JPH06177548A - プリント配線基板 - Google Patents
プリント配線基板Info
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- JPH06177548A JPH06177548A JP32694392A JP32694392A JPH06177548A JP H06177548 A JPH06177548 A JP H06177548A JP 32694392 A JP32694392 A JP 32694392A JP 32694392 A JP32694392 A JP 32694392A JP H06177548 A JPH06177548 A JP H06177548A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】基板の厚さを変えることなく電磁放射雑音を逓
減するプリント配線基板を提供する。 【構成】複数の絶縁層には、厚さの異なる絶縁層40が
含まれている。配線層には、信号回路を構成する信号層
11、12、13、14と、前記信号回路のリターン路
を構成する複数のリターン層21、22とを配置されて
いる。前記複数の絶縁層のうち最も厚さの厚い絶縁層4
0は、2層のリターン層21、22の間に配置されてい
る。
減するプリント配線基板を提供する。 【構成】複数の絶縁層には、厚さの異なる絶縁層40が
含まれている。配線層には、信号回路を構成する信号層
11、12、13、14と、前記信号回路のリターン路
を構成する複数のリターン層21、22とを配置されて
いる。前記複数の絶縁層のうち最も厚さの厚い絶縁層4
0は、2層のリターン層21、22の間に配置されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁環境適合性(EM
C)の優れたプリント配線基板に関する。
C)の優れたプリント配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器では、その機器が外部の雑音源
に影響されず、また周囲の環境に対して雑音源にならな
いように、様々な電磁適合性(EMC)対策が行われて
いる。
に影響されず、また周囲の環境に対して雑音源にならな
いように、様々な電磁適合性(EMC)対策が行われて
いる。
【0003】電子機器のデファレンシャルモードの放射
雑音の電界強度は、「増補改訂版実践ノイズ逓減技法」
HENRRY W.OTT/著、ジャテック出版のpp321-346に記載
されているように、周波数の2乗と、電流と、電流のル
ープ面積とに比例する。
雑音の電界強度は、「増補改訂版実践ノイズ逓減技法」
HENRRY W.OTT/著、ジャテック出版のpp321-346に記載
されているように、周波数の2乗と、電流と、電流のル
ープ面積とに比例する。
【0004】プリント配線基板の場合、電流のループ面
積は、信号リードの長さと、信号リードとグランド層の
間隔によって決まる。したがって、従来、プリント配線
基板のデファレンシャルモードの放射雑音を逓減するた
めに、プリント配線基板の多層に積層された絶縁層の厚
さを薄くすることにより、信号リードとグランド層の間
隔を狭め、電流ループ面積を小さくする方法が用いられ
ていた。
積は、信号リードの長さと、信号リードとグランド層の
間隔によって決まる。したがって、従来、プリント配線
基板のデファレンシャルモードの放射雑音を逓減するた
めに、プリント配線基板の多層に積層された絶縁層の厚
さを薄くすることにより、信号リードとグランド層の間
隔を狭め、電流ループ面積を小さくする方法が用いられ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、信
号リードとグランド層の間隔を狭めることにより、電流
ループ面積を小さくしているため、プリント配線基板を
構成する絶縁層の厚さは薄くなる。しかしながら、絶縁
層の厚さを薄くすると、プリント回路基板全体の厚さが
薄くなり、剛性が弱くなる。このため、プリント配線基
板の配線が切断しやすくなったり、基板が割れやすくな
る、ハンダ割れが発生する、などの問題発生していた。
また、プリント配線基板全体の厚さが薄くなることで、
裏面への伝熱量が増えるため、部品実装時のハンダリフ
ローでプリント配線基板の裏面のハンダが溶融してしま
うという問題があった。
号リードとグランド層の間隔を狭めることにより、電流
ループ面積を小さくしているため、プリント配線基板を
構成する絶縁層の厚さは薄くなる。しかしながら、絶縁
層の厚さを薄くすると、プリント回路基板全体の厚さが
薄くなり、剛性が弱くなる。このため、プリント配線基
板の配線が切断しやすくなったり、基板が割れやすくな
る、ハンダ割れが発生する、などの問題発生していた。
また、プリント配線基板全体の厚さが薄くなることで、
裏面への伝熱量が増えるため、部品実装時のハンダリフ
ローでプリント配線基板の裏面のハンダが溶融してしま
うという問題があった。
【0006】本発明の目的は、プリント配線基板の剛性
が大きく、かつ、電磁放射雑音を逓減したプリント配線
基板を提供することにある。
が大きく、かつ、電磁放射雑音を逓減したプリント配線
基板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によれば、複数の配線層と、前
記複数の配線層を互いに絶縁するために、前記複数の配
線層の間に配置された複数の絶縁層とを有する多層構造
のプリント配線基板において、前記複数の絶縁層には、
異なる厚さの絶縁層が含まれ、前記配線層は、信号回路
を構成する信号層と、前記信号回路のリターン路を構成
する複数のリターン層とを有し、前記複数の絶縁層のう
ち最も厚さの厚い絶縁層は、前記複数のリターン層のう
ちいずれか2層のリターン層の間に配置されていること
を特徴とするプリント配線基板が提供される。
に、本発明の第1の態様によれば、複数の配線層と、前
記複数の配線層を互いに絶縁するために、前記複数の配
線層の間に配置された複数の絶縁層とを有する多層構造
のプリント配線基板において、前記複数の絶縁層には、
異なる厚さの絶縁層が含まれ、前記配線層は、信号回路
を構成する信号層と、前記信号回路のリターン路を構成
する複数のリターン層とを有し、前記複数の絶縁層のう
ち最も厚さの厚い絶縁層は、前記複数のリターン層のう
ちいずれか2層のリターン層の間に配置されていること
を特徴とするプリント配線基板が提供される。
【0008】上記目的を達成するために、本発明の第2
の態様によれば、複数の配線層と、前記複数の配線層を
互いに絶縁するために、前記複数の配線層の間に配置さ
れた複数の絶縁層とを有する多層構造のプリント配線基
板において、前記配線層は、信号回路を構成する複数の
信号層と、前記信号回路のリターン路を構成する複数の
リターン層とを有し、前記複数の絶縁層には、厚さの異
なる絶縁層を含まれ、前記複数の絶縁層のうち最も厚い
絶縁層は、すべての信号層について、その信号層と前記
複数のリターン層との間のキャパシタンスのうち、2番
目以下の大きさのキャパシタンスとなるリターン層との
間に配置されていることを特徴とするプリント配線基板
が提供される。
の態様によれば、複数の配線層と、前記複数の配線層を
互いに絶縁するために、前記複数の配線層の間に配置さ
れた複数の絶縁層とを有する多層構造のプリント配線基
板において、前記配線層は、信号回路を構成する複数の
信号層と、前記信号回路のリターン路を構成する複数の
リターン層とを有し、前記複数の絶縁層には、厚さの異
なる絶縁層を含まれ、前記複数の絶縁層のうち最も厚い
絶縁層は、すべての信号層について、その信号層と前記
複数のリターン層との間のキャパシタンスのうち、2番
目以下の大きさのキャパシタンスとなるリターン層との
間に配置されていることを特徴とするプリント配線基板
が提供される。
【0009】
【作用】本発明のプリント回路基板は、複数種類の厚さ
の絶縁層を積層し、厚さの厚い絶縁層でプリント回路基
板全体の剛性を高めている。これにより、プリント配線
基板の割れや変形を防止し、配線を保護する。また、厚
さの厚い絶縁層は、熱容量も大きいので、部品実装時の
ハンダリフローの熱を蓄え、裏面のハンダの溶融を防止
する。
の絶縁層を積層し、厚さの厚い絶縁層でプリント回路基
板全体の剛性を高めている。これにより、プリント配線
基板の割れや変形を防止し、配線を保護する。また、厚
さの厚い絶縁層は、熱容量も大きいので、部品実装時の
ハンダリフローの熱を蓄え、裏面のハンダの溶融を防止
する。
【0010】しかし、厚い絶縁層を配置すると、信号層
の電流ループ面積を大きくする恐れがある。本発明のプ
リント回路基板では、信号層の電流ループ面積を大きく
することなく、厚い絶縁層を配置するために、厚い絶縁
層の配置場所を限定している。
の電流ループ面積を大きくする恐れがある。本発明のプ
リント回路基板では、信号層の電流ループ面積を大きく
することなく、厚い絶縁層を配置するために、厚い絶縁
層の配置場所を限定している。
【0011】本発明の第1の態様のプリント回路基板で
は、リターン層を2層以上配置し、複数の絶縁層のうち
最も厚さの厚い絶縁層を、いずれか2層のリターン層の
間に配置する。最も厚さの厚い絶縁層を、2層のリター
ン層の間に配置することにより、各信号層とその信号層
に最も近いリターン層との間に、最も厚い絶縁層が位置
することはなく、各信号層とその信号層に最も近いリタ
ーン層との間の絶縁層の厚さは薄くなる。したがって、
各信号層とその信号層に最も近いリターン層との間で電
流ループを形成するので、各信号層の電流ループの面積
は小さく、電磁放射雑音を逓減することができる。
は、リターン層を2層以上配置し、複数の絶縁層のうち
最も厚さの厚い絶縁層を、いずれか2層のリターン層の
間に配置する。最も厚さの厚い絶縁層を、2層のリター
ン層の間に配置することにより、各信号層とその信号層
