JPH06177019A - 光学素子およびその製造方法 - Google Patents
光学素子およびその製造方法Info
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- JPH06177019A JPH06177019A JP32652792A JP32652792A JPH06177019A JP H06177019 A JPH06177019 A JP H06177019A JP 32652792 A JP32652792 A JP 32652792A JP 32652792 A JP32652792 A JP 32652792A JP H06177019 A JPH06177019 A JP H06177019A
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- Japan
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- optical element
- reflectance
- ray
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 解像力を増す反射型マスクおよび修正・再生
可能な光学素子の製造方法を得る。 【構成】 基板11との間に薄膜層119を設けて厚め
に多層膜21を積層し、多層膜の一部を除いて隣接パタ
ンと位相差をつけ、欠陥2202があれば多層膜上面か
ら除去する。
可能な光学素子の製造方法を得る。 【構成】 基板11との間に薄膜層119を設けて厚め
に多層膜21を積層し、多層膜の一部を除いて隣接パタ
ンと位相差をつけ、欠陥2202があれば多層膜上面か
ら除去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空紫外線またはX線
の露光または照射により像形成を行う、例えば半導体パ
タンの転写用縮小X線リソグラフィに用いる反射型マス
ク等の、光学素子およびその製造方法に関するものであ
る。
の露光または照射により像形成を行う、例えば半導体パ
タンの転写用縮小X線リソグラフィに用いる反射型マス
ク等の、光学素子およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】LSIにおける固体素子の集積度および
動作速度を向上するため、回路パタンの微細化が進んで
いる。現在これらのパタンの形成には、露光光源を紫外
線とする縮小投影露光法が広く用いられている。上記露
光法の解像度は、露光波長λに比例し投影光学系の開口
数NAに反比例する。解像限界の向上は開口数NAを大
きくとることにより行われてきた。しかし、この方法は
焦点深度の減少と屈折光学系(レンズ)の設計および製
造技術の困難から限界に近づきつつある。このため、露
光波長λを短くする手段が行われている。例えば、水銀
ランプのg線(λ=435.8nm)からi線(λ=3
65nm)、さらにKrFエキシマレーザ(λ=249
nm)等である。露光波長の短波長化により解像度は向
上する。しかし、露光に用いる紫外線の波長の大きさに
基づく原理的な限界から、0.1μm(100nm)以
下の解像度を得ることは不可能に近い。
動作速度を向上するため、回路パタンの微細化が進んで
いる。現在これらのパタンの形成には、露光光源を紫外
線とする縮小投影露光法が広く用いられている。上記露
光法の解像度は、露光波長λに比例し投影光学系の開口
数NAに反比例する。解像限界の向上は開口数NAを大
きくとることにより行われてきた。しかし、この方法は
焦点深度の減少と屈折光学系(レンズ)の設計および製
造技術の困難から限界に近づきつつある。このため、露
光波長λを短くする手段が行われている。例えば、水銀
ランプのg線(λ=435.8nm)からi線(λ=3
65nm)、さらにKrFエキシマレーザ(λ=249
nm)等である。露光波長の短波長化により解像度は向
上する。しかし、露光に用いる紫外線の波長の大きさに
基づく原理的な限界から、0.1μm(100nm)以
下の解像度を得ることは不可能に近い。
【0003】一方、微細パタンの形成方法に、露光波長
をおよそ0.5nmから2nmの軟X線とする近接等倍
X線リソグラフィがある。この方法は露光波長が短いた
め、原理的に0.1μm以下の高い解像度が得られる可
能性がある。一般に、所望の素子に回路パタンを形成す
るためには、ウェハ上のレジストマスクに該マスク上の
パタンを転写する。上記近接等倍X線リソグラフィでは
等倍X線マスクと呼ばれる透過型マスクが用いられる。
上記等倍X線マスクにおけるX線が透過する部分は、メ
ンブレンと呼ばれるSi、SiN、SiC、C等の軽元
素材料で形成された、通常2μm程度の厚さからなる薄
膜で形成されている。また、上記等倍X線マスクにおけ
るX線を吸収する部分は、メンブレン上に吸収体と呼ば
れる厚さが0.5μm〜1.0μm程度で、W、Au、
Ta等の重金属からなる回路パタンが形成されている。
したがって、上記等倍X線マスクは非常に剛性が弱いメ
ンブレンの上に回路パタンが形成されているため、吸収
体である重金属の内部応力やX線マスクを所定の露光装
置に装着する際の外力等で回路パタンに歪みを生じ、所
望の回路パタンをウェハ上のレジストに転写できないと
いう問題が起ってくる。とくに近接等倍X線リソグラフ
ィでは、上記等倍X線マスクのパタンが1対1の等倍で
レジストに転写されるため、上記等倍X線マスク上のパ
タンの歪みはレジストに1対1で転写される。剛性が弱
い上記等倍X線マスクのパタンに歪みを生じる問題は、
近接等倍X線リソグラフィで大きな課題になっている。
をおよそ0.5nmから2nmの軟X線とする近接等倍
X線リソグラフィがある。この方法は露光波長が短いた
め、原理的に0.1μm以下の高い解像度が得られる可
能性がある。一般に、所望の素子に回路パタンを形成す
るためには、ウェハ上のレジストマスクに該マスク上の
パタンを転写する。上記近接等倍X線リソグラフィでは
等倍X線マスクと呼ばれる透過型マスクが用いられる。
上記等倍X線マスクにおけるX線が透過する部分は、メ
ンブレンと呼ばれるSi、SiN、SiC、C等の軽元
素材料で形成された、通常2μm程度の厚さからなる薄
膜で形成されている。また、上記等倍X線マスクにおけ
るX線を吸収する部分は、メンブレン上に吸収体と呼ば
れる厚さが0.5μm〜1.0μm程度で、W、Au、
Ta等の重金属からなる回路パタンが形成されている。
したがって、上記等倍X線マスクは非常に剛性が弱いメ
ンブレンの上に回路パタンが形成されているため、吸収
体である重金属の内部応力やX線マスクを所定の露光装
置に装着する際の外力等で回路パタンに歪みを生じ、所
望の回路パタンをウェハ上のレジストに転写できないと
いう問題が起ってくる。とくに近接等倍X線リソグラフ
ィでは、上記等倍X線マスクのパタンが1対1の等倍で
レジストに転写されるため、上記等倍X線マスク上のパ
タンの歪みはレジストに1対1で転写される。剛性が弱
い上記等倍X線マスクのパタンに歪みを生じる問題は、
近接等倍X線リソグラフィで大きな課題になっている。
【0004】上記のような背景をもとに、近年、真空紫
外線または軟X線を露光光源とした縮小X線リソグラフ
ィが注目を浴びている。例えば、ジャパニーズ・ジャー
ナル・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese Jou
rnal of Applied Physics)1991年、30号、11
B巻、3051頁に記載されている。図6は縮小X線リ
ソグラフィの露光光学系の例を示すものである。真空紫
外線または軟X線411を露光光源とし、θなる入射角
42で斜めに入射して反射型マスク81を照明する。θ
の入射角42は種々の光学系で異なるが、およそ1°か
ら15°程度である。作業領域を作るために、入射角が
0°の直入射は縮小X線リソグラフィの露光光学系では
不可能である。上記反射型マスク81は、真空紫外線ま
たは軟X線を正反射できる多層膜2が形成されている。
上記反射型マスク81から反射した真空紫外線または軟
X線411は凸ミラー92で反射し、さらに凹ミラー9
1で反射してウェハ82上に結像する。上記凸ミラー9
