JPH06173702A - エンジン - Google Patents
エンジンInfo
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- JPH06173702A JPH06173702A JP35100092A JP35100092A JPH06173702A JP H06173702 A JPH06173702 A JP H06173702A JP 35100092 A JP35100092 A JP 35100092A JP 35100092 A JP35100092 A JP 35100092A JP H06173702 A JPH06173702 A JP H06173702A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- working gas
- combustion
- engine
- volume
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】排気圧力を低下させることにより、騒音の発生
を防止するとともに、熱効率を向上させ、さらには公害
物質の発生を抑制する。 【構成】作動ガスを吸気するとともに吸気した作動ガス
を圧縮する作動ガス圧縮用シリンダ16と、作動ガス圧
縮用シリンダ16により圧縮された作動ガスを加熱する
加熱室18と、加熱室18により加熱された高温高圧の
作動ガスを膨張させるとともに、膨張終了後に排気する
動力発生用シリンダ22とを備え、動力発生用シリンダ
22の容積を、作動ガス圧縮用シリンダ16の容積より
大とするようにした。
を防止するとともに、熱効率を向上させ、さらには公害
物質の発生を抑制する。 【構成】作動ガスを吸気するとともに吸気した作動ガス
を圧縮する作動ガス圧縮用シリンダ16と、作動ガス圧
縮用シリンダ16により圧縮された作動ガスを加熱する
加熱室18と、加熱室18により加熱された高温高圧の
作動ガスを膨張させるとともに、膨張終了後に排気する
動力発生用シリンダ22とを備え、動力発生用シリンダ
22の容積を、作動ガス圧縮用シリンダ16の容積より
大とするようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンに関し、特
に、熱効率を向上させ、騒音の発生を防止するととも
に、NOxなどの発生を抑制したエンジンに関する。
に、熱効率を向上させ、騒音の発生を防止するととも
に、NOxなどの発生を抑制したエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンとして、例えば、自動車
などに用いられる4サイクル・エンジンが知られてい
る。
などに用いられる4サイクル・エンジンが知られてい
る。
【0003】図9は、こうした従来の4サイクル・エン
ジンのシリンダ100とピストン102の動作を、模式
的に示したものである。即ち、従来の4サイクル・エン
ジンは、図9に示すように、ガソリンなどの燃料と空気
との混合気などの作動ガスを吸気する吸気行程、吸気さ
れた作動ガスを圧縮する圧縮行程、作動ガスを燃焼加熱
して膨張させる膨張行程および燃焼された作動ガスを排
出する排気行程の4行程によって1サイクルを完了する
ものである。そして、この1サイクルの間に、シリンダ
100内を上下動するピストン102により、図示しな
いクランク・シャフトが2回転されることになるが、有
効な仕事となって動力を発生するのは、1サイクルの間
において膨張行程のときだけであり、他の3行程ではフ
ライホイールの慣性により、クランク・シャフトの回転
が続けられるものである。
ジンのシリンダ100とピストン102の動作を、模式
的に示したものである。即ち、従来の4サイクル・エン
ジンは、図9に示すように、ガソリンなどの燃料と空気
との混合気などの作動ガスを吸気する吸気行程、吸気さ
れた作動ガスを圧縮する圧縮行程、作動ガスを燃焼加熱
して膨張させる膨張行程および燃焼された作動ガスを排
出する排気行程の4行程によって1サイクルを完了する
ものである。そして、この1サイクルの間に、シリンダ
100内を上下動するピストン102により、図示しな
いクランク・シャフトが2回転されることになるが、有
効な仕事となって動力を発生するのは、1サイクルの間
において膨張行程のときだけであり、他の3行程ではフ
ライホイールの慣性により、クランク・シャフトの回転
が続けられるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の4サイ
クル・エンジンにあっては、吸気行程、圧縮行程、膨張
行程および排気行程の全ての行程を、単一の同一のシリ
ンダによって行っていたために、排気圧力が高くなって
騒音を発生させる原因となるとともに、さらには熱効率
を低下させる原因ともなっていたという問題点があっ
た。
クル・エンジンにあっては、吸気行程、圧縮行程、膨張
行程および排気行程の全ての行程を、単一の同一のシリ
ンダによって行っていたために、排気圧力が高くなって
騒音を発生させる原因となるとともに、さらには熱効率
を低下させる原因ともなっていたという問題点があっ
た。
【0005】即ち、理解を容易にするために、4サイク
ル・エンジンの基本サイクル(空気サイクル)である、
所謂、オットー・サイクルにより説明すると、オットー
・サイクルのP−V線図(縦軸に気体の圧力をとるとと
もに横軸に気体の体積をとって、気体の変化を表した
図)は、図10に示す如くになり、 A→B:断熱圧縮(吸気した作動ガスを断熱圧縮す
る。) B→C:等容加熱(容積一定のまま加熱することによ
り、外部より熱量Q1を受け入れる。このため、作動ガ
スの温度と圧力が上昇し、Cの状態となる。なお、実際
の4サイクル・ガソリン・エンジンでは、混合気がB付
近で燃焼して熱を発生し、圧力が上昇してCに上がる。
オットー・サイクルでは、この燃焼熱に等しい熱量Q1
を、B→C期間に外部より受熱している。) C→D:断熱膨張(作動ガスが断熱膨張する。) D→A:等容冷却(容積一定のまま冷却することによ
り、熱量Q2を外部へ放出する。このために、作動ガス
の温度と圧力はAに下がる。なお、実際の4サイクル・
ガソリン・エンジンではDで排気し、Aで新しい空気を
吸気する。これにより熱量Q2が外部に放出されること
により、作動ガスは等容冷却されたことに相当する。) により構成されるものである。
ル・エンジンの基本サイクル(空気サイクル)である、
所謂、オットー・サイクルにより説明すると、オットー
・サイクルのP−V線図(縦軸に気体の圧力をとるとと
もに横軸に気体の体積をとって、気体の変化を表した
図)は、図10に示す如くになり、 A→B:断熱圧縮(吸気した作動ガスを断熱圧縮す
る。) B→C:等容加熱(容積一定のまま加熱することによ
り、外部より熱量Q1を受け入れる。このため、作動ガ
スの温度と圧力が上昇し、Cの状態となる。なお、実際