に最も近いリターン層との間に、最も厚い絶縁層が位置
することはなく、各信号層とその信号層に最も近いリタ
ーン層との間の絶縁層の厚さは薄くなる。したがって、
各信号層とその信号層に最も近いリターン層との間で電
流ループを形成するので、各信号層の電流ループの面積
は小さく、電磁放射雑音を逓減することができる。
【0012】また、本発明の第2の態様のプリント回路
基板では、リターン層を2層以上配置し、複数の絶縁層
のうち最も厚さの厚い絶縁層を以下のように配置する。
まず、各信号層について、その信号層と複数のリターン
層とのキャパシタンスを求める。そして、すべての信号
層について、その信号層についてのキャパシタンスのう
ち、2番目以下の大きさのキャパシタンスとなるリター
ン層との間に、最も厚い絶縁層が位置するように配置す
る。これにより、各信号層について、それぞれ、最も大
きなキャパシタンスとなるリターン層との間に、最も厚
い絶縁層が位置することはなく、したがって、各信号層
と最も大きなキャパシタンスとなるリターン層との間の
絶縁層の厚さは薄くなる。信号層を流れる電流は、最も
キャパシタンスの大きなリターン層へ、リターンするの
で、形成される電流ループの面積は小さく、電磁放射雑
音を逓減することができる。
基板では、リターン層を2層以上配置し、複数の絶縁層
のうち最も厚さの厚い絶縁層を以下のように配置する。
まず、各信号層について、その信号層と複数のリターン
層とのキャパシタンスを求める。そして、すべての信号
層について、その信号層についてのキャパシタンスのう
ち、2番目以下の大きさのキャパシタンスとなるリター
ン層との間に、最も厚い絶縁層が位置するように配置す
る。これにより、各信号層について、それぞれ、最も大
きなキャパシタンスとなるリターン層との間に、最も厚
い絶縁層が位置することはなく、したがって、各信号層
と最も大きなキャパシタンスとなるリターン層との間の
絶縁層の厚さは薄くなる。信号層を流れる電流は、最も
キャパシタンスの大きなリターン層へ、リターンするの
で、形成される電流ループの面積は小さく、電磁放射雑
音を逓減することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0014】(実施例1)本発明の第1の実施例を図1
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0015】本実施例のプリント配線基板は、図1に示
すように、パ−ソナルコンピュ−タに用いる6層のプリ
ント配線基板である。本実施例のプリント配線基板は、
図1のように、配線層として、下層側から順に、信号層
12、電源層22、信号層14、信号層13、グランド
層21、信号層11を備えている。また、上記各配線層
を絶縁するために、各配線層の間には、下層側から順
に、絶縁層34、絶縁層33、絶縁層40、絶縁層3
2、絶縁層31が配置されている。絶縁層34、33、
40、32、31は、すべてガラスエポキシ樹脂の絶縁
層である。
すように、パ−ソナルコンピュ−タに用いる6層のプリ
ント配線基板である。本実施例のプリント配線基板は、
図1のように、配線層として、下層側から順に、信号層
12、電源層22、信号層14、信号層13、グランド
層21、信号層11を備えている。また、上記各配線層
を絶縁するために、各配線層の間には、下層側から順
に、絶縁層34、絶縁層33、絶縁層40、絶縁層3
2、絶縁層31が配置されている。絶縁層34、33、
40、32、31は、すべてガラスエポキシ樹脂の絶縁
層である。
【0016】プリント配線基板全体の厚さは、1.60
mmであり、各部材の厚さは以下の通りである。信号層
11とグランド層21の距離、つまり絶縁層31の厚さ
h1は、0.10mmである。同様にして、絶縁層32
の厚さh2、絶縁層33の厚さh3、絶縁層34の厚さ
h4も0.10mmである。絶縁層40の厚さh0は、
最も厚く1.0mmとした。また、信号層11、12の
厚さは0.02mm、また信号層13、14の厚さは
0.04mmである。グランド層21、及び電源層22
の厚さは0.04mmである。
mmであり、各部材の厚さは以下の通りである。信号層
11とグランド層21の距離、つまり絶縁層31の厚さ
h1は、0.10mmである。同様にして、絶縁層32
の厚さh2、絶縁層33の厚さh3、絶縁層34の厚さ
h4も0.10mmである。絶縁層40の厚さh0は、
最も厚く1.0mmとした。また、信号層11、12の
厚さは0.02mm、また信号層13、14の厚さは
0.04mmである。グランド層21、及び電源層22
の厚さは0.04mmである。
【0017】グランド層21および電源層22は、信号
層12、14、13、11のいずれかの信号層のリター
ン経路となる。また、最も厚い絶縁層40は、他の絶縁
層34、33、32、31よりも、厚さが厚いので剛性
が大きく、プリント配線基板全体の剛性を高めている。
本実施例において最も厚い絶縁層40は、上述のよう
に、グランド層21と電源層22との間に配置されてい
る。
層12、14、13、11のいずれかの信号層のリター
ン経路となる。また、最も厚い絶縁層40は、他の絶縁
層34、33、32、31よりも、厚さが厚いので剛性
が大きく、プリント配線基板全体の剛性を高めている。
本実施例において最も厚い絶縁層40は、上述のよう
に、グランド層21と電源層22との間に配置されてい
る。
【0018】次に本発明におけるプリント配線基板から
の放射雑音について説明する。
の放射雑音について説明する。
【0019】信号層11は、マイクロストリップライン
であり、高周波電流において、リターン経路がグランド
層21となる。信号層11からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層11とグラ
ンド層21とで囲まれる部分の面積に比例する。つま
り、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層31の厚さh
1に比例する。従来の技術のように各層間隔が均等な場
合、プリント回路基板全体の厚さを、本実施例のプリン
ト回路基板と同じ厚さにすると、絶縁層の厚さが0.2
8mmとなる。本実施例のプリント配線基板の信号層1
1の電流ループ面積は、この従来技術のプリント配線基
板の場合の電流ループ面積に比べて、約1/3となる。
そのために、本実施例のプリント配線基板の信号層11
からの放射雑音は、約1/3(−約10dB)になる。
であり、高周波電流において、リターン経路がグランド
層21となる。信号層11からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層11とグラ
ンド層21とで囲まれる部分の面積に比例する。つま
り、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層31の厚さh
1に比例する。従来の技術のように各層間隔が均等な場
合、プリント回路基板全体の厚さを、本実施例のプリン
ト回路基板と同じ厚さにすると、絶縁層の厚さが0.2
8mmとなる。本実施例のプリント配線基板の信号層1
1の電流ループ面積は、この従来技術のプリント配線基
板の場合の電流ループ面積に比べて、約1/3となる。
そのために、本実施例のプリント配線基板の信号層11
からの放射雑音は、約1/3(−約10dB)になる。
【0020】信号層12も同様に、マイクロストリップ
ラインであり、高周波電流において、リターン経路が電
源層22となる。信号層12からの放射雑音は、高周波
電流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層12と電
源層22の面積に比例する。つまり、信号線の長さが同
じ場合には、絶縁層34の厚さh4に比例する。従来の
技術のように、各層間隔が0.28mm均等のプリント
配線基板の場合に比べて、本発明のプリント配線基板の
電流ループ面積は約1/3になる。そのために、本発明
のプリント配線基板の信号層12からの放射雑音は、約
1/3(−約10dB)になる。
ラインであり、高周波電流において、リターン経路が電
源層22となる。信号層12からの放射雑音は、高周波
電流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層12と電
源層22の面積に比例する。つまり、信号線の長さが同
じ場合には、絶縁層34の厚さh4に比例する。従来の
技術のように、各層間隔が0.28mm均等のプリント
配線基板の場合に比べて、本発明のプリント配線基板の
電流ループ面積は約1/3になる。そのために、本発明
のプリント配線基板の信号層12からの放射雑音は、約
1/3(−約10dB)になる。
【0021】また、信号層13からの放射雑音について
説明する。信号層13とグランド層21とのキャパシタ
ンスCg は、 Cg =εg (Wg /dg ) (εg :信号層−グランド層間誘電率4.0,Wg :線
路幅0.13mm dg :信号層−グランド層間距離0.1mm)で表さ
れ、5.2F/mとなる。また、信号線13と電源層2
2とのキャパシタンスCv は、 Cv =εv (Wv /dv ) (εv :信号層−グランド層間誘電率4.0,Wv :線
路幅0.13mm dv :信号層−電源層間距離1.135mm)で表さ
れ、0.158F/mとなる。高周波電流において、リ
ターン経路は、キャパシタンスの最も大きい層になるの
で、信号層13のリターン経路は、グランド層21とな
る。
説明する。信号層13とグランド層21とのキャパシタ
ンスCg は、 Cg =εg (Wg /dg ) (εg :信号層−グランド層間誘電率4.0,Wg :線
路幅0.13mm dg :信号層−グランド層間距離0.1mm)で表さ
れ、5.2F/mとなる。また、信号線13と電源層2
