JPH06173100A - クロム系電気めっき用硫酸クロム - Google Patents

クロム系電気めっき用硫酸クロム

Info

Publication number
JPH06173100A
JPH06173100A JP32803992A JP32803992A JPH06173100A JP H06173100 A JPH06173100 A JP H06173100A JP 32803992 A JP32803992 A JP 32803992A JP 32803992 A JP32803992 A JP 32803992A JP H06173100 A JPH06173100 A JP H06173100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chromium
plating
sulfate
reducing agent
chromium sulfate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32803992A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
眞一 鈴木
Tatsuya Kanamaru
辰也 金丸
Katsutoshi Arai
勝利 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP32803992A priority Critical patent/JPH06173100A/ja
Publication of JPH06173100A publication Critical patent/JPH06173100A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 めっき密着性に優れためっき皮膜を得るため
のクロム系電気めっき用硫酸クロムを提供すること。 【構成】 6価Cr酸に還元剤を添加して3価のクロムに
還元した硫酸クロムにおいて、前記還元剤として一部ま
たは全量多価アルコール誘導体を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、めっき密着性に優れた
めっき皮膜を得るためのクロム系電気めっき用硫酸クロ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車、家電、建材などに使用さ
れるクロム系電気めっき鋼板は、3価クロムイオンを含
んだ硫酸クロムで建液した酸性めっき浴を用いてめっき
処理するのが一般的であり、前記の硫酸クロムとしては
6価Cr酸である無水クロム酸をデンプン、ショ糖、アル
コール等の有機系還元剤を添加・作用させて3価のクロ
ムに還元精製したものが公知である。
【0003】ところが、前記硫酸クロムは2量体から多
量体、あるいは硫酸錯体など種々のアコ錯体を形成する
ため、めっき液中におけるCrの錯状態が変化し、特に多
量のクロムの水和錯体が形成されるとそれがめっき層内
に析出するという現象が生じた。この結果、めっきの密
着性を低下させるという問題点を生じるとともに、めっ
き効率も低くなるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、めっき浴中におけるクロムの
水和錯体の形成を極力防止して優れた密着性を有するめ
っき層を得ることができるとともに、高いめっき効率を
達成することができるクロム系電気めっき用硫酸クロム
を提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のクロム系電気めっき用硫酸クロム
は、6価Cr酸に還元剤を添加して3価のクロムに還元し
た硫酸クロムにおいて、前記還元剤として一部または全
量多価アルコール誘導体を用いたことを特徴とするもの
である。
【0006】一般に、クロム系電気めっき用のめっき浴
の建液に使用する硫酸クロムは、クロム酸を硫酸存在下
でデンプン、ショ糖、アルコール等の有機系還元剤を作
用させて作成している。ところが、硫酸クロムは下式に
示すように種々の水和錯体の錯平衡が存在するために、
めっき液中には多くのクロム水和錯ポリマーが存在する
こととなる。 2[Cr(aq)6]3+ → [Cr2(OH)2(aq)4]4+ +2H+ n・Dimer → Polymer +2(n-1)H + Dimer +SO4 2- → [Cr2SO4(OH)2(aq)2]+2aq n・SO4Com. → SO4Com.Polymer+2(n-1)H + 一方、クロムが電気めっきにより鋼板表面に析出する過
程は、次の通りと考えられる。 水和錯ポリマーの脱水和によるCr3+モノマーの形成 Cr3+モノマーのCr2+イオンへの還元 Cr2+イオンの金属Crへの還元(Crの析出)
【0007】本発明者は、前記のようなクロムの電析過
程を経る場合に、クロムの水和錯体が巨大錯体であるほ
ど鋼板表面での脱水和が起こり難く、従ってこの巨大な
水和錯体が完全に金属まで還元されない状態でめっき層
内に析出してめっきの密着性を著しく低下させることに
なり、まためっきの効率を悪化させることになるという
ことを究明し、この知見に基づいて本発明を完成したも
のである。
【0008】つまり、クロム酸に還元剤を添加して3価
のクロムに還元した硫酸クロムであって、前記還元剤と
して一部または全量多価アルコール誘導体を用いる点に
特徴を有する。このように、還元剤として多価アルコー
ル誘導体を用いた場合のクロム水和錯体の形成を抑制で
きる原因は定かではないが、およそ次の通りと考えられ
る。即ち、クロム酸還元時に多価アルコール誘導体を存
在させることにより、クロム酸イオンから還元されたば
かりのモノマー状態の3価クロムイオンが多価アルコー
ル誘導体と錯形成をする。一度、多価アルコール誘導体
と錯形成された3価クロムイオンは容易に水和錯体とは