2および凹ミラー91には、多層膜2がミラー全面に形
成されている。一般にこのような光学系においては、図
6のようにxyz座標系をとるとき、x方向を子午方向
としy方向を球欠方向と呼ぶ。
外線または軟X線を露光光源とした縮小X線リソグラフ
ィが注目を浴びている。例えば、ジャパニーズ・ジャー
ナル・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese Jou
rnal of Applied Physics)1991年、30号、11
B巻、3051頁に記載されている。図6は縮小X線リ
ソグラフィの露光光学系の例を示すものである。真空紫
外線または軟X線411を露光光源とし、θなる入射角
42で斜めに入射して反射型マスク81を照明する。θ
の入射角42は種々の光学系で異なるが、およそ1°か
ら15°程度である。作業領域を作るために、入射角が
0°の直入射は縮小X線リソグラフィの露光光学系では
不可能である。上記反射型マスク81は、真空紫外線ま
たは軟X線を正反射できる多層膜2が形成されている。
上記反射型マスク81から反射した真空紫外線または軟
X線411は凸ミラー92で反射し、さらに凹ミラー9
1で反射してウェハ82上に結像する。上記凸ミラー9
2および凹ミラー91には、多層膜2がミラー全面に形
成されている。一般にこのような光学系においては、図
6のようにxyz座標系をとるとき、x方向を子午方向
としy方向を球欠方向と呼ぶ。
【0005】従来の反射型X線マスクは、例えば、エク
ステンデッド・アブストラクツ・オブ・ザ・18コンフ
ァレンス・オン・ソリッド・スティト・デバイセス・ア
ンド・マテリアル(Extended Abstracts of the 18th C
onference on Solid State Devices and Material)
(1986)、p17−p20に記載されているよう
に、反射率が高い領域を多層膜が存在する部分、反射率
が低いかまたは反射率がない領域を多層膜または多層膜
構造が存在しない部分として形成される。図7(a)に
示すX線マスクは、基板1上の多層膜2に集束イオンビ
ーム5を照射し、基板1に対して垂直方向に変質させ、
反射率が低い領域または非反射部3を形成し、反射率が
高い多層膜2の領域にパタンを形成するものである。
ステンデッド・アブストラクツ・オブ・ザ・18コンフ
ァレンス・オン・ソリッド・スティト・デバイセス・ア
ンド・マテリアル(Extended Abstracts of the 18th C
onference on Solid State Devices and Material)
(1986)、p17−p20に記載されているよう
に、反射率が高い領域を多層膜が存在する部分、反射率
が低いかまたは反射率がない領域を多層膜または多層膜
構造が存在しない部分として形成される。図7(a)に
示すX線マスクは、基板1上の多層膜2に集束イオンビ
ーム5を照射し、基板1に対して垂直方向に変質させ、
反射率が低い領域または非反射部3を形成し、反射率が
高い多層膜2の領域にパタンを形成するものである。
【0006】また、図7(b)に示す例は、基板1上の
多層膜2における所定部分を除去して、多層膜がない部
分、すなわち非反射部3を形成するものである。ここで
反射鏡やX線マスク等の光学素子として使用する基板1
には、高い反射率を得るために粗さがない超平滑基板が
必要であり、一般には高価になる。
多層膜2における所定部分を除去して、多層膜がない部
分、すなわち非反射部3を形成するものである。ここで
反射鏡やX線マスク等の光学素子として使用する基板1
には、高い反射率を得るために粗さがない超平滑基板が
必要であり、一般には高価になる。
【0007】さら、特開昭64−4021号公報に記載
されたように、図7(c)に示す超平滑基板1に直接付
着した多層膜2の上に、所定の厚さおよび形を有する吸
収体パタン35を形成し、これを非反射部とする反射型
X線マスクの例もある。
されたように、図7(c)に示す超平滑基板1に直接付
着した多層膜2の上に、所定の厚さおよび形を有する吸
収体パタン35を形成し、これを非反射部とする反射型
X線マスクの例もある。
【0008】さらにまた、他の反射型X線マスクの例と
しては、特開平1−152725号公報に記載されてい
る。すなわち図7(d)に示すように、反射型マスクの
基板1の表面をあらかじめエッチングにより一部除去
し、凹凸構造33を作って所定のパタンを形成したの
ち、上記基板1の表面に多層膜2を形成し、凸構造部を
反射部とし、凹構造部34を非反射部とするものであ
る。
しては、特開平1−152725号公報に記載されてい
る。すなわち図7(d)に示すように、反射型マスクの
基板1の表面をあらかじめエッチングにより一部除去
し、凹凸構造33を作って所定のパタンを形成したの
ち、上記基板1の表面に多層膜2を形成し、凸構造部を
反射部とし、凹構造部34を非反射部とするものであ
る。
【0009】露光あるいは照射に用いる真空紫外線また
はX線の波長が小さくなる場合に、真空紫外線またはX
線に対する多層膜の反射率を大きくするには、上記多層
膜の積層数を増す必要がある。例えば、高い反射率を得
るためには、X線の波長13nmで50層対以上、10
nmでは100層対以上、7nmでは150層対以上程
度の積層数が必要になる。
はX線の波長が小さくなる場合に、真空紫外線またはX
線に対する多層膜の反射率を大きくするには、上記多層
膜の積層数を増す必要がある。例えば、高い反射率を得
るためには、X線の波長13nmで50層対以上、10
nmでは100層対以上、7nmでは150層対以上程
度の積層数が必要になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように積層する膜が多くなればなるほど、上記積層膜に
欠陥を生じる可能性が大きくなる。欠陥を有する多層膜
は所望の反射率が得られないので、光学素子は製造後に
上記素子を検査し、欠陥が見付かると欠陥を有する多層
膜は不良品となる。そのため、光学素子の歩留りが小さ
くなり光学素子製造のコストが高くなる。
ように積層する膜が多くなればなるほど、上記積層膜に
欠陥を生じる可能性が大きくなる。欠陥を有する多層膜
は所望の反射率が得られないので、光学素子は製造後に
上記素子を検査し、欠陥が見付かると欠陥を有する多層
膜は不良品となる。そのため、光学素子の歩留りが小さ
くなり光学素子製造のコストが高くなる。
【0011】また、上記のように解像力を上げるには、
短波長化または高NA化が必要であるが、焦点深度等の
兼ね合いから、短波長化または高NA化にも限界があ
る。この問題を回避するために、特開平4−11891
4号公報記載のように、あらかじめ光学素子の基板にお
ける所望の場所に、自然数をn、露光または照射に用い
る真空紫外線またはX線の入射角をθとするとき、およ
そλ・(2n−1)/(4・cosθ)で与えられる段差
をつけておいて多層膜を積層し、所定のパタンを近接ま
たは隣接する上記反射率が高い領域のパタンにおける高
さの差が、上記段差λ・(2n−1)/(4・cosθ)
になるように配置することにより、結像光学系の解像限
界を超えた微細パタンの転写、結像が可能になる。しか
しながら、基板に積層した上記多層膜に欠陥を生じる
と、多層膜の修正については考慮されていないため、上
記多層膜が不良品となり光学素子の歩留りが小さくなる
という問題があった。
短波長化または高NA化が必要であるが、焦点深度等の
兼ね合いから、短波長化または高NA化にも限界があ
る。この問題を回避するために、特開平4−11891
4号公報記載のように、あらかじめ光学素子の基板にお
ける所望の場所に、自然数をn、露光または照射に用い
る真空紫外線またはX線の入射角をθとするとき、およ
そλ・(2n−1)/(4・cosθ)で与えられる段差
をつけておいて多層膜を積層し、所定のパタンを近接ま
たは隣接する上記反射率が高い領域のパタンにおける高
さの差が、上記段差λ・(2n−1)/(4・cosθ)
になるように配置することにより、結像光学系の解像限
界を超えた微細パタンの転写、結像が可能になる。しか
しながら、基板に積層した上記多層膜に欠陥を生じる
と、多層膜の修正については考慮されていないため、上
