JPH0617832A - 軸受装置と複合摺動材料 - Google Patents

軸受装置と複合摺動材料

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JPH0617832A
JPH0617832A JP20050892A JP20050892A JPH0617832A JP H0617832 A JPH0617832 A JP H0617832A JP 20050892 A JP20050892 A JP 20050892A JP 20050892 A JP20050892 A JP 20050892A JP H0617832 A JPH0617832 A JP H0617832A
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JP
Japan
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thrust washer
thrust
pinion
base material
family
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JP20050892A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Fukuoka
辰彦 福岡
Eiji Sugiyama
英二 杉山
Masanori Hatanaka
雅憲 畑中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性を向上させる。 【構成】 相対的に回転するプラネタリピニオン8とキ
ャリヤ4およびブラケット6との間に、少なくとも2枚
のスラストワッシャ9A、9Bが介在されている。一方
のスラストワッシャ9AはFe系材料から製造してあ
り、他方のスラストワッシャ9Bは、その基材を上記F
e系材料よりも柔らかい材料、例えばCu−Sn系軸受
合金で製造し、かつ該スラストワッシャ9Bにその基材
よりも硬いメッキ、例えばNi系複合メッキを施してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、軸受装置と複合摺動材
料に関する。
【従来の技術】一般にオートマチックトランスミッショ
ンに用いられるプラネタリピニオンは、キャリヤに設け
たピニオンシャフトに軸受としてのニードルローラを介
して回転自在に軸支されて、サンギヤとリングギヤとに
噛合している。上記ピニオンシャフトはその一端が上記
キャリヤに、他端がキャリヤと一体に回転するブラケッ
トに連結されており、したがってピニオンシャフトに回
転自在に軸支されたプラネタリピニオンは上記キャリヤ
とブラケットとの間に挟持されてピニオンシャフトの軸
方向に脱落するのが防止されている。このとき、上記ピ
ニオンの両端面がキャリヤの端面又はブラケットの端面
に直接摺接するのを防止するため、それら端面間に通常
それぞれ2枚のスラストワッシャを設けている。そして
上記各2枚のスラストワッシャとして、従来一般には、
ピニオン側にFe系材料からなるスラストワッシャが、
キャリヤの端面側とブラケットの端面側とにそれぞれC
u−Sn系軸受合金製の、つまりブロンズ製のスラスト
ワッシャが用いられている。上記ピニオンの両側に設け
られるFe系材料からなるスラストワッシャは、該ピニ
オンとピニオンシャフトとの間に介在させたニードルロ
ーラの軸方向の抜止めを兼用しており、またキャリヤ側
とブラケット側に設けられるCu−Sn系軸受合金製の
スラストワッシャは、なじみ性および耐焼付性を重視し
て用いられている。
【発明が解決しようとする課題】上記各スラストワッシ
ャは長期間摩耗しないことが要求されるが、近年のエン
ジンの高速化およびオートマチックトランスミッション
のメインテナンスフリーの長期化に伴うオイルの劣化に
より、スラストワッシャが摩耗され易くなり、一層の耐
摩耗性の向上が必要になってきた。特にCu−Sn系軸
受合金製のスラストワッシャは、長期間の使用によりオ
イルが劣化して潤滑条件が悪くなると、摩耗が増大する
ようになる。本発明はそのような事情に鑑み、耐摩耗性
に優れた軸受装置と複合摺動材料とを提供するものであ
る。
【課題を解決するための手段】すなわち本発明に係る軸
受装置は、相対的に回転する一対の回転部材の間に少な
くとも2枚のスラストワッシャを介在させ、一方のスラ
ストワッシャをFe系材料から製造するとともに、他方
のスラストワッシャの基材を上記Fe系材料よりも柔ら
かい材料で製造し、かつ該他方のスラストワッシャにそ
の基材よりも硬いメッキを施したことを特徴とするもの
である。また本発明の複合摺動材料は、その基材をCu
−Sn系軸受合金から製造し、かつ該基材にNi系複合
メッキを施したことを特徴とするものである。
【作用】上記構成を有する軸受装置をオートマチックト
ランスミッションに用いた場合には、後の実験結果に示
すように、Fe系材料からなるスラストワッシャと、C
u−Sn系軸受合金製のスラストワッシャとを用いた従
来の軸受装置に比較して、耐摩耗性を向上させることが
できる。そして特に、上記軸受装置のメッキを施したス
ラストワッシャとしては、その基材をCu−Sn系軸受
合金から製造し、かつ該基材にNi系複合メッキを施し
た複合摺動材料を用いることが好ましい。上記Ni系複
合メッキを施すことにより耐摩耗性を向上させることが
でき、しかも長期間の使用により潤滑条件が悪くなり、
