JPH06174904A - 光学部品および眼鏡用レンズ - Google Patents
光学部品および眼鏡用レンズInfo
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- JPH06174904A JPH06174904A JP4352366A JP35236692A JPH06174904A JP H06174904 A JPH06174904 A JP H06174904A JP 4352366 A JP4352366 A JP 4352366A JP 35236692 A JP35236692 A JP 35236692A JP H06174904 A JPH06174904 A JP H06174904A
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- fresnel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 集光能力の増大に重量及び肉厚の増加を伴う
ことなく、同じ集光能力でありながら従来のものに比べ
非常に重量及び肉厚が小さくてなるような光学部品およ
び眼鏡用レンズを得る 【構成】 光学部品および眼鏡用レンズにおいて、正、
負あるいは零の集光能力を持つ光学レンズの少なくとも
一方の面がフレネル作用を有すると共に、少なくとも前
記フレネル作用を有する面と異なる面に被膜を形成し
た。
ことなく、同じ集光能力でありながら従来のものに比べ
非常に重量及び肉厚が小さくてなるような光学部品およ
び眼鏡用レンズを得る 【構成】 光学部品および眼鏡用レンズにおいて、正、
負あるいは零の集光能力を持つ光学レンズの少なくとも
一方の面がフレネル作用を有すると共に、少なくとも前
記フレネル作用を有する面と異なる面に被膜を形成し
た。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカメラ等の光学
装置に用いる光学部品および眼鏡用のレンズに関するも
のである。
装置に用いる光学部品および眼鏡用のレンズに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】種々の光学装置に用いられている一般的
な光学レンズとして、図5(a)に示すような正の集光
能力を持つレンズ(プラスレンズ)や、図5(b)に示
すような負の集光能力を持つレンズ(マイナスレン
ズ)、また図5(c)に示すような正・負の中間的な集
光能力を持ち、結果として正負双方が影響しあって集光
能力がゼロのレンズ(プラノレンズ)がある。
な光学レンズとして、図5(a)に示すような正の集光
能力を持つレンズ(プラスレンズ)や、図5(b)に示
すような負の集光能力を持つレンズ(マイナスレン
ズ)、また図5(c)に示すような正・負の中間的な集
光能力を持ち、結果として正負双方が影響しあって集光
能力がゼロのレンズ(プラノレンズ)がある。
【0003】光学レンズの集光能力は、度数と称し、D
(ディオプター)という単位で表され、次式によって定
義される。 D=D1 +D2 …式(1) 但し、D1 =(N−1)/R1 ,D2 =(1−N)/R
2 D :頂点屈折力(単位; dptr ディオプター) D1 :前面の面屈折力(単位; dptr ディオプター) D2 :後面の面屈折力(単位; dptr ディオプター) R1 :前面の曲率半径(単位;m) R2 :後面の曲率半径(単位;m) N :レンズ素材の屈折率
(ディオプター)という単位で表され、次式によって定
義される。 D=D1 +D2 …式(1) 但し、D1 =(N−1)/R1 ,D2 =(1−N)/R
2 D :頂点屈折力(単位; dptr ディオプター) D1 :前面の面屈折力(単位; dptr ディオプター) D2 :後面の面屈折力(単位; dptr ディオプター) R1 :前面の曲率半径(単位;m) R2 :後面の曲率半径(単位;m) N :レンズ素材の屈折率
【0004】上記式から明らかなように、集光能力に大
きな影響を及ぼすのは、前面の曲率半径R1 、後面の曲
率半径R2 、レンズ素材の屈折率Nの3ファクターであ
る。
きな影響を及ぼすのは、前面の曲率半径R1 、後面の曲
率半径R2 、レンズ素材の屈折率Nの3ファクターであ
る。
【0005】一方、近年世界で最も高齢化の進みつつあ
ると言われている我々にとって眼鏡、とりわけ眼鏡レン
ズに対する関心は高くなっている。特に関心の的は、高
齢化に対応した累進焦点レンズにとどまらず、薄さを追
求した非球面レンズ(ASとも呼ばれる)へと波及しつ
つある。
ると言われている我々にとって眼鏡、とりわけ眼鏡レン
ズに対する関心は高くなっている。特に関心の的は、高
齢化に対応した累進焦点レンズにとどまらず、薄さを追
求した非球面レンズ(ASとも呼ばれる)へと波及しつ
つある。
【0006】従来の眼鏡レンズは、上記式から明らかな
ように、単にレンズ面形状を変化させることによりその
性能を発生させるものであった。そのおおまかな区分と
して、2面ある面のうち、前面の面形状を変化させるこ
とにより単焦点レンズをはじめ二重焦点レンズ、三重焦
点レンズ、さらには累進焦点レンズを形成するもの、接
眼側の後面の面形状を変化させることにより球面レンズ
や乱視レンズを形成するもの、さらにこれら前面形状と
後面形状とを組み合わせるものに大別される。前述の累
進焦点レンズや非球面レンズ、また水晶体摘出手術後に
使われる用途の特殊なキャタラクトレンズもこのような
区分に含まれる。
ように、単にレンズ面形状を変化させることによりその
性能を発生させるものであった。そのおおまかな区分と
して、2面ある面のうち、前面の面形状を変化させるこ
とにより単焦点レンズをはじめ二重焦点レンズ、三重焦
点レンズ、さらには累進焦点レンズを形成するもの、接
眼側の後面の面形状を変化させることにより球面レンズ
や乱視レンズを形成するもの、さらにこれら前面形状と
後面形状とを組み合わせるものに大別される。前述の累
進焦点レンズや非球面レンズ、また水晶体摘出手術後に
使われる用途の特殊なキャタラクトレンズもこのような
区分に含まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来技術では、レンズの性能はレンズ面形状の変化
のみに頼らざるを得なく、レンズ性能はおのずと面形状
の変化量で限界を持ってしまう。即ち、光学装置に用い