の4サイクル・ガソリン・エンジンでは、混合気がB付
近で燃焼して熱を発生し、圧力が上昇してCに上がる。
オットー・サイクルでは、この燃焼熱に等しい熱量Q1
を、B→C期間に外部より受熱している。) C→D:断熱膨張(作動ガスが断熱膨張する。) D→A:等容冷却(容積一定のまま冷却することによ
り、熱量Q2を外部へ放出する。このために、作動ガス
の温度と圧力はAに下がる。なお、実際の4サイクル・
ガソリン・エンジンではDで排気し、Aで新しい空気を
吸気する。これにより熱量Q2が外部に放出されること
により、作動ガスは等容冷却されたことに相当する。) により構成されるものである。
【0006】例えば、シリンダ全容積を「1」とすると
ともに燃焼の際の容積を「0.25」として、圧縮比
(または膨張比)「4」の条件において定格運転して、
Aで「300K」(温度は絶対温度で示している。以
下、同じ。)の作動ガスを、常圧においてシリンダへ吸
気により導入し断熱圧縮すると、Bにおいては、作動ガ
スは「7.0気圧」(圧力は、気圧で表示している。以
下、同じ。)で「520K」となる。
ともに燃焼の際の容積を「0.25」として、圧縮比
(または膨張比)「4」の条件において定格運転して、
Aで「300K」(温度は絶対温度で示している。以
下、同じ。)の作動ガスを、常圧においてシリンダへ吸
気により導入し断熱圧縮すると、Bにおいては、作動ガ
スは「7.0気圧」(圧力は、気圧で表示している。以
下、同じ。)で「520K」となる。
【0007】この作動ガスを等容加熱して、Cで「1
8.4気圧」で「1370K」にさせ、それから断熱膨
張させる。この際に、膨張比「4」で膨張されるため、
膨張が完成したDにおいては、作動ガスは「2.6気
圧」で「790K」となり、これを等容冷却することに
なる。
8.4気圧」で「1370K」にさせ、それから断熱膨
張させる。この際に、膨張比「4」で膨張されるため、
膨張が完成したDにおいては、作動ガスは「2.6気
圧」で「790K」となり、これを等容冷却することに
なる。
【0008】従って、D−A間の圧力差が常圧との排気
圧力差となるものであって、上記した例においては
「1.6気圧」になり、この「1.6気圧」の排気圧力
差が、騒音の原因となるものである。
圧力差となるものであって、上記した例においては
「1.6気圧」になり、この「1.6気圧」の排気圧力
差が、騒音の原因となるものである。
【0009】このことは、断熱圧縮過程と断熱膨張過程
とを同一のシリンダ行っているため、断熱圧縮過程にお
ける圧縮比と断熱膨張過程における膨張比とが同一の値
となるので、Dにおける排気圧力が高くなってしまうた
めに生じているものであった。
とを同一のシリンダ行っているため、断熱圧縮過程にお
ける圧縮比と断熱膨張過程における膨張比とが同一の値
となるので、Dにおける排気圧力が高くなってしまうた
めに生じているものであった。
【0010】特に、エンジンが高出力運転されるに従っ
て、この排気圧力も高圧になってしまうため、エンジン
の高出力運転時においては、騒音の発生や熱効率の低下
が著しいものとなっていた。
て、この排気圧力も高圧になってしまうため、エンジン
の高出力運転時においては、騒音の発生や熱効率の低下
が著しいものとなっていた。
【0011】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、排気圧力を低下させることにより、騒音の発生
を防止するとともに、さらには熱効率を向上させるよう
にしたエンジンを提供しようとするものである。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、排気圧力を低下させることにより、騒音の発生
を防止するとともに、さらには熱効率を向上させるよう
にしたエンジンを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるエンジンは、作動ガスを吸気すると
ともに吸気した作動ガスを圧縮する第一のシリンダと、
第一のシリンダにより圧縮された作動ガスを加熱する加
熱室と、加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを
膨張させるとともに、膨張終了後に排気する第二のシリ
ンダとを有し、第二のシリンダの容積を、第一のシリン
ダの容積より大とするように構成したものである。
に、本発明におけるエンジンは、作動ガスを吸気すると
ともに吸気した作動ガスを圧縮する第一のシリンダと、
第一のシリンダにより圧縮された作動ガスを加熱する加
熱室と、加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを
膨張させるとともに、膨張終了後に排気する第二のシリ
ンダとを有し、第二のシリンダの容積を、第一のシリン
ダの容積より大とするように構成したものである。
【0013】
【作用】第一のシリンダにおいて吸気され圧縮された作
動ガスは、加熱室へ送出される。そして、作動ガスが加
熱室において加熱されることによって、高温高圧の作動
ガスが得られ、これを第二のシリンダで膨張させること
により、動力を得るものである。
動ガスは、加熱室へ送出される。そして、作動ガスが加
熱室において加熱されることによって、高温高圧の作動
ガスが得られ、これを第二のシリンダで膨張させること
により、動力を得るものである。
【0014】即ち、作動ガスの圧縮は、第一のシリンダ
で行われる一方で、作動ガスの膨張は、第二のシリンダ
で行われることになる。
で行われる一方で、作動ガスの膨張は、第二のシリンダ
で行われることになる。
【0015】そして、第二のシリンダの容積は、第一の
シリンダの容積より大とされているため、膨張比を圧縮
比より大とすることができて、膨張終了時における排気
圧力を低下させることができる。
シリンダの容積より大とされているため、膨張比を圧縮
比より大とすることができて、膨張終了時における排気
圧力を低下させることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるエンジ
ンの実施例を詳細に説明するものとする。
ンの実施例を詳細に説明するものとする。
【0017】図1は、本発明の第一の実施例によるエン
ジン10の構成説明図である。この第一の実施例は、作
動ガス圧縮用シリンダ16により吸気圧縮し、これを燃
焼加熱室18において等容加熱し、これを動力発生用シ
リンダ22において膨張させ動力を得て、その後に排気
することを示している。
ジン10の構成説明図である。この第一の実施例は、作
動ガス圧縮用シリンダ16により吸気圧縮し、これを燃
焼加熱室18において等容加熱し、これを動力発生用シ
リンダ22において膨張させ動力を得て、その後に排気
することを示している。
【0018】図2には、本発明の第一の実施例によるエ
ンジン10が模式的に示されており、シリンダ・ブロッ
ク12には、上死点(T.D.C.)から下死点(B.