Ni系複合メッキ層が摩耗して基材が露出したとして
も、該基材はCu−Sn系軸受合金から製造してあるの
で、耐焼付性能を確保することができる。
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、オートマチックトランスミッション
の回転軸1にサンギヤ2およびリングギヤ3がそれぞれ
回転自在に軸支され、また上記回転軸1にキャリヤ4が
一体に固定されている。上記キャリヤ4には複数本のピ
ニオンシャフト5の各端部を固定するとともに、各ピニ
オンシャフト5の他端部は、上記回転軸1に設けられて
該回転軸1と一体に回転するブラケット6に連結してい
る。これらピニオンシャフト5は、上記回転軸1の軸方
向と平行に、また回転軸1の回転中心を中心とした円周
方向等間隔位置に配置してある。上記各ピニオンシャフ
ト5にはそれぞれニードルローラ7を介してプラネタリ
ピニオン8を回転自在に軸支してあり、各ピニオン8と
キャリヤ4との間に2枚のスラストワッシャ9A、9B
を、またピニオン8とブラケット6との間に3枚のスラ
ストワッシャ9A、9B、9Aをそれぞれ介在させてい
る。上記ピニオン8とキャリヤ4との間に設けた2枚の
スラストワッシャ9A、9Bのうちのピニオン8側のス
ラストワッシャ9Aと、上記ピニオン8とブラケット6
との間に設けた3枚のスラストワッシャ9A、9B、9
Aのうちのピニオン8側およびブラケット6側のスラス
トワッシャ9Aとを、Fe系の材料から製造してある。
そして特に、ピニオン8の両側のスラストワッシャ9
A、9Aによって上記ニードルローラ7の両端部を保持
し、該ニードルローラ7が軸方向に抜出ないようにして
いる。他方、残りのスラストワッシャ9Bは、すなわち
上記ピニオン8とキャリヤ4との間に設けた2枚のスラ
ストワッシャ9A、9Bのうちのキャリヤ4側のスラス
トワッシャ9Bと、上記ピニオン8とブラケット6との
間に設けた3枚のスラストワッシャ9A、9B、9Aの
うちの中間のスラストワッシャ9Bとは、それらの基材
を上記Fe系材料よりも柔らかい材料で製造し、かつ該
中間のスラストワッシャ9Bにその基材よりも硬いメッ
キを施している。上記Fe系材料よりも柔らかい材料と
して、りん青銅、アルミ青銅、なまり青銅等のCu−S
n系軸受合金や、Al系軸受合金を用いることができ
る。これら合金のうちではAl系軸受合金よりもCu−
Sn系軸受合金の方が好ましく、Cu−Sn系軸受合金
の中ではりん青銅が好ましい。また上記メッキとして
は、Ni−P、Ni−B、PTFE+Ni−P、セラミ
ック+Ni−P、ダイア+Ni−P等の複合メッキを用
いることができる。このNi系複合メッキとしてはNi
−Pが最も好ましい。またこのメッキ層の厚さは1〜3
0μmの範囲が望ましく、より望ましくは5〜20μm
の範囲である。ところで、固定側となるキャリヤ4およ
びブラケット6と、回転側となるピニオン8との間に設
けた2枚のスラストワッシャのうち、回転側であるピニ
オン8側のスラストワッシャ9Aはニードルローラ7の
抜止めを兼ねているので、ニードルローラ7との相対移
動を少なくして摩耗を防止するために、できるだけピニ
オン8と一体に回転するのが望ましい。ところが上記ブ
ラケット6の表面の粗さは一般的に大きいため、ここに
2枚のスラストワッシャ9A、9Bのみを介在させてブ
ラケット6側をスラストワッシャ9Bとすると、該スラ
ストワッシャ9Bがブラケット6に固着し易くなる。そ
してスラストワッシャ9Bがブラケット6に固着する
と、他方のスラストワッシャ9Aは固着されたスラスト
ワッシャ9Bに引きずられてピニオン8に対して相対的
に多く回転されるようになり、上述の望ましい状態が得
られなくなる。このため、上記ブラケット6とスラスト
ワッシャ9Bとの間にFe系材料のスラストワッシャ9
Aを介在させてあり、この場合には仮に該スラストワッ
シャ9Aがブラケット6に固着しても、スラストワッシ
ャ9Bを固着したスラストワッシャ9Aに対して容易に
回転させることができる。その結果、該スラストワッシ
ャ9Bに摺接するピニオン8側のスラストワッシャ9A
とピニオン8との相対回転数を低減することが可能とな
り、上述の望ましい状態が実現され易くなる。上記ブラ
ケット6に対し、キャリヤ4の表面は一般に平滑に形成
されているので、ここには2枚のスラストワッシャ9
A、9Bのみを設けている。これは、キャリヤ4側のス
ラストワッシャ9Bがキャリヤ4に対して回転し易く、
したがってあえてキャリヤ4とスラストワッシャ9Bと
の間に更にFe系材料のスラストワッシャ9Aを介在さ
せなくても、ピニオン8側のスラストワッシャ9Aとピ
ニオン8との相対回転数を低減することが可能であるか
らである。但し、キャリヤ4とスラストワッシャ9Bと
の間にFe系材料のスラストワッシャ9Aを介在させて
もよいことは勿論である。なお、上記実施例は本発明を
オートマチックトランスミッションにおけるプラネタリ
ピニオン8の軸受装置に適用したものであるが、これに
限定されるものではない。例えばオートマチックトラン
スミッションにおけるドラムクラッチの軸受装置や、エ
ンジンのコネクティングロッドの軸受装置、或いはワン
ウエイクラッチ用の軸受装置等に適用することができ
る。さらに、特に基材をCu−Sn系軸受合金とし、か
つ該基材にNi系複合メッキを施した複合摺動材料は、
スラスト軸受だけではなく、ジャーナル軸受にも適用す
ることができる。次に、図2の実験結果に基づいて本発