2とのキャパシタンスCv は、 Cv =εv (Wv /dv ) (εv :信号層−グランド層間誘電率4.0,Wv :線
路幅0.13mm dv :信号層−電源層間距離1.135mm)で表さ
れ、0.158F/mとなる。高周波電流において、リ
ターン経路は、キャパシタンスの最も大きい層になるの
で、信号層13のリターン経路は、グランド層21とな
る。
【0022】ところで、放射雑音は、高周波電流の流れ
る閉ループの面積の大きさで決定される。信号層13の
場合、信号層13とグランド層21の面積、つまり、絶
縁層32の厚さh2に比例する。本実施例では、2つの
リターン層(グランド層21および電源層22)のう
ち、信号層13とのキャパシタンスが小さいリターン層
(電源層22)との間に、最も厚い絶縁層40が位置す
るように配置しているので、キャパシタンスが最も大き
くなるグランド層との距離は小さくなっている。よっ
て、従来の各層間隔が0.28mm均等のプリント配線
基板の場合に比べて、本発明のプリント配線基板の電流
ループ面積は、約1/3になる。そのために、本発明の
プリント配線基板の信号層13からの放射雑音は、減少
する。また、信号層13はグランド層21と電源層22
に挾み込まれており、そのシールド効果もあり、放射雑
音はさらに減少する。
る閉ループの面積の大きさで決定される。信号層13の
場合、信号層13とグランド層21の面積、つまり、絶
縁層32の厚さh2に比例する。本実施例では、2つの
リターン層(グランド層21および電源層22)のう
ち、信号層13とのキャパシタンスが小さいリターン層
(電源層22)との間に、最も厚い絶縁層40が位置す
るように配置しているので、キャパシタンスが最も大き
くなるグランド層との距離は小さくなっている。よっ
て、従来の各層間隔が0.28mm均等のプリント配線
基板の場合に比べて、本発明のプリント配線基板の電流
ループ面積は、約1/3になる。そのために、本発明の
プリント配線基板の信号層13からの放射雑音は、減少
する。また、信号層13はグランド層21と電源層22
に挾み込まれており、そのシールド効果もあり、放射雑
音はさらに減少する。
【0023】また、信号層14と電源層22とのキャパ
シタンスCv は、 Cv =εv (Wv /dv ) (εv :信号層−グランド層間誘電率4.0,Wv :線
路幅0.13mm dv :信号層−電源層間距離0.1mm)で表され、
5.2F/mとなる。信号層14とグランド層21との
キャパシタンスCg は、 Cg =εg (Wg /dg ) (εg :信号層−グランド層間誘電率4.0,Wg :線
路幅0.13mm dg :信号層−グランド層間距離0.135mm)で表
され、0.458F/mとなる。高周波領域での電流で
は、そのリターン経路は、キャパシタンスが最も大きい
層になるので、信号層14のリターン層は電源層22に
なる。
シタンスCv は、 Cv =εv (Wv /dv ) (εv :信号層−グランド層間誘電率4.0,Wv :線
路幅0.13mm dv :信号層−電源層間距離0.1mm)で表され、
5.2F/mとなる。信号層14とグランド層21との
キャパシタンスCg は、 Cg =εg (Wg /dg ) (εg :信号層−グランド層間誘電率4.0,Wg :線
路幅0.13mm dg :信号層−グランド層間距離0.135mm)で表
され、0.458F/mとなる。高周波領域での電流で
は、そのリターン経路は、キャパシタンスが最も大きい
層になるので、信号層14のリターン層は電源層22に
なる。
【0024】ところで、放射雑音は、高周波電流の流れ
る閉ループの面積の大きさで決定される。信号層14の
場合、信号層14と電源層22の面積、つまり、絶縁層
33の厚さh3に比例する。本実施例では、2つのリタ
ーン層(グランド層21および電源層22)のうち、信
号層14とのキャパシタンスが小さいリターン層(グラ
ンド層21)との間に、最も厚い絶縁層40が位置する
ように配置しているので、キャパシタンスの大きいリタ
ーン層(電源層22)との距離は小さくなっている。よ
って、従来の各層間隔が均等で0.28mmのプリント
配線基板の場合に比べて、本発明のプリント配線基板の
電流ループ面積は約1/3になる。そのために、本発明
のプリント配線基板の信号層14からの放射雑音は、減
少する。また、信号層14はグランド層21と電源層2
2に挾み込まれており、そのシールド効果もあり、放射
雑音はさらに減少する。
る閉ループの面積の大きさで決定される。信号層14の
場合、信号層14と電源層22の面積、つまり、絶縁層
33の厚さh3に比例する。本実施例では、2つのリタ
ーン層(グランド層21および電源層22)のうち、信
号層14とのキャパシタンスが小さいリターン層(グラ
ンド層21)との間に、最も厚い絶縁層40が位置する
ように配置しているので、キャパシタンスの大きいリタ
ーン層(電源層22)との距離は小さくなっている。よ
って、従来の各層間隔が均等で0.28mmのプリント
配線基板の場合に比べて、本発明のプリント配線基板の
電流ループ面積は約1/3になる。そのために、本発明
のプリント配線基板の信号層14からの放射雑音は、減
少する。また、信号層14はグランド層21と電源層2
2に挾み込まれており、そのシールド効果もあり、放射
雑音はさらに減少する。
【0025】以上のように、本実施例のプリント配線基
板は、2つのリターン層であるグランド層21と電源層
22との間に最も厚さの厚い絶縁層40を配置してい
る。また、この構造は、最も厚さの厚い基板40を、す
べての信号層について、その信号層とリターン層(電源
層22およびグランド層21)とのキャパシタンスのう
ち2番目以下に大きいキャパシタンスとなる位置に配置
するものである。この構造により、本実施例のプリント
配線基板は、剛性を高めるために、厚さの厚い絶縁層4
0を有しているが、各信号層12、14、13、11
と、リターン路となるリターン層(グランド層21また
は電源層22)との距離は狭く、放射雑音が逓減され
る。
板は、2つのリターン層であるグランド層21と電源層
22との間に最も厚さの厚い絶縁層40を配置してい
る。また、この構造は、最も厚さの厚い基板40を、す
べての信号層について、その信号層とリターン層(電源
層22およびグランド層21)とのキャパシタンスのう
ち2番目以下に大きいキャパシタンスとなる位置に配置
するものである。この構造により、本実施例のプリント
配線基板は、剛性を高めるために、厚さの厚い絶縁層4
0を有しているが、各信号層12、14、13、11
と、リターン路となるリターン層(グランド層21また
は電源層22)との距離は狭く、放射雑音が逓減され
る。
【0026】また、この絶縁層40を他の絶縁層31、
32、33、34よりも厚くすることによって、プリン
ト配線基板全体の熱容量は変化しないので、プリント配
線基板の裏面への伝熱量が増加することはなく、部品実
装時のハンダリフローでプリント配線基板の裏面のハン
ダが溶融してしまうことを防止できる。
32、33、34よりも厚くすることによって、プリン
ト配線基板全体の熱容量は変化しないので、プリント配
線基板の裏面への伝熱量が増加することはなく、部品実
装時のハンダリフローでプリント配線基板の裏面のハン
ダが溶融してしまうことを防止できる。
【0027】なお、本発明は、本実施例で用いた層構
造、各層の厚さ、プリント基板の厚さ等に、限定される
ものではなく、別の構造や値であっても構わない。
造、各層の厚さ、プリント基板の厚さ等に、限定される
ものではなく、別の構造や値であっても構わない。
【0028】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を図2に基づいて説明する。
を図2に基づいて説明する。
【0029】図2は、ワ−クステ−ションに用いる8層
のプリント配線基板に本発明を適用した場合のプリント
配線基板の断面図である。第2の実施例のプリント回路
基板は、図2のように、本実施例のプリント配線基板
は、配線層として、下層側から順に、信号層112、電
源層122、信号層116、信号層115、信号層11
4、信号層113、グランド層121、信号層111を
備えている。また、上記各配線層を絶縁するために、各
配線層の間には、下層側から順に、絶縁層136、絶縁
層135、絶縁層134、絶縁層140、絶縁層13
3、絶縁層132、絶縁層131が配置されている。絶
縁層136、135、134、140、133、13
2、131は、すべてガラスエポキシ樹脂の絶縁層であ
る。
のプリント配線基板に本発明を適用した場合のプリント
配線基板の断面図である。第2の実施例のプリント回路
基板は、図2のように、本実施例のプリント配線基板
は、配線層として、下層側から順に、信号層112、電
源層122、信号層116、信号層115、信号層11
4、信号層113、グランド層121、信号層111を
備えている。また、上記各配線層を絶縁するために、各
配線層の間には、下層側から順に、絶縁層136、絶縁
層135、絶縁層134、絶縁層140、絶縁層13
3、絶縁層132、絶縁層131が配置されている。絶
縁層136、135、134、140、133、13
2、131は、すべてガラスエポキシ樹脂の絶縁層であ
る。
【0030】プリント配線基板全体の厚さは、1.88
mmであり、各部材の厚さは以下の通りである。信号層
111とグランド層121の距離、つまり絶縁層131
の厚さh21は、0.10mmである。同様にして、絶
縁層132の厚さh22、絶縁層133の厚さh23、
絶縁層134の厚さh24、絶縁層135の厚さh2
5、絶縁層136の厚さh26も0.10mmである。
絶縁層140の厚さh20は、最も厚く1.0mmとし
た。また、信号層111、112の厚さは0.02m
m、また信号層113、114、115、116の厚さ
は0.04mmである。グランド層121、及び電源層
122の厚さは0.04mmである。各信号層112、