D.C.)までストロークSで上昇/下降する作動ガス
圧縮用ピストン14を備え、作動ガス圧縮用ピストン1
4の下降により内部の作動ガスを圧縮する作動ガス圧縮
用シリンダ16と、作動ガス圧縮用シリンダ16により
圧縮された作動ガスを燃焼加熱する燃焼加熱室18と、
作動ガス圧縮用シリンダ16と同様に上死点から下死点
までストロークSで上昇/下降する動力発生用ピストン
20を備え、燃焼加熱室18において燃焼加熱された作
動ガスを膨張させる動力発生用シリンダ22とが形成さ
れている。
ンジン10が模式的に示されており、シリンダ・ブロッ
ク12には、上死点(T.D.C.)から下死点(B.
D.C.)までストロークSで上昇/下降する作動ガス
圧縮用ピストン14を備え、作動ガス圧縮用ピストン1
4の下降により内部の作動ガスを圧縮する作動ガス圧縮
用シリンダ16と、作動ガス圧縮用シリンダ16により
圧縮された作動ガスを燃焼加熱する燃焼加熱室18と、
作動ガス圧縮用シリンダ16と同様に上死点から下死点
までストロークSで上昇/下降する動力発生用ピストン
20を備え、燃焼加熱室18において燃焼加熱された作
動ガスを膨張させる動力発生用シリンダ22とが形成さ
れている。
【0019】作動ガス圧縮用シリンダ16の行程容積と
燃焼加熱室18の燃焼室容積とは、圧縮比が「4」とな
るように設定されている。即ち、作動ガス圧縮用シリン
ダ16の行程容積と燃焼加熱室18の燃焼室容積とを加
えた圧縮側全容積と、燃焼加熱室18の燃焼室容積との
比(圧縮側全容積/燃焼室容積)たる圧縮側圧縮比が
「4」となるように寸法設定されている。
燃焼加熱室18の燃焼室容積とは、圧縮比が「4」とな
るように設定されている。即ち、作動ガス圧縮用シリン
ダ16の行程容積と燃焼加熱室18の燃焼室容積とを加
えた圧縮側全容積と、燃焼加熱室18の燃焼室容積との
比(圧縮側全容積/燃焼室容積)たる圧縮側圧縮比が
「4」となるように寸法設定されている。
【0020】また、動力発生用シリンダ22の行程容積
と燃焼加熱室18の燃焼室容積とは、膨張比が「8」と
なるように設定されている。即ち、動力発生用シリンダ
22の行程容積と燃焼加熱室18の燃焼室容積とを加え
た動力発生側全容積と、燃焼加熱室18の燃焼室容積と
の比(動力発生側全容積/燃焼室容積)たる動力発生側
膨張比が「8」となるように寸法設定されている。
と燃焼加熱室18の燃焼室容積とは、膨張比が「8」と
なるように設定されている。即ち、動力発生用シリンダ
22の行程容積と燃焼加熱室18の燃焼室容積とを加え
た動力発生側全容積と、燃焼加熱室18の燃焼室容積と
の比(動力発生側全容積/燃焼室容積)たる動力発生側
膨張比が「8」となるように寸法設定されている。
【0021】即ち、動力発生用シリンダ22は、作動ガ
ス圧縮用シリンダ16の2倍の大きさとなるように寸法
設定されている。
ス圧縮用シリンダ16の2倍の大きさとなるように寸法
設定されている。
【0022】また、シリンダ・ブロック12には、作動
ガスを作動ガス圧縮用シリンダ16内に導入するための
吸気通路24が形成されている。この吸気通路24に
は、吸気通路24の開閉を制御する吸気弁26が配設さ
れていて、吸気弁26により吸気通路24が開放された
ときにのみ、作動ガス圧縮用シリンダ16内へ作動ガス
を導入することができるように構成されている。
ガスを作動ガス圧縮用シリンダ16内に導入するための
吸気通路24が形成されている。この吸気通路24に
は、吸気通路24の開閉を制御する吸気弁26が配設さ
れていて、吸気弁26により吸気通路24が開放された
ときにのみ、作動ガス圧縮用シリンダ16内へ作動ガス
を導入することができるように構成されている。
【0023】さらに、シリンダ・ブロック12には、作
動ガス圧縮用シリンダ16において圧縮された作動ガス
を、燃焼加熱室18へ送出するための圧縮作動ガス導入
通路28と、燃焼加熱室18において燃焼加熱された作
動ガスを、動力発生用シリンダ22へ送出するための燃
焼作動ガス導入通路30とが形成されおり、これらの圧
縮作動ガス導入通路28と燃焼作動ガス導入通路30と
には、それぞれ弁32と弁34とが配設されている。
動ガス圧縮用シリンダ16において圧縮された作動ガス
を、燃焼加熱室18へ送出するための圧縮作動ガス導入
通路28と、燃焼加熱室18において燃焼加熱された作
動ガスを、動力発生用シリンダ22へ送出するための燃
焼作動ガス導入通路30とが形成されおり、これらの圧
縮作動ガス導入通路28と燃焼作動ガス導入通路30と
には、それぞれ弁32と弁34とが配設されている。
【0024】さらにまた、シリンダ・ブロック12に
は、動力発生用シリンダ22内の燃焼作動ガスを排気す
るための排気通路36が形成されている。この排気通路
36には、排気通路36の開閉を制御する排気弁38が
配設されていて、排気弁38により排気通路36が開放
されたときにのみ、動力発生用シリンダ22内の燃焼作
動ガスを排気することができるように構成されている。
は、動力発生用シリンダ22内の燃焼作動ガスを排気す
るための排気通路36が形成されている。この排気通路
36には、排気通路36の開閉を制御する排気弁38が
配設されていて、排気弁38により排気通路36が開放
されたときにのみ、動力発生用シリンダ22内の燃焼作
動ガスを排気することができるように構成されている。
【0025】以上の構成において、エンジン10を作動
するには、作動ガス圧縮用ピストン14と動力発生用ピ
ストン20とを、同一位相にて同期させて運転するもの
である。即ち、作動ガス圧縮用ピストン14と動力発生
用ピストン20とは、ストロークSが同一であるため、
容易に同じタイミングで上昇/下降を行うように制御で
きるものである。