られる光学部品では、小型・軽量化が望まれているにも
係らず、より大きな集光能力を有する光学レンズを得よ
うとすれば、肉厚および重量の大きなものとなってしま
う。
如き従来技術では、レンズの性能はレンズ面形状の変化
のみに頼らざるを得なく、レンズ性能はおのずと面形状
の変化量で限界を持ってしまう。即ち、光学装置に用い
られる光学部品では、小型・軽量化が望まれているにも
係らず、より大きな集光能力を有する光学レンズを得よ
うとすれば、肉厚および重量の大きなものとなってしま
う。
【0008】同様に、眼鏡用レンズの場合もその装用感
から軽くて薄いレンズが望まれるにも係らず、より大き
な集光能力を有する眼鏡用レンズを得ようとすれば、例
えば近視用レンズでは特に縁の厚さが、老視用レンズで
は特に中心部の厚さが大きくなる等レンズの肉厚が増大
し、これに伴って重量も大きくなってしまう。
から軽くて薄いレンズが望まれるにも係らず、より大き
な集光能力を有する眼鏡用レンズを得ようとすれば、例
えば近視用レンズでは特に縁の厚さが、老視用レンズで
は特に中心部の厚さが大きくなる等レンズの肉厚が増大
し、これに伴って重量も大きくなってしまう。
【0009】本発明は、上記問題を解消し、集光能力の
増大に重量及び肉厚の増加を伴うことなく、同じ集光能
力でありながら従来のものに比べ非常に重量及び肉厚が
小さくなるような光学部品および眼鏡用レンズを得るこ
とを目的とする。
増大に重量及び肉厚の増加を伴うことなく、同じ集光能
力でありながら従来のものに比べ非常に重量及び肉厚が
小さくなるような光学部品および眼鏡用レンズを得るこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る光学部品では、正、負
あるいは零の集光能力を持つ光学レンズの少なくとも一
方の面がフレネル作用を有すると共に、少なくとも一方
の面に被膜を形成する。
め、請求項1に記載の発明に係る光学部品では、正、負
あるいは零の集光能力を持つ光学レンズの少なくとも一
方の面がフレネル作用を有すると共に、少なくとも一方
の面に被膜を形成する。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係る光学部
品では、請求項1に記載の光学部品において、前記被膜
を、ポリウレタン樹脂からなるプライマー層を含むもの
とする。
品では、請求項1に記載の光学部品において、前記被膜
を、ポリウレタン樹脂からなるプライマー層を含むもの
とする。
【0012】また、請求項3に記載の発明に係る光学部
品では、請求項1に記載の光学部品において、前記フレ
ネル作用を有する面に、前記光学部品の屈折率と異なる
屈折率を有する被膜を形成する。
品では、請求項1に記載の光学部品において、前記フレ
ネル作用を有する面に、前記光学部品の屈折率と異なる
屈折率を有する被膜を形成する。
【0013】請求項1に記載の発明に係る眼鏡用レンズ
では、正、負あるいは零の集光能力を持つ光学レンズの
少なくとも一方の面がフレネル作用を有する。
では、正、負あるいは零の集光能力を持つ光学レンズの
少なくとも一方の面がフレネル作用を有する。
【0014】
【作用】本発明においては、光学レンズの少なくとも一
方の面がフレネル作用を有するものであるため、大きな
集光能力を持ちながらも、肉厚および重量が従来に比べ
非常に小さい光学レンズからなる光学部品および眼鏡用
レンズを可能とする。ここで本発明の作用を、フレネル
作用を有する光学レンズとしてプラスのフレネルレンズ
の場合を例に図6、図7を用いて説明する。例えばフレ
ネルレンズ100は、複数の輪体状レンズ101、10
2、103、104、105によって構成されるもので
ある。
方の面がフレネル作用を有するものであるため、大きな
集光能力を持ちながらも、肉厚および重量が従来に比べ
非常に小さい光学レンズからなる光学部品および眼鏡用
レンズを可能とする。ここで本発明の作用を、フレネル
作用を有する光学レンズとしてプラスのフレネルレンズ
の場合を例に図6、図7を用いて説明する。例えばフレ
ネルレンズ100は、複数の輪体状レンズ101、10
2、103、104、105によって構成されるもので
ある。
【0015】まず、図7(a)に示すプラスの集光性能
を有するプラスレンズを考える。光線b,d,f,h,
iは、各々図に示すようにレンズ前面上のOO−BB間、BB
−DD間、DD−FF間、FF−H間、H−I間からレンズ内へ
入射し点Xへ集光するものとする。
を有するプラスレンズを考える。光線b,d,f,h,
iは、各々図に示すようにレンズ前面上のOO−BB間、BB
−DD間、DD−FF間、FF−H間、H−I間からレンズ内へ
入射し点Xへ集光するものとする。
【0016】図7(b)のレンズにおいて、OO−BB間と
同形上の面O−Aを形成する。ここで入射する光線b’
は光線bと同じ光線軌跡となる。以下同様に、BB−DD間
と同形状の面B−C、DD−FF間と同形状の面D−F、FF
−H間と同形上の面F−Gを形成し、光線d’は光線d
と、光線f’は光線fと、光線h’は光線hとそれぞれ
同じ軌跡となり、点Xと同じ焦点距離位置X’に集光す
る。従って一連の断面O−A−B−C−D−E−F−G
−H−Iは相当曲率OO−BB−DD−FF−H−Iと等価であ
り、図7(b)のフレネルレンズは、図7(a)のプラ
スレンズと同じ集光能力を持ちながら、その肉厚が非常
に薄く重量の軽いものであることがわかる。
同形上の面O−Aを形成する。ここで入射する光線b’
は光線bと同じ光線軌跡となる。以下同様に、BB−DD間
と同形状の面B−C、DD−FF間と同形状の面D−F、FF
−H間と同形上の面F−Gを形成し、光線d’は光線d
と、光線f’は光線fと、光線h’は光線hとそれぞれ
同じ軌跡となり、点Xと同じ焦点距離位置X’に集光す
る。従って一連の断面O−A−B−C−D−E−F−G
−H−Iは相当曲率OO−BB−DD−FF−H−Iと等価であ
り、図7(b)のフレネルレンズは、図7(a)のプラ
スレンズと同じ集光能力を持ちながら、その肉厚が非常
に薄く重量の軽いものであることがわかる。
【0017】従ってこのような光学レンズを用いる光学
装置では、集光能力の大きなものであってもレンズの肉
厚・重量が小さくてすみ、装置全体の小型・軽量化を可
能とするものである。しかも本発明は、このような光学
レンズの少なくとも一方の面に被膜を形成するものであ
るため、フレネル作用を持たせたことにより通常より傷
つき易くまた汚れがつき易くさらに肉厚が非常に薄くな
