹拌し、かつさらに
濾過することによってペーストが得られた。
【0046】ペーストを水(300ml)中で撹拌し、
濃厚化された水酸化アンモニウムを添加することによっ
てpHを9〜9.5に高めた。さらに溶液を透析するこ
とによって塩化物イオンを除去し、かつ溶剤を蒸発させ
ることによって、636nmでEmax57000を有す
る標題生成物のアンモニウム−ナトリウム塩混合物が得
られた。
【0047】インキ(水92.5/ジエチレングリコー
ル(7.5)中の標題生成物2.5部)に調製され、かつ
熱インキジェット印刷装置を使用することによって平滑
な紙に印刷された場合には、印刷されたイメージは著し
く高い耐水性及び濃い黒色を有する。
【0048】例 2〜9 5−アミノイソフタル酸の代りに下記の化合物0.1モ
ルを使用したことを除いて例1の方法を繰り返した: 例No. 化合物 2 2−カルボキシアニリン 3 3−カルボキシアニリン 4 4−カルボキシアニリン 5 2−アミノテレフタル酸 6 3−アミノフタル酸 7 3−アミノ−4−メチル安息香酸 8 3−カルボキシ−4−ピペリジニルアニリン 9 4−メチル−2−カルボキシアニリン。
【0049】例 10〜14 工程4で使用された3−アミノフェノールの代りに下記
の化合物0.1モルを使用したことを除いて例1の方法
を繰り返した: 例No. 化合物 10 N−メチル−3−アミノフェノール 11 N,N−ジメチル−3−アミノフェノール 12 1,3−ジアミノベンゼン 13 1,3−ジヒドロキシベンゼン 14 スルホ−1,3−ジアミノベンゼン。
【0050】例 15 式(5):
【0051】
【化5】
【0052】〔式中、YはOH基を表わし、ZはNH2
基を表わし、またYはNH2基を表わし、ZはOH基を
表わす〕で示される化合物2個を含有する組成物の製造 工程 1 3−カルボキシ−4−ニトロアニリン(18.2g、0.
1モル)を水(500ml)中で室温で撹拌し、かつ2
NのNaOHを添加することによってpH8.0の溶液
が得られた。2NのNaNO2溶液(50ml)を添加
し、この混合物を均質になるまで撹拌した。該溶液を氷
/水(150ml)と36%のHCl(50ml)の混
合物に5℃で徐々に添加し、かつ得られた懸濁液を5℃
で2時間撹拌した。スルファミド酸溶液(10%)を添
加することによって過剰量の亜硝酸を除去しかつ第1の
ジアゾ懸濁液が得られた。
【0053】1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン−
3,6−ジスルホン酸(39g、0.1モル)を水(5
00ml)中で撹拌し、かつ2NのNaOHを添加する
ことによってpH7.0の溶液が得られた。該溶液を上
記のジアゾ懸濁液に添加することによって、くすんだ赤
色の懸濁液が得られ、この懸濁液を10℃で16時間撹
拌し、その後に2NのNaOH溶液の添加によってpH
を7.6に高めた。25%のNaCl(w/v)を添加
し、かつ、沈殿した染料を濾過によって集め、かつNa
Cl水溶液(30%、500ml)で洗浄することによ
ってペーストが得られた。
【0054】工程 2 5−アミノイソフタル酸(18.1g、0.1モル)を水
(500ml)中で室温で撹拌し、かつ2NのNaOH
を添加することによってpH8.0の溶液が得られた。
2NのNaNO2溶液(50ml)を添加し、この混合
物を均質になるまで撹拌した。該溶液を氷/水(150
ml)と36%のHCl(50ml)の混合物に5℃で
徐々に添加し、かつ得られた懸濁液を5℃で2時間撹拌
した。スルファミド酸溶液(10%)を添加することに
よって過剰量の亜硝酸を除去しかつ第2のジアゾ懸濁液
が得られた。工程1のペースト(0.1モル)を2Nの
NaOH溶液の添加下でpH7.0の水(400ml)
に溶解し、かつ0〜5℃で撹拌した。この溶液に、温度
を5℃未満に維持しながら、かつ2NのNaOH溶液を
使用することによってpHを6〜7に維持しながら第2
のジアゾ懸濁液を5分間にわたって添加した。
【0055】工程 3 硫化ナトリウム(25g)を工程2からの溶液の全体量
に添加し、該溶液を室温で4時間撹拌し、その後にニト
ロ基の還元は完了した。得られた溶液にNH4Cl(2
5%w/v)を添加し、かつ沈殿した染料を濾過によっ
て集め、かつ25%のNH4Cl水溶液(500ml)
で洗浄した。
【0056】工程 4 工程3からのペースト(0.1モル)を水(500m
l)に溶解させた。2NのNaNO2溶液(50ml)
を添加し、かつこの混合物を5分間撹拌し、その後に氷
/水(150ml)と36%のHCl(50ml)の混
合物に急速な撹拌下で5℃で徐々に添加した。得られた
懸濁液を5℃で3時間撹拌した。スルファミド酸溶液
(10%)を添加することによって過剰量の亜硝酸を除
去して第3のジアゾ懸濁液が得られた。3−アミノフェ
ノール(10.9g、0.1モル)をpH9.0の2Nの
NaOH溶液の添加下で水(150ml)に溶解させ
た。さらにこの溶液を第3のジアゾ懸濁液に添加し、か
つ2NのNaOH溶液を使用することによってpHを8
〜9に調整した。得られた溶液を0〜10℃で2時間撹
拌し、70℃に加熱し、NH4Cl(10%w/v)を
添加し、かつ沈殿した染料を濾過によって集め、かつ1
0%のNH4Cl溶液(500ml)で洗浄した。
【0057】生成物をpH8〜9の水(500ml)中
で、完全な溶液が得られるまで撹拌した。さらに溶液を
濃塩酸(45ml)と水(50ml)の混合物に徐々に
添加し、かつこの懸濁液を30分間撹拌し、かつさらに
濾過することによってペーストが得られた。
【0058】ペーストを水(300ml)中で撹拌し、
濃厚化された水酸化アンモニウムを添加することによっ
てpHを9〜9.5に高めた。さらに溶液を透析するこ
とによって塩化物イオンを除去し、かつ溶剤を蒸発させ
ることによって621nmでEmax50000を有する
標題生成物のアンモニウム−ナトリウム塩混合物が得ら
れた。
【0059】インキ(水(92.5)/ジエチレングリ
コール(7.5)中の標題生成物2.6部)に調製され、
かつ熱インキジェット印刷装置を使用することによって
平滑な紙に印刷された場合には、印刷されたイメージは
著しく高い耐水性及び濃い黒色を有する。
【0060】各インキ組成の内容の例は次のとおりであ
り、この場合、数字は重量部を表わす:標題染料(2.