116、115、114、113、111の線路幅は、
一定とした。
mmであり、各部材の厚さは以下の通りである。信号層
111とグランド層121の距離、つまり絶縁層131
の厚さh21は、0.10mmである。同様にして、絶
縁層132の厚さh22、絶縁層133の厚さh23、
絶縁層134の厚さh24、絶縁層135の厚さh2
5、絶縁層136の厚さh26も0.10mmである。
絶縁層140の厚さh20は、最も厚く1.0mmとし
た。また、信号層111、112の厚さは0.02m
m、また信号層113、114、115、116の厚さ
は0.04mmである。グランド層121、及び電源層
122の厚さは0.04mmである。各信号層112、
116、115、114、113、111の線路幅は、
一定とした。
【0031】グランド層121および電源層122は、
信号層112、116、115、114、113、11
1のいずれかの信号層のリターン経路となる。また、最
も厚い絶縁層140は、他の絶縁層136、135、1
34、133、132、131よりも、厚さが厚いので
剛性が大きく、プリント配線基板全体の剛性を高めてい
る。本実施例において最も厚い絶縁層140は、上述の
ように、グランド層121と電源層122との間に配置
されている。
信号層112、116、115、114、113、11
1のいずれかの信号層のリターン経路となる。また、最
も厚い絶縁層140は、他の絶縁層136、135、1
34、133、132、131よりも、厚さが厚いので
剛性が大きく、プリント配線基板全体の剛性を高めてい
る。本実施例において最も厚い絶縁層140は、上述の
ように、グランド層121と電源層122との間に配置
されている。
【0032】次に本実施例におけるプリント配線基板か
らの放射雑音について説明する。
らの放射雑音について説明する。
【0033】絶縁層136、135、134、133、
132、131は、すべて同一の材料で構成されている
ので誘電率は一定である。また、各信号層112、11
6、115、114、113、111の線路幅も一定で
ある。したがって、各信号層は、最も近いリターン層
(グランド層121または電源層122)とのキャパシ
タンスが最も大きく、最も近いリターン層とリターン路
を形成する。
132、131は、すべて同一の材料で構成されている
ので誘電率は一定である。また、各信号層112、11
6、115、114、113、111の線路幅も一定で
ある。したがって、各信号層は、最も近いリターン層
(グランド層121または電源層122)とのキャパシ
タンスが最も大きく、最も近いリターン層とリターン路
を形成する。
【0034】したがって、信号層111からの放射雑音
は、高周波電流の流れる閉ループの面積、すなわち信号
層111とグランド層121とで囲まれる部分の面積に
比例する。つまり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁
層31の厚さh21に比例する。従来の各層間隔が均等
で絶縁層の厚さが0.28mmのプリント配線基板の場
合に比べて、本実施例のプリント配線基板の電流ループ
面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント配
線基板の信号層111からの放射雑音は、減少する。
は、高周波電流の流れる閉ループの面積、すなわち信号
層111とグランド層121とで囲まれる部分の面積に
比例する。つまり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁
層31の厚さh21に比例する。従来の各層間隔が均等
で絶縁層の厚さが0.28mmのプリント配線基板の場
合に比べて、本実施例のプリント配線基板の電流ループ
面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント配
線基板の信号層111からの放射雑音は、減少する。
【0035】信号層112からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層112と電
源層122とで囲まれる部分の面積に比例する。つま
り、信号層の長さが同じ場合には、絶縁層136の厚さ
h26に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント配
線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板の
電流ループ面積は小さくなる。そのために、本実施例の
プリント配線基板の信号層112からの放射雑音は、減
少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層112と電
源層122とで囲まれる部分の面積に比例する。つま
り、信号層の長さが同じ場合には、絶縁層136の厚さ
h26に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント配
線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板の
電流ループ面積は小さくなる。そのために、本実施例の
プリント配線基板の信号層112からの放射雑音は、減
少する。
【0036】信号層113からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層113とグ
ランド層121とで囲まれる部分の面積に関係する。つ
まり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層132の厚
さh22に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント
配線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板
の電流ループ面積は小さくなる。そのために、本実施例
のプリント配線基板の信号層113からの放射雑音は減
少する。また、信号層113はグランド層と電源層に挟
み込まれており、そのシールド効果もあり、放射雑音は
さらに減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層113とグ
ランド層121とで囲まれる部分の面積に関係する。つ
まり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層132の厚
さh22に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント
配線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板
の電流ループ面積は小さくなる。そのために、本実施例
のプリント配線基板の信号層113からの放射雑音は減
少する。また、信号層113はグランド層と電源層に挟
み込まれており、そのシールド効果もあり、放射雑音は
さらに減少する。
【0037】信号層114からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層114とグ
ランド層121とで囲まれる部分の面積に関係する。信
号層の長さが同じ場合には、絶縁層133の厚さh23
と絶縁層132の厚さh22、及び信号層13の厚さに
よって決まる。従来の各層間隔が均等なプリント配線基
板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板は、h
20が厚い分h23,h22は薄くなっているので、電
流ループ面積は、小さくなる。そのために、本実施例の
プリント配線基板の信号層114からの放射雑音は、減
少する。また、信号層114はグランド層121と電源
層122に挟み込まれており、そのシールド効果もあ
り、放射雑音はさらに減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層114とグ
ランド層121とで囲まれる部分の面積に関係する。信
号層の長さが同じ場合には、絶縁層133の厚さh23
と絶縁層132の厚さh22、及び信号層13の厚さに
よって決まる。従来の各層間隔が均等なプリント配線基
板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板は、h
20が厚い分h23,h22は薄くなっているので、電
流ループ面積は、小さくなる。そのために、本実施例の
プリント配線基板の信号層114からの放射雑音は、減
少する。また、信号層114はグランド層121と電源
層122に挟み込まれており、そのシールド効果もあ
り、放射雑音はさらに減少する。
【0038】信号層115からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層115と電
源層122とで囲まれる部分の面積に関係する。信号層
の長さが同じ場合には、絶縁層134の厚さh24と絶
縁層135の厚さh25、及び信号層116の厚さによ
って決まる。従来の各層間隔が均等なプリント配線基板
の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板は、h2
0が厚い分、h24,h25は薄くなっているので、電
流ループ面積は、小さくなる。そのために、本実施例の
プリント配線基板の信号層115からの放射雑音は、減
少する。また、信号層115はグランド層121と電源
層122に挟み込まれており、そのシールド効果もあ
り、放射雑音はさらに減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層115と電
源層122とで囲まれる部分の面積に関係する。信号層
の長さが同じ場合には、絶縁層134の厚さh24と絶
縁層135の厚さh25、及び信号層116の厚さによ
って決まる。従来の各層間隔が均等なプリント配線基板