記多層膜が不良品となり光学素子の歩留りが小さくなる
という問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、基板上、
真空紫外線またはX線に対する反射率が相対的に低い領
域と高い領域とを有する多層膜が、所定のパタンに応じ
て配置された光学素子において、上記真空紫外線または
X線に対する反射率が飽和する積層数以上に厚く、上記
多層膜を平滑基板上に積層することにより、検査を行い
上記多層膜に欠陥がある時に上層から上記欠陥を取除い
て解決することができる。
真空紫外線またはX線に対する反射率が相対的に低い領
域と高い領域とを有する多層膜が、所定のパタンに応じ
て配置された光学素子において、上記真空紫外線または
X線に対する反射率が飽和する積層数以上に厚く、上記
多層膜を平滑基板上に積層することにより、検査を行い
上記多層膜に欠陥がある時に上層から上記欠陥を取除い
て解決することができる。
【0013】また上記多層膜の欠陥は、上層から1層づ
つ欠陥があるところまで除去し、またはその後、多層膜
を積層することにより解決できる。
つ欠陥があるところまで除去し、またはその後、多層膜
を積層することにより解決できる。
【0014】また、上記多層膜は、真空紫外線またはX
線に対して相対的に反射率が高い領域と低い領域を、所
定パタンに応じて配置し、近接または隣接する高反射率
領域のパタンの高さを、λ・(2n−1)/(4・cos
θ)だけ変化させるように、上層から除去することによ
り、光学素子の解像力を増すことができ、上記多層膜に
おける高反射率領域の表面材料の種類とその1層の厚さ
を同一にすることにより、光学素子の転写または結像す
るパタンの微細性を向上することができる。
線に対して相対的に反射率が高い領域と低い領域を、所
定パタンに応じて配置し、近接または隣接する高反射率
領域のパタンの高さを、λ・(2n−1)/(4・cos
θ)だけ変化させるように、上層から除去することによ
り、光学素子の解像力を増すことができ、上記多層膜に
おける高反射率領域の表面材料の種類とその1層の厚さ
を同一にすることにより、光学素子の転写または結像す
るパタンの微細性を向上することができる。
【0015】
【作用】まず、真空紫外線またはX線に対して光学定数
が異なる2種類の物質を交互に積層した多層膜の積層数
と、その真空紫外線またはX線に対する反射率との関係
を考える。図8に示すA、B、Cは入射角が5°で、そ
れぞれ真空紫外線またはX線の波長が約13、10、7
nmにピーク反射率を示すように周期長を設計したMo
/Si、Ru/BN、Ru/BNの多層膜の積層数(積
層対数)と、反射率との関係を示したものである。いず
れの場合も積層数が増えると、各反射率は小さく振動し
ながら増加する。さらに、13nm用では積層対数が約
50層対、10nm用では約100層対、7nm用では
150層対になると、上記各反射率は小さい振動を伴っ
て飽和する。用いる真空紫外線またはX線の波長が小さ
くなれば積層数も増加し、したがって多層膜全体の膜厚
も増加する。これは各多層膜に対する真空紫外線または
X線の侵入深さが、短波長になればなるほど大きくなる
ことを示している。もし、多層膜の積層途中に欠陥が生
じると所望の反射率は得られない。
が異なる2種類の物質を交互に積層した多層膜の積層数
と、その真空紫外線またはX線に対する反射率との関係
を考える。図8に示すA、B、Cは入射角が5°で、そ
れぞれ真空紫外線またはX線の波長が約13、10、7
nmにピーク反射率を示すように周期長を設計したMo
/Si、Ru/BN、Ru/BNの多層膜の積層数(積
層対数)と、反射率との関係を示したものである。いず
れの場合も積層数が増えると、各反射率は小さく振動し
ながら増加する。さらに、13nm用では積層対数が約
50層対、10nm用では約100層対、7nm用では
150層対になると、上記各反射率は小さい振動を伴っ
て飽和する。用いる真空紫外線またはX線の波長が小さ
くなれば積層数も増加し、したがって多層膜全体の膜厚
も増加する。これは各多層膜に対する真空紫外線または
X線の侵入深さが、短波長になればなるほど大きくなる
ことを示している。もし、多層膜の積層途中に欠陥が生
じると所望の反射率は得られない。
【0016】図9に示すA、B、Cは、それぞれ多層膜
の積層対数30層対め、50層対め、100層対めにお
いて欠陥がある場合の、それぞれ波長13nm、10n
m、7nmのX線に対する反射率である。それぞれ欠陥
がある積層数の直前で反射率は飽和し、それ以上積層し
ても反射率は低下することを示している。図10のA、
B、Cに示されるように、多層膜の上層から欠陥がある
ところまで上記多層膜を除去することにより、それぞれ
の多層膜は各積層数での最大の反射率を示す。さらに欠
陥がある多層膜を除去したのちに、新たに欠陥がない多
層膜を積層することにより高い反射率の多層膜を有する
光学素子が再生される。
の積層対数30層対め、50層対め、100層対めにお
いて欠陥がある場合の、それぞれ波長13nm、10n
m、7nmのX線に対する反射率である。それぞれ欠陥
がある積層数の直前で反射率は飽和し、それ以上積層し
ても反射率は低下することを示している。図10のA、
B、Cに示されるように、多層膜の上層から欠陥がある
ところまで上記多層膜を除去することにより、それぞれ
の多層膜は各積層数での最大の反射率を示す。さらに欠
陥がある多層膜を除去したのちに、新たに欠陥がない多
層膜を積層することにより高い反射率の多層膜を有する
光学素子が再生される。
【0017】また、多層膜の積層数を、上記多層膜の真
空紫外線またはX線に対する反射率が飽和する積層数以
上に厚く積層しておき、上記真空紫外線またはX線に対
して相対的に反射率が高い領域と反射率が低い領域と
を、所定のパタンに応じて上記多層膜に配置した際に、
上記多層膜パタンの表面に欠陥を発生した場合には、上
記多層膜の上層から所定の積層数だけ多層膜を除去する
と、飽和した状態の反射率が得られる。例えば、波長1
0nm用の多層膜を150層対積層した場合で、上記X
線に対して相対的に反射率が高い領域と反射率が低い領
域を、所定のパタンに応じて上記多層膜に配置した際、
上記多層膜パタンの表面に欠陥が発生して反射率が低下
したものを、欠陥がある多層膜パタンの表面から10層
対ほど除去する。この場合、光学素子の多層膜の積層数
は140層対であるが、この積層対では上記X線に対す
る反射率が飽和しており、150層対の良品多層膜と同
等の反射率を有する。
空紫外線またはX線に対する反射率が飽和する積層数以
上に厚く積層しておき、上記真空紫外線またはX線に対
して相対的に反射率が高い領域と反射率が低い領域と
を、所定のパタンに応じて上記多層膜に配置した際に、
上記多層膜パタンの表面に欠陥を発生した場合には、上
記多層膜の上層から所定の積層数だけ多層膜を除去する
と、飽和した状態の反射率が得られる。例えば、波長1
0nm用の多層膜を150層対積層した場合で、上記X
線に対して相対的に反射率が高い領域と反射率が低い領
域を、所定のパタンに応じて上記多層膜に配置した際、
上記多層膜パタンの表面に欠陥が発生して反射率が低下
したものを、欠陥がある多層膜パタンの表面から10層
対ほど除去する。この場合、光学素子の多層膜の積層数
は140層対であるが、この積層対では上記X線に対す
る反射率が飽和しており、150層対の良品多層膜と同
等の反射率を有する。
【0018】ところで、図11は入射角が5°で、X線
の波長が約13nmにピーク反射率を示すように周期長
を設計したMo/Si多層膜の積層数と、振幅反射率の
位相の関係を示したものである。反射率が飽和する積層
数で振幅反射率の位相も振動を有して飽和する。多層膜
の表面がMoの金属層である場合とSi層である場合と
では、振幅反射率の位相が異なる。
の波長が約13nmにピーク反射率を示すように周期長
を設計したMo/Si多層膜の積層数と、振幅反射率の
位相の関係を示したものである。反射率が飽和する積層
数で振幅反射率の位相も振動を有して飽和する。多層膜
の表面がMoの金属層である場合とSi層である場合と
では、振幅反射率の位相が異なる。
【0019】多層膜を上層から除去する工程を含む光学