するには、作動ガス圧縮用ピストン14と動力発生用ピ
ストン20とを、同一位相にて同期させて運転するもの
である。即ち、作動ガス圧縮用ピストン14と動力発生
用ピストン20とは、ストロークSが同一であるため、
容易に同じタイミングで上昇/下降を行うように制御で
きるものである。
【0026】図2の過程1乃至過程4は、エンジン10
の作動のサイクルを示しており、過程1→過程2→過程
3→過程4と進み、過程4から過程1に戻り、過程1→
過程2→過程3→過程4のサイクルを繰り返すものであ
る。
の作動のサイクルを示しており、過程1→過程2→過程
3→過程4と進み、過程4から過程1に戻り、過程1→
過程2→過程3→過程4のサイクルを繰り返すものであ
る。
【0027】まず、過程1においては、吸気弁26およ
び弁34は開放されていて、弁32および排気弁38が
閉鎖されている。この状態において、作動ガス圧縮用ピ
ストン14が上昇されて、吸気通路24を介して作動ガ
ス圧縮用シリンダ16内に作動ガスが吸気される。一
方、動力発生用シリンダ22においては、後述する過程
4において生成されることになる、燃焼加熱室18にお
いて燃焼加熱された高温高圧の燃焼作動ガスが送出され
て膨張し、動力発生用ピストン20を同期して上昇させ
て動力を発生することになる。
び弁34は開放されていて、弁32および排気弁38が
閉鎖されている。この状態において、作動ガス圧縮用ピ
ストン14が上昇されて、吸気通路24を介して作動ガ
ス圧縮用シリンダ16内に作動ガスが吸気される。一
方、動力発生用シリンダ22においては、後述する過程
4において生成されることになる、燃焼加熱室18にお
いて燃焼加熱された高温高圧の燃焼作動ガスが送出され
て膨張し、動力発生用ピストン20を同期して上昇させ
て動力を発生することになる。
【0028】過程2においては、作動ガス圧縮用ピスト
ン14および動力発生用ピストン20は上死点に位置し
ていて、この上死点に位置する時間において、作動ガス
圧縮用シリンダ16では作動ガスの吸気が完成され、動
力発生用シリンダ22では動力発生用シリンダ22の冷
却が行われる。
ン14および動力発生用ピストン20は上死点に位置し
ていて、この上死点に位置する時間において、作動ガス
圧縮用シリンダ16では作動ガスの吸気が完成され、動
力発生用シリンダ22では動力発生用シリンダ22の冷
却が行われる。
【0029】なお、過程1と同様に、この過程2におい
ても、吸気弁26および弁34は開放されていて、弁3
2および排気弁38が閉じられている。
ても、吸気弁26および弁34は開放されていて、弁3
2および排気弁38が閉じられている。
【0030】次に、過程3においては、吸気弁26およ
び弁34は閉鎖されていて、弁32および排気弁38が
開放されることになる。そして、作動ガス圧縮用ピスト
ン14および動力発生用ピストン20が同期して下降
し、作動ガス圧縮用シリンダ16内の作動ガスが圧縮さ
れ、また燃料が注入されて、燃焼加熱室18へ送出され
るとともに、動力発生用シリンダ22内の燃焼作動ガス
の排気が行われる。
び弁34は閉鎖されていて、弁32および排気弁38が
開放されることになる。そして、作動ガス圧縮用ピスト
ン14および動力発生用ピストン20が同期して下降
し、作動ガス圧縮用シリンダ16内の作動ガスが圧縮さ
れ、また燃料が注入されて、燃焼加熱室18へ送出され
るとともに、動力発生用シリンダ22内の燃焼作動ガス
の排気が行われる。
【0031】さらに、過程4においては、作動ガス圧縮
用ピストン14は下死点に位置していて、作動ガス圧縮
用シリンダ16の作用は休止しているが、燃焼加熱室1
8においては、電気火花や圧縮高温により点火されて燃
焼が進行し、さらに燃焼熱によって作動ガスが加熱さ
れ、高温高圧の燃焼作動ガスが生成されることになる。
用ピストン14は下死点に位置していて、作動ガス圧縮
用シリンダ16の作用は休止しているが、燃焼加熱室1
8においては、電気火花や圧縮高温により点火されて燃
焼が進行し、さらに燃焼熱によって作動ガスが加熱さ
れ、高温高圧の燃焼作動ガスが生成されることになる。
【0032】一方、作動ガス圧縮用ピストン14に同期
して動力発生用ピストン20も下死点に位置することに
なり、動力発生用シリンダ22においては排気が完成す
る。
して動力発生用ピストン20も下死点に位置することに
なり、動力発生用シリンダ22においては排気が完成す
る。
【0033】なお、この過程4においては、吸気弁2
6、弁32および弁34は閉鎖されており、排気弁38
も排気完成後に閉鎖される。
6、弁32および弁34は閉鎖されており、排気弁38
も排気完成後に閉鎖される。
【0034】この過程4の後に初期状態の過程1に戻
り、過程1乃至過程4が繰り返されることになる。
り、過程1乃至過程4が繰り返されることになる。
【0035】図3には、上記したエンジン10のP−V
線図が示されており、圧縮側全容積を「1」、動力発生
側全容積を「2」、燃焼室容積を「0.25」に設定す
ることにより、圧縮側圧縮比が「4」であるとともに動
力発生側膨張比が「8」であるように設定され、上記し
た過程2において、動力発生用シリンダ22内の圧力を
常圧にする場合の計算例を示しているものである。
線図が示されており、圧縮側全容積を「1」、動力発生
側全容積を「2」、燃焼室容積を「0.25」に設定す
ることにより、圧縮側圧縮比が「4」であるとともに動
力発生側膨張比が「8」であるように設定され、上記し
た過程2において、動力発生用シリンダ22内の圧力を
常圧にする場合の計算例を示しているものである。
【0036】上記した過程1乃至過程4は、本発明独特
のサイクル、即ち、 A→B:断熱圧縮(作動ガス圧縮用シリンダ16へ吸気
した作動ガスを、断熱圧縮して燃焼加熱室18へ送出す