る分破損し易いレンズにおいて、耐擦傷性の付加および
強度の補強が可能となる。特に、被膜をポリウレタン樹
脂からなるプライマー層で形成すれば、クッション性も
高く、耐衝撃性が向上する。
装置では、集光能力の大きなものであってもレンズの肉
厚・重量が小さくてすみ、装置全体の小型・軽量化を可
能とするものである。しかも本発明は、このような光学
レンズの少なくとも一方の面に被膜を形成するものであ
るため、フレネル作用を持たせたことにより通常より傷
つき易くまた汚れがつき易くさらに肉厚が非常に薄くな
る分破損し易いレンズにおいて、耐擦傷性の付加および
強度の補強が可能となる。特に、被膜をポリウレタン樹
脂からなるプライマー層で形成すれば、クッション性も
高く、耐衝撃性が向上する。
【0018】さらに、フレネル作用を有する面にレンズ
とは異なる屈折率を有する被膜を形成することによっ
て、フレネル作用に影響を与えることなくレンズ表面の
段差を無くすことができる。特にこの光学レンズを眼鏡
用レンズに用いる場合、従来の眼鏡用レンズ表面と同様
の美観を保つことができる。
とは異なる屈折率を有する被膜を形成することによっ
て、フレネル作用に影響を与えることなくレンズ表面の
段差を無くすことができる。特にこの光学レンズを眼鏡
用レンズに用いる場合、従来の眼鏡用レンズ表面と同様
の美観を保つことができる。
【0019】本発明において、光学部品および眼鏡用レ
ンズとしてプラスチックレンズを用いる場合、その材料
には、例えばポリメチルメタクリレート及びその重合
体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリカーボ
ネート、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレスタレート、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂、CR−39重合体など
が用いられる。
ンズとしてプラスチックレンズを用いる場合、その材料
には、例えばポリメチルメタクリレート及びその重合
体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリカーボ
ネート、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレスタレート、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂、CR−39重合体など
が用いられる。
【0020】また、レンズ表面に施す耐擦傷性被膜の組
成物として、例えば以下の式で表される有機けい素化合
物又はその加水分解物等が用いられる。 R1 aR2 bSi(OR3 )4-(a+b) …式(1) (但しR1 は官能基又は不飽和2重結合を有する炭素数
4〜14の有機基、R2は炭素数1〜6の炭化水素基又
はハロゲン化炭化水素基、R3 は炭素数1〜4のアルキ
ル基,アルコキシアルキル基又はアシル基であり、a及
びbは各々0又は1であり且つa+bは1又は2であ
る。)
成物として、例えば以下の式で表される有機けい素化合
物又はその加水分解物等が用いられる。 R1 aR2 bSi(OR3 )4-(a+b) …式(1) (但しR1 は官能基又は不飽和2重結合を有する炭素数
4〜14の有機基、R2は炭素数1〜6の炭化水素基又
はハロゲン化炭化水素基、R3 は炭素数1〜4のアルキ
ル基,アルコキシアルキル基又はアシル基であり、a及
びbは各々0又は1であり且つa+bは1又は2であ
る。)
【0021】式(1) の化合物として、例えば、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
メチルジエトキシシラン β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリエトキシシランや、さらにメチ
ルメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキシエトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、アミノメチルトリメトキシシラン、3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン
などの各種トリアルコキシラン、トリアシロキシシラン
アあるいはトリアルコキシアルコキシラン化合物、ま
た、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシ
シラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルビニ
ウジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、さら
にメチルシリケート、エチルシリケート、イソプロピル
シリケート、n−プロピルシリケート、n−ブチルシリ
ケート、t−ブチルシリケート、sec−ブチルシリケ
ートなどが挙げられる。これらの化合物は、1種で用い
ても良いが目的・種類に応じて2種以上を混合して用い
ても良い。また、硬さを増すために種々の微粒子状酸化
物を添加することが可能である。
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
メチルジエトキシシラン β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリエトキシシランや、さらにメチ
ルメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキシエトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、アミノメチルトリメトキシシラン、3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン
などの各種トリアルコキシラン、トリアシロキシシラン
アあるいはトリアルコキシアルコキシラン化合物、ま
た、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシ
シラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルビニ
ウジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、さら
にメチルシリケート、エチルシリケート、イソプロピル
シリケート、n−プロピルシリケート、n−ブチルシリ
ケート、t−ブチルシリケート、sec−ブチルシリケ
ートなどが挙げられる。これらの化合物は、1種で用い
ても良いが目的・種類に応じて2種以上を混合して用い
ても良い。また、硬さを増すために種々の微粒子状酸化
物を添加することが可能である。
【0022】また、本発明のフレネル作用を有する光学
レンズは、通常のレンズに比べて非常に肉厚が薄くなる
ため、レンズ表面に施す被膜としてより高い耐衝撃性を
付加させ得るものが考えられる。その一例としてポリウ
レタン樹脂からなるプライマー層の形成が挙げられる。
レンズは、通常のレンズに比べて非常に肉厚が薄くなる
ため、レンズ表面に施す被膜としてより高い耐衝撃性を
付加させ得るものが考えられる。その一例としてポリウ
レタン樹脂からなるプライマー層の形成が挙げられる。
【0023】用いるポリウレタン樹脂は、熱可塑性のも
のでも熱硬化性のものでもよい。熱可塑性樹脂を用いる
場合、通常ポリウレタン樹脂そのものの溶液をプラスチ
ックレンズ面に塗布する。この熱可塑性樹脂はジオール
とジイソシアネートの分子構造・分子量出物性は決定さ
れるが、例えばジオールはエチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコール、ジ
エチレングリコールなどのアルキレングリコールや、ポ
リプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールなどのポリアルキレングリ
コール、さらにポリ(エチレンアジベート)、ポリ(ジ
エチレンアジベート)、ポリ(テトラメチレンアジベー
ト)、ポリ(ヘキサメチレンアジベート)、ポリ(ネオ
ペンチレンアジベート)などのポリ(アルキレンアジベ
ート)や、ポリ−ε−カプロラクタン、ポリ(1,4−
ブタジエン)、ポリ(1,2−ブタジエン)などのポリ
ブタジエン、ポリ(ヘキサメチレンカーボネート)など
のポリ(アルキレンカーボネート)、マタシリコンポリ
オール等が挙げられる。
のでも熱硬化性のものでもよい。熱可塑性樹脂を用いる
場合、通常ポリウレタン樹脂そのものの溶液をプラスチ
ックレンズ面に塗布する。この熱可塑性樹脂はジオール
とジイソシアネートの分子構造・分子量出物性は決定さ
れるが、例えばジオールはエチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコール、ジ
エチレングリコールなどのアルキレングリコールや、ポ
リプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールなどのポリアルキレングリ
コール、さらにポリ(エチレンアジベート)、ポリ(ジ
エチレンアジベート)、ポリ(テトラメチレンアジベー
ト)、ポリ(ヘキサメチレンアジベート)、ポリ(ネオ
ペンチレンアジベート)などのポリ(アルキレンアジベ
ート)や、ポリ−ε−カプロラクタン、ポリ(1,4−
ブタジエン)、ポリ(1,2−ブタジエン)などのポリ
ブタジエン、ポリ(ヘキサメチレンカーボネート)など
のポリ(アルキレンカーボネート)、マタシリコンポリ
オール等が挙げられる。
【0024】またジイソシアネートとしては、トリレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルイソシアネ
ートなどの芳香族系や、1,6−ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシレンジ
イソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)
シクロヘキサン、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネートなどの脂肪族系のものが例として挙げられるが、
その他公知のジイソシアネートが使用可能である。
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルイソシアネ
ートなどの芳香族系や、1,6−ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシレンジ
イソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)
シクロヘキサン、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネートなどの脂肪族系のものが例として挙げられるが、
その他公知のジイソシアネートが使用可能である。
【0025】一方、熱硬化性樹脂を用いる場合は、ブロ
ック型ポリイソシアネートとポリオールを主成分とする
プライマー用塗料をレンズ面に塗布して加熱により硬化
せ閉めるものである。ブロック型ポリイソシアネートの
例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、ソホロ
ンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネートの
それぞれの数分子を種々の方法で結合させた付加物、イ
ソシアヌレート、アロファネート、ピュレット、カルボ
ジイミドをアセト酢酸、マロン酸、メチルエチルケトオ
キシム等でブロックしたものが挙げられる。
ック型ポリイソシアネートとポリオールを主成分とする
プライマー用塗料をレンズ面に塗布して加熱により硬化
せ閉めるものである。ブロック型ポリイソシアネートの
例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、ソホロ
ンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネートの
それぞれの数分子を種々の方法で結合させた付加物、イ
ソシアヌレート、アロファネート、ピュレット、カルボ
ジイミドをアセト酢酸、マロン酸、メチルエチルケトオ
キシム等でブロックしたものが挙げられる。
【0026】また、ポリオールとしては、例えば水酸基
を1分子内に複数個有するポリエステル、ポリエーテ
ル、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリアク
リレート等が用いられる。
を1分子内に複数個有するポリエステル、ポリエーテ