明の効果を説明する。本実験では、図3に示すように、
S15C(焼入れHv500〜600)で製造した固定
側部材11とSK5で製造した回転側部材12との間に
3枚のスラストワッシャ9A、9B、9Aを介在させ、
上記回転軸12に一体に固定した中心軸12Aを各スラ
ストワッシャ9A、9B、9Aおよび固定側部材11に
貫通させて各スラストワッシャ9A、9B、9Aが固定
側部材11と回転側部材12の各端面間から脱落するこ
とがないようにした。そしてこの状態で回転側部材12
を1500rpmの回転数で回転駆動するとともに、回
転側部材12を固定側部材11に向けて25Kgの荷重
で付勢し、かつ60Hzでその荷重に±30Kgの変動
を与えた。このときの油温は80℃、油種はD−II、
油量は9B〜15cc/min(軸給油)であった。ま
た、2枚のスラストワッシャ9B、9Aについての実験
の際には、固定側部材11側のスラストワッシャ9Aを
省略して、上述と同一の条件で実験を行なった。本実験
で用いた試料は次のとおりである。 (発明品1)発明品1は、2枚のスラストワッシャ9
B、9Aからなり、回転側部材12側となるスラストワ
ッシャ9AをFe系材料であるSK−5で製造し、その
表面(摺動面)をバレル加工で平滑とした。また固定側
部材11側となるスラストワッシャ9Bは、その基材を
Cu−Sn系軸受合金であるPBP2で製造し、その表
面に10μm厚のNi−Pの複合メッキを施した。 (発明品2)発明品2は、3枚のスラストワッシャ9
A、9B、9Aからなり、両側の2枚のスラストワッシ
ャ9AをFe系材料であるSK−5で製造し、その表面
をバレル加工で平滑とした。また中間のスラストワッシ
ャ9Bは、その基材をCu−Sn系軸受合金であるPB
P2で製造し、その表面に10μm厚のNi−Pの複合
メッキを施した。 (比較品1)比較品1は、発明品1と同様に2枚のスラ
ストワッシャ9A、9Bからなり、回転側部材12側と
なるスラストワッシャ9AをFe系材料であるSK−5
で製造し、その表面に化成処理としてリューブライト
(商品名)を施した。また固定側部材11側となるスラ
ストワッシャ9Bは、発明品1と同様にCu−Sn系軸
受合金であるPBP2で製造しているが、その表面にN
i−Pの複合メッキは施していない。 (比較品2)比較品2は、発明品2と同様に、3枚のス
ラストワッシャ9A、9B、9Aからなり、両側の2枚
のスラストワッシャ9AをFe系材料であるSK−5で
製造し、その表面をバレル加工で平滑とした。また中間
のスラストワッシャ9Bは発明品2と同様にCu−Sn
系軸受合金であるPBP2で製造しているが、その表面
にNi−Pの複合メッキは施していない。図2の実験結
果から明らかなように、本発明品1、2は比較品1、2
に対して大幅に合計摩耗量を低減することができる。ま
た、Ni−Pの複合メッキは耐腐食性に優れているの
で、該Ni−Pの複合メッキ層を有しない比較品1、2
に対して耐腐食性の向上を図ることができる。また、上
記発明品1と比較品1を実際のオートマチックトランス
ミッションに組込み、油温120℃にて150時間の連
続運転試験を行なったところ、比較品1の合計摩耗量が
100μmであったのに対し、本発明品1の合計摩耗量
は僅かに10μmであった。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来に
比較して耐摩耗性を向上させることができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1で示す実施例について行なった試験の結果
を示す図。
【図3】本発明の実験装置の概略構成図。
【符号の説明】
1…回転軸 2…サンギヤ 3…リ
ングギヤ 4…キャリヤ 5…ピニオンシャフト 6…ブ
ラケット 7…ニードルローラ 8…プラネタリピニオン 9A、9B…スラストワッシャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に回転する一対の回転部材の間に
    少なくとも2枚のスラストワッシャを介在させ、一方の
    スラストワッシャをFe系材料から製造するとともに、
    他方のスラストワッシャの基材を上記Fe系材料よりも
    柔らかい材料で製造し、かつ該他方のスラストワッシャ
    にその基材よりも硬いメッキを施したことを特徴とする
    軸受装置。
  2. 【請求項2】 複合摺動材料の基材をCu−Sn系軸受
    合金とし、かつ該基材にNi系複合メッキを施したこと
    を特徴とする複合摺動材料。
JP20050892A 1992-07-03 1992-07-03 軸受装置と複合摺動材料 Pending JPH0617832A (ja)

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JP20050892A JPH0617832A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 軸受装置と複合摺動材料

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JP20050892A JPH0617832A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 軸受装置と複合摺動材料

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020220