素子の製造方法において、真空紫外線またはX線に対し
て光学定数が異なる少なくとも2種類の物質を、基板の
上に交互に積層した多層膜の積層数を、上記真空紫外線
またはX線の侵入深さより多く形成し、真空紫外線また
はX線に対して相対的に反射率が高い領域と反射率が低
い領域とを、所定のパタンに応じて上記多層膜に配置
し、隣接する反射率が高い領域のパタンの高さをλ・
(2n−1)/(4・cosθ)だけ変化させると、隣接
する上記反射率が高い領域のパタンから反射するX線の
相対的な位相は図1(b)のように反転し、上記X線の
強度分布は図1(c)に示すように変化して、隣接する
像パタンのコントラストが増加する。ここで、隣接する
反射率が高い領域の表面材料を同一にして振幅反射率の
位相を揃えるのが望ましい。これは、隣接する反射率が
高い領域のパタン表面をなす第1層の材料が異なると、
図11に示されるように、隣接する反射率が高い領域の
パタンからの反射光との振幅の相対的な位相差が180
°ではなくなり、隣接するパタンのコントラストがあま
り増加しない。図12には従来の反射型マスクを示し、
(a)にその構造を示すとともに、(b)および(c)
には、上記マスクから反射される真空紫外線またはX線
の位相および強度の変化をそれぞれ示している。
素子の製造方法において、真空紫外線またはX線に対し
て光学定数が異なる少なくとも2種類の物質を、基板の
上に交互に積層した多層膜の積層数を、上記真空紫外線
またはX線の侵入深さより多く形成し、真空紫外線また
はX線に対して相対的に反射率が高い領域と反射率が低
い領域とを、所定のパタンに応じて上記多層膜に配置
し、隣接する反射率が高い領域のパタンの高さをλ・
(2n−1)/(4・cosθ)だけ変化させると、隣接
する上記反射率が高い領域のパタンから反射するX線の
相対的な位相は図1(b)のように反転し、上記X線の
強度分布は図1(c)に示すように変化して、隣接する
像パタンのコントラストが増加する。ここで、隣接する
反射率が高い領域の表面材料を同一にして振幅反射率の
位相を揃えるのが望ましい。これは、隣接する反射率が
高い領域のパタン表面をなす第1層の材料が異なると、
図11に示されるように、隣接する反射率が高い領域の
パタンからの反射光との振幅の相対的な位相差が180
°ではなくなり、隣接するパタンのコントラストがあま
り増加しない。図12には従来の反射型マスクを示し、
(a)にその構造を示すとともに、(b)および(c)
には、上記マスクから反射される真空紫外線またはX線
の位相および強度の変化をそれぞれ示している。
【0020】また、隣接または近接する上記反射率が高
い領域のパタン間の高さの差をm・(da+db)とす
るとき、つぎの関係式が成立するようにmの値を決定す
ることが望ましい。
い領域のパタン間の高さの差をm・(da+db)とす
るとき、つぎの関係式が成立するようにmの値を決定す
ることが望ましい。
【0021】 m・(da+db)=λ・(2n−1)/(4・cos
θ) ここで、mとnとは自然数、daは多層膜を形成する1
層の膜厚、dbは多層膜を形成する別の1層の膜厚、λ
は光学素子の照明または露出に用いる真空紫外線または
X線の波長、θは光学素子の照明または露出に用いる真
空紫外線またはX線の入射角である。例えば、daはM
o膜で膜厚が2.58nm、dbはBN膜で膜厚が2.
58nm、Mo膜の積層数81層、BN膜の80層をそ
れぞれ交互に積層し、λ=10nm、θ=5°におい
て、m=17、n=18を与える膜厚だけ変化させるよ
うに、上記多層膜の上層からMo膜とBN膜とを1層ず
つ除去すると、隣接する反射率が高い領域のパタンから
反射するX線との相対的な位相が180°反転し、隣接
するパタンの像コントラストが増加する。隣接する反射
率が高い領域のパタンの最表面は、共にMo膜が露出し
ている。ここで、隣接または近接する上記反射率が高い
領域のパタン間の高さの差の精度は、多層膜の周期長に
対して約5%以内であることが望ましい。ここでは、m
=17、n=18なので上式の左辺は87.72nm、
右辺は87.83nmである。この差は0.11nmで
あり、多層膜の周期長5.16nmに対して誤差が2%
であり問題はない。
θ) ここで、mとnとは自然数、daは多層膜を形成する1
層の膜厚、dbは多層膜を形成する別の1層の膜厚、λ
は光学素子の照明または露出に用いる真空紫外線または
X線の波長、θは光学素子の照明または露出に用いる真
空紫外線またはX線の入射角である。例えば、daはM
o膜で膜厚が2.58nm、dbはBN膜で膜厚が2.
58nm、Mo膜の積層数81層、BN膜の80層をそ
れぞれ交互に積層し、λ=10nm、θ=5°におい
て、m=17、n=18を与える膜厚だけ変化させるよ
うに、上記多層膜の上層からMo膜とBN膜とを1層ず
つ除去すると、隣接する反射率が高い領域のパタンから
反射するX線との相対的な位相が180°反転し、隣接
するパタンの像コントラストが増加する。隣接する反射
率が高い領域のパタンの最表面は、共にMo膜が露出し
ている。ここで、隣接または近接する上記反射率が高い
領域のパタン間の高さの差の精度は、多層膜の周期長に
対して約5%以内であることが望ましい。ここでは、m
=17、n=18なので上式の左辺は87.72nm、
右辺は87.83nmである。この差は0.11nmで
あり、多層膜の周期長5.16nmに対して誤差が2%
であり問題はない。
【0022】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図1は本発明による光学素子の一実施例を示す図、
図2は上記光学素子の製造工程フローを示す図、図3は
多層膜に欠陥を有する光学素子の一例を示す図、図4は
本実施例により形成した光学素子パタンの例を示す図、
図5は本発明による光学素子を実装したX線投影露光装
置を示す図である。
る。図1は本発明による光学素子の一実施例を示す図、
図2は上記光学素子の製造工程フローを示す図、図3は
多層膜に欠陥を有する光学素子の一例を示す図、図4は
本実施例により形成した光学素子パタンの例を示す図、
図5は本発明による光学素子を実装したX線投影露光装
置を示す図である。
【0023】第1実施例 図1に示す第1実施例は光学素子として反射型マスクを
例示し、(a)は上記素子の断面図、(b)は反射光の
振幅分布を示す図、(c)は上記反射光の強度分布をそ
れぞれ示す図である。上記反射型マスクは、図1(a)
に示すように、基板11上に、真空紫外線またはX線に
対する光学定数が異なる少なくとも2種類の物質を交互
に積層して多層膜21を形成し、真空紫外線またはX線
に対する反射率が相対的に低い領域と高い領域とを、所
定のパタンに応じて上記多層膜21に配置した光学素子
であって、上記パタンを形成するそれぞれの多層膜2
2、2203は、上記真空紫外線またはX線に対する反
射率が飽和する積層数以上に厚く、平滑基板11上にア
ルミニウムの薄膜層119を介して積層され、上記パタ
ンを形成する高反射率の多層膜22と隣接または近接す
る高反射率多層膜2203との間には、λ・(2n−
1)/(4・cosθ)の高さの差を有している。したが
って、上記パタンから反射するX線等の位相はパタンを
形成する多層膜表面における高さの差Δによって反転
し、相対的に反射率が低い領域では打ち消し合い、隣接
する像パタンのコントラストが増加する。
例示し、(a)は上記素子の断面図、(b)は反射光の
振幅分布を示す図、(c)は上記反射光の強度分布をそ
れぞれ示す図である。上記反射型マスクは、図1(a)
に示すように、基板11上に、真空紫外線またはX線に
対する光学定数が異なる少なくとも2種類の物質を交互
に積層して多層膜21を形成し、真空紫外線またはX線
に対する反射率が相対的に低い領域と高い領域とを、所
定のパタンに応じて上記多層膜21に配置した光学素子
であって、上記パタンを形成するそれぞれの多層膜2
2、2203は、上記真空紫外線またはX線に対する反
射率が飽和する積層数以上に厚く、平滑基板11上にア
ルミニウムの薄膜層119を介して積層され、上記パタ
ンを形成する高反射率の多層膜22と隣接または近接す
る高反射率多層膜2203との間には、λ・(2n−
1)/(4・cosθ)の高さの差を有している。したが