る。) B→C:等容加熱(燃焼加熱室18内で、圧縮された作
動ガスを燃焼させる。即ち、圧縮された作動ガスをB付
近で燃焼し、燃焼熱を発生し、圧力が上昇してCに上が
ることになる。) C→E:断熱膨張(燃焼加熱室18内部で生成された燃
焼作動ガスが、動力発生用シリンダ22内へ送出され、
動力発生用シリンダ22内で燃焼作動ガスが断熱膨張す
る。) E→A:等圧冷却(常圧で排気する。これは常圧で、動
力発生用シリンダ22内の燃焼作動ガスを冷却し、さら
に作動ガス圧縮用シリンダ16へ給気することに相当す
る。) のサイクルにより構成されるものである。
のサイクル、即ち、 A→B:断熱圧縮(作動ガス圧縮用シリンダ16へ吸気
した作動ガスを、断熱圧縮して燃焼加熱室18へ送出す
る。) B→C:等容加熱(燃焼加熱室18内で、圧縮された作
動ガスを燃焼させる。即ち、圧縮された作動ガスをB付
近で燃焼し、燃焼熱を発生し、圧力が上昇してCに上が
ることになる。) C→E:断熱膨張(燃焼加熱室18内部で生成された燃
焼作動ガスが、動力発生用シリンダ22内へ送出され、
動力発生用シリンダ22内で燃焼作動ガスが断熱膨張す
る。) E→A:等圧冷却(常圧で排気する。これは常圧で、動
力発生用シリンダ22内の燃焼作動ガスを冷却し、さら
に作動ガス圧縮用シリンダ16へ給気することに相当す
る。) のサイクルにより構成されるものである。
【0037】即ち、定格運転において、Aで「300
K」の作動ガスを、常圧において作動ガス圧縮用シリン
ダ16へ吸気により導入すると、作動ガス圧縮用ピスト
ン14の下降により断熱圧縮され、燃焼加熱室18へ圧
縮された作動ガスが送出される。この際に圧縮比「4」
で圧縮されるため、Bにおいては、作動ガスは「7.0
気圧」で「520K」となる。
K」の作動ガスを、常圧において作動ガス圧縮用シリン
ダ16へ吸気により導入すると、作動ガス圧縮用ピスト
ン14の下降により断熱圧縮され、燃焼加熱室18へ圧
縮された作動ガスが送出される。この際に圧縮比「4」
で圧縮されるため、Bにおいては、作動ガスは「7.0
気圧」で「520K」となる。
【0038】この作動ガスを、燃焼加熱室18における
燃焼加熱により等容加熱して、Cで「18.4気圧」で
「1370K」にさせ、その後に動力発生用シリンダ2
2へ送出して断熱膨張させる。この際に、膨張比「8」
で膨張されるため、膨張が完成したEにおいては、作動
ガスは常圧で「600K」となり、これを排気すること
になる。
燃焼加熱により等容加熱して、Cで「18.4気圧」で
「1370K」にさせ、その後に動力発生用シリンダ2
2へ送出して断熱膨張させる。この際に、膨張比「8」
で膨張されるため、膨張が完成したEにおいては、作動
ガスは常圧で「600K」となり、これを排気すること
になる。
【0039】従って、排気圧力は常圧となって排気圧力
差がなくなるので、排気圧力による騒音の発生が防止さ
れる。
差がなくなるので、排気圧力による騒音の発生が防止さ
れる。
【0040】また、従来のオットー・サイクルと比較す
ると、図3上の斜線部位の動力を余分に取り出すことが
できるようになるため、熱効率の向上を図ることができ
るようになる。
ると、図3上の斜線部位の動力を余分に取り出すことが
できるようになるため、熱効率の向上を図ることができ
るようになる。
【0041】即ち、面積ABCDは従来の技術の項にお
いて説明したオットー・サイクルが発生する動力である
が、エンジン10では同じ加熱量で得られる動力は、面
積ABCEとなり、オットー・サイクルが発生する動力
と比較すると、約20%増加することができる。
いて説明したオットー・サイクルが発生する動力である
が、エンジン10では同じ加熱量で得られる動力は、面
積ABCEとなり、オットー・サイクルが発生する動力
と比較すると、約20%増加することができる。
【0042】次に、本発明の第二の実施例によるエンジ
ン200を説明する。
ン200を説明する。
【0043】図4は、図1に相当する本発明の第二の実
施例によるエンジン200の構成説明図である。この第
二の実施例は、燃焼加熱室18を燃焼室18aと加熱室
18bとに分割し、加熱室18bを外部から加熱して作
動ガスを加熱する、所謂、外燃方式とした点に関して、
第一の実施例と異なるものである。
施例によるエンジン200の構成説明図である。この第
二の実施例は、燃焼加熱室18を燃焼室18aと加熱室
18bとに分割し、加熱室18bを外部から加熱して作
動ガスを加熱する、所謂、外燃方式とした点に関して、
第一の実施例と異なるものである。
【0044】図5は、図3に相当する説明図である。こ
のエンジン200は外燃機関であるため、加熱室18b
は常に加熱されている。そのため図5は、エンジン10
の図3と多少異なることになる。
のエンジン200は外燃機関であるため、加熱室18b
は常に加熱されている。そのため図5は、エンジン10
の図3と多少異なることになる。
【0045】即ち、吸気過程はエンジン10の場合と同
じであるが、次の圧縮過程は断熱圧縮ではなくて加熱圧
縮であるため、その終点はBではなくB’となる。等容
加熱過程では、その終点はエンジン10と変わらずC
(18.4気圧,1370K)である。また、膨張過程
では、断熱膨張ではなくて加熱膨張であり、その終点は
EではなくてE’となる。
じであるが、次の圧縮過程は断熱圧縮ではなくて加熱圧
縮であるため、その終点はBではなくB’となる。等容
加熱過程では、その終点はエンジン10と変わらずC
(18.4気圧,1370K)である。また、膨張過程
では、断熱膨張ではなくて加熱膨張であり、その終点は
EではなくてE’となる。
【0046】従って、動力発生用シリンダ22の膨張比