の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板は、h2
0が厚い分、h24,h25は薄くなっているので、電
流ループ面積は、小さくなる。そのために、本実施例の
プリント配線基板の信号層115からの放射雑音は、減
少する。また、信号層115はグランド層121と電源
層122に挟み込まれており、そのシールド効果もあ
り、放射雑音はさらに減少する。
【0039】信号層116からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層116と電
源層122とで囲まれる部分の面積に比例する。つま
り、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層135の厚さ
h25に比例する。従来の各層間隔が均等なのプリント
配線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板
は、h20が厚い分、h25は薄くなっているので電流
ループ面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリ
ント配線基板の信号層116からの放射雑音は減少す
る。また、信号層113はグランド層121と電源層1
22に挟み込まれており、そのシールド効果もあり、放
射雑音はさらに減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層116と電
源層122とで囲まれる部分の面積に比例する。つま
り、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層135の厚さ
h25に比例する。従来の各層間隔が均等なのプリント
配線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板
は、h20が厚い分、h25は薄くなっているので電流
ループ面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリ
ント配線基板の信号層116からの放射雑音は減少す
る。また、信号層113はグランド層121と電源層1
22に挟み込まれており、そのシールド効果もあり、放
射雑音はさらに減少する。
【0040】以上のように、本実施例のプリント配線基
板は、2つのリターン層であるグランド層121と電源
層122との間に最も厚さの厚い絶縁層140を配置し
ている。また、この構造は、最も厚さの厚い基板140
を、すべての信号層について、その信号層とリターン層
(電源層122およびグランド層121)とのキャパシ
タンスのうち2番目以下に大きいキャパシタンスのリタ
ーン層の間となる位置に配置するものである。このよう
な構造により、本実施例のプリント配線基板では、基板
全体の厚さを薄くすることなく、各信号層とグランド
層、または各信号層と電源層の距離を狭めることができ
るので放射雑音を逓減することができる。
板は、2つのリターン層であるグランド層121と電源
層122との間に最も厚さの厚い絶縁層140を配置し
ている。また、この構造は、最も厚さの厚い基板140
を、すべての信号層について、その信号層とリターン層
(電源層122およびグランド層121)とのキャパシ
タンスのうち2番目以下に大きいキャパシタンスのリタ
ーン層の間となる位置に配置するものである。このよう
な構造により、本実施例のプリント配線基板では、基板
全体の厚さを薄くすることなく、各信号層とグランド
層、または各信号層と電源層の距離を狭めることができ
るので放射雑音を逓減することができる。
【0041】すなわち、本実施例のプリント配線基板で
は、高周波電流の流れる閉ループを構成することの無い
絶縁層140を、他の絶縁1層31、132、133、
134、135、136よりも厚くすることによって、
プリント配線基板の剛性を高めている。また、この絶縁
層140の厚さを他の絶縁層131、132、133、
134、135、136よりも厚くすることによって、
プリント配線基板全体の熱容量は減少しないため、部品
実装時のハンダリフローでプリント配線基板の裏面のハ
ンダが溶融してしまうことも防止できる。
は、高周波電流の流れる閉ループを構成することの無い
絶縁層140を、他の絶縁1層31、132、133、
134、135、136よりも厚くすることによって、
プリント配線基板の剛性を高めている。また、この絶縁
層140の厚さを他の絶縁層131、132、133、
134、135、136よりも厚くすることによって、
プリント配線基板全体の熱容量は減少しないため、部品
実装時のハンダリフローでプリント配線基板の裏面のハ
ンダが溶融してしまうことも防止できる。
【0042】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
を図3に基づいて説明する。
を図3に基づいて説明する。
【0043】本実施例は、2種類の異なる電源電圧層を
持つ7層のプリント配線基板に本発明を適用した場合の
プリント配線基板である。本実施例のプリント回路基板
は、図3のように、配線層として、下層側から順に、信
号層312、3Vの電源層323、信号層314、グラ
ンド層321、信号層313、5Vの電源層322、信
号層311を備えている。また、上記各配線層を絶縁す
るために、各配線層の間には、下層側から順に、絶縁層
334、絶縁層341、絶縁層333、絶縁層332、
絶縁層340、絶縁層331が配置されている。絶縁層
334、341、333、332、340、331は、
すべてガラスエポキシ樹脂の絶縁層である。
持つ7層のプリント配線基板に本発明を適用した場合の
プリント配線基板である。本実施例のプリント回路基板
は、図3のように、配線層として、下層側から順に、信
号層312、3Vの電源層323、信号層314、グラ
ンド層321、信号層313、5Vの電源層322、信
号層311を備えている。また、上記各配線層を絶縁す
るために、各配線層の間には、下層側から順に、絶縁層
334、絶縁層341、絶縁層333、絶縁層332、
絶縁層340、絶縁層331が配置されている。絶縁層
334、341、333、332、340、331は、
すべてガラスエポキシ樹脂の絶縁層である。
【0044】各部材の厚さは以下の通りである。信号層
311と5Vの電源層322の距離、つまり絶縁層33
1の厚さh31は、0.10mmである。同様にして、
絶縁層332の厚さh32、絶縁層333の厚さh3
3、絶縁層334の厚さh34も0.10mmであり、
絶縁層340の厚さh30は、0.6mm、絶縁層34
1の厚さh35は0.4mm、である。信号層311と
312の厚さは0.02mm、また信号層313と14
の厚さは0.04mmである。グランド層321、及び
電源層322、23の厚さは0.04mmである。
311と5Vの電源層322の距離、つまり絶縁層33
1の厚さh31は、0.10mmである。同様にして、
絶縁層332の厚さh32、絶縁層333の厚さh3
3、絶縁層334の厚さh34も0.10mmであり、
絶縁層340の厚さh30は、0.6mm、絶縁層34
1の厚さh35は0.4mm、である。信号層311と
312の厚さは0.02mm、また信号層313と14
の厚さは0.04mmである。グランド層321、及び
電源層322、23の厚さは0.04mmである。
【0045】次に本実施例におけるプリント配線基板か
らの放射雑音について説明する。
らの放射雑音について説明する。
【0046】絶縁層334、341、333、332、
340、331は、すべて同一の材料で構成されている
ので誘電率は一定である。また、各信号層312、31
4、313、311の線路幅も一定である。したがっ
て、各信号層は、最も近いリターン層(グランド層32
1または電源層322または電源層323)とのキャパ
シタンスが最も大きく、最も近いリターン層とリターン
路を形成する。
340、331は、すべて同一の材料で構成されている
ので誘電率は一定である。また、各信号層312、31
4、313、311の線路幅も一定である。したがっ
て、各信号層は、最も近いリターン層(グランド層32
1または電源層322または電源層323)とのキャパ
シタンスが最も大きく、最も近いリターン層とリターン
路を形成する。
【0047】信号層311からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層311と5
Vの電源層322とに囲まれる部分の面積に比例する。
つまり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層331の
厚さh31に比例する。従来の各層間隔が均等なプリン
ト配線基板の場合に比べて、絶縁層331の厚さh31
は薄いので、本実施例のプリント配線基板の電流ループ
面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント配
線基板の信号層311からの放射雑音は、減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層311と5
Vの電源層322とに囲まれる部分の面積に比例する。
つまり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層331の
厚さh31に比例する。従来の各層間隔が均等なプリン
ト配線基板の場合に比べて、絶縁層331の厚さh31
は薄いので、本実施例のプリント配線基板の電流ループ
面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント配
線基板の信号層311からの放射雑音は、減少する。
【0048】信号層312からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層312と3