って、上記パタンから反射するX線等の位相はパタンを
形成する多層膜表面における高さの差Δによって反転
し、相対的に反射率が低い領域では打ち消し合い、隣接
する像パタンのコントラストが増加する。
【0024】つぎに上記反射型X線マスクの製造例を説
明する。図2に示す一部は上記実施例の製造工程を示す
ものである。超平滑面を有するシリコン基板またはSi
C基板11に、スパッタリング蒸着法の1つであるマグ
ネトロンスパッタリング法で、多層膜を除去する際に上
記基板11を保護するアルミニウム(Al)膜の薄膜層
119を200nm厚ほど蒸着する。このとき、スパッ
タリングガスの圧力は出来るかぎり低圧が望ましい。つ
ぎに炭素(C)膜1.27nm厚とニッケル(Ni)膜
1.27nm厚とを交互に形成して多層膜21を作る。
このとき、20層対の積層ごとに光学顕微鏡とX線顕微
鏡とにより検査を行った。160層対積層したのちの検
査で上記多層膜21に欠陥があることを知った。このと
きの波長5nmのX線に対する反射率は25%であっ
た。そこで、160層対から20層対を除去し140層
対にした。再度20層対の積層ごとに光学顕微鏡とX線
顕微鏡により検査を行い、実質的に反射率が飽和する合
計200層対を積層した。その上にレジストを塗布し
て、図1(a)に示すような反射型マスクを形成し、再
度光学およびX線顕微鏡で検査を行い、それぞれ欠陥が
ないことを確認した。
明する。図2に示す一部は上記実施例の製造工程を示す
ものである。超平滑面を有するシリコン基板またはSi
C基板11に、スパッタリング蒸着法の1つであるマグ
ネトロンスパッタリング法で、多層膜を除去する際に上
記基板11を保護するアルミニウム(Al)膜の薄膜層
119を200nm厚ほど蒸着する。このとき、スパッ
タリングガスの圧力は出来るかぎり低圧が望ましい。つ
ぎに炭素(C)膜1.27nm厚とニッケル(Ni)膜
1.27nm厚とを交互に形成して多層膜21を作る。
このとき、20層対の積層ごとに光学顕微鏡とX線顕微
鏡とにより検査を行った。160層対積層したのちの検
査で上記多層膜21に欠陥があることを知った。このと
きの波長5nmのX線に対する反射率は25%であっ
た。そこで、160層対から20層対を除去し140層
対にした。再度20層対の積層ごとに光学顕微鏡とX線
顕微鏡により検査を行い、実質的に反射率が飽和する合
計200層対を積層した。その上にレジストを塗布し
て、図1(a)に示すような反射型マスクを形成し、再
度光学およびX線顕微鏡で検査を行い、それぞれ欠陥が
ないことを確認した。
【0025】第2実施例 上記実施例と同様に、超平滑面を有するシリコン基板ま
たはSiC基板11に、マグネトロンスパッタリング法
でアルミニウム(Al)膜119を200nm厚ほど蒸
着し、つぎにルテニウム(Ru)膜1.78nm厚と窒
化ほう素(BN)膜1.78nm厚を交互に積層して多
層膜を作る。このとき、10層対の積層ごとに光学顕微
鏡とX線顕微鏡とにより検査を行い、120層対積層し
た後の検査で多層膜に欠陥があることが判明した。そこ
で120層対からRu膜とBN膜とを1層づつ除去し、
1層の除去ごとに光学顕微鏡とX線顕微鏡とにより検査
を行った。上記Ru膜とBN膜を1層づつ除去するに
は、試料基板の温度を−100℃まで冷却し、4ふっ化
炭素ガスを試料表面に吸着させてエッチングするデジタ
ルエッチングを用いた。1層ごとに除去と検査を繰り返
したところ、115層対目に欠陥が見付かり、110層
対まで除去した。その後再度Ru膜とBN膜とを交互に
積層し、10層対の積層ごとに光学顕微鏡とX線顕微鏡
とによる検査を行いながら合計150層対まで積層し、
欠陥がないことを確認した。第1実施例と同様に反射型
マスクを形成し、再度光学顕微鏡とX線顕微鏡とにより
検査を行い欠陥がないことを確認した。
たはSiC基板11に、マグネトロンスパッタリング法
でアルミニウム(Al)膜119を200nm厚ほど蒸
着し、つぎにルテニウム(Ru)膜1.78nm厚と窒
化ほう素(BN)膜1.78nm厚を交互に積層して多
層膜を作る。このとき、10層対の積層ごとに光学顕微
鏡とX線顕微鏡とにより検査を行い、120層対積層し
た後の検査で多層膜に欠陥があることが判明した。そこ
で120層対からRu膜とBN膜とを1層づつ除去し、
1層の除去ごとに光学顕微鏡とX線顕微鏡とにより検査
を行った。上記Ru膜とBN膜を1層づつ除去するに
は、試料基板の温度を−100℃まで冷却し、4ふっ化
炭素ガスを試料表面に吸着させてエッチングするデジタ
ルエッチングを用いた。1層ごとに除去と検査を繰り返
したところ、115層対目に欠陥が見付かり、110層
対まで除去した。その後再度Ru膜とBN膜とを交互に
積層し、10層対の積層ごとに光学顕微鏡とX線顕微鏡
とによる検査を行いながら合計150層対まで積層し、
欠陥がないことを確認した。第1実施例と同様に反射型
マスクを形成し、再度光学顕微鏡とX線顕微鏡とにより
検査を行い欠陥がないことを確認した。
【0026】第3実施例 また、上記実施例と同様に、超平滑面を有するシリコン
基板またはSiC基板11に、マグネトロンスパッタリ
ング法によりアルミニウム(Al)膜119を200n
m厚ほど蒸着したのち、モリブデン(Mo)膜2.58
nm厚と窒化ほう素(BN)膜2.58nm厚とを交互
に積層して多層膜を作った。このとき、10層対の積層
ごとに光学顕微鏡とX線顕微鏡とによる検査を行い、1
50層対まで積層したが検査の結果多層膜には欠陥が存
在しなかった。このときの波長10nmのX線に対する
反射率は35%であった。上記実施例と同様に反射型マ
スクを形成したが、光学顕微鏡とX線顕微鏡とにより検
査を行ったところ、多層膜パタンの表面に欠陥があるこ
とが判明した。上記欠陥は反射型マスクのパタン形成工
程の途中で発生したものと考えられる。したがって、多
層膜150層対の表面からMo膜とBN膜とを1層づつ
除去し、合計10層対を除去した。再度光学顕微鏡とX
線顕微鏡とによる検査を行い欠陥がないことを確認し
た。本実施例ではMo層241層BN層240層で反射
率が飽和するが、その後、上記実施例と同様の反射型マ
スクを形成し、上記両顕微鏡により検査を行い欠陥がな
いことを確認した。図3(a)は多層膜パタン22の表
面に存在する欠陥2202を示す図で、(b)は上記欠
陥2202を除去した欠陥がない反射型マスクを示す図
である。
基板またはSiC基板11に、マグネトロンスパッタリ
ング法によりアルミニウム(Al)膜119を200n
m厚ほど蒸着したのち、モリブデン(Mo)膜2.58
nm厚と窒化ほう素(BN)膜2.58nm厚とを交互
に積層して多層膜を作った。このとき、10層対の積層
ごとに光学顕微鏡とX線顕微鏡とによる検査を行い、1
50層対まで積層したが検査の結果多層膜には欠陥が存
在しなかった。このときの波長10nmのX線に対する
反射率は35%であった。上記実施例と同様に反射型マ
スクを形成したが、光学顕微鏡とX線顕微鏡とにより検
査を行ったところ、多層膜パタンの表面に欠陥があるこ
とが判明した。上記欠陥は反射型マスクのパタン形成工
程の途中で発生したものと考えられる。したがって、多
層膜150層対の表面からMo膜とBN膜とを1層づつ
除去し、合計10層対を除去した。再度光学顕微鏡とX
線顕微鏡とによる検査を行い欠陥がないことを確認し
た。本実施例ではMo層241層BN層240層で反射
率が飽和するが、その後、上記実施例と同様の反射型マ
スクを形成し、上記両顕微鏡により検査を行い欠陥がな
いことを確認した。図3(a)は多層膜パタン22の表
面に存在する欠陥2202を示す図で、(b)は上記欠
陥2202を除去した欠陥がない反射型マスクを示す図
である。
【0027】第4実施例 つぎに上記各実施例と同様にして形成したアルミニウム
(Al)膜119の上に、モリブデン(Mo)膜2.5
8nm厚と窒化ほう素(BN)膜2.58nm厚とを交
互に積層して多層膜を作った。このとき、10層対の積
層ごとに光学顕微鏡とX線顕微鏡により検査を行った。
150.5層対まで積層したが(Mo151層とBN1
50層を交互に合計301層を積層)、検査結果では多
層膜に欠陥が存在しなかった。波長10nmのX線に対
する反射率は35%であった。上記実施例と同様に反射