は「8」よりも大きな値とする必要があり、その結果、
第一の実施例における図3の場合よりも、発生する動力
は(面積CE’E−面積ABB’)に相当する動力の分
だけ増大させることになるほか、なお、その他の点に関
しては、図3の場合と同一であるので、詳細な説明は省
略するものとする。
は「8」よりも大きな値とする必要があり、その結果、
第一の実施例における図3の場合よりも、発生する動力
は(面積CE’E−面積ABB’)に相当する動力の分
だけ増大させることになるほか、なお、その他の点に関
しては、図3の場合と同一であるので、詳細な説明は省
略するものとする。
【0047】このようにエンジン200では、エンジン
10における断熱圧縮および断熱膨張の代わりに、加熱
圧縮および加熱膨張を用いているため、作動物質の温度
は場所によって分布することになる。これは、等しい温
度になる方向へ変化するため、エントロピー発生の原因
となり、熱効率を低下させる原因の一つにはなる。しか
しながら、前記発生動力の増大のほか、内燃方式を外燃
方式に変えたことにより、公害の発生を抑制することが
できるようになるという利点がある。
10における断熱圧縮および断熱膨張の代わりに、加熱
圧縮および加熱膨張を用いているため、作動物質の温度
は場所によって分布することになる。これは、等しい温
度になる方向へ変化するため、エントロピー発生の原因
となり、熱効率を低下させる原因の一つにはなる。しか
しながら、前記発生動力の増大のほか、内燃方式を外燃
方式に変えたことにより、公害の発生を抑制することが
できるようになるという利点がある。
【0048】即ち、上記した第一の実施例においては、
高圧で作動ガスを燃焼するため、NOxなどを発生する
ことを防止できないが、この第二の実施例においては、
燃焼室18aにおいて常圧でおだやかに連続的に燃焼さ
せるため、NOxなどの公害ガスの発生を確実に防止す
ることができるようになる。
高圧で作動ガスを燃焼するため、NOxなどを発生する
ことを防止できないが、この第二の実施例においては、
燃焼室18aにおいて常圧でおだやかに連続的に燃焼さ
せるため、NOxなどの公害ガスの発生を確実に防止す
ることができるようになる。
【0049】次に、本発明の第三の実施例によるエンジ
ン300を説明する。
ン300を説明する。
【0050】図6は、図4に相当する本発明の第三の実
施例によるエンジン300の構成説明図である。この第
三の実施例は、燃焼室18aでの燃焼に使用する吸気
と、燃焼後の排気との間の熱交換を行う熱交換器302
を備えた点に関してのみ、第二の実施例と異なるもので
あるため、図5に相当する説明図の添付は省略する。
施例によるエンジン300の構成説明図である。この第
三の実施例は、燃焼室18aでの燃焼に使用する吸気
と、燃焼後の排気との間の熱交換を行う熱交換器302
を備えた点に関してのみ、第二の実施例と異なるもので
あるため、図5に相当する説明図の添付は省略する。
【0051】即ち、第二の実施例によるエンジン200
においては、燃焼室18aでの燃焼にともなう高温の熱
廃ガスを排気することになるので、第一の実施例による
エンジン10よりも、さらに熱効率が低下することにな
る。しかしながら、熱交換器302により、燃焼室18
aでの燃焼に使用する空気と熱廃ガスとの間で熱交換を
行い、排気される熱廃ガスの熱を回収することにより、
第一の実施例によるエンジン10により得られる熱効率
に近づけることができる。
においては、燃焼室18aでの燃焼にともなう高温の熱
廃ガスを排気することになるので、第一の実施例による
エンジン10よりも、さらに熱効率が低下することにな
る。しかしながら、熱交換器302により、燃焼室18
aでの燃焼に使用する空気と熱廃ガスとの間で熱交換を
行い、排気される熱廃ガスの熱を回収することにより、
第一の実施例によるエンジン10により得られる熱効率
に近づけることができる。
【0052】なお、この熱交換は常圧で行われるため、
公知の熱交換器を適宜用いることができ、燃焼に使用す
る空気や熱廃ガスなどを通過させるために熱交換器に使
用される隔壁材料は、肉厚の薄いものでよいため、効率
の良い熱交換を行うことができる。
公知の熱交換器を適宜用いることができ、燃焼に使用す
る空気や熱廃ガスなどを通過させるために熱交換器に使
用される隔壁材料は、肉厚の薄いものでよいため、効率
の良い熱交換を行うことができる。
【0053】また、上記各実施例においては、定格運転
以下の出力で運転する場合には、動力発生用シリンダ2
2における膨張の過程において、作動ガスの圧力が常圧
よりも下がってしまい、動力発生用シリンダ22内に水
滴や霜が発生し、動力発生用シリンダ22や動力発生用
ピストン20を損傷する恐れがある。
以下の出力で運転する場合には、動力発生用シリンダ2
2における膨張の過程において、作動ガスの圧力が常圧
よりも下がってしまい、動力発生用シリンダ22内に水
滴や霜が発生し、動力発生用シリンダ22や動力発生用
ピストン20を損傷する恐れがある。
【0054】例えば、第一の実施例によるエンジン10
に即して説明すると、図7に示すように、定格運転以下
の出力で運転するために燃料供給を少なくすると、等容
燃焼される燃焼作動ガスの状態はCとはならずに、その
途中のFとなる。ここで、この状態の燃焼作動ガスを動
力発生用シリンダ22内で断熱膨張させると、常圧点は
Gとなる。しかしながら、動力発生用シリンダ22はさ
らに膨張を続けるので、燃焼作動ガスの圧力は常圧以下
になり、温度もさらに低下するようになってしまう。こ
のため、場合によっては動力発生用シリンダ22内に水
滴や霜が発生し、動力発生用シリンダ22や動力発生用
ピストン20を損傷する恐れがある。
に即して説明すると、図7に示すように、定格運転以下