Vの電源層323とに囲まれる部分の面積に比例する。
つまり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層334の
厚さh34に比例する。従来の各層間隔が均等なプリン
ト配線基板の場合に比べて、絶縁層334の厚さh34
は薄いので、本実施例のプリント配線基板の電流ループ
面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント配
線基板の信号層312からの放射雑音は、減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層312と3
Vの電源層323とに囲まれる部分の面積に比例する。
つまり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層334の
厚さh34に比例する。従来の各層間隔が均等なプリン
ト配線基板の場合に比べて、絶縁層334の厚さh34
は薄いので、本実施例のプリント配線基板の電流ループ
面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント配
線基板の信号層312からの放射雑音は、減少する。
【0049】信号層313からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層313とグ
ランド層321とに囲まれる部分の面積に関係する。つ
まり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層332の厚
さh32に関係する。従来の各層間隔が均等なプリント
配線基板の場合に比べて、絶縁層332の厚さh32は
薄いので、本実施例のプリント配線基板の電流ループ面
積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント配線
基板の信号層313からの放射雑音は、減少する。ま
た、信号層313はグランド層321と電源層322に
挟み込まれており、そのシールド効果もあり、放射雑音
はさらに減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層313とグ
ランド層321とに囲まれる部分の面積に関係する。つ
まり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層332の厚
さh32に関係する。従来の各層間隔が均等なプリント
配線基板の場合に比べて、絶縁層332の厚さh32は
薄いので、本実施例のプリント配線基板の電流ループ面
積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント配線
基板の信号層313からの放射雑音は、減少する。ま
た、信号層313はグランド層321と電源層322に
挟み込まれており、そのシールド効果もあり、放射雑音
はさらに減少する。
【0050】信号層314からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層314とグ
ランド層321とに囲まれる部分の面積に比例する。信
号線の長さが同じ場合には、絶縁層333の厚さh33
に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント配線基板
の場合に比べて、絶縁層333の厚さh33は薄いの
で、本実施例のプリント配線基板の電流ループ面積は小
さくなる。そのために、本実施例のプリント配線基板の
信号層314からの放射雑音は、減少する。また、信号
層314はグランド層321と電源層323に挟み込ま
れており、そのシールド効果もあり、放射雑音はさらに
減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層314とグ
ランド層321とに囲まれる部分の面積に比例する。信
号線の長さが同じ場合には、絶縁層333の厚さh33
に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント配線基板
の場合に比べて、絶縁層333の厚さh33は薄いの
で、本実施例のプリント配線基板の電流ループ面積は小
さくなる。そのために、本実施例のプリント配線基板の
信号層314からの放射雑音は、減少する。また、信号
層314はグランド層321と電源層323に挟み込ま
れており、そのシールド効果もあり、放射雑音はさらに
減少する。
【0051】以上のように、本実施例のプリント配線基
板は、3層のリターン層(電源層323、グランド層3
21、電源層322)のうち、グランド層321と電源
層322との間に最も厚さの厚い絶縁層340を配置し
ている。また、この構造は、すべての信号層について、
その信号層とリターン層とのキャパシタンスのうち2番
目以下の大きさのキャパシタンスのリターン層のとの間
に、最も厚さの厚い基板340を配置するものである。
このような構造により、本実施例のプリント配線基板で
は、基板全体の厚さを薄くすることなく、各信号層とグ
ランド層、または各信号層と電源層の距離を狭め、放射
雑音を逓減することができる。
板は、3層のリターン層(電源層323、グランド層3
21、電源層322)のうち、グランド層321と電源
層322との間に最も厚さの厚い絶縁層340を配置し
ている。また、この構造は、すべての信号層について、
その信号層とリターン層とのキャパシタンスのうち2番
目以下の大きさのキャパシタンスのリターン層のとの間
に、最も厚さの厚い基板340を配置するものである。
このような構造により、本実施例のプリント配線基板で
は、基板全体の厚さを薄くすることなく、各信号層とグ
ランド層、または各信号層と電源層の距離を狭め、放射
雑音を逓減することができる。
【0052】また、本実施例を用いたプリント配線基板
では、高周波電流の流れる閉ループを構成することの無
い絶縁層340、及び341を他の絶縁層331、3
2、33、34よりも厚くすることによって、プリント
配線基板の剛性を高めている。また、この絶縁層34
0、及び341を他の絶縁層331、332、333、
334よりも厚くすることによって、プリント配線基板
の裏面への伝熱量を減らすことができるため、部品実装
時のハンダリフローで裏面のハンダが溶融してしまうこ
とも防止できる。
では、高周波電流の流れる閉ループを構成することの無
い絶縁層340、及び341を他の絶縁層331、3
2、33、34よりも厚くすることによって、プリント
配線基板の剛性を高めている。また、この絶縁層34
0、及び341を他の絶縁層331、332、333、
334よりも厚くすることによって、プリント配線基板
の裏面への伝熱量を減らすことができるため、部品実装
時のハンダリフローで裏面のハンダが溶融してしまうこ
とも防止できる。
【0053】なお、本実施例で電源層22、23の電圧
値を5Vと3Vにしているが、5Vと3.3V、5Vと
5V、5Vと−12Vなどのように別の電圧値であって
も構わない。
値を5Vと3Vにしているが、5Vと3.3V、5Vと
5V、5Vと−12Vなどのように別の電圧値であって
も構わない。
【0054】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
を図4に基づいて説明する。図4は、ワ−クステ−ショ
ン用の8層のプリント配線基板に、本発明を適用した場
合のプリント配線基板の断面図である。第4の実施例の
プリント回路基板は、図4のように、配線層として、下
層側から順に、信号層412、電源層422b、グラン
ド層421b、信号層414、信号層413、電源層4
22a、グランド層421a、信号層411を備えてい
る。また、上記各配線層を絶縁するために、各配線層の
間には、下層側から順に、絶縁層436、絶縁層43
5、絶縁層434、絶縁層440、絶縁層433、絶縁
層432、絶縁層431が配置されている。絶縁層43
6、435、434、440、433、432、431
は、すべてガラスエポキシ樹脂の絶縁層である。
を図4に基づいて説明する。図4は、ワ−クステ−ショ
ン用の8層のプリント配線基板に、本発明を適用した場
合のプリント配線基板の断面図である。第4の実施例の
プリント回路基板は、図4のように、配線層として、下
層側から順に、信号層412、電源層422b、グラン
ド層421b、信号層414、信号層413、電源層4
22a、グランド層421a、信号層411を備えてい
る。また、上記各配線層を絶縁するために、各配線層の
間には、下層側から順に、絶縁層436、絶縁層43
5、絶縁層434、絶縁層440、絶縁層433、絶縁
層432、絶縁層431が配置されている。絶縁層43
6、435、434、440、433、432、431
は、すべてガラスエポキシ樹脂の絶縁層である。
【0055】各部材の厚さは以下の通りである。信号層
411とグランド層421aの距離、つまり絶縁層43
1の厚さh41は、0.10mmである。また、絶縁層
432の厚さh42と絶縁層435の厚さh46は、
0.02mmである。絶縁層433の厚さh43、絶縁
層434の厚さh45、絶縁層436の厚さh47は、
0.10mmである。絶縁層440の厚さh40は、
1.0mmである。信号層411と412の厚さは0.
02mm、また信号層413、414、451、416
の厚さは0.04mmである。グランド層421、及び
電源層422の厚さは0.04mmである。
411とグランド層421aの距離、つまり絶縁層43
1の厚さh41は、0.10mmである。また、絶縁層
432の厚さh42と絶縁層435の厚さh46は、
0.02mmである。絶縁層433の厚さh43、絶縁
層434の厚さh45、絶縁層436の厚さh47は、
0.10mmである。絶縁層440の厚さh40は、
1.0mmである。信号層411と412の厚さは0.