型マスクを形成し多層膜パタンを形成した。さらに隣接
または近接する上記反射率が高い領域のパタン間の高さ
の差をm(da+db)とするとき、およそつぎの関係
式が成り立つようにmの値を決定した。
(Al)膜119の上に、モリブデン(Mo)膜2.5
8nm厚と窒化ほう素(BN)膜2.58nm厚とを交
互に積層して多層膜を作った。このとき、10層対の積
層ごとに光学顕微鏡とX線顕微鏡により検査を行った。
150.5層対まで積層したが(Mo151層とBN1
50層を交互に合計301層を積層)、検査結果では多
層膜に欠陥が存在しなかった。波長10nmのX線に対
する反射率は35%であった。上記実施例と同様に反射
型マスクを形成し多層膜パタンを形成した。さらに隣接
または近接する上記反射率が高い領域のパタン間の高さ
の差をm(da+db)とするとき、およそつぎの関係
式が成り立つようにmの値を決定した。
【0028】 m・(da+db)=λ・(2n−1)/(4・cos
θ) ここで、mとnとは自然数、daはモリブデン(Mo)
膜の膜厚、dbは窒化ほう素(BN)膜の膜厚、λは光
学素子の照明または露光に用いる真空紫外線またはX線
の波長、θは光学素子の照明または露光に用いる真空紫
外線またはX線の入射角である。m=17、n=18を
与える膜厚だけ変化させるように、多層膜の上層からM
o膜とBN膜を1層づつ除去した。隣接する反射率が高
い領域のパタンの最表面は共にMo膜が露出している。
光学顕微鏡とX線顕微鏡により検査を行い、欠陥がない
ことを確認した。ここで隣接または近接する上記反射率
が高い領域のパタン間の高さの差の精度は、多層膜の周
期長に対して約5%以内であることが望ましいが、本実
施例ではm=17、n=18で上式の左辺は87.72
nm、右辺は87.83nmである。この差は0.11
nmであり、多層膜の周期長5.16nmに対して誤差
が約2%であり問題はない。
θ) ここで、mとnとは自然数、daはモリブデン(Mo)
膜の膜厚、dbは窒化ほう素(BN)膜の膜厚、λは光
学素子の照明または露光に用いる真空紫外線またはX線
の波長、θは光学素子の照明または露光に用いる真空紫
外線またはX線の入射角である。m=17、n=18を
与える膜厚だけ変化させるように、多層膜の上層からM
o膜とBN膜を1層づつ除去した。隣接する反射率が高
い領域のパタンの最表面は共にMo膜が露出している。
光学顕微鏡とX線顕微鏡により検査を行い、欠陥がない
ことを確認した。ここで隣接または近接する上記反射率
が高い領域のパタン間の高さの差の精度は、多層膜の周
期長に対して約5%以内であることが望ましいが、本実
施例ではm=17、n=18で上式の左辺は87.72
nm、右辺は87.83nmである。この差は0.11
nmであり、多層膜の周期長5.16nmに対して誤差
が約2%であり問題はない。
【0029】図4に本実施例で形成したパタンの例を示
す。(a)は反射率が高い多層膜領域22と、位相が
(2n−1)πだけ異なる高反射率多層膜領域2203
とが、交互にストライプ状に近接して配置されたパタン
を示す図、(b)は上記高反射率領域22を囲んで(2
n−1)πだけ位相が異なる高反射率領域2203が近
接して配置されたパタンを示す図、(c)は上記高反射
率領域22の周囲に(2n−1)π位相が異なる高反射
率領域2203が隣接し、これが間隔を保って併置され
たパタンを示す図、(d)は上記高反射率領域22の両
側に(2n−1)πだけ位相が異なる高反射率領域22
03がストライプ状に隣接配置されたパタンを示す図で
ある。
す。(a)は反射率が高い多層膜領域22と、位相が
(2n−1)πだけ異なる高反射率多層膜領域2203
とが、交互にストライプ状に近接して配置されたパタン
を示す図、(b)は上記高反射率領域22を囲んで(2
n−1)πだけ位相が異なる高反射率領域2203が近
接して配置されたパタンを示す図、(c)は上記高反射
率領域22の周囲に(2n−1)π位相が異なる高反射
率領域2203が隣接し、これが間隔を保って併置され
たパタンを示す図、(d)は上記高反射率領域22の両
側に(2n−1)πだけ位相が異なる高反射率領域22
03がストライプ状に隣接配置されたパタンを示す図で
ある。
【0030】第5実施例 上記実施例で作製した反射型マスクを装着して転写実験
を行ったX線投影露光装置を図5に示す。図5におい
て、マスク81とウェハ82とはそれぞれマスクステー
ジ83とウェハステージ84に搭載されている。まず、
マスク81とウェハ82との相対一をアライメント装置
85を用いて検出し、制御装置86により駆動装置8
7、88を介して位置合わせを行う。X線源89から放
射されたX線を反射鏡90で集光し、上記マスク81上
の円弧領域を照明する。マスク81と入射X線411と
の位置関係は、より細いパタンの短軸方向が入射X線の
球欠方向、より細いパタンの長軸方向が入射X線の子午
方向になるように設定した。上記マスク81で反射され
たX線は、波長10nm近傍のX線からなり、反射鏡9
1、92、93および94からなる結像光学系95によ
り、ウェハ82上に倍率1/5で結像する。反射鏡9
1、92、93および94は、マスク81と同様なMo
/BN系多層膜を蒸着し、各多層膜の周期長は反射X線
の波長が一致するように調節されている。マスク81と
ウェハ82を倍率に応じて同期走査し、マスク全面のパ
タンをウェハ82に転写した。このような方法により、
ウェハ82上の30mm角領域で0.07μm幅のパタ
ンを得ることができた。
を行ったX線投影露光装置を図5に示す。図5におい
て、マスク81とウェハ82とはそれぞれマスクステー
ジ83とウェハステージ84に搭載されている。まず、
マスク81とウェハ82との相対一をアライメント装置
85を用いて検出し、制御装置86により駆動装置8
7、88を介して位置合わせを行う。X線源89から放
射されたX線を反射鏡90で集光し、上記マスク81上
の円弧領域を照明する。マスク81と入射X線411と
の位置関係は、より細いパタンの短軸方向が入射X線の
球欠方向、より細いパタンの長軸方向が入射X線の子午
方向になるように設定した。上記マスク81で反射され
たX線は、波長10nm近傍のX線からなり、反射鏡9
1、92、93および94からなる結像光学系95によ
り、ウェハ82上に倍率1/5で結像する。反射鏡9
1、92、93および94は、マスク81と同様なMo
/BN系多層膜を蒸着し、各多層膜の周期長は反射X線
の波長が一致するように調節されている。マスク81と
ウェハ82を倍率に応じて同期走査し、マスク全面のパ
タンをウェハ82に転写した。このような方法により、
ウェハ82上の30mm角領域で0.07μm幅のパタ
ンを得ることができた。
【0031】第6実施例 上記第5実施例で形成した多層膜に対して、所定のパタ
ンを形成する前に、図5に示すX線投影露光装置に上記
多層膜を装着して、ウェハ82上のレジストに転写を行
い多層膜中の欠陥の有無を検査した。多層膜で反射され
たX線は波長10nm近傍のX線からなり、反射鏡9
1、92、93および94からなる結像光学系95によ
り、ウェハ82上のレジストに倍率1/5で結像する。
反射鏡91、92、93および94はマスク81と同様
なMo/BN系多層膜を蒸着し、各多層膜の周期長は反
射X線の波長が一致するように調節されている。マスク
とウェハを倍率に応じて同期走査し、多層膜全面をウェ
ハのレジストに転写した。レジストを現像したのち、上
記ウェハ上レジストの残膜特性を検査することにより、
多層膜全面の欠陥の有無が確認できた。
ンを形成する前に、図5に示すX線投影露光装置に上記
多層膜を装着して、ウェハ82上のレジストに転写を行
い多層膜中の欠陥の有無を検査した。多層膜で反射され
たX線は波長10nm近傍のX線からなり、反射鏡9
1、92、93および94からなる結像光学系95によ
り、ウェハ82上のレジストに倍率1/5で結像する。
反射鏡91、92、93および94はマスク81と同様
なMo/BN系多層膜を蒸着し、各多層膜の周期長は反
射X線の波長が一致するように調節されている。マスク
とウェハを倍率に応じて同期走査し、多層膜全面をウェ
ハのレジストに転写した。レジストを現像したのち、上
記ウェハ上レジストの残膜特性を検査することにより、
多層膜全面の欠陥の有無が確認できた。