の出力で運転するために燃料供給を少なくすると、等容
燃焼される燃焼作動ガスの状態はCとはならずに、その
途中のFとなる。ここで、この状態の燃焼作動ガスを動
力発生用シリンダ22内で断熱膨張させると、常圧点は
Gとなる。しかしながら、動力発生用シリンダ22はさ
らに膨張を続けるので、燃焼作動ガスの圧力は常圧以下
になり、温度もさらに低下するようになってしまう。こ
のため、場合によっては動力発生用シリンダ22内に水
滴や霜が発生し、動力発生用シリンダ22や動力発生用
ピストン20を損傷する恐れがある。
【0055】従って、上記各実施例おいては、例えば、
第一の実施例のエンジン10に即して図8に示すよう
に、ポペット弁などからなる常圧維持制御弁40を配設
して、動力発生用シリンダ22内の圧力が常圧より低く
なった場合にのみ、常圧維持制御弁40を開放して外部
の空気を吸い込み、動力発生用シリンダ22内の圧力が
常圧より低下しないようにして、常に動力発生用シリン
ダ22内の常圧を維持することができるようにすること
ができる。
第一の実施例のエンジン10に即して図8に示すよう
に、ポペット弁などからなる常圧維持制御弁40を配設
して、動力発生用シリンダ22内の圧力が常圧より低く
なった場合にのみ、常圧維持制御弁40を開放して外部
の空気を吸い込み、動力発生用シリンダ22内の圧力が
常圧より低下しないようにして、常に動力発生用シリン
ダ22内の常圧を維持することができるようにすること
ができる。
【0056】なお、常圧維持制御弁40を開放して外部
の空気を吸い込み、動力発生用シリンダ22内の常圧を
維持した場合のサイクルは、図7に示すようにA→B→
F→G→E→Aとなる。
の空気を吸い込み、動力発生用シリンダ22内の常圧を
維持した場合のサイクルは、図7に示すようにA→B→
F→G→E→Aとなる。
【0057】また、上記したように、別途常圧維持制御
弁40を配設することなく、排気弁38に常圧維持制御
弁40の機能を備えさせるようにしてもよい。
弁40を配設することなく、排気弁38に常圧維持制御
弁40の機能を備えさせるようにしてもよい。
【0058】さらに、上記各実施例においては、作動ガ
ス圧縮用シリンダ16および動力発生用シリンダ22
を、それぞれ1つずつ備えた場合に関して説明したが、
これに限られることなしに、作動ガス圧縮用シリンダ1
6および動力発生用シリンダ22のどちらか一方、ある
いは両方を複数備えるようにしてもよいことは勿論であ
る。
ス圧縮用シリンダ16および動力発生用シリンダ22
を、それぞれ1つずつ備えた場合に関して説明したが、
これに限られることなしに、作動ガス圧縮用シリンダ1
6および動力発生用シリンダ22のどちらか一方、ある
いは両方を複数備えるようにしてもよいことは勿論であ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】作動ガスを吸気するとともに吸気した作動
ガスを圧縮する第一のシリンダと、第一のシリンダによ
り圧縮された作動ガスを加熱する加熱室と、加熱室によ
り加熱された高温高圧の作動ガスを膨張させるととも
に、膨張終了後に排気する第二のシリンダとを有し、第
二のシリンダの容積を、第一のシリンダの容積より大と
するように構成したため、第一のシリンダにおいて吸気
され圧縮された作動ガスは、加熱室へ送出され、加熱室
における加熱によって、高温高圧の作動ガスが得られ、
これを第二のシリンダで膨張させることにより、動力を
得ることができるものである。
ガスを圧縮する第一のシリンダと、第一のシリンダによ
り圧縮された作動ガスを加熱する加熱室と、加熱室によ
り加熱された高温高圧の作動ガスを膨張させるととも
に、膨張終了後に排気する第二のシリンダとを有し、第
二のシリンダの容積を、第一のシリンダの容積より大と
するように構成したため、第一のシリンダにおいて吸気
され圧縮された作動ガスは、加熱室へ送出され、加熱室
における加熱によって、高温高圧の作動ガスが得られ、
これを第二のシリンダで膨張させることにより、動力を
得ることができるものである。
【0061】従って、作動ガスの圧縮が、第一のシリン
ダで行われる一方で、作動ガスの膨張は、第二のシリン
ダで行われることになり、しかも第二のシリンダの容積
は、第一のシリンダの容積より大とされているため、膨
張終了時における排気圧力を低下させることができるよ
うになる。
ダで行われる一方で、作動ガスの膨張は、第二のシリン
ダで行われることになり、しかも第二のシリンダの容積
は、第一のシリンダの容積より大とされているため、膨
張終了時における排気圧力を低下させることができるよ
うになる。
【0062】このため、本発明によるエンジンによれ
ば、排気圧力を低下させることができ、これにより騒音
の発生を防止することができるとともに、しかも熱効率
の向上を図ることができるものである。
ば、排気圧力を低下させることができ、これにより騒音
の発生を防止することができるとともに、しかも熱効率
の向上を図ることができるものである。
【0063】また、外燃方式による外燃機関として構成
することも可能なため、NOxなどの発生を抑制するこ
ともできる。
することも可能なため、NOxなどの発生を抑制するこ
ともできる。
【図1】本発明の第一の実施例によるエンジンの要部構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施例によるエンジンの構成お
よび動作の説明図である。
よび動作の説明図である。
【図3】図2に示すエンジンのP−V線図である。
【図4】本発明の第二の実施例によるエンジンの要部構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図5】図4に示すエンジンのP−V線図である。