ル、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリアク
リレート等が用いられる。
【0027】以上のポリウレタン樹脂による被膜を行っ
た上に、さらに前述の耐擦傷性被膜を施せば、レンズの
耐衝撃性がより向上する。この場合、樹脂の耐擦傷性被
膜用液中への溶出の可能性から、熱硬化性樹脂の使用が
望ましい。
た上に、さらに前述の耐擦傷性被膜を施せば、レンズの
耐衝撃性がより向上する。この場合、樹脂の耐擦傷性被
膜用液中への溶出の可能性から、熱硬化性樹脂の使用が
望ましい。
【0028】また、耐擦傷性被膜や耐衝撃性被膜の他に
も、例えば、光学装置に組み込まれる光学部品では、波
長選択性、フィルタ作用などの光学特性を付加させるこ
と、眼鏡用レンズでは染料被膜によってファッション性
を付加させることなど用途によって適切な被膜を施すこ
とが可能である。
も、例えば、光学装置に組み込まれる光学部品では、波
長選択性、フィルタ作用などの光学特性を付加させるこ
と、眼鏡用レンズでは染料被膜によってファッション性
を付加させることなど用途によって適切な被膜を施すこ
とが可能である。
【0029】さらに、このような被膜の形成方法として
は、スピンコート、刷毛で塗布するなど従来用いられて
いる一般的な方法を用いることができる。また、ディッ
ピング(漬け込み)法によって被膜を形成し、所望の表
面形状となるよう研摩を行うという方法を用いても良
い。
は、スピンコート、刷毛で塗布するなど従来用いられて
いる一般的な方法を用いることができる。また、ディッ
ピング(漬け込み)法によって被膜を形成し、所望の表
面形状となるよう研摩を行うという方法を用いても良
い。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。図1
に、本発明の第1の実施例としてレンズの凸面(対物)
側にフレネル作用を有するプラスレンズに耐擦傷性を持
たせるための被膜を施した眼鏡用レンズを示す。
に、本発明の第1の実施例としてレンズの凸面(対物)
側にフレネル作用を有するプラスレンズに耐擦傷性を持
たせるための被膜を施した眼鏡用レンズを示す。
【0031】本実施例の図1(a)に示す眼鏡用レンズ
は、凸表面に条件1を有するフレネルレンズ(図1
(b))1の両表面に以下の方法でレンズと屈折率の異
なる耐擦傷性用被膜2を施したものである。 条件1:R1 =100mm,R2 =フラット,N=1.
66,D=+6.6dptr
は、凸表面に条件1を有するフレネルレンズ(図1
(b))1の両表面に以下の方法でレンズと屈折率の異
なる耐擦傷性用被膜2を施したものである。 条件1:R1 =100mm,R2 =フラット,N=1.
66,D=+6.6dptr
【0032】耐擦傷性被膜塗布方法 (1) 予備組成物Aの調整 回転子を備えた反応容器中にγ−グリシドキシプロピル
ジエトキシシラン248重量部を仕込み、マグネチクス
ターラーを用いて激しく撹拌しながら0.05規定塩酸
水溶液36重量部を一度に添加した。添加直後は不均一
溶液であったが、数分で発熱しながら均一で無色透明な
溶液になった。さらに一時間撹拌を続けて加水分解物を
得た。得られた加水分解物にエタノール55.6重量部
及びエチレングリコール53.4重量部を添加した後、
アルミニウムアセチルアセテート4.7重量部を加え、
十分に混合溶解させて予備組成物Aを調整した。
ジエトキシシラン248重量部を仕込み、マグネチクス
ターラーを用いて激しく撹拌しながら0.05規定塩酸
水溶液36重量部を一度に添加した。添加直後は不均一
溶液であったが、数分で発熱しながら均一で無色透明な
溶液になった。さらに一時間撹拌を続けて加水分解物を
得た。得られた加水分解物にエタノール55.6重量部
及びエチレングリコール53.4重量部を添加した後、
アルミニウムアセチルアセテート4.7重量部を加え、
十分に混合溶解させて予備組成物Aを調整した。
【0033】(2) 予備組成物Bの調整 回転子を備えた反応容器中にγ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン212.4重量部を仕込み、容器内
の温度を10℃に保ち、マグネチックスターラーを用い
て激しく撹拌しながら0.01規定塩酸水溶液48.6
重量部を徐々に滴下した。滴下終了後直ちに冷却を止め
ると均一で無色透明な溶液状の加水分解物を得た。得ら
れた加水分解物にエタノール77.1重量部及びエチレ
ングリコール37.7重量部を添加した後、としてアル
ミニウムアセチルアセテート7.65重量部を加え、充
分に混合溶解させて予備組成物Bを調整した。
トリメトキシシラン212.4重量部を仕込み、容器内
の温度を10℃に保ち、マグネチックスターラーを用い
て激しく撹拌しながら0.01規定塩酸水溶液48.6
重量部を徐々に滴下した。滴下終了後直ちに冷却を止め
ると均一で無色透明な溶液状の加水分解物を得た。得ら
れた加水分解物にエタノール77.1重量部及びエチレ
ングリコール37.7重量部を添加した後、としてアル
ミニウムアセチルアセテート7.65重量部を加え、充
分に混合溶解させて予備組成物Bを調整した。
【0034】(3) コーティング組成物の調整 タングステン酸ナトリウム水溶液をイオン交換して製造
したタングステン酸水溶液に、スズ酸ナトリウム水溶液
を室温にて強撹拌下に加えることによって複合体の水性
ゾルを製造した。このゾルのWO3 /SnO2 の重量比
は約1であり、粒径は約4〜5nmである。
したタングステン酸水溶液に、スズ酸ナトリウム水溶液
を室温にて強撹拌下に加えることによって複合体の水性
ゾルを製造した。このゾルのWO3 /SnO2 の重量比
は約1であり、粒径は約4〜5nmである。
【0035】次に市販の酸化スズの水性ゾル(粒径は約
7〜40nm)をSnO2 換算で100重量部用意し
た。これに対して上述の複合体ゾルをWO3 とSnO2
の合計重量換算で25〜60重量部を室温にて強撹拌下
に加えることによって変性ゾル(比重=1.030)を
製造した。こののち、精製処理を施して比重=約1,1
72の高濃度変性ゾルとした。このゾルのコロイド粒子
は、粒径=約7〜40nmの酸化スズ粒子を核にしてそ
の周囲を粒径=約4〜5nmの複合体粒子が取り囲んだ
二重構造を持つ。
7〜40nm)をSnO2 換算で100重量部用意し
た。これに対して上述の複合体ゾルをWO3 とSnO2