【0032】上記各実施例では多層膜に用いる材料に関
して、Ni/C、Ru/BN、Rh/BN、Mo/Si
C系多層膜の場合を説明したが、本発明は上記材料に限
定されることなく、例えば、NiCr/C、Ni/V、
Ni/Ti、W/C、Ru/C、Rh/C、Ru/B
N、Rh/B4C、RhRu/BN、Ru/B4C、Mo
/Si、Pd/BN、Ag/BN、Mo/SiN、Mo
/B4C、Mo/C、Ru/Beなどの多層膜が形成可
能な材料であれば実施可能である。
して、Ni/C、Ru/BN、Rh/BN、Mo/Si
C系多層膜の場合を説明したが、本発明は上記材料に限
定されることなく、例えば、NiCr/C、Ni/V、
Ni/Ti、W/C、Ru/C、Rh/C、Ru/B
N、Rh/B4C、RhRu/BN、Ru/B4C、Mo
/Si、Pd/BN、Ag/BN、Mo/SiN、Mo
/B4C、Mo/C、Ru/Beなどの多層膜が形成可
能な材料であれば実施可能である。
【0033】また、上記実施例は反射型マスクの場合だ
けを説明したが、反射型マスクに限定されることなく、
回折格子やリニアゾーンプレートなどの反射面に微細パ
タンを有する光学素子にも適用できる。
けを説明したが、反射型マスクに限定されることなく、
回折格子やリニアゾーンプレートなどの反射面に微細パ
タンを有する光学素子にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】上記のように本発明による光学素子およ
びその製造方法は、基板上に、真空紫外線またはX線に
対する反射率が相対的に低い領域と高い領域とを有する
多層膜とが、所定のパタンに応じて配置された光学素子
において、上記真空紫外線またはX線に対する反射率が
飽和する積層数以上に厚く、平滑基板上に多層膜を積層
し、上記多層膜の形成および所定パタンに応じて配置す
る工程中に検査工程と欠陥除去工程を含めたことによ
り、検査修正処理に際し高価な多層膜光学素子の歩留り
が大となり、光学素子の製造コスト低減に大きく寄与で
きるとともに、本発明の製造方法による光学素子を転写
・結像することにより、隣接する上記反射率が高い領域
のパタンから反射するビームの位相が反転し、隣接する
パタンのコントラストが増加して、パタン像の解像力を
増加させることができる。
びその製造方法は、基板上に、真空紫外線またはX線に
対する反射率が相対的に低い領域と高い領域とを有する
多層膜とが、所定のパタンに応じて配置された光学素子
において、上記真空紫外線またはX線に対する反射率が
飽和する積層数以上に厚く、平滑基板上に多層膜を積層
し、上記多層膜の形成および所定パタンに応じて配置す
る工程中に検査工程と欠陥除去工程を含めたことによ
り、検査修正処理に際し高価な多層膜光学素子の歩留り
が大となり、光学素子の製造コスト低減に大きく寄与で
きるとともに、本発明の製造方法による光学素子を転写
・結像することにより、隣接する上記反射率が高い領域
のパタンから反射するビームの位相が反転し、隣接する
パタンのコントラストが増加して、パタン像の解像力を
増加させることができる。
【図1】本発明による光学素子の一実施例を示す図で、
(a)は多層膜パタンの断面を示す図、(b)は反射光
の振幅分布を示す図、(c)は反射光の強度分布を示す
図である。
(a)は多層膜パタンの断面を示す図、(b)は反射光
の振幅分布を示す図、(c)は反射光の強度分布を示す
図である。
【図2】上記光学素子の製造工程フローを示す図であ
る。
る。
【図3】多層膜に欠陥を有する光学素子の一例を示す図
で、(a)は欠陥を有する多層膜を示す図、(b)は欠
陥個所を除去した多層膜を示す図である。
で、(a)は欠陥を有する多層膜を示す図、(b)は欠
陥個所を除去した多層膜を示す図である。
【図4】本実施例で形成したパタンの例を示す図で、
(a)は高反射率領域で位相が(2n−1)πだけ異な
る多層膜が交互にストライプ状に近接したパタンを示す
図、(b)は高反射率領域を囲んで(2n−1)πだけ
位相が異なる高反射率領域が近接したパタンを示す図、
(c)は高反射率領域の周囲に(2n−1)π位相が異
なる高反射率領域が隣接して併置されたパタンを示す
図、(d)は高反射率領域の両側に(2n−1)π位相
が異なる高反射率領域を隣接したパタンを示す図であ
る。
(a)は高反射率領域で位相が(2n−1)πだけ異な
る多層膜が交互にストライプ状に近接したパタンを示す
図、(b)は高反射率領域を囲んで(2n−1)πだけ
位相が異なる高反射率領域が近接したパタンを示す図、
(c)は高反射率領域の周囲に(2n−1)π位相が異
なる高反射率領域が隣接して併置されたパタンを示す
図、(d)は高反射率領域の両側に(2n−1)π位相
が異なる高反射率領域を隣接したパタンを示す図であ
る。
【図5】本発明の光学素子を実装したX線投影露光装置
を示す図である。
を示す図である。
【図6】従来のX線縮小投影露光法の露光光学系を示す
図である。
図である。
【図7】従来の反射型マスクを示す図で、(a)〜
(d)はそれぞれ異なる方法で形成したマスクの断面図
である。
(d)はそれぞれ異なる方法で形成したマスクの断面図
である。
【図8】多層膜の積層数と反射X線の反射率を示す図で
ある。
ある。
【図9】欠陥を有する多層膜の積層数と反射率との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図10】欠陥多層膜を除去した場合の積層数と反射率
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図11】多層膜積層数と振幅反射率の位相との関係を
示す図である。
示す図である。
【図12】従来の光学素子を示す図で、(a)は素子の
断面図、(b)は反射光の振幅分布を示す図、(c)は
反射光の強度分布を示す図である。
断面図、(b)は反射光の振幅分布を示す図、(c)は
反射光の強度分布を示す図である。
【符号の説明】 11…基板 21…多層膜 22、2203…パタンを形成する多層膜 89…X線源 119…薄膜層 2202…欠陥
フロントページの続き (72)発明者 武田 英次 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (15)
- 【請求項1】基板上に、真空紫外線またはX線に対する
反射率が相対的に低い領域と高い領域とを有する多層膜
が、所定のパタンに応じて配置された光学素子におい
て、上記真空紫外線またはX線に対する反射率が飽和す
る積層数以上に厚く、上記多層膜を平滑基板上に積層す
ることを特徴とする光学素子。 - 【請求項2】上記反射率が高い領域は、少なくとも1つ
のパタンの高さをm・(da+db)とするとき、つぎ
の式をほぼ満足するように変化させた多層膜であること
を特徴とする請求項1に記載した光学素子、 m・(da+db)=λ・(2n−1)/(4・cos
θ) ただし、mとnは自然数、daは多層膜を形成する1層
の膜厚、dbは多層膜を形成する他の1層の膜厚、λは
光学素子の照明または露光に用いる真空紫外線またはX
線の波長、θは光学素子の照明または露光に用いる真空
紫外線またはX線の入射角である。 - 【請求項3】上記反射率が低い領域と高い領域とを有す
る多層膜は、反射率が高い隣接領域の表面材料を同一に
したことを特徴とする請求項1に記載した光学素子。 - 【請求項4】上記多層膜は、上記基板との間に少なくと
も1層の薄膜層を形成したことを特徴とする請求項1ま
たは請求項3に記載した光学素子。 - 【請求項5】基板上に、真空紫外線またはX線に対し光
学定数が異なる少なくとも2種類の物質を、交互に積層
して多層膜を形成する工程と、真空紫外線またはX線に
対し相対的に反射率が高い領域と反射率が低い領域と
を、所定のパタンに応じて上記多層膜に配置する工程
と、上記工程により形成する光学素子を検査する工程
と、上記光学素子を修正する工程と、上記多層膜に欠陥
がある場合に上記欠陥を多層膜の上層から除去する工程
とを含む光学素子の製造方法。 - 【請求項6】上記光学定数が異なる少なくとも2種類の
物質を積層して多層膜を形成する工程は、上記基板上に
少なくとも1層の薄膜層を形成する工程の後に、行うこ
とを特徴とする請求項5に記載した光学素子の製造方