02mm、また信号層413、414、451、416
の厚さは0.04mmである。グランド層421、及び
電源層422の厚さは0.04mmである。
【0056】次に本実施例におけるプリント配線基板か
らの放射雑音について説明する。
らの放射雑音について説明する。
【0057】絶縁層436、435、434、440、
433、432、431は、すべて同一の材料で構成さ
れているので誘電率は一定である。また、各信号層41
2、414、413、411の線路幅も一定である。し
たがって、各信号層は、最も近いリターン層(グランド
層421aまたはグランド層421bまたは電源層42
2aまたは電源層422b)とのキャパシタンスが最も
大きく、最も近いリターン層とリターン路を形成する。
433、432、431は、すべて同一の材料で構成さ
れているので誘電率は一定である。また、各信号層41
2、414、413、411の線路幅も一定である。し
たがって、各信号層は、最も近いリターン層(グランド
層421aまたはグランド層421bまたは電源層42
2aまたは電源層422b)とのキャパシタンスが最も
大きく、最も近いリターン層とリターン路を形成する。
【0058】信号層411からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層411とグ
ランド層421aとに囲まれる部分の面積に比例する。
つまり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層431の
厚さh41に比例する。従来の各層間隔が均等で絶縁層
の厚さが0.28mmのプリント配線基板の場合に比べ
て、本実施例のプリント配線基板の絶縁層431の厚さ
h41の厚さは薄いので、電流ループ面積は小さくな
る。そのために、本実施例のプリント配線基板の信号層
411からの放射雑音は、減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層411とグ
ランド層421aとに囲まれる部分の面積に比例する。
つまり、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層431の
厚さh41に比例する。従来の各層間隔が均等で絶縁層
の厚さが0.28mmのプリント配線基板の場合に比べ
て、本実施例のプリント配線基板の絶縁層431の厚さ
h41の厚さは薄いので、電流ループ面積は小さくな
る。そのために、本実施例のプリント配線基板の信号層
411からの放射雑音は、減少する。
【0059】信号層412からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層412と電
源層422bとに囲まれる部分の面積に比例する。つま
り、信号層の長さが同じ場合には、絶縁層436の厚さ
h47に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント配
線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板の
絶縁層436の厚さh47の厚さは薄いので、電流ルー
プ面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント
配線基板の信号層412からの放射雑音は、減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層412と電
源層422bとに囲まれる部分の面積に比例する。つま
り、信号層の長さが同じ場合には、絶縁層436の厚さ
h47に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント配
線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板の
絶縁層436の厚さh47の厚さは薄いので、電流ルー
プ面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント
配線基板の信号層412からの放射雑音は、減少する。
【0060】信号層413からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層413と電
源層422aとに囲まれる部分の面積に関係する。つま
り、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層432の厚さ
h42に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント配
線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板の
絶縁層432の厚さh42の厚さは薄いので、電流ルー
プ面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント
配線基板の信号層413からの放射雑音は減少する。ま
た、信号層413はグランド層421bと電源層422
aに挟み込まれており、そのシールド効果もあり、放射
雑音はさらに減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層413と電
源層422aとに囲まれる部分の面積に関係する。つま
り、信号線の長さが同じ場合には、絶縁層432の厚さ
h42に比例する。従来の各層間隔が均等なプリント配
線基板の場合に比べて、本実施例のプリント配線基板の
絶縁層432の厚さh42の厚さは薄いので、電流ルー
プ面積は小さくなる。そのために、本実施例のプリント
配線基板の信号層413からの放射雑音は減少する。ま
た、信号層413はグランド層421bと電源層422
aに挟み込まれており、そのシールド効果もあり、放射
雑音はさらに減少する。
【0061】信号層414からの放射雑音は、高周波電
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層414とグ
ランド層421bとに囲まれる部分の面積に関係する。
信号層の長さが同じ場合には、絶縁層433の厚さh2
3と絶縁層432の厚さh22、及び信号層413の厚
さによって決まる。従来の各層間隔が均等なプリント配
線基板の場合に比べて、h40の厚さが厚い分、h2
3,h22は薄くなっているので、本実施例のプリント
配線基板の電流ループ面積は、小さくなる。そのため
に、本実施例のプリント配線基板の信号層414からの
放射雑音は、減少する。また、信号層414はグランド
層と電源層に挟み込まれており、そのシールド効果もあ
り、放射雑音はさらに減少する。
流の流れる閉ループの面積、すなわち信号層414とグ
ランド層421bとに囲まれる部分の面積に関係する。
信号層の長さが同じ場合には、絶縁層433の厚さh2
3と絶縁層432の厚さh22、及び信号層413の厚
さによって決まる。従来の各層間隔が均等なプリント配
線基板の場合に比べて、h40の厚さが厚い分、h2
3,h22は薄くなっているので、本実施例のプリント
配線基板の電流ループ面積は、小さくなる。そのため
に、本実施例のプリント配線基板の信号層414からの
放射雑音は、減少する。また、信号層414はグランド
層と電源層に挟み込まれており、そのシールド効果もあ
り、放射雑音はさらに減少する。
【0062】以上のように、本実施例のプリント配線基
板は、リターン層であるグランド層421bと電源層4
22aとの間に最も厚さの厚い絶縁層440を配置して
いる。また、この構造は、すべての信号層について、そ
の信号層とリターン層(電源層422a、422bおよ
びグランド層421a、421b)とのキャパシタンス
のうち2番目以下の大きさのキャパシタンスとなるリタ
ーン層の間に、最も厚さの厚い基板440を配置するも
のである。このような構造により、本実施例のプリント
配線基板では、基板全体の厚さを薄くすることなく、各
信号層とグランド層、または各信号層と電源層の距離を
狭めることで放射雑音を逓減することができる。
板は、リターン層であるグランド層421bと電源層4
22aとの間に最も厚さの厚い絶縁層440を配置して
いる。また、この構造は、すべての信号層について、そ
の信号層とリターン層(電源層422a、422bおよ
びグランド層421a、421b)とのキャパシタンス
のうち2番目以下の大きさのキャパシタンスとなるリタ
ーン層の間に、最も厚さの厚い基板440を配置するも
のである。このような構造により、本実施例のプリント
配線基板では、基板全体の厚さを薄くすることなく、各
信号層とグランド層、または各信号層と電源層の距離を
狭めることで放射雑音を逓減することができる。
【0063】また、本実施例を用いたプリント配線基板
では、高周波電流の流れる閉ループを構成することの無
い絶縁層440を他の絶縁層431、432、433、
434、435、436よりも厚くすることによって、
プリント配線基板の剛性を高め、閉ループを構成する絶
縁層431、432、433、434、435、436
を薄くし、放射雑音を逓減させている。
では、高周波電流の流れる閉ループを構成することの無
い絶縁層440を他の絶縁層431、432、433、
434、435、436よりも厚くすることによって、
プリント配線基板の剛性を高め、閉ループを構成する絶
縁層431、432、433、434、435、436
を薄くし、放射雑音を逓減させている。
【0064】ている。また、この絶縁層440の厚さを
を他の絶縁層431、432、433、434、43
5、436よりも厚くすることによって、プリント配線
基板の裏面への伝熱量を減らすことができるため、部品
実装時のハンダリフローでプリント配線基板の裏面のハ
ンダが溶融してしまうことも防止できる。
を他の絶縁層431、432、433、434、43
5、436よりも厚くすることによって、プリント配線
基板の裏面への伝熱量を減らすことができるため、部品
実装時のハンダリフローでプリント配線基板の裏面のハ
ンダが溶融してしまうことも防止できる。
【0065】さらに、本実施例で用いたプリント配線基
板では、グランド層421aと電源層422aが絶縁層
432を挾む形で構成し、さらにもう一対の電源層42
2bとグランド層421bが絶縁層435を挾む形で構
成することにより、電源層とグランド層間のキャパシタ
ンスを保ちながら、信号線13と信号線14を電源層4
とグランド間に挾み込みシ−ルド効果を得ることができ
る。また、電源層422aとグランド層421bでキャ
パシタンスをさらに補う効果もある。
板では、グランド層421aと電源層422aが絶縁層
432を挾む形で構成し、さらにもう一対の電源層42
2bとグランド層421bが絶縁層435を挾む形で構
成することにより、電源層とグランド層間のキャパシタ
ンスを保ちながら、信号線13と信号線14を電源層4
とグランド間に挾み込みシ−ルド効果を得ることができ
る。また、電源層422aとグランド層421bでキャ
パシタンスをさらに補う効果もある。
【0066】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
を図5に基づいて説明する。図5は、ノート型パーソナ
ルコンピュータに、本発明を適用した場合のパーソナル
コンピュータ本体の断面図である。図5のように、本実
施例のパーソナルコンピュータ本体は、厚さ1mmのA
BS樹脂製のパーソナルコンピュータ筐体110と、筐