の合計重量換算で25〜60重量部を室温にて強撹拌下
に加えることによって変性ゾル(比重=1.030)を
製造した。こののち、精製処理を施して比重=約1,1
72の高濃度変性ゾルとした。このゾルのコロイド粒子
は、粒径=約7〜40nmの酸化スズ粒子を核にしてそ
の周囲を粒径=約4〜5nmの複合体粒子が取り囲んだ
二重構造を持つ。
【0036】ガラス容器に前記(1) (2) で調整した予備
組成物AおよびBを100重量部(固形分ではない)秤
量して注ぎ入れ、そこへ上記のように製造した高濃度変
性ゾルを50重量部(固形分ではない)、シリコーン系
界面活性材を0.4重量部添加し、充分に撹拌混合する
ことにより均一で無色透明な溶液状のコーティング組成
物を調整した。
組成物AおよびBを100重量部(固形分ではない)秤
量して注ぎ入れ、そこへ上記のように製造した高濃度変
性ゾルを50重量部(固形分ではない)、シリコーン系
界面活性材を0.4重量部添加し、充分に撹拌混合する
ことにより均一で無色透明な溶液状のコーティング組成
物を調整した。
【0037】(4) 塗布 上記屈折率N=1.66のフレネルレンズ1を浸漬法
(引き上げ速度10cm/分)で前記(3) で調整したコ
ーティング組成物を塗布し、100℃で2時間加熱処理
して塗膜を硬化させた。以上の操作によって耐擦傷性被
膜2を形成した。
(引き上げ速度10cm/分)で前記(3) で調整したコ
ーティング組成物を塗布し、100℃で2時間加熱処理
して塗膜を硬化させた。以上の操作によって耐擦傷性被
膜2を形成した。
【0038】図1(b)に示すように、フレネルレンズ
からなるプラスレンズ1では、図中点線で示す従来の眼
鏡用レンズと同じ集光能力でありながら肉厚・重量が非
常に小さく、例え被膜2を形成しても眼鏡用レンズ全体
に及ぼす影響は極めて小さくい。従って、本実施例にお
いては大きな集光能力を持ちながらも軽量で装用感の良
い眼鏡用レンズが可能となった。
からなるプラスレンズ1では、図中点線で示す従来の眼
鏡用レンズと同じ集光能力でありながら肉厚・重量が非
常に小さく、例え被膜2を形成しても眼鏡用レンズ全体
に及ぼす影響は極めて小さくい。従って、本実施例にお
いては大きな集光能力を持ちながらも軽量で装用感の良
い眼鏡用レンズが可能となった。
【0039】また、フレネルレンズ面については、その
ままでは段差があるため通常のレンズ面より傷つき易く
汚れもつき易い。そこでレンズ表面の美観の観点からも
段差を解消し滑らかな表面となるよう耐擦傷性用被膜を
形成することが望ましい。この際、被膜2材はフレネル
作用に影響を与えないようレンズ素材と異なる屈折率を
有するものを用いる。
ままでは段差があるため通常のレンズ面より傷つき易く
汚れもつき易い。そこでレンズ表面の美観の観点からも
段差を解消し滑らかな表面となるよう耐擦傷性用被膜を
形成することが望ましい。この際、被膜2材はフレネル
作用に影響を与えないようレンズ素材と異なる屈折率を
有するものを用いる。
【0040】次に第2の実施例として、図2に凹面(接
眼)側にフレネル作用を持たせたマイナスレンズ11を
示す。これは、第1の実施例と同様に、マイナスレンズ
基材表面にフレネル部を形成したものである。また、マ
イナスレンズ11の対物側表面に被膜12をスピンコー
ト法によって施した。
眼)側にフレネル作用を持たせたマイナスレンズ11を
示す。これは、第1の実施例と同様に、マイナスレンズ
基材表面にフレネル部を形成したものである。また、マ
イナスレンズ11の対物側表面に被膜12をスピンコー
ト法によって施した。
【0041】また、第3の実施例として、対物側レンズ
面にフレネル作用を有する乱視用レンズ21を図3に示
す。図3にあるように、乱視用レンズは一般的に接眼側
レンズ面に異なる2種類の曲率を持っている。図3
(a)はベース方向と呼ばれる曲率の大きな方のレンズ
断面図であり、図3(b)はクロス方向と呼ばれる曲率
の小さな方のレンズ断面図である。さらに、乱視用レン
ズ21の両面に被膜22、23を施している。
面にフレネル作用を有する乱視用レンズ21を図3に示
す。図3にあるように、乱視用レンズは一般的に接眼側
レンズ面に異なる2種類の曲率を持っている。図3
(a)はベース方向と呼ばれる曲率の大きな方のレンズ
断面図であり、図3(b)はクロス方向と呼ばれる曲率
の小さな方のレンズ断面図である。さらに、乱視用レン
ズ21の両面に被膜22、23を施している。
【0042】次に、第4の実施例として対物側レンズ面
にフレネル作用を有するプラスレンズ31の接眼側レン
ズ面に染色を行ったものを図4(a)に示す。これは図
4(b)に示すように、染浴34内の分散染料33中に
レンズ31を90℃、30min浸漬して染色を行っ
た。このような方法は、一般的な眼鏡用レンズの染色の
用いられる方法で、浸漬染色と呼ばれるものである。
にフレネル作用を有するプラスレンズ31の接眼側レン
ズ面に染色を行ったものを図4(a)に示す。これは図
4(b)に示すように、染浴34内の分散染料33中に
レンズ31を90℃、30min浸漬して染色を行っ
た。このような方法は、一般的な眼鏡用レンズの染色の
用いられる方法で、浸漬染色と呼ばれるものである。
【0043】この浸漬染色によってレンズの染色を行う
場合、フレネル面も染色させてしまうと染料層によって
フレネルの段差が助長されてレンズ面の美観を損ねてし
まうため、フレネル面をカバー32等の密閉手段を用い
て覆った状態で浸漬染色を行うことが望ましい。
場合、フレネル面も染色させてしまうと染料層によって
フレネルの段差が助長されてレンズ面の美観を損ねてし
まうため、フレネル面をカバー32等の密閉手段を用い
て覆った状態で浸漬染色を行うことが望ましい。
【0044】また、レンズ片面のみを染色する他の方法
を図4(c)に示す。まず被染色面を上にして下レンズ
面を吸着固定し、レンズ面の中心を回転中心として回転
させながら染料33を滴下する。染料33は回転によっ
て均等に塗布される。
を図4(c)に示す。まず被染色面を上にして下レンズ
面を吸着固定し、レンズ面の中心を回転中心として回転
させながら染料33を滴下する。染料33は回転によっ
て均等に塗布される。
【0045】次に、第5の実施例として、第1の実施例
で示したフレネルレンズ1に耐衝撃性のプライマー層を
施す場合を示す。プライマー層は以下の方法でレンズ表
面に形成した。
で示したフレネルレンズ1に耐衝撃性のプライマー層を
施す場合を示す。プライマー層は以下の方法でレンズ表