【図6】本発明の第三の実施例によるエンジンの要部構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図7】定格運転していない場合の図2に示すエンジン
のP−V線図である。
のP−V線図である。
【図8】常圧維持制御弁40を備えた図1に示すエンジ
ンの構成説明図である。
ンの構成説明図である。
【図9】従来の4サイクル・エンジンの作動を示す説明
図である。
図である。
【図10】オットー・サイクルのP−V線図である。
10 エンジン 16 作動ガス圧縮用シリンダ 18 燃焼加熱室 18a 燃焼室 18b 加熱室 22 動力発生用シリンダ 40 常圧維持制御弁 200 エンジン 300 エンジン 302 熱交換器
Claims (5)
- 【請求項1】 作動ガスを吸気するとともに吸気した作
動ガスを圧縮する第一のシリンダと、 前記第一のシリンダにより圧縮された作動ガスを加熱す
る加熱室と、 前記加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを膨張
させるとともに、膨張終了後に排気する第二のシリンダ
とを有し、 前記第二のシリンダの容積を、前記第一のシリンダの容
積より大としたことを特徴とするエンジン。 - 【請求項2】 作動ガスとして空気を吸気するとともに
吸気した作動ガスを断熱圧縮する第一のシリンダと、 前記第一のシリンダにより圧縮された作動ガスの中で燃
料を等容燃焼させて作動ガスを加熱する燃焼加熱室と、 前記燃焼加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを
常圧まで断熱膨張させるとともに、膨張終了後に排気す
る第二のシリンダとを有し、 前記第二のシリンダの容積を、前記第一のシリンダの容
積より大としたことを特徴とするエンジン。 - 【請求項3】 作動ガスとして空気を吸気するとともに
吸気した作動ガスを圧縮する第一のシリンダと、 前記第一のシリンダにより圧縮された作動ガスを、外部
から等容加熱する加熱室と、 前記加熱室中の作動ガスを外部から加熱するための燃焼
室と、 前記加熱室により加熱された高温高圧の作動ガスを常圧
まで膨張させるとともに、膨張終了後に排気する第二の
シリンダとを有し、 前記第二のシリンダの容積を、前記第一のシリンダの容
積より大としたことを特徴とするエンジン。 - 【請求項4】 前記燃焼室における燃焼のために必要な
吸気と、前記燃焼室における燃焼による排気とを、相互
に熱交換する熱交換手段を備えた請求項3記載のエンジ
ン。 - 【請求項5】 前記第二のシリンダにおける作動ガスの
膨張過程において、前記第二のシリンダ内の作動ガスが
常圧より低圧になった場合に、前記第二のシリンダ内に
空気を導入し、前記第二のシリンダ内を常圧に維持する
ための空気導入手段を備えた請求項1、2、3または4
のいずれか1項に記載のエンジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35100092A JPH06173702A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35100092A JPH06173702A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | エンジン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06173702A true JPH06173702A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18414356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35100092A Pending JPH06173702A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | エンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06173702A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014515068A (ja) * | 2010-09-29 | 2014-06-26 | スクデリ グループ インコーポレイテッド | 分割サイクルエンジンのための大きさのクロスオーバー通路 |
| US8833315B2 (en) | 2010-09-29 | 2014-09-16 | Scuderi Group, Inc. | Crossover passage sizing for split-cycle engine |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP35100092A patent/JPH06173702A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014515068A (ja) * | 2010-09-29 | 2014-06-26 | スクデリ グループ インコーポレイテッド | 分割サイクルエンジンのための大きさのクロスオーバー通路 |
| US8833315B2 (en) | 2010-09-29 | 2014-09-16 | Scuderi Group, Inc. | Crossover passage sizing for split-cycle engine |
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