ならないので、このような硫酸クロムは従来のものに比
較して3価クロムのモノマーの割合が多く、このために
めっき過程での障害である脱水和が従来の巨大クロム錯
体を多量に含んだ硫酸クロムより容易となる。この結
果、鋼板表面での脱水和が十分になされてめっき層内に
水和錯体が析出することがなくなり、めっきの密着性が
高められるものと推定される。
【0009】前記の多価アルコール誘導体としては、エ
チレングリコール、トリメチレングリコールの2価のア
ルコール、グリセロールの3価アルコール、シュウ酸、
グリコール酸など2価、3価アルコールの水酸基末端の
一部若しくは全てがアルデヒド、カルボン酸、カルボン
酸エステル等に誘導されたもの、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のように2価、3価ア
ルコールがポリマーに誘導されたもの、さらにはその水
酸基末端の一部若しくは全てがアルデヒド、カルボン
酸、カルボン酸エステル等に誘導されたもの等がある。
つまり、これらは基本構造は2つ、または3つのCをO
が挟む構造(O-C-C-OまたはO-C-C-C-O )をもっていれ
ばよい。この構造が良好な理由は、Crと5員環または6
員環の配置構造をとるために立体的に安定となり、3価
クロムモノマーを安定化するためと考えられる。
【0010】前記のようなモノマーリッチな硫酸クロム
の製造方法としては、クロム酸を硫酸存在下で還元剤と
して全量多価アルコール誘導体を用いてもよく、また澱
粉、ショ糖、アルコール等の有機系還元剤や過酸化水
素、亜硫酸および亜硫酸塩、Zn等の無機系還元剤の1種
または2種以上と混合して使用してもよく、さらには多
価アルコール誘導体を最初または最後に加えて還元をお
こなってもよい。
【0011】また、めっき処理時における還元処理めっ
きを十分に行わせるには硫酸クロム中における6価クロ
ムの残存量は全Cr量に対して5%以下となるようにして
おくことが好ましい。これは5%を超えるとめっき液中
に多量の6価クロムが存在することとなって還元処理め
っきが不十分となり、めっきの密着性が劣るとともにめ
っき効率が低下するおそれがあるからである。
【0012】なお、めっき浴の陰イオンに関しては硫酸
浴、塩化浴ともに適用可能であり、またそのpHは3〜
0.3の範囲としておくことも従来と同様である。また
Na+、K + 、NH4 + 、Mg2+イオン等の無関係塩を添加す
ることは、浴の電導度を高め、酸化物コロイドの析出調
整効果を補助するので有効であり、更には、目的に応じ
てNi、Co、Mn、Cu、Sn、Cd、Pb等のイオンを少量添加し
てめっき層にそれら成分を少量共析させても本発明の効
果は本質的には変わらない。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例とともに挙げ
る。クロム酸がCr6+として200g/l のクロム酸に対し
て表1に示したような還元条件で得られた硫酸クロム
(Cr3+)を用いてめっき液を建液し、該めっき液を用い
てめっき処理を行ったうえめっき層の密着性、およびめ
っき効率を評価した。また、比較例として還元剤に多価
アルコール誘導体を用いない場合に得られる硫酸クロム
用いてめっき液を建液し、同様の評価を行った。なお、
めっき条件は次の通りである。 めっき浴条件;Cr3+:60〜30g/l 、Zn2+:60〜1
10g/l 、ポリエチレングリコール1540:2g/l 、p
H:1 めっき条件;電流密度:100A/dm2 、めっき流速:6
0m/min めっき板厚:0.8mm めっき組成:Cr15%で残りがZn めっき量:20g/m2 なお、Cr6+残量は作成した硫酸クロム中のCr6+量をジフ
ェニルカルバジド法で測定し、全クロム量に対して算出
した。また、めっき密着性は得られためっき鋼板にビニ
ールテープを張り付け、U字状に密着曲げした後、平板
に戻して前記テープを引き剥がし、該テープ上における
めっき層の剥離の有無を調べて評価を行った。また、め
っき効率はめっき量を測定して通電量に対する効率を算
出した。その結果、比較例のものに対して実施例のもの
は全てめっき層の剥離がなく優れためっき密着性を示
し、まためっき効率も高く本発明の優れた効果が確認で
きた。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明はめっき浴中におけるクロムの水和錯体の形成を極力
防止して優れた密着性を有するめっき層を得ることがで
きるとともに、高いめっき効率を達成することができる
ものであり、この結果、加工性および耐食性等に優れた
高品質のクロム系電気めっき鋼板を効率的に生産するこ
とを可能にする。よって本発明は従来の問題点を一掃し
たクロム系電気めっき用硫酸クロムとして、産業の発展
に寄与するところは極めて大である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6価Cr酸に還元剤を添加して3価のクロ
    ムに還元した硫酸クロムにおいて、前記還元剤として一
    部または全量多価アルコール誘導体を用いたことを特徴
    とするクロム系電気めっき用硫酸クロム。
  2. 【請求項2】 硫酸クロム中における6価クロムの残存
    量が全Cr量の5%以下であることを特徴とする請求項1
    に記載のクロム系電気めっき用硫酸クロム。