面に形成した。
【0046】耐衝撃性プライマー層形成方法 (1) プライマー塗料の調整 ウレタン系塗料主剤(関西ペイント(株)製:レタン・
クリヤー#2026)200g,レタン硬化剤(関西ペ
イント(株)製)66g,γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン加水分解物50g,界面活性剤東レシ
リコーン(株):DC11PA1ml,エチルセロソン
グ 400g,を各々秤量した後、混合溶解し、プライ
マー塗料を得た。
クリヤー#2026)200g,レタン硬化剤(関西ペ
イント(株)製)66g,γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン加水分解物50g,界面活性剤東レシ
リコーン(株):DC11PA1ml,エチルセロソン
グ 400g,を各々秤量した後、混合溶解し、プライ
マー塗料を得た。
【0047】(2) 耐衝撃性プライマー層の形成 フレネルレンズ1の接眼側面を上向きにして、ミカサ
(株)製スピンコーターにセットし、前記(1) で調整し
たプライマー塗料を1ml滴下し、直ちにスピンコータ
ーを回転速度1000rpmで20秒間回転させて均一
なプライマー塗膜を得た。この後、熱風循環炉中で12
0℃、30分間の加熱により塗膜の乾燥硬化を行った。
以上の操作によって厚さ2.7μmの耐衝撃性プライマ
ー層を得た。
(株)製スピンコーターにセットし、前記(1) で調整し
たプライマー塗料を1ml滴下し、直ちにスピンコータ
ーを回転速度1000rpmで20秒間回転させて均一
なプライマー塗膜を得た。この後、熱風循環炉中で12
0℃、30分間の加熱により塗膜の乾燥硬化を行った。
以上の操作によって厚さ2.7μmの耐衝撃性プライマ
ー層を得た。
【0048】なお、以上の実施例では、眼鏡用レンズに
ついてのみ示したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えばカメラ等の光学装置に用いられる光学レンズ
等、種々の光学部品が考えられる。またレンズ表面に施
される被膜も、耐擦傷性、耐衝撃性、染色用に限らず、
例えば光学レンズにフィルタ作用などの光学特性を付加
させるものなど用いられる光学装置の用途に適した被膜
が形成される。
ついてのみ示したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えばカメラ等の光学装置に用いられる光学レンズ
等、種々の光学部品が考えられる。またレンズ表面に施
される被膜も、耐擦傷性、耐衝撃性、染色用に限らず、
例えば光学レンズにフィルタ作用などの光学特性を付加
させるものなど用いられる光学装置の用途に適した被膜
が形成される。
【0049】また、本発明における光学部品および眼鏡
用レンズのフレネル面については、その形成法として種
々のものが考えれれるが、その段差が目立たないよう
に、また被膜形成による段差の解消が容易にできるよう
に段差ピッチDをできるだけ細かくすることが好まし
く、最高でも1mm以下が望ましい。特にイオンエッチ
ング法を用いれば、さらに細かく数十〜数百μm程度の
ピッチも可能である。
用レンズのフレネル面については、その形成法として種
々のものが考えれれるが、その段差が目立たないよう
に、また被膜形成による段差の解消が容易にできるよう
に段差ピッチDをできるだけ細かくすることが好まし
く、最高でも1mm以下が望ましい。特にイオンエッチ
ング法を用いれば、さらに細かく数十〜数百μm程度の
ピッチも可能である。
【0050】さらに、以上の実施例においては、光学レ
ンズの接眼側あるいは対物側面のどちらかにフレネル作
用を持たせた場合を示したが、本発明はこれに限らず、
レンズ両側面にフレネル作用を持たせても良い。
ンズの接眼側あるいは対物側面のどちらかにフレネル作
用を持たせた場合を示したが、本発明はこれに限らず、
レンズ両側面にフレネル作用を持たせても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、大きな集
光能力を持ちながらも、肉厚および重量が従来に比べ非
常に小さい光学レンズからなる光学部品および眼鏡用レ
ンズが得られ、レンズ面形状の変化量の限界に起因する
集光能力の限界という問題を解消することができる。
光能力を持ちながらも、肉厚および重量が従来に比べ非
常に小さい光学レンズからなる光学部品および眼鏡用レ
ンズが得られ、レンズ面形状の変化量の限界に起因する
集光能力の限界という問題を解消することができる。
【0052】さらに、本発明は、少なくともフレネル作
用を有する面と異なる面に被膜を形成するものであるた
め、レンズに耐擦傷性及び耐衝撃性、場合によっては波
長選択性、フィルタ作用等の光学特性を付加すること、
さらにはフレネル面の段差解消によるレンズ面の美観を
従来レンズ同様に保つことが可能となる。
用を有する面と異なる面に被膜を形成するものであるた
め、レンズに耐擦傷性及び耐衝撃性、場合によっては波
長選択性、フィルタ作用等の光学特性を付加すること、
さらにはフレネル面の段差解消によるレンズ面の美観を
従来レンズ同様に保つことが可能となる。
【図1】本発明の第1実施例による眼鏡用レンズを示す
説明図である。
説明図である。
【図2】本発明の第2実施例による眼鏡用レンズの断面
図である。
図である。
【図3】本発明の第3実施例による眼鏡用レンズの断面
図である。
図である。
【図4】本発明の第4実施例による眼鏡用レンズを示す
説明図である。
説明図である。
【図5】従来の眼鏡用レンズの例を示す断面図である。
【図6】フレネルレンズを示す説明図である。
【図7】本発明の作用を説明する概略光路図である。
1,31:フレネル作用を有するプラスレンズ 11:フレネル作用を有するマイナスレンズ 21:フレネル作用を有する乱視用レンズ 2,12,22,23:被膜 33:染料
Claims (4)
- 【請求項1】 正、負あるいは零の集光能力を持つ光学
レンズの少なくとも一方の面にフレネル作用を有すると
共に、少なくとも一方の面に被膜が形成されていること
を特徴とする光学部品。 - 【請求項2】 前記被膜が、ポリウレタン樹脂からなる
プライマー層を含むものであることを特徴とする請求項
1に記載の光学部品。 - 【請求項3】 前記フレネル作用を有する面に、前記光
学部品の屈折率と異なる屈折率を有する被膜が形成され