5)、水(60)及びエチレングリコール(40);標
題染料(4.0)、水(85)、ジエチレングリコール
(10)及び2−ピロリドン(5);標題染料(1.
0)、水(90)及びジエチレングリコール(10);
標題染料(3.0)、水(65)、グリセロール(2
5)、トリエタノールアミン(10)及び硼酸ナトリウ
ム(0.2);並びに標題染料(2.0)、水(80)、
エチレングリコール(15)及びN−メチルピロリドン
(5)。
【0061】例 16〜22 5−アミノイソフタル酸の代りに下記の化合物0.1モ
ルを使用したことを除いて例15の方法を繰り返した: 例No. 化合物 16 2−カルボキシアニリン 17 3−カルボキシアニリン 18 4−カルボキシアニリン 19 2−アミノテレフタル酸 20 3−アミノフタル酸 21 3−アミノ−4−メチル安息香酸 22 3−カルボキシ−4−ピペリジルアニリン 例 23〜27 工程4で使用された3−アミノフェノールの代りに下記
の化合物0.1モルを使用したことを除いて例15の方
法を繰り返した: 例No. 化合物 23 N−メチル−3−アミノフェノール 24 N,N−ジメチル−3−アミノフェノール 25 1,3−ジアミノベンゼン 26 1,3−ジヒドロキシベンゼン 27 スルホ−1,3−ジアミノベンゼン。
【0062】例 28 下記の表Iに記載された組成を有するインキを得ること
ができた。
【0063】次の略語が使用されている: PG=プロピレングリコール DEG=ジエチレングリコール NMP=N−メチルピロリドン DMK=ジメチルケトン IPA=イソプロパノール 2P=2−ピロリドン MIBK=メチルイソブチルケトン CET=セチルアンモニウムブロミド(界面活性剤)、及び BAS=アンモニアとメチルアミンの重量比1:1の混合物
【0064】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/00 111 A 9160−4H

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 〔式中、R1はH原子、C1〜C4−アルキル基、C1〜C
    4−アルコキシ基、CO2H基、SO3H基又は−NR3
    4基(但し、R3及びR4は相互に独立してH原子、C1
    18−アルキル基を表わすか又はR3及びR4はともに、
    3及びR4が結合している窒素原子と一緒に1個の場合
    によっては置換されている5−もしくは6員環を形成し
    ている)を表わし;R2はH原子、C1〜C4−アルキル
    基、C1〜C4−アルコキシ基、CO2H基又はSO3H基
    を表わし;Wは−OH基を表わしかつXは−NH2基を
    表わすか又はWは−NH2基を表わしかつXは−OH基
    を表わし;Y及びZは相互に独立して−OH基又は−N
    34基を表わす〕で示されるトリスアゾ化合物及び該
    化合物の塩。
  2. 【請求項2】 Xが−OH基であり、かつ環Aのカルボ
    キシ基が2位に存在する、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Xが−NH2基であり、かつ環Aのカル
    ボキシ基が3位に存在する、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Y及びZのいずれか一方が−OH基であ
    り、かつ他方が−NR34基である、請求項1から3ま
    でのいずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 スルホ基と少なくとも同数のカルボキシ
    基を有する請求項1から4までのいずれか1項に記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】 組成物において、請求項1記載の第1の
    化合物及び第2の化合物を含有していることを特徴とす
    る組成物。
  7. 【請求項7】 第1の化合物の場合にはYが−NH2
    でありかつZが−OH基であり、かつ第2の化合物の場
    合にはYが−OH基でありかつZが−NH2基であるこ
    とを除く全ての点で第1の化合物と第2の化合物が一致
    している、請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1から5までのいずれか1項に記
    載の1個もしくはそれ以上の化合物及び液状媒体を含有
    するインキにおいて、液状媒体が水及び水溶性有機溶剤
    を重量対重量比90:10〜60:40で含有すること
    を特徴とするインキ。
  9. 【請求項9】 インキジェットプリンタを使用すること
    によるインキを用いた支持体の印刷方法において、イン
    キが請求項1記載の化合物を少なくとも1個含有してい
    ることを特徴とする、支持体の印刷方法。
  10. 【請求項10】 印刷紙において、請求項1記載の化合
    物で印刷されていることを特徴とする印刷紙。
JP20777293A 1992-08-24 1993-08-23 トリスアゾ化合物、該化合物を含有するインキ、支持体の印刷方法及び印刷紙 Pending JPH06172668A (ja)

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