法。 - 【請求項7】上記欠陥を多層膜の上層から除去する工程
は、上記多層膜を上層から1層づつ除去する工程を含む
ことを特徴とする請求項5に記載した光学素子の製造方
法。 - 【請求項8】上記多層膜は、上記真空紫外線またはX線
に対する反射率が飽和する積層数以上の厚さに、積層す
ることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに
記載した光学素子の製造方法。 - 【請求項9】上記光学素子を検査する工程は、少なくと
も一部にX線顕微鏡による検査を含むことを特徴とする
請求項5に記載した光学素子の製造方法。 - 【請求項10】上記光学素子を検査する工程は、少なく
とも一部が上記光学素子を露光して被露光材に転写し、
上記被露光材を検査することを特徴とする請求項5に記
載した光学素子の製造方法。 - 【請求項11】上記光学定数が異なる少なくとも2種類
の物質を、交互に積層して多層膜を形成する工程は、該
工程の途中に、上記光学素子を検査する工程を少なくと
も1回含むことを特徴とする請求項5または請求項6に
記載した光学素子の製造方法。 - 【請求項12】基板上に、真空紫外線またはX線に対し
光学定数が異なる少なくとも2種類の物質を、交互に積
層した多層膜の積層数を、上記多層膜の真空紫外線また
はX線に対する反射率が飽和する積層数の厚さ以上に積
層する工程と、上記多層膜に対する真空紫外線またはX
線の相対反射率が高い領域と低い領域とを、所定のパタ
ンに応じて配置する工程と、隣接または近接する上記反
射率が高い領域の少なくとも1つのパタンの高さを、お
よそλ・(2n−1)/(4・cosθ)だけ異なるよう
に、上層から上記多層膜を除去する工程とを含む光学素
子の製造方法、ただし、nは自然数、λは光学素子の照
明または露光に用いる真空紫外線またはX線の波長、θ
は光学素子の照明または露光に用いる真空紫外線または
X線の入射角である。 - 【請求項13】上記隣接または近接する上記反射率が高
い多層膜領域のパタンの高さは、つぎの式が成り立つよ
うに、上層から上記多層膜を除去する工程を含むことを
特徴とする請求項12に記載した光学素子の製造方法、 m・(da+db)=λ・(2n−1)/(4・cos
θ) ただし、mとnは自然数、daは多層膜を形成する1層
の膜厚、dbは多層膜を形成する他の1層の膜厚、λは
光学素子の照明または露光に用いる真空紫外線またはX
線の波長、θは光学素子の照明または露光に用いる真空
紫外線またはX線の入射角である。 - 【請求項14】上記光学定数が異なる少なくとも2種類
の物質を交互に積層して多層膜を形成する工程は、上記
基板上に少なくとも1層の薄膜層を形成する工程の後
に、行うことを特徴とする請求項12または請求項13
に記載した光学素子の製造方法。 - 【請求項15】上記隣接または近接する反射率が高い多
層膜領域のパタンの高さは、ほぼλ・(2n−1)/
(4・cosθ)だけ上記高さを変化させるように、上層
から上記多層膜を1層ずつ除去する工程を含むことを特
徴とする請求項12、請求項13、請求項14のいずれ
かに記載した光学素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32652792A JPH06177019A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 光学素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32652792A JPH06177019A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 光学素子およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06177019A true JPH06177019A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18188830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32652792A Pending JPH06177019A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 光学素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06177019A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002532738A (ja) * | 1998-12-08 | 2002-10-02 | イーユーヴィー リミテッド リアビリティ コーポレーション | 欠陥補正を用いたマスクの修復方法 |
| JP2004510343A (ja) * | 2000-09-26 | 2004-04-02 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニヴァーシティ オブ カリフォルニア | レチクル上の多層欠陥の軽減 |
| KR100839076B1 (ko) * | 2007-02-06 | 2008-06-19 | 삼성전자주식회사 | 다층 구조체 검사장치 및 이를 구비하는 다층 구조 반도체제조 재료 검사장치 |
| JP2009272347A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Toshiba Corp | 光反射型マスク、露光装置、測定方法、及び半導体装置の製造方法 |
| JP2011176127A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射型マスクおよびその製造方法 |
| JP2012190964A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型フォトマスクの位相欠陥修正方法およびそれを用いた反射型フォトマスク |
| JP2012529999A (ja) * | 2009-06-16 | 2012-11-29 | ザ・ボーイング・カンパニー | ユーザ支援による複合材構造からの材料除去 |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP32652792A patent/JPH06177019A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002532738A (ja) * | 1998-12-08 | 2002-10-02 | イーユーヴィー リミテッド リアビリティ コーポレーション | 欠陥補正を用いたマスクの修復方法 |
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| KR100839076B1 (ko) * | 2007-02-06 | 2008-06-19 | 삼성전자주식회사 | 다층 구조체 검사장치 및 이를 구비하는 다층 구조 반도체제조 재료 검사장치 |
| JP2009272347A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Toshiba Corp | 光反射型マスク、露光装置、測定方法、及び半導体装置の製造方法 |
| JP2012529999A (ja) * | 2009-06-16 | 2012-11-29 | ザ・ボーイング・カンパニー | ユーザ支援による複合材構造からの材料除去 |
| JP2011176127A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射型マスクおよびその製造方法 |
| JP2012190964A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Toppan Printing Co Ltd | 反射型フォトマスクの位相欠陥修正方法およびそれを用いた反射型フォトマスク |
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