ていることを特徴とする請求項1に記載の光学部品。 - 【請求項4】 正、負あるいは零の集光能力を持つ光学
レンズの少なくとも一方の面がフレネル作用を有するこ
とを特徴とする眼鏡用レンズ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4352366A JPH06174904A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 光学部品および眼鏡用レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4352366A JPH06174904A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 光学部品および眼鏡用レンズ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06174904A true JPH06174904A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18423573
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4352366A Pending JPH06174904A (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 光学部品および眼鏡用レンズ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06174904A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007141440A1 (fr) * | 2006-06-07 | 2007-12-13 | Essilor International (Compagnie Generale D'optique) | Pastille de modification d'une puissance d'un composant optique |
| WO2008056575A1 (fr) * | 2006-11-07 | 2008-05-15 | Katsuei Shibuki | Lunettes |
| WO2012093994A3 (en) * | 2011-01-04 | 2012-11-01 | Essilor International (Compagnie Generale D' Optique) | Method of making ophthalmic lenses with a structured surface |
| US8348423B2 (en) | 2007-12-07 | 2013-01-08 | Essilor International (Compagnie Generale D'optique) | Curved disc for modifying a power of an optical component |
| CN117545624A (zh) * | 2021-06-18 | 2024-02-09 | 依视路国际公司 | 用于涂覆具有改进了焦度偏移控制的小透镜的透镜的方法 |
-
1992
- 1992-12-11 JP JP4352366A patent/JPH06174904A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007141440A1 (fr) * | 2006-06-07 | 2007-12-13 | Essilor International (Compagnie Generale D'optique) | Pastille de modification d'une puissance d'un composant optique |
| FR2902200A1 (fr) * | 2006-06-07 | 2007-12-14 | Essilor Int | Pastille de modification d'une puissance d'un composant optique |
| US8210677B2 (en) | 2006-06-07 | 2012-07-03 | Essilor International (Compagnie Generale D'optique) | Patch for modification of the power of an optical component |
| WO2008056575A1 (fr) * | 2006-11-07 | 2008-05-15 | Katsuei Shibuki | Lunettes |
| JP4748464B2 (ja) * | 2006-11-07 | 2011-08-17 | 克栄 澁木 | 眼鏡 |
| US8348423B2 (en) | 2007-12-07 | 2013-01-08 | Essilor International (Compagnie Generale D'optique) | Curved disc for modifying a power of an optical component |
| WO2012093994A3 (en) * | 2011-01-04 | 2012-11-01 | Essilor International (Compagnie Generale D' Optique) | Method of making ophthalmic lenses with a structured surface |
| CN103298603A (zh) * | 2011-01-04 | 2013-09-11 | 埃西勒国际通用光学公司 | 制造具有结构化表面的眼科透镜的方法 |
| US9492978B2 (en) | 2011-01-04 | 2016-11-15 | Essilor International | Method of making ophthalmic lenses with a structured surface |
| CN117545624A (zh) * | 2021-06-18 | 2024-02-09 | 依视路国际公司 | 用于涂覆具有改进了焦度偏移控制的小透镜的透镜的方法 |
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