JP32803992A 1992-12-08 1992-12-08 クロム系電気めっき用硫酸クロム Withdrawn JPH06173100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32803992A JPH06173100A (ja) 1992-12-08 1992-12-08 クロム系電気めっき用硫酸クロム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32803992A JPH06173100A (ja) 1992-12-08 1992-12-08 クロム系電気めっき用硫酸クロム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06173100A true JPH06173100A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18205836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32803992A Withdrawn JPH06173100A (ja) 1992-12-08 1992-12-08 クロム系電気めっき用硫酸クロム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06173100A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026916A1 (ja) * 2008-09-05 2010-03-11 日本化学工業株式会社 クロム(iii)含有水溶液およびその製造方法
JP5529024B2 (ja) * 2008-09-05 2014-06-25 日本化学工業株式会社 炭酸クロム(iii)及びその製造方法
JP2015067849A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 豊田合成株式会社 3価クロムめっき液の再生装置、前記再生装置を備えた3価クロムめっきシステム、及び3価クロムめっき液の再生方法
CN105543906A (zh) * 2015-12-16 2016-05-04 武汉材料保护研究所 一种转化既有六价铬镀液为新生三价铬镀液的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026916A1 (ja) * 2008-09-05 2010-03-11 日本化学工業株式会社 クロム(iii)含有水溶液およびその製造方法
JP5518718B2 (ja) * 2008-09-05 2014-06-11 日本化学工業株式会社 クロム(iii)含有水溶液の製造方法
JP5529024B2 (ja) * 2008-09-05 2014-06-25 日本化学工業株式会社 炭酸クロム(iii)及びその製造方法
JP2015067849A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 豊田合成株式会社 3価クロムめっき液の再生装置、前記再生装置を備えた3価クロムめっきシステム、及び3価クロムめっき液の再生方法
CN105543906A (zh) * 2015-12-16 2016-05-04 武汉材料保护研究所 一种转化既有六价铬镀液为新生三价铬镀液的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6004448A (en) Deposition of chromium oxides from a trivalent chromium solution containing a complexing agent for a buffer
CN110312823B (zh) 用于电解钝化最外侧铬或最外侧铬合金层以增加其抗腐蚀性的方法
CN102782192A (zh) 镀铬方法
JPH09228062A (ja) 金属の表面処理方法
JPH06173100A (ja) クロム系電気めっき用硫酸クロム
JPH06173027A (ja) 3価クロム化合物のゾルを含む金属表面処理用組成物およびその製造方法
JPH06212486A (ja) 亜鉛−クロム系電気めっき鋼板の製造方法
US3966570A (en) Electrolytic post-treating method of electrolytically chromate treated or metallic chromium plated steel sheet
JPS6122037B2 (ja)
KR100786971B1 (ko) 내식성이 우수한 전기도금강판 코팅용 도금용액 조성물 및 이를 피복한 전기도금강판
US4192722A (en) Composition and method for stannate plating of large aluminum parts
JPH06173098A (ja) クロム系電気めっき用硫酸クロム
JPH06212485A (ja) 亜鉛−クロム系電気めっき鋼板の製造方法
JP3294412B2 (ja) Sn−Zn合金めっき上に高耐食性皮膜を形成する方法
JPH06173099A (ja) クロム系電気めっき用硫酸クロム
JPH06212484A (ja) 亜鉛−クロム系電気めっき鋼板の製造方法
JPH03120393A (ja) Zn―Cr電気めっき鋼板の製造方法
JP6081802B2 (ja) Feイオン含有処理浴における表面処理鋼板の製造方法
JPS58104194A (ja) 高耐食性電気亜鉛めつき鋼板およびその製造方法
JPH07180082A (ja) Zn−Cr合金電気めっき鋼板の製造方法
JPH06158398A (ja) クロム系電気めっき用硫酸クロムの製造方法
JPH0390591A (ja) 生産性に優れた亜鉛―マンガン合金の電気めつき方法
JP3290791B2 (ja) Sn−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法
JP2000256890A (ja) 電気亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH0762589A (ja) Zn−Cr系合金めっき鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000307