体110内に、実施例1で説明した6層のプリント配線
基板100とを備えている。プリント配線基板100
は、固定ねじ111によって、数箇所で筐体110に固
定されている。
を図5に基づいて説明する。図5は、ノート型パーソナ
ルコンピュータに、本発明を適用した場合のパーソナル
コンピュータ本体の断面図である。図5のように、本実
施例のパーソナルコンピュータ本体は、厚さ1mmのA
BS樹脂製のパーソナルコンピュータ筐体110と、筐
体110内に、実施例1で説明した6層のプリント配線
基板100とを備えている。プリント配線基板100
は、固定ねじ111によって、数箇所で筐体110に固
定されている。
【0067】プリント配線基板100は、実施例1で説
明したとおり放射雑音を逓減することができる。従来、
筐体の内部には、プリント配線基板からの放射雑音を逓
減するために、めっき・導電塗装などのシールドが施さ
れていた。しかしながら、本実施例では、プリント回路
基板100からの放射雑音が逓減されているので、筐体
110にシールドを施す必要がなく、製造コストを低減
させることができる。また、プリント配線基板100
は、絶縁層40を厚くしているので、剛性が大きく、数
本の固定ねじ111による数点固定で筐体110と結合
させることができる。したがって、放射雑音が逓減さ
れ、かつ、プリント配線基板100の取付けが容易であ
り、さらに、パーソナルコンピュータ全体の剛性の高い
パーソナルコンピュータが得られる。
明したとおり放射雑音を逓減することができる。従来、
筐体の内部には、プリント配線基板からの放射雑音を逓
減するために、めっき・導電塗装などのシールドが施さ
れていた。しかしながら、本実施例では、プリント回路
基板100からの放射雑音が逓減されているので、筐体
110にシールドを施す必要がなく、製造コストを低減
させることができる。また、プリント配線基板100
は、絶縁層40を厚くしているので、剛性が大きく、数
本の固定ねじ111による数点固定で筐体110と結合
させることができる。したがって、放射雑音が逓減さ
れ、かつ、プリント配線基板100の取付けが容易であ
り、さらに、パーソナルコンピュータ全体の剛性の高い
パーソナルコンピュータが得られる。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
数の絶縁層のうち最も厚さの厚い絶縁層を、2層のリタ
ーン層の間に配置することによって、プリント配線基板
の剛性が大きく、かつ、電磁放射雑音を逓減したプリン
ト配線基板を提供することができる。
数の絶縁層のうち最も厚さの厚い絶縁層を、2層のリタ
ーン層の間に配置することによって、プリント配線基板
の剛性が大きく、かつ、電磁放射雑音を逓減したプリン
ト配線基板を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施例の6層プリント配線基板
の断面図。
の断面図。
【図2】本発明の第2の実施例の8層プリント配線基板
の断面図。
の断面図。
【図3】本発明の第3の実施例の7層プリント配線基板
の断面図。
の断面図。
【図4】本発明の第4の実施例の8層プリント配線基板
の断面図。
の断面図。
【図5】本発明の第5の実施例の図1のプリント配線基
板を搭載したパーソナルコンピュータ本体の断面図。
板を搭載したパーソナルコンピュータ本体の断面図。
11、12、13、14・・・信号層、21・・・グラ
ンド層、22・・・電源層(5V)、31、32、3
3、34、40・・・絶縁層、100・・・プリント配
線基板、111・・・ねじ、110・・・筐体、11
1、112、113、114、115、116・・・信
号層、121・・・グランド層、122・・・電源層
(5V)、131、132、133、134、135、
136、140・・・絶縁層、311、312、31
3、314・・・信号層、321・・・グランド層、3
22、323・・・電源層、331、332、333、
334、340、341・・・絶縁層、411、41
2、413、414・・・信号層、421a、421b
・・・グランド層、422a、422b・・・電源層、
431、432、433、434、435、436、4
40・・・絶縁層。
ンド層、22・・・電源層(5V)、31、32、3
3、34、40・・・絶縁層、100・・・プリント配
線基板、111・・・ねじ、110・・・筐体、11
1、112、113、114、115、116・・・信
号層、121・・・グランド層、122・・・電源層
(5V)、131、132、133、134、135、
136、140・・・絶縁層、311、312、31
3、314・・・信号層、321・・・グランド層、3
22、323・・・電源層、331、332、333、
334、340、341・・・絶縁層、411、41
2、413、414・・・信号層、421a、421b
・・・グランド層、422a、422b・・・電源層、
431、432、433、434、435、436、4
40・・・絶縁層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉留 等 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所神奈川工場内 (72)発明者 高橋 功 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム設計開発セ ンタ内
Claims (5)
- 【請求項1】複数の配線層と、前記複数の配線層を互い
に絶縁するために、前記複数の配線層の間に配置された
複数の絶縁層とを有する多層構造のプリント配線基板に
おいて、 前記複数の絶縁層には、厚さの異なる絶縁層が含まれ、 前記配線層は、信号回路を構成する信号層と、前記信号
回路のリターン路を構成する複数のリターン層とを有
し、 前記複数の絶縁層のうち最も厚さの厚い絶縁層は、前記
複数のリターン層のうち少なくともいずれか2層のリタ
ーン層の間に配置されていることを特徴とするプリント
配線基板。 - 【請求項2】請求項1において、前記2層のリターン層
の間には、前記信号層が配置されていることを特徴とす
るプリント配線基板。 - 【請求項3】複数の配線層と、前記複数の配線層を互い
に絶縁するために、前記複数の配線層の間に配置された
複数の絶縁層とを有する多層構造のプリント配線基板に
おいて、 前記配線層は、信号回路を構成する複数の信号層と、前
記信号回路のリターン路を構成する複数のリターン層と
を有し、 前記複数の絶縁層には、厚さの異なる絶縁層が含まれ、 前記複数の絶縁層のうち最も厚い絶縁層は、すべての信
号層について、その信号層と前記複数のリターン層との
間のキャパシタンスのうち、2番目以下の大きさのキャ
パシタンスとなるリターン層との間に配置されているこ
とを特徴とするプリント配線基板。 - 【請求項4】請求項1または3において、前記複数のリ
ターン層は、それぞれグランド層または電源層であるこ
とを特徴とするプリント配線基板。 - 【請求項5】プリント回路基板と、前記プリント回路基
板を収容するための筐体と、前記プリント回路基板を前
記筐体に固定するための固定手段とを有する電子機器装
置において、 前記プリント回路基板は、複数の配線層と、前記複数の
配線層を互いに絶縁するために、前記複数の配線層の間
に配置された複数の絶縁層とを有し、 前記複数の絶縁層には、厚さの異なる絶縁層が含まれ、 前記配線層は、信号回路を構成する信号層と、前記信号
回路のリターン路を構成する複数のリターン層とを有
し、 前記複数の絶縁層のうち最も厚さの厚い絶縁層は、前記
複数のリターン層のうち少なくとも2層のリターン層の
間に配置されていることを特徴とする電子機器装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32694392A JPH06177548A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | プリント配線基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32694392A JPH06177548A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | プリント配線基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06177548A true JPH06177548A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18193511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32694392A Pending JPH06177548A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | プリント配線基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06177548A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11307894A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-05 | Kenichi Ito | プリント配線基板 |
| JP2005051075A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 多層回路基板およびその製造方法 |
| US7237587B2 (en) | 2004-10-07 | 2007-07-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Multi-layer printed circuit board |
| JP2016159019A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 株式会社三共 | 遊技機 |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP32694392A patent/JPH06177548A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11307894A (ja) * | 1998-04-27 | 1999-11-05 | Kenichi Ito | プリント配線基板 |
| JP2005051075A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 多層回路基板およびその製造方法 |
| US7237587B2 (en) | 2004-10-07 | 2007-07-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Multi-layer printed circuit board |
| JP2016159019A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 株式会社三共 | 遊技機 |
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